WO2025142136A1 - 積層セラミックコンデンサ - Google Patents
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Definitions
- the present invention relates to a multilayer ceramic capacitor.
- the present invention provides a multilayer ceramic capacitor that can be made smaller and thinner, and has improved moisture resistance.
- the thickness of the internal electrode 15 is preferably 0.25 ⁇ m or more and 0.6 ⁇ m or less.
- the components of the internal electrode 15 may be, but are not limited to, suitable conductive materials such as metals such as Ni, Cu, Ag, Pd, and Au, or alloys containing at least one of these metals, such as Ag-Pd alloys.
- the internal electrode 15 contains Sn, the electric field concentration at the interface between the internal electrode 15 and the internal dielectric layer 14 can be alleviated, leading to improved high-temperature load reliability. In this case, Sn can be sufficiently effective even if it is contained in only one of the internal electrodes 15, either the first internal electrode 15A or the second internal electrode 15B.
- the standard glass particles in the dielectric paste for the external dielectric layer are set to 0.005 ⁇ m or more and 0.5 ⁇ m or less, glass particles with a particle size approximately 1.0 ⁇ m larger than the standard glass particles are mixed into the dielectric paste for the internal dielectric layer at 0.01 Vol% or more and 40 Vol% or less.
- the glass particles in the dielectric paste for the external layer are contained with a particle size of 0.005 ⁇ m or more and 0.5 ⁇ m or less.
- ⁇ 4> A multilayer ceramic capacitor according to any one of ⁇ 1> to ⁇ 3>, in which the Si content in the gap region near the center in the stacking direction is 0.2 atom% or more and 5.0 atom% or less.
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Abstract
小型化及び薄層化が可能で、且つ、耐湿性の向上が可能な、積層セラミックコンデンサを提供する。本発明の積層セラミックコンデンサ1は、積層方向に相対する2つの主面と、積層方向に交差する縦方向に相対する2つの端面と、積層方向及び縦方向に交差する横方向に相対する2つの側面とを有する積層体2と、積層体2の端面に配置された外部電極3と、を備え、積層体2は、内層部11と、内層部11を積層方向に挟み込むように配置された外層部12と、を備え、内層部11は、内部電極15と、内部誘電体層14と、を備え、外層部12及び内部誘電体層14は、主成分としてのチタン酸バリウムと、副成分としてのSiと、を含み、内部電極15と端面ないし側面との間のギャップ領域Dにおける内部誘電体層のSiの歪度は、外層部12のSiの歪度よりも大きい。
Description
本発明は、積層セラミックコンデンサに関する。
積層セラミックコンデンサは、一般的に内部電極と誘電体層とが交互に積層された内層部を有する。内層部における積層方向の両側には外層部が配置され、内層部における容量形成に寄与する有効層の、積層方向と直交する方向の外周部には、容量形成に寄与しないギャップ部が設けられている。これらの外層部やギャップ部は、耐湿性などの信頼性に寄与している。
また、近年、積層セラミックコンデンサも小型化及び薄層化が求められている一方、大容量化も求められている。内層部は容量に寄与するために小型化には限界がある。なので、全体的に小型化及び薄層化を図るためには、外層部やギャップ部のさらなる薄層化が図られる。
しかし、外層部やギャップ部が薄層化されると信頼性が低下する可能性がある。このため、外層部の外側をカバーするように絶縁層を配置している従来技術がある(特許文献1参照)。
しかし、上記従来技術のように、外層部の外側をカバーするように絶縁層を配置する場合、さらなる絶縁層配置工程が必要となり、また、絶縁層の分だけ積層体が厚くなる。
本発明は、小型化及び薄層化が可能で、且つ、耐湿性の向上が可能な、積層セラミックコンデンサを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、積層方向に相対する2つの主面と、前記積層方向に交差する縦方向に相対する2つの端面と、前記積層方向及び前記縦方向に交差する横方向に相対する2つの側面とを有する積層体と、前記積層体の前記端面に配置された外部電極と、を備え、前記積層体は、内層部と、前記内層部を前記積層方向に挟み込むように配置された外層部と、を備え、前記内層部は、内部電極と、内部誘電体層と、を備え、前記外層部及び前記内部誘電体層は、主成分としてのチタン酸バリウムと、副成分としてのSiと、を含み、前記内部電極と前記端面ないし前記側面との間のギャップ領域における前記内部誘電体層のSiの歪度は、前記外層部のSiの歪度よりも大きい、積層セラミックコンデンサを提供する。
本発明によれば、小型化及び薄層化が可能で、且つ、耐湿性の向上が可能な、積層セラミックコンデンサを提供することができる。
以下、本発明の実施形態にかかる積層セラミックコンデンサ1について説明する。図1は、積層セラミックコンデンサ1の概略斜視図である。図2は、図1のII-II線に沿った断面図である。図3は、図1のIII-III線に沿った断面図である。
(積層セラミックコンデンサ1)
積層セラミックコンデンサ1は、略直方体形状で、積層体2と、積層体2の両端に設けられた一対の外部電極3とを備える。積層体2は、複数の内部誘電体層14と複数の内部電極15とが積層された内層部11と、外層部12とを含む。
積層セラミックコンデンサ1は、略直方体形状で、積層体2と、積層体2の両端に設けられた一対の外部電極3とを備える。積層体2は、複数の内部誘電体層14と複数の内部電極15とが積層された内層部11と、外層部12とを含む。
以下の説明において、積層セラミックコンデンサ1の向きを表わす用語として、内部誘電体層14と内部電極15とが積層されている方向を積層方向Tとする。積層方向Tと交差するとともに一対の外部電極3が配置されている方向を縦方向Lとする。縦方向L及び積層方向Tのいずれにも交差する方向を横方向Wとする。なお、実施形態においては、横方向Wは縦方向L及び積層方向Tのいずれにも直交している。
(積層体2)
また、以下の説明において、図2に示す積層体2の6つの外周面のうち、積層方向Tに相対する一対の外周面を第1主面A1と第2主面A2とし、第1主面A1と第2主面A2とを特に区別して説明する必要のない場合、まとめて主面Aとして説明する。
また、以下の説明において、図2に示す積層体2の6つの外周面のうち、積層方向Tに相対する一対の外周面を第1主面A1と第2主面A2とし、第1主面A1と第2主面A2とを特に区別して説明する必要のない場合、まとめて主面Aとして説明する。
積層体2の横方向Wに相対する一対の外周面を第1側面B1と第2側面B2とし、第1側面B1と第2側面B2とを特に区別して説明する必要のない場合、まとめて側面Bとして説明する。積層体2の縦方向Lに相対する一対の外周面を第1端面C1と第2端面C2とし、第1端面C1と第2端面C2とを特に区別して説明する必要のない場合、まとめて端面Cとして説明する。
なお、第1主面A1及び第2主面A2の両主面A、もしくは、一方の主面Aは平坦であることが好ましい。平坦であると積層セラミックコンデンサ1をピックアップする際、ノズルから受ける応力を平らな主面Aで分散させることができるため、実装時において積層セラミックコンデンサ1の強度を向上させることができる。ただし、これに限定されず、積層体2の第1主面A1及び第2主面A2の両主面Aは粗されていてもよい。
第1主面A1、第2主面A2、第1端面C1、第2端面C2、第1側面B1、第2側面B2のうち二面が交わる部分を稜線部、三面が交わる部分を角部と呼ぶ。稜線部及び角部にはRが付けられていることが好ましく、Rが付いていることによってかけ割れを防止することができる。稜線部及び角部にRがつけられている時、角部と稜線部とを除く面において主面が平坦であってもよい。
(内層部11)
内層部11は、内部電極15と、内部電極15と交互に積層された内部誘電体層14とを含む。
内層部11は、内部電極15と、内部電極15と交互に積層された内部誘電体層14とを含む。
(内部電極15)
内部電極15は、第1端面C1上に一端が露出された第1内部電極15Aと、第2端面C2上に一端が露出された第2内部電極15Bと、を備える。第1内部電極15Aと第2内部電極15Bとは、交互に積層されている。
内部電極15は、第1端面C1上に一端が露出された第1内部電極15Aと、第2端面C2上に一端が露出された第2内部電極15Bと、を備える。第1内部電極15Aと第2内部電極15Bとは、交互に積層されている。
内部電極15の厚みは、0.25μm以上0.6μm以下が好ましい。また、内部電極15の成分として、例えば、Ni、Cu、Ag、Pd、Auなどの金属や、Ag-Pd合金等の、それらの金属の少なくとも一種を含む合金などの適宜の導電材料により構成することができるが、これに限定されない。また、内部電極15がSnを含むと、内部電極15と内部誘電体層14との界面への電界集中を緩和でき、高温負荷信頼性向上に繋がる。このとき、Snは、第1内部電極15A及び第2内部電極15Bのいずれか片方の内部電極15のみに含まれていても十分に効果を発揮することができる。
第1内部電極15Aは、第2内部電極15Bと対向している第1対向部15Aaと、第1対向部15Aaから第1端面C1上に引き出される第1引出部15Abとを有している。第2内部電極15Bは、第1内部電極15Aと対向している第2対向部15Baと、第2対向部15Baから第2端面C2上に引き出される第2引出部15Bbとを有している。
第1対向部15Aaと第2対向部15Baとは互いに対向し、第1対向部15Aaと第2対向部15Baとの間に容量が形成される。これにより、積層セラミックコンデンサ1にコンデンサの特性が発現する。
なお、第1対向部15Aaと第2対向部15Baとを特に区別して説明する必要のない場合、まとめて対向部15aとして説明する。また、第1引出部15Abと第2引出部15Bbとを特に区別して説明する必要のない場合、まとめて引出部15bとして説明する。
(内部誘電体層14)
内部誘電体層14は、主成分としてのチタン酸バリウムと、副成分としてのSiとを含む。また、内部誘電体層14の積層方向Tの厚みは、0.45μm以下である。
内部誘電体層14は、主成分としてのチタン酸バリウムと、副成分としてのSiとを含む。また、内部誘電体層14の積層方向Tの厚みは、0.45μm以下である。
(セラミックグレイン)
積層セラミックコンデンサ1の内層部11を構成する内部誘電体層14はセラミックグレインを含む。内部誘電体層14のセラミックグレイン径D50は、0.15μm以下であることが好ましい。これにより、内部誘電体層14に含まれるセラミックグレインの個数を多くすることができるため、セラミックグレイン同士の界面が増え、高温信頼性が向上する。
積層セラミックコンデンサ1の内層部11を構成する内部誘電体層14はセラミックグレインを含む。内部誘電体層14のセラミックグレイン径D50は、0.15μm以下であることが好ましい。これにより、内部誘電体層14に含まれるセラミックグレインの個数を多くすることができるため、セラミックグレイン同士の界面が増え、高温信頼性が向上する。
ここで、図3に示すように内層部11における、内部電極15と側面Bとの間の領域を側面ギャップ領域D1とする。また、図2に示すように、第1内部電極15Aと第2端面C2との間の領域、及び、第2内部電極15Bと第1端面C1との間の領域、すなわち、内層部11における積層方向Tに引出部15bが存在する領域を引出領域D2とする。なお、側面ギャップ領域D1と引出領域D2とを合わせてギャップ領域Dという。
(Si含有量)
本実施形態において、側面ギャップ領域D1内、且つ、積層方向Tの中央付近に位置している内部誘電体層14のSiの含有量は、0.2at%(アトミックパーセント)以上5.0at%以下であることが好ましい。
本実施形態において、側面ギャップ領域D1内、且つ、積層方向Tの中央付近に位置している内部誘電体層14のSiの含有量は、0.2at%(アトミックパーセント)以上5.0at%以下であることが好ましい。
側面ギャップ領域D1における誘電体セラミック中のSiの含有率が0.2at%より少ない場合、焼結が進みにくい。しかし、本願においては、側面ギャップ領域D1における誘電体セラミック中のSiの含有率が、0.2at%以上であるので、内部誘電体層14の焼結性を高めることができる。これによって、特に外部電極3により覆われていない第1側面B1及び第2側面B2から水分が侵入して内部電極15に到達する可能性を低下させることができるため、耐湿性が向上する。
また、側面ギャップ領域D1における誘電体セラミック中のSiの含有率が5.0at%より多い場合、誘電率低下に伴う静電容量低下が顕著となるので好ましくない。しかし、本願においては、側面ギャップ領域D1における誘電体セラミック中のSiの含有率が5.0at%以下であるので、誘電率低下による静電容量低下の問題が生じにくい。
なお、実施形態においては、側面ギャップ領域D1において積層方向Tの中央付近に位置している内部誘電体層14のSiの含有量は、0.2at%以上5.0at%以下としたが、これに限定されず、少なくとも側面ギャップ領域D1において積層方向Tの中央付近に位置している内部誘電体層14のSiの含有量は、0.2at%以上5.0at%以下であれば、外部電極3により覆われていない第1側面B1及び第2側面B2から水分が侵入して内部電極15に到達する可能性を低下させることができる。
Siの含有量は、下記のように測定することができる。例えば側面ギャップ領域D1の場合、図3で示す縦方向Lの中央付近の断面において、積層方向Tの約1/2の位置での、内部電極15の端部から横方向Wの外側(側面B側)に向かって5μmの位置におけるφ1μmの領域をPとする。この領域P内においてWDX(波長分散型蛍光X線分析装置)によって検出されたX線強度スペクトルからSiの含有量を算出する。
図4は、WDXによるSiのマッピング画像の模式図で、図4(a)は外層部12、図4(b)は側面ギャップ領域D1を示す。実施形態では外層部12のSiの含有量が側面ギャップ領域D1のSiの含有量より少ない。
(外層部12)
積層体2は、内層部11と、内層部11を積層方向Tに挟み込むように配置された2つの外層部12を有している。2つの外層部12のうち第1主面A1側の外層部12を第1外層部12a、第2主面A2側の外層部12を第2外層部12bとする。第1外層部12a、第2外層部12bとは、それぞれ絶縁性の材料によって形成される。
積層体2は、内層部11と、内層部11を積層方向Tに挟み込むように配置された2つの外層部12を有している。2つの外層部12のうち第1主面A1側の外層部12を第1外層部12a、第2主面A2側の外層部12を第2外層部12bとする。第1外層部12a、第2外層部12bとは、それぞれ絶縁性の材料によって形成される。
実施形態において外層部12は、主成分としてのチタン酸バリウムと、副成分としてのSi及びMnを含む。
(歪度)
実施形態において、外層部12及び側面ギャップ領域D1内の内部誘電体層14に含まれるSiの歪度は、0以上0.5以下であることが好ましい。これによって、高温信頼性に悪影響を与えることなく、耐湿性を向上させることができる。外層部12、第1側面B1及び第2側面B2からの水分が侵入して内部電極15に到達する可能性を低下させることができるため、耐湿性が向上する。
実施形態において、外層部12及び側面ギャップ領域D1内の内部誘電体層14に含まれるSiの歪度は、0以上0.5以下であることが好ましい。これによって、高温信頼性に悪影響を与えることなく、耐湿性を向上させることができる。外層部12、第1側面B1及び第2側面B2からの水分が侵入して内部電極15に到達する可能性を低下させることができるため、耐湿性が向上する。
(歪度の定義)
なお、Siの歪度は、下記の方法によって算出した。まず、積層セラミックコンデンサ1を図3に示す位置まで断面研磨し、WDXで各マスでのSiの検出強度を測定した。より具体的には、観察視野5μm角を、38×38マスに分割したときの、それぞれのマスでのX線強度スペクトルからSiの含有量を測定した。その後、Siの歪度を算出するために、図4で示す計算式を用いた。また、図4で示す計算式は、自動計算させることも可能である。図4で示す計算式は、分布が正規分布からどれだけ歪んでいるかを表す計算式で、左右対称性を示す指標である。なお、計算式中、サンプリングサイズn、各データxi(i:1,2,3・・・,n)の平均値をx、標準偏差をsとする。
なお、Siの歪度は、下記の方法によって算出した。まず、積層セラミックコンデンサ1を図3に示す位置まで断面研磨し、WDXで各マスでのSiの検出強度を測定した。より具体的には、観察視野5μm角を、38×38マスに分割したときの、それぞれのマスでのX線強度スペクトルからSiの含有量を測定した。その後、Siの歪度を算出するために、図4で示す計算式を用いた。また、図4で示す計算式は、自動計算させることも可能である。図4で示す計算式は、分布が正規分布からどれだけ歪んでいるかを表す計算式で、左右対称性を示す指標である。なお、計算式中、サンプリングサイズn、各データxi(i:1,2,3・・・,n)の平均値をx、標準偏差をsとする。
(外層部12の歪度)
さらに、側面ギャップ領域D1内の内部誘電体層14に含まれるSiの歪度は、外層部12に含まれるSiの歪度よりも大きい。すなわち、側面ギャップ領域D1内の内部誘電体層14に含まれるSiの粒径は、外層部12に含まれるSiの粒径よりもばらつきが大きい。換言すると、外層部12に含まれるSiの粒径は、側面ギャップ領域D1内の内部誘電体層14に含まれるSiの粒径よりも均一である。さらに換言すると、側面ギャップ領域D1内の内部誘電体層14に含まれるSiは、外層部12に含まれるSiよりも顕著な偏析が存在する。
さらに、側面ギャップ領域D1内の内部誘電体層14に含まれるSiの歪度は、外層部12に含まれるSiの歪度よりも大きい。すなわち、側面ギャップ領域D1内の内部誘電体層14に含まれるSiの粒径は、外層部12に含まれるSiの粒径よりもばらつきが大きい。換言すると、外層部12に含まれるSiの粒径は、側面ギャップ領域D1内の内部誘電体層14に含まれるSiの粒径よりも均一である。さらに換言すると、側面ギャップ領域D1内の内部誘電体層14に含まれるSiは、外層部12に含まれるSiよりも顕著な偏析が存在する。
そして、側面ギャップ領域D1内の内部誘電体層14に含まれるSiの歪度は、外層部12に含まれるSiの歪度よりも0.5%以上大きくすることが好ましい。
Siの歪度が大きいほうが、耐湿性が向上するので、内部誘電体層14の耐湿性を向上させることができる。
Siの歪度が大きいほうが、耐湿性が向上するので、内部誘電体層14の耐湿性を向上させることができる。
また、図3に示すように、側面ギャップ領域D1は、内部電極15が配置されていない。ゆえに、内部電極15と内部誘電体層14とが交互に積層されている中央の対向領域と比べて側面ギャップ領域D1は、内部電極15の分だけ積層方向Tの厚みが薄くなる。そうすると、側面ギャップ領域D1と、対向領域との間で段差が形成される。
実施形態において内部誘電体層14の積層方向Tの厚みは、0.45μm以下である。このように内部誘電体層14の1層当たりの厚みが薄いと、全体としての静電容量が向上する。
しかし、内部誘電体層14が内部電極15に対して相対的に薄くなると、対向部の積層方向T全体の厚みにおける内部電極15の占める割合が大きくなる。そうすると、内部電極15の有無により生じる段差の、積層体2全体としての積層方向Tの厚みに対する影響が大きくなる。このため、後述の積層シートの積層方向Tへのプレス時において、段差部での、側面ギャップ領域D1において緻密性が低くなりやすい。
しかし、実施形態の積層セラミックコンデンサ1において、側面ギャップ領域D1の内部誘電体層14に含まれるSiの歪度は、外層部12に含まれるSiの歪度よりも大きい。Siの歪度が大きいほうが、耐湿性が向上するので、内部誘電体層14の耐湿性を向上させることができる。
(Mn含有量)
さらに、実施形態において、外層部12に含まれるMnの含有量は、側面ギャップ領域D1内、且つ、積層方向Tの中央付近に位置している内部誘電体層14のMnの含有量よりも多い。これにより、外層部12の高温信頼性をより向上させることができる。
外層部12に含まれるMnの含有量を多くすることにより、外層部の緻密性を向上して、耐湿信頼性を向上させることができる。
なお、Mnで外層のみ耐湿信頼性を高めることにより相対的に側面ギャップ領域D1の耐湿性が低くなるため、ギャップ領域D1はSiの偏析により耐湿信頼性を高めている。
さらに、実施形態において、外層部12に含まれるMnの含有量は、側面ギャップ領域D1内、且つ、積層方向Tの中央付近に位置している内部誘電体層14のMnの含有量よりも多い。これにより、外層部12の高温信頼性をより向上させることができる。
外層部12に含まれるMnの含有量を多くすることにより、外層部の緻密性を向上して、耐湿信頼性を向上させることができる。
なお、Mnで外層のみ耐湿信頼性を高めることにより相対的に側面ギャップ領域D1の耐湿性が低くなるため、ギャップ領域D1はSiの偏析により耐湿信頼性を高めている。
(外部電極3)
外部電極3は、第1外部電極3Aと第2外部電極3Bとを備える。第1外部電極3Aは、第1内部電極15Aに接続され、第1端面C1上に配置されている。第1外部電極3Aは、主面及び側面Bの一部に延びる折返部も備える。第2外部電極3Bは、第2内部電極15Bに接続され、第2端面C2上に配置されている。第2外部電極3Bは、主面及び側面Bの一部に延びる折返部も備える。以下、第1外部電極3Aと第2外部電極3Bとを特に区別して説明する必要のない場合、まとめて外部電極3として説明する。
外部電極3は、第1外部電極3Aと第2外部電極3Bとを備える。第1外部電極3Aは、第1内部電極15Aに接続され、第1端面C1上に配置されている。第1外部電極3Aは、主面及び側面Bの一部に延びる折返部も備える。第2外部電極3Bは、第2内部電極15Bに接続され、第2端面C2上に配置されている。第2外部電極3Bは、主面及び側面Bの一部に延びる折返部も備える。以下、第1外部電極3Aと第2外部電極3Bとを特に区別して説明する必要のない場合、まとめて外部電極3として説明する。
外部電極3は、下地電極層31と、下地電極層31上に配置されためっき層32とを含む。下地電極層31は、例えば金属及びガラス成分を含む。金属は、例えば、銅、ニッケル、銀、パラジウム、銀-パラジウム合金、金などから選ばれる少なくとも1つを含み、実施形態では銅である。ガラス成分は、例えば、ホウ素及びケイ素を含む。めっき層32は、下地電極層31の上に配置されたNi(ニッケル)めっき層と、Niめっき層の上に配置されたSn(錫)めっき層とを含んでもよい。
(積層セラミックコンデンサ1の製造方法)
(Siの歪度の調整方法)
外層部12中と側面ギャップ領域D1中のSiの歪度は、外層部用誘電体ペースト及び内部誘電体層用の誘電体ペーストに含ませるSiを含む粒子、例えばガラス粒子の粒径に差を設けることによって異ならせることができる。
(Siの歪度の調整方法)
外層部12中と側面ギャップ領域D1中のSiの歪度は、外層部用誘電体ペースト及び内部誘電体層用の誘電体ペーストに含ませるSiを含む粒子、例えばガラス粒子の粒径に差を設けることによって異ならせることができる。
具体的には、外部誘電体層用の誘電体ペーストに基準とするガラス粒子を0.005μm以上0.5μm以下とした時に、それよりも粒径が1.0μm程度大きいガラス粒子を内部誘電体層用の誘電体ペーストに0.01Vol%以上40Vol%以下混合させる。一方、外層部用誘電体ペースト中のガラス粒子は、粒径を0.005μm以上0.5μm以下として含有させる。
そして、内部誘電体層用の誘電体ペーストを用いて作製された誘電体シート上に、内部電極用の導電性ペーストを、例えば所定のパターンで印刷することにより、誘電体シート上に内部電極パターンを形成する。内部電極パターンの形成方法としては、スクリーン印刷又はグラビア印刷等を用いることができる。
次に、外層部用誘電体ペーストを用いて作製された、第2外層部用誘電体シートを所定枚数積層する。その上に、内部電極パターンが印刷された内層部用の誘電体シートを順次積層する。さらにその上に、外層部用誘電体ペーストを用いて作製された、第1外層部用誘電体シートを所定枚数積層する。これにより、積層シートが作製される。
次に、静水圧プレス等の手段により、積層シートを積層方向Tにプレスし、積層ブロックを作製する。
次に、積層ブロックを所定のサイズにカットし、積層チップを切り出す。
次に、積層チップを焼成し、積層体2を作製する。焼成温度は、誘電体や内部電極15の材料にもよるが、900℃以上1400℃以下であることが好ましい。
次いで、ディップ法を用いて、積層体2の第1端面C1を下地電極層用の電極材料である導電性ペーストに浸漬することによって、第1端面C1に下地電極層31用の導電性ペーストを塗布する。同様に、積層体2の第2端面C2を下地電極層用の電極材料である導電性ペーストに浸漬することによって、第2端面C2に下地電極層31用の導電性ペーストを塗布する。その後、これらの導電性ペーストを焼成することにより、焼成層である下地電極層31が形成される。焼成温度は、600℃以上900℃以下であることが好ましい。
その後、下地電極層31の表面にめっき層32を形成して外部電極3を形成する。以上の工程により、本実施形態の積層セラミックコンデンサ1が得られる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限定されることなく、以下のような種々の変更及び変形が可能である。
また、上記実施形態は、2端子の積層セラミックコンデンサについて説明したが、本発明はこれに限定3端子の積層セラミックコンデンサに対しても適用可能である。
また、上記実施形態は、2端子の積層セラミックコンデンサについて説明したが、本発明はこれに限定3端子の積層セラミックコンデンサに対しても適用可能である。
<1>積層方向に相対する2つの主面と、
前記積層方向に交差する縦方向に相対する2つの端面と、
前記積層方向及び前記縦方向に交差する横方向に相対する2つの側面とを有する積層体と、
前記積層体の前記端面に配置された外部電極と、を備え、
前記積層体は、
内層部と、
前記内層部を前記積層方向に挟み込むように配置された外層部と、を備え、
前記内層部は、
内部電極と、
内部誘電体層と、を備え、
前記外層部及び前記内部誘電体層は、
主成分としてのチタン酸バリウムと、副成分としてのSiと、を含み、
前記内部電極と前記端面ないし前記側面との間のギャップ領域における前記内部誘電体層のSiの歪度は、前記外層部のSiの歪度よりも大きい、積層セラミックコンデンサ。
前記積層方向に交差する縦方向に相対する2つの端面と、
前記積層方向及び前記縦方向に交差する横方向に相対する2つの側面とを有する積層体と、
前記積層体の前記端面に配置された外部電極と、を備え、
前記積層体は、
内層部と、
前記内層部を前記積層方向に挟み込むように配置された外層部と、を備え、
前記内層部は、
内部電極と、
内部誘電体層と、を備え、
前記外層部及び前記内部誘電体層は、
主成分としてのチタン酸バリウムと、副成分としてのSiと、を含み、
前記内部電極と前記端面ないし前記側面との間のギャップ領域における前記内部誘電体層のSiの歪度は、前記外層部のSiの歪度よりも大きい、積層セラミックコンデンサ。
<2>前記外層部及び前記ギャップ領域中の前記内部誘電体層のSiの歪度は、0より大きく0.5以下である、<1>に記載の積層セラミックコンデンサ。
<3>前記ギャップ領域中の前記内部誘電体層のSiの歪度は、
前記外層部のSiの歪度よりも0.5%以上大きい、
<1>又は<2>に記載の積層セラミックコンデンサ。
前記外層部のSiの歪度よりも0.5%以上大きい、
<1>又は<2>に記載の積層セラミックコンデンサ。
<4>前記ギャップ領域の前記積層方向の中央付近内のSiの含有量は、0.2atom%以上5.0atom%以下である、<1>から<3>のいずれかにに記載の積層セラミックコンデンサ。
<5>前記外層部のMnの含有量は、前記ギャップ領域の前記積層方向の中央付近内のMnの含有量よりも多い、<1>から<4>のいずれかに記載の積層セラミックコンデンサ。
<6>前記内部誘電体層のセラミックグレイン径D50は、0.15μm以下である、
<1>から<5>のいずれかに記載の積層セラミックコンデンサ。
<1>から<5>のいずれかに記載の積層セラミックコンデンサ。
<7>前記内部誘電体層の積層方向の厚みは、0.45μm以下である、
<1>から<6>のいずれかに記載の積層セラミックコンデンサ。
<1>から<6>のいずれかに記載の積層セラミックコンデンサ。
D1 側面ギャップ領域
D2 引出領域
1 積層セラミックコンデンサ
2 積層体
3 外部電極
3A 第1外部電極
3B 第2外部電極
11 内層部
12 外層部
12a 第1外層部
12b 第2外層部
14 内部誘電体層
15Bb 第2引出部
15 内部電極
15A 第1内部電極
15Aa 第1対向部
15Ab 第1引出部
15B 第2内部電極
15Ba 第2対向部
15a 対向部
15b 引出部1
D2 引出領域
1 積層セラミックコンデンサ
2 積層体
3 外部電極
3A 第1外部電極
3B 第2外部電極
11 内層部
12 外層部
12a 第1外層部
12b 第2外層部
14 内部誘電体層
15Bb 第2引出部
15 内部電極
15A 第1内部電極
15Aa 第1対向部
15Ab 第1引出部
15B 第2内部電極
15Ba 第2対向部
15a 対向部
15b 引出部1
Claims (7)
- 積層方向に相対する2つの主面と、
前記積層方向に交差する縦方向に相対する2つの端面と、
前記積層方向及び前記縦方向に交差する横方向に相対する2つの側面とを有する積層体と、
前記積層体の前記端面に配置された外部電極と、を備え、
前記積層体は、
内層部と、
前記内層部を前記積層方向に挟み込むように配置された外層部と、を備え、
前記内層部は、
内部電極と、
内部誘電体層と、を備え、
前記外層部及び前記内部誘電体層は、
主成分としてのチタン酸バリウムと、副成分としてのSiと、を含み、
前記内部電極と前記端面ないし前記側面との間のギャップ領域における前記内部誘電体層のSiの歪度は、前記外層部のSiの歪度よりも大きい、
積層セラミックコンデンサ。 - 前記外層部及び前記ギャップ領域中の前記内部誘電体層のSiの歪度は、0より大きく0.5以下である、
請求項1に記載の積層セラミックコンデンサ。 - 前記ギャップ領域中の前記内部誘電体層のSiの歪度は、
前記外層部のSiを含む粒子の歪度よりも0.5%以上大きい、
請求項1又は請求項2に記載の積層セラミックコンデンサ。 - 前記ギャップ領域の前記積層方向の中央付近内のSiの含有量は、0.2atom%以上5.0atom%以下である、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の積層セラミックコンデンサ。 - 前記外層部のMnの含有量は、前記ギャップ領域の前記積層方向の中央付近内のMnの含有量よりも多い、
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の積層セラミックコンデンサ。 - 前記内部誘電体層のセラミックグレイン径D50は、0.15μm以下である、
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の積層セラミックコンデンサ。 - 前記内部誘電体層の積層方向の厚みは、0.45μm以下である、
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の積層セラミックコンデンサ。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2023219585 | 2023-12-26 | ||
| JP2023-219585 | 2023-12-26 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| WO2025142136A1 true WO2025142136A1 (ja) | 2025-07-03 |
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Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| PCT/JP2024/039380 Pending WO2025142136A1 (ja) | 2023-12-26 | 2024-11-06 | 積層セラミックコンデンサ |
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| Country | Link |
|---|---|
| WO (1) | WO2025142136A1 (ja) |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2015040869A1 (ja) * | 2013-09-18 | 2015-03-26 | 株式会社村田製作所 | 積層セラミックコンデンサおよびその製造方法 |
| JP2017011172A (ja) * | 2015-06-24 | 2017-01-12 | 太陽誘電株式会社 | 積層セラミックコンデンサ及びその製造方法 |
| JP2020167202A (ja) * | 2019-03-28 | 2020-10-08 | 株式会社村田製作所 | 積層セラミックコンデンサ |
| JP2021150301A (ja) * | 2020-03-16 | 2021-09-27 | 株式会社村田製作所 | 積層セラミックコンデンサ |
-
2024
- 2024-11-06 WO PCT/JP2024/039380 patent/WO2025142136A1/ja active Pending
Patent Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2015040869A1 (ja) * | 2013-09-18 | 2015-03-26 | 株式会社村田製作所 | 積層セラミックコンデンサおよびその製造方法 |
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