JP2000006735A - 自動車用グロメット - Google Patents

自動車用グロメット

Info

Publication number
JP2000006735A
JP2000006735A JP10179473A JP17947398A JP2000006735A JP 2000006735 A JP2000006735 A JP 2000006735A JP 10179473 A JP10179473 A JP 10179473A JP 17947398 A JP17947398 A JP 17947398A JP 2000006735 A JP2000006735 A JP 2000006735A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grommet
thin plate
opening
shape
present
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10179473A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Kamo
博秋 加茂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP10179473A priority Critical patent/JP2000006735A/ja
Publication of JP2000006735A publication Critical patent/JP2000006735A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 開閉部の開閉動作によりグロメットに作用す
る捩れの応力による、グロメットの捩れや変形を吸収で
きる自動車用グロメットを提供する。 【解決手段】 ワイヤハーネスが挿通される保護筒7
と、保護筒7の端部をパネルに形成された貫通穴に取り
付ける結合体5とを有してなる自動車用グロメットにお
いて、結合体5は、前記貫通穴の縁部に取り付けられる
筒状の基部3と、基部3の内壁と保護筒7の先端部との
間に形成された可撓性を有する薄板状部材2とからな
り、薄板状部材2は、保護筒7から基部3に向かって延
びる複数のひだ8を有して形成されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のドアと車
体間など、開閉部と車体間に配線されるワイヤハーネス
を保護する自動車用グロメットに係り、特に、開閉部の
開閉時に起こるグロメットの捩れ及び変形を吸収するの
に好適なグロメットの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用グロメットは、自動車の車体と
開閉部との間に配線されるワイヤハーネスが、車体と開
閉部との間で外へ露出する部分を覆って保護するもので
ある。一般にグロメットは、ワイヤハーネスを挿通する
中空筒状の保護筒と、グロメットを車体やドアなどに取
り付けるため保護筒の両端部に設けられた結合体とから
構成される。
【0003】このような自動車用グロメットに関して、
実開平1−131227号公報によれば、グロメットを
構成する保護筒を蛇腹状に形成し、かつ、その蛇腹を螺
旋状に形成することで、開閉部の開閉動作に伴うグロメ
ットに作用する捩れの応力を吸収する構造が提案されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記公報のよ
うな構造の自動車用グロメットでは、グロメットに作用
する捩れの応力を吸収するために、保護筒が十分な長さ
を有する必要がある。もし、保護筒の長さが十分にとれ
ない場合、グロメットに作用する捩れの応力の吸収しろ
が小さくなり、捩れの応力の吸収能力が低下する。すな
わち、保護筒の捩れによる損傷や結合体の変形によりグ
ロメットの防水・防塵のシール性が低下するという問題
がある。
【0005】本発明の課題は、ドアなどの開閉部の開閉
によってグロメットに作用する捩れの応力を十分に吸収
できる構造の自動車用グロメットを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の自動車用グロメ
ットは、以下の手段により上記課題を解決する。ワイヤ
ハーネスが挿通される保護筒と該保護筒の端部をパネル
に形成された貫通穴に取り付ける結合体とを有してなる
自動車用グロメットにおいて、前記結合体は、前記貫通
穴の縁部に取り付けられる筒状の基部と、この基部の内
壁と前記保護筒の先端部との間に形成された可撓性を有
する薄板状部材とからなり、この薄板状部材は、前記保
護筒から前記基部に向かって延びる複数のひだを有して
形成されてなる。
【0007】このような構造とすることにより、本発明
によれば、以下の作用により上記課題を解決できる。す
なわち、開閉部の開閉により、グロメットに捩れの応力
が加わった場合、結合体の可撓性を有する薄板状部材の
複数のひだが伸縮・変形することでグロメットに作用す
る力は十分に小さくなる。つまり、グロメットに加わる
捩れの応力は、結合体の薄板状部材のひだを伸縮・変形
する力となり吸収される。
【0008】また、薄板状部材のひだの長さや形状によ
り、グロメットの捩れの応力の吸収能力を調整すること
ができる。例えば、ひだをくの字状または弧状に曲折し
た形状とすることでひだを長くすれば、捩れの応力の吸
収能力を大きくすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。本発明の自動車用グロメットの一実
施形態を図1乃至図6を用いて説明する。まず、図2に
より、グロメットの使用例について説明する。本実施形
態では、グロメット1は、2つの結合体5と結合体5を
両端に有する保護筒7とからなり、図2のように結合体
5によって車体17とドア19に取り付けられている。
パワーウインドを装備した自動車では、ドア19にモー
タ21やスイッチ23が設けられており、これらの駆動
機構と車体側機器とを電気的に接続するためにワイヤハ
ーネス25が配線されている。グロメット1は、車体1
7とドア19間に設置され、ワイヤハーネス25が外部
に露出した部分を保護している。ドア19を閉じたと
き、車体17とドア19の間にグロメット1が挟み込ま
れないため、ワイヤハーネス25の貫通穴の段差29に
より、結合体5の取付位置がずらしてある。このため、
グロメット1は、ドアを閉じた場合、車体17とドア1
9間の所定の位置または空間に収まるようになってい
る。ところが、この段差29のため、ドアの開閉動作に
より捩れの応力がグロメット1を構成する保護筒7や保
護筒7と結合体5の連結部などに作用する。
【0010】次に、図1及び図3乃至図5を用いて本実
施形態の自動車用グロメットの構造を説明する。図1
は、結合体の斜視図である。図3は、結合体の平面図、
図4は、断面図である。図5は、ひだの断面図である。
【0011】図1及び図3乃至図4に示すように、本実
施形態のグロメット1は、可撓性を有する軟質ゴムや軟
質合成樹脂などで一体成形されている。グロメット1
は、薄板状部材2と薄板状部材2を取り囲むリング状の
基部3からなる結合体5と、リング状の基部3よりも小
さな径で、かつ、同軸上に形成された中空筒状の保護筒
7とから構成される。薄板状部材2には、保護筒7から
基部3に向かってくの字状または弧状に曲折して延びる
ひだ8が形成されている。また、基部3の外壁面には、
ワイヤハーネスを挿通するために車体などのパネル9に
穿設された貫通穴に結合体5を係止するための係止溝1
1がリング状に形成されている。
【0012】このような構成の自動車用グロメットの本
発明の特徴部について説明する。保護筒7は、可撓性を
有する薄板状部材2中央部で、複数のくの字状または弧
状に曲折して延びるひだ8と連なり、結合体5に連結さ
れている。このため、ドアの開閉により、グロメット1
の保護筒7に捩れ変形の応力が作用した場合、この応力
は、ひだ8が、くの字状から直線状に、また、直線状か
らくの字状に伸縮・変形する力となる。図3の状態を安
定状態とした場合、図6(a)は、グロメット1に保護筒
7に矢印13方向の捩れの応力が作用した場合、(b)
は、グロメット1に保護筒7に矢印15方向の捩れの応
力が作用した場合のひだ8の状態を示す。
【0013】このように、グロメット1は、保護筒7に
捩れの応力が作用したとき、結合体5の薄板状部材2に
形成された複数のひだ8を伸縮・変形させる力となり、
捩れ変形の応力を吸収する。また、保護筒7に作用する
捩れ変形の応力を吸収できるため、結合体5の変形によ
る結合体5とパネル9との間のシール性の低下を防ぐこ
ともできる。すなわち、グロメット1は、ドア19の開
閉によって起こる保護筒7に作用する捩れの応力を結合
体5の薄板状部材2で吸収し、グロメット1の保護筒7
の損傷や結合体5の変形による防水・防塵のシール性の
低下を低減することができる。さらに、本発明のグロメ
ット1は、保護筒7の長さと形状を自由に選ぶことがで
きるため、ドアなどの開閉部の解放時の見栄え、グロメ
ットの耐久性など車両要件の厳しい車に対応できる。
【0014】また、グロメット1は、薄板状部材2の複
数のひだ8により、保護筒7に作用する折れの応力も吸
収することができる。すなわち、グロメット1は、折れ
の応力も、複数のひだ8を伸縮・変形する力として吸収
することができる。このように、保護筒7の折れの応力
も結合体5の薄板状部材2で吸収できるため、折れによ
る保護筒の劣化や結合体の変形による防水・防塵のシー
ル性の低下を低減することができる。
【0015】また、本実施形態では、保護筒7を中空筒
状のものとしたが、本発明においては、保護筒7が、捩
れ変形の吸収に関与しないため、保護筒の形状・形態は
制限されず、従来技術の蛇腹状の保護筒などと組み合わ
せることもできる。
【0016】また、本実施形態では、基部3と薄板状部
材1と保護筒7とは一体成形されているが、各々を別の
部品とすることもできる。
【0017】また、本実施形態では、薄板状部材2のひ
だ8をくの字状または弧状に曲折した形状としたが、保
護筒に作用する応力に応じた吸収能力を有する様々なひ
だ形状にすることができる。捩れの吸収能力は、保護筒
7から基部3までのひだの長さが長いほど高い。このた
め、本実施形態のくの字状または弧状に曲折した形状の
ものが、捩れの応力を吸収する効果が大きい。
【0018】また、結合体5の平面形状を円形にしてい
るが、楕円形や多角形などにすることもできる。しか
し、前記と同様の理由により本実施形態の円形の平面形
状を有するものが、全てのひだの長さを均一にできるた
め、捩れの応力を吸収する効果が大きい。
【0019】また、本実施形態では、結合体5は、係止
溝11をパネル9に係止することで結合したが、結合体
5の底面で接着剤などによりパネル9に結合体5を結合
することでグロメットを取り付けることもできる。
【0020】また、本実施形態では、グロメット1を車
体17とドア19との間に取り付けた例を示したが、本
発明のグロメットは、これに限らず、車体と様々な開閉
部の間に設置することができる。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、グロメットに作用する
捩れの応力を結合体の薄板状部材で吸収できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用してなる自動車用グロメットの一
実施形態の斜視図である。
【図2】本発明を適用してなる自動車用グロメットの使
用例を示す図である。
【図3】本発明を適用してなる自動車用グロメットの一
実施形態の平面図である。
【図4】本発明を適用してなる自動車用グロメットの一
実施形態の断面図である。
【図5】図2のA−Aの線におけるひだの断面図であ
る。
【図6】薄板状部材の作動を示した図であり、(a)は反
時計周りの方向の捩れの応力が作用した場合、(b)は時
計周りの方向の捩れの応力が作用した場合のひだの状態
を示す。
【符号の説明】
1 グロメット 2 薄板状部材 3 基部 5 結合体 7 保護筒 9 パネル 11 係止溝 13, 15 回転方向 17 車体 19 ドア 21 モータ 23 スイッチ 25 ワイヤハーネス 29 段差

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤハーネスが挿通される保護筒と該
    保護筒の端部をパネルに形成された貫通穴に取り付ける
    結合体とを有してなる自動車用グロメットにおいて、 前記結合体は、前記貫通穴の縁部に取り付けられる筒状
    の基部と、該基部の内壁と前記保護筒の先端部との間に
    形成された可撓性を有する薄板状部材とからなり、該薄
    板状部材は、前記保護筒から前記基部に向かって延びる
    複数のひだを有して形成されてなることを特徴とする自
    動車用グロメット。
  2. 【請求項2】 前記複数のひだが、前記保護筒から前記
    基部に向けてくの字状または弧状に曲折して形成されて
    なることを特徴とする請求項1に記載の自動車用グロメ
    ット。
JP10179473A 1998-06-26 1998-06-26 自動車用グロメット Pending JP2000006735A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10179473A JP2000006735A (ja) 1998-06-26 1998-06-26 自動車用グロメット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10179473A JP2000006735A (ja) 1998-06-26 1998-06-26 自動車用グロメット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000006735A true JP2000006735A (ja) 2000-01-11

Family

ID=16066470

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10179473A Pending JP2000006735A (ja) 1998-06-26 1998-06-26 自動車用グロメット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000006735A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3013524A1 (fr) * 2013-11-18 2015-05-22 Peugeot Citroen Automobiles Sa Fourreau a embout rotatif pour faisceau electrique apte a etre monte entre le chassis et un ouvrant d'un vehicule automobile
JP2015524646A (ja) * 2012-07-19 2015-08-24 ハベル リミテッド ケーブルグランド
WO2020094227A1 (en) * 2018-11-07 2020-05-14 Volvo Truck Corporation Viewing system for a vehicle and vehicle comprising such viewing system

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015524646A (ja) * 2012-07-19 2015-08-24 ハベル リミテッド ケーブルグランド
FR3013524A1 (fr) * 2013-11-18 2015-05-22 Peugeot Citroen Automobiles Sa Fourreau a embout rotatif pour faisceau electrique apte a etre monte entre le chassis et un ouvrant d'un vehicule automobile
WO2020094227A1 (en) * 2018-11-07 2020-05-14 Volvo Truck Corporation Viewing system for a vehicle and vehicle comprising such viewing system
US11414013B2 (en) 2018-11-07 2022-08-16 Volvo Truck Corporation Viewing system for a vehicle and vehicle comprising such viewing system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8544147B2 (en) Grommet
JP3944067B2 (ja) 防水グロメット
US6897380B2 (en) Grommet for a wire harness
US7952032B2 (en) Grommet
JPH0266816A (ja) グロメット
JP4791396B2 (ja) グロメットおよびその組付方法
KR102127062B1 (ko) 그로밋
JP7410821B2 (ja) ステアリングホイール
US6079764A (en) Wiring harness arranging construction
CN111619471A (zh) 索环以及线束
JP2000006735A (ja) 自動車用グロメット
US20110027522A1 (en) Resin molded component for vehicle
JP3936551B2 (ja) グロメットの電線配索構造
JP3119179B2 (ja) グロメット
JP4630242B2 (ja) グロメット
JP2005178466A (ja) ドアハーネスの取付構造
JP4913488B2 (ja) グロメット
JP2002308015A (ja) パッキン
WO2021241178A1 (ja) 配線モジュール
US11691568B2 (en) Articulating visual aid winglet
JP3878523B2 (ja) 自動車用ウェザーストリップ
JP2000016195A (ja) グロメット
JP3092895B2 (ja) 内装材取付構造
KR20080051727A (ko) 차량용 스티어링 시스템의 슬라이딩 벨로우즈 설치구조
JP3627262B2 (ja) ドアウエザストリップ