JP5086697B2 - デジタル放送受信機及びデジタル放送受信方法 - Google Patents

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本発明は、地上デジタル放送における著作権等の権利保護方式に対応したデジタル放送受信機及びデジタル放送受信方法に関する。
近年、映像信号及び音声信号をデジタル化して放送するデジタル放送が行われている。デジタル化によって、受信機側でのデータの劣化を生ぜず、受信信号品質を向上させることができる。
BSデジタル放送では、通常の地上波放送とは異なり、有料放送を含んでいる。有料放送においては、放送信号を受信する視聴者を限定するために、放送事業者から放送局(チャンネル)ごとに放送波と共に契約者ごとに契約内容やその有効期限及びワーク鍵を含むEMM(Entitlement Management Message)と呼ばれる個別情報をマスター鍵で暗号化して送信する。受信機でのEMMの受信は、番組の内容を受信するのに先立って行われる。
受信機には、マスター鍵を記憶したICカードが装着されており、受信した放送波に含まれるEMMを抽出し、そのEMMをマスター鍵で暗号解除して契約内容やその有効期限及びワーク鍵を含む個別情報を復号できる。
有料放送の場合、契約した放送事業者の放送局から送信される番組内容にはスクランブルがかけられている。このスクランブルを解除するための鍵はスクランブル鍵と呼ばれている。スクランブル鍵と番組内容とはワーク鍵によって暗号化されて受信機に送信される。このようにワーク鍵で暗号化された信号はECM(Entitlement Control Message)と呼ばれている。
EMMやECMを受信し受信機のICカードに書き込むことによって契約内容等を照合して有料放送の番組を受信するデジタル放送の受信技術としては、例えば特許文献1に記載されているデジタル放送受信機がある。
特許文献1は、複数のチューナを有するデジタル放送受信機において、複数のチューナを有効利用するものであって、一のチューナを使用して放送番組の視聴を行うとともに、放送事業者との契約情報を記憶するICカードからの通電制御指示により、ICカードへのEMM受信処理を他のチューナを使用して実施することで、EMM受信のための消費電力の低減と処理時間短縮を図っている。
ところで、ARIB(社団法人電波産業会)において現在規格化が進められている、無料の地上デジタル放送における著作権等の権利保護方式(以下、地上RMPという)では、ICカードのようなカードを使わない方式が考えられていて、受信機には予め前述したマスター鍵を書き込んでおく。この場合のマスター鍵としては、有料放送のように個別の受信機単位というのではなくメーカーごと、或いは機種ごとの単位でマスター鍵を同じにしてコントロールされる。なお、地上RMP方式に関しては、ARIB標準規格 STD−B25 第3部に規格化されている。
一方、地上RMPでは、無料放送であっても、デジタル放送 という送信形態から受信機でのデータの劣化は無く信号品質が維持されることから、受信機に対して著作権等の権利保護機能を設けることが必要である。
そこで、地上RMP(無料放送)では、視聴者と放送局間に契約情報は存在せずかつ有料のための番組を特定する必要もないが、著作権などの権利を保護するための観点から、マスター鍵で暗号化したEMM(ワーク鍵を含む)を放送信号に多重しかつワーク鍵で暗号化したECM(スクランブル鍵を含む)を放送信号に多重して送信する。つまり、有料放送でなくてもコピーコントロール等の権利保護に従わない受信機では受信できず、権利保護に従う受信機のみで限定して受信できるように、受信機側ではマスター鍵やワーク鍵、かつスクランブル放送していればスクランブル鍵が必要とされるようになっている。
特開2002−325240号公報 ARIB標準規格 STD−B25 第3部
ところで、TV放送受信機においては、購入時や引越し時などに、同調周波数を連続的に変えていくことによって、その地域において受信できる視聴可能な放送チャンネルを検出するために初期スキャンが行われる。無料放送の地上RMP方式のデジタル放送受信機では、前述したように、まず、EMMを受信できなければ放送チャンネルを視聴できない。
そのため、受信機購入時や引越し時などには、まず初期スキャンし、放送チャンネルが検出されたらそのチャンネルのEMMが受信できるまではスキャンを一時ホールドしてそのチャンネルを選局し続け、EMMを取り込み、また次のチャンネルをスキャンしチャンネルが検出されたらそのチャンネルのEMMを取り込むという方法を行うことがまず考えられる。
しかしながら、放送局から送信されるEMMは、無料放送の地上RMPの場合、例えば10〜30秒に1回程度送られてくるようになっており、1チャンネルごとにチャンネル選局とEMM受信を交互に行っていると、希望のチャンネルを視聴できるまでに時間を要し、その結果全ての視聴可能な放送チャンネルについてEMMを取得するまでは相当な時間を要するという問題がある。
また、前述の特許文献1に記載のデジタル放送受信機では、EMM受信のための通電制御について消費電力の低減と通電制御の処理時間の短縮については述べられているが、全ての放送チャンネルのEMMを効率的に取得して全ての放送チャンネルのEMMを取得するまでに要する時間を短縮するための、より合理的な手法についての記載はない。
そこで、本発明はこのような問題に鑑み、受信機の初期スキャンに対する改善を行い、全ての放送チャンネルのEMMを取得するまでに要する時間を短縮する一方、放送局側からの定期的もしくは臨時のEMM変更が行われてもこれに対応することが可能なデジタル放送受信機及びデジタル放送受信方法を提供することを目的とするものである。
本発明の一態様のデジタル放送受信機は、デジタル放送信号を選局可能な複数のチューナを有するデジタル放送受信機において、前記複数のチューナのうちの1つのチューナを用いて、チャネルを順次切替えて選局して視聴可能なチャネルの情報を取得する第1のスキャンを実行する第1の制御手段と、前記複数のチューナのうちの使用していない1つのチューナを用いて、前記第1の制御手段による第1のスキャンで視聴可能と検知したチャンネルを選局し、スクランブル放送であった場合にはデスクランブル可能かどうかを検知し、デスクランブル不可の場合には、そのチャンネルのEMMを受信し、その後に次のチャンネルに移行する第2のスキャンを実行する第2の制御手段と、を具備したものである。
本発明の他の態様のデジタル放送受信方法は、デジタル放送信号を選局可能な複数のチューナを用いたデジタル放送受信方法において、前記複数のチューナのうちの1つのチューナを用いて、チャネルを順次選局して視聴可能なチャネルの情報を取得する第1の初期スキャンを実行する第1の制御ステップと、前記複数のチューナのうちの使用していない1つのチューナを用いて、前記第1の制御ステップによる第1の初期スキャンで視聴可能と検知したチャンネルを選局し、そのチャンネルのEMMを受信し、その後に次のチャンネルの選局とEMMの受信動作に移行する第2の初期スキャンを実行する第2の制御ステップと、を具備したものである。
本発明によれば、受信機の初期スキャンに対する改善を行い、全ての放送チャンネルのEMMを取得するまでに要する時間を短縮する一方、放送局側からの定期的もしくは臨時のEMM変更が行われてもこれに対応することが可能なデジタル放送受信機及びデジタル放送受信方法を提供することができる。
発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態のデジタル放送受信機のブロック図を示している。図2はRMP方式を利用した放送システムのブロック図を示している。
図1のデジタル放送受信機を説明する前に、まず図2の放送システムから説明する。
図2に示す放送システムは、放送局1と、放送局1からの放送波を送信する放送アンテナ18と、受信機2と、受信機2の操作手段としてのリモコン送信機(以下、単にリモコンという)4とを備え、放送局1から送信された電波受信機2で受信する。受信機2では、ユーザがリモコン4にて放送信号の中から選択した希望の放送チャンネルを復号し、TV信号として図示しない表示装置に出力する。
放送局1は、マイクロコンピュータなどで構成される制御手段である制御部10と、TV信号をスクランブル(暗号化)して出力するスクランブル部14と、スクランブル鍵を含むECMの生成と暗号化を行うECM生成/暗号化部15と、ワーク鍵を含むEMMの生成と暗号化を行うEMM生成/暗号化部16と、スクランブルTV信号と暗号化したECMと暗号化したEMMとを多重する多重化部17とを備える。
TV信号をスクランブル部14にてスクランブルし、スクランブルTV信号と暗号化したECMと暗号化したEMMと多重化し、その多重化信号を放送アンテナ18により送信する。
受信機2は、受信アンテナ21からの放送信号を受信するチューナ22と、マイクロコンピュータなどで構成される制御手段である制御部20と、多重化信号を分離する分離部23と、受信機識別(デバイスID)の一致したEMMを分離する分離部24と、デバイスID部25と、ECMの復号とEMMの復号とこれらに基づく視聴可否判定を行うRMP処理部26と、視聴可の結果に基づきスクランブルTV信号をデスクランブルするデスクランブラ27と、デスクランブルされたTV信号のMPEG復号を行うMPEGデコーダ28と、リモコン4の操作信号を受信するリモコン受信部29とを備える。
チューナ22にて受信選局した放送信号から分離部23及び分離部24を用いて受信機2が保持するデバイスIDとIDが一致したEMMを分離し、RMP処理部26にてEMMを復号しかつEMMメモリ264に記憶する一方、分離部23にて分離したECMを復号し、このECMと前記復号したEMMを対比して、視聴判定及びスクランブル鍵抽出を行い、デスクランブラ27にてスクランブルTV信号を解除した後、MPEGデコーダ28で復号してTV信号として出力する。
図2に示すように、放送局1ではRMP方式に対応した受信機だけが視聴できるように放送番組の信号をスクランブル部14にてスクランブル(暗号化)して放送する。そのとき、番組をスクランブルする際に使用したスクランブル鍵Ksを含む番組情報(以下ECM)をECM生成/暗号化部15にて生成し、多重化部17にてTV番組に多重し放送する。なお、ECMは不正ができないように暗号化しており、暗号化に使用する鍵をワーク鍵Kwと呼ぶ。
一方、各受信機2に対してはECMを復号するために使用するワーク鍵Kwを含む個別情報(以下EMM)をEMM生成/暗号化部16にて生成し、多重化部17にて放送信号に多重して放送するようになっている。このEMMも不正ができないようにデバイス鍵Kdにて暗号化している。暗号化に使用するデバイス鍵Kdは受信機2で使用されるRMP処理部26にも記憶され放送局1と共有化されている鍵であり、受信機製造時などのタイミングでRMP処理部26に書き込まれる(設定される)情報である。
受信機2では、放送局1から送られてくるEMMを分離部23にて分離し、もう1つの分離部24にて受信機識別(デバイスID)の一致したEMMを分離し、さらにRMP処理部26内のEMM復号部262にて暗号復号の後、EMMメモリ264に記憶し、番組のECMとの視聴可否判定に使用する。
一方、ECMも分離部23にて分離し、さらにRMP処理部26内のECM復号部261にて暗号復号される。これらECM及びEMMを使用して視聴判定の結果、視聴できると判定した場合には、ECMから番組をデスクランブル(復号化)するためのスクランブル鍵Ksを取り出して、デスクランブラ27を制御しスクランブル解除した後、MPEGデコードして視聴する。
以上説明した放送システムにおいて、EMMにより定期的もしくは臨時のKw更新を実施することなっているが、使用頻度の低い受信機ではKw更新に追従できず視聴不可の懸念が指摘されている。これは、RMP方式においてはKwの更新は各放送局ごとの管理となっており、従って受信機側では、例えば全部で5チャンネルの放送局を視聴可能な地域においては、全5チャンネルのKw更新に追従する必要がある。例えば、チャンネル1で1ヵ月毎にKw更新、チャンネル2で2ヵ月毎にKw更新などの運用を行っている場合には、チャンネル1は1ヵ月毎、チャンネル2は2ヵ月毎にKw更新するEMMを受信できなければ、更新後に選局した場合にEMMを受信するまでの時間(例えばEMMが30秒に1回程度送られてくるようになっている場合、最大で30秒程度)はKwが合わないため視聴できないことになる。すなわち、使用頻度の低い(受信動作させることの少ない)受信機では、EMMを受信する機会も少なくなるため、EMMを受信できないというリスクがあることになる。
一方、今後予定されている無料放送の地上RMP方式では、EMMの送信サイクルがある程度の時間(10〜30秒程度)必要とされているほか、チャンネル毎に異なるワーク鍵を利用することが予定されているため、受信機購入時や引越し時などの場合には、全てのチャンネルを視聴できるようになるためにはある程度の時間が掛かることが予想される。
本発明の実施形態においては、無料放送の地上RMP方式において、受信機の初期スキャンに対する改善のほか、使用頻度の低い受信機で変更されたEMMを受信する際のリスクに対応する受信機および方法を提供することを目的としている。
図1は本発明の一実施形態に係るデジタル放送受信機の構成を示している。なお、本実施形態のデジタル放送受信機は無料放送の地上RMP方式に対応可能なものである。
図1は複数チューナの例としてチューナを2つ搭載したTV受信機を示している。
図1に示す受信機2Aは、第1のチューナ22を備えた第1の処理部と、第2のチューナ22aを備えた第2の処理部と、第1又は第2の処理部で復号されたTV信号を選択して図示しない表示装置に出力する選択回路31とを有して構成されている。
第1の処理部は、受信アンテナ21からの放送信号を受信する第1のチューナ22と、マイクロコンピュータなどで構成される制御手段である制御部20aと、多重化信号を分離する分離部23と、受信機識別(デバイスID)の一致したEMMを分離する分離部24と、デバイスID部25と、ECMの復号とEMMの復号とこれらに基づく視聴可否判定を行うRMP処理部26と、視聴可の結果に基づきスクランブルTV信号をデスクランブルするデスクランブラ27と、デスクランブルされたTV信号のMPEG復号を行うMPEGデコーダ28と、リモコン4の操作信号を受信するリモコン受信部29aとを備える。なお、制御部20a、リモコン受信部29aについては第1及び第2の処理部で共通に使用される。
そして、RMP処理部26は、暗号化したECMを復号するECM復号部261と、暗号化したEMMを復号するEMM復号部262と、放送局側と同じデバイス鍵Kdを記憶する鍵Kdメモリ263と、復号されたEMMを記憶するEMMメモリ264と、ECMとEMMとを対比して視聴可否の判定を行う視聴可否判定部265とを備えている。
第1の処理部においては、第1のチューナ22にて受信選局した放送信号から分離部23及び分離部24を用いてEMMを分離し、RMP処理部26にてEMMを復号しかつEMMメモリ264に記憶する一方、分離部23にて分離したECMを復号し、そのECMと前記復号したEMMを対比して、視聴判定及びスクランブル鍵抽出を行い、デスクランブラ27にてスクランブル放送信号を解除した後、MPEGデコーダ28で復号して第1のTV信号として選択回路31の一方の入力端に供給する。
第2の処理部は、受信アンテナ21からの放送信号を受信する第2のチューナ22aと、マイクロコンピュータなどで構成される制御手段である制御部20aと、多重化信号を分離する分離部23aと、受信機識別(デバイスID)の一致したEMMを分離する分離部24aと、デバイスID部25aと、ECMの復号とEMMの復号とこれらに基づく視聴可否判定を行うRMP処理部26aと、視聴可の結果に基づきスクランブルTV信号をデスクランブルするデスクランブラ27aと、デスクランブルされたTV信号のMPEG復号を行うMPEGデコーダ28aと、リモコン4の操作信号を受信するリモコン受信部29aとを備える。
そして、RMP処理部26aは、暗号化したECMを復号するECM復号部261aと、暗号化したEMMを復号するEMM復号部262aと、放送局側と同じデバイス鍵Kdを記憶する鍵Kdメモリ263aと、復号されたEMMを記憶するEMMメモリ264aと、ECMとEMMとを対比して視聴可否の判定を行う視聴可否判定部265aとを備えている。
第2の処理部においては、第2のチューナ22aにて受信選局した放送信号から分離部23a及び分離部24aを用いてEMMを分離し、RMP処理部26aにてEMMを復号しかつEMMメモリ264aに記憶する一方、分離部23aにて分離したECMを復号し、そのECMと前記復号したEMMを対比して、視聴判定及びスクランブル鍵抽出を行い、デスクランブラ27aにてスクランブル放送信号を解除した後、MPEGデコーダ28aで復号して第2のTV信号として選択回路31のもう一方の入力端に供給する。
なお、図中、第2のチューナ22a、分離部23a以外のRMP処理部26a、デスクランブラ27a、MPEGデコーダ28aも複数(図では2つ)使用する例示となっているが、あくまで機能の例示であり、RMP処理部26、デスクランブラ27、MPEGデコーダ28の処理能力が入力信号2チャンネル以上を同時に処理する能力を有するものであれば、処理部が1つであっても良い。
次に、図1の受信機での制御部の制御によるEMM受信のための初期スキャン動作について説明する。
図3は受信機購入時や引越し時に行う初期スキャン動作を説明するフローチャートを示している。
図1に示す受信機において、受信機購入時や引越し時に行う初期スキャン動作は(その1)、(その2)の2つで実行される。
まず始めに、第1の初期スキャンである初期スキャン(その1)時には、視聴可能なチャンネルの情報のみを優先して取り込む。その場合に使用するチューナは第1及び第2のチューナのうちのどちらであっても良い。すなわち、受信機の設置している地域において、例えば受信可能なチャンネルが1,3,4,5,6,7,8であった場合に、初期スキャン(その1)時には、当該チャンネルが受信できることを検出することを優先することを意味する。なお、これら1,3,4,5,6,7,8チャンネルのうち、RMP方式を実施している放送局のチャンネルについてはEMMを受信しなければ番組を視聴できないが、初期スキャン(その1)時には、視聴可能なチャンネルの情報のみを優先して取り込むようにする。
先ず、ユーザがリモコン4の特定ボタンを操作して(もしくはTVの特定メニューにより)初期スキャンの要求を出すことによって(ステップS101)、初期スキャン(その1)を実行する。初期スキャン(その1)は、同調周波数を連続的に変えていき、その地域において受信できる視聴可能な放送チャンネルを検出することによって行われる。初期スキャン(その1)を実行することによって検出したチャンネルを制御部20a内の制御部20aが管理する図示しないメモリに記憶していく(ステップS102)。そして、初期スキャン(その1)が全ての放送チャンネルについて終了したか否かを判定し、終了していればステップS104以降へ進む。終了していなければ、ステップS102に戻り全ての放送チャンネルについて終了するまで初期スキャンを継続する。
初期スキャン(その1)実行後、ユーザはその他の設定、映像メニューの設定、裏録に使用する機器の設定など、受信機の初期設定を実施することもあれば、或いは、直ちに視聴を開始するために、初期スキャン(その1)で検出できたチャンネルの中から、希望するチャンネルの視聴動作、すなわちチャンネルの指定を行うこともある。
本実施形態においては、初期スキャン(その1)を実施後に、上記のように希望するチャンネルの視聴動作に入る、或いは他の設定を行うなど、ユーザが初期スキャン(その1)以外の処理を選択した際に、初期スキャン(その2)を自動で実行する。
初期スキャン(その2)に入る前に、使用していないチューナがあるか否かを確認する(ステップS104)。使用していないチューナがあれば、その未使用のチューナを用いて初期スキャン(その2)を実行する(ステップS105)。
第2の初期スキャンである初期スキャン(その2)では、ユーザが使用していないチューナを利用し、初期スキャン(その1)で検知したチャンネルを選局し(ステップS106)、そのチャンネルのEMMを受信し(ステップS107)、そのEMMを受信後に、ステップS108での全チャンネルのEMMを受信したか否かを確認することによって、次のチャンネルの選局とEMMの受信動作に移行する。全チャンネルのEMMを受信していなければ、ステップS106へリターンして、全チャンネルのEMMを受信するまでステップS106からステップS108の各ステップを繰り返す。
このようにすることで、以下のような効果が期待できる。
1)初期スキャン時間の短縮が可能となる。初期スキャン(その1)においては視聴可能なチャンネル検出を連続的に行えばよいので、1つのチャンネルの選局とその選局したチャンネルのEMM受信とを交互に行う方法(この方法は発明が解決しようとする課題で述べもの)に比べて時間が省略できる。すなわちEMMの送出周期は数秒から数十秒とされており、このEMMの送出周期の時間に関わり無くチャンネル検出を連続的に行うことができる。もしも、1つのチャンネルについてチャンネル選局とEMM受信を交互に行う方法を用いると、チャンネル検出の後もその検出チャンネルにつきEMMの送出周期に相当する時間だけ選局状態を継続する必要があり、EMM受信までの待ち時間が多くなる。言い換えれば、RMP方式(スクランブル及び暗号化による権利保護方式)を実施している場合でも、ユーザから見てRMP方式を実施していない場合と同様の時間で初期スキャンを終了させることができる。
2)初期スキャン(その2)によって、ユーザが使用していない(例えば視聴していない)チューナを利用し、EMMの自動受信を実施する。このため、初期スキャン(その1)において検出できた例えば1,3,4,5,6,7,8チャンネルのうち、8チャンネルを視聴している間に、残りの1,3,4,5,6,7チャンネルのEMMを自動的に受信できるため、次に1,3,4,5,6,7チャンネルのいずれか(どれでも可)を選局した際にEMMの受信待ちをすることなく視聴可能となる。
図4は複数チューナを搭載した受信機において、長期間視聴しなかったためにEMMの更新が出来ておらず、視聴不可となる不都合を改善するための初期スキャン動作を説明するフローチャートを示している。
図4では、受信機は例えば電源起動時に、初期スキャン(その3)を自動で実施する。電源起動をトリガとして初期スキャン(その3)を自動で実施することも特徴である。
まず、リモコン4の電源ボタンの操作に基づいて電源投入がなされたか否かを判定する(ステップS201)。
電源投入がなされていれば、使用していないチューナがあるか否かを確認する(ステップS202)。使用していないチューナがあれば、初期スキャン(その3)を実行する(ステップS203)。
第3の初期スキャンである初期スキャン(その3)では、ユーザが使用していないチューナを利用し、初期スキャン(その1)で視聴可能と検知したチャンネルを選局し(ステップS204)、スクランブル放送であった場合にはデスクランブル可能かどうかを検知する(ステップS205)。言い換えれば、その放送チャンネルについてEMMの変更がなかったか否かを検知する。デスクランブル可能な場合(即ちEMMの変更がなかった場合)には、ステップS207へ移行し、全チャンネルのEMMを受信したか否かの確認を行い、全チャンネルのEMM受信が終了していなければ、ステップS204へリターンして、次のチャンネルに移行する。ステップS205でEMMが変更されていたにも関わらずEMM更新されていないために生じるデスクランブル不可の場合には、EMMを受信し(ステップS206)、EMMを受信後にステップS207の全チャンネルのEMM受信か否かの確認を行い、全チャンネルのEMM受信が終了していなければ、ステップS204へリターンして、次のチャンネルに移行する。ステップS207で全チャンネルのEMM受信が確認されれば、終了する。
このようにすることで、受信機を長期間視聴していなかったためにEMMの更新ができず、視聴不可となる不都合を改善することができる。
なお、ユーザが複数のチューナを全て使用している場合、例えば2つのチューナを搭載した受信機において、第1のチューナでテレビジョン放送番組を視聴しており、第2のチューナで裏番組録画している場合には、初期スキャン(その3)は実施しない。
本発明の一実施形態のデジタル放送受信機を示すブロック図。 RMP方式を利用した放送システムを示すブロック図。 受信機購入時や引越し時に行う初期スキャン動作を説明するフローチャート。 複数チューナを搭載した受信機において、長期間視聴しなかったためにEMMの更新が出来ておらず、視聴不可となる不都合を改善するための初期スキャン動作を説明するフローチャート。
符号の説明
4…リモコン(操作手段)
10,20,20a…制御部(制御手段)
14…スクランブル部
16…EMM生成/暗号化部
21…受信アンテナ
22,22a…チューナ
23,24…分離部
27…デスクランブラ
262…EMM復号部
265…視聴可否判定部

Claims (6)

  1. デジタル放送信号を選局可能な複数のチューナを有するデジタル放送受信機において、
    前記複数のチューナのうちの1つのチューナを用いて、チャネルを順次切替えて選局して視聴可能なチャネルの情報を取得する第1のスキャンを実行する第1の制御手段と、
    前記複数のチューナのうちの使用していない1つのチューナを用いて、前記第1の制御手段による第1のスキャンで視聴可能と検知したチャンネルを選局し、スクランブル放送であった場合にはデスクランブル可能かどうかを検知し、デスクランブル不可の場合には、そのチャンネルのEMMを受信し、その後に次のチャンネルに移行する第スキャンを実行する第の制御手段
    を備えたことを特徴とするデジタル放送受信機。
  2. 前記第2のスキャンは、電源起動をトリガとして実行される
    ことを特徴とする請求項1に記載のデジタル放送受信機。
  3. 前記複数のチューナのうちの使用していないチューナを用いて、前記第1の制御手段による第1の初期スキャンで視聴可能と検知したチャンネルを選局し、そのチャンネルのEMMを受信し、その後に次のチャンネルの選局とEMMの受信動作に移行する第3のスキャンを実行する第3の制御手段を具備することを特徴とする請求項1又は2に記載のデジタル放送受信機。
  4. 前記第3スキャンは、ユーザが前記第1のスキャン以外の処理を選択した際に、これをトリガとして実行されることを特徴とする請求項に記載のデジタル放送受信機。
  5. 前記第3スキャンは、ユーザが視聴希望のチャネルを選局操作したときに、これをトリガとして選局に使用するチューナ以外のチューナにて実行されることを特徴とする請求項に記載のデジタル放送受信機。
  6. デジタル放送信号を選局可能な複数のチューナを用いたデジタル放送受信方法において、
    前記複数のチューナのうちの1つのチューナを用いて、チャネルを順次選局して視聴可能なチャネルの情報を取得する第1のスキャンを実行する第1の制御ステップと、
    前記複数のチューナのうちの使用していない1つのチューナを用いて、前記第1の制御ステップによる第1のスキャンで視聴可能と検知したチャンネルを選局し、スクランブル放送であった場合にはデスクランブル可能かどうかを検知し、デスクランブル不可の場合には、そのチャンネルのEMMを受信し、その後に次のチャンネルに移行する第2のスキャンを実行する第2の制御ステップと、
    を具備したことを特徴とするデジタル放送受信方法。
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