JP2000004830A - 免疫調節活性分解物およびその製造方法並びにそれを用いた食品 - Google Patents

免疫調節活性分解物およびその製造方法並びにそれを用いた食品

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JP2000004830A JP10193668A JP19366898A JP2000004830A JP 2000004830 A JP2000004830 A JP 2000004830A JP 10193668 A JP10193668 A JP 10193668A JP 19366898 A JP19366898 A JP 19366898A JP 2000004830 A JP2000004830 A JP 2000004830A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 IgE抗体の産生を選択的に抑制する菌体分
解物、製造方法及び食品を提供すること 【解決手段】 納豆菌のようなBacillus属細菌及び/又
は乳酸菌の細胞壁を卵白リゾチームのようなグリコシダ
ーゼ型酵素及び/又はブロメライン等のエンドペプチダ
ーゼ型蛋白分解酵素により分解して得られる分解物、お
よびその製造方法並びにこれを食品、飲料に用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な免疫調節活性
を有する菌体分解物およびその製造方法並びにそれを用
いた食品に関する。
【0002】
【従来の技術】アレルギーはその発症の免疫学的機序に
よって1型から4型に分類されている。このうち、1型
アレルギーは別名即時型アレルギー、アトピーとも呼ば
れ、花粉症、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレ
ルギーなどの発症機序の主な原因となっており、抗原に
対するIgEタイプの免疫グロブリンがその原因であ
る。これに対し、2型、3型アレルギーはIgGおよび
IgMタイプの免疫グロブリンによる。
【0003】通常、アレルギー体質といわれるのは、1
型アレルギーを発症しやすい体質を称するが、通常アレ
ルギー体質の患者においては、血液中のIgE抗体の濃
度が高く、様々な抗原に対して容易にIgE抗体を産生
することが知られている。産生されたIgE抗体は皮膚
や目、鼻、気管、消化管などの粘膜組織に多い肥満細胞
表面にあるIgE抗体の受容体に結合する。1型アレル
ギーの発症は、この抗体に抗原が結合すると肥満細胞か
らヒスタミン、セロトニン、ロイコトリエンなどの生理
活性物質(メデイエーター)が放出され、アレルギー反
応が惹起される。また、肥満細胞のみならず、抗原特異
的なリンパ球と抗原との反応に伴い、これらの細胞から
産生される各種サイトカインを介して、好酸球などが活
性化され炎症反応が進行する。
【0004】1型アレルギーの予防治療には、現在これ
らのメデイエーターの拮抗する薬剤(抗ヒスタミン剤、
抗セロトニン剤、抗ロイコトリエン剤)や、肥満細胞か
らこれらのメデイエーターの放出を阻止する薬剤、免疫
担当細胞の活性化を抑制してサイトカインの産生を抑制
したり、サイトカインによる活性化を抑える副腎ホルモ
ンステロイド剤などが医薬品として用いられている。
【0005】1型アレルギーの原因抗体は、先に述べた
ようにIgE抗体であるので、IgE抗体の産生を抑制
する薬剤は1型アレルギーの原因療法として有効と考え
られる。抗体の産生を抑制する薬剤として従来から知ら
れている薬品としては制癌作用を有する薬剤などが知ら
れているが、これらの薬物は毒性が強いために、アレル
ギー疾患の治療には使用されていない。先に述べた、2
型、3型アレルギーはIgGおよびIgMタイプの免疫
グロブリンによるとされているが、IgGおよびIgM
抗体はIgA抗体とともに、ウイルスや病原性細菌に対
する防御作用に重要な抗体であり、生体の正常な免疫機
能の維持のためには、これらの抗体にはむしろ増強させ
るような薬剤ないし食品が開発されることが望ましい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、Ig
G抗体などの抗体産生に影響しないか、乃至は増強する
のに対し、IgE抗体の産生を抑制し、アトピー、アレ
ルギー体質を改善できる食品添加物ないしは健康食品を
提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するために鋭意研究の結果、Bacillus属細菌及び
/又は乳酸菌の酵素等による分解物を含む食品を摂取す
ることにより、IgG抗体などの抗体産生に影響しない
か、乃至は増強するのに対し、IgE抗体の産生を抑制
することができることを見出し、本発明に到達した。
【0008】動物において免疫抗体を効率よく産生させ
るために、抗原と混合して非経口的に投与されるものを
称して、免疫アジュバントと呼んでいる。結核菌死菌体
には免疫アジュバント作用があることが古くから知られ
ている。その免疫アジュバント作用の有効成分を追求し
た結果、最小構成単位は細胞壁のペプチドグリカン構成
成分であるムラミル−L−アラニル−D−イソグルタミ
ン(MDP)であった。また、MDPは結核菌のみなら
ず、病原性、非病原性、グラム染色の陽性陰性菌を問わ
ず、全ての細菌にあることが知られている。実際検討さ
れた殆どの細菌で、MDPを含む細胞壁分画は免疫アジ
ュバント作用を示した。また、化学合成したMDPは経
口的に投与しても免疫増強作用を示した(小谷尚三、生
化学、第48巻第12号第1081─1107頁、1976) 。
【0009】以上の背景から、免疫増強作用を目的とし
て、様々な研究がなされ、細胞壁を含む分画について、
腫瘍に対する抵抗性(Bogdanov IG et al.,Antitumor g
lycopeptides from Lactobacillus bulgaricus cell wa
ll FEBS LETT. 1975 57(3):251-261) や、細菌感染に対
する抵抗に関係するマクロファージや細胞免疫の活性化
や、細菌ウイルス感染に対する抵抗性に重要な役割をに
なうIgG抗体の増強作用(Namba Y et al.,Effect of
oral administration of Isozyme or digested cell w
all on immunostimulation in guinea pigs.,Infect Im
mun 31:580-5831981)が知られている。また、活性と構
造との関係では、細胞壁、その酵素消化物について研究
がなされた(小谷尚三、生化学、第48巻第12号第1081─
1107頁、1976) 。しかし、これまでの研究はMDPを含
有する分画がアトピーなどの1型アレルギーの原因抗体
の産生にどのような影響を有するかについては知られて
いなかった。
【0010】本発明者らは、納豆菌と乳酸菌について、
菌体とその酵素消化物を作成し、経口的に摂取させた場
合のIgE抗体産生について調べ、両細菌ともに、その
MDPを含む酵素分解物を投与することにより、IgE
抗体の産生を抑制することができること、菌体それ自体
では上記活性は弱いが細胞壁溶解酵素により酵素分解す
ることにより、IgE抗体産生の抑制活性が増強される
ことを見出した。
【0011】細菌細胞壁のムコペプチド層は、N−アセ
チルグルコサミンとムラミン酸がβ−1,4結合で長鎖
に結合したポリマーとムラミン酸のカルボキシル残基か
らペプチド結合でL−アラニンまたはL−グリシン、D
−グルタミン酸、L−リジンまたはメメゾジアミノピメ
リン酸、D−アラニンなどの順にアミノ酸が結合する。
最後のD−アラニンは隣の糖鎖のムラミン酸のカルボキ
シル残基から同様に派生するペプチド鎖のD−グルタミ
ンまたはL−リジンまたはメメゾジアミノピメリン酸に
ペプチド結合する。糖鎖間にまたがって結合するアミノ
酸の数は、菌により異なるが、全て6乃至7残基のアミ
ノ酸である。平行に並ぶ糖鎖と糖鎖を縦の糸とすると、
これらと糖鎖を結ぶペプチド結合は横の糸の関係で、両
者により網の構造をなし、ペプチドグリカンとも命名さ
れている。ペプチドグリカンは細胞質を含む形となり、
細胞が浸透圧の変化にも物理的に対応できる強固な壁を
形成する。
【0012】細菌細胞壁溶解酵素は、ペプチドグリカン
を加水分解する酵素で酵素の作用機序から大別して糖鎖
を切断するグリコシダーゼ型酵素(例えば卵白リゾチー
ムなど)、ペプチド結合に作用するエンドペプチダーゼ
(例えばAchromobacter プロテアーゼI)、糖鎖のムラ
ミン酸とアミノ酸の結合を分解するアミダーゼの3者に
大別される。
【0013】本発明はBacillus属細菌及び/又は乳酸菌
の細胞壁を溶解してえられた免疫調節活性を有する菌体
分解物(以下、免疫調節活性分解物という)およびその
製造方法、並びにそれを含有する食品または飲料であ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】Bacillus属細菌および乳酸菌は入
手容易な細菌であり、なかでも納豆菌(Bacillus natt
o) は食品としてその安全性が認められており、また好
気性菌であるため、培養が容易で菌体の生産効率もよ
く、経済的にも安価であるという利点がある。Bacillus
属細菌としては、納豆菌のほか、Bacillus subtilis、
Bacillusmegateriumを挙げることができる。また、乳酸
菌としては、Lactobacillus plantarum, Lactobacillus
acidophilus, Lactobacillus delbruckii, Biphidobac
terium longum,および Leuconostoc mesenteroidesを挙
げることができる。
【0015】Bacillus属細菌および乳酸菌の培養は任意
の培地を用いて公知の方法で培養すればよい。菌体は培
養物そのもの、遠心分離生菌体、凍結乾燥菌体、噴霧乾
燥菌体などいずれも使用できる。
【0016】菌体より本発明の免疫調節活性分解物の製
造は、菌体細胞の細胞壁の溶解によるが細胞壁の溶解法
としては、細胞壁溶解酵素による方法、溶原ファージの
誘発による方法および菌自体の有する自己融解酵素によ
る方法を挙げることができる。
【0017】これらのうち、効率のよい細胞壁溶解酵素
による方法は細胞壁溶解酵素グルコシダーゼ型酵素及び
/又はエンドペプチダーゼ型蛋白分解酵素を作用させる
方法である。本発明においては両者の酵素の単独よりも
両酵素の併用が優れた活性を有する分解物を生ずること
ができ、好ましい。また、両者のうちではグルコシダー
ゼ型酵素を用いる分解が効率的であり、グルコシダーゼ
型酵素としては卵白リゾチーム、細菌リゾチーム、N−
アセチルムラミデイスSGを挙げることができるが、安
全性の点から食品添加物として用いられている卵白リゾ
チームが好ましい。
【0018】エンドペプチダーゼ型蛋白分解酵素として
はブロメライン、セラチオペプチターゼ、プロナーゼ
(Streptomyces griseus f1-エンドペプチダーゼ)、ナ
ガーゼ(Subtilisin BPN) 、セアプローゼS(Armillari
a mellea(ナラタケ)プロテアーゼ)、トリプシン、Ac
hromobacter プロテアーゼI(リシルエンドペプチダー
ゼ)、Grifola frondosa(マイタケ)メタロエンドペプ
チダーゼを挙げることができるが、基質特異性が広く、
食品の加工に用いられているブロメラインが最も好まし
い。
【0019】これらの酵素による処理はそれぞれの酵素
の至適pH付近で行う。グリコシダーゼ型酵素及びエン
ドペプチダーゼ型蛋白分解酵素処理は通常の中性付近p
H5〜8で、酵素の添加量は乾燥菌体1g当たり0.0
1〜10mg、温度は室温から30〜70℃でよい。酵
素処理物には、粘度を下げる必要に応じて、核酸分解酵
素DNase、RNaseを10〜500μg/ml加
えてもよい。
【0020】溶原ファージの誘発による菌体の融解はBa
cillus属細菌を45℃で5分処理の後、42℃で培養す
ることにより行う。また、自己融解による方法は菌体を
精製水に懸濁し、50℃付近に1〜3日間保温すること
により行う。
【0021】具体的な免疫調節活性分解物の製造方法と
しては、例えば納豆菌を適当な培地中で培養した後、遠
心分離して集菌し、例えば生理食塩液などの等張圧の媒
体中で菌体懸濁液に卵白リゾチーム等のグリコシダーゼ
型酵素、またはブロメライン等のエンドペプチダーゼ型
蛋白分解酵素を添加して細胞壁を溶かし、菌体の細胞膜
とこれに囲まれた細胞質をプロトプラストの状態として
残し、これを遠心分離または分子篩などの手段で分離除
去した後、上澄み液に、他方の酵素、すなわちエンドペ
プチダーゼ型蛋白分解酵素、またはグリコシダーゼ型酵
素を作用させる方法を挙げることができるが、グリコシ
ダーゼ型酵素でまず細胞壁を溶解してプロトプラストを
分離除去後、エンドペプチダーゼ型蛋白分解酵素処理を
行う方が効率が高く、好ましい。プロトプラストを分離
除去することにより該媒体可溶化画分に効率よく活性分
解物を精製することができる。生じる免疫調節活性分解
物の濃縮はエタノール、アセトン分別によることもでき
る。
【0022】また、別な製造方法しては、例えば納豆菌
を培養後、分離集菌し、精製水中に懸濁してグリコシダ
ーゼ型酵素を加えて攪拌して細胞壁を溶かし、その後エ
ンドペプチダーゼ型蛋白分解酵素を加えてさらに攪拌す
る方法によってもよい。
【0023】本発明の免疫調節活性分解物の標準的な摂
取量は乾燥死菌体に換算して一日0.2〜2g相当量
で、好ましくは1g程度である。
【0024】本発明の免疫調節活性分解物は粉末、倍
散、錠剤、カプセル、お菓子、パン、麺類、ドリンク剤
などの形態で食品または飲料とすることができる。これ
らの食品は公知の方法によって製造すればよい。
【0025】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明する。実施例中、%、部はともに重量基準である。
【0026】実施例1 ソイビーンカゼインダイジェスト(SCD)培地10m
lを含むL字管に納豆菌(BN−2株)を接種し37℃
で7時間振盪培養した。この培養液の各1mlをSCD
培地100mlを含む坂口フラスコ4本に接種し、37
℃で24時間振盪培養した。菌体を遠心して集菌し、約
5gの湿菌体を得た。生理食塩液で1回遠心洗浄の後、
菌体に精製水20mlを加えて懸濁し、攪拌しながら卵
白リゾチーム5mgを加え、37℃で1時間攪拌の後、
セラチオペプチターゼ10mgを加え、さらに37℃で
1時間攪拌し、分解物とした。分解物を80℃で30分
間加熱の後、凍結乾燥し、乾燥物1gを得た。
【0027】実施例2 ソイビーンカゼインダイジェスト(SCD)培地100
mlを含む坂口フラスコに納豆菌(BN−2株)を接種
し37℃で18時間振盪培養した。この培養液の各1m
lをSCD培地100mlを含む坂口フラスコ40本に
接種し、37℃で8時間振盪培養した。菌体を遠心して
集菌し、約50gの湿菌体を得た。生理食塩液で1回遠
心洗浄の後、菌体に生理食塩液200mlを加えて懸濁
し、攪拌しながら卵白リゾチーム50mgを加え、37
℃で1時間攪拌の後、13000回転/30分遠心して
沈殿するプロトプラストを除き、上澄みを分取した。上
澄みにセラチオペプチターゼ50mgを加え、さらに3
7℃で1時間攪拌し、分解物とした。分解物を80℃で
30分間加熱の後、透析して食塩を除いた後、凍結乾燥
し、乾燥物1.2gを得た。
【0028】実施例3 セラチオペプチターゼ50mgの代わりにブロメライン
50mgを用いるほかは実施例2と同様に処理して乾燥
物1.0gを得た。
【0029】実施例4 納豆菌(三浦株)の凍結乾燥菌体1kgを20リットル
の生理食塩液に懸濁し、30℃で攪拌しつつ、卵白リゾ
チーム5gを含む生理食塩液100mlを加えて30℃
で1時間攪拌の後、ブロメライン10gを含む生理食塩
液200mlを加え、さらに30℃で1時間攪拌し、分
解物とした。分解物を噴霧乾燥し、乾燥物1kgを得
た。
【0030】実施例5 納豆菌(三浦株)の凍結乾燥菌体1kgを20リットル
の精製水に懸濁し、50℃に24時間静置し自己融解さ
せた。自己融解物を噴霧乾燥し、乾燥物1kgを得た。
【0031】実施例6 Bacillus subtilis 溶原ファージの誘導による溶菌を以
下のようにして実施した。ソイビーンカゼインダイジェ
スト(SCD)培地100mlを含む坂口フラスコにBa
cillus subtilis marburg 株を接種し、37℃で18時
間振盪培養した。この培養物の各1mlをSCD培地1
00mlを含む坂口フラスコ40本に接種し、37℃で
8時間振盪培養した。菌体を遠心して集菌し、約50g
の湿菌体を得た。菌体を45℃の2リットルの新鮮培地
に懸濁した。通気しつつ、5分間培養の後、氷冷した培
地を加えて培養温度を42℃にし、60分培養を続け
た。菌液の濃度は610nmの吸光度で測定した。通気
培養開始時OD610nm =28であったが、42℃、60
分後にはOD610nm =6.5となり、溶菌が確認され
た。
【0032】実施例7 6週齢のBALB/c系雌マウス1群6匹に納豆菌加熱
死体、実施例3と4で得られた乾燥物、のそれぞれを加
えた混餌飼料を作成した。混餌飼料で2週間飼育の後、
卵白アルブミン10μg、水酸化アルミニウム1mgを
含む0.1mlで免疫した。免疫の14日後に眼底静脈
叢より採血し血清を分離した。6匹の血清をプールし、
プール血清のIgE抗体をラットにおける受け身皮膚反
応により測定した。すなわち、15〜20週齢の雄性S
D系ラットの背部の毛を刈り、ネンブタール麻酔下に、
皮内に注射用生理食塩液で希釈した血清の0.1mlを
各希釈血清とも2匹の動物に投与した。皮内投与の24
時間後に、ネンブタール麻酔下に、エヴァンスブルー色
素10mgと卵白アルブミン1mgを含む生理食塩液1
mlを静脈内投与し、静脈内投与の30分後に皮内投与
部位に見られた青色漏出色素の長径と短径を計り、その
平均径が5mm以上を陽性と判定した。抗体価は血清の
希釈倍数で示し、2匹の抗体価の高い値をその血清の抗
体価とした。結果を表1に示した。なお、表中効果の判
定は血清希釈2倍希釈倍数で2管以上の差を有意とし、
1管の差につき+と判定した。
【0033】
【表1】
【0034】抗原刺激の前処理でIgE抗体産生を抑制
したことは、菌体およびその分解物の摂取により生体の
反応性乃至体質に影響していることを示した。また菌体
自体より実施例4の分解物摂取群で強い抑制が認められ
たことは、酵素分解により活性が強まったこと、さら
に、IgE抗体産生抑制作用が実施例2の分解物摂取群
で最も高かったことはその活性分解物は主として細胞壁
の構成成分であることを示した。
【0035】実施例8 免疫調節活性分解物摂取のIgG抗体産生に及ぼす作用
を卵白アルブミンで免疫したマウス血清中の抗卵白アル
ブミンIgG抗体産生により調べた。すなわち、平底9
6穴マイクロプレート(Coster,Cambridge,MA,USA)に、
0.05MのpH9.5の炭酸ナトリウム緩衝液に溶解
した卵白アルブミン0.1mg/mlの50μlを入
れ、4℃に一晩置いた。洗浄液(0.9%NaCl,
0.05%Tween20)で洗浄後、牛血清アルブミ
ン1mg/mlを含有する燐酸緩衝生理食塩水(日水製
薬、PBS)200を加え、37℃、1時間おいてブロ
ッキングし、洗浄後、牛血清アルブミン10mg/m
l、0.05%Tween20、食塩3%を含むPBS
(溶液A)にて希釈した実施例6のマウス血清を加え、
37℃に1時間置いた。洗浄後、ペルオキシダーゼ標識
抗マウスIgGヤギ抗体(生化学工業製)の溶液Aによ
る10000倍希釈液50μlを加え、37℃に1時間
置いた後、洗浄し、基質溶液(o−フェニレンジアミン
40mg、30%過酸化水素20μl/クエン酸−リン
酸ナトリウム緩衝液100ml)100μlを加え、室
温に置き、492nmの吸光度で測定した。
【0036】抗体量は、卵白アルブミンをフロインドの
完全アジュバントとともに免疫したマウス血清より、卵
白アルブミン結合セファロース4Bアフィニテイーカラ
ムを用いて精製したIgG抗体を用いて作成した検量線
より求めた。実施例6で用いたプール血清中の抗卵白ア
ルブミンIgG抗体(抗EAIgG)の測定結果を表2
に示した。
【0037】
【表2】
【0038】この結果は納豆菌の菌体乃至酵素分解物の
摂取により、IgG抗体産生の増強(対照群の2倍以
上)乃至増強傾向を示している。
【0039】実施例9 IgE抗体産生抑制性分解物の安全性 4週齢のSD系雄ラット一群5匹に実施例4で得られた
酵素分解物の2g/kg体重当てを強制経口投与し、単
回投与における安全性を調べた。また、4週齢のSD系
雄ラット一群10匹に5%含有する飼料で4週間に亘っ
て飼育し、飼料のみを与えた群を対照群として投与群と
比較した。その結果、単回投与では何らの急性症状も認
められず、表3に示した如く、反復投与試験において
も、体重増加、一般状態ともに対照群との間に差は認め
られなかった。
【0040】
【表3】
【0041】実施例10 実施例4で得られた納豆菌の卵白リゾチームおよびブロ
メラインを用いた酵素分解物90mg、デンプン30m
g、アビセル(セルロース)180mgの割合で用いて
1錠300mgの食品を常法により製造した。
【0042】実施例11 実施例4で得られた納豆菌の卵白リゾチーム及びブロメ
ラインを用いた分解物2部、ココアバター10部、グラ
ニュー糖7部、牛乳7部、乳化剤0.05部に精製水を
加え、全量を100部とし、常法によりココア飲料を製
造した。
【0043】
【発明の効果】本発明によるとIgG抗体の産生を増強
し、IgE抗体の産生を選択的に抑制する免疫調節活性
分解物を容易に製造することができ、そのような作用を
有する食品を提供することができる。
フロントページの続き (72)発明者 塩野谷 博 東京都中央区日本橋室町4丁目2番1号 室町化学工業株式会社内 (72)発明者 矢嶋 瑞夫 東京都中央区日本橋小伝馬町20番3号 ア サマ化成株式会社内 (72)発明者 岩下 定一 福岡県大牟田市新勝立町1丁目38番5 天 洋社薬品工業株式会社内 Fターム(参考) 4B017 LC03 LG14 LK10 LK12 LK18 LK21 LK23 LL06 LP06 4B018 LB10 LE03 MS15 4C087 AA01 AA02 AA03 AA10 BC56 BC58 BC59 BC64 BC65 BC67 BC75 CA09 MA02 MA16 MA52 NA14 ZB07 ZB13

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Bacillus属細菌及び/又は乳酸菌の細胞
    壁を溶解して得られる免疫調節活性を有する菌体分解物
    (以下、免疫調節活性分解物という)。
  2. 【請求項2】 Bacillus属細菌及び/又は乳酸菌の細胞
    壁を溶解することを特徴とする免疫調節活性分解物の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 細胞壁の溶解をグルコシダーゼ型酵素、
    及び/又はエンドペプチダーゼ型蛋白分解酵素を作用さ
    せて行う請求項2記載の免疫調節活性分解物の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 グルコシダーゼ型酵素、又はエンドペプ
    チダーゼ型蛋白分解酵素による細胞壁の溶解を等張圧の
    媒体中で行い、生じたプロトプラストを分離除去し、媒
    体中の可溶化画分をエンドペプチダーゼ型蛋白分解酵素
    またはグルコシダーゼ型酵素処理を行う請求項2または
    3記載の免疫調節活性分解物の製造方法。
  5. 【請求項5】 Bacillus属細菌として納豆菌(Bacillus
    natto)を用いる請求項2〜4のいずれか1項記載の免
    疫調節活性分解物の製造方法。
  6. 【請求項6】 Bacillus属細菌として Bacillus subt
    ilisまたはBacillusmegateriumを用いる請求項2〜4の
    いずれか1項記載の免疫調節活性分解物の製造方法。
  7. 【請求項7】 乳酸菌として、Lactobacillus plantaru
    m, Lactobacillus acidophilus, Lactobacillus delbru
    ckii, Biphidobacterium longum,または Leuconostoc m
    esenteroides を用いる請求項2〜4のいずれか1項記
    載の免疫調節活性分解物の製造方法。
  8. 【請求項8】 グルコシダーゼ型酵素として卵白リゾチ
    ームまたはN−アセチルムラミデイス SGを用いる請
    求項3または4記載の免疫調節活性分解物の製造方法。
  9. 【請求項9】 細胞壁の溶解を溶原ファージの誘発によ
    り行う請求項2記載の免疫調節活性分解物の製造方法。
  10. 【請求項10】 細胞壁の溶解を細菌の自己消化により
    行う請求項2記載の免疫調節活性分解物の製造方法。
  11. 【請求項11】 エンドペプチダーゼ型蛋白分解酵素と
    してブロメラインを用いる請求項3または4記載の免疫
    調節活性分解物の製造方法。
  12. 【請求項12】 エンドペプチダーゼ型蛋白分解酵素と
    してセラチオペプチターゼ、プロナーゼ、ナガーゼ、セ
    アプローゼS、トリプシン、Achromobacterプロテアー
    ゼI、Grifola frondosa(マイタケ)メタロエンドペプ
    チダーゼのいずれかを用いる請求項3または4記載の免
    疫調節活性分解物の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項3〜12のいずれか1項記載の
    製造方法により得られた免疫調節活性分解物。
  14. 【請求項14】 請求項1または13記載の免疫調節活
    性分解物を含有する食品または飲料。
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