JP2006129243A - デジタル放送受信装置および方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 コンテンツがスクランブルされ、このスクランブルされたコンテンツのデスクランブルするための鍵情報が2つの異なるコンテンツ保護方式で放送により配信される。2つのコンテンツ保護方式の一方から前記鍵情報を取得する。スクランブルされたコンテンツを前記鍵情報を用いてデスクランブルする。2つのコンテンツ保護方式のうち、どちらのコンテンツ保護方式を利用しているかを示す信号を出力する。
【選択図】 図1
Description
衛星デジタル放送では有料放送が行われており、チャンネル単位、番組単位、時間単位など様々な方法で視聴制御を可能にする限定受信システムが運用されている(例えば、特許文献1参照)。この限定受信システムでは、利用者の契約状態等に応じた個別契約情報を受信装置に伝送し、受信装置や受信装置に挿入して用いるICカードに設定する。以下、ICカード等のセキュリティモジュールに設定する場合も含めて受信装置に設定すると説明する。
EMMデータには受信装置固有のID(Identification)番号が付加されている。
EMMデータは、受信装置固有のID毎にユニークなマスタ鍵(Km)により暗号化された後、放送信号に多重されて放送局側のセンタ装置から各受信装置へ伝送される。
また、また必要な鍵情報が未取得等の状況により、一方の方式で視聴できないような場合に他方の方式で視聴するための準備を行うように指示する表示を行うことができないという問題があった。
また、この発明は、両方の方式に対応した受信装置において、一方の方式で視聴できないような場合に他方の方式で視聴するための準備を行うように指示する表示を行うことができる受信装置を提供することを目的とする。
前記選局手段により選局されたデジタル信号から、前記2つのコンテンツ保護方式の一方の前記鍵情報を取得する鍵情報取得手段と、
前記デジタル信号に含まれている前記スクランブルされたコンテンツを前記鍵情報を用いてデスクランブルするデスクランブル手段と、
前記デスクランブル手段がどちらのコンテンツ保護方式の前記鍵情報を用いてデスクランブルしているかを示す信号を出力する出力手段とを備えたことを特徴とするデジタル放送受信装置を提供する。
また、これらの方法を提供する。
なお、装置に係る本発明は方法に係る発明としても成立し、方法に係る本発明は装置に係る発明としても成立する。
また、装置または方法に係る本発明は、コンピュータに当該発明に相当する手順を実行させるための(あるいはコンピュータを当該発明に相当する手段として機能させるための、あるいはコンピュータに当該発明に相当する機能を実現させるための)プログラムとしても成立し、該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体としても成立する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るデジタル放送受信装置の構成を示すブロック図である。
図1において、デジタル放送受信装置101は、チューナ部102、デスクランブラ103、TSデコード部104、映像音声デコード部105、表示処理部106、制御部107、キー入力部108、外部表示部117、コンテンツ保護方式A用のコンテンツ保護モジュール111A、コンテンツ保護方式B用のコンテンツ保護モジュール111Bから構成されている。
コンテンツ保護方式B用のコンテンツ保護モジュール111Bは、コンテンツ保護制御部112B、コンテンツ保護メモリ部113Bから構成されている。
チューナ部102は、デジタル放送受信装置101に入力された放送波から所望のチャンネルを選局し、この選局したチャンネルのトランスポートストリーム(以下、TSと記す)をデスクランブラ103へ出力する。TSはコンテンツ保護のためにスクランブルされている。
TSデコード部104は、デスクランブラ103から入力されたTSから必要なパケットを分離し、この分離したパケットから更に、放送番組信号(映像、音声)の抽出や各種多重データ(各種SI(Service Information)データやECM,EMM等)を分離する。
表示処理部106は、TSデコード部104から入力された放送番組信号(映像、音声)のデコードを行い、図示しない外部のモニタに出力し表示・音声再生させる。
外部表示部117は、デジタル放送受信装置に実装された例えばLEDや液晶等であり、デジタル放送受信装置内部の情報をユーザに通知するインターフェース機能を有している。
(コンテンツ保護方式A)
コンテンツ保護方式A用のコンテンツ保護モジュール111Aは、限定受信方式で課金制御やコンテンツ保護制御を行う機能を有している。より具体的には、このコンテンツ保護モジュール111Aは、ICカードのようなリムーバブルのセキュリティモジュールであり、コンテンツ保護制御部112A、コンテンツ保護メモリ部113Aから構成されている。
(コンテンツ保護方式B)
また、コンテンツ保護方式B用のコンテンツ保護モジュール111Bは、限定受信方式でコンテンツ保護制御を行う機能を有している。なお、コンテンツ保護モジュール111Bは、更に課金制御を行う機能を有していてもよい。より具体的には、このコンテンツ保護モジュール111Bは、例えばデジタル放送受信装置101を制御するソフトウェアの一部として機能し、コンテンツ保護制御部112B、コンテンツ保護メモリ部113Bの機能ブロックから構成されている。コンテンツ保護メモリ部113Bの機能は、コンテンツ保護を行うための鍵情報等を格納する。コンテンツ保護制御部112Bの機能は、ECM、EMMの復号や視聴の判定を行う。
制御部107は、有料番組を選局した場合、有料番組の課金制御としてコンテンツ保護方式モジュール111Aを利用するためにコンテンツ保護方式モジュール111Aを利用するように制御する。また、制御部107は、無料番組を選局した場合、コンテンツ保護方式モジュール111Bを優先して利用するように制御する。
制御部107は、方式表示指示を受けた場合、現在、利用しているコンテンツ保護方式モジュールの方式を通知するための表示を行うよう制御する(ステップS202)。
この結果、サービスマンやユーザから、現在利用している方式の表示指示があると、現在制御部107が利用している方式を表示することにより通知を行うことができる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
以下、第2の実施形態の構成は第1の実施形態と同じであるため説明を省略し、第1の実施形態と異なる部分についてのみ説明をする。
この第2の実施形態におけるデジタル放送受信装置101は、あるコンテンツが一方の方式で視聴不可の場合に、他方の方式で視聴判定させるための通知を行うための機能を備えている。この機能は、制御部107が図5のフローチャートに示すようにデジタル放送受信装置101を制御することにより実現する。
なお、デジタル放送受信装置101は、無料番組を選局した場合、第1の実施形態と同様に、基本的にコンテンツ保護方式モジュール111Bを優先して利用する。
コンテンツ保護方式Aでは、コンテンツ保護モジュール111Aとして、ICカードのようなリムーバブルのセキュリティモジュールを使用している。
また、コンテンツ保護方式Bでは、コンテンツ保護モジュール111Bとして、デジタル放送受信装置101で実行されるソフトウェアにより実現される。
ユーザがあるチャンネルを選局すると(ステップS501)、制御部107は、まず方式Bでの視聴判定を行う(ステップS502)。ステップS502において、方式Bでは有効な鍵情報が取得できない等の要因により視聴できない場合(ステップS503のNo)、方式AのICカードのようなセキュリティモジュールが接続されているか否かを判定する(ステップS505)。上述した通りコンテンツ保護方式モジュール111AはICカードのようなリムーバブルのセキュリティモジュールである。このため制御部107は、ICカードのようなセキュリティモジュールが未挿入であった場合には(ステップS505の未挿入)、例えば一定時間図6に示すような方式AのICカードのようなセキュリティモジュールを接続することを促す通知を行う(ステップS507)。これは制御部107が表示処理部106を制御することにより実現される。
このように複数のサイマル方式でコンテンツ保護が行われる場合、あるコンテンツが一方の方式で視聴不可の場合に、他方の方式で視聴判定させるためのメッセージを提示することにより、当該コンテンツを視聴できる可能性をユーザに提示することができる。
以下、第3の実施形態の構成は第1の実施形態と同じであるため説明を省略し、第1の実施形態と異なる部分についてのみ説明をする。
この第3の実施形態におけるデジタル放送受信装置101は、初期スキャン動作において方式Bにおける鍵情報取得に時間を要する場合に方式Aのモジュールを接続することで、方式Bにおける鍵情報取得に時間を要する状況になっても任意に設定した時間でタイムアウトすることができ初期スキャン時に途方もなく時間を要するというリスクを回避するための機能を備えている。この機能は、制御部107が図7のフローチャートに示すようにデジタル放送受信装置101を制御することにより実現する。
有効な鍵情報が取得できれば(ステップS703のYes)、方式Bでの視聴判定を行う(ステップS704)。
ステップS704で視聴可能であれば(ステップS704のYes)、選局したチャンネルの映像や音声を出力し(ステップS705)、受信可能な全チャンネルについて行うまで繰り返す(ステップS706)。
ステップS707にてモジュールが未挿入の場合には(ステップS707のNo)、表示処理部106を制御し、ICカードのようなセキュリティモジュールを接続することを促す通知を行う(ステップS709)。この通知は表示処理部106を制御することにより、例えば図8に示すようなICカードのようなセキュリティモジュールを接続することを促すメッセージを外部のモニタに表示させることにより行われる。
このような制御を行うことにより、初期スキャン動作において方式Bにおける鍵情報取得に時間を要する場合に方式Aのモジュールを接続することで、方式Bにおける鍵情報取得に時間を要する状況になっても任意に設定した時間でタイムアウトすることができ初期スキャン時に途方もなく時間を要するというリスクを回避することができる。
Claims (8)
- コンテンツがスクランブルされ、このスクランブルされたコンテンツのデスクランブルするための鍵情報が2つの異なるコンテンツ保護方式で放送により配信されるデジタル放送を受信するデジタル放送受信装置において、
デジタル放送信号から所望の番組を選局する選局手段と、
前記選局手段により選局されたデジタル信号から、前記2つのコンテンツ保護方式の一方の前記鍵情報を取得する鍵情報取得手段と、
前記デジタル信号に含まれている前記スクランブルされたコンテンツを前記鍵情報を用いてデスクランブルするデスクランブル手段と、
前記デスクランブル手段がどちらのコンテンツ保護方式の前記鍵情報を用いてデスクランブルしているかを示す信号を出力する出力手段とを備えたことを特徴とするデジタル放送受信装置。 - 前記2つのコンテンツ保護方式として、第1のコンテンツ保護方式は着脱可能なモジュールにより前記鍵情報取得手段が実装される方式であり、第2のコンテンツ保護方式は着脱可能なモジュールによらずに前記鍵情報取得手段が実装される方式であることを特徴とする請求項1記載のデジタル放送受信装置。
- コンテンツがスクランブルされ、このスクランブルされたコンテンツのデスクランブルするための鍵情報が、第1および前記第1とは異なる第2のコンテンツ保護方式で共に放送により配信されるデジタル放送を受信するデジタル放送受信装置において、
デジタル放送信号から所望の番組を選局する選局手段と、
第1のコンテンツ保護方式用の着脱可能なセキュリティモジュールを利用して、前記選局手段により選局されたデジタル信号から前記鍵情報を取得する第1の鍵取得手段と、
前記第1とは異なる第2のコンテンツ保護方式としてソフトウェアを実行することにより前記鍵情報を取得する第2の鍵取得手段と、
前記デジタル信号に含まれている前記スクランブルされたコンテンツを前記鍵情報を用いてデスクランブルするデスクランブル手段と、
前記第2の鍵取得手段が前記鍵情報を取得できない場合、前記第1のコンテンツ保護方式のセキュリティモジュール接続を促すための信号を出力する出力手段とを備えたことを特徴とするデジタル放送受信装置。 - 前記メッセージ出力手段は、チャンネル選局時に前記第2の鍵取得手段が前記鍵情報を取得できない場合、前記第1のコンテンツ保護方式のセキュリティモジュール接続を促すためのメッセージを出力することを特徴とする請求項3記載のデジタル放送受信装置。
- 更に、現在設置されている場所で受信可能な全チャンネルをサーチする初期スキャンを実行する初期スキャン実行手段を有し、
前記出力手段は、前記初期スキャンの実行開始から所定時間内に前記第2の鍵取得手段が前記鍵情報を取得できない場合、前記着脱可能なセキュリティモジュールを接続することを促すための信号を出力することを特徴とする請求項3記載のデジタル放送受信装置。 - 更に、前記出力手段から出力された信号を表示する表示手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のデジタル放送受信装置。
- コンテンツがスクランブルされ、このスクランブルされたコンテンツのデスクランブルするための鍵情報が2つの異なるコンテンツ保護方式で放送により配信されるデジタル放送を受信するデジタル放送受信方法において、
デジタル放送信号から所望の番組を選局し、
この選局されたデジタル信号から、前記2つのコンテンツ保護方式の一方の前記鍵情報を取得し、
前記デジタル信号に含まれている前記スクランブルされたコンテンツを前記鍵情報を用いてデスクランブルし、
前記デスクランブルがどちらのコンテンツ保護方式の前記鍵情報を用いてデスクランブルしているかを示す信号を出力する出力することを特徴とするデジタル放送受信方法。 - コンテンツがスクランブルされ、このスクランブルされたコンテンツのデスクランブルするための鍵情報が、第1および前記第1とは異なる第2のコンテンツ保護方式で共に放送により配信されるデジタル放送を受信するデジタル放送受信方法において、
デジタル放送信号から所望の番組を選局し、
第1の鍵取得手段により、第1のコンテンツ保護方式用の着脱可能なセキュリティモジュールを利用して、前記選局手段により選局されたデジタル信号から前記鍵情報を取得し、
第2の鍵取得手段により、前記第1とは異なる第2のコンテンツ保護方式としてソフトウェアを実行することにより前記鍵情報を取得し、
前記デジタル信号に含まれている前記スクランブルされたコンテンツを前記鍵情報を用いてデスクランブルし、
前記第2の鍵取得手段が前記鍵情報を取得できない場合、前記第1のコンテンツ保護方式のセキュリティモジュール接続を促すための信号を出力する出力手段とを備えたことを特徴とするデジタル放送受信方法。
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