JP2000007241A

JP2000007241A - エレベーター用位置表示器

Info

Publication number: JP2000007241A
Application number: JP17694398A
Authority: JP
Inventors: Noriyoshi Ikeda; 紀吉池田
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 1998-06-24
Filing date: 1998-06-24
Publication date: 2000-01-11

Abstract

(57)【要約】【課題】表板に正対しない位置からであっても、容易
に表示を見ることができるエレベーター用位置表示器を
得る。【解決手段】ブラケット１５を表板１から突設して上
下に離れて配置し、透光材料からなる筒体１６をブラケ
ット１５の相互間に配置する。また、筒体１６の横断面
における中心部に筒体１６の長手に沿って案内棒１８を
設け、また駆動条体２６を案内車２２〜２５に巻掛けて
案内棒１８に沿って移動可能に張設する。さらに、指標
片２０を筒体１６内に嵌合状態に配置して案内棒１８に
移動可能に係合して駆動条体２６に連結する。これによ
って、表板１から突出した筒体１６内の指標片２０によ
りかご位置を表示して、表板１に正対しない位置からも
明瞭に表示を見ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、主としてエレベ
ーターの乗場に設けられてかごの位置を表示するエレベ
ーター用位置表示器に関する。

【０００２】

【従来の技術】図４は、例えば実開昭５４−１１５０７
７号公報に示された第一の従来のエレベーター用位置表
示器を示す正面図である。図において、１は表板で、表
示窓２、表示窓２の長手縁部に沿って刻印された複数の
階床文字３が設けられている。４は表示窓２に嵌め込ま
れた透明板、５は表示窓２の長手に直交した軸線によっ
て回転するドラムで、表示窓２の長手両端部にそれぞれ
設けられている。６は無端状をなし両方のドラム５に巻
掛けられた表示帯で、長手のほぼ半分に着色された表示
部７が設けられている。

【０００３】第一の従来のエレベーター用位置表示器は
上記のように構成され、図示が省略してあるが同期信号
送受信器を介して、エレベーターのかご（図示しない）
の位置に応じてドラム５が駆動される。そして、ドラム
５の回転によって表示帯６が移動して、表示部７の移動
位置に対応した階床文字３によってかごの昇降位置を表
示するようになっている。

【０００４】また、図５は例えば実公昭５５−３７５７
５号公報に示された第二の従来のエレベーター用位置表
示器を示す要部断面図である。図において、１は表板
で、表示窓２が設けられている。４は表示窓２に嵌め込
まれた透明板、８は表板１の裏面側に設けられたケー
ス、９はケース８の両方の長手端部にそれぞれ設けられ
たプーリー、１０は無端状をなし両方のプーリー９に巻
掛けられた伝動条体、１１は伝動条体１０に連結された
移動片で、複数個の発光ダイオードからなり階床文字を
表示する表示子１２が設けられている。１３は表示子１
２に給電するフレキシブルプリント配線である。

【０００５】第二の従来のエレベーター用位置表示器は
上記のように構成され、エレベーターのかごの位置に応
じてプーリー９が駆動される。そして、プーリー９の回
転によって伝動条体１０を介して移動片１１が往復移動
し、この移動中にかごの位置に対応した階床文字が表示
子１２、すなわち発光ダイオードによって表示される。
これによって、エレベーターの乗場（図示しない）にい
る待客が、かごの昇降状況について待客のいる乗場に対
して接近方向か又は隔離方向かを一目瞭然に知ることが
できるようになっている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のエ
レベーター用位置表示器では、表示部７、表示子１２が
表板１の表示窓２から引退して設けられている。このた
め、位置表示器の設置位置から側方へ離れた位置にいる
待客には、表示部７、表示子１２が見えにくいという問
題点があった。

【０００７】この発明は、かかる問題点を解消するため
になされたものであり、表板に正対しない位置からであ
っても表示を見ることができるエレベーター用位置表示
器を得ることを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】この発明に係るエレベー
ター用位置表示器においては、表板から突設されて互い
に離れて配置されたブラケットと、透光材料からなりブ
ラケットの相互間に配置されてブラケットに保持された
筒体と、この筒体の横断面における中心部に設けられ
て、筒体の長手に沿って配置された案内棒と、案内車に
巻掛けられて張設され案内棒に沿って移動可能に配置さ
れた駆動条体と、筒体内に嵌合状態に配置され案内棒に
移動可能に係合されて、駆動条体に連結された指標片と
が設けられる。

【０００９】

【発明の実施の形態】実施の形態１．図１〜図３は、こ
の発明の実施の形態の一例を示す図で、図１は設置状況
を示す斜視図、図２は図１のエレベーター用位置表示器
の縦断側面図、図３は図２の横断平面図である。図にお
いて、１は表板、８は表板１の裏面側に設けられて壁１
４の設置孔に嵌合されたケース、１５はブラケットで、
表板１から突設されて互いに上下に離れて配置されてい
る。

【００１０】１６は筒体で、透光材料からなりブラケッ
ト１５の相互間に配置されて端部がブラケット１５に保
持され、長手方向に互いにはなれた複数の階床文字３及
び階床文字３のそれぞれに対応した標識線１７が設けら
れている。１８は案内棒で、筒体１６の横断面における
中心部に設けられて筒体１６の長手に沿って配置され、
横断面がそれの一側に開口部１９を有するＣ字状に形成
されている。２０は指標片で、筒体１６内に嵌合状態に
配置されて中心部に貫通孔２１が設けられて案内棒１８
に移動可能に嵌合されている。

【００１１】２２は図２における上側のブラケット１５
内に設けられて水平軸線を介して枢着された第一案内
車、２３は図２における下側のブラケット１５内に設け
られて水平軸線を介して枢着された第二案内車、２４は
第一案内車２２に対応してケース８内に設けられた第三
案内車、２５は第二案内車２３に対応してケース８内に
設けられた第四案内車である。

【００１２】２６は駆動条体で、第一案内車２２〜第四
案内車２５に巻掛けられて表板１に設けられた挿通孔２
７に挿通され、両端部が引っ張りコイルばね２８に連結
されて無端状に張設されて、案内棒１８の中心に沿って
移動可能に配置されている。２９は連結子で、駆動条体
２６に一側が連結されて案内棒１８の開口部１９に挿通
され、他側は指標片２０に固定されている。３０は第三
案内車２４を駆動する駆動装置、３１は駆動装置３０を
制御する制御装置である。

【００１３】上記のように構成されたエレベーター用位
置表示器において、駆動装置３０が制御装置３１に制御
されてエレベーターのかご（図示しない）の昇降と同期
して付勢される。これにより、第三案内車２４を介して
駆動条体２６が移動し、この移動が連結子２９によって
指標片２０に伝動される。そして、連結子２９がかごの
昇降に対応して同方向へ移動してかごの昇降方向が表示
され、また階床文字３及び標識線１７と対向することに
よってかごの位置が表示される。

【００１４】以上説明したように、表板１から突出して
設けられた筒体１６内に指標片２０が配置されて、筒体
１６に設けられた階床文字３及び標識線１７と対向する
ことによってかごの位置が表示される。このため、位置
表示器の設置位置から側方へ離れた位置、すなわち表板
１に正対しない位置にいる待客であっても容易、かつ明
瞭に指標片２０等によるかごの状況を見知ることができ
る。

【００１５】また、表板１、ケース８の幅寸法よりも筒
体１６の横断面形を大きく設計することが容易にできる
ので、壁１４の設置孔寸法等の制約を受けることなく大
型の位置表示器を形成することができる。したがって、
見やすい位置表示器を容易に実現することができる。な
お、図１〜図３の実施の形態を応用して、指標片２０に
発光ダイオードを組み込んで、発光しながら移動するよ
うにすることも可能である。

【００１６】また、ブラケット１５に適宜な光源を組み
込んで指標片２０を照明して表示をさらに明瞭化するこ
とができる。なお、指標片２０を旋回させたり、形状を
動物、乗物等に適宜にデザインし、待客が興味を持つよ
うにしていらいらを和らげるようにすることも可能であ
る。さらに、筒体１６をエレベーターの乗場（図示しな
い）の床から天井に達する長さにして、位置表示器によ
る表示を一層明瞭化することができる。また、筒体１６
の長手を水平方向に設置する様式の位置表示器も容易に
実現することができる。

【００１７】

【発明の効果】この発明は以上説明したように、表板か
ら突設されて互いに離れて配置されたブラケットと、透
光材料からなりブラケットの相互間に配置されてブラケ
ットに保持された筒体と、この筒体の横断面における中
心部に設けられて筒体の長手に沿って配置された案内棒
と、案内車に巻掛けられて張設され案内棒に沿って移動
可能に配置された駆動条体と、筒体内に嵌合状態に配置
され案内棒に移動可能に係合されて駆動条体に連結され
た指標片とを設けたものである。

【００１８】これによって、表板から突出して設けられ
た筒体内に指標片が配置されて、筒体に設けられた階床
文字等と対向することによってかごの位置が表示され
る。このため、位置表示器の設置位置から側方へ離れた
位置、すなわち表板に正対しない位置からも、容易、か
つ明瞭に指標片等によるかごの状況を見知ることがで
き、表示機能を向上する効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施の形態１を示す図で、設置状
況を示す斜視図。

【図２】図１のエレベーター用位置表示器の縦断側面
図。

【図３】図２のIII−III矢視断面図である。

【図４】第一の従来のエレベーター用位置表示器を示
す正面図。

【図５】第二の従来のエレベーター用位置表示器を示
す要部断面図。

【符号の説明】

１表板、１５ブラケット、１６筒体、１８案内
棒、２０指標片、２２第一案内車、２３第二案内
車、２４第三案内車、２５第四案内車、２６駆動
条体。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】表板から突設されて互いに離れて配置さ
れたブラケットと、透光材料からなり上記ブラケットの
相互間に配置されて上記ブラケットに保持された筒体
と、この筒体の横断面における中心部に設けられて上記
筒体の長手に沿って配置された案内棒と、案内車に巻掛
けられて張設され上記案内棒に沿って移動可能に配置さ
れた駆動条体と、上記筒体内に嵌合状態に配置され上記
案内棒に移動可能に係合されて上記駆動条体に連結され
た指標片とを備えたエレベーター用位置表示器。