JP2000000120A - 歯間ブラシ - Google Patents
歯間ブラシInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 安全に使用することができ、繰り返し押し引
き移動させても容易に曲がることなくブラシ部分が常に
真っすぐな状態で使用することができる歯間ブラシを提
供すること。 【解決手段】 持ち柄部分１と先端芯２とを一体成形し
た樹脂成形品Ａの前記先端芯２の外周面に放射方向に突
出する植毛３を施してなるもの。また、前記先端芯２の
外周に、放射方向に突出するヒレ状突起４を突出形成し
てなるもの。
き移動させても容易に曲がることなくブラシ部分が常に
真っすぐな状態で使用することができる歯間ブラシを提
供すること。 【解決手段】 持ち柄部分１と先端芯２とを一体成形し
た樹脂成形品Ａの前記先端芯２の外周面に放射方向に突
出する植毛３を施してなるもの。また、前記先端芯２の
外周に、放射方向に突出するヒレ状突起４を突出形成し
てなるもの。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯間に溜まった食
事滓を取り除き、歯に生じた歯垢を除去するために使用
する歯間ブラシに関するものである。
事滓を取り除き、歯に生じた歯垢を除去するために使用
する歯間ブラシに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来のこの種の歯間ブラシは、図１３に
示したように、合成樹脂素材で棒状に成形した持ち柄部
分１１とブラシ体とからなり、ブラシ体は、０．１５〜
０．２ｍｍ程度の細い２本の金属ワイヤー１２を平行に
配して、その間に微細なナイロンモノフィラメント糸１
３を順次多数挟み込ませながら縒り合わせることによっ
て、ナイロンモノフィラメント糸１３を放射方向に向け
て螺旋状に突出させ、その突出フィラメント糸１３の長
さを後加工によって切り揃えて形成した螺旋ブラシ体Ｃ
であって、これを持ち柄部分１１の一端に軸方向に沿っ
て陥没形成した凹入穴１１ａに差し込んで接着固定させ
たものであった。
示したように、合成樹脂素材で棒状に成形した持ち柄部
分１１とブラシ体とからなり、ブラシ体は、０．１５〜
０．２ｍｍ程度の細い２本の金属ワイヤー１２を平行に
配して、その間に微細なナイロンモノフィラメント糸１
３を順次多数挟み込ませながら縒り合わせることによっ
て、ナイロンモノフィラメント糸１３を放射方向に向け
て螺旋状に突出させ、その突出フィラメント糸１３の長
さを後加工によって切り揃えて形成した螺旋ブラシ体Ｃ
であって、これを持ち柄部分１１の一端に軸方向に沿っ
て陥没形成した凹入穴１１ａに差し込んで接着固定させ
たものであった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】したがって、従来のこ
の種の歯間ブラシにあっては、歯間に差し込む強度部材
としての金属ワイヤー１２が、歯間に挿入するという必
要性から前記のように細線を使用せざるを得ないため
と、基部から先端まで同じ太さであるためとに起因し
て、軸方向の圧縮力に弱く、使用時に殊に基部近くが容
易に曲がり変形し押圧方向への繰り返し挿入には注意を
必要とするものであった。また、先端部に金属ワイヤー
１２が突出しているため、挿入初期に歯茎を損傷しない
ように細心の注意を払う必要のあるものであった。
の種の歯間ブラシにあっては、歯間に差し込む強度部材
としての金属ワイヤー１２が、歯間に挿入するという必
要性から前記のように細線を使用せざるを得ないため
と、基部から先端まで同じ太さであるためとに起因し
て、軸方向の圧縮力に弱く、使用時に殊に基部近くが容
易に曲がり変形し押圧方向への繰り返し挿入には注意を
必要とするものであった。また、先端部に金属ワイヤー
１２が突出しているため、挿入初期に歯茎を損傷しない
ように細心の注意を払う必要のあるものであった。
【０００４】そこで、本発明は、このような従来の歯間
ブラシが有していた課題を解決し、安全に使用すること
ができ、繰り返し押し引き移動させても容易に曲がるこ
となくブラシ部分が常に真っすぐな状態で使用すること
ができる歯間ブラシを提供しようとするものである。
ブラシが有していた課題を解決し、安全に使用すること
ができ、繰り返し押し引き移動させても容易に曲がるこ
となくブラシ部分が常に真っすぐな状態で使用すること
ができる歯間ブラシを提供しようとするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】該目的を達成するための
本発明にいう歯間ブラシの一つの構成を、実施例におい
て使用した符号を用いて説明すると、持ち柄部分１と先
端芯２とを一体成形した樹脂成形品Ａの前記先端芯２の
外周面に放射方向に突出する植毛３を施してなる構成と
したものである。
本発明にいう歯間ブラシの一つの構成を、実施例におい
て使用した符号を用いて説明すると、持ち柄部分１と先
端芯２とを一体成形した樹脂成形品Ａの前記先端芯２の
外周面に放射方向に突出する植毛３を施してなる構成と
したものである。
【０００６】他の一つの構成は、持ち柄部分１と先端芯
２とを一体成形した樹脂成形品Ａの前記先端芯２の外周
に、放射方向に突出するヒレ状突起４を突出形成してな
る構成としたものである。
２とを一体成形した樹脂成形品Ａの前記先端芯２の外周
に、放射方向に突出するヒレ状突起４を突出形成してな
る構成としたものである。
【０００７】
【発明の実施の形態】本発明は、このような構成とした
ものであって、その実施に当たっては、前者の場合、先
端芯２への植毛３は、例えば電着植毛手段によって行え
ば植毛が容易で、植毛したフィラメントの長さを予め設
定した一定長さに自動的に揃えることができ、後加工を
必要としないという利点を享受することができる。ま
た、持ち柄部分１と先端芯２との成形樹脂素材は特に限
定する意図はないが、例えばナイロン樹脂によって一体
成形した場合には、先端芯２は細くても弾性と反発性に
富み、容易に折れたり塑性変形することがないという点
で好ましい。
ものであって、その実施に当たっては、前者の場合、先
端芯２への植毛３は、例えば電着植毛手段によって行え
ば植毛が容易で、植毛したフィラメントの長さを予め設
定した一定長さに自動的に揃えることができ、後加工を
必要としないという利点を享受することができる。ま
た、持ち柄部分１と先端芯２との成形樹脂素材は特に限
定する意図はないが、例えばナイロン樹脂によって一体
成形した場合には、先端芯２は細くても弾性と反発性に
富み、容易に折れたり塑性変形することがないという点
で好ましい。
【０００８】また、後者のヒレ状突起４を形成するに当
たっては、例えばシリコンゴム材を用いて別途に成形品
Ｂを形成し、これを前記先端芯２に外嵌させて固着した
ものとすると、持ち柄部分１と先端芯２とを一体成形し
た成形品Ａとの２つの部材のみによって容易に歯間ブラ
シを完成させることができる。
たっては、例えばシリコンゴム材を用いて別途に成形品
Ｂを形成し、これを前記先端芯２に外嵌させて固着した
ものとすると、持ち柄部分１と先端芯２とを一体成形し
た成形品Ａとの２つの部材のみによって容易に歯間ブラ
シを完成させることができる。
【０００９】
【実施例】以下本発明の実施例について図面に基づいて
説明する。図中、図１及び図２は本発明の第１実施例を
示した図であって、図１は全体の構造を示し、図２は図
１におけるII−II線に沿って切断した断面構造を示して
いる。
説明する。図中、図１及び図２は本発明の第１実施例を
示した図であって、図１は全体の構造を示し、図２は図
１におけるII−II線に沿って切断した断面構造を示して
いる。
【００１０】而して、この実施例に示した歯間ブラシ
は、断面円形の棒状で先端（図において上端）近く部分
にキャップ係合用突出リング部分を備えた持ち柄部分１
と、その先端部に断面円形で先細り状の先端芯２とを、
ナイロン樹脂で一体的に成形した樹脂成形品Ａを形成す
る。次いで、この樹脂成形品Ａの先端芯２の外周面に、
図２のように、放射方向に突出する植毛３を電着植毛手
段によって形成したものである。符号ｃは、ブラシ部分
の保護カバーである。
は、断面円形の棒状で先端（図において上端）近く部分
にキャップ係合用突出リング部分を備えた持ち柄部分１
と、その先端部に断面円形で先細り状の先端芯２とを、
ナイロン樹脂で一体的に成形した樹脂成形品Ａを形成す
る。次いで、この樹脂成形品Ａの先端芯２の外周面に、
図２のように、放射方向に突出する植毛３を電着植毛手
段によって形成したものである。符号ｃは、ブラシ部分
の保護カバーである。
【００１１】図３は、該実施例にいう先端芯２の断面形
状を、前記断面円形のもの以外についての断面形状を例
示したもので、２ａは楕円形、２ｂは長円形、２ｃは正
方形状、２ｄは八角形状を示したものである。図４は、
前記実施例にいう持ち柄部分１の断面形状を、断面円形
以外の断面形状について例示したもので、１ａは円形の
外周面に多数の縦溝を形成したもの、１ｂは正方形状、
１ｃは六角形の外周面に縦溝を形成した形状を示したも
のである。
状を、前記断面円形のもの以外についての断面形状を例
示したもので、２ａは楕円形、２ｂは長円形、２ｃは正
方形状、２ｄは八角形状を示したものである。図４は、
前記実施例にいう持ち柄部分１の断面形状を、断面円形
以外の断面形状について例示したもので、１ａは円形の
外周面に多数の縦溝を形成したもの、１ｂは正方形状、
１ｃは六角形の外周面に縦溝を形成した形状を示したも
のである。
【００１２】図５乃至図７は、それぞれ更に別の実施例
について示してもので、図５に示したものは、先端芯２
を持ち柄部分１に対して角度を持たせて形成したもの。
図６に示したものは、前記第１実施例における持ち柄部
分１の下端に食べ滓除去用のピック５を一体的に形成し
たもの。図７に示した実施例は、先端芯２の先端部分を
植毛のない領域とし、この部分を食べ滓除去用のピック
５に形成したものである。
について示してもので、図５に示したものは、先端芯２
を持ち柄部分１に対して角度を持たせて形成したもの。
図６に示したものは、前記第１実施例における持ち柄部
分１の下端に食べ滓除去用のピック５を一体的に形成し
たもの。図７に示した実施例は、先端芯２の先端部分を
植毛のない領域とし、この部分を食べ滓除去用のピック
５に形成したものである。
【００１３】図８乃至図１０に示した実施例は、前記実
施例における植毛３に変えてヒレ状突起４を形成した実
施例に関するものである。該実施例に示した歯間ブラシ
Ａは、前記と同様に、持ち柄部分１と先端芯２とを一体
成形した樹脂成形品Ａとは別に、平面視において放射方
向に四方向に突出し、正面視においてノコ歯状に凹凸さ
せたヒレ状突起４を突出形成した成形品をシリコンゴム
材によって成形し、このシリコンゴム成形品Ｂを前記先
端芯２の外周に外嵌して接着剤で固着したものである。
施例における植毛３に変えてヒレ状突起４を形成した実
施例に関するものである。該実施例に示した歯間ブラシ
Ａは、前記と同様に、持ち柄部分１と先端芯２とを一体
成形した樹脂成形品Ａとは別に、平面視において放射方
向に四方向に突出し、正面視においてノコ歯状に凹凸さ
せたヒレ状突起４を突出形成した成形品をシリコンゴム
材によって成形し、このシリコンゴム成形品Ｂを前記先
端芯２の外周に外嵌して接着剤で固着したものである。
【００１４】図１１及び図１２は、この実施例における
ヒレ状突起４の変形例を示したものであって、図１１の
ものは放射方向六方向に突出させたもの。図１２のもの
は、放射方向八方向に突出させ、突出長さに変化をもた
せたものである。
ヒレ状突起４の変形例を示したものであって、図１１の
ものは放射方向六方向に突出させたもの。図１２のもの
は、放射方向八方向に突出させ、突出長さに変化をもた
せたものである。
【００１５】以上本発明の代表的と思われる実施例につ
いて説明したが、本発明は必ずしもこれらの実施例に示
した構造のみに限定されるものではなく、本発明にいう
前記の構成要件を備え、かつ、本発明にいう目的を達成
し、以下にいう効果を有する範囲内において適宜改変し
て実施することができるものである。
いて説明したが、本発明は必ずしもこれらの実施例に示
した構造のみに限定されるものではなく、本発明にいう
前記の構成要件を備え、かつ、本発明にいう目的を達成
し、以下にいう効果を有する範囲内において適宜改変し
て実施することができるものである。
【００１６】
【発明の効果】以上の説明から既に明らかなように、植
毛部の強度部材を構成する先端芯を樹脂成形品としてあ
るため、安全に使用することができ、繰り返し押し引き
移動させても容易に曲がることがなく、ブラシ部分が常
に真っすぐな状態で使用することができるという顕著な
効果を有し、かつ、成形が容易で均質のものを量産化し
易いという効果を期待することが出来るに至ったのであ
る。
毛部の強度部材を構成する先端芯を樹脂成形品としてあ
るため、安全に使用することができ、繰り返し押し引き
移動させても容易に曲がることがなく、ブラシ部分が常
に真っすぐな状態で使用することができるという顕著な
効果を有し、かつ、成形が容易で均質のものを量産化し
易いという効果を期待することが出来るに至ったのであ
る。
【図１】本発明の第１実施例を示した正面図。
【図２】図１中のII−II線に沿った拡大断面図。
【図３】先端芯の変形例を示した切断端面図。
【図４】持ち柄部分の変形例を示した切断端面図。
【図５】第２実施例を示した正面図。
【図６】第３実施例を示した正面図。
【図７】第４実施例を示した正面図。
【図８】第５実施例を示した正面図。
【図９】図８中のIX−IX線に沿った拡大断面図。
【図１０】図８のヒレ状突起を縦断した拡大正面図。
【図１１】別実施例を示す図９相当部分の断面図。
【図１２】更に別実施例を示す図９相当部分の断面図。
【図１３】従来例を示した中央一部破断正面図。
１ 持ち柄部分 ２ 先端芯 ３ 植毛 ４ ヒレ状突起 ５ ピック Ａ 樹脂成形品 Ｂ 成形品
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成１１年４月１９日（１９９９．４．１
９）
９）
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正２】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００５
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００５】
【課題を解決するための手段】該目的を達成するための
本発明にいう歯間ブラシの一つの構成を、実施例におい
て使用した符号を用いて説明すると、持ち柄部分１と先
端芯２とを一体成形した樹脂成形品Ａの前記先端芯２の
外周面に放射方向に突出する植毛３を施し、該植毛３が
電着植毛手段によって形成してある構成としたものであ
る。
本発明にいう歯間ブラシの一つの構成を、実施例におい
て使用した符号を用いて説明すると、持ち柄部分１と先
端芯２とを一体成形した樹脂成形品Ａの前記先端芯２の
外周面に放射方向に突出する植毛３を施し、該植毛３が
電着植毛手段によって形成してある構成としたものであ
る。
【手続補正３】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００６
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００６】他の一つの構成は、持ち柄部分１と先端芯
２とを一体成形した樹脂成形品Ａの前記先端芯２の外周
に、平面視において放射方向に突出し、正面視において
ノコ歯状に凹凸するヒレ状突起４を突出形成したシリコ
ンゴム成形品Ｂを別途成形して先端芯２に外嵌固着して
なる構成としたものである。
２とを一体成形した樹脂成形品Ａの前記先端芯２の外周
に、平面視において放射方向に突出し、正面視において
ノコ歯状に凹凸するヒレ状突起４を突出形成したシリコ
ンゴム成形品Ｂを別途成形して先端芯２に外嵌固着して
なる構成としたものである。
【手続補正４】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００７
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００７】
【発明の実施の形態】本発明は、このような構成とした
ものであって、その実施に当たっては、前者の場合、先
端芯２への植毛３は、電着植毛手段によって行うもので
あるから植毛が容易で、植毛したフィラメントの長さを
予め設定した一定長さに自動的に揃えることができ、後
加工を必要としないという利点を享受することができ
る。また、持ち柄部分１と先端芯２との成形樹脂素材は
特に限定する意図はないが、例えばナイロン樹脂によっ
て一体成形した場合には、先端芯２は細くても弾性と反
発性に富み、容易に折れたり塑性変形することがないと
いう点で好ましい。
ものであって、その実施に当たっては、前者の場合、先
端芯２への植毛３は、電着植毛手段によって行うもので
あるから植毛が容易で、植毛したフィラメントの長さを
予め設定した一定長さに自動的に揃えることができ、後
加工を必要としないという利点を享受することができ
る。また、持ち柄部分１と先端芯２との成形樹脂素材は
特に限定する意図はないが、例えばナイロン樹脂によっ
て一体成形した場合には、先端芯２は細くても弾性と反
発性に富み、容易に折れたり塑性変形することがないと
いう点で好ましい。
【手続補正５】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００８
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００８】また、後者のヒレ状突起４を形成するに当
たっては、例えばシリコンゴム材を用いて別途に成形品
Ｂを形成し、これを前記先端芯２に外嵌させて固着した
ものとすることによって、持ち柄部分１と先端芯２とを
一体成形した成形品Ａとの２つの部材のみによって容易
に歯間ブラシを完成させることができる。
たっては、例えばシリコンゴム材を用いて別途に成形品
Ｂを形成し、これを前記先端芯２に外嵌させて固着した
ものとすることによって、持ち柄部分１と先端芯２とを
一体成形した成形品Ａとの２つの部材のみによって容易
に歯間ブラシを完成させることができる。
【手続補正６】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００１６
【補正方法】変更
【補正内容】
【００１６】
【発明の効果】以上の説明から既に明らかなように、植
毛部の強度部材を構成する先端芯を樹脂成形品とし、植
毛を電着植毛させてあるため、植毛が容易で、植毛した
フィラメントの長さを予め設定した一定長さに自動的に
揃えることができ、後加工を必要としないという利点を
享受することができ、また、安全に使用することがで
き、繰り返し押し引き移動させても容易に曲がることが
なく、ブラシ部分が常に真っすぐな状態で使用すること
ができるという顕著な効果を有する。また、請求項２の
平面視において放射方向に突出し、正面視においてノコ
歯状に凹凸するヒレ状突起４を突出形成したものを先端
芯に外嵌固着させたものにあっては、ノコ歯状に凹凸に
よって歯間の食事滓や歯垢を確実に除去し易く、かつ、
成形が容易で均質のものを量産化し易いという効果を期
待することが出来るに至ったのである。 ─────────────────────────────────────────────────────
毛部の強度部材を構成する先端芯を樹脂成形品とし、植
毛を電着植毛させてあるため、植毛が容易で、植毛した
フィラメントの長さを予め設定した一定長さに自動的に
揃えることができ、後加工を必要としないという利点を
享受することができ、また、安全に使用することがで
き、繰り返し押し引き移動させても容易に曲がることが
なく、ブラシ部分が常に真っすぐな状態で使用すること
ができるという顕著な効果を有する。また、請求項２の
平面視において放射方向に突出し、正面視においてノコ
歯状に凹凸するヒレ状突起４を突出形成したものを先端
芯に外嵌固着させたものにあっては、ノコ歯状に凹凸に
よって歯間の食事滓や歯垢を確実に除去し易く、かつ、
成形が容易で均質のものを量産化し易いという効果を期
待することが出来るに至ったのである。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成１１年６月３０日（１９９９．６．３
０）
０）
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 歯間ブラシ
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯間に溜まった食
事滓を取り除き、歯に生じた歯垢を除去するために使用
する歯間ブラシに関するものである。
事滓を取り除き、歯に生じた歯垢を除去するために使用
する歯間ブラシに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来のこの種の歯間ブラシは、図８に示
したように、合成樹脂素材で棒状に成形した持ち柄部分
１１とブラシ体とからなり、ブラシ体は、０．１５〜
０．２ｍｍ程度の細い２本の金属ワイヤー１２を平行に
配して、その間に微細なナイロンモノフィラメント糸１
３を順次多数挟み込ませながら縒り合わせることによっ
て、ナイロンモノフィラメント糸１３を放射方向に向け
て螺旋状に突出させ、その突出フィラメント糸１３の長
さを後加工によって切り揃えて形成した螺旋ブラシ体Ｃ
であって、これを持ち柄部分１１の一端に軸方向に沿っ
て陥没形成した凹入穴１１ａに差し込んで接着固定させ
たものであった。
したように、合成樹脂素材で棒状に成形した持ち柄部分
１１とブラシ体とからなり、ブラシ体は、０．１５〜
０．２ｍｍ程度の細い２本の金属ワイヤー１２を平行に
配して、その間に微細なナイロンモノフィラメント糸１
３を順次多数挟み込ませながら縒り合わせることによっ
て、ナイロンモノフィラメント糸１３を放射方向に向け
て螺旋状に突出させ、その突出フィラメント糸１３の長
さを後加工によって切り揃えて形成した螺旋ブラシ体Ｃ
であって、これを持ち柄部分１１の一端に軸方向に沿っ
て陥没形成した凹入穴１１ａに差し込んで接着固定させ
たものであった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】したがって、従来のこ
の種の歯間ブラシにあっては、歯間に差し込む強度部材
としての金属ワイヤー１２が、歯間に挿入するという必
要性から前記のように細線を使用せざるを得ないため
と、基部から先端まで同じ太さであるためとに起因し
て、軸方向の圧縮力に弱く、使用時に殊に基部近くが容
易に曲がり変形し押圧方向への繰り返し挿入には注意を
必要とするものであった。また、先端部に金属ワイヤー
１２が突出しているため、挿入初期に歯茎を損傷しない
ように細心の注意を払う必要のあるものであった。
の種の歯間ブラシにあっては、歯間に差し込む強度部材
としての金属ワイヤー１２が、歯間に挿入するという必
要性から前記のように細線を使用せざるを得ないため
と、基部から先端まで同じ太さであるためとに起因し
て、軸方向の圧縮力に弱く、使用時に殊に基部近くが容
易に曲がり変形し押圧方向への繰り返し挿入には注意を
必要とするものであった。また、先端部に金属ワイヤー
１２が突出しているため、挿入初期に歯茎を損傷しない
ように細心の注意を払う必要のあるものであった。
【０００４】そこで、本発明は、このような従来の歯間
ブラシが有していた課題を解決し、安全に使用すること
ができ、繰り返し押し引き移動させても容易に曲がるこ
となくブラシ部分が常に真っすぐな状態で使用すること
ができる歯間ブラシを提供しようとするものである。
ブラシが有していた課題を解決し、安全に使用すること
ができ、繰り返し押し引き移動させても容易に曲がるこ
となくブラシ部分が常に真っすぐな状態で使用すること
ができる歯間ブラシを提供しようとするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】該目的を達成するための
本発明にいう歯間ブラシの一つの構成を、実施例におい
て使用した符号を用いて説明すると、持ち柄部分１と先
端芯２とを一体成形した樹脂成形品Ａの前記先端芯２の
外周面に放射方向に突出する植毛３を施し、該植毛３が
電着植毛手段によって形成してある構成としたものであ
る。
本発明にいう歯間ブラシの一つの構成を、実施例におい
て使用した符号を用いて説明すると、持ち柄部分１と先
端芯２とを一体成形した樹脂成形品Ａの前記先端芯２の
外周面に放射方向に突出する植毛３を施し、該植毛３が
電着植毛手段によって形成してある構成としたものであ
る。
【０００６】
【発明の実施の形態】本発明は、このような構成とした
ものであって、その実施に当たっては、先端芯２への植
毛３は、電着植毛手段によって行うものであるから植毛
が容易で、植毛したフィラメントの長さを予め設定した
一定長さに自動的に揃えることができ、後加工を必要と
しないという利点を享受することができる。また、持ち
柄部分１と先端芯２との成形樹脂素材は特に限定する意
図はないが、例えばナイロン樹脂によって一体成形した
場合には、先端芯２は細くても弾性と反発性に富み、容
易に折れたり塑性変形することがないという点で好まし
い。
ものであって、その実施に当たっては、先端芯２への植
毛３は、電着植毛手段によって行うものであるから植毛
が容易で、植毛したフィラメントの長さを予め設定した
一定長さに自動的に揃えることができ、後加工を必要と
しないという利点を享受することができる。また、持ち
柄部分１と先端芯２との成形樹脂素材は特に限定する意
図はないが、例えばナイロン樹脂によって一体成形した
場合には、先端芯２は細くても弾性と反発性に富み、容
易に折れたり塑性変形することがないという点で好まし
い。
【０００７】
【実施例】以下本発明の実施例について図面に基づいて
説明する。図中、図１及び図２は本発明の第１実施例を
示した図であって、図１は全体の構造を示し、図２は図
１におけるＡ−Ａ線に沿って切断した断面構造を示して
いる。
説明する。図中、図１及び図２は本発明の第１実施例を
示した図であって、図１は全体の構造を示し、図２は図
１におけるＡ−Ａ線に沿って切断した断面構造を示して
いる。
【０００８】而して、この実施例に示した歯間ブラシ
は、断面円形の棒状で先端（図において上端）近く部分
にキャップ係合用突出リング部分を備えた持ち柄部分１
と、その先端部に断面円形で先細り状の先端芯２とを、
ナイロン樹脂で一体的に成形した樹脂成形品Ａを形成す
る。次いで、この樹脂成形品Ａの先端芯２の外周面に、
図２のように、放射方向に突出する植毛３を電着植毛手
段によって形成したものである。符号ｃは、ブラシ部分
の保護カバーである。
は、断面円形の棒状で先端（図において上端）近く部分
にキャップ係合用突出リング部分を備えた持ち柄部分１
と、その先端部に断面円形で先細り状の先端芯２とを、
ナイロン樹脂で一体的に成形した樹脂成形品Ａを形成す
る。次いで、この樹脂成形品Ａの先端芯２の外周面に、
図２のように、放射方向に突出する植毛３を電着植毛手
段によって形成したものである。符号ｃは、ブラシ部分
の保護カバーである。
【０００９】図３は、該実施例にいう先端芯２の断面形
状を、前記断面円形のもの以外についての断面形状を例
示したもので、２ａは楕円形、２ｂは長円形、２ｃは正
方形状、２ｄは八角形状を示したものである。図４は、
前記実施例にいう持ち柄部分１の断面形状を、断面円形
以外の断面形状について例示したもので、１ａは円形の
外周面に多数の縦溝を形成したもの、１ｂは正方形状、
１ｃは六角形の外周面に縦溝を形成した形状を示したも
のである。
状を、前記断面円形のもの以外についての断面形状を例
示したもので、２ａは楕円形、２ｂは長円形、２ｃは正
方形状、２ｄは八角形状を示したものである。図４は、
前記実施例にいう持ち柄部分１の断面形状を、断面円形
以外の断面形状について例示したもので、１ａは円形の
外周面に多数の縦溝を形成したもの、１ｂは正方形状、
１ｃは六角形の外周面に縦溝を形成した形状を示したも
のである。
【００１０】図５乃至図７は、それぞれ更に別の実施例
について示してもので、図５に示したものは、先端芯２
を持ち柄部分１に対して角度を持たせて形成したもの。
図６に示したものは、前記第１実施例における持ち柄部
分１の下端に食べ滓除去用のピック５を一体的に形成し
たもの。図７に示した実施例は、先端芯２の先端部分を
植毛のない領域とし、この部分を食べ滓除去用のピック
５に形成したものである。
について示してもので、図５に示したものは、先端芯２
を持ち柄部分１に対して角度を持たせて形成したもの。
図６に示したものは、前記第１実施例における持ち柄部
分１の下端に食べ滓除去用のピック５を一体的に形成し
たもの。図７に示した実施例は、先端芯２の先端部分を
植毛のない領域とし、この部分を食べ滓除去用のピック
５に形成したものである。
【００１１】以上本発明の代表的と思われる実施例につ
いて説明したが、本発明は必ずしもこれらの実施例に示
した構造のみに限定されるものではなく、本発明にいう
前記の構成要件を備え、かつ、本発明にいう目的を達成
し、以下にいう効果を有する範囲内において適宜改変し
て実施することができるものである。
いて説明したが、本発明は必ずしもこれらの実施例に示
した構造のみに限定されるものではなく、本発明にいう
前記の構成要件を備え、かつ、本発明にいう目的を達成
し、以下にいう効果を有する範囲内において適宜改変し
て実施することができるものである。
【００１２】
【発明の効果】以上の説明から既に明らかなように、植
毛部の強度部材を構成する先端芯を樹脂成形品とし、植
毛を電着植毛させてあるため、植毛が容易で、植毛した
フィラメントの長さを予め設定した一定長さに自動的に
揃えることができ、後加工を必要としないという利点を
享受することができ、また、安全に使用することがで
き、繰り返し押し引き移動させても容易に曲がることが
なく、ブラシ部分が常に真っすぐな状態で使用すること
ができるという顕著な効果を有する。
毛部の強度部材を構成する先端芯を樹脂成形品とし、植
毛を電着植毛させてあるため、植毛が容易で、植毛した
フィラメントの長さを予め設定した一定長さに自動的に
揃えることができ、後加工を必要としないという利点を
享受することができ、また、安全に使用することがで
き、繰り返し押し引き移動させても容易に曲がることが
なく、ブラシ部分が常に真っすぐな状態で使用すること
ができるという顕著な効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１実施例を示した正面図。
【図２】図１中のＡ−Ａ線に沿った拡大断面図。
【図３】先端芯の変形例を示した切断端面図。
【図４】持ち柄部分の変形例を示した切断端面図。
【図５】第２実施例を示した正面図。
【図６】第３実施例を示した正面図。
【図７】第４実施例を示した正面図。
【図８】従来例を示した中央一部破断正面図。
【符号の説明】 １ 持ち柄部分 ２ 先端芯 ３ 植毛
【手続補正２】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図１
【補正方法】変更
【補正内容】
【図１】
【手続補正３】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図８
【補正方法】変更
【補正内容】
【図８】
【手続補正４】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図９
【補正方法】削除
【手続補正５】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図１０
【補正方法】削除
【手続補正６】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図１１
【補正方法】削除
【手続補正７】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図１２
【補正方法】削除
【手続補正８】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図１３
【補正方法】削除
Claims (4)
- 【請求項１】 持ち柄部分(1)と先端芯(2)とを一体成形
した樹脂成形品(A)の前記先端芯(2)の外周面に放射方向
に突出する植毛(3)を施してなる歯間ブラシ。 - 【請求項２】 植毛(3)が電着植毛手段によって形成し
たものである請求項１に記載の歯間ブラシ。 - 【請求項３】 持ち柄部分(1)と先端芯(2)とを一体成形
した樹脂成形品(A)の前記先端芯(2)の外周に、放射方向
に突出するヒレ状突起(4)を突出形成してなる歯間ブラ
シ。 - 【請求項４】 ヒレ状突起(4)が、別途成形したシリコ
ンゴム成形品(B)を先端芯(2)に外嵌固着したものである
請求項３に記載の歯間ブラシ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18159598A JP2990353B1 (ja) | 1998-06-12 | 1998-06-12 | 歯間ブラシ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18159598A JP2990353B1 (ja) | 1998-06-12 | 1998-06-12 | 歯間ブラシ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2990353B1 JP2990353B1 (ja) | 1999-12-13 |
| JP2000000120A true JP2000000120A (ja) | 2000-01-07 |
Family
ID=16103566
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18159598A Expired - Fee Related JP2990353B1 (ja) | 1998-06-12 | 1998-06-12 | 歯間ブラシ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2990353B1 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006212136A (ja) * | 2005-02-02 | 2006-08-17 | Sunstar Inc | 歯間清掃具およびその製造方法 |
| WO2009150964A1 (ja) * | 2008-06-13 | 2009-12-17 | ライオン株式会社 | 歯間ブラシの製造方法及び歯間ブラシ |
| US7721379B2 (en) | 2003-11-18 | 2010-05-25 | Atsushi Takahashi | Small-diameter resin twisted brush |
| JP2019080613A (ja) * | 2017-10-27 | 2019-05-30 | 株式会社辰豊 | 歯間ブラシ |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5768629U (ja) * | 1980-10-13 | 1982-04-24 | ||
| JPS62111424U (ja) * | 1985-12-30 | 1987-07-16 | ||
| JPH0322723U (ja) * | 1989-07-19 | 1991-03-08 | ||
| JPH0385013U (ja) * | 1989-12-20 | 1991-08-28 |
-
1998
- 1998-06-12 JP JP18159598A patent/JP2990353B1/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5768629U (ja) * | 1980-10-13 | 1982-04-24 | ||
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7721379B2 (en) | 2003-11-18 | 2010-05-25 | Atsushi Takahashi | Small-diameter resin twisted brush |
| JP2006212136A (ja) * | 2005-02-02 | 2006-08-17 | Sunstar Inc | 歯間清掃具およびその製造方法 |
| JP4581716B2 (ja) * | 2005-02-02 | 2010-11-17 | サンスター株式会社 | 歯間清掃具およびその製造方法 |
| WO2009150964A1 (ja) * | 2008-06-13 | 2009-12-17 | ライオン株式会社 | 歯間ブラシの製造方法及び歯間ブラシ |
| JP4892631B2 (ja) * | 2008-06-13 | 2012-03-07 | ライオン株式会社 | 歯間ブラシの製造方法及び歯間ブラシ |
| JP2019080613A (ja) * | 2017-10-27 | 2019-05-30 | 株式会社辰豊 | 歯間ブラシ |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2990353B1 (ja) | 1999-12-13 |
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