JP2000000531A - 洗浄方法及び装置 - Google Patents

洗浄方法及び装置

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JP2000000531A
JP2000000531A JP18138498A JP18138498A JP2000000531A JP 2000000531 A JP2000000531 A JP 2000000531A JP 18138498 A JP18138498 A JP 18138498A JP 18138498 A JP18138498 A JP 18138498A JP 2000000531 A JP2000000531 A JP 2000000531A
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Japan
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storage tank
cleaning
reduced water
cleaned
liquid storage
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JP18138498A
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Hirosuke Kawaguchi
宏祐 川口
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Maruyama Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Maruyama Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルカリイオン還元水の洗浄効果と、キャビ
テーションジェットによる洗浄効果との相乗効果を奏し
うる洗浄方法及び装置に関する。 【解決手段】 NaCl水溶液を電気分解によってアルカ
リイオン還元水とする供給液貯留タンク10と、この供
給液貯留タンク10内のアルカリイオン還元水を吸引し
高圧ホース48を介して貯留槽50内に圧送する高圧ポ
ンプ40と、前記高圧ホース48の末端に構成されて前
記貯留槽50内の液中で開口しキャビテーションジェッ
トを発生するノズル装置52と、前記被洗浄物74を担
持する洗浄かご76を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、アルカリイオン還元
水の洗浄効果とキャビテーションジェットによる洗浄効
果との相乗効果を奏しうるようにした洗浄方法と装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】供給された高圧の噴射流を液中に噴射し
てキャビテーション噴射流を形成する技術については、
特開昭60−168554号公報及び特開平5−212
317号公報に記載されて公知である。また水に溶けて
アルカリ性を示す化合物を含む水を電気分解し、得られ
たアルカリ水で食器類の洗浄を行う技術も特開平9−3
27670公報及び特開平9−238880号公報に記
載されて公知である。なお例えば、特に焼き肉店におい
て、焼き肉金網又は鉄板への適用について考察すると、
これら金網や鉄板は使用の都度、人手でブラシやたわし
を使用して焦げ粕を洗い落としているが、その労力は大
変なものであり、特に人手が足りない場合は一回ごとに
使い捨てにせざるを得ず、不経済であると共にエネルギ
資源の浪費ともなっていた。特に金網の場合は隙間が多
いので、通常のウオータジェットは使用できず、不便を
強いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、汚れ落と
しに効果があるアルカリイオン還元水の生成と、キャビ
テーションジェットの洗浄効果を組み合わせることによ
って、洗浄機能を高めることを企図するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の洗浄方
法は、被洗浄物(74)とノズル装置(52)とを同じ
液中に配置し、ノズル装置(52)から被洗浄物(7
4)ヘ向けてアルカリイオン還元水を噴射し、キャビテ
ーションジェットにより洗浄を行うものであって、被洗
浄物の洗浄に有効なものである。
【0005】請求項2に記載の洗浄装置はアルカリイオ
ン還元水を貯留する貯留槽(50)と、貯留槽(50)
内のアルカリイオン還元水中に配設される被洗浄物(7
4)と、貯留槽(50)内のアルカリイオン還元水中に
配置され被洗浄物(74)へ向けてアルカリイオン還元
水を噴射し、キャビテーションジェット中の気泡(7
2)により洗浄するノズル装置(52)を有するもので
あって、貯留槽(74)内のアルカリイオン還元水中に
アルカリイオン還元水を噴射することで被洗浄物に対す
るキャビテーショジェットの作用による洗浄効果を高め
る。
【0006】請求項3に記載の洗浄装置はノズル装置
(52)はキャビテーションジェットを発生させるノズ
ルオリフィス(60,62,64)と、ノズルオリフィ
ス(60,62,64)に連通し案内壁(68)によっ
て画定される空間部分(68)とを備えてなり、キャビ
テーションジェットは案内壁(68)により拡散を阻止さ
れつつ上方へ噴射される。
【0007】請求項4に記載の洗浄装置は、NaCl水
溶液を電気分解によってアルカリイオン還元水としてな
る供給液貯留タンク(10)と、供給液供給タンク(1
0)内のアルカリイオン還元水を吸引し高圧ホース(4
8)を介して貯留槽(50)に圧送する高圧ポンプ(4
0)と、高圧ホース(48)の末端に構成されて貯留槽
(50)内の液中で開口しキャビテーションジェットを
発生するノズル装置(52)と、被洗浄物を担持する洗
浄かご(76)とを備えてなり、アルカリイオン還元水
の生成と、キャビテーションジェットにともなう気泡に
よる洗浄効果が多大である。
【0008】請求項5に記載の装置は、供給液貯留タン
ク(10)において、その上部に配設されて電気分解を
行う電極(34)と、この供給液貯留タンク(10)の
底部に開口して高圧ポンプ(40)に至る吸液口(1
1)との間に、気泡遮断網(54)を張設し、この供給
液貯留タンク(10)内に発生したガスが電気分解によ
って発生したガスが高圧ポンプ(40)に吸い込まれな
いようにする。
【0009】請求項6に記載の洗浄装置は、被洗浄物
(74)を担持する洗浄かご(76)を動力手段(8
2)を介して水平方向に回転可能としてなり被洗浄物
(74)に対するキャビテーションジェットの受け入れ
部分の拡大を企図するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】図1において、10は供給液貯留
タンクであり、この供給液貯留タンク10には、ケミカ
ルタンク12内のNaCl溶液14が定量供給コック1
6を介して滴下供給される。
【0011】一方、給水源としての水道コック18を介
して清水が前記供給液貯留タンク10に注入され、この
供給液貯留給水タンク10にはNaCl水溶液20が貯
留される。
【0012】商用電源24により供給された電力は、A
CーDC変換器26により直流に変換されバッテリ28
の充電を行う。
【0013】このバッテリ28からは前記供給液タンク
10のNaCl水溶液20に陽極30及び陰極32が沈
設されて電極34が形成される。
【0014】上述の構成によって前記供給液貯留タンク
10内で前記電極34による電気分解で、NaCl水溶
液20の陽極30付近にCl2、陰極32付近ではH2
とNaOHが生成され、Cl2とH2はガスの気泡とな
って、液面から大気中に拡散され、ここにアルカリイオ
ン還元水(NaOH)が生成される。
【0015】前記商用電源24に起動盤22を介して接
続される電動機36は、伝導部材(ベルト、プーリ)3
8を介して、高圧ポンプ40を駆動するようになってお
り、この高圧ポンプ40は前記給水タンク10の底部に
おいてフィルタ42を介して前記供給液貯留タンク10
内のアルカリイオン還元水を吸液口11から吸引し、調
圧弁44を経て、一方は前記供給液貯留タンク10に余
水ホース46を介して還流させ、他方は高圧ホース48
を介して貯留槽50内のノズル装置52に接続する。な
お前記供給液貯留タンク10には前記電極34と前記吸
液口11との間に気泡遮断網54を張設し、前記電気分
解によって発生したCl2とH2のガスが、高圧ポンプ
40に吸引されないようにする。
【0016】前記貯留槽50内に配設される前記ノズル
装置52の構成について、図2ないし図4によって説明
する。このノズル装置52はキャビテーションジェット
を発生させるためのものであって、前記高圧ホース48
からの高圧水はケース56内に形成した通路58に導か
れ、図示の例では3個が示されているノズルオリフィス
60,62,64に連通する。
【0017】これらノズルオリフィス60,62,64
は、前記ケース56に形成される空間部分66に開口
し、この空間部分66は案内壁68により画定されてい
る。前記ノズルオリフィス60,62,64の形状として
は、比較的広い断面積が次第に狭くなり細孔となって開
口するように形成されている。
【0018】前記高圧水が、前記ノズルオリフィス6
0,62,64より貯留槽50内に貯留されている洗浄
槽70内に噴射されると、激しくキャビテーションが発
生し、細かい気泡72が生ずる。前記案内壁68はキャ
ビテーションによるこれら気泡72の発生を促進すると
ともに気泡72の拡散を防止しつつ上方に導く。
【0019】上記貯留槽50の液中には、前記ノズル装
置52の上方に位置して、被洗浄物74を保持する洗浄
かご76が配設されており、この洗浄かご76を支承す
るロッド78は上方へ延長され、前記貯留槽50の外部
の支持体80上に保持される動力手段すなわち電動機8
2によって回転駆動される。したがって前記洗浄かご7
6に関して前記ノズル装置52を偏倚させて配設すれ
ば、前記ロッド78の回転により洗浄かご76が回動し
て、比較的広い範囲の被洗浄物74の洗浄が可能とな
る。
【0020】前記貯留槽50の上部にスクリーン84を
形成し、このスクリーン84によって区画された部分か
らホース86を導出し、このホース86は供給ポンプ8
8、濾過装置90及びリターンホース92を経て、前記
給水タンク10内に返還される。なお濾過装置90は排
水処理タンク(図示せず)に連通されると共に、前記貯
留槽50にはドレンコック94が設けられ、汚泥処理槽
(図示せず)に連通されている。
【0021】前記被洗浄物74としては、例えば図5及
び図6に示すような金網96や鉄板98が想定される
が、これは焼き肉用として使用されるものである。
【0022】上記構成からなる洗浄装置において、先ず
供給液貯留タンク10に、水道栓18から清水を供給
し、一方ケミカルタンク12からは、NaCl溶液14
が定量供給コック16を経て滴下し、これによって希釈
されたNaCl水溶液20が供給液貯留タンク10に貯
留される。
【0023】商用電源24により供給される電力はAC
ーDC変換器26により直流に変換されバッテリ28の
充電を行う。前記バッテリ28からは電極34(陽極3
0、陰極34)に給電され、前記供給液貯留タンク10
内に沈設された電極34によって、前記NaCl水溶液
は、電気分解により、アルカリイオン還元水を生成す
る。
【0024】高圧ポンプ40は前記商用電源24から起
動盤22により起動される電動機36で、伝導部材38
により駆動、運転されると、供給液貯留タンク10から
前記アルカリイオン還元水を吸い込み、高圧水が調圧弁
44により所定の圧力に調節されて、高圧ホース48に
よりノズル装置52に導かれ、貯留槽50内の静止水中
にノズルオリフィス60,62,64から噴射されると激
しくキャビテーションが起り、細かい気泡72が発生す
る。
【0025】この気泡72は案内壁68により拡散が阻
止され、被洗浄物74(例えば焼き肉用金網、鉄板)に
向けて、効果的に衝突する。この気泡72は被洗浄物7
4の表面の近傍で消滅する際に、非常に強い衝撃波が発
生し、表面に付着している汚れを剥ぎ落とすのである。
【0026】前記被洗浄物74が焼き肉用金網96又は
鉄板98の場合においては、これらを前記洗浄かご76
に複数枚金網96の網の間や格子状の隙間の間が重ねら
れるようにしてほぼ水平に保持し、貯留槽50内のアル
カリイオン還元水により浸漬され、前記洗浄かご76が
動力手段82によって回転する間に万遍なく洗浄され
る。アルカリイオン還元水は油汚れやタンパク質を分解
する働きがあり、柔らかくなった汚れは、ウオータジェ
ットキャビテーションにより除去される。
【0027】なお前記気泡遮断網54は、供給液貯留タ
ンク10内にあって、前記電解分解によって発生したガ
スが高圧ポンプ40に吸い込まれないようにする。前記
調圧弁44の圧力調節後の余水は余水ホース46を介し
て供給液貯留タンク10に戻される。
【0028】前記貯留槽50では汚水、付着物は底部の
ドレンコック94から汚泥処理槽(図示せず)に回収さ
れ、洗浄液はスクリーン84によって濾過され、供給ポ
ンプ88により再び加圧され、濾過装置90で細かい異
物が除かれ、リターンホース92から供給液貯留タンク
10に回収される。なおこの供給液貯留タンク10は水
道コック(給水源)18からの清水の供給と、ケミカル
タンク12からのNaCl溶液の供給により、一定の水
量レベルと水溶液の濃度を保つようにする。
【0029】
【発明の効果】この発明によれば、キャビテーションジ
ェットにより、アルカリイオン還元水によって洗浄する
ので、アルカリイオン還元水の洗浄効果と、キャビテー
ションジェットによる洗浄効果の相乗効果によって、被
洗浄物を効率よく洗浄できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の洗浄装置の全体の構成図である。
【図2】ノズル装置の断面図である。
【図3】図2のIIIーIII線に沿う断面図である。
【図4】図2のIVーIV線に沿う断面図である。
【図5】被洗浄物としての焼き肉用金網の平面図であ
る。
【図6】被洗浄物としての焼き肉用鉄板の平面図であ
る。
【符号の説明】
10 供給液貯留タンク 11 吸液口 40 高圧ポンプ 48 高圧ホース 50 貯留槽 54 気泡遮断網 56 ケース 60 ノズルオリフィス 62 ノズルオリフィス 64 ノズルオリフィス 66 空間部分 68 案内壁 74 被洗浄物 76 洗浄かご 82 電動機(動力手段)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年7月9日(1998.7.9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 洗浄方法及び装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、アルカリイオン還元
水の洗浄効果とキャビテーションジェットによる洗浄効
果との相乗効果を奏しうるようにした洗浄方法と装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】供給された高圧の噴射流を液中に噴射し
てキャビテーション噴射流を形成する技術については、
特開昭60−168554号公報及び特開平5−212
317号公報に記載されて公知である。また水に溶けて
アルカリ性を示す化合物を含む水を電気分解し、得られ
たアルカリ水で食器類の洗浄を行う技術も特開平9−3
27670公報及び特開平9−238880号公報に記
載されて公知である。なお例えば、特に焼き肉店におい
て、焼き肉金網又は鉄板への適用について考察すると、
これら金網や鉄板は使用の都度、人手でブラシやたわし
を使用して焦げ粕を洗い落としているが、その労力は大
変なものであり、特に人手が足りない場合は一回ごとに
使い捨てにせざるを得ず、不経済であると共にエネルギ
資源の浪費ともなっていた。特に金網の場合は隙間が多
いので、通常のウオータジェットは使用できず、不便を
強いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、汚れ落と
しに効果があるアルカリイオン還元水の生成と、キャビ
テーションジェットの洗浄効果を組み合わせることによ
って、洗浄機能を高めることを企図するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の洗浄方
法は、被洗浄物(74)とノズル装置(52)とを同じ
液中に配置し、ノズル装置(52)から被洗浄物(7
4)へ向けてアルカリイオン還元水を噴射し、キャビテ
ーションジェットにより洗浄を行うものであって、被洗
浄物の洗浄に有効なものである。
【0005】請求項2に記載の洗浄装置はアルカリイオ
ン還元水を貯留する貯留槽(50)と、貯留槽(50)
内のアルカリイオン還元水中に配設される被洗浄物(7
4)と、貯留槽(50)内のアルカリイオン還元水中に
配置され被洗浄物(74)へ向けてアルカリイオン還元
水を噴射し、キャビテーションジェットにより洗浄する
ノズル装置(52)を有するものであって、貯留槽(7
4)内のアルカリイオン還元水中にアルカリイオン還元
水を噴射することで被洗浄物に対するキャビテーショジ
ェットの作用による洗浄効果を高める。
【0006】請求項3に記載の洗浄装置はノズル装置
(52)はキャビテーションジェットを発生させるノズ
ルオリフィス(60,62,64)と、ノズルオリフィ
ス(60,62,64)に連通し案内壁(68)によっ
て画定される空間部分(68)とを備えてなり、キャビ
テーションジェット中の気泡(72)は案内壁(68)
により拡散を阻止されつつ上方へ噴射される。
【0007】請求項4に記載の洗浄装置は、NaCl水
溶液を電気分解によってアルカリイオン還元水としてな
る供給液貯留タンク(10)と、供給液供給タンク(1
0)内のアルカリイオン還元水を吸引し高圧ホース(4
8)を介して貯留槽(50)に圧送する高圧ポンプ(4
0)と、高圧ホース(48)の末端に構成されて貯留槽
(50)内の液中で開口しキャビテーションジェットを
発生するノズル装置(52)と、被洗浄物を担持する洗
浄かご(76)とを備えてなり、アルカリイオン還元水
の生成と、キャビテーションジェットにともなう気泡に
よる洗浄効果が多大である。
【0008】請求項5に記載の装置は、供給液貯留タン
ク(10)において、その上部に配設されて電気分解を
行う電極(34)と、この供給液貯留タンク(10)の
底部に開口して高圧ポンプ(40)に至る吸液口(1
1)との間に、気泡遮断網(54)を張設し、この供給
液貯留タンク(10)内に発生したガスが電気分解によ
って発生したガスが高圧ポンプ(40)に吸い込まれな
いようにする。
【0009】請求項6に記載の洗浄装置は、被洗浄物
(74)を担持する洗浄かご(76)を動力手段(8
2)を介して水平方向に回転可能としてなり被洗浄物
(74)に対するキャビテーションジェットの受け入れ
部分の拡大を企図するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】図1において、10は供給液貯留
タンクであり、この供給液貯留タンク10には、ケミカ
ルタンク12内のNaCl溶液14が定量供給コック1
6を介して滴下供給される。
【0011】一方、給水源としての水道コック18を介
して清水が前記供給液貯留タンク10に注入され、この
供給液貯留給水タンク10にはNaCl水溶液20が貯
留される。
【0012】商用電源24により供給された電力は、A
C−DC変換器26により直流に変換されバッテリ28
の充電を行う。
【0013】このバッテリ28からは前記供給液貯留タ
ンク10のNaCl水溶液20に陽極30及び陰極32
が沈設されて電極34が形成される。
【0014】上述の構成によって前記供給液貯留タンク
10内で前記電極34による電気分解で、NaCl水溶
液20の陽極30付近にCl、陰極32付近ではH
とNaOHが生成され、ClとHはガスの気泡とな
って、液面から大気中に拡散され、ここにアルカリイオ
ン還元水(NaOH)が生成される。
【0015】前記商用電源24に起動盤22を介して接
続される電動機36は、伝導部材(ベルト、プーリ)3
8を介して、高圧ポンプ40を駆動するようになってお
り、この高圧ポンプ40は前記供給液貯留タンク10の
底部においてフィルタ42を介して前記供給液貯留タン
ク10内のアルカリイオン還元水を吸液口11から吸引
し、調圧弁44を経て、一方は前記供給液貯留タンク1
0に余水ホース46を介して還流させ、他方は高圧ホー
ス48を介して貯留槽50内のノズル装置52に接続す
る。なお前記供給液貯留タンク10には前記電極34と
前記吸液口11との間に気泡遮断網54を張設し、前記
電気分解によって発生したClとHのガスが、高圧
ポンプ40に吸引されないようにする。
【0016】前記貯留槽50内に配設される前記ノズル
装置52の構成について、図2ないし図4によって説明
する。このノズル装置52はキャビテーションジェット
を発生させるためのものであって、前記高圧ホース48
からの高圧のアルカリイオン還元水はケース56内に形
成した通路58に導かれ、図示の例では3個が示されて
いるノズルオリフィス60,62,64に連通する。
【0017】これらノズルオリフィス60,62,64
は、前記ケース56に形成される空間部分66に開口
し、この空間部分66は案内壁68により画定されてい
る。前記ノズルオリフィス60,62,64の形状とし
ては、比較的広い断面積が次第に狭くなり細孔となって
開口するように形成されている。
【0018】前記高圧のアルカリイオン還元水が、前記
ノズルオリフィス60,62,64より貯留槽50内に
貯留されているアルカリイオン還元水中の洗浄空間内に
噴射されると、激しくキャビテーションが発生し、細か
い気泡72が生ずる。前記案内壁68はキャビテーショ
ンによるこれら気泡72の発生を促進するとともに気泡
72の拡散を防止しつつ上方に導く。
【0019】上記貯留槽50の液中には、前記ノズル装
置52の上方に位置して、被洗浄物74を保持する洗浄
かご76が配設されており、この洗浄かご76を支承す
るロッド78は上方へ延長され、前記貯留槽50の外部
の支持体80上に保持される動力手段すなわち電動機8
2によって回転駆動される。したがって前記洗浄かご7
6に関して前記ノズル装置52を偏倚させて配設すれ
ば、前記ロッド78の回転により洗浄かご76が回動し
て、比較的広い範囲の被洗浄物74の洗浄が可能とな
る。
【0020】前記貯留槽50の上部にスクリーン84を
形成し、このスクリーン84によって区画された部分か
らホース86を導出し、このホース86は供給ポンプ8
8、濾過装置90及びリターンホース92を経て、前記
給水タンク10内に返還される。なお濾過装置90は排
水処理タンク(図示せず)に連通されると共に、前記貯
留槽50にはドレンコック94が設けられ、汚泥処理槽
(図示せず)に連通されている。
【0021】前記被洗浄物74としては、例えば図5及
び図6に示すような金網96や鉄板98が想定される
が、これは焼き肉用として使用されるものである。
【0022】上記構成からなる洗浄装置において、先ず
供給液貯留タンク10に、水道コック18から清水を供
給し、一方ケミカルタンク12からは、NaCl溶液1
4が定量供給コック16を経て滴下し、これによって希
釈されたNaCl水溶液20が供給液貯留タンク10に
貯留される。
【0023】商用電源24により供給される電力はAC
−DC変換器26により直流に変換されバッテリ28の
充電を行う。前記バッテリ28からは電極34(陽極3
0、陰極34)に給電され、前記供給液貯留タンク10
内に沈設された電極34によって、前記NaCl水溶液
は、電気分解により、アルカリイオン還元水を生成す
る。
【0024】高圧ポンプ40は前記商用電源24から起
動盤22により起動される電動機36で、伝導部材38
により駆動、運転されると、供給液貯留タンク10から
前記アルカリイオン還元水を吸い込み、高圧のアルカリ
イオン還元水が調圧弁44により所定の圧力に調節され
て、高圧ホース48によりノズル装置52に導かれ、貯
留槽50内の静止したアルカリイオン還元水中にノズル
オリフィス60,62,64から噴射されると激しくキ
ャビテーションが起り、細かい気泡72が発生する。
【0025】この気泡72は案内壁68により拡散が阻
止され、被洗浄物74(例えば焼き肉用金網、鉄板)に
向けて、効果的に衝突する。この気泡72は被洗浄物7
4の表面の近傍で消滅する際に、非常に強い衝撃波が発
生し、表面に付着している汚れを剥ぎ落とすのである。
【0026】前記被洗浄物74が焼き肉用金網96又は
鉄板98の場合においては、これらを前記洗浄かご76
に複数枚金網96の網の間や格子状の隙間の間が重ねら
れるようにしてほぼ水平に保持し、貯留槽50内のアル
カリイオン還元水により浸漬され、前記洗浄かご76が
動力手段82によって回転する間に万遍なく洗浄され
る。アルカリイオン還元水は油汚れやタンパク質を分解
する働きがあり、柔らかくなった汚れは、ウオータジェ
ットキャビテーションにより除去される。
【0027】なお前記気泡遮断網54は、供給液貯留タ
ンク10内にあって、前記電解分解によって発生したガ
スが高圧ポンプ40に吸い込まれないようにする。前記
調圧弁44の圧力調節後の余水は余水ホース46を介し
て供給液貯留タンク10に戻される。
【0028】前記貯留槽50では汚水、付着物は底部の
ドレンコック94から汚泥処理槽(図示せず)に回収さ
れ、洗浄液はスクリーン84によって濾過され、供給ポ
ンプ88により再び加圧され、濾過装置90で細かい異
物が除かれ、リターンホース92から供給液貯留タンク
10に回収される。なおこの供給液貯留タンク10は水
道コック(給水源)18からの清水の供給と、ケミカル
タンク12からのNaCl溶液の供給により、一定の水
量レベルと水溶液の濃度を保つようにする。
【0029】
【発明の効果】この発明によれば、キャビテーションジ
ェットにより、アルカリイオン還元水によって洗浄する
ので、アルカリイオン還元水の洗浄効果と、キャビテー
ションジェットによる洗浄効果の相乗効果によって、被
洗浄物を効率よく洗浄できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の洗浄装置の全体の構成図である。
【図2】ノズル装置の断面図である。
【図3】図2のIII−III線に沿う断面図である。
【図4】図2のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】被洗浄物としての焼き肉用金網の平面図であ
る。
【図6】被洗浄物としての焼き肉用鉄板の平面図であ
る。
【符号の説明】 10 供給液貯留タンク 11 吸液口 40 高圧ポンプ 48 高圧ホース 50 貯留槽 54 気泡遮断網 56 ケース 60 ノズルオリフィス 62 ノズルオリフィス 64 ノズルオリフィス 66 空間部分 68 案内壁 74 被洗浄物 76 洗浄かご 82 電動機(動力手段)
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被洗浄物(74)とノズル装置(52)
    とを同じ液中に配置し、前記ノズル装置(52)から前
    記被洗浄物(74)へ向けてアルカリイオン還元水を噴
    射し、キャビテーションジェットにより洗浄を行うこと
    を特徴とする洗浄方法。
  2. 【請求項2】 アルカリイオン還元水を貯留する貯留槽
    (50)と、前記貯留槽(50)内のアルカリイオン還
    元水中に配設される被洗浄物(74)へ向けてアルカリ
    イオン還元水を噴射しキャビテーションジェットにより
    洗浄するノズル装置(52)を有することを特徴とする
    洗浄装置。
  3. 【請求項3】 前記ノズル装置(52)はキャビテーシ
    ョンジェットを発生させるノズルオリフィス(60,6
    2,64)と、ノズルオリフィス(60,62,64)
    に連通し案内壁(68)によって画定される空間部分
    (66)とを備えてなることを特徴とする請求項2記載
    の洗浄装置。
  4. 【請求項4】 NaCl水溶液を電気分解によってアル
    カリイオン還元水とする供給液貯留タンク(10)と、こ
    の供給液貯留タンク(10)内のアルカリイオン還元水
    を吸引し高圧ホース(48)を介して貯留槽(50)内
    に圧送する高圧ポンプ(40)と、前記高圧ホース(4
    8)の末端に構成されて前記貯留槽(50)内の液中で
    開口しキャビテーションジェットを発生するノズル装置
    (52)と、前記被洗浄物(74)を担持する洗浄かご
    (76)とを備えることを特徴とする請求項2又は3の
    いずれかに記載の洗浄装置。
  5. 【請求項5】 前記供給液貯留タンク(10)には、そ
    の上部に配設されて電気分解を行う電極(34)と、前
    記供給液貯留槽(10)の底部に開口して前記高圧ポン
    プ(40)に至る吸液口(11)との間に、気泡遮断網
    (54)を張設してなることを特徴とする請求項4記載
    の洗浄装置。
  6. 【請求項6】 被洗浄物(74)を担持する洗浄かご
    (76)を動力手段(82)を介して水平方向に回転可能と
    してなることを特徴とする請求項4又は5記載の洗浄装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015012030A1 (ja) * 2013-07-24 2015-01-29 シャープ株式会社 洗浄装置
JP2022024218A (ja) * 2020-07-01 2022-02-09 株式会社マスダック 焼成板洗浄装置及び洗浄方法

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