JP2000003435A - 画像処理装置及びその方法 - Google Patents

画像処理装置及びその方法

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JP2000003435A
JP2000003435A JP16756698A JP16756698A JP2000003435A JP 2000003435 A JP2000003435 A JP 2000003435A JP 16756698 A JP16756698 A JP 16756698A JP 16756698 A JP16756698 A JP 16756698A JP 2000003435 A JP2000003435 A JP 2000003435A
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JP16756698A
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Takuji Kishi
卓二 貴志
Hiroshi Toba
宏 鳥羽
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Noritsu Koki Co Ltd
Original Assignee
Noritsu Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】画像から任意の部分を簡単かつ容易に抽出する
ことが可能な画像処理装置及びその方法を提供する。 【解決手段】CPU11は、入力画像における緩やかな
濃度変化を示す領域を検出し、この領域を選択的に特定
し、この特定された領域からなるマスク画像を形成す
る。更に、CPU11は、このマスク画像を入力画像に
重ね合わせて、入力画像の部分を抽出し、この入力画像
の部分を背景画像に重ね合わせて、結果画像を形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データを処理
することによって、複数の画像を合成する画像処理装置
及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、複数の画像を合成する場合、画
像の任意の部分のみに重なり合うマスクを作成し、この
マスクを該画像に重ね合わせて、該画像の任意の部分を
マスクし、これによって得られた残りの画像を他の画像
に重ね合わせていた。あるいは、画像の任意の部分を直
接切り出して、この切り出した画像部分を他の画像に重
ね合わせていた。
【0003】また、所定の色の背景において、例えば人
物を写し出し、これによって得られた画像から所定の色
の部分を削除して、人物の画像部分のみを切り出し、こ
の人物の画像部分のみを他の画像に重ね合わせていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記マスクを用いる場
合には、画像を拡大縮小するときに、この拡大縮小率に
合わせて、該画像に重なり合うマスクをも拡大縮小した
り、該マスクと該画像間の位置決めを正確に行わねばな
らず、高度な技術がオペレータに対して要求された。あ
るいは、画像の任意の部分を直接切り出す場合には、切
り出し線を正確に決定する必要があり、やはり高度な技
術がオペレータに対して要求された。
【0005】また、マスクを用いるにしても、あるいは
画像の任意の部分を直接切り出すにしても、マスクの輪
郭線あるいは切り出し線は、各画素を横切ってしまう。
この場合、マスクの輪郭線あるいは切り出し線に沿っ
て、画像の任意の部分を正確に抽出することができず、
マスクの輪郭線あるいは切り出し線が横切る全ての各画
素を選択することになる。このため、実際には、マスク
の輪郭線あるいは切り出し線と抽出すべき画像部分の輪
郭が一致することはない。更には、この不一致を目立た
なくするために、マスクの輪郭線あるいは切り出し線が
横切る全ての各画素について、画素の濃度をぼかす必要
があった。
【0006】また、所定の色の背景を用いる場合は、撮
影の段階で、十分な準備を必要とする。更に、抽出すべ
き画像部分に所定の色もしくは近似する色が混じってい
ると、この画像部分を正確に抽出することができなかっ
た。
【0007】そこで、本発明の課題は、画像から任意の
部分を簡単かつ容易に抽出することが可能な画像処理装
置及びその方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の画像処理装置は、画像における少なくとも
1つの画素を指定する指定手段と、前記指定手段によっ
て指定された画素から走査を開始し、既に走査された画
素の濃度と該画素に隣接する次の画素の濃度が所定の関
係にある場合に、該次の画素への走査を行い、走査され
た全ての画素からなる領域を選択する制御手段とを備え
る。
【0009】1実施形態では、既に走査された画素を第
1画素とし、前記第1画素に隣接する各画素を各第2画
素とすると、前記制御手段は、前記第1画素の濃度が前
記各第2画素のいずれかの濃度と所定の関係にある場合
に、前記所定の関係を有する前記各第2画素のいずれか
への走査を行う。
【0010】1実施形態では、前記各第2画素のいずれ
かへの走査は、前記第1画素から上方向及び左方向、左
方向及び下方向、下方向及び右方向、右方向及び上方向
でそれぞれ行われる。
【0011】1実施形態では、前記各第2画素のいずれ
かへの走査は、上下左右方向の予め定められた優先順位
における上位の1方向を選択して行われる。
【0012】1実施形態では、制御手段は、上下左右方
向の第2画素が既に走査された画素である場合に、走査
経路を遡りつつ、前記優先順位におけるより上位の1方
向の未だに走査されていない第2画素を選択して走査す
る。
【0013】また、本発明の画像処理方法は、画像にお
ける少なくとも1つの画素を指定するステップと、前記
指定された画素から走査を開始し、既に走査された画素
の濃度と該画素に隣接する次の画素の濃度が所定の関係
にある場合に、該次の画素への走査を行い、走査された
全ての画素からなる領域を選択するステップとを有す
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して説明する。
【0015】図1は、本発明の画像処理装置の一実施形
態を示すブロック図である。本実施形態の画像処理装置
は、パーソナルコンピュータ1、表示装置2、キーボー
ド3及びマウス4を備えている。パーソナルコンピュー
タ1は、表示装置2、キーボード3及びマウス4に接続
されており、キーボード3及びマウス4からの入力に応
答して、各種の演算処理を行ったり、各種の画像を表示
装置2の表示画面に表示する。
【0016】パーソナルコンピュータ1は、中央処理装
置(CPU)11、ディスク記憶装置(HDD)12、
ランダムアクセスメモリ(RAM)13、入出力装置
(I/O)14等を内蔵している。RAM13は、CP
U11による演算領域として用いられたり、各種のデー
タ(入力画像、マスク画像、背景画像、結果画像等を示
す)等を格納するために用いられる。
【0017】RAM13内の入力画像及び背景画像は、
外部から予め入力されたものである。例えば、CPU1
1は、CCD等の画像読み取り装置(図示せず)からの
画像を示す画像データ、記録媒体(磁気テープ、磁気デ
ィスク、光ディスク等)に記録されている画像データを
I/O14を介して入力し、これらの画像データ(入力
画像、背景画像等を示す)をRAM13に記憶する。
【0018】本実施形態の画像処理装置では、入力画像
における緩やかな濃度変化を示す領域を検出し、この領
域を選択的に特定し、この特定された領域からなるマス
ク画像を形成する。更に、このマスク画像を入力画像に
重ね合わせて、入力画像の部分を抽出し、この入力画像
の部分を背景画像に重ね合わせて、結果画像を形成す
る。
【0019】図2は、本実施形態の画像処理装置におけ
る画像処理の過程を示すフローチャートである。
【0020】まず、キーボード3を操作することによっ
て、入力画像の表示をI/O14を介してCPU11に
指示する。これに応答して、CPU11は、RAM13
から入力画像を示す画像データを読み出し、この画像デ
ータをI/O14を介して表示装置2に送出する。表示
装置2は、該画像データに基づいて、入力画像を表示画
面に表示する。
【0021】この後、キーボード3を操作することによ
って、画素の濃度範囲をCPU11に指定する(ステッ
プ101)。例えば、赤、緑、青の各信号によって表さ
れるカラー画像の場合は、R,G,Bを各信号のレベル
とすると、画素の濃度を(R+G+B)/3で表すの
で、この画素の濃度に対する濃度範囲を設定する。
【0022】次に、マウス4を操作することによって、
表示装置2の表示画面上でカーソルを移動させ、このカ
ーソルによって入力画像の基準ポイントを指定する(ス
テップ102)。これに応答してCPU11は、先に述
べたマスク画像の作成を開始する(ステップ103)。
【0023】このマスク画像の作成のために、CPU1
1は、まず、入力画像における基準ポイントの画素を選
択して、基準ポイントの画素からなるマスク画像を形成
する。このとき、マスク画像は、基準ポイントの画素の
みからなる。次に、CPU11は、該入力画像の画像デ
ータに基づいて、基準ポイントの画素の濃度及び該画素
に隣接する次の画素の濃度を判定し、基準ポイントの画
素の濃度が基準となる所定の濃度範囲に次の画素の濃度
が入っているか否かを判定する(ステップ104)。例
えば、基準ポイントの画素の濃度が“5”で表され、濃
度範囲が±1で表されている場合は、次の画素の濃度が
“4”〜“6”に入っているか否かが判定される。
【0024】基準ポイントの画素の濃度が基準となる所
定の濃度範囲に次の画素の濃度が入っていると判定され
た場合は(ステップ104,YES)、CPU11は、該
次の画素をマスク画像に含ませる(ステップ105)。
これによって、マスク画像は、基準ポイントの画素及び
該次の画素からなるものに更新される。この後、CPU
11は、基準ポイントを該次の画素に移動して更新し、
該次の画素を基準ポイントの画素として再設定し(ステ
ップ106)、ステップ104に戻る。
【0025】そして、CPU11は、更新された基準ポ
イントの画素の濃度が基準となる所定の濃度範囲に該画
素に隣接する次の画素の濃度が入っているか否かを判定
し(ステップ104)、入っていれば(ステップ10
4,YES)、該次の画素をマスク画像に含ませ(ステッ
プ105)、基準ポイントを移動して更新し、該次の画
素を基準ポイントの画素として再設定し(ステップ10
6)、ステップ104に再び戻る。
【0026】また、基準ポイントの画素の濃度が基準と
なる所定の濃度範囲に次の画素の濃度が入っていないと
判定された場合は(ステップ104,NO)、CPU11
は、マスク画像の全ての各画素のいずれかに隣接し、か
つ該マスク画像に含まれない他の各画素のうちに、ステ
ップ104の濃度判定の対象から外れている画素がある
か否かを判定する(ステップ107)。
【0027】ステップ104の濃度判定の対象から外れ
ている画素がある場合は(ステップ107,YES)、C
PU11は、該画素に隣接するマスク画像の画素に基準
ポイントを移動して更新し、更新された基準ポイントの
画素の濃度が基準となる所定の濃度範囲に濃度判定の対
象から外れていた画素の濃度が入っているか否かを判定
する(ステップ104)。以降同様の処理を繰り返し
て、マスク画像を更新し、ステップ104の濃度判定の
対象から外れている画素がないと判定されたときに(ス
テップ107,NO)、マスク画像が完成される。
【0028】すなわち、基準ポイントの画素に隣接する
次の画素の濃度が急激に変化しない場合には、該次の画
素を基準ポイントの画素とし、かつ該次の画素をマスク
画像に含ませて、このマスク画像を更新していく。この
結果、緩やかな濃度変化を有するマスク画像が形成され
る。
【0029】ただし、これまでの処理において、マスク
画像に既に入っている画素は、基準ポイントの画素に隣
接する次の画素として選択されることはない。
【0030】更に、キーボード3を操作することによっ
て、新たなマスク画像の形成をI/O14を介してCP
U11に指示すると(ステップ108,YES)、CPU
11は、ステップ101に戻って待機状態となる。この
後に、キーボード3を操作することによって、画素の濃
度範囲をCPU11に指定し(ステップ101)、上記
マスク画像とは全く別の領域で、新たに基準ポイントを
指定しすると(ステップ102)、上記各ステップ10
4〜107の処理が繰り返されて、新たなマスク画像が
形成される。
【0031】CPU11は、こうして得られた複数のマ
スク画像を合成して、1つのマスク画像を形成し、この
マスク画像をRAM13に記憶する(ステップ10
9)。
【0032】CPU11は、入力画像からマスク画像に
重なり合う部分を削除し、残りの画像部分を背景画像に
重ね合わせて、結果画像を形成する(ステップ11
0)。
【0033】例えば、図3に示す様に、入力画像21に
おいて、人物の背景に空、雲、壁等が写されていれば、
それらの部分の濃度が緩やかに変化している。このた
め、適宜の濃度範囲を指定し(ステップ101)、空の
部分に最初の基準ポイントを指定して(ステップ10
2)、上記ステップ104〜107の処理を繰り返せ
ば、この空の部分をマスク画像として抽出することがで
きる。同様に、雲、壁等の部分毎に、適宜の濃度範囲を
指定して、基準ポイントを指定し、上記ステップ104
〜107の処理を繰り返せば、雲、壁等の部分からなる
マスク画像が形成される。これらのマスク画像を合成し
て、1つのマスク画像22を形成し(ステップ10
9)、入力画像21から該マスク画像22に重なり合う
部分を削除し、残りの画像部分を背景画像23に重ね合
わせて、結果画像24を形成する(ステップ110)。
【0034】図4は、図2における各ステップ102〜
107の処理のより具体的な例を示すフローチャートで
ある。また、図5(a),(b)は、図4に示す処理過
程を説明するためのものであり、入力画像における基準
ポイントの画素及び他の各画素を示している。
【0035】まず、入力画像の基準ポイントとなる画素
31を指定すると(ステップ102)、CPU11は、
基準ポイントの画素31から左方向にある画素32を選
択し、基準ポイントの画素31の濃度が基準となる所定
の濃度範囲に左方向の画素32の濃度が入っているか否
かを判定する(ステップ201)。所定の濃度範囲に入
っていると判定された場合は(ステップ201,YE
S)、CPU11は、左方向にある画素32をマスク画
像に含ませる(ステップ202)。
【0036】同様に、基準ポイントの画素31から上方
向にある画素33を選択し、基準ポイントの画素31の
濃度が基準となる所定の濃度範囲に上方向の画素33の
濃度が入っているか否かを判定し(ステップ203)、
所定の濃度範囲に入っていると判定された場合は(ステ
ップ203,YES)、上方向にある画素33をマスク画
像に含ませる(ステップ204)。
【0037】こうして左及び上方向の各画素32,33
がマスク画像に付加されると、これらの画素32,33
が共に基準ポイントの画素として再設定される(ステッ
プ205)。したがって、基準ポイントの画素が2つと
なる。また、左及び上方向の各画素32,33のいずれ
かがマスク画像に付加されなかった場合は、マスク画像
として付加された画素のみが基準ポイントの画素として
再設定される。
【0038】更に、CPU11は、更新された基準ポイ
ントの画素から左及び上方向に画素があることを確認し
てから(ステップ206,NO)、各ステップ201〜2
05を繰り返す。各ステップ201〜205を繰り返す
度に、基準ポイントの画素数が増加し、各基準ポイント
の画素が左及び上方向に挟まれる象限で拡がっていく。
【0039】こうして各ステップ201〜206を繰り
返すうちに、全ての基準ポイントについて、基準ポイン
トの画素から左及び上方向のいずれにも画素がないと判
定されれば、つまり左及び上方向に挟まれる象限におい
て画素の走査が画像端部に達すると(ステップ206,
YES)、CPU11は、全ての基準ポイントの更新が不
可能であると判定し、このときのマスク画像を左及び上
方向に挟まれる象限のものとして生成する。
【0040】図4と同様の処理が、左方向及び下方向に
挟まれる象限、下方向及び右方向に挟まれる象限、右方
向及び上方向に挟まれる象限のいずれにおいても行わ
れ、それぞれのマスク画像が生成される。したがって、
合計4つのマスク画像が生成されることになる。
【0041】CPU11は、こうして得られた4つのマ
スク画像を合成して、1つのマスク画像を形成し、この
マスク画像をRAM13に記憶する。
【0042】図6は、図2における各ステップ102〜
107の処理のより具体的な例を示すフローチャートで
ある。また、図7は、図6に示す処理過程を説明するた
めのものであり、入力画像における各画素を示してい
る。
【0043】まず、入力画像の基準ポイントとなる画素
41を指定すると(ステップ102)、CPU11は、
基準ポイントの画素41の濃度が基準となる所定の濃度
範囲に左の画素42の濃度が入り、かつ該左の画素42
が未だに走査されていないことを確認すると(ステップ
301,YES)、該左の画素42をマスク画像に含ませ
て(ステップ302)、該左の画素42を基準ポイント
の画素として再設定し(ステップ303)、濃度判定の
対象から外れている画素が存在することを確認してから
(ステップ304,NO)、ステップ301に戻る。
【0044】また、左の画素42の濃度が所定の濃度範
囲から外れたり、該左の画素42が既に走査されていれ
ば(ステップ301,NO)、基準ポイントの画素41の
上に隣接する画素について、濃度判定が行われると共
に、未だに走査されていないことが確認される(ステッ
プ305)。更に、上の画素の濃度判定の結果が否であ
り、かつ該上の画素が既に走査されていれば(ステップ
305,NO)、基準ポイントの画素41の右に隣接する
画素について、濃度判定が行われると共に、未だに走査
されていないことが確認される(ステップ306)。ま
た、右の画素の濃度判定の結果が否であったり、該右の
画素が既に走査されていれば(ステップ306,NO)、
基準ポイントの画素41の下に隣接する画素について、
濃度判定が行われると共に、未だに走査されていないこ
とが確認される(ステップ307)。
【0045】したがって、基準ポイントの画素の左、
上、右及び下に隣接する各画素は、左、上、右及び下の
優先順位で選択されて、濃度判定の対象にされる。そし
て、基準ポイントの画素の濃度が基準となる所定の濃度
範囲に次の画素の濃度が入り、かつ該次の画素が未だに
走査されていないことが確認されると、該次の画素をマ
スク画像に含ませて(ステップ302)、該次の画素を
基準ポイントの画素として再設定し(ステップ30
3)、濃度判定の対象から外れている画素が存在するこ
とを確認してから(ステップ304,NO)、ステップ3
01に戻る。
【0046】これまでの各ステップ301〜307の繰
り返しによって、マスク画像に含まれる各画素の走査経
路A(図7に示す)が形成される。
【0047】次に、基準ポイントの画素の左、上、右及
び下に隣接する各画素のいずれについても、画素の濃度
判定の結果が否であるか、該画素が既に走査されていれ
ば(各ステップ301,305,306,307のいず
れにおいても「NO」)、CPU11は、基準ポイントの
画素の左、上、右及び下に隣接する各画素を左、上、右
及び下の優先順位で選択して、選択した画素がマスク画
像に入っているか否かを判定し、入っていれば(各ステ
ップ308,309,310,311のいずれかにおい
て「YES」)、選択した画素に基準ポイントを移動して
更新し、各ステップ302,303,304を経て、ス
テップ301に戻る。
【0048】基準ポイントの画素の左、上、右及び下に
隣接する各画素のいずれについても、画素の濃度判定の
結果が否であるか、該画素が既に走査されている限り、
各ステップ308,309,310,311が繰り返さ
れ、これによって基準ポイントが走査経路Aの各画素を
順次遡る。走査経路Aの各画素のいずれかに遡ったとき
に、各ステップ301,305,306,307のいず
れかにおいて「YES」になると、各ステップ301〜3
07が再び繰り返されて、マスク画像が再び更新され
る。
【0049】この結果、図7においては、走査経路A、
B、C、D及びEが順次形成されて、マスク画像が徐々
に拡張及び更新される。
【0050】CPU11は、濃度判定の対象から外れて
いる画素が存在しないと判定したときに(ステップ30
4,YES)、走査経路に沿う全ての画素からなるマスク
画像を形成し、このマスク画像をRAM13に記憶す
る。
【0051】本発明は、上記実施形態に限定されるもの
でなく、多様に変形することができる。例えば、マスク
画像を生成するための各画素の走査手順は、図4及び図
6のフローチャートとは異なる方法であっても良い。あ
るいは、濃度として、(R+G+B)/3を示したが、
他の種類の濃度であっても良い。更に、濃度範囲に対応
する値の範囲を直接指定するのではなく、基準ポイント
の画素の濃度に対する比率で指定しても構わない。ま
た、濃度範囲を固定値にしても良い。更に、本発明によ
って形成されたマスク画像を他の周知の技術によって形
成されたマスク画像と合成して用いても良い。
【0052】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明においては、
画像における少なくとも1つの画素を指定し、前記指定
された画素から走査を開始し、既に走査された画素の濃
度と該画素に隣接する次の画素の濃度が所定の関係にあ
る場合に、該次の画素への走査を行い、走査された全て
の画素からなる領域を選択している。これによって、緩
やかな濃度変化を有する領域を選択することができ、こ
れを例えばマスク画像として用いることができる。
【0053】また、オペレータに対しては基準ポイント
の指定が要求されるだけである。
【0054】更に、マスク画像の輪郭は、抽出すべき画
像部分の輪郭に一致し、画像部分を極めて正確に抽出す
ることができる。このため、輪郭近傍の画素の濃度をぼ
かす必要がない。
【0055】また、抽出すべき画像部分に、背景の色が
混じっていても、画像部分を誤って抽出することがな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理装置の一実施形態を示すブロ
ック図である。
【図2】本実施形態の画像処理装置における画像処理の
過程を示すフローチャートである。
【図3】本実施形態の画像処理装置によって処理される
画像を例示する図である。
【図4】図2における各ステップ102〜107の処理
のより具体的な例を示すフローチャートである。
【図5】図5(a),(b)は、図4に示す処理過程を
説明するためのものであり、(a)は、入力画像におけ
る基準ポイントの画素を示し、(b)は、基準ポイント
の画素と周囲の他の各画素を示している。
【図6】図2における各ステップ102〜107の処理
のより具体的な他の例を示すフローチャートである。
【図7】図6に示す処理過程を説明するためのものであ
り、入力画像における各画素を示している。
【符号の説明】
1 パーソナルコンピュータ 2 表示装置 3 キーボード 4 マウス 11 中央処理装置 12 ディスク記憶装置 13 ランダムアクセスメモリ 14 入出力装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 BA13 CA08 CA16 CB08 CB16 CE08 DA08 DC16 5L096 AA06 CA08 CA14 FA06 FA14 FA54 GA10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像における少なくとも1つの画素を指
    定する指定手段と、 前記指定手段によって指定された画素から走査を開始
    し、既に走査された画素の濃度と該画素に隣接する次の
    画素の濃度が所定の関係にある場合に、該次の画素への
    走査を行い、走査された全ての画素からなる領域を選択
    する制御手段とを備える画像処理装置。
  2. 【請求項2】 既に走査された画素を第1画素とし、前
    記第1画素に隣接する各画素を各第2画素とすると、 前記制御手段は、前記第1画素の濃度が前記各第2画素
    のいずれかの濃度と所定の関係にある場合に、前記所定
    の関係を有する前記各第2画素のいずれかへの走査を行
    う請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記各第2画素のいずれかへの走査は、
    前記第1画素から上方向及び左方向、左方向及び下方
    向、下方向及び右方向、右方向及び上方向でそれぞれ行
    われる請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記各第2画素のいずれかへの走査は、
    上下左右方向の予め定められた優先順位における上位の
    1方向を選択して行われる請求項2に記載の画像処理装
    置。
  5. 【請求項5】 制御手段は、上下左右方向の第2画素が
    既に走査された画素である場合に、走査経路を遡りつ
    つ、前記優先順位におけるより上位の1方向の未だに走
    査されていない第2画素を選択して走査する請求項4に
    記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 画像における少なくとも1つの画素を指
    定するステップと、 前記指定された画素から走査を開始し、既に走査された
    画素の濃度と該画素に隣接する次の画素の濃度が所定の
    関係にある場合に、該次の画素への走査を行い、走査さ
    れた全ての画素からなる領域を選択するステップとを有
    する画像処理方法。
JP16756698A 1998-06-15 1998-06-15 画像処理装置及びその方法 Pending JP2000003435A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003058878A (ja) * 2001-08-17 2003-02-28 Ricoh Co Ltd 合成画像形成プログラム
JP2010041664A (ja) * 2008-08-08 2010-02-18 Canon Inc 画像合成方法および画像合成装置
CN110473139A (zh) * 2018-05-11 2019-11-19 台达电子工业股份有限公司 利用双向扫描的影像距离转换装置及其方法
WO2023242937A1 (ja) * 2022-06-14 2023-12-21 日本電信電話株式会社 映像処理システム及び映像処理方法

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