JP2000012358A - 分離トランスを備えたモジュール組立方法及びその仮組付治具 - Google Patents

分離トランスを備えたモジュール組立方法及びその仮組付治具

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JP2000012358A
JP2000012358A JP10177626A JP17762698A JP2000012358A JP 2000012358 A JP2000012358 A JP 2000012358A JP 10177626 A JP10177626 A JP 10177626A JP 17762698 A JP17762698 A JP 17762698A JP 2000012358 A JP2000012358 A JP 2000012358A
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Yasunori Hanehiro
靖範 羽広
Masahiro Hasegawa
正博 長谷川
Hajime Mochizuki
肇 望月
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    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F19/00Fixed transformers or mutual inductances of the signal type
    • H01F19/04Transformers or mutual inductances suitable for handling frequencies considerably beyond the audio range
    • H01F19/08Transformers having magnetic bias, e.g. for handling pulses
    • H01F2019/085Transformer for galvanic isolation

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1次側コアと2次側コアとを互いに所定の配
置関係に保持しながら分離トランスを備えたモジュール
を組み立てることのできる、分離トランスを備えたモジ
ュール組立方法及びその仮組付治具を提供する。 【解決手段】 回転トランス10のステータ側コア12
とロテータ側コア13とを仮組付部材30を用いて互い
に略同心且つ略一定のギャップGを有するように仮組み
付けし、ステータ側コア12とロテータ側コア13と
が、互いに略同心且つ略一定のギャップGを保持したま
ま非接触で相対回転できるように、仮組み付けした前記
回転トランス10をステータ側ユニット12とロテータ
側ユニット13との間に介装させてモジュール1を組み
立てる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気エネルギーや
電気信号を非接触で伝達できる分離トランスを備えたモ
ジュール組立方法及びその仮組付治具に関する。
【0002】
【関連する背景技術】従来、例えば、エアバッグの内蔵
された車両のステアリング装置において、ハンドルのイ
ンフレータに起爆用電力を伝達するに当たって、ハンド
ルとステアリングシャフトとの間にステアリングコネク
タを介在させて電力の伝達を行っていた。このステアリ
ングコネクタは、ステータ側ケースとロテータ側ケース
とを組み合わせて形成される空間内にフラットケーブル
を巻回して収納したもので、ハンドルを左右に回転させ
るに応じて、巻回されたフラットケーブルが、ハンドル
とステアリングシャフトとの電気的な接続を維持しつ
つ、しまり方向に巻かれたり、ゆるみ方向に緩んだりす
る構造を有している。しかし、このような構造を有する
ステアリングコネクタを使用すると、ハンドル操舵時等
に生じるケース同士の摺動音や車両の振動時にフラット
ケーブルとケースとがぶつかり生じる打音等の音が生
じ、車両室内の騒音の原因となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のような不都合を
解決するために、電力や電気信号を非接触で伝達できる
回転トランスをハンドルとステアリングシャフトとの間
に組み込む構造が考えられる。かかる回転トランスは、
ステータ側コアと、ロテータ側コアと、これらのコア間
に介在され、各コアを互いに相対回転させるための、例
えば、回転ベアリング等の回転機構等を備えている。し
かし、このような回転トランスを使用してもステータ側
コアとロテータ側コアとの相対的な回転に伴う摺動騒音
は依然として発生する。
【0004】一方、かかる摺動騒音を低下させるために
上述の回転トランスの構成要素をケースハウジング内に
収容する方法も考えられる。しかし、この方法では、回
転トランスに関する装置全体の大きさが大きくなり、組
み付け後にステアリングモジュール付近において大きな
空間を占めてしまい適当でない。又、装置の構造も複雑
になり、コスト低減に反する。
【0005】従って、回転トランスのステータ側コアと
ロテータ側コアとが、完全に非接触の状態で対向配置さ
れるように回転トランスを備えたモジュールを組み立て
ることが望まれる。一方、ステータ側コアとロテータ側
コア間で電力や電気信号を効率良く伝達するために、各
コアのギャップが常に所定範囲になるように組み立てる
必要がある。更には、ロテータ側コアの回転中、各コア
の回転中心のずれが常に所定範囲内にあることも必要で
ある。
【0006】しかし、ステータ側コアとロテータ側コア
とを非接触状態を保ちながらこのように厳しい許容範囲
内で対向配置させてモジュールを組み付けることは非常
に難しい。特に、このような組み付け作業を、車両のメ
インアセンブリラインのような作業時間の限定された組
立ラインで行うことは困難である。
【0007】本発明の目的は、分離トランスの1次側コ
アと2次側コアとを互いに所定の配置関係に保持しなが
ら分離トランスを備えたモジュールを組み立てることの
できる、分離トランスを備えたモジュール組立方法及び
その仮組付治具を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係る分離トランスを備えたモジュール組
立方法は、分離トランスの1次側コアと2次側コアとを
互いに所定の配置関係に保持しながら仮組み付けし、1
次側コアと2次側コアとが、前記仮組み付け状態を保持
したまま、前記分離トランスを1次側ユニットと2次側
ユニットとの間に介装させて分離トランスを備えたモジ
ュールを組み立てることを特徴としている。
【0009】トランスコア間にベアリング等の回転機構
やスペーサ等が介在しない分離トランスを、単純な組み
立て作業で所定の配置関係を保持したまま1次側ユニッ
トと2次側ユニットとの間に介装させることができる。
【0010】又、本発明の請求項2に係る仮組付治具
は、分離トランスの1次側コアと2次側コアとを互いに
所定の配置関係に保持しながら仮組み付けするためのも
のであって、前記1次側コアと2次側コアとを各コアの
対向面に垂直な第1の方向に位置決めする位置決め部が
形成されたことを特徴としている。
【0011】分離トランスのトランスコア間のギャップ
を略一定に保ったまま、分離トランスを仮組み付けする
ことができ、この仮組み付け状態を保持したまま分離ト
ランスを1次側ユニットと2次側ユニットとの間に介装
させてモジュールを組み立てることができる。従って、
モジュール組み立て時にコア間のギャップ調整作業を行
う必要がなく、組み立て作業性が格段に向上する。又、
電力伝送効率や信号伝送効率に優れた分離トランスをユ
ニット間に介装したモジュールを組み立てることができ
る。
【0012】更に又、本発明の請求項3に係る仮組付治
具は、請求項2に記載の仮組付治具に、前記1次側コア
と2次側コアとを各コアの対向面に平行な第2の方向に
位置決めする位置決め部が更に形成されたことを特徴と
している。
【0013】分離トランスが回転トランスの場合、トラ
ンスコア間の同心度を略一定に保ったまま、回転トラン
スを仮組み付けすることができ、この仮組み付け状態を
保持したまま回転トランスを1次側ユニットと2次側ユ
ニットとの間に介装させてモジュールを組み立てること
ができる。従って、モジュール組み立て時にコア間のギ
ャップ調整や同心度調整の作業を行う必要がなく、組み
立て作業性が格段に向上する。
【0014】又、回転トランスのステータ側コアとロテ
ータ側コアとが、互いに略同心且つ略一定のギャップを
保持したまま非接触で相対回転できるようにモジュール
を組み立てることができるので、ステータ側コアとロテ
ータ側コアとが相対回転しても、電力や電気信号を常に
効率良く伝送することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態に係る分離トランスを備えたモジュール組立方
法及びその仮組付治具について説明する。
【0016】本発明の一実施形態に係る組み立て方法に
よって組み立てられたステアリングモジュール1は、図
1に示すように、回転トランス10を構成するステータ
側コア(1次側コア)12及びロテータ側コア(2次側
コア)13と、ステータ側コア12が取り付けられたシ
ャフトユニット(1次側ユニット)20と、ロテータ側
コア13が取り付けられたハンドルユニット(2次側ユ
ニット:図示せず)等とから構成されている。
【0017】シャフトユニット20は、ステアリングシ
ャフト21、ステアリングコラム22、ベアリング23
等から構成されている。ステアリングシャフト21は、
ステアリングコラム22に挿通され、ステアリングシャ
フト21の端部がステアリングコラム22の端面から一
定の長さだけ突出した状態でベアリング23によってス
テアリングコラム22に支承されている。尚、ステアリ
ングシャフト21は、正確な外径寸法を保って作られて
おり、その中心軸線を基準軸線とすることができる。ベ
アリング23は、ステアリングシャフト21の長手方向
所定位置に嵌合されている。ロテータ側コア13をシャ
フト長手方向所定位置に位置決めするためのスペーサ2
5がステアリングシャフト21の端部から差し込まれ、
スペーサ25の一端がベアリング23のインナーレース
23aに当接している。
【0018】ロテータ側コア13は、電気絶縁性を有す
る絶縁素材と軟質磁性材とを含む混合軟質磁性材等より
なる円板型形状を有し、その一側には、コイル配設面1
3kが形成され、このコイル配設面13kには、平角巻
き線等の巻き線により形成され、電力伝送又は信号伝送
を行うコイル13cが配設されている。又、ロテータ側
コア13の中央部にはシャフト貫通孔13bが穿設され
ている。このシャフト貫通孔13bは、ステアリングシ
ャフト21の外径と所定の寸法公差で嵌合する内径を有
し、シャフト貫通孔13bの内周面は、ステアリングシ
ャフト21との同心基準面を形成している。ロテータ側
コア13のコイル配設面側には、シャフト貫通孔13b
より大径の凹部13dが形成され、この凹部13dの上
面には、スペーサ25の上端が当接している。シャフト
端部に形成されたねじ部(図示せず)には締め付けナッ
ト26が螺合され、ロテータ側コア13は、この締め付
けナット26とスペーサ25とによって挟持されてい
る。尚、ロテータ側コア13の周縁近傍の所定位置に
は、後述する仮組付部材30の位置決め係止爪33が係
止するための溝部13sが形成されている。
【0019】ステータ側コア12は、ロテータ側コア1
3と同質の材質からなり、且つ同径の円板形状を有して
いる。又、その一側には、コイル配設面12kが形成さ
れ、このコイル配設面12kには、ロテータ側コア13
と同様にコイル12cが配設されている。一方、ステー
タ側コア12の他側周縁近傍の所定位置には、後述する
仮組付部材30の位置決め係止爪32が係止する溝部1
2sが形成されている。ステータ側コア12の中央部に
は、スペーサ25より若干大径のスペーサ貫通孔12b
が形成されている。尚、コイルは、各コアに2重に配設
されていても良い。これによって、電力伝送と信号伝送
とを同時に行うことができる。
【0020】ステータ側コア12は、接着剤Bを介して
ステアリングコラム22のフランジ部22fに固定され
ている。尚、接着剤Bには、例えば、2液混合タイプの
エポキシ樹脂が使用されている。
【0021】ステータ側コア12とロテータ側コア13
とは、仮組み付け段階で後述する仮組付部材30を使用
することで、互いに略同心及び略同一ギャップGを保持
したまま取り付けられている。
【0022】尚、シャフト端部には、図示しないハンド
ルユニットが取り付けられている。
【0023】以上のように構成される回転トランス10
を備えたステアリングモジュール1は、以下の手順で組
み立てられる。
【0024】まず最初に、回転トランス10の仮組み付
けを行う。具体的には、ステータ側コア12とロテータ
側コア13とを対向配置させた状態で、例えば4つの仮
組付部材30をコア周縁部に等間隔で係合させる。この
仮組付部材30は、図2及び図3に示すように、例え
ば、ポリプロピレン等の弾力性を有する樹脂材からな
り、断面角型C字形状を有した部材である。仮組付部材
30の両端部に形成された位置決め係止爪32,33は
可撓性を有し、その先端部が夫々、両コアの溝部12
s,13sに係合することで、各コア12,13の周縁
部が仮組付部材30の内壁側面に当接し、その結果、各
コア12,13の周縁部が同一面上に位置するように形
成されている。上述のように、両コア12,13は同一
直径を有しているので、4つの仮組付部材30を略等間
隔で両コア12,13に係合させることで、両コア1
2,13を略同心に対向配置させることができる。
【0025】又、仮組付部材30の略中央部には、各コ
ア12,13のコイル配設面12k,13k間に挟まれ
て、各コアのギャップGを一定に保つための突起部34
が形成されている。例えば、この突起部34の厚さは、
約0.6mmであり、各コア12,13のギャップ許容範
囲内に入るようになっている。このような構成を有する
同一形状の4つの仮組付部材30をコア周縁部に略等間
隔で係合させることで、ステータ側コア12とロテータ
側コア13とは互いに略同一のギャップGを維持したま
ま仮組み付けされた状態になる。
【0026】以上の手順によって、ステータ側コア12
とロテータ側コア13とを略同心且つ略一定のギャップ
Gで仮組み付けすることができる。
【0027】尚、仮組付部材は、上述のように樹脂でで
きているので、コア12,13への取り付け取り外しに
優れ、繰り返し使用することが可能である。
【0028】次に、図2に示すように、スペーサ25を
シャフト端部から挿入し、スペーサ25の下端部をベア
リング23のインナーレース23aに当接させる。次い
で、ステアリングコラム22のフランジ部22fに接着
剤Bを塗布し、仮組付部材30で仮組み付けされた回転
トランス10をシャフト端部から挿入する。ロテータ側
コア13の同心基準面は、ステアリングシャフト21と
所定の公差で嵌合するので、ロテータ側コア13は、シ
ャフト中心軸線と略同心を保ったままステアリングシャ
フト21に嵌合する。又、ステータ側コア12とロテー
タ側コア13とは、仮組付部材30で略同心を保持した
まま仮組み付けされているので、結果的にステータ側コ
ア12もシャフト中心軸線と略同心を保ったまま接着剤
Bに接触する。更に、ステータ側コア12とロテータ側
コア13とは、略等間隔で係合された4つの仮組付部材
30でギャップGを一定に保つ。
【0029】続いて、締め付けナット26をステアリン
グシャフト21のねじ部(図示せず)に螺合させること
で、ロテータ側コア13をスペーサ25に密着させる。
これによって、ベアリング23のインナーレース23a
からシャフト長手方向所定位置に回転トランス10を配
設することができる。
【0030】上述の状態のまま接着剤Bが硬化するまで
放置し、その後、全ての仮組付部材30を取り外す。こ
れによって、ステータ側コア12は、ロテータ側コア1
3と略同心且つ略同一のギャップを保持したままステア
リングコラム22のフランジ部22fに固定される。ス
テータ側コア12を、接着剤Bを介してステアリングコ
ラム22に固定することで、ステータ側コア12をステ
アリングコラム22のフランジ部22fに直接当接させ
なくて済むので、フランジ部22fの製作精度を厳密に
要求しなくても済む。
【0031】続いて、ハンドルユニット(図示せず)を
シャフト端部に固定すると共に、必要な配線作業を行
う。以上の手順で回転トランス10を備えたステアリン
グモジュール1の組み立てを終了する。
【0032】かかるステアリングモジュール1のハンド
ルを操舵してステアリングシャフト21を回転させる
と、図1に示すように、ステアリングシャフト21の回
転と共にロテータ側コア13、スペーサ25、及びベア
リング23のインナーレース23aが回転する。一方、
ステータ側コア12は、ステアリングコラム22に固定
されているので、ロテータ側コア13は、ステータ側コ
ア12に対向配置された状態で回転する。しかし、上述
の通り、ロテータ側コア13とステータ側コア12と
は、ステアリングシャフト21の中心軸線と略同軸に取
り付けられているので、ロテータ側コア13の回転中、
両コア12,13の中心軸線が偏心することはない。同
様に、ロテータ側コア13はステータ側コア12と一定
のギャップGを保ったまま取り付けられ、且つ締め付け
ナット26によってスペーサ25の上端面に密着固定さ
れているので、ロテータ側コア13が回転しても、両コ
ア間のギャップGは変化しない。
【0033】又、シャフトユニット20は非常に頑丈に
作られているので、車両走行中の振動等によってもシャ
フトユニット20に組み付けられた各コア間の相対的な
位置関係のずれは最小限に抑えられる。
【0034】上述の実施形態に係る分離トランスを備え
たモジュール組立方法を用いると、ステアリングモジュ
ール1に組み込まれる回転トランス10のコア間の平均
ギャップ距離の許容範囲(例えば、1mm以下)、コア間
の最小ギャップ距離の許容範囲(例えば、0.2mm以
上)を上述の単純な組み立て作業によって満たすことが
できる。又、各コア回転中心の偏心距離の許容範囲(例
えば、0.6mm以内)を満たすこともできる。従って、
ハンドルの操舵によって回転トランス10の電力伝送効
率や信号伝送効率が変化することはない。
【0035】尚、上述の実施形態では、ステータ側コア
12は、接着剤Bを介してステアリングコラム22のフ
ランジ部22fに取り付けられたが、これとは異なり、
図4に示すように、複数個のスナップ係止部材40によ
ってステアリングコラム22に取り付けられるようにし
ても良い。より詳細に説明すると、ステアリングコラム
22の端部外周面には、コア間ギャップの1/3程度の
ピッチを有する凹凸部が連続して形成された略円筒形状
の係止部材40cが嵌着されている。一方、ステータ側
コア12にも係止部材40sが固定されている。この係
止部材40sはコアに固定されるリング部材と、リング
部材から垂直下方に延在し、コラム側係止部材40cと
スナップ係止するためにコア間ギャップの1/3程度の
ピッチを有する凹凸部が連続して形成された6つの係止
爪とから構成されている。尚、図4において、これらの
係止部材40c,40sのピッチは、実際のピッチより
拡大して図示している。
【0036】上述の通り、ステータ側コア12とロテー
タ側コア13とを仮組付部材30によって仮組み付け
し、スペーサ25をステアリングシャフト21に嵌合
し、仮組み付けした回転トランス10をステアリングシ
ャフト21に嵌め込み、ナット26をステアリングシャ
フト21に螺合させる。この組み付け作業によって、ロ
テータ側コア13がステータ側コア12と略同一のギャ
ップを維持するように、ステータ側コア12の係止部材
40sは夫々、ステアリングコラム22の係止部材40
cの係止爪と最適な位置でスナップ係合する。その後、
4つの仮組付部材30を取り外すことで、ロテータ側コ
ア13がステータ側コア12に対して相対的に回転でき
るようになる。
【0037】上述のような係止部材40c,40sを使
用することによって、ステアリングコラム22の端面に
フランジ部22fを形成する必要はなくなり、フランジ
部22fに接着剤Bを塗布する工程も不要となる。又、
ステアリングコラム22の端面が精度良く製作されてい
なくても、回転トランス10の組み付けに支障をきたす
ことはない。
【0038】尚、図2に示した実施形態と異なり、接着
剤Bをステアリングコラム22のフランジ部22fに塗
布せずに、仮組み付けした回転トランス10をステアリ
ングシャフト21に嵌め込み、ステータ側コア12とフ
ランジ部22fとの隙間に略等間隔で夫々適当な厚さを
有するスペーサを介装してステータ側コア12とフラン
ジ部22fとをねじ等で固定しても良い。この方法によ
っても、両コア12,13のギャップを略一定に保った
ままステータ側コア12をステアリングコラム22に固
定することができる。
【0039】又、仮組付部材30は上述の実施形態のよ
うに4つに限定されず、係止部材40sに形成された係
止爪も6つに限定されないことは言うまでもない。
【0040】更に又、ステータ側コアとロテータ側コア
の直径が異なる場合は、両コアの同心度を確保するよう
に、仮組付部材もこれに合わせて形成することも可能で
ある。
【0041】尚、上述の実施形態は仮組付部材30を用
いて回転トランス10の同心度と同一ギャップGを保持
しながら仮組み付けし、回転トランス10の仮組み付け
状態を保持したままステアリングモジュールを組み付け
る方法について説明したが、これとは異なり、本発明に
係る分離トランスを備えたモジュール組立方法を、ドア
ユニットと車体ユニットとを組み付ける際に、ユニット
間に分離トランスを介在させながら組み立てるのに使用
しても良い。又、本発明に係る分離トランスを備えたモ
ジュール組立方法を、トランクリッドを車体に組み付け
る際、トランクリッドと車体との間に分離トランスを介
装させながら組み立てるのに使用しても良い。更に又、
インストルメント・パネルを車体に取り付ける際にも、
両者間に分離トランス介装させながら組み付けるのに使
用することもできる。これによって、分離トランスの1
次側コアと2次側コアとを所定の配置関係を維持したま
まユニット間に介装させることができ、単純な組み付け
作業で分離トランスを備えたモジュールを組み立てるこ
とができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る分離
トランスを備えたモジュール組立方法は、分離トランス
の1次側コアと2次側コアとを互いに所定の配置関係に
保持しながら仮組み付けし、1次側コアと2次側コアと
が、前記仮組み付け状態を保持したまま、前記分離トラ
ンスを1次側ユニットと2次側ユニットとの間に介装さ
せて分離トランスを備えたモジュールを組み立てること
を特徴としている。
【0043】トランスコア間にベアリング等の回転機構
やスペーサ等が介在しない分離トランスを、単純な組み
立て作業で所定の配置関係を保持したまま1次側ユニッ
トと2次側ユニットとの間に介装させることができる。
【0044】又、本発明の請求項2に係る仮組付治具
は、分離トランスの1次側コアと2次側コアとを互いに
所定の配置関係に保持しながら仮組み付けするためのも
のであって、前記1次側コアと2次側コアとを各コアの
対向面に垂直な第1の方向に位置決めする位置決め部が
形成されたことを特徴としている。
【0045】分離トランスのトランスコア間のギャップ
を略一定に保ったまま、分離トランスを仮組み付けする
ことができ、この仮組み付け状態を保持したまま分離ト
ランスを1次側ユニットと2次側ユニットとの間に介装
させてモジュールを組み立てることができる。従って、
モジュール組み立て時にコア間のギャップ調整作業を行
う必要がなく、組み立て作業性が格段に向上する。又、
電力伝送効率や信号伝送効率に優れた分離トランスをユ
ニット間に介装したモジュールを組み立てることができ
る。
【0046】更に又、本発明の請求項3に係る仮組付治
具は、請求項2に記載の仮組付治具に、前記1次側コア
と2次側コアとを各コアの対向面に平行な第2の方向に
位置決めする位置決め部が更に形成されたことを特徴と
している。
【0047】分離トランスが回転トランスの場合、トラ
ンスコア間の同心度及びギャップを略一定に保ったま
ま、回転トランスを仮組み付けすることができ、この仮
組み付け状態を保持したまま回転トランスを1次側ユニ
ットと2次側ユニットとの間に介装させてモジュールを
組み立てることができる。従って、モジュール組み立て
時にコア間のギャップ調整や同心度調整の作業を行う必
要がなく、組み立て作業性が格段に向上する。
【0048】又、回転トランスのステータ側コアとロテ
ータ側コアとが、互いに略同心且つ略一定のギャップを
保持したまま非接触で相対回転できるようにモジュール
を組み立てることができるので、ステータ側コアとロテ
ータ側コアとが相対回転しても、電力や電気信号を常に
効率良く伝送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係る、分離トラ
ンスを備えたモジュール組立方法によって組み立てられ
たステアリングモジュール1の一部断面図である。
【図2】図2は、本発明の一実施形態に係る、分離トラ
ンスを備えたモジュール組立方法によるステアリングモ
ジュール1の組み立て状態を示す一部断面図である。
【図3】図3は、図2の左半部を部分的に拡大して示す
図である。
【図4】図4は、スナップ係止部材40を利用した、ス
テアリングモジュール1の組み立て状態を示す一部断面
図である。
【符号の説明】
1 ステアリングモジュール 10 回転トランス 12 ステータ側コア 13 ロテータ側コア 20 シャフトユニット 21 ステアリングシャフト 22 ステアリングコラム 23 ベアリング 25 スペーサ 26 締め付けナット 30 仮組付部材 32,33 位置決め係止爪 34 突起部 40 スナップ係止部材
フロントページの続き (72)発明者 羽広 靖範 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 長谷川 正博 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 望月 肇 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分離トランスの1次側コアと2次側コア
    とを互いに所定の配置関係に保持しながら仮組み付け
    し、1次側コアと2次側コアとが前記仮組み付け状態を
    保持したまま、前記分離トランスを1次側ユニットと2
    次側ユニットとの間に介装させて分離トランスを備えた
    モジュールを組み立てることを特徴とする分離トランス
    を備えたモジュール組立方法。
  2. 【請求項2】 分離トランスの1次側コアと2次側コア
    とを互いに所定の配置関係に保持しながら仮組み付けす
    るための仮組付治具であって、前記1次側コアと2次側
    コアとを各コアの対向面に垂直な第1の方向に位置決め
    する位置決め部が形成されたことを特徴とする、分離ト
    ランスを備えたモジュールの仮組付治具。
  3. 【請求項3】 前記1次側コアと2次側コアとを各コア
    の対向面に平行な第2の方向に位置決めする位置決め部
    が更に形成されたことを特徴とする、請求項2に記載の
    分離トランスを備えたモジュールの仮組付治具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108717898A (zh) * 2018-08-09 2018-10-30 深圳市祁科作物科技有限公司 一种电脑电源适配器的变压器装配工艺

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