JP2000010924A - ネットワークを用いたデータ処理システム - Google Patents

ネットワークを用いたデータ処理システム

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JP2000010924A
JP2000010924A JP10191029A JP19102998A JP2000010924A JP 2000010924 A JP2000010924 A JP 2000010924A JP 10191029 A JP10191029 A JP 10191029A JP 19102998 A JP19102998 A JP 19102998A JP 2000010924 A JP2000010924 A JP 2000010924A
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Masayasu Hirano
正健 平野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データ格納部のオーバーフローに柔軟に対処
する。 【解決手段】 複数のデータ処理装置110〜140を
ネットワーク100を介して接続し、共同作業により、
デジタルデータに対して種々の加工処理を施す。処理対
象となるデータは、データサーバ装置200が一元的に
管理する複数のデータ格納部A〜D内に格納される。使
用率が90%を越えたデータ格納部が生じると、データ
処理装置に対して警告メッセージが提示されるととも
に、当該データ格納部内の特定のファイルが処置対象フ
ァイルとして選択され、この処置対象ファイルに対し
て、データ圧縮処置や別なデータ格納部への移動処置が
施される。処置対象ファイルとしては、更新時期の古い
ファイル、ロック状態のファイル、容量の大きなファイ
ルが優先的に選択される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークを用
いたデータ処理システムに関し、特に、ネットワークで
接続された複数のデータ処理装置を用いた共同作業によ
り、デジタルデータに対して所定の加工処理を施すデー
タ処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータの普及とともに、種々の生
産工程が一連のデータ処理作業によって実現されるよう
になってきている。特に、出版印刷業界では、DTP
(Desk Top Publishing )システムの導入を契機とし
て、入稿から製版に至るまでのほとんどの工程が、コン
ピュータを利用した一連のデータ処理作業によって行わ
れている。通常、DTPシステムでは、写真原稿をスキ
ャナ装置を用いてデジタル画像データとして入力する処
理、入力した画像をディスプレイ画面に表示しながら色
修正を行う処理、画像内の必要な部分のみを切り抜く処
理、切り抜いた画像を紙面上の所定位置に割り付ける処
理、割り付けた画像を校正のためにプリンタで出力する
処理、などの一連のデータ処理作業が所定の順序に従っ
て進行することになる。一般に、印刷会社などでは、こ
のような作業を効率化するために、ネットワーク接続さ
れた多数のデータ処理装置(コンピュータもしくはコン
ピュータを内蔵した加工装置や生産装置)を用意し、こ
れらのデータ処理装置を多数のオペレータによって稼働
させながら、分業によって作業を進める体制をとってい
る。たとえば、スキャナ装置を用いて画像入力を専門に
行うコンピュータ、色修正処理を専門に行うコンピュー
タ、切抜き処理を専門に行うコンピュータ、などを設置
し、それぞれを専門のオペレータに操作させれば、非常
に効率よく作業を進めることが可能になる。
【0003】このように、複数のデータ処理装置を相互
にネットワーク接続して分業を行う場合、処理対象とな
るデータを複数のデータ処理装置で共用する必要が生じ
る。このため、通常は、処理対象となるデータを格納す
るために専用のデータサーバ装置を用意し、このデータ
サーバ装置によってすべてのデータを一元的に管理する
方法が採られる。たとえば、あるデータ処理装置で所定
のデータ処理を行う場合、まず、データサーバ装置から
必要なデータを取り込み、この取り込んだデータに対し
て所定の処理を施し、処理後のデータを再びデータサー
バ装置に保存するという作業が行われることになる。こ
うして保存されたデータは、必要に応じて、別なデータ
処理装置によって取り込まれ、更に別なデータ処理が施
されることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、複数
のデータ処理装置を相互にネットワーク接続して分業を
行う場合、処理対象となるデータは、通常、単一のデー
タサーバ装置によって一元的に管理される。このため、
データサーバ装置には、大容量のデータを格納するため
の記憶手段を用意しておく必要がある。特に、商用印刷
を行うためのDTPシステムでは、高解像度の画像デー
タを多数取り扱う必要があり、データサーバ装置によっ
て格納されるデータ容量は、たとえば、数100GB〜
数TBのオーダの膨大な容量になる。このような膨大な
容量のデータを格納する場合、ハードウエア上の制約
や、ソフトウエア上の便宜から、複数のデータ格納部を
設けるのが一般的である。たとえば、一般的なDTPシ
ステムの場合、2〜16GB程度の容量をもったデータ
格納部を複数設置することが多い。個々のデータ格納部
は、それぞれ物理的に独立したハードディスク装置から
構成されることもあれば、ソフトウエア的に形成された
パーティションで分割された一部の記憶領域から構成さ
れることもある。
【0005】いずれにしても、このように複数のデータ
格納部を設けた場合、個々のデータ処理装置で取り扱わ
れるデータは、いずれかのデータ格納部にファイル単位
で格納されることになる。ところが、各データ格納部に
格納できるデータ容量には上限があるため、場合によっ
ては、特定のデータ格納部のデータ容量がオーバーフロ
ーする事態が生じることがある。特に、DTPシステム
では、作業の進行とともに、1つのデータの容量が次第
に膨らんでゆく、という事情がある。たとえば、ある写
真から画像データを取り込み、これに対して色修正処
理、特殊効果処理、切抜処理などを加えた場合、もとの
画像データとともに、色修正処理で付加されたデータ、
特殊効果処理で付加されたデータ、切抜処理で付加され
たデータなどが加えられてゆく。このため、かなりの余
裕をみておいても、作業の後段階において、データ格納
部の記憶容量がオーバーフローする事態が生じる可能性
がある。
【0006】このようなオーバーフローが予期せずに発
生すると、作業の中断を余儀なくされ、作業の進行に重
大な支障が及ぶことになる。
【0007】そこで本発明は、データ格納部のオーバー
フローに柔軟に対処することが可能なネットワークを用
いたデータ処理システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】(1) 本発明の第1の態
様は、ネットワークで接続された複数のデータ処理装置
を用いた共同作業により、デジタルデータに対して所定
の加工処理を施すデータ処理システムにおいて、処理対
象となるデータを格納するために、複数のデータ格納部
を有するデータサーバ装置と、このデータサーバ装置か
らデータをファイル単位で取り込み、このデータに対し
て所定の加工処理を施し、加工後のデータをファイル単
位でデータサーバ装置へ保存する処理を実行する複数の
データ処理装置と、データサーバ装置および複数のデー
タ処理装置を相互に接続するネットワークと、を設け、
データサーバ装置が、各データ格納部について、データ
容量に関する残存状態を監視する機能を有し、残存状態
が所定の条件以下になったデータ格納部を処置対象格納
部として認識し、各データ処理装置に対して、処置対象
格納部の存在を警告する機能を有するようにしたもので
ある。
【0009】(2) 本発明の第2の態様は、上述の第1
の態様に係るネットワークを用いたデータ処理システム
において、データサーバ装置が、処置対象格納部の存在
を警告する際に、処置対象格納部内の特定のファイル
を、データ圧縮処置もしくは別なデータ格納部への移動
処置の対象とすべき処置対象ファイルとして選択し、こ
の選択結果をデータ処理装置に対して提示する機能を有
するようにしたものである。
【0010】(3) 本発明の第3の態様は、ネットワー
クで接続された複数のデータ処理装置を用いた共同作業
により、デジタルデータに対して所定の加工処理を施す
データ処理システムにおいて、処理対象となるデータを
格納するために、複数のデータ格納部を有するデータサ
ーバ装置と、このデータサーバ装置からデータをファイ
ル単位で取り込み、このデータに対して所定の加工処理
を施し、加工後のデータをファイル単位でデータサーバ
装置へ保存する処理を実行する複数のデータ処理装置
と、データサーバ装置および複数のデータ処理装置を相
互に接続するネットワークと、を設け、データサーバ装
置が、各データ格納部について、データ容量に関する残
存状態を監視する機能を有し、残存状態が所定の条件以
下になったデータ格納部を処置対象格納部として認識す
るとともに、この処置対象格納部内の特定のファイル
を、データ圧縮処置もしくは別なデータ格納部への移動
処置の対象とすべき処置対象ファイルとして選択し、こ
の処置対象ファイルに対して、データ圧縮処置もしくは
移動処置を施す機能を有するようにしたものである。
【0011】(4) 本発明の第4の態様は、上述の第2
または第3の態様に係るネットワークを用いたデータ処
理システムにおいて、データ格納部にデータをファイル
単位で格納する際に、データの更新時期を示す情報を付
加して格納するようにし、処置対象ファイルの選択を行
う際には、更新時期の古いファイルを優先的に選択する
ようにしたものである。
【0012】(5) 本発明の第5の態様は、上述の第2
または第3の態様に係るネットワークを用いたデータ処
理システムにおいて、データの改変を行う際に特別な手
順を要求するロック状態を設定し、データ格納部にデー
タをファイル単位で格納する際に、当該ファイルがロッ
ク状態か否かを示す情報を付加して格納するようにし、
処置対象ファイルの選択を行う際には、ロック状態のフ
ァイルを優先的に選択するようにしたものである。
【0013】(6) 本発明の第6の態様は、上述の第2
または第3の態様に係るネットワークを用いたデータ処
理システムにおいて、処置対象ファイルの選択を行う際
に、いずれかのデータ処理装置によって加工処理が進行
中のファイルについては、選択の優先度を下げるように
したものである。
【0014】(7) 本発明の第7の態様は、上述の第4
〜第6の態様に係るネットワークを用いたデータ処理シ
ステムにおいて、処置対象ファイルの選択を行う際に、
更新時期、ロック状態の有無、もしくは加工処理進行中
の有無に関する条件が同等のファイルについては、デー
タ容量の大きなファイルを優先的に選択するようにした
ものである。
【0015】(8) 本発明の第8の態様は、上述の第2
〜第7の態様に係るネットワークを用いたデータ処理シ
ステムにおいて、特定の納期が定められたひとまとまり
の仕事を1品目として取り扱い、複数のデータ処理装置
を用いた共同作業により、複数品目に関するデジタルデ
ータに対する加工処理を並行して実施する場合に、移動
処置の対象となる処置対象ファイルの選択を行う際に、
同一品目に関するデータが複数のデータ格納部に、より
分散して格納されるような選択を優先するようにしたも
のである。
【0016】(9) 本発明の第9の態様は、特定の納期
が定められたひとまとまりの仕事を1品目として取り扱
い、ネットワークで接続された複数のデータ処理装置を
用いた共同作業により、複数品目に関するデジタルデー
タに対して所定の加工処理を並行して実施するデータ処
理システムにおいて、処理対象となるデータを格納する
ために、複数のデータ格納部を有するデータサーバ装置
と、このデータサーバ装置からデータをファイル単位で
取り込み、このデータに対して所定の加工処理を施し、
加工後のデータをファイル単位でデータサーバ装置へ保
存する処理を実行する複数のデータ処理装置と、データ
サーバ装置および複数のデータ処理装置を相互に接続す
るネットワークと、を設け、データサーバ装置が、同一
品目に関するデータが複数のデータ格納部に、より分散
して格納されるように、複数のデータ格納部相互間にお
いて、ファイル単位でデータを移動させる品目分散処置
機能を有するようにしたものである。
【0017】(10) 本発明の第10の態様は、上述の第
8または第9の態様に係るネットワークを用いたデータ
処理システムにおいて、1つの品目について複数のジョ
ブが定義されている場合に、移動処置がジョブ単位で行
われるようにしたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する実施形態
に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係
るネットワークを用いたデータ処理システムの基本構成
を示すブロック図である。このシステムでは、ネットワ
ーク100に、4台のデータ処理装置110,120,
130,140と、1台のデータサーバ装置200とが
接続されている。また、データサーバ装置200には、
磁気ディスク装置などのハードウエアから構成されてい
る4台のデータ格納部A,B,C,Dが接続されてい
る。ここで、各データ格納部A,B,C,Dは、それぞ
れ物理的に独立したハードウエアによって構成すること
もできるし、ソフトウエア的に形成されたパーティショ
ンで分割された一部の記憶領域として構成することもで
きる。この例では、1つのデータ格納部は、2〜16G
B程度の記録容量を有している。
【0019】ここに示す例は、本発明をDTPシステム
に適用した例であり、データ処理装置110〜140
は、それぞれデジタル製版のためのデータ処理作業を行
うコンピュータから構成されている。たとえば、データ
処理装置110は、図示されていないスキャナ装置を用
いて写真原稿をデジタル画像データとして入力する処理
を行うコンピュータであり、データ処理装置120は、
入力した画像をディスプレイ画面に表示しながら色修正
処理を行うコンピュータであり、データ処理装置130
は、画像内の必要な部分のみを切り抜く処理を行うコン
ピュータであり、データ処理装置140は、切り抜いた
画像を紙面上の所定位置に割り付ける処理を行うコンピ
ュータである。もちろん、これらの各コンピュータは、
ハードウエア的には汎用のパーソナルコンピュータなど
を利用して構成することができ、このパーソナルコンピ
ュータにそれぞれ特定の処理に必要なソフトウエアをイ
ンストールすることにより、各データ処理作業に特化し
たデータ処理装置110〜140を構成することができ
る。
【0020】各データ処理装置における処理対象となる
データは、データサーバ装置200によって一元的に管
理される。すなわち、各データ処理装置110〜140
は、ネットワーク100を介してデータサーバ装置20
0をアクセスし、必要なデータをダウンロードし、ダウ
ンロードしたデータに対して所定のデータ処理を実行
し、処理後のデータを再びネットワーク100を介して
データサーバ装置にアップロードする処理を行う。もっ
とも、データ処理装置によっては、アップロードの処理
のみを実行するものや、ダウンロードの処理のみを実行
するものも存在する。たとえば、上述の例の場合、デー
タ処理装置110は、スキャナ装置を用いて写真原稿を
デジタル画像データとして入力する処理を行うコンピュ
ータであるから、入力した画像データをデータサーバ装
置に対してアップロードする機能のみを有する。また、
たとえば、校正出力のみを実行するデータ処理装置を設
けた場合は、このデータ処理装置は、データサーバ装置
からのダウンロードのみを行う機能を有することにな
る。
【0021】いずれにしても、このデータ処理システム
を用いれば、ネットワーク100で接続された複数のデ
ータ処理装置110〜140を用いた共同作業により、
デジタルデータに対して所定の加工処理を施すことが可
能になる。しかも、処理対象となる個々のデータは、デ
ータサーバ装置200によって管理され、データ格納部
A,B,C,Dのいずれかに格納されることになる。
【0022】さて、図1に示す例のように、データサー
バ装置200に、複数のデータ格納部A,B,C,Dが
接続されている場合、個々のデータは、これらいずれか
のデータ格納部に格納されることになる。どのデータ格
納部に格納すべきかを決定する方法としては、各データ
処理装置110〜140のオペレータが、格納対象とな
るデータをデータサーバ装置200にアップロードする
際に、いずれかのデータ格納部を選択する指示を直接与
えることもできるし、所定のアルゴリズムに基いて、デ
ータサーバ装置200が自動的に最適なデータ格納部を
選択するようにすることもできる。ただ、オペレータが
選択するにしても、データサーバ装置200が自動的に
選択するにしても、常に最適なデータ格納部が選択され
るとは限らない。前述したように、DTPシステムで
は、作業の進行とともに、データの容量が次第に膨らん
でゆくので、作業の後段階になると、当初の予想に反し
てデータの容量が膨脹し、格納時にオーバーフローとな
る事態が発生する可能性がある。このようなオーバーフ
ローが予期せずに発生すると、作業の中断を余儀なくさ
れ、作業の進行に重大な支障が及ぶことになる。
【0023】そこで、本発明に係るシステムでは、デー
タサーバ装置200によって、各データ格納部A〜Dに
ついての使用率を監視するようにしている。ここで、使
用率とは、データ容量に関する占有割合を示す値であ
り、具体的には、完全にデータで満たされて満杯になっ
た状態を100%と定義したときに、実際にはどの程度
までデータで占有されているかを百分率で示す値であ
る。図1に示すデータ格納部A〜Dに記述された各%値
は、この使用率の一例を示すものである。そして、この
使用率が所定のしきい値を越えたデータ格納部があった
場合には、当該データ格納部を処置対象格納部として認
識し、各データ処理装置110〜140に対して、処置
対象格納部の存在を警告するようにしている。もちろん
使用率の代わりに残存容量値を用いることもできる。要
するにデータ容量に関する残存状態を示すパラメータで
あれば、使用率の代わりにどのようなパラメータを用い
てもかまわない。
【0024】たとえば、使用率についてのしきい値を9
0%に設定した場合、図1に示す例では、データ格納部
Bがしきい値を越えており、処置対象格納部として認識
されることになる。データサーバ装置200は、このよ
うな処置対象格納部の存在を認識すると、これをデータ
処理装置110〜140に対して警告する処置を施す。
具体的には、たとえば、データ処理装置110〜140
のディスプレイ画面上に、データ格納部Bがオーバーフ
ローに近い状態である旨を表示するとともに、何らかの
処置を講じる必要がある旨の警告メッセージを表示する
ようにすればよい。
【0025】オペレータは、このような警告メッセージ
に対して、2とおりの処置を講じることができる。第1
の処置は、処置対象格納部内の特定のファイルに対する
データ圧縮処置である。たとえば、図1に示す例の場
合、処置対象格納部となったデータ格納部B内のいくつ
かのファイルに対して、データ圧縮処置を施せば、全デ
ータ容量を低減させることができ、新たなデータのため
の格納スペースを確保することが可能になる。具体的に
は、図2(a) に示す例では、データ格納部Bに対してデ
ータ圧縮処置を施すことにより、使用率が76%にまで
低下している。この処置により、データ格納部Bはもは
や処置対象格納部ではなくなる。
【0026】一方、第2の処置は、処置対象格納部内の
特定のファイルを、別なデータ格納部へ移動させる処置
である。たとえば、図1に示す例の場合、処置対象格納
部となったデータ格納部B内のいくつかのファイルを、
別なデータ格納部(たとえば、その時点で最も使用率の
少ないデータ格納部D)へ移動する処置を施せば、デー
タ格納部B内の全データ容量を低減させることができ、
新たなデータのための格納スペースを確保することが可
能になる。具体的には、図2(b) に示す例では、データ
格納部B内の20%分の容量を占めるデータファイル
を、データ格納部Dに移動する処置を施すことにより、
データ格納部Bの使用率が72%にまで低下している。
この処置により、データ格納部Dの使用率は63%まで
上昇しているが、全体的には、処置対象格納部は存在し
なくなっている。
【0027】このように、データサーバ装置200から
警告を受けた時点で、データ処理装置110〜140の
オペレータは、特定のファイルに対して、データ圧縮処
置もしくは移動処置をとることができるが、本実施形態
に係るシステムでは、更に、データサーバ装置200
が、処置対象格納部内の特定のファイルを、データ圧縮
処置もしくは別なデータ格納部への移動処置の対象とす
べき処置対象ファイルとして選択し(選択のためのアル
ゴリズムについては後述する)、この選択結果をデータ
処理装置に対して提示する処理を実行するようにしてい
る。いわば、データサーバ装置200が、特定のファイ
ルを処置対象ファイルという候補として推薦する機能を
果たすことになる。たとえば、図1に示す例の場合、デ
ータ処理装置110〜140のディスプレイ画面上に
は、データ格納部Bが処置対象格納部である旨の警告メ
ッセージが表示されるとともに、データ格納部B内の特
定のファイルを処置対象ファイルとして、データ圧縮処
置もしくは移動処置を施すことを促す推薦メッセージが
表示されることになる。オペレータは、この推薦メッセ
ージを参考にして、必要があれば提示された候補に対し
て所定の処置を実行することができる。
【0028】以上述べた実施形態は、データサーバ装置
200から各データ処理装置110〜140に対して、
あくまでも警告もしくは推薦のメッセージを提示するも
のであり、データ圧縮処置やファイルの移動処置は、オ
ペレータの意思によって実行されることになる。これに
対して、データサーバ装置200が、オペレータの意思
とは無関係に、自動的にデータ圧縮処置やファイルの移
動処置を実行するように設定しておくことも可能であ
る。すなわち、データサーバ装置200が所定のアルゴ
リズム(後述)に基いて、処置対象格納部内の特定のフ
ァイルを、データ圧縮処置もしくは別なデータ格納部へ
の移動処置の対象とすべき処置対象ファイルとして選択
し、この処置対象ファイルに対して、データ圧縮処置も
しくは移動処置を自動的に施すようにするのである。こ
の場合、データ処理装置110〜140に対しては、そ
のような処置が自動的に行われたことを示すメッセージ
を表示するようにしてもよいし、何らそのような表示を
行わなくてもかまわない。
【0029】このように、本発明に係るネットワークを
用いたデータ処理システムでは、オーバーフローが発生
しそうなデータ格納部が存在すると、そのようなデータ
格納部は、データサーバ装置200によって処置対象格
納部として認識され、データ処理装置110〜140に
対して警告が行われたり、処置対象ファイルの推薦候補
が提示されたり、あるいは処置対象ファイルに対して自
動的にデータ圧縮処置もしくは移動処置が実行されたり
するので、オーバーフローの発生に対して、事前に必要
な処置を講じることが可能になる。
【0030】続いて、データサーバ装置200が、処置
対象ファイルを選択するための具体的なアルゴリズムに
ついて述べる。まず、基本的な方針としては、その時点
で、いずれかのオペレータが利用する可能性の低いもの
を優先的に処置対象ファイルとして選択する、というこ
とである。処置対象ファイルに対しては、データ圧縮処
置もしくは移動処置が実行されることになるが、データ
を利用するオペレータの立場からは、これらいずれの処
置も、データの利用効率を低下させる要因になるため好
ましくない。たとえば、利用しようと思ったデータに対
して、データ圧縮処置が施されていると、このデータを
利用するためには、データ伸張処置という余分な手順が
必要になる。また、利用しようと思ったデータに対し
て、移動処置が施されていると、本来、格納されている
はずのデータ格納部にアクセスしても、目的のデータは
存在しないので、移動先のデータ格納部を認識し、正し
いデータ格納部にアクセスしなおすという余分な手順が
必要になる。このような事情を考慮すれば、その時点
で、いずれかのオペレータが利用する可能性の低いもの
を優先的に処置対象ファイルとして選択する、という方
法が非常に合理的であることがわかる。
【0031】本願発明者は、「利用される可能性の低い
ファイル」を選択する基準として、たとえば、次のよう
な基準を設定できるものと考えている。第1の基準は、
データの更新時期の古いファイルである。DTPシステ
ムなどの運用実績を解析すると、過去に、いずれかのデ
ータ処理装置によって何らかの加工処理が施された後、
長い時間にわたって、再度の加工処理が施されずに放置
された状態のファイルは、その後も依然として利用され
ない可能性が高い。したがって、データ格納部A〜Dに
データをファイル単位で格納する際に、当該データの更
新時期を示す情報を付加して格納するようにし、処置対
象ファイルの選択を行う際には、更新時期の古いファイ
ルを優先的に処置対象ファイルとして選択するようにす
ればよい。
【0032】たとえば、図1の例の場合、処置対象格納
部として認識されたデータ格納部B内のファイルのう
ち、更新時期が最も古いファイルから順に、合計容量が
所定の容量に達するまで、必要なファイルを選択してゆ
き、これらを処置対象ファイルとすればよい。なお、更
新時期に関する条件が同一のファイルについては、デー
タ容量の大きなファイルを優先的に選択するようにすれ
ば、より効率的な処置を施すことができる。
【0033】本願発明者が経験的に得た第2の基準は、
ロックされたファイルである。一般に、データファイル
を保存する場合、データ改変の禁止を示すロック状態を
設定する運用が行われることが多い。すなわち、ロック
状態のファイルからは、データの読出しは可能である
が、書き込みや消去などの改変は禁止されることにな
る。このロック状態のファイルに対して、データの改変
を行う場合には、通常、ロックを解除するための特別な
手順が要求されることになる。DTPシステムなどの運
用実績を解析すると、ロック状態のファイルは、その後
に利用されない可能性が高い。これは、ファイルに対し
て一通りの加工が完了した後に、当該ファイルに対する
ロック状態の設定が行われることが多いためと思われ
る。したがって、データ格納部A〜Dにデータをファイ
ル単位で格納する際に、当該ファイルがロック状態か否
かを示す情報を付加して格納するようにし、処置対象フ
ァイルの選択を行う際には、ロック状態のファイルを優
先的に処置対象ファイルとして選択するようにすればよ
い。
【0034】たとえば、図1の例の場合、処置対象格納
部として認識されたデータ格納部B内のファイルのう
ち、ロック状態のファイルを順に、合計容量が所定の容
量に達するまで選択してゆき、これらを処置対象ファイ
ルとすればよい。なお、ロック状態のファイルが複数存
在する場合には、データ容量の大きなファイルを優先的
に選択するようにすれば、より効率的な処置を施すこと
ができる。
【0035】以上、オペレータが利用する可能性の低い
ものを優先的に処置対象ファイルとして選択する、とい
う基本方針に基づく選択基準を述べたが、逆に言えば、
いずれかのオペレータによって現に利用されているファ
イルについては、選択の優先度を下げるようにして、処
置対象ファイルとして選択されないようにするのが好ま
しい。オペレータはデータサーバ装置200からデータ
をファイル単位で取り込み(読み出し)、このデータに
対して所定の加工処理を施し、加工後のデータを再びデ
ータサーバ装置200へ戻す(書き込む)作業を行うこ
とになるので、このオペレータの作業が進行中に、デー
タ格納部内において、作業対象となっているファイルが
移動されたり、圧縮されたりすると種々の問題を生じる
ことになる。したがって、いずれかのデータ処理装置に
よって加工処理が進行中のファイルについては、選択の
優先度を下げ、処置対象ファイルとしては選択されない
ようにする。
【0036】なお、実際には、更新時期、ロック状態の
有無、加工処理進行中の有無といった複数の判断基準を
組み合わせて各ファイルについての優先度を比較し、最
も優先度の高いファイルから順に処置対象ファイルとし
て選択するのが好ましい。また、条件が同等のファイル
については、データ容量の大きなファイルを優先的に選
択するのが好ましい。
【0037】ところで、本発明に係るネットワークを用
いたデータ処理システムをDTPシステムなどに適用し
た場合、非常に興味深い現象が起こることが判明した。
すなわち、特定の時期に特定の品目に対するアクセスが
集中する、という現象である。ここで、1品目とは、特
定の納期が定められたひとまとまりの仕事を意味し、通
常、1品目の仕事は複数のジョブから構成されることに
なる。図3は、雑誌の製版を行うDTPシステムにおけ
る品目の構成例を示す図である。この例では、品目αは
「週刊特許1998/32号」なる週刊誌の製版を行う
仕事であり、品目βは「月刊実用新案1998/6月
号」なる月刊誌の製版を行う仕事である。いずれの品目
も、それぞれ複数のジョブから構成されている。たとえ
ば、品目αは、ジョブα1,α2,α3,…から構成さ
れ、品目βは、ジョブβ1,β2,β3,…から構成さ
れている。ここで、1つのジョブは、通常、「その雑誌
を構成する連続した数頁分の紙面に関する製版作業(画
像入力、文字入力、色修正、切抜き、割り付けなど)」
といったひとまとまりの作業から構成されることにな
る。
【0038】このように、特定の納期が定められた品目
を取り扱う場合、納期が切迫した品目についてのデータ
にアクセスが集中するという現象が起こる。たとえば、
図3の例の場合、「週刊特許1998/32号」なる週
刊誌の発刊時期が切迫してくると、多数のオペレータが
並行して品目αを構成するジョブα1,α2,α3,…
についての作業に取り掛かることになるので、品目αに
関するデータに対するアクセスが集中することになる。
このような事情を考慮すると、同一品目に関するデータ
を同一のデータ格納部に集中して格納することは好まし
くないことがわかる。たとえば、品目αに関するデータ
がすべてデータ格納部Aに格納されていた場合、品目α
の納期が切迫すると、データ格納部Aへのアクセスが集
中し、データ格納部Aの負担のみが急激に増大すること
になり、アクセス速度の低下や、エラーの発生などの弊
害が生じるおそれがでてくる。
【0039】結局、同一品目に関するデータは、できる
だけ複数のデータ格納部に分散して格納するのが望まし
い。たとえば、図3の例であれば、品目αに関しては、
ジョブα1はデータ格納部Aへ格納し、ジョブα2はデ
ータ格納部Bへ格納し、ジョブα3はデータ格納部Cへ
格納し、…と分散させるのが好ましい。このように同一
品目に関するデータができるだけ分散して格納されてい
ると、1つの品目の全作業が完了し、当該品目に関連し
たデータをすべて消去することになった場合にも、特定
のデータ格納部内のデータのみが集中的に消去されるよ
うな事態を防ぐことができ、全データ格納部の使用率が
できるだけ均等になるように維持することが可能にな
る。
【0040】以上のような点を考慮すると、処置対象フ
ァイルを選択するための第3の基準を設定することが可
能になる。すなわち、特定の納期が定められたひとまと
まりの仕事を1品目として取り扱い、複数のデータ処理
装置を用いた共同作業により、複数品目に関するデジタ
ルデータに対する加工処理を並行して実施する場合に、
移動処置の対象となる処置対象ファイルの選択を行う際
には、同一品目に関するデータが複数のデータ格納部
に、より分散して格納されるような選択を優先するよう
にすればよい。
【0041】更に、付加的な基準としては、同一のジョ
ブに関するデータは同一のデータ格納部に格納されるよ
うな選択を行うようにするのが好ましい。たとえば、図
3に示す例の場合、品目αを構成するジョブα1,α
2,α3に関するデータは、上述の第3の基準によれ
ば、複数のデータ格納部に分散して格納するのが好まし
いが、このとき、たとえばジョブα1に関するデータは
同一のデータ格納部に格納されるようにするのが好まし
い。これは、通常、オペレータがジョブ単位で作業を進
めるため、作業の開始時に同一のデータ格納部から必要
なデータをダウンロードし、作業の終了時に同一のデー
タ格納部に対してデータを格納する方が、作業効率が向
上するためである。たとえば、ジョブα1に関して用い
られる多数のファイルが存在する場合、これらのファイ
ルがすべて同一のデータ格納部に格納されていれば、ジ
ョブα1についての作業を行う際に、単一のデータ格納
部のみをアクセスすればよいので効率的である。
【0042】ところで、上述した「同一品目に関するデ
ータをできるだけ分散して格納する」という考え方に着
目すると、ファイルの移動処置は、オーバーフローに対
処するためだけに有効な処置ではないことがわかる。す
なわち、仮にいずれのデータ格納部についても、容量的
なオーバーフローが発生するおそれがなかったとして
も、同一品目に関するデータがより分散して格納される
ような移動処置が可能であれば、そのような移動処置を
実行することは効果的である。そこで本実施形態に係る
システムでは、データサーバ装置200に品目分散処置
機能をもたせるようにしている。この品目分散処置機能
は、同一品目に関するデータが複数のデータ格納部に、
より分散して格納されるように、複数のデータ格納部相
互間において、ファイル単位でデータを移動させる機能
であり、オーバーフローの発生とは無関係に、データサ
ーバ装置200によって実行可能な機能である。具体的
には、たとえば、深夜など、オペレータによるデータ処
理装置の稼働が停止しているようなシステムの空時間帯
を見計らって、この品目分散処置機能が実行されるよう
にしておくと便利である。この機能により、必要に応じ
て、同一品目に関するデータを複数のデータ格納部に分
散させるような移動処置が講ぜられることになるので、
特定の品目の納期が切迫した場合であっても、特定のデ
ータ格納部にアクセスが集中することを防ぐことができ
る。
【0043】以上、本発明を図示する実施形態に基いて
説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるもので
はなく、この他にも種々の態様で実施可能である。たと
えば、上述の実施形態では、本発明をDTPシステムに
適用した例を示したが、本発明はこの他にもネットワー
クを用いた種々のデータ処理システムに広く利用可能で
ある。
【0044】
【発明の効果】以上のとおり本発明に係るネットワーク
を用いたデータ処理システムによれば、データ格納部の
オーバーフローに柔軟に対処することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るネットワークを用い
たデータ処理システムの基本構成を示すブロック図であ
る。
【図2】図1に示すシステムにおいて、データ格納部B
のオーバーフローを回避するための処置の一例を示す図
である。
【図3】DTPシステムを用いて雑誌に関する製版処理
を行う際の品目構成の一例を示す図である。
【符号の説明】
100…ネットワーク 110〜140…データ処理装置 200…データサーバ装置 A〜D…データ格納部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークで接続された複数のデータ
    処理装置を用いた共同作業により、デジタルデータに対
    して所定の加工処理を施すデータ処理システムであっ
    て、 処理対象となるデータを格納するために、複数のデータ
    格納部を有するデータサーバ装置と、 前記データサーバ装置からデータをファイル単位で取り
    込み、このデータに対して所定の加工処理を施し、加工
    後のデータをファイル単位で前記データサーバ装置へ保
    存する処理を実行する複数のデータ処理装置と、 前記データサーバ装置および前記複数のデータ処理装置
    を相互に接続するネットワークと、 を備え、 前記データサーバ装置が、各データ格納部について、デ
    ータ容量に関する残存状態を監視する機能を有し、残存
    状態が所定の条件以下になったデータ格納部を処置対象
    格納部として認識し、前記各データ処理装置に対して、
    処置対象格納部の存在を警告する機能を有することを特
    徴とするネットワークを用いたデータ処理システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のデータ処理システムに
    おいて、 データサーバ装置が、処置対象格納部の存在を警告する
    際に、前記処置対象格納部内の特定のファイルを、デー
    タ圧縮処置もしくは別なデータ格納部への移動処置の対
    象とすべき処置対象ファイルとして選択し、この選択結
    果をデータ処理装置に対して提示する機能を有すること
    を特徴とするネットワークを用いたデータ処理システ
    ム。
  3. 【請求項3】 ネットワークで接続された複数のデータ
    処理装置を用いた共同作業により、デジタルデータに対
    して所定の加工処理を施すデータ処理システムであっ
    て、 処理対象となるデータを格納するために、複数のデータ
    格納部を有するデータサーバ装置と、 前記データサーバ装置からデータをファイル単位で取り
    込み、このデータに対して所定の加工処理を施し、加工
    後のデータをファイル単位で前記データサーバ装置へ保
    存する処理を実行する複数のデータ処理装置と、 前記データサーバ装置および前記複数のデータ処理装置
    を相互に接続するネットワークと、 を備え、 前記データサーバ装置が、各データ格納部について、デ
    ータ容量に関する残存状態を監視する機能を有し、残存
    状態が所定の条件以下になったデータ格納部を処置対象
    格納部として認識するとともに、この処置対象格納部内
    の特定のファイルを、データ圧縮処置もしくは別なデー
    タ格納部への移動処置の対象とすべき処置対象ファイル
    として選択し、この処置対象ファイルに対して、前記デ
    ータ圧縮処置もしくは前記移動処置を施す機能を有する
    ことを特徴とするネットワークを用いたデータ処理シス
    テム。
  4. 【請求項4】 請求項2または3に記載のデータ処理シ
    ステムにおいて、 データ格納部にデータをファイル単位で格納する際に、
    データの更新時期を示す情報を付加して格納するように
    し、処置対象ファイルの選択を行う際には、更新時期の
    古いファイルを優先的に選択するようにしたことを特徴
    とするネットワークを用いたデータ処理システム。
  5. 【請求項5】 請求項2または3に記載のデータ処理シ
    ステムにおいて、 データの改変を行う際に特別な手順を要求するロック状
    態を設定し、データ格納部にデータをファイル単位で格
    納する際に、当該ファイルがロック状態か否かを示す情
    報を付加して格納するようにし、処置対象ファイルの選
    択を行う際には、ロック状態のファイルを優先的に選択
    するようにしたことを特徴とするネットワークを用いた
    データ処理システム。
  6. 【請求項6】 請求項2または3に記載のデータ処理シ
    ステムにおいて、 処置対象ファイルの選択を行う際に、いずれかのデータ
    処理装置によって加工処理が進行中のファイルについて
    は、選択の優先度を下げるようにしたことを特徴とする
    ネットワークを用いたデータ処理システム。
  7. 【請求項7】 請求項4〜6のいずれかに記載のデータ
    処理システムにおいて、 処置対象ファイルの選択を行う際に、更新時期、ロック
    状態の有無、もしくは加工処理進行中の有無に関する条
    件が同等のファイルについては、データ容量の大きなフ
    ァイルを優先的に選択するようにしたことを特徴とする
    ネットワークを用いたデータ処理システム。
  8. 【請求項8】 請求項2〜7のいずれかに記載のデータ
    処理システムにおいて、 特定の納期が定められたひとまとまりの仕事を1品目と
    して取り扱い、複数のデータ処理装置を用いた共同作業
    により、複数品目に関するデジタルデータに対する加工
    処理を並行して実施する場合に、 移動処置の対象となる処置対象ファイルの選択を行う際
    に、同一品目に関するデータが複数のデータ格納部に、
    より分散して格納されるような選択を優先するようにし
    たことを特徴とするネットワークを用いたデータ処理シ
    ステム。
  9. 【請求項9】 特定の納期が定められたひとまとまりの
    仕事を1品目として取り扱い、ネットワークで接続され
    た複数のデータ処理装置を用いた共同作業により、複数
    品目に関するデジタルデータに対して所定の加工処理を
    並行して実施するデータ処理システムであって、 処理対象となるデータを格納するために、複数のデータ
    格納部を有するデータサーバ装置と、 前記データサーバ装置からデータをファイル単位で取り
    込み、このデータに対して所定の加工処理を施し、加工
    後のデータをファイル単位で前記データサーバ装置へ保
    存する処理を実行する複数のデータ処理装置と、 前記データサーバ装置および前記複数のデータ処理装置
    を相互に接続するネットワークと、 を備え、 前記データサーバ装置が、同一品目に関するデータが複
    数のデータ格納部に、より分散して格納されるように、
    前記複数のデータ格納部相互間において、ファイル単位
    でデータを移動させる品目分散処置機能を有することを
    特徴とするネットワークを用いたデータ処理システム。
  10. 【請求項10】 請求項8または9に記載のデータ処理
    システムにおいて、 1つの品目について複数のジョブが定義されている場合
    に、移動処置がジョブ単位で行われるようにしたことを
    特徴とするネットワークを用いたデータ処理システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010113727A (ja) * 2009-12-21 2010-05-20 Hitachi Ltd 制御方法及び記憶システム

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