JP2000004829A - キノコ類のエキス成分の組合せ加工食品 - Google Patents

キノコ類のエキス成分の組合せ加工食品

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JP2000004829A
JP2000004829A JP10177378A JP17737898A JP2000004829A JP 2000004829 A JP2000004829 A JP 2000004829A JP 10177378 A JP10177378 A JP 10177378A JP 17737898 A JP17737898 A JP 17737898A JP 2000004829 A JP2000004829 A JP 2000004829A
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extract
mushrooms
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weight
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Haruhiko Hirao
晴彦 平尾
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Sanyu KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キノコ類に含まれるエキスの混合成分を配合
した加工食品について、その複合的効果が相乗的かつ安
定的に加工食品類として食するに適した風味と味覚と共
に得られるキノコ類のエキス成分の組合せ加工食品の構
成を提供すること。 【解決手段】あわび茸、アガリクス茸及び霊芝の抽出エ
キスの混合成分を有効成分として配合したことを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キノコ類、特に、
あわび茸、アガリクス茸及び霊芝の抽出エキスの混合成
分を有効成分として配合した新規な組合せ加工食品に関
する。
【0002】
【従来の技術】旧くより、キノコ類は各種の食材として
利用されてきたし、また、生薬など医薬品、さらには健
康食品等としても利用されてきた。これは各種のキノコ
類についてそれぞれ特有の風味や美味な成分、その他薬
効に優れた成分が含まれているからである。
【0003】例えば、樹木に対する腐敗菌の一種である
あわび茸(別名オオヒラタケ、学名Pleurotus Abalonu
s)、特にその子実体にはビタミンB2 、β- グルカン
などの栄養分に富むことに加え、その食感に歯応えがあ
り、またそれ自体美味であることから、例えば、それを
そのままあるいは適当な大きさに裁断して揚げ物やバタ
ー炒め等として又は他の食材中に混入する状態で調理さ
れてきた。
【0004】また、アガリクス茸(別名カワリハラタ
ケ、学名Agaricus Blalonus )、特にその子実体は、β
- グルカンなどを成分として含有し、また最近、生体の
正常細胞組織の免疫機能を活性化すること。また、これ
により、癌細胞の増殖、転移等を抑制する抗腫瘍効果に
優れることも確認されている。
【0005】また、霊芝(別名マンネンタケ、学名Gano
derma Lucidum )は、古来使用されてきたサルノコシカ
ケ科のマンネンタケの子実体から得られる生薬である。
この霊芝については、多々研究され、現在のところ、癌
細胞に対する増殖抑制効果等の抗癌作用、誘発心筋障害
に対する心筋保護作用、肥満や肥満症などの薬理的作用
も確認されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来、各種の
キノコ類について、単体として使用あるいは研究される
ことはあっても、それらの組合せによる複合的な構成や
それに基づく効果、及びその摂取方法についてはあまり
関心はもたれていなかった。また、前記したキノコ類に
よる効果は、その系統や生育条件によって異なり、その
ような効果は安定的なものではなかった。
【0007】また、キノコ類のエキス成分を添加した加
工食品についても、2種を含有させたものについて健康
食品として市販されてはいるものの、それは単に、その
効果の複合を考慮したに過ぎないものであって、その相
乗効果や効果の安定を考慮するものではなかった。
【0008】そこで、本発明者は、本発明において特定
するキノコ類に含まれる各種成分による諸作用と効能に
着目して、その複合的構成について鋭意研究した結果、
特定する各キノコ類の混合成分を配合した加工食品につ
いて、相乗的かつ安定的にその複合的効果が加工食品類
として食するに適した風味と味覚と共に得られることを
見い出した結果、この発明を完成するに至った。
【0009】
【課題を解決する手段】この発明は、キノコ類のエキス
成分の組合せ加工食品につき、次のように構成した。即
ち、あわび茸、アガリクス茸及び霊芝の抽出エキスの混
合成分を有効成分として配合したことを特徴とする。
【0010】これら3種のキノコの抽出エキス成分の混
合物を食品類に添加混合する場合には、霊芝等に含まれ
る苦み成分による影響を解消して、特に、あわび茸に基
づく風味を主体とするキノコ特有の風味、栄養成分、薬
効成分などがバランス良くかつ有効成分が安定した状態
で含有する加工食品として得られる。
【0011】また、本発明に適用できる加工食品類とし
ては、その種類につき特に制限なく、錠剤型や粉剤型と
した健康食品のほか、加熱あるいは非加熱の調理食品、
クッキーなどの菓子類、清涼飲料水など多様なものを対
象とすることができる。このように前記した特定のキノ
コの混合エキス成分を含有する加工食品として構成する
場合には、そのキノコ類特有の風味と良好な味覚と相ま
って、その栄養成分や薬効成分を特別な服用操作を要す
ることなくして、容易に体内に摂取することが可能とな
る。
【0012】また、本発明の前記した抽出エキスの混合
成分は公知の手段により得ることができる。例えば、前
記特定したキノコ全体についてそれぞれ適当な大きさに
裁断し、これを自然乾燥あるいは強制的に乾燥し、これ
を1〜2週間に亘り常温下にエタノール漬けすることに
よって抽出物として得て、これらを混合することができ
る。また、この抽出エキスの混合成分は上記した各キノ
コの裁断片等を混合し、これに対して上記同様に抽出操
作する方法によってもよい。
【0013】また、他の抽出法として、前記した裁断片
に対し煮沸法等その他の公知の方法の適用によってもよ
い。なお、この煮沸法による場合、その煮沸を加圧条件
下で実行することにより、その抽出を迅速かつ効率的に
行うことが可能となる。
【0014】また、上記した特定のキノコについて混合
割合は、そのキノコの裁断片の乾燥物について、重量比
で、あわび茸対アガリクス茸対霊芝を1.0〜10.0
対0.5〜2.0対1.0〜10.0の範囲であれば、
本発明の前記した効果を発揮させることができ、また、
経済性の点からも好ましい。また、好ましくは、効果の
安定性の向上の点から、これらのキノコについて、3.
0〜6.0対0.8〜1.2対3.0〜6.0の範囲の
混合割合とすることである。
【0015】なお、あわび茸が混合されないか又はその
混合量が少ない場合には、食品としての風味に劣るもの
となるし、また、アガリクス茸あるいは霊芝が混合され
ないか又はその混合量が少ない場合には、特に前記した
これらの薬効効果について不十分乃至相乗効果が得られ
ないものとなる。
【0016】また、これらの特定キノコの前記した抽出
エキスの混合成分について当該加工食品中に含まれる量
は、その加工食品の種類によっても異なるが、例えば、
加工食品が清涼飲料水である場合には、抽出エキスが清
涼飲料水1リットル当り2.0〜1.0ミリリットルの
範囲で配合することにより好ましく製造することができ
る。この範囲の添加量であれば、前記した効果が食品
類、特に、その飲用に際して有効に摂取できるからであ
る。なお、経済性等の点から、清涼飲料水1リットル当
り18.0ミリリットル前後の添加量であることが好ま
しい。
【0017】また、本発明の組合せ加工食品には任意成
分として、ビタミンA、B1 、B2、B6 、C、Eなど
各種のビタミン類、ニンニク抽出液、朝鮮ニンジン等を
必要に応じて添加することができる。
【0018】
【実施例】(実施例1)清涼飲料水 あわび茸、アガリクス茸及び霊芝の子実体を含む全体を
それぞれ4〜6mmの厚さでスライス状に裁断し、これを
それぞれその裁断面を露出させた状態で5時間に亘っ
て、温度20〜25℃、湿度60%RHの環境条件下に
自然乾燥させた。次いで、これらの乾燥裁断片につい
て、あわび茸5kg、アガリクス茸1kg及び霊芝5kgの割
合で混合し、このキノコの混合物を77リットルのエチ
ルアルコール中に漬浸し常温下に放置した。この放置後
2週間で約60リットルの混合抽出エキスのアルコール
溶液を得た。次いで、この混合抽出エキス溶液を砂糖等
で調製された水溶液1リットル当り中に18.0ミリリ
ットル(50ミリリットル当り0.9ミリリットル)の
割合で添加混合した。なお、上記の得られた混合抽出エ
キス溶液量からは50ミリリットルを1本として、20
000本に相当する製品を製造することができた。
【0019】このようにして得られた加工食品としての
清涼飲料水は、20〜40歳代の男女各10人によるパ
ネルテストの結果、ほぼ全員がキノコ風味の味覚が豊か
で美味であることから飲用に好ましいと判定したこと、
また、ラットに対する経口飲用試験の結果、癌の発生及
び増殖抑制に相乗的効果が発揮されること、また肥満化
の防止とその解消にとっても有効であることが確認され
た。
【0020】(実施例2)清涼飲料水 実施例1と同様の手段により得られた各キノコの乾燥裁
断片の混合物を沸騰水中に投入し、1.1HPa の加圧条
件下で2時間に亘って煮沸した。この煮沸液を自然冷却
して約120リットルのキノコの混合抽出エキス溶液を
得た。次いで、この混合抽出エキス溶液を砂糖等で調製
された水溶液1リットル当り中に18.0ミリリットル
(50ミリリットル当り0.9ミリリットル)の割合で
添加混合した。この場合も実施例1とほぼ同量の製品清
涼飲料水が得られ、また、その効果についても実施例1
の場合とほぼ同様であった。
【0021】(実施例3)健康食品 実施例1と同様の手段により得られた各キノコの乾燥裁
断片の混合物をさらに粉体に処理した。この粉体混合物
65重量%にアラビアガム、デンプン等からなる粘着充
填剤35重量%の配合割合で混和した後、これを打錠し
て250mg/錠の偏平円形状の加工食品を得た。
【0022】この加工食品については、1日当り8〜1
2錠の摂取により前記した種々の効果が期待される。
【0023】(試験例1) [供試動物]ICR系マウス(体重33〜37gJc
I,14週令) [飼料]表1に示す配合成分からなる飼料材(Roden Di
et飼料)に発癌性物質としてオルトアミノアゾトルエン
(OAT)を0.06重量%配合して調製し、これをペ
レット状(直径12.5mm)の賦型剤とした。
【0024】
【表1】
【0025】[試料飲料水]霊茸、アガリクス茸及びあ
わび茸の子実体を含む全体をそれぞれ4〜6mmの厚さで
スライス状に裁断し、これらをその裁断面を露出させた
状態で5時間に亘って、温度20〜25℃、湿度60%
RHの環境条件下に自然乾燥させた。次いで、霊芝につ
いてはその乾燥物500gを蒸留水6リットル中に投入
し、これを煮沸し約2.5リットルの抽出液を得て、こ
の抽出液を蒸留水により4倍希釈して試料飲料水GLと
した。また、アガリクス茸については前記した乾燥物1
000gを蒸留水12リットル中に投入し、これを煮沸
し約9リットルの抽出液を得て、この抽出液を蒸留水に
より2倍希釈して試料飲料水ABとした。また、霊芝に
ついては前記した乾燥物500gを蒸留水6リットル中
に投入し、これを煮沸し約2.0リットルの抽出液を得
て、この抽出液を蒸留水により5倍希釈して試料飲料水
PAとした。また、前記したあわび茸、アガリクス茸及
び霊芝の抽出液を等量の割合で混合し、これを試料飲料
水MXとした。また、コントロールとして何ら添加物を
含まない蒸留水を飲料水CTとした。
【0026】[試験内容]供試マウスの合計35匹を各
7匹ずつの群に分け、これら各群の供試マウスに対して
上記した飼料及び試料飲料水を投与し、その投与した試
料飲料水の種類に応じてGL群、AB群、PA群、MX
群及びCT群としてそれぞれ常温条件下で飼育した。な
お、飲料水CTによる場合を非投与群としてCT群とし
た。
【0027】上記した飼料及び試料飲料水の投与は試験
開始後から終了時まで自由に摂取させる方法によった。
試験開始後14週目に、各供試マウスに対し、エチルエ
ーテルで麻酔後に直ちに開腹を行い、腹部大静脈より血
液を採取して後可及的迅速に肝臓を摘出しその重量を測
定した。次いで、この摘出した肝臓を10%ホルマリン
液で固定し、その後脱水、パラフィン包埋後、薄切、ヘ
マトキシリン−エオジンで重染色してプレパラートを作
製し、その結節性変化(癌化)、腹水その他及び摘出肝
臓の色調について病理組織学的な検討を行いその結果を
表2に示した。なお、摘出肝臓の色調についてはその肝
臓表面に対する視覚判断によるもので、特に黄褐色の場
合は癌化傾向が大と考えられ、また赤褐色の場合は他の
臓器の疾患の蓋然性を示唆するものである。また、表2
中、該当するときを1、該当しないときを0とした。ま
た、生化学的検討としてRIA法において血漿α−フェ
トプロティン(AFP)の値をAFP産生細胞聖成熟度
の指標として測定した結果、いずれの群についても0.
5ng/ミリリットル以下であり、各群について優劣の差
は認められなかった。
【0028】
【表2】
【0029】この表2に示した結果から、再生結節性変
化(癌化)及び腹水その他に対する抑制効果として、C
T群との比較においてGL群、AB群、PA群及びMX
群の投与群ではその有効性が確認される。また、この抑
制効果について、これらの投与群のうち、特に、GL群
及びMX群のものがより優れていることが確認される
が、このGL群とMX群との対比において、摘出肝臓の
色調についてはGL群では黄褐色であるものがより多い
ことから、癌化傾向はより高いとすることができる。ま
た、この摘出肝臓の色調についてMX群のものは他の群
のものより赤褐色のものが同等あるいはより少ないこと
も分かる。これらの点を総合すると、MX群では癌化抑
制及び他の臓器疾患の発生を抑制する効果は他の群のも
のと同等若しくはより高く相乗的効果が認められる。
【0030】次に、この病理組織学的検討に関連して前
記摘出した各肝臓のそれぞれその重量を前記した各群に
属する7匹の供試ラットについて表2に示し、さらに、
この結果に対する判断を容易にするために肝重量の増加
度合を図1に、またラットの体重との比率を図2に棒線
で表わした。
【0031】
【表3】
【0032】この表3には、各群の供試ラットの摘出肝
臓の平均値をそれらの平均体重と共に示し、さらに肝臓
重量の体重に対する比率を示した。
【0033】なお、各群の供試ラットによる飼料摂取
量、摂取されたOAT総量及び飲料水については表4
に、また、これらの飼料及び飲料水とラットの体重との
相関関係については表5にそれぞれ示した。
【0034】
【表4】
【0035】
【表5】
【0036】表4に示した結果から、飼料及び飲料水に
対する摂取量については各群のラットにはほとんど差異
際はないことが確認され、また、表5に示した飼料等と
ラットの体重との相関関係から、特に、MX群のラット
については他の群のラットに比して、飼料及び飲料水の
摂取量が多いことも確認される。
【0037】このような条件下において、表3に示した
結果に対応する図1及び図2の内容から、MX群に属す
るラットの肝重量について他の群のラットのものより重
量増加が少なく、また、この傾向は肝重量比率について
も同様であることも認められ、MX飼料による肝臓癌に
対する抑制効果の優位性が認められる。また、表3に示
した平均体重についての結果から、CT群との対比にお
いて、投与群ではいずれも平均体重が低く抑えられてい
ることが確認され、肥満の解消のための有効性も認めら
れる。
【0038】
【発明の効果】本発明は、上述したように構成したこと
から、次のような効果が発揮される。先ず、加工食品と
して、あわび茸、アガリクス茸及び霊芝からの抽出エキ
スの混合成分を有効成分として配合したことから、キノ
コ特有の風味と味覚が十分にかつ安定的に得られる。
【0039】また、特に、アガリクス茸及び霊芝の含有
成分に基づく前記した各薬理的効果がそのキノコの系統
や生育環境等にあまり影響されずに相乗的かつ安定的に
得られる加工食品とすることができる。
【0040】また、得られる加工食品は上記したような
効果から健康食品として生産される場合には社会的ニー
ズに応えるものであると共に、比較的に廉価なあわび茸
を使用でき、より安価な加工食品として提供することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】平均肝体重比較図
【図2】平均肝体重比率比較図
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年7月27日(1999.7.2
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【課題を解決する手段】この発明は、キノコ類のエキス
成分の組合せ加工食品につき、次のように構成した。即
ち、乾燥物として、3.0〜6.0重量%のあわび茸
と、0.8〜1.2重量量%のアガリクス茸と、3.0
〜6.0重量%の霊芝とを有効成分として配合したこと
を特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】また、上記した乾燥物として、3.0〜
6.0重量%のあわび茸、0.8〜1.2重量量%のア
ガリクス茸及び3.0〜6.0重量%の霊芝の混合割合
の範囲であれば、経済性の点に加えて、前記した効果を
安定した状態で発揮させることができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】[試料飲料水]霊芝、アガリクス茸及びあ
わび茸の子実体を含む全体をそれぞれ4〜6mmの厚さで
スライス状に裁断し、これらをその裁断面露出する
態で5時間に亘って、温度20〜25℃、湿度60%R
Hの環境条件下に自然乾燥させた。次いで、霊芝につい
ては前記した乾燥物500gを蒸留水6リットル中に投
入し、これを煮沸し約2.5リットルの抽出液を得て、
この抽出液を蒸留水により4倍希釈して試料飲料水GL
とした。また、アガリクス茸については前記した乾燥物
1000gを蒸留水12リットル中に投入し、これを煮
沸し約9リットルの抽出液を得て、この抽出液を蒸留水
により2倍希釈して試料飲料水ABとした。また、あわ
び茸については前記した乾燥物500gを蒸留水6リッ
トル中に投入し、これを煮沸して約2.0リットルの抽
出液を得て、この抽出液を蒸留水により5倍希釈して試
料飲料水PAとした。また、前記した霊芝、アガリクス
茸及びあわび茸の抽出液を等量混合し、これを試料飲料
水MXとした。また、コントロールとして何ら添加物を
含まない蒸留水を飲料水CTとした。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】上記した試料及び試料飲料水の投与は試験
開始後から終了時まで自由に摂取させる方法によった。
試験開始後14周目に、各供試マウスに対し、エチルエ
ーテルで麻酔後に直ちに開腹を行い、腹部大静脈より血
液を採取して後可及的迅速に肝臓を摘出しその重量を測
定した。次いで、この摘出した肝臓を10%ホルマリン
液で固定し、その後脱水、パラフィン包埋後、薄切、ヘ
マトキシリン−エオジンで重染色してプレパラートを作
製し、その結節性変化(癌化)、腹水その他及び摘出肝
臓の色調について病理組織学的な検討を行いその結果を
表2に示した。なお、摘出肝臓の色調についてはその肝
臓表面に対する視覚判断によるもので、特に黄褐色の場
合は癌化傾向が大と考えられ、また赤褐色の場合は他の
臓器の疾患の蓋然性を示唆するものである。また、表2
中、該当するときを1、該当しないときを0とした。ま
た、生化学的検討としてRIA法において血漿α−フェ
トプロティン(AFP)の値をAFP産生細胞成熟度
の指標として測定した結果、いずれの郡についても0.
5ng/ミリリットル以下であり、各群について優劣の
差は認められなかった。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】
【発明の効果】本発明は、上述したように構成したこと
から、次のような効果が発揮される。先ず、キノコ類の
エキス成分の組合せ加工食品につき乾燥物として、
3.0〜6.0重量%のあわび茸と、0.8〜1.2重
量量%のアガリクス茸と、3.0〜6.0重量%の霊芝
とを有効成分として配合したことから、キノコ特有の風
味と味覚が十分にかつ安定的に得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4B016 LC02 LC07 LE05 LG14 LK03 LK08 LP02 LP08 LP10 4B018 LB08 LB10 LE05 MG02 MJ02 MP03 MS11 4C088 AA06 AA07 AC15 AC17 BA04 MA07 MA52 NA05 ZA36 ZA70 ZB09 ZB26 ZC21 ZC75

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】あわび茸、アガリクス茸及び霊芝の抽出エ
    キスの混合成分を有効成分として配合したことを特徴と
    するキノコ類のエキス成分の組合せ加工食品。
  2. 【請求項2】抽出エキスの混合成分が、乾燥物として、
    1.0〜10.0重量%のあわび茸、0.5〜2.0重
    量%のアガリスク茸及び1.0〜10.0重量%の霊芝
    の混合物から得られることを特徴とする請求項1のキノ
    コ類のエキス成分の組合せ加工食品。
JP10177378A 1998-06-24 1998-06-24 キノコ類のエキス成分の組合せ加工食品 Pending JP2000004829A (ja)

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Cited By (4)

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ITFO20110006A1 (it) * 2011-06-28 2012-12-29 Dial Srl Procedimento di realizzazione di un prodotto alimentare a base di funghi e relativo prodotto alimentare.

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