JP3503215B2 - 陰極線管およびその電子銃 - Google Patents

陰極線管およびその電子銃

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JP3503215B2 JP27406894A JP27406894A JP3503215B2 JP 3503215 B2 JP3503215 B2 JP 3503215B2 JP 27406894 A JP27406894 A JP 27406894A JP 27406894 A JP27406894 A JP 27406894A JP 3503215 B2 JP3503215 B2 JP 3503215B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえばプロジェクタ
管、カラー受像管、インデックス管等に用いられる陰極
線管およびその電子銃に係り、さらに詳しくは、電子
ンズ系の球面収差係数を小さくし、スポット径を縮小す
ると共に、解像度の向上を図ることができる陰極線管
よびその電子銃に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、陰極線管の電子銃としては、例え
ば図18に示すようなものが知られている。この電子銃
はユニポテンシャル型のものであり、電子を放出すべき
カソードKに対して、加速および集束電極としての第1
〜第5グリッドが同軸(Z軸)上に配される。そして、
カソードKから放出される電子ビームは、第2および第
3グリッドG2 ,G3 によって形成されるプリフォーカ
スレンズと、第3〜第5グリッドG3 〜G5 により形成
される主レンズとの働きにより蛍光面上に集束される。
これらカソードKおよび第1〜第5グリッドG1 〜G5
は、融着によりビードガラスに固定され、一体的に組み
立てられる。また、第1〜第5グリッドG1 〜G5 は、
例えばステンレス等の金属から構成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
に係る電子銃では、次のような問題が生じていた。すな
わち、上述した構成においては、電極特に第3〜第5グ
リッドG3 〜G5間の同心度にずれが生じやすく、その
ため電子ビームの離軸が起こって、フォーカスぼけが発
生し易い。
【0004】また、電極間の電位差が段階状になるた
め、第3〜第5グリッドG3 〜G5 間において放電が起
こりやすく、また、レンズ径の球面収差が大きくなって
ビームスポット径が大きくなっていた。また、第3グリ
ッドG3 と第4グリッドG4 とのギャップと、第4グリ
ッドG 4 と第5グリッドG5 とのギャップとを、ある間
隔以上に広げると、その隙間から、電子ビームが漏れ、
ネック部やビードガラスなどにチャージアップが発生す
ると言う課題を有している。
【0005】また、これらグリッド(電極)を、適切な
間隔に引き離した場合には、その間隔により電位勾配が
決定されてしまい、電極間の電位勾配を制御することは
できなかった。電極間の電位勾配は、電子レンズの球面
収差係数に影響することから、それを制御する手段が求
められていた。
【0006】そこで、本出願人は、図4(A)に示すよ
うに、セラミック製高抵抗筒体3Aの内部にリング状電
極膜9,10(電子レンズを構成する)を配置し、その
軸方向間に、リング状電極膜9,10と同じ抵抗値の導
電膜で構成された導電リング11Aを複数配置した電子
銃を提案している。
【0007】ところが、この提案中の電子銃では、図4
(B)に示すように、導電リング11Aの両端部で筒体
内壁電位が急に変化する。これは、セラミック製抵抗筒
体3Aの内壁の表面抵抗が1011Ω/□であり、導電リ
ング11Aのそれが104 Ω/□であり、両者の抵抗値
が大きく異なり、導電リング11Aの部分では、電位勾
配a1,b1,c1がほぼ等しく略水平になるためである。導電
リング11Aの両端部で筒体内壁電位が急に変化すると
言うことは、ストレー(Stray)が起き易く、放電現象
が生じ易いことから、十分な耐圧が要求される。
【0008】また、導電リング11Aの両端部で筒体内
壁電位が急に変化することから、十分に球面収差係数を
小さくすることができない。本発明は、このような実状
に鑑みてなされ、ストレー開始電圧および絶縁耐圧が上
昇すると共に、レンズ系の球面収差係数を小さくしてス
ポット径を縮小し、解像度の向上を図ることができる高
信頼性の陰極線管およびその電子銃を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る陰極線管およびその電子銃は、電子レ
ンズ構成部が、抵抗筒体で構成され、この抵抗筒体の内
部に、少なくとも、リング状の高圧電極と、前記高圧電
極よりも低電圧が印加されるリング状の中圧電極とが、
軸方向に離間して配置してあり、これら高圧電極と中圧
電極との間に、少なくとも1以上の導電リングが配置し
てあり、前記導電リングの抵抗値が、前記抵抗筒体の抵
抗値より1〜4桁低く設定してある。本発明において、
高圧電極および中圧電極とは、それらの間に電位差があ
る電極であれば全て含む広い意味で用いる。
【0010】前記導電リングの抵抗値が、前記高圧電極
および中圧電極の抵抗値よりも1〜10桁高く設定して
あることが好ましい。前記導電リングの抵抗値を、抵抗
筒体の軸方向に沿って変化するように構成することで、
当該導電リングの実効抵抗値が、前記抵抗筒体の抵抗値
より1〜4桁低く設定することもできる。
【0011】前記導電リングを、少なくとも二種類の抵
抗値の導電膜を軸方向に交互に配置して構成すること
で、当該導電リングの実効抵抗値を、前記抵抗筒体の抵
抗値より1〜4桁低く設定することもできる。前記抵抗
筒体は、セラミックで構成することができる。
【0012】
【作用】電極の外周は、抵抗筒体で覆われているので、
電子ビームが電極の間から漏れてビードガラスなどにチ
ャージアップすることもない。さらに、電子レンズ構成
部を抵抗筒体で形成したことから、電子レンズ系の同心
度のずれがほとんど生じない。
【0013】また、本発明では、抵抗筒体の内周に形成
されるリング状の電極は、これらのギャップを任意に設
定することができる。さらに、リング状の電極間に、導
電リングを配置することで、これら電極間の電位勾配を
任意に変化させることができ、増倍率Mを変化させるこ
となく、球面収差係数Csのみを小さくさせることがで
きる。
【0014】球面収差係数Csは、陰極線管のスポット
径に大きく影響する。スポット径Dは、以下の数式で表
わせる。
【0015】
【数1】D=dc×M+1/2×Cs×M×θ3 ただし、dcは物点径であり、Mは増倍率であり、θは
発散角である。
【0016】上記式より、スポット径Dを小さくするに
は、球面収差係数Csを小さくすれば良いことが分か
る。本発明では、リング状の電極間に、導電リングを配
置することで、これら電極間の電位勾配を任意に変化さ
せ、球面収差係数Csを小さくすることができる。その
結果、スポット径が小さくなり、解像度が向上する。ま
た、導電リングを設けることで、抵抗筒体内部のチャー
ジアップによる電子ビームの不安定を防止することがで
きる。
【0017】しかも本発明では、導電リングの抵抗値
を、抵抗筒体の抵抗値より1〜4桁低く設定すること
で、抵抗筒体の抵抗値に近づけ、図4(C)に示すよう
に、導電リングの両端での筒体内壁電位変化を小さくす
ることができる。これは、導電リングの部分で最適化さ
れたゆるやかな電位勾配a2,b2,c2が形成される
(a2≠b2≠c2)ためである。そのため、ストレー
開始電圧および絶縁耐圧が上昇し、信頼性が向上する。
また、電極間の電位勾配が滑らかになることから、レン
ズ系の球面収差係数をさらに小さくしてスポット径を縮
小し、解像度の向上を図ることができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明に係る陰極線管の電子銃を、図
面に示す実施例に基づき、詳細に説明する。図1に第1
実施例に係る陰極線管の電子銃の全体構成を示す。本実
施例の電子銃はユニポテンシャル型のものである。同図
に示すように、本実施例においては、ネック管1のステ
ム2の近傍に電子を放出するためのカソードKが設けら
れ、このカソードKに隣接して第1グリッドG1 、第2
グリッドG2 および第3グリッドG3 を構成するカップ
部材G3Aが同軸上に配される。そして、カップ部材G3A
に隣接した位置に、主レンズを形成するための後述する
高抵抗管(抵抗筒体)3Aが設けられる。さらに、この
高抵抗管3Aの上端部にはHVシールド4およびHVス
プリング5が固定される。なお、ステム2には複数のス
テムピン6が埋め込まれている。
【0019】高抵抗管3Aは、例えば80〜85重量%
のアルミナ(Al23 )中にTi、W、Cu等の酸化
物を混合し焼結させて導電性をもたせた物質や、導電性
をもたせたフェライト、チタニア系セラミックス等から
なり、高耐圧性を有する絶縁物を主成分とする。
【0020】この高抵抗管3Aは、真円度の高い(例え
ば20μm以下)円筒形状に形成され、その両端部およ
び中央部内面には例えばRuO2 −ガラスペーストから
なるリング状の電極膜8、9、10が塗布形成されてい
る。ここで、電極膜8はカップ部材G3Aとともに第3グ
リッドG3 を構成し、電極膜9、10はそれぞれ第4グ
リッドG4 および第5グリッドG5 の役割を果たす。第
3グリッドG3 (第1高圧電極)および第5グリッドG
5 (第2高圧電極)には、30KV〜32KV程度の高
電圧が印加され、第4グリッドG4 (中圧電極)には、
7KV〜10KV程度の中電圧が印加される。
【0021】一方、電極膜8、9、10の間には、電極
膜8〜10と表面抵抗値が異なるリング状の導電膜部分
(以下「導電リング」という。)11Aが少なくとも1
以上形成されている。ここで、電極膜8〜10および導
電リング11Aは、ともに高抵抗管3の長手方向即ち管
軸(Z軸)方向と垂直方向に形成されている。
【0022】高抵抗管3Aの抵抗値については、高抵抗
管3Aの直径と電極膜8、9および9、10間の間隔を
それぞれ12mm程度とすると、各電極膜8、9および
9、10間において100MΩ(メガオーム)〜10T
eraΩ(テラオーム)となるように設定することが好
ましく、特に100GΩ程度が好ましい。この値より小
さいと発熱しやすく、また、この値より大きいと帯電し
やすくなる。なお、かかる抵抗値を1GΩに設定した場
合、高抵抗管3Aの体積抵抗率は109 Ω・cmとな
る。
【0023】さらに、高抵抗管3Aの一方の外面には、
その長手方向に延びる導電膜17が形成されている。高
抵抗管3Aの両端部には、電極膜8、10を電気的に接
続するための円筒ホルダー12(12a,12b)が固
定されている。この円筒ホルダー12は、例えばステン
レス等の金属からなり、図2(A)〜(D)に示すよう
に、絶縁管3と嵌まり合うリング状のフランジ部13を
有している。そして、このフランジ部13の内周には、
対向する一対の突起14が3箇所に設けられ、これらの
突起14のうち内側のものが高抵抗管3Aの内面に形成
した電極膜10、12と接触するように構成される。ま
た、円筒ホルダー12aと円筒ホルダー12bとは、高
抵抗管3Aの外面に形成した導電膜17を介して電気的
に接続される。
【0024】図1に示すように、高抵抗管3Aのほぼ中
央部にはG4 ピン15が設けられる。このG4 ピン15
は、高抵抗管3aの膨張係数とほぼ等しい膨張係数を有
するコバルト(Co)鉄またはTi合金で形成すること
が好ましい。そして、このG 4 ピン15は、高抵抗管3
Aに形成した孔16を介して電極膜9と接触するように
取り付けられる。また、G4 ピン15には、リード線2
6が接続される。このリード線26は、図示しないがス
テムピン6に接続固定される。
【0025】図3に示すように、HVシールド4は、例
えばSUS304等からなる平板状の部材で構成され、
その中央部には電子ビームを透過させるための孔8が設
けられる。このHVシールド4は、図1に示すように、
溶接によって円筒ホルダー12aに固定される。
【0026】HVスプリング5は、例えばインコネルか
らなる。図1に示すように、HVスプリング5はHVシ
ールド4の両端部に溶接によって固定され、その先端部
がネック管1の内面を押圧するように構成される。そし
て、このHVスプリング5はカーボン等からなる導電膜
を介して不図示のアノードボタンに電気的に接続され
る。
【0027】本実施例では、図4(A),(C)に示す
ように、高抵抗筒体3Aの内周面において、比較的低電
圧が印加される電極膜9と、比較的高電圧が印加される
電極膜10との間に、複数の導電リング11Aを配置す
る。そして、この導電リング11Aの表面抵抗値を、電
極膜9,10のそれに比較して高く(1〜10桁)設定
し、高抵抗筒体3Aのそれに対して、1〜4桁低く設定
する(以下、中抵抗とも称する)。本実施例では、高抵
抗筒体3Aの表面抵抗値が1011Ω/□であり、電極膜
9,10のそれが105 Ω/□以下である場合に、導電
リング11Aの表面抵抗値を107 〜109 Ω/□に設
定する。電極膜9,10には、図1に示すように、金属
製円筒ホルダー12aまたは金属製G4 ピン15と電気
的に接続するので、抵抗値は低いことが好ましい。
【0028】本実施例では、リング状の電極9,10間
に、導電リング11Aを配置することで、これら電極
9,10間の電位勾配を任意に変化させ、球面収差係数
Csを小さくすることができる。その結果、スポット径
が小さくなり、解像度が向上する。また、導電リング1
1Aを設けることで、抵抗筒体3A内部のチャージアッ
プによる電子ビームの不安定を防止することができる。
【0029】しかも本発明では、導電リング11Aの抵
抗値を、抵抗筒体の抵抗値より1〜4桁低く設定するこ
とで、抵抗筒体3Aの抵抗値に近づけ、図4(C)に示
すように、導電リング11Aの両端での筒体内壁電位変
化を小さくすることができる。これは導電リング11A
の部分で最適化されたゆるやかな電位勾配a2,b2,
c2が形成される(a2≠b2≠c2)ためである。そ
のため、導電リング端部からのストレー開始電圧および
絶縁耐圧が上昇し、信頼性が向上する。また、電極9,
10間の電位勾配が滑らかになることから、レンズ系の
球面収差係数をさらに小さくしてスポット径を縮小し、
解像度の向上を図ることができる。
【0030】なお、図4では、電極膜9,10間につい
てのみ説明しているが、本実施例では、図1に示す電極
膜8,9間も同様に構成される。また、導電リングの表
面抵抗値は、軸方向に均一である必要はなく、図5に示
すように、軸方向に表面抵抗値が変化する導電リング1
1Bを図4(A)に示す導電リング11Aの代わりに配
置することもできる。この実施例の場合には、図5
(D)に示すように、その実効抵抗値は、高抵抗管3A
の抵抗値より1〜4桁低く設定してあり、電極膜9,1
0(図4参照)の抵抗値よりも高く設定してある。その
ため、図4に示す実施例と同様な作用効果が期待でき
る。特に本実施例では、導電リング11Bの表面抵抗が
107 Ω/□程度に低い極小部分において、導電効果が
大きく、抵抗筒体3A内部のチャージアップによる電子
ビームの不安定を防止する効果が大きい。
【0031】図5に示す実施例の変形として、図6
(D)に示すように、導電リングの略中央部で最も表面
抵抗が小さく成るように変化する導電リングを用いるこ
とができる。この場合でも、図5に示す例と同様な作用
効果が期待でき、表面抵抗が極小となる部分で、導電効
果が大きく、抵抗筒体3A内部のチャージアップによる
電子ビームの不安定を防止する効果が大きい。
【0032】さらに、図6(A),(B)に示すよう
に、抵抗値が異なる二種類の導電膜11a,11bを交
互に塗布形成することで導電リング11Cを構成するこ
ともできる。その場合にも、図6(C)に示すように、
その実効抵抗値は、高抵抗管3Aの抵抗値より1〜4桁
低く設定してあり、電極膜9,10(図4参照)の抵抗
値よりも高く設定してある。そのため、図4に示す実施
例と同様な作用効果が期待できる。特に本実施例では、
導電リング11Cの一部を構成する低抵抗導電膜11b
の表面抵抗が107 Ω/□程度に低いので、導電効果が
大きく、抵抗筒体3A内部のチャージアップによる電子
ビームの不安定を防止する効果が大きい。
【0033】次に、図1に示す実施例に係る電子銃の製
造方法について、図7および図8を用いて説明する。ま
ず、高抵抗管3AにG4 ピン15を取り付けるための孔
16を形成し(図7工程(1)、図8A)、この高抵抗
管3Aを洗浄し乾燥する(図7工程(2))。
【0034】次いで、高抵抗管3Aの内面に、以下の方
法により電極膜8〜10および導電リング11Aを塗布
形成する(図7工程(3)、図8B)。この場合、電極
膜8〜10を形成するための導電ペーストとしては、例
えばRuO2 −ガラスペースト(商品名#9516、デ
ュポン社製等)を用い、膜厚が均一になるように塗布を
行う。また、導電リング11Aを構成するための導電ペ
ーストとしては、電極膜8〜10を形成するための導電
ペーストであるRuO2 −ガラスペーストのRuO2
を減らすことにより、リング11Aの表面抵抗を電極膜
8〜10に比較して大きくしてある。
【0035】なお、導電リング11Aを構成するための
導電ペーストとしては、電極膜8〜10よりも結果的に
表面抵抗が高くなる(ただし、高抵抗管3Aよりも高く
ならない)ような導電ペーストであれば、特に限定され
ず、たとえば高抵抗管3Aと同様な材質で構成し、絶縁
製粉末と導電製物質との割合を調節したペーストなどで
あっても良い。さらに、導電リング11Aとしては、必
ずしも導電ペーストで構成する必要はなく、電極膜8〜
10がそれぞれ形成された高抵抗管の間に、高抵抗管と
同様にして製造されたが中抵抗である中抵抗管(導電リ
ングに相当する)を挟み込むように構成することもでき
る。
【0036】図9は電極膜8〜10または導電リング1
1Aの形成方法の第1の例を示すものである。図9Aは
導電ペーストの塗布方法を示すもので、高抵抗管3Aの
内部に高い抵抗管3Aとほぼ同じ高さを有する回転自在
のゴムローラ68を配し、このゴムローラ68を一対の
ばね69により高抵抗管3Aの内面に押しつけるように
構成する。この場合、図9Bに示すように、ゴムローラ
68の長手方向に一定量の導電ペースト70を載せた後
に図9Aに示すようにセットし、高抵抗管3Aを回転軸
O1 を中心として回転させる。これによりゴムローラ6
8も回転軸O2 を中心として回転し、導電ペースト70
が高抵抗管3Aの内面前面に広がって塗布される。その
後、ゴムローラ68を高抵抗管3Aから抜き、高抵抗管
3Aを回転しながら例えば温風で加熱することにより乾
燥させる。これは導電ペースト70がたれることを防ぐ
ためである。
【0037】図9Cは導電ペースト70のトリミング方
法を示すものである。同図に示すように、支持棒71の
先端に超硬合金からなるけがき円板72が偏心するよう
に取り付けられる一方、この支持棒71は、ばね73に
よって長手方向と直交する方向に引っ張られるよう構成
される。そして、トリミング工程においては、高抵抗管
3Aを矢印a方向に回転させ、支持棒71を高抵抗管3
A内に配置する。そして、支持棒71を矢印b又はc方
向へ移動させ導電ペースト70の不要な位置に来たとき
に、ばね73を動作させてけがき円板72を導電ペース
ト70に押し当て、トリミングを行う。一方、導電ペー
スト70が必要な部分については、ばね73を解除する
ことにより、導電ペースト70を残すようにする。な
お、レーザー光を吸収させた熱により導電ペースト70
を蒸発させて除去するようにしてもよい。
【0038】図10は電極膜8〜10および導電リング
11Aの形成方法の第2の例を示すものである。この方
法は、ネガタイプのレジスト材料(例えばPVA−AD
C等)を用いた露光法によるものである。この方法の場
合、まず、図10Aに示すように、高抵抗管3Aを回転
させつつその内面にレジスト材料80を塗布する。次い
で、図10Bに示すように、高抵抗管3A内にマスク8
1を挿入し、位置合わせを行う。このマスク81は、高
抵抗管3Aの内径と等しい外径を有する紫外線透過性ガ
ラス(例えば石英)の外周に電極膜8〜10または導電
リング11Aと同じパターン82を形成したものであ
る。
【0039】そして、図10Cに示すように、マスク8
1の内側に紫外線照射ランプ83を配し、露光を行う。
さらに、高抵抗管3Aからマスク81を外して水を吹き
付けることにより現像を行い、図11Aに示すようにレ
ジスト84の電極パターンを作成する。
【0040】次に、図10Dに示すように、真空ポンプ
85内にこの高抵抗管3Aを配置し、例えばAl,Au
等の金属からなるワイヤー86をヒーター87によって
加熱することにより、高抵抗管3Aの内面に金属膜88
を蒸着させる(図11B)。さらに、H22 による反
転現像およびベーキング(430℃、30分)を行っ
て、図11Cに示すように、電極膜8〜10または導電
リング11Aを形成する。
【0041】なお、図10(B)および図11では、電
極膜8〜10のパターンと導電リング11Aパターンと
が同時に形成されているが、これらパターンを構成する
導電ペーストは、別材料で構成する必要があるために、
実際には別々の工程で形成する。
【0042】図12は電極膜8〜10および導電リング
11Aの形成方法の第3の例(メタルマスク蒸着法)を
示すものである。この方法の場合、高抵抗管3Aの内面
に密着するように金属製のリング状のマスク110を挿
入し、真空ポンプに連結した容器89内にこの高抵抗管
3Aを配置する。そして、容器89内を真空にすると共
にヒーター89aによって上記蒸着用金属90を加熱し
て高抵抗管3Aの内面にこれを蒸着させる。
【0043】図13は電極膜8〜10および導電リング
11Aの形成方法の第4の例を示すものである(熱転写
法)。この方法の場合、まず、ポリエステルからなる熱
転写用のベースフィルム91を円筒状に形成する(図1
3A)。そして、このベースフィルム91上に、剥離層
(図示せず)、導電層92、接着層(図示せず)の各層
を順に塗布形成して熱転写シート93を完成させる(図
13B)。次に、図13Cに示すように、この熱転写シ
ート93を位置出して高抵抗管3A内に挿入する。そし
て、空気圧によって熱転写シート92を高抵抗管3Aの
内面に密着させ、内部にヒーターを内蔵したシリコンロ
ーラ94でさらに加熱および加圧を行う(図13D)。
これにより熱転写シート93上の導電層92が高抵抗管
3Aの内面に転写され、電極層8〜10または導電リン
グ11Aが形成される。その後、図13Eに示すように
ベースフィルム91を剥離除去する。
【0044】さらに、図14A,Bに示すように、予め
高抵抗管3Aの内壁に凹部3a,3bを形成し、上述し
た図9に示すゴムローラ68を用いてベタに導電ペース
ト70を塗布することにより、所定パターンの電極膜8
〜10または導電リング11Aを形成することもでき
る。
【0045】なお、図13および図14では、電極膜8
〜10のパターンと導電リング11Aパターンとが同時
に形成されているが、これらパターンを構成する導電ペ
ーストは、別材料で構成する必要があるために、実際に
は別々の工程で形成する。図15は、電極膜8〜10お
よび導電リング11Aの形成方法の第6の例を示すもの
である。本例は、タコ印刷を応用したもので、まず、図
15Aに示すように、所定のパターン101が形成され
たベース100の端部に導電ペースト102を載せ、ロ
ーラ103を例えばパターン101と直交する方向へ転
がすことにより、導電ペースト102をパターン101
の間の凹部に充填する。
【0046】そして、図15Bに示すように、第1の例
(図9A参照)で用いたものと同じローラ104を、ロ
ーラ103と直交する方向へ転がすことにより、図15
Cに示すようにローラ104に導電ペースト102を付
着させる。さらに、図9Aに示すように、第1の例と同
様にローラ104を高抵抗管3Aの内面に押し付け、高
抵抗管3Aを回転させる。これにより、高抵抗管3Aの
内面に導電ペースト102が付着し、電極膜8〜10ま
たは導電リング11Aが形成される。
【0047】なお、図15では、電極膜8〜10のパタ
ーンと導電リング11Aパターンとが同時に形成されて
いるが、これらパターンを構成する導電ペーストは、別
材料で構成する必要があるために、実際には別々の工程
で形成する。また、その他にも、スクリーン印刷方式に
よってベース上に所定のパターンを形成し、以下図15
B、Cおよび図9Aに示す方法と同様にして、高抵抗管
3Aの内面に電極膜8〜10または導電リング11Aを
形成することもできる。
【0048】また、上述の電極膜8〜10および導電リ
ング11Aは、導電ペーストをインクジェット方式によ
って高抵抗管3A内面に吹きつけることにより形成する
こともできる。さらに、本実施例の電極膜8〜10およ
び導電リング11Aは、ディスペンサーを用いた方法に
よっても形成できる。
【0049】上述の方法により電極膜8〜10および導
電リング11Aを形成した後、膜厚を均一に保つために
レベリング乾燥を行い(図7工程(4))、その後、例
えば850℃の温度で10分間空気中において焼成し
(図7工程(5))、電極膜8〜10および導電リング
11Aをセラミックスからなる高抵抗管3Aの内面に固
着させる。なお、上述の電極膜8〜10および導電リン
グ11Aの形成方法のうち、第3の方法(メタルマスク
蒸着法)を用いた場合には、このような焼成が不要とな
る。
【0050】その後、図8Cに示すように、第3グリッ
ドG3 としての電極膜8と第5グリッドG5 としての電
極膜10を電気的に接続するため、高抵抗管3AのG4
ピン15が設けられない側の外周の長手方向に上記導電
ペースト70を塗布し、導電膜17を形成する。
【0051】そして、位置決め治具で高抵抗管3Aを芯
出し、垂直出して円筒ホルダー12を高抵抗管3Aにセ
ットすると共に、孔16にG4 ピン15を取り付けて治
具によって固定し、それぞれ図8Dに示すように、フリ
ットガラスgを配して例えば850℃の温度で10分間
焼成を行う(図7工程(6)(7))。
【0052】なお、電極膜8〜10および導電リング1
1Aを形成した後、レベリング乾燥(工程(4))およ
び焼成(工程(5))を行わず、円筒ホルダー12とG
4 ピン15をセットしてフリットガラスgを塗布し、一
度に焼成(工程(7))を行うこともできる。
【0053】その後、図1に示すように、一方の円筒ホ
ルダー12aに対し位置出し治具を用いてHVシールド
10およびHVスプリング5を組立、溶接する。また、
他方の円筒ホルダー12bに対し、公知のビーディング
法により予め組み立てたトライオード(カソードK、第
1グリッドG1 、第2グリッドG2 、カップ部材G3A)
を、位置出し治具を用いて組み立て、溶接する(図7工
程(8))。
【0054】さらに、第1および第2グリッドG1 ,G2
のリード線24、25およびG4ピン15のリード線1
6を、ステム2に埋め込まれたステムピン6に接続する
ことにより、図1に示すような電子銃が完成する(図7
工程(9))。なお、上述の実施例においては、例えば
図8Dに示すようにフリットガラスgを用いて円筒ホル
ダー12a、12bを高抵抗管3Aに固定するようにし
たが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば図
16に示すように高抵抗管3Aの外面に凹部3cを形成
し、この凹部3cと円筒ホルダ12の突起14とをはめ
合わせるように構成することもできる。この場合、HV
シールド4と円筒ホルダー12とは予め溶接しておくと
よい。また、HVシールド4とHVスプリング5につい
ても、溶接によらずはめ込んで固定することもできる。
【0055】なお、ビードガラス7をHVシールド4ま
で延長しなくとも、図17に示すように、一対の帯状の
バンドBで高抵抗管3Aを挟むとともに高抵抗管3Aの
途中までビードガラス7を延長し、このビードガラス7
に対してバンドBを融着することにより高抵抗管3Aと
トライオードとを固定するようにしてもよい。
【0056】また、本発明は上述したユニポテンシャル
型の電子銃のみならずバイポテンシャル型の電子銃にも
適用することができるものである。なお、本発明は、上
述した実施例に限定されるものではなく、本発明の範囲
内で種々に改変することができる。
【0057】たとえば、図1に示す実施例では、中圧電
極である電極膜9と高圧電極である電極膜10との間に
も、導電リング11Aが配置してあるが、この導電リン
グ11Aの配置位置および配置個数も特に限定されな
い。さらに、本発明では、電極膜8と電極膜9との間の
導電リング11Aと、電極膜9と電極膜10との間の導
電リング11Aとの、いずれか一方の導電リング11A
は、必ずしも設けなくとも良い。
【0058】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、リング状の電極間に、導電リングを配置すること
で、これら電極間の電位勾配を任意に変化させ、球面収
差係数Csを小さくすることができる。その結果、スポ
ット径が小さくなり、解像度が向上する。また、導電リ
ングを設けることで、抵抗筒体内部のチャージアップに
よる電子ビームの不安定を防止することができる。
【0059】しかも本発明では、導電リングの抵抗値
を、抵抗筒体の抵抗値より1〜4桁低く設定すること
で、抵抗筒体の抵抗値に近づけ、導電リングの両端での
筒体内壁電位変化を小さくすることができる。そのた
め、ストレー開始電圧および絶縁耐圧が上昇し、信頼性
が向上する。また、電極間の電位勾配が滑らかになるこ
とから、レンズ系の球面収差係数をさらに小さくしてス
ポット径を縮小し、解像度の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る陰極線管の電子銃の全体
構成を示す断面図である。
【図2】(A)は同実施例の円筒ホルダーの正面図であ
る。(B)は図2Aのa−O−a’線断面図である。
(C)は図2Aのb−b’線断面図である。(D)は図
2Cのc−c’線断面図である。
【図3】同実施例のHVシールドの平面図である。
【図4】(A)は本発明の一実施例に係る電子銃の要部
を示す断面図である。(B)は従来例に係る筒体内壁電
位勾配を示すグラフである。(C)は本発明の一実施例
に係る筒体内壁電位勾配を示すグラフである。
【図5】(A)は本発明の他の実施例に係る導電リング
を示す要部断面図である。(B)は(A)に示す導電リ
ングの拡大断面図である。(C)は(B)に示す導電リ
ングの表面抵抗を示すグラフである。(D)は(B)に
示す導電リングの実効抵抗値を示すグラフである。
【図6】(A)は本発明のさらにその他の実施例に係る
導電リングの拡大断面図である。(B)は(A)に示す
導電リングの表面抵抗を示すグラフである。(C)は
(A)に示す導電リングの実効抵抗値を示すグラフであ
る。(D)は導電リングの変形例に係る表面抵抗のグラ
フである。
【図7】本発明の一実施例に係る電子銃の製造工程を示
すフローチャートである。
【図8】(A)〜(D)は同実施例の製造工程を示す説
明図である。
【図9】(A)〜(C)は電極膜および導電リングの形
成方法の第1の例を示す説明図である。
【図10】(A)〜(D)は電極膜および導電リングの
形成方法の第2の例を示す説明図である。
【図11】(A)〜(C)は同例に従って形成される電
極膜および導電リングの説明図である。
【図12】電極膜および導電リングの形成方法の第3の
例を示す説明図である。
【図13】(A)〜(E)は電極膜および導電リングの
形成方法の第4の例を示す説明図である。
【図14】(A),(B)は電極膜および導電リングの
形成方法の第5の例を示す説明図である。
【図15】(A)〜(C)は電極膜および導電リングの
形成方法の第6の例を示す断面図である。
【図16】円筒ホルダーの取付方法の他の例を示す断面
図である。
【図17】(A),(B)は高抵抗管の固定方法の他の
例を示す説明図である。
【図18】従来例の概略構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1… ネック管 3A… 高抵抗管(抵抗筒体) 8,9,10… 電極膜 G1 〜G5 … 第1〜第5グリッド 11A… 導電リング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊池 徳文 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−275211(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 29/48

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子レンズ構成部が、抵抗筒体で構成さ
    れ、この抵抗筒体の内部に、少なくとも、リング状の高
    圧電極と、前記高圧電極よりも低電圧が印加されるリン
    グ状の中圧電極とが、軸方向に離間して配置してあり、
    これら高圧電極と中圧電極との間に、少なくとも1以上
    の導電リングが配置してあり、 前記導電リングの抵抗値が、前記抵抗筒体の抵抗値より
    1〜4桁低い陰極線管の電子銃。
  2. 【請求項2】前記導電リングの抵抗値が、前記高圧電極
    および中圧電極の抵抗値よりも1〜10桁高い請求項1
    に記載の陰極線管の電子銃。
  3. 【請求項3】前記導電リングの抵抗値が、抵抗筒体の軸
    方向に沿って変化するように構成してあり、当該導電リ
    ングの実効抵抗値が、前記抵抗筒体の抵抗値より1〜4
    低い請求項1または2に記載の陰極線管の電子銃。
  4. 【請求項4】前記導電リングは、少なくとも二種類の抵
    抗値の導電膜が軸方向に交互に配置されて構成され、当
    該導電リングの実効抵抗値が、前記抵抗筒体の抵抗値よ
    り1〜4桁低い請求項1または2に記載の陰極線管の電
    子銃。
  5. 【請求項5】前記抵抗筒体が、セラミックで構成される
    請求項1〜4のいずれかに記載の陰極線管の電子銃。
  6. 【請求項6】電子を放出するカソードと、前記電子を加
    速および集束させる電子レンズ構成部とを含む電子銃を
    有する陰極線管であって、 前記電子レンズ構成部が、抵抗筒体で構成され、この抵
    抗筒体の内部に、少なくとも、リング状の高圧電極と、
    前記高圧電極よりも低電圧が印加されるリング状の中圧
    電極とが、軸方向に離間して配置してあり、これら高圧
    電極と中圧電極との間に、少なくとも1以上の導電リン
    グが配置してあり、 前記導電リングの抵抗値が、前記抵抗筒体の抵抗値より
    1〜4桁低い陰極線管。
  7. 【請求項7】前記導電リングの抵抗値が、前記高圧電極
    および中圧電極の抵抗値よりも1〜10桁高い請求項6
    に記載の陰極線管。
  8. 【請求項8】前記導電リングの抵抗値が、抵抗筒体の軸
    方向に沿って変化するように構成してあり、当該導電リ
    ングの実効抵抗値が、前記抵抗筒体の抵抗値より1〜4
    桁低い請求項6または7に記載の陰極線管。
  9. 【請求項9】前記導電リングは、少なくとも二種類の抵
    抗値の導電膜が軸方向に交互に配置されて構成され、当
    該導電リングの実効抵抗値が、前記抵抗筒体の抵抗値よ
    り1〜4桁低い請求項6または7に記載の陰極線管。
  10. 【請求項10】前記抵抗筒体が、セラミックで構成され
    る請求項6〜9のいずれかに記載の陰極線管。
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