JP2000002370A - 隙間閉塞部材 - Google Patents

隙間閉塞部材

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JP2000002370A
JP2000002370A JP10168418A JP16841898A JP2000002370A JP 2000002370 A JP2000002370 A JP 2000002370A JP 10168418 A JP10168418 A JP 10168418A JP 16841898 A JP16841898 A JP 16841898A JP 2000002370 A JP2000002370 A JP 2000002370A
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Son Yoshikata
遜 吉形
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Nitto Kasei Co Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L5/00Devices for use where pipes, cables or protective tubing pass through walls or partitions

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】軽量化及び作業性を図れ、完全に隙間を塞ぐこ
とができる隙間閉塞部材を提供する。 【解決手段】閉塞部材本体2と、被覆部材3とから構成
されている。閉塞部材本体2は、未可硫ゴムから板状に
形成され、粘着性及び変形性を有する。被覆部材3は、
閉塞部材本体2の有する粘着性によって閉塞部材本体2
の表面に接着されることにより閉塞部材本体2の表面を
覆い、閉塞部材本体2の表面側を接着し難いものにす
る。こうすることにより、閉塞部材本体2の裏面側を区
画部材における穿設孔の周部及び冷媒管の外周に接着さ
せれば区画部材の穿設孔と挿通部材との間の隙間を塞ぐ
ことができ、しかも、その作業に際して手が接着せずに
作業を行え、作業を容易なものにできるとともに、隙間
を塞いだ後は表面に埃等の付着し難いものにできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、管材、線材等の
挿通部材と区画面の穿設孔との間に形成される隙間を塞
ぐのに用いられる隙間閉塞部材の改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】例えばエアコンを設置する場合、冷媒管
を、区画壁に設けた穿設孔に通して室内から室外機まで
導かなければならないが、その冷媒管と穿設孔との間に
隙間ができる。このような隙間ができたまま放置してお
くと、風、雨や虫等が室内に入ってきてしまう。そのた
め、従来から、このような隙間を塞ぐ手段が施されてい
る。この従来の手段として、例えば図10(A)(B)に示す
ように、ポリイソブチレン系のパテ材aを、区画壁10
0に設けた穿設孔101と冷媒管110との間に形成さ
れる隙間に詰める方法が広く知られている。詳しくは、
エアコンを設置する工事現場に行くに際し、所定量の塊
状にしたパテ材を持っていき、区画壁100に設けた穿
設孔101と冷媒管110との間に形成される隙間の大
きさ等に応じて塊状のパテ材から必要な量のパテ材aを
取り出し、その取り出したパテ材aを変形させながら隙
間に押し込むように詰めるとともに、表面をその周部に
押し広げるようにしてならし、穿設孔101と冷媒管1
10との間の隙間を塞ぐものである。しかしながら、工
事現場に行くたびに、塊状のパテ材を持ち運びしなけれ
ばならず、重くて面倒である。又、パテ材aを穿設孔1
01と冷媒管110との隙間に詰めるとともに、押し広
げるようにして表面をならさなければならず、作業に時
間を要するとともに、多くの量のパテ材aを消費し、不
経済である。また、パテ材aは、粘着性が少なく、しか
も、パテ材aを充填する穿設孔101の下底には、穿設
孔101を穿設する際に発生した切粉や埃、塵が溜まっ
ている場合が多いために、コンクリート製区画壁等へは
付着し難く、区画壁によっては完全に隙間を塞ぐことが
できない場合もある。更には、パテ材aを変形させなが
ら作業を行うが、ポリイソブチレン系のパテ材aは、夏
に柔らかくなり過ぎ、冬に硬くなり過ぎ、環境変化によ
って作業性が著しく悪くなってしまう。また、隙間を覆
った後、パテ材aの表面にはゴミや埃が付着して黒色化
し、隙間を覆った当初は綺麗に見えても時間の経過に伴
って外観的に見苦しいものになってしまうという課題が
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、以上の実
情に鑑み提案されたもので、軽量化及び作業性を図れ、
完全に隙間を塞ぐことができる隙間閉塞部材を提供する
ことを第1の目的とする。
【0004】本願発明は、隙間を覆った後、表面にゴミ
や埃の付着することがなく外観的に綺麗な状態に維持で
き、しかも、外圧で変形した場合でも外圧がなくなれば
復元して閉塞性能を向上させることのできる隙間閉塞部
材を提供することを第2の目的とする。
【0005】本願発明は、低コストで製作し得る隙間閉
塞部材を提供することを第3の目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願発明は、以下の特徴
を有する隙間閉塞部材を提供することにより上記課題を
解決する。本願第1の発明は、区画壁等の区画部材6
1、71、100に穿設した穿設孔62、72、101
に管材、線材等の挿通部材63、73、110を挿通さ
せた際に、挿通部材63、73、110と穿設孔62、
72、101との間に形成される隙間を塞ぐのに用いら
れる隙間閉塞部材1である。この隙間閉塞部材1は、穿
設孔62、72、101を覆い得る外周形状を有する板
状の閉塞部材本体2を備える。この閉塞部材本体2は、
粘着性及び変形性を有するものから構成される。そし
て、この閉塞部材本体2の粘着性及び変形性によって、
隙間閉塞部材1の裏面側が区画部材61、71、100
における穿設孔62、72、101の周部と挿通部材6
3、73、110の外周とに接着して挿通部材63、7
3、110と穿設孔62、72、101との間の隙間を
塞ぐものである。
【0007】本願第2の発明は、区画壁等の区画部材6
1、71、100に穿設した穿設孔62、72、101
に管材、線材等の挿通部材63、73、110を挿通さ
せた際に、挿通部材63、73、110と穿設孔62、
72、101との間に形成される隙間を塞ぐのに用いら
れる隙間閉塞部材1である。この隙間閉塞部材1は、穿
設孔62、72、101を覆い得る外周形状を有する板
状の閉塞部材本体2を備える。閉塞部材本体2は、ブチ
ルゴム等のゴムを包含した未加硫ゴムから構成されるこ
とにより、閉塞部材本体2が粘着性及び変形性を有する
ものとされる。そして、この閉塞部材本体2の粘着性に
よって、隙間閉塞部材1の裏面側が区画部材61、7
1、100における穿設孔62、72、101の周部と
挿通部材63、73、110の外周とに接着して挿通部
材63、73、110と穿設孔62、72、101との
間の隙間を塞ぐものである。
【0008】本願第3の発明は、本願第1又は第2の発
明に係る隙間閉塞部材1が、閉塞部材本体2と、閉塞部
材本体2の表面を覆った被覆部材3とを備えることによ
り、隙間閉塞部材1の表面が接着し難いものである。
【0009】本願第4の発明は、本願第3の発明に係る
被覆部材3が、閉塞部材本体2の構成成分となり得る閉
塞部材本体構成材料からなるものである。
【0010】以上のように構成された本願第1、第2の
発明においては、粘着性及び変形性を有する閉塞部材本
体2を、挿通部材63、73、110と穿設孔62、7
2、101との間の隙間を覆うようにして、隙間閉塞部
材1の裏面側を区画部材61、71、100における穿
設孔62、72、101の全周部と挿通部材63、7
3、110の外周全体とに接着すれば良く、これによ
り、挿通部材63、73、110と穿設孔62、72、
101との間の隙間を塞ぐことができ、ワンタッチで容
易に短時間で隙間を塞ぐことができる。しかも、コンク
リート製の区画壁からなる区画部材100の場合でも、
閉塞部材本体2の有する粘着力によって確実に接着でき
る。又、単に隙間閉塞部材1を、挿通部材63、73、
110と穿設孔62、72、101との間の隙間を覆う
だけのため、従来のパテ材のように挿通部材63、7
3、110と穿設孔62、72、101との間の隙間に
押し込ませて詰めた場合のように多くの量を消費するこ
となく、少量で済ませることができる。更には、閉塞部
材本体2を、ブチルゴム等のゴムを包含した未加硫ゴム
から構成しておけば、復元性を有するものにでき、外圧
によって変形した場合でも外圧が無くなると元の状態に
戻り、閉塞性能を向上させることができる。
【0011】本願第3の発明においては、閉塞部材本体
2の表面を被覆部材3で覆い、隙間閉塞部材1の表面が
接着し難くしたものとすることにより、隙間を覆った
後、時間の経過によっても、表面にゴミや埃が付着する
ようなことを防止でき、変色を防止できる。又、隙間閉
塞部材1の表面を接着し難くすることにより、作業に際
して手にくっつくことがなく、作業を容易なものにでき
る。
【0012】本願第4の発明においては、被覆部材3
を、閉塞部材本体2の構成成分とし得る閉塞部材本体構
成材料から形成したものとする。例えば閉塞部材本体2
を未加硫ゴムから構成した場合、低分子ポリエチレンや
加硫ブチルゴム等は、未加硫ゴム中に混入でき、未加硫
ゴムからなる閉塞部材本体2の機能を損なうことがな
い。従って、閉塞部材本体2を未加硫ゴムから構成し、
被覆部材3として、低分子ポリエチレン製のフィルム、
又は、加硫ブチルゴム等からなる薄板状体を使用するよ
うにすれば、図2に示すように隙間閉塞部材1を抜き加
工成形する際に発生する閉塞部材本体2と被覆部材3と
の端材5、5を廃棄処分せずに、そのまま閉塞部材本体
2を製造する際に混入させて使用することも可能とな
り、低コストで製作できるものとなる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図を基に本願発明の一実施
形態を具体的に説明する。図1(A) は、本願発明の一実
施形態の隙間閉塞部材の正面図、図1(B) は、図1(A)
のI −I 線断面図である。
【0014】本実施形態の隙間閉塞部材1は、エアコン
の冷媒管用とされている。この隙間閉塞部材1は、閉塞
部材本体2と、閉塞部材本体2の表面を覆った被覆部材
3とから構成されている。
【0015】閉塞部材本体2は、ゴムを包含する未加硫
ゴムから構成されており、粘着性及び変形性を有したも
のである。この閉塞部材本体2の主材となるゴムとして
は、ブチルゴム及びその誘導体、再生ブチルゴム、エチ
レンプロピレンゴム(EPT)、EPDM及びその誘導
体、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、クロ
ロプレンゴム(CR)、ポリイソブチレン、その他熱可
塑性を持ったブロックポリマー等が挙げられ、これらか
ら選択される一種又は二種以上のものを使用できる。
又、これらの主材に、他のものを併用することもでき、
例えばフィラーとして炭酸カルシウム、タルク、クレ
ー、珪砂粉、セラミック、粘土等の無機質充填剤を配合
し、或いは、難燃性を要する場合には金属水和物や燐系
充填剤を配合して精製するようにしても良い。更には、
粘着力を上げる場合には、ビスタネックスやポリブテン
等の各種ポリイソブチレンに、石油系炭化水素及びその
誘導体を配合して混練し、または、熱膨張の必要なとき
は、膨張黒鉛、ベルム原石やアゾ系のガス化体等を配合
して混練したものとしても良い。更には、顔料等の着色
剤を配合するようにしても良く、着色剤を配合すること
により閉塞部材本体2の全体を容易に着色でき、適宜変
更し得る。本実施形態では、次のようにして、閉塞部材
本体2を形成している。まず、ブチルゴム100部と、
プロセスオイル10部と、フィラーとしてのクレー及び
珪砂粉100部と、樹脂11部とを、ニーダーで練り合
わせて塊状にする。そして、これをベルト状に押し出
し、押出機にかけて粘着性及び変形性を有する未加硫ゴ
ムとする。
【0016】このようにして未加硫ゴムからなる閉塞部
材本体2は、外周径が100mm程度で、冷媒管を挿通
した区画壁100の穿設孔101の径より大きく形成さ
れ(図3参照)、厚さが2〜5mm程度に成形されてお
り、前後両面が粘着性を有し、又、全体を容易に湾曲状
に変形できる。又、閉塞部材本体2における図1図示の
下部側には、受容部20が備えられている。この受容部
20は、冷媒管を受容するためのもので、閉塞部材本体
2の下部に穿設された受容孔21と、この受容孔21か
ら下端外周にかけて切り込まれた切り込み22とを備
え、この切り込み22を介して受容孔21内に冷媒管を
通すことができるようになされている。この実施形態に
おける受容孔21の大きさは、冷媒管の径より2〜5m
m程度小さく設定され、図3(B) に示すように受容孔2
1に冷媒管110を入れた際、閉塞部材本体2における
受容孔21の周縁部が湾曲状に折れ曲がって冷媒管11
0の外周に沿うようになされている。
【0017】被覆部材3は、閉塞部材本体2の前面を覆
って閉塞部材本体2の前面側が他のものに接着しない又
は接着し難いようにするためのもので、この実施形態で
は、厚さ0.05〜0.08mm程度の低分子ポリエチ
レン製の透明フィルムから構成され、それ自体に接着能
の無いものである。この被覆部材3は、正面視において
閉塞部材本体2と同形状のものからなり、閉塞部材本体
2と同様に受容孔21及び切り込み22が閉塞部材本体
と同位置に設けられており、被覆部材3の後面が閉塞部
材本体2の前面に重ね合わされて接着されている。
【0018】本実施形態における上記閉塞部材本体2と
被覆部材3との外周形状等の形成や重ね合わせは、次の
ようにして行っている。まず、被覆部材3及び閉塞部材
本体2を四角形状の板状体に形成し、閉塞部材本体2の
前面に被覆部材3の後面を閉塞部材本体2の接着力によ
って接着させて重ね合わせる。その後、その重ね合わせ
た状態から図2に示すように、外周及び受容孔21をプ
レス加工によって打ち抜きするとともに、切り込み22
を入れて形成している。尚、閉塞部材本体2と被覆部材
3との外周形状等の形成や両者の重ね合わせは、機械的
に同時に抜き加工する形態のものに限らず、各々別途に
外周及び受容孔21を形成した後、接着するようにして
も良い。又、機械的に形成するものに限らず、手加工に
より形成するようにしても良く、適宜変更できる。以上
のようにして閉塞部材本体2の表面を被覆部材3で覆っ
た本実施形態の隙間閉塞部材1が得られ、得られた隙間
閉塞部材1の裏面は閉塞部材本体2の有する粘着力によ
って他部材に接着し得る接着面が形成され、隙間閉塞部
材1の表面は被覆部材3によって接着し難い面に形成さ
れている。
【0019】尚、この被覆部材3の材質等は、特に限定
されず、被覆部材3の少なくとも表面側が手、或いは埃
等と接着不能又は接着し難いもので、被覆部材3を取り
付けた後の隙間閉塞部材1全体を折り曲げできるもので
あれば良く、例えば種々の合成樹脂製のフィルム、或い
は、0.2〜1.0mm程度の厚さの加硫ブチルゴムか
らなる薄板状体を使用することもできる。又、低分子ポ
リエチレンは、極性が低く80°Cになるとよく溶解す
るし、ブチルゴム等に相合なところがあってよくなじむ
ため、ブチルゴム等に対して5重量%程度以下であれば
ブチルゴム等に一体に混入でき、未加硫ゴムからなる閉
塞部材本体2の機能を損なうことがない。また、加硫ブ
チルゴムも、元々未加硫ブチルゴムを加硫したものであ
るために、ニーダーによる練り込み時の高い摩擦熱等に
よって加硫が元に戻されて軟化し、ブチルゴム等に対し
て2重量%程度以下であればブチルゴム等に一体に混入
でき、未加硫ゴムからなる閉塞部材本体2の機能を損な
うことがない。更には、閉塞部材本体2を構成する上記
例示のエチレンプロピレンゴム(EPT)、EPDM及
びその誘導体、アクリロニトリルブタジエンゴム(NB
R)、クロロプレンゴム(CR)、ポリイソブチレン、
その他熱可塑性を持ったブロックポリマー等からなる合
成ゴムであれば未加硫ゴムからなる閉塞部材本体2の機
能を損なうことなく、一体に混入できる。従って、被覆
部材3として、未加硫ゴム中に配合されて閉塞部材本体
2の構成成分となり得る閉塞部材本体構成材料を使用す
るようにすれば、図2に示すように隙間閉塞部材1を抜
き加工成形する際に発生する閉塞部材本体2と被覆部材
3との端材5、5を廃棄処分しなくても、発生した閉塞
部材本体2と被覆部材3との端材5、5をそのまま閉塞
部材本体2を製造する際に混入させて使用でき、経済的
なものにできる点で好ましい。
【0020】又、本実施形態では、隙間閉塞部材1の裏
面には、離型紙4が取り付けられており、隙間閉塞部材
1を使用するまでの間、隙間閉塞部材1の裏面が他のも
のに接着しないようにして持ち運びや取扱いの容易なも
のにしている。尚、この離型紙4も、受容孔21等の抜
き加工前の板状体の閉塞部材本体2の後面に、閉塞部材
本体2の粘着力によって接着され、その状態から閉塞部
材本体2の外周及び受容孔21の打ち抜きに際して閉塞
部材本体2と共に打ち抜かれて閉塞部材本体2の後面全
体を覆うようにすれば、離型紙4の配設を容易なものに
できる。尚、離型紙4は、未加硫ゴム中に一体に混入で
きないので、閉塞部材本体2と共に打ち抜いた場合の端
材5、5から離型紙4を剥がしておく。
【0021】以上のように構成された隙間閉塞部材1を
用いて、区画部材100としての区画壁100に穿設さ
れた穿設孔101と、その穿設孔101に挿通された挿
通部材110としてのエアコンの冷媒管110との隙間
を塞ぐには、隙間閉塞部材1から離型紙4を取り外した
後、図3(A)(B)に示すように区画壁100の外壁100
a側に出た冷媒管110を、隙間閉塞部材1の受容孔2
1内に、切り込み22を介して通し、隙間閉塞部材1の
裏面側を区画壁100の外壁100aにおける穿設孔1
01の全周部に接着させるとともに、受容孔21の周縁
部を冷媒管の全外周に接着させる。以上により、区画壁
100と冷媒管110との隙間を完全に塞ぐことができ
る。
【0022】尚、本実施形態では、一枚の円板状の隙間
閉塞部材1を用いて区画壁100と冷媒管110との隙
間を塞ぐようにしているが、この形態のものに限らず、
複数の隙間閉塞部材片から構成しても良い。例えば図4
に示すように、隙間閉塞部材1を、閉塞部材本体2と被
覆部材3とから構成して上記実施形態の隙間閉塞部材1
と同形状に形成した円板状の隙間閉塞部材本体片1a
と、閉塞部材本体2と被覆部材3とから構成した長方形
状の隙間閉塞部材補助片1bとから構成し、図5(A)(B)
に示すよう隙間閉塞部材本体片1aを、その受容孔21
に冷媒管110を入れて区画壁100に接着させた後、
隙間閉塞部材補助片1bを、隙間閉塞部材本体片1aの
受容孔21の周部及び冷媒管110の外周に巻き付ける
ようにして接着させる。こうすることにより、径の異な
る冷媒管110の場合でも、隙間閉塞部材本体片1aの
受容孔21と冷媒管110との間の隙間を確実に塞ぐこ
とができる。更には、図1(A) に示した一枚の円板状の
隙間閉塞部材1を、二分割して二枚の半円形状の隙間閉
塞部材片から構成するようにしても良く、適宜変更し得
る。
【0023】又、本願発明の隙間閉塞部材1の用途は、
エアコンの冷媒管110に使用する形態のものに限ら
ず、区画部材に穿設した穿設孔に管材、線材等の挿通部
材を挿通させた際に、挿通部材と穿設孔との間に形成さ
れる隙間に適応でき、例えば台所等に設置される流し台
や洗面所等に設置される洗面台に用いるようにしても良
い。詳しくは、図6に示すように流し台6の下面61に
穿設された穿設孔62の周部と、その穿設孔62に挿通
された排水管63との外周に隙間閉塞部材1を接着させ
ることにより、穿設孔62と排水管63との間の隙間を
塞ぐ。こうすることにより、穿設孔62と排水管63と
の間の隙間から虫等が流し台6内部に侵入してくるのを
防止できる。尚、この場合の流し台6の下面61が区画
部材をなし、排水管63が挿通部材をなす。
【0024】更に、本願発明の隙間閉塞部材1の用途と
して、例えば図7に示すように壁面70等に取り付けら
れた配電盤7等のケーシング71から、ケーシング71
に穿設された穿設孔72を挿通してケーシング71外に
出される電線や管等の挿通部材73とその穿設孔72と
の間に形成されるような隙間にも使用でき、その場合も
上述したと同様に、隙間閉塞部材1の受容孔21に挿通
部材73を通し、ケース71における穿設孔72の周部
と挿通部材73の外周に接着させる。尚、この場合は、
配電盤7のケース71が区画部材をなす。
【0025】また、図3(B) に示すように、冷媒管11
0の場合、一般的に、区画壁100の穿設孔101に挿
通された冷媒管110が区画壁100の外壁100a側
では、穿設孔101の下部側の位置に配位されているた
め、これに対応させるように、本実施形態では、受容孔
21の穿設位置を、閉塞部材本体2の下部にしている
が、受容孔21の穿設位置は、特に限定されず、例えば
上記の図6に示した流し台6の穿設孔62と排水管63
との間の隙間を塞ぐような場合には、閉塞部材本体2の
中央部位置に設ける等、適宜変更し得る。受容孔21の
形状についても、特に限定されず、例えば図8(A) に示
すように円形状に形成し、或いは三角形状や四角形状等
の多角形状、楕円形状等にしても良く、適宜変更し得
る。
【0026】又、本実施形態では、隙間閉塞部材1の受
容部20を、受容孔21と、切り込み22とから構成し
ているが、この形態のものに限らず、例えば図8(A)(B)
に示すように受容孔21の周部に複数の切れ目23…2
3を設けておくようにしても良い。このような切れ目2
3…23を設けておくことにより、挿通部材63、7
3、110の断面形状に係わらずに使用できるととも
に、挿通部材63、73、110の外周に沿わせ易いも
のにでき、装着し易いものにできる。尚、受容孔21の
周部に複数の切れ目23…23を設ける場合は、受容孔
21を適宜大きくできるので、予め挿通部材63、7
3、110の径より小さくしておけば良く、例えば冷媒
管に使用する場合は、冷媒管の径より10〜20mm程
度小さく設定しておけば良い。また、図9に示すよう
に、受容孔21に代えて複数の切れ目23…23から構
成する。更には、受容孔21や切れ目23…23を設け
ないで切り込み22だけから構成したものにしても良
い。この場合でも、隙間閉塞部材1の変形により切り込
み22に挿通部材63、73、110を受容することが
できる。一方、閉塞部材本体2の大きさ、形状、厚さ寸
法等についても、特に限定されず、区画部材61、7
1、100の穿設孔62、72、101の径より大き
く、穿設孔62、72、101を覆うことのできる大き
さであれば良い。又、受容部20をなす受容孔21、切
れ目23…23や切り込み22は、隙間閉塞部材1の成
形時に設けておく形態のものに限らず、作業現場でカッ
ター等で切断して形成するようにしても良く、適宜変更
し得る。
【0027】
【発明の効果】以上、本願第1、第2の発明は、粘着性
及び変形性を有する閉塞部材本体2によって、挿通部材
63、73、110と穿設孔62、72、101との間
の隙間を、容易に短時間で隙間を塞ぐことができる。し
かも、コンクリート製の区画壁からなる区画部材61、
71、100の場合でも、閉塞部材本体2の有する粘着
力によって確実に接着できる。又、単に隙間閉塞部材1
を、挿通部材63、73、110と穿設孔62、72、
101との間の隙間を覆うだけのため、従来のパテ材の
ように挿通部材63、73、110と穿設孔62、7
2、101との間の隙間に押し込ませて詰めた場合のよ
うに多く量を使うことなく、少量で済ませることができ
る。更には、閉塞部材本体2を、ブチルゴム等のゴムを
包含した未加硫ゴムから構成しておけば、復元性を有す
るものにでき、外圧によって変形した場合でも外圧が無
くなると元の状態に戻り、閉塞性能を向上させることが
できる。
【0028】本願第3の発明は、隙間閉塞部材1で隙間
を覆った後、時間の経過によっても、隙間閉塞部材1の
表面にゴミや埃が付着するようなことを防止でき、変色
を防止でき、外観を維持できる。又、隙間閉塞部材1の
表面を接着し難くすることにより、作業に際して手にく
っつくことがなく、作業を容易なものにできる。
【0029】本願第4の発明は、被覆部材3を、閉塞部
材本体2の構成成分とし得る閉塞部材本体構成材料から
形成したものとすることにより、隙間閉塞部材1を抜き
加工成形する際に発生する閉塞部材本体2と被覆部材3
との端材5、5を廃棄処分せずに、そのまま閉塞部材本
体2を製造する際に混入させて使用することも可能とな
り、低コストで製作でき、経済的なものにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A) は、本願発明の一実施形態の隙間閉塞部材
の正面図、(B) は、図1(A) のI −I 線断面図である。
【図2】隙間閉塞部材を形成する際の説明図である。
【図3】本願発明の一実施形態の隙間閉塞部材を用い
て、区画壁に穿設された穿設孔と、その穿設孔に挿通さ
れたエアコンの冷媒管との隙間を塞いだ状態の説明図に
係り、(A) は、その一部を断面にした正面図、(B) は、
その断面図である。
【図4】隙間閉塞部材の他の実施形態の分解正面図であ
る。
【図5】他の実施形態の隙間閉塞部材を用いて、区画壁
に穿設された穿設孔と、その穿設孔に挿通されたエアコ
ンの冷媒管との隙間を塞いだ状態の説明図に係り、(A)
は、その一部を断面にした正面図、(B) は、その断面図
である。
【図6】隙間閉塞部材を、流し台に使用した際の断面説
明図である。
【図7】隙間閉塞部材を、配電盤に使用した際の断面説
明図である。
【図8】(A) は、隙間閉塞部材の他の実施形態の正面
図、(B) は、隙間閉塞部材の更に他の実施形態の正面図
である。
【図9】隙間閉塞部材の更に他のもう一つの実施形態の
正面図である。
【図10】従来例に係り、(A) は、従来例の一部を断面
にした正面図、(B) は、その断面図である。
【符号の説明】
1 隙間閉塞部材 2 閉塞部材本体 3 被覆部材 4 離型紙 21 受容孔 22 切り込み 22 切れ目 100 区画部材 101 穿設孔 110 冷媒管

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】区画壁等の区画部材(61)(71)(100) に穿設
    した穿設孔(62)(72)(101) に管材、線材等の挿通部材(6
    3)(73)(110) を挿通させた際に、挿通部材(63)(73)(11
    0) と穿設孔(62)(72)(101) との間に形成される隙間を
    塞ぐのに用いられる隙間閉塞部材(1) であって、 この隙間閉塞部材(1) が、穿設孔(62)(72)(101) を覆い
    得る外周形状を有する板状の閉塞部材本体(2) を備え、
    この閉塞部材本体(2) が、粘着性及び変形性を有するも
    のから構成され、この閉塞部材本体(2) の粘着性及び変
    形性によって、隙間閉塞部材(1) の裏面側が区画部材(6
    1)(71)(100) における穿設孔(62)(72)(101) の周部と挿
    通部材(63)(73)(110) の外周とに接着して挿通部材(63)
    (73)(110) と穿設孔(62)(72)(101) との間の隙間を塞ぐ
    ものであることを特徴とする隙間閉塞部材。
  2. 【請求項2】区画壁等の区画部材(61)(71)(100) に穿設
    した穿設孔(62)(72)(101) に管材、線材等の挿通部材(6
    3)(73)(110) を挿通させた際に、挿通部材(63)(73)(11
    0) と穿設孔(62)(72)(101) との間に形成される隙間を
    塞ぐのに用いられる隙間閉塞部材(1) であって、 この隙間閉塞部材(1) が、穿設孔(62)(72)(101) を覆い
    得る外周形状を有する板状の閉塞部材本体(2) を備え、
    この閉塞部材本体(2) が、ブチルゴム等のゴムを包含し
    た未加硫ゴムから構成されることにより、閉塞部材本体
    (2) が粘着性及び変形性を有するものとされ、この閉塞
    部材本体(2) の粘着性及び変形性によって、隙間閉塞部
    材(1) の裏面側が区画部材(61)(71)(100) における穿設
    孔(62)(72)(101) の周部と挿通部材(63)(73)(110) の外
    周とに接着して挿通部材(63)(73)(110) と穿設孔(62)(7
    2)(101) との間の隙間を塞ぐものであることを特徴とす
    る隙間閉塞部材。
  3. 【請求項3】上記隙間閉塞部材(1) が、閉塞部材本体
    (2) と、閉塞部材本体(2) の表面を覆った被覆部材(3)
    とを備えることにより、隙間閉塞部材(1) の表面が接着
    し難いものとされたことを特徴とする請求項1又は2記
    載の隙間閉塞部材。
  4. 【請求項4】被覆部材(3) が、閉塞部材本体(2) の構成
    成分となり得る閉塞部材本体構成材料からなるものであ
    ることを特徴とする請求項3記載の隙間閉塞部材。
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