JP2000008942A - 金属基複合材料製シリンダブロック - Google Patents

金属基複合材料製シリンダブロック

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JP2000008942A
JP2000008942A JP10177403A JP17740398A JP2000008942A JP 2000008942 A JP2000008942 A JP 2000008942A JP 10177403 A JP10177403 A JP 10177403A JP 17740398 A JP17740398 A JP 17740398A JP 2000008942 A JP2000008942 A JP 2000008942A
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JP
Japan
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cylinder block
cylinder
water jacket
composite material
metal
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JP10177403A
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English (en)
Inventor
Manabu Fujine
学 藤根
Mikinari Nozaki
美紀也 野崎
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶湯凝固時にMMC部が割れないシリンダブ
ロックの提供。 【解決手段】 シリンダボア面の少なくとも一部を成形
体5を複合化することにより強化した金属基複合材料性
シリンダブロックであって、ウォータジャケット2の深
さ方向奥側端がシリンダボア間部位7でのみオイルホー
ル6の横方向部位近傍にまで延在されている金属基複合
材料性シリンダブロック。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関用シリン
ダブロックに関し、とくにシリンダボア面の少なくとも
一部が金属基複合材料(MMC)から構成されるタイプ
のシリンダブロックに関する。
【0002】
【従来の技術】図4、図5に示すように、従来のアルミ
合金製シリンダブロック11のウォータジャケット12
は、平面視では全シリンダボア13を包絡しており、深
さはウォータジャケット12全長にわたって一定で、ウ
ォータジャケット12より外側に位置するヘッドボルト
穴14の深さと等しいかそれより浅い。ウォータジャケ
ット12の深さをそれ以上に深くしない理由は、ウォー
タジャケット12の深さをヘッドボルト穴14の深さよ
り大にすると、ヘッドボルトを締めつけた時にシリンダ
ブロックの変形が大きくなり、シールに問題が生じるの
でそれを避けるためである。複合化される成形体15
は、通常、シリンダブロック11の姿勢をシリンダボア
13軸芯が上下方向を向くようにした状態で、ウォータ
ジャケット12の下端より下方の位置までボア全長にわ
たって延びている。従来、シリンダボア内面が金属基複
合材料から構成されるシリンダブロックは、特開平8−
197229号公報に開示されているように、ボア入子
を鋳型内のキャビティに配置し、外周がテーパ形状とさ
れたボア入子の外周に、予め予熱した、内周がテーパ形
状、外周が軸芯と平行なストレート形状の成形体を配置
し、ついで型閉めして溶湯(アルミ合金)を射出シリン
ダなどにてキャビティに注湯し、成形体の中に溶湯を含
浸させて成形体部分を金属基複合材料(MMC)とし、
冷却後シリンダブロック製品を鋳型およびボア入子から
取り外し、ついで金属基複合材料とされたシリンダボア
内面を機械加工して所定寸法の直円筒面のシリンダボア
とすることにより製造される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のシリン
ダブロックでは、構造上、ウォータジャケットの直下の
シリンダボア間部位(図4、図5の部位16)が上下方
向(シリンダボア軸芯と平行な方向)に厚肉部となるた
め、鋳造時に最終凝固部40となり、引け巣が発生す
る。とくにシリンダボア面が成形体に溶湯が含浸凝固し
てできたMMC(金属基複合材料)である場合、最終凝
固部40の引け応力によりMMC部は高温時の伸びが小
さいため最終凝固部の引け量に追従できず、MMC部に
割れ17が、シリンダボア軸芯を結ぶ直線に対して45
度傾いた位置に、生じやすい。本発明の目的は、溶湯凝
固時にMMC部に割れが発生しない金属基複合材料製シ
リンダブロックを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、つぎの通りである。シリンダボア面の少なくとも
一部を成形体を複合化することにより強化した金属基複
合材料製シリンダブロックであって、ウォータジャケッ
トの深さ方向奥側端がシリンダボア間部位でのみオイル
ホールの横方向部位近傍にまで延在されている金属基複
合材料製シリンダブロック。
【0005】上記本発明の金属基複合材料製シリンダブ
ロックでは、ウォータジャケットの深さ方向奥側端がシ
リンダボア間部位でのみオイルホールの横方向部位近傍
にまで延在されているので、従来のシリンダブロックの
最終凝固部であったところにウォータジャケットの深さ
方向奥側端が延びてきてウォータジャケットによって冷
却され、最終凝固部がオイルホールの横方向部位に移
り、このオイルホールの横方向部位は加圧ピンで加圧で
きる部位であるので加圧ピンで加圧することにより、引
け巣の発生、引け応力の発生を抑制でき、従来生じてい
た溶湯凝固時のMMC部の割れの発生を防止することが
できる。
【0006】
【発明の実施の形態】図1、図2は本発明実施例の金属
基複合材料製シリンダブロックを示し、図3はそれに用
いる鋳造金型を示す。本発明実施例の金属基複合材料製
シリンダブロック1は、少なくとも1つのシリンダボア
3を有している。シリンダボア3の内面は成形体5に溶
湯を浸透、凝固させた金属基複合材料(MMC)から成
り、残りの部分は溶湯のみが凝固した部分からなる。溶
湯はたとえばアルミ溶湯である。成形体5は強化材の繊
維または繊維および粒子を成形したもので、浸透性を有
する。シリンダボア3の外側には平面視で全シリンダボ
ア3を包絡するウォータジャケット2が延びている。シ
リンダボア間位置には、ウォータジャケット2より外側
に、ヘッドボルト穴4が配置されており、ヘッドボルト
穴4の奥の部分にヘッドボルトが螺合するネジ部4aが
形成されている。6はオイルホールで、図1においてヘ
ッドボルト穴4の奥側端4bよりさらに下側に位置して
いる。
【0007】ウォータジャケット2は、深さが位置によ
って変化している。ウォータジャケット2の深さは、シ
リンダボア間部位7(隣接するシリンダボアの軸芯を結
ぶ線に直交する面とその近傍の部位)を除いて、一定
で、ウォータジャケット2より外側に位置するヘッドボ
ルト穴4の深さと等しいかそれより浅く、シリンダボア
間部位7以外でのウォータジャケット2の深さ方向奥側
端2bはヘッドボルト穴4の奥側端4bと等しいかそれ
より上の位置にある。ウォータジャケット2の深さは、
シリンダボア間部位7でのみ深くなっており、シリンダ
ボア間部位7でのウォータジャケット2の深さ方向奥側
端2aはオイルホール6の横方向部位近傍にまで延在さ
れている。シリンダボア間部位7でのウォータジャケッ
ト2の深さ方向奥側端2aは、従来の最終凝固部を冷却
して最終凝固部を加圧ピンにて加圧可能な下方部位に移
すために、シリンダボア間部位7以外でのウォータジャ
ケット2の深さ方向奥側端2bより、少なくとも10m
m下方にあり、望ましくは約25mm以上下方にある。
【0008】図3は入子、中子を一部に備えた、シリン
ダブロック鋳造用金型21を、天地を逆にして示してい
る。ボア入子23の回りにウォータジャケット入子22
が延びており、ウォータジャケット入子22のボア間部
分22aの高さは、ウォータジャケット入子22のボア
間部分22a以外の部分22bの高さに比べて、高い。
ウォータジャケット入子22のさらに外側にヘッドボル
ト穴鋳抜きピン24が位置する。
【0009】シリンダボア内面が金属基複合材料から構
成されるシリンダブロックは、つぎのようにして製造さ
れる。外周がテーパ形状とされたボア入子23の外周
に、予め予熱した、内周がテーパ形状、外周が軸芯と平
行なストレート形状の成形体5を配置し、ついで型閉め
して溶湯(アルミ合金)を射出シリンダなどにてキャビ
ティに注湯し、成形体5の中に溶湯を含浸させて成形体
部分を金属基複合材料(MMC)とし、必要に応じて最
終凝固部を加圧ピンにて加圧し、冷却後型開きしシリン
ダブロック製品を鋳型から取り外し、ついで金属基複合
材料とされたシリンダボア内面を機械加工して所定寸法
の直円筒面のシリンダボア3とする。
【0010】つぎに、本発明実施例の金属基複合材料製
シリンダブロックの作用を説明する。シリンダボア間部
位7でのウォータジャケット2の深さ方向奥側端2a
が、シリンダボア間部位7以外でのウォータジャケット
2の深さ方向奥側端2bより、少なくとも10mm下方
にあり、望ましくは約25mm以上下方にあるため、従
来のシリンダブロックの鋳造での最終凝固部40がウォ
ータジャケット2の延在部分に熱を奪われてることによ
って効果的に冷却され、本発明実施例では、鋳造の最終
凝固部41が従来の最終凝固部40に比べて、ウォータ
ジャケット2の延在部分の深さ分、下方に移る。そし
て、下方に移った最終凝固部41は加圧ピンによって加
圧可能な部分であり、かつ加圧ピンによる加圧がたとえ
無くてもMMC部5に生じる引け応力が小さくなってい
る部分である。
【0011】下方に移った最終凝固部41を加圧ピンに
て加圧することにより、あるいは下方に移った最終凝固
部41の引け応力が小さい場合は加圧ピンによる加圧を
加えなくても、MMC部5に生じる引け応力が小さいの
で、MMC部5に従来生じていた割れが生じなくなる。
また、ウォータジャケット2の深さはシリンダボア間部
位7でのみ深くされ、シリンダボア間部位7以外では従
来通りヘッドボルト穴深さと同じかそれより浅い深さと
されるので、シリンダヘッドをシリンダブロックにヘッ
ドボルトにより締めた時のシリンダブロックの変形はほ
ぼ従来通りとなり、ヘッドガスケットによるシリンダヘ
ッドとシリンダブロック間のシールに悪影響を及ぼすこ
とはない。
【0012】
【発明の効果】本発明の金属基複合材料製シリンダブロ
ックによれば、ウォータジャケットの深さ方向奥側端が
シリンダボア間部位でのみオイルホールの横方向部位近
傍にまで延在されているので、従来のシリンダブロック
の最終凝固部であったところにウォータジャケットの深
さ方向奥側端が延びてきてウォータジャケットによって
冷却され、最終凝固部がオイルホールの横方向部位に移
り、このオイルホールの横方向部位は加圧ピンで加圧で
きる部位であるので加圧ピンで加圧することにより、引
け巣の発生、引け応力の発生を抑制でき、従来生じてい
た溶湯凝固時のMMC部の割れの発生を防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の金属基複合材料製シリンダブロ
ックのシリンダボア間部位での、シリンダブロック長手
方向と直交方向の断面図である。
【図2】図1の金属基複合材料製シリンダブロックの概
略平面図である。
【図3】本発明実施例の金属基複合材料製シリンダブロ
ックの鋳造に用いる金型の斜視図である。
【図4】従来の金属基複合材料製シリンダブロックのシ
リンダボア間部位での、シリンダブロック長手方向と直
交方向の断面図である。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【符号の説明】
1 金属基複合材料製シリンダブロック 2 ウォータジャケット 2a シリンダボア間部位でのウォータジャケットの深
さ方向奥側端 2b シリンダボア間部位以外の部位でのウォータジャ
ケットの深さ方向奥側端 3 シリンダボア 4 ヘッドボルト穴 4a ネジ部 4b 奥側端 5 成形体(MMC部) 6 オイルホール 7 シリンダボア間部位 21 シリンダブロック鋳造用金型 22 ウォータジャケット入子 23 ボア入子 24 ヘッドボルト穴鋳抜きピン 41 最終凝固部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダボア面の少なくとも一部を成形
    体を複合化することにより強化した金属基複合材料製シ
    リンダブロックであって、ウォータジャケットの深さ方
    向奥側端がシリンダボア間部位でのみオイルホールの横
    方向部位近傍にまで延在されていることを特徴とする金
    属基複合材料製シリンダブロック。
JP10177403A 1998-06-24 1998-06-24 金属基複合材料製シリンダブロック Pending JP2000008942A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7326989B2 (en) 2002-08-29 2008-02-05 Fujitsu Limited Thin film capacitor and its manufacture method

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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