JP2005123877A - デジタル放送受信装置およびデジタル放送受信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】視聴不可の番組を選局したとき、視聴契約に必要な情報を表示する。
【解決手段】選局した有料番組の視聴が不可であるとき、つまり当該有料番組に対して視聴契約を結んでいないときには、表示手段であるテレビ画面にその旨を表示する。同時に、視聴契約に必要な情報を表示する。必要な情報とは、視聴者固有のID情報や当該有料番組の提供者である放送事業者の情報である。これで視聴契約に必要な情報の確認が容易になる。視聴者は画面に表示されたID情報または放送事業者情報を見ながら、関係する機関(放送事業者やその管理運営機関など)にアクセスし、表示されたID情報や放送事業者情報を通知することで、当該有料番組(あるいは有料チャンネル)に対する視聴契約を実行できる。
【選択図】 図4


Description

この発明は、例えば地上デジタル放送波であるデジタル放送の受信装置およびその受信方法に関する。詳しくは、予め契約した視聴者だけが視聴できる有料番組を視聴するための契約情報を、選局した番組ごとに判断し、判断結果が視聴不可であるときには、当該有料番組を視聴するための契約情報を表示できるようにして、有料放送契約手続きが容易に行えるようにしたものである。
近年普及しているデジタル放送サービスでは、番組を提供する放送事業者との間で契約を行った視聴者に限定してその番組を視聴することを可能にする有料放送サービス(限定受信サービス)が広く行われている。このような有料放送サービスとして提供されている番組には、視聴契約を結んでいない視聴者が視聴することを防ぐためにスクランブルが施されている。
この種デジタル放送受信装置においては、IC(Integrated Circuit)カードインタフェース部に装着された、限定受信処理に必要な契約情報やスクランブル鍵の情報を管理するICカードを使用する場合がある。その場合には装着されたICカードの契約情報を参照することで限定受信が可能かどうかが判断される(例えば特許文献1)。
特許文献1に記述されているように、視聴契約を結んでいない視聴者は有料番組を視聴することはできない。
特開2002−44638号公報
視聴契約を結んでいない視聴者が有料番組を視聴しようとする場合には、画面上に契約が存在しないことを示すメッセージあるいは契約を促すようなメッセージが表示されることが多い。
したがって視聴者がその番組を視聴するためには、番組を提供する放送事業者に対し、その放送サービスが運用している限定受信システム(CAS)上で定義されたその視聴者を識別するための識別情報(ID情報)を通知して契約を結ぶ必要がある。
このID情報を視聴者が確認するためには、通常あまり使用しない、つまり視聴者にとっては不慣れな操作を行う場合が多い。例えば、購入直後に装着したままであって、通常出し入れする必要性が少ない上述したICカードを抜き取り、その表面に印字してあるID情報(記号、数字などで記述されている)を、放送事業者などに通知することで、視聴契約を結ぶことになる。
あるいはデジタル放送受信装置の初期設定メニューを起動し、このメニュー画面上で指示された操作を何度か繰り返しながら、ICカードより読み取ったID情報を画面に表示して、このID情報を放送事業者などに伝えることで視聴契約を結ぶことになる。
このように従来では、有料放送の契約手続きが意外と煩雑で、有料放送の契約手続きを円滑に行うことを妨げる原因の一つになっていた。このため、契約が存在せず番組が視聴できない場合に、視聴者が特に意識して特別な操作をすることなく、視聴契約に必要なID情報などを簡単に確認できれば、有料放送契約手続きが容易になり、ユーザの利便性の向上が期待できる。
また、複数の有料放送事業者が限定受信サービスを提供しているような場合、視聴者は放送事業者との契約を行うにあたり、自分の視聴したいサービスを提供する放送事業者を特定する必要が生じる。この場合においても、その限定受信サービスを提供する放送事業者を特定するための情報を容易に確認することができれば、視聴者が有料放送契約手続きを更に容易にすることが期待できる。
そこで、この発明はこのような従来の課題を解決したものであって、視聴契約がなされていないチャンネルや、番組を選局したようなときには、視聴者のID情報や、その放送事業者情報などの視聴契約に必要な情報を画面に表示できるようにして、ID情報や放送事業者を容易に認識できるようにしたものである。
上述した課題を解決するため、請求項1に記載したこの発明に係るデジタル放送受信装置では、デジタル放送を受信するための受信手段と、
前記受信手段により受信したデジタル信号を復号する復号手段と、
予め契約した視聴者だけが視聴できる有料番組を視聴するための契約情報を記憶した記憶手段と、
選局された有料番組を視聴できるかどうかを判断する手段と、
前記判断手段により選局した番組の視聴が不可と判断されたとき、前記判断手段の判断結果とともに、視聴契約に必要な情報を表示するための信号を出力する表示信号出力手段を有することを特徴とする。
また、請求項7に記載したこの発明に係るデジタル放送受信方法では、デジタル放送信号を受信し、受信したデジタル放送信号に対応したデジタルデータを出力するステップと、
ICカードインタフェース部に装着されたICカードに記憶された契約情報と、選局された有料番組に含まれる契約情報とが対応するかどうかを判別するステップと、
前記ICカードに含まれる契約情報と前記選局された契約情報とが対応せず、前記有料番組の視聴が不可であるとき、視聴契約に必要な情報を表示するための信号を出力するステップとからなることを特徴とする。
この発明では、選局した有料放送の視聴が不可であるとき、つまり当該有料番組(あるいは有料チャンネル)に対して視聴契約を結んでいないときには、表示手段であるテレビモニタ(テレビ映像画面)にその旨を表示する。
同時に、視聴契約に必要な情報を表示する。視聴契約に必要な情報とは、視聴者固有の識別情報であるID情報や、当該有料放送の提供者である放送事業者の情報である。視聴契約に必要な情報としては、ID情報だけ、あるいは放送事業者情報だけでもよい。
視聴者は画面に表示されたID情報または放送事業者情報を見ながら、関係する機関(放送事業者やその管理運営機関など)にアクセスし、表示されたID情報や放送事業者情報を通知することで、当該有料番組(あるいは有料チャンネル)に対する視聴契約を遂行することができる。
ID情報を確認するためにICカードを取り出すとき、静電気などによるICカードの破損の可能性があるが、この例ではICカードを装着したままでも、視聴契約に必要な情報を入手できるため、静電気などによるICカードの破損事故は殆ど発生しない。
また、視聴契約に必要な情報を関係機関に的確に伝達できるため、有料放送を行っている事業者側のカスタマーサポート窓口におけるサポート業務の軽減や、視聴者が支払う通信コストの軽減が期待できる。
この発明によれば、視聴契約をしていない有料放送(番組)を選局したときには、視聴契約がなされていない旨の表示がなされると共に、視聴契約に必要な情報(視聴者のID情報、放送事業者の情報など)が表示されるので、画面から直ちに視聴契約に必要な情報を被契約者側に通知することができる。同じ放送事業者であるときには、表示されたID情報のみを被契約者側に通知できる。放送事業者が異なる場合には、有料番組を選局することによって取得できる当該有料番組を提供している放送事業者の情報を利用して視聴契約に臨むことができる。これによって、円滑な視聴契約を実現でき、ユーザである視聴者の利便性が向上する。
以下、図面を参照しながら、この発明の実施例について説明する。図1はこの発明の実施例であるデジタル放送受信装置100の構成を示している。適用できるデジタル放送としては衛星放送の他に地上デジタル放送波(地上波デジタル放送)なども考えられる。
図1に示すこのデジタル放送受信装置100は、全体の動作を制御するためのコントローラとしてのCPU(Central Processing Unit)101を有している。このCPU101は、コントロール系および情報系のバス102に接続されている。バス102には、CPU101の動作に必要なデータや、プログラム等が格納されたフラッシュメモリ103と、CPU101の制御に伴って生成されるデータや、後述するようにMPEG2トランスポート・ストリームTSより取得される付加データ(番組情報)等を格納したり、ワーキングエリアとして用いられるDRAM(Dynamic Random Access Memory)104とが接続されている。
デジタル放送受信装置100は、複数の操作キー等が配された操作部105と、液晶表示素子等で構成され、当該受信装置100の状態等を表示する表示部106と、有料番組などに対する契約情報などの情報が記憶された記憶手段であるICカード107を装着し、これとの通信を行うICカードインタフェース部108とを有している。これら操作部105、表示部106およびインタフェース部108は、それぞれCPU101に接続されている。
ICカード107は、上述したように限定受信処理に必要な、放送事業者側より提供される契約情報(内部契約情報)や、契約者を識別するために使用される識別情報(ID情報)を管理すると共に、CPU101よりインタフェース部108を介して送られてくる限定受信情報(受信契約情報)に基づき視聴の可/不可を判断し、視聴可の場合には、復号されたスクランブル解除用の鍵情報(スクランブルキーKs)をインタフェース部108を介してCPU101に送る機能を持っている。
ICカード107はCPU101との間でデータ(情報)の書き込みや読み出しが行える記録媒体であって、この例では放送事業者の限定受信方式に対応したものである。ICカード107は、例えば外部端子付きICカードの国際規格ISO7816に準拠しており、ICカードと受信装置間の通信プロトコルにその放送事業者が使用する限定受信方式で定めた専用のコマンド・レスポンスを付加定義したものである。
したがってこのデジタル放送受信装置100には、放送事業者からのデジタル放送信号を受信するアンテナ111と、このアンテナ111で受信された複数のRFチャネルのデジタル放送信号より所定のRFチャネルの放送信号を選択し、そのRFチャネルの放送信号に対応したMPEG2(Moving Picture Experts Group 2)トランスポート・ストリームTSを得るチューナ112が設けられている。
ユーザの操作部105の操作によりデジタル放送に係るプログラム(番組)の選局要求がある場合には、CPU101は、チューナ112を動作状態としてそのプログラムを含むデジタル放送信号を選択するように制御し、このチューナ112よりトランスポート・ストリームTSを出力する。
また、このデジタル放送受信装置100は、チューナ112より出力されるトランスポート・ストリームTS(デジタルデータ)を構成する、スクランブルされているビデオデータやオーディオデータのパケットに対して、スクランブルの解除処理をするデスクランブル部114と、このデスクランブル部114より出力されるトランスポート・ストリームTSより、ユーザの操作部105の操作によって指定されたプログラム(番組)のビデオデータやオーディオデータのパケットを分離すると共に、そのプログラムの付加データ(受信契約情報を含む番組情報)のパケットを分離するデマルチプレクス部115とを有している。この付加データはバス102を介してCPU101に供給される。
このデジタル放送受信機100はさらに、デマルチプレクス部115で分離されたビデオデータやオーディオデータのパケットを入力し、データ伸長処理をしてビデオデータおよびオーディオデータを出力するMPEGデコード部116と、このデコード部116より出力されるビデオデータを処理してNTSC方式の映像信号SVを得るNTSCエンコード部117と、この映像信号SVを出力する出力端子118と、MPEGデコード部116より出力されるオーディオデータをデジタル信号からアナログ信号に変換して音声信号SAを得る音声信号D/A部119と、この音声信号SAを出力する出力端子120とを有している。映像信号SVと音声信号SAは共にテレビモニタ(図示はしない)に供給される。
上述したデスクランブル部114、デマルチプレクス部115およびMPEGデコード部116は、それぞれバス102に接続されている。なお、MPEGデコード部116は、OSD(On Screen Display)処理部116aを含んでおり、視聴不可のときの内容などがOSD表示される。OSD表示はテレビモニタが使用される。
ここで、デジタル放送信号は特殊なスクランブルキーKsによってスクランブルがかけられて有料番組となされた状態で放送局より送出されるが、このスクランブルキーKsは暗号化された状態でデジタル放送信号に多重される。その一例を図2を参照して説明する。
図2に示すデジタル放送信号送出処理部130にあって、デジタル化された映像信号Vと音声信号Aがスクランブル部131に供給され、スクランブルキー保存部132から出力されたスクランブルキーKsによって映像信号Vと音声信号Aがそれぞれスクランブルされる。スクランブルされた映像信号Vと音声信号Aは後段の多重化部135に供給される。
スクランブルに使用したスクランブルキーKsはワークキー保存部133aから出力されたワークキーKwによって暗号化部134において暗号化される。暗号化されたワークキーKwは共通情報ECM(Entitlement Central Message)として多重化部135に供給される。
ワークキー保存部133aは契約情報保存部133bと共に内部情報部133を構成する。ここに契約情報とは、視聴者との間で交わした契約情報(視聴契約チャンネル、視聴契約番組、視聴契約期間など)と、視聴者を識別するための視聴者固有の識別情報(ID情報)などを含む。
契約情報とワークキーKwはマスターキー保存部136から出力されたマスターキーKmを用いて暗号化部137で暗号化される。暗号化された契約情報とワークキーKwは個別情報EMM(Entitlement Management Message)として多重化部135に供給されて、上述した映像信号V、音声信号Aおよび共通情報ECMと共に多重化されてトランスポートストリームデータTSとなされる。
このトランスポートストリームデータTSは変調部138において例えばPSK変調されたのち出力部139に供給されてデジタル放送用の送信信号となされる。
一方、このようなトランスポートストリームデータTSを受信したとき、そのスクランブルを解除して元のアナログの映像信号SVと音声信号SAとするには、ICカード107に多重化された共通情報ECMと個別情報EMMを供給して、CPU101の制御の元で、デスクランブルに必要なスクランブルキーKsが復号される。
そのため、ICカード107内での処理例を、機能的に表した図3のブロック図を参照して説明する。デマルチプレクス部115において、多重化された共通情報ECMと個別情報EMMがそれぞれ映像信号Vや音声信号Aから分離される。分離された多重化情報のうち暗号化された個別情報EMMはバス102を介して第1の復号部141に供給される。第1の復号部141にはICカード107内のメモリ部142に保存されているマスターキーKmも供給され、このマスターキーKmを利用して個別情報EMMが復号される。
個別情報EMMはワークキーKwと契約情報とが暗号化されたものであるから、復号することによって個別情報EMMとワークキーKwがそれぞれ得られる。復号されたワークキーKwは第2の復号部143に供給される。第2の復号部143には暗号化された共通情報ECMが供給されているので、この共通情報ECMがワークキーKwによって復号され、元のスクランブルキーKsが復号される。スクランブルキーKsはスイッチング手段146に供給される。
一方、復号された契約情報(受信契約情報)は、ICカード107内のメモリ部142に保存されている契約情報(内部契約情報)と判別部145において判別処理される。したがってこの判別部145は選局された有料番組を視聴できるかどうかを判断する手段として機能し、それぞれの契約情報が一致したとき、つまりそれぞれの契約情報が対応しているとき、その一致情報に基づいてスイッチング手段146がオン状態に制御される。スイッチング手段146はICカード107の出力部に相当するものであるから、スクランブルキーKsはバス102を介してデスクランブル部114に供給される。デスクランブル部114ではこのスクランブルキーKsに基づいてスクランブルされた映像信号Vと音声信号Aのデスクランブル処理が実行される。
上述した一致情報は選局された番組が有料番組であるとき、視聴可を示す情報として利用され、もし判別部145において、受信契約情報と内部契約情報とが一致しなかったときは視聴不可を示す不一致情報が生成される。そのため、スイッチング手段146は閉じず、スクランブルキーKsはデスクランブル部114には供給されないので、選局された有料番組は視聴できないことになる。
受信契約情報と内部契約情報とが一致しなかったときには、この不一致情報がバス102を介してCPU101に供給され、これに基づいて視聴不可を示す表示処理がなされる。同時に、視聴契約に必要な情報の表示処理がなされる。視聴契約に必要な情報とは、視聴者固有の識別情報であるID情報や、当該有料放送の提供者である放送事業者の情報である。契約に必要な情報としては、ID情報か、放送事業者情報の何れかであってもよい。
上述した視聴不可を示す表示処理および視聴契約に必要な情報の表示処理は、いずれも表示信号出力処理に相当するもので、したがってICカード107を含むCPU101の処理系が、表示信号出力手段に相当することになる。
視聴者は画面に表示されたID情報または放送事業者情報を見ながら、関係する機関(放送事業者やその管理運営機関など)にアクセスし、表示されたID情報や放送事業者情報を通知することで、当該有料番組(あるいは有料チャンネル)に対する視聴契約を遂行することができる。
なお、CPU101では後述するように、ICカードインタフェース部108に装着されたICカード107が、本来のICカードであるか、異なったICカードであるかを判断する処理も行われる。したがって、ICカード107を含むCPU101の処理系は、第2の判断手段としても機能することになる。
続いて、ICカード107に記憶されている内部契約情報やID情報を利用して有料番組を視聴できるかどうかの判断を行う処理例を図4のフローチャートを参照して説明する。
まず、ステップS1によって、視聴者による選局が開始される。視聴者はリモートコントローラなどの操作部105を利用して、視聴したい番組(チャンネル)が選択される。ステップS2において、視聴者が選択した番組(チャンネル)が受信可能であるか否かが判断される。ステップS2において番組が受信可能でないと判断された場合には、ステップS3に進み、受信不可であることを視聴者に通知するためのメッセージがOSDデータとして生成されて出力端子118から出力され、処理を終了する。
ステップS2において、番組を受信できるものと判断したときにはステップS4に進み、番組を構成するトランスポートストリームデータTSにスクランブルがかけられているか否かが判断される。ステップS4においてトランスポートストリームデータTSにスクランブルがかけられていないと判断された場合、換言すれば選局番組が有料番組でないものと判断されたときには、ステップS9に進み、必要なデコード処理を行い、番組の表示処理を終了する。
ステップS4において、番組を構成するトランスポートストリームデータTSにスクランブルがかけられていると判断したとき、つまり有料チャンネル(あるいは有料番組)が選局されたときには、ステップS5に進み、ICカードインタフェース部106に正常なICカードが装着されているか否かが判断される。
ステップS5において、正常なICカード107が装着されていないと判断されるケースとしては、元々ICカード107が装着されていない場合の他に、装着されているICカード107が異なるICカードである場合や、装着されているICカード107が故障している場合などが考えられる。
異なるICカードとは、放送事業者が異なる場合であって、選局された有料番組を提供する放送事業者が発行するICカードと違ったICカードが装着されている場合が考えられる。ICカードの故障は、ICカードインタフェース部106へのICカード挿脱時に発生する静電気などのよって記憶された情報が破壊されているようなときが考えられる。
このようなICカードの場合には、ステップS6に進み、正常な正しいICカードを装着することを視聴者に促すためのメッセージがOSDデータとして生成されて出力端子118から出力されたのち、処理を終了する。
ステップS5において、正常なICカードが装着されていると判断された場合には、ステップS7に進み、装着されているICカード107に記憶されている契約情報(内部契約情報)と、受信して得た契約情報(受信契約情報)との照合が行われる。つまり選局した有料番組を視聴するための契約情報が記憶されていて、スクランブルの解除を行うことが可能か否かが判断される。
ステップS7において、ICカード107に選局した有料番組に関する契約情報が記憶されており、スクランブルの解除が可能と判断されたときには、ステップS8に進み、ICカード107からスクランブルを解除するためのスクランブルキーKsが読み出され、デスクランブル部114ではこのスクランブルキーKsを用いてデスクランブル処理が実行される。デスクランブル処理が終了すると、ステップ9に進み、デマルチプレクス処理、デコード処理などが行われて、映像信号SVおよび音声信号SAがそれぞれ生成されるので、有料番組の表示処理を終了する。
ステップS7において、契約情報の照合結果、ICカード107に契約情報が記憶されておらず、したがってデスクランブル処理できないために番組視聴が不可と判断された場合には、ステップS10に進み、ICカード107から固有のID情報を取得する。
次に、ステップS11に進み、番組データからその有料番組を送出している放送事業者を特定できるような情報を取得する。例えば、受信中のトランスポートストリームデータTSに含まれる付加データNIT(Network Information Table)からTS情報記述子を抽出して、これより放送事業者名を特定するために利用することができるTS名(トランスポートストリーム名)を取得する。その後、ステップS12に進み、番組の視聴契約が存在しないことにより番組視聴ができないことを視聴者に通知するためのメッセージと、ICカード107から取得したID情報と、番組を受信して取得したトランスポートストリーム名を併せてOSDデータとして生成して出力端子118から出力して処理を終了する。
ステップS12で視聴者に通知する表示画面の例を図5に示す。図5の例では、受信チャンネル番号と、有料番組名が画面中央上部に表示されると共に、画面中央部には、契約外の有料番組が選局された旨のメッセージ、例えば「この番組は契約されていません。」なるメッセージが表示される。さらに、その下段には、視聴契約をするときのメッセージ、例えば「ご覧のチャンネルの放送事業者にご連絡下さい。」なるメッセージが表示される。
そして、その下段には視聴契約に必要な情報が表示される。図5の例では、
「放送局名・・・・・・・・・・・○×△放送
お客様のID(カードID)・・0123 4567 1234」
のような視聴者のID情報と、放送事業者名が表示される。
この画面表示を見て、視聴契約しようとするときには、電話などを利用して該当機関(放送事業者、その管理事業者など)にアクセスする。そして該当機関からの問い合わせに応じて視聴者のID情報などを通知すればよい。新しい契約情報はICカード107に書き込まれるか、新しいICカードによって当該有料番組を視聴できる。
同一の放送事業者が提供している有料番組であるときは、視聴契約に必要は情報としては最小限、視聴者固有のID情報であればよいので、放送事業者を同時に表示しないでもよい。これは同一放送事業者であっても、契約の仕方としてチャンネルごとの契約の他に、当該チャンネルのうちの特定の番組のみを選択して契約することが考えられるからである。表示すべき情報としては、ID情報に代えて放送事業者情報だけであってもよい。
ID情報を確認するためにICカード107を取り出すときには、静電気などによるICカードの破損の可能性があるが、この例ではICカード107を装着したままで、視聴契約に必要な情報を入手できるため、静電気などによるICカード107の破損事故は殆ど発生しない。
また、視聴契約に必要な情報を関係機関に的確に伝達できるため、有料放送を行っている事業者側のカスタマーサポート窓口におけるサポート業務の軽減や、視聴者が支払う通信コストの軽減が期待できる。
この発明はスクランブルがかけられている有料放送であるデジタル放送の受信装置であるテレビ受像機やチューナ、セットトップボックス(STB)などに適用できる。
この発明の実施例を示すデジタル放送受信装置の構成を示すブロック図である。 スクランブルおよび多重処理例を示すデジタル放送の送信側の処理を示すブロック図である。 受信装置におけるICカードの復号化処理例を示すブロック図である。 デジタル放送の受信処理例を示すフローチャートである。 視聴不可のときの画面表示例を示す図である。
符号の説明
100・・・デジタル放送受信機、101・・・CPU、105・・・操作部、106・・・表示部、107・・・ICカード、108・・・ICカードインタフェース部、111・・・アンテナ、112・・・チューナ、113・・・切換スイッチ、114・・・デスクランブル部、115・・・デマルチプレクス部、116・・・MPEGデコード部、116a・・・OSD処理部、117・・・NTSCエンコード部、118,120・・・出力端子、119・・・音声信号D/A部

Claims (8)

  1. デジタル放送を受信するための受信手段と、
    前記受信手段により受信したデジタル信号を復号する復号手段と、
    予め契約した視聴者だけが視聴できる有料番組を視聴するための契約情報を記憶した記憶手段と、
    選局された有料番組を視聴できるかどうかを判断する手段と、
    前記判断手段により選局した番組の視聴が不可と判断されたとき、前記判断手段の判断結果とともに、視聴契約に必要な情報を表示するための信号を出力する表示信号出力手段を有する
    ことを特徴とするデジタル放送受信装置。
  2. 前記視聴契約に必要な情報は、契約者固有の識別情報である
    ことを特徴とする請求項1記載のデジタル放送受信装置。
  3. 前記記憶手段は、ICカードである
    ことを特徴とする請求項1記載のデジタル放送受信装置。
  4. 前記デジタル放送受信装置は、前記ICカードが正常なICカードであるか否かを判断する第2の判断手段とをさらに備え、
    前記第2の判断手段により、正常なICカードではないと判断されたとき、表示信号出力手段は、正常なICカードの装着を促すための情報を表示するための信号を出力する
    ことを特徴とする請求項3記載のデジタル放送受信装置。
  5. 前記視聴契約に必要な情報は、前記有料番組に関する放送事業者を識別するための放送事業者情報である
    ことを特徴とする請求項1記載のデジタル放送受信装置。
  6. 前記放送事業者情報は、受信した番組情報より抽出した情報である
    ことを特徴とする請求項6記載のデジタル放送受信装置。
  7. デジタル放送信号を受信し、受信したデジタル放送信号に対応したデジタルデータを出力するステップと、
    ICカードインタフェース部に装着されたICカードに記憶された契約情報と、選局された有料番組に含まれる契約情報とが対応するかどうかを判別するステップと、
    前記ICカードに含まれる契約情報と前記選局された契約情報とが対応せず、前記有料番組の視聴が不可であるとき、視聴契約に必要な情報を表示するための信号を出力するステップと、
    からなることを特徴とするデジタル放送受信方法。
  8. 前記視聴契約に必要な情報は、契約者固有の識別情報と、選局した有料番組を提供する放送事業者情報である
    ことを特徴とする請求項7記載のデジタル放送受信方法。
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