JPH1145345A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH1145345A
JPH1145345A JP9202792A JP20279297A JPH1145345A JP H1145345 A JPH1145345 A JP H1145345A JP 9202792 A JP9202792 A JP 9202792A JP 20279297 A JP20279297 A JP 20279297A JP H1145345 A JPH1145345 A JP H1145345A
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篤郎 松岡
Hiroki Takahane
洋樹 高羽
Ryushi Funayama
竜士 船山
Minehiro Konya
峰弘 紺矢
Mitsuhiro Toya
充宏 斗谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2次元画像の加工処理において、一部分の像
をマウスなどによって輪郭をなぞって像を指定する場
合、複雑に入り組んだ像の場合、輪郭を正確になぞるこ
とは困難であり、また、像を含むように完全に包含して
指定する方式においても、所望の画像領域を特定して抽
出することが困難な場合がある。 【解決手段】 画素を分割領域する分割手段と、抽出す
べき抽出領域を含む初期領域を指定する指定手段と、分
割領域と処理領域の位置関係から、分割領域の各画素が
抽出領域に含まれるかどうか判定する判定手段と、判定
手段によって抽出領域に含まれると判断された画素デー
タを抽出する抽出手段により上記問題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,2次元画像内の一
部分を抽出する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、スキャナ、デジタルスチルカメ
ラ、およびビデオカメラであるような撮像装置を用いて
物体を撮像して得られる2次元画像は、2値のデジタル
データ信号である画像信号として記録媒体に記憶され
る。このように記憶される2次元画像は、後日コンピュ
ータ等の電子機器を用いて電子的に加工する事ができ
る。
【0003】このような2次元画像の加工処理には、た
とえば2次元画像内の一部分の像を電子機器の操作者が
選択して抽出するものがある。このとき、操作者は、た
とえばマウスを操作して、2次元画像内の所望の領域の
輪郭を、マウスに連動して画像内を移動するマウスカー
ソルによってなぞることで、所望の領域を指定する。
【0004】このような手法では、所望の領域の輪郭形
状が複雑に入組むとき、輪郭を正確になぞることが困難
である。このため、所望の領域の指定のための作業時間
が長くなり、また操作者の手間も増加する。
【0005】このような2次元画像の加工に関する従来
技術としては、対象となる2次元画像を、画素データが
類似する1または複数の画素を含む複数の分割領域に分
割し、装置の操作者に所望の抽出領域を内包する輪郭領
域を指定させ、指定手段で指定された輪郭領域の各画素
と輪郭領域以外の位置関係から、分割された領域の重み
演算を行ない、それに従い抽出領域を判定するものがあ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしこの上記の方法
では、操作者は所望の抽出領域を完全に内包するように
輪郭領域を指定する必要があり、輪郭領域を指定する方
法及び指定の精度によっては、操作者が抽出領域を完全
に内包するように輪郭領域を指定することが出来ない場
合に対応することが出来ない。また操作者が所望の領域
を完全に内包するように指定しようとするために、操作
者が指定する輪郭領域が所望する抽出領域より過大に大
きくなり、初期領域として利用する輪郭領域が、より不
正確な情報にしかなりえず、所望の画像領域を抽出する
ことが困難になる場合がある。
【0007】前述の方法においては、抽出すべき領域を
完全に内包するように輪郭領域を指定する必要があった
が、本発明は、操作者の輪郭領域の指定方法に柔軟に対
応し、かつ、画像抽出の精度の向上を計り、確実に所望
の画像を抽出することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1によれ
ば、複数の画素からなる2次元画像を処理する画像処理
装置において、2次元画像を画素データが類似する1ま
たは複数の画素を含む複数の分割領域に分割する分割手
段と、2次元画像から、抽出すべき抽出領域を全部また
は一部含む初期領域を指定する初期領域指定手段と、分
割手段によって分割された各分割領域と初期領域指定手
段で指定された初期領域との位置関係から、各分割領域
の各画素が抽出領域に含まれるか否かを判定する抽出判
定手段と、抽出判定手段によって抽出領域に含まれると
判定された分割領域の画素データを、画像信号から抽出
する手段とを備えることにより上記課題を解決する。
【0009】本発明の請求項1に従えば、画像処理装置
は、まず処理対象の2次原画像を複数の分割領域に分割
する。次いで、操作者に、抽出すべき抽出領域の輪郭近
傍を指定させる。
【0010】この指定は、必ずしも抽出領域を全て含む
必要はない。続いて、画像処理装置は指定された輪郭領
域を初期領域として、この初期領域の輪郭から輪郭領域
外部、及び内部にある分割領域内の各画素との位置関係
を調べ、各画素の位置関係を基準として各分割領域の各
画素が抽出領域に含まれるか否かを判定し、該当する画
素データを抽出する。
【0011】これにより、装置の操作者は、所望の抽出
領域の輪郭近傍を指定するだけで、抽出領域を含む分割
領域の画素データを抽出させることが出来る。指定する
初期領域は必ずしも抽出領域を全て含む必要はないた
め、操作者が操作ミスや、指定デバイスの精度により、
抽出領域を内包するように輪郭領域を指定できない場合
にも抽出処理を行なうことができ、操作者の指定する初
期領域に対し、柔軟に対応することが可能になる。
【0012】本発明の請求項2によれば、前記分割手段
は、前記2次元画像内の画素と周囲の複数の画素の、個
々の表示特性の数値、または各該画素近傍の表示特性の
数値を累積し重み演算を行なった数値の差分値を算出す
る差分値演算手段を備え、差分値演算手段により得られ
る差分値と比較すべき基準差分値を設定し、その基準差
分値を越える差分値を持つ2次元画像内の画素で、か
つ、その差分値が周囲の画素の差分値より大きい場合に
は、該画素と周囲の画素とが異なる領域に含まれ、それ
以外の場合には同一領域に含まれると判定し、各分割領
域が同一領域に含まれる画素だけを含むように2次元画
像を分割することにより上記課題を解決する。
【0013】本発明の請求項2に従えば、前記画素デー
タは組み合わせの異なる色彩光の輝度を表す輝度データ
信号であるような、複数の表示特性を含み、分割手段は
これら表示特性のうちのいずれか一特性の数値の画素間
における差分値を基準として、前記領域分割を行なう。
ここで、差分値は対象画素の各数値の差分とは限らな
い。
【0014】たとえば、対象画素の近傍の画素の表示特
性数値を平均化して、対象画素の特性数値とし、この差
分値を用いても良い。これにより、対象とする画素間で
の表示特性の差分値は、単一画素間での関係を表すので
はなく、周囲の画素データの特性を含ませることが出来
る。更に、対象画素の差分値が指定された基準差分値を
越え、かつ周囲の画素の差分値より大きい場合に該画素
が周囲と違う領域に含まれると判定するため、画素の表
示特性がノイズなどにより連続的に変動している場合で
も、領域を過度に分割し過ぎることなく、安定した領域
分割処理を行なうことができる。
【0015】本発明の請求項3によれば、前記初期領域
指定手段において指定された輪郭領域の輪郭位置から、
輪郭領域外部及び内部の各画素までの距離を算出する距
離算出手段と、算出された輪郭位置からの距離値によっ
て、前記分割手段によって分割された分割領域が抽出す
べき抽出領域内に含まれるかどうかを判定する抽出判定
手段を備え、抽出すべき領域内に含まれるかどうかの判
定を、判定対象となる分割領域の、輪郭領域の外部に含
まれる面積値と内部に含まれる面積値の割合から判定す
ることにより上記課題を解決する。
【0016】本発明の請求項3に従えば、初期領域の輪
郭の外部にある前記分割手段により分割された分割領域
の画素が初期領域の輪郭外にある場合でも、分割領域の
初期領域内部に含まれる面積値が基準値より大きけれ
ば、抽出対象領域であると判定する。また逆に初期領域
内部に含まれる面積値が基準値より小さければ、初期領
域の輪郭内にある分割領域の画素でも、非抽出対象領域
であると判定する。これにより、背景と対象の像を判別
し、所望の対象の像を得ることができる。
【0017】また、本発明の請求項4によれば、前記抽
出判定手段において、判定対象となる領域の各画素を初
期領域の輪郭位置から輪郭外部、及び内部への距離値に
よって領域を区分けする区分け手段と、区分け手段によ
り、初期領域の輪郭から外部、及び内部へ区分けされた
各領域に含まれる面積値をそれぞれ演算する面積演算手
段を備え、判定対象領域の各画素が抽出すべき領域内に
含まれるかどうかの判定を、区分けされた領域に含まれ
る面積値、及び各画素が含まれる区分け領域によって判
定することにより上記課題を解決する。
【0018】本発明の請求項4に従えば、まず初期領域
内外にある分割領域を、初期領域の輪郭線を中心とした
位置関係により区分けを行なう。次いで複数の区分け領
域にまたがる分割領域に関しては、各区分け領域に含ま
れる面積値を基準値として抽出領域に含まれるかどうか
の判定を行なう。
【0019】初期領域の輪郭線から中心方向に向かって
より内側にある区分け領域内に含まれる画素ほど抽出対
象により近いとし、逆に輪郭線からより外側にある区分
け領域内に含まれる画素ほど非抽出対象に近いとする。
【0020】この輪郭線を中心とした区分け領域の重み
づけと、その区分け領域に含まれる面積値をもとに抽出
判定を行なうことで、より正確な抽出処理を行なうこと
ができる。
【0021】更に、分割領域の抽出判定を行なう際に、
分割領域全体としての抽出判定とは別に、各画素ごと
に、該画素が含まれる区分け領域に応じて判定を行な
う。すなわち初期領域の輪郭線から外側にある一定以上
の距離がある区分け領域内に含まれる画素に関しては、
分割領域全体が抽出対象であるとみなされた場合でも、
非抽出対象とする。逆に輪郭線から内側にある一定以上
の距離がある区分け領域内に含まれる画素に関しては、
分割領域全体が非抽出対象であるとみなされた場合で
も、抽出対象とする。
【0022】これにより、画像の分割処理が十分正確に
行なえなかった場合でも、操作者の指定する初期領域の
輪郭形状に沿った領域を抽出するため、操作者の意図を
ある程度反映した抽出画像を得ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は本発明による画像処理装置
の一笑施例を説明するための構成図である。1は処理対
象となる2次元画像を入力するための画像入力装置であ
る。2は操作者が対象画像に対応する初期領域を指定す
るための領域指定装置である。
【0024】3〜5は処理対象画像と、初期領域入力装
置2で指定された初期領域座標、および抽出処理を行な
った結果得た抽出領域座標を格納するための記憶装置で
ある。6は3〜5に記憶された画像もしくは座標を、画
面上に表示するための表示装置である。また表示装置6
は記憶装置4〜5から得た座標列をもとに、画面上に座
標間を連続してつなげた単一の輪郭線分として表示を行
なう。また同装置はこの輪郭線分内部に対応する入力画
像を抽出して抽出画像の表示を行なう。
【0025】7は本発明の主要な処理を行なう演算処理
装置であり、後述の画像分割部8、領域区分処理部9、
抽出判定部10、抽出処理部11により構成される。さ
らに画像分割部8は、画像特性取得部8a、平滑化部8
b、差分計算部8c、近傍比較部8dからなり、また領
域区分処理部9は、初期領域輪郭抽出部9a、輪郭内外
距離算出部9b、区分領域決定部9cからなり、また抽
出判定部10は、面積計算部10a、抽出画素判定部1
0bから構成されている。
【0026】画像入力装置1は、対象となる画像信号を
本画像処理装置に入力するための装置である。この画像
信号は複数の画素が行列状に配列されて構成される2次
元画像であり、各画素を表す画素データを有するデジタ
ル信号である。
【0027】各画素データには、2次元画像内の画素の
位置を表す位置データ、および画素の表示特性を表す数
値データが含まれる。表示特性を表す数値データは、2
次元画像がカラー画像であるならば、たとえば赤青緑の
各単色光毎の輝度を表す輝度データを含む。
【0028】画像入力装置1は、たとえばハードディス
ク、フロッピーディスク、光ディスクおよびビデオテー
プであるような記憶媒体からの信号読みだし装置であ
る。読みだされた信号は記憶装置3に格納される。この
とき、これらの記憶媒体には、たとえば撮像装置によっ
て物体からの画像光を撮像して得られた画像信号が記憶
されている。撮像装置には、たとえばスキャナ、デジタ
ルカメラ、およびビデオカメラが含まれる。また画像入
力装置1自体が撮像装置を有し、得られた画像信号を記
憶媒体を経ずに、直接本画像処理装置の記憶装置3に導
入しても良い。さらに、画像信号は、上述の撮像装置以
外の装置および手法によって生成されてもよい。また、
たとえばCD−ROMのような記憶媒体を用いて配布さ
れるような、本画像処理装置の操作者以外の第三者が作
成された画像の画像信号であってもよい。これらの画像
信号の取得動作は、後述の本画像処理装置の画像処理動
作の事前にあらかじめ準備されていても良いし、処理動
作の直前に行なわれても良い。
【0029】領域位置指定装置2は、たとえばマウスや
トラックボール、ペンなどのポインティングデバイスを
含んでおり、操作者は後述する表示装置6に表示される
画像入力装置1によって導入された原画像を見ながら、
抽出処理を実行させたい領域を含むように前記ポインテ
ィングデバイスによって初期領域の輪郭座標位置を指定
する。
【0030】指定された輪郭座標位置は記憶装置4に格
納される。また指定された輪郭座標位置は表示装置6に
反映され、たとえば、各座標間を結ぶ線分として表示さ
れる。
【0031】表示装置6は、記憶装置3〜5に格納され
た画像データもしくは座標データを、たとえば陰極線管
や液晶表示装置などに表示する。画面上でには、入力さ
れた原画像が表示され、かつ、操作者が領域位置指定装
置2によって入力した座標を前記の原画像上に各座標間
を結ぶ線分として表示する。また、後述の画像処理動作
によって生成される抽出領域の輪郭座標列をもとに、輪
郭座標列内部の原画像を抽出し表示する。
【0032】図2は、後述する画像処理動作の初期段階
で、表示装置6に表示される画像を示す。21は画像入
力装置1によって読みだされた原画像であり、物体を表
す物体像を複数個含む。21は、煙突のある三角屋根の
家22、ビル23、樹木24、空25、地面26からな
る。
【0033】この原画像21上に重ねて、操作者が入力
した初期領域27が表示される。ここで三角屋根の家2
2を抽出するべき対象物とし、それ以外の23、24、
25、26を背景とする。初期領域27は、操作者が抽
出するべき対象物である三角屋根の家22を含むように
単一の線分で指定した領域である。
【0034】図2では、対象物である三角屋根の家22
の煙突、屋根のひさしの一部が初期領域27内に含まれ
ていない。また逆に、背景であるビル23、樹木24、
空25、地面26の一部が初期領域27に含まれてい
る。
【0035】図3は図1に示す画像処理装置によって実
施される画像処理動作を説明するためのフローチャート
である。このフローチャートを用いて、図2に示す原画
像21に対し、操作者が初期領域27を指定した場合
に、原画像21から抽出対象物22を抽出する画像処理
動作を説明する。
【0036】まず、画像入力画像入力装置1は、対象と
なる原画像21を記憶装置3に格納する(ステップS
1)。次に表示装置6は、記憶装置3に格納された原画
像21を画面上に表示する(ステップS2)。続けて記
憶装置3に格納された原画像21を分割処理部8の画像
特性取得部8aが読み込み、画像の表示特性を取得する
(ステップS3)。ここで画像の表示特性は、格納され
ていた特性値をそのまま用いても良いし、必要ならば読
み込まれた画素の表示特性を別の表示特性値に変換して
も良い。たとえば、単色光の組合せ赤、緑、青の輝度値
から、HSV値に変換を行ない、その特性値を用いても
良い。
【0037】次いで、この画像特性値を用いて領域分割
処理を行なう(ステップS4)。このステップS4では
平滑化部8b、差分計算部8c、近傍比較部8dを用い
て、画像の特性値が類似する画素が連続する領域を、単
一の領域として原画像から分割する。原画像21の各物
体像22〜26では、22a〜22d、23a〜23
b、24a〜24b、25、26が単一領域として分割
される。ステップS4の詳細に関しては後述する。
【0038】ここまでの処理が終ると本画像処理装置は
初期状態となる。この後、操作者が後述の初期領域指定
操作を終了しないかぎり、この初期状態を保つ。なお、
画像処理動作が終った後に再度処理をやり直す場合は、
この初期状態に戻れば良い。
【0039】またステップ3による領域分割結果を表示
装置6に表示し、操作者の初期領域指定の際の参考情報
としても良い。またステップS3、S4は、次に示すス
テップS5、S6と並行して実施されても良い。
【0040】次いで、操作者が領域位置指定装置2を用
いて初期領域を指定する(ステップS5)。この初期領
域は、初期領域の情報、たとえば、座標列、または2次
元画像データ(マスク画像)として記憶装置4に格納さ
れる。操作者が初期領域の指定を終えた後で、次のステ
ップS6へ移る。
【0041】ステップS6では、領域区分処理部9によ
り、ステップS5により生成された初期領域の情報か
ら、原画像を初期領域の輪郭を中心に輪郭内外の領域を
複数の領域に区分し、原画像内の全ての画素がどの区分
領域に含まれるかを決定する。具体的には、領域区分処
理部9では初期領域輪郭抽出部9a、輪郭内外距離算出
部9b、区分領域決定部9cを順に用いて、上記処理を
実施する。
【0042】まず最初に初期領域輪郭抽出部9aを用い
て、記憶装置4に格納された初期領域の情報から、初期
領域の輪郭を抽出する。たとえば、操作者が初期領域と
して初期領域の最外縁部上の座標を指定し、記憶装置4
にその座標列が順に格納されている場合ならば、その座
標列を順に結ぶ線分上の全ての座標を、初期領域輪郭と
して抽出する。
【0043】次に、輪郭内外距離算出部9bを用いて、
初期領域輪郭から輪郭外部、および内部の各画素までの
距離値を算出する。距離値を算出する手法としては、た
とえば、輪郭線上の全ての画素を0とし、次に距離未確
定の画素の周囲8近傍の画素で距離が確定している画素
がある場合に、確定された距離値を調べ、この最小値に
「1」を加算した値を該画素の距離値として確定する。
【0044】最後に、区分領域決定部9cを用いて、原
画像内の全ての画素について、どの区分領域に属するか
を決定する。区分領域は、あらかじめ設定された距離範
囲内に収まる距離値をもつ画素の集合である。距離範囲
は後述する領域判定処理に対応するように、事前に適当
な値に設定されているとする。この値は事前に操作者が
設定しておいても良い。区分領域決定部9cは原画像内
の全ての画素について輪郭内外距離算出部9bによって
得られた距離値を調べ、該当する区分領域を決定する。
【0045】区分領域の様子を図4に模式的に示す。4
1は操作者が指定した初期領域の輪郭を示す。この輪郭
から外側に一定距離離れた画素を結んだ閉曲線が42、
43である。この閉曲線は、すなわち初期領域の輪郭を
外側に膨張させたものに同じである。また逆に、初期領
域の輪郭から内側に一定距離離れた画素を結んだ閉曲線
が44、45である。この閉曲線は、すなわち初期領域
の輪郭を内側に縮小させたものに同じである。つまり、
図4における区分領域は、閉曲線45より内側、閉曲線
45より外側で閉曲線44の内側、閉曲線44より外側
で閉曲線41の内側、閉曲線41より外側で閉曲線43
の内側、閉曲線43より外側で閉曲線42の内側、閉曲
線42より外側、の計6つの領域に区分けされる。
【0046】上述のステップS6の動作が終ると、動作
はステップS7に進む。ステップS7では、ステップS
3で生成された分割領域の各画素を、ステップS6で生
成された各区分け領域に含まれる分割領域の面積の割合
と各画素が含まれる区分け領域に応じて、各画素が抽出
すべき対象であるかを判定する。
【0047】ステップS3で生成された原画像21の単
一領域領域22a〜26は、22a〜22dが抽出対象
であると判定される。ここで、初期領域27に一部含ま
れていなかった家の煙突22aや、家の屋根22bは、
ステップS6で生成された初期領域輪郭外側の区分領域
と輪郭内部の区分領域の両方にまたがって含まれている
が、外部に含まれる区分領域に比べて内部の区分領域に
含まれる割合が高いため、22aおよび22bのすべて
の画素が抽出対象として判定される。ステップS7の詳
細に関しては後述する。
【0048】なお、ステップS6で区分けされる領域数
は原画像、および操作者の初期領域指定方法に応じて変
更しても良い。たとえば、原画像が自然画像ではなく、
各対象物に使用されている色数が少ない場合は、区分け
領域は2つでも十分な場合がある。このとき区分け領域
は、輪郭線の内側の領域と外側の領域となるため、ステ
ップS7の処理は請求項3に示す輪郭領域の外部に含ま
れる面積値と内部に含まれる面積値の割合から、抽出領
域を判定する処理を実現することに同じである。
【0049】続いて、ステップS7で抽出対象として選
択された画素領域から抽出輪郭座標列を生成し、記憶装
置5に格納する(ステップS8)。ここで抽出輪郭座標
列は、たとえば原画像がいわゆる自然画像である場合、
抽出対象となる画素領域の輪郭部分が色ずれやリンギン
グなどのノイズの影響により、背景部分の画素を含んで
いる可能性がある。したがって、このステップ8で、た
とえば、Snake法と称される手法で対象物の抽出輪
郭座標を生成しても良い。なお、Snake法は「M.Ea
ss.:Snakes:ActiveContourModels,Int.J.Comput.Visio
n,P.321,1988」に示されている。
【0050】最後にステップS9で記憶装置5に格納さ
れた抽出輪郭座標列をもとに、原画像の抽出対象画像領
域部分を抜き出し、表示装置6に表示する。
【0051】図5は、図3に示したフローチャートのス
テップS4の原画像領域分割処理の詳細を表すフローチ
ャートである。このフローチャートを用いて、画像分割
部8の動作を説明する。また図6はこの処理動作を、簡
単のために原画像の横方向の画素の並び、すなわち1次
元画像に関して適応した場合に、得られる結果を表した
図である。
【0052】図3のフローチャートでステップS3が終
了すると、処理対象である原画像の画像特性値が原画像
内の全ての画素について求まる。図6の61は、ステッ
プS3によって生成された画像特性値の例を示す。この
結果をもとに図4のフローチャートのステップS4の原
画像領域分割処理が開始され、図5のフローチャートで
示すステップS51に進むことになる。
【0053】まずステップS51では、同一領域かどう
かを判定する原画像内の2画素を選択する。通常これら
の画素は隣り合った2画素であり、たとえば、図6に示
すような1次元方向に順に画素特性値を取り出す場合な
らば、左右に隣り合った2画素である。図6の61では
63と64を判定対象としている。ただし、処理速度向
上のために処理をはぶく場合などは、必ずしも隣り合っ
ている必要はない。
【0054】次にステップS52では、各画素の画像特
性値を、対象画素近傍の特性値を参照することにより、
近傍の画素特性値も組み入れた新しい特性値として算出
する。具体的には、平滑化部8bを用いて対象画素と近
傍の複数の画素とを平滑化し、その結果を対象画素の画
像特性値とする。近傍の画素は対象画素の8近傍の画素
でも良いし、対象の左右数画素を用いても良い。
【0055】平滑化は、各要素の画像特性値の単純な加
算とその結果を要素数により除算する、いわゆる平均化
でも良いし、近傍位置による重みづけ係数を設定し、各
要素に乗算し結果を加算する方法でも良い。図6の63
と64を判定対象としたときに、平滑化の方法として、
63より左3画素を平均した値と64より右3画素を平
均した値を用いた場合についての結果を62に示す。
【0056】次にステップS53では、差分計算部S8
cを用いて、ステップS52で求めた対象画素の画像特
性値を減算し、その差分値の絶対値を求める。図6の6
1に対してこの処理を適応した結果を図6の6に示す。
【0057】続いてステップS54では、この差分値が
あらかじめ設定された基準値より大きいか小さいかを判
定する。もし大きい場合はステップS55へ進む。それ
以外の場合はステップS57へ進む。図6では、比較す
る基準値を8と設定し、それを越える差分値を図6の6
6に示す。
【0058】ステップS55では、近傍比較部8dを用
いて、ステップS53で算出された差分値が対象画素の
周囲の差分値より大きいかを調べる。ここで周囲の差分
値とは、2次元画像では、たとえば対象画素の8近傍に
おいて上記のステップS51とS52の処理を行なった
結果の差分値を指す。ここで、もし差分値が周囲の画素
より大きければ、ステップS56に進む。それ以外であ
ればステップS57へ進む。
【0059】ステップS56では、対象となる画素は異
なる領域であると判断し、たとえば別々のラベル番号を
付けることにより、異なる領域であることを明示する。
【0060】ステップS57では、対象となる画素は同
じ領域であると判断し、同一領域として、たとえば同一
ラベル番号を付けることにより、同じ領域であることを
明示する。ステップS56、S57が終ると、ステップ
S58へ移り、まだ処理していない画素があるかを調べ
る。もし未処理の画素がないなならば、当該フローチャ
ートの動作を終了する。そうでなければステップS51
に戻り、再び次の2画素を選択して上記の動作を続行す
る。ここで、図6に示す1次元画像の場合、ステップ5
3で求められた、基準差分値より大きい差分値66の中
で周囲の差分値より差分値が大きいのは、図6の67で
あり、結局67より左側と右側の領域に画像が分割され
ることが分かる。
【0061】なお、上記分割処理は必ずしも全ての画素
間で行なわれなくても良く、対象となる原画像の横方向
の画素の並びに関してのみ行ない、上下方向に関しては
別の方式、たとえば、画素間の色差値のみを用いて分割
処理を実施しても良い。
【0062】このように上記分割処理により、いわゆる
自然画像を原画像とした場合に、各対象物間の境目部分
が原画像撮像時のノイズなどの影響で画像特性値が乱れ
て連続的に変動している場合でも、境目部分で領域を過
度に分割し過ぎるることなく、安定した領域分割を行な
うことができる。
【0063】図7は、図3に示したフローチャートのス
テップS7の領域判定処理の詳細を表すフローチャート
である。このフローチャートを用いて、抽出判定部10
の動作を説明する。
【0064】また図8は区分領域を表す図である。この
図では、フローチャート図3のステップS6により領域
が4つに区分けされた場合について示している。図8に
は初期領域の輪郭線81、輪郭線内側の閉曲線82、輪
郭線外側の開曲線83、および領域判定対象の分割領域
84を含み、輪郭線内側の閉曲線82より更に内側の領
域を対象領域(図中85)、輪郭線内側の閉曲線82か
ら輪郭線までにある領域を準対象領域(図中86)、輪
郭線から輪郭線外側の閉曲線83までにある領域を準背
景領域(図中88)、輪郭線外側の閉曲線83より更に
外側にある領域を背景領域(図中88)と定義する。
【0065】図3のフローチャートでステップS6が終
了すると、ステップS7の領域判定処理が開始され、図
7のフローチャートで示すステップS701に進むこと
になる。
【0066】最初にステップS701では、図3のステ
ップS4で生成された各分割領域について、面積計算部
10aを用いて、図3のステップS6で生成された各区
分領域内に含まれる面積を計算する。具体的には、原画
像内の全ての画素に対応する区分領域が区分領域決定部
9cにより決定されているため、各分割領域内の全ての
画素について該画素がどの区分領域に含まれるかが分か
り、これに基づき区分領域ごとに含まれる画素総数を算
出すれば良い。
【0067】以降背景領域に含まれる面積値をZ1、準
背景領域に含まれる面積値をZ2、準対象領域に含まれ
る面積をZ3、対象領域に含まれる面積をZ4とする。
【0068】以降のステップは、抽出画素判定部10b
を用いて実施される。まずステップS702では、各分
割領域内の抽出判定を行なう画素を、分割領域内のまだ
抽出判定されていない画素の中から任意に選ぶ。この画
素を判定対象画素と定義する。
【0069】次いで、ステップS703では、判定対象
画素がどの区分領域に含まれているかを距離値に基づい
て調べる。ステップS703の結果、判定対象画索が、
背景領域に含まれている場合はステップS704へ、準
背景領域に含まれている場合はステップS705へ、準
対象領域に含まれる場合はステップS706へ、対象領
域に含まれる場合はステップS707へ進む。
【0070】ステップS704では、判定対象画素は無
条件に非抽出対象と決定し、ステップS712へ進む。
ステップS705は、判定対象画素が準背景領域に含ま
れている場合であり、この時点では抽出の判断できない
とし、続いてステップS708へ進む。ステップ708
では、Z1〜Z4の面積値を比較し、その中の最大値を
調べる。最大値が準対象、または対象領域の面積値であ
るZ3またはZ4である場合は、ステップS7〜09へ
進む。それ以外の場合は、判定対象画素は非抽出対象と
決定し、ステップS712へ進む。
【0071】ステップS709では、準背景、および背
景領域の面積値であるZ1とZ2を加算した面積値Z1
+Z2が、基準値I1より大きい場合は、判定対象画素
は非抽出対象と決定し、ステップ712へ進む。それ以
外の場合は、判定対象画素は抽出対象領域と決定し、ス
テップS713へ進む。
【0072】ステップS706は、判定対象画素が準対
象領域に含まれている場合であり、この時点では抽出の
判断はできないとし、続いてステップS710へ進む。
ステップ710では、Z1〜Z4の面積値を比較し、そ
の中の最大値を調べる。最大値が準背景、または背景領
域の面積値であるZ1またはZ2である場合は、ステッ
プS711へ進む。それ以外の場合は、判定対象画素は
抽出対象と決定し、ステップS713へ進む。
【0073】ステップS711では、対象領域の面積値
であるZ4が基準値I2より大きい場合、または、準背
景および背景領域の面積値であるZ1とZ2を加算した
面積値Z1+Z2が、基準値I3より小さく、かつ、準
対象および対象領域の面積値であるZ3とZ4を加算し
た面積値Z3+Z4が、基準値I4より大きい場合は、
判定対象画素は抽出対象と決定し、ステップ713へ進
む。それ以外の場合は、判定対象画素は非抽出対象領域
と決定し、ステップS712へ進む。
【0074】ステップS707では、判定対象画素は無
条件に抽出対象と決定し、ステップS713へ進む。ス
テップ712は、判定対象画素が非抽出対象と判断され
た場合である。ここで判定対象画素に対し、判定結果を
表す情報を付与する。たとえば、非抽出としてラベル
「0」を定義し、該画素の座標の情報とともに格納して
おく。この後、ステップ714へ進む。
【0075】ステップ713は、判定対象画素が抽出対
象と判断された場合である。ここで判定対象画素に対
し、判定結果を表す情報を付与する。たとえば、抽出と
してラベル「1」を定義し、該画素の座標の情報ととも
に格納しておく。この後、ステップ714へ進む。
【0076】ステップS714では、すべての画素に関
して抽出判定が行なわれたならば、当該フローチャート
の動作を終了し、図3のステップS8へ進む。まだ判定
が行なわれていない画素がある場合には、ステップS7
02へ戻る。
【0077】なお、ステップS709、S711で使用
される基準値I1〜I4は、あらかじめ任意に設定した
値を用いる。この値は区分領域の範囲を考慮して設定さ
れる。また、操作者が原画像、および操作者の初期領域
指定方法に応じて適宜変更できるようにしても良い。
【0078】ここでステップS705以降のステップ動
作から分かるように、判定対象画素が初期領域の輪郭外
部にある場合でも、判定対象画素が属する分割領域の、
輪郭内部の面積が十分に大きく、かつ輪郭外部の面積が
それに対し十分小さければ、抽出対象とみなされること
が分かる。逆にステップS706以降の動作から分かる
ように、判定対象画素が初期領域の輪郭内部にある場合
も、対象画素が属する分割領域の、輪郭外部の面積が十
分に大きく、かつ輪郭内部の面積がそれに対し十分に小
さければ、非抽出対象とみなされることが分かる。これ
により、初期領域の輪郭外であっても抽出すべき抽出対
象を取り込み、また、輪郭内であっても非抽出対象、す
なわち背景を取り除くことができる。
【0079】また、ステップS704、S707から
は、ある一定距離以上初期領域の輪郭から離れている画
素は、その判定対象画素の属する分割領域によらず、画
素の位置が初期領域の輪郭の内か外によって抽出対象の
決定がなされることが分かる。これにより、画像分割処
理が十分正確に行なえなかった場合でも、操作者の指定
する初期領域の輪郭形状に沿った抽出処理が行なえるた
め、操作者の意図をある程度反映した抽出像を得ること
ができる。
【0080】
【発明の効果】本発明の請求項1により、複数の画素か
らなる2次元画像を、画素データが類似する1または複
数の画素を含む複数の分割領域に分割した領域と、操作
者が指定した抽出すべき抽出領域を全部または一部含む
初期領域から、原画像の各画素が抽出領域に含まれるか
否かを判定し、操作者が所望する領域の画素データを、
画像信号から抽出することができる。操作者が指定する
初期領域は必ずしも抽出対象をすべて含む必要はなく、
操作者の操作ミスや、指定デバイスの精度が悪い場合に
対しても、抽出処理を安定して実施しすることができ
る。またこれにより、操作者の指定処理動作の負担を減
らすことができる。
【0081】また本発明の請求項2により、画像分割手
段は、2次元画像内の画素と周囲の複数の画素の、個々
の表示特性の数値、または各該画素近傍の表示特性の数
値を累積し重み演算を行なった数値の差分値を算出し、
得た差分値とあらかじめ設定した比較すべき基準差分値
を越える差分値を持つ2次元画像内の画素で、かつ、そ
の差分値が周囲の画素の差分値より大きい場合には、該
画素と周囲の画素とが異なる領域に含まれ、それ以外の
場合には、周辺の画素と同一領域に含まれると判定し、
各分割領域が同一領域に含まれる画素だけを含むように
2次元画像を分割する。これにより、いわゆる自然画像
を原画像とした場合に、各対象物間の境目部分が原画像
撮像時のノイズなどの影響で画像特性値が乱れて連続的
に変動している場合でも、境目部分で領域を過度に分割
し過ぎることなく、安定した領域分割を行なうことがで
きる。
【0082】また本発明の請求項3によれば、初期領域
の輪郭の外部にある前記分割手段により分割された分割
領域の画素が指定された初期領域の輪郭外にある場合で
も、分割領域の初期領域内部に含まれる面積値が基準値
より大きければ、抽出対象領域であると判定する。また
逆に初期領域内部に含まれる面積値が基準値より小さけ
れば、初期領域の輪郭内にある分割領域の画素でも、非
抽出対象領域であると判定する。これにより、背景と対
象の像を判別し、所望の対象の像を得ることができる。
【0083】さらに本発明の請求項4によれば、前記抽
出判定手段において、判定対象となる領域の各画素を初
期領域の輪郭位置から輪郭外部、及び内部への距離値に
よって領域を区分けすることにより、判定対象領域の各
画素が抽出すべき領域内に含まれるかどうかの判定を、
区分けされた領域に含まれる面積値、及び各画素が含ま
れる区分け領域によって判定する。この輪郭線を中心と
した区分け領域の重みづけと、その区分け領域に含まれ
る面積値をもとに抽出判定を行なうことで、より正確な
抽出処理を行なうことができる。また、分割領域の抽出
判定を行なう際に、分割領域全体としての抽出判定とは
別に、各画素ごとに、該画素が含まれる区分け領域に応
じて判定を行なうことにより、画像分割処理が十分正確
に行なえなかった場合でも、操作者の指定する初期領域
の輪郭形状に沿った領域を抽出するため、操作者の意図
をある程度反映した抽出画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における画像処理装置の一実施形態を示
すブロック図である。
【図2】表示装置6に表示される画像の具体例を示す図
である。
【図3】本発明における画像処理装置の処理動作を示す
フローチャートである。
【図4】本発明における領域区分処理を示す模式図であ
る。
【図5】本発明における原画像領域分割処理の詳細を示
すフローチャートである。
【図6】本発明における原画像領域分割処理を、原画像
の横方向の画素の並びに適応した場合の結果を示す模式
図である。
【図7】本発明における領域判定処理の詳細を示すフロ
ーチャートである。
【図8】本発明における領域判定処理を示す模式図であ
る。
【符号の説明】 1 画像入力装置 2 領域指定装置 3〜5 記憶装置 6 表示装置 7 演算処理装置 8 画像分割部 9 領域区分処理部 10 抽出判定部 11 抽出処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 紺矢 峰弘 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 斗谷 充宏 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の画素からなる2次元画像を処理す
    る画像処理装置において、 2次元画像を画素データが類似する1または複数の画素
    を含む複数の分割領域に分割する分割手段と、 2次元画像から、抽出すべき抽出領域を全部または一部
    含む初期領域を指定する初期領域指定手段と、 分割手段によって分割された各分割領域と初期領域指定
    手段で指定された初期領域との位置関係から、各分割領
    域の各画素が抽出領域に含まれるか否かを判定する抽出
    判定手段と、 抽出判定手段によって抽出領域に含まれると判定された
    分割領域の画素データを、画像信号から抽出する手段と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記分割手段は、前記2次元画像内の画
    素と周囲の複数の画素の、個々の表示特性の数値、また
    は各該画素近傍の表示特性の数値を累積し重み演算を行
    なった数値の差分値を算出する差分値演算手段を備え、 差分値演算手段により得られる差分値と比較すべき基準
    差分値を設定し、その基準差分値を越える差分値を持つ
    2次元画像内の画素で、かつ、その差分値が周囲の画素
    の差分値より大きい場合には、該画素と周囲の画素とが
    異なる領域に含まれ、それ以外の場合には同一領域に含
    まれると判定し、 各分割領域が同一領域に含まれる画素だけを含むように
    2次元画像を分割することを特徴とする請求項1記載の
    画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記初期領域指定手段において指定され
    た輪郭領域の輪郭位置から、輪郭領域外部及び内部の各
    画素までの距離を算出する距離算出手段と、 算出された輪郭位置からの距離値によって、前記分割手
    段によって分割された分割領域が抽出すべき抽出領域内
    に含まれるかどうかを判定する抽出判定手段を備え、 抽出すべき領域内に含まれるかどうかの判定を、判定対
    象となる分割領域の、輪郭領域の外部に含まれる面積値
    と内部に含まれる面積値の割合から判定することを特徴
    とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記抽出判定手段において、判定対象と
    なる領域の各画素を初期領域の輪郭位置から輪郭外部、
    及び内部への距離値によって領域を区分けする区分け手
    段と、 区分け手段により、初期領域の輪郭から外部、及び内部
    へ区分けされた各領域に含まれる面積値をそれぞれ演算
    する面積演算手段を備え、 判定対象領域の各画素が抽出すべき領域内に含まれるか
    どうかの判定を、区分けされた領域に含まれる面積値、
    及び各画素が含まれる区分け領域によって判定すること
    を特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002181560A (ja) * 2000-12-08 2002-06-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd ポリゴン情報伝達方法とそれを実施する装置
JP2010277431A (ja) * 2009-05-29 2010-12-09 Secom Co Ltd 対象物検出装置
JP2010277296A (ja) * 2009-05-28 2010-12-09 Secom Co Ltd 対象物検知装置
JP2012027713A (ja) * 2010-07-23 2012-02-09 Sony Corp 画像処理装置および方法、並びにプログラム

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