JP2000002693A - 三次元形状成型品に対する超音波探傷検査方法と、これに用いるマーキング治具ならびにマーキング治具の製造方法 - Google Patents

三次元形状成型品に対する超音波探傷検査方法と、これに用いるマーキング治具ならびにマーキング治具の製造方法

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JP2000002693A
JP2000002693A JP10165718A JP16571898A JP2000002693A JP 2000002693 A JP2000002693 A JP 2000002693A JP 10165718 A JP10165718 A JP 10165718A JP 16571898 A JP16571898 A JP 16571898A JP 2000002693 A JP2000002693 A JP 2000002693A
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inspected
face
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marking
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Naoto Ozawa
直人 小澤
Yasumasa Senki
康昌 扇喜
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手作業による超音波探傷検査をより正確に実
施することにより、検査の整合性、信頼性の向上を図
る。 【解決手段】 三次元形状を有する成型品の被検査面A
に、被検査面Aの形状に合わせて成形されたスタンプ1
を用いて検査点を示すマークmを印し、このマークmに
従い各検査点について超音波探傷検査を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、三次元形状を有す
る成型品に対する超音波探傷検査方法と、これに用いる
マーキング治具ならびにマーキング治具の製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、ガスタービンエンジン用の鍛造
翼や機械加工翼のような三次元形状を有する成型品に対
し、製造過程において内部に生じた傷等の欠陥を探索す
るために、超音波探傷検査が実施されている。
【0003】超音波探傷検査の具体的な方法は、検査対
象となる成型品の各所に超音波探傷用の検査プローブを
当接させ、内部に生じた欠陥をCRTに映し出される映
像として捕らえるというものである。この超音波探傷検
査を実施すれば、成型品の内部にできた極めて小さな欠
陥をも発見することが可能である。
【0004】ところで、検査対象となる成型品が、市販
エンジン用の翼のように大量に生産されるものである場
合は、この成型品専用の超音波探傷装置を開発してもコ
スト的に折り合うが、検査対象となる成型品が、例えば
試作エンジン用の翼のように数量の少ないものである場
合には、多額の開発費を投じて装置を開発してもコスト
的に折り合わない。そのため、数量の少ない成型品につ
いては、作業者が手作業により検査プローブを成型品に
当接させて検査を行っているのが現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、試作エ
ンジン用の翼といっても、実際には同形状のベーンが複
数設けられたものであり、各ベーンのひとつひとつにつ
いて手作業による超音波探傷検査を実施するやり方で
は、検査プローブの接点が各ベーンごとに異なる可能性
があり、検査結果の整合性、信頼性に問題が生じる恐れ
がある。
【0006】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、手作業による超音波探傷検査をより正確に実施
することにより、検査の整合性、信頼性の向上を図るこ
とを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの手段として、次に示すような探傷検査方法が開発さ
れている。この探傷検査方法は、三次元形状成型品の被
検査面に、該被検査面の形状に合わせて成形されたマー
キング治具を用いて検査点を示すマークを印し、該マー
クに従い各検査点について超音波探傷検査を行うことを
特徴としている。
【0008】この探傷検査方法によれば、三次元形状成
型品の被検査面に検査点が正確にマークされるので、こ
のマークに従って検査プローブを当接すれば、手作業に
よっても正確な検査を行えるようになる。
【0009】検査に使用されるマーキング治具として、
三次元形状成型品の被検査面形状に合わせて成形された
雌型面を有し、該雌型面には、被検査面に重ね合わされ
ることで被検査面上に検査点を示すマークを印す印刷手
段が設けられるものが開発されている。このマーキング
治具においては、雌型面を被検査面に重ね合わせると、
印刷手段によって被検査面に検査点を示すマークが印さ
れる。このマーキング治具を使用すれば、常に同じ位置
に検査点をマークすることができる。
【0010】また、マーキング治具の製造方法として
は、三次元形状成型品と同形状の雄型の表面にマスキン
グを施す工程と、被検査面上に設定される検査点にあた
る箇所のマスキングを除去する工程と、雄型を溶解液に
浸漬して検査点にあたる箇所の雄型のみを溶解し該雄型
の表面に凹所を形成する工程と、雄型からマスキングを
除去する工程と、マスキングが除去された雄型から型を
取り被検査面形状に合わせて成形された雌型面を有する
マーキング治具を加工する工程とを備える方法が開発さ
れている。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に係る三次元形状成型品に
対する超音波探傷検査方法と、これに用いるマーキング
治具ならびにマーキング治具の製造方法の実施形態を図
1ないし図3に示して説明する。
【0012】マーキング治具(以下ではスタンプと呼称
する)を図1に示す。スタンプ1は、検査対象となるガ
スタービンエンジン用の翼(成型品)の被検査面の三次
元形状に合わせて成形された雌型面2を有している。雌
型面2には、被検査面に重ね合わされることで被検査面
上に検査点を示すマークmを印すための突起部(印刷手
段)3が設けられている。突起部3は、被検査面に設定
される各検査点に対応して複数設けられている。
【0013】次に、スタンプ1の製造方法を図2に示し
て説明する。 [1.マスキング]検査対象となるガスタービンエンジ
ン用の翼と同形状の雄型10を用意し、この雄型10の
表面に耐化学薬品性を有するマスキング剤を塗布する
(図中(I))。マスキング剤が乾燥すると、雄型10
の表面にマスキング膜11が形成される。
【0014】[2.マスキング膜の一部除去]検査対象
となる翼の被検査面上に設定される検査点にあたる箇所
のマスキングを部分的に除去する(図中(II))。マス
キング膜11の一部除去にあたっては雄型10を傷つけ
ないように注意する。
【0015】[3.雄型の溶解処理]マスキング膜11
が形成された雄型10を、マスキング膜11は溶かさず
雄型10の材質を溶かす適切な溶解液Wに浸漬する(図
中(III))。溶解液によってマスキング膜が除去され
た部分の雄型10が除々に溶けて凹所12が形成され
る。
【0016】[4.マスキング膜の全体除去]雄型10
を溶解液中から引き上げて洗浄した後、雄型10から残
りのマスキング膜11を除去する(図中(IV))。マス
キング膜11がすべて除去された雄型10には、被検査
面に該当する面に複数の凹所12が形成されている。
【0017】[5.スタンプの型取り]マスキング膜1
1が除去された雄型10を用いて弾力性のある樹脂13
で型を取る(図中(V))。型取られた樹脂13の硬化
を待って雄型10から樹脂13を離脱すると、この樹脂
13を母材にしてスタンプ1が完成する(図中(V
I))。スタンプ1には被検査面Aに合致する雌型面2
が形成され、さらにこの雌型面2には、凹所12に型取
られた突起部3が形成されている。
【0018】次に、スタンプ1を用いた超音波探傷検査
方法を図3に示して説明する。まず、突起部3に塗料や
インク等の着色料を塗布し、これが乾かないうちに検査
対象の被検査面Aに雌型面2を対面させ、翼とスタンプ
1とを重ね合わせる。被検査面Aには、突起部3に塗布
された着色料が転写され、被検査面Aに検査点を示すマ
ークmが印される。
【0019】着色料の乾燥後、マークmに従って検査プ
ローブPを手作業で当接させ、各検査点について超音波
探傷検査を実施する。
【0020】上記のようにすれば、検査対象が複雑な三
次元形状を有する場合でも、手作業によっても正確な超
音波探傷検査を行えるようになる。これにより検査結果
の整合性、信頼性を格段に向上させることができる。
【0021】なお、上記実施形態においてはガスタービ
ンエンジン用の翼を検査対象とした場合について説明し
たが、本発明はこれに限らず、あらゆる加工品の超音波
探傷検査にも活用することができるものである。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る三次
元形状成型品に対する超音波探傷検査方法によれば、被
検査面の形状に合わせて成形されたマーキング治具を用
いることで、被検査面上に検査点が正確にマークされる
ので、このマークに従って検査プローブを当接すれば、
手作業によっても正確な超音波探傷検査を行えるように
なる。これにより検査結果の整合性、信頼性を格段に向
上させることができる。
【0023】本発明に係るマーキング治具には、三次元
形状成型品の被検査面形状に合わせて成形された雌型面
に、被検査面に重ね合わされることで被検査面上に検査
点を示すマークを印す印刷手段が設けられており、雌型
面を被検査面に重ね合わせると、印刷手段によって被検
査面に検査点を示すマークが印されるので、異なる被検
査面に対し常に同じ位置に検査点をマークすることがで
きる。
【0024】本発明に係るマーキング治具の製造方法に
よれば、検査対象が複雑な三次元形状を有する場合で
も、任意の位置に設定された検査点を示すマークを正確
に印すことが可能なマーキング治具を製造することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るマーキング治具の実施形態を示
す斜視図である。
【図2】 本発明に係るマーキング治具の製造方法の実
施形態を示す工程図である。
【図3】 本発明に係る三次元形状成型品に対する超音
波探傷検査方法の実施形態を示す工程図である。
【符号の説明】
1 スタンプ(マーキング治具) 2 雌型面 3 突起部(印刷手段) 10 雄型 11 マスキング 12 凹所 A 被検査面 W 溶解液

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三次元形状を有する成型品に対し、超音
    波を用いて内部に生じた欠陥を探索する探傷検査方法で
    あって、 前記成型品の被検査面に、該被検査面の形状に合わせて
    成形されたマーキング治具を用いて検査点を示すマーク
    を印し、該マークに従い各検査点について超音波探傷検
    査を行うことを特徴とする三次元形状成型品に対する超
    音波探傷検査方法。
  2. 【請求項2】 三次元形状成型品に対する超音波探傷検
    査方法に用いるマーキング治具であって、前記成型品の
    被検査面形状に合わせて成形された雌型面を有し、該雌
    型面には、被検査面に重ね合わされることで被検査面上
    に検査点を示すマークを印す印刷手段が設けられること
    を特徴とする三次元形状成型品に対する超音波探傷検査
    方法に用いるマーキング治具。
  3. 【請求項3】 三次元形状成型品に対する超音波探傷検
    査方法に用いるマーキング治具の製造方法であって、 前記成型品と同形状の雄型の表面にマスキングを施す工
    程と、被検査面上に設定される検査点にあたる箇所のマ
    スキングを除去する工程と、雄型を溶解液に浸漬して検
    査点にあたる箇所の雄型のみを溶解し該雄型の表面に凹
    所を形成する工程と、雄型からマスキングを除去する工
    程と、マスキングが除去された雄型から型を取り被検査
    面形状に合わせて成形された雌型面を有するマーキング
    治具を加工する工程とを備えることを特徴とするマーキ
    ング治具の製造方法。
JP10165718A 1998-06-12 1998-06-12 三次元形状成型品に対する超音波探傷検査方法と、これに用いるマーキング治具ならびにマーキング治具の製造方法 Pending JP2000002693A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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