WO2023276027A1

WO2023276027A1 - 支持部材、支持構造及び外壁構造

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Publication number: WO2023276027A1
Application number: PCT/JP2021/024700
Authority: WO
Inventors: なつき鮎川; 岳史木村; 敏之長田; 洋輝山口; 知哉波多江
Original assignee: 積水ハウス株式会社
Priority date: 2021-06-30
Filing date: 2021-06-30
Publication date: 2023-01-05
Also published as: US20240287814A1; JPWO2023276027A1; GB2622716A; AU2021453427A1; GB202318969D0

Abstract

支持部材（６）は、第１外壁面材（３）を支持するための部材であって、支持固定部（６１）、支持延出部（６２）、及び端面支持部（６３）を備える。支持固定部（６１）は、開口部（１Ａ）を取り囲むように設けられた壁下地材（２１）における、開口部（１Ａ）に隣接した第１面（２１１）よりも屋外（ＯＤ）側に位置した第２面（２１２）に固定される。支持延出部（６２）は、支持固定部（６１）から第１面（２１１）と対向する領域まで開口部（１Ａ）側に延出することにより、第１外壁面材（３）を屋内（ＩＤ）側から支持する。端面支持部（６３）は、支持延出部（６２）から屋外（ＯＤ）側に延び、第１外壁面材（３）における開口部（１Ａ）側の一端面（３１）に当接することにより当該一端面（３１）を支持する当接面（６３１）を有する。

Description

支持部材、支持構造及び外壁構造

　本発明は、支持部材、支持構造及び外壁構造に関する。

　建物の外壁構造として、屋内外を連通する開口部を覆うように設けられる窓サッシ等の建具が外壁面材に対して屋内側に奥まった位置に配置された構造が知られている。このような外壁構造では、建具の周辺にできる陰影によって外壁面材の厚みを強調して、建物の外観に重厚さを持たせて高級感を演出することができる。

　この種の外壁構造では、開口部を取り囲むように設けられた壁下地材が、開口部に隣接して屋外側を向く第１面と、当該第１面の開口部とは反対側において第１面よりも屋外側に位置した第２面とを有している。そして、壁下地材の第１面に建具が取り付けられるとともに、壁下地材の第２面に沿うように外壁面材が支持される。このような外壁面材を支持するための支持部材を備えた外壁構造が例えば特許文献１に開示されている。

　特許文献１に開示される外壁構造では、外壁面材（外壁材）を支持するための支持部材を構成する係止部材は、屋外側から第１面（枠部材の屋外側の面）への水の浸入を規制するために第２面（胴縁材の屋外側の面）に取り付けられた止水部材に固定される。この状態で係止部材は、外壁面材における開口部側の端面と建具（窓サッシ）との間に隙間が形成されるように外壁面材を支持する。外壁面材と建具との間の隙間には、外壁面材よりも屋外側に突出するように化粧部材が配置される。

　化粧部材のような外壁面材よりも屋外側に突出した突出物が外壁面材と建具との間に存在する場合、外壁構造の見栄えが悪くなってしまう。

特開２０１６－３７８０４号公報

　本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、化粧部材を用いることなく壁下地材の第１面を覆うように外壁面材を支持するための支持部材及び支持構造を提供するとともに、外壁構造を提供することにある。

　本発明の一の局面に係る支持部材は、屋内外を連通する側方を向く開口部を取り囲むように設けられ、前記開口部に隣接して屋外側を向く第１面と、前記第１面の前記開口部とは反対側に設けられ前記第１面よりも屋外側に位置した第２面とを含む壁下地材と、前記開口部を覆うように前記壁下地材に取り付けられ、前記第１面に屋外側から重ねられた状態で前記第１面に取り付けられた被取付部を有する建具と、を備えた外壁下地に対して前記被取付部を屋外側から覆うように外壁面材を支持するための部材である。この支持部材は、前記第２面に固定される支持固定部と、前記支持固定部から前記第１面と対向する領域まで前記開口部側に延出することにより、前記外壁面材を屋内側から支持する支持延出部と、前記支持延出部から屋外側に延び、前記外壁面材における前記開口部側の一端面に当接することにより当該一端面を支持する当接面を有する端面支持部と、を備える。

　本発明の他の局面に係る支持構造は、上記の支持部材と、前記建具に取り付けられるとともに前記外壁面材との間を通じた屋外側から前記第１面への水の浸入を規制するための規制部材と、を備える。そして、前記規制部材は、前記建具から屋外側に延びるとともに、前記支持部材の前記端面支持部に対して前記開口部側から接触する接触面を有する。

　本発明の他の局面に係る外壁構造は、建物の外壁構造である。この外壁構造は、屋内外を連通する側方を向く開口部を取り囲むように設けられ、前記開口部に隣接して屋外側を向く第１面と、前記第１面の前記開口部とは反対側に設けられ前記第１面よりも屋外側に位置した第２面と、を含む壁下地材と、前記開口部を覆うように前記壁下地材に取り付けられ、前記第１面に屋外側から重ねられた状態で前記第１面に取り付けられた被取付部を有する建具と、前記壁下地材及び前記建具に対して設けられる外壁面材と、前記建具の前記被取付部を屋外側から覆うように前記外壁面材を支持するための、上記の支持部材と、を備える。

　本発明の目的、特徴及び利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白となる。

本発明の実施形態に係る支持部材及び支持構造が適用された外壁構造を示す側面断面図である。外壁構造の斜視図である。外壁構造の施工手順を示す斜視図であって、壁下地材の第２面に対して支持部材を取り付けた状態を示す図である。外壁構造の施工手順を示す斜視図であって、支持部材に対して第１外壁面材を配置した状態を示す図である。外壁構造の施工手順を示す斜視図であって、第１外壁面材の開口部とは反対側に第２外壁面材を設置するための外壁止め具を第１外壁面材に取り付けた状態を示す図である。変形実施形態に係る支持部材及び支持構造が適用された外壁構造を示す側面断面図である。

　以下、本発明の実施形態に係る支持部材及び支持構造について、図面に基づいて説明する。本実施形態に係る支持部材及び支持構造は、建物の外壁構造に適用される。

　［外壁構造の構成］
　図１及び図２に示されるように、外壁構造１は、外壁下地２と、その外壁下地２に対して設けられる第１外壁面材３及び第２外壁面材４と、第１外壁面材３及び第２外壁面材４を支持するための支持構造５と、を備える。

　外壁下地２は、屋内ＩＤと屋外ＯＤとを連通する開口部１Ａを取り囲むように設けられる構造物である。開口部１Ａの開口縁は、例えば矩形状に形成される。矩形状の開口部１Ａにおいては、屋内ＩＤから屋外ＯＤに向かう方向と直交する水平方向に開口上縁及び開口下縁が延びるとともに、開口側縁が上下方向（鉛直方向）に延びている。なお、図１，２では、矩形状の開口部１Ａの開口縁のうちの開口上縁に対応した外壁下地２のみが示されており、開口下縁及び開口側縁に対応した外壁下地については省略されている。外壁下地２は、壁下地材２１と、下地板２２と、建具２３と、防水シート２４とを含む。

　壁下地材２１は、開口部１Ａを取り囲むように設けられる下地材である。壁下地材２１は、開口部１Ａに隣接して屋外ＯＤ側を向く第１面２１１と、当該第１面２１１の開口部１Ａとは反対側に設けられ第１面２１１よりも屋外ＯＤ側に位置した第２面２１２と、を含む。壁下地材２１において、第１面２１１の開口部１Ａ側の端縁２１１Ａは、開口部１Ａにおける対応する開口縁に沿って延びている。また、壁下地材２１において、第２面２１２の開口部１Ａ側の端縁２１２Ａは、第１面２１１の開口部１Ａ側の端縁２１１Ａよりも屋外ＯＤ側且つ開口部１Ａから離間した位置において、開口部１Ａにおける対応する開口縁に沿って延びている。例えば、開口部１Ａの開口上縁に対応した外壁下地２の壁下地材２１の場合、第１面２１１の端縁２１１Ａ及び第２面２１２の端縁２１２Ａはそれぞれ、開口部１Ａの開口上縁に沿って延びている。

　下地板２２は、例えば合板によって構成され、壁下地材２１の第２面２１２を屋外ＯＤ側から覆うように当該第２面２１２に取り付けられる。下地板２２は、第１面２１１と対向する領域まで開口部１Ａ側に延出することがないように、第２面２１２に取り付けられる。図１，２の例では、下地板２２は、下地板２２の開口部１Ａ側の端面の位置が、第２面２１２の開口部１Ａ側の端縁２１２Ａの位置と一致するように、第２面２１２に取り付けられる。

　建具２３は、例えば窓サッシによって構成され、開口部１Ａを覆うように壁下地材２１に取り付けられる。建具２３は、被取付部２３１を有し、当該被取付部２３１が第１面２１１に屋外ＯＤ側から重ねられた状態で、第１面２１１に取り付けられる。

　防水シート２４は、屋外ＯＤ側から下地板２２を介して壁下地材２１の第２面２１２へ水が浸入することを規制するためのシートである。防水シート２４は、下地板２２を屋外ＯＤ側から覆うように第２面２１２に取り付けられる。防水シート２４は、第１面２１１と対向する領域まで開口部１Ａ側に延出するように、第２面２１２に取り付けられる。防水シート２４における第１面２１１と対向する領域まで延出した部分と、建具２３の被取付部２３１との間に跨るように、防水テープ２４１が貼設される。

　第１外壁面材３及び第２外壁面材４は、建物の外壁面を構成するための板材である。通常、外壁面材は、規定のサイズを有し、規定のサイズに相当する領域として建物に設定される取付領域に取り付けられる。しかし、取付領域に建具２３が存在する場合には、取付領域における建具２３の外側領域の大きさにあわせて小さな外壁面材を準備し、これを建物に支持させる必要がある。前記「小さな外壁面材」が第１外壁面材３に相当する。第１外壁面材３は、壁下地材２１の第１面２１１に屋外ＯＤ側から対向するように配置される。第２外壁面材４は、第１外壁面材３の開口部１Ａとは反対側において、壁下地材２１の第２面２１２を覆うように設けられた下地板２２に屋外ＯＤ側から対向するように配置される。本実施形態では、第１外壁面材３は、開口部１Ａ側の一端面３１から当該一端面３１とは反対の他端面３２までの長さＬ３が、第１面２１１の開口部１Ａ側の端縁２１１Ａから第２面２１２の開口部１Ａ側の端縁２１２Ａまでの長さと略同一となるように形成されている。また、第２外壁面材４における開口部１Ａ側の端部には、溝部４１が形成されている。第２外壁面材４は、第１外壁面材３の他端面３２に後記の外壁止め具９が取り付けられた状態で、当該外壁止め具９の突出部９２が前記溝部４１に挿入されるように、第１外壁面材３の開口部１Ａとは反対側に配置される。

　支持構造５は、第１外壁面材３及び第２外壁面材４を支持するための構造である。支持構造５は、支持部材６と、規制部材７と、支持下地材８と、外壁止め具９とを含む。

　支持部材６は、建具２３の被取付部２３１を屋外ＯＤ側から覆うように外壁下地２に対して第１外壁面材３を支持するための部材である。図２に示されるように、壁下地材２１における第１面２１１の開口部１Ａ側の端縁２１１Ａ及び第２面２１２の開口部１Ａ側の端縁２１２Ａに沿う方向に、所定の間隔を隔てて複数の支持部材６が設けられる。支持部材６は、支持固定部６１と、支持延出部６２と、端面支持部６３とを有する。

　支持固定部６１は、支持部材６において、下地板２２及び防水シート２４を介して壁下地材２１の第２面２１２に固定される部分である。支持延出部６２は、支持部材６において、支持固定部６１から壁下地材２１の第１面２１１と対向する領域まで開口部１Ａ側に延出することにより、第１外壁面材３を屋内ＩＤ側から支持する部分である。端面支持部６３は、支持部材６において、支持延出部６２から屋外ＯＤ側に延び、第１外壁面材３における開口部１Ａ側の一端面３１を支持する部分である。端面支持部６３は、第１外壁面材３における開口部１Ａ側の一端面３１に当接する当接面６３１を有する。

　支持固定部６１は、支持固定部６１における開口部１Ａ側の端縁となる支持延出部６２との境界端６１１の位置が、壁下地材２１における第２面２１２の開口部１Ａ側の端縁２１２Ａの位置と略一致するように、下地板２２及び防水シート２４を介して第２面２１２にねじ部材ＳＣ等によって固定される。また、端面支持部６３は、支持延出部６２における開口部１Ａ側の端部６２１から屋外ＯＤ側に延びている。

　上記構成の支持部材６では、端面支持部６３における前記当接面６３１とは反対の反対面６３２が、開口部１Ａに最も近接した位置に配置されている。そして、支持延出部６２は、支持固定部６１が壁下地材２１の第２面２１２上で予め設定された固定位置に固定された状態で、端面支持部６３における当接面６３１の反対面６３２が建具２３に予め設定された設定面に接触する長さを有する。換言すると、支持固定部６１における境界端６１１とは反対の固定端６１２から端面支持部６３の反対面６３２までの長さＬ１は、端面支持部６３の反対面６３２が建具２３に予め設定された設定面に接触する長さに設定される。本実施形態では、建具２３に予め設定された前記設定面は、建具２３に取り付けられる後記の規制部材７の接触面７２１に相当する。

　つまり、支持延出部６２は、支持固定部６１が壁下地材２１の第２面２１２上で予め設定された固定位置に固定された状態で、端面支持部６３の反対面６３２が規制部材７の接触面７２１に接触する長さを有する。この場合、支持部材６の支持固定部６１が第２面２１２に固定された状態で、建具２３に取り付けられた規制部材７と端面支持部６３との間に隙間が形成されないように、第１面２１１における開口部１Ａ側の端縁２１１Ａと第２面２１２における開口部１Ａ側の端縁２１２Ａとの間に亘って支持延出部６２が延在した状態となる。これにより、支持部材６は、建具２３に取り付けられた規制部材７と端面支持部６３との間に隙間が形成されることを規制した状態で、支持延出部６２と端面支持部６３とによって第１外壁面材３を、第１面２１１の全体を屋外ＯＤ側から覆うように支持することができる。このため、建具２３に取り付けられた規制部材７と第１外壁面材３との間に化粧部材などの突出物を介在させなくても、壁下地材２１の第１面２１１を覆うように支持部材６によって第１外壁面材３を支持することができる。しかも、支持部材６は、規制部材７が取り付けられた建具２３の周辺にできる陰影によって第１外壁面材３の厚みを効果的に強調することが可能となるように、第１外壁面材３を適切に支持することができる。

　なお、支持部材６に支持された第１外壁面材３は、支持部材６に対して接着剤によって接着されることにより固定される。

　また、支持部材６において、端面支持部６３の支持延出部６２から屋外ＯＤ側へ延びる長さは、端面支持部６３が第１外壁面材３における開口部１Ａ側の一端面３１を支持した状態で第１外壁面材３から屋外ＯＤ側への延出を規制可能な長さに設定される。本実施形態では、端面支持部６３の支持延出部６２から屋外ＯＤ側へ延びる長さは、第１外壁面材３における開口部１Ａ側の一端面３１の厚み方向の寸法以下に設定される。これにより、建具２３に取り付けられた規制部材７と第１外壁面材３との間において、支持部材６の端面支持部６３が第１外壁面材３よりも屋外ＯＤ側に延出することが規制される。このため、支持部材６は、建具２３の周辺にできる陰影によって第１外壁面材３の厚みをより効果的に強調することが可能となるように、第１外壁面材３を適切に支持することができる。

　また、本実施形態では、支持部材６において、支持固定部６１の端面支持部６３とは反対側の端部となる固定端６１２から、端面支持部６３の当接面６３１までの長さＬ２は、第１外壁面材３における一端面３１から他端面３２までの長さＬ３よりも長くなるように設定される。この場合、例えば、第１外壁面材３における一端面３１から他端面３２までの長さＬ３が第１面２１１の開口部１Ａ側の端縁２１１Ａから第２面２１２の開口部１Ａ側の端縁２１２Ａまでの長さと略同一となるように形成された第１外壁面材３を支持する必要がある場合であっても、支持部材６は、支持固定部６１が第２面２１２に固定された状態で、支持延出部６２と端面支持部６３とによって第１外壁面材３を、第１面２１１の全体を屋外ＯＤ側から覆うように支持することができる。

　また、図１及び図２に示されるように、支持部材６は、支持固定部６１の固定端６１２から屋内ＩＤ側に延びる位置決め部６４を、更に有している。位置決め部６４は、支持部材６において、支持下地材８の被係止部８１に係止する部分である。支持下地材８は、壁下地材２１の第２面２１２と支持部材６との間に介在するように、下地板２２及び防水シート２４を介して第２面２１２に取り付けられる部材である。支持下地材８は、支持下地材８における開口部１Ａ側とは反対側の端面に被係止部８１を有している。支持部材６の位置決め部６４は、支持下地材８の被係止部８１に係止することにより、支持固定部６１の第２面２１２に対する固定位置を位置決め可能に構成される。

　この態様では、支持部材６の位置決め部６４が支持下地材８の被係止部８１に係止するように、支持部材６が配置される。これにより、支持部材６における端面支持部６３の反対面６３２が規制部材７の接触面７２１に接触するように支持固定部６１の第２面２１２に対する固定位置が位置決めされた状態で、支持固定部６１を第２面２１２に固定することができる。このため、支持部材６は、端面支持部６３と規制部材７との間に隙間が形成されることをより確実に規制した状態で、壁下地材２１の第１面２１１の全体を屋外ＯＤ側から覆うように第１外壁面材３を支持することができる。この結果、支持部材６は、規制部材７が取り付けられた建具２３の周辺にできる陰影によって第１外壁面材３の厚みを効果的に強調することが可能となるように、第１外壁面材３を適切に支持することができる。

　また、本実施形態では、支持部材６において、支持固定部６１、支持延出部６２、端面支持部６３、及び位置決め部６４は、それぞれ同一の厚みを有する。そして、支持部材６は、曲げ加工が施された金属板によって構成される。具体的には、支持部材６は、支持延出部６２と端面支持部６３との境界に相当する部位と、支持延出部６２と位置決め部６４との境界に相当する部位とに曲げ加工が施された金属板によって構成される。この場合、第１外壁面材３における開口部１Ａ側の一端面３１を支持するとともに小さな厚みを持つ端面支持部６３を有する支持部材６を、金属板に曲げ加工を施すという簡単な手法で実現することができる。端面支持部６３の厚みを小さくすることにより、第１外壁面材３における開口部１Ａ側の一端面３１が建具２３に可及的に近接した状態で、第１外壁面材３を支持することができる。これにより、支持部材６は、壁下地材２１の第１面１１の全体をより確実に覆うように第１外壁面材３を支持することができる。また、支持部材６は、建具２３の周辺にできる陰影によって第１外壁面材３の厚みをより効果的に強調することが可能となるように、支持延出部６２と端面支持部６３とによって第１外壁面材３を適切に支持することができる。

　なお、曲げ加工は、例えば押出成形と比較して、少量の支持部材６を生産する場合に適した方法であり、工数及び工費を含めて支持部材６を生産するときの生産コストを抑えることができる場合がある。また、曲げ加工は、押出成形のように専用の型材を作成する等の時間を削減することができる。

　規制部材７は、建具２３に取り付けられるとともに第１外壁面材３との間を通じた屋外ＯＤ側から第１面２１１への水の浸入を規制するための部材である。支持部材６と規制部材７とを有する支持構造５では、第１外壁面材３よりも屋内ＩＤ側に建具２３を設けた場合であっても、支持部材６の端面支持部６３の反対面６３２と接触するための設定面を、規制部材７の後記の接触面７２１上に形成することができる。これにより、壁下地材２１の第１面２１１を屋外ＯＤ側から覆うように支持部材６により第１外壁面材３を支持しつつ、建具２３に取り付けられる規制部材７によって屋外ＯＤ側から第１面２１１への水の浸入を規制することができる。

　規制部材７は、規制本体７１と被接触部７２とを有する。規制本体７１は、規制部材７における建具２３から屋外ＯＤ側に延びる本体部分を構成する。被接触部７２は、規制本体７１よりも高い柔軟性を有し、規制本体７１の開口部１Ａとは反対側の面に設けられる。被接触部７２は、支持部材６における端面支持部６３の反対面６３２に対して開口部１Ａ側から接触する接触面７２１を有する。このように、規制部材７においては、支持部材６における端面支持部６３の反対面６３２に接触する接触面７２１が、柔軟性を有する被接触部７２に形成されている。これにより、端面支持部６３の反対面６３２と規制部材７の接触面７２１との間を、液密に封止することが可能となるように、被接触部７２の柔軟性によって密着させることができる。

　規制本体７１における被接触部７２よりも屋外ＯＤ側の領域は、接触面７２１よりも開口部１Ａ側の位置に配置されることにより、支持部材６の端面支持部６３との間にシーリング材１０を充填するための空間を形成する。この場合、規制本体７１における被接触部７２よりも屋外ＯＤ側の領域において端面支持部６３との間に形成される空間に、シーリング材１０を充填することができる。これにより、支持部材６の端面支持部６３と規制部材７との間を通じた屋外ＯＤ側から第１面２１１への水の浸入を、シーリング材１０によってより確実に規制することができる。

　また、規制本体７１における被接触部７２よりも屋外ＯＤ側の領域は、屋外ＯＤ側に向けて下方に傾斜する傾斜部と、前記傾斜部の屋外ＯＤ側の端部から下方に延びる水切り部７１１と、を有している。これにより、規制本体７１における被接触部７２よりも屋外ＯＤ側の領域上の水を、下方に向かう傾斜に応じて被接触部７２から離れるように流すことができるとともに、その水を水切り部７１１から下方に導くことができる。

　外壁止め具９は、第１外壁面材３の開口部１Ａとは反対側に第２外壁面材４が配置されるように、第２外壁面材４を支持するための治具である。図２に示されるように、壁下地材２１における第１面２１１の開口部１Ａ側の端縁２１１Ａ及び第２面２１２の開口部１Ａ側の端縁２１２Ａに沿う方向に、所定の間隔を隔てて複数の外壁止め具９が設けられる。第１面２１１及び第２面２１２に垂直な方向から見た側面視において、支持部材６と外壁止め具９とが交互に並ぶように配置される。

　外壁止め具９は、支持部材６に支持された第１外壁面材３の他端面３２上に載置される載置部９１と、載置部９１から突出し第２外壁面材４の溝部４１に挿入される突出部９２と、第２外壁面材４を屋内ＩＤ側から支持するための支持部９３と、下地板２２及び防水シート２４を介して第２面２１２にねじ部材ＳＣ等によって固定される固定部９４と、を有する。外壁止め具９では、載置部９１が第１外壁面材３の他端面３２上に載置されるとともに固定部９４が第２面２１２に固定された状態で、突出部９２が第２外壁面材４の溝部４１に挿入されることにより、支持部９３によって第２外壁面材４を屋内ＩＤ側から支持することができる。

　［外壁構造の施工手順］
　次に、図１及び図２に加えて図３～図５を参照しながら、外壁構造１の施工手順について説明する。

　まず、壁下地材２１、下地板２２、建具２３及び防水シート２４を含む外壁下地２が構築される。具体的には、開口部１Ａを取り囲むように壁下地材２１が設置される。壁下地材２１が設置されると、当該壁下地材２１の第２面２１２を屋外ＯＤ側から覆うように下地板２２が第２面２１２に取り付けられるとともに、その下地板２２を屋外ＯＤ側から覆うように防水シート２４が第２面２１２に取り付けられる。また、壁下地材２１の第１面２１１には、被取付部２３１が第１面２１１に屋外ＯＤ側から重ねられた状態で、建具２３が取り付けられる。この際、防水シート２４における第１面２１１と対向する領域まで延出した部分と、建具２３の被取付部２３１との間に跨るように、防水テープ２４１が貼設される。

　外壁下地２の構築が終了すると、外壁下地２に対する支持構造５の施工が行われる。まず、規制部材７が建具２３に取り付けられる。この際、規制部材７は、被接触部７２の接触面７２１が開口部１Ａとは反対側を向くように建具２３に取り付けられる。

　次に、図３に示されるように、支持下地材８が下地板２２及び防水シート２４を介して第２面２１２に取り付けられる。この際、支持下地材８の被係止部８１が、規制部材７における被接触部７２の接触面７２１から支持部材６の長さＬ１に相当する距離だけ離間した位置に位置するように、支持下地材８が第２面２１２に取り付けられる。なお、支持部材６の長さＬ１は、支持固定部６１の固定端６１２から端面支持部６３の反対面６３２までの長さである。

　次に、図３に示されるように、支持部材６の位置決め部６４が支持下地材８の被係止部８１に係止するように、支持部材６が配置される。具体的には、位置決め部６４が支持下地材８の被係止部８１に係止した状態で、ねじ部材ＳＣによって支持固定部６１が第２面２１２に固定される。支持部材６においては、支持固定部６１が第２面２１２に固定された状態で、第１面２１１における開口部１Ａ側の端縁２１１Ａと第２面２１２における開口部１Ａ側の端縁２１２Ａとの間に亘って支持延出部６２が延在するとともに、端面支持部６３の反対面６３２が規制部材７の接触面７２１に接触する。

　次に、図４に示されるように、支持部材６に支持されるように第１外壁面材３が配置される。支持部材６に支持された第１外壁面材３は、支持部材６に対して接着剤によって接着されることにより固定される。第１外壁面材３の配置が終了した場合、規制部材７の規制本体７１における被接触部７２よりも屋外ＯＤ側の領域と、第１外壁面材３の一端面３１との間にシーリング材１０が充填される。この際、第１外壁面材３の一端面３１において支持部材６の端面支持部６３に支持されている部分については、規制部材７の規制本体７１における被接触部７２よりも屋外ＯＤ側の領域と端面支持部６３との間にシーリング材１０が充填される。支持部材６は、支持延出部６２と端面支持部６３とによって第１外壁面材３を、第１面２１１の全体を屋外ＯＤ側から覆うように支持する。これにより、支持部材６は、規制部材７が取り付けられた建具２３の周辺にできる陰影によって第１外壁面材３の厚みを効果的に強調することが可能となるように、第１外壁面材３を適切に支持することができる。

　次に、図５に示されるように、支持部材６に支持された第１外壁面材３に対して外壁止め具９が配置される。具体的には、載置部９１が第１外壁面材３の他端面３２上に載置された状態で、ねじ部材ＳＣによって固定部９４が第２面２１２に固定される。

　そして、外壁止め具９に支持されるように第１外壁面材３の開口部１Ａとは反対側に第２外壁面材４が配置される。この際、外壁止め具９においては、突出部９２が第２外壁面材４の溝部４１に挿入されるとともに、支持部９３が第２外壁面材４を屋内ＩＤ側から支持する。

　上記の施工手順に従った施工に基づいて、外壁下地２と、その外壁下地２に対して設けられる第１外壁面材３及び第２外壁面材４と、第１外壁面材３及び第２外壁面材４を支持するための支持構造５と、を備えた外壁構造１を構築することができる。既述の通り、外壁構造１においては、支持構造５の支持部材６は、壁下地材２１と建具２３とを備えた外壁下地２に対して、建具２３の周辺にできる陰影によって第１外壁面材３の厚みを効果的に強調することが可能となるように、第１外壁面材３を適切に支持することができる。

　なお、外壁構造１における支持構造５においては、規制部材７を省略してもよい。この場合、支持部材６の端面支持部６３の反対面６３２と接触するための設定面が、建具２３自体に予め設定される。

　以上、本発明の実施形態に係る支持部材６及び支持構造５が適用された外壁構造１について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば次のような変形実施形態を採用することができる。

　上記の実施形態では、支持部材６を構成する支持固定部６１、支持延出部６２、端面支持部６３、及び位置決め部６４がそれぞれ同一の厚みを有する態様について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。外壁構造１に適用される変形実施形態に係る支持部材６Ａについて、図６を参照しながら説明する。

　図６に示される支持部材６Ａは、上記の支持部材６と同様に、支持固定部６１と、支持延出部６２と、端面支持部６３と、位置決め部６４とを有する。そして、支持部材６Ａは、当該支持部材６Ａを構成する各部の厚みに関する態様以外は上記の支持部材６と同様に構成される。

　支持部材６Ａにおける支持延出部６２は、下地当接部分６２Ａと延出部分６２Ｂとを有する。下地当接部分６２Ａは、位置決め部６４が支持下地材８の被係止部８１に係止した状態で、支持固定部６１から開口部１Ａ側に延出するとともに支持下地材８に屋外ＯＤ側から当接する部分である。延出部分６２Ｂは、下地当接部分６２Ａから支持下地材８よりも開口部１Ａ側に延出する部分である。支持延出部６２が下地当接部分６２Ａと延出部分６２Ｂとを有する構成では、端面支持部６３は、延出部分６２Ｂの開口部１Ａ側の端部６２１から屋外ＯＤ側に延びている。

　支持延出部６２において延出部分６２Ｂは、端面支持部６３の厚みを基準として、それよりも厚みが大きい部分となる。これにより、小さな厚みを持つ端面支持部６３を備えつつ、当該端面支持部６３よりも厚みが大きい延出部分６２Ｂを有する支持延出部６２を備えた支持部材６Ａを実現することができる。端面支持部６３の厚みを小さくすることにより、第１外壁面材３における開口部１Ａ側の一端面３１が建具２３に可及的に近接した状態で、第１外壁面材３を支持することができる。これにより、支持部材６Ａは、壁下地材２１の第１面１１の全体をより確実に覆うように第１外壁面材３を支持することができる。また、支持部材６Ａは、建具２３の周辺にできる陰影によって第１外壁面材３の厚みをより効果的に強調することが可能となるように、支持延出部６２と端面支持部６３とによって第１外壁面材３を適切に支持することができる。更に、支持延出部６２が端面支持部６３よりも厚みが大きい延出部分６２Ｂを有することにより、支持延出部６２によって第１外壁面材３を屋内ＩＤ側から支持するときに支持延出部６２が屋内ＩＤ側へ撓むことを規制可能となるように、支持延出部６２を補強することができる。

　支持延出部６２において下地当接部分６２Ａは、端面支持部６３と同一の厚みを有する。下地当接部分６２Ａの厚みを端面支持部６３と同様に小さくすることにより、支持延出部６２によって第１外壁面材３を屋内ＩＤ側から支持するときに、第１外壁面材３が屋外ＯＤ側に変位することを規制可能となるように、第１外壁面材３を支持することができる。

　また、支持部材６Ａにおける支持固定部６１は、支持延出部６２の下地当接部分６２Ａと同様に、端面支持部６３と同一の厚みを有する。支持固定部６１は、壁下地材２１の第２面２１２に固定された状態で、第２外壁面材４の開口部１Ａ側の端部を屋内ＩＤ側から支持する機能を有している。支持固定部６１の厚みを端面支持部６３と同様に小さくすることにより、支持固定部６１によって第２外壁面材４を屋内ＩＤ側から支持するときに、第２外壁面材４が屋外ＯＤ側に変位することを規制可能となるように、第２外壁面材４を支持することができる。

　また、支持部材６Ａにおける位置決め部６４は、支持延出部６２の延出部分６２Ｂと同様に、端面支持部６３の厚みを基準として、それよりも厚みが大きくなるように形成されていてもよい。位置決め部６４は、支持下地材８の被係止部８１に係止した状態で、支持延出部６２及び端面支持部６３によって支持される第１外壁面材３の重量を支える。この場合、位置決め部６４の厚みを端面支持部６３よりも大きくすることにより、第１外壁面材３の重量を支えるための強度が得られるように、位置決め部６４を補強することができる。

　支持固定部６１、支持延出部６２、端面支持部６３及び位置決め部６４の厚みが上記のように設定される支持部材６Ａは、例えば押出成形により作成することができる。押出成形は、曲げ加工と比較して、厚みの異なる部位を複数有するような支持部材６Ａを生産する場合に適した方法であり、同一形状の支持部材６Ａを安定して大量に生産することができる。

　なお、上述した具体的実施形態には以下の構成を有する発明が主に含まれている。

　この支持部材によれば、開口部に隣接して屋外側を向く第１面と当該第１面の開口部とは反対側において第１面よりも屋外側に位置した第２面とを有する壁下地材に対して、第１面を屋外側から覆うように外壁面材を支持する。具体的には、支持部材では、支持固定部が第２面に固定された状態で、支持固定部から開口部側に延出した支持延出部が外壁面材を屋内側から支持するとともに、支持延出部から屋外側に延びる端面支持部の当接面が外壁面材における開口部側の一端面に当接することにより当該一端面を支持する。このような支持部材では、外壁面材と建具との間に化粧部材を介在させなくても、壁下地材の第１面を覆うように外壁面材を支持することができる。しかも、支持部材は、建具の周辺にできる陰影によって外壁面材の厚みを効果的に強調することが可能となるように、外壁面材を適切に支持することができる。

　上記の支持部材において、前記支持延出部は、前記支持固定部が前記第２面上における固定位置に固定された状態で前記端面支持部における前記当接面の反対面が前記建具に設けられた設定面に接触する長さを有する構成であってもよい。

　この態様では、支持延出部は、支持固定部が第２面上における固定位置に固定された状態で端面支持部における当接面の反対面が建具に設けられた設定面に接触する長さを有する。この場合、支持部材の支持固定部が第２面に固定された状態で、端面支持部と建具との間に隙間が形成されないように、第１面における開口部側の端縁と第２面における開口部側の端縁との間に亘って支持延出部が延在した状態となる。これにより、支持部材は、端面支持部と建具との間に隙間が形成されることを規制した状態で、支持延出部と端面支持部とによって外壁面材を、第１面の全体を屋外側から覆うように支持することができる。このため、外壁面材と建具との間に化粧部材を介在させなくても、壁下地材の第１面を覆うように支持部材によって外壁面材を支持することができる。

　上記の支持部材において、前記支持固定部の前記端面支持部とは反対側の端部から前記端面支持部の前記当接面までの長さは、前記外壁面材における前記一端面から他端面までの長さよりも長くなるように設定される構成であってもよい。

　通常、外壁面材は、規定のサイズを有し、規定のサイズに相当する領域として建物に設定される取付領域に取り付けられる。しかし、取付領域に建具が存在する場合には、取付領域における建具の外側領域の大きさにあわせて小さな外壁面材を準備し、これを建物に支持させる必要がある。例えば、外壁面材における開口部側の一端面から他端面までの長さが第１面の開口部側の端縁から第２面の開口部側の端縁までの長さと略同一となるように形成された外壁面材を支持する必要がある場合であっても、上記態様とすることにより、支持部材は、支持固定部が第２面に固定された状態で、支持延出部と端面支持部とによって外壁面材を、第１面の全体を屋外側から覆うように支持することができる。

　上記の支持部材において、前記支持固定部、前記支持延出部、及び前記端面支持部は、それぞれ同一の厚みを有する構成であってもよい。

　この態様では、外壁面材における開口部側の一端面を支持するとともに小さな厚みを持つ端面支持部を有する支持部材を、簡単な手法で実現することができる。端面支持部の厚みを小さくすることにより、外壁面材における開口部側の一端面が建具に可及的に近接した状態で、外壁面材を支持することができる。これにより、支持部材は、壁下地材の第１面の全体をより確実に覆うように外壁面材を支持することができる。また、支持部材は、建具の周辺にできる陰影によって外壁面材の厚みをより効果的に強調することが可能となるように、支持延出部と端面支持部とによって外壁面材を適切に支持することができる。

　上記の支持部材において、前記支持延出部は、前記端面支持部の厚みを基準として、それよりも厚みが大きい部分を有している構成であってもよい。

　この態様では、小さな厚みを持つ端面支持部を備えつつ、当該端面支持部よりも厚みが大きい部分を有する支持延出部を備えた支持部材を実現することができる。支持延出部が端面支持部よりも厚みが大きい部分を有することにより、支持延出部によって外壁面材を屋内側から支持するときに支持延出部が屋内側へ撓むことを規制可能となるように、支持延出部を補強することができる。

　上記の支持部材は、前記壁下地材の前記第２面に設けられた被係止部に係止することにより前記支持固定部を前記固定位置に位置決めするための位置決め部を、更に備える構成であってもよい。

　壁下地材の第２面に被係止部を有する支持下地材が取り付けられることにより、当該第２面に被係止部が予め設定される場合がある。この場合、支持部材の位置決め部が被係止部に係止するように、支持部材が配置される。これにより、支持部材における端面支持部の反対面が建具に予め設定された設定面に接触するように支持固定部の第２面に対する固定位置が位置決めされた状態で、当該支持固定部を第２面に固定することができる。このため、支持部材は、端面支持部と建具との間に隙間が形成されることをより確実に規制した状態で、壁下地材の第１面の全体を屋外側から覆うように外壁面材を支持することができる。

　この支持構造によれば、外壁面材よりも屋内側に建具を設けた場合であっても、支持部材の端面支持部の反対面と接触するための面を、規制部材の接触面上に形成することができる。これにより、壁下地材の第１面を屋外側から覆うように支持部材により外壁面材を支持しつつ、建具に取り付けられる規制部材によって屋外側から第１面への水の浸入を規制することができる。

　上記の支持構造において、前記規制部材における前記接触面よりも屋外側の領域は、前記接触面よりも前記開口部側の位置に配置されることにより、前記端面支持部との間にシーリング材を充填するための空間を形成する構成であってもよい。

　この態様では、規制部材における接触面よりも屋外側の領域において端面支持部との間に形成される空間に、シーリング材を充填することができる。これにより、支持部材の端面支持部と規制部材との間を通じた屋外側から第１面への水の浸入を、シーリング材によってより確実に規制することができる。

　上記の支持構造において、前記規制部材における前記接触面よりも屋外側の領域は、屋外側に向けて下方に傾斜する傾斜部と、前記傾斜部の屋外側の端部から下方に延びる水切り部と、を有している構成であってもよい。

　この態様では、規制部材における接触面よりも屋外側の領域上の水を、下方に向かう傾斜に応じて接触面から離れるように流すことができるとともに、その水を水切り部から下方に導くことができる。

　上記の支持構造において、前記規制部材は、本体と、本体よりも高い柔軟性を有する被接触部と、を有し、前記被接触部は、前記接触面を有する構成であってもよい。

　この態様では、規制部材において、支持部材における端面支持部の反対面に接触する接触面が、柔軟性を有する被接触部に形成されている。これにより、端面支持部の反対面と規制部材の接触面との間を、液密に封止することが可能となるように、被接触部の柔軟性によって密着させることができる。

　以上説明した通り、本発明によれば、化粧部材を用いることなく壁下地材の第１面を覆うように外壁面材を支持するための支持部材及び支持構造を提供するとともに、外壁構造を提供することができる。

Claims

　屋内外を連通する側方を向く開口部を取り囲むように設けられ、前記開口部に隣接して屋外側を向く第１面と、前記第１面の前記開口部とは反対側に設けられ前記第１面よりも屋外側に位置した第２面とを含む壁下地材と、前記開口部を覆うように前記壁下地材に取り付けられ、前記第１面に屋外側から重ねられた状態で前記第１面に取り付けられた被取付部を有する建具と、を備えた外壁下地に対して前記被取付部を屋外側から覆うように外壁面材を支持するための支持部材であって、
　前記第２面に固定される支持固定部と、
　前記支持固定部から前記第１面と対向する領域まで前記開口部側に延出することにより、前記外壁面材を屋内側から支持する支持延出部と、
　前記支持延出部から屋外側に延び、前記外壁面材における前記開口部側の一端面に当接することにより当該一端面を支持する当接面を有する端面支持部と、を備える、支持部材。
　前記支持延出部は、前記支持固定部が前記第２面上における固定位置に固定された状態で前記端面支持部における前記当接面の反対面が前記建具に設けられた設定面に接触する長さを有する、請求項１に記載の支持部材。
　前記支持固定部の前記端面支持部とは反対側の端部から前記端面支持部の前記当接面までの長さは、前記外壁面材における前記一端面から他端面までの長さよりも長くなるように設定される、請求項１又は２に記載の支持部材。
　前記支持固定部、前記支持延出部、及び前記端面支持部は、それぞれ同一の厚みを有する、請求項１～３のいずれか１項に記載の支持部材。
　前記支持延出部は、前記端面支持部の厚みを基準として、それよりも厚みが大きい部分を有している、請求項１～３のいずれか１項に記載の支持部材。
　前記支持部材は、前記壁下地材の前記第２面に設けられた被係止部に係止することにより前記支持固定部を前記固定位置に位置決めするための位置決め部を、更に備える、請求項１～５のいずれか１項に記載の支持部材。
　請求項１～６のいずれか１項に記載の支持部材と、
　前記建具に取り付けられるとともに前記外壁面材との間を通じた屋外側から前記第１面への水の浸入を規制するための規制部材と、を備え、
　前記規制部材は、前記建具から屋外側に延びるとともに、前記支持部材の前記端面支持部に対して前記開口部側から接触する接触面を有する、支持構造。
　前記規制部材における前記接触面よりも屋外側の領域は、前記接触面よりも前記開口部側の位置に配置されることにより、前記端面支持部との間にシーリング材を充填するための空間を形成する、請求項７に記載の支持構造。
　前記規制部材における前記接触面よりも屋外側の領域は、屋外側に向けて下方に傾斜する傾斜部と、前記傾斜部の屋外側の端部から下方に延びる水切り部と、を有している、請求項７又は８に記載の支持構造。
　前記規制部材は、本体と、本体よりも高い柔軟性を有する被接触部と、を有し、
　前記被接触部は、前記接触面を有する、請求項７～９のいずれか１項に記載の支持構造。
　建物の外壁構造であって、
　屋内外を連通する側方を向く開口部を取り囲むように設けられ、前記開口部に隣接して屋外側を向く第１面と、前記第１面の前記開口部とは反対側に設けられ前記第１面よりも屋外側に位置した第２面と、を含む壁下地材と、
　前記開口部を覆うように前記壁下地材に取り付けられ、前記第１面に屋外側から重ねられた状態で前記第１面に取り付けられた被取付部を有する建具と、
　前記壁下地材及び前記建具に対して設けられる外壁面材と、
　前記建具の前記被取付部を屋外側から覆うように前記外壁面材を支持するための、請求項１～６のいずれか１項に記載の支持部材と、を備える、外壁構造。