WO2024128116A1 - パッケージおよびモジュール - Google Patents

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了 小松
哲也 小田
忠志 野村
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株式会社村田製作所
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Abstract

パッケージ(101)は、部分的に互いに接する本体下面(10b)および本体側面(10c)を有するチップ本体(10)と、本体下面(10b)に配置され、本体下面(10b)の端に達するように延在する信号線(4)と、本体下面(10b)に配置され、本体下面(10b)の端に達するように延在するグランド線(5)と、信号線(4)の少なくとも一部を覆い、かつ、グランド線(5)の少なくとも一部を覆うように配置された支持層(12)と、支持層(12)を介してチップ本体(10)に接続されているカバー層(13)と、信号線(4)およびグランド線(5)にそれぞれ電気的に接続されつつ支持層(12)およびカバー層(13)を貫通するように配置された複数の導体ビア(14)とを備える。本体側面(10c)は第1シールド膜(8)によって覆われている。本体下面(10b)と本体側面(10c)との継ぎ目の一部においては、本体下面(10b)と本体側面(10c)との間に凹状曲面(6)が設けられている。凹状曲面(6)は第1シールド膜(8)によって完全には覆われていない。信号線(4)が本体下面(10b)の端に達する箇所は、凹状曲面(6)の端である。信号線(4)は第1シールド膜(8)とは電気的に接続されていない。グランド線(5)が本体下面(10b)の端に達する箇所は、凹状曲面(6)が形成されていない箇所である。グランド線(5)は第1シールド膜(8)とは電気的に接続されている。

Description

パッケージおよびモジュール
 本発明は、パッケージおよびモジュールに関するものである。
 特開2008-258478号公報(特許文献1)には、電子部品装置と称するものが記載されている。この電子部品装置は、配線基板と、配線基板の上方主面に搭載された複数の電子部品とを備える。これらの電子部品は、絶縁樹脂成形体によって覆われている。絶縁樹脂成形体の上面および側面は、導体からなるシールド層を備える。
 国際公開WO2014/013831A1(特許文献2)には、モジュールと称するものが記載されている。このモジュールは、実装面を有するモジュール基板と、実装面に実装された分波器と、樹脂層と、金属膜とを備える。分波器の上面は樹脂層から露出している。金属膜は、分波器の上面および樹脂層の上面を覆うように形成されている。特許文献2では、分波器の上面を覆う金属膜と、モジュール基板に設けられてGNDに接続されている配線パターンとが、導体壁によって電気的に接続されている構成も記載されている。
特開2008-258478号公報 国際公開WO2014/013831A1
 特許文献1に記載された電子部品装置では、側面に信号線が露出する面がある場合には、シールド層は、信号線を避けて形成されなければならず、一部の側面にはシールド層を設けないこととしている。しかし、これでは、シールド性能が劣ってしまう。
 特許文献2に記載され、導体壁を備えるモジュールでは、モジュール基板の実装面に導体壁を接続するために、実装面の一定の面積を使用しなければならず、実装面における省スペース化の妨げとなる。
 そこで、本発明は、側面においても十分なシールド性能を確保することができ、省スペース化の妨げにならない構成のパッケージおよびモジュールを提供することを目的とする。
 上記目的を達成するため、本発明に基づくパッケージは、部分的に互いに接する本体下面および本体側面を有するチップ本体と、上記本体下面に配置され、上記本体下面の端に達するように延在する信号線と、上記本体下面に配置され、上記本体下面の端に達するように延在するグランド線と、上記信号線の少なくとも一部を覆い、かつ、上記グランド線の少なくとも一部を覆うように配置された支持層と、上記支持層を介して上記チップ本体に接続されているカバー層と、上記信号線および上記グランド線にそれぞれ電気的に接続されつつ上記支持層および上記カバー層を貫通するように配置された複数の導体ビアとを備える。上記本体側面は第1シールド膜によって覆われている。上記本体下面と上記本体側面との継ぎ目の一部においては、上記本体下面と上記本体側面との間に凹状曲面が設けられている。上記凹状曲面は上記第1シールド膜によって完全には覆われていない。上記信号線が上記本体下面の端に達する箇所は、上記凹状曲面の端である。上記信号線は上記第1シールド膜とは電気的に接続されていない。上記グランド線が上記本体下面の端に達する箇所は、上記凹状曲面が形成されていない箇所である。上記グランド線は上記第1シールド膜とは電気的に接続されている。
 本発明によれば、第1シールド膜を本体側面にも形成することができるので、側面においても十分なシールド性能を確保することができる。また、第1シールド膜が本体側面を覆うように形成されたとしても省スペース化の妨げにはならない。
本発明に基づく実施の形態1におけるパッケージの第1の斜視図である。 本発明に基づく実施の形態1におけるパッケージの第2の斜視図である。 本発明に基づく実施の形態1におけるパッケージの下面図である。 図3におけるIV-IV線に関する矢視断面図である。 本実施の形態におけるパッケージの第1の変形例の下面図である。 図5におけるVI-VI線に関する矢視断面図である。 本実施の形態におけるパッケージの第2の変形例の下面図である。 本発明に基づくパッケージの製造方法の第1の説明図である。 本発明に基づくパッケージの製造方法の第2の説明図である。 図9におけるX-X線に関する矢視断面図である。 本発明に基づくパッケージの製造方法の第3の説明図である。 図11におけるXII-XII線に関する矢視断面図である。 本発明に基づくパッケージの製造方法の第4の説明図である。 図13におけるXIV-XIV線に関する矢視断面図である。 本発明に基づくモジュールを得るために行なわれる研削加工の工程の説明図である。 本発明に基づく実施の形態2におけるモジュールの透視平面図である。 図16におけるXVII-XVII線に関する矢視断面図である。
 図面において示す寸法比は、必ずしも忠実に現実のとおりを表しているとは限らず、説明の便宜のために寸法比を誇張して示している場合がある。以下の説明において、上または下の概念に言及する際には、絶対的な上または下を意味するとは限らず、図示された姿勢の中での相対的な上または下を意味する場合がある。
 (実施の形態1)
 図1~図4を参照して、本発明に基づく実施の形態1におけるパッケージについて説明する。本実施の形態におけるパッケージ101の外観を図1に示す。パッケージ101を斜め下から見たところを図2に示す。パッケージ101を真下から見たところを図3に示す。図3におけるIV-IV線に関する矢視断面図を図4に示す。
 パッケージ101は、チップ本体10と、信号線4と、グランド線5と、支持層12と、カバー層13と、複数の導体ビア14とを備える。チップ本体10は、部分的に互いに接する本体下面10bおよび本体側面10cを有する。信号線4は、本体下面10bに配置され、本体下面10bの端に達するように延在する。グランド線5は、本体下面10bに配置され、本体下面10bの端に達するように延在する。支持層12は、信号線4の少なくとも一部を覆い、かつ、グランド線5の少なくとも一部を覆うように配置されている。カバー層13は、支持層12を介してチップ本体10に接続されている。複数の導体ビア14は、信号線4およびグランド線5にそれぞれ電気的に接続されつつ支持層12およびカバー層13を貫通するように配置されている。ここで示す例では、導体ビア14がカバー層13の下面に露出する箇所には、それぞれバンプ15が接続されている。バンプ15は、パッケージ101の一部と考えてもよい。バンプ15は、パッケージ101の一部ではないと考えてもよい。
 本体側面10cは第1シールド膜8によって覆われている。第1シールド膜8は、スパッタなどの成膜方法によって形成されたものである。第1シールド膜8は、第1部分8aと第2部分8bとを含む。第1部分8aは、チップ本体10の上面および本体側面10cを覆う。第2部分8bは、カバー層13の側面を覆う。第1シールド膜8は、たとえば密着層、導電層、防錆層の3層構造であってもよい。この場合、チップ本体10に近い側から密着層、導電層、防錆層の順に積層される。密着層は、チップ本体10の外表面を形成する封止樹脂に第1シールド膜8を密着させるためのものである。密着層は導電層より薄い。導電層は、電磁干渉波を遮蔽するためのものである。導電層は、導電率が高い金属で形成される。導電層の厚みは、密着層の厚みと防錆層の厚みとの合計よりも大きい。レーザ加工に用いられるレーザ光の導電層における吸収率は、防錆層における吸収率より低い。防錆層は、導電層が酸化または腐食するのを防止するためのものである。防錆層は導電層より薄い。防錆層の厚みは、数百nmから数μmである。レーザ加工に用いられるレーザ光の防錆層における吸収率は、導電層における吸収率より高い。
 本体下面10bと本体側面10cとの継ぎ目の一部においては、本体下面10bと本体側面10cとの間に凹状曲面6が設けられている。凹状曲面6は第1シールド膜8によって完全には覆われていない。これは、第1シールド膜8がスパッタによって形成されることに関係する。図4における上方から第1シールド膜8を形成するためのスパッタを行なった場合、凹状曲面6はスパッタ粒子源から見て陰に位置しているので、スパッタ粒子が到達しにくく、凹状曲面6にはスパッタ膜が堆積しにくい。その結果、凹状曲面6は第1シールド膜8によって完全には覆われていない状態となる。図4に示す例では、凹状曲面6は第1シールド膜8によって全く覆われていないように図示されているが、スパッタ粒子の回り込みにより凹状曲面6の一部が第1シールド膜8によって覆われていてもよい。
 図4の左端に示されるように、信号線4が本体下面10bの端に達する箇所は、凹状曲面6の端である。凹状曲面6によって隔てられていることにより、信号線4は第1シールド膜8とは電気的に接続されていない。図4の右端に示されるように、グランド線5が本体下面10bの端に達する箇所は、凹状曲面6が形成されていない箇所である。グランド線5は第1シールド膜8とは電気的に接続されている。
 本体下面10bの中央部には、たとえば表面弾性波フィルタを構成する櫛歯電極7が配置されている。ここで櫛歯電極7を挙げたのは、あくまで一例であって、これに限らない。本体下面10bの中央部に配置されるのは、他の種類の素子であってもよい。ここでいう「他の種類の素子」とは、たとえば「電極/圧電体膜/電極」構造のバルク波弾性波フィルタなどであってもよい。支持層12は、櫛歯電極7から離隔しつつ、櫛歯電極7を取り囲むように環状に配置されている。櫛歯電極7の近傍の空間は、チップ本体10と、カバー層13と、支持層12とに取り囲まれることによって、密閉されている。複数の導体ビア14がカバー層13の下面に露出した部分の各々には、バンプ15が接続されている。図4の右端において、支持層12の側面はカバー層13の側面よりも内側に後退した位置にあるように表示されているが、これはあくまで一例である。支持層12の側面が後退していない構造であってもよい。すなわち、チップ本体10の側面、支持層12の側面、およびカバー層13の側面が同一平面上に位置する構造となっている箇所があってもよい。このような箇所では、第1シールド膜8の第1部分8aと第2部分8bとは一体的に形成されうるので、第1部分8aと第2部分8bとを、電気的に一体化した第1シールド膜8として機能させることができる。
 本実施の形態では、凹状曲面6が設けられていて、信号線4が本体下面10bの端に達する箇所は、凹状曲面6の端であるので、第1シールド膜8を本体側面10cにも形成することができる。第1シールド膜8が本体側面10cを覆うように形成されていても、信号線4は第1シールド膜8とは電気的に接続されていない。このように、第1シールド膜8を本体側面10cにも形成することができるので、側面においても十分なシールド性能を確保することができる。また、第1シールド膜8が本体側面10cを覆うように形成されたとしても省スペース化の妨げにはならない。
 また、凹状曲面6が設けられていることにより、研削加工時の応力集中による配線の剥離を生じにくくすることができる。これについて詳しくは、後述する。
 なお、本実施の形態で示したように、凹状曲面6は、本体下面10bのいずれかの辺の全長にわたって設けられていることが好ましい。この構成を採用することにより、信号線4の位置が変更されたり、製造誤差によってずれたりしても、信号線4と第1シールド膜8とが電気的に接続されていない状態を確保することができる。
 (第1の変形例)
 図5を参照して、本実施の形態におけるパッケージの第1の変形例としてのパッケージ102について説明する。パッケージ102を真下から見たところを図5に示す。パッケージ102においては、凹状曲面6iが設けられている。凹状曲面6iは、本体下面10bに垂直な方向から本体下面10bを見たときに半円形となるように設けられている。図5におけるVI-VI線に関する矢視断面図を図6に示す。信号線4の本体下面10bの端に達する箇所は、凹状曲面6iの端である。凹状曲面6iによって隔てられていることにより、信号線4は第1シールド膜8とは電気的に接続されていない。
 この構成を採用することにより、凹状曲面を形成するために除去加工の量を少なく抑えることができる。また、図5に示すように、本体下面10bの1本の辺に沿って信号線4とグランド線5とを混在させて配置することができるので、設計の自由度が上がる。
 (第2の変形例)
 図7を参照して、本実施の形態におけるパッケージの第2の変形例としてのパッケージ103について説明する。パッケージ103においては、凹状曲面6jが設けられている。凹状曲面6jは、本体下面10bに垂直な方向から本体下面10bを見たときに、本体下面10bの辺に沿ってある程度延在する形状を有する。信号線4の本体下面10bの端に達する箇所は、凹状曲面6jの端である。凹状曲面6jによって隔てられていることにより、信号線4は第1シールド膜8とは電気的に接続されていない。
 この構成を採用することにより、凹状曲面を形成するために除去加工の量を少なく抑えることができる。また、第1の変形例の場合と同様に、本体下面10bの1本の辺に沿って信号線4とグランド線5とを混在させて配置することができるので、設計の自由度が上がる。
 (製造方法)
 実施の形態1におけるパッケージ101を得るための製造方法の一例について、図8~図14を参照して説明する。
 この製造方法は、たとえば図8に示す集合基板50を用いて行なわれる。ここでは集合基板50の形状は円形となっているが、あくまで一例であって、集合基板50の形状は円形以外であってもよい。集合基板50からは、複数のパッケージが一括して製造される。集合基板50の表面はマトリックス状に区画されており、個々の区画が1個のパッケージに対応する領域となっている。図8におけるZ部を拡大したところを図9に示す。
 図9では、4×4の合計16個のパッケージに相当する領域が示されている。給電線9が格子状に配置されている。給電線9は、導体膜である。給電線9は、たとえばAl、Cu、Ti、Pt、Au、Ag、Ni、Cr、Pdからなる群から選択されたいずれかの材料で形成されていてよく、この群から選択された1以上の材料を含む合金などで形成されていてもよい。給電線9は、図中縦方向に延在する第1給電部分9aと、図中左右方向に延在する第2給電部分9bとを含む。第1給電部分9aと第2給電部分9bとは、一体形成されたものである。信号線4は第1給電部分9aに接続されている。グランド線5は第2給電部分9bに接続されている。図9においては、説明の便宜のために、信号線4とグランド線5と給電線9とには、それぞれ異なるハッチングが付されているが、これらは、同一材料で一体的に形成されていてもよい。導体ビア14を形成するための電解めっきの際には、給電線9を介して給電が行なわれる。複数の導体ビア14のうち、いくつかは、信号線4に電気的に接続される状態で形成され、他のいくつかは、グランド線5に電気的に接続される状態で形成される。
 図9におけるX-X線に関する矢視断面図を図10に示す。のちにチップ本体10となるべき基材22は、たとえば圧電体またはシリコンで形成されている。ここでいう圧電体とは、たとえばタンタル酸リチウム(LiTaO3)、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)のいずれかであってもよく、その他の圧電材料であってもよい。基材22は、シリコン基板上に圧電体層または圧電体膜を配置した構造のものであってもよい。基材22の上面には櫛歯電極7が形成されている。櫛歯電極7を取り囲むように支持層12が環状に形成されている。基材22の上面には、支持層12を介してカバー層13が接合されている。支持層12は、たとえばポリイミド系、エポキシ系などの樹脂で形成されている。櫛歯電極7は、基材22、カバー層13および支持層12によって取り囲まれた密閉空間内に配置されている。図10に示すように、いくつかの導体ビア14は、信号線4の上面に接続されている。図10においては、グランド線5を通らない切断面で切った断面図となっているので、グランド線5の様子は示されていないが、他のいくつかの導体ビア14は、グランド線5の上面に接続されるように形成されている。複数の導体ビア14の各々は、カバー層13および支持層12を貫通するように形成されている。複数の導体ビア14の各々は、たとえばAu、Cuなどのいずれかの材料で形成されていてよい。カバー層13および支持層12には予め貫通孔が形成されており、給電線9を介した電解めっきにより、カバー層13および支持層12の貫通孔を満たすように導体が成長し、これが導体ビア14となる。導体ビア14の上面には、バンプ15が接続される。バンプ15は、たとえばはんだ、Auなどのいずれかの材料で形成されていてよい。
 図9および図10に示されているのは、既にバンプ15が接続された状態であり、ハーフカットを行なう前の状態である。この状態の物に対して、ハーフカットを行なう。ハーフカットは、中心線24を基準に行なわれる。ハーフカットを行なった後の状態を図11および図12に示す。図12は、図11におけるXII-XII線に関する矢視断面図である。ハーフカットは、たとえばレーザ加工によって行なうことができる。ハーフカットを行なうことによって、図11に示すように溝23が形成される。ハーフカットを行なった後の状態では、給電線9としては、第1給電部分9aは既に除去されており、第2給電部分9bの一部のみが残っている。図12に示されるように、溝23は、カバー層13を貫通するように形成されている。溝23の底は基材22に入り込んだ位置に形成されている。さらに、切断加工を行なうことによって、個片化を行なう。
 個片化作業を終えた後の状態を図13に示す。図13におけるXIV-XIV線に関する矢視断面図を図14に示す。溝23の内面の一部が残ることによって、凹状曲面6が形成されている。このあと、スパッタ加工を行なうことによって、第1シールド膜8を形成する。このようにして、図1~図4に示したパッケージ101が得られる。
 (モジュールの作製)
 パッケージ101は、モジュールを作製する際の部品のひとつとして用いられうる。モジュールを作製する場合の、研削加工の工程について図15に示す。図15では、モジュール基板20の上面にパッケージ101が実装されている。パッケージ101は、モジュール基板20の上面に配置された電極(図示せず)に対して、バンプ15を用いて電気的に接続されている。モジュール基板20の上面およびパッケージ101は、封止樹脂26によって封止されている。封止樹脂26は、当初、パッケージ101の上面を覆っていてもよい。この状態で、研削ツール21によって上側から研削加工が行なわれる。研削ツール21は、たとえば砥石である。研削加工によって、パッケージ101の上面を覆う封止樹脂26は除去され、さらにパッケージ101の上面にあった第1シールド膜8も除去される。研削加工後には、パッケージ101のチップ本体10の上面が封止樹脂26から露出した状態が得られる。このようにして、チップ本体10の上面と封止樹脂26の上面とが同一平面内に位置するようになる。
 この研削加工の際に、信号線4およびグランド線5と、導体ビア14との界面における剥離が生じることを、できるだけ防止することが望まれる。図15におけるパッケージ101の右側面においては、側面の下端に凹状曲面6が形成されていない。この状態では、研削加工時の負荷による応力集中が生じる面は、矢印92の高さとなる。矢印92は、グランド線5の下面の高さを指し示している。この状態では、研削加工時の応力集中によってグランド線5と導体ビア14との界面で剥離が生じることが懸念される。したがって、研削加工時には、この箇所で剥離を起こさないようにする配慮が必要である。たとえばパッケージ101に対する研削加工時に作用する応力の方向が、グランド線5がある辺に対して垂直にはならないように、研削方向を適宜変えるなどの配慮をすることが好ましい。
 一方、図15におけるパッケージ101の左側面においては、側面の下端に凹状曲面6が形成されている。この状態では、研削加工時の負荷による応力集中が生じる面は、矢印91の高さとなる。矢印91は、チップ本体10の本体側面10cの下端の高さにある。矢印91が指し示す位置は、信号線4とは異なる高さにある。したがって、矢印91が指し示す高さの平面内で応力集中が生じたとしても、信号線4の剥離が生じやすくなる事態を避けることができる。凹状曲面6を設けることによって、信号線4に関しては、研削加工時の剥離を抑制することができる。
 (実施の形態2)
 図16~図17を参照して、本発明に基づく実施の形態2におけるモジュールについて説明する。モジュール501を透視して平面的に見たところを図16に示す。図16では、本来は隠れて見えない内蔵部品が見えるものとして表示されている。
 図16に示されるように、モジュール501は、干渉部品31および被干渉部品32がモジュール基板20の上面である実装面に実装されている。干渉部品31とは干渉波30を発する部品である。被干渉部品32とは、干渉波30を受けた場合に影響を受けるおそれがある部品である。モジュール基板20の実装面にはその他にも部品が実装されていてもよい。図16に示した例では、部品33,34,35などがモジュール基板20の表面に実装されている。図16におけるXVII-XVII線に関する矢視断面図を図17に示す。
 本実施の形態におけるモジュール501は、ここまでに説明したパッケージ101を備える。モジュール501は、実装面を有するモジュール基板20を備える。パッケージ101は、カバー層13に複数の導体ビア14が露出した箇所にそれぞれ接続されたバンプ15を介して前記実装面に実装されている。パッケージ101の側面および前記実装面は封止樹脂26によって覆われている。封止樹脂26の側面および上面ならびにパッケージ101の上面は第2シールド膜28によって覆われている。第1シールド膜8と第2シールド膜28とは、パッケージ101の本体側面10cの上端において電気的に接続されている。
 モジュール基板20の内部には、グランド導体パターン41が配置されている。グランド導体パターン41は、モジュール基板20の側面において第2シールド膜28に電気的に接続されている。モジュール基板20の下面には、複数の外部端子42が配置されている。
 本実施の形態におけるモジュール501は、パッケージ101を備えているので、実施の形態1で説明した効果を得ることができる。なお、パッケージ101に代えて、これまでに説明した他のパッケージを採用してもよい。
 モジュール501においては、第1シールド膜8と第2シールド膜28とが電気的に接続されているので、個々のパッケージ101における第1シールド膜8のグランド接続と、モジュール501全体における第2シールド膜28のグランド接続とを一括して行なうことができる。
 図16に例示されるように、干渉部品31と被干渉部品34との間に複数のパッケージ101を並べて配置することによって、内部シールド壁のような構造を実現することができる。このような構造によって、干渉部品31から被干渉部品32へと向かう干渉波30を遮断することができる。
 なお、上記実施の形態のうち複数を適宜組み合わせて採用してもよい。
 なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
 (付記)
 (付記1)
 部分的に互いに接する本体下面および本体側面を有するチップ本体と、
 前記本体下面に配置され、前記本体下面の端に達するように延在する信号線と、
 前記本体下面に配置され、前記本体下面の端に達するように延在するグランド線と、
 前記信号線の少なくとも一部を覆い、かつ、前記グランド線の少なくとも一部を覆うように配置された支持層と、
 前記支持層を介して前記チップ本体に接続されているカバー層と、
 前記信号線および前記グランド線にそれぞれ電気的に接続されつつ前記支持層および前記カバー層を貫通するように配置された複数の導体ビアとを備え、
 前記本体側面は第1シールド膜によって覆われており、
 前記本体下面と前記本体側面との継ぎ目の一部においては、前記本体下面と前記本体側面との間に凹状曲面が設けられており、
 前記凹状曲面は前記第1シールド膜によって完全には覆われておらず、
 前記信号線が前記本体下面の端に達する箇所は、前記凹状曲面の端であって、前記信号線は前記第1シールド膜とは電気的に接続されておらず、
 前記グランド線が前記本体下面の端に達する箇所は、前記凹状曲面が形成されていない箇所であって、前記グランド線は前記第1シールド膜とは電気的に接続されている、パッケージ。
 (付記2)
 前記凹状曲面は、前記本体下面のいずれかの辺の全長にわたって設けられている、付記1に記載のパッケージ。
 (付記3)
 前記凹状曲面は、前記本体下面に垂直な方向から前記本体下面を見たときに半円形となるように設けられている、付記1に記載のパッケージ。
 (付記4)
 付記1から3のいずれか1項に記載のパッケージと、
 実装面を有するモジュール基板とを備え、
 前記パッケージは、前記カバー層に前記複数の導体ビアが露出した箇所にそれぞれ接続されたバンプを介して、前記実装面に実装されており、前記パッケージの側面および前記実装面は封止樹脂によって覆われており、
 前記封止樹脂の側面および上面ならびに前記パッケージの上面は第2シールド膜によって覆われており、
 前記第1シールド膜と前記第2シールド膜とは、前記本体側面の上端において電気的に接続されている、モジュール。
 4 信号線、5 グランド線、6,6i,6j 凹状曲面、7 櫛歯電極、8 第1シールド膜、8a (第1シールド膜の)第1部分、8b (第1シールド膜の)第2部分、9 給電線、9a (給電線の)第1給電部分、9b (給電線の)第2給電部分、10 チップ本体、10b 本体下面、10c 本体側面、12 支持層、13 カバー層、14 導体ビア、15 バンプ、20 モジュール基板、21 研削ツール、22 基材、23 溝、24 中心線、26 封止樹脂、28 第2シールド膜、30 干渉波、31 干渉部品、32 被干渉部品、33,34,35 部品、41 グランド導体パターン、42 外部端子、50 集合基板、91,92 矢印、101,102,103 パッケージ、501 モジュール。

Claims (4)

  1.  部分的に互いに接する本体下面および本体側面を有するチップ本体と、
     前記本体下面に配置され、前記本体下面の端に達するように延在する信号線と、
     前記本体下面に配置され、前記本体下面の端に達するように延在するグランド線と、
     前記信号線の少なくとも一部を覆い、かつ、前記グランド線の少なくとも一部を覆うように配置された支持層と、
     前記支持層を介して前記チップ本体に接続されているカバー層と、
     前記信号線および前記グランド線にそれぞれ電気的に接続されつつ前記支持層および前記カバー層を貫通するように配置された複数の導体ビアとを備え、
     前記本体側面は第1シールド膜によって覆われており、
     前記本体下面と前記本体側面との継ぎ目の一部においては、前記本体下面と前記本体側面との間に凹状曲面が設けられており、
     前記凹状曲面は前記第1シールド膜によって完全には覆われておらず、
     前記信号線が前記本体下面の端に達する箇所は、前記凹状曲面の端であって、前記信号線は前記第1シールド膜とは電気的に接続されておらず、
     前記グランド線が前記本体下面の端に達する箇所は、前記凹状曲面が形成されていない箇所であって、前記グランド線は前記第1シールド膜とは電気的に接続されている、パッケージ。
  2.  前記凹状曲面は、前記本体下面のいずれかの辺の全長にわたって設けられている、請求項1に記載のパッケージ。
  3.  前記凹状曲面は、前記本体下面に垂直な方向から前記本体下面を見たときに半円形となるように設けられている、請求項1に記載のパッケージ。
  4.  請求項1から3のいずれか1項に記載のパッケージと、
     実装面を有するモジュール基板とを備え、
     前記パッケージは、前記カバー層に前記複数の導体ビアが露出した箇所にそれぞれ接続されたバンプを介して、前記実装面に実装されており、前記パッケージの側面および前記実装面は封止樹脂によって覆われており、
     前記封止樹脂の側面および上面ならびに前記パッケージの上面は第2シールド膜によって覆われており、
     前記第1シールド膜と前記第2シールド膜とは、前記本体側面の上端において電気的に接続されている、モジュール。
PCT/JP2023/043795 2022-12-14 2023-12-07 パッケージおよびモジュール WO2024128116A1 (ja)

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