JP2000008023A - 基体表面の改質方法 - Google Patents
基体表面の改質方法Info
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Abstract
させ、接着性や濡れ性を向上させる方法の提供。 【解決手段】主鎖が炭素−炭素連鎖からなりかつ側鎖に
ポリフルオロアルキル基等を有する化合物、から形成さ
れる被膜で覆われた基体表面に、0〜35℃で液状であ
る化合物Bを0〜35℃で接触させる。化合物Bは、0
〜35℃で表面張力が30dyn/cm以下であるフッ
素を含まない極性化合物および/または含フッ素化合物
である。
Description
キル基またはエーテル性酸素原子を含むポリフルオロア
ルキル基、が表面に存在する基体表面の接着性または濡
れ性を向上させうる基体表面の改質方法、および該改質
方法により得られた基体に関する。
基体表面は、撥水撥油性および非粘着性であることが知
られている。そのため、フッ素含有基を有する基体表面
に、塗料を塗装する、粘着剤または接着剤を張り付け
る、またはインク等によりマーキングをする、等の加工
工程を施したい場合には、表面に付着しても剥がれやす
く、また、濡れ性が低いことからはじきを生じる問題が
ある。この問題を解決する方法として、(1)基体表面
をサンディング等で粗面化し、物理的に改質した後に加
工工程を行う方法、(2)基体表面のフッ素含有基の結
晶融点以上の温度(80℃以上)で、水、エチレングリ
コール、プロピレングリコール等の高表面張力の液体に
接触させ、つぎに冷却して撥水撥油性能を低下させ、接
着性や濡れ性を向上させる方法、等が提案されている。
は手間がかかり、工程が煩雑である問題がある。また、
基体表面の粗面化は、基体表面を不可逆的に変質させる
ことになり、トラブルの原因になる問題がある。(2)
の方法で液体を接触する際の温度は80℃以上と高く、
液体の種類が特定の高沸点の液体に限定され、かつ、基
体の種類も限定される問題がある。さらに、基体表面に
耐熱性の低い物質が加工されている場合には、実施でき
ない問題があった。
を解決する目的でなされたものであり、短工程の効率的
な手段かつ低温度条件で、含フッ素基を有する基体表面
を改質し、該表面を低撥水撥油性にして濡れ性を向上さ
せ、また、接着性を向上させる改質方法を提供する。
題点を解決すべく鋭意検討した結果、基体表面を特定の
液体に接触させたとき、低い温度条件であっても、基体
表面が改質されうることを見いだし、本発明に至った。
からなりかつ側鎖に下記Rf 基を有する化合物A、から
形成される被膜で覆われた基体表面に、0〜35℃で液
状である下記化合物Bを0〜35℃で接触させることを
特徴とする基体表面の改質方法、および、該改質方法に
より得られた基体を提供する。 Rf 基:ポリフルオロアルキル基またはエーテル性酸素
原子を含むポリフルオロアルキル基。 化合物B:0〜35℃で表面張力が30dyn/cm以
下であるフッ素を含まない極性化合物および/または0
〜35℃で表面張力が30dyn/cm以下である含フ
ッ素化合物。
ルキル基とは、アルキル基の水素原子の2個以上がフッ
素原子に置換された基をいう。また、エーテル性酸素原
子を含むポリフルオロアルキル基とは、ポリフルオロア
ルキル基中の任意の炭素−炭素結合の1か所以上にエー
テル性酸素原子が挿入された基をいう。
エーテル性酸素原子を含むポリフルオロアルキル基であ
り、ポリフルオロアルキル基が好ましい。Rf 基は、直
鎖状でも分岐状でもよく、直鎖状が好ましい。Rf 基の
炭素数は1〜20が好ましく、特に4〜16が好まし
く、とりわけ7〜16が好ましい。Rf 基は、末端部に
塩素原子や水素原子が存在していてもよい。Rf 基の末
端部分の構造としては、CF3 CF2 −、(CF3 )2
CF−、CF2 H−、CFH3 −、またはCF2 Cl−
等が挙げられ、CF3 CF2 −が好ましい。
中のフッ素原子数)/(Rf 基と同一炭素数のエーテル
性酸素原子が含まれていてもよいアルキル基中に含まれ
る水素原子数)]×100(%)で表現した場合に、8
0%以上が好ましく、特に100%が好ましい。なお、
以下において、アルキル基の水素原子の実質的に全てが
フッ素原子に置換された基をパーフルオロアルキル基と
いい、パーフルオロアルキル基中の任意の炭素−炭素結
合の1か所以上にエーテル性酸素原子が挿入された基
を、エーテル性の酸素原子が含むパーフルオロアルキル
基という。また、パーフルオロアルキルとエーテル性の
酸素原子が含むパーフルオロアルキル基を総称してRF
基という。
鎖状が好ましい。RF 基の炭素数は1〜20が好まし
く、特に4〜16が好ましく、さらに7〜16が好まし
い。また、RF 基は、パーフルオロアルキル基が好まし
く、CF3 (CF2 )n −(ただし、nは6〜16の整
数を示す。)で表される基が好ましい。
は、F(CF2 )6 −、F(CF2 )8 −、F(CF
2 )10−、F(CF2 )12−、F(CF2 )14−、また
はF(CF2 )16−等が挙げられる。
炭素連鎖からなりかつ側鎖に下記R f 基を有する化合物
A、から形成される被膜で覆われた表面である。該化合
物Aとしては、被膜を形成しうるRf 基を有する化合物
として公知の化合物から採用され、Rf 基を有する(メ
タ)アクリレートの重合単位を含む重合体、Rf 基を有
する低分子量多価エステル類、または、Rf 基を有する
ウレタン類が好ましく、特にRf 基を有する(メタ)ア
クリレートの重合単位を含む重合体が好ましい。Rf 基
を有する(メタ)アクリレートの重合単位を含む重合体
としては、Rf基を有する(メタ)アクリレートの重合
単位からなる単独重合体、または該重合単位を含む共重
合体が挙げられる。なお、本明細書では、アクリレート
とメタアクリレートとを総称して、(メタ)アクリレー
トと記す。他の(メタ)アクリル酸等についても同様に
記載する。
ては、ポリフルオロアルキルアクリレートが好ましく、
特に下式(1)で表される化合物が好ましい。 CH2 =C(R)COO−Q−RF ・・・式(1) ただし、式(1)中のRは、水素原子またはメチル基を
示し、Qは2価連結基を示し、RF はRF 基を示す。
ましく、特に−(CH2 )2 −、−(CH2 )3 −、−
(CH2 )4 −、または−CH2 CH(CH3 )CH2
−が好ましく、とりわけ−(CH2 )2 −または−(C
H2 )3 −が好ましい。RFは、CF3 (CF2 )n −
(ただし、nは6〜15の整数を示す。)で表される基
が好ましい。
合単位からなる単独重合体としては、Rf 基の構造の異
なる2種以上のRf 基を有する(メタ)アクリレートの
重合単位を含んでいてもよい。
合単位を含む共重合体とは、Rf 基を有する(メタ)ア
クリレートの重合単位の1種以上と、該重合単位以外の
重合単位(以下、他の共重合可能なモノマーの重合単位
という。)の重合単位の1種以上からなる共重合体であ
る。他の共重合可能なモノマーとしては、Rf 基を有し
ない共重合可能なモノマーであり、塩化ビニル、エチレ
ン、酢酸ビニル、弗化ビニル、ハロゲン化ビニルスチレ
ン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、(メ
タ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸のアルキルエステ
ル、ポリ(オキシアルキレン)(メタ)アクリレート、
(メタ)アクリルアミド、ジアセトン(メタ)アクリル
アミド、メチロール化(メタ)アクリルアミド、N−メ
チロール(メタ)アクリルアミド、ビニルアルキルエー
テル、(ハロゲン化アルキル)ビニルエーテル、ビニル
アルキルケトン、ブタジエン、イソプレン、クロロプレ
ン、グリシジル(メタ)アクリレート、アジリジニル
(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレー
ト、イソシアナートエチル(メタ)アクリレート、シク
ロヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル
(メタ)アクリレート、無水マレイン酸、トリアリール
イソシアヌレート、ポリシロキサンを有する(メタ)ア
クリレート、N−ビニルカルバゾール等が好ましく挙げ
られる。他の共重合可能なモノマーの重合単位の割合
は、重合体中に5〜60重量%が好ましい。
る場合には、該重合単位の連なり方はブロックであって
もランダムであってもよく、ランダムであるのが好まし
い。また、該単独重合体または共重合体の分子量は1×
104 〜2×105 が好ましい。
ら形成される被膜で覆われた基体の表面であり、該被膜
とは化合物Aのみから形成される被膜であっても、化合
物Aと他の化合物との組成物から形成される被膜であっ
てもよい。
の樹脂が好ましく、ウレタン樹脂、ウレア樹脂、メラミ
ン樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹
脂、塩ビ樹脂、ポリエステル樹脂、不飽和ポリエステル
樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等が挙げ
られる。
体表面は、通常の場合、化合物Aを未処理基体に処理す
ることにより得られる。化合物Aを未処理基体に処理す
る方法としては、化合物Aをそのまま未処理基体に塗布
や侵漬等の方法で未処理基体に処理する方法(方法
1)、または化合物Aと媒体とを含む組成物を調製し、
該組成物を塗布や侵漬等の方法で未処理基体に処理する
方法(方法2)、が挙げられる。
で得られる基体が好ましい。方法2における組成物とし
ては、Rf 基を有する(メタ)アクリレートの重合単位
を含む重合体、および、水および/または溶剤を含む組
成物が好ましい。また、該組成物中には、他の化合物を
含ませてもよく、他の化合物としては、乳化剤、前記の
他の樹脂が好ましい。
ラスチックス、木材、および石材等が挙げられる。基体
表面に形成された、化合物Aから形成される被膜の膜厚
は0.5〜100μmが好ましく、特に1〜50μmが
好ましい。
る特定の化合物Bを基体表面に接触させる。化合物B
は、0〜35℃で表面張力が30dyn/cm以下であ
るフッ素を含まない極性化合物および/または0〜35
℃で表面張力が30dyn/cm以下である含フッ素化
合物である。フッ素を含まない極性化合物および含フッ
素化合物は、1種以上を使用できる。
物である。極性化合物としては、極性基が共有結合で結
合している化合物、または、該化合物を形成する原子の
電子陰性度の違いにより電子雲の分布が偏り、正負の重
心がずれて双極子を形成する化合物、または双極子モー
メントをもたないが分子内に極性結合がある化合物が挙
げられる。
しては、酸素原子含有基が共有結合で結合している化合
物が好ましく、アルコール類またはケトン類が好まし
い。双極子を形成する化合物または極性結合を形成する
化合物としては、アセトン、メタノール等の酸素原子を
含有する化合物、または塩素化炭化水素が好ましい。
0dyn/cm以下である極性化合物である化合物Bと
しては、上記極性化合物のうち0〜35℃で表面張力が
30dyn/cm以下であるフッ素を含まない極性化合
物から選択され、塩素化炭化水素、メタノール、および
アセトンから選ばれる1種以上の化合物であるのが好ま
しい。塩素化炭化水素としては、四塩化炭素が好まし
い。これらの化合物は、0〜35℃で液状である。
以下である含フッ素化合物としては、ポリフルオロ炭化
水素、ポリフルオロ(ポリエーテル)、フルオロシリコ
ーン、塩素化フッ素化炭化水素、ヒドロキシフルオロ炭
化水素、およびヒドロキシ塩素化フッ素化炭化水素から
選ばれる1種以上の化合物が好ましい。ポリフルオロ炭
化水素としてはパーフルオロ炭化水素が好ましく、ポリ
フルオロ(ポリエーテル)としては、パーフルオロ(ポ
リエーテル)が好ましい。
デカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロヘプタ
ン、パーフルオロヘキサン、パーフルオロブチルアミ
ン、1H,1H−パーフルオロ−1−ドデセン、1H,
1H,2H−パーフルオロヘキセン、パーフルオロノナ
ン、6H−パーフルオロヘキサン、トリクロロトリフル
オロエタン、ジクロロペンタフルオロプロパン(HCF
C−225)、トリフルオロエタノールが好ましい。こ
れらの化合物は、0〜35℃で液状の化合物である。
より大きいと基体表面を濡らすことができず、表面張力
が30dyn/cm未満であっても上記化合物B以外の
ものを使用した場合は、基体表面の改質作用が低いた
め、本発明の目的を達成できない本発明においては、化
合物Bを、0〜35℃で、基体表面に接触させる。基体
表面と該化合物Bとの接触方法は特に限定されず、浸
漬、ロール、刷毛塗り、スプレー塗布、スピンコート等
の方法が挙げられる。
が、基体表面に存在するRf 基の結晶融点以下の温度と
するのが好ましく、通常は室温が好ましい。本発明の方
法は、室温で実施できるため、汎用性に優れ、かつ、省
エネルギーである。接触時間は特に限定されず、作業性
の観点から数秒〜数分であるのが好ましい。
場合、乾燥され、改質された表面となりうる。乾燥は、
自然に乾燥しても、乾燥を早めるために加温して乾燥し
てもよいが、加温する場合には、基体表面に存在するR
f 基の結晶融点以下の温度とするのが好ましい。
有する基体が得られる。該基体表面は、未処理基体に比
べて後退接触角が低下した表面となりうるため、シール
またはテープの粘着力が向上し、また、インクの付着状
態も改善されうる。また、該基体表面にさらに塗装を施
す場合は、塗料の濡れ性に優れることから、優れた塗膜
を形成しうる。本発明の方法によれば、基体表面に耐熱
性が低い部材が存在する場合であっても、また、基体の
ごく一部のみを改質したい場合であっても、容易に基体
表面の改質ができる。改質された表面を有する本発明の
基体は、壁紙、床材、防汚性を付与されたガラス、印刷
用紙、地図として使用しうる有用な基体である。
(例3〜8)および比較例(例9〜12)によって説明
する。以下に示す表面張力の値は、25℃で測定される
値である。
拌機付オートクレーブ中に下式2で表されるパーフルオ
ロアルキルエチルアクリレート(以下、FAと記す。)
70重量%、オクチルマレート(DOM)8重量%、2
−ヒドロキシエチルアクリレート(2HEA)2重量
%、イオン交換水160重量%、アセトン40重量%、
乳化剤(ポリオキシエチレングリコールモノラウリルエ
ーテル)8重量%、アゾ系重合開始剤( 和光純薬社製V
−50)0.5重量%を仕込み、窒素ガスで置換し、塩
化ビニル(VCl)20重量%を注入し、撹拌しながら
60℃に昇温し、15時間反応を行った。 CH2 =CHCOOCH2 CH2 (CF2 )n CF3 ・・式2 ただし、式2は、nが、5、7、9、11である化合物
を重量比で5/60/20/10/5で含む化合物。
反応率を分析し99%以上であることを確認し、粒子径
0.1μm、固形分濃度33重量%の単白色ラテックス
を得た。イオン交換水で固形分濃度を20重量%に調製
した。以下、組成物1とよぶ。なお、該ラテックスを真
空乾燥して測定したRf 基の結晶融点は約75℃であっ
た。
ポリウレタン樹脂(第一工業社製スーパフレックス41
0)とを、重量比で1:1含む組成物を調製し、該組成
物にイオン交換水を加え、固形分濃度が20重量%の濃
度に調製された組成物2を得た。
した後、取り出し、室温で30分乾燥し140℃で15
分熱処理した。室温(25℃)に戻した後、ジクロロペ
ンタフルオロプロパン(旭硝子社製商品名:AK−22
5)(表面張力16.2dyn/cm)に室温で10秒
浸漬した。これを取り出して自然乾燥して、基体Aを得
た。
トン(表面張力23.5dyn/cm)を用いる(例
4)、メタノール(表面張力22.1dyn/cm)を
用いる(例5)こと以外は、例3と同様の操作を行い、
基体B(例4)および基体C(例5)を得た。
した後、取り出し、室温で30分乾燥し140℃で15
分熱処理した。室温(25℃)に戻した後、ジクロロペ
ンタフルオロプロパン(旭硝子社製AK−225)に室
温で10秒浸漬した。その後取り出して自然乾燥して基
体Dを得た。
トン(例7)、メタノール(例8)を用いること以外
は、例6と同様の操作を行い、基体E(例7)および基
体F(例8)を得た。
温で30分乾燥し140℃で15分熱処理した後に、室
温(25℃)に戻したものを基体Gとした。 [例10](比較例) AK−225の代わりに非極性化合物であるヘキサン
(表面張力18dyn/cm)を用いること以外は例3
と同様の操作を行い、基体Hを得た。 [例11](参考例) スライドガラスを組成物2に浸漬した後、取り出し、室
温で30分乾燥し140℃で15分熱処理した後、室温
(25℃)に戻したものを、基体Iとした。 [例12](比較例) AK−225の代わりに水(表面張力72dyn/c
m)を用いること以外は例6と同様の操作を行い、基体
Jを得た。
以下の方法で評価した。評価結果を表1に示す。
度で引っ張り、剥がれやすさを下記の基準で判定した。 ◎:強く引っ張らないと剥がれない。 ○:かるい力で剥がれる。 △:力をいれなくとも剥がれる。 ×:粘着しない。
体表面に文字を書き、文字の状態を、下記の基準で判定
した。 ◎:インクは弾かれず、文字が表面に残り、指でこすっ
ても変化しない。 ○:インクは弾かれず、文字が表面に残るが、指でこす
ると文字が消える。 △:インクは弾かれるが、文字は表面に残る。 ×:インクは弾かれ、文字が表面に残らない。
し、捺印の状態を下記の基準で判定した。 ◎:捺印は弾かれず、指でこすっても変化しない。 ○:捺印は弾かれないが、指でこすると消える。 △:捺印は弾かれるが、表面に残る。 ×:捺印は弾かれ、表面に残らない。
り、常温でサンプル表面の水の後退接触角(単位:度)
を測定した。
的な方法で、基体表面の改質ができる。該方法は常温で
実施できることから、汎用の基体に適用でき、また、基
体表面に耐熱性の低い材質が存在していた場合にも、特
別な操作をせずに実施できる。本発明の方法により得ら
れた基体は、表面の撥水撥油性が低下しているため、接
着性や濡れ性を向上していることから、セロハンテープ
を張り付けたり、フェルトペンでの書き込みや、捺印が
可能となる。
Claims (7)
- 【請求項1】主鎖が炭素−炭素連鎖からなりかつ側鎖に
下記Rf 基を有する化合物A、から形成される被膜で覆
われた基体表面に、0〜35℃で液状である下記化合物
Bを0〜35℃で接触させることを特徴とする基体表面
の改質方法。 Rf 基:ポリフルオロアルキル基またはエーテル性酸素
原子を含むポリフルオロアルキル基。 化合物B:0〜35℃で表面張力が30dyn/cm以
下であるフッ素を含まない極性化合物および/または0
〜35℃で表面張力が30dyn/cm以下である含フ
ッ素化合物。 - 【請求項2】極性化合物が、塩素化炭化水素、メタノー
ルおよびアセトンから選ばれる1種以上の化合物である
請求項1に記載の改質方法。 - 【請求項3】含フッ素化合物が、ポリフルオロ炭化水
素、ポリフルオロ(ポリエーテル)、フルオロシリコー
ン、塩素化フッ素化炭化水素、ヒドロキシフルオロ炭化
水素、およびヒドロキシ塩素化フッ素化炭化水素から選
ばれる1種以上の化合物である請求項1または2に記載
の改質方法。 - 【請求項4】Rf 基が、炭素数6〜16のパーフルオロ
アルキル基である請求項1、2または3に記載の改質方
法。 - 【請求項5】化合物Aが、下記式(1)で表される化合
物の重合単位を含む重合体である請求項1、2、3、ま
たは4に記載の改質方法。 CH2 =C(R)COO−Q−RF ・・・式(1) ただし、式(1)中のRは、水素原子またはメチル基を
示し、Qは2価連結基を示し、RF はパーフルオロアル
キル基を示す。 - 【請求項6】化合物Bを、Rf 基の結晶融点以下の温度
で接触させる請求項1、2、3、4、または5に記載の
改質方法。 - 【請求項7】請求項1〜6のいずれかに記載の改質方法
により得られた基体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17772198A JP2000008023A (ja) | 1998-06-24 | 1998-06-24 | 基体表面の改質方法 |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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JP2000008023A5 JP2000008023A5 (ja) | 2005-04-07 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104892963A (zh) * | 2014-03-04 | 2015-09-09 | 住友橡胶工业株式会社 | 氟橡胶成型品及其制造方法 |
-
1998
- 1998-06-24 JP JP17772198A patent/JP2000008023A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN104892963A (zh) * | 2014-03-04 | 2015-09-09 | 住友橡胶工业株式会社 | 氟橡胶成型品及其制造方法 |
JP2015168690A (ja) * | 2014-03-04 | 2015-09-28 | 住友ゴム工業株式会社 | フッ素ゴム成形品とその製造方法 |
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Legal Events
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