WO2023281853A1 - 発光装置及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

輝度に優れた発光装置及び発光装置を用いた電子機器を提供する。 発光装置が、第1の副画素と、前記第1の副画素と色種の異なる第2の副画素及び第3の副画素と、を備え、前記第1の副画素及び前記第2の副画素は、所定の色種で発光する第1の発光層を有し、前記第3の副画素は、前記第1の発光層に対して積層され前記第1の発光層とは発光色の異なる第2の発光層を有する。

Description

発光装置及び電子機器
 本開示は、発光装置及び電子機器に関する。
 表示装置などの発光層を有する発光装置は、AR(AugmentedReality)やVR(VirtualReality)など様々な分野で使用されている。発光装置には、副画素ごとに分離された発光層を有する方式(塗り分け方式)で形成されたものや、副画素に応じたカラーフィルタと副画素に共通した白色の発光層を有する方式で形成されたものが知られている。また、発光装置には、特許文献1に示すように、副画素ごとに分離された発光層を積層したものが知られている。
特開2010-27595号公報
 特許文献1などに示すような発光装置には、輝度向上の点で改善の余地がある。
 本開示は、上述した点に鑑みてなされたものであり、輝度に優れた発光装置及び発光装置を用いた電子機器の提供を目的の一つとする。
 本開示は、例えば、(1)第1の副画素と、
 前記第1の副画素と色種の異なる第2の副画素及び第3の副画素と、を備え、
 前記第1の副画素及び前記第2の副画素は、所定の色種で発光する第1の発光層を有し、
 前記第3の副画素は、前記第1の発光層に対して積層され前記第1の発光層とは発光色の異なる第2の発光層を有する、
 発光装置である。
 本開示は、例えば、(2)上記(1)記載の表示装置を備えた電子機器であってもよい。
図1は、第1の実施形態にかかる表示装置の一実施例を説明するための断面図である。 図2Aは、表示装置の実施例の一つを説明するための平面図である。図2B、図2Cは、図2Aにおける破線で囲まれた領域XSの副画素のレイアウトを示す平面図である。 図3Aは、第1の実施形態にかかる表示装置における第1の発光層の一実施例を説明するための断面図である。図3Bは、第1の実施形態にかかる表示装置の変形例における第1の発光層の一実施例を説明するための断面図である。 図4は、第1の実施形態にかかる表示装置の一実施例を説明するための断面図である。 図5は、第1の実施形態にかかる表示装置の電極構造を説明するための平面図である。 図6A及び図6Bは、第1の実施形態にかかる表示装置の製造方法を説明するための断面図である。 図7A及び図7Bは、第1の実施形態にかかる表示装置の製造方法を説明するための断面図である。 図8A及び図8Bは、第1の実施形態にかかる表示装置の製造方法を説明するための断面図である。 図9A及び図9Bは、第1の実施形態にかかる表示装置の製造方法を説明するための断面図である。 図10A及び図10Bは、第1の実施形態にかかる表示装置の製造方法を説明するための断面図である。 図11は、第1の実施形態にかかる表示装置の画素の光取り出し機構を説明するための図である。 図12は、第1の実施形態にかかる表示装置の変形例を説明するための表である。 図13A、図13Bは、第1の実施形態にかかる表示装置の副画素のレイアウトの一実施例を示す平面図である。 図14は、第1の実施形態にかかる表示装置の変形例を説明するための平面図である。 図15は、第2の実施形態にかかる表示装置の一実施例を説明するための断面図である。 図16は、第3の実施形態にかかる表示装置の一実施例を説明するための断面図である。 図17A、図17Bは、第3の実施形態にかかる表示装置における共振器構造の一実施例を説明するための要部断面図である。 図18は、第4の実施形態にかかる表示装置の一実施例を説明するための断面図である。 図19は、第5の実施形態にかかる表示装置の一実施例を説明するための断面図である。 図20は、第6の実施形態にかかる表示装置の一実施例を説明するための断面図である。 図21は、第6の実施形態にかかる表示装置の画素の光取り出し機構を説明するための図である。 図22は、第6の実施形態にかかる表示装置の一実施例を説明するための断面図である。 図23A、図23Bは、表示装置を用いた電子機器の一実施例を説明するための図である。 図24は、表示装置を用いた電子機器の一実施例を説明するための図である。 図25は、表示装置を用いた電子機器の一実施例を説明するための図である。
 以下、本開示にかかる一実施例等について図面を参照しながら説明する。なお、説明は以下の順序で行う。本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
 なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.第1の実施形態
2.第2の実施形態
3.第3の実施形態
4.第4の実施形態
5.第5の実施形態
6.第6の実施形態
7.電子機器
8.照明装置
 以下の説明は本開示の好適な具体例であり、本開示の内容は、これらの実施の形態等に限定されるものではない。また、以下の説明において、説明の便宜を考慮して前後、左右、上下等の方向を示すが、本開示の内容はこれらの方向に限定されるものではない。図1、図2の例では、Z軸方向を上下方向(上側が+Z方向、下側が-Z方向)、X軸方向を前後方向(前側が+X方向、後ろ側が-X方向)、Y軸方向を左右方向(右側が+Y方向、左側が-Y方向)であるものとし、これに基づき説明を行う。これは、図3から図22についても同様である。図1等の各図に示す各層の大きさや厚みの相対的な大小比率は便宜上の記載であり、実際の大小比率を限定するものではない。これらの方向に関する定めや大小比率については、図2から図22の各図についても同様である。
 本開示に係る発光装置は、例えば表示装置や照明装置等を挙げることができる。以下の第1の実施形態から第6の実施形態については、発光装置が表示装置である場合について説明する。
[1 第1の実施形態]
[1-1 表示装置の構成]
 本開示の一実施形態に係る表示装置の一実施例としての有機EL(Electroluminescence)表示装置10(以下、単に「表示装置10」という。)について以下に説明する。図1は、表示装置10の一構成例を示す断面図である。表示装置10は、駆動基板11と、複数の発光素子104A、104Bとを備える。なお、図1では、説明の便宜上、後述する充填樹脂層及び対向基板の記載を省略している。このことは、図2から図22についても同様である。
 表示装置10は、トップエミッション方式の表示装置である。表示装置10は、駆動基板11が表示装置10の裏面側に位置し、駆動基板11から発光素子104に向かう方向(+Z方向)が表示装置10の表面側(表示領域10Aでの表示面側、上面側)方向となっている。以下の説明において、表示装置10を構成する各層において、表示装置10の表示領域10Aでの表示面側となる面を第1の面(上面)といい、表示装置10の裏面側となる面を第2の面(下面)という。
(副画素の構成)
 図1に示す表示装置10の例では、1つの画素が、複数の色種に対応した複数の副画素の組み合わせで形成されている。表示装置10に設けられる複数の画素について、図1の例では、1つの画素は、第1の副画素、第2の副画素及び第3の副画素の組み合わせを有する。また、第1の副画素、第2の副画素及び第3の副画素は、複数の色種のうちの所定の色種に対応した副画素となっている。また、この例では、複数の色種として赤色、緑色、青色の3色が定められ、第1の副画素として副画素101R、第2の副画素として副画素101G、第3の副画素として副画素101Bの3種が設けられる。第1の実施形態において、上記の3種の副画素の組み合わせを用いた場合を例として説明する場合においては、第1の副画素を副画素101R、第2の副画素を副画素101G、第3の副画素を副画素101Bと呼ぶことがある。このことは第2の実施形態から第6の実施形態についても同様である。副画素101R、副画素101G、副画素101Bは、それぞれ赤色の副画素、緑色の副画素、青色の副画素であり、それぞれ赤色、緑色、青色を発光色として、それぞれ赤色、緑色、青色の表示を行う。ただし、図1の例は、一例であり、複数の副画素の色種を限定するものではない。また、赤色、緑色、青色の各色種に対応する光の波長は、例えば、それぞれ610nmから650nmの範囲、510nmから590nmの範囲、440nmから480nmの範囲にある波長として定めることができる。また、個々の副画素101R、101G、101Bのレイアウトは、図2B、図2Cの例では、副画素101R、101Gが短冊状(ストライプ状のレイアウト)となっており、副画素101Bが、副画素101Rと副画素101Gの全体を覆う形状(図1の例では正方形状)のレイアウトとなっている。したがって図2B、2Cの例では、副画素101Bの大きさは、副画素101R、101Gのそれぞれの大きさよりも大きい。そして副画素101R、101G、101Bの組み合わせが、表示領域10Aの広がる方向に沿って、マトリクス状に二次元的に設けられている。図2Bは、図2Aの表示領域10Aに形成される表示内の一部の領域の副画素101Bを拡大した状態を説明する図である。図2Cは、図2Bの副画素101Bとともに1画素を構成する副画素101R、101Gを拡大した状態を説明する図である。図2Aは、第1の実施形態にかかる表示装置10の表示領域10Aを説明するための図である。また図2A中、符号10Bは、表示領域10Aの外側部分を示す。
 なお、図1において、副画素101R、101G、101Bの記載にあわせて、第1の面側にR、G、Bを内部に配置した太矢印が記載されているが、これらは各位置から表示装置の表示面から出射される光の色種を示している。例えば、文字Rを内部に配置した太矢印は、赤色光が出射することを示し、文字Gを内部に配置した太矢印は、緑色光が出射することを示し、文字Bを内部に配置した太矢印は、青色光が出射することを示す。このことは、図2から図22についても同様であるものとする。なお、図20、図22について、文字Yを内部に配置した太矢印は、黄色光が出射することを示し、文字RGを内部に配置した太矢印は、赤色光と緑色光をあわせた光が出射することを示す。
 以下の説明では、副画素101R、101G、101Bを特に区別しない場合、副画素101R、101G、101Bは、副画素101との語で総称される。このことは第2の実施形態から第6の実施形態についても同様である。
(駆動基板)
 駆動基板11は、基板11Aに複数の発光素子(発光素子104A、104B)を駆動する各種回路を設けている。各種回路としては、発光素子(発光素子104A、104B)の駆動を制御する駆動回路、複数の発光素子に電力を供給する電源回路(いずれも図示せず)を例示することができる。
 基板11Aは、例えば、水分および酸素の透過性が低いガラスまたは樹脂で構成されていてもよく、トランジスタ等の形成が容易な半導体で形成されてもよい。具体的には、基板11Aは、ガラス基板、半導体基板または樹脂基板等であってもよい。ガラス基板は、例えば、高歪点ガラス、ソーダガラス、ホウケイ酸ガラス、フォルステライト、鉛ガラスまたは石英ガラス等を含む。半導体基板は、例えば、アモルファスシリコン、多結晶シリコンまたは単結晶シリコン等を含む。樹脂基板は、例えば、ポリメチルメタクリレート、ポリビニルアルコール、ポリビニルフェノール、ポリエーテルスルホン、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタラートおよびポリエチレンナフタレート等からなる群より選ばれる少なくとも1種を含む。
 駆動基板11の第1の面には、複数のコンタクトプラグ(図示せず)が設けられる。コンタクトプラグは、発光素子104A及び発光素子104Bと、基板11Aに設けられた各種回路と、を接続する。
(発光素子)
 表示装置10では、駆動基板11の第1の面上に、複数の発光素子が設けられている。図1、図2等の例では、発光素子は、有機エレクトロルミネッセンス素子となっている。また、この例では、1つの画素に複数の発光素子が備えられており、それら複数の発光素子として、発光素子104Aと発光素子104Bとが備えられる。発光素子104Aは、副画素101R、101Gに形成される。発光素子104Aのうち、副画素101Rに対応する部分を発光素子104ARと記載する。発光素子104Aのうち、副画素101Gに対応する部分を発光素子104AGと記載する。また、発光素子104Bは、副画素101Bに形成される。特に、発光素子104Bが副画素101Bに対応することを明示する場合には、発光素子104BBと記載する。なお、発光素子104AR、104AG、104BBの区別をしない場合には、発光素子104AR、104AG、104BBは、発光素子104との語で総称する。
 発光素子104Aのレイアウトは、副画素101R、101Gに応じたレイアウトとなっている。発光素子104Bのレイアウトは、副画素101Bに応じたレイアウトとなっている。なお、図1、図2等の例では、副画素101Bの大きさが、副画素101R、101Gの大きさよりも大きい。また1画素あたりにおいて、表示領域10Aの平面視上、発光素子104BBの形成領域は、発光素子104AR、104AGの形成部分のいずれの領域よりも大きい。このため、1画素あたりでの副画素101の発光領域の大きさについて、発光素子104A(発光素子104AR)による副画素101Rの発光領域の大きさ(広さ)よりも発光素子104Bによる副画素101Bの発光領域の大きさのほうが大きい状態を形成することができる。また、発光素子104A(発光素子104AG)による副画素101Gの発光領域の大きさよりも発光素子104Bによる副画素101Bの発光領域の大きさのほうが大きい状態を形成することができる。
 発光素子104Aは、第1の電極13と、第1の発光層14と、第2の電極15とを備える。したがって副画素101R、101Gは、第1の電極13と、第1の発光層14と、第2の電極15を有する。図1の例では、第1の電極13と、第1の発光層14と、第2の電極15は、第2の面から第1の面に向かう方向に順に(駆動基板11に近い方から順に)(+Z軸方向に沿って)積層されている。第1の電極13と第2の電極15は、第1の発光層14に電界をかける一対の電極を形成する。
 発光素子104Bは、第2の発光層16と、第3の電極17とを備えており、後述するように第2の電極15を発光素子104Aと共通させている。したがって、副画素101Bは、第3の電極17と、第2の発光層16を有しており、第2の電極15を発光素子104Aと共有している。図1の例では、第2の電極15と、第2の発光層16と、第3の電極17は、第2の面から第1の面に向かう方向に順に積層されている。第2の電極15と第3の電極17は、第2の発光層16に電界をかける一対の電極を形成する。
(第1の電極)
 第1の電極13は、駆動基板11の第1の面側に複数設けられる。第1の電極13は、後述する絶縁層12で副画素101毎に、電気的に分離されている。図1の例では、第1の電極13は、第1の副画素としての副画素101R及び第2の副画素としての副画素101Gのレイアウトに応じて、電気的に分離されている。
 第1の電極13は、アノード電極である。図1の例では、第1の電極13は、反射層としての機能も兼ねていることが好適である。この場合、第1の電極13は、できるだけ反射率が高いことが好ましい。さらに、第1の電極13は、仕事関数が大きい材料によって構成されることが、発光効率を高める上で好ましい。
 第1の電極13は、金属層および金属酸化物層のうちの少なくとも一層により構成されている。第1の電極13は、金属層もしくは金属酸化物層の単層膜、または金属層と金属酸化物層の積層膜により構成されていてもよい。第1の電極13が積層膜により構成されている場合、金属酸化物層が第1の発光層14側に設けられていてもよいし、金属層が第1の発光層14側に設けられていてもよいが、高い仕事関数を有する層を第1の発光層14に隣接させる観点からすると、金属酸化物層が第1の発光層14側に設けられていることが好ましい。
 第1の電極13は、反射層としての機能をより確実に備える観点からは、反射板と透明導電層で形成されていてもよい。これは、例えば、反射板として、光反射性を有する金属層を用い、透明導電層として、光透過性を有する金属酸化膜を用いることで実現することができる。なお、このことは、第1の電極13とは別に反射層としての機能を有する層を設けることを規制するものではない。すなわち第1の電極13を透明導電層で形成し、第1の電極13とは別途に反射板を設けてもよい。
 金属層は、例えば、クロム(Cr)、金(Au)、白金(Pt)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、モリブデン(Mo)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、アルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)、鉄(Fe)、タングステン(W)および銀(Ag)からなる群より選ばれる少なくとも1種の金属元素を含む。金属層は、上記少なくとも1種の金属元素を合金の構成元素として含んでいてもよい。合金の具体例としては、アルミニウム合金または銀合金が挙げられる。アルミニウム合金の具体例としては、例えば、AlNdまたはAlCuが挙げられる。
 金属酸化物層は、例えば、インジウム酸化物と錫酸化物の混合体(ITO)、インジウム酸化物と亜鉛酸化物の混合体(IZO)および酸化チタン(TiO)のうちの少なくとも1種を含む。
 第1の電極13の材料としては、可視光領域の反射率が高く、正孔の注入特性の良好性の観点からは、上記した各材料のうちAl、AlCu、TiN、TiO及びMoO等の材料から選ばれた一種類以上であることが好適である。
(絶縁層)
 表示装置10においては、図1に示すように、絶縁層12が、駆動基板11の第1の面側に設けられていることが好適である。絶縁層12は、隣り合う第1の電極13の間に設けられており、各第1の電極13を発光素子104AR、104AG毎(すなわち副画素101R、101G毎)に電気的に分離する。また、絶縁層12は、複数の開口部12Aを有し、第1の電極13の第1の面(第2の電極15との対向面)が開口部12Aから露出している。
 図1等の例では、絶縁層12は、分離された第1の電極13の第1の面の外周端縁に開口部12Aを形成している。
 絶縁層12は、例えば有機材料または無機材料により構成される。有機材料は、例えば、ポリイミドおよびアクリル樹脂のうちの少なくとも1種を含む。無機材料は、例えば、酸化シリコン、窒化シリコン、酸窒化シリコンおよび酸化アルミニウムのうちの少なくとも1種を含む。
(第1の発光層)
 第1の発光層14は、第1の電極13と第2の電極15の間に設けられている。第1の発光層14は、第1の副画素と第2の副画素に対応する副画素101に共通する層として設けられている。第1の発光層14から生じる光は、第1の副画素の色種に対応した波長領域の光と第2の副画素の色種に対応した波長領域の光を含む。これにより第1の発光層14の発光色は、第1の副画素の色種の光、101Gの色種の光を取り出し可能な発光色に構成される。図1の例では、第1の発光層14は、副画素101Rの色種である赤色の光、101Gの色種である緑色の光を取り出し可能な発光色に構成されており、具体的に赤色の波長領域と緑色の波長領域の光を合わせた光を生じる。第1の発光層14から生じる光の色種(発光色)は、赤色の光と緑色の光を合わせた色種となる。
 第1の発光層14は、所定の色種に対応する波長領域の光を生じる層構造を有するものであれば特に限定されるものではないが、例えば、図3Aに示すように、第1の電極13から第2の電極15に向かって正孔注入層140、正孔輸送層141、有機発光層142、電子輸送層143がこの順序で積層された構成を有する構成を採用することができる。電子輸送層143と第2の電極15との間には、電子注入層144を設けてもよい。電子注入層144は、電子注入効率を高めるためのものである。なお、第1の発光層14の構成はこれに限定されるものではなく、有機発光層142以外の層は必要に応じて設けられるものである。
 正孔注入層140は、有機発光層142への正孔注入効率を高めるためのものであると共に、リークを抑制するためのバッファ層である。正孔輸送層141は、有機発光層142への正孔輸送効率を高めるためのものである。電子輸送層143は、有機発光層142への電子輸送効率を高めるためのものである。
 有機発光層142は、電界をかけることにより電子と正孔との再結合が起こり、光を発生するものである。有機発光層142は、有機発光材料を含む有機層である。有機発光層142の発光ドーパントは、蛍光材料や燐光材料に限定されず、いずれの材料を用いられてもよい。有機発光層142は、例えば、赤色発光層142R及び緑色発光層142Gを積層した積層構造である。ただし、図3Aに示すように、赤色発光層142R、緑色発光層142Gの間には発光分離層145が配置される。
 赤色発光層142Rは、電界をかけることにより、第1の電極13から正孔注入層140、正孔輸送層141を介して注入されたホール(正孔)の一部と、第2の電極15から電子輸送層143を介して注入された電子の一部とが再結合して、赤色の光を発生するものである。
 発光分離層145は、キャリアの有機発光層142への注入を調整するための層であり、発光分離層145を介して有機発光層142を構成する各層に電子やホールが注入されることにより各色の発光バランスが調整される。
 緑色発光層142Gは、電界をかけることにより、第1の電極13から正孔注入層140、正孔輸送層141および発光分離層145を介して注入された正孔の一部と、第2の電極15から電子輸送層143を介して注入された電子の一部とが再結合して、緑色の光を発生するものである。
(第2の電極)
 発光素子104Aにおいて、第2の電極15は、第1の電極13と対向して設けられている。第2の電極15は、第1の副画素と第2の副画素に共通の電極として設けられている。図1の例では、第2の電極15は、副画素101R、101Gに共通する電極(共通電極)となっている。また、第2の電極15は、さらに第3の副画素にも共有されている。この例では、第2の電極15は、副画素101Bにも共有されており、共通電極となっている。第2の電極15は、カソード電極である。第2の電極15は、第1の発光層14で発生した光に対して透過性を有する透明電極であることが好適である。ここでいう透明電極は、透明導電層で形成されたもの、及び透明導電層と半透過反射層を有する積層構造で形成されたものを含む。
 第2の電極15は、金属層および金属酸化物層のうちの少なくとも一層により構成されている。より具体的には、第2の電極15は、金属層もしくは金属酸化物層の単層膜、または金属層と金属酸化物層の積層膜により構成されている。第2の電極15が積層膜により構成されている場合、金属層が第1の発光層14側に設けられてもよいし、金属酸化物層が第1の発光層14側に設けられてもよい。
 透明導電層は、光透過性が良好で仕事関数が小さい透明導電材料が好適に用いられる。透明導電層は、例えば、金属酸化物で形成することができる。具体的に、透明導電層の材料としては、インジウム酸化物と錫酸化物の混合体(ITO)、インジウム酸化物と亜鉛酸化物の混合体(IZO)および酸化亜鉛(ZnO)のうちの少なくとも1種を含むものを例示することができる。
 半透過反射層は、例えば金属層で形成することができる。具体的には、半透過反射層の材料は、マグネシウム(Mg)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、金(Au)および銅(Cu)からなる群より選ばれる少なくとも1種の金属元素を含むものを例示することができる。金属層は、上記少なくとも1種の金属元素を合金の構成元素として含んでいてもよい。合金の具体例としては、MgAg合金、AgPdCu合金等が挙げられる。
(第2の発光層)
 第2の発光層16は、第2の電極15と第3の電極17の間に設けられている。第1の発光層14から生じる光は、第3の副画素の色種に対応した光の主波長を含む。第2の発光層16は、第3の副画素の色種に対応する光を生じる層である。すなわち第2の発光層16から生じる光の色種は、第3の副画素の色種の光を取り出し可能な色種である。図1の例では、第2の発光層16は、副画素101Bの色種である青色の光を発生する層である。
 図1の例では、第2の発光層16は、例えば、正孔注入層、正孔輸送層、青色発光層、電子輸送層を積層した構造を有することが好ましい。電子輸送層と第2の電極15との間には、電子注入層を設けてもよい。正孔注入層、正孔輸送層、電子輸送層、電子注入層は、第1の発光層14で説明したものと同様の層でよい。なお、第2の発光層16の構成はこれに限定されるものではなく、有機発光層以外の層は必要に応じて設けられるものである。
 青色発光層は、電界をかけることにより、第3の電極17から正孔注入層、正孔輸送層を介して注入された正孔の一部と、第2の電極15から電子輸送層を介して注入された電子の一部とが再結合して、青色の光を発生するものである。
(第3の電極)
 第3の電極17は、第2の発光層16の第1の面側に複数設けられる。第3の電極17は、副画素101ごとに、電気的に分離されている。図1の例では、第3の電極17は、第3の副画素としての副画素101Bのレイアウトに応じて、電気的に分離されている。なお、第3の電極17について副画素101ごとに分離する構成は、例えば、図4等に示すように、後述する絶縁層30Aで実現することができる。
 第3の電極17は、第1の電極13と同様に、アノード電極である。第3の電極17は、第1の発光層14及び第2の発光層16で発生した光に対して透過性を有する透明電極を用いられる。ここでいう透明電極は、第2の電極15の説明で示すように、透明導電層で形成されたもの、及び透明導電層と半透過反射層を有する積層構造で形成されたものを含む。第3の電極17を形成する透明電極の材料は、第1の電極13として使用することができる透明電極の材料と同様の材料(導電材料)を使用されてよい。また、半透過反射層は、第2の電極15で説明したものと同様のものを使用されてよい。
 表示装置10は、第1の電極13と第3の電極17がアノード電極となっており、第2の電極15がカソード電極となっている(図1)。また、図1には、表示装置10の構成とともに、発光素子104A、104Bの電気的制御を説明するための回路図があわせて記載されている。図1に示すように、駆動基板11側から副画素101R、101G、101Bに電界を与える電源をE1、E2、E3とした場合に、電源E1、E2、E3からそれぞれの発光素子104AR、104AG、104BBに形成されるダイオードD1、D2、D3にかけられる電界の向きについて、ダイオードD1、D2にかけられる電界の向きが、ダイオードD3にかけられる電界の向きと逆向きとなっている。表示装置10の構成とともに、発光素子104A、104Bの電気的制御を説明するための回路図があわせて記載する点については、図14、図15、図16、図18、図19、図20及び図22についても同様である。
(副画素の駆動)
 第1の実施形態にかかる表示装置10において、個々の副画素(第1の副画素から第3の副画素)は個別独立して駆動されることで独立して発光する。これは、例えば、上記に説明した第1の電極と第3の電極に対する通電状態の形成が独立して実施されることで実現することができる。図1の例では、駆動基板11側から副画素101R、101G、101Bそれぞれに電界を与える電源E1、E2、E3が形成されており、副画素101R、101G、101Bは、独立駆動される。この場合、副画素101Bに電界をかける第3の電極の通電状態の形成、副画素101Rに対応する第1の電極の通電状態の形成、及び副画素101Gに対応する第1の電極の通電状態の形成が、それぞれ独立して実現される。
 副画素101の独立駆動は、例えば、図4等を用いて後述するように、第1の副画素に対応する第1の電極13、第2の副画素に対応する第1の電極13、及び第3の電極17に対して、駆動基板11の制御回路等に、個別に電気的に接続されることで実現される。図4は、表示装置10について、第3の電極17と駆動基板11側の回路との配線構造を示す断面図である。配線構造は、第1の中継電極層25と、第1のコンタクト部28Aと、第2の中継電極層26と、第2のコンタクト部27Aを有する。配線構造では、第1の中継電極層25は、駆動基板11の所定位置にコンタクトプラグを介して回路に電気的に接続される。第1のコンタクト部28Aは、導電性を有する配線部であり、第1のコンタクトホール28に形成され、第1の中継電極層25に接続されている。第2の中継電極層26は、第3の電極17の第1の面側に形成され、第1のコンタクト部28Aと第2のコンタクト部27Aを電気的に接続する。第2のコンタクト部27Aは、第1のコンタクト部28Aと同様に、導電性を有する配線部であり、第2のコンタクトホール27に形成され、第3の電極17に接続されている。第1の中継電極層25及び第2の中継電極層26は、導電膜で形成されてよい。なお、第1の中継電極層25は、第1の電極13等と異なり、光を反射させる反射層としての機能を有していなくてもよい。第1の中継電極層25は、第1の電極13の厚み方向(Z軸方向)を視線方向とした場合に、第1の電極13よりもできるだけ小さいことが、副画素101R、101Gの大きさをできるだけ大きく確保する観点からは好ましい。こうして個々の第3の電極17については、図4の例に示すように、第1の中継電極層25と、第1のコンタクト部28Aと、第2の中継電極層26と、第2のコンタクト部27Aを介して、駆動基板11の制御回路等に接続することができる。なお、個々の第1の電極13に対しては、駆動基板11の回路にコンタクトプラグ(図示しない)を介して接続される。図4において、太線部分を示す符号30A、30Bは、後述する絶縁層である。これは、図6から図10についても同様である。
(保護層)
 第3の電極17の第1の面上には、保護層21が形成されている。保護層21は、発光素子104を外気と遮断し、外部環境から発光素子104への水分浸入を抑制する。また、第3の電極17が金属層を有する場合には、保護層21は、この金属層の酸化を抑制する機能を有していてもよい。また、図4に示す例では、保護層21には、第3の電極17と駆動基板11側の回路とを繋ぐ配線構造が埋設される。
 保護層21は、絶縁材料で形成される。絶縁材料としては、例えば、熱硬化性樹脂などを用いることができる。そのほかにも、絶縁材料としては、SiO、SiN、SiON、AlO、TiO等でもよい。この場合、保護層21として、SiO、SiON等を含むCVD膜や、AlO、TiO、SiO等を含むALD膜等を例示することができる。保護層21は、単層で形成されてもよいし、複数の層を積層した状態で形成されていてもよい。なお、CVD膜は、化学気相成長法(chemical vapor deposition)を用いて形成された膜を示す。ALD膜は、原子層堆積法(Atomic layer deposition)を用いて形成された膜を示す。
(色変換層)
 第1の実施形態にかかる表示装置10においては、保護層21の第1の面側に色変換層が設けられている。色変換層は、第1の副画素及び第2の副画素に対応した位置に設けられており、それぞれ第1の発光層から生じた光のうち第1の副画素及び第2の副画素に応じた色種の光を取り出す。また、色変換層は、第2の発光層から生じた光については第3の副画素に応じた色種の光を取り出す。図1、図4等の例では、色変換層は、カラーフィルタ18である。
 図1等に示すカラーフィルタ18は、保護層21の第1の面側(上側、+Z方向側)に設けられている。カラーフィルタ18としては、例えばオンチップカラーフィルタ(On Chip Color Filter:OCCF)などを挙げることができる。カラーフィルタ18は、副画素101R、101Gに応じて複数設けられる。カラーフィルタ18は、第1の発光層14から生じた光のうち副画素101R、101Gに応じた色種の光を取り出す。また、カラーフィルタ18は、第2の発光層16から生じた光のうち副画素101Bに応じた色種の光を取り出す。このようなカラーフィルタ18として、図1の例では、マゼンタ色のカラーフィルタ(マゼンタ色フィルタ18M)、シアン色のカラーフィルタ(シアン色フィルタ18C)を挙げることができる。マゼンタ色フィルタ18Mは、図11のグラフG3に示すように、可視光域の光のうち赤色の波長領域と青色の波長領域の光を透過する(緑色の波長領域の光の透過を妨げる)透過率の分布TMを有するカラーフィルタ18である。また、シアン色フィルタ18Cは、図11のグラフG7に示すように、可視光域の光のうち青色の波長領域と緑色の波長領域の光を透過する(赤色の波長領域の光の透過を妨げる)透過率の分布TCを有するカラーフィルタ18である。図11は、第1の実施形態にかかる表示装置10の光取り出し機構を説明するためのグラフである。図11には、表示装置10の各層について、-Z側から、副画素101R、101G、101Bを構成する第1の発光層14から生じる光のスペクトル分布図(グラフG1、G5)、第2の発光層から生じる光のスペクトル分布図(グラフG2、G6)、色変換層の透過率の分布図(グラフG3、G7)、副画素101R、101G、101Bから取り出される光のスペクトル分布図(グラフG4、G8)が記載されている。
 マゼンタ色フィルタ18Mは、表示領域10Aの平面視上(Z軸方向を視線方向とする場合)、副画素101Rに対応した位置に形成されており、第1の発光層14から生じた光のうち赤色の光を通すことで赤色の光を表示領域10A側に取りだす(図11におけるグラフG4)。また、マゼンタ色フィルタ18Mは、第2の発光層16から生じた光について、副画素101Bの色種に対応する青色の光を通すことで青色の光を表示領域10A側に取りだす(図11におけるグラフG4)。図11におけるグラフG4は、副画素101Rの位置から取り出される光のスペクトル分布を示すグラフである。グラフの横軸が波長であり、縦軸が取り出される光の強度を示す。LuBは、副画素101Rに対応した位置で第2の発光層16から取り出される光のスペクトル分布であり、LuRは、副画素101Rに対応した位置で第1の発光層14から取り出される光のスペクトル分布である。なお、副画素101Rに対応した位置は、副画素101Bの一部の領域となっている。
 シアン色フィルタ18Cは、表示領域10Aの平面視上、副画素101Gに対応した位置に形成されており、第1の発光層14から生じた光のうち緑色の光を通すことで緑色の光を表示領域10A側に取りだす(図11におけるグラフG8)。また、シアン色フィルタ18Cは、第2の発光層16から生じた光について、副画素101Bの色種に対応する青色の光を通すことで青色の光を表示領域10A側に取りだす(図11におけるグラフG8)。図11におけるグラフG8は、副画素101Gの位置から取り出される光のスペクトル分布を示すグラフである。グラフの横軸が波長であり、縦軸が取り出される光の強度を示す。LuBは、副画素101Gに対応した位置で第2の発光層16から取り出される光のスペクトル分布であり、LuGは、副画素101Gに対応した位置で第1の発光層14から取り出される光のスペクトル分布である。なお、副画素101Gに対応した位置は、副画素101Bの一部の領域となっている。
(充填樹脂層)
 色変換層の第1の面側には、充填樹脂層が形成されていてもよい。図1の例では、カラーフィルタ18の第1の面側には、充填樹脂層が形成されてよい(図示しない)。充填樹脂層は、カラーフィルタ18等の色変換層の形成面となる第1の面の表面を平滑化する機能を発揮させることができる。また、充填樹脂層は、後述の対向基板を接着する接着層としての機能を有することができる。充填樹脂層は、紫外線硬化型樹脂や熱硬化型樹脂等を例示することができる。
(対向基板)
 対向基板は、充填樹脂層上に、駆動基板11に対向させた状態で設けられている(図示しない)。対向基板は、充填樹脂層とともに発光素子104を封止する。対向基板は、駆動基板11を形成する基板11Aと同様の材料で形成されてよく、ガラス等の材料により構成されることが好ましい。
 なお、カラーフィルタ18の上には、平坦化層が形成され、さらに平坦化層上に、充填樹脂層を介して対向基板が設けられてよい(図示しない)。平坦化層と充填樹脂層と同様の材料で形成されてよい。
[1-2 表示装置の製造方法]
 次に、表示装置10の製造方法の一例について、図5から図10を用いて、詳細に説明する。なお、第3の電極17と駆動基板11とが図4に示す配線構造(第1の中継電極層25、第1のコンタクト部28A、第2の中継電極層26及び第2のコンタクト部27A)を介して電気的に接続される場合を例として説明を続ける。
 シリコン等の半導体材料から成る基板11Aにトランジスタや各種配線などの回路を形成することで駆動基板11が形成される。トランジスタは、副画素101に応じて複数設けられている。
 駆動基板11上に、図5に示すように、例えば、第1の電極13のパターンに応じてAl合金等の材料をスパッタリングすることによって第1の電極13がパターニングされる。このとき、第1の中継電極層25もあわせてパターニングされる。次いで、隣接する第1の電極13の間や第1の中継電極層と第1の電極13の間に、絶縁層12が形成される。このとき開口部12Aを形成して第1の電極13の上面を露出させる。絶縁層12は、例えば第1の電極13上を含む全面に、リソグラフィやエッチングなどのパターニング技術を用いてパターニングすることで形成することができる。また、第1の電極13は、個別に駆動基板11の回路(例えばトランジスタ)に電気的に接続される。第1の中継電極層25についても、個別に駆動基板11側の回路(例えばトランジスタ)に電気的に接続される。なお、図5は、駆動基板11上に形成された第1の電極13及び第1の中継電極層25のレイアウトの一実施例を示す平面図である。
 第1の電極13上に、第1の発光層14を一面に形成する。第1の発光層14の形成には、例えば蒸着法等が用いられる。さらに第2の電極15(例えば、IZO)を、スパッタ法等を用いて形成する。その上に、第2の発光層16を形成する。第2の発光層16は、第1の発光層14と同様に蒸着法等を用いて形成することができる。そして第3の電極17を形成する。第3の副画素の形成後、保護層21を構成する第1の層31が形成される。第1の層31は、例えば保護層21を形成する材料を用いてCVD等の方法を実施すること等により、形成することができる(図6A、図8A)。図6Aは、表示装置10の製造工程を示す断面図であり、図5のX1-X1線の位置での縦断面の状態を模式的に示す断面図である。このことは、図6B、図7A及び図7Bについても同様である。図8Aは、表示装置の製造工程を示す断面図であり、図5のX2-X2線縦断面の状態を模式的に示す断面図である。なお、このことは、図8B、図9A、図9B、図10A及び図10Bについても同様である。
 次に、副画素101Bのレイアウト(第3の副画素のレイアウト)に応じて第1の層31が、副画素101Bごとに分断される。第3の電極17についても同様に副画素101Bごとに分断される。これらの分断は、例えば、図6B、図8Bに示すように、隣り合う副画素101Bの間に溝部29を形成することで実現することができる。そしてこれらの溝部29の側壁には、絶縁層30Aが形成される。絶縁層30Aは、フォトリソグラフィ技術やドライエッチング技術を適宜用いることで形成することができる。この絶縁層30Aは、隣り合う第3の電極17の間を絶縁する。なお、図6B、図8Bにおいて、絶縁層30Aは、太線で表示されている。
 さらに、絶縁層30Aで囲まれた溝部29の内部空間を充填するとともに第1の層31を覆うように第2の層32が形成される(図7A、図9A)。第2の層32は、第1の層31と同様に形成することができ、また保護層21を構成する。なお、図7A及び図9Aにおいて、破線は、第1の層31と第2の層32の境界を示す。次に、図9Bに示すように、第2の層32の第1の面側から第1の中継電極層25まで延びる第1のコンタクトホール28が形成される。また、第2の層32の第1の面側から第3の電極17まで延びる第2のコンタクトホール27が形成される。第1のコンタクトホール28と第2のコンタクトホール27の形成方法は、溝部29の形成方法と同様の方法を用いることができる。第1のコンタクトホール28と第2のコンタクトホール27の内周壁面のそれぞれには絶縁層30Bが形成される。絶縁層30Bは、上記した絶縁層30Aと同様の方法を用いて形成することができる。なお、図9Bにおいて、絶縁層30Bは、太線で表示されている。
 次に第2の層32の第1の面を覆うように第2の中継電極層26が形成される。このとき、第2の中継電極層26を形成する材料が、第1のコンタクトホール28及び第2のコンタクトホール27の内部に充填され、第1のコンタクト部28A及び第2のコンタクト部27Aが形成される。第1のコンタクト部28A及び第2のコンタクト部27Aは導電性を有する。第1のコンタクト部28Aを介して第1の中継電極層25と第2の中継電極層26が電気的に接続される。また、第2のコンタクト部27Aを介して第3の電極17と第2の中継電極層26が電気的に接続される(図10A)。
 そして、第2の中継電極層26は、副画素101Bごとに分断される(図10B)。第2の中継電極層26の分断は、フォトリソグラフィ技術やドライエッチング技術を適宜用いることで形成することができる。さらに、第2の中継電極層26を覆う第3の層33を形成する(図7B、図10B)。図7B、図10Bにおいて、第3の層33と第2の層32の境界及び第1の層31と第2の層32の境界は、破線で示される。第3の層33は、第1の層31や第2の層32と同様に形成することができ、また保護層21を構成する。保護層21が第1の層31、第2の層32及び第3の層33で形成された後、さらにカラーフィルタ18等の色変換層が設けられる(図4)。色変換層は、その内容に応じた方法で適宜形成される。たとえば、色変換層がカラーフィルタ18である場合には、カラーフィルタ18の形成方法が適宜用いられる。そして充填樹脂層、対向基板が設けられる。こうして表示装置10が得られる。
[1-3 作用及び効果]
 第1の実施形態にかかる表示装置10においては、第1の副画素から第3の副画素についてアノード電極が個別に設けられている。図1の例では副画素101R、101Gのそれぞれに応じて分離した第1の電極13が設けられており、副画素101Bについて第3の電極17が設けられている。また、副画素101Rに対応した第1の電極13と副画素101Gに対応した第1の電極13には個別独立して電圧をかけることができる。第3の電極17は、第1の電極13に対して独立に電圧をかけることができる。なお第2の電極は、副画素101R、101G、101Bに共通する共通電極となっている。
 副画素101Rに対応した第1の電極13と第2の電極15との間で電圧がかかると、第1の発光層14のうち副画素101Rに対応した部分に電界をかけた状態が形成される。このとき、第1の発光層14から光が生じる。この光は、図11のグラフG1に示すように、赤色の波長領域にスペクトル分布SRを有する光と緑色の波長領域にスペクトル分布SGを有する光を合わせた光となっている。このとき副画素101Rでは、第1の発光層14で生じた光は、図11の+Z方向に伝わり、マゼンタ色フィルタ18Mを通過する。マゼンタ色フィルタは、グラフG3の透過率の分布TMに示すように赤色の波長領域の光に対する透過性が高く、緑色の波長領域の光に対する透過性が低いことから、副画素101Rにおいて第1の発光層14から取り出される光は、赤色の波長領域にスペクトル分布LuRを有する光でおおよそ占められる(図11のグラフG4)。
 副画素101Gに対応した第1の電極13と第2の電極15との間で電圧がかかると、第1の発光層14のうち副画素101Gに対応した部分に電界をかけた状態が形成される。このとき副画素101Gでは、副画素101Rについて説明したことと同様に、第1の発光層14から赤色の波長領域にスペクトル分布SRを有する光と緑色の波長領域にスペクトル分布SGを有する光を合わせた光が生じる(図11のグラフG5)。このとき副画素101Gでは、第1の発光層14で生じた光は、図11の+Z方向に伝わり、シアン色フィルタ18Cを通過する。シアン色フィルタは、グラフG7の透過率の分布TCに示すように緑色の波長領域の光に対する透過性が高く、赤色の波長領域の光に対する透過性が低いことから、副画素101Gにおいて第1の発光層14から取り出される光は、緑色の波長領域にスペクトル分布LuGを有する光でおおよそ占められる(図11のグラフG8)。
 また、第3の電極17と第2の電極15との間で電圧がかかると、第2の発光層16に電界をかけた状態が形成される。このとき、第2の発光層16から光が生じる。この光は、図11のグラフG2、G6に示すように、青色の波長領域にスペクトル分布SBを有する光(青色光)となっている。副画素101Bでは、第2の発光層16で生じた青色光がマゼンタ色フィルタ18M及びシアン色フィルタ18Cに向かう。マゼンタ色フィルタ18M及びシアン色フィルタ18Cは、グラフG3、G7の透過率の分布TM、TCに示すように、いずれも青色光に対する透過性を有するため(青色の波長領域の光に対する透過性が高いため)、第2の発光層16で生じた青色光はマゼンタ色フィルタ18M及びシアン色フィルタ18Cの両方について通過する。こうして副画素101Bが青色に発光する。したがって、副画素101Bにおいて第2の発光層16から取り出される光は、青色の波長領域にスペクトル分布LuBを有する光でおおよそ占められる(図11のグラフG4、G8)。
 このように、第1の電極13と第3の電極17に対して個別に電圧をかけることができることで、副画素101R、101G、101Bをそれぞれ赤色、緑色及び青色に個別に発光させることができるため、表示装置10は表示領域10Aにフルカラー表示させることができる。
 一般的に、フルカラー表示する表示装置を形成する場合、赤色に対応する副画素、青色に対応する副画素及び緑色に対応する副画素の3種類の色種に対応する副画素の組み合わせ(3色副画素と呼ぶことがある)で1つの画素が形成される。また、従来の塗り分け方式で3種類の色種に対応する3色副画素が設けられる場合、これら3種類の副画素は、表示領域と同一平面上に配置される等、表示領域の面方向に並んだ状態で配置される。このため、画素一つを形成するために、副画素3つの分の領域を確保することが要請される。表示装置における高精細化の要請に対応するためには、隣接する画素間のピッチを小さくすることが要請される。副画素が塗り分け方式で形成されている場合においては、1画素あたりの個々の副画素が小さくなるため、表示装置の発光輝度が低下する。
 第1の実施形態にかかる表示装置10によれば、1つの画素において第1の発光層14と第2の発光層16を第2の電極15を介して積層している。そして第1の発光層14は、2種類の副画素(図1の例では副画素101R、101G)の色種に対応する波長領域の光を発する。第2の発光層16は、所定の副画素(図1の例では副画素101B)の色種に対応する波長領域の光を発する。このため、画素間のピッチを同じとする条件下で、第1の実施形態にかかる表示装置10と、塗り分け方式で3つの色種の副画素を形成する表示装置とを比較した場合に、第1の実施形態にかかる表示装置10のほうが、副画素の発光面積を大きくすることができる。したがって、第1の実施形態にかかる表示装置10によれば、従来の表示装置に比べて輝度を向上させることができる。
 また表示装置としてマイクロディスプレイ等といった画素ピッチが小さいものでは、フルカラー表示するために、3種類の副画素それぞれに応じたカラーフィルタと3種類の副画素に共通した白色の発光層とを有する方式(以下では白色発光方式とよぶ)で形成されることがある。この方式では、カラーフィルタは不要な波長域の光を吸収し所望の波長域の光を透過させることで分光する。このとき不要な波長域として吸収した光は表示装置の発光(輝度)に寄与しない。例えば、赤色に対応する副画素では、白色の発光層から生じた光が赤色のカラーフィルタを通過する際に青色と緑色の光が赤色のカラーフィルタで吸収される。このため、赤色に対応する副画素では、白色の発光層から生じた光のおおよそ2/3が浪費される(ただし本明細書において、光の浪費とは、表示装置の外部に取り出されない光となることを示すものとする)。青色に対応する副画素、緑色に対応する副画素についても同様である。このため、表示装置では、画素全体として白色の発光層から生じた光のおおよそ2/3が取り出されず、発光輝度(発光効率)が低下する。
 第1の実施形態にかかる表示装置10では、白色発光方式の表示装置に比べて、カラーフィルタを通過することに伴う光の浪費が抑制される。したがって、第1の実施形態にかかる表示装置10によれば、従来の表示装置に比べて輝度を向上させることができる。例えば、第1の実施形態にかかる表示装置10において、マゼンタ色のカラーフィルタ(マゼンタ色フィルタ18M)により吸収される光は、緑色の光であり、赤色と青色の光の浪費が抑えられる(表示領域10Aでの表示に使用される)。シアン色のカラーフィルタ(シアン色フィルタ18C)により吸収される光は、赤色の光であり、緑色と青色の光の浪費が抑えられる。したがって、それぞれのカラーフィルタで吸収される光は、白色発光方式の表示装置では2種類の色種であったが、第1の実施形態にかかる表示装置10では、1種類の色種に抑えられる。
 表示装置において3種類の副画素に共通した白色の発光層を有する場合、白色の発光層として、赤色、緑色及び青色の発光層(赤色の有機発光層、緑色の有機発光層及び青色の有機発光層)を積層した構造が知られている。この構造では、白色発光を実現するためには、赤色、緑色及び青色をバランスよく発光させることが重要となる。赤色、緑色及び青色の発光層の発光のバランスをとるために、それぞれの有機発光層の間に電子や正孔(ホール)といったキャリアのバランスを調整する層が用いられることが多い。このような場合、赤色、緑色及び青色の発光層を個々に発光させる場合に比べて、駆動電圧が高くなる。
 第1の実施形態にかかる表示装置10では、第1の副画素と第2の副画素の発光層となる第1の発光層14と、第3の副画素の発光層となる第2の発光層16を独立して駆動させることができる。このため、表示装置10における設計自由度が向上し、副画素101の発光状態の最適設化が容易となり、駆動電圧の低電圧化を図ることが容易となる。第1の発光層14及び第2の発光層16には、上記したように青色の有機発光層、赤色の有機発光層及び緑色の有機発光層などの発光層が適宜設けられる。副画素101Bには青色有機発光層が設けられる。青色の有機発光層を形成する材料は、一般的に赤色の有機発光層や緑色の有機発光層を形成する材料に比べて発光寿命が短い。そこで副画素101Bの耐久性を向上させ、表示装置の寿命を向上させる技術が要請されている。図1に示す第1の実施形態にかかる表示装置10の例では、表示領域10Aの平面視上、第3の副画素(図1では副画素101B)は、前記第1の副画素及び前記第2の副画素(図1では、副画素101R、101G)よりも大きい。この場合、副画素101Bにかかる電圧を抑えても十分な青色の輝度を得ることができ、副画素101Bの耐久性を向上させることができる。
[1-4 変形例]
 次に、上記第1の実施形態にかかる表示装置10の変形例について説明する。
(変形例1)
 第1の実施形態にかかる表示装置10においては、第1の発光層14が、赤色の光と緑色の光を取り出し可能な発光色で発光するように構成されている場合の例として、第1の発光層14に赤色の有機発光層(赤色発光層142R)及び緑色の有機発光層(緑色発光層142G)を設けている場合について説明したが、第1の発光層14から赤色及び緑色の光を取り出すことができるようにする構成は、これに限定されない。
 第1の実施形態にかかる表示装置10においては、第1の発光層14が、赤色の光と緑色の光を取り出し可能な発光色で発光するように構成されている場合、第1の発光層14の構成は上記に限定されず、例えば図3Bに示すような構成を備えてもよい(変形例1)。図3Bの例は、変形例1にかかる表示装置10の第1の発光層14の一例を示す図である。図3Bの例では、第1の発光層14は、正孔注入層140、正孔輸送層141、黄色発光層142Y、電子輸送層143を積層した構造を有する。この構造は、有機発光層142として黄色発光層142Yを有する構造である。なお、図3Bについても、図3Aの場合と同様に、電子輸送層143と第2の電極15との間に電子注入層144を設けてもよい。
 黄色発光層142Yは、電界をかけることにより、第1の電極13から正孔注入層140、正孔輸送層141を介して注入された正孔と、第2の電極15から電子輸送層143を介して注入された電子とが再結合して、黄色の光を発生する層である。この層としては、有機発光層が好適に使用される。黄色の光は、赤色の波長領域及び緑色の波長領域の両方の波長領域にスペクトル分布を有する光である。このため、変形例1のように、第1の発光層14が黄色の光で発光することで、色変換層を用いて赤色の波長領域の光と緑色の波長領域の光のそれぞれを取り出すことができる。
(変形例2)
 第1の実施形態にかかる表示装置10においては、第1の発光層14、第2の発光層16の発光色の色種、光変換層の色種(カラーフィルタ18の色種)の組み合わせは、図1に示す組み合わせに限定されず、図12に示すような色種の組み合わせであってもよい。図12は、変形例2にかかる表示装置10について、第1の発光層14における有機発光層142で生じる光の色種、第2の発光層16における有機発光層142で生じる光の色種、及び第1の副画素及び第2の副画素のそれぞれに対応する部分の色変換層の色種(透過率の分布スペクトルについて透過率を光強度に置き換えた場合の色種)の組み合わせを示す表である。
 変形例2にかかる表示装置10において、図12に示す変形例2Aは、第1の副画素が青色の副画素101B、第2の副画素が赤色の副画素101R、第3の副画素が緑色の副画素101Gである場合の第1の発光層14、第2の発光層16、光変換層(カラーフィルタ18等)の色種の組み合わせの例である。この場合、第1の発光層14が、青色有機発光層と赤色有機発光層の組み合わせ(すなわち第1の発光層14の発光色は、青色と赤色の色種を合わせた色)となり、第2の発光層16が、緑色有機発光層(すなわち第2の発光層の発光色は、緑色)となる。また、色変換層は、第1の副画素に対応する部分では青色と緑色を取り出すことができる層となり、第2の副画素に対応する部分では赤色と緑色を取り出すことができる層となる。例えば、色変換層は、第1の副画素に対応する部分ではシアン色フィルタ(色変換層の色種がシアン色)を挙げることができ、第2の副画素に対応する部分では黄色フィルタ(色変換層の色種が黄色)を挙げることができる。これにより、第1の副画素に対応する部分(変形例2Aでは副画素101B)では、第1の発光層14で生じた光がシアン色フィルタを通ることで青色の光が取り出され、第2の発光層16で生じた光がシアン色フィルタを通ることで緑色の光が取り出される(取出し光の色種が緑色及び青色)。第2の副画素に対応する部分では、第1の発光層14で生じた光が黄色フィルタを通ることで赤色の光が取り出され、第2の発光層16で生じた光が黄色フィルタを通ることで緑色の光が取り出される(取出し光の色種が緑色及び赤色)。
 変形例2にかかる表示装置10において、図12に示す変形例2Bは、第1の副画素が青色の副画素101B、第2の副画素が緑色の副画素101G、第3の副画素が赤色の副画素101Rである場合の第1の発光層14、第2の発光層16、光変換層(カラーフィルタ18等)の色種の組み合わせの例である。この場合、第1の発光層14が、青色有機発光層と緑色有機発光層の組み合わせ(すなわち第1の発光層14の発光色は、青色と緑色の色種を合わせた色)となり、第2の発光層16が、赤色有機発光層(すなわち第2の発光層の発光色は、赤色)となる。また、色変換層は、第1の副画素に対応する部分では青色と赤色を取り出すことができる層となり、第2の副画素に対応する部分では赤色と緑色を取り出すことができる層となる。例えば、色変換層は、第1の副画素に対応する部分ではマゼンタ色フィルタ(色変換層の色種がマゼンタ色)を挙げることができ、第2の副画素に対応する部分では黄色フィルタを挙げることができる。
これにより、第1の副画素に対応する部分では、第1の発光層14で生じた光がマゼンタ色フィルタを通ることで青色の光が取り出され、第2の発光層16で生じた光がマゼンタ色フィルタを通ることで赤色の光が取り出される(取出し光の色種が青色及び赤色)。第2の副画素に対応する部分では、第1の発光層14で生じた光が黄色フィルタを通ることで緑色の光が取り出され、第2の発光層16で生じた光が黄色フィルタを通ることで赤色の光が取り出される(取出し光の色種が赤色及び緑色)。
(変形例3)
 第1の実施形態にかかる表示装置10において、副画素のレイアウトは、図2B、図2Cの例に限定されない。副画素は、例えば、図13A、図13Bに示すようなレイアウトであってもよい(変形例3)。図13A、図13Bは、変形例3の表示装置における副画素のレイアウトの一実施例を示す平面図である。図13Bに示す変形例3の例では、第1の副画素の例となる副画素101Rと第2の副画素の例となる副画素101Gが、デルタ状等の多角形状に定められるレイアウトとなっており、副画素101Rと副画素101Gの組み合わせが所定方向に並んでいる。また、このとき図13Aに示すように、第3の副画素の例となる副画素101Bが、副画素101R、101Gを覆う形状に定義される(2つの多角形を合わせた形状として定められる)レイアウトとなっていてもよい。
(変形例4)
 第1の実施形態にかかる表示装置10において、絶縁層12の開口部12Aは、分離された第1の電極13の第1の面の外周端縁に位置するように場合に限定されない。絶縁層12の開口部12Aは、例えば、図14に示すように形成されてもよい(変形例4)。図14は、変形例4の表示装置の一実施例を示す平面図である。
 図14の例に示すように、表示装置10において、絶縁層12は、分離された第1の電極13の第1の面の周縁部から側面(端面)にかけての領域を覆っていてもよい。この場合、それぞれの開口部12Aは、それぞれの第1の電極13の第1の面上に配置される。このとき、第1の電極13は、開口部12Aから露出し、この露出した領域が、発光素子104Aの発光領域を規定する。本明細書において、第1の電極13の第1の面の周縁部とは、個々の第1の電極13の第1の面側の外周端縁からその第1の面の内側に向かって、所定の幅を有する領域をいう。
[2 第2の実施形態]
 上記の第1の実施形態に示す表示装置10においては、図15に示すように、色変換層がカラーフィルタ18である場合に限定されない。第1の実施形態に示す表示装置10においては色変換層が多層干渉層19であってもよい(第2の実施形態)。図15は第2の実施形態にかかる表示装置10の一実施例を示す断面図である。
(多層干渉層)
 多層干渉層19は、誘電体積層構造を有する層(例えば誘電体積層膜等)を例示することができる。多層干渉層19は、薄膜による光の干渉を利用して、特定の波長領域の光を透過し、残りの波長領域を反射する機能を有する。具体的に、多層干渉層19は、ダイクロイックミラーを例示することができる。第2の実施形態にかかる表示装置10は、色変換層として、発光素子104の厚みに沿った方向(図15においてZ軸方向)を視線方向とした場合に、第1の副画素に対応する部分(副画素101Rに対応する部分)には、第1の多層干渉層が設けられ、第2の副画素に対応する部分(副画素101Gに対応する部分)には第2の多層干渉層が設けられる。第1の多層干渉層は、第1の副画素の色種に対応する波長領域の光と、第3の副画素(副画素101B)の色種に対応する波長領域の光を透過する。第2の多層干渉層は、第2の副画素の色種に対応する波長領域の光と、第3の副画素の色種に対応する波長領域の光を透過する。図15の例では、第1の多層干渉層は、多層干渉層19Mであり、第2の多層干渉層は、多層干渉層19Cである。多層干渉層19Mは、副画素101Rに対応する赤色の波長領域の光と、副画素101Bに対応する青色の波長領域の光とを透過する。多層干渉層19Cは、副画素101Gに対応する緑色の波長領域の光と、副画素101Bに対応する青色の波長領域の光を透過する。
 第2の実施形態にかかる表示装置10によれば、第1の実施形態にかかる表示装置と同様の効果を得ることができる。
[3 第3の実施形態]
 上記第1の実施形態又は第2の実施形態に示す表示装置10は、図16に示すように、共振器構造を備えてもよい(第3の実施形態)。図16は第3の実施形態にかかる表示装置10の一実施例を示す断面図である。
[3-1 表示装置の構成]
 図16の例に示す第3の実施形態にかかる表示装置10は、共振器構造を備える他については、第1の実施形態又は第2の実施形態にかかる表示装置と同様の構成を有してよい。
(共振器構造)
 第3の実施形態にかかる表示装置10には、共振器構造20が形成されている。表示装置10において、共振器構造20は、発光素子104に形成されている。図16の例に示す共振器構造20は、キャビティ構造である。図16の例では、共振器構造20は、第1の電極13、第1の発光層14及び第2の電極15を含む。この例に示されるキャビティ構造は、第1の発光層14から生じた光を共振する構造である。なお第1の発光層14から生じた光を共振するとは、第1の発光層14から生じた光Lのうち特定波長の光を共振することを示す。
 図16に示す表示装置10の例では、第1の発光層14で生じた光(発生光)は、赤色の波長領域の光と緑色の波長領域の光をあわせた光となっている。共振器構造20は、発生光に含まれる特定波長の光を共振する。このとき、発生光のうち所定波長の光が強調される。そして、発光素子104の第2の電極15側(すなわち発光面側)から、所定波長の光を強調した状態で、外部に向けて光が放出される。なお、所定波長の光は、予め定められた色種に対応する光であり、副画素101に応じて定められる色種に対応する光を示す。図16の例では、表示装置10は、副画素101R、101Gに応じた発光素子104AR、104AGに対応して、それぞれ共振器構造20R、20Gが形成されている。共振器構造20Rでは、第1の発光層14からの発生光のうち赤色光が共振する。発光素子104ARの第2の電極15からは、赤色光を強調された光が、外部に向けて放出される。共振器構造20Gについては、共振器構造20Rと同様の機構で、第1の発光層14からの発生光のうち緑色光が共振する。副画素101Gでは、第2の電極15から、緑色光を強調された光が放出される。なお、本明細書において、共振器構造20R、20Gを特に区別しない場合、共振器構造20という語が使用される。
 共振器構造20(20R、20G)は、例えば、図17Aに示すような構成を挙げることができる。図17Aは、共振器構造20が第1の発光層14から生じた光を共振する場合における共振器構造の構成の要部を模式的に示す図である。図17Aの例では、第1の電極13の第2の面側に反射板36を別途配置しており、第1の発光層14からの発生光の共振は、例えば、第2の電極15と反射板36との間の光反射で形成される。この例の場合、共振器構造20は、これらの反射板36、光路調整層35、第1の電極13、第1の発光層14及び第2の電極15を有する。なお、この例では、第2の電極15が半透過反射層で形成され、第1の電極13が透明電極層で形成される。第1の電極13の第2の面側の所定位置に反射板36が配置し、反射板と第1の電極13との間に光路調整層35が形成されている。反射板36の位置(第1の電極13の位置を基準とした光路調整層35の深さ(厚さ))が、副画素101の色種に応じて定められた光路長を実現できるような位置となっている。ここにいう光路長は、第2の電極15と反射板36との間の光路長(光学的距離と呼ぶことがある)を示す。光路調整層35は、例えば絶縁性を有する材料を用いて形成することができる。
 光路長は、予め定めた色種の光に応じて設定される。予め定めた色種は、副画素101で発光させたい色種である。例えば、副画素101Rに形成される共振器構造20Rでは、第2の電極15と反射板36との間の光路長は、発生光のうち赤色光の共振を生じるように設定される。副画素101Gに形成される共振器構造20Gについては、第2の電極15と反射板36との間の光路長は、発生光のうち緑色光の共振を生じるように設定される。
 なお、図17Aに示す共振器構造20は、一例であり、キャビティ構造を形成することができるような構造であれば、図17Aに示す例に特に限定されるものではない。例えば、図17Bに示すように、第1の電極13として透明電極層130と、光反射性を有する反射層131とを積層したものを用い、第1の電極13の透明電極層130の厚みを調整することで共振器構造20R、20Gが形成されてもよい。なお反射層131は、反射板36と同様に形成されてよい
[3-2 作用及び効果]
 第3の実施形態にかかる表示装置10においては、第1の実施形態にかかる表示装置と同様の効果を得ることができる。また、第3の実施形態にかかる表示装置10においては、共振器構造20が設けられていることで、色純度を向上させることができる。
[3-3 変形例]
(変形例1)
 図16の例では、共振器構造20が第1の発光層を有する発光素子104AR、104AGに形成されている場合について説明したが、第3の実施形態にかかる表示装置10はこれに限定されない。第3の実施形態にかかる表示装置10において、副画素101Bについて共振器構造20が設けられてもよい(図示しない)。
(変形例2)
 図16の例では、カラーフィルタ18を例として用いて色変換層が表示装置10に設けられている場合について説明したが、第3の実施形態にかかる表示装置10はこれに限定されない。第3の実施形態にかかる表示装置10において、共振器構造20が形成されている場合に、色変換層は省略されてもよい(図示しない)。
[4 第4の実施形態]
 上記第1の実施形態から第3の実施形態に示す表示装置10においては、第3の副画素を形成する発光素子104は、第1の副画素及び第2の副画素を形成する発光素子104よりも表示面側(第1の面側、+Z方向側)に形成されていたが、各副画素101を形成する発光素子104の配置はこれに限定されない。すなわち、上記第1の実施形態から第3の実施形態に示す表示装置10においては、図18に示すように、第1の副画素及び第2の副画素(図18では副画素101R、101G)を形成する発光素子104のほうが、第3の副画素(図18では副画素101B)を形成する発光素子104よりも表示面側(第1の面側、+Z方向側)に形成されていてもよい。なお、図18においては、発光素子104Bのうち、副画素101R、101Gに対応する部分をいずれも発光素子104BR、104BGと記載している。図18の例では発光素子104Aが副画素101Bに対応する発光素子となっていることを明らかにするため、発光素子104ABと記載する。
 第4の実施形態にかかる表示装置10においては、第1の電極13は、第3の副画素に対応したレイアウトで形成される。したがって、図18の例では、第1の電極13は、副画素101Bのレイアウトに応じて配置される。
 第1の発光層44は、第3の副画素に対応した色種で発光する。したがって、第1の発光層44は、副画素101Bの色種に対応した青色の波長領域の光を生じる。すなわち、第1の発光層44は、記第1の実施形態から第3の実施形態に示す表示装置10に示す第2の発光層16に対応する。
 第2の電極15は、第1の実施形態と同様に、第1の副画素から第3の副画素(副画素101R、101G、101B)に共通する共通電極となっている。
 第2の発光層46は、第1の副画素(副画素101R)の色種に対応した波長領域の光及び第2の副画素(副画素101G)の色種に対応した波長領域の光を合わせた光を生じる。したがって、第1の発光層44は、副画素101R、101Gの色種に対応した赤色の波長領域の光と緑色の波長領域の光を合わせた光を生じる。すなわち、第2の発光層46は、記第1の実施形態から第3の実施形態に示す表示装置10に示す第1の発光層14に対応する。
 第3の電極17は、第1の副画素及び第2の副画素に応じたレイアウトで形成される。したがって、図18の例では、第3の電極17は、副画素101R、101Gのレイアウトに応じて配置される。副画素101R、101Gの分離は、第1の実施形態で示すように、副画素101Bを個々に分離する絶縁層30Aと同様の構成を用いて分離することができる。図18の例では、副画素101Rに対応する第3の電極17と副画素101Gに対応する第3の電極17との間に、絶縁層37が形成されている。そのほかの点については、第4の実施形態にかかる表示装置は、第1の実施形態から第3の実施形態にかかる表示装置と同様に形成されてよい。
 第4の実施形態にかかる表示装置10によれば、第1の実施形態にかかる表示装置と同様の効果を得ることができる。
[5 第5の実施形態]
 上述の第1の実施形態から第4の実施形態にかかる表示装置10では、第1の副画素から第3の副画素(副画素101R、101G、101B)のうち、第1の副画素及び第2の副画素が第2の電極15を有しており、第3の副画素が、第2の電極15を共有していたが副画素101の構成はこれに限定されない。第1の実施形態から第4の実施形態にかかる表示装置10では、図19に示すように、第1の副画素及び第2の副画素(副画素101R、101G)が第1の電極13及び第2の電極15を有し、第3の副画素(副画素101B)が第3の電極22及び第4の電極24を有してもよい(第5の実施形態)。図19は、第5の実施形態にかかる表示装置10の一実施例を示す図である。
[5-1.表示装置の構成]
 第5の実施形態にかかる表示装置10は、図19に示すように、駆動基板11と、複数の発光素子105A、105Bとを備える。また、第5の実施形態にかかる表示装置10は、第1の副画素として副画素101R、第2の副画素として副画素101G、及び第3の副画素として副画素101Bを備える。
 発光素子105Aは、副画素101R、101Gに形成される。発光素子105Aのうち、副画素101Rに対応する部分を発光素子105ARとする。発光素子105Aのうち、副画素101Gに対応する部分を発光素子105AGとする。また、発光素子105Bは、副画素101Bに形成される。発光素子104Bが副画素101Bに対応することを明示する場合には、発光素子105BBと記載する。なお、発光素子105AR、105AG、105BBの区別をしない場合には、発光素子105AR、105AG、105BBは、発光素子105との語で総称する。
 発光素子105Aは、第1の実施形態における発光素子104Aと同様に、第1の電極13と、第1の発光層14と、第2の電極15とを備える。第1の電極13と第2の電極15は、第1の発光層14に電界をかける一対の電極を形成する。
 第5の実施形態にかかる表示装置10においては、副画素101R、101Gは、第1の実施形態と同様に構成される。したがって副画素101R、101Gは、第1の電極13と、第1の発光層14と、第2の電極15とを備えており、第1の電極13と第2の電極15は、第1の発光層14を挟んで積層されている。
 発光素子105B(発光素子105BB)は、第3の電極22と、第2の発光層16と、第4の電極24と、を備える。図19の例では、第3の電極22と、第2の発光層16と、第4の電極24は、第2の面から第1の面に向かう方向に順に積層されている。第3の電極22と第4の電極24は、第2の発光層16に電界をかける一対の電極を形成する。したがって副画素101R、101Gは、第3の電極22と、第2の発光層16と、第4の電極24とを備える。
(絶縁層)
 第5の実施形態にかかる表示装置10においては、第2の電極15の第1の面側に第3の電極22が形成される。このとき第2の電極15と第3の電極22の間に絶縁層23が設けられている。そして絶縁層23を介して第2の電極15と第3の電極22が積層されていることで、第2の電極15と第3の電極22が分離されている。絶縁層23の材料は、絶縁層12と同様の材料で形成されてよい。
(第3の電極)
 第3の電極22は、第1の実施形態における第3の電極17と同様に、第3の副画素(図19の例では副画素101B)のアノード電極となっている。第3の電極22の材料及び構成は、第1の実施形態における第3の電極17で使用可能な材料及び構成を用いることができる。また、第3の電極22のレイアウトについても、第1の実施形態と同様に、第3の副画素(副画素101B)の配置に応じたレイアウトとされている。そして第3の副画素(副画素101B)に応じて分離した第3の電極22が複数形成される。
(第2の発光層)
 第5の実施形態にかかる表示装置10においては、第3の電極22の第1の面側に第2の発光層16が形成されている。第2の発光層16は、第1の実施形態の第2の発光層16と同様である。図19の例では、第2の発光層16は、青色に発光する層となっている。
(第4の電極)
 第2の発光層16の第1の面側には、第4の電極24が設けられている。したがって、第3の電極22と第4の電極24は、第2の発光層16を挟んで積層された状態となっている。このような第5の実施形態にかかる表示装置10は、駆動基板11上に、順に、複数の第1の電極13と、第1の発光層14と、第2の電極15と、絶縁層23と、複数の第3の電極22と、第2の発光層16と、第4の電極24とを備える。すなわち第5の実施形態にかかる表示装置10では、第1の発光層14と第2の発光層16との間に、第2の電極15と第3の電極22が配置されており、且つ、第2の電極15と第3の電極22を分離する絶縁層23が設けられている。
 第4の電極24は、第3の電極17と対向して設けられている。第3の電極17と第4の電極24で一対の電極をなしており、この一対の電極が第2の発光層16を挟むように配置される。図19の例では、第4の電極24は、副画素101Bに共通の電極として設けられている。また、第4の電極24は、カソード電極である。第4の電極24の材料及び構成は、第1の実施形態で説明した第2の電極15の材料及び構成と同様でよい。
 第5の実施形態にかかる表示装置は、第1の電極13と第3の電極22がアノード電極となっており、第2の電極15と第4の電極24がカソード電極となっている(図19)。また、図19には、表示装置10の構成とともに、発光素子105A、105Bの電気的制御を説明するための回路図があわせて記載されている。図19に示すように、駆動基板11側から副画素101R、101G、101Bに電界を与える電源をE1、E2、E3とした場合に、電源E1、E2、E3からそれぞれの発光素子105AR、105AG、105BBに形成されるダイオードD1、D2、D3にかけられる電界の向きについて、ダイオードD1、D2にかけられる電界の向きが、ダイオードD3にかけられる電界の向きと同じ向きとなっている。
(色変換層)
 第5の実施形態にかかる表示装置は、第1の実施形態と同様に色変換層を有している。図19の例では、色変換層として、第1の実施形態と同様にカラーフィルタ18が用いられている。なお、色変換層については、第2の実施形態等でも示すように、多層干渉層19等といったカラーフィルタ18以外の構成であってもよい。
 なお、第5の実施形態にかかる表示装置は、第1の実施形態と同様に、色変換層を覆うように、充填樹脂層及び対向基板が設けられていることが好適である。
[5-2 作用及び効果]
 第5の実施形態にかかる表示装置10においては、第1の実施形態にかかる表示装置と同様に、副画素101R、101Gと副画素101Bとが重なるように形成されており、副画素101R、101Gが第1の発光層14を有している。したがって、第5の実施形態にかかる表示装置10においては、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
[6 第6の実施形態]
[6-1 表示装置の構成]
 上述の第1の実施形態から第5の実施形態にかかる表示装置10では、色変換層が設けられていたが、本開示にかかる表示装置はこれに限定されない。例えば、表示装置が3種の副画素で2色表示を行う方式である場合には、第1の実施形態から第5の実施形態にかかる表示装置10では、図20に示すように、色変換層が省略されてもよい(第6の実施形態)。図20は、第6の実施形態にかかる表示装置10の一実施例を示す図である。図20の例では、第6の実施形態にかかる表示装置10が第1の実施形態にかかる表示装置10から色変換層を省略した構造を有する場合について例示がなされている。
 第6の実施形態にかかる表示装置10では、色変換層を省略した他については第1の実施形態第から第5の実施形態のいずれかと同様に構成されてよい。図20の例では、第1の発光層14は、図3Aに示すように構成されており、赤色発光層142R及び緑色発光層142Gを有している。
 また、図20の例では、第6の実施形態にかかる表示装置10は、第1の副画素及び第2の副画素の発光色が同色となる。第1の副画素及び第2の副画素は、赤色の波長領域の光と緑色の波長領域の光をあわせた光で発光する副画素(副画素101RG1、101RG2)となる。したがって、この例では、第1の副画素及び第2の副画素が、副画素101RG1、101RG2であり、第3の副画素が副画素101Bとなる。なお、図20においては、副画素101RG1、101RG2が発光素子104Aを有しているが、発光素子104のうち、副画素101RG1、101RG2に対応する部分をいずれも発光素子104ARGと記載している。
[6-2 作用及び効果]
 第6の実施形態にかかる表示装置10においては、第1の実施形態にかかる表示装置と同様に、第1の副画素及び第2の副画素(副画素101RG1、101RG2)に対して第3の副画素(副画素101B)が重なるように形成されており、副画素101RG1、101RG2が第1の発光層14を有している。第6の実施形態にかかる表示装置10においては、次のように、3種類の副画素101RG1、101RG2、101Bの独立駆動により2色表示を行うことができる。
 副画素101RG1に対応した第1の電極13と第2の電極15との間で電圧がかかると、第1の発光層14のうち第1の副画素(副画素101RG1)に対応した部分に電界をかけた状態が形成される。このとき、第1の発光層14から光が生じる。この光は、図21のグラフG11に示すように、赤色の波長領域にスペクトル分布SRを有する光と緑色の波長領域にスペクトル分布SGを有する光を合わせた光となっている。このとき副画素101RG1では、第1の発光層14で生じた光は、図21の+Z方向に伝わり、取り出される。したがって、副画素101RG1において第1の発光層14から取り出される光は、赤色の波長領域にスペクトル分布LuRを有する光と緑色の波長領域にスペクトル分布LuGを有する光をあわせた光となる(図21のグラフG13)。図21は、第6の実施形態にかかる表示装置の光取り出し機構を説明するための図である。図21には、表示装置10の各層について、-Z側から、副画素101RG1、101RG2、101Bを構成する第1の発光層14から生じる光のスペクトル分布図(グラフG11、G14)、第2の発光層から生じる光のスペクトル分布図(グラフG12、G15)、副画素101R、101G、101Bから取り出される光のスペクトル分布図(グラフG13、G16)が記載されている。
 また、副画素101GR2に対応した第1の電極13と第2の電極15との間で電圧がかかると、第1の発光層14のうち副画素101RG2に対応した部分に電界をかけた状態が形成される。このとき副画素101RG2では、副画素101RG1について説明したことと同様に、第1の発光層14から赤色の波長領域にスペクトル分布SRを有する光と緑色の波長領域にスペクトル分布SGを有する光を合わせた光が生じる(図21のグラフG14)。このとき副画素101RG2では、第1の発光層14で生じた光は、図21の+Z方向に伝わり、取り出される。したがって、副画素101RG2において第1の発光層14から取り出される光は、赤色の波長領域にスペクトル分布LuRを有する光と緑色の波長領域にスペクトル分布LuGを有する光をあわせた光となる(図21のグラフG16)。
 また、第3の電極17と第2の電極15との間で電圧がかかると、第2の発光層16に電界をかけた状態が形成される。このとき、第2の発光層16から光が生じる。この光は、図11のグラフG12、G15に示すように、青色の波長領域にスペクトル分布SBを有する光(青色光)となっている。副画素101Bでは、第2の発光層16で生じた青色光が取り出される。このように、副画素101Bにおいて第2の発光層16から取り出される光は、青色の波長領域にスペクトル分布LuBを有する光でおおよそ占められる(図21のグラフG13、G16)。
 そして、第1の電極13と第3の電極17に対して個別に電圧をかけることができることで、副画素101RG1、101RG2、101Bを赤色と緑色を合わせた色及び青色に個別に発光させることができるため、表示装置10は表示領域10Aに2色表示させることができる。
 このような第5の実施形態にかかる表示装置10においては、上述したように第1の実施形態にかかる表示装置と同様に、副画素101R、101Gと副画素101Bとが重なるように形成されている。したがって画素間のピッチを同じとする条件下で、第1の実施形態にかかる表示装置10と、塗り分け方式で3つの色種の副画素を形成する表示装置とを比較した場合に、第5の実施形態にかかる表示装置10のほうが、副画素の発光面積を大きくすることができる。したがって、第1の実施形態にかかる表示装置10によれば、従来の表示装置に比べて輝度を向上させることができる。
[6-3 変形例]
 第6の実施形態にかかる表示装置10においては、第1の発光層14が、赤色の波長領域の光と緑色の波長領域の光をあわせた光を生じるように構成されている場合を例としたが、第1の発光層14に赤色発光層142R及び緑色発光層142Gを設けている場合について説明したが、第1の発光層14の構成はこれに限定されない。第6の実施形態にかかる表示装置10においては、第1の実施形態の変形例1において説明したように、第1の発光層14が図3Bに示すように構成されてもよい(変形例)。この場合、第1の発光層14は、正孔注入層140、正孔輸送層141、黄色発光層142Y、電子輸送層143を積層した構造を有する。
 黄色発光層142Yは、赤色の波長領域及び緑色の波長領域の両方の波長領域にスペクトル分布を有する光を生じる。第1の発光層14が黄色発光層142Yを有することで、色赤色の波長領域の光と緑色の波長領域の光をあわせた光を取り出すことができる。
 第6の実施形態の変形例にかかる表示装置10では、図22に示すように、第1の副画素及び第2の副画素は、黄色の波長領域の光で発光する副画素(副画素101Y1、101Y2)となる。したがって、この例では、第1の副画素及び第2の副画素が、副画素101Y1、101Y2であり、第3の副画素が副画素101Bとなる。なお、図22においては、発光素子104Aのうち、副画素101Y1、101Y2に対応する部分をいずれも発光素子104AYと記載している。
[7 応用例]
(電子機器)
 本開示にかかる発光装置は、種々の電子機器に備えられてもよい。例えば、上述の一実施形態(第1の実施形態から第6の実施形態のいずれか1つ)に係る表示装置10が、種々の電子機器に備えられてもよい。特にビデオカメラや一眼レフカメラの電子ビューファインダまたはヘッドマウント型ディスプレイ等の高解像度が要求され、目の近くで拡大して使用されるものに備えられることが好ましい。
(具体例1)
 図23Aは、デジタルスチルカメラ310の外観の一例を示す正面図である。図23Bは、デジタルスチルカメラ310の外観の一例を示す背面図である。このデジタルスチルカメラ310は、レンズ交換式一眼レフレックスタイプのものであり、カメラ本体部(カメラボディ)311の正面略中央に交換式の撮影レンズユニット(交換レンズ)312を有し、正面左側に撮影者が把持するためのグリップ部313を有している。
 カメラ本体部311の背面中央から左側にずれた位置には、モニタ314が設けられている。モニタ314の上部には、電子ビューファインダ(接眼窓)315が設けられている。撮影者は、電子ビューファインダ315を覗くことによって、撮影レンズユニット312から導かれた被写体の光像を視認して構図決定を行うことが可能である。電子ビューファインダ315としては、上述の一実施形態および変形例に係る表示装置10のいずれかを用いることができる。
(具体例2)
 図24は、ヘッドマウントディスプレイ320の外観の一例を示す斜視図である。ヘッドマウントディスプレイ320は、例えば、眼鏡形の表示部321の両側に、使用者の頭部に装着するための耳掛け部322を有している。表示部321としては、上述の一実施形態および変形例に係る表示装置10のいずれかを用いることができる。
(具体例3)
 図25は、テレビジョン装置330の外観の一例を示す斜視図である。このテレビジョン装置330は、例えば、フロントパネル332およびフィルターガラス333を含む映像表示画面部331を有しており、この映像表示画面部331は、上述の一実施形態および変形例に係る表示装置10のいずれかにより構成される。
[8 照明装置]
 本開示にかかる発光装置について、発光装置が表示装置である場合を例として、上記の第1の実施形態から第6の実施形態で詳細に説明をした。本開示にかかる発光装置は、表示装置に限定されず、照明装置として使用されてもよい。本開示にかかる発光装置が照明装置として使用される場合についても、上記第1の実施形態から第6の実施形態で示す構成を採用することができる。
 以上、本開示の第1の実施形態から第6の実施形態及び各変形例にかかる表示装置、応用例及び照明装置について具体的に説明したが、本開示は、上述の第1の実施形態から第6の実施形態及び各変形例にかかる表示装置、応用例及び照明装置に限定されるものではなく、本開示の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
 例えば、上述の第1の実施形態から第6の実施形態及び各変形例にかかる表示装置、応用例及び照明装置において挙げた構成、方法、工程、形状、材料および数値等はあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれと異なる構成、方法、工程、形状、材料および数値等を用いてもよい。
 上述の第1の実施形態から第6の実施形態及び各変形例にかかる表示装置、応用例及び照明装置の構成、方法、工程、形状、材料および数値等は、本開示の主旨を逸脱しない限り、互いに組み合わせることが可能である。
 上述の第1の実施形態から第6の実施形態及び各変形例にかかる表示装置、応用例及び照明装置に例示した材料は、特に断らない限り、1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
 また、本開示は以下の構成を採用することもできる。
(1)第1の副画素と、
 前記第1の副画素と色種の異なる第2の副画素及び第3の副画素と、を備え、
 前記第1の副画素及び前記第2の副画素は、所定の色種で発光する第1の発光層を有し、
 前記第3の副画素は、前記第1の発光層に対して積層され前記第1の発光層とは発光色の異なる第2の発光層を有する、
 発光装置。
(2)前記第1の発光層の発光色を前記第1の副画素及び前記第2の副画素に応じた色種に変換する色変換層を有する、
 上記(1)に記載の発光装置。
(3)前記色変換層が、カラーフィルタである、
 上記(2)に記載の発光装置。
(4)前記色変換層が、誘電体積層構造を有する多層干渉層である、
 上記(2)に記載の発光装置。
(5)前記第1の副画素及び前記第2の副画素は、複数の第1の電極と、第2の電極とを備え、
 前記第3の副画素は、複数の第3の電極を備え、
 前記複数の第1の電極は、前記第1の副画素及び前記第2の副画素に応じて分離しており、
 前記第3の副画素は、前記第2の電極を、前記第1の副画素及び前記第2の副画素と共有しており、
 前記複数の第3の電極は、前記第3の副画素に応じて分離している、
 上記(1)から(4)のいずれか1つに記載の発光装置。
(6)前記第1の副画素及び前記第2の副画素は、複数の第1の電極と、第2の電極とを備え、
 前記第3の副画素は、複数の第3の電極と、第4の電極とを備え、
 前記複数の第1の電極は、前記第1の副画素及び前記第2の副画素に応じて分離しており、
 前記第2の電極は、前記第1の副画素及び前記第2の副画素に共通する共通電極であり、
 前記複数の第3の電極は、前記第3の副画素に応じて分離している、
 上記(1)から(4)のいずれか1つに記載の発光装置。
(7)前記第1の電極と前記第2の電極は、前記第1の発光層を挟んで積層され、
 前記第3の電極と前記第4の電極は、前記第2の発光層を挟んで積層され、
 前記第1の発光層と前記第2の発光層との間に、前記第2の電極と前記第3の電極が配置されており、
 前記第2の電極と前記第3の電極を分離する絶縁層が設けられている、
上記(6)に記載の発光装置。
(8)前記第1の副画素、前記第2の副画素及び前記第3の副画素は、それぞれ独立して発光する、
 上記(1)から(7)のいずれか1つに記載の発光装置。
(9)前記第1の副画素及び前記第2の副画素は、それぞれ前記第1の発光層で生じた光のうち特定波長の光を共振する共振器構造を有する、
 上記(1)から(8)のいずれか1つに記載の発光装置。
(10)前記第1の副画素及び前記第2の副画素は、それぞれ赤色、緑色を発光色とし、
 前記第3の副画素は、青色を発光色とする、
 上記(1)から(9)のいずれか1つに記載の発光装置。
(11)前記第3の副画素の発光領域は、前記第1の副画素の発光領域及び前記第2の副画素の発光領域のいずれよりも大きい、
 上記(1)から(10)のいずれか1つに記載の発光装置。
(12)上記(1)から(11)のいずれか1つに記載の発光装置を備えた、
 電子機器。
10     :表示装置
10A    :表示領域
11     :駆動基板
11A    :基板
12     :絶縁層
12A    :開口部
13     :第1の電極
14     :第1の発光層
15     :第2の電極
16     :第2の発光層
17     :第3の電極
18     :カラーフィルタ
18C    :シアン色フィルタ
18M    :マゼンタ色フィルタ
19     :多層干渉層
20     :共振器構造
21     :保護層
22     :第3の電極
23     :絶縁層
24     :第4の電極
25     :第1の中継電極層
26     :第2の中継電極層
27     :第2のコンタクトホール
27A    :第2のコンタクト部
28     :第1のコンタクトホール
28A    :第1のコンタクト部
29     :溝部
30A    :絶縁層
30B    :絶縁層
101    :副画素
104    :発光素子
105    :発光素子
310    :デジタルスチルカメラ
311    :カメラ本体部
312    :撮影レンズユニット
313    :グリップ部
314    :モニタ
315    :電子ビューファインダ
320    :ヘッドマウントディスプレイ
321    :表示部
322    :耳掛け部
330    :テレビジョン装置
331    :映像表示画面部
332    :フロントパネル
333    :フィルターガラス

Claims (12)

  1.  第1の副画素と、
     前記第1の副画素と色種の異なる第2の副画素及び第3の副画素と、を備え、
     前記第1の副画素及び前記第2の副画素は、所定の色種で発光する第1の発光層を有し、
     前記第3の副画素は、前記第1の発光層に対して積層され前記第1の発光層とは発光色の異なる第2の発光層を有する、
     発光装置。
  2.  前記第1の発光層の発光色を前記第1の副画素及び前記第2の副画素に応じた色種に変換する色変換層を有する、
     請求項1に記載の発光装置。
  3.  前記色変換層が、カラーフィルタである、
     請求項2に記載の発光装置。
  4.  前記色変換層が、誘電体積層構造を有する多層干渉層である、
     請求項2に記載の発光装置。
  5.  前記第1の副画素及び前記第2の副画素は、複数の第1の電極と、第2の電極とを備え、
     前記第3の副画素は、複数の第3の電極を備え、
     前記複数の第1の電極は、前記第1の副画素及び前記第2の副画素に応じて分離しており、
     前記第3の副画素は、前記第2の電極を、前記第1の副画素及び前記第2の副画素と共有しており、
     前記複数の第3の電極は、前記第3の副画素に応じて分離している、
     請求項1に記載の発光装置。
  6.  前記第1の副画素及び前記第2の副画素は、複数の第1の電極と、第2の電極とを備え、
     前記第3の副画素は、複数の第3の電極と、第4の電極とを備え、
     前記複数の第1の電極は、前記第1の副画素及び前記第2の副画素に応じて分離しており、
     前記第2の電極は、前記第1の副画素及び前記第2の副画素に共通する共通電極であり、
     前記複数の第3の電極は、前記第3の副画素に応じて分離している、
     請求項1に記載の発光装置。
  7.  前記第1の電極と前記第2の電極は、前記第1の発光層を挟んで積層され、
     前記第3の電極と前記第4の電極は、前記第2の発光層を挟んで積層され、
     前記第1の発光層と前記第2の発光層との間に、前記第2の電極と前記第3の電極が配置されており、
     前記第2の電極と前記第3の電極を分離する絶縁層が設けられている、
     請求項6に記載の発光装置。
  8.  前記第1の副画素、前記第2の副画素及び前記第3の副画素は、それぞれ独立して発光する、
     請求項1に記載の発光装置。
  9.  前記第1の副画素及び前記第2の副画素は、それぞれ前記第1の発光層で生じた光のうち特定波長の光を共振する共振器構造を有する、
     請求項1に記載の発光装置。
  10.  前記第1の副画素及び前記第2の副画素は、それぞれ赤色、緑色を発光色とし、
     前記第3の副画素は、青色を発光色とする、
     請求項1に記載の発光装置。
  11.  前記第3の副画素の発光領域は、前記第1の副画素の発光領域及び前記第2の副画素の発光領域のいずれよりも大きい、
     請求項1に記載の発光装置。
  12.  請求項1記載の発光装置を備えた、
     電子機器。
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