JP2000010207A - プリントシステム - Google Patents

プリントシステム

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JP2000010207A
JP2000010207A JP10174654A JP17465498A JP2000010207A JP 2000010207 A JP2000010207 A JP 2000010207A JP 10174654 A JP10174654 A JP 10174654A JP 17465498 A JP17465498 A JP 17465498A JP 2000010207 A JP2000010207 A JP 2000010207A
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JP10174654A
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Atsushi Enomoto
淳 榎本
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】写真フィルムに撮影された画像やデジタルカメ
ラ等で撮影された画像等の入力画像を再現したプリント
を出力するプリントシステムにおいて、再プリントの際
に、前回のプリントの画像と色や濃度が同様の画像を安
定して再現することが可能なプリントシステムを提供す
る。 【解決手段】各コマの入力画像を再現したプリントを作
成した際の画像処理の情報を、このプリントの裏、表、
再注文用紙に印字する印字手段と、該印字手段により印
字された画像処理の情報を当該プリントシステムに入力
可能な入力手段と、プリント作成時に入力画像に応じた
画像処理条件を設定すると共に、当該プリントの再プリ
ント作成の際には、入力手段により入力された画像処理
の情報に応じて画像処理条件を設定する条件設定手段と
を有することにより、上記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力画像を再現し
たプリント(写真)を出力するプリントシステムの技術
分野に属する。
【0002】
【従来の技術】現在、ネガフィルム、リバーサルフィル
ム等の写真フィルム(以下、フィルムとする)に撮影さ
れた画像の感光材料(印画紙)への焼き付けは、フィル
ムの画像を感光材料に投影して感光材料を面露光する、
いわゆる直接露光(アナログ露光)によって行われてい
る。
【0003】これに対し、近年では、デジタル露光を利
用する焼付装置、すなわち、フィルムに記録された画像
を光電的に読み取って、読み取った画像をデジタル信号
とした後、種々の画像処理を施して記録用の画像データ
とし、この画像データに応じて変調した記録光によって
感光材料を走査露光して画像(潜像)を記録し、プリン
トとするデジタルフォトプリンタが実用化された。
【0004】デジタルフォトプリンタでは、画像をデジ
タルの画像データとして、画像データ処理によって焼付
時の露光条件を決定することができるので、逆光やスト
ロボ撮影等に起因する画像の飛びやツブレの補正、カラ
ーフェリアや濃度フェリアの補正、アンダー露光やオー
バー露光の補正、周辺光量不足の補正、シャープネス
(鮮鋭化)処理等、従来の直接露光では不可能あるいは
困難であった各種の画像処理を、高い自由度で行うこと
ができ、直接露光に比して非常に高品位なプリントを得
ることができる。しかも、複数画像の合成や画像分割、
さらには文字の合成等も画像データ処理によって行うこ
とができ、用途に応じて自由に編集/処理したプリント
も出力可能である。また、デジタルフォトプリンタによ
れば、画像をプリント(写真)として出力するのみなら
ず、画像データをコンピュータ等に供給したり、フロッ
ピーディスク等の記録媒体に保存しておくこともできる
ので、画像データを、写真以外の様々な用途に利用する
ことができる。
【0005】このようなデジタルフォトプリンタは、基
本的に、フィルムに記録された画像をCCDセンサ等に
よって光電的に読み取るスキャナ(画像読取装置)、ス
キャナが読み取った画像データに各種の画像処理(画像
データ処理)を施し、出力用の画像データすなわちプリ
ントとなる感光材料の露光条件を決定する画像処理装
置、および画像処理装置が決定した画像データに応じて
変調した光ビーム等の記録光で感光材料を露光して、露
光済の感光材料に所定の現像処理を施して(仕上り)プ
リントとして出力するプリンタ(画像記録装置)より構
成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、プリントで
は、同じコマの画像を複数回プリントする、いわゆる焼
き増しの依頼を受けることも多い。この場合には、先の
プリント(通常は、同時プリントの際に出力されたプリ
ント)と、焼き増しで出力されるプリント(再プリン
ト)とで、プリントに再現された画像の色や濃度が一致
していることが要求される。ところが、プリントシステ
ムの違いやオペレータの判断や操作の違い等によって、
前回のプリントと再プリントとで画像の色や濃度が異な
ってしまう場合も多々あり、顧客からの苦情も多い。
【0007】本発明の目的は、前記従来技術の問題点を
解決することにあり、写真フィルムに撮影された画像や
デジタルカメラ等で撮影された画像、いわゆる入力画像
を再現したプリントを出力するプリントシステムにおい
て、焼き増しの依頼等に応じて出力される再プリントの
際に、前回のプリントの画像と色や濃度が同様の画像を
安定して再現することが可能であり、しかもそれを容易
に行うことができるプリントシステムを提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、入力画像に画像処理を施し、前記画像を
可視像として再現したプリントを出力するプリントシス
テムであって、各コマの入力画像を再現したプリントを
作成した際の画像処理の情報を、当該プリントに関連す
る部位に印字する印字手段と、前記印字手段により印字
された画像処理の情報を当該プリントシステムに入力可
能な入力手段と、プリント作成時に入力画像に応じた画
像処理条件を設定すると共に、前記プリントの再プリン
ト作成の際には、前記入力手段により入力された画像処
理の情報に応じて画像処理条件を設定する条件設定手段
とを有するプリントシステムを提供する。
【0009】また、画像処理の情報が前記印字手段によ
り印字される当該プリントに関連する部位は、当該プリ
ントの裏、表、再注文用紙および/またはインデックス
プリントであるのが好ましい。
【0010】また、前記印字手段により印字される画像
処理の情報は、施した画像処理、施した画像処理の順
序、画像処理条件、画像処理条件にかかるパラメータ、
画像処理の関連データから選択される1以上の情報をコ
ード化したものであるのが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明のプリントシステム
について、添付の図面に示される好適実施例を基に詳細
に説明する。
【0012】図1に、本発明のプリントシステムにかか
るデジタルフォトプリンタの一例のブロック図が示され
る。図1に示されるデジタルフォトプリンタ(以下、フ
ォトプリンタ10とする)は、基本的に、写真フィルム
F(以下、フィルムFとする)に撮影された画像を光電
的に読み取るスキャナ(画像読取装置)12と、スキャ
ナ12によって読み取られた画像データ(画像情報)の
画像処理および画像処理条件の選択・設定・変更や、フ
ォトプリンタ10全体の操作および制御等を行う画像処
理装置14と、画像処理装置14で処理された画像デー
タに応じて変調した光ビームで感光材料Aを画像露光
し、現像処理して(仕上り)プリントPとして出力する
プリンタ(画像記録装置)16とを有して構成される。
【0013】また、画像処理装置14には、様々な条件
の入力(設定)、処理の選択や指示、色/濃度補正など
の指示等を入力するためのキーボード18aおよびマウ
ス18bを有する操作系18と、スキャナ12で読み取
られた画像、各種の操作指示、様々な条件の設定/登録
画面等を表示するディスプレイ20が接続される。
【0014】スキャナ12は、フィルムF等に撮影され
た画像を1コマずつ光電的に読み取る装置で、光源22
と、可変絞り24と、画像をR(赤)、G(緑)および
B(青)の三原色に分解するためのR、GおよびBの3
枚の色フィルタを有し、回転して任意の色フィルタを光
路に作用する色フィルタ板26と、フィルムFに入射す
る読取光をフィルムFの面方向で均一にする拡散ボック
ス28と、結像レンズユニット32と、フィルムの1コ
マの画像を読み取るエリアセンサであるCCDセンサ3
4と、アンプ(増幅器)36とを有して構成される。な
お、本実施形態ではエリアCCDセンサの場合を例にと
って説明するが、ラインCCDセンサの場合であっても
本発明は同様に適用可能である。
【0015】なお、図示例のフォトプリンタ10におい
ては、新写真システム(Advanced Photo System)のカー
トリッジや135サイズのネガ(あるいはリバーサル)
フィルム等のフィルムの種類やサイズ、ストリップスや
スライド等の形態、トリミング等の処理の種類等に応じ
て、スキャナ12の本体に装着自在な専用のキャリアが
用意されており、キャリアを交換することにより、各種
のフィルムや処理に対応することができる。135サイ
ズのネガフィルムや新写真システムのIX240カート
リッジのフィルム等に撮影された画像を読み取る際に
は、プリントする各コマが、キャリアによって順次所定
の読取位置に搬送され、これらのコマに撮影された画像
が順次読み取られる。また、新写真システムのカートリ
ッジに対応するキャリアには、新写真システムのフィル
ムに形成されている磁気記録媒体に記録された情報を読
み出し、また情報を記録する磁気ヘッドが配置されてい
る。フィルムの磁気記録媒体に記録された情報は、キャ
リアで読み取られてスキャナ12本体から画像処理装置
14等の必要な部位に送られ、あるいは、画像処理装置
14等からの情報が、スキャナ12本体からキャリアに
転送され、フィルムの磁気記録媒体に記録される。
【0016】このようなスキャナ12においては、光源
22から射出され、可変絞り24によって光量調整さ
れ、色フィルタ板26を通過して色調整され、拡散ボッ
クス28で拡散された読取光がフィルムFに入射して、
透過することにより、フィルムFに撮影されたこのコマ
の画像を担持する投影光を得る。フィルムFの投影光
は、結像レンズユニット32によってCCDセンサ34
の受光面に結像され、CCDセンサ34によって光電的
に読み取られ、その出力信号がアンプ36で増幅され
て、画像処理装置14に送られる。CCDセンサ34
は、例えば、1380×920画素のエリアCCDセン
サである。また、図示例の装置では、CCDセンサ34
は半画素に対応する量だけ画素配列方向に二次元的に移
動可能に構成されており、これにより、読取画素数を見
掛け上で4倍まで増やすことができる。
【0017】スキャナ12においては、このような画像
読取を、色フィルタ板26の各色フィルタを順次挿入し
て3回行うことにより、1コマの画像をR、GおよびB
の3原色に分解して読み取る。ここで、フォトプリンタ
10においては、通常は、プリントPを出力するための
画像読み取り(本スキャン)に先立ち、画像処理条件等
を決定するために、画像を低解像度で読み取るプレスキ
ャンを行う。従って、この際には、1コマで合計6回の
画像読み取りが行われる。
【0018】なお、図示例のフォトプリンタ10は、ス
キャナ12によってネガやリバーサル等のフィルムに撮
影された画像を光電的に読み取り、これを再生したプリ
ントPを作成しているが、本発明のプリントシステムに
おいては、これ以外にも、反射原稿の画像を読み取る画
像読取装置、デジタルカメラやデジタルビデオカメラ等
の撮像デバイス、LAN(Local Area Network)やコンピ
ュータ通信ネットワーク等の通信手段、メモリカードや
MO(光磁気記録媒体)やフォトCD等のメディア(記
録媒体)等の、各種の画像読取手段や撮像手段、画像デ
ータの記憶手段等の、各種の画像データ供給源から画像
を担持する画像データを受け取り、その画像を再生した
プリントPを作成してもよい。
【0019】前述のように、スキャナ12からの出力信
号(画像データ)は、画像処理装置14に出力される。
図2に、画像処理装置14のブロック図を示す。図2に
示されるように、画像処理装置14(以下、処理装置1
4とする)は、データ変換部38、データ処理部54、
プレスキャン(フレーム)メモリ40、本スキャン(フ
レーム)メモリ42、プレスキャン画像処理部44、本
スキャン画像処理部46、および条件設定部48を有し
て構成される。なお、図2は、主に画像処理関連の部位
を示すものであり、画像処理装置14には、これ以外に
も、画像処理装置14を含むフォトプリンタ10全体の
制御や管理を行うCPU、フォトプリンタ10の作動等
に必要な情報を記憶するメモリ、可変絞り24の絞り値
やCCDセンサ34の蓄積時間を決定する手段等が配置
され、また、操作系18やディスプレイ20は、このC
PU等(CPUバス)を介して各部位に接続される。
【0020】スキャナ12から出力されたR、Gおよび
Bの各出力信号は、まず、データ変換部38において、
A/D(アナログ/デジタル)変換およびLog変換さ
れてデジタルの画像データ(入力画像データ)とされ、
次いで、データ処理部54において、DCオフセット補
正、暗時補正、シェーディング補正等の所定の処理を施
され、プレスキャン画像データはプレスキャンメモリ4
0に、本スキャン画像データは本スキャンメモリ42
に、それぞれ記憶(格納)される。なお、プレスキャン
(画像)データと本スキャン(画像)データは、画素密
度と信号レベルが異なる以外は、基本的に同じデータで
ある。図示例の装置では、プレスキャンデータを基に本
スキャン時の可変絞り24の絞り値を設定するので、両
データは信号レベルが異なる。
【0021】プレスキャンメモリ40に記憶されたプレ
スキャンデータはプレスキャン画像処理部44におい
て、本スキャンメモリ42に記憶された本スキャンデー
タは本スキャン画像処理部46において、それぞれ処理
される。プレスキャン画像処理部44は、画像処理部5
0および信号処理部52を有して構成される。他方、本
スキャン画像処理部46は、画像処理部60および信号
処理部62を有して構成される。
【0022】プレスキャン画像処理部44の画像処理部
50(以下、処理部50とする)と、本スキャン画像処
理部46の画像処理部60(以下、処理部60とする)
は、共に、後に詳述する条件設定部48が設定した画像
処理条件に応じて、スキャナ12によって読み取られた
画像(画像データ)に所定の画像処理を施す部位であ
る。両者は、処理する画像データの画素密度が異なる以
外には、基本的に同様の処理を行う。
【0023】処理部50および処理部60における画像
処理としては、グレイバランス調整(色バランス調
整)、コントラスト補正(階調処理)、明るさ補正のよ
うな基本的な処理に加え、画像の状態(スキャナ12に
よって読み取られた画像データ)、顧客の依頼やオペレ
ータの指示等に応じて行われる、幾何学歪補正、濃度ム
ラ補正(周辺光量補正)、シャープネス(鮮鋭化)処
理、覆い焼き処理、特殊仕上げ(クロスフィルタによる
処理、ソフトフォーカス仕上げ、白黒仕上げ、セピア仕
上げなど)、強調/ボカシ処理、顔領域の加工(濃度、
肌の色味、強調/ぼかし等)、赤目補正、目、頭髪、唇
など部分的な形や色の加工や修正、フィルム上の傷補
正、人物の細め処理等の縦横比率変更(変倍)処理、画
像(異なる画像やキャラクタ)や文字等の合成、トリミ
ングなどにおける電子変倍処理等の1以上が例示され
る。
【0024】これらの各補正は、公知の方法で行えばよ
く、画像処理演算、LUT(ルックアップテーブル)に
よる処理、マトリクス演算、フィルタによる処理等を適
宜組み合わせて行われる。一例を挙げれば、グレーバラ
ンス調整、明るさ補正およびコントラスト補正は、共
に、ハイライト(最低濃度)やシャドー(最高濃度)、
平均濃度等の画像特徴量に応じて作成される補正(調
整)テーブルを用いる方法が例示される。なお、これら
の補正テーブルは、通常、R、GおよびBの各色毎に作
成される。また、グレーバランス調整LUTや階調補正
LUTは、フィルムF一本分の画像データを蓄積して作
成してもよい。シャープネス処理は、アンシャープマス
ク処理、すなわち原画像を平均化した画像(第1平均化
画像)と、この第1平均化画像を更に平均化した画像を
作成し、両者の差分に鮮鋭度補正係数を乗算して、得ら
れた画像に第1平均化画像を加算する方法が例示され
る。この他、粒状抑制シャープネス処理なども例示され
る。覆い焼き処理は、画像データを変換した輝度信号や
IIRフィルタ等を用いたフィルタ処理によってボケ画
像(データ)を生成し、このボケ画像を用いてLUTや
演算式を作成して、このLUT等で処理した画像データ
を用いて、高濃度領域および低濃度領域を圧縮もしくは
伸長することにより、中間階調を保持して原画像のダイ
ナミックレンジを圧縮/伸長して、覆い焼き効果を付与
する方法が例示される(特願平7−165965号、同
7−337509号、同9−207941号等の各明細
書参照)。
【0025】幾何学歪補正および周辺光量補正は、主
に、レンズ付フィルム等の安価なカメラで撮影した際の
画像周辺部の画像歪や光量低下を補正するものである。
この歪による画素位置ズレや光量低下は関数式で示すこ
とができるので、この関数式を作成し、この関数式を用
いて、各画素が適正位置となるように画素位置を補正す
る方法、および周辺光量低下分の濃度補正を行う方法が
例示される。また、この関数式は、通常、R、Gおよび
Bの各色毎に作成される。さらに、フィルム上の傷を補
正する方法としては、モニタ検定によって傷等の不要領
域を指定して、この不要領域の画像データを不要領域の
周囲の背景部画像データと置換する方法が例示される
(特願平9−69366号明細書参照)。
【0026】プレスキャン画像処理部44の信号処理部
52は、処理部50によって処理された画像データを、
LUT等を用いて変換して、ディスプレイ20による表
示に対応する画像データにする部位である。他方、本ス
キャン画像処理部46の信号処理部62は、処理部60
によって処理された画像データ(出力画像データ)を、
プリンタ16による画像記録に対応する画像データに変
換し、プリンタ16に供給する部位である。後に詳述す
るが、プリンタ16は、この画像データに応じて変調し
た光ビームによって、感光材料(印画紙)を走査露光し
て潜像を形成し、所定の現像処理を施してプリントとし
て出力する。
【0027】プレスキャン画像処理部44の処理部5
0、および本スキャン画像処理部46の処理部60で施
す画像処理および画像処理条件は、条件設定部48によ
って設定される。この条件設定部48は、画像処理条件
設定部64、キー補正部70およびパラメータ統合部7
2を有して構成される。また、パラメータ統合部72に
は、プリンタ16が接続されており、先にプリントを作
成(通常は同時プリント時)したフィルムFの各コマの
画像処理の情報を、もしくは画像処理の情報をコード化
したもの(後で詳述する)を、当該プリントの裏または
表に印字する。また、画像処理の情報、もしくは画像処
理の情報をコード化したものは、印字手段68により再
注文用紙に印字されても良い。さらに、プリンタ16に
より1件分のインデックスプリントが作成される場合に
は、インデックスプリントの裏または表の当該プリント
に相当する部分に、またはその表および裏の当該プリン
トに関連する、すなわち当該プリントに対応する部分に
画像処理の情報、もしくは画像処理の情報をコード化し
たものを記録してもよい。ここに、再注文用紙の形式
は、例えば、フィルムの全コマ番号がふられており、各
コマ番号ごとに注文枚数を記入する欄が設けられ、各コ
マ番号に対応する画像処理の情報もしくは画像処理の情
報をコード化したものは、例えば、注文枚数を記入する
欄の下に印字手段68により印字されるようなものであ
ってよい。さらに、他の再注文用紙の形式としては、イ
ンデックスプリントの各コマがコピーされており、イン
デックスプリントのコピーされた各コマごとに注文枚数
を記入する欄が設けられ、コピーされた各コマに対応す
る画像処理の情報もしくは画像処理の情報をコード化し
たものは、注文枚数を記入する欄の下部に印字手段68
により印字されるようなものであってもよい。
【0028】画像処理条件設定部64(以下、設定部6
4とする)は、プレスキャン画像、あるいはさらにプレ
スキャン画像から抽出した主要部(領域)やオペレータ
による指示等に応じて、さらに、再プリントの際には、
プリントの裏または表もしくは再注文用紙あるいはイン
デックスプリントの裏または表の印字を見て、オペレー
タにより操作系18からパラメータ統合部72を介して
入力される画像処理の情報、もしくは画像処理の情報を
コード化したものを用いて、処理部50および60にお
ける、表示用および出力用画像の画像処理条件を設定
し、パラメータ統合部72に供給する。具体的には、設
定部64は、プレスキャンデータから、濃度ヒストグラ
ムの作成、平均濃度、ハイライトやシャドー、LATD
(大面積透過濃度)、ヒストグラムの極大値および極小
値濃度等の画像特徴量の算出を行い、あるいはさらに、
必要に応じて人物の顔等の主要部(領域)の抽出を行
い、得られた画像特徴量および主要部、さらにはオペレ
ータの指示、画像処理の情報等に応じて、前述の各種の
画像処理から、実行する画像処理ならびに実行順序を決
定し、さらに、その画像処理条件を決定し、パラメータ
統合部72に供給する。
【0029】なお、主要部の抽出方法には特に限定はな
く、例えば、オペレータが主要部の一点をマウス18b
等で指示し、画像(色や形状等)の連続性から主要部を
抽出する方法、マウス18b等を用いて主要部を切り出
す方法が例示される。また、公知の主要部抽出アルゴリ
ズムを用いてもよく、例えば、特開平9−138470
号公報に開示される、特定色を抽出する方法、特定形状
パターンを抽出する方法、背景に相当すると推定される
領域を除去する方法等、複数の異なる主要部抽出方法を
あらかじめ評価して重みを定め、各抽出方法で主要部を
抽出して、抽出された主要部を定めた重みで重み付け
し、その結果に応じて主要部を判定して抽出する方法
や、その他、特開平4−346333号、同5−158
164号、同5−165120号、同6−160993
号、同8−184925号、同9−101579号、同
9−138471号等の各公報に開示される主要部抽出
方法が好適に利用可能である。
【0030】キー補正部70は、操作系18のキーボー
ド18aやマウス18bから入力された色調整、濃度調
整、コントラスト(階調)調整等の指示に応じて、画像
処理条件の調整量を算出し、パラメータ統合部72に供
給するものである。例えば、操作系18からの色調整の
入力があった場合には、キー補正部70で入力に応じた
補正量が算出され、パラメータ統合部72によって、こ
の補正量に応じてグレイバランスの調整テーブルが補正
され、また、濃度調整の入力があると、同様に明るさ補
正のテーブルが調整され、さらに、コントラスト調整の
入力があると、同様にコントラストの補正テーブルが調
整される。
【0031】パラメータ統合部72は、設定部64が設
定した画像処理条件を受け取り、供給された画像処理条
件をプレスキャン画像処理部44の処理部50および本
スキャン画像処理部46の処理部60に設定し、さら
に、キー補正部70で算出された調整量等に応じて、各
部位に設定された画像処理条件を調整する。また、パラ
メータ統合部72は、同時プリント(あるいは、再プリ
ントであるとの指示がなかった場合)の際に、各コマの
画像処理の情報を、もしくは後に詳述する各コマの画像
処理の情報をコード化したものを、プリンタ16に送っ
て該画像処理の情報もしくはそのコード化したものを当
該プリントの裏または表もしくはインデックスプリント
の裏または表あるいは再注文用紙に印字し、再プリント
の際には、プリントまたはインデックスプリントの裏ま
たは表もしくは再注文用紙に印字されたそのコマの画像
処理の情報、もしくはそのコード化したものをオペレー
タが操作系18からパラメータ統合部72に入力する。
【0032】プリントまたはインデックスプリントの裏
または表もしくは再注文用紙に印字される画像処理の情
報とは、画像処理のそのものの情報であっても、画像処
理の情報のコード化したものであってもよく、再プリン
ト時に、先のプリントと同じ画像処理を再現するための
画像処理の情報であって、例えば、施した画像処理の種
類、画像処理の順序、画像処理条件あるいはこれを再現
するための、いわゆる画像処理条件にかかるパラメータ
や画像処理の関連データ等や、これらをコード化したコ
ードデータなどである。
【0033】画像処理条件あるいはこれを再現するため
のパラメータや関連データとしては、施す画像処理の種
類および強度またはレベルに応じて、先の画像処理(条
件)を再現できる各種の情報、具体的には、画像処理の
ために作成したLUTや処理演算式、予め定められてい
る画像処理演算式に掛かる係数、画像処理を施した領域
の情報、合成した画像あるいは文字のデータファイル等
が例示される。
【0034】より具体的には、例えば、グレーバランス
調整、明るさ補正およびコントラスト補正は、前述のよ
うに、これらを補正するLUTを作成して、このLUT
によって補正や調整を行うので、それぞれ、LUT
(R、GおよびBの各色毎)である。なお、前述のよう
に、グレーバランス調整LUTや階調補正LUTをフィ
ルムF一本分の画像データから作成した際には、これを
対象フィルムFの全コマに共通な情報としてもよい。シ
ャープネス処理では、前述の鮮鋭度補正係数や種々のマ
スクやマスクサイズなどである。覆い焼き処理も、LU
Tや処理演算を設定して画像データを処理し、処理して
得られた画像データを用いてダイナミックレンジを圧縮
/処理するので、このLUTあるいは処理演算である。
【0035】幾何学歪補正および周辺光量補正は、画素
位置ズレや光量低下を示す関数式を作成して補正を行う
ので、この関数式である。なお、関数式を各色毎に作成
した場合には、それぞれの関数式である。また、この関
数式はフィルムF一本は全コマ同じであるので、フィル
ムFの情報としてもよい。あるいは、これらの関数式の
代わりに、画素位置ずれや光量低下を示す補正用(二次
元)テーブルを作成し、これを用いてもよい。フィルム
上の傷を補正した際には、指定された傷の位置、および
傷と置換した背景画素データ(その一部)を記憶してお
く。さらに、キャラクタやほかの画像等の画像や文字を
合成した場合には、合成した文字や画像のファイル名や
合成位置、顔領域の加工や部分的な修正等を行った場合
には、修正した領域と色/濃度や形状補正のデータ、縦
横比率変更処理を行った場合には縦横の変倍率、トリミ
ングを行った際には変倍率、特殊処理を行った場合に
は、各処理に応じたパラメータである。
【0036】また、処理装置14は、前述のように、必
要に応じて顔領域等の主要部領域を抽出して画像処理条
件を設定するので、例えば、顔領域のみの補正等を行っ
た場合等には、顔領域の情報も必要であるので、これら
の情報も用いてよい。
【0037】このような画像処理の情報自体をプリント
またはインデックスプリントの裏面、表面もしくは再注
文用紙に印字する場合、印字する文字や数字が多くな
り、印字するのが面倒で煩雑であるという問題があり、
また印字時間が長くなったり、全てを印字するスペース
がないという問題が生じる場合がある。このため、本発
明においては、画像処理の情報、すなわち画像処理内容
(種類および強度(レベル))をコード化してプリント
またはインデックスプリントの表、裏および再注文用紙
に印字するのが好ましい。例えば、画像処理が明るさ補
正やコントラスト補正や階調処理などの濃度に関する補
正の場合、濃度補正処理をDとしてコード化し、これら
の補正処理に用いられるLUTやMTXなどを予め求め
ておき、いくつかの補正の強度およびレベルに応じてL
UTやMTXの要素そのもの、もしくは係数などを補正
レベルとして数値化して設定し、例えば補正レベルを
5、4、3、2、1の5段階に設定し、D1〜D5のコ
ードとこれに対応して濃度補正処理に用いられるLU
T、MTX、係数などとを対応付けて図示しない記憶手
段に記憶させておく。この他、グレイバランスやカラー
バランスなどの色、例えばCMY補正の場合、LUTや
MTXや係数などを用いた色補正処理の補正強度や補正
レベルに応じてC1〜C5、アルゴリズム処理であれ
ば、処理のアルゴリズムの内容に応じてA1〜A5、シ
ャープネス処理であれば、その強度やレベルを表す鮮鋭
度補正係数やマスクやそのサイズなどに応じてS1〜S
5などの複数の段階のコードを設定し、対応付けて前述
の記憶手段に予め記憶させておくのがよい。
【0038】このようにして各種の処理や補正量等につ
いて予め幾つかのレベルを設定しておき、それぞれにコ
ードを付して記憶させておく。そして同時プリントの際
にオペレータが補正を行うときにはこのコードで指定す
ることにより、それぞれの対応するレベルが図示しない
記憶手段から読み出されてきて、各種補正がかけられ
る。そして、その指定されたコードはプリントまたはイ
ンデックスプリントの裏または表もしくは再注文用紙に
印字される。例えば、同時プリント時にオペレータが、
D4を指定すると、濃度補正レベル4が記憶手段から読
み出されてきてその補正がかけられ、C3を指定すると
カラー補正レベル3が記憶手段から読み出されてきてそ
の補正がかけられ、A2を指定するとアルゴリズムレベ
ル2が記憶手段から読み出されてきてその補正がかけら
れ、そしてS1を指定するとシャープネス処理レベル1
が記憶手段から読み出されてきてその補正がかけられ、
そのような補正のかかった画像処理条件が設定されてプ
リントが出力される。それと共に、それらの指定された
コードはプリントまたはインデックスプリントの裏また
は表もしくは再注文用紙にD4C3A2S1として印字
される。これにより、再注文プリント時には、オペレー
タがプリントまたはインデックスプリントの裏または表
もしくは再注文用紙を見て、これらコードD4、C3、
A2、S1を操作系18から入力してやれば、記憶手段
から同じレベルが読み出されてきて、同時プリント時と
同じ条件で画像処理が施されて同じ品質のプリントが出
力される。
【0039】本発明においては、コード化して予め記憶
手段に記憶させておく画像処理の情報、すなわち画像処
理内容(種類)としては、特に、以下のものを列挙する
ことができる。 ハイパーシャープネス処理(シャープネス処理) ハイパートーン処理(覆い焼き処理) 赤目修正処理 濃度(D)補正量 色(CMY)補正量 レンズ補正処理 ソフトフォーカス処理 モノトーン(黒白、セピア)処理 アルゴリズム処理
【0040】前述のように、処理装置14で処理された
画像データは、プリンタ16に送られる。図3に、プリ
ンタ16の概略図が示される。プリンタ16は、感光材
料A(印画紙)を画像様に露光して、所定の現像処理を
施してプリントとして出力する、いわゆるプリンタ・プ
ロセサであって、露光部142、現像部144、乾燥部
146および排出部148を有して構成される。
【0041】図4に、露光部142の概略図を示す。露
光部142は、ロール状に巻回された長尺な感光材料A
をマガジン150から引き出して、作成するプリントに
応じた所定長に切断してカットシートとした後に、バッ
クプリントの記録(裏印字)、デジタルの走査露光によ
る感光材料Aの露光(焼付)を行って、現像部144に
供給する装置で、感光材料供給部152と、バックプリ
ントを記録する裏印字手段154と、画像記録部156
と、振分部158と、カットシートとした感光材料Aを
画像記録部156に搬送する第1搬送部160および第
2搬送部162を有して構成される。なお、露光部14
2には、図示した部材以外にも、感光材料Aの搬送手段
や搬送ガイド、センサ等の各種の部材が、必要に応じて
配置されている。
【0042】露光部142において、感光材料供給部1
52(以下、供給部152とする)は、装填部164お
よび166と、引き出しローラ対168および170
と、カッタ172および174とを有して構成される。
装填部164および166は、長尺な感光材料Aをロー
ル状に巻回してなる感光材料ロールArを遮光性の筐体
に収納したマガジン150が装填される部位である。装
填部164および166に装填されるマガジン150に
は、通常、幅(サイズ)、面種(シルクやマット等)、
仕様(厚さやベース種等)等、互いに種類の異なる感光
材料Aを巻回した感光材料ロールArが収納される。
【0043】引き出しローラ対168および170は、
装填部164および166に装填されたマガジン150
に収納される感光材料Aを引き出して搬送する。この搬
送は、対応するカッタ172および174より下流に搬
送された感光材料Aが作成するプリント(記録画像)に
応じた長さになった時点で停止し、次いで、カッタ17
2および174が感光材料Aを切断して所定長のカット
シートとする。
【0044】装填部166のマガジン150から引き出
され、カッタ174によって所定長に切断された感光材
料Aは、多数の搬送ローラ対で構成される第1搬送部1
60および第2搬送部162によって、他方、装填部1
64のマガジン150から引き出され、カッタ172に
よって切断された感光材料Aは第2搬送部162によっ
て、共に、上方に搬送された後に右方向に搬送されて、
記録面を上にして画像記録部156(走査搬送手段14
2)に搬送される。
【0045】第2搬送部162の途中には、裏印字手段
154が配置される。裏印字手段154は、感光材料A
の非記録面(非乳剤面=裏面)に、写真の撮影日、プリ
ント焼付日、コマ番号、フィルムID番号やパラメータ
統合部72(図2)から送られた画像処理の情報もしく
は画像処理の情報をコード化したもの等の各種の情報、
いわゆるバックプリントを記録(裏印字)するもので、
感光材料Aは、第2搬送部162によって搬送されつつ
裏印字手段154によってバックプリントを記録され
る。なお、裏印字手段154には特に限定はなく、ドッ
トインパクトプリンタ、インクリボン式プリンタ、イン
クジェットプリンタ等、写真プリンタに利用される各種
の裏印字手段がすべて利用可能である。
【0046】ここで、図示例の装置においては、裏印字
手段154は、画像処理の情報もしくは画像処理の情報
をコード化したものを印字する印字手段を兼ねる。すな
わち、パラメータ統合部72(図2)から画像処理の情
報もしくは画像処理の情報をコード化したものが供給さ
れ、裏印字手段154は、バックプリントとして記録す
ることを定められた情報に加え、パラメータ統合部72
から供給された画像処理の情報もしくは画像処理の情報
をコード化したものをもバックプリントとして記録す
る。なお、記録する際には、画像処理の情報に加えて、
画像サイズ=解像度(画素密度(画素数)、階調分解
能)、画像ファイルを記録した記録媒体の名前(ID
等)、施した画像処理名(種類)、店名(あるいは、店
ID等のそれに準ずるもの)等をバックプリントとして
記録してもよい。さらに、フィルム1本分のインデック
スプリントを作成する際には、ここに画像処理の情報も
しくは画像処理の情報をコード化したものを記録しても
よい。
【0047】第2搬送部162の裏印字手段154の下
流の搬送ローラ対162aおよび搬送ローラ対162b
の間は、ループ形成部176となっている。すなわち、
第2搬送部162における感光材料Aの搬送速度は、ル
ープ形成部176下流の搬送ローラ対162a以降は画
像記録部156(走査搬送手段142)における走査搬
送速度と同速度で、ループ形成部176上流の搬送ロー
ラ対162b以前はそれより高速に設定されており、第
2搬送部162を搬送される感光材料Aは、ループ形成
部176において、上下流の搬送速度差によって、図中
点線で示されるように、そのサイズに応じたループを形
成する。図示例においては、これにより、短いパス長で
裏印字手段154と画像記録部156とを分離し、感光
材料Aの高精度な走査搬送を実現している。
【0048】感光材料Aは、第2搬送部162から画像
記録部156に供給される。画像記録部156(以下、
記録部156とする)は、露光ユニット78および走査
搬送手段80を有して構成されるもので、記録画像すな
わち処理装置14から供給された画像データに応じて変
調し、かつ主走査方向に偏向した光ビームLを露光ユニ
ット78から射出して、所定の露光位置Xに入射すると
共に、走査搬送手段80によって、感光材料Aを露光位
置Xに位置しつつ主走査方向と直交する副走査方向に走
査搬送することにより、光ビームLによって感光材料A
を2次元的に走査露光して潜像を記録する。
【0049】図5に露光ユニット78の概略斜視図を示
す。露光ユニット78は、感光材料Aを3原色の光ビー
ムを用いて走査露光する3レーザ光異角入射光学系(3
光源非合波光学系)で、記録制御部82と、レーザ光源
84(84R,84G,84B)と、レーザ光源84か
ら射出された光ビームLの進行方向に沿って、コリメー
タレンズ86Rと、集光レンズ88(88R,88G,
88B)と、AOM90(90R,90G,90B)
と、反射ミラー92(92R,92G,92B)と、シ
リンドリカルレンズ94(94R,94G,94B)
と、ポリゴンミラー96と、fθレンズ98と、シリン
ドリカルミラー100と、反射ミラー102および10
4とを有して構成される。
【0050】図示例の3光源非合波光学系は、感光材料
Aの赤(R)露光、緑(G)露光および青(B)露光の
それぞれに対応する、所定波長の光ビームを射出する3
つのレーザ光源を用い、各レーザ光源から射出された光
ビームLを、互いに若干異なる角度(例えば約4°)で
ポリゴンミラー96の反射面96aの一点に入射し、主
走査方向に偏向されて感光材料A上の同一の主走査線上
に異なる角度で結像し、時間的に間隔をあけて同一主走
査線上を走査する光学系である。なお、本発明において
は、これ以外にも、変調後の光ビームをダイクロイック
ミラー等を用いて1本の光ビームとする合波光学系も利
用可能である。例えば、レーザ光源84RはR露光用の
波長662nmの光ビームLrを射出する半導体レーザ
(LD)であり、レーザ光源84GはG露光用の波長5
32nmの光ビームLgを射出するSHG素子を用いる
波長変換レーザであり、レーザ光源84BはB露光用の
波長473nmの光ビームを射出するSHG素子を用い
る波長変換レーザである。
【0051】コリメータレンズ86Rは、レーザ光源8
4Rから射出された光ビームLrをそれぞれ整形して平
行光とするもので、集光レンズ88は、対応する光ビー
ムLをAOM90に集光するものである。AOM(音響
光学変調器)90は、各光ビームLを画像データ(すな
わち記録画像)に応じて変調するものである。なお、変
調方法には特に限定はなく、強度変調であってもパルス
(幅もしくは数)変調であってもよく、また、AOM以
外にも、EOM(電気工学変調器)等の各種の変調器が
利用可能である。さらに、光ビームの光源が直接変調に
よる記録が可能なものである場合には、光源を変調して
もよい。
【0052】AOM90は、画像メモリ82AおよびA
OM駆動部82Bを有する記録制御部82によって駆動
される。処理装置14の本スキャン処理部46から出力
された、出力用の画像データは、記録制御部82に送ら
れ、一旦、画像メモリ82Aに記憶され、露光位置Xへ
の感光材料Aの搬送にタイミングを合わされて、AOM
駆動部82Bに読み出される。AOM駆動部82Bは、
読み出した画像データに、キャリブレーションによる補
正テーブルでの処理等の所定の処理を行い、得られた画
像データに応じて、各AOM90を駆動して光ビームL
を変調する。
【0053】ここで、図示例の装置においては、裏印字
手段154と共に、記録部156(露光ユニット78)
も画像処理の情報もしくは画像処理の情報をコード化し
たものを印字する印字手段を兼ねる。すなわち、パラメ
ータ統合部72は、プリントの表に画像処理の情報もし
くは画像処理の情報をコード化したものを記録する場合
には、画像処理の情報もしくは画像処理の情報をコード
化したものをAOM駆動部82Bにも供給する。AOM
駆動部82Bは、画像処理の情報もしくは画像処理の情
報をコード化したものを、画像メモリ82Aから読み出
した画像データに埋め込んだ形として、画像と共に画像
処理の情報もしくは画像処理の情報をコード化したもの
も露光(記録)するように、各AOM90を駆動する。
なお、感光材料A(プリント)上における画像処理の情
報もしくは画像処理の情報をコード化したものの記録位
置には特に限定はなく、画像領域内でも外でも両者でも
よい。さらに、画像処理の情報に加え、画像サイズ等を
併記してもよく、また、インデックスプリントに画像処
理の情報もしくは画像処理の情報をコード化したものを
記録してもよいのは、バックプリントと同様である。こ
のように、図示例においては、プリントまたはインデッ
クスプリントの表裏面の両方またはいずれか一方に画像
処理の情報もしくは画像処理の情報をコード化したもの
を記録することができる。
【0054】なお、画像処理の情報もしくは画像処理の
情報をコード化したものを露光(焼き付け)によって記
録する手段はこれに限定はされず、例えば、液晶ディス
プレイに画像処理の情報もしくは画像処理の情報をコー
ド化したものを表示して、その透過光で画像処理の情報
もしくは画像処理の情報をコード化したものを焼き付け
る方法や、CRT等のディスプレイに画像処理の情報も
しくは画像処理の情報をコード化したものを表示して、
その光で画像処理の情報もしくは画像処理の情報をコー
ド化したものを焼き付ける方法も利用可能であり、さら
に、画像処理の情報もしくは画像処理の情報をコード化
したものの記録用の光ビーム走査装置を別途設けてもよ
い。
【0055】AOM90で変調された光ビームLは、次
いで反射ミラー92に入射する。反射ミラー92は、光
偏向器であるポリゴンミラー96の反射面96aの同一
点上に入射させるためのものであり、光ビームLは、ポ
リゴンミラー96によって主走査方向(図5矢印a方
向)に偏向される。シリンドリカルレンズ94とfθレ
ンズ98とシリンドリカルミラー100とは面倒れ補正
光学系を構成し、ポリゴンミラー96の面倒れを補正す
る。また、fθレンズ98は、各光ビームLを主走査線
のいずれの位置においても正しく結像させるためのもの
である。シリンドリカルミラー100は、面倒れ補正光
学系を構成する他、各光ビームLを折り曲げて、反射ミ
ラー102に入射させ、反射ミラー102は各光ビーム
を再び折り曲げて反射ミラー104に入射し、反射ミラ
ー104で反射された光ビームLは、走査搬送手段80
によって副走査搬送される感光材料A上の露光位置X
(走査線)に入射する。
【0056】一方、走査搬送手段80は、露光位置Xを
挟んで配置される一対の搬送ローラ対80aおよび80
bと、感光材料Aをより好適に露光位置Xに保持するた
めの露光ガイド(図示省略)とから構成され、露光ガイ
ドによって感光材料Aを露光位置Xに保持しつつ、搬送
ローラ対80aおよび80bによって主走査方向と直交
する副走査方向(図5矢印b方向)に感光材料Aを搬送
する。前述のように、光ビームLは、主走査方向に偏向
されているので、感光材料Aは、記録する画像に応じて
変調された光ビームLによって2次元的に走査露光さ
れ、潜像が記録される。
【0057】記録部156によって潜像を記録された感
光材料Aは、下流に配置される振分部158に搬送され
る。振分部158は、露光済の感光材料Aを、サイズ等
に応じて適宜決定されたシーケンスに応じて、感光材料
Aを搬送方向と直交する方向に振り分けて、搬送方向に
は重なる複数列として、現像部144に感光材料Aを供
給する搬送ローラ対106に搬送することにより、現像
部144の処理能力を向上、例えば、2列であれば約2
倍、3列であれば約3倍とする。
【0058】図示例の振分部158は、感光材料Aを載
置搬送するベルトコンベア108と、その上に配置され
る振分装置110とを有して構成される。振分装置11
0は、ベルトコンベア108による搬送方向に直交して
配列される2つの吸盤ユニット112を有するものであ
り、この吸盤ユニット112は、感光材料Aを吸着保持
して持ち上げ、一方はベルトコンベア108の搬送方向
に向かって右斜め下流方向に搬送して、他方は同左斜め
下流方向に搬送して、感光材料Aを左右に振り分け、複
数列とする。
【0059】振分部158によって搬送された感光材料
Aは、下流の搬送ローラ対106によって現像部144
に供給される。現像部144は、発色現像槽114、漂
白定着槽116、水洗槽118a、118b、118c
および118dを有するものであり、潜像を記録された
感光材料Aは各槽に順次浸漬されつつ搬送され、所定の
湿式の現像処理を施される。現像部144において現像
された感光材料Aは、乾燥部146において温風乾燥さ
れてプリントとされ、排出部148のソータ120によ
って、フィルム一本分等の所定単位に仕分けされて集積
される。
【0060】以上、図示例では、裏印字手段や露光手段
を用いて画像処理の情報もしくは画像処理の情報をコー
ド化したものをプリントまたはインデックスプリントに
記録したが、プリントまたはインデックスプリントの表
面および/または裏面に対応して印字手段を別途設け、
これを用いて画像処理の情報もしくは画像処理の情報を
コード化したものを記録してもよい。
【0061】以下、フォトプリンタ10の作用を説明す
ることにより、本発明のプリントシステムについて、よ
り詳細に説明する。
【0062】まず、いわゆる同時プリントの場合の例を
説明する。同時プリントの際には、撮影されたフィルム
Fを現像後、フィルムFに応じたキャリアをスキャナ1
2の所定位置に装着して、フィルムFをキャリアの所定
位置にセットすると、フィルムFの1コマ目、通常、コ
マ番号1番のコマがキャリアによって所定の読み取り位
置に搬送される。
【0063】その後、光源22の光量や可変絞り24の
開放値、CCDセンサ34の立ち上がり等、スキャナ1
2が所定の状態であることが確認されると、読み取りが
開始される。すなわち、光源22から射出され、可変絞
り24および色フィルタ板26によって調光され、拡散
ボックス28によって拡散された読取光が読取位置の1
コマ目に入射して透過し、このコマに撮影された画像を
担持する投影光が結像レンズユニット32によってCC
Dセンサ34に結像して、光電変換され、アンプ36に
よって増幅されて、処理装置14に送られる。
【0064】前述のように、スキャナ12においては、
このような画像読み取りを、色フィルタ板26の各色フ
ィルタを順次挿入して3回行うことにより、フィルムF
に撮影された画像をR、GおよびBの3原色に順次分解
して行う。さらに、出力画像を得るための本スキャンに
先立ち、画像を低画素密度で読み取るプレスキャンが行
われ、従って、1コマに対して、合計6回の読み取りが
行われるのも、前述のとおりである。
【0065】1コマ目の画像読取が終了すると、キャリ
アがフィルムFを1コマ分だけ搬送し、2コマ目が読取
位置に搬送され、同様にしてプレスキャンおよび本スキ
ャンが行われて画像が読み取られて、画像データが処理
装置14に送られ、次いで、3コマ目が搬送されて同様
に読み取られ、以下、同様にして、各コマの画像が順次
読み取られ、画像データが処理装置14に送られる。ま
た、画像データと共に、読み取られた画像が何コマ目の
画像であるかの情報、すなわち、読み取られた画像(画
像データ)のコマ番号も、処理装置14に送られる。な
お、コマ番号は、1コマ目からの読み取りカウント数で
判別してもよく、フィルムFに記録されたバーコードの
読み取りで判別してもよく、フィルムFが新写真システ
ムである場合には、磁気情報から判別することもでき
る。
【0066】スキャナ12から出力された画像データ
は、データ変換部38でA/D変換およびLog変換さ
れてデジタルの画像データとされ、次いで、データ処理
部54においてオフセット補正等の所定の処理を施さ
れ、R、GおよびBのプレスキャンデータは順次プレス
キャンメモリ40に、同様に本スキャンデータは本スキ
ャンメモリ42に、それぞれ転送され、記憶される。
【0067】プレスキャンメモリ40にプレスキャンデ
ータが記憶されると、設定部64がこれを読み出し、前
述のように、ヒストグラムの作成や画像特徴量の算出を
行い、あるいはさらに顔などの主要部の抽出を行い、そ
の結果から、可変絞り24の絞り値等の本スキャンの読
取条件を設定し、さらに、実行する画像処理を選択し、
その順番を決定し、さらに各画像処理の画像処理条件を
設定する。設定された画像処理条件は、パラメータ統合
部72に送られ、プレスキャン画像処理部44の処理部
50および本スキャン画像処理部46の処理部60に設
定される。なお、本スキャンは、読取条件が設定された
後に行われ、R、GおよびBの本スキャンデータが、順
次、本スキャンメモリ42に転送・記憶される。
【0068】画像処理条件が処理部50に設定される
と、プレスキャンメモリ40からプレスキャンデータが
読み出され、処理部50において、設定された画像処理
条件に応じて画像処理される。この画像データは、次い
で、信号処理部52に供給されてディスプレイ20での
表示に応じた画像データに変換され、プレスキャン画像
がディスプレイ20に表示される。
【0069】オペレータは、ディスプレイ20の表示を
見て、画像すなわち処理結果の確認(検定)を行い、必
要に応じて、キーボード18aやマウス18bを用い
て、色/濃度、階調等の調整や、合成処理や部分的な修
正のような処理を行う。調整の信号は、キー補正部70
に送られ、キー補正部70は入力に応じた画像処理条件
の補正量を算出し、これをパラメータ統合部72におく
る。パラメータ統合部72は、送られた補正量に応じ
て、前述のように、処理部50および処理部60に設定
した画像処理条件を補正する。従って、オペレータによ
る入力に応じて、ディスプレイ20に表示される画像も
変化する。
【0070】オペレータは、ディスプレイ20に表示さ
れる画像が適正であると判定(検定OK)すると、キー
ボード18a等を用いてプリント開始を指示する。これ
により、画像処理条件が確定し、本スキャンメモリ42
から本スキャンデータが読み出され、本スキャン画像処
理部46の処理部60において、確定された条件で処理
され、信号処理部62においてプリンタ16による画像
記録に応じた画像データに変換され、プリンタ16の記
録制御部82に送られる。同時に、パラメータ統合部7
2は、確定した画像処理条件に対応する画像処理の情
報、具体的には、実行する画像処理およびその順序、画
像処理のパラメータやLUT、画像処理の適用範囲デー
タ、関連する画像データの情報等の画像処理の情報もし
くは画像処理の情報をコード化したものを、裏印字手段
154(図4)、AOM駆動部82B(図5)および/
または印字手段68(図2)に送り、画像処理の情報も
しくは画像処理の情報をコード化したものをプリントま
たはインデックスプリントの裏、表および/または再注
文用紙に印字する。
【0071】なお、この例では、オペレータによる検定
が行われているが、検定を行わず、設定部64が設定し
た画像処理条件を、パラメータ統合部72が処理部60
に設定した時点で画像処理条件が確定し、同様に、プリ
ント開始、および画像処理の情報もしくは画像処理の情
報をコード化したものの裏印字手段154等への転送を
行ってもよい。このような検定の有無は、モードとして
選択可能にするのが好ましい。
【0072】画像データがプリンタ16の記録制御部8
2に送られると、前述のように、記録制御部82による
AOM90の駆動によって変調され、ポリゴンミラー9
6によって主走査方向に偏向された光ビームが、プリン
トに応じた所定長に切断され、走査搬送手段80によっ
て副走査方向に搬送される感光材料Aを2次元的に走査
露光して潜像を形成し、露光済の感光材料Aが現像部1
44において、発色現像、漂白定着、水洗、乾燥等の処
理を施され、プリントPとして出力される。
【0073】本発明のプリントシステムにおいて、裏印
字手段154等により印字するのは同時プリントの際の
画像処理の情報もしくは画像処理の情報をコード化した
ものに限定はされず、例えば、顧客が同時プリントの画
像に不満を持ち色/濃度処理等を指示して再プリントを
依頼した場合や、画像処理の情報もしくは画像処理の情
報をコード化したものを印字していないコマの再プリン
トの際には、この際に確定した画像処理条件を先のプリ
ントの画像処理の情報もしくは画像処理の情報をコード
化したものとして印字してもよい。なお、以下の説明で
は、同時プリントを先のプリントとして説明する。
【0074】一方、フォトプリンタ10において、再プ
リントは、基本的に下記のようにして行われる。まず、
顧客は再プリントを依頼する場合、フィルムと対応のプ
リントとをラボ店に持参する。オペレータが、プリント
システムに再プリントである旨の指示を入力すると共
に、依頼を受けたフィルムFに応じたキャリアをスキャ
ナ12に装填し、フィルムFをキャリアに装着して、キ
ーボード18a等を用いて、再プリントするコマを指示
する。これにより、キャリアがフィルムFを搬送し、再
プリントするコマが読取位置に搬送される。
【0075】ここで、オペレータは、再プリントするコ
マに対応する画像処理の情報もしくは画像処理の情報を
コード化したものを、顧客が持参したプリントまたはイ
ンデックスプリントの裏、表または再注文用紙を参照し
て、操作系18からパラメータ統合部72に入力する。
この際、画像処理の情報をコード化したものを入力した
場合には、そのコードに対応する画像処理の情報が図示
しない記憶手段から読み出される。
【0076】次いで、同時プリントの際と同様に、スキ
ャナ12が所定状態であることが確認された後に、読み
取りが開始され、プレスキャンおよび本スキャンが行わ
れ、画像データが、順次、プレスキャンメモリおよび本
スキャンメモリに送られ、記憶される。一方、パラメー
タ統合部72は、オペレータによって操作系18から入
力された画像処理の情報を、また、画像処理の情報をコ
ード化したものが入力された場合は、そのコードに対応
する画像処理の情報を図示しない記憶手段から読み出し
て、設定部64に送る。設定部64は、先と同様にして
本スキャンの読取条件を決定すると共に、オペレータに
よって入力された画像処理の情報を用いて、もしくは画
像処理の情報をコード化したものが入力された場合は、
そのコードに対応する記憶手段から読み出された画像処
理の情報を用いて、施す画像処理および画像処理の順番
を同時プリントの際と同じに決定し、また、必要に応じ
てプレスキャンの画像データも用いて、同時プリントの
際に施した画像処理の画像処理条件を再現して、パラメ
ータ統合部72に設定する。さらに、文字や画像の合成
等の関連データがある場合には、パラメータ統合部72
が該当する画像データファイルにアクセスし、必要なデ
ータを取得する。
【0077】パラメータ統合部72は、この画像処理条
件(あるいはさらに関連データ)を本スキャン画像処理
部46の処理部60に設定する。再プリントの場合に
は、これで画像処理条件が確定し、本スキャンメモリ4
2から本スキャンデータが読み出され、処理部60にお
いて、確定された条件で処理され、信号処理部62にお
いて変換され、プリンタ16の記録制御部82に送ら
れ、以下、同様にして、プリントPが出力される。な
お、この際には、プレスキャン画像のディスプレイ20
への表示は必ずしも必要ではない。ここで、この再プリ
ントで再現された画像は、同時プリントの際と同じ画像
処理を、同じ画像処理条件で施された画像であるので、
同時プリントの画像と、色や濃度が好適に一致した画像
である。しかも、先のプリントの画像処理の情報を利用
して画像処理条件を設定するので、再プリント時には、
迅速に画像処理条件の設定を行うことができる。特に、
同時プリント時にグレーバランス調整や階調補正のLU
TをフィルムF一本分の蓄積画像データを用いて作成し
た際には、従来の方法では、フィルムF一本分の画像読
取を再度行う必要があり、中でも特に、通常の135フ
ィルムではフィルムが分断されているために、非常に手
間と時間がかかる作業となってしまうが、本発明によれ
ばこれを省略して、作業時間や作業の手間を大幅に省く
ことができる。さらに、再プリントの際には、顔等の主
要部抽出を省略することができ、この点でも有利であ
る。
【0078】以上の例では、プリントおよび/またはイ
ンデックスプリントの裏、表および/または再注文用紙
に印字されるのは、画像処理の情報もしくは画像処理の
情報をコード化したものであったが、本発明は、これに
限定はされず、そのほかにも、同時(先の)プリントの
様々な情報もしくはそれをコード化したものを、画像処
理の情報もしくは画像処理の情報をコード化したものと
共に印字し、これを用いて画像処理を行ってもよい。こ
れにより、より確実に、同時(先の)プリントの画像と
同じ色および濃度の画像が再現された再プリントを作成
することができる。
【0079】これらの同時プリントの情報としては、ス
キャナ12から出力された画像やLog変換後の画像
(画像特徴量、画像データ、空間もしくは濃度解像度の
縮小画像データ、圧縮画像データ等)、処理装置14で
処理された画像(同前)、プリント画像(同前)、処理
装置14に入力された画像データと処理装置14が出力
した画像データの差分、画像位置の基準データ、スキャ
ナ12の読取条件等が例示される。これらの情報は、ス
キャナ12やプリンタ16の経時的な変動等に起因す
る、同時プリントと再プリントの画像(画像データ)の
差を低減するために利用され、例えば、同時プリントの
情報を用いて、前記差を低減するような全体的な濃度シ
フト条件や、画像データを処理するLUT等を作成し
て、画像データを処理すればよい。これにより、より確
実に、同時プリントの画像と同じ色および濃度の画像が
再現された再プリントを作成することができる。この点
については、特願平10−1075432号明細書に詳
述される。
【0080】また、以上の例では、プレスキャンを行っ
て、プレスキャンデータを用いて条件設定等を行ってい
るが、本発明はこれに限定はされず、スキャナ12では
本スキャンのみを行って、本スキャンデータを間引いて
低画素密度の画像データとし、これを用いて画像処理条
件の設定等を行っても良い。
【0081】さらに、前述のように、本発明のプリント
システムにおいては、フィルムFに撮影された画像を再
現したプリントを出力するのみならず、デジタルカメラ
やデジタルビデオカメラ等の撮像デバイスやフロッピー
ディスクやフォトCD等の記録媒体などの画像データ供
給源から画像データを受取り、その画像を再現したプリ
ントの出力を行ってもよく、本発明によれば、このよう
なプリント作成においても、同時プリント時と再プリン
ト時とで、再現された画像の色や濃度が一致したプリン
トを出力することができる。この際においても、画像処
理の情報は前記フィルムFの画像出力と同様である。
【0082】本発明のプリントシステムは、図1に示さ
れるようなデジタルフォトプリンタのみならず、従来の
直接露光(アナログ露光)のフォトプリンタにも好適に
利用可能である。周知のように、直接露光のフォトプリ
ンタは、フィルムに撮影された画像の投影光を感光材料
に結像させ、この投影光で感光材料を露光(焼き付け)
して潜像を形成した後に、所定の現像処理を施してフィ
ルムに撮影された画像を再現したプリントを得る。ここ
で、フィルムの投影光で感光材料を露光する際には、プ
リントに適正な画像を再現するために、光路中にC(シ
アン)、M(マゼンタ)およびY(イエロー)の色フィ
ルタを適当量挿入して画像の色調整を行い、さらに、絞
りによって投影光量を調整して画像の濃度調整を行う。
なお、各フィルタの挿入量や絞りの調整量は、例えば、
フィルムに撮影された画像を光電的に読み取って画像デ
ータ(入力画像データ)を得、画像のLATDやハイラ
イトやシャドー等の画像特徴量を算出して、これを用い
て決定される。
【0083】本発明のプリントシステムを直接露光のフ
ォトプリンタに利用する際には、同時プリントの際の各
フィルタの挿入量や絞りの調整量を、画像処理の情報も
しくは画像処理の情報をコード化したものとしてプリン
トおよび/またはインデックスプリントの裏、表および
/または再注文用紙に記憶しておき、再プリントの際
に、前述の例と同様にして、この画像処理の情報もしく
は画像処理の情報をコード化したものを操作系18から
入力することにより、同時プリントと同様の露光条件を
再現して、再プリントの投影露光を行う。
【0084】以上、本発明のプリントシステムについて
詳細に説明したが、本発明は上記実施例に限定はされ
ず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改
良および変更を行ってもよいのはもちろんである。
【0085】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
プリントシステムによれば、再プリントの際に、同時プ
リントに再現された画像と、色や濃度が同様の画像を安
定して再現することができ、顧客の要望に応じた再プリ
ントを好適に出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のプリントシステムを利用するデジタ
ルフォトプリンタの一例のブロック図である。
【図2】 図1に示されるデジタルフォトプリンタの画
像処理装置の一例のブロック図である。
【図3】 図1に示されるデジタルフォトプリンタのプ
リンタの概念図である。
【図4】 図3に示されるプリンタの露光部の概略図で
ある。
【図5】 図4に示される露光部の露光ユニットの構成
を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
10 (デジタル)フォトプリンタ 12 スキャナ 14 画像処理装置 16 プリンタ 18 操作系 18a キーボード 18b マウス 20 ディスプレイ 22 光源 24 可変絞り 26 色フィルタ板 28 拡散ボックス 32 結像レンズユニット 34 CCDセンサ 36 アンプ 38 データ変換部 40 プレスキャン(フレーム)メモリ 42 本スキャン(フレーム)メモリ 44 (プレスキャン画像)処理部 46 (本スキャン画像)処理部 48 条件設定部 50,60 (画像)処理部 54 データ処理部 52,62 信号処理部 64 (画像処理条件)設定部 68 印字手段 70 キー補正部 72 パラメータ統合部 78 露光ユニット 80 走査搬送手段 82 記録制御部 142 露光部 144 現像部 146 乾燥部 148 排出部 150 マガジン 152 (感光材料)供給部 154 裏印字手段 156 (画像)記録部 158 振分部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H106 AA62 AA72 AB95 BA55 BA58 BA71 BA75 BA79 BH00 2H110 AC14 BA07 BA13 CE02 CE07 CE11 5C062 AA01 AA13 AB03 AB17 AB22 AB32 AC04 AC11 AC71 AE07 AF00 5C077 LL19 MM03 MP07 MP08 MP09 NN02 PP03 PP05 PP09 PP15 PP31 PP37 PP51 PP72 PP75 PQ23 SS06 TT02 TT09

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力画像に画像処理を施し、前記画像を可
    視像として再現したプリントを出力するプリントシステ
    ムであって、 各コマの入力画像を再現したプリントを作成した際の画
    像処理の情報を、当該プリントに関連する部位に印字す
    る印字手段と、 前記印字手段により印字された画像処理の情報を当該プ
    リントシステムに入力可能な入力手段と、 プリント作成時に入力画像に応じた画像処理条件を設定
    すると共に、前記プリントの再プリント作成の際には、
    前記入力手段により入力された画像処理の情報に応じて
    画像処理条件を設定する条件設定手段とを有するプリン
    トシステム。
  2. 【請求項2】画像処理の情報が前記印字手段により印字
    される当該プリントに関連する部位は、当該プリントの
    裏、表、再注文用紙およびインデックスプリントの少な
    くとも1つである請求項1に記載のプリントシステム。
  3. 【請求項3】前記印字手段により印字される画像処理の
    情報は、施した画像処理、施した画像処理の順序、画像
    処理条件、画像処理条件にかかるパラメータ、画像処理
    の関連データから選択される1以上の情報をコード化し
    たものである請求項1または2に記載のプリントシステ
    ム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7588382B2 (en) 2005-08-08 2009-09-15 Canon Kabushiki Kaisha Sheet processing apparatus and image forming apparatus

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