JPH09256498A - 外壁目地の防水構造及びその防水方法 - Google Patents

外壁目地の防水構造及びその防水方法

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JPH09256498A
JPH09256498A JP9324096A JP9324096A JPH09256498A JP H09256498 A JPH09256498 A JP H09256498A JP 9324096 A JP9324096 A JP 9324096A JP 9324096 A JP9324096 A JP 9324096A JP H09256498 A JPH09256498 A JP H09256498A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外壁目地の防水を現地での施工のみで簡易且
つ迅速になし得、しかも、激しい風雨に対しても、完全
且つ確実な防水を達できる外壁目地の防水構造を提供す
る。 【構成】 隣接する外壁目地5の防水構造であって、両
サイドに複数のひれ3aを形成して目地5に挿着される
ガスケット1と、目地幅W1 をこえるシート状体3の両
側縁に粘着剤4が取り付けられた封止材2と、を具備
し、該封止材2が目地5を跨ぐようにして目地内に配設
され、且つ、封止材2の両側縁にある粘着剤4が前記ガ
スケット1のひれ13aで押圧されるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ユニット住宅等の建物
における外壁目地の防水構造及びその防水方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】壁材又は壁パネルを複数枚並べ、建物の
壁部分に取り付けると、壁材又は壁パネル間に目地と呼
ばれる隙間(外壁目地)が発生する。この隙間は放置し
ておくと、その部位から水が侵入し、悪影響を及ぼす。
そこで、前記目地部分の防水を図るべく、液状シール材
や成形シール材等を用いて、様々な工夫が施されてき
た。こうしたなかで、目地部に液状シール材を塗り込む
方法もあるが、屋外から目地部へガスケット(成形シー
ル材のひとつ)を挿入する方法が広く採用されてきた。
乾式工法で施工でき、施工が早くしかも簡単で能率的で
あり、更に、施工後のメンテナンス性にも優れるからで
ある。
【0003】そして、前記ガスケットを用いる場合、最
近では、その止水方法として、ガスケット1を一次止水
として用い、その奥(目地内)に二次止水を設ける方法
が一般化してきた。具体的には、ガスケットを挿入す
る前に二次止水としての円柱状の物を挿入しておく方法
(従来技術1)、壁側面にあたる戸口6aに、図12
のような断面D形のゴム9,9を取り付け突き合わせて
二次止水する方法(従来技術2)、特開平3−260
240号公報に記載されているような目地部隙間をファ
スナー付きの防水シートで塞ぐ方法(従来技術3)等が
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前述の従来
技術は、種々の問題をかかえていた。従来技術1は、壁
の戸口が必ずしも平滑ではないため小さな隙間ができ、
この隙間から水が侵入した。従来技術2は、壁を取り付
ける際、D形のゴム9が剥がれてしまう危険性があっ
た。また、壁面に著しく大きな差が生じると、D形のゴ
ム9,9がぶつからず、止水できない状況になった。従
来技術3では、防水シートの引き出し作業,ファスナー
の噛み合わせ,防水シートの再挿入と施工工数が増え、
且つ煩雑であった。また、ガスケットと壁の戸口に小さ
な隙間が点在しており、該隙間から風雨が侵入し、防水
シートを膨らませる虞れがあった。そして、ファスナー
の噛合が緩み、雨水が侵入する可能性があった。更に、
従来技術2でもいえることであるが、工場での施工と現
場での施工が必要になっていた。
【0005】本発明は上記問題点を解決するもので、外
壁目地の防水を現地での施工のみで簡易且つ迅速になし
得、しかも、激しい風雨に対しても、完全且つ確実な防
水を達できる外壁目地の防水構造及びその防水方法を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
請求項1に記載の本発明の要旨は、隣接する外壁目地の
防水構造であって、両サイドに複数のひれを形成して目
地に挿着されるガスケットと、目地幅をこえるシート状
体の両側縁に粘着剤が取り付けられた封止材と、を具備
し、該封止材が目地を跨ぐようにして目地内に配設さ
れ、且つ、封止材の両側縁にある粘着剤が前記ガスケッ
トのひれで押圧されるようにしたことを特徴とする外壁
目地の防水構造にある。また、請求項2に記載の本発明
の外壁目地の防水構造は、請求項1で、シート状体は両
側縁が折り返され、この折り返し部分に前記粘着剤が包
み込まれる封止材を用いて、更に、前記ガスケットの押
圧で粘着剤がシート状体の外へ押し出されるようにした
ことを特徴とする。請求項3に記載の本発明の外壁目地
の防水構造は、請求項1で、封止材は、シート状体に取
着された粘着剤に別体のシート状被覆材が被され、更
に、前記ガスケットの押圧で粘着剤が被覆材の外へ押し
出されるようにしたことを特徴とする。 請求項4に記
載の本発明の外壁目地の防水構造は、請求項1〜3で、
シート状体は、その断面形状が、中央部から両サイドに
向けて末広がりの湾曲形状又は屈曲形状に予め付形され
てなることを特徴とする。請求項5に記載の本発明の外
壁目地の防水構造は、請求項1〜4で、ガスケットに代
えてコーキング材が使用されることを特徴とする。
【0007】請求項6に記載の本発明の要旨は、両サイ
ドに複数のひれを形成して目地に挿着されるガスケット
と、目地幅をこえるシート状体の両側縁付近の外面側に
粘着剤を取り付け、且つ、そのシート状体側縁の内面側
同士が貼り合わされた封止材と、を備えて、貼り合せ部
分を解除した封止材が目地を跨ぐようにして目地内に配
設された後、前記ガスケットを目地に挿着し該ガスケッ
トのひれで粘着剤が押圧されるようにしたことを特徴と
する外壁目地の防水方法にある。
【0008】請求項1,6ごとくの発明によれば、封止
材が目地を跨ぐようにして目地内に配設されるので、目
地は封止材で覆われ封鎖される。そして、その両側縁に
ある粘着剤がガスケットのひれで押圧されると、ガスケ
ットが挿入前の断面形状に戻ろうとすることによって生
ずる反弾撥性が防水効果を高め、更に、この反弾撥力が
シール性の高い粘着剤部分を抑えるので、防水性能が高
まる。更に、請求項2,3の発明によれば、当初は、粘
着剤が折り返し部分或いは被覆材に被われているので、
現場施工が容易となる。そして、外壁目地にガスケッ
ト,封止材を取り付けた場合には、ガスケットの押圧で
粘着剤がシート状体(或いは、被覆材)の外へ押し出さ
れるようになるので、粘着剤が壁とシート状体との隙間
を塞ぐことになり、防水性能が一段と高まる。請求項4
の発明のごとく、シート状体の断面形状が、中央部から
両サイドに向けて末広がりの湾曲形状又は屈曲形状に予
め付形されていると、目地内へのシート状体の配設が容
易になるので、現場施工が一層早く簡単になる。請求項
5の発明のごとく、ガスケットに代えてコーキング材が
使用されても同様の作用,効果を得る。
【0009】
【実施例】以下、本発明を実施形態に基づいて詳述す
る。 (1)実施形態1 構成 図1〜図4は、本発明に係る外壁目地の防水構造及びそ
の防水方法の一実施形態を示す。図1は外壁目地の防水
構造の横断面図、図2は目地内に配設された封止材の断
面図、図3は図2の封止材に係るシート状体の横断面
図、図4は図3のシート状体に粘着剤が取り付けられた
封止材の横断面図である。外壁目地の防水構造及びその
防水方法は、ガスケットと封止材とを備える。封止材が
目地を跨ぐようにして目地内に配設され、ガスケットの
ひれがシート状体を介して封止材の両側縁にある粘着剤
を押し潰し押圧する構造になっている。
【0010】ガスケット1にはジッパータイプガスケッ
トやひも状ガスケット等があるが、ここでは公知のパッ
キン形ガスケットを使用している。ガスケット1は押出
成形で得られる加硫ゴム製品からなり、横断面が図1の
ごとくの長手方向等断面形状で左右対象である。弾性変
形が可能で(弾性率やヤング率が低い)、軟らかくて粘
り強く、よく伸びる加硫ゴムの基本的な特徴が生かされ
る。ガスケット1は、上層部11と柱部12とひれ部1
3とからなる。上層部11が隣接する外壁パネル等でつ
くられる横断面凹形の目地幅W1 を封じ、柱部12,ひ
れ部13が目地5中に埋め込まれ、ひれ部13の弾発力
でガスケット1を装着固定し、柱部12が上層部11,
ひれ部13を支えることによって水分封止する機能を発
揮する。上層部11は、通常、基部111とその上層に
外装色に合わせた意匠面を形成する外装薄層112とで
構成される。柱部12は、上層部11に対し横断面T字
状に垂下する主骨である。ひれ部13は、二本のひれ1
3aが上層部11と略等間隔をおいて柱部12を軸に左
右やや上向き状態で横方向に張出すようにしている。ひ
れ13aを上向き加減にするのは、ガスケット1が目地
5中に入り込みやすく、且つ一旦ガスケット1が目地5
中に装着されると、ひれ13aが戻り機能を発揮して抜
け難くなるからである。
【0011】封止材2は、長手方向等断面形状したシー
ト状体3と粘着剤4とからなる(図4)。シート状体3
は防水性で、その断面形状が底部31(中央部)から両
サイド上方に向かう斜面部32をもつ末広がりの湾曲形
状又は屈曲形状に付形されている(図3)。シート状体
3の両側縁は外側に折り返されて折り返し部33を形成
し、更に、その先端寄りに内向きの戻り部34を形成す
る。そうして、斜面部32と折り返し部33と戻り部3
4とで収納空間Sができるようにしている。シート状体
3の材質は、例えば反発性をもつポリプロピレン樹脂や
塩化ビニル樹脂のような合成樹脂、或いは、ばね作用を
有する金属製板状体などである。シート状体3の幅W2
は想定される目地幅W1 より大きく造られている。具体
的には、目地幅W1 が10mm〜14mmであれば、シ
ート状体3の幅は16mm程度になる。従って、シート
状体3を目地5に挿入したときには、シート状体3は、
外に広がろうとする反力によって目地中央付近に保持で
きるようになっている(図2)。シート状体3の厚み
は、ポリプロピレン樹脂では反発性をもたせるため0.
2mm〜1.2mm程度に設定される。
【0012】粘着剤4は、室温,無溶剤の状態において
粘着性を有するものである。粘着剤4は、その成分から
大別してゴム系,アクリル系,シリコーン系粘着剤に分
類されるが、ここでは、ブチルゴムを主体とするゴム系
粘着剤を使用する。ゴム系粘着剤としては、他に、天然
ゴム,合成天然ゴム,スチレン−ブタジエンゴム,熱可
塑性ゴム等でもよい。粘着剤4は、斜面部32の外側裏
面で、折り返し部33と戻り部34とに包み込まれる。
封止材2が図4のような長手方向等断面形状になるよ
う、粘着剤4は、前記収納空間S内に納められ、収納空
間全域に行き渡っている。尚、粘着剤4は、折り返し部
33と戻り部34とに包み込まれているので、封止材2
の取扱いに不便はない。
【0013】外壁目地5の防水構造は、上記封止材2が
外壁目地5内に挿置された状態にして封止材2の両側縁
にある前記粘着剤4がガスケット1のひれ13aで押圧
される構造である。その防水構造を形成する防水方法の
手順としては、まず、封止材2が目地5に挿入される
(図2)。封止材2は、底部31から上方に向けて末広
がりの湾曲形状になっているので、目地5に挿入し易く
なっている。シート状体3はその幅を狭めて目地5に挿
入されるが、挿入段階で、粘着剤4が戻り部34の口を
開けて外に押し出されることはない。粘着剤4が押し出
されるより、シート状体3が内側に曲がる力の方が弱い
からである。そうして、封止材2は目地中央付近で、シ
ート状体3の反力によって保持される。尚、必要に応
じ、シート状体3の外壁戸口6aへの保持力を高めるべ
く、或いは止水力を早く達成させるべく、ローラ等で斜
面部32の上を押し転がし、この段階で粘着剤4の一部
をシート状体3の外へ出してもよい。
【0014】次いで、目地5にガスケット1を挿着す
る。ガスケット1のひれ13aが斜面部32を押しつけ
ることで、その裏面にある粘着剤4が押し潰される。そ
して、外壁6の戸口6a(目地5を形成する外壁側面)
を背にして、逃げ場を失った粘着剤4は、戻り部34の
口を開け、シート状体3の外へ押し出されていく。
【0015】かくして、ガスケット1のひれ13aは、
目地5を跨ぐようにして目地内に配設されたシート状体
3の斜面部32を外壁戸口6aに押しつける。その斜面
部32は裏面側に粘着剤4が位置するところで、該斜面
部32が外壁戸口6aに押しつけられることによって、
粘着剤4は押し潰される。粘着剤4がひれ13aで押圧
され、この押圧によって戻り部34の口が開き、大半の
粘着剤4がシート状体3の外に押し出される。そして、
粘着剤4は、図1のように戻り部34の端縁を覆い、且
つ外壁戸口6aにその粘着力で接着する。尚、湾曲形状
に付形されていたシート状体3も、ガスケット1が目地
5に挿着されると、図1のようにひれ13aによって押
し広げられる。
【0016】こうして出来た外壁目地の防水構造は、目
地5を跨いで配設されるシート状体3が目地5を封止す
る。そして、シート状体3が外壁戸口6aに接するその
端縁においては、長手方向全域に亘って接着力の強い粘
着剤4がシールする。従って、封止材2によって目地5
が完全に塞がれる。上記シート状体3は、ガスケット1
のひれ13aの押圧力によって固定保持されるので、目
地内でズレ動くことはない。また、ガスケット自体のシ
ール作用も有り、一層の防水能力を発揮する防水構造と
なる。図1では、最下段のひれ13aだけが粘着剤4を
押圧する構造であるが、他のひれ13aも粘着剤4を押
圧するようにしてもよい。尚、本実施形態ではガスケッ
ト1を使用しているが、これに代えコーキング材(図示
せず)を使用することもできる。
【0017】効果 前述の外壁目地の防水構造及びその防水方法によれば、
封止材2が目地5を覆って封鎖し、しかも、その端縁が
粘着剤4でシールされるので、目地内への水分の侵入を
完全に遮断する。たとえ、被着材たる戸口6aが粗面で
あっても、粘着剤4の付着力で防水効果を高める。目地
5を形成する戸口の表面があまり粗面であったり、戸口
表面の吸水性が大で且つ毛細管に類する凹凸が表面に存
在したりしている場合は、ガスケットだけでは防止性能
が低下する。ここでは、封止材2に係る粘着剤4が上記
不具合を解消する。そして、前記封止材2の目地内への
固定は、別部品たる固定部材を準備することなく、ガス
ケット1のひれ13aの押圧力に依存するので、その施
工が楽になっている。加えて、ガスケット1にも本来の
シール機能があり、防水性能が一段と高まる。すなわ
ち、一次止水具としてのガスケット1と、その奥(目地
内)に二次止水具としての前記封止材2とが配設され、
封止材2の固定手段にガスケット1の押圧力を借りる構
成にあり、防水機能は抜群に優れる。戸口6aが必ずし
も平滑でなくても、封止材2と外壁6との継ぎ目を粘着
剤4が完全にシールする。ガスケット1と戸口6aの隙
間から侵入する風雨等もここで確実に遮断される。封止
材2の多少の位置ズレにも支障をきたさない。粘着剤4
は、ガスケット1で押圧されるまでは、シート状体3に
包み込まれているので、現場施工が容易になっている。
そして、前記手順に従い、現地での施工のみで簡易且つ
迅速に防水処理が達成できる。
【0018】(2)実施形態2 本実施形態では、図5〜図7のごとく、シート状体3に
係る斜面部32の外側裏面に粘着剤4が取着され、該粘
着剤4には別体のシート状被覆材35が被される構成で
ある。被覆材35は、離型紙の端部が両面テープになっ
ておりそこに粘着部35aが付与された格好になってい
る。斜面部32に粘着剤4を取着し、その上から被覆材
35を被す(図6(イ))。ここでは、両面テープの粘着
部35aが底部側に位置するようにして、粘着剤4に被
覆材35を被す。尚、被覆材35については、図6(ロ)
のように離型紙のみで構成し、粘着剤4の下に離型紙を
巻き込むことによって、粘着剤4の接着力を利用して斜
面部32に粘着剤4を取着し、その上から被覆材35を
被すことも可能である。他の構成は実施形態1と同じで
ある。
【0019】このような外壁目地5の防水構造及びその
防水方法によれば、その作用,効果は基本的に実施形態
1と同じである。ただ、ひれ13aの押圧で粘着剤4が
被覆材35の外へ押し出されるが、被覆材35と斜面部
32の開口Oは上側にあり、粘着剤4は上方へ押し出さ
れる。図7からも明らかなように、粘着剤4は外壁戸口
6aからひれ上端部にわたって肉盛りされた状態にな
る。このことは、実施形態1のごとくひれ先端の下側に
粘着剤4が押し出されるケースで考えられる粘着剤4の
流れ落ちがなく、防水性に対しより優れたものとなる。
尚、本実施形態においても、ガスケット1に代え、コー
キング材を用いることが可能である。そして、施工に多
少手間取るものの、ガスケット1を用いた場合とほぼ同
様の作用,効果を得る。
【0020】(3)実施形態3 本実施形態の外壁目地の防水構造及びその防水方法で
は、図8のごとく、断面三角形した封止材2を用いる。
シート状体3は、その断面形状が図8(イ)のような中央
部31から両サイドに向けて末広がりの湾曲形状に予め
付形されている。この状態から、目地幅W1 を越えるシ
ート状体3に係る両斜面部32の側縁付近の外面側に粘
着剤4を取り付け、且つ、シート状体3の先端部36の
内面同士を貼り合せる。そして、図8(ロ)のような断面
三角形した封止材2とする。斯る形状の封止材2は、先
端部36をカットすれば、予め付形された湾曲形状に広
がる。尚、粘着剤4は、むき出しになっているため取扱
い難いが、封止材2を外壁目地内に一旦セットしてしま
えば、被覆材35等もなく却って直かに外壁戸口に接着
しシール力を発揮し有益となる。
【0021】外壁目地の防水方法の手順としては、先
ず、前記封止材2を目地5に挿入する。この場合、ベー
ス面7があって外壁目地5が断面凹形していると、ベー
ス面7上に載せれるので好都合である(図11(ロ)参
照)。次いで、封止材2の先端部36をカットする。目
地幅W1 を越え、湾曲形状に予め付形されていたシート
状体3は、先端部36のカットによって開放され、目地
5を跨ぐように広がる(図9)。次いで、必要に応じ
て、ローラ等で斜面部32の上を押し転がし、この段階
で粘着剤4をある程度押し潰す。止水力を早く達成した
いときなどに有効である。しかる後、ガスケット1を目
地5に挿着し、粘着剤4のある斜面部32を押圧してひ
れ13aで目地5を封止する(図10)。他の構成は、
実施形態1とほぼ同じである。ただ、本実施形態では、
二つのひれ13aが斜面部32を介して粘着剤4を押圧
している。また、ガスケット全体が目地内に挿入される
実施形態1,2と違い、ガスケット外装部14が外壁上
面に当接して目地5を封じるようになっている。
【0022】このように構成した外壁目地の防水構造及
びその防水方法によれば、当初、シート状体側縁の内面
同士が貼り合わされ小さく収まっているので、目地内へ
の封止材2を挿入する作業が実施形態1,2に比し楽に
なる。尚、封止材2を小さく収める方法として、図11
(イ)のごとく、起立部37の外側裏面に粘着剤4を取着
すると同時に、起立部37の内側同士を接合させて、図
11(ロ)のような断面ほぼ三角形の封止材2とするもの
であってもよい。この場合、図11(ロ)で、接合部分を
縦方向にカットして、シート状体3を開放することにな
る。他の作用,効果は実施形態1と同様である。
【0023】尚、本発明においては、前記実施例に示す
ものに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲で種
々変更できる。例えば、ガスケット1は、実施形態に示
したものに限られず、成形シール材の全てを対象とす
る。
【0024】
【発明の効果】以上のごとく、本発明の外壁目地の防水
構造及びその防水方法は、現場施工だけで簡単且つ速や
かに実施でき、しかも、防水性能が極めて良く、作業性
向上,防水に対する信頼性向上に優れた効果を発揮す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1における外壁目地の防水構造の横断
面図である。
【図2】目地内に配設された封止材の断面図である。
【図3】図2の封止材に係るシート状体の横断面図であ
る。
【図4】図3のシート状体に粘着剤が取り付けられた封
止材の横断面図である。
【図5】実施形態2に係る封止材の断面図である。
【図6】実施形態2に係る粘着剤に被す被覆材周りの断
面図である。
【図7】実施形態2における外壁目地の防水構造の横断
面図である。
【図8】実施形態3に係る封止材の断面図である。
【図9】目地内に配設された実施形態3の封止材の断面
図である。
【図10】実施形態3における外壁目地の防水構造の横
断面図である。
【図11】他形態の封止材の断面図である。
【図12】従来技術の説明断面図である。
【符号の説明】
1 ガスケット 13a ひれ 2 封止材 3 シート状体 31 底部(中央部) 35 被覆材 4 粘着剤 5 目地 6 外壁 W1 目地幅

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣接する外壁目地の防水構造であって、
    両サイドに複数のひれを形成して目地に挿着されるガス
    ケットと、目地幅をこえるシート状体の両側縁に粘着剤
    が取り付けられた封止材と、を具備し、該封止材が目地
    を跨ぐようにして目地内に配設され、且つ、封止材の両
    側縁にある粘着剤が前記ガスケットのひれで押圧される
    ようにしたことを特徴とする外壁目地の防水構造。
  2. 【請求項2】 前記シート状体は両側縁が折り返され、
    この折り返し部分に前記粘着剤が包み込まれる封止材を
    用いて、更に、前記ガスケットの押圧で粘着剤がシート
    状体の外へ押し出されるようにした請求項1記載の外壁
    目地の防水構造。
  3. 【請求項3】 前記封止材は、シート状体に取着された
    粘着剤に別体のシート状被覆材が被され、更に、前記ガ
    スケットの押圧で粘着剤が被覆材の外へ押し出されるよ
    うにした請求項1記載の外壁目地の防水構造。
  4. 【請求項4】 前記シート状体は、その断面形状が、中
    央部から両サイドに向けて末広がりの湾曲形状又は屈曲
    形状に予め付形されてなる請求項1乃至3のいずれかに
    記載の外壁目地の防水構造。
  5. 【請求項5】 前記ガスケットに代えてコーキング材が
    使用される請求項1乃至4のいずれかに記載の外壁目地
    の防水構造。
  6. 【請求項6】 両サイドに複数のひれを形成して目地に
    挿着されるガスケットと、目地幅をこえるシート状体の
    両側縁付近の外面側に粘着剤を取り付け、且つ、そのシ
    ート状体側縁の内面側同士が貼り合わされた封止材と、
    を備えて、貼り合せ部分を解除した封止材が目地を跨ぐ
    ようにして目地内に配設された後、前記ガスケットを目
    地に挿着し該ガスケットのひれで粘着剤が押圧されるよ
    うにしたことを特徴とする外壁目地の防水方法。
JP9324096A 1996-03-22 1996-03-22 外壁目地の防水構造及びその防水方法 Expired - Fee Related JP3638710B2 (ja)

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