JP2000006123A - 桝型コンクリート製品の成形装置 - Google Patents

桝型コンクリート製品の成形装置

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JP2000006123A
JP2000006123A JP17840098A JP17840098A JP2000006123A JP 2000006123 A JP2000006123 A JP 2000006123A JP 17840098 A JP17840098 A JP 17840098A JP 17840098 A JP17840098 A JP 17840098A JP 2000006123 A JP2000006123 A JP 2000006123A
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Mitsuo Fujikura
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内型に抜き勾配を設けなくても、脱型を無理
なく行なうことができ製品を容易に取出すことができる
ようにし、桝型コンクリート製品の側壁の厚さを均一に
成形できるようにして、施工設計効率及び施工効率の向
上を図る。 【解決手段】 支持台10と、側壁3の外側面を成形す
る外型20と、底壁2及び側壁3の内側面を成形する内
型30と、側壁3の開口端面5を成形する端面型11と
を備え、内型30を、複数の分割内型31,32,33
に分割し、各分割内型を、底壁2の一つの角部12を含
む底壁2の一部を成形する底壁部分成形面34と、底壁
2の角部12に連続し側壁3のコーナ部4を含む側壁3
の一部を成形する側壁部分成形面35とを備えて形成
し、かつ、隣接する分割内型との連接線Lを傾斜形成
し、分割内型31,32を成形位置Aと該成形位置Aか
ら降下して内側に離間して内型を縮小させる離間位置B
との2位置に移動機構40で移動可能にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、所謂集水桝等の桝
型コンクリート製品を成形する成形装置に係り、特に、
底壁及び底壁に立設された側壁からなる桝型コンクリー
ト製品を底壁を上にして成形する桝型コンクリート製品
の成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば、図8及び図9に示すよ
うに、桝型コンクリート製品1としては、四角形状の底
壁2及び底壁2に立設された側壁3からなり、側壁3に
コーナ部4が形成され、矩形枠状の開口端面5が形成さ
れて、集水桝として用いられるものがある。従来、図9
に示すように、この桝型コンクリート製品1を成形する
成形装置Sとしては、例えば、支持台6と、支持台6に
支持され側壁3の外側面3aを成形する外型7と、支持
台6に支持され底壁2の内側面2b及び側壁3の内側面
3bを成形する内型8と、支持台6に支持され側壁3の
開口端面5を成形する端面型9とを備え、桝型コンクリ
ート製品1を底壁2を上にして成形するものがある。内
型8には、抜き勾配θが設けられており、製品をクレー
ン等で持ち上げて脱型を可能にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この従来の
成形装置Sで成形された桝型コンクリート製品1にあっ
ては、成形装置Sの内型に抜き勾配θが設けられている
ので、底壁2側の側壁3の厚さD1 が開口端面5側の側
壁3の厚さD2 よりも厚くなり、均一に成形できない。
そのため、コンクリート材料に無駄が生じるとともに、
施工設計時や施工時等にこの厚さの違いを考慮しなけれ
ばならない場合においては、計算等が煩雑になってお
り、施工設計や施工効率が悪いという問題があった。例
えば、図8に示すように、側壁3に穴1aを設けて水路
管1bを穴1aに嵌入して接続する場合に、接続位置が
異なると、側壁3の厚さが異なるので、この厚さに応じ
て水路管1bの長さを決めなければならないし、水路管
1bの切断面も側壁3の勾配θに合わせなければならな
い等、極めて煩雑になる。本発明は、このような問題点
に鑑みてなされたもので、内型に抜き勾配を設けなくて
も、脱型を無理なく行なうことができ製品を容易に取出
すことができるようにし、桝型コンクリート製品の側壁
の厚さを均一に成形できるようにして、施工設計効率及
び施工効率の向上を図った桝型コンクリート製品の成形
装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るための本発明の技術的手段は、底壁及び該底壁に立設
された側壁からなる桝型コンクリート製品を上記底壁を
上にして成形する桝型コンクリート製品の成形装置にお
いて、支持台と、該支持台に支持され上記側壁の外側面
を成形する外型と、上記支持台に支持され上記底壁の内
側面及び側壁の内側面を成形する内型と、上記支持台に
支持され上記側壁の開口端面を成形する端面型とを備
え、上記外型を、複数の分割外型に分割し、該各分割外
型の全部もしくは一部を成形位置と該成形位置から外側
に離間した離間位置との2位置に移動可能にし、上記内
型を、複数の分割内型に分割し、該各分割内型を、上記
底壁の外周部を含む底壁の一部及びこれに連続する側壁
の一部を成形する成形面を備えて形成し、かつ、隣接す
る分割内型との連接線を傾斜形成し、該分割内型の全部
もしくは一部を、成形位置と該成形位置から降下して内
側に離間して内型を縮小させる離間位置との2位置に移
動可能にした構成としている。
【0005】また、本発明の技術的手段は、多角形状の
底壁及び該底壁に立設された側壁からなり該側壁にコー
ナ部が形成された桝型コンクリート製品を上記底壁を上
にして成形する桝型コンクリート製品の成形装置におい
て、支持台と、該支持台に支持され上記側壁の外側面を
成形する外型と、上記支持台に支持され上記底壁の内側
面及び側壁の内側面を成形する内型と、上記支持台に支
持され上記側壁の開口端面を成形する端面型とを備え、
上記外型を、複数の分割外型に分割し、該各分割外型の
全部もしくは一部を成形位置と該成形位置から外側に離
間した離間位置との2位置に移動可能にし、上記内型
を、複数の分割内型に分割し、該各分割内型を、上記底
壁の一つの角部を含む底壁の一部を成形する底壁部分成
形面と、該底壁の角部に連続し側壁のコーナ部を含む側
壁の一部を成形する側壁部分成形面とを備えて形成し、
かつ、隣接する分割内型との連接線を傾斜形成し、該各
分割内型の全部もしくは一部を、成形位置と該成形位置
から降下して内側に離間して内型を縮小させる離間位置
との2位置に移動可能にした構成としている。
【0006】この構成によれば、外型及び内型の成形位
置において、流動コンクリートを上から流し込み、、所
要時間養生したならば、脱型する。脱型するときは、分
割内型を降下できるものから順に離間位置に移動させ
る。この場合、分割内型同士の連接線が、傾斜形成され
ているので、成形位置から降下して内側に離間し、桝型
コンクリート製品の内側面から離脱する。その後、外型
を離間位置に移動させ、この状態で、製品をクレーン等
で引き上げる。この場合、底壁からは、移動させられた
分割内型が離間させられているので、内型が縮小してお
り、そのため、脱型が無理なく行なわれ、製品が容易に
取出される。また、隣接する分割内型との連接線を傾斜
形成して、降下して内側に離間できるようにしたので、
構造を簡単にして内型を縮小させることができ、それだ
け、装置の製造が容易になる。
【0007】そして、必要に応じ、上記内型の移動可能
にした分割内型を移動させる移動機構を備えた構成とし
ている。移動機構により移動させるので、分割内型が容
易に移動させられる。この場合、上記移動機構を、上記
支持台に設けられ外部から回動可能に軸支される回動軸
と、該回動軸に固定されて該回動軸と同動する原動リン
クと、一端が上記原動リンクに軸支され他端が分割内型
に軸支される従動リンクとを備えて構成し、上記回動軸
の回動によって上記原動リンク及び従動リンクを伸長さ
せて上記分割内型を成形位置に位置させるとともに該原
動リンク及び従動リンクを縮小させて上記分割内型を離
間位置に位置させるようにし、上記原動リンク及び従動
リンクの伸長位置で回動軸の回動を停止させるストッパ
を備えたことが有効である。リンクという簡易な機構で
移動させることができるとともに、力の伝達が確実で大
型の型を動かす場合に極めて有利になる。更にまた、こ
の場合、上記原動リンク及び従動リンクの少なくともい
ずれか一方の長さを調整する長さ調整機構を備えたこと
が有効である。原動リンク及び従動リンクの伸長長さが
可変になるので、分割内型の成形位置を正確にすること
ができ、位置決め精度が向上させられる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の実施の形態に係る桝型コンクリート製品の成形装置を
説明する。図1乃至図7に示すように、本発明の実施の
形態に係る成形装置Sが成形する桝型コンクリート製品
1は、図1及び図7に示すように、四角形状の底壁2及
び該底壁2に立設された4つの側壁3からなり、側壁3
にコーナ部4が、底壁2に角部12が形成されたもので
あり、開口端面5から底壁2にかけて側壁3の厚さDが
一定に設定されている。
【0009】実施の形態に係る成形装置Sの基本的構成
は、支持台10と、支持台10に支持され側壁3の外側
面3aを成形する外型20と、支持台10に支持され底
壁2の内側面2b及び側壁3の内側面3bを成形する内
型30と、支持台10に支持され側壁3の開口端面5を
成形する矩形枠状の端面型11とを備え、桝型コンクリ
ート製品1を底壁2を上にして成形する。外型20は、
図1に示すように、4つの側壁3を夫々成形する複数
(実施の形態では4つ)の分割外型21に分割されてお
り、各分割外型21の全部もしくは一部(実施の形態で
は全部)を成形位置Aとこの成形位置Aから外側に離間
した離間位置Bとの2位置に移動可能にしている。詳し
くは、相対向する一対の分割外型21を支持台10に設
けたレール22にこれを転動するローラ24を介して移
動可能にし、相対向する他の一対の分割外型21をレー
ル22で移動する一方の分割外型21にヒンジ23を介
して開閉できるようにして移動可能にしている。
【0010】内型30は、複数(実施の形態では4つ)
の分割内型に分割されており、各分割内型は、第一分割
内型31と、一対の第二分割内型32と、固定分割内型
33とからなる。各分割内型は、底壁2の一つの角部1
2を含む底壁2の一部を成形する底壁部分成形面34
と、底壁2の角部12に連続し側壁3のコーナ部4を含
む側壁3の一部を成形する側壁部分成形面35とを備え
て形成され、かつ、隣接する分割内型との連接線Lが傾
斜形成され、各分割外型の全部もしくは一部(実施の形
態では3つ)を、成形位置Aと該成形位置Aから降下し
て内側に離間して内型を縮小させる離間位置Bとの2位
置に移動可能にしてある。
【0011】詳しくは、第一分割内型31は、桝型コン
クリート製品1の底壁2の外周部の一部である一つの角
部12(a)を成形する底壁部分成形面34と、該底壁
2の角部12(a)に連続し側壁3のコーナ部4(a)
を含む側壁3の一部を成形する側壁部分成形面35とを
備えて構成されている。第二分割内型32は、桝型コン
クリート製品1の底壁2の外周部の一部である他の角部
12(b)(c)及び一辺部14を含む底壁2の一部を
成形する底壁部分成形面34と、該底壁2の他の角部1
2(b)(c)及び一辺部14に連続し側壁3のコーナ
部4(b)(c)を含む側壁3の一部を成形する側壁部
分成形面35とを備えて構成されている。固定分割内型
33は、底壁2の残った他の角部12(d),他の2つ
の辺部15及び中央部16を成形する底壁部分成形面3
4と、該底壁2の残った他の角部12(d),他の2つ
の辺部15に連続し側壁3の残った他のコーナ部4
(d)を含む側壁3の一部を成形する側壁部分成形面3
5とを備えて構成されている。
【0012】そして、各分割内型の互いに隣接する側壁
部分成形面35との連接線Lは、傾斜形成されており、
実施の形態においては、第一分割内型31と第二分割内
型32との連接線L及び第二分割内型32と固定分割内
型33との連接線Lは、底壁2の角部12から開口端面
5の中央よりも該端面5の角部12に対する対角側に向
けて傾斜形成されており、これにより、第一分割内型3
1が第二分割内型32に対して、成形位置Aと該成形位
置Aから降下して内側に離間して内型を縮小させる離間
位置Bとの2位置に移動可能に構成され、第二分割内型
32が固定分割内型33に対して、成形位置Aと該成形
位置Aから降下して内側に離間して内型を縮小させる離
間位置Bとの2位置に移動可能に構成されている。
【0013】また、成形装置Sには、第一分割内型31
及び第二分割内型32を夫々移動させる移動機構40が
設けられている。移動機構40は、図1,図4及び図5
に示すように、支持台10に設けられ外部から回動可能
に軸支される回動軸41と、回動軸41に固定されて該
回動軸41と同動する原動リンク42と、一端が原動リ
ンク42に軸支され他端が分割内型30に突設した凸部
43に軸支される従動リンク44とを備えて構成されて
おり、回動軸41の回動によって原動リンク42及び従
動リンク44を伸長させて分割内型30を成形位置Aに
位置させるとともに、原動リンク42及び従動リンク4
4を縮小させて分割内型30を離間位置Bに位置させる
ように構成されている。原動リンク42及び従動リンク
44の伸長位置における軸点Pは、原動リンク42に対
する従動リンク44の軸が思案点Qを僅かに越えた位置
に設定されている。そして、支持台10には、この思案
点Qを僅かに越えた位置において、回動軸41の回動を
停止させるストッパ45が設けられている。ストッパ4
5は、回動軸41に突設した突起46を支承して回動軸
41を停止させる。
【0014】また、従動リンク44の長さを調整する長
さ調整機構50が設けられている。これは、図5に示す
ように、従動リンク44の一部をボルト51とナット5
2で構成し、ボルト51のナット52に対するねじ込み
長さを変えることにより従動リンク44の長さを調整可
能にしている。53はボルト51をナット52に対して
固定する固定ナットである。これにより、原動リンク4
2及び従動リンク44の伸長長さが可変になるので、第
一分割内型31及び第二分割内型32の成形位置Aを正
確にすることができ、位置決め精度が向上させられる。
【0015】従って、本発明の実施の形態に係る成形装
置Sによって、桝型コンクリート製品1を成形するとき
は、以下のようにして行なう。先ず、図1乃至図3及び
図6(a)に示すように、移動機構40を作動させて第
一分割内型31及び第二分割内型32を成形位置Aに位
置決めする。この際には、図5に示すように、回動軸4
1を回動して原動リンク42及び従動リンク44を伸長
させて分割内型30を成形位置Aに位置させる。この場
合、回動軸41は、原動リンク42に対する従動リンク
44の軸点Pが思案点Qを僅かに越えた位置において、
ストッパ45によって停止させられるので、回動軸41
の逆転が防止された状態で、分割内型30を回動軸41
に支持でき、成形位置Aへの位置決めが確実に行なわれ
る。また、従動リンク44の長さが長さ調整機構50に
よって調整されているので、第一分割内型31及び第二
分割内型32の成形位置Aを正確にすることができ、位
置決め精度が向上させられる。その後、図5に示すよう
に、外型20を成形位置Aに位置決めする。この状態
で、外型20と内型30の間に、必要であれば鉄筋を内
装して、流動コンクリートを上から流し込む。そして、
所要時間養生したならば、脱型する。
【0016】脱型するときは、先ず、図6(b)に示す
ように、第一分割内型31の移動機構40を作動させ
て、第一分割内型31を離間位置Bに移動させる。この
際には、図5に示すように、回動軸41を回転して、原
動リンク42及び従動リンク44を縮小させ、第一分割
内型31を離間位置Bに位置させる。この場合、第一分
割内型31と第二分割内型32との連接線Lが、底壁2
の角部12から端面5の中央よりも該端面5の角部12
に対する対角側に向けて傾斜形成されているので、成形
位置Aから降下して内側に離間し、桝型コンクリート製
品1の内側面から離脱する。次に、図6(c)に示すよ
うに、第二分割内型32の移動機構40を作動させて、
第二分割内型32を離間位置Bに移動させる。この際に
も、図5に示すように、回動軸41を回転して、原動リ
ンク42及び従動リンク44を縮小させ、第二分割内型
32を離間位置Bに位置させる。この場合、第二分割内
型32と固定分割内型33の連接線Lが、底壁2の角部
12から端面5の中央よりも該端面5の角部12に対す
る対角側に向けて傾斜形成されているので、成形位置A
から降下して内側に離間し、桝型コンクリート製品の内
側面から離脱する。
【0017】その後、図1に示すように、外型20を離
間位置Bに移動させ、この状態で、製品をクレーン等で
引き上げる。この場合、図7(a)(b)に示すよう
に、底壁2からは、第一分割内型31及び第二分割内型
32が離間させられているので、内型30が縮小してお
り、そのため、脱型が無理なく行なわれ、製品が容易に
取出される。このとき、固定分割内型33は、支持台1
0に固定されているが、内型30の3つのコーナが縮小
しており、また、固定分割内型33がその下端を基点に
して内外に撓み可能なこともあって、製品が相対的に固
定分割内型33から離間し、製品との摩擦抵抗がほとん
どなく、脱型が無理なく行なわれ、製品が容易に取出さ
れる。
【0018】このように成形された桝型コンクリート製
品1は、図7に示すように、内型30を縮小して取出す
ことができるので、側壁3がストレートに成形されてお
り、側壁3の厚さDが一定に成形される。そのため、従
来のように勾配を設ける場合に比較して、コンクリート
材料に無駄が生じることが防止される。また、施工設計
時や施工時等に側壁3の厚さDの違いを考慮しなくても
良くなり、計算等が容易になり、施工設計や施工効率が
向上させられる。例えば、側壁3に穴を設けて水路管を
穴に嵌入して接続する場合に、接続位置が異なっても、
側壁3の厚さDがどの部位でも同じなので、水路管の長
さの設定や切断面も一定にすることができ、施工設計や
施工効率が大幅に向上させられるのである。
【0019】尚、上記実施の形態においては、移動機構
40をリンク機構で形成したが、必ずしもこれに限定さ
れるものではなく、例えば、油圧シリンダを用いて構成
する等、適宜変更して差支えない。また、上記実施の形
態においては、本発明を、四角形状の底壁2及び4つの
側壁3からなる桝型コンクリート製品1の成形装置Sに
適用したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、
例えば、六角形や八角形等の多角形状の底壁及びこの底
壁に立設された側壁からなり側壁にコーナ部が形成され
た桝型コンクリート製品を成形する成形装置にも適用で
きるとともに、例えば、円形の底壁に円筒状の側壁が立
設された桝型コンクリート製品を成形する成形装置にも
適用できることは、勿論である。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の桝型コン
クリート製品の成形装置によれば、内型を、複数の分割
内型に分割し、分割内型の全部もしくは一部を、底壁の
外周部の一部及びこれに連続する側壁を成形する成形面
を備えて形成し、かつ、隣接する分割内型との連接線を
傾斜形成して、降下して内側に離間して内型を縮小させ
るようにしたので、脱型を無理なく行なうことができ、
製品を容易に取出すことができる。そのため、桝型コン
クリート製品の側壁の内側面をストレートに成形するこ
とができるようになり、側壁の肉厚を一定に成形するこ
とができる。その結果、従来のように勾配を設ける場合
に比較して、コンクリート材料に無駄が生じることを防
止することができるとともに、施工設計時や施工時等に
側壁の厚さの違いを考慮しなくても良くなり、計算や施
工等が容易になり、施工設計や施工効率を大幅に向上さ
せることができる。また、隣接する分割内型との連接線
を傾斜形成して、降下して内側に離間できるようにした
ので、構造を簡単にして内型を縮小させることができ、
それだけ、装置の製造が容易で、コストダウンを図るこ
とができるという効果がある。
【0021】更に、内型の移動可能にした分割内型を移
動させる移動機構を備えた場合には、移動機構により移
動させるので、分割内型の移動を容易に行なうことがで
きる。更にまた、移動機構を、支持台に設けられ外部か
ら回動可能に軸支される回動軸と、回動軸に固定されて
回動軸と同動する原動リンクと、一端が原動リンクに軸
支され他端が分割内型に軸支される従動リンクとを備え
て構成し、回動軸の回動によって原動リンク及び従動リ
ンクを伸長させて分割内型を成形位置に位置させるとと
もに原動リンク及び従動リンクを縮小させて分割内型を
離間位置に位置させるようにし、原動リンク及び従動リ
ンクの伸長位置で回動軸の回動を停止させるストッパを
備えた場合には、リンクという簡易な機構で移動させる
ことができるとともに、力の伝達が確実で大型の型を動
かす場合に極めて有利になる。また、この場合、長さ調
整機構を備えた場合には、原動リンク及び従動リンクの
伸長長さが可変になるので、分割内型の成形位置を正確
にすることができ、位置決め精度を向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る桝型コンクリート製
品の成形装置を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る桝型コンクリート製
品の成形装置の内型の構成を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る桝型コンクリート製
品の成形装置の内型の構成を示す別の斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る桝型コンクリート製
品の成形装置の内型において、移動機構を示す平面図で
ある。
【図5】本発明の実施の形態に係る桝型コンクリート製
品の成形装置の内型において、移動機構を示す図であ
る。
【図6】本発明の実施の形態に係る桝型コンクリート製
品の成形装置の成形位置から離間位置に至る内型の作動
工程を示す図であり、(a)は成形位置の状態を示す斜
視図、(b)は第一分割内型を離間位置にしたときの状
態を示す斜視図、(c)は第一及び第二分割内型を離間
位置にしたときの状態を示す斜視図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る桝型コンクリート製
品の成形装置の離間位置における状態を桝型コンクリー
ト製品とともに示す図であり、(a)は正面図、(b)
は平面図である。
【図8】従来の成形装置によって成形される桝型コンク
リート製品の一例を示す斜視図である。
【図9】従来の成形装置の一例をこれが成形する桝型コ
ンクリート製品とともに示す断面図である。
【符号の説明】
S 桝型コンクリート製品の成形装置 1 桝型コンクリート製品 2 底壁 2b 内側面 3 側壁 3a 外側面 3b 内側面 4,4(a〜d) コーナ部 5 開口端面 D 厚さ 10 支持台 11 端面型 12,12(a〜d) 角部 14,15 辺部 20 外型 21 分割外型 30 内型 31 第一分割内型 32 第二分割内型 33 固定分割内型 34 底壁部分成形面 35 側壁部分成形面 A 成形位置 B 離間位置 L 連接線 40 移動機構 41 回動軸 42 原動リンク 43 凸部 44 従動リンク P 軸点 Q 思案点 45 ストッパ 46 突起 50 長さ調整機構 51 ボルト 52 ナット
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年4月30日(1999.4.3
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】そして、上記内型の移動可能にした分割内
型を移動させる移動機構を備えた構成としている。移動
機構により移動させるので、分割内型が容易に移動させ
られる。また、上記移動機構を、上記支持台に設けられ
外部から回動可能に軸支される回動軸と、該回動軸に固
定されて該回動軸と同動する原動リンクと、一端が上記
原動リンクに軸支され他端が分割内型に軸支される従動
リンクとを備えて構成し、上記回動軸の回動によって上
記原動リンク及び従動リンクを伸長させて上記分割内型
を成形位置に位置させるとともに該原動リンク及び従動
リンクを縮小させて上記分割内型を離間位置に位置させ
るようにし、上記原動リンク及び従動リンクの伸長位置
で回動軸の回動を停止させるストッパを備えて構成して
いる。リンクという簡易な機構で移動させることができ
るとともに、力の伝達が確実で大型の型を動かす場合に
極めて有利になる。更にまた、上記原動リンク及び従動
リンクの少なくともいずれか一方の長さを調整する長さ
調整機構を備えて構成している。原動リンク及び従動リ
ンクの伸長長さが可変になるので、分割内型の成形位置
を正確にすることができ、位置決め精度が向上させられ
る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】尚、上記実施の形態においては、本発明
を、四角形状の底壁2及び4つの側壁3からなる桝型コ
ンクリート製品1の成形装置Sに適用したが、必ずしも
これに限定されるものではなく、例えば、六角形や八角
形等の多角形状の底壁及びこの底壁に立設された側壁か
らなり側壁にコーナ部が形成された桝型コンクリート製
品を成形する成形装置にも適用できるとともに、例え
ば、円形の底壁に円筒状の側壁が立設された桝型コンク
リート製品を成形する成形装置にも適用できることは、
勿論である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】更に、内型の移動可能にした分割内型を移
動させる移動機構を備えたことから、移動機構により移
動させるので、分割内型の移動を容易に行なうことがで
きる。更にまた、移動機構を、支持台に設けられ外部か
ら回動可能に軸支される回動軸と、回動軸に固定されて
回動軸と同動する原動リンクと、一端が原動リンクに軸
支され他端が分割内型に軸支される従動リンクとを備え
て構成し、回動軸の回動によって原動リンク及び従動リ
ンクを伸長させて分割内型を成形位置に位置させるとと
もに原動リンク及び従動リンクを縮小させて分割内型を
離間位置に位置させるようにし、原動リンク及び従動リ
ンクの伸長位置で回動軸の回動を停止させるストッパを
備えて構成したので、リンクという簡易な機構で移動さ
せることができるとともに、力の伝達が確実で大型の型
を動かす場合に極めて有利になる。また、長さ調整機構
を備えたことから、原動リンク及び従動リンクの伸長長
さが可変になるので、分割内型の成形位置を正確にする
ことができ、位置決め精度を向上させることができる。
フロントページの続き Fターム(参考) 2D063 BA34 DA30 4G053 AA07 BA06 BB07 BB09 BB19 BC03 BC16 BD10 BD11 BE03 BE05 BE09 EA02 EA31 EB01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底壁及び該底壁に立設された側壁からな
    る桝型コンクリート製品を上記底壁を上にして成形する
    桝型コンクリート製品の成形装置において、 支持台と、該支持台に支持され上記側壁の外側面を成形
    する外型と、上記支持台に支持され上記底壁の内側面及
    び側壁の内側面を成形する内型と、上記支持台に支持さ
    れ上記側壁の開口端面を成形する端面型とを備え、 上記外型を、複数の分割外型に分割し、該各分割外型の
    全部もしくは一部を成形位置と該成形位置から外側に離
    間した離間位置との2位置に移動可能にし、 上記内型を、複数の分割内型に分割し、該各分割内型
    を、上記底壁の外周部を含む底壁の一部及びこれに連続
    する側壁の一部を成形する成形面を備えて形成し、か
    つ、隣接する分割内型との連接線を傾斜形成し、 該分割内型の全部もしくは一部を、成形位置と該成形位
    置から降下して内側に離間して内型を縮小させる離間位
    置との2位置に移動可能にしたことを特徴とする桝型コ
    ンクリート製品の成形装置。
  2. 【請求項2】 多角形状の底壁及び該底壁に立設された
    側壁からなり該側壁にコーナ部が形成された桝型コンク
    リート製品を上記底壁を上にして成形する桝型コンクリ
    ート製品の成形装置において、 支持台と、該支持台に支持され上記側壁の外側面を成形
    する外型と、上記支持台に支持され上記底壁の内側面及
    び側壁の内側面を成形する内型と、上記支持台に支持さ
    れ上記側壁の開口端面を成形する端面型とを備え、 上記外型を、複数の分割外型に分割し、該各分割外型の
    全部もしくは一部を成形位置と該成形位置から外側に離
    間した離間位置との2位置に移動可能にし、 上記内型を、複数の分割内型に分割し、該各分割内型
    を、上記底壁の一つの角部を含む底壁の一部を成形する
    底壁部分成形面と、該底壁の角部に連続し側壁のコーナ
    部を含む側壁の一部を成形する側壁部分成形面とを備え
    て形成し、かつ、隣接する分割内型との連接線を傾斜形
    成し、 該各分割内型の全部もしくは一部を、成形位置と該成形
    位置から降下して内側に離間して内型を縮小させる離間
    位置との2位置に移動可能にしたことを特徴とする桝型
    コンクリート製品の成形装置。
  3. 【請求項3】 上記内型の移動可能にした分割内型を移
    動させる移動機構を備えたことを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の桝型コンクリート製品の成形装置。
  4. 【請求項4】 上記移動機構を、上記支持台に設けられ
    外部から回動可能に軸支される回動軸と、該回動軸に固
    定されて該回動軸と同動する原動リンクと、一端が上記
    原動リンクに軸支され他端が分割内型に軸支される従動
    リンクとを備えて構成し、上記回動軸の回動によって上
    記原動リンク及び従動リンクを伸長させて上記分割内型
    を成形位置に位置させるとともに該原動リンク及び従動
    リンクを縮小させて上記分割内型を離間位置に位置させ
    るようにし、上記原動リンク及び従動リンクの伸長位置
    で回動軸の回動を停止させるストッパを備えたことを特
    徴とする請求項3記載の桝型コンクリート製品の成形装
    置。
  5. 【請求項5】 上記原動リンク及び従動リンクの少なく
    ともいずれか一方の長さを調整する長さ調整機構を備え
    たことを特徴とする請求項4記載の桝型コンクリート製
    品の成形装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108638305A (zh) * 2018-04-23 2018-10-12 河北卓秋实业有限公司 移动式多功能伸缩内模
CN110722665A (zh) * 2019-10-23 2020-01-24 吕磊 一种绿色环保的建筑模板

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