JP2000000252A - 医科又は歯科用ワークの加工方法及び装置 - Google Patents

医科又は歯科用ワークの加工方法及び装置

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JP2000000252A
JP2000000252A JP18556198A JP18556198A JP2000000252A JP 2000000252 A JP2000000252 A JP 2000000252A JP 18556198 A JP18556198 A JP 18556198A JP 18556198 A JP18556198 A JP 18556198A JP 2000000252 A JP2000000252 A JP 2000000252A
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dental work
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Shigeo Sasaki
重男 佐々木
Takanori Sato
隆則 佐藤
Tadashi Seki
正 関
Sadami Tsutsumi
定美 堤
Genji Narita
源治 成田
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Iwatani Corp
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Origin Electric Co Ltd
Iwatani International Corp
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/56Surgical instruments or methods for treatment of bones or joints; Devices specially adapted therefor
    • A61B17/58Surgical instruments or methods for treatment of bones or joints; Devices specially adapted therefor for osteosynthesis, e.g. bone plates, screws, setting implements or the like
    • A61B17/88Osteosynthesis instruments; Methods or means for implanting or extracting internal or external fixation devices

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プラズマアークの熱により医科又は歯科用ワ
ークを非常に能率が良く加工でき、かつ十分に満足し得
る機械的強度で接合すること。 【構成】 プラズマアーク又はプラズマジェットの熱を
利用して個々の医科又は歯科用ワークの材料を加工して
医科又は歯科用ワークを得る方法及び装置であって、所
定の配列をされた個々の前記医科又は歯科用ワークの材
料の両者にかかる加工箇所に前記プラズマアーク又はプ
ラズマジェットを照射して、隣接する前記医科又は歯科
用ワークを溶融加工して医科又は歯科用ワークを作るこ
とを特徴とする医科又は歯科用ワークの加工方法及び装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、プラズマの熱を利用
して個々の義歯用単冠同士、単冠とブリッジ金属部材の
ような歯科用ワーク、人工骨材及び骨接合用具などのよ
うな医科用ワークを加工する方法並びに装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】 一般
に金属材料からなる被加工物を高精度で接合する場合に
は、電子ビーム溶接機又はレーザ溶接機が用いられてい
る。レーザ接合の場合には、電子ビーム接合とは異な
り、大気中での接合が可能であり、接合点をレンズなど
で拡大でき、またその拡大した接合点にレーザ光を合わ
せることが容易に行えるために、レーザ光を接合点に高
精度で合致させることができると共に、レーザビーム径
を十分に絞ることができるからである。
【0003】 しかし、一般的にレーザ光溶接装置はコ
ストが高く、装置が大型化せざるを得ないというのが最
大の欠点である。また、レーザ光が被加工物である金属
面から反射されるのを防ぐために、金属によっては金属
表面に黒色塗料を塗布する作業と、最終的にそれを除去
する作業とが必要な場合があることも大きな欠点であっ
た。
【0004】 特に義歯用単冠を配列しておき、隣接す
る単冠同士を接合により連結する場合には、隣接する単
冠と単冠との間にレーザ光を照射することになるが、隣
接する単冠と単冠との間には幾分の隙間が設けてあるの
で、レーザビーム径を十分に絞ると接合ができないの
で、それらの隙間に合わせてレーザビーム径を大きくせ
ざるを得ないこともある。このことはレーザ光のエネル
ギー密度を低下させることに他ならないので、出力のパ
ワーアップが必要となり、さらにコストの上昇と大型化
を招いている。
【0005】 また、プラズマアークの熱を利用して、
人工骨や義歯などの医科用ワーク及び歯科用ワークを接
合する場合には、不活性のガスの雰囲気中で作業を行う
のが好ましいが、従来の場合には一般的に大きな作業空
間内に不活性ガスを充満させて、部材の位置設定、調整
から接合までを行っているので、不活性ガスが比較的大
量に必要となり、経済性に問題があった。
【0006】 他方、簡単な装置による場合にはロウ付
け方法があるが、この方法は別の金属材料を溶融させて
チタン合金材料などからなる医科又は歯科用ワークをロ
ウ付けするために、機械的強度が低いなどの問題があ
る。
【0007】 したがって本発明では、レーザ光のビー
ム径よりも大きい径をもつプラズマアーク又はプラズマ
ジェットを医科、歯科用ワークの加工に適した径に狭窄
し、その狭窄されたプラズマアーク又はプラズマジェッ
トを隣接するワーク部材との間に照射することを第1の
特徴とし、またその照射時は十分小さい制限された空間
の不活性ガスが充満された密閉小空間で行われることを
第2の特徴とすることにより、安価で比較的精度の高い
加工方法及び装置を提供することを主目的としている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】 しかし、プラズマア
ーク又はプラズマジェットは光学的レンズで所定位置に
収束させることができないので、プラズマトーチと加工
箇所との位置合わせを目視により行って、プラズマアー
ク又はプラズマジェットを加工点に合わせて加工を行っ
ているのが現状である。このように目視によりプラズマ
アーク又はプラズマジェットを加工点に位置合わせする
方法では、プラズマトーチの先端部が小さいものでも数
ミリの径をもつため、±0.5mm 程度の位置決め精度が限
度であり、例えば±0.02mm程度の範囲内で、プラズマア
ーク又はプラズマジェットにより所定加工位置にマーク
を付したり、加工する場合には単なる目視では不可能で
ある。
【0009】 また、チタン合金材料などからなる医科
又は歯科用ワークを加工する場合には不活性ガスの雰囲
気中で加工を行うのが好ましいが、不活性ガスが大量に
必要となり、経済性に問題があった。
【0010】 したがって本発明では、プラズマの熱を
利用して医科又は歯科用ワークを加工すること、及び加
工を始める前にトーチホルダにトーチ位置設定用治具を
セットしてその先端を加工箇所に接触させながら位置合
わせし、その位置にトーチホルダを固定してトーチ位置
設定用治具を取り外し、しかる後にそのトーチホルダに
プラズマトーチをセットして加工を行うことにより、特
別な位置合わせ機構を備えることなく、比較的精度の高
い加工を行うことを主目的としている。
【0011】 また、このようにプラズマ加工トーチを
セットした後、小封止空間形成手段によりトーチの先端
部分と医科、歯科用ワークとを小空間内に密封し、その
中の空気を排出すると共に、不活性ガスを供給して充満
させ、その小空間内でプラズマ加工を行うことにより、
不活性ガスの使用量を大幅に低減することも特徴であ
る。
【0012】
【問題を解決するための手段】 前述のような課題を解
決するため、請求項1の発明では、プラズマアーク又は
プラズマジェットの熱を利用して医科又は歯科用ワーク
の加工する方法であって、所定の配列をされた個々の前
記医科又は歯科用ワークの隣接するもの同士の両者にか
かる加工箇所に前記プラズマアーク又はプラズマジェッ
トを照射して、隣接する前記医科又は歯科用ワーク同士
を溶融し、接合することを特徴とする医科又は歯科用ワ
ークの加工方法を提供するものである。
【0013】 前述のような課題を解決するため、請求
項2の発明では、プラズマアーク又はプラズマジェット
の熱を利用して医科又は歯科用ワークの加工する方法に
おいて、前記プラズマアーク又はプラズマジェットの中
心軸線に対応するトーチ位置設定用治具の中心軸線が加
工箇所に一致するように前記トーチ位置設定用治具を予
め位置合わせ、しかる後に前記プラズマアーク又はプラ
ズマジェットの中心軸線を前記トーチ位置設定用治具の
中心軸線に一致させることを特徴とする医科又は歯科用
ワークの加工方法を提供するものである。
【0014】 前述のような課題を解決するため、請求
項3の発明では、請求項1又は請求項2のいずれかにお
いて、前記医科又は歯科用ワークを制限された小空間に
おける不活性ガス雰囲気中で溶融加工することを特徴と
する医科又は歯科用ワークの加工方法を提供するもので
ある。
【0015】 前述のような課題を解決するため、請求
項4の発明では、プラズマトーチからのプラズマアーク
又はプラズマジェットの熱を利用して医科又は歯科用ワ
ークを加工する加工装置において、前記プラズマトーチ
を支承するトーチホルダを備え、そのトーチホルダにセ
ットされるとき前記プラズマトーチの狭窄孔のほぼ中心
を通る中心軸線に対応する位置に先端が位置するトーチ
位置設定用治具を、前記ワークの加工前に前記トーチホ
ルダにセットして、その先端が前記ワークの加工箇所に
合致するよう位置合わせを行ってその位置に前記トーチ
ホルダを固定し、そのトーチホルダに前記プラズマトー
チをセットして加工することを特徴とする医科又は歯科
用ワークの加工装置を提供するものである。
【0016】 前述のような課題を解決するため、請求
項5の発明では、請求項4において、トーチ位置設定用
治具は前記トーチホルダに保持される部分の径が前記プ
ラズマトーチの前記トーチホルダに保持される部分の径
に等しく、かつ前記トーチホルダに保持される部分から
先端までの長さが前記プラズマトーチの前記トーチホル
ダに保持される部分からその先端までの長さよりも幾分
長いことを特徴とする医科又は歯科用ワークの加工装置
を提供するものである。
【0017】 前述のような課題を解決するため、請求
項6の発明では、請求項4又は請求項5のいずれかにお
いて、空気を排出する空気排気管を備える第1の小封止
空間形成手段と第2の小封止空間形成手段とを備え、こ
れら第1と第2の小封止空間形成手段とにより形成され
る小封止空間内に前記プラズマトーチから不活性ガスを
供給し、充満させた状態で前記ワークの加工を行うこと
を特徴とする医科又は歯科用ワークの加工装置を提供す
るものである。
【0018】 前述のような課題を解決するため、請求
項7の発明では、請求項4又は請求項5のいずれかにお
いて、不活性ガスを供給するガス供給管を備える第1の
小封止空間形成手段と空気を排出する空気排気管を備え
る第2の小封止空間形成手段とを備え、これら第1と第
2の小封止空間形成手段とにより形成される小封止空間
内に不活性ガスを充満させた状態で前記ワークの加工を
行うことを特徴とする医科又は歯科用ワークの加工装置
を提供するものである。
【0019】 前述のような課題を解決するため、請求
項8の発明では、請求項6又は請求項7において、前記
ワークを加工した後、前記ワークの加工箇所の温度が酸
化し難い温度以下に下がるまで前記第1と第2の小封止
空間形成手段とにより形成された小封止空間内に不活性
のガスを充満させた状態を保持することを特徴とする医
科又は歯科用ワークの加工装置を提供するものである。
【0020】 前述のような課題を解決するため、請求
項9の発明では、請求項4ないし請求項8のいずれかに
おいて、前記医科又は歯科用ワークをいずれの方向にも
動けるワーク位置調整機構に取り付けた状態で加工する
ことを特徴とする医科又は歯科用ワークの加工装置を提
供するものである。
【0021】
【発明を実施するための形態及び実施例】 図1及び図
2により本発明を実施するための形態及び実施例につい
て説明する。図1及び図2において、このプラズマ加工
装置は、主にベース部材1 、ベース部材1 上に固定され
た支柱2 、支柱2に垂直でベース部材1 の上面と平行に
延びる支持アーム3 、支持アーム3 の先端部に固定され
たトーチホルダ4 、トーチホルダ4 に支承されるプラズ
マ接合トーチ5 、プラズマ加工トーチ5 に供給する電
力、冷却水、プラズマガス及び保護ガスとなる不活性ガ
スの流量を制御及び調整する電源及び操作部6 、ベース
部材1に固定されて人工骨など又は義歯用金属材料、あ
るいは骨接合用具のような医科又は歯科用被加工物(以
下ワークという)W を3次元の方位に対してその位置を
調整できるワーク位置調整機構7 、及びプラズマ加工ト
ーチ5 の先端部分とワーク位置調整機構7 の一部分と医
科又は歯科用ワークW とを選択的に包囲して小封止空間
を形成する小封止空間形成手段8 とからなる。
【0022】 支持アーム3 は必要に応じて外部からの
力により水平方向に旋回できる機構、あるいは上下動又
は進退可能な機構となっている。また、プラズマ加工ト
ーチ5 の位置の微調整を行うために、トーチホルダ4
は、プラズマ加工トーチ5 を支承するための円形穴を有
し、支持アーム3 の先端部に対して上下、前後、左右の
いずれか、あるいはこれらの二つ以上の方向に幾分動け
るようになっていると都合が良い。トーチホルダ4 はプ
ラズマ加工トーチ5 を電気的に絶縁するために電気絶縁
材料からなるのが好ましい。
【0023】 プラズマ加工トーチ5 は比較的小型で軽
量なものであり、本体部5aの上側に位置する操作部5b
を、プラズマ加工トーチ5 の中心軸線Y に沿って下方向
に押し下げることにより、図示しないが、操作部5bと一
緒に上下動する電極棒5Cがプラズマ加工トーチ5 のアノ
ードチップに接触し、パイロットアークが発生する。電
極棒5Cと医科又は歯科用ワークW との間には電圧がかか
っているので、パイロットアークを引き金として、電極
棒5Cと医科又は歯科用ワークW との間にプラズマアーク
が発生される。プラズマ加工トーチ5 にはその所定位置
にトーチ保持位置決め部材9 が装着されている。このト
ーチ保持位置決め部材はトーチホルダ4 の前記円形穴の
内径よりも大きな外径の鍔部9aとその円形穴の内径より
も幾分小さい外径をもつ部分とからなる。したがって、
トーチ保持位置決め部材9 の装着されたプラズマ加工ト
ーチ5 を上方からトーチホルダ4 の前記円形穴に挿入
し、トーチ保持位置決め部材9 をその円形穴に挿着する
ことにより、簡単にプラズマ加工トーチ5 をトーチホル
ダ4 にセットできる。
【0024】 電源及び操作部6 は、可撓性ケーブルL
1、L2、L3を通してプラズマ加工トーチ5 及び医科又は
歯科用ワークW に必要な電力を供給している。また、可
撓性の不活性ガス供給管L4、L5を通してプラズマ加工ト
ーチ5 にアルゴンガスのようなプラズマガスと保護ガス
を供給すると共に、可撓性の不活性ガス供給管L6を通し
て小封止空間形成手段8 により形成される小封止空間に
も不活性ガスを供給する。なお、図示していないが、電
源及び操作部6 はプラズマ加工トーチ5 に冷却水を循環
する水冷管11を流れる流量を調整するための操作機能も
有する。
【0025】 次に、ワーク位置調整機構7 はベース部
材1 に固定された第 1の部分7a、第 1の部分7aに対して
自由自在にどの方向(3次元空間) にも動ける第 2の部分
7b、上下方向に動ける第 3の部分7c、第 3の部分7cに対
して自由自在にどの方向(3次元空間) にも動ける第 4の
部分7d、単一操作で各部を同時にクランプできる第 5の
部分7e、及び第 4の部分7dに固定されていずれの方向に
にも容易に動けるワーク支承台7fからなる。
【0026】 小封止空間形成手段8 はプラズマ加工ト
ーチ5 の先端部分、医科又は歯科用ワークW 、及びワー
ク位置調整機構7 の一部分を包囲し、制限された空間内
に閉じることができる。小封止空間形成手段8 は二つに
分割されており、一方の第 1の手段には不活性ガスを供
給するガス供給管L6が接続されており、また他方の第 2
の手段には小封止空間の空気を排気するための排気管L7
が接続されている。第 1と第 2の手段を合わせて小封止
空間を形成した後、先ず真空装置(図示せず) などによ
り排気管L7からその空気を排出し、次にガス供給管L6か
ら不活性ガスを供給してその小封止空間を不活性ガスで
充満させる。
【0027】 また、この装置ではプラズマ加工トーチ
5 を医科又は歯科用ワークW の加工箇所へ極めて容易か
つ精確に位置決めするために、トーチ位置設定用治具10
を用いても良い。この治具10は、トーチ保持位置決め部
材9 に相当するものであり、トーチ保持位置決め部材9
の外径に等しい円筒部10a と、その円形中心から垂直に
延びる針棒部10b と、トーチ保持位置決め部材9 の鍔部
9aに相当する鍔部10c とからなる。トーチ位置設定用治
具10の鍔部10c の下端から針棒部10b の尖った先端まで
の長さL は、トーチ保持位置決め部材9 の鍔部9aの下端
からプラズマ加工トーチ5 のノズル5dの先端までの長さ
よりも数ミリないし5 ミリ程度長くなっている。したが
って、トーチ位置設定用治具10をホルダ4 にセットし、
針棒部10b の尖った先端が加工箇所に合致した位置でト
ーチホルダ4 を固定した状態で、そのトーチホルダ4 に
プラズマ加工トーチ5 をセットすることにより、プラズ
マ加工トーチ5 のノズル5dの先端が接合箇所の数ミリな
いし5 ミリ程度上方に位置することになる。このように
簡単、かつ高い精度でプラズマ加工トーチ5 を加工箇所
に位置決めできる。
【0028】 次にこの装置の動作を説明しながら、医
科又は歯科用ワークW が義歯の場合の製造方法を説明す
る。先ず、作業がし易く、かつワーク位置調整機構7 が
義歯W を好ましく接合可能な位置に設定できる位置へ支
持アーム3を動かす。次に義歯W をワーク位置調整機構
7 のワーク支承台7fに載置する。詳細には図示しない
が、ワーク支承台7fには鋼又は燐青銅のような弾性の大
きい金属材料からなる接地兼クランプ機構12が備えられ
ており、図 2に示すように互いに連結される一方の単冠
T 又は二つの単冠T を接地兼クランプ機構12で押さえる
ことにより、義歯のクランプと接合される単冠の通電路
が確保される。
【0029】 この状態で、支持アーム3 のトーチホル
ダ4 にトーチ位置設定用治具10をセットし、針棒部10b
の尖った先端が接合箇所に合致するようワーク位置調整
機構7 の第 2の部分7b、第 3の部分7c、及び第 4の部分
7dを調整し、合致したら第 5の部分であるクランプつま
み7eを回して固定する。しかる後、トーチ位置設定用治
具10をトーチホルダ4から外し、プラズマ各合トーチ5
に固定されたトーチ保持位置決め部材9 をトーチホルダ
4 にセットする。あるいは若干精度が低下するが、ワー
ク位置調整機構7 の第 2の部分7b、第 3の部分7c、及び
第 4の部分7dを調整して、接合箇所をプラズマ加工トー
チ5 の中心軸線Y 、つまり狭窄孔の真下の位置に合致さ
せ、クランプつまみ7eで各部分が動かないようにクラン
プする。このような操作により、プラズマ加工トーチ5
の中心軸線Y はそのトーチ5 に発生されるプラズマアー
クの中心軸線と合致し、ノズル5dは接合箇所の数ミリな
いし5 ミリ程度上方に位置することになる。ただし、プ
ラズマ加工トーチ5 の最先端がセラミック膜など耐熱電
気絶縁材料で被覆されている場合には、プラズマ加工ト
ーチ5 の先端を義歯W の接合箇所に当接させることがで
きる。
【0030】 次に小封止空間形成手段8 を手動で移動
させて義歯W を小封止空間に閉じ込め、その状態で図示
しない起動ボタンを押すと、吸引機構が先ず動作して、
その小封止空間の空気を排気管L7を通して外部へ排出す
る。次に、設定時間遅れてアルゴンガスのような不活性
ガスがガス供給管L6を通して前記小封止空間に供給され
ると共に、プラズマ加工トーチ5 にも供給され、プラズ
マ加工トーチ5 を通しても不活性ガスが前記小封止空間
に供給される。この排気から不活性ガスの充満までの時
間は1 秒程度から数秒の範囲で行われる。同時に電極棒
5cの周辺からノズル5dの小径のオリフィスを通してプラ
ズマガスが供給される。
【0031】 しかる後、プラズマ加工トーチ5 の操作
部5bを中心軸線Yに沿って押し下げて図2に示す電極棒
5cをノズル5dに接触させ、開放することにより、可撓性
ケーブルL1、L2を通して電力がプラズマ加工トーチ5 に
供給され、パイロットアークの発生の後、プラズマ加工
トーチ5 のノズル先端と義歯W の単冠T との間にプラズ
マアークPAが形成される。そのプラズマアークPAの熱に
よる接合は1 秒程度の時間で行われ、同様にして次の隣
接する単冠同士が連結することにより、非常に能率良
く、しかも強度の大きい義歯を得ることができる。な
お、このとき冷却水が通流していない場合には、プラズ
マ加工トーチ5 の保護のためにプラズマ加工トーチ5 が
稼働しない機構になっている。
【0032】 以上の実施例では単冠同士の接合につい
て述べたが、単冠と単冠、あるいは連結された単冠と単
冠とを結合するためのブリッジ金属部材と単冠との接合
も、前記実施例と同様に行うことができる。また、人又
は動物の人工骨材料などの接合についても本発明を同様
に適用できる。
【0033】
【発明の効果】 以上述べたように本発明によれば、医
科又は歯科用ワークを加工するのにプラズマアークによ
る高エネルギー密度の熱源を使用しているので、非常に
能率が良く、かつ経済性に優れ、しかも加工される金属
材料を溶融させて接合しているので十分に満足し得る機
械的強度が得られるなど実用上の効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を説明するための図であ
る。
【図2】 本発明を実施の形態を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1 ・・・ベース部材、 2 ・・・支柱 3 ・・・指示アーム、 4 ・・・トーチ
ホルダ 5 ・・・プラズマ加工トーチ、 6 ・・・電源及
び操作部 7 ・・・ワーク位置調整機構、 8 ・・・小封止
空間形成手段 9 ・・・トーチ保持位置決め部材、 10 ・・・トーチ
位置設定用治具 11・・・水冷管 12 ・・・接地兼
クランプ機構 W ・・・医科又は歯科用ワーク Y・・・プラズ
マアークの中心軸線 T ・・・義歯の単冠
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 隆則 東京都豊島区高田1丁目18番1号 オリジ ン電気株 式会社内 (72)発明者 関 正 東京都豊島区高田1丁目18番1号 オリジ ン電気株 式会社内 (72)発明者 堤 定美 京都府京都市右京区太秦森ケ前町2番地 (72)発明者 成田 源治 愛知県名古屋市南区豊田5丁目11番48号 イワタ ニガスネットワーク株式会社中部 事業部内 Fターム(参考) 4C060 LL13

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラズマアーク又はプラズマジェットの
    熱を利用して医科又は歯科用ワークの加工する方法であ
    って、所定の配列をされた個々の前記医科又は歯科用ワ
    ークの隣接するもの同士の両者にかかる加工箇所に前記
    プラズマアーク又はプラズマジェットを照射して、隣接
    する前記医科又は歯科用ワーク同士を溶融し、接合する
    ことを特徴とする医科又は歯科用ワークの加工方法。
  2. 【請求項2】 プラズマアーク又はプラズマジェットの
    熱を利用して医科又は歯科用ワークの加工する方法にお
    いて、前記プラズマアーク又はプラズマジェットの中心
    軸線に対応するトーチ位置設定用治具の中心軸線が加工
    箇所に一致するように前記トーチ位置設定用治具を予め
    位置合わせをし、しかる後に前記プラズマアーク又はプ
    ラズマジェットの中心軸線を前記トーチ位置設定用治具
    の中心軸線に一致させることを特徴とする医科又は歯科
    用ワークの加工方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2のいずれかにおい
    て、前記医科又は歯科用ワークを制限された小空間にお
    ける不活性ガス雰囲気中で溶融加工することを特徴とす
    る医科又は歯科用ワークの加工方法。
  4. 【請求項4】 プラズマトーチからのプラズマアーク又
    はプラズマジェットの熱を利用して医科又は歯科用ワー
    クを加工する加工装置において、前記プラズマトーチを
    支承するトーチホルダを備え、該トーチホルダにセット
    されるとき前記プラズマトーチの狭窄孔のほぼ中心を通
    る中心軸線に対応する位置に先端が位置するトーチ位置
    設定用治具を、前記医科又は歯科用ワークの加工前に前
    記トーチホルダにセットして、その先端が前記医科又は
    歯科用ワークの加工箇所に合致するよう位置合わせを行
    ってその位置に前記トーチホルダを固定し、該トーチホ
    ルダに前記プラズマトーチをセットして加工することを
    特徴とする医科又は歯科用ワークの加工装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、トーチ位置設定用治
    具は前記トーチホルダに保持される部分の径が前記プラ
    ズマトーチの前記トーチホルダに保持される部分の径に
    等しく、かつ前記トーチホルダに保持される部分から先
    端までの長さが前記プラズマトーチの前記トーチホルダ
    に保持される部分からその先端までの長さよりも幾分長
    いことを特徴とする医科又は歯科用ワークの加工装置。
  6. 【請求項6】 請求項4又は請求項5のいずれかにおい
    て、空気を排出する空気排気管を備える第1の小封止空
    間形成手段と第2の小封止空間形成手段とを備え、これ
    ら第1と第2の小封止空間形成手段とにより形成される
    小封止空間内に前記プラズマトーチから不活性ガスを供
    給し、充満させた状態で前記医科又は歯科用ワークの加
    工を行うことを特徴とする医科又は歯科用ワークの加工
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項4又は請求項5のいずれかにおい
    て、不活性ガスを供給するガス供給管を備える第1の小
    封止空間形成手段と空気を排出する空気排気管を備える
    第2の小封止空間形成手段とを備え、これら第1と第2
    の小封止空間形成手段とにより形成される小封止空間内
    に不活性ガスを充満させた状態で前記医科又は歯科用ワ
    ークの加工を行うことを特徴とする医科又は歯科用ワー
    クの加工装置。
  8. 【請求項8】 請求項6又は請求項7において、前記医
    科又は歯科用ワークを加工した後、前記医科又は歯科用
    ワークの加工箇所の温度が酸化し難い温度以下に下がる
    まで前記第1と第2の小封止空間形成手段とにより形成
    された小封止空間内に不活性のガスを充満させた状態を
    保持することを特徴とする医科又は歯科用ワークの加工
    装置。
  9. 【請求項9】 請求項4ないし請求項8のいずれかにお
    いて、前記医科又は歯科用ワークをいずれの方向にも動
    けるワーク位置調整機構に取り付けた状態で加工するこ
    とを特徴とする医科又は歯科用ワークの加工装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7228101B2 (en) 2002-12-17 2007-06-05 Sharp Kabushiki Kaisha Satellite broadcast reception converter
US8041502B2 (en) 2006-07-31 2011-10-18 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Engine misfire detection apparatus for internal combustion engine and engine misfire detection method
US8277616B2 (en) 2007-06-28 2012-10-02 Industrial Technology Research Institute Surface treating device and surface treating method
JP2017074259A (ja) * 2015-10-15 2017-04-20 ローランドディー.ジー.株式会社 人工歯作製装置

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