JP2002214662A - 光学装置の振れ補正装置 - Google Patents

光学装置の振れ補正装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】画質を劣化させることなく簡単な構成でレスポ
ンスが早く十分な変位量をもったカメラの手振れ補正装
置等の光学装置の振れ補正装置を提供する。 【解決手段】被写体像を結像するための光学系1と、こ
の光学系の光路中に配置された反射面と、反射面に隣接
配置された第1電極を有する第1基板28と、第1基板
28と対向して配置され、第1電極と対向する位置に第
2電極を有する、光学装置に固定された第2基板29
と、第1電極と第2電極のうちのいずれか一方の電極が
複数の電極に分割され、この分割された各電極と対向す
る他方の電極との間に電圧を印加する電圧制御回路39
と、光学装置の振れ角を検出する検出手段と、を有し、
電圧制御回路39が、前記検出手段の出力に基づき前記
分割されたそれぞれの電極と対向する他方の電極との間
の電圧を制御するように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、カメラ等
の光学装置における、撮影時に生じる手振れ等の振れを
補正する装置に関する。カメラには、銀塩フィルムカメ
ラ、デジタルカメラ、TVカメラ、カムコーダ、胃カメ
ラ等を含むものとする。
【0002】
【従来技術】従来、例えば、カメラ等の光学装置におけ
る手振れ等の振れを補正する装置としては、撮影レンズ
の前面に配置した可変頂角プリズムを利用したもの(例
えば、特開平5−181094号)や、撮影レンズの前
面に配置した反射ミラーを利用したもの(例えば、特開
平4−211230号)がある。
【0003】特開平4−211230号公報に記載の手
振れ補正装置は、ミラーと、カメラの撮影レンズの前方
に、該撮影レンズの光軸に対して略45°の角度を中心
にして前記ミラーを傾動自在に支持するミラー支持機構
であって、前記撮影レンズの前方に該撮影レンズの光軸
に対して略45°の角度で固定されたシャーシと、前記
ミラーの裏面と前記シャーシとの間に介挿された球と、
前記ミラーを前記球を介して前記シャーシに弾性をもっ
て押し付けるバネ部材とから成るミラー支持機構と、前
記ミラーを傾動させるミラー駆動手段と、前記カメラの
振れを検出する振れセンサと、前記振れセンサの検出出
力に基づいて前記カメラの撮影面に入射する被写体光を
安定させるように前記ミラー駆動手段を制御する制御手
段と、を備えて構成されている。
【0004】前記ミラー駆動手段は、前記シャーシとミ
ラーとの間隙を変化させる2つの圧電素子を有して構成
されている。前記2つの圧電素子は、2つのバイモルフ
であり、該2つのバイモルフは前記シャーシに片持ち梁
状に平行に配設され、且つ互いに直交するように配設さ
れている。また、前記ミラー駆動手段は、前記2つのバ
イモルフの先端部によって駆動される2つの動力伝達手
段を有し、該2つの動力伝達手段は、前記球の中心を頂
角とする直角二等辺三角形の2つの底角の位置に配設さ
れている。更に、前記2つの動力伝達手段は、前記ミラ
ーへの動力伝達基準点が、前記球の中心を通りミラーと
平行な平面上に略一致するように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、可変頂角プリ
ズムを利用するものは、プリズムを透過した光線が撮影
レンズに導かれるため色収差により画質が劣化しやすい
という問題があった。
【0006】また、特開平4−211230号に記載の
手振れ補正装置は、バイモルフの変位を機械的にミラー
に伝達してミラーの傾きを制御するため、メカ的な機構
が複雑化しやすいとともに、比較的変位量が小さいため
に大きな振れの補正が難しい。また、バイモルフはヒス
テリシス特性を有するために、フィードバック制御を行
う必要があり制御が複雑になりレスポンスが遅くなる。
また、同公報にはアクチュエータとしてボイスコイルを
使用することが示唆されているが、基本的にはこれもバ
イモルフを用いた場合と同様の欠点を解消できない。
【0007】そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、画
質を劣化させることなく簡単な構成でレスポンスが早く
十分な変位量をもったカメラの手振れ補正装置等の光学
装置の振れ補正装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明による光学装置の振れ補正装置は、被写体像
を結像するための光学系と、この光学系の光路中に配置
された反射面と、反射面に隣接配置された第1電極を有
する第1基板と、前記第1基板と対向して配置され、前
記第1電極と対向する位置に第2電極を有する、光学装
置に固定された第2基板と、前記第1電極と前記第2電
極のうちのいずれか一方の電極が複数の電極に分割さ
れ、この分割された各電極と対向する他方の電極との間
に電圧を印加する電圧制御回路と、光学装置の振れ角を
検出する検出手段と、を有し、前記電圧制御回路が、前
記検出手段の出力に基づき前記分割されたそれぞれの電
極と対向する他方の電極との間の電圧を制御することを
特徴とする。
【0009】また、本発明によるカメラの振れ補正装置
は、被写体像を結像するための撮影レンズと、前記撮影
レンズの物体側前面に前記撮影レンズの光軸に対し略4
5度の傾きで配置された反射面と、前記反射面に平行に
第1電極を有する第1基板と、前記第1基板と対向して
配置され、前記第1電極と対向する位置に第2電極を有
する、カメラ本体に固定された第2基板と、前記第1基
板を前記第2基板に支持し、且つ、前記第2基板の鉛直
方向に変位可能な弾性部材と、前記第1電極と前記第2
電極のうちのいずれか一方の電極が複数の電極に分割さ
れ、この分割された各電極と対向する他方の電極との間
に静電圧を印加する電圧制御回路と、カメラの振れ角を
検出する検出手段と、を有し、前記電圧制御回路が、前
記検出手段の出力に基づき前記分割されたそれぞれの電
極と対向する他方の電極との間の電圧を制御することを
特徴とする。
【0010】また、本発明のカメラの振れ補正装置は、
好ましくは、前記第1電極と前記第2電極のうちの複数
の電極に分割された一方の電極が、前記撮影レンズの光
軸を通り前記反射面に垂直な第1の面に対して対称な第
1の一対の電極と、前記第1の面に対して垂直で、且
つ、前記撮影レンズの光軸と前記反射面とが交わる点を
通る第2の面に対して対称な第2の一対の電極をと有
し、前記電圧制御回路が、前記第1電極と前記第2電極
のうちの分割されていない他方の電極と前記第1の一対
の電極との間に印加される電圧差によって前記反射面の
第1方向の傾きを制御し、前記分割されていない他方の
電極と前記第2の一対の電極との間に印加される電圧差
によって前記反射面の第2方向の傾きを制御することを
特徴とする。
【0011】また、本発明のカメラの振れ補正装置は、
前記電圧制御回路が、前記検出手段の出力に基づき前記
分割されたそれぞれの電極と対向する他方の電極との間
の電圧を時系列に制御することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。図1は本発明の一実施形態にかかる
振れ補正装置が適用されるカメラ内部のシステム構成を
示すブロック図である。本実施形態の振れ補正装置が適
用されるカメラは、撮影レンズ1と、モータ2と、モー
タドライバー3と、CCD4と、CCDドライバー5
と、プロセス処理回路6と、A/D変換器7と、フレー
ムメモリ8と、画像符号化/複合化部9と、LCDドラ
イバー10と、LCD11と、記憶媒体12と、測距回
路13と、ストロボ発光回路14と、角速度センサ1
5,16と、A/D変換器17,18と、可変形状鏡1
9と、可変形状鏡駆動回路20と、コントローラ21
と、操作スイッチ22とを備えて構成されている。
【0013】モータ2は、撮影レンズ1の焦点位置を調
整するためのモータである。モータドライバー3は、モ
ータ2を駆動するための駆動回路である。CCD4は、
被写体像を電気信号に変換するための撮像素子である。
CCDドライバー5は、CCD4を駆動するための駆動
回路である。プロセス処理回路6は、色信号の分離、ゲ
インコントロール、ガンマ補正などを行う回路である。
フレームメモリ8は、撮影された画像を一時的に記憶す
るメモリである。画像符号化/複合化部9は、撮影した
画像を圧縮したり受信した符号化された画像信号を伸張
するための回路である。LCDドライバー10は、液晶
駆動部である。LCD11は、液晶表示部である。記憶
媒体12は、撮影された画像を記憶するメモリである。
測距回路13は、三角測距の原理により、所定の基線長
だけ離れたレンズを透過した光を内蔵したセンサーで検
出することにより被写体までの距離に相応する信号を検
出する回路である。角速度センサ15は、カメラの上下
方向(ピッチ方向)の角速度θpを検出するセンサであ
る。角速度センサ16は、カメラの左右方向(ヨー方
向)の角速度θyを検出するセンサである。コントロー
ラ21は、全体のシーケンスを制御する制御装置であ
る。操作スイッチ22は、レリーズスイッチや、各種モ
ードの切換スイッチである。
【0014】図2は本実施形態の振れ補正装置が適用さ
れる図1のカメラ外部の概略構成を示す斜視図である。
図中、23はレリーズ釦、24はストロボ発光用窓、2
5はAF(オートフォーカス)用受光窓、26は撮影光
受光用窓である。レリーズ釦23は、図1の操作スイッ
チの一つを構成している。
【0015】図3は図1および図2のカメラ内部の要部
断面図である。可変形状鏡19は、撮影レンズ1の物体
側前面に、撮影レンズ1の光軸27に対し略45度の傾
きを持つ反射面を有して配置されており、撮影用受光窓
26を通った物体からの光を反射して、撮影レンズ1を
経てCCD4で撮像されるように光を導いている。
【0016】図4は本実施例の振れ補正装置の原理説明
図であり、カメラが、例えば、一方向に振れたときに、
CCDの撮像面上における同一位置に同一の被写体像を
結像するために可変形状鏡を傾けた様子を示している。
カメラがヨー方向に角度θy傾いたとき、可変形状鏡1
9の鏡面(反射面)を同じ方向に角度θy/2傾ける
と、被写体OBの像は点線で示すようにCCD4の撮像
面上の同じ位置に結像するため、ヨー方向での像振れが
発生しない。同様に、カメラがピッチ方向に角度θp傾
いたときも、可変形状鏡19をピッチ方向に角度θp/
2傾ければ、ピッチ方向での像振れが発生しない。した
がって、カメラのヨー方向およびピッチ方向におけるそ
れぞれの傾きθy、θpに対し、可変形状鏡19の鏡面
(反射面)をヨー方向およびピッチ方向にそれぞれθy
/2、θp/2傾けてやれば、カメラの撮像時の手振れ
による像振れを補正することができる。本実施形態の振
れ補正装置にかかる可変形状鏡19はそのように駆動す
るように構成されている。
【0017】そこで、本実施形態の振れ補正装置にかか
る可変形状鏡の具体的構成について説明する。図5は本
実施形態の振れ補正装置にかかる可変形状鏡をカメラ本
体に取り付けた外観斜視図、図6は本実施形態の振れ補
正装置にかかる可変形状鏡の電極配置図であり、(a)は
上部基板の電極配置、(b)は下部基板の電極配置を夫々
示している。図7は本実施形態の振れ補正装置にかかる
可変形状鏡の横断面図である。可変形状鏡19は、図5
に示すように、撮影レンズ1の物体側前面に撮影レンズ
1の光軸27に対し略45度の傾きで配置された反射鏡
を備えた第1基板である上部基板28と、上部基板28
と対向して配置され、カメラ本体にビスで固定された第
2基板である下部基板29と、上部基板28を下部基板
29に支持し且つ下部基板29の鉛直方向に変位可能な
バネを備えて構成されている。
【0018】上部基板28は、図7に示すように、第1
電極である上部電極30と、可撓性薄膜31とを備えて
構成されている。上部基板28の表面には反射鏡32が
設けられており、被写体から入射した光を反射し撮影レ
ンズを介して図3,4に示すCCD4に導くようになっ
ている。上部電極30は、反射鏡32の反射面に平行に
設けられている。また、上部電極30は、図6(a)に示
すように、ほぼ矩形状に形成されているとともに、図7
に示すように、可撓性薄膜31に挟まれており、外部リ
ード電極33のみが外部に露出している。外部リード電
極33は、上部電極30における外部との接続端子とし
て構成されている。
【0019】また、下部基板29は、図7に示すよう
に、薄膜34と、4枚に分割された第2電極である下部
電極35〜38と、電圧制御回路部39と、半導体基板
40とを備えて構成されている。下部電極35〜38
は、図6(b)に示すように、上部電極30と対向する位
置に設けられており、それぞれ接続線を介して電圧制御
回路部39に導かれるようになっている。電子制御回路
部39は、図7に示す半導体基板40上に形成された集
積回路であり、下部電極35〜38に印加される電圧を
制御するように構成されている。電圧制御回路部39に
は、図6(b)に示すように、外部リード電極41〜45
が接続されている。外部リード電極41〜45は、電圧
制御回路部39に電源を供給したり、制御信号を与える
ための端子として構成されている。下部電極35〜38
は、図7に示すように、薄膜34に挟まれている。一
方、外部リード電極41〜45は、外部と接続するため
に露出している。
【0020】そして、上部基板28と下部基板29との
間には、4辺がそれぞれ2辺ずつ、図6(b)に示す下部
電極37,38の中央を通るX軸、下部電極35,36
の中央を通るY軸に平行で、且つその対角線の交わる点
が、前記X軸とY軸との交点に位置するように四角形を
描いた場合にその頂点に対応する位置にバネ46〜49
が取り付けられていて、このバネを介して上部基板28
は、下部基板29に変位可能に支持されている。またこ
のとき、下部基板29のX軸とY軸の交わる点に対向す
る上部基板28の点が、この上部基板28の重心になる
ように配置されている。
【0021】そして、このように構成された可変形状鏡
は、下部基板29が、取り付け穴29aに上述のように
ビスをさし込んでカメラ本体に固定されており、下部電
極35,36は、図6(b)に示す、それらの中心部を結
ぶ線(Y軸)が、図3,4に示す撮影レンズ1の光軸2
7を通り、且つ、上部基板28の反射面(反射鏡32の
面)に対して垂直な第1の面に対して対称に配置されて
いるとともに、下部電極37,38は、図6(b)に示
す、それらの中心を結ぶ線(X軸)が、第1の面に対し
て垂直で、且つ、前記光軸27と前記反射面とが交わる
点を通る第2の面内に対して対称に配置されている。そ
して、上部電極30と下部電極35,36のそれぞれと
の間に印加される電圧差によってヨー方向の手振れを補
正するように上部電極30に設けられた反射鏡32が上
記バネを介して上部電極30と共に傾斜し、また、上部
電極30と下部電極37,38のそれぞれとの間に印加
される電圧差によってピッチ方向の手振れを補正するよ
うに上部電極30に設けられた反射鏡32が上記バネを
介して上部電極30と共に傾斜するようになっている。
なお、以上の説明においては、可変形状鏡を、図6(b)
に示すように下部電極を4つの領域の電極に分割して構
成したが、上部電極を複数の電極に分割すると共に、下
部電極を1つの電極にして構成してもよい。
【0022】なお、バネ46〜49のかわりに図8
(a),(b)に示すような多結晶シリコン等からなる板バネ
46B〜49Bを用いてもよい。このような板バネは、
リソグラフィーの手法を用いて薄く簡単に作ることがで
きる。また、コイルバネ、板バネ等の弾性部材は、金
属、半導体、ゴム、プラスチック、合成樹脂、等で作っ
てもよい。
【0023】図9は本実施形態の可変形状鏡の電圧制御
回路部39の原理を説明するためのブロック図および制
御電極である下部電極35〜38に対向して配置された
上部電極30の関係を示した図である。これら対向電極
間に電圧を印加することでこの静電引力により上部電極
30および反射面(反射鏡32の反射面)の形状或いは
位置が変化する。また、この印加電圧を制御することで
上部電極30および反射面32の変形量或いは変位量を
制御することができる。
【0024】図9において、高圧電源は100V程度の
定電圧源であり、リファレンス電圧は5V程度の可変電
圧である。また、駆動電圧は制御回路を駆動させるため
の電圧源である。これら高電圧源、リファレンス電圧、
駆動電圧源およびGNDはそれぞれ図6(b)に示す外部
リード電極41〜45のいずれかに印加され電圧制御回
路部39へ供給される。電圧制御回路部39には、高耐
圧の電圧制御トランジスタと制御回路が形成されてお
り、この電圧制御回路部39により低電圧であるリファ
レンス電圧に対応した出力電圧になるように高電圧源を
電圧制御し制御電極である下部電極35〜38に印加す
る。
【0025】一方、上部電極30は図6(a)に示す外部
リード電極33を介してGNDへ接続されている。この
ため、対向電極間には電圧制御回路部39により制御さ
れた出力電圧が印加され、この静電引力により反射面の
形状が変化する。また、リファレンス電圧を変えること
で上部電極30および反射面の変形量を制御することが
できる。
【0026】ここで、可変形状鏡では、負荷成分が対向
電極によるキャパシタンス成分であり、また、対向電極
に印加する電圧は直流電圧であるため、対向電極間には
ほとんど電流が流れない。このため電圧制御トランジス
タでの消費電力が非常に小さくなるので特別な放熱手段
を用いる必要が無く、電圧制御基板上に通常の半導体デ
バイス製造プロセスを用いて電圧制御トランジスタと制
御回路とを一体に形成することができる。また、電圧制
御基板上に形成するのが難しいデバイスについてはディ
スクリート部品をマウントすることもできる。また可変
形状鏡にこれら電圧制御回路部39を一体化すること
で、外部から電源と制御信号を供給するだけで可変形状
鏡を駆動することができるため、省スペース化すること
ができ、小型化に適した可変形状鏡を提供することがで
きる。
【0027】図10は本実施形態の可変形状鏡の電圧制
御回路部39のブロック図および制御電極に対向して配
置された上部電極30の関係を示した図における、下部
電極を複数の電極35〜38に分割した場合についての
説明図である。図10において、高圧電源、リファレン
ス電圧、駆動電圧源は図9に示した電圧と同様である。
また、タイミングパルスはリファレンス電圧の変化と同
期したパルス電圧である。これら高電圧源、リファレン
ス電圧、駆動電圧源、タイミングパルスおよびGNDは
それぞれ外部リード電極に印加され電圧制御回路部39
へ供給される。電圧制御回路部39には、高耐圧の電圧
制御トランジスタと制御回路とタイミング発生回路と高
耐圧のスイッチング用トランジスタが形成されている。
【0028】分割した制御電極の任意の電極に印加する
電圧に応じたリファレンス電圧を入力し、電圧制御トラ
ンジスタと制御回路により出力電圧を制御する。これと
同期してタイミングパルスを入力し、タイミング発生回
路の出力により該当制御電極に対応するスイッチング用
トランジスタをON状態にする。一定時間を経過してか
らスイッチング用トランジスタをOFF状態にし、電圧
制御トランジスタの出力と該当制御電極の接続を断ち、
該当制御電極へ印加した電圧を一定に保つ。これにより
該当制御電極に電圧制御された電圧が印加される。この
リアファレンス電圧による電圧制御とタイミングパルス
によるスイッチング用トランジスタのONN−OFFを
時系列に行うことで分割した全ての制御電極(下部電
極)35〜38に任意の電圧を印加することができる。
なお、この場合の電圧制御回路の各部のタイミングチャ
ートを図11に示す。なお図11においては、分割した
電極のうちの任意の2つの電極について示してある。
【0029】ここで、図9でも述べたように、可変形状
鏡では負荷成分が対向電極によるキャパシタンス成分で
あり、また対向電極に印加する電圧は直流電圧であるた
め、分割した制御電極の印加電圧を時系列に制御して
も、各々の電極に印加される電圧を一定に保つことは容
易にできる。これら電圧制御回路を一体化することで、
外部から電源と制御信号を供給するだけで複数に分割し
た制御電極を有する可変形状鏡を駆動することができ、
また、制御電極の分割数を増加してもそれに応じて制御
回路を増やす必要は無く、タイミング発生回路の簡単な
変更とスイッチング用トランジスタの増設で電圧制御を
することができるため、省スペース化することができ、
小型化に適した可変形状鏡を提供することができる。
【0030】このように構成された本実施例の振れ補正
装置を備えたカメラの撮影時の動作を説明する。図12
は、本実施形態の振れ防止装置を備えたカメラの要部動
作を示すフローチャートである。以下の動作シーケンス
制御は、図1に示すコントローラ21を介して行われ
る。まず、図2に示すレリーズ釦23がレリーズされた
かどうかを判断する(ステップS1)。レリーズ釦23
がレリーズされたときは次に図1に示す測距回路13を
介して測距を行う(ステップS2)。一方、ステップS
1においてレリーズ釦23がレリーズされないときは、
この判断を繰り返す。なお、実際は各キー入力の判断や
そのキー入力情報に応じた様々な制御を行っているが、
図12においてはこれらの制御についての説明は省略す
る。
【0031】ステップS2における測距は、三角測距の
原理により、所定の基線長だけ離れたレンズを透過した
光を図1に示す測距回路13に内蔵したセンサー(図示
省略)で検出することにより被写体までの距離に相応す
る信号を検出して行なう。
【0032】次に、測距回路13において検出した情報
に基づき図1に示すモータ2を介して撮影レンズ1を合
焦位置に駆動する(ステップS3)。次に、角速度セン
サー15,16でカメラのピッチ方向、ヨー方向の角速
度θp,θyを検出し(ステップS4)、次いで、角速
度センサー15,16の出力値をA/D変換し(ステッ
プS5)、更に、この角速度センサー15,16の出力
値を積分することによりカメラのヨー方向の回転角度θ
yとピッチ方向の回転角度θpを演算する(ステップS
6)。次に、可変形状鏡19を駆動することにより反射
鏡32の反射面をヨー方向にθy/2、ピッチ方向にθ
p/2だけ傾ける。次に、撮影が終了しているかどうか
を判断し(ステップS8)、撮影が終了していない場
合、再びステップS4に分岐し、撮影が終了するまで以
上の動作を高速に繰り返す。このようにすることによ
り、振れのない画像が得られる。
【0033】このとき、本実施形態によれば、反射鏡の
傾きを静電気の力により制御できるので、簡単な構成で
画質を劣化させることなくカメラの撮影時の振れを補正
することができる。また、少ない数の外部リード電極で
可変形状鏡を制御することができる。
【0034】なお、図5〜図7に示す実施形態では、可
変形状鏡を上下の電極を備えた基板の間にバネを介在さ
せて構成したが、図13に示すように、可撓性薄膜31
および可撓性薄膜31の上に蒸着された反射膜32を備
えた上部電極30自体が下部に配置された複数の電極3
5〜38との静電引力によって自在に変形するように構
成し、図14に示すようにしてカメラの振れに対して所
定の補正も行うように変形させてもよい。このようにす
れば、光学部材の構成がより簡単になるとともに、変形
又は変位部分である反射鏡を非接触で駆動することがで
きる。また更に、その場合、図15に示すように、可変
形状鏡の鏡面を凹面にも変化させることで、合焦と振れ
補正とを同時に行うことができるようにするとより一層
光学部材の構成を簡単にすることできるので好ましい。
【0035】さらに、図16に示すように、2つの電極
のうちの一方の電極に設けられる可撓性薄膜部分を板バ
ネ状に構成して反射鏡を備えた可変形状鏡を用いてもよ
い。この部材は、MEMS (Micro Electro Mechanical Sys
tem) として知られるシリコンをベースにした微細加工
技術を用いて製作できるので、微小化、特にバネ部材の
低剛性化に有利である。この技術は特に反射鏡を薄く構
成することができるので、慣性質量が小さくなり可変形
状鏡の応答性を向上させることができる。また、部品点
数が少なくで済み、コストを低減させることができる。
【0036】上記構造を図16及び図17を用いて説明
する。図16は本発明の振れ補正装置に適用可能な板バ
ネアクチュエータの一例を示す全体斜視図、図17は図
16に示す板バネアクチュエータの各部の詳細な説明図
であであり、(a)は上部基板を表側からみた斜視図、(b)
は下部基板を表側からみた斜視図である。図16で示さ
れる板バネ50A〜50Dと電極30C,35C〜38
Cからなる構造物を板バネアクチュエータ51と呼ぶ。
板バネアクチュエータ51の上にはミラー52が設けら
れている。電極間に異なる電圧を加えることで、静電気
力によりミラー52は方向を自由に変えることができ、
図6の可変形状鏡と同様の働きをする。板バネアクチュ
エータは、小型、軽量にできるというメリットがある。
なお、図6の例に適用された図9〜12に示す制御方法
は、図16の例にも同様に適用できる。
【0037】その他、例えば、図6に示す反射鏡32、
図16に示すミラー52のかわりにレンズを配置しても
振れ補正は実現できる。
【0038】また、本発明に用いる可変形状鏡は、静電
気力の以外に電磁気力で変形するように構成してもよ
く、あるいは、圧電材料を電極を備えた基板に含んで構
成してもよい。そしてコイルは電極の一つである。ま
た、可変形状鏡の変形する電極部分を反射鏡で兼ねるよ
うに構成してもよい。また、可変形状鏡のかわりに複数
の電極を有する可変焦点レンズを用いてもよい。
【0039】次に、本発明の振れ補正装置に適用可能な
可変形状鏡、可変焦点レンズの構成例について説明す
る。
【0040】まず、本発明の振れ補正装置に適用可能な
可変形状鏡について説明する。図18は本発明の振れ補
正装置を適用した光学装置の他の実施例にかかる、光学
特性ミラーを用いたデジタルカメラのケプラー式ファイ
ンダーの概略構成図である。もちろん、銀塩フィルムカ
メラにも使える。まず、光学特性可変形状鏡409につ
いて説明する。
【0041】光学特性可変形状鏡409は、アルミコー
ティングされた薄膜(反射面)409aと複数の電極4
09bからなる光学特性可変形状鏡(以下、単に可変形
状鏡と言う。)であり、411は各電極409bにそれ
ぞれ接続された複数の可変抵抗器、412は可変抵抗器
411と電源スイッチ413を介して薄膜409aと電
極409b間に接続された電源、414は複数の可変抵
抗器411の抵抗値を制御するための演算装置、41
5,416及び417はそれぞれ演算装置414に接続
された温度センサー、湿度センサー及び距離センサー
で、これらは図示のように配設されて1つの光学装置を
構成している。
【0042】なお、対物レンズ902、接眼レンズ90
1、及び、プリズム404、二等辺直角プリズム40
5、ミラー406及び可変形状鏡の各面は、平面でなく
てもよく、球面、回転対称非球面の他、光軸に対して偏
心した球面、平面、回転対称非球面、あるいは、対称面
を有する非球面、対称面を1つだけ有する非球面、対称
面のない非球面、自由曲面、微分不可能な点又は線を有
する面等、いかなる形状をしていてもよく、さらに、反
射面でも屈折面でも光に何らかの影響を与え得る面なら
ばよい。以下、これらの面を総称して拡張曲面という。
【0043】また、薄膜409aは、例えば、P.Rai-ch
oudhury編、Handbook of Michrolithography, Michroma
chining and Michrofabrication, Volume 2:Michromach
ining and Michrofabrication,P495,Fig.8.58, SPIE PR
ESS刊やOptics Communication, 140巻(1997年)P187〜
190に記載されているメンブレインミラーのように、複
数の電極409bとの間に電圧が印加されると、静電気
力により薄膜409aが変形してその面形状が変化する
ようになっており、これにより、観察者の視度に合わせ
たピント調整ができるだけでなく、さらに、レンズ90
1,902及び/又はプリズム404、二等辺直角プリ
ズム405、ミラー406の温度や湿度変化による変形
や屈折率の変化、あるいは、レンズ枠の伸縮や変形及び
光学素子、枠等の部品の組立誤差による結像性能の低下
が抑制され、常に適正にピント調整並びにピント調整で
生じた収差の補正が行われ得る。なお、電極409bの
形は、例えば図20、21に示すように、薄膜409a
の変形のさせ方に応じて選べばよい。
【0044】本実施例によれば、物体からの光は、対物
レンズ902及びプリズム404の各入射面と射出面で
屈折され、可変形状鏡409で反射され、プリズム40
4を透過して、二等辺直角プリズム405でさらに反射
され(図18中、光路中の+印は、紙面の裏側へ向かっ
て光線が進むことを示している。)、ミラー406で反
射され、接眼レンズ901を介して眼に入射するように
なっている。このように、レンズ901,902、プリ
ズム404,405、及び、可変形状鏡409によっ
て、本実施例の光学装置の観察光学系を構成しており、
これらの各光学素子の面形状と肉厚を最適化することに
より、物体面の収差を最小にすることができるようにな
っている。
【0045】すなわち、反射面としての薄膜409aの
形状は、結像性能が最適になるように演算装置414か
らの信号により各可変抵抗器411の抵抗値を変化させ
ることにより制御される。すなわち、演算装置414
へ、温度センサー415、湿度センサー416及び距離
サンサー417から周囲温度及び湿度並びに物体までの
距離に応じた大きさの信号が入力され、演算装置414
は、これらの入力信号に基づき周囲の温度及び湿度条件
と物体までの距離による結像性能の低下を補償すべく、
薄膜409aの形状が決定されるような電圧を電極40
9bに印加するように、可変抵抗器411の抵抗値を決
定するための信号を出力する。このように、薄膜409
aは電極409bに印加される電圧すなわち静電気力で
変形させられるため、その形状は状況により非球面を含
む様々な形状をとり、印加される電圧の極性を変えれば
凸面とすることもできる。なお、距離センサー417は
なくてもよく、その場合、固体撮像素子408からの像
の信号の高周波成分が略最大になるように、デジタルカ
メラの撮像レンズ403を動かし、その位置から逆に物
体距離を算出し、可変形状鏡を変形させて観察者の眼に
ピントが合うようにすればよい。
【0046】また、薄膜409aをポリイミド等の合成
樹脂で製作すれば、低電圧でも大きな変形が可能である
ので好都合である。なお、プリズム404と可変形状鏡
409を一体的に形成してユニット化することができる
が、このユニットは本発明による振れ補正装置を用いた
光学装置の一例である。
【0047】また、図示を省略したが、可変形状鏡40
9の基板上に固体撮像素子408をリソグラフィープロ
セスにより一体的に形成してもよい。
【0048】また、レンズ901,902、プリズム4
04,405、ミラー406は、プラスチックモールド
等で形成することにより任意の所望形状の曲面を用意に
形成することができ、製作も簡単である。なお、本実施
例の撮像装置では、レンズ901,902がプリズム4
04から離れて形成されているが、レンズ901,90
2を設けることなく収差を除去することができるように
プリズム404,405、ミラー406、可変形状鏡4
09を設計すれば、プリズム404,405、可変形状
鏡409は1つの光学ブロックとなり、組立が容易とな
る。また、レンズ901,902、プリズム404,4
05、ミラー406の一部あるいは全部をガラスで作製
してもよく、このように構成すれば、さらに精度の良い
撮像装置が得られる。
【0049】なお、図18の例では、演算装置414、
温度センサー415、湿度センサー416、距離センサ
ー417を設け、温湿度変化、物体距離の変化等も可変
形状鏡409で補償するようにしたが、そうではなくて
もよい。つまり、演算装置414、温度センサー41
5、湿度センサー416、距離センサー417を省き、
観察者の視度変化のみを可変形状鏡409で補正するよ
うにしてもよい。
【0050】次に、可変形状鏡409の別の構成につい
て述べる。
【0051】図19は本発明の振れ補正装置に適用可能
な可変形状鏡409の他の実施例を示しており、この実
施例では、薄膜409aと電極409bとの間に圧電素
子409cが介装されていて、これらが支持台423上
に設けられている。そして、圧電素子409cに加わる
電圧を各電極409b毎に変えることにより、圧電素子
409cに部分的に異なる伸縮を生じさせて、薄膜40
9aの形状を変えることができるようになっている。電
極409bの形は、図20に示すように、同心分割であ
ってもよいし、図21に示すように、矩形分割であって
もよく、その他、適宜の形のものを選択することができ
る。図19中、424は演算装置414に接続された振
れ(ブレ)センサーであって、例えばデジタルカメラの
振れを検知し、振れによる像の乱れを補償するように薄
膜409aを変形させるべく、演算装置414及び可変
抵抗器411を介して電極409bに印加される電圧を
変化させる。このとき、温度センサー415、湿度セン
サー416及び距離センサー417からの信号も同時に
考慮され、ピント合わせ、温湿度補償等が行われる。こ
の場合、薄膜409aには圧電素子409cの変形に伴
う応力が加わるので、薄膜409aの厚さはある程度厚
めに作られて相応の強度を持たせるようにするのがよ
い。
【0052】図22は本発明の振れ補正装置に適用可能
な可変形状鏡409のさらに他の実施例を示している。
この実施例は、薄膜409aと電極409bの間に介置
される圧電素子が逆方向の圧電特性を持つ材料で作られ
た2枚の圧電素子409c及び409c’で構成されて
いる点で、図19に示された実施例とは異なる。すなわ
ち、圧電素子409cと409c’が強誘電性結晶で作
られているとすれば、結晶軸の向きが互いに逆になるよ
うに配置される。この場合、圧電素子409cと409
c’は電圧が印加されると逆方向に伸縮するので、薄膜
409aを変形させる力が図19に示した実施例の場合
よりも強くなり、結果的にミラー表面の形を大きく変え
ることができるという利点がある。
【0053】圧電素子409c,409c’に用いる材
料としては、例えばチタン酸バリウム、ロッシエル塩、
水晶、電気石、リン酸二水素カリウム(KDP)、リン
酸二水素アンモニウム(ADP)、ニオブ酸リチウム等
の圧電物質、同物質の多結晶体、同物質の結晶、PbZ
rO3とPbTiO3の固溶体の圧電セラミックス、二フ
ッ化ポリビニール(PVDF)等の有機圧電物質、上記
以外の強誘電体等があり、特に有機圧電物質はヤング率
が小さく、低電圧でも大きな変形が可能であるので、好
ましい。なお、これらの圧電素子を利用する場合、厚さ
を不均一にすれば、上記実施例において薄膜409aの
形状を適切に変形させることも可能である。
【0054】また、圧電素子409c,409c’の材
質としては、ポリウレタン、シリコンゴム、アクリルエ
ラストマー、PZT、PLZT、ポリフッ化ビニリデン
(PVDF)等の高分子圧電体、シアン化ビニリデン共
重合体、ビニリデンフルオライドとトリフルオロエチレ
ンの共重合体等が用いられる。圧電性を有する有機材料
や、圧電性を有する合成樹脂、圧電性を有するエラスト
マー等を用いると可変形状鏡面の大きな変形が実現でき
てよい。
【0055】なお、図19、23の圧電素子409cに
電歪材料、例えば、アクリルエラストマー、シリコンゴ
ム等を用いる場合には、圧電素子409cを別の基板4
09c−1と電歪材料409c−2を貼り合わせた構造
にしてもよい。
【0056】図23は本発明の振れ補正装置に適用可能
な可変形状鏡409のさらに他の実施例を示している。
この実施例では、圧電素子409cが薄膜409aと電
極409dとにより挟持され、薄膜409aと電極40
9d間に演算装置414により制御される駆動回路42
5を介して電圧が印加されるようになっており、さらに
これとは別に、支持台423上に設けられた電極409
bにも演算装置414により制御される駆動回路425
を介して電圧が印加されるように構成されている。した
がって、この実施例では、薄膜409aは電極409d
との間に印加される電圧と電極409bに印加される電
圧による静電気力とにより二重に変形され得、上記実施
例に示した何れのものよりもより多くの変形パターンが
可能であり、かつ、応答性も速いという利点がある。
【0057】そして、薄膜409a、電極409d間の
電圧の符号を変えれば、可変形状鏡を凸面にも凹面にも
変形させることができる。その場合、大きな変形を圧電
効果で行ない、微細な形状変化を静電気力で行なっても
よい。また、凸面の変形には圧電効果を主に用い、凹面
の変形には静電気力を主に用いてもよい。なお、電極4
09dは電極409bのように複数の電極から構成され
てもよい。この様子を図23に示した。なお、本願で
は、圧電効果と電歪効果、電歪をすべてまとめて圧電効
果と述べている。従って、電歪材料も圧電材料に含むも
のとする。
【0058】図24は本発明の振れ補正装置に適用可能
な可変形状鏡409のさらに他の実施例を示している。
この実施例は、電磁気力を利用して反射面の形状を変化
させ得るようにしたもので、支持台423の内部底面上
には永久磁石426が、頂面上には窒化シリコン又はポ
リイミド等からなる基板409eの周縁部が載置固定さ
れており、基板409eの表面にはアルミニウム等の金
属コートで作られた薄膜409aが付設されていて、可
変形状鏡409を構成している。基板409eの下面に
は複数のコイル427が配設されており、これらのコイ
ル427はそれぞれ駆動回路428を介して演算装置4
14に接続されている。したがって、各センサー41
5,416,417,424からの信号によって演算装
置414において求められる光学系の変化に対応した演
算装置414からの出力信号により、各駆動回路428
から各コイル427にそれぞれ適当な電流が供給される
と、永久磁石426との間に働く電磁気力で各コイル4
27は反発又は吸着され、基板409e及び薄膜409
aを変形させる。
【0059】この場合、各コイル427はそれぞれ異な
る量の電流を流すようにすることもできる。また、コイ
ル427は1個でもよいし、永久磁石426を基板40
9eに付設しコイル427を支持台423の内部底面側
に設けるようにしてもよい。また、コイル427はリソ
グラフィー等の手法で作るとよく、さらに、コイル42
7には強磁性体よりなる鉄心を入れるようにしてもよ
い。
【0060】この場合、薄膜コイル427の巻密度を、
図25に示すように、場所によって変化させることによ
り、基板409e及び薄膜409aに所望の変形を与え
るようにすることもできる。また、コイル427は1個
でもよいし、また、これらのコイル427には強磁性体
よりなる鉄心を挿入してもよい。
【0061】図26は本発明の振れ補正装置に適用可能
な可変形状鏡409のさらに他の実施例を示している。
この実施例では、基板409eは鉄等の強磁性体で作ら
れており、反射膜としての薄膜409aはアルミニウム
等からなっている。この場合、薄膜コイルを設けなくて
もすむから、構造が簡単で、製造コストを低減すること
ができる。また、電源スイッチ413を切換え兼電源開
閉用スイッチに置換すれば、コイル427に流れる電流
の方向を変えることができ、基板409e及び薄膜40
9aの形状を自由に変えることができる。図27はこの
実施例におけるコイル427の配置を示し、図28はコ
イル427の他の配置例を示しているが、これらの配置
は、図24に示した実施例にも適用することができる。
なお、図29は、図24に示した実施例において、コイ
ル427の配置を図28に示したようにした場合に適す
る永久磁石426の配置を示している。すなわち、図2
9に示すように、永久磁石426を放射状に配置すれ
ば、図24に示した実施例に比べて、微妙な変形を基板
409e及び薄膜409aに与えることができる。ま
た、このように電磁気力を用いて基板409e及び薄膜
409aを変形させる場合(図18及び図26の実施
例)は、静電気力を用いた場合よりも低電圧で駆動でき
るという利点がある。
【0062】以上いくつかの可変形状鏡の実施例を述べ
たが、ミラーの形を変形させるのに、図23の例に示す
ように、2種類以上の力を用いてもよい。つまり静電気
力、電磁力、圧電効果、磁歪、流体の圧力、電場、磁
場、温度変化、電磁波等のうちから2つ以上を同時に用
いて可変形状鏡を変形させてもよい。つまり2つ以上の
異なる駆動方法を用いて光学特性可変光学素子を作れ
ば、大きな変形と微細な変形とを同時に実現でき、精度
の良い鏡面が実現できる。
【0063】図30は本発明のさらに他の実施例に係
る、振れ補正装置に適用可能な可変形状鏡409を用い
た撮像系、例えば携帯電話のデジタルカメラ、カプセル
内視鏡、電子内視鏡、パソコン用デジタルカメラ、PD
A用デジタルカメラ等に用いられる撮像系の概略構成図
である。本実施例の撮像系は、可変形状鏡409と、レ
ンズ902と、固体撮像素子408と、制御系103と
で一つの撮像ユニット104を構成している。本実施例
の撮像ユニット902では、レンズ102を通った物体
からの光は可変形状鏡409で集光され、固体撮像素子
408の上に結像する。可変形状鏡409は、光学特性
可変光学素子の一種であり、可変焦点ミラーとも呼ばれ
ている。
【0064】本実施例によれば、物体距離が変わっても
可変形状鏡409を変形させることでピント合わせをす
ることができ、レンズをモータ等で駆動する必要がな
く、小型化、軽量化、低消費電力化の点で優れている。
また、撮像ユニット104は本発明の撮像系としてすべ
ての実施例で用いることができる。また、可変形状鏡4
09を複数用いることでズーム、変倍の撮像系、光学系
を作ることができる。なお、図30では、制御系103
にコイルを用いたトランスの昇圧回路を含む制御系の構
成例を示している。特に積層型圧電トランスを用いる
と、小型化できてよい。昇圧回路は本発明のすべての電
気を用いる可変形状鏡、可変焦点レンズに用いることが
できるが、特に静電気力、圧電効果を用いる場合の可変
形状鏡、可変焦点レンズに有用である。
【0065】図31は本発明の振れ補正装置に適用可能
な可変形状鏡のさらに他の実施例に係る、マイクロポン
プ180で流体161を出し入れし、レンズ面を変形さ
せる可変形状鏡188の概略構成図である。本実施例に
よれば、レンズ面を大きく変形させることが可能になる
というメリットがある。マイクロポンプ180は、例え
ば、マイクロマシンの技術で作られた小型のポンプで、
電力で動くように構成されている。流体161は、透明
基板163と、弾性体164との間に挟まれている。マ
イクロマシンの技術で作られたポンプの例としては、熱
変形を利用したもの、圧電材料を用いたもの、静電気力
を用いたものなどがある。
【0066】図32は本発明の振れ補正装置に適用可能
なマイクロポンプの一実施例を示す概略構成図である。
本実施例のマイクロポンプ180では、振動板181は
静電気力、圧電効果等の電気力により振動する。図32
では静電気力により振動する例を示しており、図32
中、182,183は電極である。また、点線は変形し
た時の振動板181を示している。振動板181の振動
に伴い、2つの弁184,185が開閉し、流体161
を右から左へ送るようになっている。
【0067】本実施例の可変形状鏡188では、反射膜
189が流体161の量に応じて凹凸に変形すること
で、可変形状鏡として機能する。可変形状鏡188は流
体161で駆動されている。流体としては、シリコンオ
イル、空気、水、ゼリー、等の有機物、無機物を用いる
ことができる。
【0068】なお、静電気力、圧電効果を用いた可変形
状鏡、可変焦点レンズなどにおいては、駆動用に高電圧
が必要になる場合がある。その場合には、例えば図30
に示すように、昇圧用のトランス、あるいは圧電トラン
ス等を用いて制御系を構成するとよい。また、反射用の
薄膜409aは、変形しない部分にも設けておくと、可
変形状鏡の形状を干渉計等で測定する場合に、基準面と
して使うことができ便利である。
【0069】次に、本発明の振れ補正装置に適用可能な
可変焦点レンズについて説明する。図33は本発明の振
れ補正装置に適用可能な可変焦点レンズの原理的構成を
示す図である。この可変焦点レンズ511は、第1,第
2の面としてのレンズ面508a,508bを有する第
1のレンズ512aと、第3,第4の面としてのレンズ
面509a,509bを有する第2のレンズ512b
と、これらレンズ間に透明電極513a,513bを介
して設けた高分子分散液晶層514とを有し、入射光を
第1,第2のレンズ512a,512bを経て収束させ
るものである。透明電極513a,513bは、スイッ
チ515を介して交流電源516に接続して、高分子分
散液晶層514に交流電界を選択的に印加するようにす
る。なお、高分子分散液晶層514は、それぞれ液晶分
子517を含む球状、多面体等の任意の形状の多数の微
小な高分子セル518を有して構成し、その体積は、高
分子セル518を構成する高分子および液晶分子517
がそれぞれ占める体積の和に一致させる。
【0070】ここで、高分子セル518の大きさは、例
えば球状とする場合、その平均の直径Dを、使用する光
の波長をλとするとき、例えば、 2nm≦D≦λ/5 …(1) とする。すなわち、液晶分子517の大きさは、2nm
程度以上であるので、平均の直径Dの下限値は、2nm
以上とする。また、Dの上限値は、可変焦点レンズ51
1の光軸方向における高分子分散液晶層514の厚さt
にも依存するが、λに比べて大きいと、高分子の屈折率
と液晶分子517の屈折率との差により、高分子セル5
18の境界面で光が散乱して高分子分散液晶層514が
不透明になってしまうため、後述するように、好ましく
はλ/5以下とする。可変焦点レンズが用いられる光学
製品によっては高精度を要求しない場合もあり、そのと
きDはλ以下でよい。なお、高分子分散液晶層514の
透明度は、厚さtが厚いほど悪くなる。
【0071】また、液晶分子517は、例えば、一軸性
のネマティック液晶分子を用いる。この液晶分子517
の屈折率楕円体は、図34に示すような形状となり、 nox=noy=no …(2) である。ただし、noは常光線の屈折率を示し、nox
よびnoyは、常光線を含む面内での互いに直交する方向
の屈折率を示す。
【0072】ここで、図33に示すように、スイッチ5
15をオフ、すなわち高分子分散液晶層514に電界を
印加しない状態では、液晶分子517が様々な方向を向
いているので、入射光に対する高分子分散液晶層514
の屈折率は高く、屈折力の強いレンズとなる。これに対
し、図35に示すように、スイッチ515をオンとして
高分子分散液晶層514に交流電界を印加すると、液晶
分子517は、屈折率楕円体の長軸方向が可変焦点レン
ズ511の光軸と平行となるように配向するので、屈折
率が低くなり、屈折力の弱いレンズとなる。
【0073】なお、高分子分散液晶層514に印加する
電圧は、例えば、図36に示すように、可変抵抗器51
9により段階的あるいは連続的に変化させることもでき
る。このようにすれば、印加電圧が高くなるにつれて、
液晶分子517は、その楕円長軸が徐々に可変焦点レン
ズ511の光軸と平行となるように配向するので、屈折
力を段階的あるいは連続的に変えることができる。
【0074】ここで、図33に示す状態、すなわち高分
子分散液晶層514に電界を印加しない状態での、液晶
分子517の平均屈折率nLC’は、図34に示すように
屈折率楕円体の長軸方向の屈折率をnzとすると、およ
そ (nox+noy+nZ)/3≡nLC’ …(3) となる。また、上記(2)式が成り立つときの平均屈折率
LCは、nzを異常光線の屈折率neと表して、 (2no+ne)/3≡nLC …(4) で与えられる。このとき、高分子分散液晶層514の屈
折率nAは、高分子セル518を構成する高分子の屈折
率をnPとし、高分子分散液晶層514の体積に占める
液晶分子517の体積の割合をffとすると、マックス
ウェル・ガーネットの法則により、 nA=ff・nLC’+(1−ff)nP …(5) で与えられる。
【0075】したがって、図36に示すように、レンズ
512aおよび512bの内側の面、すなわち高分子分
散液晶層514側の面の曲率半径を、それぞれR1およ
びR2とすると、可変焦点レンズ511の焦点距離f
1は、 1/f1=(nA−1)(1/R1−1/R2) …(6) で与えられる。なお、R1およびR2は、曲率中心が像点
側にあるとき、正とする。また、レンズ512aおよび
512bの外側の面による屈折は除いている。つまり、
高分子分散液晶層514のみによるレンズの焦点距離
が、(6)式で与えられる。
【0076】また、常光線の平均屈折率を、 (nox+noy)/2=no’ …(7) とすれば、図35に示す状態、すなわち高分子分散液晶
層514に電界を印加した状態での、高分子分散液晶層
514の屈折率nBは、 nB=ff・no’+(1−ff)nP …(8) で与えられるので、この場合の高分子分散液晶層514
のみによるレンズの焦点距離f2は、 1/f2=(nB−1)(1/R1−1/R2) …(9) で与えられる。なお、高分子分散液晶層514に、図3
5におけるよりも低い電圧を印加する場合の焦点距離
は、(6)式で与えられる焦点距離f1と、(9)式で与えら
れる焦点距離f2との間の値となる。
【0077】上記(6)および(9)式から、高分子分散液晶
層514による焦点距離の変化率は、 |(f2−f1)/f2|=|(nB−nA)/(nB−1)| …(10) で与えられる。したがって、この変化率を大きくするに
は、|nB−nA|を大きくすればよい。ここで、 nB−nA=ff(no’−nLC’) …(11) であるから、|no’−nLC’|を大きくすれば、変化
率を大きくすることができる。実用的には、nBが、
1.3〜2程度であるから、 0.01≦|no’−nLC’|≦10 …(12) とすれば、ff=0.5のとき、高分子分散液晶層51
4による焦点距離を、0.5%以上変えることができる
ので、効果的な可変焦点レンズを得ることができる。な
お、|no’−nLC’|は、液晶物質の制限から、10
を越えることはできない。
【0078】次に、上記(1)式の上限値の根拠について
説明する。「Solar Energy Materials and Solar Cell
s」31巻,Wilson and Eck,1993, Eleevier Science Publ
ishersB.v.発行の第197 〜214 頁、「Transmission var
iation using scattering/transparent switching film
s 」には、高分子分散液晶の大きさを変化させたときの
透過率τの変化が示されている。そして、かかる文献の
第206 頁、図6には、高分子分散液晶の半径をrとし、
t=300μm、ff=0.5、nP =1.45、nLC
=1.585、λ=500nmとするとき、透過率τ
は、理論値で、r=5nm(D=λ/50、D・t=λ
・6μm(ただし、Dおよびλの単位はnm、以下も同
じ))のときτ≒90%となり、r=25nm(D=λ
/10)のときτ≒50%になることが示されている。
【0079】ここで、例えば、t=150μmの場合を
推定してみると、透過率τがtの指数関数で変化すると
仮定して、t=150μmの場合の透過率τを推定して
みると、r=25nm(D=λ/10、D・t=λ・1
5μm)のときτ≒71%となる。また、t=75μm
の場合は、同様に、r=25nm(D=λ/10、D・
t=λ・7.5μm)のときτ≒80%となる。
【0080】これらの結果から、 D・t≦λ・15μm …(13) であれば、τは70%〜80%以上となり、レンズとし
て十分実用になる。したがって、例えば、t=75μm
の場合は、D≦λ/5で、十分な透過率が得られること
になる。
【0081】また、高分子分散液晶層514の透過率
は、nPの値がnLC’の値に近いほど良くなる。一方、
o’とnPとが異なる値になると、高分子分散液晶層5
14の透過率は悪くなる。図33の状態と図35の状態
とで、平均して高分子分散液晶層514の透過率が良く
なるのは、 nP=(no’+nLC’)/2 …(14) を満足するときである。
【0082】ここで、可変焦点レンズ511は、レンズ
として使用するものであるから、図33の状態でも、図
35の状態でも、透過率はほぼ同じで、かつ高い方が良
い。そのためには、高分子セル518を構成する高分子
の材料および液晶分子517の材料に制限があるが、実
用的には、 no’≦nP≦nLC’ …(15) とすればよい。
【0083】上記(14)式を満足すれば、上記(13)式は、
さらに緩和され、 D・t≦λ・60μm …(16) であれば良いことになる。なぜなら、フレネルの反射則
によれば、反射率は屈折率差の2乗に比例するので、高
分子セル518を構成する高分子と液晶分子517との
境界での光の反射、すなわち高分子分散液晶層514の
透過率の減少は、およそ上記の高分子と液晶分子517
との屈折率の差の2乗に比例するからである。
【0084】以上は、no’≒1.45、nLC’≒1.
585の場合であったが、より一般的に定式化すると、 D・t≦λ・15μm・(1.585−1.45)2/(nu−nP2 …(17) であればよい。ただし、(nu−nP2は、(nLC’−
P2と(no’−nP2とのうち、大きい方である。
【0085】また、可変焦点レンズ511の焦点距離変
化を大きくするには、ffの値が大きい方が良いが、f
f=1では、高分子の体積がゼロとなり、高分子セル5
18を形成できなくなるので、 0.1≦ff≦0.999 …(18) とする。一方、ffは、小さいほどτは向上するので、
上記(17)式は、好ましくは、 4×10-6〔μm〕2≦D・t≦λ・45μm・(1.585−1.45)2/(nu−nP)2…(19) とする。なお、tの下限値は、図33から明らかなよう
に、t=Dで、Dは、上述したように2nm以上である
ので、D・tの下限値は、(2×10-3μm)2、すな
わち4×10-6〔μm〕2となる。
【0086】なお、物質の光学特性を屈折率で表す近似
が成り立つのは、「岩波科学ライブラリー8 小惑星が
やってくる」向井正著,1994,岩波書店発行の第58頁に
記載されているように、Dが10nm〜5nmより大き
い場合である。また、Dが500λを越えると、光の散
乱は幾何学的となり、高分子セル518を構成する高分
子と液晶分子517との界面での光の散乱がフレネルの
反射式に従って増大するので、Dは、実用的には、 7nm≦D≦500λ …(20) とする。
【0087】図37は、図36に示す可変焦点レンズ5
11を用いるデジタルカメラ用の撮像光学系の構成を示
すものである。この撮像光学系においては、物体(図示
せず)の像を、絞り521、可変焦点レンズ511およ
びレンズ522を介して、例えばCCDよりなる固体撮
像素子523上に結像させる。なお、図37では、液晶
分子の図示を省略してある。
【0088】かかる撮像光学系によれば、可変抵抗器5
19により可変焦点レンズ511の高分子分散液晶層5
14に印加する交流電圧を調整して、可変焦点レンズ5
11の焦点距離を変えることより、可変焦点レンズ51
1およびレンズ522を光軸方向に移動させることな
く、例えば、無限遠から600mmまでの物体距離に対
して、連続的に合焦させることが可能となる。
【0089】図38は本発明の振れ補正装置に適用可能
な可変焦点回折光学素子の一例の構成を示す図である。
この可変焦点回折光学素子531は、平行な第1,第2
の面532a,532bを有する第1の透明基板532
と、光の波長オーダーの溝深さを有する断面鋸歯波状の
リング状回折格子を形成した第3の面533aおよび平
坦な第4の面533bを有する第2の透明基板533と
を有し、入射光を第1,第2の透明基板532,533
を経て出射させるものである。第1,第2の透明基板5
32,533間には、図33で説明したと同様に、透明
電極513a,513bを介して高分子分散液晶層51
4を設け、透明電極513a,513bをスイッチ51
5を経て交流電源516に接続して、高分子分散液晶層
514に交流電界を印加するようにする。
【0090】かかる構成において、可変焦点回折光学素
子531に入射する光線は、第3の面533aの格子ピ
ッチをpとし、mを整数とすると、 psinθ=mλ …(21) を満たす角度θだけ偏向されて出射される。また、溝深
さをh、透明基板33の屈折率をn33とし、kを整数と
すると、 h(nA−n33)=mλ …(22) h(nB−n33)=kλ …(23) を満たせば、波長λで回折効率が100%となり、フレ
アの発生を防止することができる。
【0091】ここで、上記(22)および(23)式の両辺の差
を求めると、 h(nA−nB)=(m−k)λ …(24) が得られる。したがって、例えば、λ=500nm、n
A=1.55、nB=1.5とすると、 0.05h=(m−k)・500nm となり、m=1,k=0とすると、 h=10000nm=10μm となる。この場合、透明基板533の屈折率n33は、上
記(22)式から、n33=1.5であればよい。また、可変
焦点回折光学素子531の周辺部における格子ピッチp
を10μmとすると、θ≒2.87°となり、Fナンバ
ーが10のレンズを得ることができる。
【0092】かかる、可変焦点回折光学素子531は、
高分子分散液晶層514への印加電圧のオン・オフで光
路長が変わるので、例えば、レンズ系の光束が平行でな
い部分に配置して、ピント調整を行うのに用いたり、レ
ンズ系全体の焦点距離等を変えるのに用いることができ
る。
【0093】なお、この実施形態において、上記(22)〜
(24)式は、実用上、 0.7mλ≦h(nA−n33)≦1.4mλ …(25) 0.7kλ≦h(nB−n33)≦1.4kλ …(26) 0.7(m−k)λ≦h(nA−nB)≦1.4(m−k)λ …(27) を満たせば良い。
【0094】また、ツイストネマティック液晶を用いる
可変焦点レンズもある。図39および図40は、この場
合の可変焦点眼鏡550の構成を示すものであり、可変
焦点レンズ551は、レンズ552および553と、こ
れらレンズの内面上にそれぞれ透明電極513a,51
3bを介して設けた配向膜539a,539bと、これ
ら配向膜間に設けたツイストネマティック液晶層554
とを有して構成し、その透明電極513a,513bを
可変抵抗器519を経て交流電源516に接続して、ツ
イストネマティック液晶層554に交流電界を印加する
ようにする。
【0095】かかる構成において、ツイストネマティッ
ク液晶層554に印加する電圧を高くすると、液晶分子
555は、図40に示すようにホメオトロピック配向と
なり、図39に示す印加電圧が低いツイストネマティッ
ク状態の場合に比べて、ツイストネマティック液晶層5
54の屈折率は小さくなり、焦点距離が長くなる。
【0096】ここで、図39に示すツイストネマティッ
ク状態における液晶分子555の螺旋ピッチPは、光の
波長λに比べて同じ程度か十分小さくする必要があるの
で、例えば、 2nm≦P≦2λ/3 …(28) とする。なお、この条件の下限値は、液晶分子の大きさ
で決まり、上限値は、入射光が自然光の場合に、図39
の状態でツイストネマティック液晶層554が等方媒質
として振る舞うために必要な値であり、この上限値の条
件を満たさないと、可変焦点レンズ551は偏光方向に
よって焦点距離の異なるレンズとなり、これがため二重
像が形成されてぼけた像しか得られなくなる。
【0097】図41(a)は、本発明の振れ補正装置に適
用可能な可変偏角プリズムの構成を示すものである。こ
の可変偏角プリズム561は、第1,第2の面562
a,562bを有する入射側の第1の透明基板562
と、第3,第4の面563a,563bを有する出射側
の平行平板状の第2の透明基板563とを有する。入射
側の透明基板562の内面(第2の面)562bは、フ
レネル状に形成し、この透明基板562と出射側の透明
基板563との間に、図33で説明したと同様に、透明
電極513a,513bを介して高分子分散液晶層51
4を設ける。透明電極513a,513bは、可変抵抗
器519を経て交流電源516に接続し、これにより高
分子分散液晶層514に交流電界を印加して、可変偏角
プリズム561を透過する光の偏角を制御するようにす
る。なお、図41(a)では、透明基板562の内面56
2bをフレネル状に形成したが、例えば、図41(b)に
示すように、透明基板562および563の内面を相対
的に傾斜させた傾斜面を有する通常のプリズム状に形成
することもできるし、あるいは図38に示した回折格子
状に形成することもできる。回折格子状に形成する場合
には、上記の(21)〜(27)式が同様にあてはまる。
【0098】かかる構成の可変偏角プリズム561は、
例えば、TVカメラ、デジタルカメラ、フィルムカメ
ラ、双眼鏡等のブレ防止用として有効に用いることがで
きる。この場合、可変偏角プリズム561の屈折方向
(偏向方向)は、上下方向とするのが望ましいが、さら
に性能を向上させるためには、2個の可変偏角プリズム
561を偏向方向を異ならせて、例えば図42に示すよ
うに、上下および左右の直交する方向で屈折角を変える
ように配置するのが望ましい。なお、図41および図4
2では、液晶分子の図示を省略してある。
【0099】図43は本発明の振れ補正装置に適用可能
な可変焦点レンズとしての可変焦点ミラーを示すもので
ある。この可変焦点ミラー565は、第1,第2の面5
66a,566bを有する第1の透明基板566と、第
3,第4の面567a,567bを有する第2の透明基
板567とを有する。第1の透明基板566は、平板状
またはレンズ状に形成して、内面(第2の面)566b
に透明電極513aを設け、第2の透明基板567は、
内面(第3の面)567aを凹面状に形成して、該凹面
上に反射膜568を施し、さらにこの反射膜568上に
透明電極513bを設ける。透明電極513a,513
b間には、図33で説明したと同様に、高分子分散液晶
層514を設け、これら透明電極513a,513bを
スイッチ515および可変抵抗器519を経て交流電源
516に接続して、高分子分散液晶層514に交流電界
を印加するようにする。なお、図43では、液晶分子の
図示を省略してある。
【0100】かかる構成によれば、透明基板566側か
ら入射する光線は、反射膜568により高分子分散液晶
層514を折り返す光路となるので、高分子分散液晶層
514の作用を2回もたせることができると共に、高分
子分散液晶層514への印加電圧を変えることにより、
反射光の焦点位置を変えることができる。この場合、可
変焦点ミラー565に入射した光線は、高分子分散液晶
層514を2回透過するので、高分子分散液晶層514
の厚さの2倍をtとすれば、上記の各式を同様に用いる
ことができる。なお、透明基板566または567の内
面を、図38に示したように回折格子状にして、高分子
分散液晶層514の厚さを薄くすることもできる。この
ようにすれば、散乱光をより少なくできる利点がある。
【0101】なお、以上の説明では、液晶の劣化を防止
するため、電源として交流電源516を用いて、液晶に
交流電界を印加するようにしたが、直流電源を用いて液
晶に直流電界を印加するようにすることもできる。ま
た、液晶分子の方向を変える方法としては、電圧を変化
させること以外に、液晶にかける電場の周波数、液晶に
かける磁場の強さ・周波数、あるいは液晶の温度等を変
化させることによってもよい。以上に示した実施形態に
おいて、高分子分散液晶は液状ではなく固体に近いもの
もあるので、その場合はレンズ512a,512bの一
方、透明基板532、レンズ538、レンズ552,5
53の一方、図41(a)における透明基板563、図4
1(b)における透明基板562,563の一方、透明基
板566,567の一方はなくてもよい。
【0102】図44は本発明の振れ補正装置に適用可能
なさらに他の実施例に係る、可変焦点レンズ140を用
いた撮像ユニット141の概略構成図である。撮像ユニ
ット141は本発明の撮像系として用いることができ
る。本実施例では、レンズ102と可変焦点レンズ14
0とで、撮像レンズを構成している。そして、この撮像
レンズと固体撮像素子408とで撮像ユニット141を
構成している。可変焦点レンズ140は、透明部材14
2と圧電性のある合成樹脂等の柔らかい透明物質143
とで、光を透過する流体あるいはゼリー状物質144を
挟んで構成されている。
【0103】流体あるいはゼリー状物質144として
は、シリコンオイル、弾性ゴム、ゼリー、水等を用いる
ことができる。透明物質143の両面には透明電極14
5が設けられており、回路103’を介して電圧を加え
ることで、透明物質143の圧電効果により透明物質1
43が変形し、可変焦点レンズ140の焦点距離が変わ
るようになっている。従って、本実施例によれば、物体
距離が変わった場合でも光学系をモーター等で動かすこ
となくフォーカスができ、小型、軽量、消費電力が少な
い点で優れている。
【0104】なお、図44中、145は透明電極、14
6は流体をためるシリンダーである。また、透明物質1
43の材質としては、ポリウレタン、シリコンゴム、ア
クリルエラストマー、PZT、PLZT、ポリフッ化ビ
ニリデン(PVDF)等の高分子圧電体、シアン化ビニ
リデン共重合体、ビニリデンフルオライドとトリフルオ
ロエチレンの共重合体等が用いられる。圧電性を有する
有機材料や、圧電性を有する合成樹脂、圧電性を有する
エラストマー等を用いると可変焦点レンズ面の大きな変
形が実現できてよい。可変焦点レンズには透明な圧電材
料を用いるとよい。
【0105】なお、図44の例で、可変焦点レンズ14
0は、シリンンダー146を設けるかわりに、図45に
示すように、支援部材147を設けてシリンダー146
を省略した構造にしてもよい。支援部材147は、間に
透明電極145を挟んで、透明物質143の一部の周辺
部分を固定している。本実施例によれば、透明物質14
3に電圧をかけることによって、透明物質143が変形
しても、図46に示すように、可変焦点レンズ140全
体の体積が変わらないように変形するため、シリンダー
146が不要になる。なお、図45,46中、148は
変形可能な部材で、弾性体、アコーディオン状の合成樹
脂または金属等でできている。
【0106】図44、図45に示す実施例では、電圧を
逆に印加すると透明物質143は逆向きに変形するので
凹レンズにすることも可能である。なお、透明物質14
3に電歪材料、例えば、アクリルエラストマー、シリコ
ンゴム等を用いる場合は、透明物質143を透明基板と
電歪材料を貼り合わせた構造にするとよい。
【0107】図47は本発明の振れ補正装置に適用可能
な可変焦点レンズのさらに他の実施例に係る、マイクロ
ポンプ160で流体161を出し入れし、レンズ面を変
形させる可変焦点レンズ162の概略構成図である。マ
イクロポンプ160は、例えば、マイクロマシンの技術
で作られた小型のポンプで、電力で動くように構成され
ている。流体161は、透明基板163と、弾性体16
4との間に挟まれている。図47中、165は弾性体1
64を保護するための透明基板で、設けなくてもよい。
マイクロマシンの技術で作られたポンプの例としては、
熱変形を利用したもの、圧電材料を用いたもの、静電気
力を用いたものなどがある。
【0108】そして、図32で示したようなマイクロポ
ンプ180を、例えば、図47に示す可変焦点レンズに
用いるマイクロポンプ160のように、2つ用いればよ
い。
【0109】なお、静電気力、圧電効果を用いた可変焦
点レンズなどにおいては、駆動用に高電圧が必要になる
場合がある。その場合には、昇圧用のトランス、あるい
は圧電トランス等を用いて制御系を構成するとよい。特
に積層型圧電トランスを用いると小型にできてよい。
【0110】図48は本発明の振れ補正装置に適用可能
な光学特性可変光学素子の他の実施例であって圧電材料
200を用いた可変焦点レンズ201の概略構成図であ
る。圧電材料200には透明物質143と同様の材料が
用いられており、圧電材料200は、透明で柔らかい基
板202の上に設けられている。なお、基板202に
は、合成樹脂、有機材料を用いるのが望ましい。本実施
例においては、2つの透明電極59を介して電圧を圧電
材料200に加えることで圧電材料200は変形し、図
48において凸レンズとしての作用を持っている。
【0111】なお、基板202の形をあらかじめ凸状に
形成しておき、かつ、2つの透明電極59のうち、少な
くとも一方の電極の大きさを基板202と異ならせてお
く、例えば、一方の透明電極59を基板202よりも小
さくしておくと、電圧を切ったときに、図49に示すよ
うに、2つの透明電極59が対向する所定部分だけが凹
状に変形して凹レンズの作用を持つようになり、可変焦
点レンズとして動作する。このとき基板202は、流体
161の体積が変化しないように変形するので、液溜1
68が不要になるというメリットがある。
【0112】本実施例では、流体161を保持する基板
の一部分を圧電材料で変形させて、液溜168を不要と
したところに大きなメリットがある。なお、図47の実
施例にも言えることであるが、透明基板163,165
はレンズとして構成しても、或いは平面で構成してもよ
い。
【0113】図50は本発明の振れ補正装置に適用可能
な光学特性可変光学素子のさらに他の実施例であって圧
電材料からなる2枚の薄板200A,200Bを用いた
可変焦点レンズの概略構成図である。本実施例の可変焦
点レンズは、薄板200Aと200Bの材料の方向性を
反転させることで、変形量を大きくし、大きな可変焦点
範囲が得られるというメリットがある。なお、図50
中、204はレンズ形状の透明基板である。本実施例に
おいても、紙面の右側の透明電極59は基板202より
も小さく形成されている。
【0114】なお、図48〜図50の実施例において、
基板202、薄板200、200A,200Bの厚さを
不均一にして、電圧を掛けたときの変形のさせかたをコ
ントロールしてもよい。そのようにすれば、レンズの収
差補正等もすることができ、便利である。
【0115】図51は本発明の振れ補正装置に適用可能
な可変焦点レンズのさらに他の実施例を示す概略構成図
である。本実施例の可変焦点レンズ207は、例えばシ
リコンゴムやアクリルエラストマー等の電歪材料206
を用いて構成されている。本実施例の構成によれば、電
圧が低いときには、図51に示すように、凸レンズとし
て作用し、電圧を上げると、図52に示すように、電歪
材料206が上下方向に伸びて左右方向に縮むので、焦
点距離が伸びる。従って、可変焦点レンズとして動作す
る。本実施例の可変焦点レンズによれば、大電源を必要
としないので消費電力が小さくて済むというメリットが
ある。
【0116】図53は本発明の振れ補正装置に適用可能
な光学特性可変光学素子のさらに他の実施例であってフ
ォトニカル効果を用いた可変焦点レンズの概略構成図で
ある。本実施例の可変焦点レンズ214は、透明弾性体
208,209でアゾベンゼン210が挟まれており、
アゾベンゼン210には、透明なスペーサー211を経
由して紫外光が照射されるようになっている。図53
中、212,213はそれぞれ中心波長がλ1,λ2の例
えば紫外LED、紫外半導体レーザー等の紫外光源であ
る。
【0117】本実施例において、中心波長がλ1の紫外
光が図54(a)に示すトランス型のアゾベンゼンに照射
されると、アゾベンゼン210は、図54(b)に示すシ
ス型に変化して体積が減少する。このため、可変焦点レ
ンズ214の形状はうすくなり、凸レンズ作用が減少す
る。一方、中心波長がλ2の紫外光がシス型のアゾベン
ゼン210に照射されると、アゾベンゼン210はシス
型からトランス型に変化して、体積が増加する。このた
め、可変焦点レンズ214の形状は厚くなり、凸レンズ
作用が増加する。このようにして、本実施例の光学素子
214は可変焦点レンズとして作用する。また、可変焦
点レンズ214では、透明弾性体208,209の空気
との境界面で紫外光が全反射するので外部に光がもれ
ず、効率がよい。
【0118】以上述べた各実施例の可変焦点レンズにお
いては、透明電極145,59,508a,509a,
513a,513b等は複数に分割されていてもよい。
そして、分割された透明電極のそれぞれに異なる電圧を
加えることによって、光学装置のピント合わせ、ズー
ム、変倍のみならず、振れ補正、製造誤差による光学性
能の低下の補償、収差の補正等が可能になる。
【0119】次に、本発明の振れ補正装置に適用可能な
可変焦点レンズに用いる透明電極の分割例を図55〜5
8を用いて説明する。図55の例は、透明電極600を
同心状に分割した例を示している。周辺部にいくほど輪
帯の幅が狭くなっている。これは収差を補正しやすくす
るためである。
【0120】図56の例は、輪帯をさらに分割したもの
で、電極の境界線が3つずつ一点に集まるように分けて
ある部分を含んでいる。このようにすると、圧電材料2
00の形状が滑らかに変化するので収差の少ないレンズ
が得られる。
【0121】図57の例は、透明電極600を6角形に
分割したもので、上記と同様の理由により電極の境界線
が3つずつ一点で集まるように分けてある部分を含んで
いる。
【0122】なお、図56、57の例においてそれぞれ
分割された一つ一つの電極600A、600B、600
C……は、ほぼ同じ面積にした方が収差補正上有利であ
る。このため、分割された電極のうち最も面積の大きい
電極と最も面積の小さい電極との面積比は100:1以
内に抑えるのがよい。また、電極分割の配列は、図5
5、56、57の例のように、対称の中心の電極600
Aを包むようにすると円形レンズの場合、特に収差補正
上有利となる。また、一点に集まる透明電極の境界線が
相互になす角が90°よりも大きくなるようにしてもよ
い。また、図58の例に示すように、電極の分割は格子
状にしてもよい。このような分割形態にすれば、簡単に
製作できるというメリットがある。
【0123】また、光学系の収差或いは振れを充分に補
正するには、透明分割電極600の個数は多い方が良
く、2次収差を補正するためには最低7個の分割電極、
3次収差を補正するためには最低9個の分割電極、4次
収差を補正するためには最低13個の分割電極、5次収
差を補正するためには最低16個の分割電極、7次収差
を補正するためには最低25個の分割電極が必要とな
る。なお、2次収差とは、ティルト、非点収差、コマ収
差のx方向,y方向の2方向の成分である。ただし、低
コストの商品では最低でも3つの分割電極があれば、大
きな収差又は大きな振れは補正できる。
【0124】図59は本発明の別の一実施例に係る電歪
材料からなる可変焦点レンズ801を用いたデジタルカ
メラの振れ補正装置の概略構成図である。本実施例の振
れ補正装置802は、レンズ808と固体撮像素子80
3の間に配置された可変焦点レンズ801を配置し、さ
らに、駆動回路807と、振れセンサー806を備えて
構成されている。
【0125】可変焦点レンズ801は、電歪材料810
を挟んで透明な第1電極804、透明な複数に分割され
た第2電極805を有し、さらに変形可能な透明部材8
13と、シール部材812でシールされた流体809
と、透明基板811とを有して構成されており、第1電
極804、第2電極805がいずれも変形可能に構成さ
れていて、振れセンサー806からの信号によって駆動
回路807が動き、第1電極804と複数に分割された
第2電極805との間にそれぞれ異なる電圧を印加して
可変焦点レンズ801にプリズム作用をさせて振れを補
正することができるようになっている。本実施例の可変
焦点プリズムを用いた振れ補正装置によれば、第2電極
805へ印加する電圧を変えることで、可変焦点レンズ
801は振れ補正のみでなく、フォーカス、ズーム、収
差補正、振れ補正に伴う収差変動の補正も行なうことが
できる。
【0126】なお、本発明の振れ補正装置は、デジタル
カメラ、カムコーダ、テレビカメラ等のいずれの電子カ
メラにも適用可能である。また、以上ではデジタルカメ
ラの手振れ補正装置について述べたが、これに限らず双
眼鏡の振れ補正、船上での望遠鏡観察時の振れ補正、テ
レビカメラの振れ補正等、さまざまな光学装置、撮像装
置、観察装置等に用いることができる。また、本発明の
実施形態においては電子カメラに応用した場合を示した
が、銀塩フィルムに被写体像を露光する従来のカメラに
も応用できることはもちろんである。
【0127】最後に、本発明で用いる用語の定義を述べ
ておく。
【0128】光学装置とは、光学系あるいは光学素子を
含む装置のことである。光学装置単体で機能しなくても
よい。つまり、装置の一部でもよい。
【0129】光学装置には、撮像装置、観察装置、表示
装置、照明装置、信号処理装置等が含まれる。
【0130】撮像装置の例としては、フィルムカメラ、
デジタルカメラ、ロボットの眼、レンズ交換式デジタル
一眼レフカメラ、テレビカメラ、動画記録装置、電子動
画記録装置、カムコーダ、VTRカメラ、電子内視鏡等
がある。デジカメ、カード型デジカメ、テレビカメラ、
VTRカメラ、動画記録カメラなどはいずれも電子撮像
装置の一例である。
【0131】観察装置の例としては、顕微鏡、望遠鏡、
眼鏡、双眼鏡、ルーペ、ファイバースコープ、ファイン
ダー、ビューファインダー等がある。
【0132】表示装置の例としては、液晶ディスプレ
イ、ビューファインダー、ゲームマシン(ソニー社製プ
レイステーション)、ビデオプロジェクター、液晶プロ
ジェクター、頭部装着型画像表示装置(head mo
unted display:HMD)、PDA(携帯
情報端末)、携帯電話等がある。
【0133】照明装置の例としては、カメラのストロ
ボ、自動車のヘッドライト、内視鏡光源、顕微鏡光源等
がある。
【0134】信号処理装置の例としては、携帯電話、パ
ソコン、ゲームマシン、光ディスクの読取・書込装置、
光計算機の演算装置等がある。
【0135】撮像素子は、例えばCCD、撮像管、固体
撮像素子、写真フィルム等を指す。また、平行平面板は
プリズムの1つに含まれるものとする。観察者の変化に
は、視度の変化を含むものとする。被写体の変化には、
被写体となる物体距離の変化、物体の移動、物体の動
き、振動、物体のぶれ等を含むものとする。
【0136】拡張曲面の定義は以下の通りである。球
面、平面、回転対称非球面のほか、光軸に対して偏心し
た球面、平面、回転対称非球面、あるいは対称面を有す
る非球面、対称面を1つだけ有する非球面、対称面のな
い非球面、自由曲面、微分不可能な点、線を有する面
等、いかなる形をしていても良い。反射面でも、屈折面
でも、光になんらかの影響を与えうる面ならば良い。本
発明では、これらを総称して拡張曲面と呼ぶことにす
る。
【0137】光学特性可変光学素子とは、可変焦点レン
ズ、可変形状鏡、面形状の変わる偏光プリズム、頂角可
変プリズム、光偏向作用の変わる可変回折光学素子、つ
まり可変HOE,可変DOE等を含む。
【0138】可変焦点レンズには、焦点距離が変化せ
ず、収差量が変化するような可変レンズも含むものとす
る。可変形状鏡についても同様である。要するに、光学
素子で、光の反射、屈折、回折等の光偏向作用が変化し
うるものを光学特性可変光学素子と呼ぶ。
【0139】情報発信装置とは、携帯電話、固定式の電
話、ゲームマシン、テレビ、ラジカセ、ステレオ等のリ
モコンや、パソコン、パソコンのキーボード、マウス、
タッチパネル等の何らかの情報を入力し、送信すること
ができる装置を指す。撮像装置のついたテレビモニタ
ー、パソコンのモニター、ディスプレイも含むものとす
る。情報発信装置は、信号処理装置の中に含まれる。
【0140】以上説明したように、本発明の光学装置の
振れ補正装置は、特許請求の範囲に記載された発明の他
に、次に示すような特徴も備えている。
【0141】(1)被写体像を結像するための撮影レン
ズと、前記撮影レンズの物体側前面に前記撮影レンズの
光軸に対し略45度の傾きで配置された反射面と、前記
反射面に平行に第1電極を有する第1基板と、前記第1
基板と対向して配置され、前記第1電極と対向する位置
に第2電極を有する、電子撮像装置本体に固定された第
2基板と、前記第1基板を前記第2基板に支持し、且
つ、前記第2基板の鉛直方向に変位可能な弾性部材と、
前記第1電極と前記第2電極のうちのいずれか一方の電
極が複数の電極に分割され、この分割された各電極と対
向する他方の電極との間に静電圧を印加する電圧制御回
路と、電子撮像装置の振れ角を検出する検出手段と、を
有し、前記電圧制御回路が、前記検出手段の出力に基づ
き前記分割されたそれぞれの電極と対向する他方の電極
との間の電圧を制御することを特徴とする電子撮像装置
の振れ補正装置。
【0142】(2)前記第1電極と前記第2電極のうち
の複数の電極に分割された一方の電極が、前記撮影レン
ズの光軸を通り前記反射面に垂直な第1の面に対して対
称な第1の一対の電極と、前記第1の面に対して垂直
で、且つ、前記撮影レンズの光軸と前記反射面とが交わ
る点を通る第2の面に対して対称な第2の一対の電極を
と有し、前記電圧制御回路が、前記第1電極と前記第2
電極のうちの分割されていない他方の電極と前記第1の
一対の電極との間に印加される電圧差によって前記反射
面の第1方向の傾きを制御し、前記分割されていない他
方の電極と前記第2の一対の電極との間に印加される電
圧差によって前記反射面の第2方向の傾きを制御するこ
とを特徴とする上記(1)に記載の電子撮像装置の振れ
補正装置。
【0143】(3)前記電圧制御回路が、前記検出手段
の出力に基づき前記分割されたそれぞれの電極と対向す
る他方の電極との間の電圧を時系列に制御することを特
徴とする上記(1)に記載の電子撮像装置の振れ補正装
置。
【0144】(4)被写体像を結像するための撮影レン
ズと、前記撮影レンズの物体側前面に前記撮影レンズの
光軸に対し略45度の傾きで配置された反射面と、前記
反射面に平行に第1電極を有する第1基板と、前記第1
基板と対向して配置され、前記第1電極と対向する位置
に第2電極を有する、テレビカメラ本体に固定された第
2基板と、前記第1基板を前記第2基板に支持し、且
つ、前記第2基板の鉛直方向に変位可能な弾性部材と、
前記第1電極と前記第2電極のうちのいずれか一方の電
極が複数の電極に分割され、この分割された各電極と対
向する他方の電極との間に静電圧を印加する電圧制御回
路と、テレビカメラの振れ角を検出する検出手段と、を
有し、前記電圧制御回路が、前記検出手段の出力に基づ
き前記分割されたそれぞれの電極と対向する他方の電極
との間の電圧を制御することを特徴とするテレビカメラ
の振れ補正装置。
【0145】(5)前記第1電極と前記第2電極のうち
の複数の電極に分割された一方の電極が、前記撮影レン
ズの光軸を通り前記反射面に垂直な第1の面に対して対
称な第1の一対の電極と、前記第1の面に対して垂直
で、且つ、前記撮影レンズの光軸と前記反射面とが交わ
る点を通る第2の面に対して対称な第2の一対の電極を
と有し、前記電圧制御回路が、前記第1電極と前記第2
電極のうちの分割されていない他方の電極と前記第1の
一対の電極との間に印加される電圧差によって前記反射
面の第1方向の傾きを制御し、前記分割されていない他
方の電極と前記第2の一対の電極との間に印加される電
圧差によって前記反射面の第2方向の傾きを制御するこ
とを特徴とする上記(4)に記載のテレビカメラの振れ
補正装置。
【0146】(6)前記電圧制御回路が、前記検出手段
の出力に基づき前記分割されたそれぞれの電極と対向す
る他方の電極との間の電圧を時系列に制御することを特
徴とする上記(4)に記載のテレビカメラの振れ補正装
置。
【0147】(7)被写体像を結像するための撮影レン
ズと、前記撮影レンズの物体側前面に前記撮影レンズの
光軸に対し略45度の傾きで配置された反射面と、前記
反射面に平行に第1電極を有する第1基板と、前記第1
基板と対向して配置され、前記第1電極と対向する位置
に第2電極を有する、デジタルカメラ本体に固定された
第2基板と、前記第1基板を前記第2基板に支持し、且
つ、前記第2基板の鉛直方向に変位可能な弾性部材と、
前記第1電極と前記第2電極のうちのいずれか一方の電
極が複数の電極に分割され、この分割された各電極と対
向する他方の電極との間に静電圧を印加する電圧制御回
路と、デジタルカメラの振れ角を検出する検出手段と、
を有し、前記電圧制御回路が、前記検出手段の出力に基
づき前記分割されたそれぞれの電極と対向する他方の電
極との間の電圧を制御することを特徴とするデジタルカ
メラの振れ補正装置。
【0148】(8)前記第1電極と前記第2電極のうち
の複数の電極に分割された一方の電極が、前記撮影レン
ズの光軸を通り前記反射面に垂直な第1の面に対して対
称な第1の一対の電極と、前記第1の面に対して垂直
で、且つ、前記撮影レンズの光軸と前記反射面とが交わ
る点を通る第2の面に対して対称な第2の一対の電極を
と有し、前記電圧制御回路が、前記第1電極と前記第2
電極のうちの分割されていない他方の電極と前記第1の
一対の電極との間に印加される電圧差によって前記反射
面の第1方向の傾きを制御し、前記分割されていない他
方の電極と前記第2の一対の電極との間に印加される電
圧差によって前記反射面の第2方向の傾きを制御するこ
とを特徴とする上記(7)に記載のデジタルカメラの振
れ補正装置。
【0149】(9)前記電圧制御回路が、前記検出手段
の出力に基づき前記分割されたそれぞれの電極と対向す
る他方の電極との間の電圧を時系列に制御することを特
徴とする上記(7)に記載のデジタルカメラの振れ補正
装置。
【0150】(10)静電気力を用いた請求項1に記載
の光学装置の振れ補正装置。
【0151】(11)電磁気力を用いた請求項1に記載
の光学装置の振れ補正装置。
【0152】(12)圧電材料を第1基板に含む請求項
1に記載の光学装置の振れ補正装置。
【0153】(13)被写体像を結像するための撮影レ
ンズと、この光学系の光路中に配置された反射面と、反
射面と一体化された第1電極を有する第1基板と、前記
第1基板と対向して配置され、前記第1電極と対向する
位置に第2電極を有する、撮像装置に固定された第2基
板と、前記第1電極と前記第2電極のうちのいずれか一
方の電極が複数の電極に分割され、この分割された各電
極と対向する他方の電極間に電圧を印加又は電流を流す
電子回路と、撮像装置の振れ角を検出する検出手段と、
を有し、前記電子回路が前記検出手段の出力に基づき前
記分割されたそれぞれの電極と対向する他方の電極間の
電圧又は電流を制御することを特徴とする撮像装置の振
れ補正装置。
【0154】(14)静電気力を用いた上記(13)に
記載の撮像装置の振れ補正装置。
【0155】(15)電磁気力を用いた上記(13)に
記載の撮像装置の振れ補正装置。
【0156】(16)圧電材料を第1基板に含む上記
(13)に記載の撮像装置の振れ補正装置。
【0157】(17)被写体像を結像するための光学系
と、この光学系の光路中に配置された反射面と、反射面
に隣接配置された第1電極を有する第1基板と、前記第
1基板と対向して配置され、前記第1電極と対向する位
置に第2電極を有する、光学装置に固定された第2基板
と、前記第1基板を前記第2基板に支持し、且つ、この
第2基板に対して変位可能な弾性部材と、前記第1電極
と前記第2電極のうちのいずれか一方の電極が複数の電
極に分割され、この分割された各電極と対向する他方の
電極間に電圧を印加する電圧制御回路と、光学装置の振
れ角を検出する検出手段と、を有し、前記電圧制御回路
が前記検出手段の出力に基づき前記分割されたそれぞれ
の電極と対向する他方の電極間の電圧を制御することを
特徴とする光学装置の振れ補正装置。
【0158】(18)前記反射面が変形することを特徴
とする請求項1〜4、上記(1)〜(17)のいずれか
に記載の振れ補正装置。
【0159】(19)静電気力を用いた上記(18)に
記載の振れ補正装置。
【0160】(20)電磁気力を用いた上記(18)に
記載の振れ補正装置。
【0161】(21)圧電材料を第1基板に含む上記
(18)に記載の振れ補正装置。
【0162】(22)振れ補正と共に合焦も行う上記
(18)に記載の振れ補正装置。
【0163】(23)反射面に隣接配置された第1電極
を有する第1基板と、前記第1基板と対向して配置さ
れ、前記第1電極と対向する位置に第2電極を有する、
光学装置に固定された第2基板と、前記第1基板を前記
第2基板に支持し、且つ、この第2基板に対して変位可
能な弾性部材と、前記第1電極と前記第2電極のうちの
いずれか一方の電極が複数の電極に分割され、この分割
された各電極と対向する他方の電極間に電圧を印加する
電圧制御回路とを有する可変形状鏡。
【0164】(24)静電気力を用いた上記(23)に
記載の可変形状鏡。
【0165】(25)電磁気力を用いた上記(23)に
記載の可変形状鏡。
【0166】(26)圧電材料を第1基板に含む上記
(23)に記載の可変形状鏡。
【0167】(27)被写体像を結像するための光学系
と、この光学系の光路中に配置された光学面と、光学面
に隣接配置された第一電極を有する第一基板と、前記第
一基板と対向して配置され、前記第一電極と対向する位
置に第2電極を有する、光学装置に固定された第二基板
と、前記第一基板を前記第二基板に支持し、かつ、この
第二基板に対して変位可能な弾性部材と、前記第一電極
と第二電極のいずれか一方の電極が複数の電極に分割さ
れ、この分割された各電極と対向する他方の電極間に電
圧を印加する、または電流を流す電子回路と、光学装置
の振れ角を検出する検出手段と、を有し、前記電子回路
が前記検出手段の出力に基づき前記分割されたそれぞれ
の電極と対向する他方の電極間の電圧あるいは電流を制
御することを特徴とする光学装置の振れ補正装置。
【0168】(28)弾性部材として板バネを用いた上
記(27)に記載の振れ補正装置。
【0169】(29)弾性部材としてコイルバネを用い
た上記(27)に記載の振れ補正装置。
【0170】(30)板バネアクチュエータを用いた上
記(27)に記載の振れ補正装置。
【0171】(31)被写体像を結像するための光学系
と、この光学系の光路中に配置された光学面と、光学面
に隣接配置された第一電極を有する第一基板と、前記第
一基板と対向して配置され、前記第一電極と対向する位
置に第2電極を有し前記第一電極と第二電極のいずれか
一方の電極が複数の電極に分割され、この分割された各
電極と対向する他方の電極間に電圧を印加する、または
電流を流す電子回路と、光学装置の振れ角を検出する検
出手段と、を有し、前記電子回路が前記検出手段の出力
に基づき前記分割されたそれぞれの電極と対向する他方
の電極間の電圧あるいは電流を制御することを特徴とす
る光学装置の振れ補正装置。
【0172】(32)光学素子が複数の電極を有す可変
焦点レンズである上記(31)に記載の光学装置の振れ
補正装置。
【0173】(33)図8〜11の制御系に従う振れ補
正装置。
【0174】(34)図8〜11の制御系に従う、請求
項1、上記(13)、(17)、(27)、(31)の
いずれかに記載の振れ補正装置。
【0175】(35)被写体像を結像するための光学系
と、この光学系の光路中に配置された反射面と、反射面
に隣接配置された第1電極を有する第1基板と、前記第
1基板と対向して配置され、前記第1電極と対向する位
置に第2電極を有する、光学装置に固定された第2基板
と、前記第1電極と前記第2電極のうちのいずれか一方
の電極が複数の電極に分割され、この分割された各電極
と対向する他方の電極との間に電圧を印加する、または
電流を流す電子回路と、光学装置の振れ角を検出する検
出手段と、を有し、前記電子回路が、前記検出手段の出
力に基づき前記分割されたそれぞれの電極と対向する他
方の電極との間の電圧又は電流を制御することを特徴と
する光学装置の振れ補正装置。
【0176】(36)弾性部材として板バネを用いた上
記(35)に記載の振れ補正装置。
【0177】(37)弾性部材としてコイルバネを用い
た上記(35)に記載の振れ補正装置。
【0178】(38)板バネアクチュエータを用いた上
記(35)に記載の振れ補正装置。
【0179】(39)図8〜11の制御系に従う上記
(35)に記載の振れ補正装置。
【0180】
【発明の効果】本発明によれば、少ない数の外部リード
電極で可変形状鏡を制御することができる。また、反射
鏡の傾きを静電気の力等により非接触で制御できるの
で、簡単な構成で画質を劣化させることなくカメラの手
振れを補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる振れ補正装置が適
用されるカメラ内部のシステム構成を示すブロック図で
ある。
【図2】本実施形態の振れ補正装置が適用される図1の
カメラ外部の概略構成を示す斜視図である。
【図3】図1および図2のカメラ内部の要部平面図であ
る。
【図4】本実施例の振れ補正装置の原理説明図であり、
カメラが、例えば、一方向に振れたときに、CCDの撮
像面上における同一位置に同一の被写体像を結像するた
めに可変形状鏡を傾けた様子を示している。
【図5】本実施形態の振れ補正装置にかかる可変形状鏡
をカメラ本体に取り付けた外観斜視図である。
【図6】本実施形態の振れ補正装置にかかる可変形状鏡
の電極配置図であり、(a)は上部基板の電極配置、(b)は
下部基板の電極配置を夫々示している。
【図7】本実施形態の振れ補正装置にかかる可変形状鏡
の横断面図である。
【図8】本実施形態の振れ補正装置にかかる可変形状鏡
の変形例を示す図であり、(a)は表側からみた斜視図、
(b)は裏側からみた斜視図である。
【図9】本実施形態の可変形状鏡の電圧制御回路部39
の原理を説明するためのブロック図および制御電極であ
る下部電極35〜38に対向して配置された上部電極3
0の関係を示した図である。
【図10】本実施形態の可変形状鏡の電圧制御回路部3
9のブロック図および制御電極に対向して配置された上
部電極30の関係を示した図における、下部電極を複数
の電極35〜38に分割した場合についての説明図であ
る。
【図11】図10の電圧制御回路の各部のタイミングチ
ャートである。
【図12】本実施形態の振れ防止装置を備えたカメラの
要部動作を示すフローチャートである。
【図13】本発明の振れ防止装置に適用可能な可変形状
鏡の変形例を示す概略構成図である。
【図14】図13の可変形状鏡を本発明の振れ補正装置
として光学装置に組みこんだ状態を示す説明図である。
【図15】図13の可変形状鏡を振れ補正装置に加えて
合焦装置として構成した場合のミラーの変形状態を示す
説明図である。
【図16】本発明の振れ補正装置に適用可能な板バネア
クチュエータの一例を示す全体斜視図である。
【図17】図16に示す板バネアクチュエータの各部の
詳細な説明図であり、(a)は上部基板を表側からみた斜
視図、(b)は下部基板を表側からみた斜視図である。
【図18】本発明の振れ補正装置を適用した光学装置の
他の実施例にかかる、光学特性ミラーを用いたデジタル
カメラのケプラー式ファインダーの概略構成図である。
【図19】本発明の振れ補正装置に適用可能な可変形状
鏡409の他の実施例を示す概略構成図である。
【図20】図19の実施例の可変形状鏡に用いる電極の
一形態を示す説明図である。
【図21】図19の実施例の可変形状鏡に用いる電極の
他の形態を示す説明図である。
【図22】本発明の振れ補正装置に適用可能な可変形状
鏡409のさらに他の実施例を示す概略構成図である。
【図23】本発明の振れ補正装置に適用可能な可変形状
鏡409のさらに他の実施例を示す概略構成図である。
【図24】本発明の振れ補正装置に適用可能な可変形状
鏡409のさらに他の実施例を示す概略構成図である。
【図25】図24の実施例における薄膜コイル427の
巻密度の状態を示す説明図である。
【図26】本発明の振れ補正装置に適用可能な可変形状
鏡409のさらに他の実施例を示す概略構成図である。
【図27】図26の実施例におけるコイル427の一配
置例を示す説明図である。
【図28】図26の実施例におけるコイル427の他の
配置例を示す説明図である。
【図29】図24に示した実施例において、コイル42
7の配置を図28に示したようにした場合に適する永久
磁石426の配置を示す説明図である。
【図30】本発明のさらに他の実施例に係る、振れ補正
装置に適用可能な可変形状鏡409を用いた撮像系、例
えば携帯電話のデジタルカメラ、カプセル内視鏡、電子
内視鏡、パソコン用デジタルカメラ、PDA用デジタル
カメラ等に用いられる撮像系の概略構成図である。
【図31】本発明の振れ補正装置に適用可能な可変形状
鏡のさらに他の実施例に係る、マイクロポンプ180で
流体161を出し入れし、レンズ面を変形させる可変形
状鏡188の概略構成図である。
【図32】本発明の振れ補正装置に適用可能なマイクロ
ポンプの一実施例を示す概略構成図である。
【図33】本発明の振れ補正装置に適用可能な可変焦点
レンズの原理的構成を示す図である。
【図34】一軸性のネマティック液晶分子の屈折率楕円
体を示す図である。
【図35】図33に示す高分子分散液晶層に電界を印加
状態を示す図である。
【図36】図33に示す高分子分散液晶層への印加電圧
を可変にする場合の一例の構成を示す図である。
【図37】本発明の振れ補正装置に適用可能な可変焦点
レンズを用いるデジタルカメラ用の撮像光学系の一例の
構成を示す図である。
【図38】本発明の振れ補正装置に適用可能な可変焦点
回折光学素子の一例の構成を示す図である。
【図39】ツイストネマティック液晶を用いる可変焦点
レンズを有する可変焦点眼鏡の構成を示す図である。
【図40】図39に示すツイストネマティック液晶層へ
の印加電圧を高くしたときの液晶分子の配向状態を示す
図である。
【図41】本発明の振れ補正装置に適用可能な可変偏角
プリズムの二つの例の構成を示す図である。
【図42】図41に示す可変偏角プリズムの使用態様を
説明するための図である。
【図43】本発明の振れ補正装置に適用可能な可変焦点
レンズとしての可変焦点ミラーの一例の構成を示す図で
ある。
【図44】本発明の振れ補正装置に適用可能なさらに他
の実施例に係る、可変焦点レンズ140を用いた撮像ユ
ニット141の概略構成図である。
【図45】図44の実施例における可変焦点レンズの変
形例を示す説明図である。
【図46】図45の可変焦点レンズが変形した状態を示
す説明図である。
【図47】本発明の振れ補正装置に適用可能な可変焦点
レンズのさらに他の実施例に係る、マイクロポンプ16
0で流体161を出し入れし、レンズ面を変形させる可
変焦点レンズ162の概略構成図である。
【図48】本発明の振れ補正装置に適用可能な光学特性
可変光学素子の他の実施例であって圧電材料200を用
いた可変焦点レンズ201の概略構成図である。
【図49】図48の変形例に係る可変焦点レンズの状態
説明図である。
【図50】本発明の振れ補正装置に適用可能な光学特性
可変光学素子のさらに他の実施例であって圧電材料から
なる2枚の薄板200A,200Bを用いた可変焦点レ
ンズの概略構成図である。
【図51】本発明の振れ補正装置に適用可能な可変焦点
レンズのさらに他の実施例を示す概略構成図である。
【図52】図51の実施例に係る可変焦点レンズの状態
説明図である。
【図53】本発明の振れ補正装置に適用可能な光学特性
可変光学素子のさらに他の実施例であってフォトニカル
効果を用いた可変焦点レンズの概略構成図である。
【図54】図53の実施例に係る可変焦点レンズに用い
るアゾベンゼンの構造を示す説明図であり、(a)はトラ
ンス型、(b)はシス型を示している。
【図55】本発明の振れ補正装置に適用可能な可変焦点
レンズに用いる透明電極の一分割例を示す説明図であ
る。
【図56】本発明の振れ補正装置に適用可能な可変焦点
レンズに用いる透明電極の他の分割例を示す説明図であ
る。
【図57】本発明の振れ補正装置に適用可能な可変焦点
レンズに用いる透明電極のさらに他の分割例を示す説明
図である。
【図58】本発明の振れ補正装置に適用可能な可変焦点
レンズに用いる透明電極のさらに他の分割例を示す説明
図である。
【図59】本発明の別の一実施例に係る電歪材料からな
る可変焦点レンズ801を用いたデジタルカメラの振れ
補正装置の概略構成図である。
【符号の説明】 1 撮影レンズ 2 モータ 3 モータドライバー 4 CCD 5 CCDドライバー 6 プロセス処理回路 7,17,18 A/D変換器 8 フレームメモリ 9 画像符号化/複合化部 10 LCDドライバー 11 LCD 12 記憶媒体 13 測距回路 14 ストロボ発光回路 15,16 角速度センサ 19,188 可変形状鏡 20 可変形状鏡駆動回路 21 コントローラ 22 操作スイッチ 23 レリーズ釦 24 ストロボ発光用窓 25 AF(オートフォーカス)用受光窓 26 撮影光受光用窓 27 撮影レンズ1の光軸 28 上部基板 29 下部基板 29a 取り付け穴 30 上部電極 30C,35C,36C,37C,38C,409b,
409d,182,183 電極 31 可撓性薄膜 32 反射鏡 33、41、42、43、44、45 外部リ
ード電極 34,409a 薄膜 35,36,37,38 下部電極 39 電圧制御回路部 40 半導体基板 46,47,48,49 バネ 46B,47B,48B,49B,50A,50B,5
0C,50D 板バネ 51 板バネアクチュエータ 52,406 ミラー 59,145,513a,513b,600
透明電極 102,512a,512b,522,537,538
レンズ 103 制御系 103’ 回路 104,141 撮像ユニット 140,162,201,207,214,511,5
27,801可変焦点レンズ 142 透明部材 143 圧電性のある透明物質 144 流体あるいはゼリー状物質 146 シリンダー 147 支援部材 148 変形可能な部材 160,180 マイクロポンプ 161,809 流体 163,165,204,532,533,562,5
63,566,567,811 透明基板 164 弾性体 168 液溜 181 振動板 184,185 弁 189 反射膜 200 圧電材料 200A,200B 薄板 202 透明で柔らかい基板 206,409c−2,810 電歪材料 208,209 透明弾性体 210 アゾベンゼン 211 スペーサー 212,213 紫外光源 403 撮像レンズ 404 プリズム 405 二等辺直角プリズム 408,523,529,803 固体撮像素
子 409 光学特性可変形状鏡 409c,409c’ 圧電素子 409c−1,409e 基板 411 可変抵抗器 412 電源 413 電源スイッチ 414 演算装置 415 温度センサー 416 湿度センサー 417 距離センサー 423 支持台 424,806 振れセンサー 425,428,807 駆動回路 426 永久磁石 427 コイル 508a,532a,562a,566a 第1の
面 508b,532b,562b,566b 第2の
面 509a,533a,563a,567a 第3の
面 509b,533b,563b,567b 第4の
面 514 高分子分散液晶層 515 スイッチ 516 交流電源 517 液晶分子 518 高分子セル 519 可変抵抗器 521 絞り 525 前方レンズ 526 絞り 528 後方レンズ 531 可変焦点回折光学素子 535 可変焦点眼鏡 535a フレーム 536 可変焦点回折光学素子 539a,539b 配向膜 545 物体 546 測距センサ 561 可変偏角プリズム 565 可変焦点ミラー 568 反射膜 600A,600B,600C 分割された一
つ一つの電極 802 振れ補正装置 804 第1電極 805 第2電極 808 レンズ 812 シール部材 813 変形可能な透明部材 901 接眼レンズ 902 対物レンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西岡 公彦 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 5C022 AA09 AA13 AB55 AC42 AC51 AC54 AC69 AC74 AC78 5C024 BX01 CY34 EX05 EX06 EX41 EX42

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体像を結像するための光学系と、 この光学系の光路中に配置された反射面と、 反射面に隣接配置された第1電極を有する第1基板と、 前記第1基板と対向して配置され、前記第1電極と対向
    する位置に第2電極を有する、光学装置に固定された第
    2基板と、 前記第1電極と前記第2電極のうちのいずれか一方の電
    極が複数の電極に分割され、この分割された各電極と対
    向する他方の電極との間に電圧を印加する電圧制御回路
    と、 光学装置の振れ角を検出する検出手段と、を有し、 前記電圧制御回路が、前記検出手段の出力に基づき前記
    分割されたそれぞれの電極と対向する他方の電極との間
    の電圧を制御することを特徴とする光学装置の振れ補正
    装置。
  2. 【請求項2】 被写体像を結像するための撮影レンズ
    と、 前記撮影レンズの物体側前面に前記撮影レンズの光軸に
    対し略45度の傾きで配置された反射面と、 前記反射面に平行に第1電極を有する第1基板と、 前記第1基板と対向して配置され、前記第1電極と対向
    する位置に第2電極を有する、カメラ本体に固定された
    第2基板と、 前記第1基板を前記第2基板に支持し、且つ、前記第2
    基板の鉛直方向に変位可能な弾性部材と、 前記第1電極と前記第2電極のうちのいずれか一方の電
    極が複数の電極に分割され、この分割された各電極と対
    向する他方の電極との間に静電圧を印加する電圧制御回
    路と、 カメラの振れ角を検出する検出手段と、 を有し、 前記電圧制御回路が、前記検出手段の出力に基づき前記
    分割されたそれぞれの電極と対向する他方の電極との間
    の電圧を制御することを特徴とするカメラの振れ補正装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第1電極と前記第2電極のうちの複
    数の電極に分割された一方の電極が、前記撮影レンズの
    光軸を通り前記反射面に垂直な第1の面に対して対称な
    第1の一対の電極と、前記第1の面に対して垂直で、且
    つ、前記撮影レンズの光軸と前記反射面とが交わる点を
    通る第2の面に対して対称な第2の一対の電極をと有
    し、 前記電圧制御回路が、前記第1電極と前記第2電極のう
    ちの分割されていない他方の電極と前記第1の一対の電
    極との間に印加される電圧差によって前記反射面の第1
    方向の傾きを制御し、前記分割されていない他方の電極
    と前記第2の一対の電極との間に印加される電圧差によ
    って前記反射面の第2方向の傾きを制御することを特徴
    とする請求項1又は2に記載のカメラの振れ補正装置。
  4. 【請求項4】 前記電圧制御回路が、前記検出手段の出
    力に基づき前記分割されたそれぞれの電極と対向する他
    方の電極との間の電圧を時系列に制御することを特徴と
    する請求項1又は2に記載のカメラの振れ補正装置。
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