JP2000012874A - 光学素子およびその取り付け構造 - Google Patents

光学素子およびその取り付け構造

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JP2000012874A
JP2000012874A JP10170042A JP17004298A JP2000012874A JP 2000012874 A JP2000012874 A JP 2000012874A JP 10170042 A JP10170042 A JP 10170042A JP 17004298 A JP17004298 A JP 17004298A JP 2000012874 A JP2000012874 A JP 2000012874A
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optical element
substrate
resin
cutting
recesses
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Hisaaki Ishimaru
寿明 石丸
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Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】容易に高い精度で位置決め可能な光学素子を提
供する。 【解決手段】光学素子10は、互いに平行な二組のカッ
ト面すなわち計四つのカット面を有している。一方の組
のカット面は硬質基板12と樹脂封止20の端面を定
め、光学素子10は他方の組のカット面に複数の電極1
6を有している。硬質基板12に設けられたICチップ
14は樹脂封止20によって封止され保護されている。
電極16はICチップ14と導通しており、ICチップ
14と外部の電気的接続を可能にする。電極16は、円
筒面形状を有し、互いに絶縁されている。樹脂封止20
は側面に対して窪んでいる窪み部22を有している。窪
み部22は円筒面によって定められており、この窪み部
22を定める円筒面は、光学素子10を他の部材に取り
付ける際の位置決め面として機能する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LED等の発光素
子やPSD等の受光素子などの光学素子に関する。
【0002】
【従来の技術】発光素子や受光素子などの光学素子は、
主にレンズ等の光学要素と組み合わせて使用され、例え
ば、特定の方向に光を投光したり、入射する光の方向を
検出したりする。このような使用において、光学素子の
位置精度は非常に重要である。光学素子の位置精度すな
わち取り付け精度を高めるため、金属性のフレームに位
置決め用の穴を設けておき、カメラのボディに固定する
ことにより、精度良く位置決めする手法が、実開平3−
62327に提案されている。位置決め用の穴は、型で
開けられるため、非常に高い位置精度で形成される。
【0003】また、発光素子や受光素子などの光学素子
の半導体チップを、図12に示されるように、大きな硬
質基板上に並べて樹脂で封止し、カット面A1,A2,
A3・・・で切断して細長い棒状にした後、カット面B
1,B2,B3・・・で切断して、個々の光学素子に分
割する手法がある。この手法によれば、光学素子を一度
に大量に製造することができ、製造コストを大幅に下げ
ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】実開平3−62327
で提案されている手法は、金属のフレームで1個1個の
素子を形成する為、量産性が悪くコストが高いという欠
点がある。図12に示すように、多数の光学素子を1個
1個に分割する分割する手法では、光学素子はカット面
A1,A2,A3・・・とカット面B1,B2,B3・
・・で囲まれた素子となる。硬質基板はガラス繊維等の
繊維を織りこんだものを樹脂で固めてつくることが多
く、硬質基板や樹脂を同時にカットした際に硬質基板の
繊維が毛羽立つため、面精度は出し難い。また、カット
の際にはカッターまたは基板のいずれかを動かす必要が
あり、位置精度を維持しながらカッターまたは基板を動
かすのは困難である。このためカット面の寸法精度は低
い。
【0005】本発明は、このような現状に鑑みて成され
たもので、その目的は、容易に高い精度で位置決め可能
な光学素子を提供することである。また、別の目的は、
光学素子を高い精度で容易に位置決めするための取り付
け構造を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による光学素子
は、大きな基板上に実装した多数のICチップを樹脂で
封止後、前記基板並びに基板及び樹脂をカッティングし
て分離し、所定形状に作製した光学素子において、前記
光学素子のカッティング面とは異なる面に、突起又は窪
みを有することを特徴とする。
【0007】本発明による別の光学素子は、大きな基板
上に実装した多数のICチップを樹脂で封止後、前記基
板並びに基板及び樹脂をカッティングして分離し、所定
形状に作製した光学素子において、前記光学素子のカッ
ティング面とは異なる面に、大きさの異なる複数の突起
又は窪みを有することを特徴とする。
【0008】本発明による光学素子の取り付け構造は、
基板並びに基板及び樹脂をカッティングして所定の大き
さの基板上に樹脂で封止したICチップと、前記カッテ
ィング面とは異なる面に形成した突起又は窪みと、前記
ICチップとの接続用電極パターンとを有する光学素子
と、前記光学素子の電極パターンと接続する回路パター
ンを有する接続基板と、前記光学素子の突起又は窪みと
係合する係合部を有する保持部材と、を備え、保持部材
の係合部と光学素子の突起又は窪みを係合して光学素子
を位置決めすると共に光学素子の電極パターンと接続基
板の回路パターンを接続して前記保持部材上に光学素子
と接続基板を保持することを特徴とする。
【0009】本発明による光学素子の取り付け構造は、
基板並びに基板及び樹脂をカッティングして所定の大き
さの基板上に樹脂で封止したICチップと、前記カッテ
ィング面とは異なる面に形成した突起又は窪みと、前記
ICチップとの接続用電極パターンとを有する光学素子
と、前記光学素子の突起又は窪みと係合する係合部を有
する保持部材と、を備え、保持部材の係合部と光学素子
の突起又は窪みを係合して光学素子を位置決めすること
を特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について説明する。第一の実施の形態の光
学素子の第一の例を図1(a)に示す。光学素子は、大
きな基板状に一度にマトリックス状に多数作製され、カ
ッティングによって個々に分離される。図1(a)は、
このように個々に分離された光学素子10のひとつを示
している。
【0011】従って、光学素子10は、互いに平行な二
組のカット面、すなわち、計四つのカット面を有してい
る。一方の組のカット面は硬質基板12と樹脂封止20
の端面を定め、光学素子10は他方の組のカット面に複
数の電極16を有している。
【0012】硬質基板12に設けられたICチップ14
は樹脂封止20によって封止され保護されており、電極
16はICチップ14と導通しており、ICチップ14
と外部の電気的接続を可能にする。
【0013】電極16は、円筒面形状を有し、互いに絶
縁されている。これらの電極16は、カッティングの前
に、カッティング面に沿って一直線上に並ぶ多数の孔を
形成し、その内面に蒸着などにより導電膜を形成してお
くことにより作製される。
【0014】樹脂封止20は側面に対して窪んでいる窪
み部22を有している。ここで、樹脂封止20の側面と
は、カット面によって規定される互いに対向する二面と
は別の輪郭形状を与える対向する二面を指している。
【0015】窪み部22は円筒面によって定められてお
り、この窪み部22を定める円筒面は、光学素子10を
他の部材に取り付ける際の位置決め面として機能する。
樹脂封止20は型に樹脂を注入することで形成される。
従って、窪み部22は、樹脂封止20を整形する型に、
窪み部22の形状を反映させておくことで形成される。
このように窪み部22は型整形により作製されるため、
高い寸法精度を持ち得る。従って、窪み部22を利用し
た位置決めは、高い精度で行なえる。
【0016】図1(b)は第一の実施の形態の光学素子
の第二の例を示している。この第二例の光学素子10
は、窪み部22の形状が異なっている以外は、第一例の
光学素子と同じである。
【0017】窪み部22は、樹脂封止20の側面に対し
て窪んでおり、矩形形状となっている。窪み部22は三
つの平面によって定められており、この窪み部22を定
める三平面は、光学素子10を他の部材に取り付ける際
の位置決め面として機能する。
【0018】図1(c)は第一の実施の形態の光学素子
の第三の例を示している。この第三例の光学素子10
は、窪み部22の形状が異なっている以外は、第一例の
光学素子と同じである。
【0019】窪み部22は、樹脂封止20の角に位置
し、その側面に対して窪んでおり、矩形形状となってい
る。窪み部22は二つの平面によって定められており、
この窪み部22を定める二平面は、光学素子10を他の
部材に取り付ける際の位置決め面として機能する。
【0020】図2(a)は第一の実施の形態の光学素子
の第四の例を示している。この第四例の光学素子10
は、窪み部22の形状が異なっている以外は、第一例の
光学素子と同じである。
【0021】窪み部22は、樹脂封止20の上面と端面
の交差部分に位置し、上面に対して窪んでおり、矩形形
状となっている。窪み部22は四つの平面によって定め
られており、この窪み部22を定める四平面は、光学素
子10を他の部材に取り付ける際の位置決め面として機
能する。
【0022】図2(b)は第一の実施の形態の光学素子
の第五の例を示している。この第五例の光学素子10
は、窪み部22の形状が異なっている以外は、第一例の
光学素子と同じである。
【0023】窪み部22は、樹脂封止20の上面に対し
て窪んでおり、矩形形状となっている。窪み部22は五
つの平面によって定められており、この窪み部22を定
める五平面は、光学素子10を他の部材に取り付ける際
の位置決め面として機能する。
【0024】図2(c)は第一の実施の形態の光学素子
の第六の例を示している。この第六例の光学素子10
は、窪み部22ではなく突起部24を有している以外
は、第一例の光学素子と同じである。
【0025】突起部24は、直方体形状を有し、樹脂封
止20の上面に対して突出している。突起部24は五つ
の平面によって定められており、この突起部24を定め
る五平面は、光学素子10を他の部材に取り付ける際の
位置決め面として機能する。
【0026】次に、本発明の第二の実施の形態の光学素
子の第一の例を図3(a)に示す。図3(a)は、カッ
ティングによって個々に分離された光学素子のひとつを
示しており、その裏面側から見た状態で描かれている。
【0027】光学素子10は、互いに平行な二組のカッ
ト面、すなわち、計四つのカット面を有している。一方
の組のカット面は硬質基板12と樹脂封止20の端面を
定め、光学素子10は他方の組のカット面に複数の電極
16を有している。
【0028】硬質基板12にはICチップが設けられて
おり、これは樹脂封止20によって封止され保護されて
いる。電極16はICチップと導通しており、ICチッ
プと外部の電気的接続を可能にする。
【0029】電極16は、円筒面形状を有し、互いに絶
縁されている。これらの電極16は、カッティングの前
に、カッティング面に沿って一直線上に並ぶ多数の孔を
形成し、その内面に蒸着などにより導電膜を形成してお
くことにより作製される。
【0030】硬質基板12の裏面には円筒形状の窪み部
32が形成されている。この窪み部32を定める面は、
光学素子10を他の部材に取り付ける際の位置決め面と
して機能する。
【0031】図3(b)は第二の実施の形態の光学素子
の第二の例を示している。この第二例の光学素子10
は、窪み部32の形状が異なっている以外は、第一例の
光学素子と同じである。
【0032】硬質基板12の裏面には矩形形状の窪み部
32が形成されている。この窪み部32を定める面は、
光学素子10を他の部材に取り付ける際の位置決め面と
して機能する。
【0033】図4(a)は第二の実施の形態の光学素子
の第三の例を示している。この第三例の光学素子10
は、窪み部32の形状が異なっている以外は、第一例の
光学素子と同じである。
【0034】硬質基板12には裏面と端面(カット面)
の交差部分に半円形状の窪み部32が形成されている。
この窪み部32を定める面は、光学素子10を他の部材
に取り付ける際の位置決め面として機能する。
【0035】図4(b)は第二の実施の形態の光学素子
の第四の例を示している。この第四例の光学素子10
は、窪み部32の形状が異なっている以外は、第一例の
光学素子と同じである。
【0036】硬質基板12には裏面と端面(カット面)
の交差部分に矩形形状の窪み部32が形成されている。
この窪み部32を定める面は、光学素子10を他の部材
に取り付ける際の位置決め面として機能する。
【0037】続いて、本発明の第三の実施の形態の光学
素子の第一の例を図5(a)に示す。図5(a)は、カ
ッティングによって個々に分離された光学素子のひとつ
を示している。
【0038】光学素子10は、互いに平行な二組のカッ
ト面、すなわち、計四つのカット面を有している。一方
の組のカット面は硬質基板12と樹脂封止20の端面を
定め、光学素子10は他方の組のカット面に複数の電極
16を有している。
【0039】硬質基板12にはICチップ14が設けら
れており、これは樹脂封止20によって封止され保護さ
れている。電極16はICチップ14と導通しており、
外部の電気的接続を可能にしている。
【0040】電極16は、円筒面形状を有し、互いに絶
縁されている。これらの電極16は、カッティングの前
に、カッティング面に沿って一直線上に並ぶ多数の孔を
形成し、その内面に蒸着などにより導電膜を形成してお
くことにより作製される。
【0041】樹脂封止20は各側面に窪み部22aと2
2bを有している。ここで、樹脂封止20の側面とは、
カット面によって規定される互いに対向する二面とは別
の輪郭形状を与える対向する二面を指している。
【0042】窪み部22aと22bは側面に対して窪ん
でおり、円筒面によって定められている。この窪み部2
2aと22bを定める円筒面は、光学素子10を他の部
材に取り付ける際の位置決め面として機能する。
【0043】窪み部22aと22bは、樹脂封止20を
整形する型に、窪み部22aと22bの形状を反映させ
ておくことで形成される。円筒形状の窪み部22aと2
2bの大きさは、同じであっても、異なっていてもよ
い。窪み部22aと22bの大きさが異なる場合、光学
素子10の取り付け方向が一義的に決まる。また、窪み
部22aと22bの大きさが同じであっても、窪み部2
2aと22bが光学素子10の中心すなわちICチップ
に対して非対称に位置している場合も、光学素子10の
取り付け方向が一義的に決まる。
【0044】図5(b)は第三の実施の形態の光学素子
の第二の例を示している。この第二例の光学素子10
は、窪み部22aと22bの形状が異なっている以外
は、第一例の光学素子と同じである。
【0045】窪み部22aと22bは、それぞれ樹脂封
止20の各側面に対して窪んでおり、矩形形状となって
いる。窪み部22aと22bは共に三つの平面によって
定められており、この窪み部22aと22bを定める三
平面は、光学素子10を他の部材に取り付ける際の位置
決め面として機能する。
【0046】窪み部22aと22bの大きさは、同じで
あっても、異なっていてもよい。窪み部22aと22b
の大きさが異なる場合、光学素子10の取り付け方向が
一義的に決まる。また、窪み部22aと22bの大きさ
が同じであっても、窪み部22aと22bが光学素子1
0の中心すなわちICチップに対して非対称に位置して
いる場合も、光学素子10の取り付け方向が一義的に決
まる。
【0047】図5(c)は第三の実施の形態の光学素子
の第三の例を示している。この第三例の光学素子10
は、窪み部22aと22bの形状が異なっている以外
は、第一例の光学素子と同じである。
【0048】窪み部22aと22bは、樹脂封止20の
同じ側面側の両側の角に位置し、その側面に対して窪ん
でおり、矩形形状となっている。窪み部22aと22b
は共に二つの平面によって定められており、この窪み部
22aと22bを定める二平面は、光学素子10を他の
部材に取り付ける際の位置決め面として機能する。
【0049】窪み部22aと22bは光学素子10の中
心に対して非対称に位置しているため、光学素子10の
取り付け方向が一義的に定まる。図6(a)は第三の実
施の形態の光学素子の第四の例を示している。この第四
例の光学素子10は、窪み部22aと22bの形状が異
なっている以外は、第一例の光学素子と同じである。
【0050】窪み部22aと22bは、樹脂封止20の
両側の上面と端面の交差部分に位置し、上面に対して窪
んでおり、矩形形状となっている。窪み部22aと22
bは四つの平面によって定められており、この窪み部2
2aと22bを定める四平面は、光学素子10を他の部
材に取り付ける際の位置決め面として機能する。
【0051】窪み部22aと22bは異なる大きさを有
している。このため、光学素子10の取り付け方向が一
義的に定まる。図6(b)は第三の実施の形態の光学素
子の第五の例を示している。この第五例の光学素子10
は、窪み部22aと22bの形状が異なっている以外
は、第一例の光学素子と同じである。
【0052】窪み部22aと22bは、樹脂封止20の
上面に対して窪んでおり、矩形形状となっている。窪み
部22aと22bは共に五つの平面によって定められて
おり、この窪み部22aと22bを定める五平面は、光
学素子10を他の部材に取り付ける際の位置決め面とし
て機能する。
【0053】窪み部22aと22bは異なる大きさを有
している。このため、光学素子10の取り付け方向が一
義的に定まる。図6(c)は第三の実施の形態の光学素
子の第六の例を示している。この第六例の光学素子10
は、窪み部22aと22bではなく突起部24aと24
bを有している以外は、第一例の光学素子と同じであ
る。
【0054】突起部24aと24bは、直方体形状を有
し、樹脂封止20の上面に対して突出している。突起部
24aと24bは五つの平面によって定められており、
この突起部24aと24bを定める五平面は、光学素子
10を他の部材に取り付ける際の位置決め面として機能
する。
【0055】窪み部24aと24bは異なる大きさを有
している。このため、光学素子10の取り付け方向が一
義的に定まる。次に、本発明の第四の実施の形態の光学
素子の第一の例を図7(a)に示す。図7(a)は、カ
ッティングによって個々に分離された光学素子のひとつ
を示しており、その裏面側から見た状態で描かれてい
る。
【0056】光学素子10は、互いに平行な二組のカッ
ト面、すなわち、計四つのカット面を有している。一方
の組のカット面は硬質基板12と樹脂封止20の端面を
定め、光学素子10は他方の組のカット面に複数の電極
16を有している。
【0057】硬質基板12にはICチップが設けられて
おり、これは樹脂封止20によって封止され保護されて
いる。電極16はICチップと導通しており、ICチッ
プと外部の電気的接続を可能にする。
【0058】電極16は、円筒面形状を有し、互いに絶
縁されている。これらの電極16は、カッティングの前
に、カッティング面に沿って一直線上に並ぶ多数の孔を
形成し、その内面に蒸着などにより導電膜を形成してお
くことにより作製される。
【0059】硬質基板12の裏面には円筒形状の窪み部
32aと32bが形成されている。この窪み部32aと
32bを定める面は、光学素子10を他の部材に取り付
ける際の位置決め面として機能する。
【0060】窪み部32aと32bは異なる大きさを有
している。このため、光学素子10の取り付け方向が一
義的に定まる。図7(b)は第四の実施の形態の光学素
子の第二の例を示している。この第二例の光学素子10
は、窪み部32aと32bの形状が異なっている以外
は、第一例の光学素子と同じである。
【0061】硬質基板12の裏面には矩形形状の窪み部
32aと32bが形成されている。この窪み部32aと
32bを定める面は、光学素子10を他の部材に取り付
ける際の位置決め面として機能する。
【0062】窪み部32aと32bは異なる大きさを有
している。このため、光学素子10の取り付け方向が一
義的に定まる。図8(a)は第四の実施の形態の光学素
子の第三の例を示している。この第三例の光学素子10
は、窪み部32aと32bの形状が異なっている以外
は、第一例の光学素子と同じである。
【0063】硬質基板12の両側の裏面と端面(カット
面)の交差部分に半円形状の窪み部32aと32bが形
成されている。この窪み部32aと32bを定める面
は、光学素子10を他の部材に取り付ける際の位置決め
面として機能する。
【0064】窪み部32aと32bは異なる大きさを有
している。このため、光学素子10の取り付け方向が一
義的に定まる。図8(b)は第四の実施の形態の光学素
子の第四の例を示している。この第四例の光学素子10
は、窪み部32aと32bの形状が異なっている以外
は、第一例の光学素子と同じである。
【0065】硬質基板12の両側の裏面と端面(カット
面)の交差部分に矩形形状の窪み部32aと32bが形
成されている。この窪み部32aと32bを定める面
は、光学素子10を他の部材に取り付ける際の位置決め
面として機能する。
【0066】窪み部32aと32bは異なる大きさを有
している。このため、光学素子10の取り付け方向が一
義的に定まる。続いて、第五の実施の形態として、第一
の実施の形態として説明した光学素子の取り付け構造の
第一の例を図9に示す。ここでは、図1(a)に示した
光学素子に対応した取り付け構造を例にあげて説明す
る。
【0067】光学素子10の電極16は硬質基板12の
カット面から裏面にまで延びている。図9には見えない
が、樹脂封止20には円筒形状の窪み部が形成されてい
る。光学素子10が取り付けられる保持部材42は、光
学素子10の樹脂封止20の部分を収容する空洞部44
を有し、その内面には光学素子10の樹脂封止20に設
けられた窪み部に係合する係合部すなわち突起部46が
設けられている。
【0068】従って、樹脂封止20が空洞部44に挿入
された光学素子10は、その窪み部が突起部46に押し
当てられることで、位置決めされる。光学素子10の上
にフレキシブル基板52が重ねて配置される。フレキシ
ブル基板52は位置決め用の穴54を有し、これは保持
部材42に設けられた位置決め用の突起48に嵌められ
て位置決めされ、フレキシブル基板52の電極56と光
学素子10の電極16が導通される。
【0069】フレキシブル基板52の上には、弾性部材
58を介して、押さえ部材62が重ねて配置される。保
持部材42は押さえ部材62を保持するための突起50
を有し、保持部材42の突起50の内側に押し込まれた
押さえ部材62は突起50によって保持される。
【0070】つまり、押さえ部材62は、弾性部材58
の弾性変形すなわち圧縮変形を伴なった状態で、突起5
0によって押さえられる。弾性部材58はフレキシブル
基板52の電極56を光学素子10の電極16に加圧す
るための突起60を有しており、両者の電気的接触を確
実にする。
【0071】このように、保持部材42に対して、光学
素子10とフレキシブル基板52と弾性部材58を所定
の位置関係で配置し、押さえ部材62を保持部材42の
突起50の内側に押し込んではめ込むことにより、光学
素子10が位置決めされるとともに、光学素子10とフ
レキシブル基板52が導通される。
【0072】ここでは、図1(a)の光学素子に対応し
た取り付け構造について説明したが、図1(b)と図1
(c)および図2(a)ないし図2(c)に示した光学
素子に合わせて係合部46の形状を変更することで、こ
れらの光学素子にも適応し得ることは勿論である。ま
た、図5(a)ないし図5(c)および図6(a)ない
し図6(c)に示した光学素子に合わせて二つの係合部
46を設けることで、これらの光学素子にも適応し得る
ことも容易に理解できよう。
【0073】図10は第五の実施の形態として説明した
光学素子の取り付け構造の第二の例を示している。この
第二例の取り付け構造は、第一例の取り付け構造の弾性
部材と押さえ部材をゼブラゴムに変更したもので、他の
構成は第一例の取り付け構造と同じである。
【0074】ゼブラゴム64は導電ゴムと非導電ゴムが
層状に重ねられたもので、光学素子10とフレキシブル
基板52を保持部材42に対して所定の位置に配置し、
保持部材42の突起50の内側に押し込んではめ込まれ
る。これにより、光学素子10が位置決めされるととも
に、光学素子10とフレキシブル基板52が導通され
る。
【0075】第六の実施の形態として、第四の実施の形
態として説明した光学素子の取り付け構造について測距
光学系を例にあげて説明する。ここでは、図7(a)に
示した光学素子に対応した取り付け構造を例にあげて説
明する。
【0076】図11(a)は、被写体80までの距離を
測定する光学系の構成を概略的に示している。この光学
系は、赤外LED10A、その射出光を平行化するレン
ズ74A、被写体80からの戻り光を集光するレンズ7
4B、位置検出器(PSD)10Bを有している。赤外
LED10Aはフレキシブル基板72Aと電気的に接続
され、PSD10Bはフレキシブル基板72Bと電気的
に接続され、両者は所定の間隔を置いて、保持部材76
に取り付けられている。また、レンズ74Aと74Bは
それぞれ赤外LED10AとPSD10Bの前方に配置
されている。
【0077】この光学系において、レンズ74Aと74
Bの中心の間隔をS、レンズ74BとPSD10Bの間
隔をd、PSD上に形成されるスポットの位置(基準位
置からの距離)をxとすると、被写体80までの距離L
は、三角測距により、L=Sd/xで求められる。
【0078】図11(b)は、赤外LED10AとPS
D10Bの保持部材76への取り付け構造を示してお
り、赤外LED10AとPSD10Bは参照符号10で
代表されている。同様に、フレキシブル基板72Aと7
2Bも参照符号72で代表されている。
【0079】光学素子10は、硬質基板12とICチッ
プ14と樹脂封止20とを有し、硬質基板12の裏面に
は窪み部32aと32bが形成されている。また保持部
材76は、光学素子10の窪み部32aと32bに対応
した突起部78aと78bを有している。光学素子10
は、窪み部32aと32bを突起部78aと78bに嵌
めることにより位置決めされる。本発明は、上述した実
施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲で行なわれるすべての実施を含む。
【0080】
【発明の効果】本発明によれば、容易に高い精度で位置
決め可能な光学素子が提供され、また、この光学素子を
高い精度で容易に位置決めする取り付け構造が提供され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施の形態による光学素子の第一例ない
し第三例を示している。
【図2】第一の実施の形態による光学素子を第四例ない
し第六例を示している。
【図3】第二の実施の形態による光学素子の第一例と第
二例を示している。
【図4】第二の実施の形態による光学素子の第三例と第
四例を示している。
【図5】第三の実施の形態による光学素子の第一例ない
し第三例を示している。
【図6】第三の実施の形態による光学素子の第四例ない
し第六例を示している。
【図7】第四の実施の形態による光学素子の第一例と第
二例を示している。
【図8】第四の実施の形態による光学素子の第三例と第
四例を示している。
【図9】第五の実施の形態として、第一の実施の形態の
光学素子の取り付け構造の第一例を示している。
【図10】第五の実施の形態として、第一の実施の形態
の光学素子の取り付け構造の第二例を示している。
【図11】第六の実施の形態として、第四の実施の形態
の光学素子の取り付け構造を示している。
【図12】従来による光学素子の作製方法を説明するた
めの図である。
【符号の説明】
10 光学素子 12 硬質基板 14 ICチップ 20 樹脂封止 22 窪み部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大きな基板上に実装した多数のICチッ
    プを樹脂で封止後、前記基板並びに基板及び樹脂をカッ
    ティングして分離し、所定形状に作製した光学素子にお
    いて、前記光学素子のカッティング面とは異なる面に、
    突起又は窪みを有することを特徴とする光学素子。
  2. 【請求項2】 大きな基板上に実装した多数のICチッ
    プを樹脂で封止後、前記基板並びに基板及び樹脂をカッ
    ティングして分離し、所定形状に作製した光学素子にお
    いて、前記光学素子のカッティング面とは異なる面に、
    大きさの異なる複数の突起又は窪みを有することを特徴
    とする光学素子。
  3. 【請求項3】 基板並びに基板及び樹脂をカッティング
    して所定の大きさの基板上に樹脂で封止したICチップ
    と、前記カッティング面とは異なる面に形成した突起又
    は窪みと、前記ICチップとの接続用電極パターンとを
    有する光学素子と、前記光学素子の電極パターンと接続
    する回路パターンを有する接続基板と、前記光学素子の
    突起又は窪みと係合する係合部を有する保持部材と、を
    備え、保持部材の係合部と光学素子の突起又は窪みを係
    合して光学素子を位置決めすると共に光学素子の電極パ
    ターンと接続基板の回路パターンを接続して前記保持部
    材上に光学素子と接続基板を保持することを特徴とする
    光学素子の取り付け構造。
  4. 【請求項4】 基板並びに基板及び樹脂をカッティング
    して所定の大きさの基板上に樹脂で封止したICチップ
    と、前記カッティング面とは異なる面に形成した突起又
    は窪みと、前記ICチップとの接続用電極パターンとを
    有する光学素子と、前記光学素子の突起又は窪みと係合
    する係合部を有する保持部材と、を備え、保持部材の係
    合部と光学素子の突起又は窪みを係合して光学素子を位
    置決めすることを特徴とする光学素子の取り付け構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005183993A (ja) * 2003-12-19 2005-07-07 Lumileds Lighting Us Llc Ledパッケージ組立体
JP2014512559A (ja) * 2011-02-24 2014-05-22 デジタルオプティクス コーポレーション カメラモジュールのためのフラッシュシステム
EP2279527B1 (de) * 2008-05-30 2017-12-13 OSRAM Opto Semiconductors GmbH Optoelektronische anordnung

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