JP6118986B2 - 眼科用光断層画像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は測定対象を非接触、非侵襲で断面画像として表示することができる光断層画像表示装置に関し、特に眼科用の光断層画像表示装置に関するものである。
白内障は患者数が多く、病状が進めば一般的には人工眼内レンズ(IOL)を挿入する手術が行われる。白内障のための人工眼内レンズの挿入手術では、少なくとも患者の眼軸長と角膜曲率半径とを測定する必要がある。このとき測定精度が悪ければ手術後に左右の視力に差が出てしまう。左右の視力の差はできるだけ小さいことが好ましく、少なくとも±1Dの範囲にとどめる必要がある。そのためこれらの測定精度をできるだけ向上させる必要がある。
従来眼軸長や曲率半径を測定するために、特許文献1に示されるような超音波式による測定方式と、特許文献2に示されるような光学式の測定方法がある。超音波方式は麻酔が必要で、患者負担も大きく、さらに操作に熟練が必要となる。
従来の実用化されている光学式眼軸長測定装置はタイムドメイン干渉方式によるものである。眼軸長測定によるタイムドメイン装置では、780〜840nm帯の赤外光ビームを干渉計を介して、眼球に対して垂直に照射し、角膜からの反射光と網膜からの反射光の光路差を夫々参照鏡を動かせることによって検出し、その差を取ることによって眼軸長を求めていた。この方法によれば、原理的には角膜厚やレンズ厚などの値も同様に検出することができる。
しかしこの測定装置では機械的に干渉計内の参照鏡を動かす方式のため、また1次元の信号から眼軸長を測定するため、疑信号によるエラーが発生する確率が高いという問題点があった。そのため例えば5回程度繰返し測定をして平均を取る必要があり、30秒から1分の長い測定時間がかかるという問題点があった。また測定時間が長いと患者がその間に動いてしまうため、測定条件が均一とならず測定精度の悪化を招き、さらに診断の時間も長くかかってしまう欠点があった。
更に、重度の白内障患者の場合、赤外の測定光が白濁した水晶体で散乱されてしまうため、網膜まで到達せず、眼軸長が測定できなくなる場合がある。そのような場合には、特許文献1の超音波測定に頼らざるを得なくなる。
一方非特許文献1には、1μm帯の波長走査型光源を用いて2次元のOCT画像により眼軸長を計測する方法(以下、SS−OCT方式という)が提案されている。1μm帯の波長は800nm帯より長波であること、眼に入れられる光パワーの許容値が高いことなどから、光が網膜まで到達しやすく、さらにSS−OCT方式はタイムドメイン方式よりも感度が20dB以上高いことから、測定成功率が向上することが期待できる。また、スキャンレートが数kHzから数十kHzと早いことから患者の眼の動きによるブレが精度に与える影響も小さい。
人工眼内レンズの度数を算出するためには、眼軸長や角膜厚などの長さのパラメータに加えて、角膜の曲率半径を算出することが必要である。角膜の曲率半径はケラトメトリと呼ばれ、主に角膜表面に照明光を照射し、その表面に移った光源の輝点の位置に基づいて角膜の頂点から直径2−3mmの範囲の曲率を算出するのが一般的である。
特開2010−172538号公報 特開2008−188047号公報
Changho Chong et al., "Large coherence length swept source for axial length measurement of the eye", April 2009 / Vol. 48, No. 10 / APPLIED OPTICS D145-150 Sergie Ortiz et al., "Corneal topography from spectral optical coherence tomography (SOCT)", 1 December 2011, Vol. 2, No. 12 / BIOMEDICAL OPTICS EXPRESS 3232-3247
前述のように通常の眼軸長測定装置では、眼軸長など長さのパラメータしか測定できない。角膜の曲率半径を測定するためには、角膜面上に映る複数の照明光やリング照明とそれを画像として捕えるCCDセンサ、その像の直径や歪率から角膜曲率半径を全方向に関して計算する機構やソフトを別途備える必要があった。
これに対して、非特許文献1に示されたSS−OCT方式により眼の二次元断層を取得できれば、この角膜の断層画像情報から曲率を読み取ることが可能となる。但し乱視の場合には、角膜曲率半径は方向によって異なるため、360°全周を4分割以上に分割して夫々の角膜曲面の曲率を求める必要がある。
しかし2軸(x軸,y軸)に光を走査するために一般的な2軸のガルバノミラー等をプローブ部分に用いると、軸ごとに異なるミラーを使うため、ビームスキャンがx,y方向に完全に平行な走査ではなくなる。そこで特許文献2に示されるように、光軸方向にx,y焦点平面が歪む光軸方向各位置(深さ)でグリッドパターンなどによる校正をして3次元的に取得画像を補正することが必要となる。このように焦点面に収差が発生すると、表面形状を補正するためには非常に複雑な校正と補正計算を必要とするという問題点がある。
本発明はこのような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、SS−OCT方式において2次元の画像データを短時間で正確に測定し、この画像に基づいて必要な情報を取得できるようにすることを技術的課題とする。
この課題を解決するために、本発明の眼科用光断層画像表示装置は、眼科用光断層画像表示装置の本体と、前記本体から光ビームが与えられ、測定対象となる物体に対向するように配置されるプローブとを具備する眼科用光断層画像表示装置であって、前記本体は、周期的に光の発振波長を走査する走査型光源と、前記走査型光源からの光を参照光と物体への照射光とに分岐して照射光を光ビームとして出力し、物体からの反射光と参照光との干渉光を発生させる干渉光学計と、前記干渉光学計より得られる干渉光を受光し、ビート信号を得る受光素子と、前記受光素子に得られる受光信号をフーリエ変換することにより、測定対象の断層画像を生成する画像信号処理部と、を具備し、前記プローブは、前記干渉光学計から得られる光ビームを平行ビームとするレンズと、前記平行ビームを集光する対物レンズと、前記対物レンズの焦点位置に配置され、前記平行ビームを眼に垂直なx軸方向及びこれと垂直なy軸方向に平行にスキャンする2軸偏向ミラーと、を具備するものである。
ここで前記波長走査型光源は、1kHz以上の走査速度で波長を走査するものとしてもよい。
ここで前記波長走査型光源は、700nm以上であり、且つ1200nm以下の帯域で少なくとも1nm以上変化させて波長走査光を出力するものとしてもよい。
ここで前記信号処理部は、得られた2次元の断層画像から眼軸長、角膜厚、前房室厚、レンズ厚、網膜厚の軸方向長さと、横方向の瞳径、瞳孔径の長さと、角膜曲率半径との少なくとも1つのパラメータを算出して出力するようにしてもよい。
ここで前記干渉計は空間干渉計であり、参照光の光路長を変化させることにより断面画像を得るレンジを切り替えるようにしてもよい。
ここで前記信号処理部は、取得した2次元画像のうち、光軸中心から所定幅の範囲の複数のラインについて、信号強度の最大値あるいは平均値を角膜、水晶体、網膜の境界座標として算出するようにしてもよい。
ここで前記信号処理部は、角膜の表面軌跡の任意の3点の位置座標より曲率半径を算出するものとしてもよい。
ここで前記信号処理部は、レンズの表裏の反射率レベルの差、及び反射率の比のいずれか一方より求めるレンズの白濁度を算出するものとしてもよい。
ここで前記本体は、前記2軸偏向ミラーをx軸及びy軸方向に走査すると共に、その走査範囲を測定対象に合わせて変化させるスキャン制御部を更に有するようにしてもよい。
ここで前記プローブは、前記対物レンズを光軸から着脱自在としてもよい。
ここで前記プローブは、前記本体に対して屈曲自在のジョイント機構を介して接続されているものとしてもよい。
このような特徴を有する本発明によれば、2軸偏向ミラーを対物レンズの焦点位置に配置しているため、x軸及びy軸方向に常に平行な光ビームでスキャニングすることができる。従って光学距離的にはどの方向にスキャニングしても光軸方向の座標がxy平面内で一様であって、z軸方向の補正を不要とし、歪みのない2次元の画像を得ることができる。従ってこの装置を眼科用に用いて容易に角膜の曲率半径を算出することができるという効果が得られる。
図1は本発明の第1の実施の形態による波長走査型の光断層画像表示装置の全体構成を示すブロック図である。 図2は本実施の形態に用いられる2軸偏向ミラーであるMEMSミラーの正面図である。 図3はスキャン制御部で出力される2軸偏向ミラーのx軸方向及びy軸方向のスキャニング波形を示す波形図である。 図4は図3の信号を用いてスキャニングしたときに偏向可能領域と測定領域を示す図である。 図5は偏向可能領域と測定領域と測定対象との関係を示す図である。 図6はスキャン制御部より出力されるx軸方向及びy軸方向の他のスキャニング波形を示す図である。 図7は偏向可能領域内の他の眼球の位置と測定領域を示す図である。 図8は本実施の形態のプローブの校正時の処理を示すフローチャートである。 図9は本実施の形態のプローブ校正処理を示す概略図である。 図10は人体の眼を測定するときの状態を示す概略図である。 図11は眼の断面構造及び正面を示す図である。 図12は本実施の形態の使用時の動作を示すフローチャートである。 図13は本実施の形態の測長演算処理を示すフローチャートである。 図14(a)はxz方向の断層の一例を示す図、図14(b)はこの断層の中心の輝度の変化を示すグラフである。 図15は光断層画像の概略図及び複数のz軸方向のラインについての輝度の変化を示すグラフである。 図16は角膜周辺の断面画像の一例を示す図である。 図17は三点から曲率半径を計測するときの各辺と曲率半径の関係を示す図である。 図18は角膜側から見た眼の表面を示す図である。 図19は角度に対する曲率半径の変化を示すグラフを示す図である。 図20は断面画像中心部分の反射レベルの変化を示すグラフである。 図21は本発明の第2の実施の形態による光断層画像表示装置のプローブ部分の参照光学計の主要部を示す図である。 図22は本発明の第2の実施の形態の変形例による干渉光学計の主要部を示す図である。 図23は本発明の第2の実施の形態の変形例による干渉光学計の主要部を示す図である。 図24は本発明の第2の実施の形態による第1の位置での断面画像とその中央の反射レベルの変化を示すグラフである。 図25は本発明の第2の実施の形態による第2の位置での断面画像とその中心の反射レベルの変化を示すグラフである。 図26は本発明の第3の実施の形態による第1の状態と第2の状態での光の入射光の変化を示す図である。 図27は本発明の第3の実施の形態による第2の状態での断面画像の一例を示す図である。 図28は本発明の第4の実施の形態によるプローブの使用例を示す図である。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態による眼科用の波長走査型の光断層画像表示装置の全体構成を示すブロック図である。本図において光断層画像表示装置10は波長走査型のレーザ光源を有している。波長走査型光源11は、波長が700〜1200nm帯、例えば1060nmで1nm以上の所定範囲、好ましくは10nm以上の範囲で波長を周期的に変化させたレーザ光を出力するものである。走査速度は眼球の固視微動の影響を受けない速度、例えば1kHz以上とすることが好ましい。波長走査型光源11の出力はコリメートレンズ12を介して光干渉計13に与えられる。光干渉計13はミラー13a,13b,13c,13dとハーフミラー13e,13fを組み合わせた空間型のマッハツェンダ干渉計とする。光干渉計13では、ハーフミラー13eに加わった光の一部は反射されてミラー13a,13bを介して参照光としてハーフミラー13fに加わる。ハーフミラー13eに加わった光のうち残りの光はハーフミラー13eより出射され、光シングルモードの光ファイバ14を介して後述するプローブ20側に伝送される。そしてプローブ20からの反射光が干渉計13のハーフミラー13eに入射する。プローブ20からハーフミラー13eに入射した反射光の一部は更に反射され、ミラー13dを介してハーフミラー13fに加わり、光を干渉させる。ここでサンプル光はハーフミラー13eの出射位置からイメージング範囲の0点を介してハーフミラー13fまで、参照光はハーフミラー13eの出射位置からミラー13a,13bによる参照鏡側の経路を通過してハーフミラー13fで合波するまで、それぞれ同じ光路長となるように配置されている。干渉光はフォトダイオード、ここではバランスドディテクタ(BD)15に入射される。バランスドディテクタ15は光信号を電気信号に変換するもので、その出力は信号処理部16に加えられる。信号処理部16は内部に図示しない増幅器,ローパスフィルタ及びAD変換器を有しており、反射光の強度と周波数変化に基づいてフーリエ変換により断面画像を生成して、画像表示部17上に表示するものである。又信号処理部16にはメモリ18及びスキャン制御部19が接続されている。メモリ18は後述する校正テーブル等を保持するものであり、スキャン制御部19は走査信号を後述するプローブ20に与えるものである。
次にプローブ20の構成について説明する。図1に示すようにプローブ20は光ファイバ14の光軸上にコリメートレンズ21、2軸偏向ミラー22を有し、2軸偏向ミラー22から反射された光を対物レンズ23を介して測定対象に出射する。対物レンズの焦点距離をfとすると、2軸偏向ミラー22は対物レンズ23の焦点位置に配置するものとし、同一の位置でx軸及びy軸の2軸方向に光を反射するものである。本実施の形態では、2軸偏向ミラー22をMEMS構造の2軸偏向ミラーによって実現している。図2はこの構造の2軸偏向ミラー22の正面図である。図2に示すように2軸偏向ミラー22の周囲のベース30にはヒンジ部31a,31bを除いて環状の溝31c,31dを有し、その中央に振動領域32が設けられる。この振動領域32内にはヒンジ部31a,31bとは垂直な方向のヒンジ部33a,33bを除いて環状の溝33c,33dを有し、その中央に振動領域34が形成される。そして振動領域34の内側に円形の反射領域35を有している。ヒンジ部31a,31bを結ぶラインとヒンジ部33a,33bを結ぶラインとは直交しており、これによって回転軸も直交させることができ、同一位置でx軸方向とy軸方向とに光を走査することができる。スキャン制御部19は中央の反射領域35の角度を制御するため、x軸方向とy軸方向への傾斜角の制御信号を2軸偏向ミラー22に入力するものである。
次にプローブ20に2軸偏向ミラー22は対物レンズ23の背後の焦点位置に配置している。そして2次元のスキャンを実行することにより、x,y方向に常に平行、即ちテレセントリックなビームスキャンが得られるので、少なくとも光学距離的にはどの方向にスキャンしても光軸(z軸)方向の座標はxy平面内に一様で、3次元的な補正が不要となる。MEMSによる2軸偏向ミラー22によって光を直線的に走査することができ、対物レンズも収差が少なければ、単純なスケールの係数を与えるだけで、取得した画像は正しい歪みのない画像になる。
次にスキャン制御部19について更に説明する。図3(a)は2軸偏向ミラー22をx軸方向に制御するためのサイン波状の走査信号であり、図3(b)はこれと同一の時間軸でy軸方向に走査するための制御信号を示している。これら走査信号の周期は整数倍となってx方向とy方向とに走査を行っている。これによってx軸方向とy軸方向とにスキャニングすることができる。
通常の眼科用機器では、装置のヘッド部分を患者の眼の位置に移動させてカメラやプローブの中心に目の位置を合わせる位置合わせを行っていた。しかし患者の眼球の位置は個人差があるため、おおまかに位置合わせして装置に固定したとしても、眼球の位置は一定ではないのが通常である。従って位置合わせを正確に行う必要があり、手間がかかっていた。そこで本実施の形態では、実際の対物レンズ23の有効径を測定レンジより2〜3倍大きく設定している。ここで図4に破線で示す長方形の領域R1が対物レンズ23を介して光をスキャニングすることができる偏向可能な範囲とする。そして図5(a)に示すように対物レンズ23の正面中央に患者の眼が位置するものとすると、図3に示すようにx軸方向とy軸方向への走査信号をVx1,Vy1を中心として振幅を小さくすることによって、図4の実線の正方形で示すように眼球が位置する測定領域R2のみを走査することができる。
ここで図5(b)に示すように患者の眼の位置が中央からずれている場合に、図6に示すようにMEMSミラーに印加する電圧にオフセットを加え、x軸方向とy軸方向への走査信号を例えばVx2,Vy2を中心とした振幅とする。こうすれば図7に示すように測定領域R3をオフセットし、眼球が位置する範囲のみを走査することができる。この調整はスキャン制御部19より出力する2軸偏向ミラー22への走査信号のオフセットを変化させるだけで足りるため、偏向位置の調整を極めて容易に行うことができる。
次に本実施の形態による光断層表示装置の動作について説明する。前述したようにこの実施の形態では画像の歪みはz軸方向に対しては一定で、歪み補正の必要性は少ないが、わずかにMEMSミラーのスキャニングにより位置の変化が時間的に非線形であったり、対物レンズ23に収差が存在するため、x軸方向とy軸方向には歪みが生じている。これらはx,y方向に対しての歪みであるため、ある1つのx,y平面の校正値が得られば、他は全て同じ校正値を用いてデータを校正するのみでよい。そこで通常の動作の前にまずプローブの校正処理を行う。
図8はプローブの校正処理を示すフローチャート、図9は校正の概略を説明するための図である。まずステップS11において、測定対象となる位置に断面形状が全て既知である方眼パターンなどの校正用サンプルを配置する。そして波長走査光源11を動作させると、波長走査光源11からの出射光はレンズ12で平行光となり、干渉計13に入る。ハーフミラー13eで分岐した一方の光はサンプル側へ透過し、他方はミラー13a側へ反射する。そして参照光とサンプルから得られた反射光がハーフミラー13fで合波され、干渉した光はバランスドディテクタ15によりバランスド検出される。更に信号処理部16でフーリエ変換処理などを施され、画像表示部17で画像表示される。
そしてステップS12において2軸偏向ミラー22を偏向させてxy方向にスキャニングを行い、3次元の画像データ(x,y,z)を抽出する。こうすれば図9(a)に示すようにx,z平面の断面画像をy軸に沿って多数枚得ることができる。そしてステップS13において、図9(b)に示すようにこの3次元データからx,y平面の画像がz軸方向に沿って多数枚となるように3次元画像を再構成して、所定間隔で深さの異なる多数の2次元画像(x,y)とする。そしてステップS14でこの2次元のテーブルが所定のxy平面にある歪みを解消するような校正パラメータのテーブルを作成する。より具体的には歪んだグリッド(i,j)と、正しいグリッド(i,j)との差分(Δxij、Δyij)を求めると、それがその画像の補正係数となり、これをx,y平面の各画像についてまとめたものが校正テーブルとなる。前述のように画像の歪みはz軸方向には一定であり、xy平面に対してのみである。従って校正はあるxy平面のみの校正テーブルを作成すれば、その他の深さのxy面の画像データについても同じ校正テーブルを用いてデータを補正することができる。ステップS15においてこの校正テーブルを信号処理部16よりメモリ18に保持しておく。こうすれば撮影された任意の座標に対してこの補正係数を用いて、座標補正することができる。
次に校正処理を行った後の断層表示と測定の処理について説明する。まず図10に示すように、プローブ20から光を出射する領域に測定対象となる人体が位置するようにプローブを設置して波長走査光源11を起動する。そして図3、図6に示すように、必要に応じて走査信号にオフセットを加えて光ビームの偏向位置を所望の走査領域に対応するように移動させる。そしてスキャン制御部19によって必要な画像の領域をx軸方向及びy軸方向にスキャニングする。これにより通常の眼科機器では一般的な、ジョイスティックで装置のヘッド部分を移動させてカメラの中心に眼の中心を合わせる位置合わせが不必要となる。つまり位置合わせ機構を搭載する必要がなくなり、装置を小型化できる。こうすれば患者の眼について3次元の画像データを得ることができる。図11(a)は眼の断面の一例、図11(b)はその正面からの図である。
そしてこの取得画像を用いて種々の測定を行う本実施の形態の測定処理について説明する。図12はこの処理を示すフローチャートである。本図においてまずステップS21において前述した校正処理の場合と同様に3次元データを取得する。この場合にはこの測定装置のプローブを被測定者の眼球に近接させて波長走査型光源を起動する。そして測定対象についての3次元画像データを取得した後、ステップS22,S23において校正テーブルを用いて座標位置を補正する。こうすれば歪みのない3次元データを得ることができる。次にルーチンR24においてこの3次元データに基づいて測定対象の眼球測長処理を行う。更にルーチンR25において角膜の曲率演算処理を行う。更にルーチンR26においてレンズの白濁度の測定処理を行って処理を終える。
(測長処理)
次に測長処理ルーチンR24の詳細について図13のフローチャートを参照しつつ説明する。側長を必要とする種々のパラメータは、図11(a)に示す断面図において、例えば眼軸長La、角膜厚Tc、前房室厚Ta、レンズ(水晶体)厚TL、網膜厚Trである。これに加えて更に図11(b)に示すように虹彩の径を示す瞳径Di、瞳孔の径である瞳孔径Dpを測定する。測長と必要とする眼球の内部構造はほぼ透明であることから、各表面の信号はピーク値となり、基本的にはそれらを順番に検出することができる。ただし、角膜内部が角膜細胞の散乱による輝度をもったり、水晶体内部にも核が存在するため内部に核の境界が見えたり、対象外の不要ピークも存在するので、それらと間違わないように検出する必要がある。断面画像に対してラインマーカーなどで手動で線を引き測長することもできるが、眼球の構造や各組織の厚さ範囲を知ることにより、ある一定のステップで必要とする表面の信号のみ自動的に選択し、位置を求めることが可能である。
人体の眼球はおおよそ所定の範囲内にあることが既知であるため、その知見に基づいて必要なパラメータの精度を向上させて算出することができる。例えば角膜厚Tcの範囲は0.3〜0.8mm、前房室厚Taは1.5〜5.5mm、レンズ(水晶体)厚TLは3〜6.5mm、眼軸長Laは14mm〜35mmの範囲である。従って角膜の裏面は角膜表面+1mm,レンズの表面は、角膜裏面の次、レンズの裏面は眼軸長の半分の位置よりも必ず手前(<La/2)、網膜は角膜表面+14mm以上であると条件づけして、測定値をスクリーニングすると、その他のピークやノイズとの誤検出を少なくすることができる。
図14(a)は人の眼のあるxz断面の断面画像を示す図であり、図14(b)はその中心ラインの反射レベルを示すグラフである。まずステップS31において、z軸の零点付近のピーク値を検出する。このとき例えばノイズレベルより所定値、例えば5dB以上のレベルを閾値と設定し、閾値を超える複数のピーク値を微分法等で検出する。次にステップS32において零点(z=0)より1番目のピークP1の位置を算出する。このピークP1となるz軸座標によって角膜の表面位置を確定することができる。次いでステップS33において角膜表面位置より+1mm程度大きい内側のピークP2の位置を算出する。これによって角膜裏面位置を確定することができる。次に角膜裏面より内側のピークP3の位置を算出する。これによって水晶体表面位置を確定することができる。更にステップS35において零点から17mmより内側の始めのピークP4の位置を算出する。これによって水晶体の裏面位置を特定することができる。更にステップS36において17mmより外側の始めのピークP5の位置を確定する。これによって網膜最上面の位置を算出することができる。次にステップS37において網膜最上面のピークP6の位置を求める。これによって網膜上皮の位置を確定することができる。更にステップS38において各表面位置の差を屈折率を考慮して算出する。そしてこうして得られたデータに基づいて、眼軸長La、角膜厚Tc、前房室厚Ta、レンズ厚TL、及び網膜厚Trを算出する。更にこれに加えて角膜付近のxy画像から瞳径Di,瞳孔径Dpを測定する。
尚ここでは中心ラインの輝度の変化でピーク値を算出し、各パラメータを算出するとしているが、2次元画像を取得したときに、各境界面が全て一様に一定の強度を持ってるわけではなく、抜けが発生する場合がある。従って中心から例えば±0.5mmの範囲ではほぼ各境界面は平坦であるため、その範囲内で複数ラインの反射光のレベルを対象として、夫々について一番強度が高いピークの位置を位置検出のためのデータとして選択しても十分測長のデータとして使用できる。従って取得したxz断面画像のうち、光軸中心からある範囲の複数のラインについて、信号強度の最大値を角膜、水晶体、網膜の境界座標として算出する。例えば図15(a)に模式図を示すように中心ラインをL3とし、ラインL3とその前後のラインL1,L2とL4,L5の輝度を測定対象とする。このうち図15(b)は中心のラインL3の輝度信号、図15(c)は中心から−0.5mm離れたラインL5の輝度信号を示すグラフである。これらの複数の輝度信号について、各ラインの輝度が閾値以上の場合には、複数のライン分の内のピークデータから位置を検出することができる。図15の例では、角膜の表面や裏面は中央のラインL3から検出されるピーク値が高く、網膜の最上面はラインL5から検出されるピーク値が高くなっている。このようにより高いピークを示す位置を位置データとして採用することにより、一部のラインに抜けがあってもより正確に各ピーク値の位置を決定することができる。
尚この実施の形態では複数のラインL1〜L5について各位置でのピーク値のうちより高いものを選択しているが、複数のラインの平均値に基づいてピークの位置を算出してこれに基づいて眼軸長等を測定するようにしてもよい。
このようなピーク値の算出と各パラメータの検出とは極めて短時間で完了するため、患者が動くことによる誤差はほとんどなくすることができる。
(角膜曲率演算処理)
次にルーチンR25の角膜曲率演算処理について詳細に説明する。ここで信号処理部16は角膜の表面軌跡の任意の3点の位置座標より曲率を求める。例えば、図16において、角膜表面となる任意の点の座標をA,B,Cとする。角膜表面の曲率半径を検出するため有効範囲W(例えば中心を含む2〜3mmの範囲)より任意の3点を抽出する。そしてこの3点の座標を用いて、曲率半径を計算することにより、その3点を通る平面上での曲率半径を算出することができる。従って従来方法に比べて算出速度を向上できる。この場合に図17に示すように、これらの点A,B,Cを頂点とする三角形の各辺の長さをa,b,cとすると、次の幾何学の外接円の定理から、三角形の頂点に接する円の半径Rは以下の式で求められる。
曲率半径の測定精度を上げるために、任意の3点を何回か抽出してこれに基づいて曲率半径を算出し、その平均値を算出することによって、曲率半径を求めることが好ましい。
更に被測定者が乱視である場合には、角膜の曲率半径は、方位によって異なる。そのため、所定角度毎に角膜の曲率半径を図18に示すように、所定の角度毎、例えば22.5°毎に複数の点をリング状に照射して、各方位についての曲率半径を計測する。本実施の形態によれば、x方向,y方向とも同じ焦点でスキャニングするので、x方向とy方向とのスキャニングを組合せて、x軸、y軸の中間の斜めの角度でもすべて平行スキャニングが可能となる。従って図18のように放射状の走査を繰り返し、夫々の断面で前述の算出方法から曲率半径を求める。こうすれば各方位での曲率半径を求めることができる。そして図19に示すようにこの結果をグラフにまとめると、角度によって曲率半径が変化している。このグラフから曲率半径の最大値となる角度を補間して求めると、その角度が乱視軸となる。例えば図19の場合には約75°の角度が乱視軸となっている。
(白濁度演算処理)
次にルーチンR26のレンズの白濁度演算処理について説明する。信号処理はレンズ(水晶体)が白濁すると、レンズ裏面の反射率が低下し、中心部の信号強度が散乱によって増加する。図20(a)は白濁していない正常な状態、図20(b)は白濁が進行している状態を示す。従ってレンズの表面と裏面の反射レベルの差又はレンズ内部と中心部の反射レベルの差、又はこれらのレベル差の双方に基づいて白濁度を数値化し、指標化された白濁度を表示する。例えば中心付近の表面の所定範囲の平均輝度をP(x1)、中心付近の裏面の所定範囲の平均輝度をP(x2)とすると、P(x1)−P(x2)又はP(x1)/P(x2)に係数を乗じて白濁度を求める。こうすれば白濁度を手術の要否を判断するための基準とすることができる。
(第2の実施の形態)
次に本発明の第2の実施の形態による眼科用光断層画像表示装置について説明する。この実施の形態においても干渉計は空間干渉計からなり、z軸方向の測定レンジを即座に切り替える切替機能を備えたものである。人の眼軸長はおおよそ15〜30mm程度の範囲であり、眼球内部の硝子体の屈折率はおよそ1.37であることを考えると、眼軸長の測定に求められる計測範囲は光学距離としては20〜40mmとなる。よって、光源のコヒーレンス長としても20〜40mmのコヒーレンス長が要求される。高速で波長走査を行うことによって最大で30〜40mm程度のコヒーレンス長を得ることができるが、その最長端ではOCT信号のレベルは零点のレベルに比べて6〜10dB減衰してしまう。
また硝子体による赤外光の吸収や、白内障の白濁による光の散乱による信号の減衰もあるので、なるべく長いコヒーレンス長を実現するのが好ましい。しかし高速走査と高コヒーレンス長を両立させることは難しい。通常は、サンプル表面手前に干渉零点を設定し、その点からサンプル側の光路長が伸びる側をポジティブ側のイメージング範囲として撮像している。これに対して本実施の形態では、網膜の後ろ側、例えば眼軸長に対して十分余裕のあるサンプルの表面から50mm内側に零点を設定し、イメージング範囲を反転させる。こうすれば、光が最も到達し難い網膜側で、光源のコヒーレンス長による減衰の影響を抑えることができ、重度の白濁した白内障の場合でも、眼軸長の測定成功率を向上させることができる。
そこでこの実施の形態では、このネガティブ側のイメージングを干渉計側あるいはサンプル側の光路に光路長を一定長、例えば50mm程度切り替えられる機構を設け、一回の測定時に高速で切り替えるようにしたものである。この実施の形態の干渉光学計41は図21に示すように前述した第1の実施の形態と同じく、ミラー41a〜41d、ハーフミラー41e,41fを用い、同様のハーフミラー41e,41fを用いる。干渉光学計41以外の部分については第1の実施の形態と同様であるので、詳細な説明を省略する。そしてこの干渉光学計41では、ミラー41a,41bを保持する移動部42と、その他の光学部品を有する固定部43とに分離できるように構成されている。図21に示すように光路を折り返すモータ44とこれによって回転する送りねじ45を用い、送りねじ45に移動部42を連結させておく。こうすればモータ44を回転させることによって移動部42を移動させることができ、移動部42のミラー41a,41bが図1と同一の位置にある図21(a)に示す第1の状態と、図21(b)のように上方に移動した第2の状態とに切替えることができる。この2つの状態における参照光の光行路差を50mmとする。図21(a)に示す第1の状態は、第1の実施の形態と同様に眼球の表面付近に零点位置がある状態である。一方図21(b)の第2の状態は眼底部分が零点の位置となる。こうすれば第2の状態では眼底付近の画像をより明確に表示することができ、眼軸長が確実に測定できるようにすることができる。但し、角膜の周辺の信号はポジティブ側の方が強いため、角膜形状つまり曲率やレンズ厚などを抽出する際はポジティブ側の画像データを利用する。
干渉計の参照光学系の光路長を高速で変化させる変形例について図22,図23を用いて説明する。この方法は移動部42に代えて移動部46,固定部47を用いたものであり、その他の構成は前述のものと同様である。この変形例では図22に示すように、固定部47はミラー41a,41bに相当するミラー41g,41hを保持している。又移動部46もこれらに相当するミラー41i,41jを保持している。移動部46は図22,図23に示すように、ソレノイド48によって上下動自在とする。そして光路長を短くする第1の状態では図22(a),(b)に示すようにソレノイド48によって移動部46を上部に突出させ、光を移動部46のミラー41g,41hによって反射させる。一方、光路長を長くする場合にはソレノイド48によって移動部46を下方に押し下げる。こうすれば固定部47のミラー41i,41jによって参照光が反射され、参照光の光路長を長くすることができる。ここでこれらの切り替え前後の光路長差を50mm程度としておくと、眼軸長を必ずイメージング範囲に収めることができる。
図24(a)は移動部42を第1の位置として第1の実施の形態と同様にサンプルを零点としたときの画像の一例、図24(b)はその中心線上の出力レベルを示している。図25(a)は移動部42を第2の位置として50mm零点側をサンプルの内側としたときの実際の断面画像の一例を示しており、図25(b)はその中心線上の出力レベルを示している。このように第1の位置では角膜表面の出力が大きく、その内側の網膜付近では輝度レベルが低くなっている。これに対して第2の位置では角膜表面の出力は低いが、内側の網膜付近のレベルが高いため網膜やその内側の画像をより明確に表示することができる。
(第3の実施の形態)
次に本発明の第3の実施の形態について説明する。この実施の形態の断面画像表示装置は網膜の断層観察モードに切り替える機能を有するものである。この実施の形態は図1において対物レンズ23を着脱自在とし、対物レンズ23を取り外したときに2軸偏向ミラー22の光を直接測定対象に出力できるようにしたものであり、その他の構成は第1の実施の形態と同様である。図26(a)は対物レンズ23を取付けている場合、即ち第1の実施の形態と同様の測定状態を示しており、対物レンズ23があれば中心軸にのみ光が当るため、網膜の断層画像は得られない。次に着脱自在の対物レンズ23を取り外し、2軸偏向ミラー22を角膜から眼軸長La程度の距離に近接させる。こうすれば図26(b)に示すように、対物レンズ23がないので、偏向ミラー22を中心として扇状のスキャニングに切り替えることができる。2軸偏向ミラー22からの光は測定対象である眼球内のレンズによって網膜付近に焦点を結ぶこととなる。こうすれば網膜(眼底)上でほぼ平行にビームが走査されるため、断層画像表示装置によって網膜の断層画像を検出することができる。図27はこのようにして得られた網膜の断層画像の一例である。このような画像に基づいて網膜の構造が観察でき、網膜剥離、緑内障、黄斑加齢変性などの網膜の病気の診断に利用することができる。
(第4の実施の形態)
次に本発明の第4の実施の形態について説明する。この実施の形態では図28(a)に示すようにプローブ20を実線で示す正立状態と、破線で示す90°回動状態とに自在に切り換えるようにしたものである。この実施の形態では光ビームをスキャンするプローブ20に座った人間の眼に対して水平にビームを照射する状態と、プローブ20が本体に対して側方に位置するように屈曲できるようなジョイント機構を設ける。そして施術前の測定では図28(b)に示すようにプローブ20を直立させて人体に対応させて配置して眼軸長などを測定する。そして施術モードでは図28(a)に破線で示し、図28(c)に側面図を示すように、プローブ20を90°屈曲させ、治療台上に横たわった人間の眼に対して垂直にビームを照射する。このような姿勢のままで測定ができれば、手術の直前に再度眼軸長等を確認したり、逆に眼球の構造を見ながら硝子体手術や、白内障手術のガイドとして用いることもできる。
本発明は眼科用の光断層画像を光軸方向の歪みをなくして検出することができ、白内障の手術等の測定データを短時間で得ることができるため、眼科用の画像表示装置として有用である。
10 光断層画像表示装置
11 波長走査光源
12 コリメートレンズ
13 光干渉計
14 光ファイバ
15 バランスドディテクタ
16 信号処理部
17 画像表示部
18 メモリ
19 スキャン制御部
20 プローブ
40,47 固定部
42,46 移動部
44 モータ
45 送りねじ
48 ソレノイド

Claims (11)

  1. 眼科用光断層画像表示装置の本体と、
    前記本体から光ビームが与えられ、測定対象となる物体に対向するように配置されるプローブとを具備する眼科用光断層画像表示装置であって、
    前記本体は、
    周期的に光の発振波長を走査する走査型光源と、
    前記走査型光源からの光を参照光と物体への照射光とに分岐して照射光を光ビームとして出力し、物体からの反射光と参照光との干渉光を発生させる干渉光学計と、
    前記干渉光学計より得られる干渉光を受光し、ビート信号を得る受光素子と、
    前記受光素子に得られる受光信号をフーリエ変換することにより、測定対象の断層画像を生成する画像信号処理部と、を具備し、
    前記プローブは、
    前記干渉光学計から得られる光ビームを平行ビームとするレンズと、
    前記平行ビームを集光する対物レンズと、
    前記対物レンズの焦点位置に配置され、前記平行ビームを眼に垂直なx軸方向及びこれと垂直なy軸方向に平行にスキャンする2軸偏向ミラーと、を具備する眼科用光断層画像表示装置。
  2. 前記波長走査型光源は、1kHz以上の走査速度で波長を走査するものである請求項1記載の眼科用光断層画像表示装置。
  3. 前記波長走査型光源は、700nm以上であり、且つ1200nm以下の帯域で少なくとも1nm以上変化させて波長走査光を出力するものである請求項1又は2記載の眼科用光断層画像表示装置。
  4. 前記信号処理部は、得られた2次元の断層画像から眼軸長、角膜厚、前房室厚、レンズ厚、網膜厚の軸方向長さと、横方向の瞳径、瞳孔径の長さと、角膜曲率半径との少なくとも1つのパラメータを算出して出力する請求項1記載の眼科用光断層画像表示装置。
  5. 前記干渉計は空間干渉計であり、参照光の光路長を変化させることにより断面画像を得るレンジを切り替える請求項4記載の眼科用光断層画像表示装置。
  6. 前記信号処理部は、
    取得した2次元画像のうち、光軸中心から所定幅の範囲の複数のラインについて、信号強度の最大値あるいは平均値を角膜、水晶体、網膜の境界座標として算出する請求項4記載の眼科用光断層画像表示装置。
  7. 前記信号処理部は、角膜の表面軌跡の任意の3点の位置座標より曲率半径を算出するものである請求項1記載の眼科用光断層画像表示装置。
  8. 前記信号処理部は、レンズの表裏の反射率レベルの差、及び反射率の比のいずれか一方より求めるレンズの白濁度を算出するものである請求項1記載の眼科用光断層画像表示装置。
  9. 前記本体は、前記2軸偏向ミラーをx軸及びy軸方向に走査すると共に、その走査範囲を測定対象に合わせて変化させるスキャン制御部を更に有する請求項1記載の眼科用光断層画像表示装置。
  10. 前記プローブは、前記対物レンズを光軸から着脱自在とした請求項1記載の眼科用光断層画像表示装置。
  11. 前記プローブは、前記本体に対して屈曲自在のジョイント機構を介して接続されている請求項1記載の眼科用光断層画像表示装置。
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