JP2000007957A - 電着塗料組成物、塗膜形成方法及び塗装物 - Google Patents

電着塗料組成物、塗膜形成方法及び塗装物

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JP2000007957A
JP2000007957A JP17704098A JP17704098A JP2000007957A JP 2000007957 A JP2000007957 A JP 2000007957A JP 17704098 A JP17704098 A JP 17704098A JP 17704098 A JP17704098 A JP 17704098A JP 2000007957 A JP2000007957 A JP 2000007957A
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weight
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coating
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JP17704098A
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Tsuneo Ukita
恒夫 浮田
Nozomi Yoshihara
望 吉原
Kozo Nasu
幸造 那須
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Nippon Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電着塗膜の耐クレーター性を改善した、低塗
膜比重でウェットオンウェット塗膜でも好適に用いるこ
との可能な電着塗料を用いた塗膜形成方法を提供する。 【課題】 電着塗膜中の顔料濃度が5〜20重量%であ
り、電着塗膜中に含む顔料の比表面積の和を示す下記
(1)式のSc が350〜700である電着塗料組成物
及び塗膜形成方法。 (式中、nは塗料中の顔料種類数を示し、Pi はある顔
料iの塗膜100g中のグラム数を示し、Siはある顔
料iのBET法で測定した比表面積を示す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、電着塗膜の耐ハジキ性を改善し
た、低塗膜比重でウェットオンウェットでも好適に用い
ることが可能な電着塗料組成物及びこれを用いた塗膜形
成方法並びに塗装物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車外板、家電機器などの金
属素材を対象とする塗装は、先ず電着塗装を行って形成
された塗膜を焼き付けた後、中塗り、上塗りを施す工程
によって行われているが、近年、省エネルギー、省資
源、省力化の見地から電着塗装時の焼付工程を省略した
ウェットオンウェットによる塗装方法が注目されてい
る。また、塗装品質や塗料の安定性および塗料使用量低
減の観点から、電着塗膜の低比重化が開発検討されてい
る。
【0003】しかしながら、低塗膜比重型電着塗料及び
/又はこのウェットオンウェットによる塗装方法で塗装
された塗膜は耐チッピング性や耐ハジキ性が劣る場合が
あり、均一な品質が保持できない欠点がある。また、こ
の欠点は電着塗料中に配合される顔料の種類、顔料の濃
度や分散状態等が起因していることが明確になってい
る。例えば、低塗膜比重化や高外観を得るために、電着
塗料中の顔料濃度を下げると、耐ハジキ性やウェットオ
ンウェット塗装の場合の中塗りまたは上塗りのダスト抵
抗性等のいわゆる耐クレーター性(以下、前述の耐ハジ
キ性と耐クレーター性を総称して「耐クレーター性」と
いう)が悪くなり、逆に耐クレーター性を高めようとす
ると、顔料濃度を高めることになり、良好な外観が得ら
れないばかりか、電着塗料の安定性が低下する等の問題
がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、電着塗膜の耐クレーター性を改善した、低塗膜
比重でウェットオンウェットでも好適に用いることが可
能な電着塗料組成物及びこれを用いた塗膜形成方法並び
に自動車外板塗装に好適な外観並びに塗膜性能を有する
塗装物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者は鋭意検討を行った結果、電着塗料組成物の顔料
濃度を低めにし、該種々の顔料の比表面積の和を特定の
範囲としたものが、電着塗膜の耐クレーター性を改善す
ると共に、低塗膜比重でウェットオンウェットでも好適
に用いることが可能であること等を見出し、本発明を完
成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、電着塗膜中、顔料の
濃度が5〜20重量%であり、前記顔料の比表面積の和
を示す下記(1)式;
【0007】
【0008】(式中、nは塗料中の顔料種類数を示し、
i はある顔料iの塗膜100g中のグラム数を示し、
i はある顔料iのBET法で測定した比表面積を示
す。)で表されるSc 値が、350〜700である電着
塗料組成物を提供するものである。
【0009】また、本発明は、前記電着塗料組成物を被
塗物に塗装し、次いで焼き付け又はウェットオンウェッ
トにて、熱硬化性塗料により塗膜形成後、焼き付けする
塗膜形成方法、並びに該塗膜形成方法により塗膜形成さ
れた塗装物を提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の電着塗料組成物の主成分
樹脂としては、アニオン性基体樹脂又はカチオン性基体
樹脂が挙げられる。上記アニオン性基体樹脂としては、
特に制限されないが、分子中にカルボキシル基などの酸
性官能基を多数有する樹脂及び必要に応じてメラミン樹
脂等の架橋剤とを塗膜形成樹脂とするもので、例えばマ
レイン化油樹脂及びそのハーフエステル化物、フェノー
ル樹脂変性マレイン化油樹脂、アルキド樹脂、マレイン
化脂肪酸変性エポキシ樹脂、カルボキシル基含有ポリブ
タジエン系樹脂、マレイン化脂肪酸変性スチレン−アリ
ルアルコール系樹脂、カルボキシル基含有アクリル樹脂
等を基体樹脂として挙げることができる。上記カチオン
性基体樹脂としては、特に制限されないが、分子中にア
ミノ基などの塩基性官能基を多数有する樹脂及び必要に
応じて(ブロック)ポリイソシアネート化合物等の架橋
剤とを塗膜形成樹脂とするもので、例えば、エポキシ樹
脂のグリシジル基を第1または第2アミンで付加開環し
たもの、アミノ基含有アクリル樹脂等を基体樹脂として
挙げることができる。
【0011】本発明の電着塗料組成物には顔料が含有さ
れる。顔料としては、例えばカーボンブラック、黒鉛、
二酸化チタン、亜鉛華などの着色顔料、珪酸アルミニウ
ム、カオリン、炭酸カルシウム、二酸化珪素、沈降性硫
酸バリウムなどの体質顔料、ストロンチウムクロメー
ト、塩基性珪酸鉛、塩基性硫酸鉛、リンモリブデン酸ア
ルミニウムなどの防錆顔料が挙げられ、特に、二酸化チ
タン及び二酸化珪素を含有させることが好ましい。これ
らの顔料は単独又は2種以上の混合物が使用される。ま
た、顔料の濃度は、電着塗膜中、5〜20重量%、好ま
しくは5〜18重量%である。顔料濃度が5重量%未満
では形成塗膜にクレーターが発生し、20重量%を越え
ると形成塗膜の平滑性が不良となると共に、塗料安定性
が劣る。
【0012】本発明の電着塗料組成物は、前記顔料の比
面積の和を示す前記(1)式で表わされるSc 値が35
0〜700の範囲であり、好ましくは400〜600の
範囲である。Sc 値が350未満であると形成塗膜にク
レーターが発生し、700を越えると形成塗膜の平滑性
が不良となると共に、塗料安定性が劣る。
【0013】比表面積(m2/g)は顔料1g当たりの全表
面積と定義されるものであり、BET法により窒素ガス
の吸着量を測定して算出することができる。BET法に
よる比表面積の測定方法は、日本ベル社製BELSOR
P28を用いて、77Kにて相対圧0〜0.99の範囲
で窒素の吸着等温線を容量式ガス吸着法により測定され
る。相対圧0.05〜0.35の範囲でのBETプロッ
トから単分子層吸着量vm(g/g- 試料重量)を求め、次
式より比表面積Asを決定する。 As=vmNam/22414×1018(m2/g) (式中、Nはアボガドロ数6.022×1023を示し、
amは窒素分子の占有断面積0.162nm2 を示す。)
なお測定サンプルの前処理は、サンプルを表面積が30
〜100m2程度になるよう測定試料管に入れ、383K
で10-3Torrの真空度下3時間脱気する。窒素ガスは純
度99.9%のガスをそのまま用いる。
【0014】本発明では、ある顔料iの塗膜100g中
のg数をPiで表わし、その比表面積をSiとして表わ
す場合において、顔料の選択は上記(1)式を満たす範
囲で行えばよい。
【0015】前述の、比表面積は種々のメーカーから報
告されているが、以下に主として電着塗料として用いる
顔料について記載する。
【0016】
【表1】
【0017】本発明の電着塗料組成物には、塗膜形成樹
脂(基体樹脂及び必要により架橋剤)固形分100重量
部に対して、内部架橋微小樹脂粒子及び/又は非ゲル化
高分子樹脂を固形分として、1〜60重量部、好ましく
は2〜40重量部含有する。この含有量が1重量部未満
では塗膜の熱溶融粘性がほどんど増大しないため、耐ク
レーター性が発揮されず、また鋼板端面部の防食性の低
下を招く。他方、60重量部を越えると、電着塗膜の硬
化時に溶融粘性が増大し過ぎるため塗膜の平滑性が損な
われる等の不具合が生じる。内部架橋微小樹脂粒子及び
非ゲル化高分子樹脂は単独又は併せて電着塗料組成物に
含有される。
【0018】使用する内部架橋微小樹脂粒子を製造する
手段としては、例えばエチレン性不飽和単量体を架橋性
共重合単量体と水性媒体中でサスペンジョン重合または
乳化重合させた微小樹脂粒子分散液から回収する方法、
脂肪族炭化水素等の低SP値有機溶媒あるいはエステ
ル、ケトン、アルコールなどの内の高SP値有機溶媒の
ようにモノマーは溶かすが重合体は溶解しない非水性有
機溶媒中でエチレン性不飽和単量体と架橋性共重合単量
体とを共重合させ、生成する内部架橋微小樹脂粒子を分
散するNAD法または沈澱析出法等を適用することがで
きる。
【0019】前記の方法で用いられるエチレン性不飽和
単量体には、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アク
リル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メ
タ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸2−エ
チルヘキシル等のアクリル酸またはメタクリル酸のアル
キルエステルや、これを共重合し得るエチレン性不飽和
結合を有する他の単量体、例えばスチレン、α−メチル
スチレン、ビニルトルエン、t−ブチルスチレン、エチ
レン、プロピレン、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、
(メタ)アクリロニトリル、(メタ)アクリル酸ジメチ
ルアミノエチルなどがある。これら単量体は2種類以上
を使用してもよい。架橋性共重合単量体は分子中に2個
以上のラジカル重合可能なエチレン性不飽和結合を有す
る単量体および/または相互に反応し得る基をそれぞれ
担持する2種のエチレン性不飽和基含有単量体を含む。
【0020】分子内に2個以上のラジカル重合可能なエ
チレン性不飽和基を有する単量体としては、多価アルコ
ールの重合性不飽和モノカルボン酸エステル、多塩基酸
の重合性不飽和アルコールエステル、および2個以上の
ビニル基で置換された芳香族化合物などがある。
【0021】また、相互に反応し得る基をそれぞれ担持
する2種のエチレン性不飽和基を有する単量体として
は、例えばグリシジル(メタ)アクリレートなどのエポ
キシ基含有エチレン性不飽和単量体と、(メタ)アクリ
ル酸、クロトン酸などカルボキシル基含有エチレン性不
飽和単量体が最も代表的なものであるが、相互に反応性
の基としてはこれらに限定されるものではなく、例えば
アミンとカルボニル、エポキシドとカルボン酸無水物、
アミンとカルボン酸塩化物、アルキレンイミンとカルボ
ニル、オルガノアルコキシシランとカルボキシル、ヒド
ロキシルとイソシアナートなどが挙げられる。
【0022】水性媒体または非水性有機媒体中で製造し
た微小樹脂粒子は、濾過、スプレー乾燥、凍結乾燥など
の方法で内部架橋微小樹脂粒子を単離し、そのままもし
くはミルなどを用いて適当な粒径に粉砕して用いること
もできるし、さらに合成した分散液をそのまま、又は溶
媒置換により媒体を置換して使用することもできる。
【0023】次に、非ゲル化高分子樹脂について述べ
る。本発明に適用する非ゲル化高分子樹脂は、塗膜の硬
化時に溶融粘性を増大する機能をもつことが必要であ
る。この機能は振動型粘弾性測定方法において非ゲル化
高分子樹脂の使用時における最小対数減衰率(相対的な
粘度指数)が不使用時に比べて増大することによって具
体的に検証することができる。
【0024】非ゲル化高分子樹脂としては、エポキシ樹
脂、アクリル樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポリエステル
樹脂、ポリエーテル樹脂など各種の樹脂系を挙げること
ができる。これらは分子量値で限定できるものではな
く、樹脂系や組成、ポリマー構造、官能基の種類、適応
する電着塗料の主成分樹脂系などによって相違する。
【0025】代表的な事例は、エピービス型エポキシ樹
脂をポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオー
ル、ポリエーテルポリオール変性ポリイソシアネート、
モノアルコール、カルボン酸エステル含有ジオール、カ
ルボキシル基含有ブタジエン−アクリル共重合体、末端
カルボキシル基含有ブタジエン−アクリルニトリル共重
合体、長鎖二塩基酸、ポリアミン、ポリオキシアルキレ
ンポリアミン、ポリウレタンポリアミン、ε−カプロラ
クトンの開環重合体等を用いて鎖延長したものであっ
て、エピービス型エポキシ樹脂系のカチオン電着塗料を
用いるケースにおいて、末端カルボキシル基含有ブタジ
エン−アクリルニトリル共重合体の場合には例えば数平
均分子量3500以上、ポリオキシアルキレンポリアミ
ンの場合には数平均分子量10000以上ものとなる。
乳化重合により得られる非架橋のアクリル重合体をアク
リル樹脂系の電着塗料に使用する場合には一般に数平均
分子量50000以上のもの、エポキシ化ポリブタジエ
ンをアミンおよび不飽和脂肪酸で付加したものをエピー
ビス型エポキシ樹脂系のカチオン電着塗料に使用する場
合には少なくとも数平均分子量2200以上のもの、ま
たこれをポリブタジエン系のカチオン電着塗料に使用す
る場合には少なくとも数平均分子量2500以上のもの
が選択される。
【0026】非ゲル化高分子樹脂は、水溶性であって
も、非水溶性であってもよく、電着塗料塗膜形成樹脂と
直接混合するか、そのまま塗膜形成樹脂の水分散体に混
合するか、もしくは電着塗料浴に添加混合する方法で含
有させる。非水溶性の場合は、界面活性剤や溶剤を用い
て分散させてもよい。また水溶性である場合には、電着
塗料塗膜形成樹脂と同じ極性のイオン化基を有する方が
塗料安定性に優れる。
【0027】また、本発明の電着塗料組成物は、塗膜硬
化開始温度が100〜140℃であることが好ましい。
塗膜硬化開始温度が100℃未満であると次工程の中塗
(又は上塗)塗装後の焼付時にオーバーベークとなり、
塗膜性能不良や黄変性及び塗料安定性不良の問題があ
り、他方、140℃を越えると次工程の一般的に使用さ
れている中塗又は上塗塗膜の硬化開始温度の相違によっ
て硬化歪みが発生し、縮み、鮮映性不足、層間密着性不
足などの欠陥現象が効果的に防止できないためである。
したがって、電着塗膜の硬化開始温度を100〜140
℃に設定することにより、欠陥現象の発生は有効に防止
され、電着塗膜と次工程塗膜とのウェットオンウェット
塗装が好適に行なえるようになり、同時に中塗(又は上
塗)塗装後の焼付時間の短縮および焼付温度の低下を図
ることが可能となる。かかる手段としては、塗膜を構成
する主成分として塗膜硬化開始温度が100〜140℃
の範囲にある樹脂を用いることが有効である。具体的な
例としては、アニオン電着塗料の場合、ヒドロキシカル
ボン酸でハーフブロックしたジイソシアネート化合物を
反応させることによって導入されたカルボキシル基を主
鎖末端に有している変性エポキシ樹脂(特開平1−23
6224号公報)、側鎖及び/又は主鎖に遊離カルボン
酸基、共役ジエン結合したα、β−不飽和モノカルボン
酸残基を有する乾性油又は共役ジエン重合体もしくは共
重合体のいずれかを変性してなる樹脂(特開平1−14
6971号公報)等が挙げられ、また、カチオン電着塗
料の場合、カチオン性基体樹脂とともに使用するブロッ
クポリイソシアネート化合物のブロック剤の解離温度が
100〜140℃の範囲になるよう選択する。
【0028】本発明の電着塗料組成物は、媒体である水
のほか必要に応じて添加物、溶剤を含有することができ
る。添加物は、例えばカチオン性樹脂の場合にギ酸、酢
酸、乳酸、スルファミン酸などの酸類、アニオン性樹脂
の場合にアンモニア、アミン、無機アルカリ等の塩基類
及び界面活性剤が使用され、添加物の濃度は、通常、電
着塗料組成物中の塗膜形成樹脂固形分に対し0.1〜1
5重量%の範囲とすることが好ましい。また、溶剤は、
樹脂の溶解、塗膜の粘度調整、塗料調整などの目的に使
用される溶剤成分で、例えばキシレン、トルエンなどの
炭化水素類、エチルアルコール、n−ブチルアルコー
ル、イソプロピルアルコール、2-エチルヘキシルアルコ
ール、エチレングリコール、プロピレングリコールなど
のアルコール類、エチレングリコールモノエチルエーテ
ル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレン
グリコールモノヘキシルエーテル、プロピレングリコー
ルモノエチルエーテル、3-メチル3-メトキシブタノー
ル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノブチルエーテルなどのエーテル類、
メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、イソホロ
ン、アセチルアセトンなどのケトン類、エチレングリコ
ールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコー
ルモノブチルエーテルアセテートなどのエステル類の単
独または混合物が使用され、この場合の電着塗料に対す
る溶剤濃度は、約0.01〜25重量%、好ましくは
0.05〜約15重量%である。
【0029】次に、本発明の塗膜形成方法について説明
する。前記電着塗料組成物は、先ず被塗物に塗装され、
次いで焼き付け又はウェットオンウェットにて、熱硬化
性塗料により塗膜形成後、焼き付けされる。本発明のお
いて、未硬化の電着塗膜状態は例えば振子式粘弾性測定
器で塗膜の対数減衰率が最少値から最大しはじめる変曲
点の温度を測定するような検知方法によって計測され
る。
【0030】被塗物としては、金属部材であれば特に制
限されないが、例えば、自動車の車体、部品、プレハブ
住宅の支柱、梁等の鉄骨構造体、洗濯機、冷蔵庫等の家
庭電気製品のケース等が挙げられる。上記被塗物に電着
塗料を塗装するに先立ち、被塗物は、通常の方法に従
い、脱脂処理、続いてリン酸亜鉛等による化成処理を行
うことが好ましい。
【0031】電着塗料を塗装する方法としては、公知の
方法に従えばよく、例えば、電圧200〜350ボル
ト、浴温25〜35℃、電着時間は2〜6分の条件で行
うことが好ましい。また、乾燥膜厚としては、5〜40
μm 好ましくは15〜35μmとなるような量とするこ
とが好ましい。電着塗装後は、水洗処理することが好ま
しい。かかる水洗処理としては、スプレー処理、浸漬処
理等が挙げられる。また、その後、水切り工程である風
乾等のセッティング処理することが、高外観を特に要求
される場合、被塗物の形状が複雑な場合に好ましい。風
乾時間としては、特に制限されず被塗物の形状、大きさ
等により異なるが、例えば10分〜50分間とすること
が好ましい。
【0032】本発明においては、上記電着塗装後は、電
着塗装による塗膜を焼付硬化又は焼付硬化することなく
熱硬化性塗料で塗装を行う。この焼付硬化することなし
に熱硬化性塗料で塗装を行うことをいわゆる「ウェット
オンウェット方式」と言う。
【0033】熱硬化性塗料としては、特に制限されない
が、公知の水系アニオン型塗料、水系カチオン型塗料、
水系ノニオン型塗料、エマルジョン樹脂塗料及び溶剤型
塗料等の熱硬化性液体塗料;エポキシ系塗料、アクリル
系塗料、ポリエステル系塗料等の熱硬化性粉体塗料等が
挙げられる。水系アニオン型及びカチオン型の液状塗料
としては前記の電着塗料と同じ樹脂系の塗料が使用でき
る。
【0034】水系ノニオン型塗料としては、例えばポリ
エチレングリコール、ポリプロピレングリコール等を塗
膜形成樹脂とする塗料が挙げられる。エマルジョン樹脂
塗料としては、酢酸ビニル共重合体、アクリル共重合
体、スチレン−プタジエン共重合体、塩化ビニル−塩化
ビニリデン共重合体、ブタジエン−アクリロニトリル共
重合体、エポキシ樹脂等のエマルジョンを塗膜形成性樹
脂とする塗料が挙げられる。また溶剤型塗料としては、
例えばアミノアルキド樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹
脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂などを塗膜形成樹
脂とし、電着塗膜を容易に溶解しない有機溶剤を媒体と
する塗料が使用できる。
【0035】上記電着塗膜に塗り重ねる上記熱硬化性塗
料は、中塗り塗料、上塗り塗料として使用される。中塗
り塗膜の乾燥膜厚は、好ましくは20〜100μm であ
り、上塗り塗膜の乾燥膜厚は、好ましくは20〜100
μm である。
【0036】本発明の塗膜形成方法において、電着塗装
後ウェットオンウェット方式で熱硬化性塗料を塗装後、
この電着塗膜と熱硬化性塗膜の両膜を多段式又は連続式
昇温法により焼付硬化することが好ましい。ウェットオ
ンウェット方式が採用される好ましい電着塗料組成物と
しては(I)前記内部架橋微小樹脂粒子又は非ゲル化高
分子樹脂を含有する電着塗装組成物、(II)塗膜硬化開
始温度が100〜140℃である電着塗装組成物又は
(I)及び(II)の双方を要件とする電着塗料組成物で
ある。多段式昇温法とは、例えば図1(A)(B)
(C)(D)及び(E)に示す昇温方式のように、時間
の経過とともに温度が上昇する加熱段階と実質的に一定
温度での加熱段階の組合わせからなる加熱方式をいい、
連続式昇温法とは、例えば図2(a)(b)(c)及び
(d)に示すように、時間の経過とともに実質的に温度
が上昇する加熱方式をいう。多段式昇温法のうちでは2
段式又は3段式昇温法とするのが好ましい。図中、縦軸
は温度、横軸は時間を示す。
【0037】2段式昇温法としては、例えば、図1の
(C)、(D)及び(E)に示すように第1段目は、8
0〜120℃(LT)で、5分〜30分間加熱し、第2
段目は120〜180℃(HT)で、5分〜30分間加
熱する条件で焼付硬化させればよい。第2段目のHT
は、第1段目のLTより高い温度とするが、HTとLT
の温度差は、10〜50℃とするのが好ましく、特に2
0〜40℃が好ましい。
【0038】3段式昇温法としては、例えば、図1の
(B)に示すように第1段目は80〜120℃(LT)
で5分〜30分間加熱し、第2段目は100〜140℃
(MT)で5分〜30分間加熱し、第3段目は120〜
180℃(HT)、5分〜30分間加熱する条件で焼付
硬化させればよい。ここでLT<MT<HTとするがM
TとLTの温度差は、10〜40℃とするのが好まし
く、また、LTとHTの温度差は、10〜40℃とする
のが好ましい。多段式昇温法において第1段階の焼付時
間を15分〜30分に保つことが好ましい。
【0039】連続式昇温法としては、例えば、第2の
(a)〜(d)に示すように、常温から150℃〜18
0℃までを、昇温速度1℃/分〜10℃/分で30分〜
90分間徐々に昇温しながら焼付硬化を行うことが好ま
しい。温度は被塗物の温度を示す。
【0040】上記多段式又は連続式昇温法は、これを組
み合わせた方法としてもよい。また、該昇温法は、
(1)電着塗装−中塗り後(2C1B)、(2)電着塗
装−中塗り−上塗り後(3C1B)、(3)電着塗装−
上塗り後(2C1B)にそれぞれ適用する等の態様が挙
げられる。
【0041】次に、実施例により本発明を更に具体的に
説明するが、これは更に例示であって、本発明を制限す
るものではない。
【0042】実施例1〜30、比較例1〜6試験片の作成 第1工程として、リン酸亜鉛処理を施した厚さ0.8mm
のダル鋼板に電着塗料組成物((1) 〜(24))を浴温28
℃、印加電圧250V、通電時間3分の条件で電着塗装
して乾燥膜厚が約25μm となるような電着塗膜を得、
次いで、塗膜を水洗したのち次工程の塗装を行った。第
1工程及び次工程の塗膜は、表6及び表7に示す条件で
処理したが、焼付けの場合は、焼付工程前に室温で10
分間セッティングを行った。以下の実施例、比較例は上
記の基本プロセスを前提とし、電着塗料組成物の性状と
塗装条件、中塗塗料の性状と塗装条件及び上塗塗装の付
加等を変更させて塗装を行い、得られた塗膜について外
観調査と耐水試験を行ったものである。結果は、まとめ
て表2〜表7に示した。
【0043】内部架橋微小樹脂粒子(A)の製造 攪拌機、窒素導入管、温度制御装置、コンデンサー、デ
カンターを備えた2lコルベンに、エチレングリコール
モノメチルエーテル100重量部を仕込み、100℃に
昇温、保持した。滴下ロートを二本用意し、一方に10
0重量部のエチレングリコールモノメチルエーテルを入
れその中にN−メチル−N−(ビニルベンジル)タウリ
ンを75重量部溶解した。この際、溶解補助剤として少
量のジメチルエタノールアミンを加えた。さらに一方の
滴下ロートに2−ヒドロキシエチルアクリレート50重
量部、アクリル酸10重量部、メチルメタクリレート1
10重量部、スチレン110重量部、n−ブチルアクリ
レート145重量部およびラウリルメルカプタン10重
量部を混合し、アゾビスイソブチルニトリル10重量部
を溶解した。2本の滴下ロート内容物を120分間で滴
下し、その後温度を100℃に保持して60分間攪拌を
継続した。ついで、この樹脂溶液の溶媒をロータリーエ
バポレーターで除去し、樹脂固形分96%で数平均分子
量が4500のアクリル樹脂を得た。攪拌後、冷却管、
温度制御装置を備えた1lの反応容器に、脱イオン水3
06重量部、上記工程で得たアクリル樹脂18重量部、
ジメチルエタノールアミン2.6重量部を仕込み、かき
混ぜながら80℃まで昇温させた。内容物が溶解したの
ち、攪拌しながら温度を80℃に保持し、これをアゾビ
スシアノ吉草酸4.8重量部、ジメチルエタノールアミ
ン4.56重量部および脱イオン水48重量部からなる
水溶液を仕込んだ。ついで、スチレン26.6重量部、
メチルメタクリレート79.8重量部、n−ブチルアク
リレート53.2重量部、エチレングリコールジメタク
リレート53.2重量部、エチルアクリレート53.2
重量部、ジエチルアミノエチルアクリレート16.0重
量部からなる混合液を60分間を要して滴下した。滴下
後、さらに同温度でアゾビスシアノ吉草酸1.2重量
部、ジメチルエタノールアミン1.14重量部および脱
イオン水12重量部からなる混合水溶液を添加し、60
分間攪拌を継続して粒子径146nm、架橋度0.95
3mmol/g 、不揮発分45%のカチオン性内部架橋微小
樹脂粒子(A)を得た。
【0044】非ゲル化高分子樹脂(B)の製造 ”ジェファミンD−2000”〔分子量が2000であ
るジェファーソンケミカル社(Jefferson Chemical Comp
any)のポリオキシプロピレンジアミン〕1000重量部
を反応容器に窒素ガス封入下に仕込み、90℃に加熱し
たのち”DER−723”〔ダウケミカル社(Dow Chemi
cal Company)市販の数平均分子量約752のポリプロピ
レングリコールジエポキシ樹脂〕285重量部およびエ
チレングリコールモノエチルエーテル100重量部を添
加した。反応混合物を110℃に加熱して2時間保ち、
ついで酢酸25重量部、脱イオン水2870重量部と混
合して不揮発分30%の非ゲル化高分子樹脂(B)を得
た。
【0045】カチオン性基体樹脂(イ)の製造 ビスフェノールAのジグリシジルエーテル(エポキシ当
量910)1000重量部を攪拌下に70℃に保ちなが
ら、エチレングリコールモノエチルエーテル463重量
部に溶解させ、更にジエチルアミン80.3重量部を加
え、100℃で2時間反応させてカチオン性基体樹脂
(イ)を得た。
【0046】ブロックポリイソシアネート(ロ)の製造 反応容器に仕込んだトルエンジイソシアネート(2,4-ト
ルエンジイソシアネート/2,6-トルエンジイソシアネー
トの80/20混合物:TDI)174重量部にメチル
エチルケトンオキシム87重量部を、反応温度を外部冷
却により50℃以下に保ちながら、徐々に滴下してハー
フブロックイソシアネートを得た。次いで、トリメチロ
ールプロパン45重量部およびジブチル錫ジラウレート
0.05重量部を加え、120℃で90分間反応させ
た。得られた反応生成物をエチレングリコールモノエチ
ルエーテル131重量部で希釈し、ブロックポリイソシ
アネート(ロ)を得た。
【0047】ブロックポリイソシアネート(ハ)の製造 反応容器に仕込んだトルエンジイソシアネート(2,4-ト
ルエンジイソシアネート/2,6-トルエンジイソシアネー
トの80/20混合物)174重量部にメチルエチルケ
トンオキシム30.5重量部を反応温度を外部冷却によ
り50℃以下に保ちながら、徐々に滴下して完全に反応
させ、つづいてフルフリルアルコール60.9重量部を
同様にして完全に反応させ、更にエチレングリコールモ
ノブチルエーテル35.4重量部を同様にして反応させ
ハーフブロックイソシアネートを得た。次いで、トリメ
チロールプロパン45重量部およびジブチル錫ジラウレ
ート0.05重量部を加え、120℃で90分間反応さ
せた。得られた反応生成物をエチレングリコールモノエ
チルエーテル148重量部で希釈し、ブロックポリイソ
シアネート(ハ)を得た。
【0048】ブロックポリイソシアネート(ニ)の製造 反応容器に仕込んだトルエンジイソシアネート(2,4-ト
ルエンジイソシアネート/2,6-トルエンジイソシアネー
トの80/20混合物:TDI)174重量部に2−エ
チルヘキシルアルコール130重量部を、反応温度を外
部冷却により50℃以下に保ちながら、徐々に滴下して
ハーフブロックイソシアネートを得た。次いで、トリメ
チロールプロパン45重量部およびジブチル錫ジラウレ
ート0.05重量部を加え、120℃で90分間反応さ
せた。得られた反応生成物をエチレングリコールモノエ
チルエーテル150重量部で希釈し、ブロックポリイソ
シアネート(ニ)を得た。
【0049】 顔料ペーストの製造 カチオン性基体樹脂(イ) 150 重量部 氷酢酸 6.4 〃 顔料及びジブチル錫オキサイド 228 〃 脱イオン水 281.6 〃 上記の配合に基づいてカチオン性基体樹脂(イ)に氷酢
酸及び脱イオン水を加えて溶解したのち、表2及び表3
に示す組成比をもつ顔料およびジブチル錫オキサイドを
添加してディスパーで約1時間攪拌した。この混合物に
ガラスビーズを加え、サンドミルで15μm以下に分散
してガラスビーズを濾別した。得られた顔料ペースト
は、不揮発分50%であった。
【0050】カチオン電着塗料用組成物(1) カチオン性基体樹脂(イ)220重量部およびブロック
ポリイソシアネート(ロ)146重量部からなる塗膜形
成樹脂を氷酢酸4.8重量部で中和したのち、脱イオン
水271.2重量部を用いて希釈し、不揮発分約40重
量%の樹脂組成物を得た。次に、この樹脂組成物を用い
て、表2に示す配合になるよう顔料ペーストおよび脱イ
オン水を常温で攪拌しながら徐々に加えてカチオン電着
塗料用組成物(1) を調整した。
【0051】カチオン電着塗料用組成物(2) 〜(17)及び
(20)〜(24) 上記(1) に準じて表2及び表3に示す組成で実施例のカ
チオン電着塗料用組成物(2) 〜(17)および(20)、比較例
のカチオン電着塗料用組成物(21)〜(24)を調製した。
【0052】アニオン電着塗料用組成物(18) 攪拌機、温度計、窒素導入管および還流冷却管をとりつ
けたフラスコに、ビスフェノールAとエピクロルヒドリ
ンとの反応により得られたエポキシ当量250、数平均
分子量500のエポキシ樹脂520重量部を仕込み、メ
チルイソブチルケトン289重量部を加えて溶解し、窒
素気流下でN−メチルエタノールアミン154重量部を
加え、80℃の反応温度でエポキシ価が0になるまで反
応を行った後、1,2-ヒドロキシステアリン酸ハーフブロ
ックイソホロンジイソシアネート1087重量部(固形
分)を加え、60℃で反応させ、赤外線スペクトルでイ
ソシアネート基の吸収が無くなるまで反応を行い、次い
で、ε−カプロラクトン238重量部およびジブチル錫
オキサイド1.0重量部を加え120℃で8時間反応を
行い、不揮発分50.2%、酸価57.2のアニオン性
基体樹脂Aを得た。一方、分散剤(ノニルフェノールポ
リエチレンエドキシ−ホスフェートエステル)12.0
重量部、表3に示す顔料および脱イオン水189重量部
を用いて顔料ペーストBを調製した。次に、樹脂A:7
0重量部(固形分)とメチル化メラミン樹脂(数平均分
子量:500、不揮発分:100% 日本ペイント
(株)製):30重量部(固形分)を加え、脱溶剤後、
トリエチルアミンを中和率が50%になる様に加え、さ
らに、顔料ペーストBを40重量部(固形分)加えて攪
拌し、その後イオン交換水を固形分濃度が15%になる
様に希釈して表3のアニオン電着塗料用組成物(18)を得
た。
【0053】アニオン電着塗料用組成物(19) 内部架橋微小樹脂粒子(A)を加えた以外は、上記(18)
に準じて実施例のアニオン電着塗料用組成物(19)を得
た。
【0054】上記で調製した各電着塗料組成物の組成を
表2及び表3に示した。なお、各電着塗料組成物の塗膜
硬化開始温度は、振子式粘弾性測定器((株)センテッ
ク製、FDOM MODEL 001製)において重量7.83g、
振動周期0.71秒、振子の長さ18cm、昇温速度20
℃/分の条件で測定した際に塗膜の対数減衰率が最小値
から増大しはじめる変曲点の温度として求めた。
【0055】
【表2】
【0056】
【表3】
【0057】
【表4】 *1 「ユーバン20N60」三井化学(株)製
【0058】
【表5】
【0059】
【表6】
【0060】
【表7】
【0061】
【発明の効果】本発明の電着塗料組成物は、電着塗膜の
耐クレーター性が改善され、低塗膜比重でウェットオン
ウェットでも好適に用いることができる。また、本発明
の塗膜形成方法に従えば、被塗物上に厚膜で均質な平滑
性及び鮮映性に優れた塗膜を形成することができる。従
って、特に高度の塗膜外観及び経済性が要求される自動
車外板の塗装工程として極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における多段式昇温法を説明する昇温グ
ラフである。
【図2】本発明における連続式昇温法を説明する昇温グ
ラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C25D 13/06 C25D 13/06 B E // C09D 175/04 C09D 175/04 (72)発明者 那須 幸造 広島県広島市南区仁保沖町1番30号 日本 ペイント株式会社広島事業所内 Fターム(参考) 4D075 BB26Z CA34 CA36 DC12 DC18 EA10 EB52 EB56 EC54 4J038 CA021 CC021 CF022 CG011 CG142 CH032 CH061 CJ012 CJ032 CJ102 CJ132 CR041 DB361 DF022 DG162 GA06 HA026 HA036 HA216 HA286 HA376 HA406 HA456 KA08 NA01 NA24 PA04 PA19 PB07 PB09 PC02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電着塗膜中、顔料の濃度が5〜20重量
    %であり、前記顔料の比表面積の和を示す下記(1)
    式; (式中、nは塗料中の顔料種類数を示し、Pi はある顔
    料iの塗膜100g中のグラム数を示し、Si はある顔
    料iのBET法で測定した比表面積を示す。)で表され
    るSc 値が、350〜700であることを特徴とする電
    着塗料組成物。
  2. 【請求項2】 塗膜硬化開始温度が、100〜140℃
    であることを特徴とする請求項1記載の電着塗料組成
    物。
  3. 【請求項3】 塗膜形成樹脂固形分100重量部に対し
    て、内部架橋微小樹脂粒子及び/又は非ゲル化高分子樹
    脂を固形分として1〜60重量部含有することを特徴と
    する請求項1又は2記載の電着塗料組成物。
  4. 【請求項4】 二酸化珪素及び二酸化チタン顔料を含有
    することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載
    の電着塗料組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項記載の電着
    塗料組成物を被塗物に塗装し、次いで焼き付け又はウェ
    ットオンウェットにて、熱硬化性塗料により塗膜形成
    後、焼き付けすることを特徴とする塗膜形成方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれか1項記載の電着
    塗料組成物を被塗物に塗装し、次いでウェットオンウェ
    ットにて、熱硬化性塗料を塗装後、電着塗膜と熱硬化性
    塗膜を多段式又は連続昇温式で焼付硬化することを特徴
    とする塗膜形成方法。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6記載の塗膜形成方法によ
    り塗膜形成されたことを特徴とする塗装物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004269627A (ja) * 2003-03-06 2004-09-30 Mazda Motor Corp 無鉛性カチオン電着塗料組成物

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004269627A (ja) * 2003-03-06 2004-09-30 Mazda Motor Corp 無鉛性カチオン電着塗料組成物
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