JP2000006661A - 自動車用サンバイザ - Google Patents

自動車用サンバイザ

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JP2000006661A
JP2000006661A JP17368098A JP17368098A JP2000006661A JP 2000006661 A JP2000006661 A JP 2000006661A JP 17368098 A JP17368098 A JP 17368098A JP 17368098 A JP17368098 A JP 17368098A JP 2000006661 A JP2000006661 A JP 2000006661A
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Kiyotaka Taguchi
清高 田口
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Kasai Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量でかつ耐衝撃性に優れた発泡成形体をサ
ンバイザコアとしてサンバイザ表皮により被包してなる
自動車用サンバイザにおいて、周縁部の外観見栄えを高
め、サンバイザ表皮の剥離等の不具合をなくした自動車
用サンバイザを提供すること。 【解決手段】 ビーズ発泡成形体等からなるサンバイザ
コア30の周縁の一部、あるいは全周に沿ってV字溝等
の肉抜き溝部50を形成し、サンバイザ表皮40の溶着
加工時、肉抜き溝部50によりサンバイザコア30周縁
部を撓み変形させ、溶着加工後、サンバイザコア30周
縁部の復元性を利用してサンバイザ表皮40の溶着部4
1をサンバイザコア30側に近接する方向にテンション
を作用させて、シワ,弛みの発生をなくす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軽量で、かつ耐衝
撃性に優れたビーズ発泡成形体等の発泡体をサンバイザ
コアとして使用した自動車用サンバイザに関するもの
で、サンバイザコアを被包するサンバイザ表皮の周縁部
にシワ,タルミ等が発生することがなく、外観意匠性を
高めた自動車用サンバイザに関する。
【0002】
【従来の技術】通常、自動車室内の前席側乗員の斜め上
方には、太陽光線や夜間の対向車のライトから運転視界
を確保するために自動車用サンバイザが設置されてお
り、図8に示すように、自動車用サンバイザ1は、所望
の遮光面積を備えたサンバイザ本体2が回動用シャフト
3を介して天井面4に回動可能に取り付けられている。
【0003】そして、サンバイザ本体2は、サンバイザ
コア5の外表面をサンバイザ表皮6により被包して構成
されており、このサンバイザコア5としては、操作性や
耐衝撃性を考慮して、軽量でかつ衝撃強度に優れた材質
のものが好まれる傾向にあり、最近ではサンバイザコア
5としてPPビーズ発泡成形体,PEビーズ発泡成形体
等のビーズ発泡成形体やウレタン発泡成形体等の発泡成
形体が多用されており、サンバイザ表皮6としては、塩
ビシートや不織布裏面に塩ビシートを貼付したものが使
用されている。
【0004】更に、サンバイザコア5の外表面にサンバ
イザ表皮6を被包する方法としては、図9に示すよう
に、ウエルダ金型7,8内にサンバイザコア5の上下面
にサンバイザ表皮6のシート状のものを挾み込んで設置
し、ウエルダ金型7,8を型締めし、サンバイザ本体2
の周縁形状に沿って設けられている上下電極7a,8a
に高周波電流を通電し、サンバイザ表皮6の溶着及びシ
ールカットを行なってサンバイザ本体2の製作を完了し
ている。
【0005】尚、サンバイザ表皮6として塩ビシート系
のものを溶着する際には、高周波ウエルダ溶着加工方法
が使用され、PET(ポリエステル)クロス等、高周波
ウエルダ特性の劣る材質のものでは、超音波溶着加工方
法を使用する等、サンバイザ表皮6の材質に応じてサン
バイザコア5の外表面をサンバイザ表皮6により被包
し、サンバイザコア5の周縁部5aに沿って溶着加工が
行なわれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、発泡成
形体を使用したサンバイザコア5をウエルダ金型7,8
にセットしてサンバイザコア5の周縁部5aに沿ってサ
ンバイザ表皮6を溶着加工する際、サンバイザコア5が
クッション性や復元性を持たないため、サンバイザコア
5の周縁部5aとウエルダ溶着部wとの間のクリアラン
ス(図9中符号dで示す)の調整が非常に難しく、例え
ば、クリアランスが小さい場合は、所望の溶着強度が得
られず、サンバイザ表皮6の溶着部wに剥離が生じると
いう不具合があり、また、クリアランスが大きい場合に
は、サンバイザ表皮6に弛みシワが生じ、いずれにおい
ても外観不良や成形不良を伴なうという問題点があっ
た。
【0007】更に、サンバイザコア5がウエルダ金型
7,8の型面に追従させるように、多大なプレス圧をか
ける場合には、型構造的に補強構造が必要とされ、金型
加工費が嵩むとともに、金型重量も増大し、プレスに係
る負荷が多大となり、有効な対策とはなり得なかった。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、ビーズ発泡成形体等の発泡成形体を使用した
サンバイザコアの外表面をサンバイザ表皮により被包
し、サンバイザコアの周縁部に沿ってサンバイザ表皮を
溶着固定してなる自動車用サンバイザにおいて、周縁部
にシワ,弛み等の発生がなく、周縁部の美観に優れ、か
つ溶着金型の加工精度も比較的ラフに行なえ、多大なプ
レス圧を必要としない自動車用サンバイザを提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る自動車用サンバイザイは、発泡成形体
からなるサンバイザコアの外表面をサンバイザ表皮によ
り被包し、サンバイザコアの周縁部に沿ってサンバイザ
表皮を溶着加工することにより形成されたサンバイザ本
体を回動用シャフトにより支承してなる自動車用サンバ
イザにおいて、前記サンバイザコアの周縁部の一部、あ
るいは全周に沿って肉抜き溝部が形成されていることを
特徴とする。
【0010】ここで、サンバイザは、所望の遮光面積を
備えたサンバイザ本体を回動用シャフトにより回動可能
に支承してなり、この回動用シャフトはブラケットを介
して天井面に取り付けられ、サンバイザ本体は天井面
(収納凹部が形成されている)への格納姿勢と、この格
納姿勢から下方向に回動してフロントウインドウとほぼ
平行面となる展開姿勢との間で上下動可能であり、か
つ、シャフトをブラケット回りに回動させることによ
り、サイドウインドウ側への回動も可能である。
【0011】サンバイザコアは、PPビーズ発泡成形
体,PEビーズ発泡成形体のようなビーズ発泡成形体や
ウレタン発泡成形体等の使用が可能であり、成形性,耐
衝撃性,コスト等を考慮すれば、20倍発泡のPPビー
ズ発泡成形体が適している。
【0012】また、サンバイザ表皮としては、PVCシ
ート,不織布裏面にPVCシートをラミネートした複合
シート,クロス等が使用できるが、PVCシートや不織
布裏面にPVCシートをラミネートしたものは高周波溶
着加工によりサンバイザ表皮の溶着が行なわれ、クロス
等では超音波溶着加工により溶着を行なう。
【0013】更に、サンバイザコアの周縁の一部、ある
いは全周に設置される肉抜き溝部としては、V字溝部,
U字溝部,半円形溝部等、適宜形状に設定されて良い
が、金型によりサンバイザコア周縁部を圧縮変形させて
サンバイザコアの周縁部に沿ってサンバイザ表皮を溶着
加工する際、サンバイザコア周縁部の撓み性を確保する
意味で、また、サンバイザコアの型抜き上、アンダーカ
ット部が無理抜きできるV字溝部が好ましい。
【0014】以上の構成から明らかなように、請求項1
記載の発明によれば、サンバイザコアの周縁部の一部、
あるいは全周に沿って、肉抜き溝部が形成されており、
サンバイザコア周縁部を圧縮変形させてサンバイザ表皮
を溶着する際、サンバイザコアの周縁部は肉抜き溝部の
溝幅が狭くなる方向に撓み変形するため、溶着加工後、
サンバイザコア周縁部が基の形状に戻り、サンバイザ表
皮のシワ解消、弛み解消方向にテンションが加わること
になる。また、サンバイザコア周縁部とサンバイザ表皮
溶着部との間に生じたスキについても、サンバイザコア
が基の形状に復元する際にサンバイザ表皮に加わるテン
ション作用により解消することができる。
【0015】よって、サンバイザコア周縁部とサンバイ
ザ表皮の溶着加工ポイントとの間のクリアランスを比較
的ラフに設定できる。
【0016】次いで、請求項2記載の発明によれば、サ
ンバイザコアとしてPPビーズ発泡成形体を使用すると
いう構成であるため、軽量で耐衝撃性に優れるというP
Pビーズ発泡成形体の特長を生かすことができる。
【0017】更に、請求項3記載の発明によれば、サン
バイザコアの周縁の一部、あるいは全周に形成される肉
抜き溝部として、V字溝部としたから、サンバイザ表皮
の溶着加工時、金型によりサンバイザコアは上下からプ
レス圧がかけられるが、V字溝部の中央を基点として、
サンバイザコアの周縁部が撓み易く、かつ、上下の撓み
量がほぼ同一であるため、接合部における上下のバラツ
キがなく、蛇行を確実に防止できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る自動車用サン
バイザの実施形態について、図1乃至図7に基づいて詳
細に説明する。
【0019】図1は本発明に係る自動車用サンバイザの
一実施形態を示す室内側から見た外観図、図2は同自動
車用サンバイザの構成を示す断面図、図3は図2に示す
自動車用サンバイザの要部を示す拡大断面図、図4は本
発明に係る自動車用サンバイザにおけるサンバイザ表皮
の溶着加工に使用するウエルダ金型の概要図、図5は本
発明に係る自動車用サンバイザにおけるサンバイザ表皮
の溶着加工工程を示す説明図、図6は本発明に係る自動
車用サンバイザにおけるサンバイザコア周縁部の形状変
化を示す説明図、図7は本発明に係る自動車用サンバイ
ザにおけるサンバイザコアの溶着加工後の状態を示す説
明図である。
【0020】図1,図2において、本発明に係る自動車
用サンバイザ10は、所望の遮光面積を備えたサンバイ
ザ本体20の長手方向一端側にL字状の回動用シャフト
11が挿通されて、この回動用シャフト11によりサン
バイザ本体20が回動可能に支承され、回動用シャフト
11はブラケット12を介して天井面13に固定されて
いる。
【0021】尚、本実施形態においては、サンバイザ本
体20は、回動用シャフト11と補助ノブ14とにより
2点支持されており、補助ノブ14は、天井面13側に
設けられているホルダ15に嵌着される。
【0022】また、サンバイザ本体20は、天井面13
に格納された格納姿勢からフロントウインドウと、略平
行となるような展開姿勢の間で回動用シャフト11廻り
に上下動可能であり、かつ、回動用シャフト11をブラ
ケット12間で回動操作することにより、サイドウイン
ドウ側への操作も可能である。尚、天井面13にはサン
バイザ本体20よりやや大きめの凹部16が形成され、
この収納凹部16内に図2に示すようにサンバイザ本体
20が格納される。
【0023】次に、サンバイザ本体20の構成について
説明すると、このサンバイザ本体20は、芯部を構成す
るサンバイザコア30と、サンバイザコア30の外表面
を被包するサンバイザ表皮40とから大略構成されてお
り、上記サンバイザコア30は、20倍発泡のPPビー
ズ発泡成形体が使用されるとともに、サンバイザ表皮は
PVCシートが使用され、更に、サンバイザコア30の
周縁部の全周に沿ってV字形等の肉抜き溝部50が形成
されていることが特徴であり、寸法的には、サンバイザ
コア30の一般部の厚みが約20mmであり、V字形の
肉抜き溝部31としては、溝深さ3〜5mm、溝幅が約
7mmに設定されている。尚、肉抜き溝部50として
は、U字形溝部,半円形溝部等、形状は適宜選択されて
良い。
【0024】この他に、サンバイザコア30の素材とし
て、PEビーズ発泡成形体やポリウレタン発泡成形体の
使用が可能であるが、サンバイザコア30の特徴とし
て、軽量で耐衝撃性に優れ、成形性も良く、しかも、廉
価であり、特に、肉抜き溝部50の機能を生かすために
は、サンバイザコアが硬質であることが好ましいことか
ら、PPビーズ発泡成形体が良い。更に、サンバイザ表
皮40としては、PVCシートの他に、不織布裏面にP
VCシートを裏打ちした複合シート材料やクロス等の使
用が可能である。
【0025】次いで、図4はサンバイザコア30とサン
バイザ表皮40とを一体化する際に使用する高周波ウエ
ルダ金型の構成を示す概要図であり、図5は高周波ウエ
ルダ金型を使用してサンバイザコア30とサンバイザ表
皮40との一体化加工を示す説明図である。
【0026】すなわち、図4に示すように、高周波ウエ
ルダ金型60は、ウエルダ下型61と、ウエルダ上型6
2とから構成され、ウエルダ下型61には下部電極6
3、ウエルダ上型62には上部電極64が対応して設け
られており、上下電極63,64間には高周波発振器6
5が設置されている。
【0027】尚、上部電極64は、溶着加工と同時にカ
ット加工も行なえるように先端が鋭利状に形成されてい
るとともに、ウエルダ下型61及びウエルダ上型62の
周縁部は、サンバイザコア30の周縁部を圧縮変形でき
るように、製品形状を基準とした型面に肉盛りaが施さ
れた形状に設定されている。
【0028】次に、サンバイザコア30とサンバイザ表
皮40との一体化工程について説明すると、まず、ウエ
ルダ下型61上にサンバイザコア30とサンバイザ表皮
40とをセットした後、ウエルダ上下型61,62を型
締めし、下部電極63と上部電極64間に高周波発振器
65を通じて通電することにより、サンバイザコア30
の周縁部に沿ってサンバイザ表皮40を溶着部41に沿
って溶着加工を行なう。そして、ウエルダ上下型61,
62によりサンバイザ表皮40及びサンバイザコア30
が圧締めされ、特に、ウエルダ上下型61,62の周縁
部が肉盛りされているため、サンバイザコア30の周縁
に形成されている肉抜き溝部50の溝幅が狭くなる方向
にサンバイザコア30の周縁部が撓み変形する。
【0029】そして、サンバイザ表皮40が上下電極6
3,64間で溶着加工された後、ウエルダ上下型61,
62の型開き後、高周波ウエルダ金型60から取り出さ
れたサンバイザ本体20は、図6(a)に示すように、
溶着加工時においてはサンバイザコア30周縁部の肉抜
き溝部50の溝幅が狭く規制されているが、サンバイザ
コア30の復元作用により、図6(b)に示すように、
肉抜き溝部31が基の溝幅となるようにサンバイザコア
30の周縁部が拡開変形する際、サンバイザ表皮40も
矢印方向に引っ張られ、サンバイザ本体20の周縁部は
サンバイザ表皮40にシワ,弛みが生じることがなく、
所望の湾曲形状が得られることになる。
【0030】尚、肉抜き溝部50として、V字溝部を採
用した場合、特に、サンバイザコア30が撓み変形する
際、V字溝部を境として、上下の撓み量をほぼ同一に設
定できるため、サンバイザ表皮40がテンションにより
引っ張られ、溶着部41のラインが蛇行することがない
とともに、V字溝部を採用した場合、U字溝部や半円形
溝部に比べサンバイザコア30の型抜きが円滑に行なえ
るという有利さがある。
【0031】また、図7に示すように、この肉抜き溝部
31内にはサンバイザ表皮40のウエルダ溶着時に生じ
るブース42が収容されることになり、ブース42が原
因となる凸部が生じることがなく、このブース42が十
分形成されることにより、ウエルダ強度も向上し、剥離
強度が強化されるという利点もある。
【0032】このように、本発明に係る自動車用サンバ
イザ10においては、サンバイザコア30の周縁部に肉
抜き溝部50を形成することにより、サンバイザ表皮4
0の溶着部41はサンバイザコア30側に引き寄せら
れ、シワ,弛み等が発生することがない良好な外観が得
られるとともに、サンバイザコア30とサンバイザ表皮
40の溶着部41との間のクリアランス(図5中符号d
1 で示す)を大きめに設定してもサンバイザ表皮40
の溶着部41がサンバイザ表皮40の戻りテンションに
よりサンバイザコア30と密着し、シワが生じることが
ないため、クリアランスd1 の調整に厳密な精度が要求
されることがなく、溶着加工時における金型精度等を比
較的ラフに管理でき、成形管理が容易に行なえるという
利点もある。
【0033】なお、本実施形態では、サンバイザコア3
0の周縁に沿う全周に沿って肉抜き溝部50を形成した
が、サンバイザコア30の周縁の一部、例えば、サンバ
イザ10の回動操作時、乗員の目に触れやすい開放端縁
側のみに肉抜き溝部50を限定設定しても良い。
【0034】更に、本実施形態では、サンバイザ表皮4
0として塩ビシートを使用するため、高周波ウエルダ金
型60を使用したが、サンバイザ表皮40としてクロス
を使用する場合には超音波溶着用ホーンを使用してサン
バイザ表皮40の溶着加工を行なえば良く、本発明は、
上述した実施形態に限定されるものではない。
【0035】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明に係る自動車
用サンバイザは、以下に記載する格別の作用効果を有す
る。
【0036】(1)請求項1記載の発明によれば、サン
バイザコアの周縁部の一部、あるいは全周に肉抜き溝部
を設け、サンバイザ表皮を溶着加工する際、サンバイザ
コアに設けた肉抜き溝部を利用してサンバイザコア周縁
部を撓み変形させるというものであるから、サンバイザ
コア周縁部の復元作用により、サンバイザ表皮の溶着部
がサンバイザコア側に引き寄せられ、サンバイザ表皮周
縁部にシワ,弛みが発生することがなく、サンバイザの
周縁見栄えを著しく向上させることができるという効果
を有する。
【0037】(2)請求項1記載の発明によれば、サン
バイザコアの周縁部の一部、あるいは全周に肉抜き溝部
を設け、サンバイザ表皮を溶着加工する際、サンバイザ
コアに設けた肉抜き溝部を利用してサンバイザコア周縁
部を撓み変形させるというものであるから、サンバイザ
コア周縁部とサンバイザ表皮の溶着部との間のクリアラ
ンスを比較的大きく設定できるため、サンバイザ表皮の
溶着部が剥離するパンク不良等を確実に防止できるとと
もに、クリアランス調整作業も簡素化でき、金型加工時
の加工精度も緩和できるという効果を有する。
【0038】(3)請求項1記載の発明によれば、サン
バイザコアの周縁部の一部、あるいは全周に肉抜き溝部
を設け、サンバイザ表皮を溶着加工する際、サンバイザ
コアに設けた肉抜き溝部を利用してサンバイザコア周縁
部を撓み変形させるというものであるから、サンバイザ
表皮の溶着加工時、形成されるブースがサンバイザコア
に設けた肉抜き溝部内に収容できるため、ブースが原因
となる表面凹凸が解消されるとともに、十分なブースを
確保でき、剥離強度が強化できるという効果を有する。
【0039】(4)請求項2記載の発明によれば、サン
バイザコアとしてPPビーズ発泡成形体を使用するとい
う構成であるため、PPビーズ発泡成形体が軽量で耐衝
撃性に優れているため、製品の意匠性を高めることがで
きるとともに、製品の軽量化並びに耐衝撃性を高めるこ
とができという効果を有する。
【0040】(5)請求項3記載の発明によれば、肉抜
き溝部はV字形状に設定するという構成であるため、サ
ンバイザ表皮の溶着加工時、サンバイザコア周縁部はV
字溝部の中央を基点として撓み変形するため、サンバイ
ザ表皮の溶着部に加わる上向きの応力と下向きの応力が
ほぼ均一であり、溶着部が蛇行することがなく、適切な
テンションにより美麗な外観を維持できるという効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動車用サンバイザの一実施形態
を示す外観図。
【図2】図1に示す自動車用サンバイザの構成を示す断
面図。
【図3】図2に示す自動車用サンバイザの要部拡大断面
図。
【図4】図1に示す自動車用サンバイザにおけるサンバ
イザ表皮の溶着加工に使用する高周波ウエルダ金型の構
成を示す概要図。
【図5】図1に示す自動車用サンバイザにおけるサンバ
イザ表皮の溶着加工工程を示す断面図。
【図6】図1に示す自動車用サンバイザにおけるサンバ
イザコアの周縁部の形状変化を示すもので、(a)はウ
エルダ加工時、(b)は復元状態をそれぞれ示す説明
図。
【図7】図1に示す自動車用サンバイザにおけるサンバ
イザ表皮の溶着部を示す模式断面図。
【図8】従来の自動車用サンバイザを示す一部切欠正面
図。
【図9】従来の自動車用サンバイザにおけるサンバイザ
表皮の溶着加工工程を示す説明図。
【符号の説明】
10 自動車用サンバイザ 11 回動用シャフト 13 天井面 16 収納凹部 20 サンバイザ本体 30 サンバイザコア 40 サンバイザ表皮 41 溶着部 42 ブース 50 肉抜き溝部 60 高周波ウエルダ金型 61 ウエルダ下型 62 ウエルダ上型 63 下部電極 64 上部電極 65 高周波発振器 d1 クリアランス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡成形体からなるサンバイザコア(3
    0)の外表面をサンバイザ表皮(40)により被包し、
    サンバイザコア(30)の周縁部に沿ってサンバイザ表
    皮(40)を溶着加工することにより形成されたサンバ
    イザ本体(20)を回動用シャフト(11)により支承
    してなる自動車用サンバイザにおいて、 前記サンバイザコア(30)の周縁部の一部、あるいは
    全周に沿って肉抜き溝部(50)が形成されていること
    を特徴とする自動車用サンバイザ。
  2. 【請求項2】 前記サンバイザコア(30)は、PPビ
    ーズ発泡成形体から構成されていることを特徴とする請
    求項1記載の自動車用サンバイザ。
  3. 【請求項3】 前記肉抜き溝部(50)は、V字溝部で
    あることを特徴とする請求項1,2記載の自動車用サン
    バイザ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004085183A1 (ja) * 2003-03-26 2004-10-07 Kyowa Sangyo Co., Ltd. 車両用サンバイザとその製造方法
JP2010241177A (ja) * 2009-04-01 2010-10-28 Kasai Kogyo Co Ltd 車両用サンバイザ及び車両用サンバイザを構成するサンバイザ表皮のウエルダ溶着加工方法

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