JP2000004158A - 分周器及びpll周波数シンセサイザ - Google Patents

分周器及びpll周波数シンセサイザ

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JP2000004158A
JP2000004158A JP10168831A JP16883198A JP2000004158A JP 2000004158 A JP2000004158 A JP 2000004158A JP 10168831 A JP10168831 A JP 10168831A JP 16883198 A JP16883198 A JP 16883198A JP 2000004158 A JP2000004158 A JP 2000004158A
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Japan
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signal
shift register
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clock signal
counter
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JP10168831A
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English (en)
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Ryota Fujii
良太 藤井
Kouki Aoki
考樹 青木
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Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
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Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】電源ノイズの発生を抑えることができる分周器
を提供する。 【解決手段】シフトレジスタ1は、クロック信号CLK
に基づいてシリアル信号DTを順次取り込み、取り込ん
だシリアル信号DTをパラレル信号Dataに変換す
る。カウンタ2は、シフトレジスタ1のパラレル信号D
ataに基づいてカウント開始値を設定し、外部から入
力されるパルス信号finに基づいてカウント開始値か
らカウント動作し、そのカウント値に基づいてパルス信
号finを分周した分周信号foutを出力する。位相
制御回路3は、カウンタ2と、シフトレジスタ1とが同
時に動作しないように、パルス信号finとクロック信
号CLKの位相を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、出力信号周波数を
設定された周波数に一致させるように動作するPLL周
波数シンセサイザ及びPLL周波数シンセサイザに好適
な分周器に関するものである。
【0002】近年、携帯電話等の移動体通信機器にPL
L周波数シンセサイザが使用されている。このようなP
LL周波数シンセサイザでは、移動体通信機器の利便性
を向上させるために、出力信号周波数を所望の周波数に
速やかに切り替える必要がある。近年のデジタル方式の
通信機器では、搬送波の周波数を時分割で切り替える方
式が採用され、特にこの方式ではPLL周波数シンセサ
イザの出力信号周波数を高速かつ正確に切り替える必要
がある。
【0003】
【従来の技術】図8は、従来のPLL周波数シンセサイ
ザ10のブロック回路図を示す。シフトレジスタ11に
は、外部からシリアル信号DT、クロック信号CLK、
ロード信号LEが入力される。シフトレジスタ11は、
ロード信号LEがLレベルの期間、クロック信号CLK
の立ち上がりエッジに同期してシリアル信号DTを順次
取り込む。そして、シフトレジスタ11は、Hレベルの
ロード信号LEに応答して、取り込んだシリアル信号D
Tをパラレル信号Dataとしてリファレンスカウンタ
12、メインカウンタ13に出力する。
【0004】リファレンスカウンタ12には、前記パラ
レル信号Dataと第1設定信号DL1が入力される。
リファレンスカウンタ12は、第1設定信号DL1に応
答し、パラレル信号Dataに基づく基準分周比を設定
する。又、リファレンスカウンタ12には、基準発振器
19から出力される発振信号OSCがバッファ回路14
を介して基準発振信号fosc として入力される。そし
て、リファレンスカウンタ12は、設定された基準分周
比に基づいて基準発振信号fosc を分周し、その分周信
号を基準信号frとして位相比較器15に出力する。
【0005】詳述すると、リファレンスカウンタ12
は、前記パラレル信号Dataをカウント開始値とす
る。このカウント開始値は基準分周比に対応している。
リファレンスカウンタ12は、基準発振信号fosc の立
ち上がりエッジを検出する毎にそのカウント開始値から
カウントアップ動作を行う。そして、リファレンスカウ
ンタ12は、カウント値が予め定めた所定値になったと
き、即ちカウントアップが終了したとき、Hレベルの基
準信号frを所定時間(例えば基準発振信号foscの1
周期分の時間)出力する。
【0006】メインカウンタ13には、前記パラレル信
号Dataと第2設定信号DL2が入力される。メイン
カウンタ13は、第2設定信号DL2に応答し、パラレ
ル信号Dataに基づく比較分周比を設定する。又、メ
インカウンタ13には、電圧制御発振器18から出力さ
れる出力信号fvco が入力される。メインカウンタ13
は、設定された比較分周比に基づいて出力信号fvco を
分周し、その分周信号を比較信号fpとして位相比較器
15に出力する。そして、メインカウンタ13は、リフ
ァレンスカウンタ12と同様に動作して出力信号fvco
を分周する。
【0007】詳述すると、メインカウンタ13は、前記
パラレル信号Dataをカウント開始値とする。このカ
ウント開始値は比較分周比に対応している。メインカウ
ンタ13は、出力信号fvco の立ち上がりエッジを検出
する毎にそのカウント開始値からカウントアップ動作を
行う。そして、メインカウンタ13は、カウント値が予
め定めた所定値になったとき、Hレベルの比較信号fp
を所定時間出力する。
【0008】位相比較器15には、基準信号frと比較
信号fpが入力される。位相比較器15は、基準信号f
rの立ち上がりエッジを比較信号fpのそれと比較す
る。そして、位相比較器15は、両信号fr,fpの周
波数差及び位相差に応じたパルス信号をチャージポンプ
16に出力する。
【0009】チャージポンプ16は、位相比較器15か
ら出力されるパルス信号に基づいて、その出力段のプル
アップ側トランジスタあるいはプルダウントランジスタ
がオンされる。そして、次段のローパスフィルタ17を
負荷として、プルアップ側トランジスタがオンされると
その出力電圧が上昇し、プルダウン側トランジスタがオ
ンされるとその出力電圧が低下する。
【0010】ローパスフィルタ17は、チャージポンプ
16の負荷として動作し、チャージポンプ16の出力信
号を平滑して、電圧制御発振器(VCO)18に出力す
る。電圧制御発振器18は、ローパスフィルタ17の出
力電圧に応じた周波数の出力信号fvco を出力し、その
出力信号fvco はメインカウンタ13に入力される。こ
の出力信号fvco は、通信機器の搬送波として利用され
る。そして、メインカウンタ13は、比較分周比に基づ
いて出力信号fvco を分周し、その分周信号を比較信号
fpとして位相比較器15に出力する。
【0011】このようなPLL周波数シンセサイザ10
は、上記のような動作を繰り返し実行し、出力信号fvc
o の周波数を、リファレンスカウンタ12の基準分周比
とメインカウンタ13の比較分周比に対応する周波数に
ロックする。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な動作において、クロック信号CLKと、リファレンス
カウンタ12の基準発振信号fosc とは非同期である。
従って、リファレンスカウンタ12のカウント動作と、
シフトレジスタ11のシフト動作とは非同期である。
【0013】そのため、基準発振信号fosc の立ち上が
りエッジとクロック信号CLKの立ち上がりエッジが揃
う場合がある。この場合、リファレンスカウンタ12と
シフトレジスタ11とが同時に動作してしまい、このと
き、無視できないほど大きな電源ノイズが発生してしま
う。
【0014】このような電源ノイズが発生すると、例え
ばリファレンスカウンタ12では基準発振信号fosc の
ミスカウントや基準分周比の設定ミス等の誤動作が発生
したり、チャージポンプ16ではその出力信号のレベル
が不意に変動する。すると、ロックはずれやロックアッ
プ時間が長くなるという不具合が生じてしまう。その結
果、PLL周波数シンセサイザ10は、出力信号fvco
の周波数を高速かつ正確に切り替えることができなくな
る。
【0015】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、電源ノイズの発生を
抑えることができる分周器、及びその分周器を用いて、
出力信号の周波数を高速かつ正確に切り替えることがで
きるPLL周波数シンセサイザを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】図1は、請求項1の原理
説明図である。即ち、シフトレジスタ1は、外部から入
力されるクロック信号CLKに基づいてシリアル信号D
Tを順次取り込み、取り込んだシリアル信号DTをパラ
レル信号Dataに変換する。カウンタ2は、シフトレ
ジスタ1のパラレル信号Dataに基づいてカウント開
始値を設定し、外部から入力されるパルス信号finに
基づいてカウント開始値からカウント動作し、そのカウ
ント値に基づいてパルス信号finを分周した分周信号
foutを出力する。位相制御回路3は、カウンタ2
と、シフトレジスタ1とが同時に動作しないように、パ
ルス信号finとクロック信号CLKの位相を制御す
る。
【0017】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の分周器において、前記カウンタは、パルス信号の立ち
上がりエッジに基づいてカウント動作するものであり、
前記シフトレジスタは、クロック信号の立ち上がりエッ
ジに基づいて動作するものであって、前記位相制御回路
は、クロック信号の立ち上がりエッジと、パルス信号の
立ち下がりエッジとを同期させる同期回路を備えた。
【0018】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の分周器において、外部から入力されるパワーセーブ信
号に基づいて、パワーセーブモードと通常動作モードに
切り替えられ、そのパワーセーブモード時に前記カウン
タ及び同期回路の動作が停止するものであって、前記パ
ワーセーブモード時には、外部から入力されるクロック
信号を前記シフトレジスタに出力し、前記通常動作モー
ド時には、前記同期回路の出力信号をクロック信号とし
て前記シフトレジスタに出力するセレクタ回路を備え
た。
【0019】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれかに記載の分周器において、前記シフトレジスタ
は、クロック信号に基づいてシリアル信号を順次取り込
み、入力されるロード信号に基づいて取り込んだシリア
ル信号をパラレル信号に変換して出力するものであっ
て、前記位相制御回路は、クロック信号、シリアル信
号、ロード信号をそれぞれ異なる時間で遅延する遅延回
路を備えた。
【0020】請求項5に記載の発明は、比較信号と基準
信号との位相を比較する位相比較器と、前記位相比較器
の出力信号を電圧信号に変換するチャージポンプと、前
記チャージポンプの出力電圧に基づく周波数の出力信号
を出力する電圧制御発振器と、外部から入力されるクロ
ック信号に基づいてシリアル信号を順次取り込み、取り
込んだシリアル信号をパラレル信号に変換するシフトレ
ジスタと、前記シフトレジスタのパラレル信号に基づい
てカウント開始値を設定し、外部から入力される基準発
振信号に基づいて前記カウント開始値からカウント動作
し、そのカウント値に基づいて前記基準発振信号を分周
した前記基準信号を出力するリファレンスカウンタと、
前記シフトレジスタのパラレル信号に基づいてカウント
開始値を設定し、前記電圧制御発振器の出力信号に基づ
いて前記カウント開始値からカウント動作し、そのカウ
ント値に基づいて前記電圧制御発振器の出力信号を分周
した前記比較信号を出力するメインカウンタとを備えた
PLL周波数シンセサイザであって、前記リファレンス
カウンタとメインカウンタの少なくとも一方と、前記シ
フトレジスタとが同時に動作しないように、前記基準発
振信号、前記電圧制御発振器の出力信号と、前記クロッ
ク信号の位相を制御する位相制御回路を備えた。
【0021】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
のPLL周波数シンセサイザにおいて、前記リファレン
スカウンタは、前記基準発振信号の立ち上がりエッジに
基づいてカウント動作するものであり、前記シフトレジ
スタは、クロック信号の立ち上がりエッジに基づいて動
作するものであって、前記位相制御回路には、クロック
信号の立ち上がりエッジと、基準発振信号の立ち下がり
エッジとを同期させる同期回路を備えた。
【0022】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
のPLL周波数シンセサイザにおいて、外部から入力さ
れるパワーセーブ信号に基づいて、パワーセーブモード
と通常動作モードに切り替えられ、そのパワーセーブモ
ード時に前記リファレンスカウンタ及び同期回路の動作
が停止するものであって、前記パワーセーブモード時に
は、外部から入力されるクロック信号を前記シフトレジ
スタに出力し、前記通常動作モード時には、前記同期回
路の出力信号をクロック信号として前記シフトレジスタ
に出力するセレクタ回路を備えた。
【0023】請求項8に記載の発明は、請求項5〜7の
いずれかに記載のPLL周波数シンセサイザにおいて、
前記シフトレジスタは、クロック信号に基づいてシリア
ル信号を順次取り込み、入力されるロード信号に基づい
て取り込んだシリアル信号をパラレル信号に変換して出
力するものであって、前記位相制御回路には、クロック
信号、シリアル信号、ロード信号をそれぞれ異なる時間
で遅延する遅延回路を備えた。
【0024】(作用)従って、請求項1に記載の発明に
よれば、位相制御回路は、カウンタを動作させるパルス
信号と、シフトレジスタを動作させるクロック信号の位
相を制御して、カウンタと、シフトレジスタとが同時に
動作することを防止する。従って、大きな電源ノイズの
発生が抑えられるので、電源ノイズに起因するカウンタ
の誤動作等を低減することができる。
【0025】請求項2に記載の発明によれば、同期回路
は、クロック信号の立ち上がりエッジと、パルス信号の
立ち下がりエッジとを同期させ、カウンタと、シフトレ
ジスタとが同時に動作することを防止する。従って、請
求項1と同様に、大きな電源ノイズの発生が抑えられる
ので、電源ノイズに起因するカウンタの誤動作等を低減
することができる。
【0026】請求項3に記載の発明によれば、外部から
入力されるパワーセーブ信号に基づいて、パワーセーブ
モードと通常動作モードに切り替えられ、そのパワーセ
ーブモード時にはカウンタ及び同期回路の動作が停止さ
れる。セレクタ回路は、パワーセーブモード時には、外
部から入力されるクロック信号をシフトレジスタに出力
し、通常動作モード時には、同期回路の出力信号をクロ
ック信号としてシフトレジスタに出力する。そのため、
パワーセーブモード時にも、シフトレジスタにはクロッ
ク信号が入力されるので常時シリアル信号が取り込ま
れ、そのシリアル信号に基づいたパラレル信号がカウン
タに出力される。そのため、カウンタにはカウント開始
値がセットされる。これにより、通常動作モードに切り
替えられたとき、カウンタは分周信号を短時間で出力す
ることができる。
【0027】請求項4に記載の発明によれば、遅延回路
は、シフトレジスタに入力されるクロック信号、シリア
ル信号、ロード信号をそれぞれ異なる時間で遅延して、
各信号の立ち上がり若しくは立ち下がりエッジをずら
す。このシフトレジスタは、クロック信号、シリアル信
号、ロード信号が同じタイミングで入力されると誤動作
するおそれがあるため、各信号のタイミングをずらすこ
とで、その誤動作が防止される。
【0028】請求項5に記載の発明によれば、位相制御
回路は、リファレンスカウンタ、メインカウンタを動作
させる基準発振信号、電圧制御発振器の出力信号の少な
くとも一方と、シフトレジスタを動作させるクロック信
号の位相を制御して、リファレンスカウンタとメインカ
ウンタの少なくとも一方と、シフトレジスタとが同時に
動作することを防止する。従って、大きな電源ノイズの
発生が抑えられるので、電源ノイズに起因するカウンタ
の誤動作や、チャージポンプの出力信号レベルが不意に
変動することを抑えることができる。その結果、電圧制
御発振器の出力信号の周波数を高速かつ正確に切り替え
ることができる。
【0029】請求項6に記載の発明によれば、同期回路
は、クロック信号の立ち上がりエッジと、基準発振信号
の立ち下がりエッジとを同期させ、リファレンスカウン
タと、シフトレジスタとが同時に動作することを防止す
る。従って、請求項5と同様に、大きな電源ノイズの発
生が抑えられるので、電源ノイズに起因するカウンタの
誤動作や、チャージポンプの出力信号レベルが不意に変
動することを抑えることができる。その結果、電圧制御
発振器の出力信号(PLL周波数シンセサイザの出力信
号)の周波数を高速かつ正確に切り替えることができ
る。
【0030】請求項7に記載の発明によれば、外部から
入力されるパワーセーブ信号に基づいて、パワーセーブ
モードと通常動作モードに切り替えられ、そのパワーセ
ーブモード時にはリファレンスカウンタ及び同期回路の
動作が停止される。セレクタ回路は、パワーセーブモー
ド時には、外部から入力されるクロック信号をシフトレ
ジスタに出力し、通常動作モード時には、同期回路の出
力信号をクロック信号としてシフトレジスタに出力す
る。そのため、パワーセーブモード時にも、シフトレジ
スタにはクロック信号が入力されるので常時シリアル信
号が取り込まれ、そのシリアル信号に基づいたパラレル
信号が各カウンタに出力される。そのため、カウンタに
はカウント開始値がセットされる。これにより、通常動
作モードに切り替えられたとき、各カウンタはそれぞれ
基準信号,比較信号を短時間で出力することができる。
その結果、PLL周波数シンセサイザのロックアップ時
間が短縮される。
【0031】請求項8に記載の発明によれば、遅延回路
は、シフトレジスタに入力されるクロック信号、シリア
ル信号、ロード信号をそれぞれ異なる時間で遅延して、
各信号の立ち上がり若しくは立ち下がりエッジをずら
す。このシフトレジスタは、クロック信号、シリアル信
号、ロード信号が同じタイミングで入力されると誤動作
するおそれがあるため、各信号のタイミングをずらすこ
とで、その誤動作が防止される。従って、電圧制御発振
器の出力信号(PLL周波数シンセサイザの出力信号)
の周波数をより高速かつ正確に切り替えることができ
る。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
の形態を図2〜図7に従って説明する。尚、説明の便宜
上、図8に示す従来例と同様の構成については同一の符
号を付してその説明を一部省略する。
【0033】図2は、本実施の形態のPLL周波数シン
セサイザ20のブロック回路図を示す。シフトレジスタ
11には、外部からシリアル信号DT、クロック信号C
LK、ロード信号LEが、位相制御回路としての同期回
路21、遅延回路22、セレクタ回路23を介して入力
される。
【0034】同期回路21には、基準発振器19から出
力される発振信号OSCがバッファ回路14を介して基
準発振信号fosc として入力される。この同期回路21
は、シリアル信号DT、クロック信号CLK、ロード信
号LEを、基準発振信号fosc の立ち下がりエッジに同
期したシリアル信号DT1、クロック信号CLK1、ロ
ード信号LE1として出力する。
【0035】尚、前記バッファ回路14には外部からパ
ワーセーブ信号PSが入力される。このパワーセーブ信
号PSは、PLL周波数シンセサイザ20のパワーセー
ブモード時にはLレベルとなり、通常動作モード時には
Hレベルになる信号である。そして、前記バッファ回路
14は、Lレベルのパワーセーブ信号PSに基づいて基
準発振信号fosc の出力を停止し、Hレベルのパワーセ
ーブ信号PSに基づいて基準発振信号fosc を出力す
る。
【0036】又、Lレベルのパワーセーブ信号PSに基
づいて基準発振信号fosc の出力が停止されると、前記
同期回路21はシリアル信号DT1、クロック信号CL
K1、ロード信号LE1の出力を停止する。
【0037】遅延回路22には、前記シリアル信号DT
1、クロック信号CLK1、ロード信号LE1が入力さ
れる。この遅延回路22は、シリアル信号DT1、クロ
ック信号CLK1、ロード信号LE1を、この順に遅延
時間を長くしたシリアル信号DT2、クロック信号CL
K2、ロード信号LE2として出力する。これらの遅延
時間は、前記基準発振信号fosc のHレベルあるいはL
レベルである時間と異なる時間である。
【0038】セレクタ回路23は、外部からシリアル信
号DT、クロック信号CLK、ロード信号LEが入力さ
れるとともに、前記シリアル信号DT2、クロック信号
CLK2、ロード信号LE2が入力される。又、セレク
タ回路23には前記パワーセーブ信号PSが入力され
る。
【0039】そして、セレクタ回路23は、Lレベルの
パワーセーブ信号PSに基づいて、外部から入力される
シリアル信号DT、クロック信号CLK、ロード信号L
Eをシリアル信号DT3、クロック信号CLK3、ロー
ド信号LE3として出力する。又、セレクタ回路23
は、Hレベルのパワーセーブ信号PSに基づいて、前記
遅延回路22からのシリアル信号DT2、クロック信号
CLK2、ロード信号LE2をシリアル信号DT3、ク
ロック信号CLK3、ロード信号LE3として出力す
る。つまり、セレクタ回路23は、パワーセーブ信号P
SがLレベル又はHレベルのどちらであっても、シリア
ル信号DT3、クロック信号CLK3、ロード信号LE
3を出力し続けるように構成されている。
【0040】シフトレジスタ11は、前記セレクタ回路
23から出力されたロード信号LE3がLレベルの期
間、クロック信号CLK3の立ち上がりエッジに同期し
てシリアル信号DT3を順次取り込む。そして、シフト
レジスタ11は、Hレベルのロード信号LEに応答し
て、取り込んだシリアル信号DT3をパラレル信号Da
taとしてリファレンスカウンタ12、メインカウンタ
13に出力する。
【0041】リファレンスカウンタ12には、前記パラ
レル信号Dataと第1設定信号DL1が入力される。
リファレンスカウンタ12は、第1設定信号DL1に応
答し、パラレル信号Dataに基づく基準分周比を設定
する。又、リファレンスカウンタ12には、前記基準発
振信号fosc が入力される。そして、リファレンスカウ
ンタ12は、設定された基準分周比に基づいて基準発振
信号fosc を分周し、その分周信号を基準信号frとし
て位相比較器15に出力する。
【0042】詳述すると、リファレンスカウンタ12
は、前記パラレル信号Dataをカウント開始値とす
る。このカウント開始値は基準分周比に対応している。
リファレンスカウンタ12は、基準発振信号fosc の立
ち上がりエッジを検出する毎にそのカウント開始値から
カウントアップ動作を行う。そして、リファレンスカウ
ンタ12は、カウント値が予め定めた所定値になったと
き、即ちカウントアップが終了したとき、Hレベルの基
準信号frを所定時間(例えば基準発振信号foscの1
周期分の時間)出力する。
【0043】尚、リファレンスカウンタ12は、前記バ
ッファ回路14から基準発振信号fosc の出力が停止、
即ちPLL周波数シンセサイザ20のパワーセーブ時に
は、カウント動作を停止する。
【0044】メインカウンタ13には、前記パラレル信
号Dataと第2設定信号DL2が入力される。メイン
カウンタ13は、第2設定信号DL2に応答し、パラレ
ル信号Dataに基づく比較分周比を設定する。又、メ
インカウンタ13には、電圧制御発振器18から出力さ
れる出力信号fvco が入力される。メインカウンタ13
は、設定された比較分周比に基づいて出力信号fvco を
分周し、その分周信号を比較信号fpとして位相比較器
15に出力する。そして、メインカウンタ13は、リフ
ァレンスカウンタ12と同様に動作して出力信号fvco
を分周する。
【0045】詳述すると、メインカウンタ13は、前記
パラレル信号Dataをカウント開始値とする。このカ
ウント開始値は比較分周比に対応している。メインカウ
ンタ13は、出力信号fvco の立ち上がりエッジを検出
する毎にそのカウント開始値からカウントアップ動作を
行う。そして、メインカウンタ13は、カウント値が予
め定めた所定値になったとき、Hレベルの比較信号fp
を所定時間出力する。
【0046】位相比較器15には、基準信号frと比較
信号fpが入力される。位相比較器15は、基準信号f
rの立ち上がりエッジを比較信号fpのそれと比較す
る。そして、位相比較器15は、両信号fr,fpの周
波数差及び位相差に応じたパルス信号をチャージポンプ
16に出力する。
【0047】チャージポンプ16は、位相比較器15か
ら出力されるパルス信号に基づいて、その出力段のプル
アップ側トランジスタあるいはプルダウントランジスタ
がオンされる。そして、次段のローパスフィルタ17を
負荷として、プルアップ側トランジスタがオンされると
その出力電圧が上昇し、プルダウン側トランジスタがオ
ンされるとその出力電圧が低下する。
【0048】ローパスフィルタ17は、チャージポンプ
16の負荷として動作し、チャージポンプ16の出力信
号を平滑して、電圧制御発振器(VCO)18に出力す
る。電圧制御発振器18は、ローパスフィルタ17の出
力電圧に応じた周波数の出力信号fvco を出力し、その
出力信号fvco はメインカウンタ13に入力される。こ
の出力信号fvco は、通信機器の搬送波として利用され
る。そして、メインカウンタ13は、比較分周比に基づ
いて出力信号fvco を分周し、その分周信号を比較信号
fpとして位相比較器15に出力する。
【0049】このようなPLL周波数シンセサイザ20
は、上記のような動作を繰り返し実行し、出力信号fvc
o の周波数を、リファレンスカウンタ12の基準分周比
とメインカウンタ13の比較分周比に対応する周波数に
ロックする。
【0050】図3は、前記同期回路21の具体的構成を
示す。同期回路21は、3つのDフリップフロップ(以
下、DFFという)31a〜31cと、3つのインバー
タ回路32とから構成される。
【0051】DFF31aのデータ入力端子Dにはシリ
アル信号DTが入力され、クロック入力端子には基準発
振信号fosc がインバータ回路32を介して入力され
る。DFF31aは、基準発振信号fosc の立ち下がり
エッジに応答して、その出力端子Qからシリアル信号D
T1を出力する。
【0052】又、DFF31bのデータ入力端子Dには
クロック信号CLKが入力され、クロック入力端子には
基準発振信号fosc がインバータ回路32を介して入力
される。DFF31bは、基準発振信号fosc の立ち下
がりエッジに応答して、その出力端子Qからクロック信
号CLK1を出力する。
【0053】又、DFF31cのデータ入力端子Dには
ロード信号LEが入力され、クロック入力端子には基準
発振信号fosc がインバータ回路32を介して入力され
る。DFF31cは、基準発振信号fosc の立ち下がり
エッジに応答して、その出力端子Qからロード信号LE
1を出力する。
【0054】つまり、同期回路21は、図6に示すよう
に、シリアル信号DT、クロック信号CLK、ロード信
号LEを、基準発振信号fosc の立ち下がりエッジに同
期したシリアル信号DT1、クロック信号CLK1、ロ
ード信号LE1として出力する。従って、本実施の形態
の同期回路21では、シリアル信号DT1、クロック信
号CLK1、ロード信号LE1が前記基準発振信号fos
c の立ち上がりと同時に立ち上がることを防止してい
る。尚、基準発振信号fosc の出力が停止されると、前
記同期回路21はシリアル信号DT1、クロック信号C
LK1、ロード信号LE1の出力を停止する。
【0055】図4は、前記遅延回路22の具体的構成を
示す。遅延回路22は、6つのバッファ回路33から構
成され、そのバッファ回路33の動作遅延時間を利用し
ている。尚、この6つのバッファ回路33の動作遅延時
間は同じである。
【0056】そして、この遅延回路22は、前記同期回
路21から出力されたシリアル信号DT1を1段のバッ
ファ回路33を介してシリアル信号DT2として出力
し、クロック信号CLK1を2段のバッファ回路33を
介してクロック信号CLK2として出力し、ロード信号
LE1を3段のバッファ回路33を介してロード信号L
E2として出力する。
【0057】つまり、遅延回路22は、図6に示すよう
に、シリアル信号DT1に対してシリアル信号DT2を
1段分のバッファ回路33の動作遅延時間t1だけ遅延
させ、クロック信号CLK1に対してクロック信号CL
K2を2段分のバッファ回路33の動作遅延時間t2だ
け遅延させ、ロード信号LE1に対してロード信号LE
2を3段分のバッファ回路33の動作遅延時間t3だけ
遅延させている。従って、遅延回路22は、シリアル信
号DT2、クロック信号CLK2、ロード信号LE2の
立ち上がり若しくは立ち下がりエッジをずらしている。
尚、この動作遅延時間t1〜t3は、前記基準発振信号
fosc のHレベルあるいはLレベルである時間と異なる
ように、バッファ回路33の動作遅延時間が予め設定さ
れている。
【0058】図5は、前記セレクタ回路23の具体的構
成を示す。セレクタ回路23は、6つのAND回路34
a〜34fと、3つのOR回路35a〜35cと、3つ
のインバータ回路36とから構成される。
【0059】AND回路34aには、前記遅延回路22
から出力されたシリアル信号DT2と、前記パワーセー
ブ信号PSが入力される。AND回路34bには、前記
シリアル信号DTと、パワーセーブ信号PSがインバー
タ回路36を介して入力される。AND回路34a,3
4bの出力信号は、OR回路35aに入力される。そし
て、OR回路35aは、その出力信号をシリアル信号D
T3として出力する。
【0060】又、AND回路34cには、前記遅延回路
22から出力されたクロック信号CLK2と、前記パワ
ーセーブ信号PSが入力される。AND回路34dに
は、前記クロック信号CLKと、パワーセーブ信号PS
がインバータ回路36を介して入力される。AND回路
34c,34dの出力信号は、OR回路35bに入力さ
れる。そして、OR回路35bは、その出力信号をクロ
ック信号CLK3として出力する。
【0061】又、AND回路34eには、前記遅延回路
22から出力されたロード信号LE2と、前記パワーセ
ーブ信号PSが入力される。AND回路34fには、前
記ロード信号LEと、パワーセーブ信号PSがインバー
タ回路36を介して入力される。AND回路34e,3
4fの出力信号は、OR回路35cに入力される。そし
て、OR回路35cは、その出力信号をロード信号LE
3として出力する。
【0062】このようなセレクタ回路23では、図7に
示すように、PLL周波数シンセサイザ20をパワーセ
ーブモードとすべくLレベルのパワーセーブ信号PSに
基づいて、AND回路34a,34c,34eの出力信
号がLレベルに固定される。又、AND回路34b,3
4d,34fの一方の入力端子にはHレベルの信号が入
力される。そのため、セレクタ回路23は、シリアル信
号DT、クロック信号CLK、ロード信号LEを、シリ
アル信号DT3、クロック信号CLK3、ロード信号L
E3として出力する。
【0063】一方、PLL周波数シンセサイザ20を通
常動作モードとすべくHレベルのパワーセーブ信号PS
に基づいて、AND回路34b,34d,34fの出力
信号がLレベルに固定される。又、AND回路34a,
34c,34eの一方の入力端子にはHレベルの信号が
入力される。そのため、セレクタ回路23は、シリアル
信号DT2、クロック信号CLK2、ロード信号LE2
を、シリアル信号DT3、クロック信号CLK3、ロー
ド信号LE3として出力する。
【0064】つまり、セレクタ回路23は、パワーセー
ブ信号PSがLレベル又はHレベル、即ちパワーセーブ
モード又は通常動作モードのどちらであっても、シリア
ル信号DT3、クロック信号CLK3、ロード信号LE
3を出力し続ける。
【0065】次に、上記のように構成されたPLL周波
数シンセサイザ20の作用を図6,図7に従って説明す
る。 [通常動作モード]このモードでは、パワーセーブ信号
PSがHレベルに切り替えられる。従って、同期回路2
1は動作可能状態であり、バッファ回路14は基準発振
信号foscを出力する。そのため、リファレンスカウン
タ12は基準発振信号fosc に基づいてカウント動作す
る。
【0066】そして、同期回路21では、シリアル信号
DT、クロック信号CLK、ロード信号LEが、基準発
振信号fosc の立ち下がりエッジに同期したシリアル信
号DT1、クロック信号CLK1、ロード信号LE1と
して出力される。そのため、各信号DT1,CLK1,
LE1が前記基準発振信号fosc の立ち上がりと同時に
立ち上がることがない。
【0067】次に、遅延回路22では、シリアル信号D
T1、クロック信号CLK1、ロード信号LE1が、そ
れぞれ動作遅延時間t1,t2,t3だけ遅延したシリ
アル信号DT2、クロック信号CLK2、ロード信号L
E2として出力される。そのため、各信号DT2,CL
K2,ロード信号LE2は、その立ち上がり若しくは立
ち下がりエッジがずれることになる。
【0068】又、動作遅延時間t1〜t3は、前記基準
発振信号fosc のHレベルあるいはLレベルである時間
と異なるようにバッファ回路33の動作遅延時間が予め
設定されているので、シリアル信号DT2、クロック信
号CLK2、ロード信号LE2と、前記基準発振信号f
osc の立ち上がりとが同時に立ち上がることがない。
【0069】次に、セレクタ回路23では、シリアル信
号DT2、クロック信号CLK2、ロード信号LE2
が、シリアル信号DT3、クロック信号CLK3、ロー
ド信号LE3としてシフトレジスタ11に出力される。
【0070】このようにして、クロック信号CLK3と
基準発振信号fosc とが同時に立ち上がることが防止さ
れるので、シフトレジスタ11とリファレンスカウンタ
12とが同時に動作することはない。従って、本実施の
形態では、電源ノイズの発生が抑えられる。
【0071】しかも、遅延回路22によって、シリアル
信号DT3、クロック信号CLK3、ロード信号LE3
がそれぞれずれてシフトレジスタ11に入力される。こ
れは、シリアル信号DT3、クロック信号CLK3、ロ
ード信号LE3が同じタイミングで入力されると、その
シフトレジスタ11が誤動作するおそれがあるため、本
実施の形態ではその誤動作が防止される。
【0072】そして、このようなシフトレジスタ11及
びリファレンスカウンタ12を含みPLL周波数シンセ
サイザ20が動作して、出力信号fvco の周波数がリフ
ァレンスカウンタ12の基準分周比とメインカウンタ1
3の比較分周比に対応する周波数に高速かつ確実にロッ
クされる。
【0073】[パワーセーブモード]このモードでは、
パワーセーブ信号PSがLレベルに切り替えられる。従
って、バッファ回路14は基準発振信号fosc の出力を
停止する。そのため、リファレンスカウンタ12及びメ
インカウンタ13はカウント動作を停止する。従って、
両カウンタ12,13の消費電力が抑えられる。
【0074】又、Lレベルのパワーセーブ信号PSに基
づいて、同期回路21は非動作状態になるが、セレクタ
回路23では外部から入力されるシリアル信号DT、ク
ロック信号CLK、ロード信号LEが、シリアル信号D
T3、クロック信号CLK3、ロード信号LE3として
シフトレジスタ11に出力される。従って、本実施の形
態ではパワーセーブモード時においても、シフトレジス
タ11がクロック信号CLK3に同期してシリアル信号
DT3を取り込み、ロード信号LE3に基づいてパラレ
ル信号Dataをリファレンスカウンタ12及びメイン
カウンタ13に出力する。そのため、両カウンタ12,
13にはカウント開始値がセットされる。これにより、
PLL周波数シンセサイザ20が通常動作モードに切り
替えられたとき、各カウンタ12,13はそれぞれ基準
信号fr,比較信号fpを短時間で出力することができ
る。その結果、PLL周波数シンセサイザ20が通常動
作モードに切り替えられたときのロックアップ時間が、
通常動作モードに切り替えられてからカウント開始値を
セットする場合に比べて短くなる。
【0075】以上記述したように、本実施の形態によれ
ば、以下の効果を奏する。 (1)同期回路21は、シリアル信号DT、クロック信
号CLK、ロード信号LEを、基準発振信号fosc の立
ち下がりエッジに同期したシリアル信号DT1、クロッ
ク信号CLK1、ロード信号LE1として出力する。そ
のため、各信号DT1,CLK1,LE1が前記基準発
振信号fosc の立ち上がりと同時に立ち上がることが防
止される。従って、基準発振信号fosc の立ち上がりエ
ッジに基づいて動作するリファレンスカウンタ12と、
クロック信号CLK3の立ち上がりエッジに基づいて動
作するシフトレジスタ11とが同時に動作することが防
止される。従って、大きな電源ノイズの発生が抑えられ
るので、電源ノイズに起因するリファレンスカウンタ1
2の誤動作や、チャージポンプ16の出力信号レベルが
不意に変動することを抑えることができる。その結果、
電圧制御発振器(VCO)18の出力信号fvco の周波
数を高速かつ正確に切り替えることができる。
【0076】(2)遅延回路22は、シリアル信号DT
1、クロック信号CLK1、ロード信号LE1を、それ
ぞれ動作遅延時間t1,t2,t3だけ遅延したシリア
ル信号DT2、クロック信号CLK2、ロード信号LE
2として出力する。そのため、シリアル信号DT2、ク
ロック信号CLK2、ロード信号LE2は、その立ち上
がり若しくは立ち下がりエッジがずれる。これは、シフ
トレジスタ11にシリアル信号DT3、クロック信号C
LK3、ロード信号LE3が同じタイミングで入力され
ると、そのシフトレジスタ11が誤動作するおそれがあ
るため、本実施の形態ではその誤動作を防止することが
できる。従って、電圧制御発振器(VCO)18の出力
信号fvco の周波数をより高速かつ正確に切り替えるこ
とができる。
【0077】(3)パワーセーブモード時になると、同
期回路21は非動作状態になるが、セレクタ回路23
は、外部から入力されるシリアル信号DT、クロック信
号CLK、ロード信号LEを、シリアル信号DT3、ク
ロック信号CLK3、ロード信号LE3としてシフトレ
ジスタ11に出力する。従って、本実施の形態ではパワ
ーセーブモード時においても、シフトレジスタ11がク
ロック信号CLK3に同期してシリアル信号DT3を取
り込み、ロード信号LE3に基づいてパラレル信号Da
taをリファレンスカウンタ12及びメインカウンタ1
3に出力する。そのため、両カウンタ12,13にはカ
ウント開始値がセットされる。これにより、PLL周波
数シンセサイザ20が通常動作モードに切り替えられた
とき、各カウンタ12,13はそれぞれ基準信号fr,
比較信号fpを短時間で出力することができる。その結
果、PLL周波数シンセサイザ20が通常動作モードに
切り替えられたときのロックアップ時間を、通常動作モ
ードに切り替えられてからカウント開始値をセットする
場合に比べて短くすることができる。
【0078】尚、本発明は前記実施の形態の他、以下の
態様で実施してもよい。 ○上記実施の形態では、同期回路21において、各DF
F31a,31b,31cのクロック入力端子に、基準
発振信号fosc をインバータ回路32を介して入力し、
各出力端子Qから出力される信号をシリアル信号DT
1、クロック信号CLK1、ロード信号LE1とした
が、基準発振信号fosc を各DFF31a,31b,3
1cのクロック入力端子に直接入力し、出力端子バーQ
からそれぞれ出力される信号をシリアル信号DT1、ク
ロック信号CLK1、ロード信号LE1としてもよい。
この場合、インバータ回路32を省略することができ
る。
【0079】○上記実施の形態では、遅延回路22にお
いて、各信号DT1,CLK1,LE1に対して異なる
遅延時間t1〜t3を付与するため、同じ動作遅延時間
を有するバッファ回路33の段数を変えて構成したが、
異なる遅延時間t1〜t3を有する1段のバッファ回路
としてもよい。又、バッファ回路33に代えてインバー
タ回路を用いてもよい。又、容量を用いて、遅延時間t
1〜t3を生成するようにしてもよい。
【0080】更に、遅延回路22を省略してもよい。即
ち、同期回路21から出力された各信号DT1,CLK
1,LE1を、直接セレクタ回路23に入力する構成と
してもよい。
【0081】○上記実施の形態では、パワーセーブ信号
PSに基づいて各信号DT3,CLK3,LE3を、各
信号DT,CLK,LE又は各信号DT2,CLK2,
LE2のいずれかに切り替えるセレクタ回路23を設け
たが、パワーセーブ信号PSが必要ないときには、この
セレクタ回路23を省略することができる。
【0082】○上記実施の形態では、同期回路21にお
いて、基準発振信号fosc の立ち下がりエッジに同期し
た各信号DT1,CLK1,LE1を出力するようにし
たが、基準発振信号fosc の代わりに電圧制御発振器
(VCO)18の出力信号fvco を用いてもよい。
【0083】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
電源ノイズの発生を抑えることができる分周器、及びそ
の分周器を用いて、出力信号の周波数を高速かつ正確に
切り替えることができるPLL周波数シンセサイザを提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理説明図。
【図2】 一実施形態のPLL周波数シンセサイザのブ
ロック図。
【図3】 同期回路の回路図。
【図4】 遅延回路の回路図。
【図5】 セレクタ回路の回路図。
【図6】 同期回路・遅延回路のタイミング図。
【図7】 セレクタ回路のタイミング図。
【図8】 従来のPLL周波数シンセサイザのブロック
図。
【符号の説明】
1 シフトレジスタ 2 カウンタ 3 位相制御回路 CLK クロック信号 DT シリアル信号 Data パラレル信号 fin パルス信号 fout 分周信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青木 考樹 愛知県春日井市高蔵寺町二丁目1844番2 富士通ヴィエルエスアイ株式会社内 Fターム(参考) 5J004 BB01 BB03 DD18 DE04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部から入力されるクロック信号に基づ
    いてシリアル信号を順次取り込み、取り込んだシリアル
    信号をパラレル信号に変換するシフトレジスタと、 前記シフトレジスタのパラレル信号に基づいてカウント
    開始値を設定し、外部から入力されるパルス信号に基づ
    いて前記カウント開始値からカウント動作し、そのカウ
    ント値に基づいて前記パルス信号を分周した分周信号を
    出力するカウンタとを備えた分周器であって、 前記カウンタと、前記シフトレジスタとが同時に動作し
    ないように、前記パルス信号と前記クロック信号の位相
    を制御する位相制御回路を備えたことを特徴とする分周
    器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の分周器において、 前記カウンタは、パルス信号の立ち上がりエッジに基づ
    いてカウント動作するものであり、 前記シフトレジスタは、クロック信号の立ち上がりエッ
    ジに基づいて動作するものであって、 前記位相制御回路は、クロック信号の立ち上がりエッジ
    と、パルス信号の立ち下がりエッジとを同期させる同期
    回路を備えたことを特徴とする分周器。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の分周器において、 外部から入力されるパワーセーブ信号に基づいて、パワ
    ーセーブモードと通常動作モードに切り替えられ、その
    パワーセーブモード時に前記カウンタ及び同期回路の動
    作が停止するものであって、 前記パワーセーブモード時には、外部から入力されるク
    ロック信号を前記シフトレジスタに出力し、前記通常動
    作モード時には、前記同期回路の出力信号をクロック信
    号として前記シフトレジスタに出力するセレクタ回路を
    備えたことを特徴とする分周器。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の分周器
    において、 前記シフトレジスタは、クロック信号に基づいてシリア
    ル信号を順次取り込み、入力されるロード信号に基づい
    て取り込んだシリアル信号をパラレル信号に変換して出
    力するものであって、 前記位相制御回路には、クロック信号、シリアル信号、
    ロード信号をそれぞれ異なる時間で遅延する遅延回路を
    備えたことを特徴とする分周器。
  5. 【請求項5】 比較信号と基準信号との位相を比較する
    位相比較器と、 前記位相比較器の出力信号を電圧信号に変換するチャー
    ジポンプと、 前記チャージポンプの出力電圧に基づく周波数の出力信
    号を出力する電圧制御発振器と、 外部から入力されるクロック信号に基づいてシリアル信
    号を順次取り込み、取り込んだシリアル信号をパラレル
    信号に変換するシフトレジスタと、 前記シフトレジスタのパラレル信号に基づいてカウント
    開始値を設定し、外部から入力される基準発振信号に基
    づいて前記カウント開始値からカウント動作し、そのカ
    ウント値に基づいて前記基準発振信号を分周した前記基
    準信号を出力するリファレンスカウンタと、 前記シフトレジスタのパラレル信号に基づいてカウント
    開始値を設定し、前記電圧制御発振器の出力信号に基づ
    いて前記カウント開始値からカウント動作し、そのカウ
    ント値に基づいて前記電圧制御発振器の出力信号を分周
    した前記比較信号を出力するメインカウンタとを備えた
    PLL周波数シンセサイザであって、 前記リファレンスカウンタとメインカウンタの少なくと
    も一方と、前記シフトレジスタとが同時に動作しないよ
    うに、前記基準発振信号、前記電圧制御発振器の出力信
    号と、前記クロック信号の位相を制御する位相制御回路
    を備えたことを特徴とするPLL周波数シンセサイザ。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のPLL周波数シンセサ
    イザにおいて、 前記リファレンスカウンタは、前記基準発振信号の立ち
    上がりエッジに基づいてカウント動作するものであり、 前記シフトレジスタは、クロック信号の立ち上がりエッ
    ジに基づいて動作するものであって、 前記位相制御回路には、クロック信号の立ち上がりエッ
    ジと、基準発振信号の立ち下がりエッジとを同期させる
    同期回路を備えたことを特徴とするPLL周波数シンセ
    サイザ。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のPLL周波数シンセサ
    イザにおいて、 外部から入力されるパワーセーブ信号に基づいて、パワ
    ーセーブモードと通常動作モードに切り替えられ、その
    パワーセーブモード時に前記リファレンスカウンタ及び
    同期回路の動作が停止するものであって、 前記パワーセーブモード時には、外部から入力されるク
    ロック信号を前記シフトレジスタに出力し、前記通常動
    作モード時には、前記同期回路の出力信号をクロック信
    号として前記シフトレジスタに出力するセレクタ回路を
    備えたことを特徴とするPLL周波数シンセサイザ。
  8. 【請求項8】 請求項5〜7のいずれかに記載のPLL
    周波数シンセサイザにおいて、 前記シフトレジスタは、クロック信号に基づいてシリア
    ル信号を順次取り込み、入力されるロード信号に基づい
    て取り込んだシリアル信号をパラレル信号に変換して出
    力するものであって、 前記位相制御回路には、クロック信号、シリアル信号、
    ロード信号をそれぞれ異なる時間で遅延する遅延回路を
    備えたことを特徴とするPLL周波数シンセサイザ。
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