JP2000008041A - 難燃性添加物 - Google Patents
難燃性添加物Info
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- C09K21/00—Fireproofing materials
- C09K21/02—Inorganic materials
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
- C09D5/00—Coating compositions, e.g. paints, varnishes or lacquers, characterised by their physical nature or the effects produced; Filling pastes
- C09D5/18—Fireproof paints including high temperature resistant paints
Abstract
(57)【要約】
【課題】 壁などに被覆する塗料等に添加するのに好適
な難燃剤を提供する。 【解決手段】 各種の鉱物の粉状混合物から成る難燃
剤。好ましい実施例においては鉱物として、石英、ムラ
イト、マグネサイト、ジルコンとハデレー石、タルク、
アンダルサイト・カイアナイトおよびチンカルを含む。
この難燃性添加剤は、高温に供されると膨張して防護機
能のある遮熱材を形成する。
な難燃剤を提供する。 【解決手段】 各種の鉱物の粉状混合物から成る難燃
剤。好ましい実施例においては鉱物として、石英、ムラ
イト、マグネサイト、ジルコンとハデレー石、タルク、
アンダルサイト・カイアナイトおよびチンカルを含む。
この難燃性添加剤は、高温に供されると膨張して防護機
能のある遮熱材を形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的には難燃性
添加物の分野に関し、さらに詳しくは、塗料などに添加
されて難燃性を付与するSiO2をベースとする粉体混
合物に関する。
添加物の分野に関し、さらに詳しくは、塗料などに添加
されて難燃性を付与するSiO2をベースとする粉体混
合物に関する。
【0002】
【従来の技術】難燃性組成物に関しては多くの先行技術
が存する。好ましい難燃剤とは、豊富な鉱物質(無機物
質)から調製され、生物や環境に優しく、高温で反応す
ると膨張して保護層を形成し、さらには極高温下におい
ても燃焼しないようなものである。さらに、好ましい難
燃剤は、塗料のような被覆材料に対する好適な添加物で
あり、壁や屋根などに防火性を与えるものである。
が存する。好ましい難燃剤とは、豊富な鉱物質(無機物
質)から調製され、生物や環境に優しく、高温で反応す
ると膨張して保護層を形成し、さらには極高温下におい
ても燃焼しないようなものである。さらに、好ましい難
燃剤は、塗料のような被覆材料に対する好適な添加物で
あり、壁や屋根などに防火性を与えるものである。
【0003】従来技術を調査した結果、本発明に関係が
あるものとして下記の米国特許が見出された。 米国特許第3,892,577号〔スガハラ(Sugahara)
他〕 米国特許第3,983,040号〔ドラガノフ(Dragano
v)〕 米国特許第4,226,838号〔ボロス(Boros)他〕 米国特許第4,347,331号〔セルフ(Self)〕 米国特許第4,514,326号〔サライ(Sallay)〕 米国特許第4,838,941号〔ヒル(Hill)〕 米国特許第4,843,103号〔アルベルテリ(Alber
telli)他〕 米国特許第4,900,698号〔ルンドサガー(Lunds
ager)〕 米国特許第4,992,321号〔カンダチ(Kandachi)
他〕 米国特許第5,153,657号〔ユー(Yu)他〕
あるものとして下記の米国特許が見出された。 米国特許第3,892,577号〔スガハラ(Sugahara)
他〕 米国特許第3,983,040号〔ドラガノフ(Dragano
v)〕 米国特許第4,226,838号〔ボロス(Boros)他〕 米国特許第4,347,331号〔セルフ(Self)〕 米国特許第4,514,326号〔サライ(Sallay)〕 米国特許第4,838,941号〔ヒル(Hill)〕 米国特許第4,843,103号〔アルベルテリ(Alber
telli)他〕 米国特許第4,900,698号〔ルンドサガー(Lunds
ager)〕 米国特許第4,992,321号〔カンダチ(Kandachi)
他〕 米国特許第5,153,657号〔ユー(Yu)他〕
【0004】これらのうち、以下のものが特に関係を有
するものと考えられる。アルベルテリ(Albertelli)らに
よる米国特許第4,843,103号は発泡プラスチッ
ク材料に関するものである。耐燃性の優れた発泡樹脂を
少なくとも20重量%の不活性で不溶性の微細な粒状固
体とともに用い、該混合物中に二価の化合物を含有させ
て木材の代替として使用するかまたはそのまま用いるも
のであり、粒体固体はタルク、フライアッシュおよび/
または水硬セメントである。不活性であり発泡剤として
作用しない限りは、反応混合物中に不溶性のいかなる微
細粒子固体も適しているようである。その例は、クレー
(粘土)、クレー無機物質、タルク、バーミキュライト金
属酸化物、耐火物質および無機繊維(鉱物繊維)であ
る。マグネサイトも含まれている。
するものと考えられる。アルベルテリ(Albertelli)らに
よる米国特許第4,843,103号は発泡プラスチッ
ク材料に関するものである。耐燃性の優れた発泡樹脂を
少なくとも20重量%の不活性で不溶性の微細な粒状固
体とともに用い、該混合物中に二価の化合物を含有させ
て木材の代替として使用するかまたはそのまま用いるも
のであり、粒体固体はタルク、フライアッシュおよび/
または水硬セメントである。不活性であり発泡剤として
作用しない限りは、反応混合物中に不溶性のいかなる微
細粒子固体も適しているようである。その例は、クレー
(粘土)、クレー無機物質、タルク、バーミキュライト金
属酸化物、耐火物質および無機繊維(鉱物繊維)であ
る。マグネサイトも含まれている。
【0005】カンダチ(Kandachi)らによる米国特許第
4,992,321号は、耐熱性発泡ガラスに関するも
のである。薄片状またはフレーク状充填剤の例は、シェ
ール(頁岩)フレーク、スレートフレークおよびクロラ
イト(緑泥石)フレークである。マイカバーミキュライ
トおよびカオリンを使用することもある。繊維状充填剤
の例はウオラストナイトおよびアスベスト(温石綿で代
表される)である。非金属性の粉状または粒状充填剤の
好ましい例はピロフィライトである。さらに、アルミナ
を使用することもでき、特にコランダムまたは高アルミ
ナシリケート(例えば長石)、ジルコン、コージェライ
ト、ムライトまたはシリマナイトなどが使用される。タ
ルクが含まれることもある。
4,992,321号は、耐熱性発泡ガラスに関するも
のである。薄片状またはフレーク状充填剤の例は、シェ
ール(頁岩)フレーク、スレートフレークおよびクロラ
イト(緑泥石)フレークである。マイカバーミキュライ
トおよびカオリンを使用することもある。繊維状充填剤
の例はウオラストナイトおよびアスベスト(温石綿で代
表される)である。非金属性の粉状または粒状充填剤の
好ましい例はピロフィライトである。さらに、アルミナ
を使用することもでき、特にコランダムまたは高アルミ
ナシリケート(例えば長石)、ジルコン、コージェライ
ト、ムライトまたはシリマナイトなどが使用される。タ
ルクが含まれることもある。
【0006】サライ(Sallay)による米国特許第4,51
4,326号は、永久難燃性且つ抗煙性組成物に関す
る。本発明の実施において用いることのできる次のよう
なものがテトラボレートの例として示されている:チン
カル(天然硼砂)またはボラックス、ケルナイトまたは
ラソライト、チンカルコナイトまたはボラックスペンタ
ヒドレート、ウレキサイトまたはボロナトロカルサイ
ト、および工業的に製造される無水ボラックス。
4,326号は、永久難燃性且つ抗煙性組成物に関す
る。本発明の実施において用いることのできる次のよう
なものがテトラボレートの例として示されている:チン
カル(天然硼砂)またはボラックス、ケルナイトまたは
ラソライト、チンカルコナイトまたはボラックスペンタ
ヒドレート、ウレキサイトまたはボロナトロカルサイ
ト、および工業的に製造される無水ボラックス。
【0007】スガハラ(Sugahara)らによる米国特許第
3,892,577号は、耐火性および耐食性に優れた
白色顔料に関する。この発明の1実施例として、式Zr
O・(0.4−1.0)P2O3のリン酸ジルコニウムから成
り、該リン酸ジルコニウムが少なくとも0.1%の水溶
性成分を含有する白色顔料が与えられている。この発明
において耐火性および耐食性白色顔料として用いられて
いるリン酸ジルコニウムは次のようにして調製すること
ができる:ジルコン砂やハデレー石のようなジルコニウ
ム鉱物の濃縮液をジルコニウムの出発原料とし、必要に
応じて、このジルコニウム原料をガラス化し、その後、
これを硫酸、塩酸または硝酸のような鉱酸中に溶解す
る。所謂クロール(Kroll)法の中間工程で得られた塩
化ジルコニウムを用いることもできる。
3,892,577号は、耐火性および耐食性に優れた
白色顔料に関する。この発明の1実施例として、式Zr
O・(0.4−1.0)P2O3のリン酸ジルコニウムから成
り、該リン酸ジルコニウムが少なくとも0.1%の水溶
性成分を含有する白色顔料が与えられている。この発明
において耐火性および耐食性白色顔料として用いられて
いるリン酸ジルコニウムは次のようにして調製すること
ができる:ジルコン砂やハデレー石のようなジルコニウ
ム鉱物の濃縮液をジルコニウムの出発原料とし、必要に
応じて、このジルコニウム原料をガラス化し、その後、
これを硫酸、塩酸または硝酸のような鉱酸中に溶解す
る。所謂クロール(Kroll)法の中間工程で得られた塩
化ジルコニウムを用いることもできる。
【0008】セルフ(Self)による米国特許第4,34
7,331号は、発泡させた低密度で高増量の不飽和ポ
リエステル樹脂シロップ組成物、該組成物の成形品およ
び該成形品を製造する方法に関する。この成形品はマグ
ネサイト、ムライトおよびバーミキュライトを含有す
る。
7,331号は、発泡させた低密度で高増量の不飽和ポ
リエステル樹脂シロップ組成物、該組成物の成形品およ
び該成形品を製造する方法に関する。この成形品はマグ
ネサイト、ムライトおよびバーミキュライトを含有す
る。
【0009】ヒル(Hill)による米国特許第4,838,
941号は、タルク、バーミキュライトおよびマグネサ
イトから成るマグネシウムセメントを記述している。ル
ンドサガー(Lundsager)による米国特許第4,900,
698号は、タルク、バーミキュライトおよびムライト
を含有するセラミック製品とその製法を記述している。
ユー(Yu)らによる米国特許第5,153,657号は、
石英、ダイアスポア、アナターゼ、ルチルおよびイルメ
ナイトを含有する無機充填剤強化によりドクターブレー
ドの磨耗寿命を延長することを開示している。ボロス(B
oros)らによる米国特許第4,226,838号は、バ
イヤー(Bayer)アルミナ法における分解工程および沈
澱工程を加速する方法を開示しているが、この方法にお
いても石英、ダイスポア、アナターゼ、ルチルおよびイ
ルメナイトが含まれている。しかしながら、上述した従
来技術はいずれも本発明の優れた難燃剤の特徴を有する
ものではない。
941号は、タルク、バーミキュライトおよびマグネサ
イトから成るマグネシウムセメントを記述している。ル
ンドサガー(Lundsager)による米国特許第4,900,
698号は、タルク、バーミキュライトおよびムライト
を含有するセラミック製品とその製法を記述している。
ユー(Yu)らによる米国特許第5,153,657号は、
石英、ダイアスポア、アナターゼ、ルチルおよびイルメ
ナイトを含有する無機充填剤強化によりドクターブレー
ドの磨耗寿命を延長することを開示している。ボロス(B
oros)らによる米国特許第4,226,838号は、バ
イヤー(Bayer)アルミナ法における分解工程および沈
澱工程を加速する方法を開示しているが、この方法にお
いても石英、ダイスポア、アナターゼ、ルチルおよびイ
ルメナイトが含まれている。しかしながら、上述した従
来技術はいずれも本発明の優れた難燃剤の特徴を有する
ものではない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の主目的の一つ
は、各種の鉱物(無機物質)の粉状混合物の形態を成
し、該混合物が塗料や樹脂のような液状被覆材料に混合
するのに特に好適であるような改良された難燃剤を提供
することにある。
は、各種の鉱物(無機物質)の粉状混合物の形態を成
し、該混合物が塗料や樹脂のような液状被覆材料に混合
するのに特に好適であるような改良された難燃剤を提供
することにある。
【0011】本発明の他の目的は、各種鉱物(無機物
質)の独特の組み合わせから成り、高温に供されたとき
に膨張して、その下にある支持体(例えば、壁や屋根)
に対する保護層を形成するような難燃剤を提供すること
にある。
質)の独特の組み合わせから成り、高温に供されたとき
に膨張して、その下にある支持体(例えば、壁や屋根)
に対する保護層を形成するような難燃剤を提供すること
にある。
【0012】本発明の更に別の目的は、高温下において
毒性ガスを発生することはないが、膨張して断熱層を形
成して、その下にある支持体物質をセ氏1500度まで
保護するような難燃剤を提供することにある。
毒性ガスを発生することはないが、膨張して断熱層を形
成して、その下にある支持体物質をセ氏1500度まで
保護するような難燃剤を提供することにある。
【0013】本発明の更に別の目的は、火炎から保護す
べき表面に被覆される塗料、プラスチック、ゴムコンパ
ウンドおよびその他の材料に添加され得る難燃性添加物
であって、該添加物が高温で反応することにより膨張し
て断熱性の難燃剤から成る保護層を与えるような難燃性
添加物を提供することにある。
べき表面に被覆される塗料、プラスチック、ゴムコンパ
ウンドおよびその他の材料に添加され得る難燃性添加物
であって、該添加物が高温で反応することにより膨張し
て断熱性の難燃剤から成る保護層を与えるような難燃性
添加物を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は粉状組成物から
成り、その基本構成成分は、石英、ムライト、マグネサ
イト、ジルコン、タルク、バーミキュライトおよびチン
カル(天然硼砂)である。これらの構成成分は、200
〜400メッシュサイズの実質的に均一な粉末状混合物
として提供する。好ましい実施例の1つにおいては、基
本構成成分の重量百分率は、石英22%、ムライト16
%、マグネサイト18%、ジルコン4%、タルク20
%、バーミキュライト4%およびチンカル3%である。
粉状体の残り13%は各種の追加鉱物質(無機物質)か
ら成り、その詳細は以下に記す。
成り、その基本構成成分は、石英、ムライト、マグネサ
イト、ジルコン、タルク、バーミキュライトおよびチン
カル(天然硼砂)である。これらの構成成分は、200
〜400メッシュサイズの実質的に均一な粉末状混合物
として提供する。好ましい実施例の1つにおいては、基
本構成成分の重量百分率は、石英22%、ムライト16
%、マグネサイト18%、ジルコン4%、タルク20
%、バーミキュライト4%およびチンカル3%である。
粉状体の残り13%は各種の追加鉱物質(無機物質)か
ら成り、その詳細は以下に記す。
【0015】本発明混合物の構成成分は、第一義的に
は、その難燃性、高温特性または高温下における膨張挙
動から選択される。該構成成分は、さらに、高温におい
てトキシン(毒素)を発生しないような組成物を与える
ように選ばれる。最も重要なことは、本発明の混合物
は、他の材料、例えば、塗料、プラスチックおよびゴム
コンパウンドと容易に一体化され得るということであ
る。塗料に充分量が添加されると(すなわち、粉状体/
塗料全量の20重量%)、本発明は塗料に必須の均一成
分の1つとしてたやすく塗布されて、優れた難燃性被覆
物を形成する。本発明の難燃剤は安定な遮熱材(防熱
材)であり、高温に対して物理的に反応するだけであり
化学的には反応しない。本発明は、好ましい難燃剤に要
求される全ての特性を満たすものである。
は、その難燃性、高温特性または高温下における膨張挙
動から選択される。該構成成分は、さらに、高温におい
てトキシン(毒素)を発生しないような組成物を与える
ように選ばれる。最も重要なことは、本発明の混合物
は、他の材料、例えば、塗料、プラスチックおよびゴム
コンパウンドと容易に一体化され得るということであ
る。塗料に充分量が添加されると(すなわち、粉状体/
塗料全量の20重量%)、本発明は塗料に必須の均一成
分の1つとしてたやすく塗布されて、優れた難燃性被覆
物を形成する。本発明の難燃剤は安定な遮熱材(防熱
材)であり、高温に対して物理的に反応するだけであり
化学的には反応しない。本発明は、好ましい難燃剤に要
求される全ての特性を満たすものである。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明は、独特且つきわめて優れ
た難燃性添加物を形成するように選ばれた鉱物の混合物
である。ここで、本発明に関連して用いる添加物という
語は、塗料のような液状被覆材料に粉状体として添加す
る本発明の好ましい用途を指称する。本発明の添加剤
は、塗料に1〜5の重量比で塗料に添加されると、該塗
料をきわめて耐火性にする。さらに、得られる耐火性塗
料は高温下において毒性が増加することもない。
た難燃性添加物を形成するように選ばれた鉱物の混合物
である。ここで、本発明に関連して用いる添加物という
語は、塗料のような液状被覆材料に粉状体として添加す
る本発明の好ましい用途を指称する。本発明の添加剤
は、塗料に1〜5の重量比で塗料に添加されると、該塗
料をきわめて耐火性にする。さらに、得られる耐火性塗
料は高温下において毒性が増加することもない。
【0017】下記の表1は、本発明の好ましい実施例で
ある粉状混合物を掲記するものである。該混合物を構成
する成分は、石英(22%)、ムライト(16%)、マ
グネサイト(18%)およびタルク(20%)を含む。
石英、ムライトおよびマグネサイトは難燃性充填剤であ
る。マグネサイトは混合物の結合性も向上させる。タル
クは、混合物の均質性を増加させる。他の重要な構成成
分として、ジルコンとバデレー石(バッジレイ石)(4
%)、バーミキュライト(4%)およびチンカル(3
%)を含む。これらの成分は、耐熱性を増加させ、高温
における膨張性を付与し、各構成成分の結合性を向上さ
せる。
ある粉状混合物を掲記するものである。該混合物を構成
する成分は、石英(22%)、ムライト(16%)、マ
グネサイト(18%)およびタルク(20%)を含む。
石英、ムライトおよびマグネサイトは難燃性充填剤であ
る。マグネサイトは混合物の結合性も向上させる。タル
クは、混合物の均質性を増加させる。他の重要な構成成
分として、ジルコンとバデレー石(バッジレイ石)(4
%)、バーミキュライト(4%)およびチンカル(3
%)を含む。これらの成分は、耐熱性を増加させ、高温
における膨張性を付与し、各構成成分の結合性を向上さ
せる。
【0018】下記の表2は、本発明の別の実施例を構成
する粉状混合物を掲記するものである。この実施例にお
いては、石英の量は混合物の12重量%であり、また、
ケイ酸ナトリウムが混合物の10重量%を構成する。こ
のケイ酸ナトリウムは液状で用いて混合物の他の成分と
混合し難燃性被覆材料として塗布することもできる。
する粉状混合物を掲記するものである。この実施例にお
いては、石英の量は混合物の12重量%であり、また、
ケイ酸ナトリウムが混合物の10重量%を構成する。こ
のケイ酸ナトリウムは液状で用いて混合物の他の成分と
混合し難燃性被覆材料として塗布することもできる。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】好ましい実施例においては、混合物に他の
構成成分、すなわち、混合物の耐火性および耐高温性を
増加させ、熱反応による膨張を増加させ、結合性を増加
させ、または均質性を増加させるための他の鉱物が存在
する。これらの構成成分は,ダイアスポア(5%)、ア
ナターゼ(5%)、ルチル(5%)、アンダルサイト・
カイアナイト(3%)、イルメナイト(1%)、酸化亜
鉛(2%)、フマイト(humite)(1%)、長石(1
%)および5%以下のその他の鉱物を含む。混合物は全
体として微細な粉状体(200から400メッシュ)と
して調製される。
構成成分、すなわち、混合物の耐火性および耐高温性を
増加させ、熱反応による膨張を増加させ、結合性を増加
させ、または均質性を増加させるための他の鉱物が存在
する。これらの構成成分は,ダイアスポア(5%)、ア
ナターゼ(5%)、ルチル(5%)、アンダルサイト・
カイアナイト(3%)、イルメナイト(1%)、酸化亜
鉛(2%)、フマイト(humite)(1%)、長石(1
%)および5%以下のその他の鉱物を含む。混合物は全
体として微細な粉状体(200から400メッシュ)と
して調製される。
【0022】好適な難燃剤(難燃性添加物)を得るために
は、実施例1の好ましい例の全ての構成成分が必要とさ
れているわけではない。相対的に重要であると考えられ
る成分は、ムライト、マグネサイト、ジルコンとハデレ
ー石、タルク、バーミキュライトおよびチンカルであ
る。好ましい実施例に示すその他の成分は、省くか、ま
たは類似の機能を有する他の成分と置換してもよい。例
えば、難燃性を付与し充填剤(増量剤)として機能する
石英は、アルミナのような他の耐燃性充填剤と置換して
もよい。
は、実施例1の好ましい例の全ての構成成分が必要とさ
れているわけではない。相対的に重要であると考えられ
る成分は、ムライト、マグネサイト、ジルコンとハデレ
ー石、タルク、バーミキュライトおよびチンカルであ
る。好ましい実施例に示すその他の成分は、省くか、ま
たは類似の機能を有する他の成分と置換してもよい。例
えば、難燃性を付与し充填剤(増量剤)として機能する
石英は、アルミナのような他の耐燃性充填剤と置換して
もよい。
【0023】粉状添加物として本発明の必要成分を用い
ることにより、水性塗料、油性塗料および樹脂塗料に混
合することができ、生物および環境に安全な難燃剤が得
られる。この添加物はそのような塗料で被覆された壁の
浸透を遅くし、これによって燃焼中の建物から安全な出
口を確保することができる。該添加物は、火炎にさらさ
れると、膨張して断熱層を形成する。有害な物質が存在
しないので、この添加物はいかなる毒性ガスを発生せ
ず、また、燃焼したり破裂することもない。さらに、熱
にさらされると、該添加物は結晶化してその大きさは2
5倍まで増加する。
ることにより、水性塗料、油性塗料および樹脂塗料に混
合することができ、生物および環境に安全な難燃剤が得
られる。この添加物はそのような塗料で被覆された壁の
浸透を遅くし、これによって燃焼中の建物から安全な出
口を確保することができる。該添加物は、火炎にさらさ
れると、膨張して断熱層を形成する。有害な物質が存在
しないので、この添加物はいかなる毒性ガスを発生せ
ず、また、燃焼したり破裂することもない。さらに、熱
にさらされると、該添加物は結晶化してその大きさは2
5倍まで増加する。
【0024】以上のように好ましい実施例に沿って本発
明を説明したが、特許請求の範囲内のその他の変形や追
加も本発明に含まれるものである。
明を説明したが、特許請求の範囲内のその他の変形や追
加も本発明に含まれるものである。
Claims (25)
- 【請求項1】 石英、ムライト、マグネサイト、ジルコ
ンとバデレー石、タルク、バーミキュライトおよびチン
カルの混合物から成り、該混合物が、約200から40
0メッシュの範囲の粒子径を有する粉状体の形態にある
ことを特徴とする難燃剤。 - 【請求項2】 前記混合物中にダイアスポアを追有する
請求項1に記載の難燃剤。 - 【請求項3】 前記混合物中にアンダルサイト・カイア
ナイトを追有する請求項1に記載の難燃剤。 - 【請求項4】 前記混合物中に酸化亜鉛を追有する請求
項1に記載の難燃剤。 - 【請求項5】 前記石英が前記混合物の約22重量%を
構成する請求項1に記載の難燃剤。 - 【請求項6】 前記ムライトが前記混合物の約16重量
%を構成する請求項1に記載の難燃剤。 - 【請求項7】 前記マグネサイトが前記混合物の約18
重量%を構成する請求項1に記載の難燃剤。 - 【請求項8】 前記タルクが前記混合物の約20重量%
を構成する請求項1に記載の難燃剤。 - 【請求項9】 前記バーミキュライトが前記混合物の約
4重量%を構成する請求項1に記載の難燃剤。 - 【請求項10】 前記チンカルが前記混合物の約3重量
%を構成する請求項1に記載の難燃剤。 - 【請求項11】 豊富な鉱物質の充填剤、ムライト、マ
グネサイト、ジルコンとバデレー石、タルク、バーミキ
ュライトおよびチンカルの混合物から成り、塗料および
その他の液状材料への添加物として使用されるのに好適
な粉状体の形態にあることを特徴とする難燃剤。 - 【請求項12】 前記豊富な鉱物質がSiO2である請
求項11に記載の難燃剤。 - 【請求項13】 前記粉状体が200から400メッシ
ュの範囲の粒子から成る請求項11に記載の難燃剤。 - 【請求項14】 前記混合物中にダイアスポアを追有す
る請求項11に記載の難燃剤。 - 【請求項15】 前記混合物中にアンダルサイト・カイ
アナイトを追有する請求項11に記載の難燃剤。 - 【請求項16】 前記混合物中に酸化亜鉛を追有する請
求項11に記載の難燃剤。 - 【請求項17】 前記SiO2が前記混合物の約22重
量%を構成する請求項12に記載の難燃剤。 - 【請求項18】 前記ムライトが前記混合物の約16重
量%を構成する請求項11に記載の難燃剤。 - 【請求項19】 前記マグネサイトが前記混合物の約1
8重量%を構成する請求項11に記載の難燃剤。 - 【請求項20】 前記タルクが前記混合物の約20重量
%を構成する請求項11に記載の難燃剤。 - 【請求項21】 前記バーミキュライトが前記混合物の
約4重量%を構成する請求項11に記載の難燃剤。 - 【請求項22】 前記チンカルが前記混合物の約3重量
%を構成する請求項11に記載の難燃剤。 - 【請求項23】 前記混合物の約10重量%を構成する
ケイ酸ナトリウムを追有する請求項11に記載の難燃
剤。 - 【請求項24】 塗料とともに難燃剤として使用される
ための鉱物の粉状混合物であって、前記鉱物が石英、ム
ライト、マグネサイト、タルク、バーミキュライトおよ
びチンカルから成り、前記混合物が該混合物と塗料の全
量の約20重量%を構成していることを特徴とする粉状
混合物。 - 【請求項25】 ダイスポア、アナターゼ、ルチル、ジ
ルコンとバデレー石、アンダルサイト・カイアナイト、
イルメナイト、酸化亜鉛、クロライト、フマイトおよび
長石から成る群より選ばれる追加の鉱物を追有する請求
項24に記載の粉状混合物。
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