WO2024053528A1 - Sidelink通信装置、制御方法、プログラム、およびSidelink通信システム - Google Patents

Sidelink通信装置、制御方法、プログラム、およびSidelink通信システム Download PDF

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Abstract

複数の通信装置(10A、10B、10C)から送信された、当該通信装置をSidelink装置として検出させるための検出信号を受信する受信手段(105)と、検出信号を受信することで検出された複数の通信装置(10A、10B、10C)の中から、中継装置として接続対象とする対象装置を選択する選択手段(101)と、を有し、受信手段(105)は、複数の通信装置から送信された中継時間パラメータの値を、対象装置との接続が確立する前に受信し、中継時間パラメータは、複数の通信装置のそれぞれが中継装置として機能可能な時間に関連し、選択手段(101)は、複数の通信装置のそれぞれに係る中継時間パラメータの値に基づいて、対象装置を選択する。

Description

Sidelink通信装置、制御方法、プログラム、およびSidelink通信システム
 本開示は、Sidelink通信装置に関する。
 近年、3GPP(登録商標)(3rd Generation Partnership Project)のLTE(Long Term Evolution)や5G(NR;New Radio)の仕様の策定が進められている。この中で、Sidelink通信(以後、Sidelink)と呼ばれる標準仕様が策定されている。この仕様は移動通信網(コアネットワーク)を介さずに、端末(UE;User Equipment)間でPC5と呼ばれるインターフェースを用いて直接無線通信を実現する。
 さらに、3GPPでは中継装置(リレーUE)を介してSidelink通信を中継するSidelinkリレー機能によりSidelinkの通信可能範囲を拡張する仕様の策定が進められている。
 特許文献1では、基地局カバレッジ外の端末(UE)を基地局カバレッジ内に設置された中継装置へSidelink通信を介して接続し、基地局と通信可能とする技術が提案されている。
特開2021-078140号公報
 しかし、一の通信装置が、複数の通信装置のうちから、一の通信装置を中継装置として選択し、当該選択した中継装置にSidelink通信を介して接続し、基地局と通信する場合、複数の通信装置のうちから、適切な1つを中継装置として選択することが難しい。各通信装置が中継装置として機能可能な時間が異なりうるためである。
 本発明は上述の課題の少なくとも1つを鑑みなされたものである。本開示の1つの側面としては、複数の通信装置のうちから、適切な1つを中継装置として選択可能とすることを目的の1つとする。
 そこで本開示の1つの側面としてのSidelink通信装置は、
 複数の通信装置から送信された、当該通信装置をSidelink装置として検出させるための検出信号を受信する受信手段と、
 前記検出信号を受信することで検出された前記複数の通信装置の中から、中継装置として接続対象とする対象装置を選択する選択手段と、
 を有し、
 前記受信手段は、前記複数の通信装置から送信された中継時間パラメータの値を、前記対象装置との接続が確立する前に受信し、
 前記中継時間パラメータは、前記複数の通信装置のそれぞれが中継装置として機能可能な時間に関連し、
 前記選択手段は、前記複数の通信装置のそれぞれに係る前記中継時間パラメータの値に基づいて、前記対象装置を選択する。
 本開示の1つの側面によれば、複数の通信装置のうちから、適切な1つを中継装置として選択することが可能となる。
第1の実施形態に係る通信システムの構成例を示す図である。 通信装置の機能構成例を示すブロック図である。 第1の実施形態におけるディスカバリ応答メッセージのフォーマットの一例を示す図である。 第1の実施形態の端末10におけるディスカバリ処理を示す図である。 第1の実施形態の端末10A、端末10B、端末10Cにおけるディスカバリ応答処理を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る通信システムの動作例を示すシーケンス図である。 バッテリ情報が含まれる場合におけるディスカバリ要求メッセージのフォーマットの一例を示す図である。 第2の実施形態におけるディスカバリ応答メッセージのフォーマットの一例を示す図である。 第2の実施形態の端末10におけるディスカバリ処理を示す図である。 第2の実施形態の端末10A、端末10B、端末10Cにおけるディスカバリ応答処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る通信システムの動作例を示すシーケンス図である。 第3の実施形態におけるディスカバリ応答メッセージのフォーマットの一例を示す図である。 第3の実施形態の端末10におけるディスカバリ処理を示すフローチャートである。 第3の実施形態の端末10A、端末10B、端末10Cにおけるディスカバリ応答処理を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係る通信システムの動作例を示すシーケンス図である。
 以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
 Sidelink通信は、端末のSidelink機能が常にONになっていることを前提としており、消費電力について考慮されていない。このため、バッテリ残量が低いUEに対してもSidelink通信を確立してしまい、長時間のSidelink通信が保証されていない。
 上述の状況下で、Sidelinkリレー機能を具備するUE(User Equipment)がバッテリ駆動である場合、電源が有限であるので使用時間が制約される。そのため、例えばSidelinkリレーを使いたいUE(リモートUE)が長時間の通信を行いたい場合、Sidelinkリレーを提供するUE(リレーUE)のバッテリには長時間駆動できる電力が残されている必要がある。
 リレーUEのバッテリが少ない場合、リレーUEの使用時間が減少するのみならず、リモートUEにとっては、リレーUEのバッテリが無くなると他のリレーUEと通信確立できるまでネットワークと切断されてしまう課題があった。
 以下では、上述した課題を考慮した通信システム等が開示される。
 <第1の実施形態>
 [システムの構成]
 図1は、Sidelink通信システムの構成例を示す図である。
 図1において、リモートUEとしての端末10(Sidelink装置の一例)は、基地局20の通信エリア20Aの範囲外にある。端末10は、Sidelinkリレー通信を実現すべく、接続先となる装置(UE)を検索している。
 図1において、リレーUE(Sidelink装置、対象装置の一例)としての端末10A、端末10Bおよび端末10C(複数の通信装置の一例)は、Sidelinkリレー通信に対応した端末である。これらの端末は、基地局20の通信エリア20Aの範囲内に位置すると同時に、端末10からの検索に応答することができる。本実施形態では、Sidelinkリレー通信に対応した端末としてスマートフォン等を想定しているがこれに限定されるものではない。例えば、タブレット端末やPC等の通信端末や、スマートウォッチやヘッドマウントディスプレイ等のウェアラブル端末、自動車に設置されるカーナビケーション装置などであってもよい。
 また、端末10A、端末10Bおよび端末10Cは、それぞれ、自身の端末が中継装置として機能可能な時間に関連するパラメータ(以下、「中継時間パラメータ」という)を保持している。中継時間パラメータは、例えば、電源の種類(バッテリの使用の有無)、バッテリタイプ、バッテリ残量、バッテリ残量に基づくサービス可能時間などを示す。
 [装置の機能構成]
 続いて、本実施形態による通信装置100の機能構成について説明する。なお、以下で説明する機能ブロックの構成は一例に過ぎない。説明される機能ブロックの一部(場合によっては全部)は、同様の機能を果たす他の機能ブロックと置き換えられてもよいし、一部の機能ブロックが省略されてもよいし、さらなる機能ブロックが追加されてもよい。また、以下の説明で示される1つの機能ブロックが複数の機能ブロックに分割されてもよいし、複数の機能ブロックが1つの機能ブロックに統合されてもよい。
 図2は、通信装置の機能構成例を示すブロック図である。
 端末10、端末10A、端末10Bおよび端末10Cのそれぞれにより構成される通信装置100は、図2に示す構成を備える。すなわち、通信装置100は、制御部101(選択手段の一例)と、記憶部102と、メッセージ生成部103と、メッセージ解析処理部104と、通信部105(送信手段、受信手段の一例)と、を備える。
 制御部101は、通信装置100の動作を制御する。制御部101は、例えば、CPUやMPU等の1以上のプロセッサにより構成され、記憶部102であるRAMに展開されたコンピュータプログラムを実行することにより通信装置の全体を制御する。なお、後述するフローチャートで説明する端末10が行う受信制御や送信制御は、制御部101のCPUやMPU等のプロセッサと通信部105等のハードウェアとが協働して実現する。
 記憶部102は、制御部101が制御に使う制御プログラム、その他の情報や通信に関わる情報を保存するRAMや不揮発性の記憶領域である。不揮発性の記憶領域に記憶された制御プログラムはRAMに展開され、制御部101を構成するプロセッサにより実行される。このように、制御部101及び記憶部102は、所謂コンピュータとして機能する。
 メッセージ生成部103は、UE検出のために送信されるディスカバリメッセージ、その他のメッセージを生成する。
 メッセージ解析処理部104は、他の通信装置から受信した、ディスカバリメッセージ、その他のメッセージを解析する。なお、生成部103や解析処理部104に相当する機能は、制御部101によって実現されるソフトウェアモジュールとして実現するようにしてもよい。
 通信部105は、3GPP規格に準拠する基地局20(図1)とのLTE、5G等のセルラー網通信を行う。また、通信部105は、Sidelink通信をサポートする他の通信端末との間でSidelink通信により情報を送受信する。通信部105は、メッセージ生成部203で生成したメッセージの送信処理や、他の端末(UE)からのメッセージの受信処理を行う。
 以上説明した通り、通信装置100の動作は、制御部101が記憶部102に記憶されている制御プログラムを実行し、情報の演算および加工並びに各ハードウェアの制御を実行することにより実現されうる。
 [処理例]
 図3は、ディスカバリ応答メッセージのフォーマットの一例を示す図である。
 図3において、「Destination Layer-2 ID」には、情報の宛先を示すLayer-2 IDが格納される。「Source Layer-2 ID」には、情報の送信元を示すLayer-2 IDが格納される。「Type of Discovery Message」には、このメッセージの型を示す情報が格納される。「Discover Info」には、ディスカバリ応答メッセージ送信元UEの識別情報が格納される。「Relay Service Code (RSC)」には、ディスカバリ応答メッセージ送信元UEが提供する接続サービスの識別情報が格納される。
 図3において、「給電Flg(フラグ)」には、自端末が電源から給電を受けているか否かの情報が格納される。すなわち、「給電Flg」には、自端末が他の電源から給電を受けている場合には「ON」が格納され、自端末のバッテリで駆動している場合には「OFF」が格納される。また、図3において、「バッテリ残量」には、自端末のバッテリの残量が格納される。本実施形態において、「給電Flg(フラグ)」および「バッテリ残量」は、中継時間パラメータに相当する。
 図4は、端末10におけるディスカバリ処理を示す図である。
 図4のステップS102では、端末10により構成される通信装置100(図2)の制御部101は、メッセージ生成部103を起動してディスカバリ要求メッセージを生成し、通信部105よりブロードキャスト送信する。ディスカバリ要求メッセージとしてのディスカバリ信号は、Solic iation Messageであってもよい。すなわち、ディスカバリ信号は、5G ProSe direct discovery乃至5G ProSe UE-to-Network Relay DiscoveryのためのSolic iation Messageであってもよい。なお、ProSeは、(Proximity based Services)の略である。
 ステップS104では、制御部101は、通信部105により、他の端末から送信される検出信号としてのディスカバリ応答メッセージを待ち受け、ディスカバリ応答メッセージが受信されれば処理をステップS106へ進める。ディスカバリ応答メッセージとしてのディスカバリ応答信号は、上記のSoliciation MessageのResponse Messageであってもよい。
 ステップS106では、制御部101は、ステップS104で受信されたことが確認されたディスカバリ応答メッセージを記憶部102に保存する。
 ステップS108では、制御部101は、ディスカバリ要求メッセージを送信してから所定時間経過したか否か判断し、判断が肯定されれば処理をステップS110へ進め、判断が否定されれば処理をステップS104へ進める。
 ステップS110では、制御部101は、メッセージ解析処理部204を起動して、ステップS106で保存されたディスカバリ応答メッセージの内容を解析する。また、制御部101は、メッセージ解析処理部104により、ステップS106で保存されたディスカバリ応答メッセージの中に、「給電Flg」(図3)に「ON」が格納されたディスカバリ応答メッセージが存在するか否か判断する。制御部101は、判断が肯定されれば処理をステップS112へ進め、判断が否定されればステップS114へ進める。
 ステップS112では、制御部101は、「給電Flg」に「ON」が格納されたディスカバリ応答メッセージを返信した端末(UE)の中から接続先を選択する。また、制御部101は、選択された端末(UE)との間でSidelink接続を開始し、処理を終了する。これにより、端末10と選択された端末(UE)との間でSidelink接続との間の通信が確立する。すなわち、選択された端末(UE)を中継装置とする通信が可能となる。
 ステップS114では、メッセージ解析処理部204により、受信したディスカバリ応答メッセージ中の「バッテリ残量」(図3)を確認し、バッテリ残量が最も大きい端末(UE)を接続先として選択する。ここで、バッテリの残量が閾値以上の端末を接続先として選択してもよい。さらに、制御部101は、選択された端末(UE)との間でSidelink接続を開始し、処理を終了する。これにより、端末10と選択された端末(UE)との間でSidelink接続との間の通信が確立する。すなわち、選択された端末(UE)を中継装置とする通信が可能となる。
 図5は、端末10A、端末10B、端末10Cにおけるディスカバリ応答処理を示すフローチャートである。図5のステップS202では、端末10A、端末10B、端末10Cにより構成される通信装置100の制御部101は、通信部105により、ディスカバリ要求メッセージを待ち受ける。制御部101は、ディスカバリ要求メッセージが受信されれば、処理をステップS204へ進める。
 ステップS204では、制御部101は、メッセージ生成部103を起動して、ディスカバリ応答メッセージ(図3)を生成する。ここでは、メッセージ生成部103は、自端末のバッテリ状態を確認し、ディスカバリ応答メッセージの「給電Flg」と「バッテリ残量」に、対応するパラメータを格納する。
 ステップS206では、制御部101は、通信部105により、ステップS204で生成されたディスカバリ応答メッセージをディスカバリ要求メッセージの送信元(UE)へ送信して処理を終了する。
 図6は、本実施形態に係る通信システムの動作例を示すシーケンス図である。図6におけるステップ番号は、図4および図5に示す処理に対応している。
 図6の例では、端末10Aは、自身のバッテリではなく他の電源から給電を受けている。また、端末10Bと端末10Cは自身のバッテリで駆動されており、それぞれのバッテリ残量は、それぞれ100mAh、10mAhである。
 図6に示すように、端末10は、メッセージ生成部103にてディスカバリ要求メッセージを生成し、ブロードキャスト送信する(ステップS102)。
 端末10Aは、端末10からのディスカバリ要求メッセージを受信すると(ステップS202;YES)、ディスカバリ応答メッセージを生成して(ステップS204)、端末10へ返信する(ステップS206)。ここで、端末10Aは、他の電源から給電を受けていることから、ディスカバリ応答メッセージの「給電Flg」には、「ON」がセットされている。
 同様に、端末10Bは、端末10からのディスカバリ要求メッセージを受信すると(ステップS202;YES)、ディスカバリ応答メッセージを生成して(ステップS204)、端末10へ返信する(ステップS206)。ここで、端末10Aは、自身のバッテリで動作していることから、ディスカバリ応答メッセージの「給電Flg」には、「OFF」がセットされている。また、ディスカバリ応答メッセージの「バッテリ残量」には、「100mAh」がセットされている。
 同様に、端末10Cは、端末10からのディスカバリ要求メッセージを受信すると(ステップS202;YES)、ディスカバリ応答メッセージを生成して(ステップS204)、端末10へ返信する(ステップS206)。ここで、端末10Aは、自身のバッテリで動作していることから、ディスカバリ応答メッセージの「給電Flg」には、「OFF」がセットされている。また、ディスカバリ応答メッセージの「バッテリ残量」には、「10mAh」がセットされている。
 次に、端末10は、受信されたディスカバリ応答メッセージの「給電Flg」および「バッテリ残量」に基いて、接続先UEとして端末10Aを選択し、端末10AとSidelink接続する(ステップS112)。
 なお、仮に、端末10Aが、端末10Bおよび端末10Cと同様、自身のバッテリで駆動されている場合には、図4に示すように、端末10は、ディスカバリ応答メッセージにおける「バッテリ残量」が最も大きい端末を選択する。そして、端末10は、選択された端末とSidelink接続する(ステップS114)。あるいは、端末10は、ディスカバリ応答メッセージにおける「バッテリ残量」に基づいて、バッテリの残量が閾値以上の端末のうちの1つを、端末とSidelink接続してもよい。この場合、バッテリの残量が閾値以上の端末が複数ある場合に、「バッテリ残量」が最も大きい端末が選択されてもよいし、他の因子との組み合わせに基づいて、「バッテリ残量」が最も大きい端末以外の端末が選択されてもよい。
 以上のように、端末10は、中継時間パラメータに基づいてSidelink機能を長時間提供可能なUEを選択して、そのUEに接続することが可能になる。
 なお、上述の説明では、ディスカバリ応答メッセージに、常に中継時間パラメータを格納したが、ディスカバリ要求メッセージにバッテリ情報(中継時間パラメータの返信を要求する情報)を含めて送信してもよい。
 図7は、バッテリ情報が含まれる場合におけるディスカバリ要求メッセージのフォーマットの一例を示す図である。
 図7において、「Destination Layer-2 ID」には、情報の宛先を示すLayer-2 IDが格納される。「Source Layer-2 ID」には、情報の送信元を示すLayer-2 IDが格納される。「Type of Discovery Message」には、このメッセージの型を示す情報が格納される。「Discoverer Info」には、ディスカバリ要求メッセージ送信元UEの識別情報が格納される。「Relay Service Code(RSC)」には、ディスカバリ応答メッセージ送信元UEが提供する接続サービスの識別情報が格納される。「Target Info」には、ディスカバリ対象のUEの識別情報が格納される。「Target Infoは」ディスカバリ対象UEが特定済みの場合に格納してもよい。中継時間パラメータの返信を要求する場合、「バッテリ情報」には、「ON」が格納される。
 ディスカバリ要求メッセージに「バッテリ情報」が含まれる場合、図4のステップS102では、メッセージ生成部103により、図7に示すディスカバリ要求メッセージが生成されて通信部105よりブロードキャスト送信される。
 また、図5のステップS204では、メッセージ生成部103は、ディスカバリ要求メッセージ中にバッテリ情報が含まれていた場合にのみ、ディスカバリ応答メッセージに中継時間パラメータを格納してもよい。
 これにより、例えば、緊急時には、ディスカバリ応答メッセージに含まれる中継時間パラメータに基づいて接続先UEを選択することができる。このように、緊急性の有無などの状況に応じた柔軟な運用を行うことが可能となる。
 なお、本実施形態では、ディスカバリ要求メッセージに応答して、ディスカバリ応答メッセージを返信する場合(TR23.752 6.19.1.1における「Model B」)について説明している。しかし、リレーUEがディスカバリ要求を受けることなく、一方的にディスカバリ信号を送信する場合(TR23.752 6.19.1.1における「Model A」)にも、同様の処理を適用できる。後者の場合、ディスカバリ信号に中継時間パラメータを含ませることができ、端末10は、ディスカバリ信号に含まれる中継時間パラメータに基づいて、中継装置として使用する端末を選択できる。この処理により接続対象となる端末を決定することができる。後述する第2、第3の実施形態においても同様である。ディスカバリ要求メッセージは、ディスカバリ要求信号の一例である。
 <第2の実施形態>
 第1の実施形態では、ディスカバリ応答メッセージに格納される「給電Flg」および「バッテリ残量」から、より長時間接続可能なリレーUEを選択して接続する例を説明した。第2の実施形態では、ディスカバリ応答メッセージに格納される「サービス可能時間」から、より長時間接続可能なリレーUEを選択して接続する例を説明する。
 第2の実施形態におけるシステム構成(図1)、および通信装置100の機能構成(図2)は第1の実施形態と同様である。以下、第1の実施形態と相違する点について説明する。
 [処理例]
 図8は、第2の実施形態におけるディスカバリ応答メッセージのフォーマットの一例を示す図である。
 図8において、「Destination Layer-2 ID」には、情報の宛先を示すLayer-2 IDが格納される。「Source Layer-2 ID」には、情報の送信元を示すLayer-2 IDが格納される。「Type of Discovery Message」には、このメッセージの型を示す情報が格納される。「Discover Info」には、ディスカバリ応答メッセージ送信元UEの識別情報が格納される。「Relay Service Code (RSC)」には、ディスカバリ応答メッセージ送信元UEが提供する接続サービスの識別情報が格納される。
 図8において、中継時間パラメータとしての「サービス可能時間」には、リレーUEとしての自端末が具備するSidelinkリレー機能の提供可能時間が格納される。Sidelinkリレー機能の提供可能時間に制限が無い場合、サービス可能時間には「0」が格納される。また、Sidelinkリレー機能の提供可能時間に制限がある場合、その提供可能時間が、例えば、分単位の時間として格納される。
 図9は、端末10におけるディスカバリ処理を示す図である。
 図9のステップS102では、端末10により構成される通信装置100(図2)の制御部101は、メッセージ生成部103を起動してディスカバリ要求メッセージを生成し、通信部105よりブロードキャスト送信する。
 ステップS104では、制御部101は、通信部105により、他の端末から送信されるディスカバリ応答メッセージを待ち受け、ディスカバリ応答メッセージが受信されれば処理をステップS106へ進める。
 ステップS106では、制御部101は、ステップS104で受信されたことが確認されたディスカバリ応答メッセージを記憶部102に保存する。
 ステップS108では、制御部101は、ディスカバリ要求メッセージを送信してから所定時間経過したか否か判断し、判断が肯定されれば処理をステップS120へ進め、判断が否定されれば処理をステップS104に進める。
 ステップS120では、制御部101は、メッセージ解析処理部204を起動する。また、制御部101は、ステップS106で保存されたディスカバリ応答メッセージの内容を解析する。また、制御部101は、その解析結果に基づき、ステップS106で保存されたディスカバリ応答メッセージの中に、「サービス可能時間」に「0」が格納されたディスカバリ応答メッセージが存在するか否か判断する。制御部101は、判断が肯定されれば処理をステップS122へ進め、判断が否定されればステップS124へ進める。
 ステップS122では、制御部101は、「サービス可能時間」に「0」が格納されたディスカバリ応答メッセージを返信した端末(UE)の中から接続先を選択する。また、制御部101は、選択された端末(UE)との間でSidelink接続を開始し、処理を終了する。
 ステップS124では、メッセージ解析処理部204により、ステップS106で保存されたディスカバリ応答メッセージの「サービス可能時間」を確認し、「サービス可能時間」が最も長い端末(UE)を接続先として選択する。さらに、制御部101は、選択された接続先との間でSidelink接続を開始し、処理を終了する。
 図10は、端末10A、端末10B、端末10Cにおけるディスカバリ応答処理を示すフローチャートである。
 図5のステップS202では、端末10A、端末10B、端末10Cにより構成される通信装置100の制御部101は、通信部105により、ディスカバリ要求メッセージを待ち受ける。制御部101は、ディスカバリ要求メッセージが受信されれば、処理をステップS210へ進める。
 ステップS210では、制御部101は、自端末の電源が外部電源であるか否か判断し、判断が肯定されれば処理をステップS220へ進め、判断が否定されれば処理をステップS212へ進める。なお、ステップS210の判断が否定される場合、自端末の電源は、自端末のバッテリである。
 ステップS212では、制御部101は、自端末と基地局20との間の距離を元に、基地局20への送信電波強度を算出する。ここで、記憶部102には、基地局20の位置情報(座標)が格納されている。また、自端末の位置情報(座標)は、自端末に備えるGPSなどにより取得できる。ステップS212では、制御部101は、基地局20の座標と、自端末の位置情報(座標)に基づいて、自端末と基地局20との間の距離を算出し、算出された距離に基づいて送信電波強度を算出する。
 ステップS214では、制御部101は、ディスカバリ要求送信元UE(リモートUE)との距離を元に、リモートUE間の送信電波強度を算出する。例えば、リモートUEとしての端末10は、ディスカバリ要求においてリモートUEの座標を送信することしてもよい。この場合、制御部101は、リモートUEの座標に基づいて、リモートUE間の送信電波強度を算出してもよい。
 ステップS216では、制御部101は、自端末におけるバッテリ残量を取得する。また、制御部101は、ステップS212で算出された送信電波強度と、ステップS214で算出された送信電波強度と、取得されたバッテリ残量とに基づいて、「サービス可能時間」を算出する。「サービス可能時間」は、自端末がリレーUE(中継装置)として継続的に機能可能な時間に対応する。
 ステップS218では、制御部101は、メッセージ生成部103によりディスカバリ応答メッセージを生成する。このディスカバリ応答メッセージには、ステップS216で算出された「サービス可能時間」が格納される。
 一方、ステップS220では、制御部101は、メッセージ生成部103によりディスカバリ応答メッセージを生成する。このディスカバリ応答メッセージの「サービス可能時間」には、「0」が格納される。
 ステップS222では、ステップS218またはステップS220で生成されたディスカバリ応答メッセージをディスカバリ要求メッセージの送信元のUEへ送信して処理を終了する。
 上記のステップS212~S216では、送信電波強度に基づいて「サービス可能時間」を算出したが、リレーUEが中継機能を使用するにあたり必要な時間あたりの使用電力に基づいて、「サービス可能時間」を算出してもよい。
 すなわち、ステップS212では、制御部101は、リレーUEが利用中の全機能の時間あたりの使用電力を算出し、ステップS214では、制御部101は、Sidelinkリレーに必要な時間あたりの使用電力を算出してもよい。この場合、ステップ216では、制御部101は、ステップS212とステップS214で算出した時間あたりの使用電力と、バッテリ残量とに基づいて、「サービス可能時間」を算出することができる。
 図11は、本実施形態に係る通信システムの動作例を示すシーケンス図である。図11におけるステップ番号は、図9および図10に示す処理に対応している。
 図11の例では、端末10Aは、自身のバッテリではなく他の電源から給電を受けており、「サービス可能時間」に制限がない。また、端末10Bと端末10Cは自身のバッテリで駆動されており、ステップS212~S216で算出される「サービス可能時間」は、それぞれ20分間、30分間である。
 図11に示すように、端末10は、メッセージ生成部103にてディスカバリ要求メッセージを生成し、ブロードキャスト送信する(ステップS102)。
 端末10Aは、端末10からのディスカバリ要求メッセージを受信すると(ステップS202;YES)、ディスカバリ応答メッセージを生成して(ステップS220)、端末10へ返信する(ステップS222)。ここで、端末10Aは、他の電源から給電を受けておりサービス可能時間に制限がないので、ディスカバリ応答メッセージ中のサービス可能時間に「0」がセットされる(ステップS220)。
 同様に、端末10Bは、端末10からのディスカバリ要求メッセージを受信すると(ステップS202;YES)、ディスカバリ応答メッセージを生成して(ステップS218)、端末10へ返信する(ステップS222)。ここで、端末10Bは、自身のバッテリで動作していることから、ディスカバリ応答メッセージ中のサービス可能時間が、算出結果である「20分」にセットされる(ステップS218)。
 同様に、端末10Cは、端末10からのディスカバリ要求メッセージを受信すると(ステップS202;YES)、ディスカバリ応答メッセージを生成して(ステップS218)、端末10へ返信する(ステップS222)。ここで、端末10Cは、自身のバッテリで動作していることから、ディスカバリ応答メッセージ中のサービス可能時間が、算出結果である「30分」にセットされる(ステップS218)。
 次に、端末10は、受信されたディスカバリ応答メッセージの「サービス可能時間」に基いて、接続先UEとして端末10Aを選択し、端末10AとSidelink接続する(ステップS122)。
 なお、仮に、端末10Aが、端末10Bおよび端末10Cと同様、自身のバッテリで駆動されている場合には、図9に示すように、端末10は、ディスカバリ応答メッセージにおける「サービス可能時間」が最も長い端末を選択する。そして、端末10は、選択した端末とSidelink接続する。(ステップS124)。
 以上のように、端末10は、中継時間パラメータに基づいてSidelink機能を長時間提供可能なUEを選択して、そのUEに接続することが可能になる。
 <第3の実施形態>
 第3の実施形態では、ディスカバリ応答メッセージに格納される「電源タイプ」および「残電力」から、より長時間接続可能なリレーUEを選択して接続する例を説明する。
 第3の実施形態におけるシステム構成(図1)、および通信装置100の機能構成(図2)は第1の実施形態と同様である。以下、第1の実施形態と相違する点について説明する。
 [処理例]
 図12は、第3の実施形態におけるディスカバリ応答メッセージのフォーマットの一例を示す図である。
 図12において、「Destination Layer-2 ID」には、情報の宛先を示すLayer-2 IDが格納される。「Source Layer-2 ID」には、情報の送信元を示すLayer-2 IDが格納される。「Type of Discovery Message」には、このメッセージの型を示す情報が格納される。
 「Discover Info」には、ディスカバリ応答メッセージ送信元UEの識別情報が格納される。「Relay Service Code (RSC)」には、ディスカバリ応答メッセージ送信元UEが提供する接続サービスの識別情報が格納される。
 図12において、「電源タイプ」には、端末の給電元となる電源の種類が格納される。設定できるバッテリの種類は「商用電源」「UPS(無停電電源装置)」「二次電池」「一次電池」である。また、「残電力」には、バッテリの残量が格納される。電源タイプが「商用電源」「UPS」の場合は、残電力には「0」が格納される。本実施形態において、「電源タイプ」および「残電力」は、中継時間パラメータに相当する。
 図13は、端末10におけるディスカバリ処理を示す図である。
 図13のステップS102では、端末10により構成される通信装置100(図2)の制御部101は、メッセージ生成部103を起動してディスカバリ要求メッセージを生成し、通信部105よりブロードキャスト送信する。
 ステップS104では、制御部101は、通信部105により、他の端末から送信されるディスカバリ応答メッセージを待ち受け、ディスカバリ応答メッセージが受信されれば処理をステップS106へ進める。
 ステップS106では、制御部101は、ステップS104で受信されたことが確認されたディスカバリ応答メッセージを記憶部102に保存する。
 ステップS108では、制御部101は、ディスカバリ要求メッセージを送信してから所定時間経過したか否か判断し、判断が肯定されれば処理をステップS130へ進め、判断が否定されれば処理をステップS104に進める。
 ステップS130では、制御部101は、メッセージ解析処理部204を起動し、ステップS106で保存されたディスカバリ応答メッセージ中に、「電源タイプ」に「UPS」が格納されたディスカバリ応答メッセージが存在するか否か判断する。制御部101は、判断が肯定されれば処理をステップS132へ進め、判断が否定されればステップS134へ進める。
 ステップS132では、制御部101は、「電源タイプ」に「UPS」が格納されたディスカバリ応答メッセージを返信した端末(UE)の中から接続先を選択する。また、制御部101は、選択された端末(UE)との間でSidelink接続を開始し、処理を終了する。
 ステップS134では、制御部101は、自端末(端末10)にgNBとの接続が確保されている間に、gNBから災害通知が報知されていたか否か判断する。制御部101は、判断が肯定されれば処理をステップS136へ進め、判断が否定されれば処理をステップS138へ進める。
 ステップS136では、制御部101は、メッセージ解析処理部204により、ステップS106で保存されたディスカバリ応答メッセージ中に、「電源タイプ」に「二次電池」または「一次電池」が格納されているものがあるか否か判断する。制御部101は、判断が肯定されれば処理をステップS140へ進め、判断が否定されれば処理をステップS142へ進める。
 ステップS140では、制御部101は、メッセージ解析処理部204により、ステップS106で保存されたディスカバリ応答メッセージの「残電力」を確認し、「残電力」が最も大きいUEを接続先UEとして選択する。制御部101は、選択された接続先UEとの間でSidelink接続を開始し、処理を終了する。
 ステップS142では、制御部101は、電源タイプに「商用電源」が格納されたディスカバリ応答メッセージを返信した端末(UE)の中から接続先を選択する。また、制御部101は、選択された端末(UE)との間でSidelink接続を開始し、処理を終了する。
 ステップS138では、制御部101は、メッセージ解析処理部204により、ステップS106で保存されたディスカバリ応答メッセージ中に、「電源タイプ」に「商用電源」が格納されているものがあるか否か判断する。制御部101は、判断が肯定されれば処理をステップS144へ進め、判断が否定されれば処理をステップS146へ進める。
 ステップS144では、制御部101は、電源タイプに「商用電源」が格納されたディスカバリ応答メッセージを返信した端末(UE)の中から接続先を選択する。また、制御部101は、選択された端末(UE)との間でSidelink接続を開始し、処理を終了する。
 ステップS146では、制御部101は、メッセージ解析処理部204により、ステップS106で保存されたディスカバリ応答メッセージの「残電力」を確認し、「残電力」が最も大きいUEを接続先UEとして選択する。制御部101は、選択された接続先UEとの間でSidelink接続を開始し、処理を終了する。
 図14は、端末10A、端末10B、端末10Cにおけるディスカバリ応答処理を示すフローチャートである。
 図14のステップS202では、端末10A、端末10B、端末10Cにより構成される通信装置100の制御部101は、通信部105により、ディスカバリ要求メッセージを待ち受ける。制御部101は、ディスカバリ要求メッセージが受信されれば、処理をステップS230へ進める。
 ステップS230では、制御部101は、メッセージ生成部103を起動して、ディスカバリ応答メッセージ(図3)を生成する。ここでは、制御部101は、自端末の電源状態を確認し、ディスカバリ応答メッセージに、「電源タイプ」と、「残電力」に対応する情報を格納する。
 ステップS232では、制御部101は、通信部105により、ステップS230で生成されたディスカバリ応答メッセージをディスカバリ要求メッセージの送信元(UE)へ送信して処理を終了する。
 図15は、本実施形態に係る通信システムの動作例を示すシーケンス図である。図15におけるステップ番号は、図13および図14に示す処理に対応している。
 図15の例では、端末10Aは、UPSから給電を受けている。また、端末10Bは、商用電源から給電を受けており、端末10Cは、自身の二次電池で動作している。端末10Cのバッテリ残量は100mAhである。
 図15に示すように、端末10は、メッセージ生成部103にてディスカバリ要求メッセージを生成し、ブロードキャスト送信する(ステップS102)。
 端末10Aは、端末10からのディスカバリ要求メッセージを受信すると(ステップS202;YES)、ディスカバリ応答メッセージを生成して(ステップS230)、端末10へ返信する(ステップS232)。ここで、端末10Aは、UPSから給電を受けていることから、ディスカバリ応答メッセージの「電源タイプ」に「UPS」が、「残電力」に「0」が、それぞれセットされる。
 同様に、端末10Bは、端末10からのディスカバリ要求メッセージを受信すると(ステップS202;YES)、ディスカバリ応答メッセージを生成して(ステップS230)、端末10へ返信する(ステップS232)。ここで、端末10Bは、商用電源から給電を受けていることから、ディスカバリ応答メッセージの「電源タイプ」に「商用電源」が、「残電力」に「0」が、それぞれセットされる。
 同様に、端末10Cは、端末10からのディスカバリ要求メッセージを受信すると(ステップS202;YES)、ディスカバリ応答メッセージを生成して(ステップS230)、端末10へ返信する(ステップS232)。ここで、端末10Cは、二次電池で動作し、そのバッテリ残量は100mAhであることから、ディスカバリ応答メッセージの「電源タイプ」に「二次電池」が、「残電力」に「100mAh」が、それぞれセットされる。
 次に、端末10は、受信されたディスカバリ応答メッセージの電源タイプ(「UPS」)に基いて、接続先UEとして端末10Aを選択し、端末10AとSidelink接続する(ステップS132)。
 このように、端末10は、中継時間パラメータに基づいてSidelink機能を長時間提供可能なUEを選択して接続することが可能になる。
 なお、上記のように、図13のステップS134において、端末10においてgNB切断前に災害通知があったかどうか判断をしている。これは災害時に端末10の接続先である端末のgNBが停電により接続不能となり、カバレッジ外となった状況でリレーUEとなる端末を検索したい場合を考慮している。例えば、災害が発生している場合、商用電源から電源供給を受けているリレーUEを選択してしまうと、停電によりリレーUEとの接続も切れてしまう可能性がある。これに対し、第3の実施形態では、災害発生時にはUPSまたはバッテリ駆動のUEを選択することにより、このような事態を回避できる。これにより、災害の発生時にも対応可能となり、状況に応じた柔軟な運用を行うことが可能となる。
 上記第1~第3の実施形態では、中継時間パラメータとして、電源に関連するパラメータを例示している。しかし、中継時間パラメータは、電源に関連するものに限定されない。
 例えば、中継装置として機能しうる通信装置の位置や速度から推定される、中継装置として機能可能な時間であってもよい。この場合、当該通信装置と基地局20との間での通信が維持されるであろう時間を中継時間パラメータにより示してもよい。
 また、中継装置として機能させることの可否を、当該通信装置の側に委ねてもよい。この場合、中継装置として機能させることが許可されていない通信装置については、中継時間パラメータによりその旨が示されてもよく、当該通信装置において、受信されたディスカバリ要求メッセージを無視してもよい。
 また、中継装置として機能させることが許容されている時間等が定められる場合には、当該時間等を中継時間パラメータにより示すようにしてもよい。
 中継装置として機能させることが許可される条件に、ディスカバリ要求メッセージに示される緊急性や提供されるサービスの種類(中継の目的)を反映させてもよい。例えば、緊急性の高い特別な通信については、多くの端末(リレーUE)を中継装置として機能させることにより、より確実に接続状態を確保することができる。
 上記第1~第3の実施形態では、中継時間パラメータをディスカバリ応答メッセージに含ませる例を示している。しかし、中継装置として機能可能な端末からディスカバリ要求メッセージの送信元に対し、ディスカバリ応答メッセージとは別のメッセージ(パラメータ通知信号)により中継時間パラメータを通知してもよい。この場合、パラメータ通知信号を要求するディスカバリ要求メッセージの送信元からの要求信号に応答して、中継装置として機能可能な端末からパラメータ通知信号を返信してもよい。
 更に、本実施形態では「残電力」や中継が可能な「時間」等の「中継時間パラメータ」が最も大きいUEを接続先UEとして選択する場合を例示したがこれに限定されるものではない。例えば、探索で見つかったSidelink機能をサポートするUEの一覧画面を端末10が備えるタッチパネルなどの表示部に表示し、当該タッチパネルを介してユーザに接続先UEを選択させるように構成することもできる。この場合、制御部は、タッチパネル上にUEの識別情報を示す表示アイテム(例えば、Layer-2 IDを示すラベル)に「残電力」や「中継時間パラメータ」を示す表示アイテムを対応付けた接続先リストを表示すればよい。なお、「残電力」や「中継時間パラメータ」を示す表示アイテムに代えて残電力や中継可能時間の数段階のレベルで表すインジケータアイコン等の表示アイテムを表示するよう構成することもできる。上述のように接続先リストを表示する場合、制御部101は、タッチパネルに対するユーザ操作に基づき接続先UEを決定する。
 このように、Sidelink機能をサポートするUEを選択する操作を受け付ける際に、「残電力」や中継が可能な「時間」等の「中継時間パラメータ」をユーザに提示することで、ユーザによる接続先の選択操作をアシストすることができるようになる。
 以上のように、第1~第3の実施形態によれば、中継時間パラメータに基づいて、リレーUEとして使用される端末が選択されるので、各端末が中継装置として機能可能な時間を、選択結果に反映させることができる。したがって、安定したSidelink通信を確保できる。
 例えば、バッテリ残量が少ない端末(UE)に対してSidelink通信が確立してしまい、長時間のSidelink通信が保証されないという不都合を回避できる。また、バッテリ残量が少ない端末(UE)が選択された結果、通信の途中でネットワークと切断されてしまい、他のリレーUEと通信確立できるまで時間を要するという問題を回避できる。
 <他の実施形態>
 上述の実施形態では、Sidelink operations for 5G New Radio (NR)におけるデバイスディスカバリを想定していたが、これに限定されるものではない。本質的には、Sidelink operations for 5G NRの後継の仕様であって、UE間の直接無線通信を想定するすべての後継規格に適用可能である。
 また、本開示は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給する。そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
 発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
 本発明は上記実施の形態に制限されるものではなく、本発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、本発明の範囲を公にするために、以下の請求項を添付する。
 本願は、2022年9月8日提出の日本国特許出願特願2022-142811を基礎として優先権を主張するものであり、その記載内容の全てを、ここに援用する。
 10 端末(第2通信装置)
 10A 端末(第1通信装置)
 10B 端末(第1通信装置)
 10C 端末(第1通信装置)
 20 基地局
 100 通信装置
 101 制御部(選択手段)
 102 記憶部
 103 メッセージ生成部
 104 メッセージ解析処理部
 105 通信部(送信手段)

Claims (19)

  1.  複数の通信装置から送信された、当該通信装置をSidelink装置として検出させるための検出信号を受信する受信手段と、
     前記検出信号を受信することで検出された前記複数の通信装置の中から、中継装置として接続対象とする対象装置を選択する選択手段と、
     を有し、
     前記受信手段は、前記複数の通信装置から送信された中継時間パラメータの値を、前記対象装置との接続が確立する前に受信し、
     前記中継時間パラメータは、前記複数の通信装置のそれぞれが中継装置として機能可能な時間に関連し、
     前記選択手段は、前記複数の通信装置のそれぞれに係る前記中継時間パラメータの値に基づいて、前記対象装置を選択することを特徴とするSidelink通信装置。
  2.  前記中継時間パラメータの値は、前記検出信号に含まれることを特徴とする請求項1に記載のSidelink通信装置。
  3.  ディスカバリ要求信号を外部に送信する送信手段をさらに有し、
     前記検出信号は、前記送信手段によって送信されたディスカバリ要求信号に応答するディスカバリ応答信号であることを特徴とする請求項1又は2に記載のSidelink通信装置。
  4.  前記送信手段が送信する前記ディスカバリ要求信号は、5G ProSe direct discoveryのSolic iation Messageであることを特徴とする請求項3に記載のSidelink通信装置。
  5.  前記中継時間パラメータの値は、前記検出信号とは別のパラメータ通知信号に含まれて送信されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のSidelink通信装置。
  6.  前記中継時間パラメータは、前記複数の通信装置が自身のバッテリ以外の電源からの給電を受けているか否かを示し、
     前記選択手段は、前記複数の通信装置のうちの、自身のバッテリ以外の電源からの給電を受けている通信装置を、前記対象装置として選択することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のSidelink通信装置。
  7.  前記中継時間パラメータは、前記対象装置の電源であるバッテリの残量を示し、
     前記選択手段は、前記複数の通信装置のうちの、前記バッテリの残量が最大である又は閾値以上である通信装置を、前記対象装置として選択することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のSidelink通信装置。
  8.  前記中継時間パラメータは、前記対象装置の電源であるバッテリの残量と、前記対象装置の時間あたりの使用電力とを示し、
     前記選択手段は、前記バッテリの残量と前記使用電力に基づいて前記対象装置を選択することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のSidelink通信装置。
  9.  前記中継時間パラメータは、前記対象装置が商用電源からの給電を受けているか否かを示し、
     前記選択手段は、前記複数の通信装置のうちの、商用電源以外の電源からの給電を受けている通信装置を、前記対象装置として選択することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のSidelink通信装置。
  10.  自装置をSidelink装置として他のSidelink装置に検出させるための検出信号を送信する送信手段を有し、
     前記送信手段は、自装置が中継装置として機能可能な時間に関連する中継時間パラメータの値を、前記他のSidelink装置との接続が確立される前に、前記他のSidelink装置に送信することを特徴とするSidelink通信装置。
  11.  前記中継時間パラメータの値は、前記検出信号に含まれることを特徴とする請求項10に記載のSidelink通信装置。
  12.  他のSidelink装置が送信するディスカバリ要求信号を受信する受信手段を更に有し、
     前記受信手段が受信する前記ディスカバリ要求信号は、5G ProSe direct discoveryのSoliciation Messageであり、前記検出信号は、Soliciation Messageに対する応答であり、当該応答は前記中継時間パラメータの値を含むことを特徴とする請求項10又は11に記載のSidelink通信装置。
  13.  自装置をSidelink装置として他のSidelink装置に検出させるための検出信号を送信する送信手段を有し、
     前記送信手段は、自装置のバッテリ残量を示す情報を、前記他のSidelink装置との接続が確立される前に、前記他のSidelink装置に送信することを特徴とするSidelink通信装置。
  14.  通信装置の制御方法であって、
     複数の通信装置から送信された、当該通信装置をSidelink装置として検出させるための検出信号を受信する受信制御工程と、
     前記複数の通信装置から送信された中継時間パラメータの値を、中継装置として接続対象とする対象装置との接続が確立する前に取得する取得工程と、
     前記検出信号を受信することで検出された前記複数の通信装置の中から、前記対象装置を選択する選択工程と、
     を有し、
     前記中継時間パラメータは、前記複数の通信装置のそれぞれが中継装置として機能可能な時間に関連し、
     前記選択工程では、前記複数の通信装置のそれぞれに係る前記中継時間パラメータの値に基づいて、前記対象装置が選択されることを特徴とする制御方法。
  15.  前記取得工程は、前記検出信号から前記中継時間パラメータの値を取得することを特徴とする請求項14に記載の制御方法。
  16.  通信装置の制御方法であって、
     自装置をSidelink装置として他のSidelink装置に検出させるための検出信号を送信する送信制御工程と、を有し、
     前記他のSidelink装置との接続が確立される前に、前記送信制御工程は、前記他のSidelink装置に対して自装置が中継装置として機能可能な時間に関連する中継時間パラメータの値を送信することを特徴とする制御方法。
  17.  通信装置の制御方法であって、
     自装置をSidelink装置として他のSidelink装置に検出させるための検出信号を送信する送信制御工程と、を有し、
     前記他のSidelink装置との接続が確立される前に、前記送信制御工程は、前記他のSidelink装置に対して自装置が自装置のバッテリ残量を示す情報を送信することを特徴とする制御方法。
  18.  請求項14乃至17のいずれか1項に記載の通信装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  19.  1以上の第1通信装置と、第2通信装置と、を含む通信システムであって、
     前記1以上の第1通信装置のそれぞれは、当該第1通信装置をSidelink装置として検出させるための検出信号を送信する送信手段を有し、
     前記第2通信装置は、
     前記1以上の第1通信装置から送信された前記検出信号を受信する受信手段と、
     前記受信手段によって前記検出信号を受信した結果、複数の第1通信装置が検出された場合、前記検出信号により検出された前記複数の第1通信装置の中から、中継装置として接続対象とする対象装置を選択する選択手段と、
     を有し、
     前記受信手段は、前記1以上の第1通信装置から送信された中継時間パラメータの値を、前記対象装置との接続が確立する前に受信し、
     前記中継時間パラメータは、前記1以上の第1通信装置のそれぞれが中継装置として機能可能な時間に関連し、
     前記選択手段は、前記複数の第1通信装置のそれぞれに係る前記中継時間パラメータの値に基づいて、前記対象装置を選択することを特徴とするSidelink通信システム。
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