WO2024080331A1 - Rfidモジュール - Google Patents

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Abstract

RFIDモジュールは、互いに対向する第1主面と第2主面とを有する基板と、基板の第1主面側に配置されるRFICチップと、導線が複数回巻かれたコイル素子と、を備える。RFICチップの一端は、コイル素子の一端に電気的に接続され、RFICチップの他端は、コイル素子の他端と電気的に接続される。コイル素子は少なくとも1つの疎巻部を有し、コイル素子の両端部は疎巻部に比べて導線間ピッチが狭く巻かれている第1密巻部である。

Description

RFIDモジュール
 本発明は、コイル導体が実装された基板を有するRFIDモジュールに関する。
 従来、無線通信デバイスであるRFID(Radio-Frequency Identification)モジュールを商品に付して、商品の管理が行われている。RFIDモジュールの一つの形態として、RFICチップ(Radio-Frequency Integrated Circuit)と共に、アンテナとして機能するコイル導体が絶縁基板上に配置されているものがある。
 例えば、特許文献1には、実装のための脚のあるコイル素体を一列に並べたコイル導体を備えるRFIDモジュールが提案されている。
国際公開第2018-235714号
 特許文献1に開示されたRFIDモジュールにおけるコイル導体は、実装のための脚があるので実装スペースの分だけコイル開口径が小さくなる。アンテナ特性を確保しようとすると、RFIDモジュールが大型化する。
 本発明は、アンテナ特性を維持しつつ小型化可能なRFIDモジュールの提供を目的とする。
 本発明の一態様のRFIDモジュールは、互いに対向する第1主面と第2主面とを有する基板と、基板の第1主面側に配置されるRFICチップと、導線が複数回巻かれたコイル素子と、を備える。RFICチップの一端は、コイル素子の一端に電気的に接続され、RFICチップの他端は、コイル素子の他端と電気的に接続される。コイル素子は少なくとも1つの疎巻部を有し、コイル素子の両端部は疎巻部に比べて導線間ピッチが狭く巻かれている第1密巻部である。
 本発明によれば、アンテナ特性を維持しつつ小型化可能なRFIDモジュールを提供することができる。
実施形態1のRFIDモジュールの概略を示す縦断面図 コイル素子の斜視図 コイル素子の導体の横断面図 実施形態1の基板上の配線電極を示す平面図 RFIDモジュールを金属板に置いた際に金属板に流れる電流を説明する平面図 RFIDモジュールを金属板に置いた際に金属板に流れる電流を説明する縦断面図 実施形態2のRFIDモジュールの概略を示す縦断面図 積層基板の各基材層を示す平面図 変形例におけるRFIDモジュールの概略を示す縦断面図
 以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものであり、本発明がこの構成に限定されるものではない。また、以下の実施の形態において具体的に示される数値、形状、構成、ステップ、ステップの順序などは、一例を示すものであり、本発明を限定するものではない。以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、全ての実施の形態において、各変形例における構成も同様であり、各変形例に記載した構成をそれぞれ組み合わせてもよい。
(実施形態1)
 次に、本発明に係る実施形態1のRFIDモジュール1の概略構成について説明する。図1は、実施形態1のRFIDモジュール1の縦断面図である。図2は、コイル素子の斜視図である。図中において、X-Y-Z座標系は、発明の理解を容易にするものであって、発明を限定するものではない。X軸方向はRFIDモジュール1の長手方向を示し、Y軸方向は奥行き(幅)方向を示し、Z軸方向は厚さ方向を示している。X、Y、Z方向は互いに直交する。また、実施形態において、Z軸のプラス方向を上方向、Z軸のマイナス方向を下方向として説明する。
 実施形態のRFIDモジュール1は、基板3と、基板3の上面である第1主面61に配置されたコイル素子5及びRFICチップ7と、コイル素子5及びRFICチップ7とを封止する樹脂層9とを備える。RFICチップ7は、入出力端子である第1端子7a及び第2端子7bを有する。実施形態1における基板3は両面基板であり、基板3の下面である第2主面62と第1主面61とは互いに対向している。基板3は、絶縁性であり、例えば、ガラスエポキシ基板やセラミック基板などである。
 基板3の第1主面61上に第1レジスト層16が積層され、基板3の第2主面62の面上に第2レジスト層17が積層されている。第1レジスト層16は、第1基材層11上に配置された電極や配線のショートを防止し、第2レジスト層17は、後で説明する第1層間接続導体55及び第2層間接続導体57の下端を覆って保護する。第1レジスト層16及び第2レジスト層は、例えば、絶縁性の樹脂層である。
 図1及び図2に示すように、コイル素子5は、導線31が複数回巻かれて構成され、コイル素子5がアンテナとして機能する。実施形態のRFIDモジュール1における通信周波数帯域は、例えば、860MHzから960MHzのUHF帯である。コイル素子5の巻き数や寸法は通信特性に合わせて変更してもよい。
 コイル素子5は、第1密巻部5aと、第2密巻部5bと、疎巻部5cとを有する。コイル素子5は、巻回軸に沿って空洞または磁性体コア材を有しない空芯コイルである。第1密巻部5aはコイル素子5の両端部に形成され、第2密巻部5bは、両端部の第1密巻部5aの間に、例えば、コイル素子5の中央部に形成される。疎巻部5cは、第1密巻部5aと第2密巻部5bとの間に形成されている。ここで、「密巻」とは、疎巻部5cよりも第1密巻部5a及び第2密巻部5bの方が導線31の巻ピッチが狭いことを意味し、例えば、導線31の線径と巻きピッチとが同じであってもよい。この場合、第1密巻部5a及び第2密巻部5bにおいて、導線31が互いに接触している。
 疎巻部5cの巻数の総数は、第1密巻部5a及び第2密巻部5bの巻数の総数以上であり、例えば、2倍以上である。第1密巻部5aにおいて、導線31の巻数は、例えば、2回以上である。
 それぞれの第1密巻部5aは基板3の第1主面上に配置された第1ランド19及び第1電極27とハンダ23を介して接続される。このように、第1密巻部5aはハンダ接合部として機能する。第2密巻部5bは、部品実装機に吸着される際の被吸着部として機能するが、基板3の第1主面上に配置された補助電極29とハンダ23を介して接続してもよい。これにより、樹脂層9をモールドする際に、コイル素子5がたわむのを防止することができる。第2密巻部5bのX軸方向の長さは、部品実装機の吸着ノズルの孔径よりも大きい。
 図3を参照する。図3は、コイル素子5の導線31の横断面図である。コイル素子5の導線31は絶縁膜33に覆われている。なお、コイル素子5のハンダ23との接合部分は、絶縁膜33が剥がされて、導線31とハンダ23とが接合される。コイル素子5は、絶縁膜33に覆われていない導線31だけで構成してもよい。
 図1に示すように、樹脂層9は、コイル素子5及びRFICチップ7を封止するものであり、第1基材層11の第3主面11a及び第1レジスト層16に積層される。樹脂層9は、例えば、エポキシ樹脂などの一般的な封止用樹脂で形成されている。
 次に、図4を参照して基板3について説明する。図4は基板3上の配線電極を示す平面図である。図4(a)は、基板3の第1主面61上の配線電極を示す平面図である。図4(b)は、基板3を透視した透視平面図であり、第2主面62上の配線電極を示す。図4における一点鎖線はスルーホール接続を示している。
 図4(a)に示すように、基板3の上面である第1主面61には、RFICチップ7の第1端子7a及びRFICチップ7から近い側の第1密巻部5aとハンダ23を介して接続される第1ランド19と、RFICチップ7の第2端子7bとハンダ23を介して接続される第2ランド21が配置されている。基板3の第1主面61には、他にも、ハンダ23を介して第2密巻部5bと接続される補助電極29と、ハンダ23を介してRFICチップ7から遠い側の第1密巻部5aと接続される第1電極とが配置されている。
 基板3の内部を貫通する第1層間接続導体55及び第2層間接続導体57が形成されている。第1層間接続導体55は、第2ランド21と導体パターン53とを接続する導電ビアである。第2層間接続導体57は、第1電極27と導体パターン53とを接続する導電ビアである。
 第1及び第2層間接続導体55、57は、例えば、絶縁性の基板3に設けられた孔に充填された導電性ペーストが固化(金属化)した導体であるが、メッキスルーホールでもよい。第1及び第2層間接続導体55、57は、それぞれ、第3基板のそれぞれの長手方向において対向して配置されている。
 基板3の第2主面62上に、第1層間接続導体55と第2層間接続導体57とを接続する導体パターン53が配置されている、導体パターン53は、例えば、基板3の長手方向に延びる直線形状である。導体パターン53が長手方向において第1及び第2層間接続導体55、57よりも外側に配置されていないので、製造工程もしくは製造後のハンドリング等において、RFIDモジュールと他の物品との接触等が発生する場合に、導体パターン53が削られるのを防止することができる。
 第1ランド19、第2ランド21、第1電極27、補助電極29、及び導体パターン53は、それぞれ導体であり、例えば、銅箔をフォトリソグラフィによってパターニングしたものである。
 RFIDモジュール1内においてLC並列共振回路が構成されており、通信周波数の電波に対してマッチングしているので、通信周波数の電波をコイル素子5が受信するとRFICチップ7に電流が流れる。
 図1及び図2に示すように、コイル素子5は、両端部に第1密巻部5aを有するので、基板3とハンダ付けすることができ、コイル素子5の固着強度を上げることができる。また、コイル素子5は、両端部以外の箇所に第1密巻部5aよりも導線31が疎に巻かれている疎巻部5cを有する。第1密巻部5a及び第2密巻部5bの結合係数Kaは疎巻部5cの結合係数Kbよりも大きいので、第1密巻部5a及び第2密巻部5bよりも疎巻部5cから磁界をコイル素子5の外部に放出しやすくなる。このように、疎巻部5cから磁界が多く放出されるので、コイル素子5のアンテナとしての性能を向上することができる。また、コイル素子5の巻回軸方向において、第1密巻部5aの長さよりも疎巻部5cの長さの方の割合が大きい。また、コイル素子5の巻回軸方向において、第1密巻部5aの長さと第2密巻部5bの長さとの合計よりも疎巻部5cの長さの割合が大きい。このように、疎巻部5cの長さの割合が大きいので、磁界をより多く放出することができる。
 RFIDモジュール1を金属板101に配置した際の金属板101に流れる電流について、図5及び図6を参照して説明する。図5は、RFIDモジュール1を金属板101に置いた際に金属板101に流れる電流Ia、Ibを説明する平面図である。図6は、RFIDモジュール1を金属板101に置いた際に金属板101に流れる電流を説明する縦断面図である。なお、図5において電流の流れを理解しやすくするために、基板3を省略している。
 金属板101を放射素子として用いる場合、RFIDモジュール1のコイル素子5は、金属板101上を流れる電流により発生する磁界と結合する。金属板101上を流れる電流IaとIbとは、RFIDモジュール1のコイル素子5の中心部を境に逆方向に流れる。金属板101上の電流密度は金属板101の端部が高くなるので、金属板101の端部の磁界が強くなり、金属板101の中心部は磁界が弱くなる。コイル素子5の中心部に第2密巻部5bがあっても金属板101との磁界結合には大きく影響しない。
 以上のように、実施形態のRFIDモジュール1は、互いに対向する第1主面61と第2主面62とを有する基板3と、基板3の第1主面61側に配置されるRFICチップ7と、導線31が複数回巻かれたコイル素子5と、を備える。RFICチップ7の第1端子7aは、コイル素子5の一端に電気的に接続され、RFICチップ7の第2端子7bは、コイル素子5の他端と電気的に接続される。コイル素子5は少なくとも1つの疎巻部5cを有し、コイル素子5の両端部は疎巻部5cに比べて導線31間ピッチが狭く巻かれている第1密巻部5aである。
 この構成のRFIDモジュール1によれば、導線31が複数回巻かれたコイル素子5を採用しているので、脚のあるコイル素体を用いるよりもコイル開口径を大きくすることができるので、アンテナ特性を維持しつつ小型化することができる。また、コイル素子5の両端部は疎巻部5cよりも導線31のピッチが狭く巻かれており、疎巻部5cは両端部よりも導線31のピッチが広く巻かれている。したがって、疎に巻かれている部分では磁界がコイル素子5の外部に放出しやすいのでアンテナとして機能し、密に巻かれている両端部は基板3の接続部分として固着強度を上げることができる。
 また、コイル素子5の巻回軸方向において、第1密巻部5aの長さよりも疎巻部5cの長さの方の割合が大きい。疎巻部5cの長さが第1密巻部5aの長さよりも割合が大きいので、RFIDモジュール1のアンテナ特性を向上することができる。
 また、疎巻部5cに比べて導線31間ピッチが狭く巻かれている第2密巻部5bを有する。コイル素子5が第2密巻部5bを有することで、第2密巻部5bは部品実装機に吸着される被吸着部として機能することができる。
 また、コイル素子5の導線31は絶縁膜33により被覆されていてもよい。この場合、コイル素子5のインダクタンス成分を上げることができるので、コイル素子5の長さを短くすることができ、RFIDモジュール1を小型化することができる。
 また、コイル素子5の導線31は絶縁膜33により被覆されていなくてもよい。この場合、基板3にハンダを介して装着する際に、接合部分の絶縁膜33を剥がす工程を省くことができる。
(実施形態2)
 次に、図7及び図8を参照して実施形態2のRFIDモジュール1Aを説明する。図7は、実施形態2のRFIDモジュール1Aの概略を示す縦断面図である。図8は、基板3Aの各基材層を示す平面図である。図8(a)は、基板3Aの第1主面61上の配線電極を示す平面図である。図8(b)は、第2基材層13の第5主面上の配線電極を示す平面図である。図8(c)は、第2基材層13を透視した透視平面図であり、第6主面13b上の配線電極を示す。図8(d)は、第3基材層15を透視した透視平面図であり、第8主面15b上の電極を示す。図8における一点鎖線はスルーホール接続を示している。
 実施形態2における基板3Aは積層基板であり、第1ランド19が実施形態1よりも基板3の長手方向中央側に延びており、基板3内に第1ランド19と容量結合する第2電極47を備える。この点及び以下に説明する点以外の構成については、実施形態2のRFIDモジュール1Aと実施形態1のRFIDモジュール1とは同じであり、共通の構成についての説明は省略する。
 基板3Aは、第1基材層11、第2基材層13、及び第3基材層15を有し、第3基材層15を底の基材として、コイル素子5に向けて第2基材層13が第3基材層15の上に積層され、第1基材層11が第2基材層13の上にさらに積層されている。第1基材層11~第3基材層15は、それぞれ絶縁性であり、例えば、ガラスエポキシ基材やセラミック基材などである。
 第1基材層11の第3主面11aは、基板3の第1主面61に相当する。第1基材層11の第2主面62側の第4主面11bと、第2基材層13の第1主面61側の第5主面13aとが接している。第2基材層13の第2主面62側の第6主面13bと、第3基材層15の第1主面61側の第7主面15aとが接している。第3基材層15の下面である第8主面15bは、第7主面15aと対向しており、基板3の第2主面62に相当する。
 図8(b)に示すように、第2基材層13の上面である第5主面13aには、第1ランド19及び第2ランド21の下方に第2電極47が配置されている。第2電極47は第1ランド19及び第2ランド21と対向しており、第1ランド19及び第2ランド21と第2電極47とで容量C1を発生する。
 図7及び図8(c)に示すように、第2基材層13の下面である第6主面13bには、導体パターン53が配置されている。図8(c)は、第5主面13aを上方から透視した図である。
 基板3において、第1基材層11及び第2基材層13をそれぞれ貫通する第1層間接続導体55A及び第2層間接続導体57Aが形成されている。第1層間接続導体55は、第1ランド19から、第2電極47、導体パターン53まで接続する導電ビアである。第2層間接続導体57は、第1電極27と導体パターン53とを接続する導電ビアである。
 第1及び第2層間接続導体55A、57Aは、例えば、絶縁性の第1基材層11及び第2基材層13に設けられた孔に充填された導電性ペーストが固化(金属化)した導体であるが、メッキスルーホールでもよい。第1及び第2層間接続導体55A、57Aは、それぞれ、第1基材層11及び第2基材層13のそれぞれの長手方向において対向して配置されている。
 コイル素子5はインダクタンスL1を有し、導体パターン53はインダクタンスL2を有する。容量C1は、第1ランド19、第2ランド21、第1基材層11、及び、第2電極47で構成される。また、RFICチップ7は、内部に抵抗Rと容量C2とを有する。容量C1が大きくなるほど、合成容量Cも大きくなって、共振周波数fが小さくなる。通信周波数との共振周波数を小さくしなければいけない場合、第2電極47の面積を大きくすることで対応することができる。
 実施形態2のRFIDモジュール1Aによれば、基板3Aは、第1主面3a側に配置された第1基材層11と第2主面3b側に配置された第2基材層13とを有する。RFIDモジュール1Aは、第1基材層11の第1主面3a側に配置され、RFICチップ7の第1端子7aが接続される第1ランド19と、第1基材層11の第1主面3a側に配置され、RFICチップ7の第2端子7bが接続される第2ランド21と、第1ランド19及び第2ランド21と対向し、第2基材層13の第1主面3a側に配置される第2電極47と、第1基材層11及び第2基材層13をそれぞれ貫通する第1層間接続導体55A及び第2層間接続導体57Aと、第2基材層13の第2主面3b側に配置され、第1層間接続導体55Aと第2層間接続導体57Aとを接続する導体パターン53と、を備える。第2ランド21と、第2電極47と、導体パターン53の一端とが第1層間接続導体55Aを介して接続される。導体パターン53の他端とコイル素子5の他端とが第2層間接続導体57Aを介して接続される。第1ランド19とコイル素子5の一端とが接続される。
 第1ランド19、第2ランド21、第1基材層11、及び、第2電極47で構成される容量C1が発生するので、RFIDモジュール1Aの共振周波数を小さくすることができる。
 本発明は、上記各実施形態のものに限らず、次のように変形実施することができる。
 上記各実施形態において、コイル素子5は第2密巻部5bを有していたがこれに限らない。図9に示すように、第2密巻部5bを有さないコイル素子5Dであってもよい。
 本発明をある程度の詳細さをもって各実施の形態において説明したが、これらの実施の形態の開示内容は構成の細部において変化してしかるべきものであり、各実施の形態における要素の組合せや順序の変化は請求された本発明の範囲および思想を逸脱することなく実現し得るものである。
(実施形態の概要)
 本発明に係る第1の態様のRFIDモジュールは、互いに対向する第1主面と第2主面とを有する基板と、基板の第1主面側に配置されるRFICチップと、導線が複数回巻かれたコイル素子と、を備える。RFICチップの一端は、コイル素子の一端に電気的に接続され、RFICチップの他端は、コイル素子の他端と電気的に接続される。コイル素子は少なくとも1つの疎巻部を有し、コイル素子の両端部は疎巻部に比べて導線間ピッチが狭く巻かれている第1密巻部である。
 この態様のRFIDモジュールにおいて、導線が複数回巻かれたコイル素子を採用しているので、脚のあるコイル素体を用いるよりもコイル開口径を大きくすることができる。これにより、アンテナ特性を維持しつつRFIDモジュールを小型化することができる。コイル素子の両端部は疎巻部よりも導線間ピッチが狭く巻かれている第1密巻部である。疎巻部は第1密巻部よりも導線間ピッチが広く巻かれている。したがって、疎巻部において磁界がコイル素子の外部に放出しやすいのでアンテナとして機能し、第1密巻部である両端部は基板の接続部分として固着強度を上げることができる。
 第2の態様によれば、第1の態様のRFIDモジュールにおいて、コイル素子の巻回軸方向において、第1密巻部の長さよりも疎巻部の長さの方の割合が大きい。コイル素子において疎巻部が第1密巻部よりも長さの割合が大きいので、RFIDモジュールのアンテナ特性を向上することができる。
 第3の態様によれば、第1の態様のRFIDモジュールにおいて、疎巻部に比べて導線間ピッチが狭く巻かれている第2密巻部を有する。これにより、第2密巻部は部品実装機に吸着される被吸着部として機能することができる。
 第4の態様によれば、第3の態様のRFIDモジュールにおいて、コイル素子の巻回軸方向において、第1密巻部の長さと第2密巻部の長さとの合計よりも疎巻部の長さの割合が大きい。コイル素子において疎巻部の長さが第1密巻部及び第2密巻部のそれぞれの長さの合計よりも割合が大きいので、RFIDモジュールのアンテナ特性を向上することができる。
 第5の態様によれば、第1の態様から第4の態様のいずれか1つのRFIDモジュールにおいて、コイル素子の導線は絶縁膜により被覆されている。これにより、コイル素子のインダクタンス成分を上げることができるので、コイル素子の長さを短くすることができ、RFIDモジュールを小型化することができる。
 第6の態様によれば、第1の態様から第4の態様のいずれか1つのRFIDモジュールにおいて、コイル素子の導線は絶縁膜により被覆されていない。これにより、基板にハンダを介して装着する場合、接合部分の絶縁膜を剥がす工程を省くことができる。
 第7の態様によれば、第3の態様または第4の態様のRFIDモジュールにおいて、基板の第1主面側に配置された補助電極を備え、補助電極にハンダを介して第2密巻部が接続される。これにより、コイル素子がたわむのを防止することができる。
 第8の態様によれば、第1の態様から第7の態様のいずれか1つのRFIDモジュールにおいて、基板は、第1主面側に配置された第1基材層と第2主面側に配置された第2基材層を有する。RFIDモジュールは、第1基材層の第1主面側に配置され、RFICチップの一端が接続される第1ランドと、第1基材層の第1主面側に配置され、RFICチップの他端が接続される第2ランドと、第1ランド及び第2ランドと対向し、第2基材層の第1主面側に配置される第2電極と、第1基材層及び第2基材層をそれぞれ貫通する第1及び第2層間接続導体と、第2基材層の第2主面側に配置され、第1層間接続導体と第2層間接続導体とを接続する導体パターンと、を備える。第2ランドと、第2電極と、導体パターンの一端とが第1層間接続導体を介して接続される。導体パターンの他端とコイル素子の他端とが第2層間接続導体を介して接続され、第1ランドとコイル素子の一端とが接続される。第1ランド及び第2ランドと、第2電極との間で容量が発生するので、RFIDモジュールの共振周波数を低くすることができる。
 第9の態様によれば、第8の態様のRFIDモジュールにおいて、基板は、第2基材層の第2主面側が積層される第3基材層をさらに備える。第3基材層によって、第2基材層の第2主面側に配置された導体パターンを保護することができる。
  1、1A RFIDモジュール
  3、3A 基板
  5  コイル素子
  5a 第1密巻部
  5b 第2密巻部
  5c 疎巻部
  7  RFICチップ
  7a 第1端子
  7b 第2端子
  9  樹脂層
 11  第1基材層
 11a 第3主面
 11b 第4主面
 13  第2基材層
 13a 第5主面
 13b 第6主面
 15  第3基材層
 15a 第7主面
 15b 第8主面
 16  第1レジスト層
 17  第2レジスト層
 19  第1ランド
 21  第2ランド
 23  ハンダ
 27  第1電極
 29  補助電極
 31  導線
 33  絶縁膜
 47  第2電極
 53  導体パターン
 55  第1層間接続導体
 57  第2層間接続導体
  61 第1主面
  62 第2主面
101  金属板
 Ia、Ib 電流

Claims (9)

  1.  互いに対向する第1主面と第2主面とを有する基板と、
     前記基板の前記第1主面側に配置されるRFICチップと、
     導線が複数回巻かれたコイル素子と、を備え、
     前記RFICチップの一端は、前記コイル素子の一端に電気的に接続され、
     前記RFICチップの他端は、前記コイル素子の他端と電気的に接続され、
     前記コイル素子は少なくとも1つの疎巻部を有し、
     前記コイル素子の両端部は前記疎巻部に比べて導線間ピッチが狭く巻かれている第1密巻部である、
     RFIDモジュール。
  2.  前記コイル素子の巻回軸方向において、前記第1密巻部の長さよりも前記疎巻部の長さの方の割合が大きい、
     請求項1に記載のRFIDモジュール。
  3.  前記疎巻部に比べて前記導線間ピッチが狭く巻かれている第2密巻部を有する、
     請求項1に記載のRFIDモジュール。
  4.  前記コイル素子の巻回軸方向において、前記第1密巻部の長さと前記第2密巻部の長さとの合計よりも前記疎巻部の長さの割合が大きい、
     請求項3に記載のRFIDモジュール。
  5.  前記コイル素子の前記導線は絶縁膜により被覆されている、
     請求項1から4のいずれか1つに記載のRFIDモジュール。
  6.  前記コイル素子の前記導線は絶縁膜により被覆されていない、
     請求項1から4のいずれか1つに記載のRFIDモジュール。
  7.  前記基板の第1主面側に配置された補助電極を備え、
     前記補助電極にハンダを介して前記第2密巻部が接続される、
     請求項3または4に記載のRFIDモジュール。
  8.  前記基板は、前記第1主面側に配置された第1基材層と前記第2主面側に配置された第2基材層を有し、
     前記RFIDモジュールは、
     前記第1基材層の第1主面側に配置され、前記RFICチップの一端が接続される第1ランドと、
     前記第1基材層の第1主面側に配置され、前記RFICチップの他端が接続される第2ランドと、
     前記第1ランド及び前記第2ランドと対向し、前記第2基材層の第1主面側に配置される第2電極と、
     前記第1基材層及び前記第2基材層をそれぞれ貫通する第1及び第2層間接続導体と、
     前記第2基材層の第2主面側に配置され、前記第1層間接続導体と前記第2層間接続導体とを接続する導体パターンと、を備え、
     前記第2ランドと、前記第2電極と、前記導体パターンの一端とが前記第1層間接続導体を介して接続され、
     前記導体パターンの他端と前記コイル素子の他端とが前記第2層間接続導体を介して接続され、
     前記第1ランドと前記コイル素子の一端とが接続される、
     請求項1から7のいずれか1つに記載のRFIDモジュール。
  9.  前記基板は、前記第2基材層の第2主面側が積層される第3基材層をさらに備える、
     請求項8に記載のRFIDモジュール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007041666A (ja) * 2005-08-01 2007-02-15 Ricoh Co Ltd Rfidタグ及びその製造方法
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