WO2023242979A1 - エンジン制御装置及びエンジン制御方法 - Google Patents

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Abstract

エンジン制御装置は、吸気弁又は排気弁の回転を検知するカム角センサから検知信号を受信する制御部を備えている。制御部は、エンジンの停止時又は再始動時に、バルブタイミング可変機構により吸気弁又は排気弁の位相を変化させ、カム角センサが検知した検知タイミングから所定の時間、バルブタイミング可変機構の位相の変更量を、検知タイミングよりも前の変更量よりも小さくする。

Description

エンジン制御装置及びエンジン制御方法
 本発明は、本発明は、ハイブリッド車両に搭載される、バルブタイミング可変機構を備えたエンジンを制御するエンジン制御装置、及びエンジン制御方法に関する。
 近年、自動車用パワートレインとしてエンジン及びモータを駆動源とするハイブリッド機構の搭載が主流となっている。ハイブリッド車両では従来の内燃機関主体の車両と比較し、エンジンの停止及び再始動が頻繁に発生する。通常、エンジンが駆動している際、排気管には既燃ガス(排気ガス)が流出する。ガソリン車両において排気管には三元触媒が搭載されており、三元触媒は理論空燃比燃焼時の既燃ガスに対し最も浄化効率が高いという特徴を有している。
 また、ハイブリッド車両は、燃費低減のためモータのみで走行するEVモードを備え、EVモード走行期間中はエンジンを停止させているが、EV走行によるバッテリの残量低下や、道路状況の変化による車両の高負荷・高速走行要求からエンジンを再始動させるシーンが存在する。そして、EVモードに入る際の燃料カットからエンジンが停止するまでと、EVモードが終了し、モータジェネレータによるクランキングから燃料を噴射し初爆させるまでの期間に燃料が噴射されずエンジンが回転するモータリング期間が存在する。
 しかし、エンジン停止時及び再始動時において、燃料カットされる期間では新気が排気管に流出することから、三元触媒内部の酸素貯蔵能は酸素過剰となり、窒素酸化物の浄化効率が悪化する。その結果、エンジン停止後のエンジン再始動時において浄化効率を適正に戻すため、エンリッチ噴射が要求される。つまりエンジン再始動時のエンリッチ噴射を防止するためには、エンジンの燃料カット中において新気流出を抑制する必要がある。
 また、従来、吸気弁又は排気弁を駆動するカムシャフトの位相を変化させるバルブタイミング可変機構が知られている。例えば、バルブタイミング可変機構は、エンジンの一気筒に2つの吸気弁が設けられ、外周に一方の吸気弁を駆動するインナーカムが一体的に設けられたインナーカムシャフトと、該インナーカムシャフトの外周に相対回転可能に配置され、外周に他方の吸気弁を駆動するアウターカムが一体的に設けられたアウターカムシャフトと、を有している。りインナーカムシャフトとアウターカムシャフトを相対回転することで、各気筒の吸気弁又は排気弁の作動角を変化させ、吸気弁又は排気弁の開閉のタイミングを制御している。
 燃料カット後から初爆するまでの期間に、吸気弁と排気弁の閉弁時期をこのバルブタイミング可変機構により変更し、排気管から吸気管に排気ガスを逆流させることで酸素貯蔵量の増加を抑制することが行われている。
 このような技術としては、例えば、特許文献1に記載されているようなものがある。特許文献1には、燃料カット後に吸気弁の閉弁時期を遅角化、排気弁の閉弁時期を進角化し、排気弁閉弁時の燃焼室容積を、吸気弁閉弁時の燃焼室容積よりも大きくして排気管から吸気管に排気ガスを逆流させてモータリング期間の空気排出量を低減し、三元触媒の酸素超増量の増加を抑制する技術が記載されている。
特開2020-169606号公報
 しかしながら、特許文献1に記載された技術では、排気ガスを逆流させた場合、再始動時においてモータリング開始後の燃料の噴射を開始したサイクルに排気ガスが存在すると燃焼できず燃料が未燃状態で排出され、排気ガスおよび燃費の悪化が生じる。逆に燃料噴射開始を遅らせた場合、排気ガスパージ後に空気が排出されると酸素貯蔵量が増加となり排気ガス逆流が無駄となる。そのため、排気ガスが排出された直後に燃料噴射を開始するためには燃料カットから初爆までの期間の順流と逆流のガス量を推定する必要がある。
 この燃料カットから初爆までの期間の流量は順流をプラス、逆流をマイナスとすると、(吸気弁閉弁時の燃焼室容積量-排気弁閉弁時の燃焼室容積量)×吸気管圧力定数で決定される。閉弁タイミングは、バルブタイミング可変機構の位相(VTC角度)によって決まる。そのため、燃料カットから初爆までの各サイクルの吸排気弁の閉弁タイミングを検知し、閉弁タイミングから算出したサイクル毎の上記流量を積分することで流量が推定できる。この積分ガス量がゼロ付近に近づいたサイクルで燃料噴射を開始することで排気ガスを排出された直後に燃料を噴射することができる。
 この可変バルブタイミング可変機構の位相は、カム角センサの信号とクランク角センサの信号により検知することができる、しかしながら、エンジン停止および再始動は可変バルブタイミング可変機構の位相は、変更され続けている。その結果、カム角センサが出力されるタイミングで検知した可変バルブタイミング可変機構の位相(VTC角度)と、実際に閉弁したタイミングの可変バルブタイミング可変機構の位相(VTC角度)にずれが生じる、という問題を有していた。
 特に、エンジン停止から再始動時は、エンジン回転数が小さくなり1サイクル当たりの位相変更量が大きくなるため、このずれが顕著となり排気ガスが排出されるタイミングのずれが大きくなる懸念がある。
 本目的は、上記の問題点を考慮し、カム角センサにより検知したタイミングで算出された可変バルブタイミング可変機構の位相(VTC角度)と実際に閉弁されたタイミングでの可変バルブタイミング可変機構の位相(VTC角度)のずれを小さくできるエンジン制御装置及びエンジン制御方法を提供することにある。
 上記課題を解決し、目的を達成するため、エンジン制御装置は、吸気弁及び排気弁の少なくとも一方の位相を変更するバルブタイミング可変機構を備えたエンジンの出力と、電動機の出力との協調により駆動されるハイブリッド車両に搭載されるエンジンを制御するエンジン制御装置である。
 エンジン制御装置は、吸気弁又は排気弁の回転を検知するカム角センサから検知信号を受信する制御部を備えている。制御部は、エンジンの停止時又は再始動時に、バルブタイミング可変機構により吸気弁又は排気弁の位相を変化させ、カム角センサが検知した検知タイミングから所定の時間、バルブタイミング可変機構の位相の変更量を、検知タイミングよりも前の変更量よりも小さくする。
 また、エンジン制御方法は、吸気弁及び排気弁の少なくとも一方の位相を変更するバルブタイミング可変機構を備えたエンジンの出力と、電動機の出力との協調により駆動されるハイブリッド車両に搭載されるエンジンを制御するエンジン制御方法である。そして、以下(1)から(3)に示す処理を含む。
(1)エンジンの停止時又は再始動時に、バルブタイミング可変機構により吸気弁又は排気弁の位相を変化させる処理。
(2)吸気弁又は排気弁の回転を検知するカム角センサから検知信号を受信する処理。
(3)カム角センサが検知した検知タイミングから所定の時間、バルブタイミング可変機構の位相の変更量を、検知タイミングよりも前の変更量よりも小さくする処理
 上記構成のエンジン制御装置及びエンジン制御方法によれば、ハイブリッド車両のエンジン停止処理からエンジン再始動までの間において、カム角センサにより検知したタイミングで算出された可変バルブタイミング可変機構の位相(VTC角度)と実際に閉弁されたタイミングでの可変バルブタイミング可変機構の位相(VTC角度)のずれを小さくできる。
実施の形態例にかかるエンジンの構成例を示す概要図である。 実施の形態例にかかるエンジンのクランク軸周りの構成を示す斜視図である。 実施の形態例にかかるエンジンの吸気カム角プレート、排気カム角プレート及びクランク角プレートの構成を示す図である。 実施の形態例にかかるエンジン制御装置の制御系を示すブロック図である。 動作例にかかる1燃焼サイクルでのカムプロファイルを示す図である。 燃料カット後のカムプロファイルを示す図である。 燃料カットフラグとエンジン回転数を示すグラフである。 吸排気弁の閉弁時期の容積差と1サイクルあたりの空気量の相関を示すグラフである。 従来のVTCによる吸気弁のプロファイルの例を示す図である。 実施の形態例にかかるエンジン制御装置における燃料カット時のエンジン回転数に応じた吸気VTC及び排気VTCのVTC角度(位相)を示すグラフである。 実施の形態例にかかるエンジン制御装置におけるガス流量と推定値を示すグラフである。 実施の形態例にかかるエンジン制御装置におけるエンジン停止処理動作を示すフローチャートである。 実施の形態例にかかるエンジン制御装置におけるエンジン始動処理動作を示すフローチャートである。
 以下、エンジン制御装置及びエンジン制御方法の実施の形態例について、図1~図13を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。
1.実施の形態例
 まず、実施の形態例(以下、「本例」という)にかかるエンジン制御装置及びエンジン制御方法について、図1から図10を参照して説明する。
 まず、電動式のバルブタイミング可変機構が搭載されるエンジンの構成について図1を参照して説明する。本実施形態では、エンジンとして内燃機関を用いた例としている。以下では、本発明をトラクションモータとエンジンの2つの動力を備えるハイブリッド方式の車両に適用した場合を想定して説明する。さらに、本実施例は走行用のトラクションモータを備え、エンジンはバッテリへ充電するための発電で使用するシリーズハイブリッド自動車である。バッテリ充電容量が低くなるとエンジンを動作させてバッテリへ充電し、バッテリ充電容量が高くなるとエンジンを停止させる。高車速または高負荷ではエンジンを動作させ、バッテリを介さず発電した電気により走行する。
[エンジン構成]
 図1は、電動式のバルブタイミング可変機構を備えたエンジン50の構成例を示す。図1に示すエンジン50は、直列4気筒の自然吸気エンジンとして構成される。エンジン50では、シリンダヘッド1とシリンダブロック2、そしてシリンダブロック2に挿入されたピストン3により燃焼室が形成される。ピストン3はコンロッド4を介してクランク軸5と連結されている。クランク軸5の近傍に設けられたクランク角センサ6は、クランク軸5の回転数(エンジン回転数)を検知する。
 1気筒の燃焼室に向けて吸気管7と排気管8がそれぞれ2つに分岐して接続されている。燃焼室と吸気管7及び排気管8とのそれぞれの接続部分の開口部を開閉するように、吸気弁9と排気弁10がそれぞれ2つ設けられている。吸気弁9の上部に吸気カム11が設けられ、排気弁10の上部に排気カム12が設けられる。吸気カム11が回転することで吸気弁9が開閉され、排気カム12が回転することで排気弁10が開閉される。
 エンジン50の側部には、吸気カム11と連結した吸気カムプーリ28、排気カム12と連結した排気カムプーリ29、クランク軸5と連結したクランクプーリ30が設けられている(図2参照)。吸気カムプーリ28及び排気カムプーリ29、クランクプーリ30は、タイミングベルト24を介して接続されている。これによりエンジン50の動作時にクランク軸5が回転することで吸気カム11と排気カム12が回転される。クランク軸5が2回転する間に吸気カム11と排気カム12は1回転するように、吸気カムプーリ28及び排気カムプーリ29が設定されている。
 吸気カム11には、吸気カム11(吸気弁9)の位相を変更可能な電動式の吸気バルブタイミング可変機構(VTC)41が設けられている。同様に。排気カム12には、排気カム12(排気弁10)の位相を変更可能な電動式の排気バルブタイミング可変機構(VTC)42が設けられている。また、クランク軸5には、発電時はジェネレータとして働き、エンジン50の始動時や停止時にはモータとして働くモータジェネレータが設けられている。吸気カム11に設置した吸気カム角センサ31により、吸気カム11の角度の変化すなわち吸気カム11の回転数を検出している(図2参照)。
 燃焼室の吸気側にインジェクタ13が設けられ、燃焼室上部に点火プラグ14と点火コイル15が設けられている。燃料は燃料タンクに貯蔵され、フィードポンプによって燃料配管を通じて高圧燃料ポンプに送られる。
 吸気管7の上流には、他の部分よりも空気の流路の径が大きいコレクタ22が設けられる。このコレクタ22から各気筒に吸気管7が接続される。また、気筒に吸入される空気量を変更可能なスロットル23がコレクタ22の上流側に設けられている。
 排気管8の下流側には三元触媒17が設けられている。三元触媒17の上流には、空燃比センサ18が設けられ、三元触媒17の下流には、酸素センサ19が設けられている。また、三元触媒17には温度センサ20が設けられ、温度センサ20が三元触媒17の温度を検出する。シリンダブロック2には、シリンダブロック2の周囲を流れる水の温度を測定する水温センサ21が設けられる。
 各センサが出力する水温やエンジン回転数等の信号は、エンジンコントロールユニット(ECU:Engine Control Unit)100(図4参照)に入力される。ECU100は、これらの信号から得られる情報を基に燃料噴射のオン/オフや電動のバルブタイミング可変機構41、42のVTC角度(位相)を制御する。以下、バルブタイミング可変機構41、42をVTC(Valve Timing Control)と記載することがある。
 図2は、クランク軸5周りの構成を示す斜視図である。
 図2に示すように、クランク軸5には、クランク軸5と同期して回転するクランク角プレート25が設けられている。そして、クランク角プレート25に近接して、クランク角センサ6が設けられている。また、クランク角プレート25は、クランク軸5に連結されたクランクプーリ30に設けられている。クランクプーリには、タイミングベルト24が巻回されている。
 タイミングベルト24は、吸気カム11のカム軸と連結する吸気カムプーリ28及び排気カム12のカム軸と連結した排気カムプーリ29に巻回されている。また、吸気カム11のカム軸には、カム軸と同期して回転する吸気カム角プレート26が設けられ、同様に、排気のカム軸には、カム軸と同期して回転する排気カム角プレート27が設けられている。吸気カム角プレート26の近傍には、吸気カム角センサ31が設けられており、排気カム角プレート27の近傍には、排気カム角センサ32が設けられている。
 図3は、吸気カム角プレート26、排気カム角プレート27及びクランク角プレート25の構成を示す図である。
 図3に示すように、吸気カム角プレート26の周縁部には、凸部26aと、凹部26bが設けられている。同様に、排気カム角プレート27の周縁部には、凸部27aと、凹部27bが設けられている。そして、吸気カム角センサ31及び排気カム角センサ32は、吸気カム11及び排気カム12の回転中に凹部26b、27bから凸部26a、27aへの変化を検知する。そして、後述するECU100のCPU102は、吸気カム角センサ31及び排気カム角センサ32の検知信号からカム角度を算出している。
 また、吸気カム角プレート26及び排気カム角プレート27は、90degごとに凸部26a、27aが設けられている。吸気カム角プレート26の複数の凸部26aは、その幅の長さが異なっている。この凸部26aの幅の長さの違いにより、4気筒のサイクルの状態を判別している。なお、排気カム角プレート27の複数の凸部27aの幅の長さを一定にしていが、排気カム角プレート27も凸部27aの長さを変更することでカム角を検知してもよい。
 また、クランク角プレート25の周縁部には、複数の凸部25aが設けられている。そして、クランク角センサ6は、クランク角プレート25の回転中に凸部25aを検知する。そして、後述するECU100のCPU102は、クランク角センサ6の検知信号からクランク角度を算出している。
 クランク角プレート25の凸部25aは、クランク角プレート25の周縁部に沿って10degごとに設けられている。また、クランク角プレート25の周縁部には、凸部25aが設けられていない歯抜け部25cが2箇所ある。そして、クランク角センサ6がこの歯抜け部25cを検知することで、CPU102は、上死点と下死点を判断する。
[ECUを含む制御系]
 次に、ECU100を含む制御系について図4を参照して説明する。
 図4は、ECU100を含む制御系のブロック図を示す。
 図4に示すように、エンジン制御装置の一例を示すECU100は、制御部を示すCPU(Central Processing Unit)102と、RAM(Random Access Memory)103と、ROM(Read Only Memory)104と、を有している。CPU102は、吸気カム角センサ31と、排気カム角センサ32と、クランク角センサ6に接続されている。また、CPU102は、吸気バルブタイミング可変機構41を制御する吸気VTCコントローラ106と、排気バルブタイミング可変機構42を制御する排気VTCコントローラ107に接続されている。
 CPU102は、吸気カム角センサ31及び排気カム角センサ32が検知した信号から吸気カム11及び排気カム12のカム角度を算出する。CPU102は、算出したカム角度から吸気VTCコントローラ106及び排気VTCコントローラ107への目標値を算出する。そして、CPU102は、算出した目標値を吸気VTCコントローラ106及び排気VTCコントローラ107に出力する。吸気VTCコントローラ106及び排気VTCコントローラ107は、CPU102から受信した目標値に基づいて、バルブタイミング可変機構41、42の駆動を制御し、VTC角度(位相)を制御する。
 CPU102は、クランク角センサ6がクランク角プレート25の歯抜け部25cを検知してからのカム角センサ31、32が検出した信号の立ち上がりタイミング(凸部26a、27aを検出したタイミング)から、カム角センサ31、32の信号の立ち上がりタイミングとの期間でカム角度を算出する。そして、クランク角センサ6が歯抜け部25cを検知するタイミングとカム角センサ31、32の検知タイミングが長くなるほどカム11、12は遅角側に変更されている状態となっている。また、カム角プレート26、27の凹凸位置はカム軸の最大リフト位置に設定されている。そのため、CPU102は、各気筒の吸排気弁のリフト量が最大になったタイミングで、バルブタイミング可変機構41、42のVTC角度(位相)を検出し、算出ている。
 RAM103は、現在のカム11、12の位置や計算途中の数値を一時的に記憶する。また、ROM104は、回転数や空気流量から目標とするカム11、12のカム角度を記憶する。エンジンの運転状態、例えば回転数が変化した場合、CPU102は、RAM103に記憶されている現在のカム11、12のカム角度と、ROM104に格納されている回転数に対するカム角度のMAPから変更すべきカム角度を算出する。そして、CPU102は、変更が必要なカム角度からVTC41、42の変更速度、電動式のVTCの場合は、モータ回転数を算出する。CPU102は、算出した結果を、各VTCコントローラ106、107に出力することで、カム角度を制御している。
2.動作例
 次に、図5から図11を参照して上述した構成を有するエンジン制御装置の動作例について説明する。なお、以下に示す動作例は、車両が走行中にエンジンを動作させてバッテリに電気が充電され、バッテリ残量が目標値となったためにエンジンを停止させる動作例について説明する。
 図5は、動作例にかかる1燃焼サイクルでのカムプロファイルを示す、図6は、燃料カット後のカムプロファイルを示す。図7は、燃料カットフラグとエンジン回転数を示すグラフである。
 発電運転条件で動作中は、目標とする発電量に対しエンジンの燃焼効率が良い回転数と負荷、バルブタイミングで燃焼している。バッテリ残量が充分とECU100が判断すると、エンジンを停止させるためクランク軸5とモータジェネレータの連結を解除して無負荷状態とする。また、バルブタイミングを図5に示す無負荷ファイアリングに変更し、燃料噴射量を下げてエンジン回転数を、例えば、図7に示す1600r/minまで低下させる。
 CPU102がエンジン回転数の低下を確認するとエンジン停止モードがONとなり、燃料カットフラグがONとなる。燃料カットフラグがONとなると燃料噴射がカットされる。そして、CPU102は、バルブタイミングを図5に示すバルブタイミングから図6に示すバルブタイミングへの変更を開始する。図5及び図6に示す例におけるVTC角度(位相)の変更角は、吸気側では、閉弁時期が100deg遅角に設定される。また、排気側では、閉弁時期が60deg進角に設定される。
 なお、本例のVTC41、42における吸気弁9及び排気弁10の位相を変更する最大速度(「位相変更速度」と呼ぶ)は、例えば、250deg.CA/sに設定されている。
 燃料カットフラグがONの状態では燃料噴射が禁止され、エンジンは惰性で回転する。そのため、回転数は、図7に示すように、0.5秒かけて1600r/minから0r/minまで低下する。
 この燃料が噴射されずエンジンが回転する期間は、図5に示すバルブタイミングのままでは圧縮行程で閉弁したタイミングで燃焼室に残留した空気が排気管8に排出されるため空気が三元触媒17に排出されてしまう。しかしながら、図6に示すバルブタイミングに切り替えることで、閉弁タイミングの燃焼室容積はシリンダヘッドのすきま容積のみとなり、空気が排気管8に排出することを抑制できる。
 但し、バルブタイミングを図5から図6へ切り替える過渡期間で空気が排出されてしまう。そのため、排気弁10の閉弁タイミングを進角させ、排気弁10が閉弁時の燃焼室容積を吸気弁閉弁時の燃焼室容積よりも大きくすることで逆流を生成することができる。その結果、図6に示すバルブタイミングに切り替えた後に過渡で排出された空気を逆流することができる。
 また、車両走行によってバッテリの電力が消費され、残量下限を下回るとエンジン50が再始動する。この逆流を生成させた際に燃料カット前のファイアリング中に排気管8に排出された排気ガスを吸気管7に逆流させた場合、再始動時に排気ガスが存在する状態で燃料を噴射すると燃焼できず未燃状態の燃料が排気管8に排出される。その結果、燃費および排気悪化の原因となる。そのため燃料カット後の空気と排気ガスの流量を推定し、吸気管7に逆流した排気ガスが排出されたタイミングで燃料カットフラグを解除する必要がある。
 図8は、吸排気弁の閉弁時期の容積差と1サイクルあたりの空気量の相関を示すグラフである。図8における縦軸は、1サイクル1気筒当たりの体積流量(空気量)を示し、横軸は吸気弁9の閉弁時期(IVC)と排気弁10の閉弁時期(EVC)の容積差を示している。
 図8に示すように、燃料カット後の燃焼が無いサイクルにおいては、吸気弁9が閉弁したタイミング(IVC)での燃焼室容積から排気弁10が閉弁したタイミング(EVC)での燃焼室容積を引いた容積と、燃焼室から排出されるガス体積に相関があることが分かる。そのため、EVCでの燃焼室容積が、IVCでの燃焼室容積よりも大きい場合、逆流が発生する。そのため、CPU102は、吸気弁9と排気弁10の閉弁タイミング(IVC、EVC)をカム角センサ31、32の信号からVTC角度を算出し、閉弁タイミングでの容積を知ることができる。
 図9は、従来のVTCによる吸気弁のプロファイルの例を示す図である。横軸には、膨張行程、排気行程、吸気行程、圧縮行程の順にエンジン筒内の行程が変化する様子が示され、縦軸には吸気弁9の逐次のリフト量[mm]が示される。
 図9に示すように、吸気弁9は、吸気VTC41により1サイクルでプロファイルQ1からプロファイルQ3に変更される。また、吸気弁9のIVC及び吸気VTC41のVTC角度は、プロファイルQ1からプロファイルQ3への過渡期間のプロファイルQ2におけるリフト量が最大位置において吸気カム角センサ31で検知される。そして、CPU102は、プロファイルQ2の時点で検知された時期に基づいて、閉弁タイミング(IVC)を算出する。また、上述したように、CPU102は、各気筒の吸気弁9、排気弁10のリフト量が最大になったタイミングで、バルブタイミング可変機構41、42のVTC角度(位相)を検出し、算出ている。
 しかしながら、吸気弁9は吸気VTC41により継続して遅角側に変更され続けている。そのため、実際の閉弁タイミング(IVC)は、プロファイルQ3におけるリフト量が最小となる時期となる。そのため、吸気弁9のリフト量が最大位置でVTC角度を算出した際に算出した閉弁タイミングと、実際に閉弁したタイミングにずれが生じる。その結果、吸気弁9の閉弁時期(IVC)と排気弁10の閉弁時期(EVC)の容積差、すなわち順流量と逆流量の真値と推定値との誤差が拡大していた。
 図10は、燃料カット時のエンジン回転数に応じた吸気VTC41及び排気VTC42のVTC角度(位相)を示すグラフである。縦軸はVTC角度を示し、横軸は時間を示している。また、グラフにおける点線で示す縦線は、カム角センサ31、32の検知タイミングを示している。
 図10に示すように、燃料カットフラグがONの状態となると、吸気VTC41のVTC角度及び排気VTC42のVTC角度は、図6の目標値へ向けて変更される。また、本例のCPU102は、カム角センサ31、32を検知したタイミングでVTC角度(位相)を算出する。そして、算出したVTC角度(位相)から閉弁タイミングでの容積を算出する。このとき、CPU102は、カム角センサ31、32を検知したタイミングでのVTC角度(位相)を所定の時間、保持するように各VTCコントローラ106、107に制御信号を出力する。そのため、VTC角度(位相)の変更速度は、ほぼ0又は小さくなる。すなわち、CPU102は、VTC角度(位相)の変更量を、カム角センサ31、32が検知した検知タイミングより前の変更量よりも小さくしている。
 このVTC角度を保持する時間は、カムプロファイルからリフトトップから閉弁時期に基づいて設定される。すなわち、各VTC41、42は、カム角センサ31、32が検知してから実際に吸気弁9、排気弁10が閉弁するまでの時間、VTC角度(位相)を保持、すなわちVTC角度(位相)を変更させない。これにより、カム角センサにより検知したタイミングで算出された可変バルブタイミング可変機構の位相(VTC角度)と実際に閉弁されたタイミングの可変バルブタイミング可変機構の位相(VTC角度)のずれを小さくできる。
 また、CPU102は、所定時間が経過すると、VTC角度(位相)を目標値に向けて変更するように各VTCコントローラ106、107に制御信号を出力する。
 図11は、ガス流量と推定値を示すグラフである。縦軸はガス流量積分値を示し、横軸は時間を示している。図11に示すように、カム角センサで検知したタイミングでVTC角度を算出し、この算出したVTC角度で算出された1サイクル当たりの流量(実線)と、点線で示す実際の流量の誤差を小さくすることができる。
3.エンジン停止処理動作
 次に、上述した構成を有するエンジン制御装置におけるエンジン停止処理動作について図12を参照して説明する。
 図12は、エンジン停止処理動作を示すフローチャートである。
 図12に示すように、また、ECU100は、エンジン50を動作し、バッテリを充電させる発電運転を行う(ステップS11)。次に、ECU100は、バッテリの残量が所定値以下に達したか否かを判断する(ステップS12)。ステップS12においてバッテリの残量が所定値を超えた場合、ECU100は、エンジン50の燃料噴射量を下げて、無負荷運転を行う(ステップS13)。
 次に、ECU100は、エンジン回転数が所定値以下に達したか否かを判断する(ステップS14)。ステップS14において、エンジン回転数が所定値以下に達したと判断すると、ECU100は、燃料噴射をカット(停止)する(ステップS15)。
 次に、ECU100は、吸気VTC41のVTC角度を目標値に到達するように遅角に変更制御する(ステップS16)。また、ECU100は、クランク角センサ6が検知したクランク角度信号を受信し(ステップS17)、吸気カム角センサ31が検知した吸気カム角信号を受信する(ステップS18)。すなわち、ECU100は、ステップS17及びステップS18で、吸気弁9の閉弁タイミングを検知する。
 次に、ECU100は、吸気VTC41のVTC角度を演算(算出)する(ステップS19)。そして、ECU100は、演算したVTC角度が目標値に到達したか否かを判断する(ステップS20)。ステップS20において、VTC角度が目標値に未達であると判断した場合、ECU100は、吸気弁9が閉弁するまでのクランク角度(目標値)を算出する(ステップS21)。次に、ECU100は、吸気VTC41のVTC角度を、ステップS19で演算したVTC角度のまま保持するように吸気VTCコントローラ106に制御信号を出力する。そして、吸気VTCコントローラ106は、吸気VTC41のVTC角度を保持制御する(ステップS22)。
 次に、ECU100は、クランク角センサ6に基づいて、クランク角度がステップS21で算出した目標値に到達したか判断する(ステップS23)。ステップS23の処理において、クランク角度が目標値に到達したと判断した場合、ECU100は、ステップS16の処理に戻る。すなわち、吸気VTC41のVTC角度が遅角側の目標値となるように制御する。また、ステップS23の処理において、クランク角度が目標値に未達であると判断した場合、ECU100は、ステップS22の処理に戻る。すなわち、吸気VTC41のVTC角度は、ステップS19で演算されたVTC角度の状態で保持される。
 また、ステップS20において、VTC角度が目標値に到達したと判断した場合、ECU100は、VTC角度を目標値の状態で保持するように吸気VTCコントローラ106に制御信号を出力する。そして、吸気VTCコントローラ106は、吸気VTC41のVTC角度を保持制御する(ステップS24)。そして、ECU100は、エンジンが停止しているか否かを判断する(ステップS25)。
 また、排気弁10側においても同様の処理が行われる。すなわち、ステップS15の処理が行われると、ECU100は、排気VTC42のVTC角度を目標値に到達するように進角に変更制御する(ステップS26)。また、ECU100は、クランク角センサ6が検知したクランク角度信号を受信し(ステップS27)、排気カム角センサ32が検知した排気カム角信号を受信する(ステップ28)。すなわち、ECU100は、ステップS27及びステップS28で、排気弁10の閉弁タイミングを検知する。
 次に、ECU100は、排気VTC42のVTC角度を演算(算出)する(ステップS29)。そして、ECU100は、演算したVTC角度が目標値に到達したか否かを判断する(ステップS30)。ステップS30において、VTC角度が目標値に未達であると判断した場合、ECU100は、排気弁10が閉弁するまでのクランク角度(目標値)を算出する(ステップS31)。次に、ECU100は、排気VTC42のVTC角度を、ステップS29で演算したVTC角度のまま保持するように排気VTCコントローラ107に制御信号を出力する。そして、排気VTCコントローラ107は、排気VTC42のVTC角度を保持制御する(ステップS32)。
 次に、ECU100は、クランク角センサ6に基づいて、クランク角度がステップS31で算出した目標値に到達したか判断する(ステップS33)。ステップS33の処理において、クランク角度が目標値に到達したと判断した場合、ECU100は、ステップS36の処理に戻る。すなわち、排気VTC42のVTC角度が進角側の目標値となるように制御する。また、ステップS33の処理において、クランク角度が目標値に未達であると判断した場合、ECU100は、ステップS32の処理に戻る。すなわち、排気VTC42のVTC角度は、ステップS29で演算されたVTC角度の状態で保持される。
 また、ステップS30において、VTC角度が目標値に到達したと判断した場合、ECU100は、VTC角度を目標値の状態で保持するように排気VTCコントローラ107に制御信号を出力する。そして、排気VTCコントローラ107は、排気VTC42のVTC角度を保持制御する(ステップS34)。そして、ECU100は、エンジン50が停止しているか否かを判断する(ステップS35)。
 また、ステップS25、S35の処理において、エンジン50が停止していると判断する(ステップS25、S35のYES判定)と、ECU100によるエンジン停止処理動作が終了する。
 また、ECU100は、ステップS19及びステップS29で演算したVTC角度に基づいて、吸気弁9及び排気弁10の閉弁タイミング(EVC、IVC)を算出し、燃焼室の閉弁タイミングでの容積を算出する。
4.エンジン始動処理動作
 次に、上述した構成を有するエンジン制御装置におけるエンジン始動処理動作について図13を参照して説明する。
 図13は、エンジン始動処理動作を示すフローチャートである。
 図13に示すように、まず、ECU100は、バッテリの電力を用いてモータを駆動し、モータリングを開始する(ステップS51)。ECU100は、クランク角センサ6が検知したクランク角度信号を受信し(ステップS52)、吸気カム角センサ31が検知した吸気カム角信号を受信する(ステップS53)。すなわち、ECU100は、ステップS52及びステップS53で、吸気弁9の閉弁タイミングを検知する。次に、ECU100は、吸気VTC41のVTC角度を演算(算出)する(ステップS54)。
 ECU100は、吸気VTC41のVTC角度を目標値に到達するように進角に変更制御する(ステップS55)。そして、ECU100は、演算したVTC角度が目標値に到達したか否かを判断する(ステップS56)。ステップS56において、VTC角度が目標値に未達であると判断した場合、ECU100は、吸気弁9が閉弁するまでのクランク角度(目標値)を算出する(ステップS57)。次に、ECU100は、吸気VTC41のVTC角度を、ステップS54で演算したVTC角度のまま保持するように吸気VTCコントローラ106に制御信号を出力する。そして、吸気VTCコントローラ106は、吸気VTC41のVTC角度を保持制御する(ステップS58)。
 次に、ECU100は、クランク角センサ6に基づいて、クランク角度がステップS57で算出した目標値に到達したか判断する(ステップS59)。ステップS59の処理において、クランク角度が目標値に到達したと判断した場合、ECU100は、ステップS55の処理に戻る。すなわち、吸気VTC41のVTC角度が進角側の目標値となるように制御する。また、ステップS59の処理において、クランク角度が目標値に未達であると判断した場合、ECU100は、ステップS58の処理に戻る。すなわち、吸気VTC41のVTC角度は、ステップS54で演算されたVTC角度の状態で保持される。
 また、ステップS56において、VTC角度が目標値に到達したと判断した場合、ECU100は、VTC角度を目標値の状態で保持するように吸気VTCコントローラ106に制御信号を出力する。そして、吸気VTCコントローラ106は、吸気VTC41のVTC角度を保持制御する(ステップS60)。
 また、排気弁10側においても同様の処理が行われる。ECU100は、クランク角センサ6が検知したクランク角度信号を受信し(ステップS62)、排気カム角センサ32が検知した排気カム角信号を受信する(ステップS63)。すなわち、ECU100は、ステップS62及びステップS63で、排気弁10の閉弁タイミングを検知する。次に、ECU100は、排気VTC42のVTC角度を演算(算出)する(ステップS64)。
 ECU100は、排気VTC42のVTC角度を目標値に到達するように遅角に変更制御する(ステップS65)。そして、ECU100は、演算したVTC角度が目標値に到達したか否かを判断する(ステップS66)。ステップS56において、VTC角度が目標値に未達であると判断した場合、ECU100は、排気弁10が閉弁するまでのクランク角度(目標値)を算出する(ステップS67)。次に、ECU100は、排気VTC42のVTC角度を、ステップS64で演算したVTC角度のまま保持するように排気VTCコントローラ107に制御信号を出力する。そして、排気VTCコントローラ107は、排気VTC42のVTC角度を保持制御する(ステップS68)。
 次に、ECU100は、クランク角センサ6に基づいて、クランク角度がステップS67で算出した目標値に到達したか判断する(ステップS69)。ステップS69の処理において、クランク角度が目標値に到達したと判断した場合、ECU100は、ステップS65の処理に戻る。すなわち、排気VTC42のVTC角度が遅角側の目標値となるように制御する。また、ステップS69の処理において、クランク角度が目標値に未達であると判断した場合、ECU100は、ステップS68の処理に戻る。すなわち、排気VTC42のVTC角度は、ステップS64で演算されたVTC角度の状態で保持される。
 また、ステップS66において、VTC角度が目標値に到達したと判断した場合、ECU100は、VTC角度を目標値の状態で保持するように排気VTCコントローラ107に制御信号を出力する。そして、排気VTCコントローラ107は、排気VTC42のVTC角度を保持制御する(ステップS70)。
 ステップS60及びステップS70の処理が終了すると、ECU100は、モータリング運転を実施する(ステップS71)。次に、ECU100は、エンジン回転数が所定値以上に達したか否かを判断する(ステップS72)。ステップS72において、エンジン回転数が所定値以上に達したと判断すると、燃料噴射を開始し(ステップS73)、無負荷運転を行うる(ステップS74)。これにより、ECU100によるエンジン始動処理が終了する。
 また、上述した実施の形態例では、吸気VTC41及び排気VTC42により吸気弁9と排気弁10の両方の位相を変更する例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、吸気VTC41及び排気VTC42のうち少なくとも一方のみを設け、吸気弁9と排気弁10の少なくとも一方のみの位相を変更させてもよい。
 なお、上述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
 また、上記の各構成、機能、処理部等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計するなどによりハードウェアで実現してもよい。ハードウェアとして、FPGA(Field Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの広義のプロセッサデバイスを用いてもよい。
 また、図12及び図13示した時系列的な処理を記述するフローチャートにおいて、処理結果に影響を及ぼさない範囲で、複数の処理を並列的に実行したり、処理順序を変更したりしてもよい。
 また、上述した各実施形態において、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成要素が相互に接続されていると考えてもよい。
  1…シリンダヘッド、 2…シリンダブロック、 3…ピストン、 4…コンロッド、 5…クランク軸、 6…クランク角センサ、 7…吸気管、 8…排気管、 9…吸気弁、 10…排気弁、 11…吸気カム、 12…排気カム、 17…三元触媒、 25…クランク角プレート、 25a…凸部、 25c…歯抜け部、 26…吸気カム角プレート、 26a…凸部、 26b…凹部、 27…排気カム角プレート、 27a…凸部、 27b…凹部、 28…吸気カムプーリ、 29…排気カムプーリ、 30…クランクプーリ、 31…吸気カム角センサ、 32…排気カム角センサ、 41…吸気バルブタイミング可変機構(吸気VTC)、 42…排気バルブタイミング可変機構(排気)、 50…エンジン、 100…エンジンコントロールユニット(エンジン制御装置)、 102…CPU(制御部)、 103…RAM、 104…ROM、 106…吸気VTCコントローラ、 107…排気VTCコントローラ

Claims (5)

  1.  吸気弁及び排気弁の少なくとも一方の位相を変更するバルブタイミング可変機構を備えたエンジンの出力と、電動機の出力との協調により駆動されるハイブリッド車両に搭載される前記エンジンを制御するエンジン制御装置であって、
     前記吸気弁又は前記排気弁の回転を検知するカム角センサから検知信号を受信する制御部と、を備え、
     前記制御部は、
     前記エンジンの停止時又は再始動時に、前記バルブタイミング可変機構により前記吸気弁又は前記排気弁の位相を変化させ、前記カム角センサが検知した検知タイミングから所定の時間、前記バルブタイミング可変機構の位相の変更量を、前記検知タイミングよりも前の変更量よりも小さくする
     エンジン制御装置。
  2.  前記制御部は、前記バルブタイミング可変機構の位相を保持する前記所定の時間は、前記エンジンのクランク軸のクランク角度に基づいて算出される
     請求項1に記載のエンジン制御装置。
  3.  前記制御部は、前記所定の時間を経過すると、前記バルブタイミング可変機構の位相の変更量を大きくさせる
     請求項1に記載のエンジン制御装置。
  4.  前記制御部は、前記所定の時間、前記バルブタイミング可変機構の位相を、前記検知タイミングでの位相で保持させる
     請求項3に記載のエンジン制御装置。
  5.  吸気弁及び排気弁の少なくとも一方の位相を変更するバルブタイミング可変機構を備えたエンジンの出力と、電動機の出力との協調により駆動されるハイブリッド車両に搭載される前記エンジンを制御するエンジン制御方法であって、
     前記エンジンの停止時又は再始動時に、前記バルブタイミング可変機構により前記吸気弁又は前記排気弁の位相を変化させる処理と、
     前記吸気弁又は前記排気弁の回転を検知するカム角センサから検知信号を受信する処理と、
     前記カム角センサが検知した検知タイミングから所定の時間、前記バルブタイミング可変機構の位相の変更量を、前記検知タイミングよりも前の変更量よりも小さくする処理を
     含むエンジン制御方法。
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