JP2000000463A5 - - Google Patents
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Description
【特許請求の範囲】
【請求項１】
構成単位として、アクリル酸０〜５０モル％、アクリル酸塩５０〜１００モル％（但し、両者の合計量は１００モル％）を含み、かつ、アクリル酸およびアクリル酸塩以外の単量体を、アクリル酸およびアクリル酸塩に対して０〜３０モル％含む吸水性樹脂を、さらに表面架橋処理した吸水剤であって、
生理食塩水（０．９重量％塩化ナトリウム水溶液で規定）に対する６０分後の無加圧下吸収倍率が３０(g/g) 以上、下に定義する静的劣化加圧下吸収倍率(1) が２０(g/g) 以上ある、吸水剤。
静的劣化加圧下吸収倍率(1) ：０．００５重量％のＬ- アスコルビン酸を含有する生理食塩水で吸水剤を１５(g/g) に膨潤させ、その状態で６時間放置し、その後５０g/cm2の荷重を載置しさらに１時間にわたり生理食塩水を吸収させた後の膨潤ゲル重量から求められる吸水剤の吸収倍率である。
【請求項２】
構成単位として、アクリル酸０〜５０モル％、アクリル酸塩５０〜１００モル％（但し、両者の合計量は１００モル％）を含み、かつ、アクリル酸およびアクリル酸塩以外の単量体を、アクリル酸およびアクリル酸塩に対して０〜３０モル％含む吸水性樹脂を、さらに表面架橋処理した吸水剤であって、
生理食塩水（０．９重量％塩化ナトリウム水溶液で規定）に対する６０分後の無加圧下吸収倍率が３０(g/g) 以上、下に定義する動的劣化加圧下吸収倍率が２０(g/g) 以上ある、吸水剤。
動的劣化加圧下吸収倍率：０．００５重量％のＬ- アスコルビン酸を含有する生理食塩水で吸水剤を１５(g/g) に膨潤させ、その状態で４時間放置し、動的なダメージを与えた後、５０g/cm2 の荷重を載置しさらに１時間にわたり生理食塩水を吸収させた後の膨潤ゲル重量から求められる吸水剤の吸収倍率である。
【請求項３】
構成単位として、アクリル酸０〜５０モル％、アクリル酸塩５０〜１００モル％（但し、両者の合計量は１００モル％）を含み、かつ、アクリル酸およびアクリル酸塩以外の単量体を、アクリル酸およびアクリル酸塩に対して０〜３０モル％含む吸水性樹脂を、さらに表面架橋処理した吸水剤であって、
生理食塩水（０．９重量％塩化ナトリウム水溶液で規定）に対する６０分後の無加圧下吸収倍率が３０(g/g) 以上、下に定義する静的劣化加圧下吸収倍率(4) が３０(g/g) 以上ある、吸水剤。
静的劣化加圧下吸収倍率(4) ：０．０５重量％のＬ- アスコルビン酸を含有する生理食塩水で吸水剤を１５(g/g) に膨潤させ、その状態で６時間放置し、その後２０g/cm2の荷重を載置しさらに１時間にわたり生理食塩水を吸収させた後の膨潤ゲル重量から求められる吸水剤の吸収倍率である。
【請求項４】
３０℃の生理食塩水に対する吸収速度が２０〜８０(sec) 、脱イオン水に対する水可溶成分量が１〜１５重量％である、請求項１から３までのいずれか記載の吸水剤。
【請求項５】
さらに、下記に定義する静的劣化加圧下吸収倍率(2)が２３(g/g) 以上ある、請求項１から４までのいずれか記載の吸水剤。
静的劣化加圧下吸収倍率(2) ：０．０５重量％のＬ- アスコルビン酸を含有する生理食塩水で吸水剤を１５(g/g) に膨潤させ、その状態で２時間放置し、その後５０g/cm 2 の荷重を載置しさらに１時間にわたり生理食塩水を吸収させた後の膨潤ゲル重量から求められる吸水剤の吸収倍率である。
【請求項６】
さらに、下記に定義する静的劣化加圧下吸収倍率(3)が２０(g/g) 以上ある、請求項１から５までのいずれか記載の吸水剤。
静的劣化加圧下吸収倍率(3) ：０．０５重量％のＬ- アスコルビン酸を含有する生理食塩水で吸水剤を１５(g/g) に膨潤させ、その状態で２時間放置し、その後５０g/cm 2 の荷重を載置しさらに１時間にわたり生理食塩水を吸収させた後の膨潤ゲル重量から求められる吸水剤の吸収倍率である。
【請求項７】
下記に定義する劣化加圧下吸収指数が１１０以上ある、請求項１から６までのいずれか記載の吸水剤。
（劣化加圧下吸収指数）＝静的劣化加圧下吸収倍率(1)＋静的劣化加圧下吸収倍率(2) ＋静的劣化加圧下吸収倍率(3) ＋静的劣化加圧下吸収倍率(4) ＋動的劣化加圧下吸収倍率
【請求項８】
前記吸水性樹脂を表面架橋処理する表面架橋剤が、多価アルコールおよびアルキレンカーボネート化合物から選ばれる請求項１から７までのいずれか記載の吸水剤。
【請求項９】
アミノ多価カルボン酸を含む請求項１から８までのいずれか記載の吸水剤。
【請求項１０】
前記吸水性樹脂が造粒されてなる請求項１から９までのいずれか記載の吸水剤。
【請求項１１】
請求項１から１０までのいずれか記載の吸水剤と繊維基材とを含み、これら両者の合計量に対する前記吸水剤の重量比が０．４以上である、吸収体。
【請求項１２】
前記吸水剤の、下記式(1) で示される静的劣化濃度吸収指数が２３以上である、請求項１１記載の吸収体。
静的劣化濃度吸収指数＝Ｘ（１−α）＋Ｙα …(1)
（式中、Ｘは前記吸水剤の無加圧下吸収倍率(g/g) 、Ｙは前記吸水剤の請求項１で定義した静的劣化加圧下吸収倍率(1) (g/g) 、αは前記吸水剤と繊維基材との合計量に対する吸水剤の重量比である。）
【請求項１３】
吸収体中での吸水剤の使用量が８ｇ以上で、かつ、吸水剤の坪量が１００ｇ／ｍ ２ 以上である、請求項１１または１２記載の吸収体。
【請求項１４】
請求項１１から１３までのいずれか記載の吸収体を含む吸収層、透液性を有する表面シート、不透液性を有する背面シートよりなる吸収性物品。
【請求項１５】
吸水剤の加圧下吸収特性、吸水剤と繊維基材との合計量に対する吸水剤の重量比が０．４以上である吸収体の吸収特性、および、吸水剤と繊維基材との合計量に対する吸水剤の重量比が０．４以上である吸収体を含む吸収性物品の吸収特性の少なくとも１種の吸収特性を測定する方法において、被吸収液として還元性物質含有液を用いることを特徴とする吸収特性の測定方法。
【請求項１６】
還元性物質がアスコルビン酸またはその塩である、請求項１５記載の吸収特性の測定方法。
【請求項１】
構成単位として、アクリル酸０〜５０モル％、アクリル酸塩５０〜１００モル％（但し、両者の合計量は１００モル％）を含み、かつ、アクリル酸およびアクリル酸塩以外の単量体を、アクリル酸およびアクリル酸塩に対して０〜３０モル％含む吸水性樹脂を、さらに表面架橋処理した吸水剤であって、
生理食塩水（０．９重量％塩化ナトリウム水溶液で規定）に対する６０分後の無加圧下吸収倍率が３０(g/g) 以上、下に定義する静的劣化加圧下吸収倍率(1) が２０(g/g) 以上ある、吸水剤。
静的劣化加圧下吸収倍率(1) ：０．００５重量％のＬ- アスコルビン酸を含有する生理食塩水で吸水剤を１５(g/g) に膨潤させ、その状態で６時間放置し、その後５０g/cm2の荷重を載置しさらに１時間にわたり生理食塩水を吸収させた後の膨潤ゲル重量から求められる吸水剤の吸収倍率である。
【請求項２】
構成単位として、アクリル酸０〜５０モル％、アクリル酸塩５０〜１００モル％（但し、両者の合計量は１００モル％）を含み、かつ、アクリル酸およびアクリル酸塩以外の単量体を、アクリル酸およびアクリル酸塩に対して０〜３０モル％含む吸水性樹脂を、さらに表面架橋処理した吸水剤であって、
生理食塩水（０．９重量％塩化ナトリウム水溶液で規定）に対する６０分後の無加圧下吸収倍率が３０(g/g) 以上、下に定義する動的劣化加圧下吸収倍率が２０(g/g) 以上ある、吸水剤。
動的劣化加圧下吸収倍率：０．００５重量％のＬ- アスコルビン酸を含有する生理食塩水で吸水剤を１５(g/g) に膨潤させ、その状態で４時間放置し、動的なダメージを与えた後、５０g/cm2 の荷重を載置しさらに１時間にわたり生理食塩水を吸収させた後の膨潤ゲル重量から求められる吸水剤の吸収倍率である。
【請求項３】
構成単位として、アクリル酸０〜５０モル％、アクリル酸塩５０〜１００モル％（但し、両者の合計量は１００モル％）を含み、かつ、アクリル酸およびアクリル酸塩以外の単量体を、アクリル酸およびアクリル酸塩に対して０〜３０モル％含む吸水性樹脂を、さらに表面架橋処理した吸水剤であって、
生理食塩水（０．９重量％塩化ナトリウム水溶液で規定）に対する６０分後の無加圧下吸収倍率が３０(g/g) 以上、下に定義する静的劣化加圧下吸収倍率(4) が３０(g/g) 以上ある、吸水剤。
静的劣化加圧下吸収倍率(4) ：０．０５重量％のＬ- アスコルビン酸を含有する生理食塩水で吸水剤を１５(g/g) に膨潤させ、その状態で６時間放置し、その後２０g/cm2の荷重を載置しさらに１時間にわたり生理食塩水を吸収させた後の膨潤ゲル重量から求められる吸水剤の吸収倍率である。
【請求項４】
３０℃の生理食塩水に対する吸収速度が２０〜８０(sec) 、脱イオン水に対する水可溶成分量が１〜１５重量％である、請求項１から３までのいずれか記載の吸水剤。
【請求項５】
さらに、下記に定義する静的劣化加圧下吸収倍率(2)が２３(g/g) 以上ある、請求項１から４までのいずれか記載の吸水剤。
静的劣化加圧下吸収倍率(2) ：０．０５重量％のＬ- アスコルビン酸を含有する生理食塩水で吸水剤を１５(g/g) に膨潤させ、その状態で２時間放置し、その後５０g/cm 2 の荷重を載置しさらに１時間にわたり生理食塩水を吸収させた後の膨潤ゲル重量から求められる吸水剤の吸収倍率である。
【請求項６】
さらに、下記に定義する静的劣化加圧下吸収倍率(3)が２０(g/g) 以上ある、請求項１から５までのいずれか記載の吸水剤。
静的劣化加圧下吸収倍率(3) ：０．０５重量％のＬ- アスコルビン酸を含有する生理食塩水で吸水剤を１５(g/g) に膨潤させ、その状態で２時間放置し、その後５０g/cm 2 の荷重を載置しさらに１時間にわたり生理食塩水を吸収させた後の膨潤ゲル重量から求められる吸水剤の吸収倍率である。
【請求項７】
下記に定義する劣化加圧下吸収指数が１１０以上ある、請求項１から６までのいずれか記載の吸水剤。
（劣化加圧下吸収指数）＝静的劣化加圧下吸収倍率(1)＋静的劣化加圧下吸収倍率(2) ＋静的劣化加圧下吸収倍率(3) ＋静的劣化加圧下吸収倍率(4) ＋動的劣化加圧下吸収倍率
【請求項８】
前記吸水性樹脂を表面架橋処理する表面架橋剤が、多価アルコールおよびアルキレンカーボネート化合物から選ばれる請求項１から７までのいずれか記載の吸水剤。
【請求項９】
アミノ多価カルボン酸を含む請求項１から８までのいずれか記載の吸水剤。
【請求項１０】
前記吸水性樹脂が造粒されてなる請求項１から９までのいずれか記載の吸水剤。
【請求項１１】
請求項１から１０までのいずれか記載の吸水剤と繊維基材とを含み、これら両者の合計量に対する前記吸水剤の重量比が０．４以上である、吸収体。
【請求項１２】
前記吸水剤の、下記式(1) で示される静的劣化濃度吸収指数が２３以上である、請求項１１記載の吸収体。
静的劣化濃度吸収指数＝Ｘ（１−α）＋Ｙα …(1)
（式中、Ｘは前記吸水剤の無加圧下吸収倍率(g/g) 、Ｙは前記吸水剤の請求項１で定義した静的劣化加圧下吸収倍率(1) (g/g) 、αは前記吸水剤と繊維基材との合計量に対する吸水剤の重量比である。）
【請求項１３】
吸収体中での吸水剤の使用量が８ｇ以上で、かつ、吸水剤の坪量が１００ｇ／ｍ ２ 以上である、請求項１１または１２記載の吸収体。
【請求項１４】
請求項１１から１３までのいずれか記載の吸収体を含む吸収層、透液性を有する表面シート、不透液性を有する背面シートよりなる吸収性物品。
【請求項１５】
吸水剤の加圧下吸収特性、吸水剤と繊維基材との合計量に対する吸水剤の重量比が０．４以上である吸収体の吸収特性、および、吸水剤と繊維基材との合計量に対する吸水剤の重量比が０．４以上である吸収体を含む吸収性物品の吸収特性の少なくとも１種の吸収特性を測定する方法において、被吸収液として還元性物質含有液を用いることを特徴とする吸収特性の測定方法。
【請求項１６】
還元性物質がアスコルビン酸またはその塩である、請求項１５記載の吸収特性の測定方法。
本発明の吸水剤は、構成単位として、アクリル酸０〜５０モル％、アクリル酸塩５０〜１００モル％（但し、両者の合計量は１００モル％）を含み、かつ、アクリル酸およびアクリル酸塩以外の単量体を、アクリル酸およびアクリル酸塩に対して０〜３０モル％含む吸水性樹脂を、さらに表面架橋処理した吸水剤であって、下記１〜３のいずれか１つであることができる。
１．無加圧下吸収倍率が３０(g/g) 以上、静的劣化加圧下吸収倍率(1) が２０(g/g) 以上ある吸水剤。
２．無加圧下吸収倍率が３０(g/g) 以上、動的劣化加圧下吸収倍率が２０(g/g) 以上ある吸水剤。
３．無加圧下吸収倍率が３０(g/g) 以上、静的劣化加圧下吸収倍率(4) が３０(g/g) 以上ある吸水剤。
１．無加圧下吸収倍率が３０(g/g) 以上、静的劣化加圧下吸収倍率(1) が２０(g/g) 以上ある吸水剤。
２．無加圧下吸収倍率が３０(g/g) 以上、動的劣化加圧下吸収倍率が２０(g/g) 以上ある吸水剤。
３．無加圧下吸収倍率が３０(g/g) 以上、静的劣化加圧下吸収倍率(4) が３０(g/g) 以上ある吸水剤。
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