JP2002244596A - 内部に光輝描画部を有する集合透明体 - Google Patents

内部に光輝描画部を有する集合透明体

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JP2002244596A
JP2002244596A JP2001044289A JP2001044289A JP2002244596A JP 2002244596 A JP2002244596 A JP 2002244596A JP 2001044289 A JP2001044289 A JP 2001044289A JP 2001044289 A JP2001044289 A JP 2001044289A JP 2002244596 A JP2002244596 A JP 2002244596A
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JP2001044289A
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Masao Yoshida
正雄 吉田
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ART LASER GIKEN KK
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    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09FDISPLAYING; ADVERTISING; SIGNS; LABELS OR NAME-PLATES; SEALS
    • G09F13/00Illuminated signs; Luminous advertising
    • G09F13/18Edge-illuminated signs

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精細な複数の画像を遠くから視認できるよ
うな透明体を、安価且つランニング・メンテナンスコス
トを低減した形で提供すること。 【解決手段】複数の透明又は略透明の本体が集合された
内部に光輝描画部を有する集合透明体において、前記複
数の透明又は略透明の本体の一部又は全部は、該本体を
貫通する直線の集合体よりなる任意形態の描画部が形成
された本体と、前記貫通する直線と平行する本体の面か
ら光を入射する光源と、を具備する描画透明体ユニット
とされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、目視可能な文字、
図柄、絵画、模様等の描画部を必要とする表示手段に利
用されると共に工芸品、装飾品等にも使用され、高寿命
で省エネに寄与し比較的安価で、且つコンパクトにまと
められる内部に光輝描画部を有する集合透明体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、表示手段に利用されると共に工芸
品、装飾品等にも使用される描画部を有する透明体が知
られている。
【0003】しかしこの透明体は、ガラス、プラスチッ
ク、鏡等の透明又は略透明の部材の外面に各種の文字、
絵柄、模様等を表示する描画部を、印刷あるいはその形
状のフィルムを貼付して形成するものであり、透明体内
部に描画部を形成するものではない。したがって描かれ
た文字、図柄、絵画、模様等画像は、長期間使用してい
る間に印刷部の摩耗やフィルムの劣化によって不鮮明に
なるとともに、その画像近辺を綺麗に清掃することが困
難であった。
【0004】そこで透明体内部に画像を形成したものと
して、透明積層板の間に画像を印刷した透明フィルムを
介在したものが開発された。しかしこの透明積層体は、
製作工程が複雑で製造コストが高くなるばかりでなく、
画像自体を光輝させることはできなかった。
【0005】次いで、ガラス、アクリル或いは鏡等の透
明体の体内にレーザ光を照射して文字、図柄、絵画、模
様等の描画を施したものが開発された。この透明体に形
成される画像は、透明体の表面を除く体内にのみ直径5
0ミクロン程度の極細のレーザビームの断続波または連
続波により描かれているので、微細な画像表現ができて
高精細且つ立体的な意匠の描画が可能であり、また、描
画が透明体の体内のみに施されその表面が平滑であるこ
とから、透明体本体は長期間使用してもその表面が汚れ
ることがなく、絵柄等が消失することもない、表示体或
いは装飾体として優れたものであった。しかしながら、
その透明体は、その描画部が透明体の体内に描かれてい
るのみで描画部自体光るものではないので、描画部の絵
柄等を遠くから視認することができず、表示機能に限界
があるという欠点を有していた。
【0006】他方、表示板に多数のLED等の発光素子
をマトリックス状に配設し、これら発光素子を所定のプ
ログラムにしたがって発光させる表示システムが知られ
ている。この表示システムは、遠くからその表示内容を
視認できる長所を有している反面、繊細な画像を描くこ
とができないばかりでなく、何らかの濃い色を帯びてい
て透明ではなく、意匠性に劣るものであった。またこの
表示システムは、多数の発光素子を用いることから、制
作費用が多額となり、消費する電力が大きくランニング
コストが嵩むという欠点を有していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、高精
細な画像を遠くから視認できるような透明体を、安価且
つランニング・メンテナンスコストを低減した形で提供
することを課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の透明又
は略透明の本体が集合された内部に光輝描画部を有する
集合透明体において、前記複数の透明又は略透明の本体
の一部又は全部は、該本体を貫通する直線の集合体より
なる任意形態の描画部が形成された本体と、前記貫通す
る直線と平行する本体の面から光を入射する光源と、を
具備する描画透明体ユニットとした。
【0009】
【実施例】以下、本発明の内部に光輝描画部を有する集
合透明体の実施例について図面を参照して詳述する。
【0010】図1は、本発明に係る内部に光輝描画部を
有する集合透明体の斜視図、図2は、図1の一部拡大破
断図、図3は、図1の下枠のみを示す一部省略側面図で
ある。
【0011】図1、図2に示されるように、本発明に係
る内部に光輝描画部を有する集合透明体1(以下「描画
部光輝透明体」という。)の透明又は略透明の本体2の
第1の単位である正面側平板状部材20に描かれた描画
部30は、図2に示されるように、平板状部材20の表
面から裏面に向かって貫通する微細な直線の集合体によ
り形成されている。この本体を貫通する直線は、透明又
は略透明の本体表面部を除く本体内部全体に亘って伸び
ている。このことは、透明又は略透明の本体2の第2の
単位である背面側平板状部材21に描かれた描画部31
についても同様である。
【0012】この例では、描画部がその輪郭を描く線で
表されているが、この輪郭内部を全て本体を貫通する直
線で描くこともできる。ただしこの場合、描画するのに
時間がかかるので、本体を貫通する直線は、表面の鉛直
線に対し縦方向に少し傾斜して、横方向に対しては密に
形成するとともに、縦方向に対しては横方向の直線同士
の間隔の数倍乃至数10倍程度の間隔で形成するとよ
い。
【0013】図3は、下枠のみを示す一部省略側面図で
ある。この図において、貫通する直線と平行する本体の
面である本体2の下端面から光を入射する高輝度LED
6を有する光源体4が配置されている。本発明の光源体
4は、断面矩形中空体の一部が切除されてスリット孔1
5を有する枠体5と、枠体前後壁内部に固定された支持
体24に支持されたLED基板7と、該基板に固定され
たLED6とから構成されている。8は、LED基板7
上面に設けられた反射板である。この反射板は、ミラー
またはアルミ箔で形成されている。図3においては、L
ED6は2つとも下枠に配設されているが、一方を下枠
に、他方を上枠に配設しても良い。このとき反射板を、
LED6を設けていない側の枠体内に、透明本体端面に
近接あるいは接触して設けておけば、LEDから透明本
体1端部へ入射され、描画部において乱反射されないで
透明本体他端部に達した透過光は、該反射板にて反射さ
れて描画部へ再度導光される。そして、描画部において
乱反射してその輝度を向上するため再利用され、光の利
用率を上げることができる。のみならず、隣接する透明
本体への進入すること、例えば図3のLED60の光が
透明本体21へ進入して描画部の輝色が混濁すること、
を防止することができる。なお、図3に示したものはス
リット孔15両側に水平方向に伸びるフランジを形成し
ているが、フランジを設けないこともできる。この描画
部光輝透明体は、自動車のリアウインドーに搭載するこ
とを想定したもので、正面側平板状部材20に描かれた
「セダン」は、走行中常時点灯し光輝している。一方、
背面側平板状部材21に描かれた「ストップ」は、ブレ
ーキを作動したときのみ、前記「セダン」に代わって点
灯し、ストップランプとともに後続の運転者に注意を促
すものである。図4は、正面側平板状部材20に描かれ
た「セダン」が光輝している様子を、また図5は、背面
側平板状部材21に描かれた「ストップ」が光輝してい
る様子を表している。
【0014】この微細な直線を透明又は略透明の本体に
描く方法については後述する。
【0015】これらの平板状部材20、21は透明又は
略透明であればよく、例えば、ガラス、プラスチック、
鏡等が用いられるが、本実施例ではプラスチックのうち
のアクリル樹脂を使用している。アクリル樹脂は透明度
が高く表面硬度も高く、剛性も高く熱加工も容易であ
り、耐候性についてもプラスチックの中で最も高く、コ
ストも比較的安い。本体2の形状について本実施例で
は、図示のように平板状のものから構成しているが、勿
論これに限定するものではない。例えば、方形体、柱状
体、錐体、半円柱体、半球体等任意の形状のものでもよ
いが、少なくとも一面は、後に説明する反射板に密接し
得る平面を有することが必要である。
【0016】また、これらの平板状部材20、21同士
は、互いに接着されていても接着されていなくても良い
が、本実施例では、本体2の描画部3の態様を単位毎に
変更可能なように接着されていない。
【0017】本体2の第1、第2の描画透明体ユニット
内部に形成される光輝描画部30、31は、光源体4の
LED6により照光されて光輝状となるものであるが、
LED6により照光される描画部は図8に示す方法によ
り形成される。なお、この技術は同一出願人による特開
2000−62247号公報に開示されているものであ
る。即ち、図8に示されるように、被加工物である透明
平板状部材2は上面の平坦な反射板11上に密接搭載さ
れる。この反射板11は、図示しないXYテーブルに固
定されており、このXYテーブルは、所望の描画に対応
する画像情報を記憶する記憶部から送信される送信デー
タにより動作する制御部により自動制御される駆動部1
4によってXY方向に駆動される。一方、レーザ光13
を発するレーザ発振装置12は、所望の描画に対応する
画像情報を記憶する前記記憶部から送信される送信デー
タに基づいてレーザ光を発振する。この反射板は、入射
方向にレーザ光を反射するものであれば鏡でも何でもよ
く、例えば、鏡面ステンレス板を好適に用いることがで
きる。通常、アクリル樹脂板のような透明板にレーザ光
を照射しても、該レーザ光は、透明板を通過してしま
い、透明板に対して何ら作用をしないものであるが、こ
の方法によれば、レーザ発振装置12からのレーザ光1
3は反射板11により反射されることにより、レーザ発
振装置12からの直接光と反射光がともに作用して、透
明なアクリル樹脂板の表面を除く内部全体に直線状の負
傷部を形成し得る。これらの直線状負傷部が集合するこ
とにより、所望の文字、図柄、絵画、模様等の画像を描
くことができるものである。以上により、描画部光輝透
明体の描画部は、所望の形状を透明平板状部材の内部、
すなわち、透明平板状部材を貫通する直線が該部材表面
部を除く部材内部全体に亘って伸びた状態に形成するこ
とができる。
【0018】LED6は制御部9により発光制御され、
制御部9は電源部10に連結されている。制御部9は、
透明又は略透明の本体2の第1の単位である正面側平板
状部材20に描かれた描画部30「セダン」を自動車走
行中常時光輝するようにLED60を点灯し、また、透
明又は略透明の本体2の第2の単位である背面側平板状
部材21に描かれた描画部31については、運転者がブ
レーキを作動したときに出されるブレーキ信号を受けて
作動するスイッチング素子の働きにより、LED61の
みを点灯し描画部31の「ストップ」を光輝させるもの
である。
【0019】LED60、61は、枠体5の内部に多数
個並設されている。LED60、61の発光色は、赤、
橙、黄、緑、青、紫、白があるが、互いに異なるものと
することも、同じとすることもできる。本実施例では、
LED60を緑、LED61を赤として、発信しようと
する情報の内容によって色を変更して情報伝達を確実な
ものとしている。また、制御部9は、LEDからの光線
の色あいや明るさ等を微妙に制御するものである。
【0020】枠材5の内部には基板7に支持されるLE
D6が枠材5の長手方向に沿って適宜間隔で並べられ
る。本実施例では、LED6は単位の透明本体1つに対
して基板7に1列に配置した例を示したが、単位の透明
本体1つに対し2列以上の複数列配置することももちろ
ん可能である。また本実施例では、LED6を枠材に固
定した基板7に取り付けた例を示したが、基板7自体を
移動可能とすることもできる。さらに、同列上に配置さ
れた複数個のLEDを単位個数毎に発光色を異ならせる
こともできる。あるいは複数列設けたLEDを列毎に発
光色を異ならせることも可能である。さらにまた、図示
は省略するが、LED6を枠体5の背面側から光束軸が
水平となるように設け、該光束軸に対し角度45°傾斜
して配置した反射板に反射させる態様とすれば、図3に
おいて上下方向の長さを縮減することができる。また、
前記反射板の反射面を凹面とすれば集光効果を得られて
好ましい。以上の説明から明らかなように、LED6の
配置態様、列数、列内における発光色の異同、LED基
板の移動可能性等の設定変更により、様々な色表現を実
現できるものである。
【0021】LED6は公知のものであるが、本実施例
では高輝度LEDが明度向上のために採用されている。
勿論これに限定するものではない。LED6は色と明る
さを2要素とするものであり、明るさは出力と配光半値
角によりほぼ決められる。
【0022】更に、LED6は一般に、樹脂レンズ形
状、素子とレンズの距離、樹脂材料等により指向性をも
った発光となり、この広がり具合の目安となるのが配光
半値角で、光束軸上の光束量に対し光束量が1/2とな
る角度を示すものであり、この値の小さい方が指向性が
良く明るい。光源の明るさを変更するため、本実施例で
は制御部に可変抵抗を組み込んでいるが、他の明るさ調
節手段を用いることができることは勿論である。
【0023】以上により、本体2内の光輝描画部3が形
成されるのであるが、本体2の表面を除く内部に描画部
を形成する場合(以下「立体画」という。)と表面上に
描画部を形成する場合(以下「平面画」という。)との
LED照光における相違を説明する。立体画及び平面画
ともレーザ加工された描画部にLED6からの光が当る
と乱反射し、これにより描画部を光輝した状態で目視す
ることができるものである。平面画にあっては、図1に
示されるように平板状部材2の端縁にLED6を配置し
た場合は、LED6の光束軸と描画部の受光面が平行と
なる関係から、LED6から発光された逆円錐状の光の
僅かしか受光されないため、光輝状態は低レベルのもの
となる。これを回避するために、描画された面の反対側
からLEDにて照光しようとすると、透明体の裏面に照
光手段が顕れて内部に光輝描画部を有する透明体として
の趣向に欠ける。これに対し立体画は、描画部を構成す
る直線がLED6の光束軸に対し直角とし得ることか
ら、LED6からの光が全部前記直線に受光され乱反射
されて、観察者の目に到達する。このため、立体画によ
る描画部と平面画による描画部とでは、その明るさに差
が生じ、輝き方が全く異なるものとなる。すでに段落0
017において説明したように、本発明の描画部光輝透
明体1は、本体2の内部を貫通する直線の集合体よりな
る任意形態の描画部が形成され、これがLED6の光に
より各種の色や明るさを帯びて光輝し光輝描画部5を形
成する。
【0024】これらの平板状部材20、21は、相互に
接着されて1枚の透明本体とされていても良いが、互い
に接着しない形態が、複数個の単位のいずれかの透明本
体を取り替えて使用することができるため望ましい。こ
のように接着されまたは接着されていない複数単位の透
明体が、このスリット孔15内に挿入される。
【0025】図6に他の実施例を示す。本実施例は、コ
ンビニエンスストアの表看板として作成されたもので、
描画部光輝集合透明体の単位数は2で前記実施例と同じ
であるが、描画部の態様が、正面側平板状部材20に描
画部「コンビニエンスストア」30が、背面側平板状部
材21には描画部「SOS」31が描かれている点で、
前述の実施例と異なる。
【0026】描画部30には、当該表看板を設置するス
トア名を表記するものである。そして、描画部31の
「SOS」は、例えば強盗侵入時や火災発生時のような
緊急時に、描画部「SOS」を点滅光輝させ、店外にお
いて警察当局等への連絡を要請することを意図してい
る。この場合スイッチング素子は、店内の適宜箇所に設
けられるものである。これにより、ストア内の店員、顧
客の安全を確保する。
【0027】さらに、描画部30を「船名」、描画部3
1を「SOS」とし、それらを緊急避難ボートに固定し
ておき、母船が海難事故に遭遇したときにそれらを交互
に光輝させることで、事故船名及び漂流位置を捜索者に
知らせることができる。
【0028】図7に示したものは、更に他の実施例を表
すもので、描画透明体ユニットの数を3としたものであ
る。この描画部光輝集合透明体は、鉄道用表示板として
作成されている。このものは、描画部30は「宣伝広告
用表示」、描画部31は「駅名表示」、描画部32は
「電車が近づいている旨の表示」とされている。なお、
図面符号33、34、35は、LED60、61、62
から発光された光が描画部において乱反射されずに透過
した光を照明用として利用しているものである。また、
前記描画部32の制御部9は、電車通過センサーよりの
信号に基づいて「電車が近づいている旨の表示」を制御
する。
【0029】以上の実施例では、各描画透明体ユニット
に描かれる画像をそれぞれ異なるものとしているが、そ
れらを同一のものから構成しても良い。この場合、画像
の大きさに対して奥行きのある意匠性に富んだ立体画と
して表現することができる。また、請求項2に係る発明
のように、描画透明体ユニットを、透明又は略透明の3
つの本体に、1つのフルカラー画像を赤(R)、緑
(G)、青(B)に色分解したそれぞれの画像を描き、
前記3つの本体に対応させて前記赤(R)、緑(G)、
青(B)色の高輝度LEDを照射すれば、3つの描画透
明体ユニットにそれぞれ描かれた画像が全体としてフル
カラーで表現することができ、意匠的表現の幅を著しく
広くすることができる。
【0030】以上、描画透明体ユニットが3つまでの描
画部光輝集合透明体について説明してきたが、7乃至1
0単位の透明体を集合してそれぞれの単位に描画部と光
輝体を具備させ、その描画部は少しずつその姿を変化さ
せて複数描かれ、前記光源が順次発光するように制御し
て、描画部に連続した動きを表現する動画(アニメーシ
ョン)とすることもできる。例えば、ホテルのフロント
に置かれるウェルカムボードに、女性がお辞儀の動きを
表現するようにすることが好適な適用例として考えられ
る。この場合、発光体の制御部は人感知センサーと連動
させればよい。
【0031】さらに、出入口用ドアにあっては、入ると
きと出るときとで、表示する内容を例えば、「いらっし
ゃいませ」、「ありがとうございました」のように、タ
イムリーな挨拶を、文字、図柄、動画等で表現すること
も可能である。さらにまた、前記表示に併せてスピーカ
ーから音声を流すようにすることもできる。当然この場
合、人感知センサーは建物内外に設置する必要がある。
【0032】また、窓材やドア材などのように耐火性を
要求されるものにあっては、少なくとも集合透明体の最
内外層を耐火ガラスとすればよい。この場合、耐火ガラ
ス層に描画部を設けない方が耐火性の低下を防ぐ意味で
好ましい。
【0033】以上のように、本発明に係る内部に光輝描
画部を有する集合透明体は、従来にない美観・意匠を表
現するとともに、光輝描画部が透明本体内部に形成され
るため汚れや劣化が全く生じない。また、光輝描画部は
目的に応じて任意の文字、絵柄、模様等を表示すること
ができる。本発明に係る内部に光輝描画部を有する透明
体は、車両・航空機・船舶・建物等の窓、扉、看板等の
広告板、トイレ・エレベーター・非常口・鉄道路線案
内、道路標識等の案内表示板、盾、集魚灯、海難事故時
のSOS発信板等、透明な物体に描かれた描画部を光輝
させて有用な物品であれば何でも応用可能である。
【0034】 また、LEDは長寿命(現時点では30
年程度と推定されている。)でメンテナンスフリーであ
り省資源、省力に寄与し得る。さらにまた、LEDは消
費電力が小さいことから省エネであるばかりでなく、室
外においては太陽光発電素子や、室内においては電池等
の利用が可能であることから、電力供給の無い山間僻地
においても設置可能である。
【0035】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、透明体に
描かれた高精細で立体的な意匠性に富んだ画像が光輝し
ていることにより、遠くから視認することができて、そ
の表示性能を格段に向上し得る。また、多数の光源をマ
トリックス状に配置しそれらを発光させるものに比べ、
光源の配置数を著しく少なくすることができることか
ら、製作コストを低減し、消費する電力を小さくして省
資源、省エネルギーに寄与し得る。さらにまた、透明体
にはその素材以外の材料を使用しないことから、リサイ
クルを容易とすることができる。
【0036】請求項2に係る発明によれば、描画透明体
ユニットを、赤、緑、青に色分解された各画像が描かれ
た透明又は略透明の少なくとも3つの本体と、各画像の
分解色に対応する色の光源と、から構成したので、3つ
の描画透明体ユニットにそれぞれ描かれた画像が全体と
してフルカラーで表現することができ、透明体内にフル
カラー画像を表す画期的な商品を提供することができ、
透明体内の描画の意匠的表現の幅を著しく広くすること
ができる。
【0037】請求項3に係る発明によれば、各描画透明
体ユニットの本体に描かれた描画部の形態が互いに異な
るものとしたので、複数種類の情報を同時に又は順次発
信することができる。
【0038】請求項4に係る発明によれば、各描画透明
体ユニットの本体は少なくとも1面が平面とされてお
り、該各描画透明体ユニットの本体を貫通する直線は、
前記本体の平面の鉛直線に対し縦横いずれかの方向に傾
斜して形成され、該傾斜方向に対しては粗に、前記傾斜
方向に直交する方向に対しては密に形成されて、描画部
が面として描かれたものであるから、単に文字、図柄、
絵画、模様等の輪郭が描かれたものと異なり、製作コス
トを下げ、製作時間を短くしながら質感を表現すること
ができる。
【0039】請求項5に係る発明によれば、描画部がレ
ーザ光により描かれ本体を貫通する直線は本体表面部を
除く本体内部全体に亘って伸びた構成とされて、描画が
透明体の体内のみに施されその表面が平滑であることか
ら、透明体本体は長期間使用してもその表面が汚れるこ
とがなく、絵柄等が消失することもない、表示体或いは
装飾体として優れたものとし得るものである。
【0040】請求項6に係る発明によれば、複数の透明
又は略透明の本体の一部又は全部に描かれた前記任意形
態の描画部は、複数描かれて少しずつその姿を変化さ
せ、前記光源が順次発光して連続した動きを表現するよ
うにされているから、本体に描かれた画像を動画(アニ
メーション)賭して表現可能である。
【0041】請求項7に係る発明によれば、光輝描画部
の色彩を可変としたから、描画部の表示内容に応じた豊
かな表現を行うことができ、意匠性、表示機能の向上に
寄与し得る。
【0042】請求項8に係る発明によれば、光源を高輝
度LEDにより構成するとともに、輝度、明度、常時点
灯又は間欠点灯変更可能ものとしたから、明るい場所で
も描画部を視認し易くするとともに、状況に応じて描画
部の光輝の状態を変更して消費電力を低減することがで
きる。
【0043】請求項9に係る発明によれば、本体は枠体
と該枠体に取り付けられた光源とからなる光源体に支持
されていることから、透明体を起立させることができる
とともに、その光源の体裁を整えることができる。
【0044】請求項10に係る発明によれば、光源体の
枠体はその内部に反射板を具備しているので、光源から
発せられる光は無駄なく描画部の光輝用として用いられ
るので、省エネに寄与し得る。
【0045】請求項11に係る発明によれば、任意形態
の描画部が形成された透明又は略透明の複数個の本体は
互いに独立して枠体に挿脱可能とされているから、複数
種類のものを準備しておき状況に応じて選択的に利用可
能で、バリエーションに富むものである。また、複数の
透明体が接着されているときのように、一部の透明本体
の描画内容が使用不適になったときでも全部を廃棄する
必要もなく省資源、コスト低減に寄与し得る。
【0046】請求項12に係る発明によれば、前記本体
が、任意形態の描画部が形成された少なくとも1枚の透
明又は略透明アクリル板と、該アクリル板の表裏面に積
層された透明又は略透明ガラス板とから構成されている
から、耐火性が必要とされる場所でも意匠性に富んだ物
品を適用することが可能となる。
【0047】請求項13に係る発明によれば、前記内部
に光輝描画部を有する集合透明体が、移動体接近感知セ
ンサーを具備しており、前記移動体接近感知センサーが
移動体の接近を感知したことに伴い、前記光源を所定時
間作動させるものであるから、必要とするときのみ描画
部を光輝させることができるとともに、ランニングコス
トをより一層低下させることができる。
【0048】請求項14に係る発明によれば、前記内部
に光輝描画部を有する集合透明体が、移動体接近感知セ
ンサーとスピーカーを具備しており、前記移動体接近感
知センサーが移動体の接近を感知したことに伴い、前記
光源または前記光源とスピーカーを選択的に作動させる
ものであるから、状況に応じより効果的な宣伝広告を実
行し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】内部に光輝描画部を有する透明体の実施例の斜
視図。
【図2】実施例の拡大一部破断斜視図。
【図3】透明体底辺の枠体のみを示す実施例の一部透視
右側面。
【図4】正面側透明体の描画部が光輝している状態を表
す正面図。
【図5】背面側透明体の描画部が光輝している状態を表
す正面図。
【図6】他の描画部の形態を有する他の実施例を表す斜
視図。
【図7】3層の透明体の上辺のみを保持する枠体を有す
るさらに他の実施例の一部透視左側面図。
【図8】部材の内部に描画部を形成する方法を説明する
ための模式図。
【符号の説明】
1 内部に光輝描画部を有する集合透明体 2、20、21、22 本体 3、30、31、32 描画部 4 光源体 5 枠体 6、60、61、62 光源(高輝度LED) 7 LED基板枠材 8 反射板 9 制御部 10 電源部 11 XYテーブル 12 レーザ発振装置 13 レーザ光 14 駆動部 15 スリット孔 24 支持体 33、34、35 透過光
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09F 13/18 G09F 13/18 D

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユニットの本体を貫通する直線は、前記
    本体の平面の鉛直線に対し縦横いずれかの方向に傾斜し
    て形成され、該傾斜方向に対しては粗に、前記傾斜方向
    に直交する方向に対しては密に形成されて、描画部が面
    として描かれたもので複数の透明又は略透明の本体が集
    合された内部に光輝描画部を有する集合透明体であっ
    て、前記複数の透明又は略透明の本体の一部又は全部
    は、該本体を貫通する直線の集合体よりなる任意形態の
    描画部が形成された本体と、前記貫通する直線と平行す
    る本体の面から光を入射する光源と、を具備する描画透
    明体ユニットとされた内部に光輝描画部を有する集合透
    明体。
  2. 【請求項2】 前記描画透明体ユニットは、赤、緑、青
    に色分解された各画像が描かれた透明又は略透明の少な
    くとも3つの本体と、各画像の分解色に対応する色の光
    源とからなることを特徴とする請求項1に係る内部に光
    輝描画部を有する集合透明体。
  3. 【請求項3】 前記各描画透明体ユニットの本体に描か
    れた描画部の形態が互いに異なるものであることを特徴
    とする請求項1の内部に光輝描画部を有する集合透明
    体。
  4. 【請求項4】 前記各描画透明体ユニットの本体は少な
    くとも1面が平面とされており、該各描画透明体あるこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれかの内部に
    光輝描画部を有する集合透明体。
  5. 【請求項5】 前記本体を貫通する直線は、前記本体表
    面部を除く本体内部全体に亘って伸びていることを特徴
    とする請求項1乃至請求項3いずれかの内部に光輝描画
    部を有する集合透明体。
  6. 【請求項6】 前記複数の透明又は略透明の本体の一部
    又は全部に描かれた前記任意形態の描画部は、複数描か
    れて少しずつその姿を変化させ、前記光源が順次発光し
    て連続した動きを表現するようにされていることを特徴
    とする請求項1乃至請求項5いずれかの内部に光輝描画
    部を有する集合透明体。
  7. 【請求項7】 前記光輝描画部の色彩が可変とされてい
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項6いずれかの内
    部に光輝描画部を有する集合透明体。
  8. 【請求項8】 前記光源が高輝度LEDであり、輝度、
    明度、常時又は間欠点灯の変更可能のものであることを
    特徴とする請求項1乃至請求項7いずれかの内部に光輝
    描画部を有する集合透明体。
  9. 【請求項9】 前記透明又は略透明の本体は、枠体と該
    枠体に取り付けられた光源とからなる光源体に支持され
    ていることを特徴とする請求項1乃至請求項8いずれか
    の内部に光輝描画部を有する集合透明体。
  10. 【請求項10】 前記光源体の枠体は、その内部に反射
    板を具備していることを特徴とする請求項1乃至請求項
    9いずれかの内部に光輝描画部を有する集合透明体。
  11. 【請求項11】 前記任意形態の描画部が形成された透
    明又は略透明の複数個の本体は、互いに独立して枠体に
    挿脱可能とされていることを特徴とする請求項1又は請
    求項3乃至請求項10いずれかの内部に光輝描画部を有
    する集合透明体。
  12. 【請求項12】 前記本体が、任意形態の描画部が形成
    された少なくとも1枚の透明又は略透明アクリル板と、
    該アクリル板の表裏面に積層された透明又は略透明ガラ
    ス板とから構成され、耐火性が向上されていることを特
    徴とする請求項1乃至請求項11いずれかの内部に光輝
    描画部を有する集合透明体。
  13. 【請求項13】 前記内部に光輝描画部を有する集合透
    明体が、移動体接近感知センサーを具備しており、前記
    移動体接近センサーが移動体の接近を感知したことに伴
    い、前記光源を所定時間作動させるものであることを特
    徴とする請求項1乃至請求項12いずれかの内部に光輝
    描画部を有する集合透明体。
  14. 【請求項14】 前記内部に光輝描画部を有する集合透
    明体が、移動体接近感知センサーとスピーカーを具備し
    ており、前記移動体接近センサーが移動体の接近を感知
    したことに伴い、前記スピーカーまたは前記光源とスピ
    ーカーを選択的に作動させるものであることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項13いずれかの内部に光輝描画部
    を有する集合透明体。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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