JP2000009676A - 水質検出器 - Google Patents

水質検出器

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JP2000009676A
JP2000009676A JP10179433A JP17943398A JP2000009676A JP 2000009676 A JP2000009676 A JP 2000009676A JP 10179433 A JP10179433 A JP 10179433A JP 17943398 A JP17943398 A JP 17943398A JP 2000009676 A JP2000009676 A JP 2000009676A
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water
flow
water quality
pipe
quality detector
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Withdrawn
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JP10179433A
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English (en)
Inventor
Juichi Nishikawa
壽一 西川
Hiroyuki Takano
弘之 高野
Masaki Kuwabara
正樹 桑原
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異常出力やノイズの発生が少なくて安定した
水質の検出を行なうことができる水質検出器を提供す
る。 【解決手段】 作用電極28と参照電極21を備える。
作用電極28と参照電極21の間の電位差あるいは電流
変化を検知することによって検水の水質を検出するセン
サ部51。検水が流れる流路52を有する管部53とを
具備して形成される。作用電極28の一部を検水と接触
させる感応部50として流路52に配設する水質検出器
に関する。流路52を流れる検水に螺旋状の流れを発生
させるための回転流発生手段54を管部53に設ける。
感応部50を管部53の内周面の近傍に配置する。検水
に含まれている気泡は遠心力によって検水の回転の中心
付近に集まることになる。管部53の内周面の近傍に位
置する作用電極28の感応部50に気泡が近づきにくく
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水道原水やその浄
水、あるいは電解水生成装置で生成されたアルカリ性や
酸性の電解水などに含有される水素イオン、ナトリウム
イオン、カルシウムイオン、塩素イオンなどの各種イオ
ンや、酸素やオゾン等の溶存ガス濃度、あるいは酸化還
元電位といった水質を電気化学的に計測するための水質
検出器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、水質検出器は研究用だけでなく、
工業機器(特開昭59−6988号公報)や家庭用機器
(実開昭56−172391号公報)に組み込んで利用
されている。近年、家庭用水処理機器で水質を表示、あ
るいは制御するために水質検出器の実用化が進んでお
り、さらに、この水質検出器を利用する商品として電解
水生成器(実開平5−22093号公報、特開平5‐6
4785号公報)等も提案されている。
【0003】水処理機器で水質検出器を利用する場合、
気泡が水質検出器の作用電極の感応部や液絡部に付着す
ることにより検水をブロックしてしまい異常な出力が出
て正確な測定ができないという卜ラブルが起こる。同様
の現象はアル力リイオン整水器では水を電気分解するこ
とにより以下の反応が起きて、水素ガス、又は酸素ガス
を生成するために、さらにトラブルが生じやすい。陰極
側反応 2H2O+2e-→2OH-+H2 陽極側反応 2H2O→4H++O2+4e- 2Cl-→C12+2e- そこで気泡付着対策として図8に示すようなpHセンサ
である水質検出器が本発明者により提案されている。水
質検出器20の下部の水質検出部17は、飽和もしくは
3.3M(mol/L)の塩化カリウム溶液等の内部溶
液16を封入する封入部18と、電解水が通水される検
水通過水路19とで形成されている。封入部18と検水
通過水路19との間には液絡部保持部材24が設けられ
ており、液絡部保持部材24にはアルミナ系セラミック
スなどの多孔質材で形成される液絡部(塩橋)22を保
持させてある。尚、内部溶液16には塩化カリウムの安
定な溶出及び結晶化防止のためにカルボキシメチルセル
ロースやヒドロキシエチルセルロースなどのセルロース
系増粘剤を添加することもある。参照電極21の電極と
しては銀/塩化銀電極、あるいはカロメル電極が通常使
用され、参照電極21は内部溶液16に浸漬されてい
る。また検知用の作用電極28としては、内部電極26
をガラス感応膜27内に封入したものとして形成されて
いる。この作用電極28の下部は感応部50として形成
されており、液絡部保持部材24を通して検水通過水路
19内に感応部50を臨ませるようにして作用電極28
が配置されている。
【0004】図8において15は内部溶液補充口、30
は流入口、31は流出口であり、検水である電解水は流
入口30から検水通過水路19に入り、流出口31から
流出するように検水通過水路19内を流れるようになっ
ている。そして内部溶液16に浸漬される参照電極21
と検水通過水路19内において電解質と接触する作用電
極28の感応部50との間で発生した起電力は、増幅ア
ンプで形成される増幅部14によって適宜の増幅率で増
幅され、相当の電圧として出力されるようにしてあり、
A/D変換された後に制御部に入力されるようになって
いる。pHセンサの場合には、起電力の値に応じて0〜
5Vの電圧に増幅して出力するようにしてあるのが一般
的である。増幅部14は水質検出器20と一体化されて
いる場合が多く、増幅部14を起動させるための電圧は
電解水生成装置などの外部から供給されるようになって
いる。
【0005】そしてこの水質検出器20では、感応部5
0を構成するガラス感応膜27を検水通過水路19に流
れる検水の流れ方向と略鉛直方向に配置することによっ
て、ガラス感応膜27に付着した気泡を検水の水流で洗
い流すようにするものである。またその他、特開平9−
236570号公報で開示されているpHセンサでは、
入水部の手前に脈動発生装置を設けたり、あるいは特開
平9−243588号公報で開示されているpHセンサ
では、入水部と吐出部間の内部空間に螺旋状のガイド部
材を設けたりして付着した気泡を除去するようにしてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の水
質検出器20においては、気泡付着対策を行うことによ
り直径1mm程度の小さな気泡が付着した場合はこれを
除去することができて異常出力は改善され、しかも感応
部50に気泡が衝突しても安定して水質を検出すること
ができるが、付着した気泡が1mmを超える大きな場合
は、一旦、感応部50の表面のわずかな凹凸に引っかか
ると、一方向の水流では除去され難く、また感応部50
に衝突した際の影響も大きくて異常出力やノイズが発生
するという問題があった。また特開平9−236570
号公報や特開平9−243588号公報で開示されるも
のでは、検水が少流量の場合に効率よく気泡を除去すこ
とができるものの、使い始めのように多量の気泡を巻き
込みながら通水される場合には気泡の除去は困難であっ
た。また気泡が付着しない場合でも大きな気泡が感応部
50に衝突することによりノイズを生じるため安定した
水質の検出ができないという問題があった。
【0007】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、異常出力やノイズの発生が少なくて安定した水質
の検出を行なうことができる水質検出器を提供すること
を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
水質検出器20は、作用電極28と参照電極21を備
え、作用電極28と参照電極21の間の電位差あるいは
電流変化を検知することによって検水の水質を検出する
センサ部51と、検水が流れる流路52を有する管部5
3とを具備して形成され、作用電極28の一部を検水と
接触させる感応部50として流路52に配設する水質検
出器であって、流路52を流れる検水に螺旋状の流れを
発生させるための回転流発生手段54を管部53に設
け、感応部50を管部53の内周面の近傍に配置して成
ることを特徴とするものである。
【0009】また本発明の請求項2に係る発明は、請求
項1の構成に加えて、管部53の外周に供給管56を設
け、供給管56から流路52に検水を流入させるための
導入口57を管部53に設けて回転流発生手段54を形
成して成ることを特徴とするものである。
【0010】また本発明の請求項3に係る発明は、請求
項1又はの構成に加えて、管部53の内周面に凹溝62
を螺旋状に形成して成ることを特徴とするものである。
【0011】また本発明の請求項4に係る発明は、請求
項1乃至3のいずれかの構成に加えて、回転流発生手段
54として螺旋形状の整流板58を感応部50よりも上
流側の流路52に設けて成ることを特徴とするものであ
る。
【0012】また本発明の請求項5に係る発明は、請求
項1乃至4のいずれかの構成に加えて、回転流発生手段
54として回転翼59を感応部50よりも上流側の流路
52に設けて成ることを特徴とするものである。
【0013】また本発明の請求項6に係る発明は、請求
項1乃至5のいずれかの構成に加えて、流路52に気泡
流通管60を設け、管部53の内周面と気泡流通管60
の外周面の間に感応部50を設けて成ることを特徴とす
るものである。
【0014】また本発明の請求項7に係る発明は、請求
項1乃至5のいずれかの構成に加えて、感応部50より
も上流側の流路52に気泡流通管60を設け、気泡流通
管60の近傍で気泡流通管60の内周面の延長線80よ
りも管部53の内周面側に感応部50を設けて成ること
を特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0016】図7は電解水生成装置1の一例を示すもの
であり、電解槽2、浄水装置3、電解質供給装置4、水
路切換弁32、及びpHセンサである水質検出器20等
をハウジング33に納めたものとして構成されている。
浄水装置3は抗菌活性炭からなる濾過材34と中空糸膜
からなる濾過材35とを備えたものであり、この2種類
の濾過材34、35はそれぞれ単一のカートリッジに納
めてあって、カートリッジごと交換することができるよ
うにしてある。
【0017】電解槽2内は、電極6が設置された電極室
7と、電極8が設置された電極室9とに隔膜5で区画さ
れており、底部側に流入路10、11を、上部側に流出
路12、13を備えている。これら流出路12、13
は、水路切換弁32を介して吐出管36、37に接続さ
れている。ここにおいて、流入路10と流出路13は一
方の電極6を囲む隔膜5内の電極室7に連通し、流入路
11と流出路12は他方の電極8を囲む電極室9に連通
しているのであるが、流入路10は流入路11よりも細
くされていて、電極室7側に流れ込む流量が電極室9側
に流れ込む流量より1:3乃至1:4位の比率で少なく
なるように調整されている。また上記水路切換弁32
は、流出路12と吐出管36とを連通させる時、流出路
13と吐出管37とを連通させ、流出路12と吐出管3
7とを連通させる時、流出路13と吐出管36とを連通
させるように電磁ロータリー弁もしくはモータ式切換弁
で構成されている。
【0018】また、水道蛇口42に接続した切り替えレ
バーユニット43と浄水装置3の間にはサーミスタ39
と定流量弁41が接続され、また、浄水装置3と電解槽
2の間には流量検知センサ38と電磁弁40とが配置さ
れており、電磁弁40と上記流入路10、11を個別に
接続する配管のうち、流入路10に至る管の途中に電解
質供給装置4(カルシウム剤添加筒)が配置されてい
る。電磁弁40は排水口44につながっており、通水が
停止されたことを流量検知センサ38によって検知され
ると一定時間後に電磁弁40が開いて、電解槽2内やそ
の他の配管系内の残留水を排出口44から排出するよう
にしてある。前記の吐出管37の途中には、管部53が
接続されることによって水質検出器20が配置されてい
る。
【0019】次に、水道水から電解水を生成させるとき
の水の流れについて説明する。水道蛇口42に接続した
切り扱えレバーユニット43を、浄水装置3側に水が流
れるように切り換えると、浄水装置3及び電解質供給装
置4を通して流入路10、11から電解槽2内に水が導
入され、電気分解されるわけであるが、電解槽2内の電
解電圧の印加は通水が流量検知センサ38により検知さ
れた場合に開始されるようにしてある。
【0020】そして、アルカリ性水を得たい旨の指示が
なされているならば、電解槽2の電極6が陽極に、電極
8が陰極となるように電解電圧が印加され、電極室9で
アルカリ性水が、電極室7で酸性水が生成され、流出路
12側にアルカリ性水が、流出路13側に酸性水が得ら
れる。このとき水路切換弁32は流出路12と吐出管3
7とを連通させると共に流出路13と吐出管36とを連
通させる状態に設定されており、アルカリ性水が吐出管
37側に吐出されて飲用等に利用され、酸性水は吐出管
36側に吐出される。
【0021】また酸性水が得たい旨の指示がなされてい
るときは、指示された酸性水の電解度合に応じて次の2
つの水の流れとなる。先ず、弱酸性水の場合には、電解
槽2内の電極6が陰極に、電極8が陽極になるように電
解電圧が印加され、電極室7でアルカリ性水が、電極室
9で酸性水が生成され、流出路13側にアルカリ性水
が、流出路12側に弱酸性水が得られる。このとき、水
路切換弁32は上記と状態と同じに設定されており、弱
酸性水が吐出管37に吐出されてアストリンゼント水等
として利用され、アルカリ性水は吐出管36側に吐出さ
れる。
【0022】強酸性イオン水の場合は、電解槽2内の電
極6が陽極に、電極8が陰極となるように電解電圧が印
加され、電極室7で酸性水が、電極室9でアルカリ性水
が生成され、流出路12側にアルカリ性水が、流出路1
3側に強酸性水が得られる。この時、水路切替弁32は
流出路12と吐出管36とを連通させると共に流出路1
3と吐出管37とを連通させる状態に切り替えられてお
り、強酸性水が吐出管37に吐出されて殺菌等に利用さ
れ、アルカリ性水は吐出管36側に吐出される。このよ
うに、強酸性水を吐出管37から吐出させる場合に、電
極6を陽極として電極室7で酸性水を生成させるのは、
前述のように、電極室7側への流入路10を電極室9側
の流入路11より絞って水の流入量を少なくしているた
めに、電極室7内で強酸性水を得ることが容易となって
いるためである。
【0023】上記のように電解槽2で生成されて吐出管
37より吐出される電解水は、電解槽2と吐出管37と
の間に配置される水質検出器20に検水として導入され
てpH値が測定される。そして検出されたpH値は表示
されると共に電解のための電源などにフィードバックさ
れ、電解水のpH値が所定の値となるように電解電圧を
制御するなどして電解が制御されるのである。
【0024】図1に水質検出器20の一例を示す。水質
検出器20は図8のものと同様の作用電極28と参照電
極21を備えたセンサ部51と、検水である電解水を流
通させる管部53とで形成されている。センサ部51は
下面が開口する外筒70とこれの内側に配置される下面
が開口する内筒71とを具備して形成されている。外筒
70と内筒71の下面の開口はパッキン等の液絡保持部
材24で閉塞されており、液絡部保持部材24にはアル
ミナ系セラミックスなどの多孔質材で形成される液絡部
(塩橋)22が保持されている。外筒70と内筒71の
間は封入部18として形成されており、封入部18には
飽和もしくは3.3M(mol/L)の塩化カリウム水
溶液等の内部溶液16が封入されている。そして内部溶
液16が液絡部22を通じて管部53の流路52に流れ
る検水に溶出することによって電気的に接続されるので
ある。尚、内部溶液16には塩化カリウムの安定な溶出
及び結晶化防止のためにカルボキシメチルセルロースや
ヒドロキシエチルセルロースなどのセルロース系増粘剤
を添加することもある。
【0025】参照電極21の電極としては銀/塩化銀電
極、あるいはカロメル電極が使用され、参照電極21は
内部溶液16に浸漬されている。作用電極28は、内部
電極26をガラス感応膜27内に封入して形成されてお
り、その下部は検水と接触する感応部50として形成さ
れている。また作用電極28は内筒71の内側に配設さ
れると共に感応部50は液絡部保持部材24を貫通して
液絡部保持部材24の下側に突出されている。
【0026】また外筒70及び内筒71の上側には増幅
アンプで形成される増幅部14が一体に設けられてい
る。この増幅部14は参照電極21と作用電極28に電
気的に接続されており、内部溶液16に浸漬される参照
電極21と流路52内において検水中の電解質と接触す
る作用電極28の感応部50との間で発生した起電力を
適宜の増幅率で増幅して相当の電圧として出力するもの
であり、ここで増幅された起電力はA/D変換された後
に制御部に入力されるようになっている。増幅部14で
は一般的に起電力の値に応じて0〜5Vの電圧に増幅し
て出力する。また増幅部14を起動させるための電圧は
電解水生成装置などの外部から供給されるようになって
いる。
【0027】管部53はその内側を流路52として形成
した円管状物であって、その一端は導出口72として開
口されていると共に他端は閉塞されている。また管部5
3の外周面である下面には導入口57が形成されている
と共に導入口57には回転流発生手段54として供給管
56が接続されて一体に設けられている。供給管56は
その下端から上端に向かって導出口72側に徐々に近づ
くように傾斜して配設されている。また管部53の外周
面である上面には取着開口部73が設けられており、取
着開口部73を囲うように管部53の上面には筒状の保
持片74が立設されている。
【0028】そして保持片74の内側に外筒70の部分
を嵌め込んで管部53にセンサ部51を取り付けること
によって水質検出器20が形成される。ここで液絡部保
持部材24の下面は管部53の内周面と面一に形成され
ており、また作用電極28の感応部50は流路52に突
出されている。感応部50は流路52に大きく突出して
おらず、管部53の上側の内周面の近傍(液絡保持部材
24の下面の近傍)に位置するものであり、感応部50
の略全体(略球形部分の略全体)が流路52に露出する
ように配置されている。尚、この突出寸法は管部53に
流入する検水の流量や流速などによって変更されるもの
であり、後述のように、感応部50に気泡が付着あるい
は衝突しにくくなるように設定されるのである。また感
応部50は管部53の下側の内周面の近傍に位置してい
てもよい。つまり感応部50は管部53の直径方向の中
心から離れた位置に配置されるのである。
【0029】このように形成される水質検出器20に
は、電解槽2で生成された電解水が検水として供給管5
6を通じて供給される。つまり検水は供給管56から導
入口57を通って管部53の流路52に導入され、流路
52を流れた後、導出口72から導出され、この後、吐
水管37から吐水される。また検水が流路52を通過す
る際に、検水中の電解質と接触する作用電極28の感応
部50と参照電極21との間で起電力が発生するが、こ
の起電力による作用電極28と参照電極21の間の電位
差あるいは電流変化を検知することによって、検水の水
質(pH値)を検出するのである。
【0030】そしてこの実施の形態では、管部53の外
周面に供給管56を設けると共に供給管56と連通する
導入口57を管部53の内周面に開口させて設け、供給
管56を通じて管部53の流路52に検水を供給するの
で、図1に矢印イで示すように、導入口57から流路5
2に導入された検水は、管部53の内周面に沿って管部
53のほぼ周方向に回転しながら導出口72の方に進む
螺旋状の回転流となって流路52を流れる。よって、検
水に含まれている気泡は遠心力によって検水の回転の中
心付近(管部53の直径方向の中心付近)に集まること
になる。従って、管部53の内周面の近傍に位置する作
用電極28の感応部50に気泡が近づきにくくなって衝
突させにくくすることができると共に気泡を感応部50
に付着させにくくすることができる。しかも検水は螺旋
状の回転流であるので、検水の進行方向だけでなく進行
方向とほぼ垂直方向(ほぼ上下方向)の流れも起こるた
め、気泡が感応部50に付着したとしてもすぐに除去す
ることができるものである。
【0031】図2に他の実施の形態を示す。この水質検
出器20は図1のものにおいて、管部53の内周面に凹
溝62を管部53の長手方向(検水の進行方向)に長い
螺旋状に設けて形成されている。その他の構成は図1の
ものと同様である。この実施の形態では、凹溝62を通
して検水を流すことができ、図1のものよりも検水に螺
旋状の回転流を確実に発生させることができるものであ
る。
【0032】図3に他の実施の形態を示す。この水質検
出器20は図1のものにおいて、供給管56を設けない
ようにしたものである。また導入口57は導出口72対
向する管部53の一端に設けられている。さらに管部5
3の流路52には感応部50の上流側(導入口57側)
において、螺旋形状の整流板58が回転流発生手段54
として設けられている。そして検水は導入口57から流
路52に供給され、導出口72を通って流路52から導
出されるようになっている。その他の構成は図1のもの
と同様に形成されている。
【0033】そして導入口57から流路52に導入され
た検水は、管部53の内周面及び整流板58の外周面に
沿って管部53のほぼ周方向に回転しながら導出口72
の方に進む螺旋状の回転流となって流路52を流れる。
よって、検水に含まれている気泡は遠心力によって検水
の回転の中心付近(管部53の直径方向の中心付近)に
集まることになる。従って、管部53の内周面の近傍に
位置する作用電極28の感応部50に気泡が近づきにく
くなって衝突させにくくすることができると共に気泡を
感応部50に付着させにくくすることができる。しかも
検水は螺旋状の回転流であるので、検水の進行方向だけ
でなく進行方向とほぼ垂直方向(ほぼ上下方向)の流れ
も起こるため、気泡が感応部50に付着したとしてもす
ぐに除去することができるものである。
【0034】図4に他の実施の形態を示す。この水質検
出器20は図3のものにおいて、整流板58の代わりに
回転翼59を設けて形成されている。回転翼59は軸部
65の周面に複数枚の翼片66を設けて形成されるもの
であって、流路52の感応部50の上流側(導入口57
側)において管部53に設けられている収納部67に回
転自在に配置されている。その他の構成は図1のものと
同様に形成されている。
【0035】そしてこの回転翼59は流路52を流れる
検水によって、軸部65を中心として管部53の周方向
に回転するように形成されており、回転翼59を通過し
た検水は、回転翼59の回転によって管部53のほぼ周
方向に回転しながら導出口72の方に進む螺旋状の回転
流となって流路52を流れる。よって、検水に含まれて
いる気泡は遠心力によって検水の回転の中心付近(管部
53の直径方向の中心付近)に集まることになる。従っ
て、管部53の内周面の近傍に位置する作用電極28の
感応部50に気泡が近づきにくくなって衝突させにくく
することができると共に気泡を感応部50に付着させに
くくすることができる。しかも検水は螺旋状の回転流で
あるので、検水の進行方向だけでなく進行方向とほぼ垂
直方向(ほぼ上下方向)の流れも起こるため、気泡が感
応部50に付着したとしてもすぐに除去することができ
るものである。
【0036】図5に他の実施の形態を示す。この水質検
出器20は図1のものにおいて、流路52に気泡流通管
60を設けて形成されている。気泡流通管60は一端を
入口67、他端を出口68として形成される円管状物で
あって、入口67は気泡が気泡流通管60に導入されや
すように他の部分よりも大きい直径に形成されている。
また入口67は導入口57側に向けられ、出口68は導
出口72側に向けられていると共に、気泡流通管60は
管部53の上下方向(管部53の直径方向)の略中央部
に配置されている。また気泡流通管60はその略中央部
が感応部50の下側に位置する配置されており、従っ
て、感応部50は上下方向(管部53の直径方向)にお
いて、管部53の内周面と気泡流通管60の外周面の間
に位置するようになっている。
【0037】この実施の形態では図1のものと同様に、
導入口57から流路52に導入された検水は、管部53
の内周面に沿って管部53の周方向に回転しながら螺旋
状の回転流となって流路52を流れる。よって、検水に
含まれている気泡は遠心力によって検水の回転の中心付
近(管部53の直径方向の中心付近)に集まることにな
る。従って、管部53の内周面の近傍に位置する作用電
極28の感応部50に気泡が近づきにくくなって衝突さ
せにくくすることができると共に気泡を感応部50に付
着させにくくすることができる。しかも気泡を含む中心
付近の検水は気泡流通管60に導入され、気泡をほとん
ど含まない検水は、管部53の内周面と気泡流通管60
の外周面の間を流れることになる。従って、気泡は感応
部50よりも上流側にある入口67から気泡流通管60
に導入され、気泡流通部60を通って感応部50よりも
下流側にある出口68から導出されることになり、図1
のものに比べて、気泡が感応部50に近づくのを確実に
防止することができる。
【0038】図6に他の実施の形態を示す。この水質検
出器20は図5のものにおいて、気泡流通管60を感応
部50よりも上流側に配置して形成されている。従っ
て、気泡流通管60の出口68より下流側に感応部50
が位置するものである。また感応部50の下端は、気泡
流通管60の上側の内周面の延長線80(気泡流通管6
0の出口68の上側縁部から導出口72に向かって延出
される水平線)よりも上側(管部53の上側の内周面
側)に偏らせて位置するように配置されている。この実
施の形態は図5のものと同様の作用効果を有するもので
ある。
【0039】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1の発明
は、作用電極と参照電極を備え、作用電極と参照電極の
間の電位差あるいは電流変化を検知することによって検
水の水質を検出するセンサ部と、検水が流れる流路を有
する管部とを具備して形成され、作用電極の一部を検水
と接触させる感応部として流路に配設する水質検出器で
あって、流路を流れる検水に螺旋状の流れを発生させる
ための回転流発生手段を管部に設け、感応部を管部の内
周面の近傍に配置したので、検水に含まれている気泡は
遠心力によって検水の回転の中心付近に集まることにな
り、管部の内周面の近傍に位置する作用電極の感応部に
気泡が近づきにくくなって衝突させにくくすることがで
きると共に気泡を感応部に付着させにくくすることがで
き、しかも検水は螺旋状の回転流であるので、検水の進
行方向だけでなく進行方向とほぼ垂直方向の流れも起こ
るため、気泡が感応部に付着したとしてもすぐに除去す
ることができ、異常出力やノイズの発生が少なくて安定
した水質の検出を行なうことができるものである。
【0040】また本発明の請求項2に係る発明は、管部
の外周に供給管を設け、供給管から流路に検水を流入さ
せるための導入口を管部に設けて回転流発生手段を形成
したので、検水に含まれている気泡は遠心力によって検
水の回転の中心付近に集まることになり、管部の内周面
の近傍に位置する作用電極の感応部に気泡が近づきにく
くなって衝突させにくくすることができると共に気泡を
感応部に付着させにくくすることができ、しかも検水は
螺旋状の回転流であるので、検水の進行方向だけでなく
進行方向とほぼ垂直方向の流れも起こるため、気泡が感
応部に付着したとしてもすぐに除去することができ、異
常出力やノイズの発生が少なくて安定した水質の検出を
行なうことができるものである。
【0041】また本発明の請求項3に係る発明は、管部
の内周面に凹溝を螺旋状に形成したので、凹溝を通して
検水を流すことができ、検水に螺旋状の回転流を確実に
発生させることができて異常出力やノイズの発生が非常
に少なくて安定した水質の検出を行なうことができるも
のである。
【0042】また本発明の請求項4に係る発明は、回転
流発生手段として螺旋形状の整流板を感応部よりも上流
側の流路に設けたので、検水が整流板の外周面に沿って
管部の周方向に回転しながら螺旋状の回転流となって流
路を流れて、検水に含まれている気泡は遠心力によって
検水の回転の中心付近に集まることになり、管部の内周
面の近傍に位置する作用電極の感応部に気泡が近づきに
くくなって衝突させにくくすることができると共に気泡
を感応部に付着させにくくすることができ、しかも検水
は螺旋状の回転流であるので、検水の進行方向だけでな
く進行方向とほぼ垂直方向の流れも起こるため、気泡が
感応部に付着したとしてもすぐに除去することができ、
異常出力やノイズの発生が少なくて安定した水質の検出
を行なうことができるものである。
【0043】また本発明の請求項5に係る発明は、回転
流発生手段として回転翼を感応部よりも上流側の流路に
設けたので、回転翼を通過した検水は、回転翼の回転に
よって管部の周方向に回転しながら螺旋状の回転流とな
って流路を流れて検水に含まれている気泡は遠心力によ
って検水の回転の中心付近に集まることになり、管部の
内周面の近傍に位置する作用電極の感応部に気泡が近づ
きにくくなって衝突させにくくすることができると共に
気泡を感応部に付着させにくくすることができ、しかも
検水は螺旋状の回転流であるので、検水の進行方向だけ
でなく進行方向とほぼ垂直方向の流れも起こるため、気
泡が感応部に付着したとしてもすぐに除去することがで
き、異常出力やノイズの発生が少なくて安定した水質の
検出を行なうことができるものである。
【0044】また本発明の請求項6に係る発明は、流路
に気泡流通管を設け、管部の内周面と気泡流通管の外周
面の間に感応部を設けたので、検水に含まれている気泡
は遠心力によって検水の回転の中心付近に集まることに
なり、管部の内周面の近傍に位置する作用電極の感応部
に気泡が近づきにくくなって衝突させにくくすることが
できると共に気泡を感応部に付着させにくくすることが
でき、しかも気泡を含む中心付近の検水は気泡流通管に
導入され、気泡をほとんど含まない検水は、管部の内周
面と気泡流通管の外周面の間を流れることになり、気泡
が感応部に近づくのを確実に防止することができて異常
出力やノイズの発生が非常に少なくて安定した水質の検
出を行なうことができるものである。
【0045】また本発明の請求項7に係る発明は、請求
項1乃至5のいずれかの構成に加えて、感応部よりも上
流側の流路に気泡流通管を設け、気泡流通管の近傍で気
泡流通管の内周面の延長線よりも管部の内周面側に感応
部を設けたので、検水に含まれている気泡は遠心力によ
って検水の回転の中心付近に集まることになり、管部の
内周面の近傍に位置する作用電極の感応部に気泡が近づ
きにくくなって衝突させにくくすることができると共に
気泡を感応部に付着させにくくすることができ、しかも
気泡を含む中心付近の検水は気泡流通管に導入され、気
泡をほとんど含まない検水は、管部の内周面と気泡流通
管の外周面の間を流れることになり、気泡が感応部に近
づくのを確実に防止することができて異常出力やノイズ
の発生が非常に少なくて安定した水質の検出を行なうこ
とができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す断面図であ
る。
【図2】同上の他の実施の形態を示す断面図である。
【図3】同上のさらに他の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図4】同上のさらに他の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図5】同上のさらに他の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図6】同上のさらに他の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図7】電解水生成装置を示す概略の断面図である。
【図8】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
20 水質検出器 21 参照電極 28 作用電極 50 感応部 51 センサ部 52 流路 53 管部 54 回転流発生手段 56 供給管 57 導入口 59 回転翼 60 気泡流通管 62 凹溝 80 延長線

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作用電極と参照電極を備え、作用電極と
    参照電極の間の電位差あるいは電流変化を検知すること
    によって検水の水質を検出するセンサ部と、検水が流れ
    る流路を有する管部とを具備して形成され、作用電極の
    一部を検水と接触させる感応部として流路に配設する水
    質検出器であって、流路を流れる検水に螺旋状の流れを
    発生させるための回転流発生手段を管部に設け、感応部
    を管部の内周面の近傍に配置して成ることを特徴とする
    水質検出器。
  2. 【請求項2】 管部の外周に供給管を設け、供給管から
    流路に検水を流入させるための流入口を管部に設けて回
    転流発生手段を形成して成ることを特徴とする請求項1
    に記載の水質検出器。
  3. 【請求項3】 管部の内周面に凹溝を螺旋状に形成して
    成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の水質検出
    器。
  4. 【請求項4】 回転流発生手段として螺旋形状の整流板
    を感応部よりも上流側の流路に設けて成ることを特徴と
    する請求項1乃至3のいずれかに記載の水質検出器。
  5. 【請求項5】 回転流発生手段として回転翼を感応部よ
    りも上流側の流路に設けて成ることを特徴とする請求項
    1乃至4のいずれかに記載の水質検出器。
  6. 【請求項6】 流路に気泡流通管を設け、管部の内周面
    と気泡流通管の外周面の間に感応部を設けて成ることを
    特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の水質検出
    器。
  7. 【請求項7】 感応部よりも上流側の流路に気泡流通管
    を設け、気泡流通管の近傍で気泡流通管の内周面の延長
    線よりも管部の内周面側に感応部を設けて成ることを特
    徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の水質検出
    器。
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