WO2023223950A1 - 検出装置 - Google Patents

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Abstract

検出装置(1)は、筐体(200)と、筐体(200)の外部の照射側を照射可能なように筐体(200)に設けられた光源(60)と、筐体(200)の第1方向で光源(60)と並ぶように筐体(200)に設けられ、光源(60)の照射側から入射する光を検出可能な光センサ(10)と、光源(60)と光センサ(10)との間に配置されるように筐体(200)に設けられ、入射する光を光源(60)の照射側に反射可能な反射部材(80)と、を備える。

Description

検出装置
 本発明は、検出装置に関する。
 指紋パターンや静脈パターンを検出可能な光センサが知られている(例えば、特許文献1)。このような光センサでは、活性層として有機半導体材料が用いられた複数のフォトダイオードを有するセンサが知られている。有機半導体材料は、下部電極と上部電極との間に配置され、フォトダイオードの下部電極には、検出信号を検出回路に出力するための信号線が電気的に接続されている。
特開2009-32005号公報
 従来の技術では、光源と光センサとの間の距離は、離れるほど光センサへの到達光量が指数関数的に下がってしまう。このため、従来の検出装置は、検出精度を向上するように、筐体の内部で光源と光センサとを配置したいとのニーズがある。
 本発明の目的は、筐体の内部に収容した光源と光センサとを用いた検出精度を向上させることができる検出装置を提供することにある。
 本発明の一態様の検出装置は、筐体と、前記筐体の外部の照射側を照射可能なように前記筐体に設けられた光源と、前記筐体の第1方向で前記光源と並ぶように前記筐体に設けられ、前記光源の照射側から入射する光を検出可能な光センサと、前記光源と前記光センサとの間に配置されるように前記筐体に設けられ、入射する光を前記光源の照射側に反射可能な反射部材と、を備える。
 本発明の一態様の検出装置は、筐体と、前記筐体の外部の照射側を照射可能なように前記筐体に設けられた光源と、前記筐体の第1方向で前記光源と並ぶように前記筐体に設けられ、前記光源の照射側から入射する光を検出可能な光センサと、前記光源を覆った状態で前記筐体から突出するように前記筐体に設けられたカバーと、を備え、前記カバーは、前記筐体から突出して測定対象物と接触可能なカバー本体と、測定対象と接触する前記カバー本体の部分に形成され、前記光源が出射した光を前記カバー本体の外部に向けて出射する開口部と、前記カバー本体の内面に設けられ、前記光源が出射した光を反射して前記開口部に集光可能な反射層と、を備える。
図1は、実施形態1に係る検出装置の内側に指を収めた状態を筐体の側方から見た場合の外観例を示す模式図である。 図2は、図1に示すA-A断面における断面模式図である。 図3は、図1に示す検出装置の光センサ及び光源の構成例を示す模式図である。 図4は、図3に示すB-B断面における光センサの積層構成例を示す断面模式図である。 図5は、図3に示すC-C断面における検出装置の構成例を示す断面模式図である。 図6は、実施形態1に係る比較用検出装置の光の作用例を説明するための断面模式図である。 図7は、図1に示すA-A断面における実施形態2に係る検出装置の断面模式図である。 図8は、図7に示す検出装置の光センサ及び光源の構成例を示す模式図である。 図9は、図8に示すD-D断面における光源及びカバーの断面模式図である。 図10は、図8に示すE-E断面における検出装置の構成例を示す断面模式図である。 図11は、実施形態2に係る比較用検出装置の光の作用例を説明するための断面模式図である。
 発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
 本明細書及び特許請求の範囲において、ある構造体の上に他の構造体を配置する態様を表現するにあたり、単に「上に」と表記する場合、特に断りの無い限りは、ある構造体に接するように、直上に他の構造体を配置する場合と、ある構造体の上方に、さらに別の構造体を介して他の構造体を配置する場合との両方を含むものとする。
(実施形態1)
[検出装置]
 図1は、実施形態1に係る検出装置の内側に指を収めた状態を筐体の側方から見た場合の外観例を示す模式図である。図2は、図1に示すA-A断面における断面模式図である。図3は、図1に示す検出装置の光センサ及び光源の構成例を示す模式図である。図4は、図3に示すB-B断面における光センサの積層構成例を示す断面模式図である。なお、図2では、実施形態1に係る検出装置の基本構成のみを記載し、その他の構成を省略している。
 図1に示す検出装置1は、人体に着脱自在な指輪型のデバイスであり、人体の指Fgに装着される。指Fgは、拇指、示指、中指、薬指、小指等を含む。人体は、検出装置1が本人確認を行う被認証者である。検出装置1は、装着された指Fgから生体に関する生体情報を検出できる。指Fgは、測定対象の一例である。測定対象は、生体または生体の一部であり、測定対象物である。検出装置1は、指輪又はリストバンドとすることで、ユーザが携帯しやすくしている。以下の説明では、検出装置1は、指輪として使用されることを想定している。なお、検出装置1は、検出した生体情報を、被認証者の認証に用いることができる。
 検出装置1は、図2に示すように、筐体200と、光源60と、光センサ10と、反射部材80と、を備える。検出装置1は、図示しないバッテリーを筐体200の内部に備え、バッテリーの電力によって動作する装置である。
 筐体200は、指Fgに装着可能なリング状(環状)に形成されており、生体に装着される装着部材である。図2に示す一例では、筐体200は、第1筐体210と、第2筐体220とを備える。筐体200は、第1筐体210と第2筐体220とが一体となってリング状に形成されている。第1筐体210は、筐体200が装着される人体と接触する部材である。第1筐体210は、光源60、光センサ10、反射部材80等を内部に収容している。第1筐体210は、例えば、透過性の合成樹脂、シリコン等の筐体材料によってリング状に形成されている。第2筐体220は、第1筐体210の外周面210Aを覆う筐体200の表面を有している。第2筐体220は、例えば、金属、非透過性の合成樹脂等の部材によってリング状に形成されている。筐体200は、光源60、光センサ10等が実装されたフレキシブルプリント基板70を、第1筐体210の内部に収容している。フレキシブルプリント基板70は、例えば、金型において、リング状に形成された状態で周囲に充填部材を充填して筐体200を形成することで、筐体200の内部に収容される。
 図3に示すように、フレキシブルプリント基板70は、変形可能な帯状に形成されている。フレキシブルプリント基板70は、第1実装領域73と、第2実装領域74と、を有する。第1実装領域73は、フレキシブルプリント基板70の表面側に設けられ、光源60等が実装される領域である。第2実装領域74は、フレキシブルプリント基板70の裏面側に設けられ、制御回路122、電源回路123等が実装される領域である。フレキシブルプリント基板70は、光源60、光センサ10等と制御回路122及び電源回路123とを電気的に接続している。
 なお、以下の説明において、第1方向Dxは、フレキシブルプリント基板70と平行な面内の一方向であり、円周方向200Cと同一の方向である。第2方向Dyは、フレキシブルプリント基板70と平行な面内の一方向であり、第1方向Dxと直交する方向である。なお、第2方向Dyは、第1方向Dxと直交しないで交差してもよい。第3方向Dzは、第1方向Dx及び第2方向Dyと直交する方向である。第3方向Dzは、フレキシブルプリント基板70の法線方向である。また、「平面視」とは、フレキシブルプリント基板70及びセンサ基板21と垂直な方向から見た場合の位置関係をいう。
 本実施形態では、光センサ10は、第1方向Dxに沿った円周方向200Cで、光源60と並んでフレキシブルプリント基板70に設けられている。光センサ10は、円周方向200Cで光源60に接近して配置されることで、光源60が照射した光が指Fg(人体)で反射した光を検出可能になっている。
 センサ基板21は、絶縁性基板であり、例えば、フィルム状の樹脂等によって帯状に形成されている。センサ基板21は、光センサ10が実装されており、変形可能な基板になっている。センサ基板21は、フレキシブルプリント基板70に装着されることで、筐体200の円周方向200Cにおいて、光センサ10を光源60の近傍に位置付ける。センサ基板21は、光センサ10が実装される領域を有する。
 本実施形態では、フレキシブルプリント基板70は、図2に示すように、光センサ10、反射部材80及び光源60を実装した表面が筐体200の内周面210Bと対向するように、筐体200の内部に収容されている。なお、フレキシブルプリント基板70は、透光性を有する場合、光センサ10、反射部材80及び光源60を表面とは反対の裏面に実装してもよい。この場合、光源60は、フレキシブルプリント基板70に向けて光を出射し、フレキシブルプリント基板70を透過した光が筐体200の外部に向けて出射するように配置すればよい。
 光源60は、図2に示すように、筐体200の第1筐体210の内部に設けられ、筐体200の中心に向けて光を照射可能な構成になっている。光源60は、例えば、無機LED(Light Emitting Diode)や、有機EL(OLED:Organic Light Emitting Diode)等が用いられる。光源60は、所定の波長の光を照射する。本実施形態では、光源60は、近赤外光、赤色光及び緑光を照射可能なように複数の光源を有している。
 光源60から出射された光は、指Fg等の被検出体の表面で反射されて光センサ10に入射する。あるいは、光源60から出射された光は、指Fg等の内部で反射し又は指Fg等を透過して光センサ10の複数のフォトダイオードPDに入射してもよい。これにより、検出装置1は、指Fg等の内部の生体に関する情報を検出できる。生体に関する情報とは、例えば、指や掌の脈波、脈拍等である。すなわち、検出装置1は、静脈などの生体情報を検出する静脈検出装置として構成されてもよい。なお、被検出体の指紋や血管パターンを検出する場合、検出装置1は、光センサ10の複数のフォトダイオードPDがマトリックス状に配置される。
 光センサ10は、筐体200の第1筐体210の内部に設けられ、光源60の照射側から入射する光を検出可能なセンサである。光源60の照射側は、リング状の筐体200の内側であり、筐体200を装着した測定対象の指Fgを照射する側である。光センサ10は、光源60によって照射した光が指Fg等で反射した光、直接入射する光等を検出する。光センサ10は、有機フォトダイオード(OPD:Organic Photodiode)である。光センサ10は、センサ基板21がフレキシブルプリント基板70に装着されることで、筐体200の円周方向200C(第1方向Dx)で光源60と並ぶように筐体200の内部に設けられている。
 図3に示すように、光センサ10は、有機フォトダイオードであるフォトダイオードPDを有する。光センサ10は、円周方向200Cに沿って並ぶ2つの下部電極11を有する構成になっている。光センサ10は、1枚のセンサ基板21に実装されており、センサ基板21を介してフレキシブルプリント基板70に電気的に接続されている。光センサ10は、第1方向Dxに並ぶ2つの下部電極11と1つの上部電極15とを積層した構成になっている。上部電極15は、平面視で、2つの下部電極11を覆っている。
 センサ基板21は、接続部212を有する。接続部212は、制御回路122、電源回路123等に電気的に接続されている。接続部212は、センサ基板21に設けられた配線26に電気的に接続されている。配線26は、シールド層であり、例えば金属配線で形成され、フォトダイオードPDの下部電極11よりも良好な導電性を有する材料で形成される。配線26は、第3方向Dzで、センサ基板21とフォトダイオードPDとの間の層に設けられる。センサ基板21は、不図示の電源線によって接続部212と上部電極15をと電気的に接続しており、接続部212を介して電源回路123からセンサ電源信号を上部電極15に供給する。これにより、光センサ10の上部電極15は、電源電極211を介して電源回路123からセンサ電源信号が供給される。
 図4に示すように、光センサ10は、センサ基板21と、フォトダイオードPDと、を有する。本実施形態では、光センサ10は、配線26と、絶縁層27と、をさらに有する。絶縁層27は、配線26を覆ってセンサ基板21の上に設けられている。絶縁層27は、無機絶縁膜であってもよいし、有機絶縁膜であってもよい。なお、配線26は、下部電極11と同層で形成してもよい。
 フォトダイオードPDは、絶縁層27の上に設けられる。フォトダイオードPDは、下部電極11と、下部バッファ層12と、活性層13と、上部バッファ層14と、上部電極15と、を有する。フォトダイオードPDは、センサ基板21に垂直な第3方向Dzで、下部電極11、下部バッファ層12(正孔輸送層)、活性層13、上部バッファ層14(電子輸送層)、上部電極15の順に積層される。
 下部電極11は、フォトダイオードPDのアノード電極であり、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)等の透光性を有する導電材料で形成される。活性層13は、照射される光に応じて特性(例えば、電圧電流特性や抵抗値)が変化する。活性層13の材料として、有機材料が用いられる。具体的には、活性層13は、p型有機半導体と、n型有機半導体であるn型フラーレン誘導体(PCBM)とが混在するバルクヘテロ構造である。活性層13として、例えば、低分子有機材料であるC60(フラーレン)、PCBM(フェニルC61酪酸メチルエステル:Phenyl C61-butyric acid methyl ester)、CuPc(銅フタロシアニン:Copper Phthalocyanine)、F16CuPc(フッ素化銅フタロシアニン)、rubrene(ルブレン:5,6,11,12-tetraphenyltetracene)、PDI(Perylene(ペリレン)の誘導体)等を用いることができる。
 活性層13は、これらの低分子有機材料を用いて蒸着型(Dry Process)で形成することができる。この場合、活性層13は、例えば、CuPcとF16CuPcとの積層膜、又はrubreneとC60との積層膜であってもよい。活性層13は、塗布型(Wet Process)で形成することもできる。この場合、活性層13は、上述した低分子有機材料と高分子有機材料とを組み合わせた材料が用いられる。高分子有機材料として、例えばP3HT(poly(3-hexylthiophene))、F8BT(F8-alt-benzothiadiazole)等を用いることができる。活性層13は、P3HTとPCBMとが混合した状態の膜、又はF8BTとPDIとが混合した状態の膜とすることができる。
 下部バッファ層12は、正孔輸送層である。上部バッファ層14は、電子輸送層である。下部バッファ層12及び上部バッファ層14は、活性層13で発生した正孔及び電子が下部電極11又は上部電極15に到達しやすくするために設けられる。下部バッファ層12(正孔輸送層)は、下部電極11の上に直接接し、隣り合う下部電極11の間の領域にも設けられる。活性層13は、下部バッファ層12の上に直接接する。正孔輸送層の材料は、酸化金属層とされる。酸化金属層として、酸化タングステン(WO)、酸化モリブデン等が用いられる。
 上部バッファ層14(電子輸送層)は、活性層13の上に直接接し、上部電極15は、上部バッファ層14の上に直接接する。電子輸送層の材料は、エトキシ化ポリエチレンイミン(PEIE)が用いられる。
 なお、下部バッファ層12、活性層13及び上部バッファ層14の材料、製法はあくまで一例であり、他の材料、製法であってもよい。例えば、下部バッファ層12及び上部バッファ層14は、それぞれ単層膜に限定されず、電子ブロック層や、正孔ブロック層を含んで積層膜として形成されていてもよい。
 上部電極15は、上部バッファ層14の上に設けられる。上部電極15は、フォトダイオードPDのカソード電極であり、第1光センサ10A及び第2光センサ10Bの全体に亘って連続して形成される。言い換えると、上部電極15は、複数のフォトダイオードPDの上に連続して設けられる。上部電極15は、下部バッファ層12、活性層13及び上部バッファ層14を挟んで、複数の下部電極11と対向する。上部電極15は、例えば、ITOやIZO等の透光性を有する導電材料で形成される。上部電極15は、接続部212を介して電源回路123に電気的に接続されている。第1光センサ10Aは、第1筐体210が上部電極15等の上に設けられることにより、フォトダイオードPDが良好に封止されている。
 図3に示すように、反射部材80は、筐体200の円周方向200C(第1方向Dx)で、光源60と光センサ10との間に配置されており、入射する光を光源60の照射側に反射可能になっている。入射する光は、例えば、指Fgから入射する光(反射光)、光源60から直接入射する光等を含む。図3に示す一例では、反射部材80は、入射する光を筐体200の内周面210B(内側)に向けて反射する。本実施形態では、反射部材80は、フレキシブルプリント基板70の光源60と光センサ10との間に、反射率が50%以上の反射層として形成されている。反射部材80は、例えば、Al、Ag等の高反射メタル材、光源波長域を反射する誘電多層膜などで反射層として形成することができる。反射部材80は、例えば、金属光沢を有するAlやAl合金などの金属で形成した反射板、塗料、鏡等を反射部材80としてフレキシブルプリント基板70の上に設けてもよい。反射部材80は、フレキシブルプリント基板70において、光源60とフォトダイオードPDとの間の領域75を覆うように設けられている。領域75は、第1方向Dxの距離Dと第2方向Dyのフレキシブルプリント基板70の幅の長さとで規定されるフレキシブルプリント基板70の方形状の領域である。
 本実施形態では、距離Dは、光源60の中心から最も近いフォトダイオードPDの下部電極11の一方の端部までの距離としているが、これに限定されない。例えば、距離Dは、光源60の端部から対向する光センサ10の端部までの距離、光源60の中心または端部から対向するセンサ基板21の端部までの距離等としてもよい。
 反射部材80は、領域75の全ての領域を覆うように設けてもよいし、領域75の一部を覆うように設けてもよい。本実施形態では、反射部材80は、第1方向Dxの長さが距離Dと等しい。反射部材80は、第2方向Dyの長さがフレキシブルプリント基板70の長さ(幅)よりも小さく、かつ、センサ基板21の長さよりも大きくなっている。なお、反射部材80は、第2方向Dyの長さがフレキシブルプリント基板70の長さ(幅)よりも小さく、かつ、フォトダイオードPDの長さよりも大きい又は等しくしてもよい。
 センサ基板21の複数の配線26は、フレキシブルプリント基板70の複数の信号線を介して制御回路122が有する検出回路48に接続される。言い換えると、検出回路48は、複数の信号線を介して光センサ10の下部電極11に電気的に接続される。なお、検出回路48は、制御回路122と別の回路として形成されてもよい。
 制御回路122は、複数のフォトダイオードPDに制御信号を供給して検出動作を制御する回路である。複数のフォトダイオードPDは、それぞれに照射される光に応じた電気信号を、検出信号Vdetとして検出回路48に出力する。本実施形態では、複数のフォトダイオードPDの検出信号Vdetは、時分割的に順次、検出回路48に出力される。言い換えると、複数の信号線は、時分割的に順次、検出回路48と電気的に接続される。これにより、検出装置1は、複数のフォトダイオードPDからの検出信号Vdetに基づいて、被検出体に関する情報を検出する。制御回路122は、電源回路123から供給される電力によって動作する。
 検出回路48は、例えばアナログフロントエンド回路(AFE:Analog Front End)である。検出回路48は、少なくとも検出信号増幅部及びA/D変換部の機能を有する信号処理回路である。検出信号増幅部は、検出信号Vdetを増幅する。A/D変換部は、検出信号増幅部から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する。
 以上、本実施形態に係る検出装置1の構成例について説明した。なお、図1乃至図4を用いて説明した上記の構成はあくまで一例であり、本実施形態に係る検出装置1の構成は係る例に限定されない。本実施形態に係る検出装置1の構成は、仕様や運用に応じて柔軟に変形可能である。
[検出装置の光源と光センサの距離]
 次に、検出装置1の光源60と光センサ10との間の距離Dについて説明する。例えば、検出装置1は、光源60と光センサ10が近すぎる場合、光センサ10に到達する光のうち、血管量の少ない指Fgの表面近傍を通る光の割合が大きくなり、生体情報の信号レベルが下がり、正常なセンシングができなくなる。このため、通常、光源60と光センサ10との距離は、概ね5mm以上の距離が必要になる。また、検出装置1は、光源60と光センサ10が遠くなるほど、人体での光吸収量が増え、光センサ10まで到達する光量自体が指数関数的に下がるため、必要な光源光量が大きくなる。
 図5は、図3に示すC-C断面における検出装置1の構成例を示す断面模式図である。図5に示す検出装置1は、光源60と光センサ10との間の距離Dを5mmになっている。検出装置1は、光源60と光センサ10との間のセンサ基板21の表面を覆うように、反射部材80を配置している。検出装置1は、指Fgに装着された状態で、光源60が光L1を出射すると、筐体200を透過して指Fgを照射する。光L1は、指Fgの皮膚から内部に入射し、筋肉組織、動脈Fg-a、静脈Fg-v等を透過したり、反射したりする。光L1が指Fgの内部で反射した反射光L2は、指Fgの内部に向かったり検出装置1に向かったりする。反射光L2は、指Fgの外部に向かって出射した先に検出装置1の光センサ10が存在すると、検出装置1のフォトダイオードPDが反射光L2を受光する。また、反射光L2は、指Fgの外部に向かって出射した先に検出装置1の反射部材80が存在すると、反射部材80に入射し、反射部材80で反射して再び指Fgの内部に入射する。反射光L2が指Fgの内部で反射した反射光L3は、指Fgの内部に向かったり、検出装置1に向かったりする。反射光L3は、指Fgの外部に向かって出射した先に検出装置1の光センサ10が存在すると、検出装置1のフォトダイオードPDが反射光L2を受光する。これにより、検出装置1は、反射光L2及び反射部材80で反射した反射光L3を光センサ10のフォトダイオードPDで受光することができる。
 これに対し、検出装置1が反射部材80を備えていない場合について説明する。図6は、実施形態1に係る比較用検出装置1000の光の作用例を説明するための断面模式図である。図6に示す比較用検出装置1000は、基本構成が実施形態1の検出装置1と同一の構成であり、反射部材80を備えていない点が検出装置1の構成と相違している。
 図6に示す比較用検出装置1000は、光源60と光センサ10との間の距離Dを5mmになっている。比較用検出装置1000は、光源60と光センサ10との間のセンサ基板21の表面が露出している。比較用検出装置1000は、指Fgに装着された状態で、光源60が光L1を出射すると、筐体200を透過して指Fgを照射する。光L1は、指Fgの皮膚から内部に入射し、筋肉組織、動脈Fg-a、静脈Fg-vを透過したり、反射したりする。光L1が指Fgの内部で反射した反射光L2は、指Fgの内部に向かったり、比較用検出装置1000に向かったりする。反射光L2は、指Fgの外部に向かって出射した先に比較用検出装置1000の光センサ10が存在すると、比較用検出装置1000のフォトダイオードPDが反射光L2を受光する。しかし、指Fgから光源60と光センサ10との間のセンサ基板21に向かう反射光L4は、光センサ10で受光されない。このため、比較用検出装置1000は、指Fgの内部で反射した反射光L4を光センサ10で受光することができず、反射光L4を損失する。
 実施形態1に係る検出装置1と比較用検出装置1000とを比較する。検出装置1は、光源60から指Fgの内部に出射した光L1のうち、反射光L2及び反射部材80で反射した反射光L3を光センサ10で受光することができる。これに対し、比較用検出装置1000は、反射部材80を設けていないので、光源60から指Fgの内部に出射した光L1のうち、反射光L2のみを受光し、反射光L4を受光することができない。このため、検出装置1は、比較用検出装置1000と比較して、反射部材80で反射した反射光L3の光量だけ多く受光できる。これにより、検出装置1は、光源60と光センサ10との間に反射部材80を設けることで、光源60と光センサ10との間での光の損失を抑制できる。その結果、検出装置1は、筐体200の内部に収容した光源60と光センサ10とを用いた検出精度を向上させることができる。
 検出装置1は、光源60と光センサ10との間の距離Dを5mm以上離しても、光センサ10に到達する光量の損失を抑制できるので、リング状の筐体200で光源60の光を検出する精度を向上させることができる。これにより、検出装置1は、光源60と光センサ10との間の距離Dを5mmから15mmにあるPI値のピークを検出することができるので、検出精度をより一層向上させることができる。
 検出装置1は、反射部材80の反射率が50%以上になっている。例えば、指Fgの内部には静脈Fg-v等が存在するため、指Fgの内部に入射した光L1は様々な方向に反射する。検出装置1は、指Fgからの様々な入射角で反射光L2が反射部材80に入射しても、当該反射光L2を指Fgに向けて反射することができる。これにより、検出装置1は、筐体200が指Fg等の測定対象に装着されても、光源60の光を検出する精度を向上させることができる。
 検出装置1は、光センサ10が有機フォトダイオードである。これにより、検出装置1は、指Fgで反射した光を光センサ10で高精度に検出することができる。
 検出装置1は、光センサ10及び光源60がフレキシブルプリント基板70に設けられ、光センサ10の下部電極11が配線26に電気的に接続され、配線26がフレキシブルプリント基板70に電気的に接続される。これにより、検出装置1は、フレキシブルプリント基板70を筐体200の内部に収容して製造できるので、生産性を向上させることができる。
 検出装置1は、筐体200がリング状に形成されている。これにより、検出装置1は、リング状の筐体200の内部で、光源60と光センサ10との間に間隔を設けても、その間に反射部材80が存在するので、光源60が指Fgに向けて出射した光を検出する精度を向上させることができる。
(実施形態2)
 光源60と光センサ10との距離Dは、小さすぎると、光センサ10の光源に最も近いフォトダイオードPDで検出する血管情報が他の場所のフォトダイオードPDに比べて少なくなり、脈波の計測が困難である。また、人体組織の光吸収率は高く、光源60と光センサ10との距離Dに応じて指数関数的に透過する光量が下がる。このため、実施形態2に係る検出装置は、光源60と光センサ10とを実施形態1よりも近づける構成について説明する。
[実施形態2に係る検出装置]
 図7は、図1に示すA-A断面における実施形態2に係る検出装置の断面模式図である。図7では、実施形態2に係る検出装置の基本構成のみを記載し、その他の構成を省略している。図8は、図7に示す検出装置1Aの光センサ及び光源の構成例を示す模式図である。図9は、図8に示すD-D断面における光源及びカバーの断面模式図である。
 図7に示す検出装置1Aは、実施形態1の検出装置1と同様に、人体に着脱自在な指輪型のデバイスであり、人体の指Fgに装着される。検出装置1Aは、装着された指Fgから生体に関する生体情報を検出できる。検出装置1Aは、筐体200と、光源60と、光センサ10と、カバー90と、を備える。
 筐体200は、実施形態1に係る筐体200と同様に、第1筐体210と、第2筐体220とを備える。筐体200は、第1筐体210と第2筐体220とが一体となってリング状に形成されている。第1筐体210は、筐体200が装着される人体と接触する部材である。第1筐体210は、光源60、光センサ10等を内部に収容している。第1筐体210は、カバー90の一部を内周面210Bから外部に突出した状態で、カバー90の他部を内部に収容している。すなわち、第1筐体210は、内周面210Bからカバー90の一部が突出しており、筐体200が指Fgに装着された場合に、カバー90を指Fgに押し当てることが可能な構成になっている。
 図8に示すように、フレキシブルプリント基板70は、変形可能な帯状に形成されている。フレキシブルプリント基板70は、第2実装領域74と、第3実装領域76と、を有する。第2実装領域74は、フレキシブルプリント基板70の裏面側に設けられ、制御回路122、電源回路123等が実装される領域である。第3実装領域76は、フレキシブルプリント基板70の表面側に設けられ、光源60等が実装されかつカバー90が設けられる領域である。フレキシブルプリント基板70は、光源60、光センサ10等と制御回路122及び電源回路123とを電気的に接続している。フレキシブルプリント基板70は、裏面が筐体200の内周面210Bに向くように筐体200の内部に収容されている。すなわち、筐体200は、カバー90の一部が内周面210Bから突出するように、フレキシブルプリント基板70を筐体200の内部に収容している。
 光センサ10は、筐体200の円周方向200C(第1方向Dx)で光源60と並ぶように筐体200に設けられ、光源60の照射側から入射する光を検出可能なセンサである。光センサ10は、第1方向Dxに沿った円周方向200Cで、光源60と並ぶようにフレキシブルプリント基板70に設けられている。光センサ10は、円周方向200Cで光源60に接近して配置されることで、光源60が照射した光が指Fg(人体)で反射した光を検出可能になっている。検出装置1Aは、光源60と光センサ10との距離Dを5mm以下とすることで、光源60から光センサ10に到達する光量の低下を抑制している。
 光センサ10は、光源60によって照射した光が指Fg等で反射した光、直接入射する光等を検出する。光センサ10は、有機フォトダイオードである。光センサ10は、センサ基板21がフレキシブルプリント基板70に装着されることで、筐体200の円周方向200C(第1方向Dx)で光源60と並ぶように筐体200の内部に設けられている。光センサ10は、実施形態1と同様に、有機フォトダイオードであるフォトダイオードPDを有する(図3参照)。
 光センサ10は、図4に示したように、センサ基板21と、フォトダイオードPDと、を有する。フォトダイオードPDは、センサ基板21に垂直な第3方向Dzで、下部電極11、下部バッファ層12(正孔輸送層)、活性層13、上部バッファ層14(電子輸送層)、上部電極15の順に積層される。本実施形態では、光センサ10は、配線26と、絶縁層27と、をさらに有する。
 センサ基板21は、光センサ10が実装されており、変形可能な基板になっている。センサ基板21は、フレキシブルプリント基板70に装着されることで、筐体200の円周方向200Cにおいて、光センサ10をカバー90の近傍に位置付ける。センサ基板21は、光センサ10とカバー90に覆われた光源60との間の距離Dが5mm以下となるように、光センサ10をフレキシブルプリント基板70に配置する。
 光源60は、出射した光が光センサ10に直接到達しないように、センサ基板21上でカバー90によって覆われている。光源60は、近赤外光、赤色光及び緑光を照射可能なように複数の光源を有している。光源60から出射された光は、カバー90のカバー本体91の開口部92から筐体200の外部へ出射し、指Fg等の被検出体の表面で反射されて光センサ10に入射する。光源60から出射された光のうち、光センサ10へ向かう光は、カバー90によって遮光される。
 センサ基板21は、実施形態1と同様の構成になっている。実施形態2では、センサ基板21は、光センサ10をカバー90に接近させるように、センサ基板21の一部をフレキシブルプリント基板70の第3実装領域76上に重ねて配置されている。これにより、検出装置1Aは、光源60と光センサ10との間の距離Dを5mm以下にしている。
 図9に示すように、カバー90は、光源60を覆った状態で筐体20から突出するように設けられる。カバー90は、カバー本体91と、開口部92と、反射層93と、を有する。カバー本体91は、例えば、合成樹脂、金属等の遮光性部材によって中空状の半球形に形成されている。本実施形態では、カバー本体91は、平面視で、円形に形成する場合について説明するが、例えば、四角形、三角形、多角形等としてもよい。すなわち、カバー本体91は、例えば、円柱、三角柱、多角柱等の形状に形成してもよい。カバー本体91は、例えば、指Fg等が接触しても潰れない強度で形成されている。本実施形態では、カバー本体91は、端部に形成された固定部91Aが光源60に固定されているが、これに限定されない。カバー本体91の固定部91Aは、センサ基板21に固定されてもよいし、筐体200に設けられてもよい。
 開口部92は、測定対象の指Fgと接触するカバー本体91の部分に形成され、光源60が出射した光をカバー本体91の外部に向けて出射する。開口部92は、光センサ10が出射した光を筐体200の外部に出射するカバー本体91の貫通孔である。開口部92は、光源60と対向するカバー本体91の頂上部分に形成されている。カバー本体91の頂上部分は、測定対象の指Fgと接触する部分である。本実施形態では、開口部92は、円形に形成されているが、例えば、四角形、三角形、多角形等としてもよい。カバー90は、開口部92を透光性部材で塞いでもよい。
 反射層93は、カバー本体91の内面に設けられ、光源60が出射した光を反射して開口部92に集光可能な反射部材である。反射層93は、光源60が出射した光を反射するように内面に設けられている。反射層93は、カバー本体91の内面に、Al、Ag等の高反射メタル材、光源波長域を反射する誘電多層膜などで形成されている。反射層93は、反射率が50%以上である。反射層93は、全反射する場合、カバー本体91を透光性部材で形成してもよい。反射層93は、光源60が出射した光を反射することで、開口部92から出射する光量を増加させることができる。なお、反射層93は、カバー本体91が反射可能な金属で形成されている場合、その内面であってもよい。
 図8に示す一例では、距離Dは、光源60の中心から最も近いフォトダイオードPDの下部電極11の一方の端部までの距離となっている。光源60と光センサ10との間の距離Dは、5mm以下になっている。光源60と光センサ10との間は離れているが、光センサ10とカバー90とを接触させることで、円周方向200Cで距離Dを小さくすることができる。
 センサ基板21の複数の配線26は、フレキシブルプリント基板70の複数の信号線を介して制御回路122が有する検出回路48に接続される。言い換えると、検出回路48は、複数の信号線を介して光センサ10の下部電極11に電気的に接続される。なお、検出回路48は、制御回路122と別の回路として形成されてもよい。
 検出装置1Aは、実施形態1で説明した制御回路122と電源回路123とを備える。制御回路122は、検出回路48を有する。検出装置1Aは、複数のフォトダイオードPDからの検出信号Vdetに基づいて、被検出体に関する情報を検出する。制御回路122は、電源回路123から供給される電力によって動作する。
 以上、実施形態2に係る検出装置1Aの構成例について説明した。なお、図8乃至図10を用いて説明した上記の構成はあくまで一例であり、本実施形態に係る検出装置1Aの構成は係る例に限定されない。本実施形態に係る検出装置1Aの構成は、仕様や運用に応じて柔軟に変形可能である。
[検出装置の光源と光センサの距離]
 次に、実施形態2に係る検出装置1Aの光の作用例について説明する。図10は、図8に示すE-E断面における検出装置1Aの構成例を示す断面模式図である。図10に示す検出装置1Aは、光源60と光センサ10との間の距離Dを5mm以下になっている。検出装置1Aは、光センサ10とカバー90とを接近させた状態でセンサ基板21に設けられた状態で、筐体200の第1筐体210に収容されている。
 検出装置1Aは、指Fgに装着された状態で、光源60が光L1を出射すると、カバー90の内部の反射層93で反射した光を含む光L1を、カバー90の開口部92から指Fgに向かって出射する。光L1は、指Fgの皮膚から内部に入射し、筋肉組織、動脈Fg-a、静脈Fg-vを透過したり、反射したりする。光L1が指Fgの内部で反射した反射光L2は、指Fgの内部に向かったり検出装置1Aに向かったりする。反射光L2は、指Fgの外部に向かって出射した先に検出装置1Aの光センサ10が存在すると、光センサ10のフォトダイオードPDが反射光L2を受光する。また、検出装置1Aは、光源60が出射した光L1が光センサ10に向かうと、カバー90によって遮光されるため、その光L1を光センサ10が検出しない。さらに、検出装置1Aは、カバー90が指Fgの表面に押し当てられており、カバー90の開口部92を指Fgの奥にある動脈Fg-aに近付けることができるので、光源60の光L1の光束を動脈Fg-aに集中させることができる。これにより、検出装置1Aは、光センサ10のフォトダイオードPDで受光した反射光L2に基づいて、指Fg等の内部の生体に関する情報を検出でき、動脈情報の比率を向上させることができる。
 これに対し、検出装置1Aのカバー90を備えていない場合について説明する。図11は、実施形態2に係る比較用検出装置1100の光の作用例を説明するための断面模式図である。図11に示す比較用検出装置1100は、基本構成が実施形態2の検出装置1Aと同一の構成であり、カバー90を備えていない点が検出装置1Aと相違している。
 図11に示す比較用検出装置1100は、光源60と光センサ10との間の距離Dを5mm以下(例えば4mm)としている。比較用検出装置1100は、センサ基板21で、光源60と光センサ10との間に遮光物が存在していない。比較用検出装置1100は、指Fgに装着された状態で、光源60が光L1を出射すると、筐体200を透過して指Fgを照射するとともに、光L1の一部が隣接する光センサ10に向かう。このため、比較用検出装置1100は、光センサ10が指Fgで反射した反射光L2には、動脈Fg-aで反射していない反射光L5や光源60からの直接光が含まれるので、光センサ10で受光した光に基づく生体に関する情報の検出精度が低下する。
 実施形態2に係る検出装置1Aと比較用検出装置1100とを比較する。検出装置1Aは、光源60から指Fgの内部に出射した光L1のうち、動脈Fg-aで反射した反射光L2を増加させることができる。これに対し、比較用検出装置1100は、カバー90を設けていないので、光源60から指Fgの内部に出射した光L1のうち、反射光L2と反射光L5を受光する。このため、検出装置1Aは、比較用検出装置1100と比較して、動脈Fg-aで反射した反射光L2を増加させることができる。また、検出装置1Aは、光源60と光センサ10とを近づけて筐体200の内部に収容でき、光利用効率を向上させることができる。これにより、検出装置1Aは、光源60と光センサ10との間の距離Dを5mm以下にしても、光センサ10に到達する光量の損失を抑制できるので、リング状の筐体200で光源60の光を検出する精度を向上させることができる。
 検出装置1Aは、カバー90の反射層93の反射率が50%以上になっている。これにより、検出装置1Aは、光源60が出射したより多くの光を開口部92に向かわせ、指Fg(生体)に押し当てられたカバー90の開口部92から出射する光量を増加させることができるので、生体に関する情報の検出精度を向上させることができる。
 検出装置1Aは、光センサ10が有機フォトダイオードである。これにより、検出装置1は、指Fgで反射した光を光センサ10で高精度に検出することができる。
 検出装置1Aは、光センサ10及び光源60がフレキシブルプリント基板70に設けられ、光センサ10の下部電極11が配線26に電気的に接続され、配線26がフレキシブルプリント基板70に電気的に接続される。これにより、検出装置1は、フレキシブルプリント基板70を筐体200の内部に収容して製造できるので、生産性を向上させることができる。
 検出装置1Aは、筐体200がリング状に形成されている。これにより、検出装置1は、リング状の筐体200の内部で、光源60と光センサ10とを接近させて設けても、その間にカバー90が存在するので、光源60が指Fgに向けて出射した光を検出する精度を向上させることができる。
 上述した本実施形態では、検出装置1,1Aは、リング状の筐体200を用いる場合について説明したが、これに限定されない、例えば、検出装置1,1Aは、カード状、帯状等の筐体としてもよい。この場合、検出装置1,1Aは、当該筐体と人体と接触する側が光源の照射側になる。また、検出装置1,1Aは、光センサをシリコンフォトダイオードで実現してもよい。
 上述した本実施形態では、検出装置1は反射部材80を備え、検出装置1Aはカバー90を備える場合について説明したが、これに限定されない。例えば、筐体200の円周方向200Cで、光源60に隣接するように複数の光センサ10を設ける場合に、光源60と光センサ10との距離Dに応じて、1つの検出装置が反射部材80とカバー90とを備えるように構成してもよい。
 上述した各実施形態は、各構成要素を適宜組み合わせることが可能である。また、本実施形態において述べた態様によりもたらされる他の作用効果について本明細書記載から明らかなもの、又は当業者において適宜想到し得るものについては、当然に本発明によりもたらされるものと解される。
 1,1A 検出装置
 10 光センサ
 11 下部電極
 12 下部バッファ層
 13 活性層
 14 上部バッファ層
 15 上部電極
 21 センサ基板
 26 配線
 27 絶縁層
 60 光源
 70 フレキシブルプリント基板
 80 反射部材
 90 カバー
 91 カバー本体
 92 開口部
 93 反射層
 200 筐体
 200C 円周方向
 210 第1筐体
 211 電源電極
 212 接続部
 220 第2筐体
 Fg 指
 PD フォトダイオード

Claims (10)

  1.  筐体と、
     前記筐体の外部の照射側を照射可能なように前記筐体に設けられた光源と、
     前記筐体の第1方向で前記光源と並ぶように前記筐体に設けられ、前記光源の照射側から入射する光を検出可能な光センサと、
     前記光源と前記光センサとの間に配置されるように前記筐体に設けられ、入射する光を前記光源の照射側に反射可能な反射部材と、
     を備える検出装置。
  2.  前記光源と前記光センサとの間の距離は、5mm以上である
     請求項1に記載の検出装置。
  3.  前記反射部材は、反射率が50%以上である
     請求項2に記載の検出装置。
  4.  筐体と、
     前記筐体の外部の照射側を照射可能なように前記筐体に設けられた光源と、
     前記筐体の第1方向で前記光源と並ぶように前記筐体に設けられ、前記光源の照射側から入射する光を検出可能な光センサと、
     前記光源を覆った状態で前記筐体から突出するように前記筐体に設けられたカバーと、
     を備え、
     前記カバーは、
     前記筐体から突出して測定対象物と接触可能なカバー本体と、
     測定対象と接触する前記カバー本体の部分に形成され、前記光源が出射した光を前記カバー本体の外部に向けて出射する開口部と、
     前記カバー本体の内面に設けられ、前記光源が出射した光を反射して前記開口部に集光可能な反射層と、
     を備える検出装置。
  5.  前記光源と前記光センサとの間の距離は、5mm以下である
     請求項4に記載の検出装置。
  6.  前記反射層は、反射率が50%以上である
     請求項5に記載の検出装置。
  7.  前記光源は、近赤外光、赤色光及び緑光のいずれかを出射する
     請求項3または6に記載の検出装置。
  8.  前記光センサは、センサ基板と、下部電極と、下部バッファ層と、活性層と、上部バッファ層と、上部電極とを有する有機フォトダイオードである
     請求項7に記載の検出装置。
  9.  前記光源及び前記光センサは、フレキシブルプリント基板に設けられ、
     前記光センサは、配線、絶縁層、前記下部電極、前記下部バッファ層、前記活性層、前記上部バッファ層、前記上部電極の順に前記センサ基板に積層されており、
     前記下部電極は、前記配線に電気的に接続され、前記配線は、前記フレキシブルプリント基板に電気的に接続されている
     請求項8に記載の検出装置。
  10.  前記筐体は、リング状に形成されている
     請求項9に記載の検出装置。
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