JP2000002016A - 免震用滑り支承 - Google Patents
免震用滑り支承Info
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Abstract
迫る良好な免震性能を有する一方で、その種の免震用滑
り支承より格段に安価に製造することができ、高さ寸法
も小さく抑えることのできる免震用滑り支承を提供す
る。 【解決手段】 免震用滑り支承10は、構造物の下部構
造12に結合される第1アセンブリ16と、上部構造1
4に結合される第2アセンブリ18とを備え、第1アセ
ンブリ16の水平滑り面20と第2アセンブリ18の水
平滑り面22とが摺接する。第2アセンブリ18の水平
滑り面22と構造物の上部構造14との間に介設したゴ
ムシート48が水平方向に弾性剪断変形することによっ
て、下部構造12から上部構造14への振動伝達が抑制
される。ゴムシート48の厚さを適切に定めることで、
滑り支承10の初期剛性の大きさを調整できる。ゴムシ
ート48の弾性変形により、滑り面20と22の間の片
当たりが防止される。
Description
関する。
下部構造との間に配設され上部構造と下部構造との相対
的な水平方向の変位を許容しつつ上部構造の重量を支持
する装置である。免震用滑り支承は、建物の上部構造に
結合される部材が画成する水平滑り面と、建物の下部構
造に結合される部材が画成する水平滑り面とを、摺動可
能に当接させるようにしてあり、多くの場合、下部構造
側の水平滑り面をステンレス鋼の表面で画成し、上部構
造側の水平滑り面を四フッ化エチレン樹脂の表面で画成
している。互いに当接したステンレス鋼の表面と四フッ
化エチレン樹脂の表面との間に働く摩擦力が小さいほど
良好な免震性能が得られるが、その当接面に加わる荷重
は一般的に非常に大きいため、それらの間に働く摩擦力
を十分に小さくすることは困難である。それゆえ実際に
は、構造物の下部構造に加わる地震加速度がある程度大
きくないと免震用滑り支承は滑り出さない。即ち、静止
状態から滑り出すまでの初期剛性や、逆方向へ滑り出す
ときの除荷剛性が大きく、そのため、滑り出すまでに上
部構造に高周波成分が入力され、結果として上部構造の
高次モードの共振を励起してしまい、加速度の低減率を
低下させ、免震性能を低下させてしまうことになる。こ
の欠点を克服するために、従来より、免震用滑り支承に
積層ゴムを積み重ねることで、免震用滑り支承と積層ゴ
ムとを直列に接続した構成とした免震装置が用いられて
いる。この構成の免震装置を使用して構造物を免震化す
る場合には、一般的に、この構成の免震装置と、滑り支
承を備えていない積層ゴムだけからなる免震装置とを併
用するようにしている。大きな地震が発生したならば、
免震用滑り支承と積層ゴムとを積み重ねた免震装置で
は、その滑り支承が滑り出すことによって、その免震装
置から上部構造に加わる水平方向の力が低下するため、
構造物の上部構造の固有振動周期が長周期化して優れた
免震性能が得られる。
を積み重ねるように付設した免震用滑り支承は、優れた
免震性能を有する極めて有用な免震装置であるが、しか
しながら、免震用滑り支承の製造コストに積層ゴムの製
造コストが上乗せされるため高価であり、また、免震装
置の全体としての高さ寸法も大きくなるという短所があ
った。本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、
本発明の目的は、従来用いられていた、積層ゴムを直列
に付設した免震用滑り支承に迫る良好な免震性能を有す
る一方で、その種の免震用滑り支承より格段に安価に製
造することができ、高さ寸法も小さく抑えることのでき
る免震用滑り支承を提供することにある。
め、本発明にかかる免震用滑り支承は、構造物の上部構
造と下部構造との間に配設され上部構造と下部構造との
相対的な水平方向の変位を許容しつつ上部構造の重量を
支持する免震用滑り支承において、構造物の上部構造と
下部構造との一方に結合され、滑らかな第1水平滑り面
を画成する第1アセンブリと、構造物の上部構造と下部
構造との他方に結合され、滑らかな第2水平滑り面を画
成する第2アセンブリとを備え、前記第1水平滑り面と
前記第2水平滑り面とが摺接することで、それら滑り面
で鉛直荷重を支持しつつ前記第1アセンブリと前記第2
アセンブリとの相対的な水平方向の変位を許容するよう
にしてあり、前記第2アセンブリが、構造物に固定され
る固定側支持構造体と、前記第2水平滑り面を画成する
低摩擦材料層と、前記低摩擦材料層を支持する水平支持
面を画成する低摩擦材料層支持構造体と、前記固定側支
持構造体と前記低摩擦材料層支持構造体との間に介設さ
れた水平に延在するゴムシートとを含んでいることを特
徴とする。また、本発明は、前記固定側支持構造体が、
構造物に固定され水平面を画成するフランジプレートで
構成されており、前記低摩擦材料層支持構造体が、上向
き水平面と下向き水平面とを有するペデスタルブロック
で構成されており、前記ペデスタルブロックはその一方
の水平面が前記ゴムシートを介して前記フランジプレー
トの前記水平面に連結され、その他方の水平面で前記低
摩擦材料層を支持していることを特徴とする。また、本
発明は、前記固定側支持構造体が、構造物に固定される
フランジプレートと該フランジプレートに固設され水平
面を画成するペデスタルブロックとで構成されており、
前記低摩擦材料層支持構造体が鋼板で構成されており、
該鋼板はその一方の側面が前記ゴムシートを介して前記
ペデスタルブロックの前記水平面に連結され、その他方
の側面で前記低摩擦材料層を支持していることを特徴と
する。また、本発明は、前記低摩擦材料層が、四フッ化
エチレン樹脂シートで構成されており、該四フッ化エチ
レン樹脂シートは厚さが4mm以下であり、前記鋼板は
厚さが4mm以下であることを特徴とする。また、本発
明は、前記ゴムシートが、その厚さ方向の全域において
水平方向剪断変形を許容されており、前記ゴムシートの
厚さは1mmから30mmまでの範囲内の厚さであるこ
とを特徴とする。また、本発明は、前記ゴムシートが、
その厚さ方向の一部の領域において水平方向剪断変形が
抑止され、その厚さ方向の残りの領域において水平方向
剪断変形が許容されており、前記ゴムシートの厚さ方向
の領域のうちの水平方向剪断変形が許容されている領域
の厚さは1mmから30mmまでの範囲内の厚さである
ことを特徴とする。
構造物の下部構造が地震等によって振動したときには、
構造物に固定される固定側支持構造体と水平滑り面を画
成する低摩擦材料層との間に介設されたゴムシートが水
平方向に剪断変形するため、下部構造から上部構造への
振動伝達が抑制される。また、ゴムシートの厚さを適切
に定めることによって、免震用滑り支承の初期剛性の大
きさを調整することができる。更に、施工誤差のために
第1水平滑り面の水平度ないし第2水平滑り面の水平度
が良好でなかった場合にも、ゴムシートが弾性変形する
ことにより、それら滑り面の片当たりを防止することが
できる。しかも、これらの作用効果を、従来用いられて
いた、積層ゴムを直列に付設した免震用滑り支承と比べ
てはるかに低コストの免震用滑り支承で実現することが
できる。
て添付図面を参照して説明して行く。図1のaは構造物
に設置した本発明の第1の実施の形態にかかる免震用滑
り支承の側面図であり、bはその要部を拡大して示した
断面側面図、図2のaは構造物に設置した本発明の第2
の実施の形態にかかる免震用滑り支承の側面図であり、
bはその要部を拡大して示した断面側面図、図3のa及
びbは本発明にかかる免震用滑り支承の作用を説明する
ための模式的な復元力特性図、図4は図1の免震用滑り
支承の変更形態を説明するための要部の断面側面図であ
る。図1の免震用滑り支承10と、図2の免震用滑り支
承10’とは、多くの部分が互いに同一構造となってい
る。それゆえ、先にそれら同一構造部分について説明
し、その後に、夫々の免震用滑り支承10、10’に固
有の構造部分について説明する。尚、以下の説明では、
免震用滑り支承を単に「滑り支承」という。
0’は、構造物の上部構造14と下部構造12との間に
配設され、それら上部構造14と下部構造12との相対
的な水平方向の変位を許容しつつ上部構造14の重量を
支持するものである。構造物の下部構造12とは、例え
ば、地盤に対して固定された建物の基礎であり、またそ
の場合の構造物の上部構造14とは、その基礎によって
支持されるその建物の本体部分である。滑り支承10、
10’は、第1アセンブリ16と第2アセンブリ18、
18’とを組み合わせて構成されている。第1アセンブ
リ16は下部構造12に結合され、第2アセンブリ1
8、18’は上部構造14に結合されている。第1アセ
ンブリ16の構造は、滑り支承10のものと滑り支承1
0’のものとで完全に同一である。一方、第2アセンブ
リの構造は同一ではないため、異なった参照番号18と
18’とで示した。第1アセンブリ16は、ステンレス
鋼の表面からなる滑らかな第1水平滑り面20を画成し
ており、第2アセンブリ18、18’は、低摩擦材料で
ある四フッ化エチレン樹脂の表面からなる滑らかな第2
水平滑り面22を画成している。そして、それら第1水
平滑り面20と第2水平滑り面22とが摺接すること
で、それら滑り面20、22で鉛直荷重を支持しつつ第
1アセンブリ16と第2アセンブリ18、18’との相
対的な水平方向の変位を許容するようにしてある。
板製の下フランジプレート24を含んでいる。下部構造
12には、無収縮モルタル層26で支持された鋼板製の
テンプレート28が固設されており、このテンプレート
28に複数の筒状ナット30が溶接されている。下フラ
ンジプレート24は、それら筒状ナット30に螺合する
アンカーボルト32でテンプレート28に締結されてお
り、それによって下部構造12に固定されている。下フ
ランジプレート24の上面は、薄いステンレス鋼板34
で覆われている。このステンレス鋼板34の厚さは例え
ば4mmであり、このステンレス鋼板34の表面を磨い
て滑らかに仕上げることで、前述の第1水平滑り面20
を画成している。
以下に更に詳細に説明するが、ここでその全体について
説明しておくと、図1の第2アセンブリ18と図2の第
2アセンブリ18’とのいずれも、構造物の上部構造1
4に固定される固定側支持構造体と、前述の第2水平滑
り面22を画成する低摩擦材料層と、この低摩擦材料層
を支持する水平支持面を画成する低摩擦材料層支持構造
体と、それら固定側支持構造体と低摩擦材料層支持構造
体との間に介設された水平に延在するゴムシートとを含
んでいる。一方、図1の第2アセンブリ18と図2の第
2アセンブリ18’とでは、主として、固定側支持構造
体の構成と低摩擦材料層の配設位置とが異なっている。
18の固定側支持構造体は、平面視正方形の鋼板製の上
フランジプレート36で構成されている。上部構造14
は鋼製型枠38を用いて製作され、この鋼製型枠38に
複数の筒状ナット40が溶接されている。上フランジプ
レート36は、それら筒状ナット40に螺合するアンカ
ーボルト42で鋼製型枠38に締結されることにより、
上部構造14に固定される。上フランジプレート36は
水平に延在しており、その下面が水平面を画成してい
る。第2アセンブリ18の低摩擦材料層支持構造体は、
直径に比べて高さの低い、直立円筒形のペデスタルブロ
ック(台座ブロック)44で構成されている。ペデスタ
ルブロック44は、その下面の中央部分が僅かに下方へ
突出しており、この下方突出部は、後述する円形の四フ
ッ化エチレン樹脂シート46の大きさに合わせた円形と
されており、この下方突出部の端面が下向き水平面を画
成している。また、ペデスタルブロック44の上面は、
上向き水平面を画成している。
ート46で構成されており、図1の第2アセンブリ18
と図2の第2アセンブリとで同じものを使用している。
この四フッ化エチレン樹脂シート46は、厚さ3mmの
シートを直径300mmの円形に切り抜いて形成したも
のである。ただしこれらの厚さや直径はの値は、具体的
な一例を示したものであり、実際の使用条件に応じてそ
れら数値が様々に設定されることはいうまでもない。ま
た、四フッ化エチレン樹脂シート以外の、同様に低摩擦
で高強度の様々なフルオロカーボン樹脂シートを使用す
ることも可能であり、更にその他の低摩擦材料を使用す
ることも可能であるが、四フッ化エチレン樹脂シートは
入手が容易であり、現時点で好適と考えられる材料であ
る(四フッ化エチレン樹脂はデュポン社が「テフロン」
という商標で製品化している)。また、低摩擦材料層
は、必ずしもシート状の材料で形成しなければならない
ものではなく、低摩擦材料層支持構造体の水平支持面に
低摩擦材料をコートして形成するようにしてもよい。ゴ
ムシート48は、一般的な免震積層ゴムのゴム層に使用
する材料と同様のゴム材料のシートであり、図示例では
厚さ10mmのゴムシートを直径440mmの円形に切
り抜いて形成したものを使用している。尚、これらの厚
さや直径の値も具体的な一例を示したものであり、それ
ら数値は実際の使用条件に応じて様々に設定される。た
だし後述するように、このゴムシート48の厚さには好
適範囲があり、その範囲内の厚さとすることが好まし
い。
プレート36の下面に、またその下面がペデスタルブロ
ック44の上端面に、いずれも中心を揃えて接着されて
おり、この接着のためには、加硫接着剤を使用する等の
適宜な方法を用いればよい。これによって、ペデスタル
ブロック44は、その上端面である一方の水平面が、ゴ
ムシート48を介して上フランジプレート36の水平面
(下面)に連結されている。また、ペデスタルブロック
44の下端面である他方の水平面には、四フッ化エチレ
ン樹脂シート46が貼着されている。
脂シート46からなる低摩擦材料層と、構造物の上部構
造14との間に、ゴムシート48が介設されている。そ
のため、構造物の下部構造12が地震等によって水平方
向に振動したならば、たとえその振動加速度が小さく、
下部構造12に固定された第1アセンブリ16に対して
四フッ化エチレン樹脂シート46からなる低摩擦材料層
が滑り出さないような場合でも、ゴムシート48が水平
方向に弾性剪断変形することによって、下部構造12か
ら上部構造14への振動の伝達が抑制される。即ち、も
しかりに、四フッ化エチレン樹脂シート46が上部構造
14に固定されていたならば、滑り支承の復元力特性図
が図3のaに模式的に示したように略々長方形のグラフ
になるのに対して、本発明にかかる滑り支承10では、
ゴムシート48が弾性剪断変形するため、その復元力特
性図が図3のbに模式的に示したように略々平行四辺形
のグラフになる。そして、この略々平行四辺形のグラフ
の左右の辺の傾きが、滑り支承10の初期剛性の大きさ
を表す。
初期剛性の大きさに応じて変化する滑り支承10で支持
した構造物の上部構造14の固有周期が、所望の値にな
るように決定する。即ち、その固有周期をTsで表すな
らば(一般的には、この固有周期をTs=0.3秒〜
2.0秒とする)、ゴムシート48の厚さtrは、次の
式で表される。 tr=(G・α・Ts2・g)/(4π2・σt) この式において、Gはゴムシート48の材料であるゴム
の剪断弾性係数、αは四フッ化エチレン樹脂シート46
の面積に対するゴムシート46の面積の比、gは重力加
速度(=980cm/s2)、σtは四フッ化エチレン
樹脂シート46の面圧である。一般的な数値例を挙げる
ならば、G=4〜12kgf/cm2、σt=200〜6
00kgf/cm2、α=2〜5程度であり、その場合
のゴムシート48の厚さtrは数mmから数十mm程度
になる。ただし、ゴムシート48の厚さtrがあまり大
きくなると鉛直剛性が小さくなりすぎるため、その厚さ
には好適な範囲がある。この好適な範囲は、柔らかいゴ
ムを使用する場合には薄めになり、固いゴムを使用する
場合には厚めになるが、この図1の実施の形態のよう
に、ゴムシート48が、その厚さ方向の全域において水
平方向剪断変形することを許容されている場合には、そ
のゴムシート48の厚さを1mmから30mmまでの範
囲内の厚さとすることが好ましい。ゴムシート48の厚
さを適切に定めることにより、滑り支承10の初期剛性
の大きさを所望の大きさに調整することができる。
の下部構造12から上部構造14への振動伝達を抑制
し、滑り支承10の初期剛性の大きさを調整可能にする
ことに加えて、更に、施工誤差のために第1水平滑り面
20の水平度ないし第2水平滑り面22の水平度が良好
でなかった場合に、第2水平滑り面22が僅かに傾斜で
きるようにすることで、それら滑り面20、22の片当
たりを防止する役割も果たすものである。この片当たり
防止という観点からは、ゴムシート48の厚さは大きい
ほど好ましいが、上で述べたように、ゴムシート48の
厚さがあまり大きくなると鉛直剛性が小さくなり過ぎる
という問題が発生する。この問題を好適に解決すること
のできる変更形態について、以下に図4を参照して説明
する。図4に示した滑り支承10”は、図1の滑り支承
10の一部に変更を加えたものであり、図4には変更箇
所だけを示した。変更の内容は、ゴムシート48の厚さ
より薄いリング50を、その内周面がゴムシート48の
上半分の外周面に密着するようにして、上フランジプレ
ート36の下面に取付けたことにある。リング50の内
周面の下端縁には丸みを付けてあり、ゴムシート48が
水平方向剪断変形をする際にこの下縁部がゴムシート4
8の外周面を傷つけることがないようにしてある。
その厚さ方向の一部の領域(図中にtr1で示した上半
分)ではリング50によって水平方向の剪断変形が抑止
されており、一方、その厚さ方向の残りの領域(図中に
tr2で示した下半分)では水平方向の剪断変形が許容
されている。そのためゴムシート48の厚さのうち、t
r1で示した領域は滑り支承10の初期剛性及び鉛直剛
性にあまり影響せず、tr2で示した領域が主にそれら
に影響する。従って、tr2の大きさを、図1の滑り支
承10におけるゴムシート48の厚さtrと同様にして
決定するようにすれば、図1の滑り支承10と同様の好
適な免震性能が得られ、しかも上述の片当たり防止機能
は、ゴムシート48の厚さがtr1とtr2とを加えた大
きな厚さとなるために強化される。尚、リング50を使
用する代わりに、上フランジプレート36の下面に円形
の浅い凹部を形成するようにしてもよく、それによって
も同様の効果が得られる。又、ペデスタルブロック44
にリング50を逆向きに取り付けても同様の効果が得ら
れる。又、ペデスタルブロック44に浅い凹部を形成す
るようにしても良く、同様の効果が得られる。
かる滑り支承10’の第2アセンブリ18’について説
明するが、上に説明した第1の実施の形態にかかる滑り
支承10の第2アセンブリ18と同一構造の部分につい
ては、図中に同一の参照番号を付して詳細な説明を省略
する。図2に示した滑り支承10’の第2アセンブリ1
8’は、その固定側支持構造体が、平面視正方形の鋼板
製の上フランジプレート36と、直径に比べて高さの低
い直立円筒形のペデスタルブロック(台座ブロック)1
44とで構成されている。上フランジプレート36は、
図1の滑り支承10の場合と同様にして上部構造14に
固定されている。ペデスタルブロック144は上フラン
ジプレート36の下面に固設されており、従って上部構
造14に対して固定されている。また、このペデスタル
ブロック144の下面は、水平面を画成している。
リ18’でも、四フッ化エチレン樹脂シート46として
は、図1の滑り支承10に関して既に説明したように、
厚さ3mmの四フッ化エチレン樹脂シートを直径300
mmの円形に切り抜いて形成したものを使用している。
一方、ゴムシート148は、図1の滑り支承10に使用
しているゴムシート48と同じ材料で、厚さも同じ10
mmのシートを、円形に切り抜いて形成したものである
が、ただしその直径を、四フッ化エチレン樹脂シート4
6と同じ300mmにしたものである。この第2アセン
ブリ18’の低摩擦材料層支持構造体は薄い鋼板152
で構成されており、図示例では、この鋼板152は、厚
さ3mmの鋼板を300mmよりやや大きい直径の円形
に切り抜いて形成したものである。尚、以上に例示した
厚さや直径の値はあくまでも具体例を示したものであ
り、実際の使用条件に応じてそれらの値が様々に設定さ
れるものであることはいうまでもない。鋼板152は、
その一方の側面(上面)がゴムシート148を介してペ
デスタルブロック144の前述の水平面(下面)に連結
されており、また、その他方の側面(下面)に四フッ化
エチレン樹脂シート46が貼着されている。ゴムシート
148と鋼板152との間の結合、並びにゴムシート1
48とペデスタルブロック144との間の結合は、加硫
接着剤を用いる等の適宜の方法で行えばよい。
と同様に、四フッ化エチレン樹脂シート46からなる低
摩擦材料層と、構造物の上部構造14との間に、ゴムシ
ート148が介設されている。このゴムシート148の
厚さを適切に定めることにより、図1の滑り支承10に
関して説明した種々の作用効果と同様の作用効果が得ら
れる。また、それらに加えて更に、この図2の滑り支承
10’では、下部構造12に取付けた第1アセンブリ1
6の第1水平滑り面20に僅かな反りやうねりがある場
合でも、ゴムシート148で支持された薄い鋼板152
及び四フッ化エチレン樹脂シート46がその反りやうね
りに追随して僅かに変形することができるため、四フッ
化エチレン樹脂シート46によって画成されている第2
水平滑り面22の全域において面圧を略々一様に保てる
という効果が得られる。ただしこの効果を得るために
は、鋼板152及び四フッ化エチレン樹脂シート46が
厚すぎないことが必要であり、それらの厚さをいずれも
4mm以下とすることが好ましい。尚、図4を参照して
上で説明した、図1の滑り支承10のゴムシート48の
厚さを増すための変更形態は、図2の滑り支承10’に
対しても適用可能であり、それを適用することにより、
上述したとおりの効果が得られる。
テンレス鋼の表面からなる第1水平滑り面22を画成す
る第1アセンブリ16を、構造物の下部構造12に結合
し、低摩擦材料の表面からなる第2水平滑り面22を画
成する第2アセンブリ18、18’を、構造物の上部構
造14に結合しているが、その上下を逆にして、第1ア
センブリを上部構造14に、第2アセンブリを下部構造
12に結合するようにしてもよい。また、ゴムシート4
8、148の材料について付言すると、本明細書におい
てゴムというのは、その化学的組成がゴムの範疇に入る
材料を意味するのではなく、その物理的性質がゴムと同
等であって、以上に説明した作用効果を達成するのに適
した材料を意味するものである。従って、本明細書で使
用しているゴムという用語は、化学的組成に関してはゴ
ムに該当しないものも含めて、適当な弾性、強度、及び
耐久性を有する様々な材料を包含するものである。
によれば、構造物の上部構造と下部構造との間に配設さ
れ上部構造と下部構造との相対的な水平方向の変位を許
容しつつ上部構造の重量を支持する免震用滑り支承にお
いて、構造物の上部構造と下部構造との一方に結合さ
れ、滑らかな第1水平滑り面を画成する第1アセンブリ
と、構造物の上部構造と下部構造との他方に結合され、
滑らかな第2水平滑り面を画成する第2アセンブリとを
備え、前記第1水平滑り面と前記第2水平滑り面とが摺
接することで、それら滑り面で鉛直荷重を支持しつつ前
記第1アセンブリと前記第2アセンブリとの相対的な水
平方向の変位を許容するようにしてあり、前記第2アセ
ンブリが、構造物に固定される固定側支持構造体と、前
記第2水平滑り面を画成する低摩擦材料層と、前記低摩
擦材料層を支持する水平支持面を画成する低摩擦材料層
支持構造体と、前記固定側支持構造体と前記低摩擦材料
層支持構造体との間に介設された水平に延在するゴムシ
ートとを含んでいる構成とした。そのため、本発明にか
かる免震用滑り支承によれば、構造物の下部構造が地震
等によって振動したときには、構造物に固定される固定
側支持構造体と水平滑り面を画成する低摩擦材料層との
間に介設されたゴムシートが水平方向に剪断変形するた
め、下部構造から上部構造への振動伝達が抑制される。
また、ゴムシートの厚さを適切に定めることによって、
免震用滑り支承の初期剛性の大きさを調整することがで
きる。更に、施工誤差のために第1水平滑り面の水平度
ないし第2水平滑り面の水平度が良好でなかった場合に
も、ゴムシートが弾性変形することにより、それら滑り
面の片当たりを防止することができる。しかも、これら
の作用効果を、従来用いられていた、積層ゴムを直列に
付設した免震用滑り支承と比べてはるかに低コストの免
震用滑り支承で実現することができる。従って、積層ゴ
ムを直列に付設した免震用滑り支承に迫る良好な免震性
能を有する一方で、その種の免震用滑り支承より格段に
安価に製造することができ、高さ寸法も小さく抑えるこ
とのできる免震用滑り支承が得られる。
態にかかる免震用滑り支承の側面図であり、bはその要
部を拡大して示した断面側面図である。
態にかかる免震用滑り支承の側面図であり、bはその要
部を拡大して示した断面側面図である。
用を説明するための模式的な復元力特性図である。
めの要部の断面側面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 構造物の上部構造と下部構造との間に配
設され上部構造と下部構造との相対的な水平方向の変位
を許容しつつ上部構造の重量を支持する免震用滑り支承
において、 構造物の上部構造と下部構造との一方に結合され、滑ら
かな第1水平滑り面を画成する第1アセンブリと、構造
物の上部構造と下部構造との他方に結合され、滑らかな
第2水平滑り面を画成する第2アセンブリとを備え、 前記第1水平滑り面と前記第2水平滑り面とが摺接する
ことで、それら滑り面で鉛直荷重を支持しつつ前記第1
アセンブリと前記第2アセンブリとの相対的な水平方向
の変位を許容するようにしてあり、 前記第2アセンブリが、構造物に固定される固定側支持
構造体と、前記第2水平滑り面を画成する低摩擦材料層
と、前記低摩擦材料層を支持する水平支持面を画成する
低摩擦材料層支持構造体と、前記固定側支持構造体と前
記低摩擦材料層支持構造体との間に介設された水平に延
在するゴムシートとを含んでいる、 ことを特徴とする免震用滑り支承。 - 【請求項2】 前記固定側支持構造体は、構造物に固定
され水平面を画成するフランジプレートで構成されてお
り、前記低摩擦材料層支持構造体は、上向き水平面と下
向き水平面とを有するペデスタルブロックで構成されて
おり、前記ペデスタルブロックはその一方の水平面が前
記ゴムシートを介して前記フランジプレートの前記水平
面に連結され、その他方の水平面で前記低摩擦材料層を
支持していることを特徴とする請求項1記載の免震用滑
り支承。 - 【請求項3】 前記固定側支持構造体は、構造物に固定
されるフランジプレートと該フランジプレートに固設さ
れ水平面を画成するペデスタルブロックとで構成されて
おり、前記低摩擦材料層支持構造体は鋼板で構成されて
おり、該鋼板はその一方の側面が前記ゴムシートを介し
て前記ペデスタルブロックの前記水平面に連結され、そ
の他方の側面で前記低摩擦材料層を支持していることを
特徴とする請求項1記載の免震用滑り支承。 - 【請求項4】 前記低摩擦材料層は、四フッ化エチレン
樹脂シートで構成されており、該四フッ化エチレン樹脂
シートは厚さが4mm以下であり、前記鋼板は厚さが4
mm以下であることを特徴とする請求項3記載の免震用
滑り支承。 - 【請求項5】 前記ゴムシートは、その厚さ方向の全域
において水平方向剪断変形を許容されており、前記ゴム
シートの厚さは1mmから30mmまでの範囲内の厚さ
であることを特徴とする請求項2乃至4の何れか1項記
載の免震用滑り支承。 - 【請求項6】 前記ゴムシートは、その厚さ方向の一部
の領域において水平方向剪断変形が抑止され、その厚さ
方向の残りの領域において水平方向剪断変形が許容され
ており、前記ゴムシートの厚さ方向の領域のうちの水平
方向剪断変形が許容されている領域の厚さは1mmから
30mmまでの範囲内の厚さであることを特徴とする請
求項2乃至4の何れか1項記載の免震用滑り支承。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17111498A JP3282801B2 (ja) | 1998-06-18 | 1998-06-18 | 免震用滑り支承 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17111498A JP3282801B2 (ja) | 1998-06-18 | 1998-06-18 | 免震用滑り支承 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000397210A Division JP3562711B2 (ja) | 2000-12-27 | 2000-12-27 | 免震用滑り支承 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000002016A true JP2000002016A (ja) | 2000-01-07 |
| JP3282801B2 JP3282801B2 (ja) | 2002-05-20 |
Family
ID=15917242
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17111498A Expired - Fee Related JP3282801B2 (ja) | 1998-06-18 | 1998-06-18 | 免震用滑り支承 |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3282801B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106884560A (zh) * | 2017-04-07 | 2017-06-23 | 华侨大学 | 一种耗能部件可更换的滑移隔震装置限位机构 |
| JP2024045439A (ja) * | 2020-03-26 | 2024-04-02 | オイレス工業株式会社 | 支承装置 |
-
1998
- 1998-06-18 JP JP17111498A patent/JP3282801B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106884560A (zh) * | 2017-04-07 | 2017-06-23 | 华侨大学 | 一种耗能部件可更换的滑移隔震装置限位机构 |
| CN106884560B (zh) * | 2017-04-07 | 2023-03-24 | 华侨大学 | 一种耗能部件可更换的滑移隔震装置限位机构 |
| JP2024045439A (ja) * | 2020-03-26 | 2024-04-02 | オイレス工業株式会社 | 支承装置 |
| JP7780853B2 (ja) | 2020-03-26 | 2025-12-05 | オイレス工業株式会社 | 支承装置 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3282801B2 (ja) | 2002-05-20 |
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