JP2000013327A - 光増幅中継装置 - Google Patents

光増幅中継装置

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JP2000013327A
JP2000013327A JP10173082A JP17308298A JP2000013327A JP 2000013327 A JP2000013327 A JP 2000013327A JP 10173082 A JP10173082 A JP 10173082A JP 17308298 A JP17308298 A JP 17308298A JP 2000013327 A JP2000013327 A JP 2000013327A
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optical
filter
amplifier
optical signal
optical amplifier
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JP10173082A
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Kensuke Sasaki
健介 佐々木
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的少ない部品点数で構成され、しかも光
信号の劣化が抑制されるというような高品質特性を示す
装置を実現する。 【解決手段】 入力ポート10と出力ポート12との間
に、光結合された状態で、光信号を伝送する光信号路1
4が設けられている。光信号路内には、光信号を増幅す
る第1光増幅器16が設置されている。第1光増幅器と
出力ポートとの間の光信号路内には、光フィルタ18が
設置されている。光フィルタと出力ポートとの間の光信
号路内に、第2光増幅器20が設置されている。光フィ
ルタは、アッテネタ部36と、反射フィルタ部38とを
含む一体構造として構成されている。アッテネタ部によ
り、出力ポートから出力される各光信号の強度が実質的
に一定となる。反射フィルタ部は、光増幅器から発生し
た自然放出光(ASE)を除去するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光ファイバ通信
における光増幅中継装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光ファイバ通信において、大容量
化の要求に応じて光信号の波長多重化が検討されてい
る。この通信システムでは、伝送路である光ファイバの
損失を補償するために、光信号を電気変換せずに直接増
幅する光増幅中継装置が使用される。光増幅中継装置を
構成する光増幅器としては、主として、エルビュウム
(Er)ドープ光ファイバ(以下、EDFと略称す
る。)が用いられている。
【0003】従来、特に波長多重分割伝送を行う場合に
は、各光信号の強度差が大きくてはいけないので、ED
Fの通過帯域の利得特性を平坦化する必要がある。文献
1「OFC‘97,PD2−1〜2−4(1997)」
には、利得等化器(利得平坦化器)を用いる例が開示さ
れている。
【0004】また、文献2「OFC‘95,Techn
ical Digest,TuP(1995)」および
文献3「IEEE PHTONICS TECHNOL
OGY LETTERS,Vol.8,No.5,Ma
y.1996」には、2本のEDFを用いた例が開示さ
れている。
【0005】さらに、信号光がEDFを通過するたびに
自然放出光(ASE)が発生するので、信号光の劣化す
なわちS/N比の低下が起こる。文献4「“光ファイバ
通信技術”,pp202−203,日刊工業新聞社発
行」には、自然放出光をカットするバンドパスフィルタ
を用いる例が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た利得等化器やバンドパスフィルタなどのように、光増
幅中継装置の品質向上のために大幅に部品点数が増加し
てしまい、コスト高や製造効率の低下などが引き起こさ
れる。また、2本のEDFを組み合わせるには、その種
類(石英系ファイバ、フッ化物ファイバ、Alドープフ
ァイバ、Pドープファイバ、Ybドープファイバなど)
の選定や長さの調節を適切に行わなければならないの
で、これらに多くの時間が費やされてしまう。
【0007】従って、従来より、比較的少ない部品点数
で構成され、しかも光信号の劣化が抑制されるというよ
うな高品質特性を示す光増幅中継装置の出現が望まれて
いた。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明の光増
幅中継装置によれば、入力ポートと出力ポートとの間に
光結合された、光信号を伝送する光信号路と、この光信
号路内に設置された、光信号を増幅する光増幅器と、こ
の光増幅器と出力ポートとの間の光信号路内に設置され
た光フィルタとを具える光増幅中継装置において、光フ
ィルタは、光増幅器の通過帯域の利得特性を平坦化する
ように作用する第1フィルタ部と、光信号路中を伝送さ
れる自然放出光を除去する第2フィルタ部とを含む一体
構造であることを特徴とする。
【0009】このように、光フィルタは、利得平坦化器
としての第1光フィルタ部と、バンドパスフィルタとし
ての第2フィルタ部とより構成される。従って、各光信
号の強度差を比較的小さく抑えることができ、自然放出
光によるS/N比の低下を防ぐことができる。また、こ
れら第1および第2光フィルタ部は一体構造であるか
ら、部品点数の増加を抑えることができる。
【0010】この発明の光増幅中継装置において、好ま
しくは、光フィルタは、光ファイバのコアに周期的屈折
率変化が形成されたファイバグレーティングで構成さ
れ、周期的屈折率変化の周期が、光ファイバに沿って順
次に画成された領域に応じて所定の周期となるように形
成されており、これら各領域がそれぞれ第1および第2
フィルタ部を構成していると良い。
【0011】また、この発明の光増幅中継装置におい
て、光増幅器を励起する励起光を発生する励起光源を具
えており、励起光が、入力ポートと光増幅器との間の光
信号路内に設置された合波器を経て、光増幅器に入力す
るように構成してあり、光フィルタは、光増幅器を通過
した励起光を再び光増幅器の側に反射させる第3フィル
タ部を上述の一体構造のうちに含むと良い。
【0012】このように構成したため、励起光は少なく
とも2度光増幅器中を通過する。従って、光増幅器の励
起効率が良好である。また、第3フィルタ部は、第1お
よび第2フィルタ部と共に一体構造の光フィルタとして
構成されている。従って、部品点数が少なくて済む。
【0013】また、この発明の光増幅中継装置におい
て、好ましくは、光フィルタは、光ファイバのコアに周
期的屈折率変化が形成されたファイバグレーティングで
構成され、周期的屈折率変化の周期が、光ファイバに沿
って順次に画成された領域に応じて所定の周期となるよ
うに形成されており、これら各領域がそれぞれ第1、第
2および第3フィルタ部を構成していると良い。
【0014】また、この発明の光増幅中継装置におい
て、好ましくは、光増幅器がエルビュウムドープ光ファ
イバからなると良い。
【0015】また、この発明の光増幅中継装置におい
て、好ましくは、光フィルタと出力ポートとの間の光信
号路内に第2光増幅器を設けるとき、第1フィルタ部
は、第2光増幅器の通過帯域の利得特性が平坦化される
ように、光増幅器の通過帯域の利得特性を変化させるよ
うに構成すると良い。
【0016】このように構成してあるので、出力ポート
から出力される光信号の強度差を比較的小さくすること
ができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して、この発明の
実施の形態につき説明する。尚、図は、この発明が理解
できる程度に構成、大きさおよび配置関係が概略的に示
されているに過ぎない。また、以下に記載される数値な
どの条件や材料などは単なる一例に過ぎない。従って、
この発明は、この実施の形態に何ら限定されることがな
い。
【0018】[第1の実施の形態]図1は、第1の実施
の形態の光増幅中継装置の構成を示すブロック図であ
る。光増幅中継装置は、入力ポート10と出力ポート1
2との間に光結合された、光信号を伝送する光信号路1
4を具えている。光信号路14は光信号伝送用の光ファ
イバで構成される。
【0019】また、光増幅中継装置は、光信号路14内
に設置された、光信号を増幅する第1光増幅器16を具
えている。第1光増幅器16として、比較的高利得が得
られやすい、石英系のエルビュウムドープ光ファイバ
(EDF)が用いられる。
【0020】また、光増幅中継装置は、第1光増幅器1
6と出力ポート12との間の光信号路14内に設置され
た光フィルタ18を具えている。この光フィルタ18
は、ハイブリッド型のファイバブラッググレーティング
であり、信号の通過帯域の利得特性の平坦化機能と、信
号の通過帯域外の自然放出光の除去機能とを有するもの
である。
【0021】また、光フィルタ18と出力ポート12と
の間の光信号路14内に、第2光増幅器20が設置され
ている。この第2光増幅器20として、石英系EDFが
用いられる。
【0022】さらに、入力ポート10と第1光増幅器1
6との間、光フィルタ18と第2光増幅器20との間、
および第2光増幅器20と出力ポート12との間の各光
信号路14内に、それぞれ、アイソレータ22、24お
よび26が設置されている。これらアイソレータ22、
24および26は、入力ポート10から出力ポート12
の向きに伝送される光は透過し、出力ポート12から入
力ポート10の向きに伝送される光は遮断する。
【0023】さらに、光増幅中継装置は、第1光増幅器
16を励起するための励起光を発生する第1励起光源2
8と、第2光増幅器20を励起するための励起光を発生
する第2励起光源30とを具えている。これら第1励起
光源28および第2励起光源30の両者は、共に、1.
48μmの波長のレーザ光を発生するレーザダイオード
である。第1励起光源28で発生した励起光は、入力ポ
ート10側のアイソレータ22と第1光増幅器16との
間の光信号路14内に設置された第1合波器32を経
て、第1光増幅器16に入射する。従って、第1光増幅
器16には、入力ポート10側から励起光が入射する。
一方、第2励起光源30で発生した励起光は、第2光増
幅器20と出力ポート12側のアイソレータ26との間
の光信号路14内に設置された第2合波器34を経て第
2光増幅器20に入射する。従って、第2光増幅器20
には、出力ポート12側から励起光が入射する。これら
第1合波器32および第2合波器34として、それぞ
れ、例えば、ミラー型合分波器を用いるのが好適であ
る。
【0024】次に、図2を参照して光フィルタ18の構
成につき説明する。図2は、第1の実施の形態の光フィ
ルタの構成を示す断面図である。図2には、光フィルタ
18の長手方向に沿ってコアを含む位置における切り口
の断面が示されている。図2に示すように、光フィルタ
18は、第1フィルタ部としてのアッテネタ部36と、
第2フィルタ部としての反射フィルタ部38とを含む一
体構造として構成されている。
【0025】上述のアッテネタ部36は、通常は、第1
光増幅器16の通過帯域の利得特性を平坦化するように
作用する。ところで、この実施の形態例では、光フィル
タ18と出力ポート12との間の光信号路14内に第2
光増幅器20を設けてある。出力ポート12から出力さ
れる各光信号の強度が一定になるように、アッテネタ部
36は、第2光増幅器20の通過帯域の利得特性を加味
して設計されている。
【0026】また、上述の反射フィルタ部38は、光信
号路14中を伝送される通過帯域外の自然放出光(AS
E)を除去するものである。この反射フィルタ部38に
より、自然放出光を入力ポート10の側に反射させて出
力ポート12の側に伝送させないようにすることができ
る。よって、出力ポート12における信号成分とノイズ
成分との比すなわちS/N比が、比較的高い値に保たれ
る。
【0027】そして、光フィルタ18は、光ファイバの
コアに周期的屈折率変化が形成されたファイバブラッグ
グレーティング(以下、FBGと略称する。)である。
上述の周期的屈折率変化の周期は、光ファイバに沿って
順次に画成された領域に応じて所定の周期となるように
形成されており、これら各領域がそれぞれアッテネタ部
36および反射フィルタ部38を構成している。
【0028】先ず、図2に示すように、光フィルタ18
は、光の伝送路となる糸状のコア40の周りが、コアよ
り屈折率の低いクラッド42、および保護材としての被
覆部44により、順次に包まれた光ファイバ構造を呈し
ている。コア40の屈折率は、光ファイバ構造の長手方
向すなわち光が伝送される方向に沿って、周期的に変化
している。このように、光ファイバのコア40には周期
的屈折率変化46が形成されており、コア40中を伝送
される光に対してグレーティングとして振る舞う。
【0029】また、上述した光ファイバは、所定の位置
を境界として、アッテネタ部36と反射フィルタ部38
とに分かれている。この構成例では、反射フィルタ部3
8が入力ポート10側となるように、また、アッテネタ
部36が出力ポート12側となるように、光フィルタ1
8の各端部18aおよび18bがそれぞれ光信号路14
に結合される。従って、入力ポート10側から入力した
光信号は、反射フィルタ部38およびアッテネタ部36
を順に通過して伝送される。
【0030】反射フィルタ部38においては、この反射
フィルタ部38内に形成された周期的屈折率変化46の
周期、すなわちグレーティングを構成する格子間隔(ピ
ッチ)をΛbと置くと、反射される光の(中心)波長λ
bが次式(1)により表される。
【0031】λb=2・neff・Λb ・・・(1) ここで、記号neffは、反射フィルタ部38における
コア40の実効屈折率を表す。また、この構成例では、
上述したピッチが、入力ポート10側から出力ポート1
2側の向きに沿って段階的に徐々に大きくなっている。
このように構成すると、いわゆるチャープグレーティン
グ(例えば文献5「電子情報通信学会論文誌,Vol.
J80−C−I,No.1,pp.32−40(199
7)」参照)が構成でき、反射帯域を広くすることがで
きる。以上説明した反射フィルタ部38を作成するに
は、例えば文献6「米国特許5367588号」に開示
されている位相マスク法を用いるのが良い。
【0032】この構成例では、反射フィルタ部38にお
けるピッチΛbの値を約500nmとしてある。この結
果、反射フィルタ部38では、図2中に矢印で模式的に
示すように、1500nmから1530nmの範囲の波
長の光と1560nmから1590nmの範囲の波長の
光とが反射される。従って、これら波長範囲が信号帯域
外となるように設計して、これら波長範囲に含まれる波
長の自然放出光を除去することができる。
【0033】また、アッテネタ部36においては、この
アッテネタ部36内に形成された周期的屈折率変化46
の周期(ピッチ)をΛcと置くと、反射される光の(中
心)波長λcは次式(2)により表される。
【0034】 λc=(neffcore−neffclad)・Λc ・・・(2) ここで、記号neffcoreは、アッテネタ部36に
おけるコア40の実効屈折率を表す。また、記号nef
fcladは、アッテネタ部36におけるクラッド42
の実効屈折率を表す。この構成例において、アッテネタ
部36を文献7「特開平7−283786」に開示され
る長周期FBG(LPGとも呼ぶ。)とするのが好適で
ある。また、このアッテネタ部36を作成するには、例
えば上記文献7に開示されているマスク露光法を用いる
のが良い。
【0035】この構成例では、アッテネタ部36におけ
るピッチΛcの値を約300〜500μmとしてある。
この結果、アッテネタ部36では、1530nmから1
560nmの範囲の波長の光の強度を波長に応じた所定
の大きさになし、上述したように、出力ポート12から
出力される光信号の強度が等しくなるようにできる。従
って、光増幅器の通過帯域利得特性が平坦化される。
【0036】以上説明したように、この実施の形態の光
増幅中継装置では、機能の異なるフィルタが一体構造と
なったハイブリッドFBGが光フィルタ18として用い
られている。この結果、この実施の形態の光増幅中継装
置では、光増幅器の通過帯域利得特性の平坦化、および
自然放出光のカットが1つの光フィルタにより行われ
る。よって、部品点数を少なく抑えることが可能である
と共に、各光信号の強度差を小さくすることができ、し
かも、S/N比を良くすることができる。また、光フィ
ルタ18はファイバ型であるため、他のデバイスと融着
することにより容易に光結合が実現される。
【0037】[第2の実施の形態]次に、第2の実施の
形態の光増幅中継装置の構成につき説明する。図3は、
第2の実施の形態の光増幅中継装置の構成を示すブロッ
ク図である。第2の実施の形態で説明する光増幅中継装
置の構成は、第1の実施の形態で説明した光増幅中継装
置における光フィルタ18を別の光フィルタ48に置き
換えたものに実質的に等しい。尚、この実施の形態で説
明する光増幅中継装置には、第1の実施の形態で説明し
た光増幅中継装置を構成するアイソレータ24が設置さ
れていない。第1の実施の形態の構成と第2の実施の形
態の構成とは、以上の2点の構成が異なるだけであるの
で、主として、光フィルタ48の構成につき説明し、重
複する構成の説明を省略する。
【0038】図4を参照して光フィルタ48の構成につ
き説明する。図4は、第2の実施の形態の光フィルタの
構成を示す断面図である。図4には、光フィルタ48の
長手方向に沿ってコアを含む位置における切り口の断面
が示されている。図4に示すように、光フィルタ48
は、第1フィルタ部としてのアッテネタ部50と、第2
フィルタ部としての反射フィルタ部52および54とを
含む一体構造として構成されている。
【0039】光フィルタ48は、光ファイバのコアに周
期的屈折率変化が形成されたFBGである。上述の周期
的屈折率変化の周期は、光ファイバに沿って順次に画成
された領域に応じて所定の周期となるように形成されて
おり、これら各領域がそれぞれ反射フィルタ部52、ア
ッテネタ部50および反射フィルタ部54を構成してい
る。
【0040】図4に示すように、光フィルタ48は、光
の伝送路となる糸状のコア40の周りが、コアより屈折
率の低いクラッド42、および保護材としての被覆部4
4により、順次に包まれた光ファイバ構造を呈してい
る。コア40の屈折率は、光ファイバ構造の長手方向す
なわち光が伝送される方向に沿って、周期的に変化して
いる。このように、光ファイバのコア40には周期的屈
折率変化46が形成されており、コア40中を伝送され
る光に対してグレーティングとして振る舞う。
【0041】また、上述した光ファイバは、所定の位置
を境界として、反射フィルタ部52と、アッテネタ部5
0と、反射フィルタ部54とに分かれている。この構成
例では、反射フィルタ部52が入力ポート10側となる
ように、また、反射フィルタ部54が出力ポート12側
となるように、従って、アッテネタ部50が反射フィル
タ部52および54の間に位置するように、光フィルタ
48の各端部48aおよび48bがそれぞれ光信号路1
4に結合される。従って、入力ポート10側から入力し
た光信号は、反射フィルタ部52、アッテネタ部50お
よび反射フィルタ部54を順に通過して伝送される。
【0042】上述したアッテネタ部50は、第1の実施
の形態で説明したアッテネタ部36の構成と等しい。す
なわち、ピッチΛcの値が約300〜500μmであ
り、1530nmから1560nmの範囲の波長の光の
強度を波長に応じた所定の大きさになす。
【0043】次に、反射フィルタ部52および54にお
いては、ピッチΛbの値が約500nmである。また、
これら反射フィルタ部52および54により、1480
nmの波長の光と、1500nmから1530nmの範
囲の波長の光と、1560nmから1590nmの範囲
の波長の光とが反射される。従って、これら反射フィル
タ部52および54においては、自然放出光を反射して
遮断すると共に、光増幅器を通過した1.48μmの波
長の励起光を反射させ、再び各光増幅器の側に伝送させ
る。
【0044】すなわち、反射フィルタ部52には、第1
励起光源28で発生した励起光が、第1合波器32およ
び第1光増幅器16を順次に経て入力する。そして、こ
の反射フィルタ部52において励起光は反射され、第1
光増幅器16に再度入射される。
【0045】また、反射フィルタ部54には、第2励起
光源30で発生した励起光が、第2合波器34および第
2光増幅器20を順次に経て入力する。そして、この反
射フィルタ部54において励起光は反射され、第2光増
幅器20に再度入射される。
【0046】よって、各光増幅器における励起効率が増
加する。例えば、反射フィルタ部52を設けず、励起光
反射が無い場合には、信号光のパワーを−20dBmか
ら0dBmまで増幅したいとき、第1励起光源28で発
生させる励起光のパワーを50mWとすると、励起効率
は約2%となる。しかし、反射フィルタ部52を設けて
励起光を反射させるようにすると、励起効率が約1.9
倍になる。従って、励起光パワーは26mWで良くな
る。
【0047】また、反射フィルタ部54を設けず、励起
光反射が無い場合には、信号光のパワーを0dBmから
10dBmまで増幅したいとき、第2励起光源30で発
生させる励起光のパワーを40mWとすると、励起効率
は約25%となる。しかし、反射フィルタ部54を設け
て励起光を反射させるようにすると、励起効率が約1.
7倍になる。従って、励起光パワーは29mWで良くな
る。
【0048】このように、反射フィルタ部52および5
4を含む光フィルタ48を用いることにより、励起光の
再利用が図れる。そして、全体の励起効率ηが、次式
(3)に示すように計算され、約1.6倍となる。
【0049】 η=(50mW+40mW)/(26mW+29mW) ・・・(3) 以上説明したように、この実施の形態の光増幅中継装置
では、機能の異なるフィルタが一体構造となったハイブ
リッドFBGが光フィルタ48として用いられている。
この結果、この実施の形態の光増幅中継装置では、光増
幅器の通過帯域利得特性の平坦化、自然放出光のカッ
ト、および励起光の反射が1つの光フィルタにより行わ
れる。よって、部品点数を少なく抑えることが可能であ
ると共に、各光信号の強度差を小さくすることができ、
S/N比を良くすることができ、しかも、励起効率を向
上させることができる。また、光フィルタ48はファイ
バ型であるため、他のデバイスと融着することにより容
易に光結合が実現される。
【0050】
【発明の効果】この発明の光増幅中継装置によれば、利
得平坦化器としての第1光フィルタ部と、バンドパスフ
ィルタとしての第2フィルタ部とより構成される光フィ
ルタを具えている。従って、各光信号の強度差を比較的
小さく抑えることができ、自然放出光によるS/N比の
低下を防ぐことができる。また、これら第1および第2
光フィルタ部は一体構造であるから、部品点数の増加を
抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の光増幅中継装置の構成を示
す図である。
【図2】第1の実施の形態の光フィルタの構成を示す図
である。
【図3】第2の実施の形態の光増幅中継装置の構成を示
す図である。
【図4】第2の実施の形態の光フィルタの構成を示す図
である。
【符号の説明】
10:入力ポート 12:出力ポート 14:光信号路 16:第1光増幅器 18:光フィルタ 20:第2光増幅器 22〜26:アイソレータ 28:第1励起光源 30:第2励起光源 32:第1合波器 34:第2合波器 36:アッテネタ部 38:反射フィルタ部 40:コア 42:クラッド 44:被覆部 46:周期的屈折率変化 18a,18b:光フィルタの端部 48:光フィルタ 50:アッテネタ部 52,54:反射フィルタ部 48a,48b:光フィルタの端部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力ポートと出力ポートとの間に光結合
    された、光信号を伝送する光信号路と、該光信号路内に
    設置された、前記光信号を増幅する光増幅器と、該光増
    幅器と前記出力ポートとの間の前記光信号路内に設置さ
    れた光フィルタとを具える光増幅中継装置において、 前記光フィルタは、前記光増幅器の通過帯域の利得特性
    を平坦化するように作用する第1フィルタ部と、前記光
    信号路中を伝送される自然放出光を除去する第2フィル
    タ部とを含む一体構造であることを特徴とする光増幅中
    継装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光増幅中継装置におい
    て、 前記光フィルタは、光ファイバのコアに周期的屈折率変
    化が形成されたファイバグレーティングで構成され、 前記周期的屈折率変化の周期が、前記光ファイバに沿っ
    て順次に画成された領域に応じて所定の周期となるよう
    に形成されており、これら各領域がそれぞれ前記第1お
    よび第2フィルタ部を構成していることを特徴とする光
    増幅中継装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の光増幅中継装置におい
    て、 前記光増幅器を励起する励起光を発生する励起光源を具
    えており、 前記励起光が、前記入力ポートと前記光増幅器との間の
    前記光信号路内に設置された合波器を経て、前記光増幅
    器に入力するように構成してあり、 前記光フィルタは、前記光増幅器を通過した励起光を再
    び前記光増幅器の側に反射させる第3フィルタ部を前記
    一体構造のうちに含むことを特徴とする光増幅中継装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の光増幅中継装置におい
    て、 前記光フィルタは、光ファイバのコアに周期的屈折率変
    化が形成されたファイバグレーティングで構成され、 前記周期的屈折率変化の周期が、前記光ファイバに沿っ
    て順次に画成された領域に応じて所定の周期となるよう
    に形成されており、これら各領域がそれぞれ前記第1、
    第2および第3フィルタ部を構成していることを特徴と
    する光増幅中継装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれか一項に
    記載の光増幅中継装置において、 前記光増幅器がエルビュウムドープ光ファイバからなる
    ことを特徴とする光増幅中継装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の光増幅中継装置におい
    て、 前記光フィルタと前記出力ポートとの間の前記光信号路
    内に第2光増幅器を設けるとき、 前記第1フィルタ部は、前記第2光増幅器の通過帯域の
    利得特性が平坦化されるように、前記光増幅器の通過帯
    域の利得特性を変化させることを特徴とする光増幅中継
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6600595B2 (en) 2000-02-16 2003-07-29 Nec Corporation Multi-stage optical amplifier apparatus having fiber grating with a cutoff wavelength less than the pump light wavelength

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