JP2000000011U - 容量型センサ - Google Patents

容量型センサ

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JP2000000011U JP000628U JP62899U JP2000000011U JP 2000000011 U JP2000000011 U JP 2000000011U JP 000628 U JP000628 U JP 000628U JP 62899 U JP62899 U JP 62899U JP 2000000011 U JP2000000011 U JP 2000000011U
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silicon diaphragm
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エイチ.ブリス ロバート
エル.スインダル ジェームス
ジェイ.ワインガンド ウオルター
ビイ.ブレーム チャールズ
デイ.メイヤー ハロルド
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ブリード・オートモティブ・テクノロジィ・インク
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    • G01L1/24Measuring force or stress, in general by measuring variations of optical properties of material when it is stressed, e.g. by photoelastic stress analysis using infrared, visible light, ultraviolet
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    • G01L9/0041Transmitting or indicating the displacement of flexible diaphragms
    • G01L9/0072Transmitting or indicating the displacement of flexible diaphragms using variations in capacitance
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シリコン−ガラス−シリコン型の容量型圧力セ
ンサにおいて、誘電スペーサの経年変化による誘電ドリ
フトの影響を減少して、センサ全体としての誘電ドリフ
トを減少させる。 【解決手段】導電性のシリコン基盤112と、変形可能
なシリコンダイアフラム111と、シリコン基盤112
とシリコンダイアフラム111間に介挿されるととも
に、検出面に作用する物理的変化によるシリコンダイア
フラム111の弾性変形によって容量が変化する可変容
量気密室を形成する非導電性、誘電性スペーサ116
と、によって構成される容量型センサにおいて、誘電性
スペーサ116の持つ容量を、センサ全体の容量に対し
て20乃至25%以下とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、検出する圧力の変動に応じて容量が変化する容量型圧力センサに 関するもので、特に、圧力変動に応じて変位するシリコン製のダイアフラムを用 いたシリコン重畳(Silicon-on-Silicon)型の小型圧力センサに関するものであ る。さらに、本考案は、二つのシリコンダイアフラム間にガラスを介挿して、固 定シリコン基盤の上方にシリコンダイアフラムをガラス壁によって支持するよう に構成したシリコン−ガラス−シリコン(Silicon-Glass-Silicon)型の圧力セ ンサに関するもので、さらにセンサに生じる誘電ドリフトを減少させる技術に関 するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の容量型圧力センサは、容量型トランスデューサ、マイクロフォン、ラ プチャディスク(rupture disc)、共振器、バイブレータ等に用いられている。 これらの用途の多くにおいて、圧力センサの小型化が望まれている。例えば、こ の種のセンサにおいて求められる大きさは、8mm×8mm程度の大きさである 。
【0003】 シリコン製容量型圧力センサは、従来より知られており、例えばポーリ(Poly e)に付与されたアメリカ特許第3,634,727号明細書には、所定の空隙 を存して対向するシリコン板を共晶金属バンドによって連結した構成が開示され ており、測定する圧力に応じて空隙の容量を変化させることによって、圧力に応 じた容量信号を発生するように構成されている。従って、この種の圧力センサは 、圧力によって生じる薄いダイアフラムの変形によって、圧力の検出を行ってい る。すなわち、可変容量を形成する二つの対向面間の距離をダイアフラムの変形 によって変化させ、この容量変化を検出することによって、圧力の測定を行うも のである。
【0004】 航空宇宙工学製品等の、高精度を要するセンサの場合、この種の圧力センサに より達成され得る精度は、120℃程度の比較的高温での、例えば20年以上の 長期間に圧力検出要素に生じるドリフトによって制限されている。
【0005】 従来より公知のシリコン−ガラス−シリコン型の圧力センサの代表的な構成を 図4及び図5に示す。この図4及び図5の構成は、本考案の直接の従来技術を構 成するものであって、誘電層によって形成され、センサの検出空隙の周囲に形成 された誘電性スペーサによって、検出要素の容量の約50%を形成している。ホ ウケイ酸ガラス等で形成されるこの誘電性スペーサに生じる経年変化及びドリフ トは、以下に“Cp”と表され、この誘電性スペーサの経年変化及びドリフトが 、検出要素のドリフトの主な原因となる。
【0006】 図4及び図5に示すように、シリコン重畳型圧力センサ又はトランスデューサ 10の外形は、矩形形状に形成されており、内部の機能部Ccは、図4に示すよ うに、円形又は円筒形に形成されている。この機能部Ccには、導電性を有し、 矩形に形成され、可とう性を有し、かつ適当にドーピングされた上側シリコンダ イアフラム11と、導電性を有し、適当にドーピングされた下側又は底部のシリ コンベース又は基盤12と、ホウケイ酸ガラス等の誘電性材料で形成され、シリ コンダイアフラム11とシリコン基盤12間に介挿された非導電性の誘電性スペ ーサ13と、シリコンダイアフラム11とシリコン基盤12間に形成され、閉塞 され、気密シールされた基準室14とによって構成されている。この基準室14 は、主にゼロ負圧又は高基準圧によってシールされた構成となっている。この基 準室14の圧力は、この圧力が基準レベルとなっているときにシリコンダイアフ ラム11とシリコン基盤12が平行となるように調整されている。
【0007】 なお、添付図面の寸法は、各部の構成を明瞭に示すために便宜的に実際の寸法 とは一致しない寸法で示されている。例えば、ガラススペーサ13、16は、実 際には、50psi(pound per square inch)(344.75kPa)の圧力 計測ユニットにおいて、厚さが9μmであり、これに対してシリコン層11、1 2はそれぞれ0.050インチ(0.127mm)の厚さとなっている。
【0008】 中央に形成され、円形突出部12Aは、基準室14内に突出している。図5に 示すように、この円形突出部12Aの表面には、ガラス製の絶縁層13Aが形成 されている。このガラス製絶縁層13Aの厚さは1/2μmとなっており、9μ mの厚さをもつガラス製スペーサ16に連続している。このガラス製絶縁層13 Aは、センサ10における長期間の使用によって生じるドリフトの問題にはほと んど影響を与えない。従って、この絶縁層13Aの20年以上の長期間における 変化特性は無視できるものとなる。
【0009】 センサ10の外部における大気圧が変化した場合、シリコンダイアフラム11 が変形して、シリコンダイアフラム11とシリコン基盤12間に形成された、容 量空間の容量が変化して、センサ10の容量を変化させる。外側表面又は上側面 17に負荷される外部圧力の変化による、このセンサ10の容量が、圧力及び圧 力変化の測定に用いられる。
【0010】 導電体又は電極18A、18Bは、シリコンダイアフラム11とシリコン基盤 12に接続されており、この電極を介して、センサは外部回路に接続される。な お、外部回路においては、センサ10の出力量に基づいて、測定する圧力の関数 として、センサの容量を検出する。すなわち、大気圧が変化した場合、この大気 圧がシリコンダイアフラム11の外側表面に作用して、ダイアフラムに弾性変形 を生じさせ、これによってダイアフラムとシリコン基盤12の電極間の容量を変 化させる。このとき生じる容量変化によって、圧力検出信号が発生する。なお、 シリコンダイアフラム11の下側基準室14対向面とシリコン基盤12の突出部 12A間の距離が2μmとなっており、センサの導入されている圧力が基準圧に 設定されており、圧力の上昇に伴って、ダイアフラムが、突出部に向かって変形 するように構成されている。
【0011】 上記の構成において、シリコンダイアフラム11と、誘電性スペーサ16の内 側周縁部の円15で示す部分には、大気圧の変化によってダイアフラムが変位し て、これと接触するために臨界応力が生じる。この誘電性スペーサ16の半径方 向の幅は0.036インチとされ、厚さは9μmとなっている。一方、突出部1 2Aのガラス製誘電層13A厚さは0.5μmとなっている。この突出部12A の突出高さは6.5μmであり、この突出部12Aの直径は0.150インチ( 3.81mm)となっている。
【0012】 シリコンダイアフラム11及びシリコン基盤12は、前述したように略矩形に 形成されている。これらのシリコンダイアフラム11及びシリコン基盤12の周 縁部における水平方向の長さは0.260インチ(6.604mm)となってお り、一方誘電性スペーサ16の内径は、0.190インチ(4.826mm)と なっている。なお、誘電性スペーサの外周は、シリコンダイアフラム11及びシ リコン基盤12と同様に矩形に形成してもよく、また円形に形成することもでき る。
【0013】 図4に示すように、大気導入部18は、ガラス層20を介してセンサに接着さ れている。この大気導入部18には、大気導入ポート19が形成されており、こ の大気導入ポート19の内側端部は、シリコンダイアフラム11の上側の圧力検 出面17に対向しており、大気はこの大気導入ポート19より導入され、シリコ ンダイアフラムに作用する。なお、上記したセンサの構成は、本考案の対象とな る圧力センサの構成を説明するために例示した一例であって、本考案の構成はこ れに制限されるものではない。
【0014】 また、上記と同様にシリコン−ガラス−シリコンの三層構造を持つ圧力センサ は、グランサム(Grantham)及びスウィンダル(Swindal)に付与され、本出願 人が所有するアメリカ特許第4,467,394号明細書に示されている。シリ コン及びガラスの各層の相対寸法及び電気特性によって、誘電性スペーサ16は 、装置全体の電気容量の約50%を構成する。この周縁部における容量は、不変 であり、圧力検出性能上は好ましくないものとなっている。
【0015】 この周縁部又はダイアフラム支持部における容量の問題を解決するために、セ ンサ内の配線に複雑にものを用い、また、シリコン基盤を既存のものに変更する ことも可能である。しかしながら、この解決方法では、構造が複雑化することに よる生産コストの上昇が問題となり、しかも異なる物質を用いることによって、 熱膨張率の差が問題となる。
【0016】 レート(Lehto)に付与されたアメリカ特許第4,597,027号明細書は 、シリコン基盤に凹溝を形成して、誘電層をこの溝にそって配設することによっ て誘電層がスペーサを形成しない構成を提案している。この構成においては、ダ イアフラムの周縁部を下向きに延長して、図4及び図5の誘電性スペーサと同様 のスペーサ機能を持たせる必要があり、上記と同様の問題を生じる。
【0017】 上記以外の先行技術としては、以下のアメリカ特許がある。
【0018】 1985年7月16日にシイ.デイ.ベリスタイン(C. D. Beristain)に付 与された「低寄生容量の容量型圧力センサ(Capacitive Pressure Sensor with Low Parasitic Capacitance)」に関するアメリカ特許第4,530,029号 明細書、1985年5月14日にビイ.メイル(B. Male)に付与された「容量 型圧力センサトランスデューサ信号の調整回路(Capacitive Pressure Sensor T ransducer Signal Conditioning Circuit)」に関するアメリカ特許第4,51 7,622号明細書、1984年4月23日にデイ.エイチ.グランサム(D. H . Grantham)に付与された「低寄生容量圧力トランスデューサ及びそのエッチン グ停止処理方法(Low Parastic Capacitance Pressure Transducer and Etch St op Method)」に関するアメリカ特許第4,513,348号明細書、1984 年8月21日にデイ.エイチ.グランサム及びジェイ.エル.スウィンダル(J. H. Swindal)に付与された「シリコン−ガラス−シリコン容量型圧力センサ(T hree Plate Silicon-Glass-Silicon Capacitive Pressure Sensor)」に関する アメリカ特許第4,467,394号明細書、1984年7月31日にジェイ. エフ.ブラック(J. F. Black)、テイ.ダブリュー.グルドコスキ(T. W. Gru dkoski)及びエイ.ジェイ.デマリア(A. J. DeMaria)に付与された「超薄型 マイクロエレクトロニック圧力センサ(Ultra-Thin Microelectronic Pressure Sensor)」に関するアメリカ特許第4,463,336号明細書、1983年1 1月15日にデイ.エイチ.グランサム及びジェイ.エル.スウィンダルに付与 された「静電接着されたシリコン容量型圧力センサ(Electrostatic Bonded, Si licon Capacitive Pressure Sensor)」に関するアメリカ特許第4,415,9 48号明細書、及び1983年9月20日にデイ.エイチ.グランサム及びジェ イ.エル.スウィンダルに付与された「シリコン−ガラス−シリコン容量型圧力 センサ(Three Plate Silicon-Glass-Silicon Capacitive Pressure Sensor)」 に関するアメリカ特許第4,405,970号明細書等がある。
【0019】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記したいずれの従来技術においても、長期間の使用における 誘電ドリフトに関しては十分な低減が達成されておらず、この種のセンサの精度 向上の観点から改良が望まれていたものである。
【0020】 そこで、本考案の目的は、長期間使用した場合の誘電ドリフトを減少させて、 センサの精度を向上させることにある。
【0021】 さらに、本考案は、シリコン層−誘電スペーサ−シリコン層の積層構造で形成 する圧力センサ又はトランスデューサの誘電スペーサのセンサ全体の容量に対す る容量比を減少させることにより、誘電スペーサの経年変化による誘電ドリフト の影響を減少して、センサ全体としての誘電ドリフトを減少することを目的とし ている。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記及び上記以外の目的を達成するために、本考案の構成によれば、導電性シ リコン基盤と、 導電性を有し、弾性変形可能に形成されるとともに、一側面に測定する圧力が 作用する圧力検出面を持つシリコンダイアフラムと、 前記シリコン基盤と前記シリコンダイアフラム間に介挿されるとともに、前記 シリコン基盤の外周部にそって形成され、前記シリコン基盤と前記シリコンダイ アフラム間を連結して、前記シリコン基盤と前記シリコンダイアフラム間に前記 検出面に作用する圧力による前記シリコンダイアフラムの弾性変形によって容量 が変化する可変容量気密室を形成する非導電性、誘電性スペーサとによって構成 され、前記誘電性スペーサの持つ容量を、センサ全体の容量に対して20乃至2 5%以下としたことを特徴とする容量型圧力センサ又はトランスデューサが提供 される。
【0023】 なお、上記の本考案の構成において、前記誘電性スペーサの前記シリコンダイ アフラム接合面の幅を0.036インチ(0.9144mm)未満とする。また 、好ましくは、前記誘電性スペーサの前記シリコンダイアフラム接合面の幅を0 .010インチ(0.254mm)未満とする。さらに、前記誘電性スペーサの 前記シリコンダイアフラム接合面の幅を0.010インチ(0.254mm)未 満とするとともに、前記シリコンダイアフラムが、前記接合面の放射方向外側ま で延長して形成することもできる。また、前記シリコンダイアフラムは、その周 縁部の厚さが、中央部の厚さ以下となるように形成されている。なお、上記した シリコンダイアフラムの厚さは、全面積において均一な厚さに形成することを包 含する。
【0024】 さらに、前記誘電性スペーサの容量がセンサ全体の容量の16%以下とするこ とが望ましい。また、前記シリコンダイアフラムの周縁部下面が、誘電性スペー サの対向する面に対して離間して配設することもでき、さらに、前記シリコン基 盤の周縁部の上面が、中央部の上面よりも低位に位置しており、前記周縁部の上 面上に前記誘電性スペーサが形成することもできる。
【0025】
【実施例】 以下に、本考案の好適実施例を添付図面を参照しながら説明する。なお、以下 の説明において、図1乃至図3において図示のない部分に関しては、従来技術を 説明するために用いた図4及び図5と同様の構成となるため省略したもので、図 1乃至図3において図示しない要素に関しては図4及び図5の対応する部分に用 いた参照符号を用いて説明する。
【0026】 図1は、本考案によるシリコン重畳型圧力センサの第一の実施例による構成を 示すもので、誘電ドリフトを減少させるように構成されている。この構成におい ては、誘電性スペーサの厚さ及び幅が縮小されている。このため、図1の構成に おいては、誘電性スペーサ116の破線で示す外側部分116Aをエッチング等 によって切り欠いて構成している。この構成では、基準室114を形成するシリ コンダイアフラム111と誘電性スペーサ116の部分115における干渉を防 止する構成とはなっていない。しかしながら、先に説明した従来技術においては 誘電性スペーサが0.036インチ(0.9144mm)の厚みを持っていたの に対して、本実施例の構成による誘電性スペーサ116の厚さは、0.010イ ンチ(0.254mm)となっており、0.026インチ(0.6604mm) 分の誘電性スペーサ部分115が切り欠かれている。従って、シリコンダイアフ ラム111の周縁部は、この0.026インチ(0.6604mm)分、誘電性 スペーサ116の外周面116Bよりも外側に位置することになる。
【0027】 なお、本実施例においても基準室114側部の気密保持のために、誘電性スペ ーサ116はある程度の厚みを有する必要があり、これと同時に、検出面117 に作用する大気圧の変動によりシリコンダイアフラム111が弾性変形する場合 における干渉部115における応力を過大としないために、誘電性スペーサ11 6にはある程度の幅が必要となる。
【0028】 さらに、本実施例においては、誘電性スペーサ116の外周面116Bの切欠 処理を光学リソグラフ処理によって行うことによって、誘電性スペーサ116の 容量を、図4及び図5の構成における切削処理による切削面による場合と比較し て、精密に制御することが可能となる。またさらに、光学リソグラフを用いて誘 電性スペーサの切除処理を行うことによって、切削処理に比較してクラックの発 生を少なくすることが可能となる。
【0029】 図2及び図3は、本考案の他の実施例を示すもので、これらの実施例は、上記 図1の実施例の形成工程に加えて余分な処理工程を必要とするが、一方、前記の 実施例に比べて誘電性スペーサの容量を更に減少することが可能となり、長期間 の使用によるドリフトを減少することが可能となる。しかも、誘電性スペーサ外 周面の処理精度を一層向上することができる。
【0030】 図2の構成においては、シリコンダイアフラム211の周縁部の、誘電層21 3で形成した誘電性スペーサ216に対向する下面に、切り欠き部211Aを形 成した構成となっている。一方、図3の構成においては、誘電性スペーサ316 に接合するシリコン基盤312の外周部上端縁312Aを切り欠いた構成となっ ている。
【0031】 図2のセンサ構造においては、シリコンダイアフラム211に切り欠き部21 1Aを形成して、外周部におけるシリコンダイアフラム211とシリコン基盤2 12の離間距離を、図4及び図5に示す従来の構成における9μmから0.00 2インチ(50.8μm)に拡大している。さらに、シリコンダイアフラム21 1と誘電性スペーサ216のシリコンとガラスの当接面積を、従来の0.036 インチ(0.9144mm)から0.010インチ(0.254mm)に減少し ている。
【0032】 一方、図3の構成によれば、上記の図2の構成と同様に、シリコン基盤312 の上端縁312Aを切り欠き、この切り欠き部にそって誘電層を形成して誘電性 スペーサ316を構成することによって、シリコンダイアフラム311とシリコ ン基盤312の外周部における離間距離を増大させている。なお、本実施例にお けるシリコン基盤312の外周部312Aの切り欠き部により、この外周部にお けるシリコンダイアフラム311とシリコン基盤312の距離は、従来の9μm から50μmに拡大している。この構成によっても先の実施例と同様に、シリコ ンダイアフラム311と誘電性スペーサ316の接触面積を減少することができ 、また、誘電性スペーサ316における容量を減少することが可能となる。
【0033】 なお、図3における各部の寸法は、表記上の便宜により実際の寸法とは異なる 寸法比で示されており、実際には、シリコン基盤312に外周部312Aの切り 欠き深さは、誘電性スペーサ316の厚さに対して約5.5倍の深さを持ってい る。すなわち、誘電性スペーサ316の厚さは9μmであり、シリコン基盤31 2の外周部312Aの切り欠き深さは50μmである。
【0034】 図3の実施例によるセンサを製造して、試験を行った結果、センサ要素におけ る誘電ドリフトが減少するとともに、誘電率が8減少していた。
【0035】 本考案は、上記の実施例以外にも構成可能であり、誘電性スペーサの厚みを増 大すると同時に、突出部の基準室内への突出高さを増加させて、基準圧における 2μmのシリコンダイアフラムと突出部上面の離間距離を維持するように構成し てもよい。
【0036】 なお、上記した本考案の構成は、必要に応じて適宜選択して使用されるもので ある。ガラス製誘電性スペーサ16、116、216、316によるセンサ周縁 部の容量は、シリコンダイアフラム及びシリコン基盤で構成される容量プレート の離間距離、誘電性スペーサの形成材料の導電性、シリコンダイアフラムと誘電 性スペーサの接合面積等の種々の条件によって決定される。
【0037】 上記の構成において、誘電性スペーサの持つ電気容量は、センサの全容量に対 して、20乃至25%以下、好ましくは16%以下とする。
【0038】
【考案の効果】 上記のように、本考案によれば、シリコンダイアフラムを支持する誘電性スペ ーサの電気容量をセンサ全体の電気容量に対して相対的に減少させることによっ て、センサの長期間の使用による経年変化及び主に誘電性スペーサの経年変化又 は損耗等による誘電ドリフトを著しく減少することができる。
【0039】 なお、本考案は、前提技術として示した図4及び図5の形状の圧力センサに適 用するほか、いかなる形状及び構成の誘電ドリフトの減少が必要な容量型圧力セ ンサ又はトランスデューサにも適用可能なものである。
【0040】 また、本明細書の説明に上下の位置関係は、説明の理解を助けるために、図示 の位置関係を用いて示しているが、この方向性に関しては、センサの取り付け態 様によって位置関係がいかようにも変化するものである。
【0041】 さらに、本考案は、上記の実施例に限定されるものではなく、実用新案登録請 求の範囲に記載した要件を満足するいかなる構成をも包含するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例による容量型圧力センサの要部
を示す部分断面図である。
【図2】図1に示す実施例の変形例を示す部分断面図で
ある。
【図3】図1に示す実施例の変形例を示す部分断面図で
ある。
【図4】従来の容量型圧力センサを一部切り欠いて示す
斜視図である。
【図5】図4の圧力センサの要部を示す部分断面図であ
る。
【符号の説明】
10,110,210,310 センサ 11,111,211,311 シリコンダイアフ
ラム 12,112,212,312 シリコン基盤 14,114,214,314 基準室 16,116,216,316 誘電性スペーサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 ジェームス エル.スインダル アメリカ合衆国,コネチカット,イースト ハンプトン,エジャートン ストリート 27 (72)考案者 ウオルター ジェイ.ワインガンド アメリカ合衆国,コネチカット,グラスト ンバリー,ジョニー ケーキ レイン 75 (72)考案者 チャールズ ビイ.ブレーム アメリカ合衆国,コネチカット,エリント ン,グレンウッド ロード 20 (72)考案者 ハロルド デイ.メイヤー アメリカ合衆国,コネチカット,サウス ウインザー,デイアフィールド レイン 68

Claims (9)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性シリコン基盤と、 検出される物理的変化により変位する、導電性を有し、
    変形可能なシリコンダイアフラムと、 前記シリコン基盤と前記シリコンダイアフラム間に介挿
    されるとともに、前記シリコン基盤の外周部にそって形
    成され、前記シリコン基盤と前記シリコンダイアフラム
    間を連結して、前記シリコン基盤と前記シリコンダイア
    フラム間に前記検出面に作用する物理的変化による前記
    シリコンダイアフラムの弾性変形によって容量が変化す
    る可変容量気密室を形成する非導電性、誘電性スペーサ
    と、によって構成され、 前記誘電性スペーサの持つ容量を、センサ全体の容量に
    対して20乃至25%以下としたことを特徴とする、圧
    力変化などの物理的変化の検出に用いられる容量型セン
    サ。
  2. 【請求項2】 前記誘電性スペーサの前記シリコンダイ
    アフラム接合面の幅を0.036インチ(0.9144
    mm)未満としたことを特徴とする請求項1に記載の容
    量型センサ。
  3. 【請求項3】 前記誘電性スペーサの前記シリコンダイ
    アフラム接合面の幅を0.010(0.254mm)イ
    ンチ未満としたことを特徴とする請求項2に記載の容量
    型センサ。
  4. 【請求項4】 前記誘電性スペーサの前記シリコンダイ
    アフラム接合面の幅を0.010インチ(0.254m
    m)未満とするとともに、前記シリコンダイフラムが、
    前記接合面の放射方向外側まで延長されていることを特
    徴とする請求項1に記載の容量型センサ。
  5. 【請求項5】 前記シリコンダイアフラムは、その周縁
    部の厚さが、中央部の厚さ以下となるように形成されて
    いることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に
    記載の容量型センサ。
  6. 【請求項6】 前記シリコンダイアフラムが、全面積に
    おいて均一な厚さに形成されている請求項5に記載の容
    量型センサ。
  7. 【請求項7】 前記誘電性スペーサの容量がセンサ全体
    の容量の16%以下に構成されていることを特徴とする
    請求項1乃至6のいずれか1項に記載の容量型センサ。
  8. 【請求項8】 前記シリコンダイアフラムの周縁部下面
    が、誘電性スペーサの対向する面に対して離間して配設
    されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか
    1項に記載の容量型センサ。
  9. 【請求項9】 前記シリコン基盤は、周縁部の上面が、
    中央部の上面よりも低位に位置しており、前記周縁部の
    上面上に前記誘電性スペーサが形成されていることを特
    徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の容量型
    センサ。
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