JP2000003642A - 断路器 - Google Patents

断路器

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JP2000003642A
JP2000003642A JP16715098A JP16715098A JP2000003642A JP 2000003642 A JP2000003642 A JP 2000003642A JP 16715098 A JP16715098 A JP 16715098A JP 16715098 A JP16715098 A JP 16715098A JP 2000003642 A JP2000003642 A JP 2000003642A
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幹雄 森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造の簡素化および小形化が可能な断路器を
得る。 【解決手段】 駆動軸としてボールネジ43と同心状に
配設され軸方向に延びる案内溝37bが形成された筒状
の案内部材37と、ボールネジ43の回転に伴い案内部
材37の案内溝37bに案内されて軸方向に移動可能に
配設される移動部材49と、案内部材37と同心状に配
設され一端側内周面に軸方向に所定の間隔を介して固着
される一対の環状摺動部材51、52を介して案内部材
37の外周面に軸方向に摺動可能に嵌合され両環状摺動
部材51、52間で移動部材49と連結されるコンタク
ト保持部材50と、コンタクト保持部材50の他端側に
固着され相対向して配設される固定コンタクト54と接
離可能に配設される可動フィンガコンタクト53とを備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば発電主回
路等に使用される断路器に係り、特に可動コンタクトの
移動部の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10は例えば実開昭54−36058
号公報に示された従来の断路器の開路状態における構成
を示す断面図、図11は図10における断路器の閉路状
態における構成を示す断面図、図12は図11における
線XII−XIIに沿う断面を示す断面図、図13は図
10における断路器の可動部分の構成を示す断面図であ
る。
【0003】図において、1は金属部材で形成され接地
された外被、2、3はこの外被1内に所定の間隔を介し
て配設され、電路となる筒状の可動側導体および固定側
導体で、それぞれ絶縁支持部材4、5を介して外被1に
固着されている。6は可動側導体2の端部に固着された
固定フィンガコンタクト、7は一端の外縁が可動側導体
2の内周側に固着され他端側に延在される筒状の保持部
材、8、9はこの保持部材7の内周面に軸方向に所定の
間隔を介して固着され、摩擦抵抗の小さな部材で形成さ
れた一対の環状摺動部材である。
【0004】10は保持部材7の外縁に固着された軸受
保持部材、11、12はこの軸受保持部材10に保持さ
れた各軸受13、14により回転自在に支持された一対
のかさ歯車、15は一方のかさ歯車11に連結され保持
部材7と同心状に配設された駆動軸としてのボールネ
ジ、16は他方のかさ歯車12に連結された軸で、絶縁
駆動軸17を介してモータ、減速機等で構成される駆動
手段18に連結されている。
【0005】19はボールネジ15の回転に伴ってボー
ルネジ15の軸方向に移動するナット、20は一端側の
内周がナット19の外周に嵌着されるとともに、外周が
両環状摺動部材8、9に摺動可能に支持された筒状の第
1の部材20aと、この第1の部材20aの他端側に固
着された円板状の第2の部材20bと、一端がこの第2
の部材20bの外周に固着され、第1の部材20aと同
心状に配設された第3の部材20cと、内周側がこの第
3の部材20cの他端に固着された環状の第4の部材2
0dとで構成された移動部材である。
【0006】21は一端が移動部材20の第4の部材2
0dの外周側に固着され、他端側が固定側導体3に固着
された固定コンタクト22と接離可能に配設された可動
フィンガコンタクトで、固定フィンガコンタクト6とは
同心状に形成され、固定フィンガコンタクト6とは固定
コンタクト22と接触した状態で接触するようになって
いる。23、24は移動部材20の第2の部材20bお
よび固定側導体3の対応する位置にそれぞれ螺設された
ボルト、25は保持部材7の外周に軸方向に延在して設
けられる帯状のガイド部材、26は移動部材20の第4
の部材20dに固着された断面コ字状の回り止め部材
で、図12に示すようにガイド部材25に沿って摺動可
能となっている。
【0007】次に、上記のように構成された従来の断路
器の動作について説明する。まず、図10に示すように
断路器が開路状態で駆動手段18が駆動されると、絶縁
駆動軸17および軸16を介して一方のかさ歯車12が
駆動されるとともに、このかさ歯車12と噛合される他
方のかさ歯車11が回転駆動して、これに連結されたボ
ールネジ15が回転する。すると、このボールネジ15
の回転によりナット19が図中右方向に移動を開始し、
これに伴ってナット19に固着された移動部材20も、
回り止め部材26がガイド部材25に沿って摺動するこ
とにより、回転することなく同じ姿勢を保って同方向に
移動し、図11に示すように可動フィンガコンタクト2
1が固定コンタクト22に接触することにより断路器は
閉路状態となる。
【0008】そして、電流は可動側導体2、固定フィン
ガコンタクト6、可動フィンガコンタクト21、固定コ
ンタクト22および固定側導体3の順に流れる。又、図
11に示す閉路状態から駆動手段18が駆動されボール
ネジ15が上記とは逆方向に回転されると、ナット19
が図中左方向に移動を開始し、これに伴って移動部材2
0も同方向に移動し、図10に示すように可動フィンガ
コンタクト21が固定コンタクト22から離反すること
により断路器は再び開路状態となる。
【0009】なお、両ボルト23、24は駆動手段18
の故障等により、可動フィンガコンタクト21が断路器
の閉極動作時に所定の位置で停止せず、さらに固定コン
タクト22の方向に移動して、可動フィンガコンタクト
21の先端が固定コンタクト22に突き当たり損傷する
のを防止するため、突き当たる前にお互いが接触するス
トッパの役目を果たすものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の断路器は以上の
ように構成され、図13において、両環状摺動部材8、
9の直径および間隔をA、B、移動するナット19、移
動部材20、可動フィンガコンタクト21、ボルト23
および回り止め部材26の重心をC、一方の環状摺動部
材9と重心Cの間隔をD、重心Cと可動フィンガコンタ
クト21の先端の間隔をEとした場合、両環状摺動部材
8、9が固定であるため、断路器の開閉動作により間隔
Dが変化し、両環状摺動部材8、9に加わる荷重も変化
する。
【0011】そして、移動部材20の構造が複雑で重量
が大きいので、重心Cが可動フィンガコンタクト21の
先端寄りに位置し、間隔Dが大で両環状摺動部材8、9
に加わる荷重が大きくなるため、両環状摺動部材8、9
の直径Aおよび間隔Bを適当な大きさにする必要がある
が、構造上両環状摺動部材8、9の直径Aを移動部材2
0の第3の部材20cより大きくすることができないの
で、両環状摺動部材8、9の間隔Bを大きくすることで
加わる荷重を減らす必要があり、断路器全体の軸方向長
さが大きくなるという問題点があった。
【0012】又、移動部材20に固着されたボルト23
と、固定側導体3に固着されたボルト24の接触により
ストッパの機能を持たせているため、ストッパ機能時に
おけるモータ拘束力は、一方はボルト23、移動部材2
0、ナット19、ボールネジ15、軸受保持部材10、
保持部材7、可動側導体2および絶縁支持部材4まで、
他方はボルト24、固定側導体3および絶縁支持部材5
までそれぞれ広範囲に及ぶため、これらの部品にはいず
れもモータ拘束力に耐える強度を持たせておく必要があ
り大形化するという問題点があった。
【0013】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、構造の簡素化および小形化が可
能な断路器を提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る断路器は、駆動手段により回転駆動される駆動軸と、
駆動軸と同心状に配設され軸方向に延びる案内溝が形成
された筒状の案内部材と、駆動軸の回転に伴い案内部材
の案内溝に案内されて軸方向に移動可能に配設される移
動部材と、案内部材と同心状に配設され一端側内周面に
軸方向に所定の間隔を介して固着される一対の環状摺動
部材を介して案内部材の外周面に軸方向に摺動可能に嵌
合され両環状摺動部材間で移動部材と連結されるコンタ
クト保持部材と、コンタクト保持部材の他端側に固着さ
れ相対向して配設される固定コンタクトと接離可能に配
設される可動コンタクトとを備えたものである。
【0015】又、この発明の請求項2に係る断路器は、
請求項1において、案内部材の案内溝が周方向対称な位
置に複数箇所形成されるとともに各案内溝には移動部材
がそれぞれ案内されて軸方向に移動可能に配設されるよ
うにしたものである。
【0016】又、この発明の請求項3に係る断路器は、
請求項2において、案内溝を上下に2箇所形成するよう
にしたものである。
【0017】又、この発明の請求項4に係る断路器は、
請求項2において、案内溝を左右に2箇所形成するよう
にしたものである。
【0018】又、この発明の請求項5に係る断路器は、
請求項1または2において、案内部材の端部に移動部材
と当接し移動部材の軸方向の移動を規制する移動規制部
材を設けるようにしたものである。
【0019】又、この発明の請求項6に係る断路器は、
請求項5において、移動規制部材を複数箇所対称な位置
に設けるようにしたものである。
【0020】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態を図に基づいて説明する。図1はこの発明の
実施の形態1における断路器の開路状態における構成を
示す断面図、図2は図1における断路器の閉路状態にお
ける構成を示す断面図、図3は図1に示す案内部材の構
成を示す斜視図、図4は図2における線IV−IVに沿
った断面を示す断面図、図5は図2における線V−Vに
沿って視た構成を示す正面図、図6は図1における移動
部材およびコンタクト保持部材の構成を示す断面図であ
る。
【0021】図において、31は金属部材で形成され接
地された外被、32、33はこの外被31内に所定の間
隔を介して配設され、電路となる筒状の可動側導体およ
び固定側導体で、それぞれ絶縁支持部材34、35を介
して外被31に固着されている。36は可動側導体32
の端部に固着された固定フィンガコンタクト、37は一
端に形成されたフランジ部37aを介して可動側導体3
2の内周側に固着され、胴部に軸方向に延びる案内溝3
7bが形成された有底円筒状の案内部材、38は案内部
材37のフランジ部37aに固着された軸受保持部材で
ある。
【0022】39、40は軸受保持部材38に保持され
た各軸受41、42により回転自在に支持された一対の
かさ歯車、43は一方のかさ歯車39に連結され案内部
材37と同心状に配設された駆動軸としてのボールネ
ジ、44は他方のかさ歯車40に連結された軸で、絶縁
駆動軸45を介してモータ、減速機等で構成される駆動
手段46に連結されている。47はボールネジ43の回
転に伴ってボールネジ15の軸方向に移動するナット、
48はこのナット47の外周に嵌合して固着され、案内
部材37の案内溝37bに沿って摺動可能に配設された
連結部材で、ナット47と共に移動部材49を構成して
いる。
【0023】50は案内部材37の外側に同心状に配設
され、一端側内周面に軸方向に所定の間隔を介して摩擦
抵抗の小さな部材で形成された一対の環状摺動部材5
1、52が固着され、他端側にフランジ部50aが形成
されたコンタクト保持部材で、両環状摺動部材51、5
2を介して案内部材37の外周面に軸方向に摺動可能に
嵌合されている。53はコンタクト保持部材50の外周
部に固着され、他端側が固定側導体33に固着された固
定コンタクト54と接離可能に配設された可動フィンガ
コンタクトで、固定フィンガコンタクト36とは同心状
に形成され、固定フィンガコンタクト36とは常に接触
された状態になっている。55は案内部材37の底部に
螺設された移動規制部材としてのボルトである。
【0024】次に、上記のように構成された実施の形態
1における断路器の動作について説明する。まず、図1
に示すように断路器が開路状態で駆動手段46が駆動さ
れると、絶縁駆動軸45および軸44を介して一方のか
さ歯車40が駆動されるとともに、このかさ歯車40と
噛合される他方のかさ歯車39が回転駆動して、これに
連結されたボールネジ43が回転する。すると、このボ
ールネジ43の回転によりナット47が図中右方向に移
動を開始し、これに伴ってナット47に固着された移動
部材49も、案内部材37の案内溝37bに摺動案内さ
れることにより回転することなく同じ姿勢を保って同方
向に移動し、図2に示すように可動フィンガコンタクト
53が固定コンタクト54に接触することにより断路器
は閉路状態となる。
【0025】そして、電流は可動側導体32、固定フィ
ンガコンタクト36、可動フィンガコンタクト53、固
定コンタクト54および固定側導体33の順に流れる。
又、図2に示す閉路状態から駆動手段18が駆動されボ
ールネジ43が上記とは逆方向に回転されると、ナット
47が図中左方向に移動を開始し、これに伴って連結部
材48およびコンタクト保持部材50も同方向に移動
し、図1に示すように可動フィンガコンタクト53が固
定コンタクト54から離反することにより断路器は再び
開路状態となる。又、駆動手段46の故障等により可動
フィンガコンタクト53が、断路器の閉極動作時に所定
の位置で停止せず、さらに固定コンタクト54の方向に
移動する場合は、ボルト55が連結部材48の端部に接
触して、可動フィンガコンタクト53の先端が固定コン
タクト54に突き当たって損傷するのを防止する。
【0026】このように上記実施の形態1によれば、可
動フィンガコンタクト53と共に移動するコンタクト保
持部材50に両環状摺動部材51、52を取り付け、両
環状摺動部材51、52を介して案内部材37の外周を
摺動させるようにしたので、図から明らかなように移動
部材の構造が非常に簡素化され、図6において、両環状
摺動部材51、52の直径および間隔をA、B、移動す
るナット47、連結部材48、コンタクト保持部材50
および可動フィンガコンタクト53の重心をC、一方の
環状摺動部材52と重心Cの間隔をD、重心Cと可動フ
ィンガコンタクト53の先端の間隔をEとすると、重心
Cが可動フィンガコンタクト53の先端から離れ、すな
わち間隔Eが大きくなるとともに間隔Dが小さく且つ一
定となり、さらに両環状摺動部材51、52の直径Aを
可動フィンガコンタクト53の内径程度まで大きくする
ことができるので、両環状摺動部材51、52に加わる
面圧が小さくなり間隔Bを小さくすることができるた
め、断路器として軸方向の長さを短縮することができ小
形化が可能になる。
【0027】又、連結部材48の端部とボルト55の接
触によりストッパの機能を持たせているため、連結部材
48の端部とボルト55が接触してモータ拘束力がかか
ると、案内部材37にはボルト55を介して図中右方向
の力がかかり、又、軸受保持部材38には連結部材4
8、ナット47、ボールネジ43および軸受41を介し
て図中左方向の力がかかり、これら両力はモータ拘束力
に等しいのでお互いに相殺されて可動側導体32には及
ばず、又、当然のことながら固定側導体33は関係なく
なるので、各絶縁支持部材34、35にも力が及ばない
ため、これら可動側導体32、固定側導体33、両絶縁
支持部材34、35および外被31にモータ拘束力に耐
える強度を持たせる必要がなくなりさらに小形化が可能
になる。
【0028】実施の形態2.図7はこの発明の実施の形
態2における断路器の要部の構成を示す断面図、図8は
この発明の実施の形態2における断路器の要部の図7と
は異なる構成を示す断面図である。図において、上記実
施の形態1におけると同様な部分は同一符号を付して説
明を省略する。56は上記実施の形態1における案内部
材37と同様に、一端に形成されたフランジ部(図示せ
ず)を介して可動側導体32の内周側に固着され、胴部
に軸方向に延びる案内溝56a、56bが上、下対称な
位置に形成された案内部材、57はナット47の外周に
嵌合して固着され、案内部材56の両案内溝56a、5
6bに沿って摺動可能に配設された連結部材である。
【0029】このように上記実施の形態2によれば、案
内部材56の2箇所、すなわち複数箇所対称な位置に案
内溝56a、56bを設け、これら各案内溝56a、5
6bに沿って連結部材57を摺動させるようにしている
ので、断路器開閉動作時にナット47、連結部材57、
コンタクト保持部材50および可動フィンガコンタクト
53に加わる力が周方向で偏ることなく均等になるの
で、ボールネジ43とナット47の摺動が円滑となり、
可動フィンガコンタクト53と固定コンタクトの接触圧
が均等になるため、これらナット47、可動フィンガコ
ンタクト53および固定コンタクト54等の長寿命化が
可能になる。
【0030】なお、案内部材の複数の案内溝は、円周上
対称であればいずれの位置に設けても良いが、図7に示
すように上、下に2箇所案内溝56a、56bを設けた
場合は、案内部材56の胴部の2次モーメントが大きく
なるので、必要強度に対して胴部の厚みを比較的薄くす
ることができるため、軽量化が可能になる。
【0031】又、図8に示すように案内部材58の左、
右2箇所の位置に案内溝58a、58bを設けた場合
は、環状摺動部材51、52が荷重を受けて案内部材5
8の外周面と接触する面積が大きくなるため、環状摺動
部材51、52が許容できる面圧に対して、環状摺動部
材51、52や連結部材57の円筒部の直径を比較的小
さくできるため、軽量化が可能になる。
【0032】実施の形態3.図9はこの発明の実施の形
態3における断路器の要部の構成を示す正面図である。
図9は上記実施の形態1における図5に相当するもの
で、この実施の形態3は図から明らかなように、移動規
制部材としてのボルト55を上記実施の形態1では1個
取り付けたのに対して、ボールネジ43の軸心に対して
上、下、左、右対称な位置に4個取り付けたものであ
る。
【0033】このように上記実施の形態3によれば、移
動規制部材としてのボルト55をボールネジ43の軸心
に対して対称な位置に複数個取り付けるようにしたの
で、ボルト55と連結部材48の接触時に案内部材3
7、軸受保持部材38、軸受41、ナット47および連
結部材48に加わる力が均等となり局部的に大きな力が
働かないので、各部品に必要な強度が小さくて事足りる
ため、構造的に小さくすることができ軽量化が可能にな
る。
【0034】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1によ
れば、駆動手段により回転駆動される駆動軸と、駆動軸
と同心状に配設され軸方向に延びる案内溝が形成された
筒状の案内部材と、駆動軸の回転に伴い案内部材の案内
溝に案内されて軸方向に移動可能に配設される移動部材
と、案内部材と同心状に配設され一端側内周面に軸方向
に所定の間隔を介して固着される一対の環状摺動部材を
介して案内部材の外周面に軸方向に摺動可能に嵌合され
両環状摺動部材間で移動部材と連結されるコンタクト保
持部材と、コンタクト保持部材の他端側に固着され相対
向して配設される固定コンタクトと接離可能に配設され
る可動コンタクトとを備えたので、簡素化および小形化
が可能な断路器を提供することができる。
【0035】又、この発明の請求項2によれば、請求項
1において、案内部材の案内溝が周方向対称な位置に複
数箇所形成されるとともに各案内溝には移動部材がそれ
ぞれ案内されて軸方向に移動可能に配設されるようにし
たので、軽量化が可能な断路器を提供することができ
る。
【0036】又、この発明の請求項3によれば、請求項
2において、案内溝を上下に2箇所形成するようにした
ので、さらに軽量化が可能な断路器を提供することがで
きる。
【0037】又、この発明の請求項4によれば、請求項
2において、案内溝を左右に2箇所形成するようにした
ので、さらに軽量化が可能な断路器を提供することがで
きる。
【0038】又、この発明の請求項5によれば、請求項
1または2において、案内部材の端部に移動部材と当接
し移動部材の軸方向の移動を規制する移動規制部材を設
けるようにしたので、小形化が可能な断路器を提供する
ことができる。
【0039】又、この発明の請求項6によれば、請求項
5において、移動規制部材を複数箇所対称な位置に設け
るようにしたので、小形化は勿論のこと軽量化が可能な
断路器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1における断路器の開
路状態における構成を示す断面図である。
【図2】 図1における断路器の閉路状態における構成
を示す断面図である。
【図3】 図1に示す案内部材の構成を示す斜視図であ
る。
【図4】 図2における線IV−IVに沿った断面を示
す断面図である。
【図5】 図2における線V−Vに沿って視た構成を示
す斜視図である。
【図6】 図1における移動部材およびコンタクト保持
部材の構成を示す断面図である。
【図7】 この発明の実施の形態2における断路器の要
部の構成を示す断面図である。
【図8】 この発明の実施の形態2における断路器の要
部の図7とは異なる構成を示す断面図である。
【図9】 この発明の実施の形態3における断路器の要
部の構成を示す正面図である。
【図10】 従来の断路器の開路状態における構成を示
す断面図である。
【図11】 図10における断路器の閉路状態における
構成を示す断面図である。
【図12】 図11における線XII−XIIに沿う断
面を示す断面図である。
【図13】 図10における断路器の可動部材の構成を
示す断面図である。
【符号の説明】
37,56,58 案内部材、37b,56a,56
b,58a,58b 案内溝、43 ボールネジ、46
駆動手段、47 ナット、48,57 連結部材、4
9 移動部材、50 コンタクト保持部材、51,52
環状摺動部材、53 可動フィンガコンタクト、54
固定コンタクト、55 ボルト。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動手段により回転駆動される駆動軸
    と、上記駆動軸と同心状に配設され軸方向に延びる案内
    溝が形成された筒状の案内部材と、上記駆動軸の回転に
    伴い上記案内部材の案内溝に案内されて軸方向に移動可
    能に配設される移動部材と、上記案内部材と同心状に配
    設され一端側内周面に軸方向に所定の間隔を介して固着
    される一対の環状摺動部材を介して上記案内部材の外周
    面に軸方向に摺動可能に嵌合され上記両環状摺動部材間
    で上記移動部材と連結されるコンタクト保持部材と、上
    記コンタクト保持部材の他端側に固着され相対向して配
    設される固定コンタクトと接離可能に配設される可動コ
    ンタクトとを備えたことを特徴とする断路器。
  2. 【請求項2】 案内部材の案内溝は周方向対称な位置に
    複数箇所形成されるとともに上記各案内溝には移動部材
    がそれぞれ案内されて軸方向に移動可能に配設されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の断路器。
  3. 【請求項3】 案内溝は上下に2箇所形成されているこ
    とを特徴とする請求項2記載の断路器。
  4. 【請求項4】 案内溝は左右に2箇所形成されているこ
    とを特徴とする請求項2記載の断路器。
  5. 【請求項5】 案内部材の端部に移動部材と当接し上記
    移動部材の軸方向の移動を規制する移動規制部材を設け
    たことを特徴とする請求項1または2記載の断路器。
  6. 【請求項6】 移動規制部材は複数箇所対称な位置に設
    けられていることを特徴とする請求項5記載の断路器。
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