JP2000004399A - 固体撮像装置とその駆動方法 - Google Patents
固体撮像装置とその駆動方法Info
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Abstract
電圧の影響防止と共に、イメージセンサとして光電変換
感度の向上を課題とする。 【解決手段】 固体撮像装置において、光ダイオードで
発生された信号電荷を転送する電荷転送手段と、この電
荷転送手段により光ダイオードから転送された信号電荷
を入力端子に受け画素の出力線に出力する増幅手段と、
この増幅手段の入力端子をリセットする第1のリセット
手段を含む画素セルを複数個備え、画素の出力線には増
幅手段の負荷手段と第2のリセット手段が設けられてい
ることを特徴とする。リセット手段を動作させて増幅手
段の入力をリセットしてリセット電圧を読み出し、電荷
転送手段を制御して信号電荷を増幅手段の入力端子に転
送してそれに対応した電圧を読み出す固体撮像装置の駆
動方法において、信号電荷の読み出しに先立って第2の
リセット手段を制御し出力線をリセットすることを特徴
とする。
Description
し、特にビデオカメラやデジタルスチルカメラ用のイメ
ージ入力装置に広範に用いられる固体撮像装置に関する
ものである。
を用いた光電変換素子のセルサイズ縮小が精力的に行わ
れる一方、光電変換信号出力が低下することなどから、
光電変換信号を増幅して出力することが可能な増幅型の
光電変換装置が注目されている。このような増幅型光電
変換装置には、MOS型、AMI、CMD、BASIS
等がある。このうち、MOS型はフォトダイオードで発
生した光キャリアをMOSトランジスタのゲート電極に
蓄積し、走査回路からの駆動タイミングに従って、その
ゲート電極の電位変化を、出力部へ電荷増幅して出力す
るものである。近年では、このMOS型のうち、光電変
換部や、その周辺回路部を含め全てCMOSプロセスで
実現するCMOS型光電変換装置が特に注目されてきて
いる。
画素内の電荷増幅アンプで信号電荷の増幅を行う反面、
上記アンプの入力MOSトランジスタのしきい値Vth
や、アンプゲインのバラツキが、信号のS/Nの劣化を
招く。特にしきい値Vthのバラツキは数mV以下に抑
えることは現状の製造技術では困難であり、一方、光信
号の飽和電圧は電源電圧に依存するため、数Vであるの
が実際である。従って、両者の比であるS/Nは3桁が
上限で、市場の要求である70〜80dBを達成するの
は非常に困難であった。
案の1つに特開平4−61573号公報がある。図5に
該公報により開示された固体撮像装置の等価回路図を示
す。また、上記公知技術例の動作を図6の1画素相当の
等価回路図と図7のタイミングチャートを用いて以下、
簡単に説明する。図6において、フォトダイオードD1
からの信号読み出しに先立って、端子CR1、CR2、
CS1にパルスを印加することによって、垂直信号線V
L3はGNDレベルに、容量C1、C3はともにVSS
にリセットされる。その後端子CR1のパルスをロウレ
ベルにし、端子RSにパルスを印加することによって、
増幅用MOSFETQ2のゲートは電圧VRSにリセッ
トされる。
した後、端子V3にハイレベルのパルスを印加すると、
増幅MOSFETQ2のドレインに動作電圧VDDが供
給され、これにより、MOSFETQ2のゲート電圧に
対応した電圧VNが、ノイズ信号として垂直信号線VL
3に読み出される(ノイズ信号読み出し)。
1の出力側とC3の一方の電極をフローティング状態と
する。この時、端子V3をロウレベルにして、選択MO
SFETQ3をオフ状態にする。そして、端子CR1に
パルスを入力し、垂直出力線VL3をリセットすると、
容量C1の出力側とC3の一方の電極の電位は上記バイ
アス電圧VSSから容量C1とC3の容量比に応じて分
割された電圧だけ低下した電圧(VSS−VN′)にな
る。ここでVN′は次式で表される。
3と転送スイッチ用VGにパルスをハイレベルにし、電
荷転送スイッチであるQ1をオンして、フォトダイオー
ドD1に蓄積された信号電荷を入力容量CPに転送する
と同時に選択MOSFETQ3がオンし、増幅MOSF
ETQ2のドレインに、選択MOSFETQ3を介して
動作電圧VDDが供給され、これにより、Q2のゲート
電圧に対応した電圧VSが垂直信号線VL3に読み出さ
れる(光信号読み出し)。
容量C1とC3の容量比に応じて分割された電圧分だけ
上昇し、(VSS−VN′+VS′)になる。ここでV
S′は、VN′と同様に以下の式(2)で表される。
ットMOSFETや増幅MOSFETのしきい値Vth
のバラツキ等が除去されたS/Nの高い信号が得られ
る。
という概念は、非破壊読み出し特性を有する光電変換素
子において、画素相互間の信号漏れ等の干渉を防止する
目的で、例えば、特開昭58−48577号公報、特公
平5−18309号公報に開示されている。
された固体撮像装置のセンサーエリアの図8に示すブロ
ック図、図9に示す水平スイッチ回路図、図10に示す
タイミングチャートを用いて以下、簡単に説明する。時
刻t0において、PV1がハイレベルとなる。これに伴
ってセンサアレイCj i内の垂直走査信号線V1に接続さ
れているMOSスイッチS1 1 〜S768 1 が導通し、セ
ルC1 1 〜C768 1 内の画素信号が信号出力B1〜B7
68上に出力される。時刻t0よりもやや遅れて時刻t
1に、水平走査信号線H1上の信号PH1がハイレベル
となる。これに伴って、水平スイッチ回路内のMOSス
イッチQ1 1 〜Q1 32が導通し、信号出力線B1〜B7
68の32個のサブグループ内の左端の信号出力線上の
画素信号が、多重化出力線A1〜A32上に出力され
る。多重化出力線A1〜A32のそれぞれはアンプT1
〜T32を介して出力される。T1〜T32は共通の定
電流源と接地間に接続された差動トランジスタ対からな
り、一方のトランジスタのベースにはアナログ画素信号
が、他方のトランジスタのベースには遮光した画素から
の暗電圧が供給され、暗電圧が差し引かれたアナログ信
号が出力される。
1がロウレベルに復帰し、時刻t2に、水平走査信号線
H2上の信号PH2がハイレベルになる。これに伴っ
て、水平スイッチ回路内のMOSスイッチQ2 1 〜Q2
32が導通し、信号出力線B1〜B768の32個のサブ
グループ内の左から2番目の信号出力線上の画素信号
が、多重化出力線A1〜A32上に出力される。以下同
様にして、水平走査信号線H3〜H24までの信号が順
次ハイレベルとなり、これに伴って各サブグループ内の
信号出力線上のアナログ画素信号が出力される。最後の
水平走査線H24上の信号PH24がロウレベルに復帰
した後、垂直走査信号線V1上に信号PV1がロウレベ
ルに復帰して、この信号線V1に連なるすべてのセルの
水平走査が完了する。
を開始する前に、ブランキング期間を設ける。このブラ
ンキング期間中にすべての水平走査信号線H1〜H24
上の信号PH1〜PH24をハイレベルにして、すべて
の信号出力線B1〜B768を対応する共通信号出力線
A1〜A32に接続すると共に、リフレッシュ線R上の
信号PRをハイレベルにし、MOSスイッチR1〜R3
2を導通させることにより、多重化信号出力線A1〜A
32を接地する。これによって、すべての信号出力線B
1〜B768が接地され、従前の走査に伴って残存して
いた画素信号がクリアされる。
中前者(特開平4−61573号公報)の構成の場合、 C3から共通出力線へ信号を転送する際の感度を大
きくするため、C3は数pF程度の容量が必要であり、
また、(3)式第2項のC1/(C1+C3)で決まる
画素からの読み出し感度を大きくするため、容量C1は
C3に対して数倍以上、大きくしなければならない。従
って、チップサイズ、コストの制約から必ずしも十分な
感度が得られない。
み出しの場合、容量C1の出力側はVSSにリセットさ
れているが、光信号読み出しの場合、容量C1の出力は
フローティングであり、画素からみたC1の容量はC1
とC3との並列容量になる。従って、十分な時間をかけ
て読み出しを行う場合は問題ないが、時間が短くなる
程、ノイズ信号と光信号間に出力電圧差が生じるため、
ノイズ除去動作を高精度に行うことが困難になる。
線VL3をリセットする電圧は、MOSFETQ2のゲ
ートに入力されるすべての信号レベルに対しても、MO
SFETQ2がオンできるような電圧にする必要がある
ため、リセット電圧に制限がある。
8309号公報)の構成の場合の問題点を図11を用い
て説明する。図11は、例えば、垂直走査信号線V1に
接続されている画素信号を読み出す場合を示している。
画素セルC1 1 の画素信号電圧VS1、画素セルC2 1
の画素信号電圧をVS2、……画素セルC24 1 の画素
信号電圧をVS24、信号出力線B1、B2……B24
の寄生容量をC1、差動トランジスタT1に接続された
トランジスタのベースに接続された寄生容量をC2、共
通信号出力線をA1とし、ベースに入力される信号電圧
をVSOとする。信号出力線B1の信号を読み出したと
きの信号電圧VSO′は次式で表される。
O″は次式で表される。
OSトランジスタR1のゲートへのリセットパルスRに
よるリセットで、隣接する画素間の干渉を抑えるために
は、(5)式よりC2VSO′を小さくするため、C1
をC2に比べてかなり大きくする必要がある。従って、
この容量C1を大きくすると、画素セルから転送する際
の容量が大きくなり、感度が低下するという問題があっ
た。
度、ノイズ成分、リセット電圧について、それぞれを解
決すると共に、イメージセンサとして光電変換感度の向
上を目的とする。
解決すべくなされたものであり、光ダイオードで発生さ
れた信号電荷を転送する電荷転送手段と、この電荷転送
手段により光ダイオードから転送された信号電荷を入力
端子に受け画素の出力線に出力する増幅手段と、この増
幅手段の入力端子をリセットする第1のリセット手段と
を含む画素セルを複数個備えた固体撮像装置において、
上記画素の出力線には上記増幅手段の負荷手段と第2の
リセット手段が設けられていることを特徴とする。
荷を転送する電荷転送手段と、この電荷転送手段により
光ダイオードから転送された信号電荷を入力端子に受け
画素の出力線に出力する増幅手段と、この増幅手段の入
力端子をリセットする第1のリセット手段を含む画素セ
ルを複数個備えた固体撮像装置であって、第1のタイミ
ングにおいて、上記第1のリセット手段を動作させて増
幅手段の入力端子をリセットしてリセット電圧を読み出
し、第2のタイミングで、上記電荷転送手段を制御して
上記光ダイオードで発生された信号電荷を前記増幅手段
の入力端子に転送してそれに対応した電圧を読み出す固
体撮像装置の駆動方法において、前記信号電荷の読み出
しに先立って第2のリセット手段を制御し前記画素の出
力線をリセットすることを特徴とする。
て、前記第1のタイミングで読み出したリセット電圧を
第4のスイッチ手段により一時保持するための第1の容
量に転送し、前記第2のタイミングで上記画素からの出
力信号を第3のスイッチ手段により一時保持するための
第2の容量に転送することを特徴とする。
いて、上記増幅手段と電源との間に行を選択する第6の
スイッチ手段を設け行選択パルスによって前記出力線に
前記リセット電圧及び前記信号電荷を読み出し、又は、
上記増幅手段と前記画素の出力線との間に行を選択する
第7のスイッチ手段を設け前記行選択パルスによって前
記出力線に前記リセット電圧及び前記信号電荷を読み出
すことを特徴とする。
プ容量C1(図5)を設ける必要がなく、チップサイズ
を小さくすることができる。
読み出しの場合の容量を等しくすることが可能であり、
さらに、それぞれの信号を読み出す前に出力線をリセッ
トすることによって、高速読み出しを行う場合において
も、ノイズ信号と光信号間に出力電圧差が生じないた
め、ノイズ除去動作を高精度に行うことが可能である。
って、リセット電圧に制限がない。
しの前に、それぞれ出力線をリセットすることによっ
て、画素からの信号を読み出すごとに、出力線がリフレ
ッシュされ、隣接する画素間の干渉を抑えることが可能
である。
固体撮像装置の第1実施形態のブロック図、図2は、例
示的に示された画素セルの要部構成を表す回路図であ
る。上記固体撮像装置を構成する各回路素子は、半導体
集積回路の製造技術によって、特に制限されないが、単
結晶シリコンのような1個の半導体基板上において、C
MOS・LSIプロセス技術によって形成され、一般に
CMOSセンサと称される。また、図1による固体撮像
装置の画素セルS11〜Smnはm行×n列の画素につ
いて説明するが、この数値に限定されない。
mnの要部構成について説明する。光信号電荷を発生す
るフォトダイオードPDは、この例ではアノード側が接
地されている。フォトダイオードPDのカソード側は、
電荷転送スイッチTXを介して、増幅MOSM3のゲー
トに接続されている。また、上記増幅MOSM3のゲー
トには、これをリセットするためのリセットMOSM1
のソースが接続され、リセットMOSM1のドレイン
は、リセット電圧VRに接続されている。さらに、上記
増幅MOSM3のドレインは、動作電圧VDDを供給す
るための行選択MOSM2に接続されている。
置の構成について説明する。上記各画素セルS11〜S
mnの電荷転送スイッチTXのゲートは、横方向に延長
して配置される第1の行選択線(垂直走査線)TX1に
接続される。同じ行に配置された他の画素セルの同様な
電荷転送スイッチのゲートも上記第1の行選択線TX1
に共通に接続され、他の行TXiについても同様であ
る。上記リセットMOSM1のゲートは、横方向に延長
して配置される第2の行選択線(垂直走査線)RES1
に接続される。同じ行に配置された他の画素セルの同様
なリセットMOSのゲートも上記第2の行選択線RES
1に共通に接続され、他の行RESiについても同様で
ある。
方向に延長して配置される第3の行選択線(垂直走査
線)SEL1に接続される。同じ行に配置された他の画
素セルの同様な選択MOSのゲートも上記第3の行選択
線SEL1に共通に接続され、他の行SELiについて
も同様である。これら第1〜第3の行選択線は、垂直走
査回路ブロックVSRに接続され、後述する動作タイミ
ングに基づいて、信号電圧が供給される。図1に示され
ている残りの行においても同様な構成の画素セルと、行
選択線が設けられる。これらの行選択線には、上記垂直
走査回路ブロックVSRにより形成されたTX2〜TX
m、RES2〜RESm、SEL2〜SELmが供給さ
れる。
延長して配置される垂直信号線V1に接続される。同じ
列に配置される画素セルの同様な増幅MOSM3のソー
スも上記垂直信号線V1に接続される。上記垂直信号線
V1は、負荷手段である定電流源I1に接続されるとと
もに、垂直信号線V1をリセットするためのMOSM8
を介して垂直線リセット電圧VVRに接続される。さら
に、上記垂直信号線V1は、ノイズ信号転送スイッチM
4を介してノイズ信号を一時保持するための容量CTN
に、また、光信号転送スイッチM5を介して光信号を一
時保持するための容量CTSに同時に接続される。ノイ
ズ信号保持容量CTNと光信号保持容量CTSの逆側の
端子は接地されている。ノイズ信号転送スイッチM4と
ノイズ信号保持容量CTNとの接続点V1Nと、光信号
転送スイッチM5と光信号保持容量CTSとの接続点V
1Sはそれぞれ、保持容量リセットスイッチM9、M1
0を介してVRCTに接続されるとともに、水平転送ス
イッチM6、M7を介して、光信号とノイズ信号の差を
とるための差動回路ブロックに接続される。水平転送ス
イッチM6、M7のゲートは列選択線H1に共通に接続
され、水平走査回路ブロックHSRに接続される。図1
に示されている残りの列V2〜Vnにおいても同様な構
成の読み出し回路が設けられる。
トスイッチM8、ノイズ信号転送スイッチM4、光信号
転送スイッチM5のゲートは、それぞれVRES、T
N、TSに共通に接続され、後述する動作タイミングに
もとづいてそれぞれΦVRES、ΦTN、ΦTSなる信
号電圧が供給される。
て、図3を用いて説明する。フォトダイオードPDから
の信号電荷の読み出しに先立って、リセットMOSM1
のゲートへのΦRES1および、垂直信号線リセットM
OSM8のゲートへのΦVRESがハイレベルとなる
(〜t1)。これによって、増幅MOSM3のゲートが
VRに、垂直信号線V1〜VnがVVRにリセットされ
る。リセットMOSM1のゲートへのΦRES1およ
び、垂直信号線リセットMOSM8のゲートへのΦVR
ESがロウレベルに復帰した後に(t1)、選択MOS
M2のゲートへのΦSEL1および、ノイズ信号転送ス
イッチM4のゲートへのΦTNがハイレベルとなる(t
2)。これによって、リセットノイズが重畳されたリセ
ット信号(ノイズ信号)を増幅MOSM3のゲインをA
倍とし、ゲート・ソース間電圧VGSだけレベルシフト
した電圧がノイズ信号保持容量CTNに読み出される。
この電圧V1Nは次式で表される。
各画素セルごとの増幅MOSのしきい値Vthのばらつ
きによってばらつく。次に、選択MOSM2のゲートへ
のΦSEL1および、ノイズ信号転送スイッチM5のゲ
ートへのΦTNがロウレベルに復帰する(t3)。
信号線につく寄生容量CPと負荷の定電流I1で決まる
時定数で徐々に放電され降下する。ここで、負荷の定電
流I1が接続されているために、垂直信号線V1をリセ
ットする電圧VVRを高めに設定し、信号読み出し初期
において、増幅MOSM3がオフ状態にあったとして
も、負荷の定電流により垂直信号線の電圧が降下してい
くため、最終的には増幅MOSM3はオン状態となり、
信号が読み出されることになる。したがって、垂直信号
線のリセット電圧に制限がない。
線リセットMOSM8のゲートへのΦVRESがハイレ
ベルとなり(t4)、垂直信号線が再度VVRにリセッ
トされる。これによって、次に光信号を読み出すときの
垂直信号線の初期電圧が、ノイズ信号を読み出したとき
のそれに等しくなる。従って、高速読み出しを行う場合
のように、ノイズ信号の読み出しと光信号の読み出しと
の間に十分な時間がとれない場合においても、ノイズ信
号と光信号間に出力電圧差が生じないため、後述するノ
イズ除去動作を高精度に行うことが可能である。
ΦTX1がハイレベルとなり(t5)、フォトダイオー
ドPDの光信号電荷が、増幅MOSM3のゲートに転送
される。電荷転送スイッチTXのゲートへのΦTX1が
ローレベルに(t6)、垂直信号線リセットスイッチの
ゲートへのΦVRESがロウレベルに復帰した後に(t
7)、選択MOSM2のゲートへのΦSEL1および、
光信号転送スイッチM5のゲートへのΦTSがハイレベ
ルとなる(t8)。これによって、光信号Vsigを増
幅MOSのゲインA倍し、ゲート・ソース間電圧だけレ
ベルシフトした電圧が光信号保持容量CTSに読み出さ
れる。この電圧は次式で表される。
光信号転送スイッチM5のゲートへのΦTSがロウレベ
ルに復帰する(t9)。このとき、垂直信号線V1の電
圧は、垂直信号線V1につく寄生容量Cpと負荷の定電
流I1で決まる時定数で徐々に放電され降下する。
ートへのΦVRESが再度ハイレベルとなり(t1
0)、垂直信号線V1〜Vnがリセットされる。ここま
での動作で、第1行目に接続された画素セルS11〜S
1nのノイズ信号と光信号が、それぞれの列に接続され
たノイズ信号保持容量CTNと光信号保持容量CTSに
保持される。
H1〜Hnによって、各列の水平転送スイッチM6、M
7のゲートが順次ハイレベルとなり(t11)、ノイズ
保持容量CTNと光信号保持容量CTSに保持されてい
た電圧が、順次差動回路ブロックに読み出される。差動
回路ブロックでは、光信号V1S〜VnSとノイズ信号
V1N〜VnNの差がとられ、出力端子VOUTに順次
出力される。例えば第1列の出力電圧VOUTは、上記
式(7)から式(6)を差し引いた次式で表される。
との増幅MOSのしきい値Vthのばらつきが除去され
た信号が出力される。また、式(8)の右項中Vsig
及びVRには、リセットノイズが加算されているので、
結果としてフォトダイオードPDで得られた光電荷が増
幅されて出力電圧VOUTとなっている。
読み出しが完了する。この後、第2行目の読み出しに先
立って、ノイズ信号保持容量CTNおよび光信号保持容
量CTSのリセットスイッチM9、M10のゲートへの
ΦCTRがハイレベルとなり、VRCTにリセットされ
る。以下同様に、垂直走査回路のブロックVSRからの
信号によって、第2行目〜第m行目に接続された画素セ
ルC21〜Cmnの信号が順次読み出され、全画素セル
の読み出しが完了する。
OSM3が電流源I1を負荷とするソースフォロワ方式
の増幅器で構成されているので、電圧ゲインはほぼ1で
ある。従って、差動回路ブロックのゲインを1とする
と、光信号成分とノイズ信号成分の差電圧がそのまま出
力されることになる。また、増幅MOSM3のしきい値
のバラツキやリセットMOSM1のしきい値のバラツキ
及びリセットノイズ等を除去できるので、高S/Nの画
像信号を得ることができる。
CTSまでの読み出しに、キャパシタ容量の分割電圧で読
み出す方式を採用していないので、保持容量の値が垂直
出力線の寄生容量に影響されず、コンパクトな固体撮像
装置及び高速読み出しを可能とする。
施形態を示す画素セルの要部構成を表す図である。図4
を用いて各画素セルの要部構成について説明する。本画
素セル及びその周辺回路は、CMOS・LSIプロセス
技術によって製造され、CMOSセンサと称される。
トダイオードPDは、この例ではアノード側が接地され
ている。フォトダイオードPDのカソード側は、電荷転
送スイッチTXを介して増幅MOSM3のゲートに接続
されている。また、上記増幅MOSM3のゲートには、
これをリセットするためのリセットMOSM1のソース
が接続され、リセットMOSM1のドレインは、リセッ
ト電圧VRに接続されている。さらに、上記増幅MOS
M3のドイレンは、動作電圧VDDに接続され、ソース
は増幅MOSを垂直信号線に接続するための選択MOS
M2に接続されている。行選択MOSM2を増幅MOS
M3のソースに接続しているので、図2の画素セルに対
して、VDD側のダイナミックレンジを広げることがで
きる。
Cmnを、図4に示した上記画素セルの回路に置き換え
た場合においても、第1実施形態と同様の構成が可能で
あり、第1実施形態と同様の動作方法によって同様の効
果が得られることは言うまでもない。
タイミングチャートにより各画素セルのノイズ信号成分
をt2〜t3間に、光信号成分をt8〜t9期間に読み
出し、差動回路ブロックでその差の出力信号VOUTを
得ることができる。
MODM3のしきい値Vthが含まれていないので、従
来問題とされていたCMOSセンサの固定パターンノイ
ズを削減できる。式(8)の右項中Vsig及びVRに
は、リセットノイズが含まれることになり、結果として
フォトダイオードPDで得られた光電荷そのものが電圧
変換されて、出力電圧VOUTとなり、ノイズ成分をそ
の増幅回路のしきい値等のバラツキをも削減して、S/
Nの高い画像信号を得ている。
むCMOSプロセス技術による高集積化も可能となり、
小型化、低消費電力のイメージセンサを得ることができ
る。
リセットノイズによる信号のS/N劣化や、増幅MOS
のしきい値Vthのバラツキによる信号のS/Nの劣化
を抑制することができ、かつ、以下のような効果があ
る。
時保持するための容量にソースフォロワで読み出すた
め、上記容量はクランプ容量C1(図5)と比較し、小
さい容量で十分な感度がとれるため、チップサイズを小
さくできる。
設け、ノイズ信号読み出しの後、光信号読み出しに先立
って垂直信号線をリセットすることによって、高速読み
出しを行う場合においても、ノイズ信号と光信号間に出
力電圧差が生じないため、ノイズ除去動作を高精度に行
うことが可能である。
よって、垂直信号線をリセットする電圧を高めに設定
し、信号読み出し初期において、増幅MOSがオフ状態
にあったとしても、負荷の定電流により垂直信号線の電
圧が降下していくため、最終的には増幅MOSはオン状
態となり、信号が読み出されることになる。従って垂直
信号線のリセット電圧に制限がない。
前に、それぞれ出力線をリセットすることによって、画
素からの信号を読み出すごとに、出力線がリフレッシュ
され、隣接する画素間の干渉を抑えることが可能であ
り、クロスモジュレーションやブルーミングを防止でき
る。
成要素を説明するブロック図である。
を説明する回路図である。
イミング図である。
を説明する回路図であり、本発明の第2実施形態を示す
回路図である。
価回路図である。
図である。
ック図である。
路図である。
グ図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 光ダイオードで発生された信号電荷を転
送する電荷転送手段と、この電荷転送手段により前記光
ダイオードから転送された信号電荷を入力端子に受け画
素の出力線に出力する増幅手段と、この増幅手段の入力
端子をリセットする第1のリセット手段を含む画素セル
を複数個備え、上記画素の出力線には上記増幅手段の負
荷手段と第2のリセット手段が設けられていることを特
徴とする固体撮像装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の固体撮像装置におい
て、上記画素からの出力信号を一時保持するための第1
の容量と、上記保持容量に転送するための第3のスイッ
チ手段が設けられていることを特徴とする固体撮像装
置。 - 【請求項3】 請求項1に記載の固体撮像装置におい
て、第1のタイミングにおいて読み出したリセット電圧
を一時保持するための第1の容量と、上記第1の保持容
量に転送するための第4のスイッチ手段と、第2のタイ
ミングにおいて読み出した光信号電圧を一時保持するた
めの第2の容量と、上記第2の保持容量に転送するため
の第5のスイッチ手段とを設けたことを特徴とする固体
撮像装置。 - 【請求項4】 請求項1に記載の固体撮像装置におい
て、上記増幅手段と電源との間に、行を選択する第6の
スイッチ手段を設けたことを特徴とする固体撮像装置。 - 【請求項5】 請求項1に記載の固体撮像装置におい
て、上記増幅手段と前記画素の出力線との間に、行を選
択する第7のスイッチ手段を設けたことを特徴とする固
体撮像装置。 - 【請求項6】 光ダイオードで発生された信号電荷を転
送する電荷転送手段と、この電荷転送手段により前記光
ダイオードから転送された信号電荷を入力端子に受け画
素の出力線に出力する増幅手段と、この増幅手段の入力
端子をリセットする第1のリセット手段を含む画素セル
を複数個備えた固体撮像装置であって、第1のタイミン
グにおいて、上記第1のリセット手段を動作させて増幅
手段の入力端子をリセットしてリセット電圧を読み出
し、第2のタイミングで、上記電荷転送手段を制御して
上記光ダイオードで発生された信号電荷を前記増幅手段
の入力端子に転送してそれに対応した電圧を読み出す固
体撮像装置の駆動方法において、前記信号電荷の読み出
しに先立って第2のリセット手段を制御し前記画素の出
力線をリセットすることを特徴とする固体撮像装置の駆
動方法。 - 【請求項7】 請求項6に記載の固体撮像装置の駆動方
法において、前記第1のタイミングで読み出したリセッ
ト電圧を第4のスイッチ手段により一時保持するための
第1の容量に転送し、前記第2のタイミングで上記画素
からの出力信号を第3のスイッチ手段により一時保持す
るための第2の容量に転送することを特徴とする固体撮
像装置の駆動方法。 - 【請求項8】 請求項6に記載の固体撮像装置の駆動方
法において、上記増幅手段と電源との間に行を選択する
第6のスイッチ手段を設け行選択パルスによって前記出
力線に前記リセット電圧及び前記信号電荷を読み出し、
又は、上記増幅手段と前記画素の出力線との間に行を選
択する第7のスイッチ手段を設け前記行選択パルスによ
って前記出力線に前記リセット電圧及び前記信号電荷を
読み出すことを特徴とする固体撮像装置の駆動方法。
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