JP2000009554A - 挟み込み防止装置 - Google Patents

挟み込み防止装置

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JP2000009554A
JP2000009554A JP10181844A JP18184498A JP2000009554A JP 2000009554 A JP2000009554 A JP 2000009554A JP 10181844 A JP10181844 A JP 10181844A JP 18184498 A JP18184498 A JP 18184498A JP 2000009554 A JP2000009554 A JP 2000009554A
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closing
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piezoelectric
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弘之 荻野
Takeshi Nagai
彪 長井
Katsuhiko Yamamoto
克彦 山本
Yasukiyo Ueda
康清 上田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のこの種の挟み込み防止装置は、衣服の
ように厚みが薄く柔らかい物体が挟み込まれると窓ガラ
スの閉め切りと物体の挟み込みとでモータ電流変化が同
じであるため両者の区別ができなかったり、雨や洗車等
により導電体がぬれてしまうと誤検知してしまったり、
経年変化により感圧スイッチの接点が劣化して接触不良
になったりするといった課題があった。 【解決手段】 開閉部1または枠部12の少なくとも1
つに歪み検出手段2を配設し、開閉部1と枠部12との
間または前記開閉部1の間に挟み込まれた物体を引き抜
こうとする際に生じる歪みを検出して挟み込みを判定す
るので、衣服のように厚みが薄く柔らかい物体が挟み込
まれても挟み込み有りと判定することができ、そのよう
な物体の挟み込みの有無を判定して開閉部1の開閉動作
を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は窓や扉といった開閉
部に物体が挟み込まれるのを防止する挟み込み防止装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の挟み込み防止装置は以下
のようなものであった。第1の引用例としては、特開平
6−33665号公報に記載のように、パワーウィンド
ウ用モータの駆動電流の変化に基づいて窓ガラスの上昇
時の物体の挟み込みを検出してモータを停止するもので
あった。
【0003】また第2の引用例としては、実開昭58−
228号公報に記載のように、閉鎖時に扉と接触する固
定部接触面に導電体を設け、この導電体の静電容量の変
化を検出して物体の挟み込みを検出して扉の閉動作を停
止するものであった。
【0004】さらに第3の引用例としては、特開平10
−29425号公報に記載のように、相対する導電部か
らなる感圧スイッチを窓枠の密封部材に内蔵して物体の
挟み込みを検出してモータを停止するものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
挟み込み防止装置では以下のような課題を有していた。
第1の引用例では、例えば衣服のように厚みが薄く柔ら
かい物体が窓ガラスと窓枠との間に挟まれた場合は、物
体の厚みが薄く柔らかいため窓ガラスの閉め切りと物体
の挟み込みとの区別ができないといった課題を有してい
た。
【0006】また、第2の引用例では雨や洗車等により
導電体がぬれてしまうと導電体の静電容量が変化して挟
み込みを誤検出してしまうといった課題を有していた。
【0007】さらに、第3の引用例では第1の引用例と
同様に厚みが薄く柔らかい物体の挟み込みを検出できな
い上、経年変化により感圧スイッチの接点が劣化して接
触不良になったり、密封部が変形して導電部が短絡する
等、耐久性が悪いといった課題を有していた。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、窓や扉といった開閉部と前記開閉部の枠部
との少なくとも1つに配設され、前記開閉部と前記枠部
との間または前記開閉部の間に物体が挟み込まれ前記物
体を引き抜こうとする際に前記開閉部または前記枠部の
少なくとも1つに生じる歪みを検出する歪み検出手段
と、前記歪み検出手段の出力信号に基づき物体の挟み込
みの有無を判定する挟み込み判定手段と、前記挟み込み
判定手段の出力信号に基づき前記開閉部の開閉動作を制
御する制御手段とを備えたものである。
【0009】上記発明によれば、前記開閉部と前記枠部
との間または前記開閉部の間に物体が挟み込まれ前記物
体を引き抜こうとする際に前記開閉部または前記枠部の
少なくとも1つに生じる歪みを検出して挟み込みを判定
するので、衣服のように厚みが薄く柔らかい物体が挟み
込まれても挟み込み有りと判定することができ、そのよ
うな物体の挟み込みの有無を判定して開閉部の開閉動作
を制御する。
【0010】また、歪み検出手段として圧電センサを用
いているので、雨や洗車等により圧電センサがぬれても
誤検出がない上、圧電センサは感圧スイッチのような接
点がないので接触不良や短絡がなく耐久性がよい。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1にかかる挟み込
み防止装置は、窓や扉といった開閉部と前記開閉部の枠
部との少なくとも1つに配設され、前記開閉部と前記枠
部との間または前記開閉部の間に物体が挟み込まれ前記
物体を引き抜こうとする際に前記開閉部または前記枠部
の少なくとも1つに生じる歪みを検出する歪み検出手段
と、前記歪み検出手段の出力信号に基づき物体の挟み込
みの有無を判定する挟み込み判定手段と、前記挟み込み
判定手段の出力信号に基づき前記開閉部の開閉動作を制
御する制御手段とを備えたものである。
【0012】そして、前記開閉部と前記枠部との間また
は前記開閉部の間に物体が挟み込まれ前記物体を引き抜
こうとする際に前記開閉部または前記枠部の少なくとも
1つに生じる歪みを検出して挟み込みを判定するので、
衣服のように厚みが薄く柔らかい物体が挟み込まれても
挟み込み有りと判定することができ、そのような物体の
挟み込みの有無を判定して開閉部の開閉動作を制御す
る。
【0013】本発明の請求項2にかかる挟み込み防止装
置は、歪み検出手段がフィルム状の圧電センサからな
り、開閉部が締め切られた際に前記圧電センサのフィル
ム面が前記開閉部と平行になるように前記開閉部と枠部
との少なくとも1つに配設されたものである。
【0014】そして、歪み検出手段がフィルム状の圧電
センサからなるので、雨や洗車等により圧電センサがぬ
れても誤検出がない上、圧電センサは感圧スイッチのよ
うな接点がないので接触不良や短絡がなく耐久性がよ
い。また、開閉部が締め切られた際に前記圧電センサの
フィルム面が前記開閉部と平行になるように前記開閉部
と枠部との少なくとも1つに配設されているので、前記
開閉部と前記枠部との間または前記開閉部の間に物体が
挟み込まれ前記物体を引き抜こうとする際に前記開閉部
または前記枠部の少なくとも1つに生じる歪みを検出し
やすい。
【0015】本発明の請求項3にかかる挟み込み防止装
置は、開閉部または枠部が前記開閉部と前記枠部との隙
間または前記開閉部間の隙間を密閉する密閉体を備え、
圧電センサは前記密閉体に配設されたものである。
【0016】そして、圧電センサが密閉体に配設されて
いるため、圧電センサの強度的保護が可能となる。ま
た、経年変化により密閉体が変形しても従来の感圧スイ
ッチのような接触不良や短絡がなく、信頼性が向上す
る。
【0017】本発明の請求項4にかかる挟み込み防止装
置は、密閉体が圧電材料からなり、圧電センサが密閉体
を兼用するものである。
【0018】そして、密閉体が圧電材料からなり、圧電
センサが密閉体を兼用するので、圧電センサを密閉体に
新たに配設する必要がなく製造時の手間がかからない
上、密閉体のどのような形状にも対応して圧電センサが
構成できるので生産性がよく、デザイン面での対応も容
易となる。
【0019】本発明の請求項5にかかる挟み込み防止装
置は、圧電センサがゴム材に圧電セラミックスを混合し
た圧電材料からなるものである。そして、圧電セラミッ
クスは脱分極の耐熱性に優れているので、圧電センサに
より物体の挟み込みを検出する際の信頼性が向上する。
また、ゴム材を使用しているので圧電センサの加工性が
よく任意の形状に対応可能である。
【0020】本発明の請求項6にかかる挟み込み防止装
置は、挟み込み判定手段が圧電センサの出力信号の特定
周波数成分に基づき物体の挟み込みを判定するものであ
る。
【0021】そして、挟み込み判定手段が圧電センサか
ら出力される信号のうち物体の挟み込み時に発生する特
定周波数成分のみを検出するので、例えば開閉部の開閉
動作による振動や外来振動など物体の接触以外の振動に
よる圧電センサの出力信号とと物体の挟み込みによる圧
電センサの出力信号とを区別して物体の挟み込みを検出
することができ、検出精度が向上する。
【0022】本発明の請求項7にかかる挟み込み防止装
置は、制御手段は開閉部が閉め切られてから一定時間は
挟み込み判定手段の判定結果を挟み込み無しとするもの
である。
【0023】そして、前記開閉部が閉め切られる際に歪
み検出手段から生じる出力信号により挟み込み有りと判
定されても、前記開閉部が閉め切られてから一定時間は
挟み込み無しとするので誤判定がない。
【0024】本発明の請求項8にかかる挟み込み防止装
置は、挟み込み判定手段が歪み検出手段の出力信号に基
づき挟み込まれた物体を引き抜こうとする方向を判定す
る引き抜き方向判定部を備え、制御手段は前記引き抜き
方向判定部の出力信号に基づき前記開閉部の開閉動作を
制御するものである。
【0025】そして、挟まれた物体を引き抜こうとする
方向を判定して開閉部の開閉動作を制御するので、例え
ば車両の乗降用扉のような開閉部に乗客の衣服のような
物体が挟まれた際には、車両の外部から物体を引き抜こ
うとする場合は開閉部を開いて挟み込みを解除し、車両
の内部から物体を引き抜こうとする場合は開閉部を閉じ
たままにする。これにより発車時の安全確保が図られる
と共に発車時の不要な停車を防ぐことができる。
【0026】本発明の請求項9にかかる挟み込み防止装
置は、開閉部が車両の乗降用扉であり、物体を引き抜こ
うとする方向が車両外部への方向であると挟み込み判定
手段が判定した場合は、制御手段が車両の運転を不許可
とするものである。
【0027】そして、物体を引き抜こうとする方向が車
両外部への方向であると車両の運転を不許可とするの
で、発車時の安全確保を図ることができる。
【0028】
【実施例】以下、本本発明の実施例について図面を用い
て説明する。
【0029】(実施例1)図1に本発明の実施例1の挟
み込み防止装置の外観図を示す。本実施例は開閉部とし
て例えば車両の乗降用自動扉に応用した場合を示してい
る。図中、1は開閉部としての扉で、1a、1bのよう
に左右に1つずつ扉がある。2は歪み検出手段としての
圧電センサ、3は扉1a、1bを閉め切った際の隙間を
密閉する密閉体で、圧電センサ2a、2bはそれぞれ密
閉体3a、3bに配設されている。密閉体3a、3bは
例えば弾性体、好ましくはゴム部材等で構成され、扉1
a、1bの端部に配設されている。
【0030】図2は図1のA−A’位置での断面図であ
る。図2に示すように密閉体3a、3b内にはそれぞれ
フィルム状の圧電センサ2a、2bのフィルム面が扉1
a、1bと平行になるように配設されている。
【0031】図3(a)は圧電センサ2aの外観図、図
3(b)は同センサのB−B’位置での断面図と接続回
路の一例を示したものである。ここで、圧電センサ2
a、2bは同じ構造を有するものとする。図3(a)に
示したように圧電センサ2aはフィルム状で、端子部2
a1から信号を導出する。端子部2a1は複数個設けて
もよい。図3(b)に示したように圧電センサ2aは圧
電材2a2の両面に電極2a3、2a4を配設したもの
である。圧電材2a2は例えばゴム材に圧電セラミック
スを混合した圧電材料を用いればよいが、ポリフッ化ビ
ニリデン等の高分子圧電材料を用いてもよい。電極2a
3、2a4は例えば銀ペーストやアルミ蒸着材、ニッケ
ル等の薄膜金属材料を用いればよい。また、電極2a
3、2a4の上にPET等の高分子フィルムで保護層を
設けたり、さらに電気的シールドのための金属フィルム
を配設してもよい。尚、図3(b)でQ1は圧電センサ
2aからの出力信号のインピーダンス変換用のFET、
R1、R2は圧電センサ2aからの信号導出用の抵抗、
Vdは電源である。
【0032】図4に本実施例のブロック図を示した。図
中、4は挟み込み判定手段で、圧電センサ2a、2bか
らの出力信号それぞれのインピーダンスを変換するイン
ピーダンス変換部5a、5b、インピーダンス変換部5
a、5bからの出力信号を濾波する濾波部6a、6b、
濾波部6a、6bからの出力信号に基づき物体の挟み込
みをを判定する挟み込み判定部7を有している。8は扉
1の開閉動作を駆動する駆動部9を制御する制御手段、
10は挟み込み判定部7の判定結果を報知する報知部で
ある。駆動部9は例えばパルス駆動の電動モータからな
り、制御手段8は前記パルス数をカウントすることによ
り扉1a、1bの開閉位置や開き切り、閉じ切りを検出
できるようになっている。濾波部6a、6bの濾波特性
は圧電センサ2a、2bからの出力信号のうち物体の挟
み込み時に発生する特定周波数成分のみを検出するよう
な周波数帯に予め設定してある。
【0033】次に図に基づいて動作、作用について説明
する。図5は扉1a、1bが閉動作中に物体11が挟み
込まれた場合の様子を図1のA−A’位置での断面とし
て示したものである。挟み込みにより圧電センサ2a、
2bは歪みを受け図5(a)または図5(b)のように
変形する。ここで、挟み込みによる圧電センサ2a、2
bの変形は図5(a)、(b)のように双方が同じ方向
に向くとは限らず、相互に逆方向に変形したり、一方の
みが変形したりもする。歪み圧電センサ2a、2bから
は圧電効果によりこの歪に応じた電圧が発生する。発生
する電圧レベルは挟み込み時の歪の大きさと、圧電セン
サ2a、2b自体の感度、すなわち圧電材2a2の圧電
定数により変化する。
【0034】次に、圧電センサ2a、2bから発生した
信号は挟み込み判定手段4のインピーダンス変換部5
a、5bで低インピーダンスに変換される。インピーダ
ンス変換された信号は濾波部6a、6bで濾波され、物
体の挟み込み時に発生する特定周波数成分のみが通過す
る。このため、車両のエンジンや走行による振動等によ
る車両自体の振動や商用電源によるノイズ成分はここで
除去される。
【0035】図6は図5に示した物体11の挟み込み前
後における濾波部6aまたは6bの出力信号Vを示した
ものである。図中、縦軸はV、横軸は時間tで、
(a)、(b)はそれぞれ図5の(a)、(b)に対応
している。図5、図6で(a)の場合、時刻t0で物体
11が挟み込まれるとVには一時的にV01以上の信号
が現れる。また図5、図6で(b)の場合、時刻t0で
物体11が挟み込まれるとVには一時的にV02以下の
信号が現れる。(a)、(b)でVの変化方向が異なる
のは、圧電センサ2a、2bの分極方向に寄るものであ
る。
【0036】挟み込み判定部7では上記のようなVの変
化に基づき、圧電センサ2a、2bの少なくとも1つに
対応する出力Vが、図6に示したV01以上か、または
V02以下の少なくともどちらかを満足すれば挟み込み
有りと判定する。圧電センサ2a、2bに対応する出力
VがいずれもV02より大でかつV02未満ならば挟み
込み無しと判定する。
【0037】上記のようにして挟み込み有りと判定され
た場合は、制御手段8が駆動部9を開動作させて扉1
a、1bを開き、挟み込みを解除する。挟み込み無しと
判定された場合は、閉動作を継続させて扉1a、1bを
閉じ切きり閉動作を終了する。ここで、扉1a、1bを
閉じ切きる際にも扉1a、1b同士が密閉体3a、3b
を介して接触することにより圧電センサ2a、2bに歪
みが生じ図6に示すような出力Vの変化が生じる。これ
により挟み込み判定部7は挟み込み有りと判定するが、
制御手段8は扉1a、1bが閉め切られてから一定時間
は挟み込み判定部7の判定結果を挟み込み無しとして、
駆動部9の閉動作を終了する。
【0038】次に、図7は例えば衣服のように厚みが薄
く柔らかい物体11が扉1a、1bに挟み込まれた場合
の様子を示したものである。この場合は物体11の厚み
が薄く柔らかいため、扉1a、1bに挟み込まれても圧
電センサ2a、2bには図5に示すような歪みが生じ
ず、挟み込み判定部7が挟み込みを検出できないまま、
駆動部9が閉動作を終了する。
【0039】この際、扉1a、1bが閉め切られてから
一定時間は上記のように制御手段8により挟み込み無し
とされるが、一定時間経過後に例えば図8に示すように
して挟み込まれた物体11を引き抜こうとすると圧電セ
ンサ2a、2bには歪みが生じ、図8(a)、(b)に
対応して図6(a)、(b)に示したような出力Vの変
化が生じる。従ってこのようなVの変化に基づき挟み込
み判定部7が図5の場合と同様に挟み込みを判定する。
そして、挟み込み有りと判定された場合は、制御手段8
が駆動部9を開動作させて扉1a、1bを開き、挟み込
みを解除する。挟み込み無しと判定された場合は、扉1
a、1bの閉め切り状態をそのまま継続する。挟み込み
判定部7の判定結果は報知部10により報知される。
【0040】図9は上記の判定手順を示した判定フロー
図である。先ず、ステップST1で車両に設置された閉
動作スイッチをオンすると、ST2で駆動部9の閉動作
が開始する。そしてステップST3で出力VがV01以
上またはV02以下の少なくともどちらかであるかが判
定される。出力VがV01以上またはV02以下の少な
くともどちらかである場合はステップST4で挟み込み
判定部7により挟み込み有りと判定され、ステップST
5で制御手段8により駆動部9の開動作が開始されて挟
み込みが解除され、ステップST6で制御手段8により
扉1a、1bの開き切りが検出されるまでステップST
5以降の動作が繰り返される。そしてステップST6で
扉1a、1bの開き切りが検出されるとステップST7
で制御手段8が駆動部9を停止し、ステップST8で閉
動作スイッチの待機を行う。
【0041】ステップST3で出力VがV02より大で
V01より小である場合は、ステップST9で挟み込み
判定部7により挟み込み無しと判定され、ステップST
10で制御手段8により扉1a、1bの閉め切りが判定
される。ステップST10で扉1a、1bの閉め切りが
判定されない場合はステップST2以降の処理が繰り返
される。ステップST10で扉1a、1bの閉め切りが
判定されるとステップST11で制御手段8により駆動
部9が停止される。そしてステップST12で制御手段
8により扉1a、1bの閉め切り後一定時間経過したか
どうかが判定され、一定時間経過していない場合はステ
ップST13で制御手段8により挟み込み無しと判定さ
れ、ステップST12以降の処理が繰り返される。ステ
ップST12で一定時間経過したと判定された場合は、
ステップST14で挟み込み判定部7により出力VがV
01以上またはV02以下の少なくともどちらかである
かが判定される。出力VがV01以上またはV02以下
の少なくともどちらかである場合はステップST4以降
の処理を行う。ステップST14で出力VがV02より
大でV01より小である場合は、ステップST15で挟
み込み無しと判定され、ステップ16で開動作スイッチ
の待機を行い、ステップ14以降の処理を継続する。
【0042】上記実施例では開閉部としての扉1a、1
bの間に物体が挟み込まれる場合の処理を示したが、図
10に示すように開閉部としての扉1と枠部12を有
し、枠部12の周縁に歪み検出手段2を配設した密閉体
3を設置した構成としてもよく、扉1と枠部12との間
の物体の挟み込みを検出して扉1の開閉動作を制御す
る。
【0043】以上の作用により、開閉部の間または開閉
部と枠部との間に物体が挟み込まれ前記物体を引き抜こ
うとする際に前記開閉部または前記枠部の少なくとも1
つに生じる歪みを検出して挟み込みを判定するので、衣
服のように厚みが薄く柔らかい物体が挟み込まれても挟
み込み有りと判定することができ、そのような物体の挟
み込みの有無を判定して開閉部の開閉動作を制御するこ
とができる。
【0044】また、歪み検出手段がフィルム状の圧電セ
ンサからなるので、雨や洗車等により圧電センサがぬれ
ても誤検出がない上、圧電センサは感圧スイッチのよう
な接点がないので接触不良や短絡がなく耐久性がよい。
また、開閉部が締め切られた際に前記圧電センサのフィ
ルム面が前記開閉部と平行になるように前記開閉部と枠
部との少なくとも1つに配設されているので、前記開閉
部と前記枠部との間または前記開閉部の間に物体が挟み
込まれ前記物体を引き抜こうとする際に前記開閉部また
は前記枠部の少なくとも1つに生じる歪みを検出しやす
い。
【0045】また、圧電センサが密閉体に配設されてい
るため、圧電センサの強度的保護が可能となる。また、
経年変化により密閉体が変形しても従来の感圧スイッチ
のような接触不良や短絡がなく、信頼性が向上する。
【0046】また、圧電センサがゴム材に圧電セラミッ
クスを混合した圧電材料からなり、圧電セラミックスは
脱分極の耐熱性に優れているので、圧電センサにより物
体の接触を検出する際の信頼性が向上する。また、ゴム
材を使用しているので圧電センサの加工性がよく任意の
形状に対応可能である。
【0047】また、挟み込み判定手段が圧電センサから
出力される信号のうち物体の挟み込み時に発生する特定
周波数成分のみを検出するので、例えば開閉部の開閉動
作による振動や外来振動など物体の接触以外の振動によ
る圧電センサの出力信号とと物体の挟み込みによる圧電
センサの出力信号とを区別して物体の挟み込みを検出す
ることができ、検出精度が向上する。
【0048】さらに、開閉部が閉め切られる際に歪み検
出手段から生じる出力信号により挟み込み有りと判定さ
れても、前記開閉部が閉め切られてから一定時間は挟み
込み無しとするので誤判定がない。
【0049】尚、密閉体3自体に圧電材料を用い、圧電
センサ2が密閉体3を兼用する構成としてもよい。この
場合、圧電センサ2の電極は密閉体3の表面または密閉
体3の内部のいずれかに設ければよい。圧電センサ2が
密閉体3を兼用するので、圧電センサ2を密閉体3に新
たに配設する必要がなく製造時の手間がかからない上、
密閉体3のどのような形状にも対応して圧電センサが構
成できるので生産性がよく、デザイン面での対応も容易
となる。
【0050】また複数の圧電センサを密閉体3に配設し
て挟み込みを判定する構成としてもよい。この構成によ
れば、例えば複数の圧電センサの少なくとも一つに物体
が挟み込まれ、物体を引き抜こうとする際に開閉部に生
じる歪みを検出して挟み込みを判定する。一方、複数の
圧電センサいずれにもに物体の挟み込みが無い場合、圧
電センサからの出力はゼロである。また、例えば開閉部
の開閉動作による振動や車両の走行振動や開閉部の開閉
による振動のような外来振動があると、そのような外来
振動はいずれの圧電センサにも等しく伝達されるため、
圧電センサの出力はそれぞれ同じ大きさで変化する。従
って、複数の圧電センサの出力のうち一部が図6に示す
V01以上か、またはV02以下の少なくともどちらか
である場合は物体の挟み込みがあると判定する。また、
複数の圧電センサの出力の全てがV01以上またはV0
2以下である場合は上記のような外来振動が印加された
として、物体の接触は無いと判定する。そして、複数の
圧電センサの出力の全てがV02より大でかつV02未
満ならば挟み込み無しと判定する。これにより、例えば
開閉部の開閉動作による振動や外来振動など物体の接触
以外の振動による圧電センサの出力信号と物体の挟み込
みによる圧電センサの出力信号とを区別して物体の挟み
込みを検出することができ、検出精度が向上する。
【0051】(実施例2)図11は本発明の実施例2に
おける挟み込み防止装置の動作ブロックを示したもので
ある。本実施例が実施例1と異なる点は、挟み込み判定
手段4が濾波部6a、6bからの出力信号に基づき挟み
込まれた物体を引き抜こうとする方向を検出する引き抜
き方向判定部13を備えたところと、制御手段8の出力
信号に基づき車両の運転動作を行う運転部14を備えた
ところにある。尚、実施例1と同一符号のものは同一構
造を有し、説明は省略する。
【0052】次に動作、作用について説明する。例えば
実施例1と同様に車両の乗降用自動扉において、扉1
a、1bの閉動作中に図5に示したように扉1a、1b
の間に物体11が挟み込まれた場合は、上記実施例1と
同様な処理が行われ、挟み込み判定部7が挟み込み有り
と判定し、その判定結果に基づき制御手段8が駆動部9
を開動作にして扉1a、1bを開き挟み込みを解除す
る。
【0053】次に、図7及び図8に示したように例えば
衣服のように厚みが薄く柔らかい物体11が扉1a、1
bに挟み込まれた場合は、引き抜き方向判定部13が挟
み込まれた物体11を引き抜こうとする方向を判定し、
制御手段8は引き抜き方向判定部13の出力信号に基づ
き扉1a、1bの開閉動作を制御するとともに、物体を
引き抜こうとする方向が車両外部への方向であると引き
抜き方向判定部13が判定した場合は、制御手段8が車
両の運転を不許可とするよう運転部14を制御する。
【0054】物体を引き抜こうとする方向を判定する理
由は、例えば車両の発車時に乗車しようとして車両外部
にいる人の衣服が扉に挟み込まれるといった場合には、
衣服を引き抜こうとしていることを検出して扉を開口さ
せ挟み込みを解除するとともに、車両の運転を不許可と
して安全確保を図る必要があるためである。万一、衣服
が挟まれたまま発車した場合は衣服が車両外部の方向へ
引きずられることを検出するので、発車直後に上記のよ
うな安全確保を図ることができる。一方、車両の発車時
に既に乗車して車両内部にいる人の衣服が扉に挟み込ま
れるといった場合には、衣服を挟み込んだ人が車両内部
に居るため安全面に重大な支障をきたすような場合は少
ない。従って、運転の効率化といった面から、衣服を引
き抜こうとしていることを検出しても扉を開口したり車
両の運転を不許可とするようなことは行わない。
【0055】引き抜き方向判定部13における判定手順
を以下に述べる。図8(a)のように物体11を車両の
内側へ引き抜こうとする際には濾波部6aまたは6bの
出力信号Vは図6(a)のように変化する。すなわち、
時刻t0で物体11を車両の内側へ引き抜こうとする
と、Vには一時的にV01以上の信号が現れる。一方、
図8(b)のように物体11を車両の外側へ引き抜こう
とする際にはVは図6(b)のように変化する。すなわ
ち、時刻t0で物体11を車両の外側へ引き抜こうとす
ると、Vには一時的にV02以下の信号が現れる。図6
(a)、(b)でVの変化方向が異なるのは、圧電セン
サ2a、2bの分極方向に寄るものである。引き抜き方
向判定部13では上記のようなVの変化の違いに基づき
挟み込まれた物体11を引き抜こうとする方向を判定す
る。
【0056】図12は上記の判定手順を示した判定フロ
ー図である。同図においてステップST13までは実施
例1と同様の処理を行うので、ここでの説明は省略す
る。ステップST12で一定時間が経過したと判定され
た場合は、ステップST17で挟み込み判定部7により
出力VがV01以上またはV02以下であるかどうかが
比較される。そしてVがV02より大でかつV02未満
ならばステップST18で挟み込み判定部7により挟み
込み無しと判定され、ステップST19で制御手段8に
より運転部14の運転が許可される。
【0057】ステップST17で出力VがV01以上ま
たはV02以下ならばステップST20で挟み込み判定
部7により挟み込み有りと判定され、ステップST21
で引き抜き方向判定部13により出力VがV02以下で
あるかどうかが比較される。そして出力VがV02以下
ならばステップ22で引き抜き方向判定部13により、
挟み込まれた物体の車両の外部への引き抜きが有ると判
定され、ステップ23で制御手段8により運転部14の
運転が不許可となり、ステップ5以降の処理が行われ
る。
【0058】ステップST21で出力VがV02以下な
らばステップ24で引き抜き方向判定部13により、挟
み込まれた物体の車両の内部への引き抜きが有ると判定
され、ステップST19の処理が行われる。
【0059】以上の作用により、挟まれた物体を引き抜
こうとする方向を判定して開閉部の開閉動作を制御する
ので、例えば車両の乗降用扉のような開閉部に乗客の衣
服のような物体が挟まれた際には、車両の外部から物体
を引き抜こうとする場合は開閉部を開いて挟み込みを解
除し、車両の内部から物体を引き抜こうとする場合は開
閉部を閉じたままにする。これにより発車時の安全確保
が図られると共に発車時の不要な停車を防ぐことができ
る。
【0060】また、物体を引き抜こうとする方向が車両
外部への方向であると車両の運転を不許可とするので、
発車時の安全確保を図ることができる。
【0061】尚、ラッシュアワー時には、車両内で衣服
のような物体の挟み込みが頻発するので、上記のように
開閉部を閉じたままにして車両の運転を許可し、乗客の
少ない閑散期には、物体の挟み込みが発生すると、その
物体を引き抜こうとする方向にかかわらず開閉部を開口
して車両の運転を不許可するといったように、閑散期と
混雑期とで処理手順を選択可能な選択スイッチを設けて
もよい。
【0062】また、実施例1及び実施例2において、扉
の枠部や枠部の支持体等で物体が接触しない部分に別の
圧電センサを配設し、挟み込み検出用の圧電センサの出
力信号と上記圧電センサの出力信号との差を演算するこ
とにより、検出用の圧電センサの出力信号から車両の走
行振動等の外来振動の成分を除去し、物体の挟み込みに
よる信号のみを抽出して物体の挟み込みを検出する構成
としてもよい。
【0063】また、実施例1及び実施例2において、歪
み検出手段として図3に示したような圧電センサを用い
たが、バイモルフ型の圧電センサを使用してもよい。ま
た、圧電センサに限らず歪み検出手段として図6のよう
な特性を有する他のセンサを使用してもよい。
【0064】また、実施例1及び実施例2は本発明を車
両の乗降用扉に適用したものであったが、車両のパワー
ウィンドウやサンルーフ、建物の自動扉等の挟み込み防
止へ適用してもよい。さらに、上記実施例1及び実施例
2において、開閉部から人が侵入する際に開閉部に生じ
る歪みを圧電センサで検出して警報・報知を行う防犯装
置を兼ねてもよい。物体の挟み込み防止装置が防犯装置
を兼ねているので、効率的でかつ経済的である。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
かかる挟み込み防止装置は、開閉部と枠部との間または
前記開閉部の間に物体が挟み込まれ前記物体を引き抜こ
うとする際に前記開閉部または前記枠部の少なくとも1
つに生じる歪みを検出して挟み込みを判定するので、衣
服のように厚みが薄く柔らかい物体が挟み込まれても挟
み込み有りと判定することができるといった効果があ
る。
【0066】また、請求項2にかかる挟み込み防止装置
は、歪み検出手段がフィルム状の圧電センサからなるの
で、雨や洗車等により圧電センサがぬれても誤検出がな
い上、圧電センサは感圧スイッチのような接点がないの
で接触不良や短絡がなく耐久性がよいといった効果があ
る。また、開閉部が締め切られた際に前記圧電センサの
フィルム面が前記開閉部と平行になるように前記開閉部
と枠部との少なくとも1つに配設されているので、前記
開閉部と前記枠部との間または前記開閉部の間に物体が
挟み込まれ前記物体を引き抜こうとする際に前記開閉部
または前記枠部の少なくとも1つに生じる歪みを検出し
やすいといった効果がある。
【0067】また、請求項3にかかる挟み込み防止装置
は、圧電センサが密閉体に配設されているため、圧電セ
ンサの強度的保護が可能となるといった効果がある。ま
た、経年変化により密閉体が変形しても従来の感圧スイ
ッチのような接触不良や短絡がなく、信頼性が向上する
といった効果がある。
【0068】また、請求項4にかかる挟み込み防止装置
は、密閉体が圧電材料からなり、圧電センサが密閉体を
兼用するので、圧電センサを密閉体に新たに配設する必
要がなく製造時の手間がかからない上、密閉体のどのよ
うな形状にも対応して圧電センサが構成できるので生産
性がよく、デザイン面での対応も容易となるといった効
果がある。
【0069】また、請求項5にかかる挟み込み防止装置
は、圧電センサがゴム材に圧電セラミックスを混合した
圧電材料からなり、圧電セラミックスは脱分極の耐熱性
に優れているので、圧電センサにより物体の挟み込みを
検出する際の信頼性が向上する上、ゴム材を使用してい
るので圧電センサの加工性がよく任意の形状に対応可能
であるといった効果がある。
【0070】また、請求項6にかかる挟み込み防止装置
は、挟み込み判定手段が圧電センサから出力される信号
のうち物体の挟み込み時に発生する特定周波数成分のみ
を検出するので、例えば開閉部の開閉動作による振動や
外来振動など物体の接触以外の振動による圧電センサの
出力信号とと物体の挟み込みによる圧電センサの出力信
号とを区別して物体の挟み込みを検出することができ、
検出精度が向上するといった効果がある。
【0071】また、請求項7にかかる挟み込み防止装置
は、開閉部が閉め切られる際に歪み検出手段から生じる
出力信号により挟み込み有りと判定されても、前記開閉
部が閉め切られてから一定時間は挟み込み無しとするの
で誤判定がないといった効果がある。
【0072】また、請求項8にかかる挟み込み防止装置
は、挟まれた物体を引き抜こうとする方向を判定して開
閉部の開閉動作を制御するので、例えば車両の乗降用扉
のような開閉部に乗客の衣服のような物体が挟まれた際
には、車両の外部から物体を引き抜こうとする場合は開
閉部を開いて挟み込みを解除し、車両の内部から物体を
引き抜こうとする場合は開閉部を閉じたままにする。こ
れにより発車時の安全確保が図られると共に発車時の不
要な停車を防ぐことができるといった効果がある。
【0073】また、請求項9にかかる挟み込み防止装置
は、物体を引き抜こうとする方向が車両外部への方向で
あると車両の運転を不許可とするので、発車時の安全確
保を図ることができるといった効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における挟み込み防止装置の
外観図
【図2】同挟み込み防止装置の扉(開閉部)のA−A’
位置での断面図
【図3】(a)同挟み込み防止装置の圧電センサ(歪み
検出手段)の外観図 (b)同挟み込み防止装置の圧電センサ(歪み検出手
段)の断面図
【図4】同挟み込み防止装置のブロック図
【図5】(a)同挟み込み防止装置の扉(開閉部)に物
体が挟み込まれた時の断面図 (b)同挟み込み防止装置の扉(開閉部)に物体が挟み
込まれた時の断面図
【図6】(a)同挟み込み防止装置の濾波部の出力波形
の特性を示す特性図 (b)同挟み込み防止装置の濾波部の出力波形の特性を
示す特性図
【図7】同挟み込み防止装置の扉(開閉部)に物体が挟
み込まれた時の断面図
【図8】(a)同挟み込み防止装置の扉(開閉部)に挟
み込まれた物体を引き抜く際の断面図 (b)同挟み込み防止装置の扉(開閉部)に挟み込まれ
た物体を引き抜く際の断面図
【図9】同挟み込み防止装置の動作を表すフローチャー
【図10】同挟み込み防止装置の他の実施例の外観図
【図11】本発明の実施例2における挟み込み防止装置
のブロック図
【図12】同挟み込み防止装置の動作を表すフローチャ
ート
【符号の説明】
1 扉(開閉部) 2 圧電センサ(歪み検出手段) 3 密閉体 4 挟み込み判定手段 5 制御手段 8 制御手段 12 枠部 13 引き抜き方向判定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 克彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 上田 康清 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2E052 AA09 BA02 CA06 EA15 EB01 EC03 GA08 GA10 GB06 GC01 GC05 GC06 GD02 GD03 HA00 KA13 KA25 KA27

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】窓や扉といった開閉部と前記開閉部の枠部
    との少なくとも1つに配設され、前記開閉部と前記枠部
    との間または前記開閉部の間に物体が挟み込まれ前記物
    体を引き抜こうとする際に前記開閉部または前記枠部の
    少なくとも1つに生じる歪みを検出する歪み検出手段
    と、前記歪み検出手段の出力信号に基づき物体の挟み込
    みの有無を判定する挟み込み判定手段と、前記挟み込み
    判定手段の出力信号に基づき前記開閉部の開閉動作を制
    御する制御手段とを備えた挟み込み防止装置。
  2. 【請求項2】歪み検出手段はフィルム状の圧電センサか
    らなり、開閉部が締め切られた際に前記圧電センサのフ
    ィルム面が前記開閉部と平行になるように前記開閉部と
    枠部との少なくとも1つに配設された請求項1記載の挟
    み込み防止装置。
  3. 【請求項3】開閉部または枠部は前記開閉部と前記枠部
    との隙間または前記開閉部間の隙間を密閉する密閉体を
    備え、圧電センサは前記密閉体に配設された請求項2記
    載の挟み込み防止装置。
  4. 【請求項4】密閉体が圧電材料からなり、圧電センサが
    密閉体を兼用する請求項3記載の挟み込み防止装置。
  5. 【請求項5】圧電センサはゴム材に圧電セラミックスを
    混合した圧電材料からなる請求項2乃至4のいずれか1
    項記載の挟み込み防止装置。
  6. 【請求項6】挟み込み判定手段は圧電センサの出力信号
    の特定周波数成分に基づき物体の挟み込みを判定する請
    求項2乃至5のいずれか1項記載の挟み込み防止装置。
  7. 【請求項7】制御手段は開閉部が閉め切られてから一定
    時間は挟み込み判定手段の判定結果を挟み込み無しとす
    る請求項1乃至6のいずれか1項記載の挟み込み防止装
    置。
  8. 【請求項8】挟み込み判定手段は歪み検出手段の出力信
    号に基づき挟み込まれた物体を引き抜こうとする方向を
    判定する引き抜き方向判定部を備え、制御手段は前記引
    き抜き方向判定部の出力信号に基づき前記開閉部の開閉
    動作を制御する請求項1乃至7のいずれか1項記載の挟
    み込み防止装置。
  9. 【請求項9】開閉部が車両の乗降用扉であり、物体を引
    き抜こうとする方向が車両外部への方向であると挟み込
    み判定手段が判定した場合は、制御手段が車両の運転を
    不許可とする請求項8記載の挟み込み防止装置。
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