WO2024106100A1

WO2024106100A1 - 取付対象物

Info

Publication number: WO2024106100A1
Application number: PCT/JP2023/037265
Authority: WO
Inventors: 裕隆杉山; 聡近藤
Original assignee: 株式会社イノアックコーポレーション
Priority date: 2022-11-19
Filing date: 2023-10-13
Publication date: 2024-05-23

Abstract

取付先に固定部材により取り付けた取付対象物の変形・破損に対する耐久性をより高くする。　リアスポイラ（２０）（取付対象物）は、車体（３０）（取付先）に締結部材（４０）（固定部材）により取り付けられる取付対象物であって、締結部材（４０）によりリアスポイラ（２０）を車体（３０）に取り付ける複数の取付用台座（２３）（取付部）と、複数の取付用台座（２３）を結んだ第１直線（Ｌ１）（直線）上に設けられた第１凸部（６１）と、を備えている。

Description

取付対象物

　本発明は、取付対象物に関するものである。

　取付対象物として、特許文献１には、樹脂部材３０（長尺の樹脂部材）をトランクフード２１（車体）に固定部材５０によって取り付ける樹脂部材取付構造が開示されている。この樹脂部材取付構造においては、トランクフード２１には固定部材５０の一端部５１を固定するための第１取付部２６が設けられている。固定部材５０の一端部５１は、平板状に形成され、ボルト６３によってトランクフード２１に締結されている。樹脂部材３０には、第１取付部２６に対して樹脂部材３０の長手方向にオフセットした位置に、固定部材５０の他端部５２を樹脂部材３０の長手方向に相対的に移動可能に係止するための第２取付部４１が設けられている。第２取付部４１は、四角形状の開口部４２と、この開口部４２のなかの樹脂部材３０の長手方向に沿った向かい合う２つの縁４３，４３と、これらの縁４３，４３及び開口部４２に隣接して形成された通過用開口部４４と、縁４３，４３の開口部４２の近傍に突出した凸部４５，４５とからなる。

特開２０１５－１２３９０３号公報

　上述した特許文献１に開示されている取付対象物において、トランクフード２１（取付先）に固定部材５０により樹脂部材３０（取付対象物）を取り付けることはできるものの、その樹脂部材３０に比較的大きな力が作用した場合、その力（荷重）は作用した箇所（荷重点）を起点に全体に伝わるが、その荷重が直接的に伝搬する部分は応力が集中しやすくなり、樹脂部材が変形・破損するおそれがあった。特に、樹脂部材の応力が集中しやすい部分、例えば、樹脂部材３０の第２取付部４１の開口部４２の周辺が変形・破損するおそれがあった。

　本発明は、上述した問題を解消するためになされたもので、取付先に固定部材により取り付けた取付対象物の変形・破損に対する耐久性をより高くする取付対象物を提供することを目的とする。

　上記の課題を解決するため、本発明に係る取付対象物は、取付先に固定部材により取り付けられる取付対象物であって、前記固定部材により前記取付対象物を前記取付先に取り付ける複数の取付部と、前記複数の取付部を結んだ直線上に設けられた第１凸部と、を備えたことを特徴とする。

　この発明に係る取付対象物によれば、取付対象物に比較的大きな力が作用した場合、その力が作用した箇所（荷重点）を起点に、荷重が取付対象物全体に向けて伝わるが、その伝搬する荷重を、複数の取付部を結んだ直線上に設けられた第１凸部によって分散させることが可能となる。すなわち、荷重点に入力された荷重を第１凸部によって取付部に伝わり難くすることが可能となり、取付部を含めその周辺の剛性を高めることが可能となる。その結果、取付対象物の変形・破損に対する耐久性をより高くすることが可能となる。

　また、本発明に係る取付対象物においては、前記第１凸部は、一対で形成され、かつ前記取付部を挟んで互いに対向することが好ましい。これによれば、取付部を第１凸部によって確実に囲うことが可能となる。よって、荷重点に入力された荷重を第１凸部によって取付部により伝わり難くすることが可能となり、取付部を含めその周辺の剛性をより高めることが可能となる。

　また、本発明に係る取付対象物においては、前記第１凸部を連結する第２凸部を備えることが好ましい。これによれば、取付部を第１凸部だけでなく第２凸部によってより確実に囲うことが可能となる。よって、荷重点に入力された荷重を第１凸部及び第２凸部によって取付部により伝わり難くすることが可能となり、取付部を含めその周辺の剛性をより高めることが可能となる。

　また、本発明に係る取付対象物においては、前記第１凸部は、前記直線に交差する方向に延ばして設けられ、かつ、前記取付部よりも長いことが好ましい。これによれば、取付部を第１凸部によってより確実に囲うことが可能となる。よって、荷重点に入力された荷重を第１凸部及び第２凸部によって取付部により伝わり難くすることが可能となり、取付部を含めその周辺の剛性をより高めることが可能となる。

　この発明によれば、取付先に固定部材により取り付けた取付対象物の変形・破損に対する耐久性をより高くする取付対象物を提供することが可能となる。

本発明による取付対象物（リアスポイラ２０）が適用された車体３０の一実施形態を示す後方斜視図である。図１に示すリアスポイラ２０の２－２線に沿った一部分を示す部分拡大断面図である。図２に示すリアスポイラ２０のロア部材２２を示す底面図である。図３に示す取付用台座２３（図３にて右端から２番目に位置する取付用台座２３）を含む周辺を示す拡大底面図である。実施形態に係るロア部材２２の一部（図３にて最左端に位置する取付用台座２３を含む部分）を示す部分斜視図である。第１変形例に係るロア部材１２２の一部を示す部分斜視図である。第２変形例に係るロア部材２２２の一部を示す部分斜視図である。第３変形例に係るロア部材３２２の一部を示す部分斜視図である。アッパ部材２１の反力範囲（第１凸部６１が比較的長い場合）を示す部分拡大断面図である。アッパ部材２１の反力範囲（第１凸部６１が比較的短い場合）を示す部分拡大断面図である。

　以下、本発明による取付対象物の一実施形態について図面を参照して説明する。ただし、本発明は、この実施形態に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することができる。

　図１に示すように、リアスポイラ２０（取付対象物）は、車体３０のルーフ部３１に連なるバックドア３２の上部に取り付けられ、ルーフ部３１の後方に位置するとともにバックドア３２から後方へ延びるように設けられている。リアスポイラ２０は、バックドア３２の上部の左右幅と略同サイズの横長形状に形成され、車両前後方向の幅が左右幅と比べて短い細長い形状に形成されている。リアスポイラ２０は、取付先である車体３０に固定部材である締結部材４０（図２参照）により取り付けられている。

　尚、取付対象物は、リアスポイラ２０に限定されず、フロントスポイラなど自動車用外装部材や、自動車用内装部材などの自動車用部材であることが好ましい。取付対象物は、合成樹脂材に限定されず、炭素繊維強化プラスチックなどの複合材を採用してもよい。また、取付先は、取付対象物が自動車用部材である場合には、車体であるが、これに限定されず、プリンタ、パソコン、テレビなどの電化製品の本体を採用してもよい。また、固定部材は、締結部材４０に限定されず、リベットや、互いに係合する凹凸を有する係合部材を採用してもよい。

　リアスポイラ２０は、図２に示すように、合成樹脂製のアッパ部材２１と合成樹脂製のロア部材２２とを備えている。アッパ部材２１とロア部材２２とは、例えば振動溶着により固定されている。尚、アッパ部材２１とロア部材２２とは、振動溶着以外の固定方法、例えば接着剤やねじ止めにより固定されるようにしてもよい。

　ロア部材２２には、リアスポイラ２０（取付対象物）を車体３０（取付先）に取り付けるための取付部である取付用台座２３が一体的に形成されている。取付用台座２３は、ロア部材２２の外側（下方）に向けて突出して設けられている。図２に示すように、取付用台座２３にナット部材４１が保持され、そのナット部材４１にバックドア３２側（車体３０側）からボルト部材４２が締結されることにより、リアスポイラ２０がバックドア３２に取り付けられている。

　取付用台座２３は、図３に示すように、リアスポイラ２０の所定箇所に形成されている。所定箇所は、リアスポイラ２０を車体３０に固定するために必要な場所に１または複数設けられている。本実施形態では、取付用台座２３は、４箇所設けられている。

　取付用台座２３は、本実施形態では、台座状の凸部（または凹部）となるように形成されている。取付用台座２３は、図４に示すように、基部５１、及び基部壁部５２を備えている。基部５１は、平面視Ｕ字状に形成され、ナット部材４１（固定部材）の被保持部４１ｄ（図２参照）を保持する。

　基部５１は、平面視Ｕ字状かつ板状に形成されており、その内側に保持開口部５３を有する。基部５１は、第１基部５１ａ（左側基部と称してもよい。）と、第１基部５１ａの一端部（前端部）に基端部が接続された第２基部５１ｂ（前側基部と称してもよい。）と、第１基部５１ａの他端部（後端部）に基端部が接続された第３基部５１ｃ（後側基部と称してもよい。）と、を備えている。

　基部５１の内側は、右側に向けて（基部５１の水平方向のうち右方向に向けて）開口する保持開口部５３を形成している。保持開口部５３は、上下方向（基部５１の厚み方向）に沿って貫通している。

　基部５１の内側周縁部は、Ｕ字状に形成されており、保持開口部５３の開口周縁部５３ａとも言える。この保持開口部５３の開口周縁部５３ａは、ナット部材４１（固定部材）の被保持部４１ｄ（図２参照）を保持する。開口周縁部５３ａを保持部と称してもよい。保持開口部５３は、ナット部材４１（固定部材）の被保持部４１ｄをスライド可能に保持する。ナット部材４１は、ナット部材４１の被保持部４１ｄが基部５１の内側周縁部（保持開口部５３の開口周縁部５３ａ）に嵌合されることにより、基部５１に保持される。尚、Ｕ字状の保持開口部５３の内壁面（特に開口端部）には、突出して形成された凸部を設けるのが好ましい。凸部は、所定位置まで一端を挿入されたナット部材４１が外れないようにするために機能する。

　基部壁部５２は、基部５１（の外周縁部）をロア部材２２（取付対象物）に接続する。基部壁部５２は、主として図４に示すように、左壁５２ａ、前壁５２ｂ、及び後壁５２ｃを備えている。左壁５２ａは、基部５１の第１基部５１ａの左縁部に接続されている。左壁５２ａの前端部が前壁５２ｂの左端部に接続されるとともに、左壁５２ａの後端部が後壁５２ｃの左端部に接続されている。前壁５２ｂは、基部５１の第２基部５１ｂの前縁部に接続されている。

　後壁５２ｃは、基部５１の第３基部５１ｃの後縁部に接続されている。左壁５２ａは、前壁５２ｂ及び後壁５２ｃに対して垂直に配置されており、前壁５２ｂ及び後壁５２ｃは、互いに平行に配置されている。尚、左壁５２ａ、前壁５２ｂ、及び後壁５２ｃは、基部５１に対して第１所定角度（例えば９０度）をなすように設けられている。

　尚、第１所定角度は、９０度以上であり１８０度より小さい角度に設定されている。また、左壁５２ａ、前壁５２ｂ、及び後壁５２ｃの形状は、本実施形態の形状に限定されず、取付用台座２３の設置場所、ロア部材２２の形状に応じた最適な形状となるように自由に設定することができる。

　挿通開口部５４は、保持開口部５３と連通して設けられ、かつ、ナット部材４１（固定部材）が挿通可能である開口部である。挿通開口部５４は、ナット部材４１を保持開口部５３に導入・導出するための入出口として機能する。挿通開口部５４は、基部５１の第２基部５１ｂ（の右端部）と第３基部５１ｃ（の右端部）との間に形成され、かつナット部材４１の筒状本体４１ａが挿通可能である第１開口部、及び、基部壁部５２の前壁５２ｂ（の右端部）と後壁５２ｃ（の右端部）との間に形成され、かつ第２フランジ部４１ｃが挿通可能である第２開口部を有している。尚、第１開口部の開口幅は、少なくとも筒状本体４１ａの外径より大きい値に設定されている。第２開口部の開口幅は、少なくとも第２フランジ部４１ｃの短辺（正方形の場合には一辺）より大きい値に設定されている。

　ナット部材４１が挿通開口部５４に導入される際には、ナット部材４１の筒状本体４１ａが第１開口部に挿通されるとともに、ナット部材４１の第２フランジ部４１ｃが第２開口部に挿通される。ナット部材４１が保持開口部５３に向けて移動される際には、ナット部材４１の被保持部４１ｄ（図２参照）が開口周縁部５３ａに案内されており、第１フランジ部４１ｂは、基部５１の下面（図２参照）に沿って移動し、第２フランジ部４１ｃは、基部５１の上面（図２参照）に沿って移動する。そして、ナット部材４１が保持開口部５３に移動される。

　締結部材４０は、図２に示すように、ナット部材４１とボルト部材４２とを備えている。ナット部材４１は、筒状本体４１ａ、筒状本体４１ａの一端部（下端部）に同軸に設けられた環状の第１フランジ部４１ｂ、筒状本体４１ａの他端部（上端部）に同軸に設けられた方形状の第２フランジ部４１ｃ、並びに、筒状本体４１ａの外壁面、第１フランジ部４１ｂ、及び第２フランジ部４１ｃにより形成された環状凹部である被保持部４１ｄ、を備えている。筒状本体４１ａの内周面には、ボルト部材４２の雄ねじが螺合する雌ねじ４１ｆが形成されている。

　被保持部４１ｄの幅（第１フランジ部４１ｂと第２フランジ部４１ｃとの間隔）は、取付用台座２３の基部５１（内側周縁部）の厚みより若干大きくなるように設定されるのが好ましい。第１フランジ部４１ｂと第２フランジ部４１ｃとは、取付用台座２３の基部５１（内側周縁部）を挟持する。換言すると、被保持部４１ｄは、取付用台座２３の基部５１（内側周縁部）によって保持されている。

　尚、第１フランジ部４１ｂの下端面には、環状の弾性部材４１ｅが同軸に設けられている。また、第２フランジ部４１ｃは、ナット部材４１の回転を規制するために、基部壁部５２のいずれかの内壁面（好ましくは、前壁５２ｂまたは後壁５２ｃ）に接触可能な方形状に形成されている。具体的には、方形状の第２フランジ部４１ｃの短辺（正方形の場合には一辺）の長さは、基部壁部５２の前壁５２ｂと後壁５２ｃとの間隔より小さく、保持開口部５３の前後方向幅より大きい値に設定されている。方形状の第２フランジ部４１ｃの長辺（正方形の場合には対角線）の長さは、基部壁部５２の前壁５２ｂと後壁５２ｃとの間隔より大きい値に設定されている。

　尚、ナット部材４１を取付用台座２３に保持するようにしたが、ボルト部材（不図示）を取付用台座２３に保持するようにしてもよい。この場合、ボルト部材は、筒状本体４１ａに雌ねじを設ける代わりに、筒状本体４１ａに同軸に雄ねじを設ければよい。ボルト部材は、ナット部材４１と同様に、筒状本体４１ａ、第１フランジ部４１ｂ、第２フランジ部４１ｃ、被保持部４１ｄ、及び弾性部材４１ｅを備えている。また、ボルト部材に締結されるナット部材（不図示）は、一般的な六角ナットなどを採用すればよい。

　尚、取付用台座２３の上方のロア部材２２には、取付部開口部２３ａが形成されている。取付部開口部２３ａは、図２にて上方に向けて開口している。取付部開口部２３ａの周縁部には、基部壁部５２が設けられている。

　さらに、ロア部材２２には、図３に示すように、複数の第１凸部６１が一体的に形成されている。

　ロア部材２２は、図３－図５に示すように、第１面２２ａ、段部２２ｂ、第２面２２ｃ、及び第３面２２ｄを備えている。第１面２２ａ、段部２２ｂ、第２面２２ｃ、及び第３面２２ｄは、後方から前方に向けてこの順番に一体的に形成されている。第１面２２ａ、段部２２ｂ、第２面２２ｃ、及び第３面２２ｄの前後方向幅はそれぞれ所定幅に設定されており、左右方向幅は同一の所定幅に設定されている。

　第１面２２ａの前端縁は、段部２２ｂを介して第２面２２ｃの後端縁に接続されている。第２面２２ｃの前端縁は、第３面２２ｄの後端縁に接続されている。

　段部２２ｂは、図５に示すように、第２面２２ｃに対して高低差を有する段部下面２２ｂ１を有している。段部下面２２ｂ１の前後方向幅は所定幅に設定されている。段部下面２２ｂ１の後端縁は、第１面２２ａの前端縁に接続されている。段部下面２２ｂ１の前端縁は、段部側面２２ｂ２の一端縁（下端縁）に接続され、段部側面２２ｂ２の他端縁（上端縁）は、第２面２２ｃの後端縁に接続されている。

　段部下面２２ｂ１は、第１面２２ａに対して所定角度をなすように形成されている。また、段部下面２２ｂ１は、第２面２２ｃと略平行となるように形成されている。尚、段部下面２２ｂ１は、第２面２２ｃに対して所定角度をなすように形成されてもよい。第３面２２ｄは、第２面２２ｃに対して所定角度をなすように形成されている。

　段部下面２２ｂ１の下面側には、左右方向に沿って延ばして設けられている凸条部２２ｅが形成されている。凸条部２２ｅは、段部下面２２ｂ１の下面側でなく、段部下面２２ｂ１の上面側に設けるようにしてもよい。凸条部２２ｅに代えて、左右方向に沿って延ばして設けられている凹溝を形成するようにしてもよい。

　凸条部２２ｅは、段部下面２２ｂ１の剛性や強度を高めることができ、段部下面２２ｂ１の反りやねじれなどの変形を抑制することが可能となる。また、左右方向に沿って延びている凸条部２２ｅは、段部下面２２ｂ１において前後方向に沿って応力（エネルギ）が伝達するのを遮ることが可能となる。

　尚、上述したロア部材２２においては、段部２２ｂを省略してもよい。この場合、第１面２２ａの前端縁は、第２面２２ｃの後端縁に直接接続されている。また、第１凸部６１の後端は、第１面２２ａの前端縁を起点としてもよく、第１面２２ａの前端縁と取付用台座２３との間の地点を起点としてもよい。尚、第１凸部６１の後端が中間地点を起点とする場合、一方の第１凸部６１ａの後端と他方の第１凸部６１ｂの後端を第２凸部６２（後述する）により接続するようにしてもよい。その結果、一方の第１凸部６１ａ、他方の第１凸部６１ｂ、及び第２凸部６２によりコ字状（またはＵ字状）の凸部を形成することができ、このコ字状の凸部によって取付用台座２３を囲む（三方から囲む）ことが可能となる。

　ロア部材２２の第２面２２ｃには、上述した取付用台座２３が設けられている。取付用台座２３は、段部２２ｂの前端縁から所定距離だけ離して設けられている。尚、本実施形態では、左右方向中央寄りの取付用台座２３が左右方向端部寄りの取付用台座２３と比較して段部２２ｂに接近して配置されている。また、全ての取付用台座２３は、段部２２ｂから同じ距離だけ離して設けるようにしてもよい。

　第１凸部６１は、図３に示すように、複数の取付用台座２３を結んだ第１直線Ｌ１上に設けられている。第１凸部６１は、取付用台座２３の周辺を取り囲むように設けられるのが好ましい。

　第１凸部６１は、ロア部材２２の下面側から下方に突出する細長い凸部（凸条）に形成されるのが好ましい。例えば、第１凸部６１は、ビード状に形成されるが、リブ状に形成されてもよい。第１凸部６１は、一対で形成され、かつ取付用台座２３を挟んで互いに対向するように配置されている。第１凸部６１は、第１直線Ｌ１と交差するように設けられるのが好ましい。第１凸部６１は、第１直線Ｌ１に交差する第２直線Ｌ２に沿った方向に延ばして設けられ、かつ、取付用台座２３よりも長く設定されている。第１凸部６１の第２直線Ｌ２に沿った方向の長さは、取付用台座２３の第２直線Ｌ２に沿った方向の長さより長く設定されている。

　また、第２直線Ｌ２は、支点Ｐ３、作用点Ｐ２及び力点Ｐ１が存在する直線（仮想）に沿っているのが好ましい。この場合、力点Ｐ１は一つの点に限定されず、複数存在してもよく、力点Ｐ１は支点Ｐ３及び作用点Ｐ２との延長線上に存在すればよい。また、ここで「直線に沿う」とは、直線に平行（一致）にすることに限定されず、直線に近い距離を保っていることも含み、例えば、所定の微小角度（例えば数度）をなす場合である。

　また、第１凸部６１は、ロア部材２２の上面側から上方に突出する細長い凸部（凸条）に形成するようにしてもよい。この場合、第１凸部６１は、ロア部材２２に細長い凹部（凹溝）に形成された第１凹部と称することが可能である。このように、第１凸部６１や第１凹部は、板状のロア部材２２に高低差を有して形成された非平坦部（または段部、起伏部）と称してもよい。

　第１凸部６１は、一方の第１凸部６１ａ及び他方の第１凸部６１ｂを有している。一方の第１凸部６１ａ及び他方の第１凸部６１ｂの後端（一端）は、段部２２ｂに接続されており、各前端（他端）は第３面２２ｄまで延ばして設けられている。尚、第１凸部６１の後端は、段部２２ｂに接続しなくてもよく、段部２２ｂの手前を起点にしてもよい。このとき、一方の第１凸部６１ａの後端と他方の第１凸部６１ｂの後端を第２凸部６２（図７参照）により接続するようにしてもよい。これにより、一方の第１凸部６１ａ、他方の第１凸部６１ｂ、及び第２凸部６２によりコ字状の凸部を形成することができ、このコ字状の凸部によって取付用台座２３を囲む（三方から囲む）ことが可能となる。

　また、第１凸部６１の前端は、第３面２２ｄまで延ばさなくてもよく、第２面２２ｃまで延ばしてもよい。但し、第１凸部６１の前端は、取付用台座２３より前方の所定位置まで延ばすのが好ましい。取付用台座２３を前後方向にて完全に覆う（囲む）ことが可能となるからである。

　図３に示すように、一方の第１凸部６１ａ及び他方の第１凸部６１ｂの長さ（前後方向長さ）Ｄｙは、締結中心（ナット部材４１の雌ねじが形成されている開口の中心）から後方側に位置する第１所定位置までの所定距離Ｄｙ１と、締結中心から前方側に位置する第２所定位置までの所定距離Ｄｙ２との和で示される。尚、第１所定位置は、荷重点Ｐ１から見て取付用台座２３の手前側の位置であり、第２所定位置は、荷重点Ｐ１から見て取付用台座２３の奥側の位置である。本実施形態では、所定距離Ｄｙ１は、締結中心から段部２２ｂの前端までの距離であり、所定距離Ｄｙ２は、締結中心から第３面２２ｄの後端までの距離より長くかつ締結中心から第３面２２ｄの前端までの距離より短い値である。

　一方の第１凸部６１ａ及び他方の第１凸部６１ｂの左右方向の間隔は、取付用台座２３の左右方向長さより大きい値に設定されている。また、一方の第１凸部６１ａ及び他方の第１凸部６１ｂの左右方向位置は、締結中心から所定距離Ｄｘ離れた位置に設定されている。所定距離Ｄｘは、取付用台座２３に取り付けられる固定部材（ナット部材４１）を挿入するためのスペースを確保する値に設定されることが好ましい。また、所定距離Ｄｘは、荷重点（荷重部；力点と称してもよい。）Ｐ１が受ける荷重の大きさ、荷重点Ｐ１と取付用台座２３（作用点（作用部）Ｐ２）との前後方向距離Ｄ１、及び、荷重点Ｐ１と取付用台座２３（作用点Ｐ２）との左右方向距離Ｄ２を考慮して設定されるのが好ましい。

　例えば、所定距離Ｄｘは、３０～５０ｍｍに設定されており、一方の第１凸部６１ａ及び他方の第１凸部６１ｂの左右方向の間隔は、６０～１００ｍｍに設定されている。

　尚、リアスポイラ２０（ロア部材２２）の先端縁部（後端縁部）に上向きの力（外力）が作用した場合、荷重点Ｐ１は、ロア部材２２の先端縁部（後端縁部）の所定箇所（例えば、左右方向中央部）である。また、荷重点Ｐ１は、ロア部材２２の先端縁部（後端縁部）の左右方向全長に渡って設定するようにしてもよい。ロア部材２２の先端縁部（後端縁部）が持ち上げられると、最初はロア部材２２はその取付部である取付用台座２３を中心に回動するが、ロア部材２２の取付用台座２３より前端側縁部の任意の箇所が車体３０に接触した後では、その接触箇所が支点Ｐ３として機能する。すなわち、この場合、支点Ｐ３と力点Ｐ１が両端にあり、作用点Ｐ２が中間にある、てこと同じである。よって、力点Ｐ１にてロア部材２２が持ち上げられると、接触箇所を支点（支点部）Ｐ３として、作用点Ｐ２にてロア部材２２を持ち上げる力が作用する。

　一方の第１凸部６１ａ及び他方の第１凸部６１ｂの左右方向の幅は、取付用台座２３の左右方向幅より小さい値に設定されるのが好ましく、ビード部を形成する第１凸部６１が破損しない程度の大きさに設定されるのが好ましい。一方の第１凸部６１ａ及び他方の第１凸部６１ｂの幅は、例えば、１５～３０ｍｍに設定されている。

　一方の第１凸部６１ａ及び他方の第１凸部６１ｂの高さは、段部２２ｂと同一の高さに設定されている。この高さは、取付用台座２３に取り付けられる固定部材（ナット部材４１）を挿入するための高さを確保する値に設定されることが好ましい。一方の第１凸部６１ａ及び他方の第１凸部６１ｂの高さは、段部２２ｂの高さの１/２～１の範囲の値に設定されるのが好ましく、また、取付用台座２３の高さの１/４～１/２の範囲の値に設定されるのがより好ましい。また、第１凸部６１の高さは、第１凸部６１と対向する部材と干渉しない範囲でできるだけ高いほど取付用台座２３の剛性を向上させることが可能となる。また、第１凸部６１の幅及び高さは、後述のように荷重（応力：エネルギ）が取付用台座２３に容易に伝搬し難い値に設定されるのが好ましい。

　第１凸部６１は、ロア部材２２から突出して形成されており、本実施形態では、ロア部材２２の下面側から突出して形成されている。第１凸部６１は、内側が空洞であり、左右方向に沿った断面コ字状に形成されている。尚、第１凸部６１は、内側が空洞でなく（内側が充填されている）、左右方向に沿った断面方形状に形成するようにしてもよい。

　また、第１凸部６１は、ロア部材２２の上面側から突出して形成されるようにしてもよい。この場合、第１凸部６１は、凸部でなく凹部ということが可能であり、第１凹部と称することも可能である。要は、取付用台座２３の周辺において、荷重（エネルギ）が取付用台座２３に比較的容易に伝搬する平坦な面でなく、荷重（エネルギ）が取付用台座２３に容易に伝搬し難い構造を設置することが好ましい。また、第１凸部６１は、ロア部材２２の下面側または上面側から突出して形成されるだけでなく、下面側及び上面側の両方から突出して形成されるようにしてもよい。

　尚、第１凸部６１は、一対（２つ）で形成されるのに限定されず、１つで（単体にて）形成されてもよく、３つ以上で形成されるようにしてもよい。

　また、第１直線Ｌ１は、隣り合う２つの取付用台座２３を結んだ直線である。第１直線Ｌ１は、これに限定されず、隣り合っていない２つの取付用台座２３を結んだ直線でもよい。

　尚、第１凸部６１（または第２凸部６２）は、取付用台座２３を結んだ第１直線Ｌ１上に設けられるのに限定されず、荷重点Ｐ１と作用点Ｐ２である取付用台座２３とを結んだ第３直線Ｌ３上に設けるようにしてもよい。また、第１凸部６１（または第２凸部６２）は、荷重点Ｐ１と作用点Ｐ２である取付用台座２３との間に設ければよく、荷重点Ｐ１に加えられたエネルギ（荷重、応力）が荷重点Ｐ１から作用点Ｐ２へ伝達する経路上（すなわち、荷重点Ｐ１に外力が作用することにより物体（ロア部材２２）の内部に生じる力が伝達する経路上）に設けられるのが好ましい。第１凸部６１（または第２凸部６２）は、前述の伝達経路を横切るように設けられるのがより好ましい。尚、伝達経路は、応力が伝達しやすい部位に沿って形成され、同一板厚の板状部材の場合には、基本的には直線状となるが、直線状の場合に限られず、部材の形状等によっては曲線状の場合や曲がりくねる場合もある。

　上述した実施形態においては、物体（ロア部材２２）内にて応力が比較的伝達しやすい応力高伝達部に、第１凸部６１（または第２凸部６２）を設けるのが好ましい。これによれば、第１凸部６１（または第２凸部６２）によって応力高伝達部を、応力が比較的伝達し難い応力低伝達部に変更することが可能となる。

　尚、上述した段部２２ｂは、荷重点Ｐ１と取付用台座２３とを結ぶ第３直線Ｌ３上に設けられた（第３直線Ｌ３を横切る）凸部と称してもよい。この凸部も、第１凸部６１と同様に、外力によって荷重点Ｐ１に生じた応力を作用点Ｐ２に比較的伝達し難くするように機能する。

（実施形態の作用・効果）
　上述した実施形態に係るリアスポイラ２０（取付対象物）は、車体３０（取付先）に締結部材４０（固定部材）により取り付けられる取付対象物であって、締結部材４０によりリアスポイラ２０を車体３０に取り付ける複数の取付用台座２３（取付部）と、複数の取付用台座２３を結んだ第１直線（直線）Ｌ１上に設けられた第１凸部６１と、を備えている。

　この実施形態に係るリアスポイラ２０によれば、リアスポイラ２０に比較的大きな力が作用した場合、その力が作用した箇所（荷重点）を起点に、荷重（応力・エネルギ）がリアスポイラ２０全体に向けて伝わるが、その伝搬する荷重を、複数の取付用台座２３を結んだ第１直線Ｌ１上に設けられた第１凸部６１によって遮断・分散させることが可能となる。すなわち、荷重点に入力された荷重を第１凸部６１によって取付用台座２３に伝わり難くすることが可能となり、取付用台座２３を含めその周辺の剛性を高めることが可能となる。その結果、リアスポイラ２０の変形・破損に対する耐久性をより高くすることが可能となる。

　また、本実施形態に係るリアスポイラ２０においては、第１凸部６１は、一対で形成され、かつ取付用台座２３を挟んで互いに対向することが好ましい。これによれば、取付用台座２３を第１凸部６１によって確実に囲うことが可能となる。よって、荷重点に入力された荷重を第１凸部６１によって取付用台座２３により伝わり難くすることが可能となり、取付用台座２３を含めその周辺の剛性をより高めることが可能となる。

　また、本実施形態に係るリアスポイラ２０においては、第１凸部６１は、第１直線Ｌ１に交差する方向（第２直線Ｌ２の延在する方向）に延ばして設けられ、かつ、取付用台座２３よりも長いことが好ましい。これによれば、取付用台座２３を第１凸部６１によってより確実に囲うことが可能となる。よって、荷重点に入力された荷重を第１凸部６１（及び第２凸部６２）によって取付用台座２３により伝わり難くすることが可能となり、取付用台座２３を含めその周辺の剛性をより高めることが可能となる。

（変形例：第１変形例）
　さらに、第１変形例について図６を参照して説明する。上述したロア部材２２においては、段部２２ｂに凸条部２２ｅを設けるようにしたが、第１変形例に係るロア部材１２２において、段部１２２ｂは凸条部２２ｅが省略されている。段部１２２ｂは、上述した段部２２ｂと同様に、段部下面２２ｂ１及び段部側面２２ｂ２を有している。ロア部材１２２は、上述したロア部材２２と同様に、第１面２２ａ、第２面２２ｃ、第３面２２ｄ、複数の取付用台座２３、及び、複数の第１凸部６１を備えている。

　本第１変形例に係るロア部材１２２において、凸条部２２ｅは省略されているが、段部１２２ｂ自体が、屈曲関係にある段部下面２２ｂ１及び段部側面２２ｂ２を備えているため、剛性や強度を高めることができ、段部１２２ｂひいては段部下面２２ｂ１の反りやねじれなどの変形を抑制することが可能となる。よって、左右方向に沿って延びている段部１２２ｂは、段部下面２２ｂ１または段部側面２２ｂ２において前後方向に沿って応力（エネルギ）が伝達するのを遮ることが可能となる。よって、上述したロア部材２２と同様の作用・効果を得ることができる。

（第２変形例）
　さらに、前述した第１変形例に係るロア部材１２２（上述した実施形態に係るロア部材２２（リアスポイラ２０））においては、図７に示すように、第１凸部６１を連結する第２凸部６２をさらに備えることが好ましい。第２変形例に係るロア部材２２２は、上述したロア部材１２２と同様に、第１面２２ａ、第２面２２ｃ、第３面２２ｄ、段部１２２ｂ、複数の取付用台座２３、及び、複数の第１凸部６１を備えている。ロア部材２２２は、第２凸部６２を備えている。第２凸部６２は、第１凸部６１すなわち一方の第１凸部６１ａ及び他方の第１凸部６１ｂ（一対で形成され、かつ取付用台座２３を挟んで互いに対向する）を連結している。具体的には、第２凸部６２は、一方の第１凸部６１ａの前端部及び他方の第１凸部６１ｂの前端部を連結している。尚、第２凸部６２は、一方の第１凸部６１ａの中間部及び他方の第１凸部６１ｂの中間部を連結するようにしてもよい。第２凸部６２は、取付用台座２３より前方に位置するのが好ましい。取付用台座２３を、段部１２２ｂ、一方の第１凸部６１ａ、他方の第１凸部６１ｂ、及び第２凸部６２によって確実に囲むことが可能となる。

　第２凸部６２は、第１凸部６１と同様に、ロア部材２２２の下面側から突出する細長い凸部（凸条）に形成されるのが好ましい。また、第２凸部６２は、第１凸部６１と同様に、細長い凹部（凹溝）に形成されてもよい。

　尚、第２凸部６２は、第１凸部６１（すなわち一方の第１凸部６１ａ及び他方の第１凸部６１ｂ）を連結していなくてもよい。例えば、第２凸部６２は、一方の第１凸部６１ａ及び他方の第１凸部６１ｂの間に設けられていれば、一方の第１凸部６１ａ及び他方の第１凸部６１ｂに直接連結してもよく、間隔（所定距離）をあけて配置するようにしてもよい（連結していなくてもよい）。このとき、第２凸部６２は、第１凸部６１の延設方向である第２直線Ｌ２とは異なる第４直線に沿った方向に沿って設けられている。第４直線は、第２直線Ｌ２と平行でなく、第２直線Ｌ２と交差する方向に沿っていることが好ましい。尚、第２凸部６２は、直線状でもよく曲線状でもよい。

　本第２変形例に係るロア部材２２２によれば、取付用台座２３を第１凸部６１だけでなく第２凸部６２によってより確実に囲うことが可能となる。よって、荷重点に入力された荷重を第１凸部６１及び第２凸部６２によって取付用台座２３により伝わり難くすることが可能となり、取付用台座２３を含めその周辺の剛性をより高めることが可能となる。

　尚、ロア部材２２２においては、第２凸部６２の表面に緩衝部材６２ａを設けるのが好ましい。緩衝部材６２ａは、リアスポイラ２０（ロア部材２２）の先端縁部（後端縁部）に上向きの力（外力）が作用した場合において、ロア部材２２２が車体３０に接触する箇所すなわち支点Ｐ３に設けるのが好ましい。第２変形例のロア部材２２２では、支点Ｐ３は第２凸部６２となるため、緩衝部材６２ａは、第２凸部６２に設けるのが好適である。緩衝部材６２ａは、ロア部材２２２と車体３０と間に配設されて、ロア部材２２２と車体３０との衝撃を緩和することが可能となり、ひいてはロア部材２２２を保護することが可能となる。尚、緩衝部材６２ａは、上述した実施形態において、ロア部材２２の支点Ｐ３となり得る箇所に設けるのが好ましい。

　また、緩衝部材６２ａは、ゴム、合成樹脂などの弾性材で形成されるのが好ましい。さらに、緩衝部材６２ａは、第２凸部６２ではなく、第１凸部６１に設けるようにしてもよい。この場合、緩衝部材６２ａは、第１凸部６１の支点Ｐ３となる箇所（例えば、第１凸部６１の前端部）に設ければよい。

（第３変形例）
　さらに、上述した第１変形例に係るロア部材１２２においては、図８に示すように、比較的短い第１凸部３６１を設けるようにしてもよい。第３変形例に係るロア部材３２２は、上述したロア部材１２２と同様に、第１面２２ａ、第２面２２ｃ、第３面２２ｄ、段部１２２ｂ、複数の取付用台座２３、及び、複数の第１凸部３６１を備えている。上述した第１凸部６１は、第３面２２ｄの前端部まで延ばして設けるようにしたが、第１凸部３６１は、これより後側の位置（例えば、第３面２２ｄの後端部）まで短縮すればよい。これによれば、第３面２２ｄの前端部にあった支点Ｐ３を、取付用台座２３すなわち力点Ｐ１側に近づけることが可能となり、支点Ｐ３と作用点Ｐ２との距離を短縮することが可能となる。その結果、力点Ｐ１と作用点Ｐ２との距離は同じであるため、力点Ｐ１に同じ力が作用した場合に、作用点Ｐ２の荷重を低減することが可能となる。よって、取付用台座２３への負荷を低減し、耐久性を向上させることが可能となる。

　尚、上述した実施形態及び変形例において、第１凸部６１は、できるだけ長く設定されるのがより好ましい。これは次の理由による、リアスポイラ２０に外力が作用した場合（リアスポイラ２０の後端部が上側に向けて持ち上げられた場合）、ロア部材２２はアッパ部材２１に固定されているので、アッパ部材２１が反る場合がある。このとき、アッパ部材２１の反りによる反力がロア部材２２の荷重（反力）に合算される。この合算された比較的大きな荷重に耐えうるため、第１凸部６１はできるだけ長く設定されるのがより好ましい。アッパ部材２１の反りは、車両の前後方向に沿って生じるが、その前後方向に沿って第１凸部６１が形成されているので、アッパ部材２１の反力範囲は前後方向に沿って形成された補強部（第１凸部６１や段部２２ｂ）の長さに設定されるのが好適である（図９Ａ、図９Ｂ参照）。尚、図９Ａ、図９Ｂに示すように、アッパ部材２１の反力範囲の一端部は、リアスポイラ２０の後端部が上側に向けて持ち上げられた場合に、ロア部材２２の取付用台座２３より前端側縁部の任意の箇所が車体３０に接触する接触箇所（支点Ｐ３）に設定するのが好適である。また、アッパ部材２１の反力範囲の他端部は、段部２２ｂより後方に設定するのが好適である。また、図９Ａにおいては、第１凸部６１が比較的長い場合のアッパ部材２１の反力範囲を示し、図９Ｂにおいては、第１凸部６１が比較的短い場合のアッパ部材２１の反力範囲を示している。

　以下に実施例を示し、本発明をさらに具体的に説明する。ただし、本発明は、この実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することができる。

　表１に示す比較例１のロア部材及び実施例１，２のロア部材１２２を作成した。比較例１のロア部材は、段部１２２ｂを備えているが、第１凸部６１を備えておらず、取付用台座２３を囲む囲いは存在しない。実施例１のロア部材は、段部１２２ｂを備えるとともに、第１凸部６１ａ及び第１凸部６１ｂの何れか一方を備えており、取付用台座２３はＬ字状の囲いで囲まれている。さらに、実施例２のロア部材１２２は、段部１２２ｂを備えるとともに、第１凸部６１ａ及び第１凸部６１ｂの両方を備えており、取付用台座２３はコ字状の囲いで囲まれている。

　各実施例及び比較例のロア部材（リアスポイラ２０）について、取付用台座２３における応力をシミュレーション（実測）し、耐荷重について評価を行った。具体的には、上述した力点Ｐ１に外力を作用させ、取付用台座２３が破損する間際の応力をシミュレーションにて測定を行なった。

　表１中の応力は、サンプル数が３個である場合の平均値である。表１から明らかなように、比較例１の応力が最も大きく、実施例１の応力が次に大きく、実施例２の応力が最も小さいという結果を得た。すなわち、比較例１の耐荷重が最も小さく、実施例１の耐荷重が比較例１より大きく、実施例２の耐荷重が実施例１よりさらに大きいということである。換言すると、囲いのない比較例１が最も取付用台座２３の応力が大きく耐荷重が最も小さく、一方、囲いの程度が大きくなるにつれて応力が小さく抑制でき、耐荷重を大きくできるということが理解できる。

　２０…取付対象物（リアスポイラ）、２２，１２２，２２２，３２２…ロア部材、２２ｂ，１２２ｂ…段部、２２ｅ…凸条部、２３…取付部（取付用台座）、３０…取付先（車体）、４０…固定部材（締結部材）、６１…第１凸部、６２…第２凸部。

Claims

　取付先に固定部材により取り付けられる取付対象物であって、
　前記固定部材により前記取付対象物を前記取付先に取り付ける複数の取付部と、
　前記複数の取付部を結んだ直線上に設けられた第１凸部と、
　を備えたことを特徴とする取付対象物。
　前記第１凸部は、一対で形成され、かつ前記取付部を挟んで互いに対向することを特徴とする請求項１に記載の取付対象物。
　前記第１凸部を連結する第２凸部を備えることを特徴とする請求項２に記載の取付対象物。
　前記第１凸部は、前記直線に交差する方向に延ばして設けられ、かつ、前記取付部よりも長いことを特徴とする請求項１から３の何れか一項に記載の取付対象物。