JP2003107310A - ズームレンズ鏡胴 - Google Patents

ズームレンズ鏡胴

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JP2003107310A
JP2003107310A JP2001294870A JP2001294870A JP2003107310A JP 2003107310 A JP2003107310 A JP 2003107310A JP 2001294870 A JP2001294870 A JP 2001294870A JP 2001294870 A JP2001294870 A JP 2001294870A JP 2003107310 A JP2003107310 A JP 2003107310A
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Japan
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lens
mirror
variable
zoom
optical system
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JP2001294870A
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English (en)
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Takeshi Nakane
毅 中根
Kimihiko Nishioka
公彦 西岡
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ミラー部、被写体側レンズ保持部、撮像素子側
レンズ保持部を個別に管理、点検でき、レンズ駆動源を
配置しても小型化することが可能であり、レンズ及びレ
ンズ保持部材の加工精度のバラツキに左右されずに、加
工の出来栄え寸法にあわせて、組み立て治具を介してレ
ンズ性能を確保可能なズームレンズ鏡胴を提供する。 【解決手段】可変ミラー4を介して光路が被写体側と撮
像素子側とに屈曲された屈曲ズーム光学系のズームレン
ズ鏡胴において、被写体側の第1群レンズ枠1と、可変
ミラー4の保持部と、レンズL2〜L5の撮像素子側レ
ンズ群を保持する第2群レンズ枠2と、撮像素子側レン
ズL6、フィルタF1,F2を保持する第3群レンズ枠
3と、CCDを保持するCCD保持枠51とに分割され
た鏡枠構造に構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばズームレン
ズ鏡胴に関し、詳しくはミラーを介して光路が屈曲され
た屈曲ズーム光学系のズームレンズ鏡胴において該ミラ
ーによってAF(オートフォーカス)を機能させるズー
ムレンズ鏡胴、あるいは単焦点光学系の鏡胴等に関す
る。さらに詳しくは、可変焦点レンズ、可変焦点回折光
学素子、可変偏角プリズム、可変焦点ミラー等の光学特
性可変光学素子、及びこれらの光学特性可変光学素子を
含む光学系を備えた、例えば眼鏡、ビデオプロジェクタ
ー、デジタルカメラ、テレビカメラ、内視鏡、望遠鏡、
カメラのファインダー、光情報処理装置等の光学装置に
用いるズームレンズ鏡胴、あるいは単焦点光学系の鏡胴
等に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の屈曲ズーム光学系におい
ては、AFに寄与する光学系の一部を光軸方向に移動さ
せることによってAFを機能させている。また、一般
に、レンズ鏡枠内にズーム駆動源を配置してズームに寄
与する光学系を駆動させている。また、光学レンズ群を
組み込んでズーム光学系を製造する場合、光学レンズ群
の保持方法として、保持されるレンズと保持部材の加工
精度を厳密にすることにより光学性能を達成するのが一
般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の屈曲ズ
ーム光学系は、ズーム駆動源の他にもAFを機能させる
為にレンズ鏡胴内にAF駆動モータ等の駆動源と減速ギ
ア等の駆動機構を必要としており、小型化、低コスト化
を阻害する要因になっていた。更に、そのような駆動機
構を用いた場合、減速ギア等のバックラッシュによりA
F停止精度が低下したり、音が発生する等、品質面に問
題があった。
【0004】また、そのような屈曲ズーム光学系では、
AF駆動源のほかに、ズーム駆動源、セクタ(絞り)、
及びシャッタを駆動させる為の駆動源を必要としてお
り、レンズ鏡胴内にこれらの駆動源を配置することが小
型化を阻害する要因になっていた。
【0005】また、他の課題として、小型化にともなう
レンズ群間の光軸に対する偏心(シフト、チルト)につ
いて、数十ミクロンのオーダーを要求されるようになっ
てきている。しかし、レンズ及びレンズ保持部材の加工
精度によっては、そのようなオーダーを達成することが
困難になってきている。特に、屈曲光学系においては、
光路が曲がっているという構造上からその困難性が顕著
である。
【0006】更なる課題として、本件出願人により、小
型化、低コスト化等のためにミラーを可変ミラーで構成
したズーム光学系が提案されており、この場合、構成部
品の保護や運搬の便宜を考慮すれば、可変ミラーをズー
ム光学系から単独で点検及び管理する必要性がある。し
かし、従来の提案による可変ミラーで構成したズーム光
学系では、可変ミラーをレンズ鏡胴に組み込んだ場合、
ミラー保持部、被写体側レンズ部、撮像素子側レンズ部
を個別に点検管理することが出来なかった。
【0007】そこで、本発明は、このような問題点に鑑
みてなされたものであり、ミラー部、被写体側レンズ保
持部、撮像素子側レンズ保持部を個別に管理、点検でき
るズームレンズ鏡胴を提供することを目的とする。ま
た、本発明は、レンズ駆動源を配置しても小型化するこ
とが可能なズームレンズ鏡胴を提供することを目的とす
る。更に、レンズ及びレンズ保持部材の加工精度のバラ
ツキに左右されずに、加工の出来栄え寸法にあわせて、
組み立て治具を介してレンズ性能を確保可能なズームレ
ンズ鏡胴を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】上記課題を解決
するため、本第1の発明によるズームレンズ鏡胴は、ミ
ラーを介して光路が被写体側と撮像素子側とに屈曲され
た屈曲ズーム光学系のズームレンズ鏡胴において、被写
体側のレンズ保持部と、ミラー保持部と、撮像素子側の
レンズ保持部とに分割された鏡枠構造に構成したことを
特徴とする。より具体的には、屈曲された光学系に配置
された、ミラー自体を凹状に変化させることによってA
Fを機能させる可変ミラーを採用したズームレンズ鏡胴
において、ミラー保持部と、被写体側レンズ保持部と、
撮像側レンズ保持部との3分割鏡胴に構成する。これに
より、ミラー保持部等を単独で点検管理することができ
る。
【0009】また、本第2の発明によるズームレンズ鏡
胴は、ミラーを介して光路が被写体側と撮像素子側とに
屈曲された屈曲ズーム光学系のズームレンズ鏡胴におい
て、前記ミラーの反射面の裏側に、前記屈曲光学系の光
学レンズを駆動する光学レンズ駆動源を配置したことを
特徴とする。より具体的には、屈曲されたミラー反射の
裏面側にズーム駆動源を配置し、鏡胴内に該ズーム駆動
源を配置しない構造とする。これにより、鏡胴内のスペ
ースを効率的に活用してズーム鏡筒を小型化することが
できる。
【0010】また、本第3の発明によるズームレンズ鏡
胴は、ミラーを介して光路が被写体側と撮像素子側とに
屈曲された屈曲ズーム光学系のズームレンズ鏡胴におい
て、前記ミラーの保持部に対して、被写体側光学系の保
持部、撮像素子側光学系の保持部が治具を介して所定位
置に位置決めされるようにしたことを特徴とする。より
具体的には、2分割された鏡胴(後述する実施形態にお
ける被写体側の鏡胴は第1レンズ枠である。撮像素子側
の鏡胴は第2群レンズ枠、第3群レンズ枠及びCCD保
持枠を含む。)を予めミラー面に対して調整されたレン
ズ組み立て治具によって所定位置にそれぞれのレンズ群
を位置決めすることにができるように構成している。こ
れにより、ミラーに対するレンズ保持位置の精度を向上
させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。図1、図2は本発明の一実施
形態にかかるズームレンズ鏡胴におけるレンズ群及び鏡
枠の配置を示す構成図であり、図1は広角(W:短焦
点)時、図2は望遠(T:長焦点)時の状態を示してい
る。本実施形態のズームレンズ鏡胴に用いるズーム光学
系は、被写体側より順に、レンズL1を備えた群(第1
群)と、可変ミラー4と、レンズL2〜L5を備えた群
(第2群)と、レンズL6とフィルタF1〜F3とを備
えた群(第3群)と、CCDを備えた群とで構成されて
おり、レンズ可変ミラー4を介して、光路が被写体側と
撮像素子側とに屈曲されている。
【0012】そして、このズーム光学系を保持する本実
施形態のズームレンズ鏡胴は、被写体側のレンズL1を
保持する第1群レンズ枠1と、図示省略した可変ミラー
4の保持部と、レンズL2〜L5の撮像素子側レンズ群
を保持する第2群レンズ枠2と、撮像素子側レンズL
6、フィルタF1,F2を保持する第3群レンズ枠3
と、フィルタ3とCCDを保持するCCD保持枠51
に鏡枠がそれぞれ分割されている。また、本実施形態の
ズーム光学系は、可変ミラー4の反射面41の形状を変
形させることで物体距離が変った場合のピント合わせと
ズームに伴うピント移動を補償し、さらに、第2群レン
ズ群のみがズーム時に移動するように構成されており、
モータでピント合わせを行なう場合より消費電力を小さ
くできるメリットがある。また、可変ミラーの反射面の
形状は自由曲面にすると光学系の収差補正上有利であ
る。また、第1群レンズは凹レンズを含んでおり、凹作
用を持っている。第2群レンズは凸レンズを含んでお
り、凸作用を持っている。なお図中、511はCCD面で
ある。
【0013】図3〜図6は本実施形態のズームレンズ鏡
胴に備わるズーム駆動部の構成を示す図であり、図3は
広角時のズーム状態を示す図、図4は図3を矢印A方向
からみた部分図、図5は図4の構成にCCD保持部を組
み込むときの状態を示す説明図、図6は図3を矢印B方
向からみた第2群レンズ枠2の形状を示す図である。
【0014】ズーム駆動部は、図3に示すように、駆動
源としてズームモータ7が可変ミラー4の反射面41
は反対側(反射面41の裏側)に配置されており、ズー
ムモータ7の回転がズームモータギア70、減速ギア71
〜73を介して減速され、減速ギア73がカム枠74に設
けられたギアラック740に歯合し、ガイドピン75と第
1ガイドカム741とを介してズームモータ7の駆動に応
じて光軸方向にガイドされて直進し、第2ガイドカム7
42と第2群レンズ枠2に設けられたズームピン2 1とが
係合し、第2群レンズ群を光軸方向に移動させるように
構成されている。なお、第2群レンズ群は、モータでな
く手動で動かしてもよい。手動にした場合には、消費電
力を小さくすることができるというメリットがある。
【0015】ズームモータ7のズームモータギア70
は反対側には、図4に示すように、回転軸76に円周放
射状にすり割が所定数設けられたすり割板77が固定さ
れているとともに、すり割板77のすり割数をカウント
するフォトインタインタラプタ79が設けられており、
フォトインタラプタ79を介してズームモータ7の回転
数を読み込むことによって第2群レンズ群の光軸方向移
動量を制御するように構成されている。
【0016】また、ズームモータ7はズームモータカバ
ー78の内部に保持され、フォトインタラプタ79はズー
ムモータカバー78の外部突起781に固定されている。
また、基盤6に固定されたギア保持枠710には、ズーム
ギアーカバー711と、ズームモータカバー78が固定さ
れている。また、ズームモータギア70、減速ギア71
3はギア保持枠710とズームギアーカバー711との間
に保持されている。
【0017】第2群レンズ群は、図5に示すように、光
軸方向に移動させるロッド22、スリーブ23を介して組
み込まれる。ロッド22はスリーブ23に対して精密嵌合
されているとともに、後述する治具組み立てにおける調
整の為、第2群レンズ枠2の穴部201とはガタ嵌合にな
るように構成されている。また、ロッド22は、基盤6
に固定されているとともに、後述する治具組み立てにお
ける位置調整の為、基盤6に固定されたロッド受け6 1
にガタ嵌合されている。なお、変倍の為に第2群レンズ
を手動で動かす場合、第2群レンズの位置を検出するた
めのエンコーダを設けるとよい。エンコーダで検出した
第2群レンズの位置を基にして可変ミラーを最適な形状
にすることでズーム状態の収差とピント移動を補償する
ことができる。また、第2群レンズを電動で動かす場合
でもエンコーダを設け、同様にして可変ミラーを最適な
形状にすればよい。
【0018】図7〜図11は本実施形態のズームレンズ
鏡胴に備わるシャッタ駆動部の構成図であり、図7はシ
ャッタ羽根81が開いた状態、図8はシャッタ羽根81
閉じた状態、図9は図7を矢印C方向からみたシャッタ
羽根81とPロッド82との係合関係、図10は図7を矢
印D方向からみたシャッタ羽根81と羽根回転ピン81 0
との係合関係を示している。
【0019】シャッタ駆動部は、図7に示すように、く
の字形状をしたPロッド82の一端に設けられたシャッ
タ羽根係合部821が、2枚のシャッタ羽根81に設けら
れたシャッタカム部811に係合し、かつ、羽根保持部材
8に設けられたガイド穴812に挿入されており、シャッ
タ羽根係合部821をガイド穴812の長手方向に移動させ
ることで、シャッタ羽根81を、羽根保持部材8に設け
られた羽根回転ピン81 0を回転中心として図の平面上を
回転させることができるように構成されている。Pロッ
ド82は、紙面に平行な面上で反時計方向に回転させら
れる力をバネ83によって受けるようになっている。P
ロッド82の近傍には、プランジャ9が設けられてお
り、プランジャ9は、先端駆動部91を駆動してPロッ
ド82の他端部をバネ83の力に抗して押し上げることが
できるようになっている。
【0020】そして、プランジャ9の先端駆動部91
内部に引き込まれたときには、バネ83の力により、シ
ャッタ羽根係合部821がガイド穴812を長手方向に沿っ
て図8に示す位置に移動してシャッタ羽根81が閉じ
る。また、プランジャ9の先端駆動部91がPロッド82
のシャッタ羽根係合部821とは反対側の端部を押し上げ
たときには、シャッタ羽根係合部821がガイド穴812
長手方向に沿って図7に示す位置に移動してシャッタ羽
根81が開くようになっている。また、シャッタ保持枠
8は、図11に示すように、第2群レンズ枠2に固定さ
れる。
【0021】図12〜図16は本実施形態のズームレン
ズ鏡胴に備わるセクタ(絞り)10の駆動部の構成図で
あり、図12は図1と同じ方向からみた図、図13は図
12を矢印E方向からみた図、図14は図12とは反対
側の方向からみた図、図15は図14を矢印F方向から
みたセクタカバー14及びセクタ10を示す図、図16
は図14を矢印G方向からみたセクタ10及びシャッタ
保持枠8を示す図である。
【0022】セクタ(絞り)10の駆動部は、図12〜
図14に示すように、セクタモータ11の回転がセクタ
モータギア111、減速ギア112,113によって減速
され、減速ギア113とセクタギアラック101とが図1
3に示すように歯合することにより、セクタ10が光軸
を遮るように移動するように構成されている。また、セ
クタケース12とセクタギアカバー13は、第1群レン
ズ枠1の斜め下方に設けられ、その間に、セクタモータ
ギア111、減速ギア112,113を保持している。
【0023】セクタ10は、図15に示すように、開口
部10a,10bが形成され、図16に示すように、シ
ャッタ保持枠8のセクタガイド801にセクタ駆動縁10
01がガイドされて光軸を横切る、ターレットタイプのセ
クタとして構成されており、セクタモータ11を正逆回
転させることによって2種類の絞り口径を作り出すよう
になっている。
【0024】図17〜図19はプランジャ9、セクタモ
ータ11の第2群レンズ枠2への保持状態を示す説明図
であり、図17は図6と同じ方向からみた図、図18は
図17を矢印H方向からみた図、図19は図18を矢印
I方向からみた図である。プランジャ9は、図17に示
すようにケース15に収納され、図18に示すようにケ
ース15を第2群レンズ枠2に螺子15a等で取り付け
ることによって固定されている。セクタモータ11はセ
クタケース12に収納され、図18に示すように、セク
タケース12を第2群レンズ枠2に螺子12a等で取り
付けることによって固定されている。
【0025】図20〜図22は本実施形態のズームレン
ズ鏡胴における可変ミラー4の基盤6への固定状態と第
1群レンズ枠1と基盤6との固定状態を示す図であり、
図20は図1と同じ方向からみた図、図21は図20を
矢印J方向からみた図、図22は可変ミラー4のカバー
部を図20の矢印K方向からみた図である。
【0026】可変ミラー4は、図20に示すように、可
変ミラー基盤401と、可変ミラー接続盤402と、電装部
品441を備えた可変ミラー電装盤44とで構成されてい
る。また、可変ミラー4の反射面41とは反対側には可
変ミラー4を保護する為にミラーカバー43が配置され
ている。可変ミラー固定部材16は、図20〜22に示
すように、基盤6に対して基盤保持ピン1601,1602
を介して基盤6の穴6a,6bに嵌合されて位置決め固
定されている。可変ミラー基盤401は、図20に示すよ
うに、可変ミラー固定部材16の溝16aに嵌合されて
位置決め固定されている。ミラーカバー43は、図22
に示すように、可変ミラー固定部材16に対して基盤保
持ピン4301、43 02を介して可変ミラー固定部材16の
穴16bに嵌合されて位置決め固定されている。また、
図20に示すように、第1群レンズ枠1は、第1群レン
ズ枠穴101が、基盤6に取り付けられたピン601に、後
述する治具組み立てにおける位置調整の為にガタ嵌合さ
れている。
【0027】図23〜図27は本実施形態のズームレン
ズ鏡胴におけるCCD部の構成図であり、図23はCC
D保持部を図6と同じ方向からみた図、図24は図23
を矢印L方向からみた図、図25はCCD枠5を第3群
レンズ枠3に取りつけた状態を示す図、図26は第3群
レンズ枠3をロッド22に組み込むときの状態を示す
図、図27は第3群レンズ枠3を図25の矢印M方向か
らみた図である。
【0028】図24に示すように、CCD部は、内部に
CCDを装備したCCD保持枠51と、放熱板53と、C
CD基盤52と、CCD基盤52に実装されたCCD電装
部品54とを備えて構成されている。CCD枠5は、C
CD基盤52に固定され、その内壁部で第3フィルタF
3及びCCD保持枠51を嵌合、固定している。また、
CCD枠5は、図25に示すように、CCD保持突起5
01が、第3群レンズ枠穴301に対し、後述する治具組み
立てにおける位置調整の為に、ガタ嵌合されている。な
お、CCDの向きは、光軸に垂直であるとともにCCD
の撮像エリアの短辺方向が図20の紙面に平行になるよ
うにすると、光学系の収差を減らすことができてよい。
つまり、撮像素子の撮像エリアの短辺方向が可変ミラー
へ入射する軸上光線の入射面に平行であればよい。ま
た、CDDの代わりにC−MOS等の固体撮像素子を用
いてもよい。第3群レンズ枠3は、図27に示すよう
に、ロッド22が挿入する第3群レンズ枠穴301と後述
する治具組み立てにおける位置調整の為にガタ嵌合され
ている。
【0029】図28〜図34は本実施形態のズームレン
ズ鏡胴における可変ミラー4と第1群レンズ枠1との治
具による組み立て構造を示す図であり、図28は可変ミ
ラー保持枠(固定部材)16の治具(可変ミラー用冶具
201)保持部1603,160 4を示す図、図29は第1
群レンズ枠1の治具(第1群レンズ用治具202)保持
部120を示す図、図30は可変ミラー用冶具201と第
1群レンズ用治具202とを示す図28と同じ方向から
みた図、図31は図30を矢印N方向からみた図、図3
2は第1群レンズ用治具202による偏心方向を示す説
明図、図33、図34は第1群レンズ用治具202の調
整冶具2021による偏心構造の説明図である。
【0030】なお、ここでの治具組み立てとは、所定の
位置精度を要する光学素子間の光学位置精度を治具によ
って保証しようとする方式である。具体的には、予め光
学素子間の光学位置を、バラツキのない信頼できる部材
寸法(レンズ、ロッド、成形品の出来栄え寸法等)を測
定しておき、該部材寸法を治具によって保持し、それぞ
れの光学素子保持部材を固定する方法であり、光学性能
を基本的に治具精度によって保証しようとする方式であ
る。
【0031】本実施形態における可変ミラー4と第1群
レンズ枠1との治具による組み立て構造では、可変ミラ
ー保持枠用治具保持部1603,1604は、図28に示す
ように、可変ミラー保持部材16の成形寸法に応じて保
持位置を調整可能な形状に形成されている。第1群レン
ズ用治具保持部120は、第1群レンズL1の外形寸法及
び胴付け寸法に合わせて第1群レンズ枠1に形成されて
いる。
【0032】第1群レンズ用治具保持部120には、図3
0に示すように、第1群レンズ用冶具202が嵌め込ま
れている。第1群レンズ用冶具202には、調整治具2
21が設けられている。調整冶具2021は、調整冶具2
211と、調整冶具20212とを備えている。調整冶具2
211は、図33に示すように、ガイド溝211aを有して
おり、第1群レンズ用冶具202の突部20202を矢印方
向に案内可能に構成されている。調整冶具20212は、
図34に示すように、ガイド溝20212aをガイド溝20
211aに対し垂直な方向に有しており、調整冶具20211
の突部20211bを矢印方向に案内可能に構成されてい
る。また、調整冶具20212は、ガイド溝20212aとは
反対側の面の中央部にすり鉢状の溝20212bを有してお
り、その溝に例えば球状のベアリング部材20213を介
在させることにより溝20212bを中心に360度回転可
能に構成されている。なお、図30、図31中、2023
は第1群レンズ用冶具202の土台である。
【0033】第1群レンズ用治具202に調整治具20
21を設けた理由は、次の理由による。即ち、治具保持部
1603,1604,120が生産時のロット変更、成形型の
更新等を原因として、治具により保持される保持寸法の
中心値が変更になった場合において、所定の位置に調整
するためである。また、第1群レンズ、ミラー、第2群
レンズを治具によって組み立てた後に、性能検査機、偏
心測定機等を用いて所定性能、所定偏心の光学位置を治
具の調整によって決定し、該決定値を治具の所定状態と
することができるようにする為である。
【0034】このため、最初の組み立て段階では、即
ち、図30、図31に示すように、第1群レンズ用治具
の土台2023をピン20aを介して可変ミラー用冶具2
1に組み込み、第1群レンズ枠1を基板6に組み込ん
だ段階では、図20に示すように、第1群レンズ枠穴1
01と基盤ピン601とをガタ嵌合させておく。その後、可
変ミラー用治具201と第1群レンズ用治具202を介し
て保持した状態で調整治具2021を介して図32に示す
ように、最適な方向に偏心(シフト、チルト)させて、
第1群レンズ枠1及びレンズL1の位置を調整し、その
後、基盤6と第1群レンズ枠1とを接着固定する。
【0035】図35、図36は本実施形態のズームレン
ズ鏡胴における撮像素子側枠用治具2010にロッド22
を着脱可能に保持し、第3群レンズ枠3を治具を介して
接着固定する組立構造を示す説明図であり、図35は組
み立て構造を示す構成図、図36は第3群レンズ枠3を
図35の矢印O方向からみた図である。
【0036】図36に示すように、第3群レンズ枠3に
は、レンズL6の外周及び胴付部の形状に合わせて第3
群レンズ用治具保持部320が形成されている。第3群レ
ンズ用治具保持部320には、図35に示すように、第3
群レンズ用冶具203が嵌め込まれている。第3群レン
ズ用冶具203には、調整治具2031が設けられてい
る。調整冶具2031は、調整冶具20311,20312を備
えており、これらを介して、図30に示した第1群レン
ズ用治具202と同様に最適な方向に偏心(シフト、チ
ルト)させて、第3群レンズ枠3の位置を調整すること
ができるようになっている。なお、図35中、2033
第3群レンズ用冶具203の土台である。
【0037】図35に示すように、第3群レンズ用治具
の土台2033をピン20bを介して撮像素子側枠用治具
2010に組み込んだ段階では、第3群レンズ枠穴301
ロッド22とは、上記と同様の理由により、ガタを持た
せた状態で嵌合させておく。そして、調整冶具2031
介して位置を調整した後に接着固定する。
【0038】図37、図38は本実施形態のズームレン
ズ鏡胴における撮像素子側枠用治具2010にロッド22
を着脱可能に保持し、第2群レンズ枠2を治具を介して
所定位置に配置する組立構造を示す説明図であり、図3
7は組み立て構造を示す構成図、図38は第2群レンズ
枠2を図37の矢印P方向からみた図である。
【0039】図37に示すように、第2群レンズ枠2に
は、レンズL3の外周及び胴付部の形状に合わせて第2
群レンズ用治具保持部2020が形成されている。第2群
レンズ用治具保持部2020には、第2群レンズ用冶具2
4が嵌め込まれている。第2群レンズ用冶具204
は、調整治具2041が設けられている。第2群レンズ用
冶具2041は、調整冶具20411,20412を備えてお
り、これらを介して、図30に示した第1群レンズ用治
具202と同様に最適な方向に偏心(シフト、チルト)
させて、第2群レンズ枠2の位置を調整することができ
るようになっている。なお、図37中、2043は第2群
レンズ用冶具2041の土台である。
【0040】図37に示すように、第2群レンズ用治具
の土台2043をピン20cを介して撮像素子側枠用治具
2010に組み込んだ段階では、第2群レンズ枠2の第2
群レンズ枠穴201とスリーブ23とは、上記と同様の理
由によりガタを持たせた状態で嵌合させておく。そし
て、調整冶具2041を介して位置を調整した後にスリー
ブ23を第2群レンズ枠穴201に接着することにより第
2群レンズ枠2を固定する。
【0041】次いで、図39に示すように、可変ミラー
用冶具201と撮像素子側枠用治具2010とをピン20
dを介して組み込み、ロッド22を基盤6に固定された
ロッド受け61に固定する。この場合、上記と同様の理
由により、ロッド受け61とロッド22とは、ガタ嵌合さ
せておき、位置調整の後に接着、固定する。
【0042】図40、図41は本実施形態のズームレン
ズ鏡胴における第3群レンズ枠3にCCD枠5を固定す
る構成を示す図であり、図40は図1と同じ方向からみ
た図、図41は図40を矢印Q方向からみた図である。
図40、図41に示すように、CCD枠5の外形寸法に
合わせてCCD用治具保持部20601が設けられてい
る。CCD用治具保持部20601には、CCD用冶具2
6が嵌め込まれている。CCD用冶具20601には、調
整治具2061が設けられている。調整治具2061は、調
整冶具20611,20612を備えており、これらを介し
て、図30に示した第1群レンズ用治具202と同様に
最適な方向に偏心(シフト、チルト)させて、CCD保
持枠5の位置を調整することができるようになってい
る。なお、CCD用冶具20601は、これらの治具の土
台をなしている。
【0043】図40に示すように、CCD用治具20
601をピン20eを介して可変ミラー用冶具201に組み
込んだ段階では、第3群レンズ枠穴301とCCD保持突
起50 1とは、上記と同様の理由によりガタを持たせた状
態で嵌合させておく。そして、調整冶具2061を介して
位置を調整した後に接着固定する。
【0044】図42、図43は本実施形態のズームレン
ズ鏡胴における鏡枠の枠組を示す概略構成図である。上
述のように、それぞれ3分割された可変ミラー部4の鏡
枠と、被写体側レンズ1の鏡枠と、撮像素子側レンズ群
(即ち、第2群レンズ枠2、第3群レンズ枠3、CCD
枠51)の鏡枠とが組み込まれてズームレンズ鏡胴が構
成される。鏡胴にはズームモータ7、プランジャ9、セ
クタモータ11の駆動源が配置され、さらにズーム、シ
ャッタ、セクタ(絞り)駆動される部材が配置されてい
る。
【0045】なお、以上のような本発明によるズームレ
ンズ鏡胴を用いるズーム光学系は、フィルムカメラ、デ
ジタルカメラ、テレビカメラ、携帯端末用のカメラ、監
視カメラ、ロボットの眼、電子内視鏡等に適用可能であ
る。また、上述のズームレンズ鏡胴では、レンズ群中に
反射面を有する構成のズーム光学系について説明した
が、反射面を有しない構成のズーム光学系についても可
変形状面を備えた光学素子、例えば、可変焦点レンズ等
を用いて構成すれば、小型化、低コスト化、省電力化、
作動音の静音化等の効果を達成することが可能である。
更に、可変形状面を有しない可変焦点ミラーを上記実施
形態に用いても良い。なお、可変焦点ミラーについて
は、その一例を図69を用いて後述する。
【0046】次に、本発明のズームレンズ鏡胴を用いる
ズーム光学系に適用可能な可変ミラー、可変焦点レンズ
の構成例について説明する。
【0047】図44は本発明のズームレンズ鏡胴を用い
るズーム光学系に適用可能な可変ミラーとして光学特性
可変ミラーを用いたデジタルカメラのケプラー式ファイ
ンダーの概略構成図である。本実施例の構成は、もちろ
ん、銀塩フィルムカメラにも使うことができる。まず、
光学特性可変形状鏡409について説明する。
【0048】光学特性可変形状鏡409は、アルミコー
ティングされた薄膜(反射面)409aと複数の電極4
09bからなる光学特性可変形状鏡(以下、単に可変形
状鏡と言う。)であり、411は各電極409bにそれ
ぞれ接続された複数の可変抵抗器、412は可変抵抗器
411と電源スイッチ413を介して薄膜409aと電
極409b間に接続された電源、414は複数の可変抵
抗器411の抵抗値を制御するための演算装置、41
5,416及び417はそれぞれ演算装置414に接続
された温度センサー、湿度センサー及び距離センサー
で、これらは図示のように配設されて1つの光学装置を
構成している。
【0049】なお、対物レンズ902、接眼レンズ90
1、及び、プリズム404、二等辺直角プリズム40
5、ミラー406及び可変形状鏡の各面は、平面でなく
てもよく、球面、回転対称非球面の他、光軸に対して偏
心した球面、平面、回転対称非球面、あるいは、対称面
を有する非球面、対称面を1つだけ有する非球面、対称
面のない非球面、自由曲面、微分不可能な点又は線を有
する面等、いかなる形状をしていてもよく、さらに、反
射面でも屈折面でも光に何らかの影響を与え得る面なら
ばよい。以下、これらの面を総称して拡張曲面という。
【0050】また、薄膜409aは、例えば、P.Rai-ch
oudhury編、Handbook of MichrolithoGraphy, Michrom
achininG and Michrofabrication, Volume 2:Michroma
chininG and Michrofabrication,P495,FiG.8.58, SPI
E PRESS刊やOptics Communication, 140巻(1997年)P1
87〜190に記載されているメンブレインミラーのよう
に、複数の電極409bとの間に電圧が印加されると、
静電気力により薄膜409aが変形してその面形状が変
化するようになっており、これにより、観察者の視度に
合わせたピント調整ができるだけでなく、さらに、レン
ズ901,902及び/又はプリズム404、二等辺直
角プリズム405、ミラー406の温度や湿度変化によ
る変形や屈折率の変化、あるいは、レンズ枠の伸縮や変
形及び光学素子、枠等の部品の組立誤差による結像性能
の低下が抑制され、常に適正にピント調整並びにピント
調整で生じた収差の補正が行われ得る。なお、電極40
9bの形は、例えば図46、47に示すように、薄膜4
09aの変形のさせ方に応じて選べばよい。
【0051】本実施例によれば、物体からの光は、対物
レンズ902及びプリズム404の各入射面と射出面で
屈折され、可変形状鏡409で反射され、プリズム40
4を透過して、二等辺直角プリズム405でさらに反射
され(図44中、光路中の+印は、紙面の裏側へ向かっ
て光線が進むことを示している。)、ミラー406で反
射され、接眼レンズ901を介して眼に入射するように
なっている。このように、レンズ901,902、プリ
ズム404,405、及び、可変形状鏡409によっ
て、本実施例の光学装置の観察光学系を構成しており、
これらの各光学素子の面形状と肉厚を最適化することに
より、物体面の収差を最小にすることができるようにな
っている。
【0052】すなわち、反射面としての薄膜409aの
形状は、結像性能が最適になるように演算装置414か
らの信号により各可変抵抗器411の抵抗値を変化させ
ることにより制御される。すなわち、演算装置414
へ、温度センサー415、湿度センサー416及び距離
サンサー417から周囲温度及び湿度並びに物体までの
距離に応じた大きさの信号が入力され、演算装置414
は、これらの入力信号に基づき周囲の温度及び湿度条件
と物体までの距離による結像性能の低下を補償すべく、
薄膜409aの形状が決定されるような電圧を電極40
9bに印加するように、可変抵抗器411の抵抗値を決
定するための信号を出力する。このように、薄膜409
aは電極409bに印加される電圧すなわち静電気力で
変形させられるため、その形状は状況により非球面を含
む様々な形状をとり、印加される電圧の極性を変えれば
凸面とすることもできる。なお、距離センサー417は
なくてもよく、その場合、固体撮像素子408からの像
の信号の高周波成分が略最大になるように、デジタルカ
メラの撮像レンズ403を動かし、その位置から逆に物
体距離を算出し、可変形状鏡を変形させて観察者の眼に
ピントが合うようにすればよい。なお、可変形状鏡40
9は、リソグラフィーを用いて作ると、加工精度が良
く、良い品質のものが得られやすく、良い。
【0053】また、薄膜409aをポリイミド等の合成
樹脂で製作すれば、低電圧でも大きな変形が可能である
ので好都合である。なお、プリズム404と可変形状鏡
409を一体的に形成してユニット化することができ
る。また、図44の例では、反射面と電極とを兼用して
いるが、別々に構成してもよい。つまり、変形する基板
409bに近い側に変形する電極を設けて、変形する基
板を反射面と変形する電極とで挟んで一体化してもよ
い。このようにすると、製造プロセスを選択できるメリ
ットがある。
【0054】また、図示を省略したが、可変形状鏡40
9の基板上に固体撮像素子408をリソグラフィープロ
セスにより一体的に形成してもよい。
【0055】また、レンズ901,902、プリズム4
04,405、ミラー406は、プラスチックモールド
等で形成することにより任意の所望形状の曲面を容易に
形成することができ、製作も簡単である。なお、本実施
例の撮像装置では、レンズ901,902がプリズム4
04から離れて形成されているが、レンズ901,90
2を設けることなく収差を除去することができるように
プリズム404,405、ミラー406、可変形状鏡4
09を設計すれば、プリズム404,405、可変形状
鏡409は1つの光学ブロックとなり、組立が容易とな
る。また、レンズ901,902、プリズム404,4
05、ミラー406の一部あるいは全部をガラスで作製
してもよく、このように構成すれば、さらに精度の良い
撮像装置が得られる。また、可変形状鏡の反射面の形状
は、自由曲面に構成すれば収差の補正上有利である。
【0056】なお、図44の例では、演算装置414、
温度センサー415、湿度センサー416、距離センサ
ー417を設け、温湿度変化、物体距離の変化等も可変
形状鏡409で補償するようにしたが、そうではなくて
もよい。つまり、演算装置414、温度センサー41
5、湿度センサー416、距離センサー417を省き、
観察者の視度変化のみを可変形状鏡409で補正するよ
うにしてもよい。
【0057】図45は本発明のズームレンズ鏡胴を用い
るズーム光学系にかかる可変ミラーとして適用可能な可
変形状鏡409の他の実施例を示す概略構成図である。
本実施例の可変形状鏡は、薄膜409aと電極409b
との間に圧電素子409cが介装されていて、これらが
支持台423上に設けられている。そして、圧電素子4
09cに加わる電圧を各電極409b毎に変えることに
より、圧電素子409cに部分的に異なる伸縮を生じさ
せて、薄膜409aの形状を変えることができるように
なっている。電極409bの形は、図46に示すよう
に、同心分割であってもよいし、図47に示すように、
矩形分割であってもよく、その他、適宜の形のものを選
択することができる。図45中、424は演算装置41
4に接続された振れ(ブレ)センサーであって、例えば
デジタルカメラの振れを検知し、振れによる像の乱れを
補償するように薄膜409aを変形させるべく、演算装
置414及び可変抵抗器411を介して電極409bに
印加される電圧を変化させる。このとき、温度センサー
415、湿度センサー416及び距離センサー417か
らの信号も同時に考慮され、ピント合わせ、温湿度補償
等が行われる。この場合、薄膜409aには圧電素子4
09cの変形に伴う応力が加わるので、薄膜409aの
厚さはある程度厚めに作られて相応の強度を持たせるよ
うにするのがよい。
【0058】図48は本発明のズームレンズ鏡胴を用い
るズーム光学系にかかる可変ミラーとして適用可能な可
変形状鏡409のさらに他の実施例を示す概略構成図で
ある。本実施例の可変形状鏡は、薄膜409aと電極4
09bの間に介置される圧電素子が逆方向の圧電特性を
持つ材料で作られた2枚の圧電素子409c及び409
c’で構成されている点で、図45に示された実施例の
可変形状鏡とは異なる。すなわち、圧電素子409cと
409c’が強誘電性結晶で作られているとすれば、結
晶軸の向きが互いに逆になるように配置される。この場
合、圧電素子409cと409c’は電圧が印加される
と逆方向に伸縮するので、薄膜409aを変形させる力
が図45に示した実施例の場合よりも強くなり、結果的
にミラー表面の形を大きく変えることができるという利
点がある。
【0059】圧電素子409c,409c’に用いる材
料としては、例えばチタン酸バリウム、ロッシエル塩、
水晶、電気石、リン酸二水素カリウム(KDP)、リン
酸二水素アンモニウム(ADP)、ニオブ酸リチウム等
の圧電物質、同物質の多結晶体、同物質の結晶、PbZ
rO3とPbTiO3の固溶体の圧電セラミックス、二フ
ッ化ポリビニール(PVDF)等の有機圧電物質、上記
以外の強誘電体等があり、特に有機圧電物質はヤング率
が小さく、低電圧でも大きな変形が可能であるので、好
ましい。なお、これらの圧電素子を利用する場合、厚さ
を不均一にすれば、上記実施例において薄膜409aの
形状を適切に変形させることも可能である。
【0060】また、圧電素子409c,409c’の材
質としては、ポリウレタン、シリコンゴム、アクリルエ
ラストマー、PZT、PLZT、ポリフッ化ビニリデン
(PVDF)等の高分子圧電体、シアン化ビニリデン共
重合体、ビニリデンフルオライドとトリフルオロエチレ
ンの共重合体等が用いられる。圧電性を有する有機材料
や、圧電性を有する合成樹脂、圧電性を有するエラスト
マー等を用いると可変形状鏡面の大きな変形が実現でき
てよい。
【0061】なお、図45、49の圧電素子409cに
電歪材料、例えば、アクリルエラストマー、シリコンゴ
ム等を用いる場合には、圧電素子409cを別の基板4
09c−1と電歪材料409c−2を貼り合わせた構造
にしてもよい。
【0062】図49は本発明のズームレンズ鏡胴を用い
るズーム光学系にかかる可変ミラーとして適用可能な可
変形状鏡409のさらに他の実施例を示す概略構成図で
ある。本実施例の可変形状鏡は、圧電素子409cが薄
膜409aと電極409dとにより挟持され、薄膜40
9aと電極409d間に演算装置414により制御され
る駆動回路425を介して電圧が印加されるようになっ
ており、さらにこれとは別に、支持台423上に設けら
れた電極409bにも演算装置414により制御される
駆動回路425を介して電圧が印加されるように構成さ
れている。したがって、本実施例では、薄膜409aは
電極409dとの間に印加される電圧と電極409bに
印加される電圧による静電気力とにより二重に変形され
得、上記実施例に示した何れのものよりもより多くの変
形パターンが可能であり、かつ、応答性も速いという利
点がある。
【0063】そして、薄膜409a、電極409d間の
電圧の符号を変えれば、可変形状鏡を凸面にも凹面にも
変形させることができる。その場合、大きな変形を圧電
効果で行ない、微細な形状変化を静電気力で行なっても
よい。また、凸面の変形には圧電効果を主に用い、凹面
の変形には静電気力を主に用いてもよい。なお、電極4
09dは電極409bのように複数の電極から構成され
てもよい。この様子を図49に示した。なお、本願で
は、圧電効果と電歪効果、電歪をすべてまとめて圧電効
果と述べている。従って、電歪材料も圧電材料に含むも
のとする。
【0064】図50は本発明のズームレンズ鏡胴を用い
るズーム光学系にかかる可変ミラーとして適用可能な可
変形状鏡409のさらに他の実施例を示す概略構成図で
ある。本実施例の可変形状鏡は、電磁気力を利用して反
射面の形状を変化させ得るようにしたもので、支持台4
23の内部底面上には永久磁石426が、頂面上には窒
化シリコン又はポリイミド等からなる基板409eの周
縁部が載置固定されており、基板409eの表面にはア
ルミニウム等の金属コートで作られた薄膜409aが付
設されていて、可変形状鏡409を構成している。基板
409eの下面には複数のコイル427が配設されてお
り、これらのコイル427はそれぞれ駆動回路428を
介して演算装置414に接続されている。したがって、
各センサー415,416,417,424からの信号
によって演算装置414において求められる光学系の変
化に対応した演算装置414からの出力信号により、各
駆動回路428から各コイル427にそれぞれ適当な電
流が供給されると、永久磁石426との間に働く電磁気
力で各コイル427は反発又は吸着され、基板409e
及び薄膜409aを変形させる。
【0065】この場合、各コイル427はそれぞれ異な
る量の電流を流すようにすることもできる。また、コイ
ル427は1個でもよいし、永久磁石426を基板40
9eに付設しコイル427を支持台423の内部底面側
に設けるようにしてもよい。また、コイル427はリソ
グラフィー等の手法で作るとよく、さらに、コイル42
7には強磁性体よりなる鉄心を入れるようにしてもよ
い。
【0066】この場合、薄膜コイル427の巻密度を、
図51に示すように、場所によって変化させることによ
り、基板409e及び薄膜409aに所望の変形を与え
るようにすることもできる。また、コイル427は1個
でもよいし、また、これらのコイル427には強磁性体
よりなる鉄心を挿入してもよい。
【0067】図52は本発明のズームレンズ鏡胴を用い
るズーム光学系にかかる可変ミラーとして適用可能な可
変形状鏡409のさらに他の実施例を示す概略構成図で
ある。本実施例の可変形状鏡では、基板409eは鉄等
の強磁性体で作られており、反射膜としての薄膜409
aはアルミニウム等からなっている。この場合、薄膜コ
イルを設けなくてもすむから、構造が簡単で、製造コス
トを低減することができる。また、電源スイッチ413
を切換え兼電源開閉用スイッチに置換すれば、コイル4
27に流れる電流の方向を変えることができ、基板40
9e及び薄膜409aの形状を自由に変えることができ
る。図53は本実施例におけるコイル427の配置を示
し、図54はコイル427の他の配置例を示している
が、これらの配置は、図50に示した実施例にも適用す
ることができる。なお、図55は、図50に示した実施
例において、コイル427の配置を図54に示したよう
にした場合に適する永久磁石426の配置を示してい
る。すなわち、図55に示すように、永久磁石426を
放射状に配置すれば、図50に示した実施例に比べて、
微妙な変形を基板409e及び薄膜409aに与えるこ
とができる。また、このように電磁気力を用いて基板4
09e及び薄膜409aを変形させる場合(図50及び
図52の実施例)は、静電気力を用いた場合よりも低電
圧で駆動できるという利点がある。
【0068】以上いくつかの可変形状鏡の実施例を述べ
たが、ミラーの形を変形させるのに、図49の例に示す
ように、2種類以上の力を用いてもよい。つまり静電気
力、電磁力、圧電効果、磁歪、流体の圧力、電場、磁
場、温度変化、電磁波等のうちから2つ以上を同時に用
いて可変形状鏡を変形させてもよい。つまり2つ以上の
異なる駆動方法を用いて光学特性可変光学素子を作れ
ば、大きな変形と微細な変形とを同時に実現でき、精度
の良い鏡面が実現できる。また、形状可変ミラーの変形
する部分の外形は、軸上光線の入射面に平行な方向に長
い形状とするのが好ましく、このように構成すれば、収
差補正に有利な楕円面に近い形状に変形させやすいとい
う利点がある。上記入射面に長い形状としては、トラッ
ク形状、多角形、楕円等が利用できる。
【0069】図56は本発明のさらに他の実施例に係
る、ズームレンズ鏡胴を用いるズーム光学系に適用可能
な可変ミラーとして可変形状鏡409を用いた撮像系、
例えば携帯電話のデジタルカメラ、カプセル内視鏡、電
子内視鏡、パソコン用デジタルカメラ、PDA用デジタ
ルカメラ等に用いられる撮像系の概略構成図である。本
実施例の撮像系は、可変形状鏡409と、レンズ902
と、固体撮像素子408と、制御系103とで一つの撮
像ユニット104を構成している。本実施例の撮像ユニ
ット104では、レンズ102を通った物体からの光は
可変形状鏡409で集光され、固体撮像素子408の上
に結像する。可変形状鏡409は、光学特性可変光学素
子の一種であり、可変焦点ミラーとも呼ばれている。
【0070】本実施例によれば、物体距離が変わっても
可変形状鏡409を変形させることでピント合わせをす
ることができ、レンズをモータ等で駆動する必要がな
く、小型化、軽量化、低消費電力化の点で優れている。
また、撮像ユニット104は本発明の撮像系としてすべ
ての実施例で用いることができる。また、可変形状鏡4
09を複数用いることでズーム、変倍の撮像系、光学系
を作ることができる。なお、図56では、制御系103
にコイルを用いたトランスの昇圧回路を含む制御系の構
成例を示している。特に積層型圧電トランスを用いる
と、小型化できてよい。昇圧回路は本発明のすべての電
気を用いる可変形状鏡、可変焦点レンズに用いることが
できるが、特に静電気力、圧電効果を用いる場合の可変
形状鏡、可変焦点レンズに有用である。なお、可変形状
鏡409でピント合わせを行なう為には、例えば固体撮
像素子408に物体像を結像させ、可変形状鏡409の
焦点距離を変化させながら物体像の高周波成分が最大に
なる状態を見つければよい。高周波成分を検出するに
は、固体撮像素子408にマイクロコンピュータ等を含
む処理回路を接続し、その処理回路の中で行なえばよ
い。
【0071】図57は本発明のズームレンズ鏡胴を用い
るズーム光学系に係る可変ミラーとして適用可能なさら
に他の実施例に係る、マイクロポンプ180で流体16
1を出し入れし、ミラー面を変形させる可変形状鏡18
8の概略構成図である。本実施例によれば、ミラー面を
大きく変形させることが可能になるというメリットがあ
る。マイクロポンプ180は、例えば、マイクロマシン
の技術で作られた小型のポンプで、電力で動くように構
成されている。マイクロマシンの技術で作られたポンプ
の例としては、熱変形を利用したもの、圧電材料を用い
たもの、静電気力を用いたものなどがある。
【0072】図58は本発明のズームレンズ鏡胴を用い
るズーム光学系の可変ミラーに適用可能なマイクロポン
プの一実施例を示す概略構成図である。本実施例のマイ
クロポンプ180では、振動板181は静電気力、圧電
効果等の電気力により振動する。図58では静電気力に
より振動する例を示しており、図58中、182,18
3は電極である。また、点線は変形した時の振動板18
1を示している。振動板181の振動に伴い、2つの弁
184,185が開閉し、流体161を右から左へ送る
ようになっている。
【0073】本実施例の可変形状鏡188では、反射膜
189が流体161の量に応じて凹凸に変形すること
で、可変形状鏡として機能する。可変形状鏡188は流
体161で駆動されている。流体としては、シリコンオ
イル、空気、水、ゼリー、等の有機物、無機物を用いる
ことができる。
【0074】なお、静電気力、圧電効果を用いた可変形
状鏡、可変焦点レンズなどにおいては、駆動用に高電圧
が必要になる場合がある。その場合には、例えば図56
に示すように、昇圧用のトランス、あるいは圧電トラン
ス等を用いて制御系を構成するとよい。また、反射用の
薄膜409aは、変形しない部分にも設けておくと、可
変形状鏡の形状を干渉計等で測定する場合に、基準面と
して使うことができ便利である。
【0075】図59は本発明にかかるズームレンズ鏡胴
を用いるズーム光学系に適用可能な可変焦点レンズの原
理的構成を示す図である。この可変焦点レンズ511
は、第1,第2の面としてのレンズ面508a,508
bを有する第1のレンズ512aと、第3,第4の面と
してのレンズ面509a,509bを有する第2のレン
ズ512bと、これらレンズ間に透明電極513a,5
13bを介して設けた高分子分散液晶層514とを有
し、入射光を第1,第2のレンズ512a,512bを
経て収束させるものである。透明電極513a,513
bは、スイッチ515を介して交流電源516に接続し
て、高分子分散液晶層514に交流電界を選択的に印加
するようにする。なお、高分子分散液晶層514は、そ
れぞれ液晶分子517を含む球状、多面体等の任意の形
状の多数の微小な高分子セル518を有して構成し、そ
の体積は、高分子セル518を構成する高分子および液
晶分子517がそれぞれ占める体積の和に一致させる。
【0076】ここで、高分子セル518の大きさは、例
えば球状とする場合、その平均の直径Dを、使用する光
の波長をλとするとき、例えば、 2nm≦D≦λ/5 …(1) とする。すなわち、液晶分子517の大きさは、2nm
程度以上であるので、平均の直径Dの下限値は、2nm
以上とする。また、Dの上限値は、可変焦点レンズ51
1の光軸方向における高分子分散液晶層514の厚さt
にも依存するが、λに比べて大きいと、高分子の屈折率
と液晶分子517の屈折率との差により、高分子セル5
18の境界面で光が散乱して高分子分散液晶層514が
不透明になってしまうため、後述するように、好ましく
はλ/5以下とする。可変焦点レンズが用いられる光学
製品によっては高精度を要求しない場合もあり、そのと
きDはλ以下でよい。なお、高分子分散液晶層514の
透明度は、厚さtが厚いほど悪くなる。
【0077】また、液晶分子517は、例えば、一軸性
のネマティック液晶分子を用いる。この液晶分子517
の屈折率楕円体は、図60に示すような形状となり、 nox=noy=no …(2) である。ただし、noは常光線の屈折率を示し、nox
よびnoyは、常光線を含む面内での互いに直交する方向
の屈折率を示す。
【0078】ここで、図59に示すように、スイッチ5
15をオフ、すなわち高分子分散液晶層514に電界を
印加しない状態では、液晶分子517が様々な方向を向
いているので、入射光に対する高分子分散液晶層514
の屈折率は高く、屈折力の強いレンズとなる。これに対
し、図61に示すように、スイッチ515をオンとして
高分子分散液晶層514に交流電界を印加すると、液晶
分子517は、屈折率楕円体の長軸方向が可変焦点レン
ズ511の光軸と平行となるように配向するので、屈折
率が低くなり、屈折力の弱いレンズとなる。
【0079】なお、高分子分散液晶層514に印加する
電圧は、例えば、図62に示すように、可変抵抗器51
9により段階的あるいは連続的に変化させることもでき
る。このようにすれば、印加電圧が高くなるにつれて、
液晶分子517は、その楕円長軸が徐々に可変焦点レン
ズ511の光軸と平行となるように配向するので、屈折
力を段階的あるいは連続的に変えることができる。
【0080】ここで、図59に示す状態、すなわち高分
子分散液晶層514に電界を印加しない状態での、液晶
分子517の平均屈折率nLC’は、図60に示すように
屈折率楕円体の長軸方向の屈折率をnzとすると、およ
そ (nox+noy+nZ)/3≡nLC’ …(3) となる。また、上記(2)式が成り立つときの平均屈折率
LCは、nzを異常光線の屈折率neと表して、 (2no+ne)/3≡nLC …(4) で与えられる。このとき、高分子分散液晶層514の屈
折率nAは、高分子セル518を構成する高分子の屈折
率をnPとし、高分子分散液晶層514の体積に占める
液晶分子517の体積の割合をffとすると、マックス
ウェル・ガーネットの法則により、 nA=ff・nLC’+(1−ff)nP …(5) で与えられる。
【0081】したがって、図62に示すように、レンズ
512aおよび512bの内側の面、すなわち高分子分
散液晶層514側の面の曲率半径を、それぞれR1およ
びR2とすると、可変焦点レンズ511の焦点距離f
1は、 1/f1=(nA−1)(1/R1−1/R2) …(6) で与えられる。なお、R1およびR2は、曲率中心が像点
側にあるとき、正とする。また、レンズ512aおよび
512bの外側の面による屈折は除いている。つまり、
高分子分散液晶層514のみによるレンズの焦点距離
が、(6)式で与えられる。
【0082】また、常光線の平均屈折率を、 (nox+noy)/2=no’ …(7) とすれば、図61に示す状態、すなわち高分子分散液晶
層514に電界を印加した状態での、高分子分散液晶層
514の屈折率nBは、 nB=ff・no’+(1−ff)nP …(8) で与えられるので、この場合の高分子分散液晶層514
のみによるレンズの焦点距離f2は、 1/f2=(nB−1)(1/R1−1/R2) …(9) で与えられる。なお、高分子分散液晶層514に、図6
1におけるよりも低い電圧を印加する場合の焦点距離
は、(6)式で与えられる焦点距離f1と、(9)式で与えら
れる焦点距離f2との間の値となる。
【0083】上記(6)および(9)式から、高分子分散液晶
層514による焦点距離の変化率は、 |(f2−f1)/f2|=|(nB−nA)/(nB−1)| …(10) で与えられる。したがって、この変化率を大きくするに
は、|nB−nA|を大きくすればよい。ここで、 nB−nA=ff(no’−nLC’) …(11) であるから、|no’−nLC’|を大きくすれば、変化
率を大きくすることができる。実用的には、nBが、
1.3〜2程度であるから、 0.01≦|no’−nLC’|≦10 …(12) とすれば、ff=0.5のとき、高分子分散液晶層51
4による焦点距離を、0.5%以上変えることができる
ので、効果的な可変焦点レンズを得ることができる。な
お、|no’−nLC’|は、液晶物質の制限から、10
を越えることはできない。
【0084】次に、上記(1)式の上限値の根拠について
説明する。「Solar EnerGy Materials and Solar Cell
s」31巻,Wilson and Eck,1993, Eleevier Science Publ
ishers B.v.発行の第197 〜214 頁、「Transmission va
riation usinG scatterinG/transparent switchinG
films 」には、高分子分散液晶の大きさを変化させたと
きの透過率τの変化が示されている。そして、かかる文
献の第206 頁、図6には、高分子分散液晶の半径をrと
し、t=300μm、ff=0.5、nP =1.45、
LC=1.585、λ=500nmとするとき、透過率
τは、理論値で、r=5nm(D=λ/50、D・t=
λ・6μm(ただし、Dおよびλの単位はnm、以下も
同じ))のときτ≒90%となり、r=25nm(D=
λ/10)のときτ≒50%になることが示されてい
る。
【0085】ここで、例えば、t=150μmの場合を
推定してみると、透過率τがtの指数関数で変化すると
仮定して、t=150μmの場合の透過率τを推定して
みると、r=25nm(D=λ/10、D・t=λ・1
5μm)のときτ≒71%となる。また、t=75μm
の場合は、同様に、r=25nm(D=λ/10、D・
t=λ・7.5μm)のときτ≒80%となる。
【0086】これらの結果から、 D・t≦λ・15μm …(13) であれば、τは70%〜80%以上となり、レンズとし
て十分実用になる。したがって、例えば、t=75μm
の場合は、D≦λ/5で、十分な透過率が得られること
になる。
【0087】また、高分子分散液晶層514の透過率
は、nPの値がnLC’の値に近いほど良くなる。一方、
o’とnPとが異なる値になると、高分子分散液晶層5
14の透過率は悪くなる。図59の状態と図61の状態
とで、平均して高分子分散液晶層514の透過率が良く
なるのは、 nP=(no’+nLC’)/2 …(14) を満足するときである。
【0088】ここで、可変焦点レンズ511は、レンズ
として使用するものであるから、図59の状態でも、図
61の状態でも、透過率はほぼ同じで、かつ高い方が良
い。そのためには、高分子セル518を構成する高分子
の材料および液晶分子517の材料に制限があるが、実
用的には、 no’≦nP≦nLC’ …(15) とすればよい。
【0089】上記(14)式を満足すれば、上記(13)式は、
さらに緩和され、 D・t≦λ・60μm …(16) であれば良いことになる。なぜなら、フレネルの反射則
によれば、反射率は屈折率差の2乗に比例するので、高
分子セル518を構成する高分子と液晶分子517との
境界での光の反射、すなわち高分子分散液晶層514の
透過率の減少は、およそ上記の高分子と液晶分子517
との屈折率の差の2乗に比例するからである。
【0090】以上は、no’≒1.45、nLC’≒1.
585の場合であったが、より一般的に定式化すると、 D・t≦λ・15μm・(1.585−1.45)2/(nu−nP2 …(17) であればよい。ただし、(nu−nP2は、(nLC’−
P2と(no’−nP2とのうち、大きい方である。
【0091】また、可変焦点レンズ511の焦点距離変
化を大きくするには、ffの値が大きい方が良いが、f
f=1では、高分子の体積がゼロとなり、高分子セル5
18を形成できなくなるので、 0.1≦ff≦0.999 …(18) とする。一方、ffは、小さいほどτは向上するので、
上記(17)式は、好ましくは、 4×10-6〔μm〕2≦D・t≦λ・45μm・(1.585−1.45)2/(nu−nP)2…(19) とする。なお、tの下限値は、図59から明らかなよう
に、t=Dで、Dは、上述したように2nm以上である
ので、D・tの下限値は、(2×10-3μm)2、すな
わち4×10-6〔μm〕2となる。
【0092】なお、物質の光学特性を屈折率で表す近似
が成り立つのは、「岩波科学ライブラリー8 小惑星が
やってくる」向井正著,1994,岩波書店発行の第58頁に
記載されているように、Dが10nm〜5nmより大き
い場合である。また、Dが500λを越えると、光の散
乱は幾何学的となり、高分子セル518を構成する高分
子と液晶分子517との界面での光の散乱がフレネルの
反射式に従って増大するので、Dは、実用的には、 7nm≦D≦500λ …(20) とする。
【0093】図63は図62に示す可変焦点レンズ51
1を用いたデジタルカメラ用の撮像光学系の構成を示す
ものである。この撮像光学系においては、物体(図示せ
ず)の像を、絞り521、可変焦点レンズ511および
レンズ522を介して、例えばCCDよりなる固体撮像
素子523上に結像させる。なお、図63では、液晶分
子の図示を省略してある。
【0094】かかる撮像光学系によれば、可変抵抗器5
19により可変焦点レンズ511の高分子分散液晶層5
14に印加する交流電圧を調整して、可変焦点レンズ5
11の焦点距離を変えることより、可変焦点レンズ51
1およびレンズ522を光軸方向に移動させることな
く、例えば、無限遠から600mmまでの物体距離に対
して、連続的に合焦させることが可能となる。
【0095】図64は本発明にかかるズームレンズ鏡胴
を用いるズーム光学系に適用可能な可変焦点回折光学素
子の一例の構成を示す図である。この可変焦点回折光学
素子531は、平行な第1,第2の面532a,532
bを有する第1の透明基板532と、光の波長オーダー
の溝深さを有する断面鋸歯波状のリング状回折格子を形
成した第3の面533aおよび平坦な第4の面533b
を有する第2の透明基板533とを有し、入射光を第
1,第2の透明基板532,533を経て出射させるも
のである。第1,第2の透明基板532,533間に
は、図59で説明したと同様に、透明電極513a,5
13bを介して高分子分散液晶層514を設け、透明電
極513a,513bをスイッチ515を経て交流電源
516に接続して、高分子分散液晶層514に交流電界
を印加するようにする。
【0096】かかる構成において、可変焦点回折光学素
子531に入射する光線は、第3の面533aの格子ピ
ッチをpとし、mを整数とすると、 psinθ=mλ …(21) を満たす角度θだけ偏向されて出射される。また、溝深
さをh、透明基板33の屈折率をn33とし、kを整数と
すると、 h(nA−n33)=mλ …(22) h(nB−n33)=kλ …(23) を満たせば、波長λで回折効率が100%となり、フレ
アの発生を防止することができる。
【0097】ここで、上記(22)および(23)式の両辺の差
を求めると、 h(nA−nB)=(m−k)λ …(24) が得られる。したがって、例えば、λ=500nm、n
A=1.55、nB=1.5とすると、 0.05h=(m−k)・500nm となり、m=1,k=0とすると、 h=10000nm=10μm となる。この場合、透明基板533の屈折率n33は、上
記(22)式から、n33=1.5であればよい。また、可変
焦点回折光学素子531の周辺部における格子ピッチp
を10μmとすると、θ≒2.87°となり、Fナンバ
ーが10のレンズを得ることができる。
【0098】かかる可変焦点回折光学素子531は、高
分子分散液晶層514への印加電圧のオン・オフで光路
長が変わるので、例えば、レンズ系の光束が平行でない
部分に配置して、ピント調整を行うのに用いたり、レン
ズ系全体の焦点距離等を変えるのに用いることができ
る。
【0099】なお、この実施形態において、上記(22)〜
(24)式は、実用上、 0.7mλ≦h(nA−n33)≦1.4mλ …(25) 0.7kλ≦h(nB−n33)≦1.4kλ …(26) 0.7(m−k)λ≦h(nA−nB)≦1.4(m−k)λ …(27) を満たせば良い。
【0100】また、ツイストネマティック液晶を用いる
可変焦点レンズもある。図65および図66は、この場
合の可変焦点眼鏡550の構成を示すものであり、可変
焦点レンズ551は、レンズ552および553と、こ
れらレンズの内面上にそれぞれ透明電極513a,51
3bを介して設けた配向膜539a,539bと、これ
ら配向膜間に設けたツイストネマティック液晶層554
とを有して構成し、その透明電極513a,513bを
可変抵抗器519を経て交流電源516に接続して、ツ
イストネマティック液晶層554に交流電界を印加する
ようにする。
【0101】かかる構成において、ツイストネマティッ
ク液晶層554に印加する電圧を高くすると、液晶分子
555は、図66に示すようにホメオトロピック配向と
なり、図65に示す印加電圧が低いツイストネマティッ
ク状態の場合に比べて、ツイストネマティック液晶層5
54の屈折率は小さくなり、焦点距離が長くなる。
【0102】ここで、図65に示すツイストネマティッ
ク状態における液晶分子555の螺旋ピッチPは、光の
波長λに比べて同じ程度か十分小さくする必要があるの
で、例えば、 2nm≦P≦2λ/3 …(28) とする。なお、この条件の下限値は、液晶分子の大きさ
で決まり、上限値は、入射光が自然光の場合に、図65
の状態でツイストネマティック液晶層554が等方媒質
として振る舞うために必要な値であり、この上限値の条
件を満たさないと、可変焦点レンズ551は偏光方向に
よって焦点距離の異なるレンズとなり、これがため二重
像が形成されてぼけた像しか得られなくなる。
【0103】図67(a)は本発明にかかるズームレンズ
鏡胴を用いるズーム光学系に適用可能な可変偏角プリズ
ムの構成を示すものである。この可変偏角プリズム56
1は、第1,第2の面562a,562bを有する入射
側の第1の透明基板562と、第3,第4の面563
a,563bを有する出射側の平行平板状の第2の透明
基板563とを有する。入射側の透明基板562の内面
(第2の面)562bは、フレネル状に形成し、この透
明基板562と出射側の透明基板563との間に、図5
9で説明したと同様に、透明電極513a,513bを
介して高分子分散液晶層514を設ける。透明電極51
3a,513bは、可変抵抗器519を経て交流電源5
16に接続し、これにより高分子分散液晶層514に交
流電界を印加して、可変偏角プリズム561を透過する
光の偏角を制御するようにする。なお、図67(a)で
は、透明基板562の内面562bをフレネル状に形成
したが、例えば、図67(b)に示すように、透明基板5
62および563の内面を相対的に傾斜させた傾斜面を
有する通常のプリズム状に形成することもできるし、あ
るいは図64に示した回折格子状に形成することもでき
る。回折格子状に形成する場合には、上記の(21)〜(27)
式が同様にあてはまる。
【0104】かかる構成の可変偏角プリズム561は、
例えば、TVカメラ、デジタルカメラ、フィルムカメ
ラ、双眼鏡等のブレ防止用として有効に用いることがで
きる。この場合、可変偏角プリズム561の屈折方向
(偏向方向)は、上下方向とするのが望ましいが、さら
に性能を向上させるためには、2個の可変偏角プリズム
561を偏向方向を異ならせて、例えば図68に示すよ
うに、上下および左右の直交する方向で屈折角を変える
ように配置するのが望ましい。なお、図67および図6
8では、液晶分子の図示を省略してある。
【0105】図69は本発明にかかるズームレンズ鏡胴
を用いるズーム光学系に適用可能な可変焦点レンズを応
用した可変焦点ミラーを示すものである。この可変焦点
ミラー565は、第1,第2の面566a,566bを
有する第1の透明基板566と、第3,第4の面567
a,567bを有する第2の透明基板567とを有す
る。第1の透明基板566は、平板状またはレンズ状に
形成して、内面(第2の面)566bに透明電極513
aを設け、第2の透明基板567は、内面(第3の面)
567aを凹面状に形成して、該凹面上に反射膜568
を施し、さらにこの反射膜568上に透明電極513b
を設ける。透明電極513a,513b間には、図59
で説明したと同様に、高分子分散液晶層514を設け、
これら透明電極513a,513bをスイッチ515お
よび可変抵抗器519を経て交流電源516に接続し
て、高分子分散液晶層514に交流電界を印加するよう
にする。なお、図69では、液晶分子の図示を省略して
ある。
【0106】かかる構成によれば、透明基板566側か
ら入射する光線は、反射膜568により高分子分散液晶
層514を折り返す光路となるので、高分子分散液晶層
514の作用を2回もたせることができると共に、高分
子分散液晶層514への印加電圧を変えることにより、
反射光の焦点位置を変えることができる。この場合、可
変焦点ミラー565に入射した光線は、高分子分散液晶
層514を2回透過するので、高分子分散液晶層514
の厚さの2倍をtとすれば、上記の各式を同様に用いる
ことができる。なお、透明基板566または567の内
面を、図64に示したように回折格子状にして、高分子
分散液晶層514の厚さを薄くすることもできる。この
ようにすれば、散乱光をより少なくできる利点がある。
【0107】なお、以上の説明では、液晶の劣化を防止
するため、電源として交流電源516を用いて、液晶に
交流電界を印加するようにしたが、直流電源を用いて液
晶に直流電界を印加するようにすることもできる。ま
た、液晶分子の方向を変える方法としては、電圧を変化
させること以外に、液晶にかける電場の周波数、液晶に
かける磁場の強さ・周波数、あるいは液晶の温度等を変
化させることによってもよい。以上に示した実施形態に
おいて、高分子分散液晶は液状ではなく固体に近いもの
もあるので、その場合はレンズ512a,512bの一
方、透明基板532、レンズ538、レンズ552,5
53の一方、図67(a)における透明基板563、図6
7(b)における透明基板562,563の一方、透明基
板566,567の一方はなくてもよい。なお、本願で
は図69のような、形状の変化しない可変焦点ミラー
も、可変形状鏡の中に含めるものとする。
【0108】図70は本発明のズームレンズ鏡胴を用い
るズーム光学系に適用可能な可変焦点レンズのさらに他
の実施例に係る、可変焦点レンズ140を用いた撮像ユ
ニット141の概略構成図である。撮像ユニット141
は本発明の撮像系として用いることができる。本実施例
では、レンズ102と可変焦点レンズ140とで、撮像
レンズを構成している。そして、この撮像レンズと固体
撮像素子408とで撮像ユニット141を構成してい
る。可変焦点レンズ140は、透明部材142と圧電性
のある合成樹脂等の柔らかい透明物質143とで、光を
透過する流体あるいはゼリー状物質144を挟んで構成
されている。
【0109】流体あるいはゼリー状物質144として
は、シリコンオイル、弾性ゴム、ゼリー、水等を用いる
ことができる。透明物質143の両面には透明電極14
5が設けられており、回路103’を介して電圧を加え
ることで、透明物質143の圧電効果により透明物質1
43が変形し、可変焦点レンズ140の焦点距離が変わ
るようになっている。従って、本実施例によれば、物体
距離が変わった場合でも光学系をモーター等で動かすこ
となくフォーカスができ、小型、軽量、消費電力が少な
い点で優れている。
【0110】なお、図70中、145は透明電極、14
6は流体をためるシリンダーである。また、透明物質1
43の材質としては、ポリウレタン、シリコンゴム、ア
クリルエラストマー、PZT、PLZT、ポリフッ化ビ
ニリデン(PVDF)等の高分子圧電体、シアン化ビニ
リデン共重合体、ビニリデンフルオライドとトリフルオ
ロエチレンの共重合体等が用いられる。圧電性を有する
有機材料や、圧電性を有する合成樹脂、圧電性を有する
エラストマー等を用いると可変焦点レンズ面の大きな変
形が実現できてよい。可変焦点レンズには透明な圧電材
料を用いるとよい。
【0111】なお、図70の例で、可変焦点レンズ14
0は、シリンンダー146を設けるかわりに、図71に
示すように、支援部材147を設けてシリンダー146
を省略した構造にしてもよい。支援部材147は、間に
透明電極145を挟んで、透明物質143の一部の周辺
部分を固定している。本実施例によれば、透明物質14
3に電圧をかけることによって、透明物質143が変形
しても、図72に示すように、可変焦点レンズ140全
体の体積が変わらないように変形するため、シリンダー
146が不要になる。なお、図71、72中、148は
変形可能な部材で、弾性体、アコーディオン状の合成樹
脂または金属等でできている。
【0112】図70、71に示す実施例では、電圧を逆
に印加すると透明物質143は逆向きに変形するので凹
レンズにすることも可能である。なお、透明物質143
に電歪材料、例えば、アクリルエラストマー、シリコン
ゴム等を用いる場合は、透明物質143を透明基板と電
歪材料を貼り合わせた構造にするとよい。
【0113】図73は本発明のズームレンズ鏡胴を用い
るズーム光学系に適用可能な可変焦点レンズのさらに他
の実施例に係る、マイクロポンプ160で流体161を
出し入れし、レンズ面を変形させる可変焦点レンズ16
7の概略構成図である。マイクロポンプ160は、例え
ば、マイクロマシンの技術で作られた小型のポンプで、
電力で動くように構成されている。流体161は、透明
基板163と、弾性体164との間に挟まれている。図
73中、165は弾性体164を保護するための透明基
板で、設けなくてもよい。マイクロマシンの技術で作ら
れたポンプの例としては、熱変形を利用したもの、圧電
材料を用いたもの、静電気力を用いたものなどがある。
【0114】そして、図58で示したようなマイクロポ
ンプ180を、例えば、図73に示す可変焦点レンズに
用いるマイクロポンプ160のように、2つ用いればよ
い。
【0115】なお、静電気力、圧電効果を用いた可変焦
点レンズなどにおいては、駆動用に高電圧が必要になる
場合がある。その場合には、昇圧用のトランス、あるい
は圧電トランス等を用いて制御系を構成するとよい。特
に積層型圧電トランスを用いると小型にできてよい。
【0116】図74は本発明にかかるズームレンズ鏡胴
を用いるズーム光学系に適用可能な光学特性可変光学素
子の他の実施例であって圧電材料200を用いた可変焦
点レンズ201の概略構成図である。圧電材料200に
は透明物質143と同様の材料が用いられており、圧電
材料200は、透明で柔らかい基板202の上に設けら
れている。なお、基板202には、合成樹脂、有機材料
を用いるのが望ましい。本実施例においては、2つの透
明電極59を介して電圧を圧電材料200に加えること
で圧電材料200は変形し、図74において凸レンズと
しての作用を持っている。
【0117】なお、基板202の形をあらかじめ凸状に
形成しておき、かつ、2つの透明電極59のうち、少な
くとも一方の電極の大きさを基板202と異ならせてお
く、例えば、一方の透明電極59を基板202よりも小
さくしておくと、電圧を切ったときに、図75に示すよ
うに、2つの透明電極59が対向する所定部分だけが凹
状に変形して凹レンズの作用を持つようになり、可変焦
点レンズとして動作する。このとき基板202は、流体
161の体積が変化しないように変形するので、液溜1
68が不要になるというメリットがある。
【0118】本実施例では、流体161を保持する基板
の一部分を圧電材料で変形させて、液溜168を不要と
したところに大きなメリットがある。なお、図73の実
施例にも言えることであるが、透明基板163,165
はレンズとして構成しても、或いは平面で構成してもよ
い。
【0119】図76は本発明にかかるズームレンズ鏡胴
を用いるズーム光学系に適用可能な光学特性可変光学素
子のさらに他の実施例であって圧電材料からなる2枚の
薄板200A,200Bを用いた可変焦点レンズの概略
構成図である。本実施例の可変焦点レンズは、薄板20
0Aと200Bの材料の方向性を反転させることで、変
形量を大きくし、大きな可変焦点範囲が得られるという
メリットがある。なお、図76中、204はレンズ形状
の透明基板である。本実施例においても、紙面の右側の
透明電極59は基板202よりも小さく形成されてい
る。
【0120】なお、図74〜図76の実施例において、
基板202、薄板200,200A,200Bの厚さを
不均一にして、電圧を掛けたときの変形のさせかたをコ
ントロールしてもよい。そのようにすれば、レンズの収
差補正等もすることができ、便利である。
【0121】図77は本発明にかかるズームレンズ鏡胴
を用いるズーム光学系に適用可能な可変焦点レンズのさ
らに他の実施例を示す概略構成図である。本実施例の可
変焦点レンズ207は、例えばシリコンゴムやアクリル
エラストマー等の電歪材料206を用いて構成されてい
る。本実施例の構成によれば、電圧が低いときには、図
77に示すように、凸レンズとして作用し、電圧を上げ
ると、図78に示すように、電歪材料206が上下方向
に伸びて左右方向に縮むので、焦点距離が伸びる。従っ
て、可変焦点レンズとして動作する。本実施例の可変焦
点レンズによれば、大電源を必要としないので消費電力
が小さくて済むというメリットがある。
【0122】図79は本発明にかかるズームレンズ鏡胴
を用いるズーム光学系に適用可能な光学特性可変光学素
子のさらに他の実施例であってフォトメカニカル効果を
用いた可変焦点レンズの概略構成図である。本実施例の
可変焦点レンズ214は、透明弾性体208,209で
アゾベンゼン210が挟まれており、アゾベンゼン21
0には、透明なスペーサー211を経由して光が照射さ
れるようになっている。図79中、212,213はそ
れぞれ中心波長がλ1,λ2の例えばLED、半導体レー
ザー等の光源である。
【0123】本実施例において、中心波長がλ1の光が
図80(a)に示すトランス型のアゾベンゼンに照射され
ると、アゾベンゼン210は、図80(b)に示すシス型
に変化して体積が減少する。このため、可変焦点レンズ
214の形状はうすくなり、凸レンズ作用が減少する。
一方、中心波長がλ2の光がシス型のアゾベンゼン21
0に照射されると、アゾベンゼン210はシス型からト
ランス型に変化して、体積が増加する。このため、可変
焦点レンズ214の形状は厚くなり、凸レンズ作用が増
加する。このようにして、本実施例の光学素子214は
可変焦点レンズとして作用する。また、可変焦点レンズ
214では、透明弾性体208,209の空気との境界
面で光が全反射するので外部に光がもれず、効率がよ
い。なお、レンズとして利用する光の波長は可視光に限
らず赤外光等でもよい。また、アゾベンゼン210とし
ては、アゾベンゼンと他の液体の混合物を用いてもよ
い。
【0124】図81は本発明にかかるズームレンズ鏡胴
を用いるズーム光学系に可変ミラーとして適用可能な可
変形状鏡のさらに他の実施例を示す概略構成図である。
本実施例では、デジタルカメラに用いられるものとして
説明する。なお、図81中、411は可変抵抗器、41
4は演算装置、415は温度センサー、416は湿度セ
ンサー、417は距離センサー、424は振れセンサー
である。本実施例の可変形状鏡45は、アクリルエラス
トマー等の有機材料からなる電歪材料453と間を隔て
て分割電極409bを設け、電歪材料453の上に順に
電極452、変形可能な基板451を設け、さらにその
上に入射光を反射するアルミニウム等の金属からなる反
射膜450を設けて構成されている。このように構成す
ると、分割電極409bを電歪材料453と一体化した
場合に比べて、反射膜450の面形状が滑らかになり、
光学的に収差を発生させにくくなるというメリットがあ
る。なお、変形可能な基板451と電極452の配置は
逆でも良い。また、図81中、449は光学系の変倍、
あるいはズームを行なう釦であり、可変形状鏡45は、
釦449を使用者が押すことで反射膜450の形を変形
させて、変倍あるいは、ズームをすることができるよう
に演算装置414を介して制御されている。なお、アク
リルエラストマー等の有機材料からなる電歪材料のかわ
りに既に述べたチタン酸バリウム等の圧電材料を用いて
もよい。
【0125】最後に、本発明で用いる用語の定義を述べ
ておく。
【0126】光学装置とは、光学系あるいは光学素子を
含む装置のことである。光学装置単体で機能しなくても
よい。つまり、装置の一部でもよい。
【0127】光学装置には、撮像装置、観察装置、表示
装置、照明装置、信号処理装置等が含まれる。
【0128】撮像装置の例としては、フィルムカメラ、
デジタルカメラ、ロボットの眼、レンズ交換式デジタル
一眼レフカメラ、テレビカメラ、動画記録装置、電子動
画記録装置、カムコーダ、VTRカメラ、電子内視鏡等
がある。デジカメ、カード型デジカメ、テレビカメラ、
VTRカメラ、動画記録カメラなどはいずれも電子撮像
装置の一例である。
【0129】観察装置の例としては、顕微鏡、望遠鏡、
眼鏡、双眼鏡、ルーペ、ファイバースコープ、ファイン
ダー、ビューファインダー等がある。
【0130】表示装置の例としては、液晶ディスプレ
イ、ビューファインダー、ゲームマシン(ソニー社製プ
レイステーション)、ビデオプロジェクター、液晶プロ
ジェクター、頭部装着型画像表示装置(head mo
unted display:HMD)、PDA(携帯
情報端末)、携帯電話等がある。
【0131】照明装置の例としては、カメラのストロ
ボ、自動車のヘッドライト、内視鏡光源、顕微鏡光源等
がある。
【0132】信号処理装置の例としては、携帯電話、パ
ソコン、ゲームマシン、光ディスクの読取・書込装置、
光計算機の演算装置等がある。
【0133】なお、本願の光学系は小型軽量なので、電
子撮像装置、信号処理装置、特に、デジタルカメラ、携
帯電話の撮像系に用いると効果がある。
【0134】撮像素子は、例えばCCD、撮像管、固体
撮像素子、写真フィルム等を指す。また、平行平面板は
プリズムの1つに含まれるものとする。観察者の変化に
は、視度の変化を含むものとする。被写体の変化には、
被写体となる物体距離の変化、物体の移動、物体の動
き、振動、物体のぶれ等を含むものとする。
【0135】拡張曲面の定義は以下の通りである。球
面、平面、回転対称非球面のほか、光軸に対して偏心し
た球面、平面、回転対称非球面、あるいは対称面を有す
る非球面、対称面を1つだけ有する非球面、対称面のな
い非球面、自由曲面、微分不可能な点、線を有する面
等、いかなる形をしていても良い。反射面でも、屈折面
でも、光になんらかの影響を与えうる面ならば良い。本
発明では、これらを総称して拡張曲面と呼ぶことにす
る。
【0136】光学特性可変光学素子とは、可変焦点レン
ズ、可変形状鏡、面形状の変わる偏光プリズム、頂角可
変プリズム、光偏向作用の変わる可変回折光学素子、つ
まり可変HOE,可変DOE等を含む。
【0137】可変焦点レンズには、焦点距離が変化せ
ず、収差量が変化するような可変レンズも含むものとす
る。可変形状鏡についても同様である。要するに、光学
素子で、光の反射、屈折、回折等の光偏向作用が変化し
うるものを光学特性可変光学素子と呼ぶ。
【0138】情報発信装置とは、携帯電話、固定式の電
話、ゲームマシン、テレビ、ラジカセ、ステレオ等のリ
モコンや、パソコン、パソコンのキーボード、マウス、
タッチパネル等の何らかの情報を入力し、送信すること
ができる装置を指す。撮像装置のついたテレビモニタ
ー、パソコンのモニター、ディスプレイも含むものとす
る。情報発信装置は、信号処理装置の中に含まれる。
【0139】以上説明したように、本発明のズームレン
ズ鏡胴又はズームレンズ鏡枠は、特許請求の範囲に記載
された発明の他に、次に示すような特徴も備えている。
【0140】(1)ミラーによって被写体側と撮像素子
側とに分離された屈曲光学系において、被写体側のレン
ズ保持部と、ミラー保持部と、撮像素子側のレンズ保持
部とに分分離された鏡枠構造を備えていることを特徴と
するズーム光学系。
【0141】(2)ミラーによって被写体側と撮像素子
側とに分離された屈曲光学系において、前記ミラーの反
射面の裏側に、前記屈曲光学系の光学レンズを駆動する
光学レンズ駆動源を配置したことを特徴とするズーム光
学系。
【0142】(3)ミラーによって被写体側と撮像素子
側とに分離された屈曲光学系において、前記ミラーの保
持部に対して、被写体側光学系の保持部、撮像素子側光
学系の保持部が治具を介して所定位置に位置決めされる
ようにしたことを特徴とする上記(1)に記載のズーム
光学系。
【0143】(4)ミラーによって被写体側と撮像素子
側とに分離された屈曲光学系において、被写体側のレン
ズ保持部と、ミラー保持部と、撮像素子側のレンズ保持
部とに分分離された鏡枠構造を備えていることを特徴と
する単焦点光学系。
【0144】(5)ミラーによって被写体側と撮像素子
側とに分離された屈曲光学系において、前記ミラーの反
射面の裏側に、前記屈曲光学系の光学レンズを駆動する
光学レンズ駆動源を配置したことを特徴とする単焦点光
学系。
【0145】(6)ミラーによって被写体側と撮像素子
側とに分離された屈曲光学系において、前記ミラーの保
持部に対して、被写体側光学系の保持部、撮像素子側光
学系の保持部が治具を介して所定位置に位置決めされる
ようにしたことを特徴とする上記(4)に記載の単焦点
光学系。
【0146】(7)前記ミラーが可変ミラーであること
を特徴とする上記(1)〜(6)のいずれかに記載の光
学系。
【0147】(8)前記可変ミラーが、静電気力、電磁
気力、圧電効果、電歪、流体のいずれかによって駆動さ
れるようにしたことを特徴とする上記(7)に記載の光
学系。
【0148】(9)前記可変ミラーのミラー面を構成す
る変形する光反射部材が、有機材料を用いてなることを
特徴とする上記(7)又は(8)に記載の光学系。
【0149】(10)前記ズーム光学系が、凹レンズ作
用を持つ群と、可変ミラーを含む光学素子の群と、光軸
にほぼ沿って移動する凸レンズを含むレンズ群を含むこ
とを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに従属す
る上記(7)に記載のズーム光学系。
【0150】(11)前記ズーム光学系が、物体側から
順に、凹レンズを含むレンズ群と、可変ミラーを含む群
と、光軸にほぼ沿って移動する凸レンズを含むレンズ群
を含むことを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれか
に従属する上記(7)に記載のズーム光学系。
【0151】(12)光軸にほぼ沿って移動するレンズ
群が1つであることを特徴とする上記上記(7)〜(1
1)のいずれかに記載の光学系。
【0152】(13)前記ズーム光学系が移動するレン
ズ群を含み、モーター又は手動で前記移動するレンズ群
を駆動することを特徴とする上記(1)〜(3)、(1
0)、(11)、上記(1)〜(3)のいずれかに従属
する上記(7)〜(9)、(12)のいずれかに記載の
ズーム光学系。
【0153】(14)可変ミラーを複数個含むことを特
徴とする上記(1)〜(3)、(7)〜(13)のいず
れかに記載の光学系。
【0154】(15)複数の移動するレンズ群を含むこ
とを特徴とする上記(1)〜(3)、(7)〜(14)
のいずれかに記載の光学系。
【0155】(16)撮像素子の撮像エリアの短辺方向
が、可変ミラーへ入射する軸上光線の入射面に対しほぼ
平行(±5°以内)であることを特徴とする上記(1)
〜(15)のいずれかに記載の光学系。
【0156】(17)可変ミラーの形状がある状態で自
由曲面になるようにしたことを特徴とする上記(1)〜
(16)のいずれかに記載の光学系。
【0157】(18)前記ズーム光学系がレトロフォー
カスタイプであることを特徴とする上記(1)〜
(3)、(10)、(11)、(13)、上記(1)〜
(3)のいずれかに従属する上記(7)〜(9)、(1
2)、(14)〜(17)のいずれかに記載のズーム光
学系。
【0158】(19)移動するレンズ群が複数あること
を特徴とする上記(1)〜(3)、(7)〜(18)の
いずれかに記載の光学系。
【0159】(20)ズーム光学系の移動するレンズ群
を手動又は電動で駆動する場合における前記移動するレ
ンズ群の位置を検出するためのエンコーダーを備えた可
変ミラーを有するズーム光学系。
【0160】(21)ズーム光学系の移動するレンズ群
を手動又は電動で駆動する場合における前記移動するレ
ンズ群の位置を検出するためのエンコーダーを備え、検
出したレンズ群の位置に応じて可変ミラーを所望の形状
に変形させることを特徴とする可変ミラーを有するズー
ム光学系。
【0161】(22)ズーム光学系の移動するレンズ群
を手動又は電動で駆動する場合における前記移動するレ
ンズ群の位置を検出するためのエンコーダーを備え、検
出したレンズ群の位置に応じて可変ミラーを所望の形状
に変形させることを特徴とする可変ミラーを有する上記
(1)〜(3)、(10)、(11)、(13)、上記
(1)〜(3)のいずれかに従属する上記(7)〜
(9)、(12)、(14)のいずれかに記載のズーム
光学系。
【0162】(23)絞りが可変ミラーに対して移動し
ないことを特徴とする上記(1)〜(3)、(7)〜
(22)のいずれかに記載の光学系。
【0163】(24)絞りとシャッターとが凸レンズ群
の前方にあることを特徴とする上記(1)〜(23)の
いずれかに記載の光学系。
【0164】(25)絞りとシャッターとが凹レンズ群
の後方にあることを特徴とする上記(1)〜(23)の
いずれかに記載の光学系。
【0165】(26)撮像素子上に物体像を結像させ
て、可変ミラーの焦点距離を変化させながら物体像の高
周波成分が最大になる状態を探すことによって、ピント
位置を検出するようにしたことを特徴とする上記(1)
〜(25)のいずれかに記載の光学系を備えた撮像装
置。
【0166】
【発明の効果】本発明によれば、鏡胴を可変ミラー4と
被写体側、撮像素子側に鏡胴を分割構成にしたので、可
変ミラー部4を単独で点検管理することができる。具体
的には、該可変ミラー4単独での性能チェックが出来、
該可変ミラー部を防塵キャップ等によって保護し単独で
搬送できる。または被写体側、撮像素子側のレンズの違
ったレンズタイプに対しても可変ミラー4を採用できる
等の効果がある。
【0167】また、可変ミラー4の裏面側に駆動源を設
置できるようにしたので、駆動源を鏡胴外のデッドスペ
ースを有効利用して配置するができ鏡胴全体を小型化す
ることができる。
【0168】なお、本発明の上記実施形態においては、
ズームモータ7を配置した構成について説明したが、該
デッドスペースには他のシャッタ、セクタ(絞り)の駆
動源や該駆動源の検出センサー等を配置しても、小型化
に大きく寄与できる効果がある。
【0169】また、本発明によれば、部品精度に依存し
ない治具組み立て方式を採用したので、治具精度、治具
保持部材寸法、調整精度のみによって性能が確保され、
性能確保の為の管理数が減少し、コスト低減の効果もあ
る。
【0170】特に、治具組み立ての場合は、本発明によ
れば、例えば、上記実施形態で示したプランジャ9、セ
クタモータ11を第2群レンズ枠2に固定した状態で基
盤6に固定することが出来るため、従来、第2群組み立
て後に上記駆動源を固定すると生じていた固定時の変形
により第2群レンズ枠2の変位による性能劣化を防止で
きるという効果が顕著である。
【0171】以上の本発明の実施形態では、1つのレン
ズ群のみが移動するズーム光学系の例を示したが、2つ
以上のレンズ群が移動するズームレンズにも本発明は適
用できる。また、以上の実施形態では、可変ミラーを1
つ含む光学系の例を示したが、可変ミラーを2つ以上含
むズーム光学系にも本発明は適用できる。また、ズーム
光学系に限らず、単焦点の光学系にも本発明は適用でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるズームレンズ鏡胴
におけるレンズ群及び鏡枠の配置を示す構成図であり、
広角(W:短焦点)時の状態を示している。
【図2】図1の構成における望遠(T:長焦点)時の状
態を示す図である。
【図3】本実施形態のズームレンズ鏡胴に備わるズーム
駆動部の構成を示す図であり、広角時のズーム状態を示
している。
【図4】図3を矢印A方向からみた部分図である。
【図5】図4の構成にCCD保持部を組み込むときの状
態を示す説明図である。
【図6】図3を矢印B方向からみた第2群レンズ枠2の
形状を示す図である。
【図7】本実施形態のズームレンズ鏡胴に備わるシャッ
タ駆動部の構成図であり、シャッタ羽根81が開いた状
態を示している。
【図8】図7のシャッタ羽根81が閉じた状態を示す図
である。
【図9】図7を矢印C方向からみたシャッタ羽根81
Pロッド82との係合関係を示す図である。
【図10】図7を矢印D方向からみたシャッタ羽根81
と羽根回転ピン810との係合関係を示す図である。
【図11】シャッタ保持枠8が第2群レンズ枠2に固定
された状態を示す図である。
【図12】本実施形態のズームレンズ鏡胴に備わるセク
タ(絞り)10の駆動部を図1と同じ方向からみた構成
図である。
【図13】図12を矢印E方向からみた図である。
【図14】図12とは反対側の方向からみた図である。
【図15】図14を矢印F方向からみたセクタカバー1
4及びセクタ10を示す図である。
【図16】図14を矢印G方向からみたセクタ10及び
シャッタ保持枠8を示す図である。
【図17】本実施形態のズームレンズ鏡胴に備わるプラ
ンジャ9、セクタモータ11の第2群レンズ枠2への保
持状態を図6と同じ方向からみた図である。
【図18】図17を矢印H方向からみた図である。
【図19】図18を矢印I方向からみた図である。
【図20】本実施形態のズームレンズ鏡胴における可変
ミラー4の基盤6への固定状態と第1群レンズ枠1と基
盤6との固定状態を図1と同じ方向からみた図である。
【図21】図20を矢印J方向からみた図である。
【図22】可変ミラー4のミラーカバー43を図20の
矢印K方向からみた図である。
【図23】本実施形態のズームレンズ鏡胴におけるCC
D保持部の構成を図6と同じ方向からみた図である。
【図24】図23を矢印L方向からみた図である。
【図25】CCD枠5を第3群レンズ枠3に取りつけた
状態を示す図である。
【図26】CCD枠5を第3群レンズ枠3に組み込むと
きの状態を示す図である。
【図27】第3群レンズ枠3を図25の矢印M方向から
みた図である。
【図28】本実施形態のズームレンズ鏡胴における可変
ミラー4と第1群レンズ枠1との治具による組み立て構
造を示す図であり、可変ミラー保持枠(固定部材)16
の治具(可変ミラー用冶具201)保持部1603,16
04を示している。
【図29】第1群レンズ枠1の治具(第1群レンズ用治
具202)保持部120を示す図である。
【図30】可変ミラー用冶具201と第1群レンズ用治
具202とを示す図28と同じ方向からみた図である。
【図31】図30を矢印N方向からみた図である。
【図32】第1群レンズ用治具202による偏心方向を
示す説明図である。
【図33】第1群レンズ用治具202の調整冶具20211
の偏心構造の説明図である。
【図34】第1群レンズ用治具202の調整冶具20212
の偏心構造の説明図である。
【図35】本実施形態のズームレンズ鏡胴における撮像
素子側枠用治具2010にロッド2 2を着脱可能に保持
し、第3群レンズ枠3を治具を介して接着固定する組立
構造を示す説明図であり、組み立て構造を示す構成図で
ある。
【図36】第3群レンズ枠3を図35の矢印O方向から
みた図である。
【図37】本実施形態のズームレンズ鏡胴における撮像
素子側枠用治具2010にロッド2 2を着脱可能に保持
し、第2群レンズ枠2を治具を介して所定位置に配置す
る組立構造を示す図である。
【図38】第2群レンズ枠2を図37の矢印P方向から
みた図である。
【図39】本実施形態のズームレンズ鏡胴における撮像
素子側枠用治具2010に保持されたるロッド22を基盤
6に固定されたロッド受け61に固定した状態を示す図
である。
【図40】本実施形態のズームレンズ鏡胴における第3
群レンズ枠3にCCD枠5を固定する構成を図1と同じ
方向からみた図である。
【図41】図40を矢印Q方向からみた図である。
【図42】本実施形態のズームレンズ鏡胴における鏡枠
の枠組を示す概略構成図である。
【図43】図42を矢印R方向からみた図である。
【図44】本発明のズームレンズ鏡胴を用いるズーム光
学系に適用可能な可変ミラーとして光学特性可変ミラー
を用いたデジタルカメラのケプラー式ファインダーの概
略構成図である。
【図45】本発明のズームレンズ鏡胴を用いるズーム光
学系にかかる可変ミラーとして適用可能な可変形状鏡4
09の他の実施例を示す概略構成図である。
【図46】図45の実施例の可変形状鏡に用いる電極の
一形態を示す説明図である。
【図47】図45の実施例の可変形状鏡に用いる電極の
他の形態を示す説明図である。
【図48】本発明のズームレンズ鏡胴を用いるズーム光
学系にかかる可変ミラーとして適用可能な可変形状鏡4
09のさらに他の実施例を示す概略構成図である。
【図49】本発明のズームレンズ鏡胴を用いるズーム光
学系にかかる可変ミラーとして適用可能な可変形状鏡4
09のさらに他の実施例を示す概略構成図である。
【図50】本発明のズームレンズ鏡胴を用いるズーム光
学系にかかる可変ミラーとして適用可能な可変形状鏡4
09のさらに他の実施例を示す概略構成図である。
【図51】図50の実施例における薄膜コイル427の
巻密度の状態を示す説明図である。
【図52】本発明のズームレンズ鏡胴を用いるズーム光
学系にかかる可変ミラーとして適用可能な可変形状鏡4
09のさらに他の実施例を示す概略構成図である。
【図53】図52の実施例におけるコイル427の一配
置例を示す説明図である。
【図54】図52の実施例におけるコイル427の他の
配置例を示す説明図である。
【図55】図50に示した実施例において、コイル42
7の配置を図54に示したようにした場合に適する永久
磁石426の配置を示す説明図である。
【図56】本発明のさらに他の実施例に係る、ズームレ
ンズ鏡胴を用いるズーム光学系に適用可能な可変ミラー
として可変形状鏡409を用いた撮像系、例えば携帯電
話のデジタルカメラ、カプセル内視鏡、電子内視鏡、パ
ソコン用デジタルカメラ、PDA用デジタルカメラ等に
用いられる撮像系の概略構成図である。
【図57】本発明のズームレンズ鏡胴を用いるズーム光
学系に係る可変ミラーとして適用可能なさらに他の実施
例に係る、マイクロポンプ180で流体161を出し入
れし、ミラー面を変形させる可変ミラーとして用いる可
変形状鏡188の概略構成図である。
【図58】本発明のズームレンズ鏡胴を用いるズーム光
学系の可変ミラーに適用可能なマイクロポンプの一実施
例を示す概略構成図である。
【図59】本発明にかかるズームレンズ鏡胴を用いるズ
ーム光学系に適用可能な可変焦点レンズの原理的構成を
示す図である。
【図60】一軸性のネマティック液晶分子の屈折率楕円
体を示す図である。
【図61】図57に示す高分子分散液晶層に電界を印加
状態を示す図である。
【図62】図59に示す高分子分散液晶層への印加電圧
を可変にする場合の一例の構成を示す図である。
【図63】図62に示す可変焦点レンズ511を用いた
デジタルカメラ用の撮像光学系の構成を示す図である。
【図64】本発明にかかるズームレンズ鏡胴を用いるズ
ーム光学系に適用可能な可変焦点回折光学素子の一例の
構成を示す図である。
【図65】ツイストネマティック液晶を用いる可変焦点
レンズを有する可変焦点眼鏡の構成を示す図である。
【図66】図65に示すツイストネマティック液晶層へ
の印加電圧を高くしたときの液晶分子の配向状態を示す
図である。
【図67】本発明にかかるズームレンズ鏡胴を用いるズ
ーム光学系に適用可能な可変偏角プリズムの2つの例の
構成を示す図である。
【図68】図67に示す可変偏角プリズムの使用態様を
説明するための図である。
【図69】本発明にかかるズームレンズ鏡胴を用いるズ
ーム光学系に適用可能な可変焦点レンズを応用した可変
焦点ミラーを示す図である。
【図70】本発明のズームレンズ鏡胴を用いるズーム光
学系に適用可能な可変焦点レンズのさらに他の実施例に
係る、可変焦点レンズ140を用いた撮像ユニット14
1の概略構成図である。
【図71】図70の実施例における可変焦点レンズの変
形例を示す説明図である。
【図72】図71の可変焦点レンズが変形した状態を示
す説明図である。
【図73】本発明のズームレンズ鏡胴を用いるズーム光
学系に適用可能な可変焦点レンズのさらに他の実施例に
係る、マイクロポンプ160で流体161を出し入れ
し、レンズ面を変形させる可変焦点レンズ162の概略
構成図である。
【図74】本発明にかかるズームレンズ鏡胴を用いるズ
ーム光学系に適用可能な光学特性可変光学素子の他の実
施例であって圧電材料200を用いた可変焦点レンズ2
01の概略構成図である。
【図75】図74の変形例に係る可変焦点レンズの状態
説明図である。
【図76】本発明にかかるズームレンズ鏡胴を用いるズ
ーム光学系に適用可能な光学特性可変光学素子のさらに
他の実施例であって圧電材料からなる2枚の薄板200
A,200Bを用いた可変焦点レンズの概略構成図であ
る。
【図77】本発明にかかるズームレンズ鏡胴を用いるズ
ーム光学系に適用可能な可変焦点レンズのさらに他の実
施例を示す概略構成図である。
【図78】図77の実施例に係る可変焦点レンズの状態
説明図である。
【図79】本発明にかかるズームレンズ鏡胴を用いるズ
ーム光学系に適用可能な光学特性可変光学素子のさらに
他の実施例であってフォトメカニカル効果を用いた可変
焦点レンズの概略構成図である。
【図80】図79の実施例に係る可変焦点レンズに用い
るアゾベンゼンの構造を示す説明図であり、(a)はトラ
ンス型、(b)はシス型を示している。
【図81】本発明にかかるズームレンズ鏡胴を用いるズ
ーム光学系に可変ミラーとして適用可能な可変形状鏡の
さらに他の実施例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 第1群レンズ枠 101 第1群レンズ枠穴 120 治具保持部 2 第2群レンズ枠 201 穴部 21 ズームピン 22 ロッド 23 スリーブ 3 第3群レンズ枠 320 第3群レンズ用治具保持部 4 可変ミラー 41 反射面 401 可変ミラー基盤 402 可変ミラー接続盤 43 ミラーカバー 44 可変ミラー電装盤 441 電装部品 4301,4302 基盤保持ピン 5 CCD枠 51 CCD保持枠 501 CCD保持突起 52 CCD基盤 53 放熱板 54 CCD電装部品 511 CCD面 6 基盤 61 ロッド受け 7 ズームモータ 70 ズームモータギア 71,72,73 減速ギア 74 カム枠 75 ガイドピン 76 回転軸 77 すり割板 78 ズームモータカバー 79 フォトインタインタラプタ 710 ギア保持枠 711 ズームギアーカバー 740 ギアラック 741 第1ガイドカム 742 第2ガイドカム 781 外部突起 8 羽根保持部材 801 セクタガイド 81 シャッタ羽根 82 Pロッド 83 バネ 810 羽根回転ピン 811 シャッタカム部 812 ガイド穴 821 シャッタ羽根係合部 9 プランジャ 91 先端駆動部 10 セクタ 1001 セクタ駆動縁 101 セクタギアラック 10a,10b 開口部 11 セクタモータ 111 セクタモータギア 112,113 減速ギア 16 可変ミラー固定部材 1601,1602 基盤保持ピン 16a 溝 16b 穴 1603,1604 治具保持部 201 可変ミラー用冶具 202 第1群レンズ用治具 203 第3群レンズ用冶具 204 第2群レンズ用冶具 206 CCD用冶具 2010 撮像素子側枠用治具 2020 第2群レンズ用治具保持部 2021,2031,2041,2061,20211,20212
20311,20312,20 411,20412,20611,20
612 調整冶具 2023,2033,2043 土台 20202,20211b 突部 20211a,20212a ガイド溝 20212b 溝 20213 ベアリング部材 20a,20b,20c,20d,20e ピン 20601 CCD用治具保持部 L1,L2,L3,L4,L5,L6 レンズ F1,F2,F3 フィルタ 45,188 可変形状鏡 140,167,201,207,214,511,5
51可変焦点レンズ 161 流体 163,165,204,532,533,562,5
63,566,567透明基板 59,145,513a,513b 透明電極 102,512a,512b,522,552,553
レンズ 103 制御系 103’ 回路 104,141 撮像ユニット 142 透明部材 143 圧電性のある透明物質 144 流体あるいはゼリー状物質 146 シリンダー 147 支援部材 148 変形可能な部材 160,180 マイクロポンプ 164 弾性体 168 液溜 181 振動板 182,183,409b,409d,452
電極 184,185 弁 189,450 反射膜 200 圧電材料 200A,200B 薄板 202 透明で柔らかい基板 206,409c−2 電歪材料 208,209 透明弾性体 210 アゾベンゼン 211 スペーサー 212,213 光源 403 撮像レンズ 404 プリズム 405 二等辺直角プリズム 406 ミラー 408,523 固体撮像素子 409 光学特性可変形状鏡 409a 薄膜 409c,409c’ 圧電素子 409c−1,409e 基板 411 可変抵抗器 412 電源 413 電源スイッチ 414 演算装置 415 温度センサー 416 湿度センサー 417 距離センサー 423 支持台 424 振れセンサー 425,428 駆動回路 426 永久磁石 427 コイル 449 釦 451 変形可能な基板 453 電歪材料 508a,532a,562a,566a 第
1の面 508b,532b,562b,566b 第
2の面 509a,533a,563a,567a 第
3の面 509b,533b,563b,567b 第
4の面 514 高分子分散液晶層 515 スイッチ 516 交流電源 517 液晶分子 518 高分子セル 519 可変抵抗器 521 絞り 531 可変焦点回折光学素子 539a,539b 配向膜 550 可変焦点眼鏡 554 ツイストネマティック液晶層 555 液晶分子 561 可変偏角プリズム 565 可変焦点ミラー 568 反射膜 901 接眼レンズ 902 対物レンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 7/09 G03B 9/04 G03B 3/06 9/10 A 9/02 G02B 7/04 A 9/04 E 9/10 G03B 3/06 13/32 Fターム(参考) 2H044 AC01 AG01 AJ04 AJ06 BA00 BE02 BE11 BF03 BF07 DA01 DA02 DB01 DB02 DD08 DD09 EF03 2H080 AA19 AA45 AA66 CC07 DD07 2H081 AA41 AA48 BB16 BB26

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミラーを介して光路が被写体側と撮像素
    子側とに屈曲された屈曲ズーム光学系のズームレンズ鏡
    胴において、 被写体側のレンズ保持部と、ミラー保持部と、撮像素子
    側のレンズ保持部とに分割された鏡枠構造に構成したこ
    とを特徴とするズームレンズ鏡胴。
  2. 【請求項2】 ミラーを介して光路が被写体側と撮像素
    子側とに屈曲された屈曲ズーム光学系のズームレンズ鏡
    胴において、 前記ミラーの反射面の裏側に、前記屈曲光学系の光学レ
    ンズを駆動する光学レンズ駆動源を配置したことを特徴
    とするズームレンズ鏡胴。
  3. 【請求項3】 ミラーによって光路が被写体側と撮像素
    子側とに分離された屈曲光学系において、 前記ミラーの保持部に対して、被写体側光学系の保持
    部、撮像素子側光学系の保持部が治具を介して所定位置
    に位置決めされるようにしたことを特徴とする請求項1
    に記載のズームレンズ鏡胴。
  4. 【請求項4】 前記ミラーが可変ミラーであることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のズームレンズ
    鏡胴。
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