JP2000007744A - 蛍光体の固定方法 - Google Patents

蛍光体の固定方法

Info

Publication number
JP2000007744A
JP2000007744A JP19675598A JP19675598A JP2000007744A JP 2000007744 A JP2000007744 A JP 2000007744A JP 19675598 A JP19675598 A JP 19675598A JP 19675598 A JP19675598 A JP 19675598A JP 2000007744 A JP2000007744 A JP 2000007744A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phosphor
weight
parts
resin composition
pts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19675598A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Sato
弘章 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd filed Critical Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP19675598A priority Critical patent/JP2000007744A/ja
Publication of JP2000007744A publication Critical patent/JP2000007744A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Graft Or Block Polymers (AREA)
  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)
  • Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 長時間保存された蛍光体固定用の(フィルム
状)樹脂組成物層を用いても良好な蛍光体のパターン形
成をすることができる蛍光体の固定方法を提供するこ
と。 【解決手段】 プラズマディスプレイパネルの隔壁(セ
ル)内に蛍光体を固定するにあたり、蛍光体、ベースポ
リマー、エチレン性不飽和化合物、ヒドロキシ脂肪酸お
よび光重合開始剤を含有する樹脂組成物層を該隔壁(セ
ル)内に設けた後、焼成してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマディスプ
レイパネル(PDP)等の蛍光体表示装置の製造時にお
ける隔壁(セル)内への蛍光体の固定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、各種平板ディスプレイパネルの開
発が盛んに行われており、中でもPDPが注目を浴びて
おり、今後ラップトップ型パソコンの表示画面から、各
種電光掲示板、更には、いわゆる「壁掛けテレビ」へと
その用途は拡大しつつある。そして、このPDPの表示
パネルのセル内には、表示のための蛍光体が封入(固
定)されており、加電圧によりセル内の封入ガスで発生
した紫外線で該蛍光体が発色するのである。かかる蛍光
体の固定方法としては、従来より各色蛍光体を分散させ
た液状のフォトレジストが用いられているが、最近では
蛍光体を含有した樹脂組成物層と他の層の2層を用いた
方法が提案されている。例えば、蛍光体含有感光性樹脂
層及び感光性熱可塑性樹脂層を隔壁内に設けて蛍光体パ
ターンを形成する方法(特開平9−199027号公
報、特開平9−199030号公報)が提案されてお
り、本出願人もアクリル系樹脂層と蛍光体含有感光性樹
脂組成物層の積層体を用いたパターン形成法(特開平9
−69339号公報)を提案した。また、一方では特定
の結晶性ビニル重合型高分子結合剤を配合した蛍光体含
有感光性樹脂組成物層を隔壁内に設けて蛍光体パターン
を形成する方法(特開平9−244230号公報)も提
案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
特開平9−199027号公報や特開平9−19903
0号公報開示技術では、樹脂層の隔壁内への埋め込み追
従性が不足する恐れがあり、また蛍光体含有の層に感光
性樹脂も含有されているために焼成時の硬化収縮に伴う
蛍光体パターンのムラの発生が心配され、特開平9−6
9339号公報開示技術については、焼成時の硬化収縮
に伴う蛍光体パターンのムラの発生は抑制できるもの
の、組成物層の隔壁内への埋め込み追従性に劣るもので
あり、更に特開平9−244230号公報開示技術につ
いては、かかる追従性はかなり改善されているものの、
焼成後の蛍光体パターンにムラが発生するという問題が
残されているのが実情で、更には樹脂組成物層をフィル
ム状に成形して長時間放置しておくと保存安定性が悪
く、良好な蛍光体パターン形成ができない場合もあるこ
とも判明した。
【0004】
【問題を解決するための手段】そこで、本発明者は、上
記の事情に鑑みて鋭意研究した結果、プラズマディスプ
レイパネルの隔壁(セル)内に蛍光体を固定するにあた
り、蛍光体(a)、ベースポリマー(b)、エチレン性
不飽和化合物(c)、ヒドロキシ脂肪酸(d)および光
重合開始剤(e)を含有する樹脂組成物層(I)を該隔
壁(セル)内に設けた後、焼成することにより、フィル
ム状に成形して長時間放置しておいた樹脂組成物を用い
ても輝度ムラや欠損のない良好な蛍光体の固定が行える
ことを見出し本発明を完成するに至った。
【0005】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳細に述べる。
本発明に用いられる樹脂組成物層(I)は、蛍光体
(a)、ベースポリマー(b)、エチレン性不飽和化合
物(c)、ヒドロキシ脂肪酸(d)および光重合開始剤
(e)を含有する樹脂組成物からなるもので、かかる蛍
光体(a)としては、特に限定されないが、希土類オキ
シハライド等を母体とし、この母体を付活剤で付活した
ものが好ましく、例えば紫外線励起型蛍光体としては、
23:Eu、YVO4:Eu、(Y,Gd)BO3:E
u(以上赤色)、BaAl1219:Mn、Zn2Si
4:Mn、LaPO4:Tb(以上緑色)、BaMgA
1017:Eu、BaMgAl1423:Eu、BaMg
Al1627:Eu(以上青色)等が挙げられ、その他の
蛍光体としては、Y23S:Eu、γ−Zn3(PO4
2:Mn、(ZnCd)S:Ag+In23(以上赤
色)、ZnS:Cu,Al、ZnS:Au,Cu,A
l、(ZnCd)S:Cu,Al、Zn2SiO4:M
n,As,Y3Al512:Ce、Gd22S:Tb、Y
3Al512:Tb、ZnO:Zn(以上緑色)、Zn
S:Ag+赤色顔料、Y2SiO3:Ce(以上青色)等
を使用することもできる。
【0006】また、ベースポリマー(b)としては、ア
クリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹
脂などが用いられ、これらの中では、(メタ)アクリレ
ートを主成分とし、必要に応じてエチレン性不飽和カル
ボン酸や他の共重合可能なモノマーを共重合したアクリ
ル系共重合体が重要である。アセトアセチル基含有アク
リル系共重合体を用いることもできる。ここで(メタ)
アクリル酸エステルとしては、メチル(メタ)アクリレ
ート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)
アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ヘキシル
(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)ア
クリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ベ
ンジル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル
(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、
グリシジル(メタ)アクリレートなどが例示される。
【0007】エチレン性不飽和カルボン酸としては、ア
クリル酸、メタクリル酸、クロトン酸などのモノカルボ
ン酸が好適に用いられ、そのほか、マレイン酸、フマー
ル酸、イタコン酸などのジカルボン酸、あるいはそれら
の無水物やハーフエステルも用いることができる。これ
らの中では、アクリル酸とメタクリル酸が特に好まし
い。
【0008】尚、上記の樹脂組成物を、稀アルカリ現像
型とすることも好ましく、稀アルカリ現像型とするとき
は、上記のエチレン性不飽和カルボン酸を15〜30重
量%程度(酸価で100〜200mgKOH/g程度)共
重合することが必要である。他の共重合可能モノマーと
しては、アクリルアミド、メタクリルアミド、アクリロ
ニトリル、メタクリロニトリル、スチレン、α−メチル
スチレン、酢酸ビニル、アルキルビニルエーテルなどが
例示できる。
【0009】更に、エチレン性不飽和化合物(c)とし
ては、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジ
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレング
リコールジ(メタ)アクリレート、ブチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ
(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサングリコールジ
(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ
(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレ
ート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、
ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペ
ンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、2,
2−ビス(4−(メタ)アクリロキシジエトキシフェニ
ル)プロパン、2,2−ビス−(4−(メタ)アクリロ
キシポリエトキシフェニル)プロパン、2−ヒドロキシ
−3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル(メタ)ア
クリレート、エチレングリコールジグリシジルエーテル
ジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジグリ
シジルエーテルジ(メタ)アクリレート、フタル酸ジグ
リシジルエステルジ(メタ)アクリレート、グルセリン
トリアクリレート、グリセリンポリグリシジルエーテル
ポリ(メタ)アクリレートなどの多官能モノマーが挙げ
られる。
【0010】これらの多官能モノマーと共に、単官能モ
ノマーを適当量併用することもでき、かかる単官能モノ
マーの例としては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−
フェノキシ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ
ート、2−(メタ)アクリロイルオキシ−2−ヒドロキ
シプロピルフタレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプ
ロピル(メタ)アクリレート、グリセリンモノ(メタ)
アクリレート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル
アシッドホスフェート、フタル酸誘導体のハーフ(メ
タ)アクリレート、N−メチロール(メタ)アクリルア
ミドなどが挙げられる。
【0011】また、ヒドロキシ脂肪酸(d)としては、
2−オキシ−2−メチルペンタン酸、2−オキシ−5−
メチルヘキサン酸、3−オキシ−2−メチルペンタン
酸、8−オキシテトラデカン酸、11−オキシテトラデ
カン酸、10−オキシヘキサデカン酸、11−オキシヘ
キサデカン酸、14−オキシヘキサデカン酸、12−オ
キシドデカン酸、16−オキシヘキサデカン酸、12−
オキシオクタデカン酸、9−オキシオクタデカン酸、2
2−オキシドコサン酸等を挙げることができ、好適には
12−オキシオクタデカン酸や8−オキシテトラデカン
酸、10−オキシヘキサデカン酸が用いられる。
【0012】更に、光重合開始剤(e)として、ベンゾ
イン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエ
ーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾイン
n−ブチルエーテル、ベンゾインフェニルエーテル、ベ
ンジルジフェニルジスルフィド、ベンジルジメチルケタ
ール、ジベンジル、ジアセチル、アントラキノン、ナフ
トキノン、3,3’−ジメチル−4−メトキシベンゾフ
ェノン、ベンゾフェノン、4,4’−ビス(ジメチルア
ミノ)ベンゾフェノン、4,4’−ビス(ジエチルアミ
ノ)ベンゾフェノン、ピバロインエチルエーテル、1,
1−ジクロロアセトフェノン、p−t−ブチルジクロロ
アセトフェノン、ヘキサアリールイミダゾール二量体
(例えば、2,2’−ビス(o−クロロフェニル)4,
5,4’,5’−テトラフェニル−1,2−ビイミダゾ
ール等)などが用いられる。
【0013】上記の樹脂組成物は、上記如きの(a)〜
(e)を含有するもので、これらの含有量は特に限定さ
れないが、蛍光体(a)の含有量は、ベースポリマー
(b)とエチレン性不飽和化合物(c)の合計量100
重量部に対して1〜1500重量部が好ましく、より好
ましくは10〜800重量部で、該含有量が1重量部未
満では固定された蛍光体パターンが輝度不足となり、逆
に1500重量部を越えるとフィルム化したときの可と
う性が低下して好ましくなく、またベースポリマー
(b)100重量部に対するエチレン性不飽和化合物
(c)の割合は、10〜200重量部、特に20〜15
0重量部の範囲から選ぶことが好ましく、エチレン性化
合物(c)の過少は、樹脂組成物層(I)の可撓性の低
下を招き、また硬化不良や現像速度の遅延を招き、エチ
レン性不飽和化合物(c)の過多は、コールドフローを
招き、また硬化レジストの剥離速度低下を招いて好まし
くない。更にヒドロキシ脂肪酸(d)の含有量は、ベー
スポリマー(b)とエチレン性不飽和化合物(c)の合
計量100重量部に対して0.1〜10重量部が好まし
く、より好ましくは1〜7重量部で、該含有量が0.1
重量部未満では十分な保存安定性を得ることができず、
逆に10重量部を越えると該脂肪酸の溶解作業が煩雑と
なって好ましくない。また、光重合開始剤(e)の含有
量はベースポリマー(b)とエチレン性不飽和化合物
(c)との合計量100重量部に対して0.1〜20重
量部が好ましく、より好ましくは1〜12重量部で、該
含有量が0.1重量部未満では十分な感度が得られず、
逆に20重量部を越えると保存安定性が低下して好まし
くない。また、上記の樹脂組成物には、そのほか、染料
(着色、発色)、密着性付与剤、可塑剤、酸化防止剤、
溶剤、表面張力改質材、安定剤、連鎖移動剤、消泡剤、
難燃剤などの添加剤も適宜添加することもできる。
【0014】かくして得られた樹脂組成物を用いた蛍光
体の固定方法について説明する。プラズマディスプレイ
パネルの隔壁(セル)内に蛍光体を固定する際に、上記
の樹脂組成物からなる層(I)を該隔壁(セル)内に設
けた後、焼成することにより、良好な蛍光体の固定を行
うことができるのである。このときの層(I)の厚み
(ha)は、蛍光体の含有量やPDPの構造によっても
異なり一概に言えないが、通常は隔壁側面高さ(h0
よりも薄いことが好ましく、更にはかかるha(μm)
とh0(μm)がha/h0=1/20〜15/20であ
ることが好ましく、特にha/h0=1/20〜10/2
0であることが好ましく、かかるha/h0が1/20未
満では焼成後の蛍光体の厚み不足となり、逆に15/2
0を越えるとセルの放電時の空間が少なくなり好ましく
ない。また、蛍光体の均一分散性、追従性、作業性等の
点でかかる層(I)は予めフィルム状あるいはシート状
に成形されていることが非常に好ましい。
【0015】また、樹脂組成物層(I)をフィルム化す
るにあたっては、具体的には組成物をポリエステルフイ
ルム、ポリプロピレンフイルム、ポリスチレンフイルム
などのベースフイルム面に塗工した後、その塗工面の上
からポリエチレンフイルム、ポリビニルアルコール系フ
イルムなどの保護フイルムを被覆して積層体として、そ
の後蛍光体の固定に供することが好ましい。次いで、蛍
光体の固定方法について具体的に説明する。
【0016】(樹脂組成物層(I)の形成)上記の樹脂
組成物層(I)を中間層とした積層体のベースフイルム
(ポリエステルフィルム、ポリビニルアルコールフィル
ム、ナイロンフィルム、セルロースフィルム等)と樹脂
組成物層(I)との接着力及び保護フイルムと樹脂組成
物層(I)との接着力を比較し、接着力の低い方のフイ
ルムを剥離してから樹脂組成物層(I)の側を、隔壁
(セル)が予め形成されたPDP用基板にホットラミネ
ーター等を用いて樹脂組成物層(I)を隔壁(セル)中
へ押し込むようにして、樹脂組成物層(I)を形成す
る。
【0017】(露光)樹脂組成物層(I)の上にパター
ンマスクを密着させて露光する。この時必要に応じて、
また、樹脂組成物層(I)が粘着性を有しないときは、
該層(I)表面のフイルムを剥離してからパターンマス
クを該層(I)に直接接触させて露光することもでき
る。露光は、通常紫外線照射により行い、その際の光源
としては、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、カーボンアーク
灯、キセノン灯、メタルハライドランプ、ケミカルラン
プなどが用いられる。紫外線照射後は、必要に応じ加熱
を行って、硬化の完全を図ることもできる。
【0018】(現像)露光後は、該層(I)上のフイル
ムを剥離除去してから現像を行う。かかる層(I)は稀
アルカリ現像型の感光性樹脂組成物であるので、露光後
の現像は、炭酸ソーダ、炭酸カリウムなどのアルカリ1
〜2重量%程度の稀薄水溶液を用いて行う。この際有機
アルカリ等の現像液を使用することも可能である。
【0019】(焼成)上記処理後の隔壁(セル)形成基
板を450〜550℃で焼成を行い、隔壁(セル)内部
に蛍光体を固定する。かくして本発明の方法により、隔
壁(セル)内に蛍光体を固定することができるのである
が、フルカラーのPDPを形成するために、赤色、青
色、緑色のそれぞれの樹脂組成物層(I)を用いて上記
の(樹脂組成物層(I)の形成)〜(現像)を繰り返し
て、上記の3色の蛍光体をセル内に充填した後、(焼
成)を行うことで作製することができる。
【0020】
〔化成オプトニクス社製「KX−504A」〕
(R:赤色,発光波長;590、610、620nm,
粒径;2〜4μm,比重;5.1)ベースポリマー(b) メチルメタクリレート/n−ブチルメタクリレート/メ
タクリル酸の共重合割合が重量基準で30/49/21
である共重合体(ガラス転移温度69℃、酸価137m
gKOH/g、重量平均分子量6万)エチレン性不飽和化合物(c) テトラエチレングリコールジメタクリレートヒドロキシ脂肪酸(d) 12−オキシオクタデカン酸光重合開始剤(e) 4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン0.
5部及び1.0部
【0021】次いで、得られた樹脂組成物100部を溶
媒(メチルエチルケトン)100部に溶解又は分散させ
てドープを得た後、かかるドープを厚さ20μmのポリ
エステルフィルム上に塗工し、室温で1分30秒放置し
た後、60℃、90℃、110℃のオーブンでそれぞれ
3分間ずつ乾燥して、厚さ(ha)70μmの樹脂組成
物層(I)を作製し、更にポリエチレンフィルム貼合し
て、3層積層体とした後に外径84.2mmの支管にロ
ール状に巻き取って、22℃で湿度が60%のクリーン
ルーム中に遮光下で3ヶ月間保管した後、以下の如く蛍
光体の固定を行って評価をした。
【0022】(樹脂組成物層(I)の形成)上記の3層
積層体のポリエチレンフィルムを剥がして、オーブンで
60℃に予熱した隔壁(高さ(h0)100μm、幅8
0μm、スリット150μmのストライプパターン)が
形成されたPDP基板(200mm×200mm×3.
1mm)に、樹脂組成物層(I)をラミネートロール温
度100℃、ロール圧3kg/cm2、ラミネート速度
1.0m/secの条件でラミネートした。
【0023】(露光,現像)次いで、該層(I)表面の
ポリエステルフイルムの上に、隔壁(セル)の内側(隔
壁上部以外)が露光されるように、全面にパターンを乗
せて、オーク製作所製の露光機HMW−532Dにて3
kw超高圧水銀灯で80mjにて露光した。露光後15
分間のホールドタイムを取った後、1%Na2CO3水溶
液、30℃で、最少現像時間の1.5倍の時間で現像し
た。また、上記の樹脂組成物の層(I)中の蛍光体
(a)をZn2SiO4:Mn〔化成オプトニクス社製
「PI−GIS」〕(G;緑色,発光波長;520n
m,粒径;2〜6μm,比重;4.2)及び〔化成オプ
トニクス社製「KX−510A」〕(B;青色,発光波
長;450nm,粒径;2〜6μm,比重;3.8)に
変更した樹脂組成物の層(I)を用いて、同様に行っ
て、隔壁(セル)内にR,G,Bのそれぞれの蛍光体を
含有する樹脂組成物の層(I)及び蛍光体を含有しない
層(II)をストライプ状に形成した。
【0024】(焼成)次に焼成炉に入れて、約550℃
に昇温させて、樹脂組成物の層(I)及び蛍光体を含有
しない層(II)中の樹脂分を焼失させ、各蛍光体を隔壁
(セル)内に固定させた。得られたRGB蛍光体パター
ンにUVランプ(発光波長;254nm)を照射して目
視観察したが、各蛍光体パターンのライン欠損やムラ等
は全く認められず、良好な蛍光体パターンが得られた。
【0025】実施例2 実施例1において、樹脂組成物中のヒドロキシ脂肪酸
(d)を8−オキシテトラデカン酸7部に変更した以外
は同様に行ったが、得られた蛍光体パターンは、実施例
1と同様良好であった。
【0026】実施例3 実施例1において、樹脂組成物中の配合割合を蛍光体
(a)130部、ベースポリマー(b)20部、エチレ
ン性不飽和化合物(c)70部、ヒドロキシ脂肪酸
(d)7部及び光重合開始剤(e)0.5部に変更した
以外は同様に行ったが、得られた蛍光体パターンは、実
施例1と同様良好であった。尚、上記の光重合開始剤
(e)は、9−フェニルアクリジンを用いた。
【0027】実施例4 実施例1において、樹脂組成物中のベースポリマー
(b)をメチルメタクリレート/n−ブチルメタクリレ
ート/メタクリル酸の共重合割合が重量基準で56/2
1/23である共重合体(ガラス転移温度74℃、酸価
150mgKOH/g、重量平均分子量12万)に変更
した以外は同様に行ったが、得られた蛍光体パターン
は、実施例1と同様良好であった。
【0028】実施例5 実施例1において、樹脂組成物中のエチレン性不飽和化
合物(c)をEO変性ビスフェノールAジメタクリレー
ト〔新中村化学社製「BPE−500」〕に変更した以
外は同様に行ったが、得られた蛍光体パターンは、実施
例1と同様良好であった。
【0029】比較例1 実施例1において、樹脂組成物中のヒドロキシ脂肪酸
(d)を無添加とした以外は同様に行ったが、ポリエチ
レンフィルムの剥離時に樹脂組成物の転写が一部見ら
れ、得られた蛍光体パターンもムラ等の発生が認められ
た。
【0030】
【発明の効果】本発明の蛍光体の固定方法は、長時間保
存された蛍光体固定用の(フィルム状)樹脂組成物層を
用いても良好な蛍光体のパターン形成をすることがで
き、PDP等の蛍光体の固定用途に大変有用である。
【手続補正書】
【提出日】平成11年5月31日(1999.5.3
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】上記の樹脂組成物は、上記如きの(a)〜
(e)を含有するもので、これらの含有量は特に限定さ
れないが、蛍光体(a)の含有量は、ベースポリマー
(b)とエチレン性不飽和化合物(c)の合計量100
重量部に対して1〜1500重量部が好ましく、より好
ましくは10〜800重量部で、該含有量が1重量部未
満では固定された蛍光体パターンが輝度不足となり、逆
に1500重量部を越えるとフィルム化したときの可と
う性が低下して好ましくなく、またベースポリマー
(b)100重量部に対するエチレン性不飽和化合物
(c)の割合は、10〜200重量部、特に20〜15
0重量部の範囲から選ぶことが好ましく、エチレン性化
合物(c)の過少は、樹脂組成物層(I)の可撓性の低
下を招き、また硬化不良や現像速度の遅延を招き、エチ
レン性不飽和化合物(c)の過多は、コールドフローを
招くこととなり、好ましくない。更にヒドロキシ脂肪酸
(d)の含有量は、ベースポリマー(b)とエチレン性
不飽和化合物(c)の合計量100重量部に対して0.
1〜10重量部が好ましく、より好ましくは1〜7重量
部で、該含有量が0.1重量部未満では十分な保存安定
性を得ることができず、逆に10重量部を越えると該脂
肪酸の溶解作業が煩雑となって好ましくない。また、光
重合開始剤(e)の含有量はベースポリマー(b)とエ
チレン性不飽和化合物(c)との合計量100重量部に
対して0.1〜20重量部が好ましく、より好ましくは
1〜12重量部で、該含有量が0.1重量部未満では十
分な感度が得られず、逆に20重量部を越えると保存安
定性が低下して好ましくない。また、上記の樹脂組成物
には、そのほか、染料(着色、発色)、密着性付与剤、
可塑剤、酸化防止剤、溶剤、表面張力改質材、安定剤、
連鎖移動剤、消泡剤、難燃剤などの添加剤も適宜添加す
ることもできる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】(露光,現像)次いで、該層(I)表面の
ポリエステルフイルムの上に、隔壁(セル)の内側(隔
壁上部以外)が露光されるように、全面にパターンを乗
せて、オーク製作所製の露光機HMW−532Dにて3
kw超高圧水銀灯で80mjにて露光した。露光後15
分間のホールドタイムを取った後、1%Na2CO3水溶
液、30℃で、最小現像時間の1.5倍の時間で現像し
た。また、上記の樹脂組成物の層(I)中の蛍光体
(a)をZn2SiO4:Mn〔化成オプトニクス社製
「PI−GIS」〕(G;緑色,発光波長;520n
m,粒径;2〜6μm,比重;4.2)及び〔化成オプ
トニクス社製「KX−510A」〕(B;青色,発光波
長;450nm,粒径;2〜6μm,比重;3.8)に
変更した樹脂組成物の層(I)を用いて、同様に行っ
て、隔壁(セル)内にR,G,Bのそれぞれの蛍光体を
含有する樹脂組成物の層(I)及び蛍光体を含有しない
層(II)をストライプ状に形成した。
フロントページの続き Fターム(参考) 4J002 BG011 BG041 BG051 BG061 BG071 BH021 CF031 CH052 CK021 DA077 DA097 DA107 DA117 DE096 DE186 DG026 DH046 DJ006 DK006 EA040 EE030 EE040 EE050 EF039 EF059 EH078 EH108 EN090 EU110 EV040 FD020 FD030 FD070 FD090 FD096 FD097 FD130 FD142 FD148 FD150 FD200 FD206 FD207 FD209 FD340 GQ00 4J011 PA03 PA07 PA10 PA13 PA14 PA28 PA69 PA88 PA95 PB25 PB30 PB39 PB40 PC02 PC08 4J026 AA17 AA31 AA38 AA43 AA45 AA47 AA48 AA49 AA50 AA53 AA54 AA55 AB02 AB07 AC23 AC36 BA28 BA29 BA30 BA32 BA50 BB01 BB02 DB06 DB11 DB29 DB30 DB36 EA06 EA08 GA07 GA08 5C028 FF16 5C040 DD13

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラズマディスプレイパネルの隔壁(セ
    ル)内に蛍光体を固定するにあたり、蛍光体(a)、ベ
    ースポリマー(b)、エチレン性不飽和化合物(c)、
    ヒドロキシ脂肪酸(d)および光重合開始剤(e)を含
    有する樹脂組成物層(I)を該隔壁(セル)内に設けた
    後、焼成してなることを特徴とする蛍光体の固定方法。
  2. 【請求項2】 ヒドロキシ脂肪酸(d)の含有量がベー
    スポリマー(b)とエチレン性化合物(c)の合計量1
    00重量部に対して0.1〜10重量部であることを特
    徴とする請求項1記載の蛍光体の固定方法。
  3. 【請求項3】 蛍光体(a)の含有量がベースポリマー
    (b)とエチレン性化合物(b)の合計量100重量部
    に対して1〜1500重量部であることを特徴とする請
    求項1または2記載の蛍光体の固定方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかの方法を3回繰
    り返し、R(赤),G(緑),B(青)3色の蛍光体を
    固定することを特徴とする蛍光体の固定方法。
JP19675598A 1998-06-25 1998-06-25 蛍光体の固定方法 Pending JP2000007744A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19675598A JP2000007744A (ja) 1998-06-25 1998-06-25 蛍光体の固定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19675598A JP2000007744A (ja) 1998-06-25 1998-06-25 蛍光体の固定方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000007744A true JP2000007744A (ja) 2000-01-11

Family

ID=16363084

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19675598A Pending JP2000007744A (ja) 1998-06-25 1998-06-25 蛍光体の固定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000007744A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09244230A (ja) 感光性樹脂組成物、これを用いた感光性エレメント及びこの感光性エレメントを用いた蛍光体パターンの製造方法
JP3153043B2 (ja) フォトレジストフィルム
JPH0895239A (ja) フォトレジストフィルム
JP2000007744A (ja) 蛍光体の固定方法
JP2001216895A (ja) 蛍光体パターンの形成方法
JP4285714B2 (ja) 蛍光体の発光方法
JP2000010267A (ja) 樹脂組成物及びその用途
JPH11191368A (ja) 多色蛍光面の製造法
JP2000007925A (ja) 樹脂組成物及びその用途
KR100544005B1 (ko) 형광체 패턴의 형성 방법 및 플라즈마 디스플레이 패널
JP3641306B2 (ja) パターン形成法
JP2000007743A (ja) 樹脂組成物及びその用途
JP2000007742A (ja) 樹脂組成物及びその用途
JP2000011877A (ja) 樹脂組成物及びその用途
JP4285715B2 (ja) 蛍光体パターンの形成方法
JP4364973B2 (ja) 蛍光体パターンの形成方法
JPH11273565A (ja) 蛍光体パターンの形成方法
JPH10312748A (ja) 蛍光体の固定方法
JPH0895250A (ja) フォトレジストフィルム
JPH10294062A (ja) 蛍光体の固定方法
JP2001250478A (ja) 蛍光体の固定方法
JPH11273564A (ja) 蛍光体パターンの形成方法
JPH11120914A (ja) プラズマディスプレイパネルの背面板の製造方法及びドライフイルム
JPH11273563A (ja) 蛍光体パターンの形成方法
JPH0896711A (ja) 蛍光体パターン形成法