WO2023210176A1

WO2023210176A1 - 広告出力装置、広告出力方法、及びプログラム

Info

Publication number: WO2023210176A1
Application number: PCT/JP2023/008924
Authority: WO
Inventors: 功富澤; 歩川田; 拡昌橋本
Original assignee: パイオニア株式会社
Priority date: 2022-04-28
Filing date: 2023-03-08
Publication date: 2023-11-02

Abstract

広告出力装置（１）は、出力部（１０）とバイタル情報取得部（３０）とを備えている。出力部（１０）は、車両内に配置される出力装置に広告を出力させる。バイタル情報取得部（３０）は、車両の搭乗者のバイタル情報を取得する。出力部（１０）は、広告が出力された時または出力された後のバイタル情報を用いて、出力すべき広告及び出力すべき広告の出力態様の少なくとも一方を決定する。

Description

広告出力装置、広告出力方法、及びプログラム

　本発明は、広告出力装置、広告出力方法、及びプログラムに関する。

　バイタル情報を用いてユーザーが広告に反応したかを判定する技術が、たとえば特開２０１９－１６９０９５号公報（特許文献１）に開示されている。

特開２０１９－１６９０９５号公報

　上記特許文献１に記載の技術を利用してユーザーが広告に反応したかを判定できたとしても、その後の広告効果を高められるわけではない。

　本発明が解決しようとする課題としては、バイタル情報を活用して効果的に広告効果を向上できることが一例として挙げられる。

　請求項１に記載の発明は、
　車両内に配置される出力装置に広告を出力させる出力部と、
　前記車両の搭乗者のバイタル情報を取得するバイタル情報取得部と、を備え、
　前記出力部は、前記広告が出力された時または出力された後の前記バイタル情報を用いて、出力すべき前記広告及び出力すべき前記広告の出力態様の少なくとも一方を決定する、広告出力装置である。

　請求項２１に記載の発明は、
　コンピュータが、
　車両内に配置される出力装置に広告を出力し、
　前記車両の搭乗者のバイタル情報を取得し、
　前記広告が出力された時または出力された後の前記バイタル情報を用いて、出力すべき前記広告及び出力すべき前記広告の出力態様の少なくとも一方を決定する、広告出力方法である。

　請求項２２に記載の発明は、
　コンピュータに、
　車両内に配置される出力装置に広告を出力する手順、
　前記車両の搭乗者のバイタル情報を取得する手順、
　前記広告が出力された時または出力された後の前記バイタル情報を用いて、出力すべき前記広告及び出力すべき前記広告の出力態様の少なくとも一方を決定する手順、を実行させるためのプログラムである。

第１実施形態の広告出力装置の概略を示すブロック図である。広告出力装置のハードウェア構成例を示す図である。第１実施形態の広告出力装置の制御方法を示すフロー図である。第２実施形態の広告出力装置の概略を示すブロック図である。第２実施形態の広告出力装置の制御方法を示すフロー図である。第３実施形態の広告出力装置の概略を示すブロック図である。第３実施形態の広告出力装置の制御方法を示すフロー図である。第４実施形態の広告出力装置の概略を示すブロック図である。第４実施形態の広告出力装置の制御方法を示すフロー図である。第５実施形態の広告出力装置の概略を示すブロック図である。

　以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。

　［第１実施形態］

　図１は、第１実施形態の広告出力装置１の概略を示すブロック図である。図１を用いて広告出力装置１について説明する。広告出力装置１は、出力部１０と、記憶部２０と、バイタル情報取得部３０とを備えている。

　（バイタル情報取得部３０）
　バイタル情報取得部３０は、車両の搭乗者のバイタル情報を取得する。実施形態の一態様として、車両の搭乗者は、運転手及び同乗者を含んでいる。バイタル情報は、ヒトの生体情報である。バイタル情報は、心拍数などの数値で表現されてもよいし、心電図などの波形で表現されてもよい。

　バイタル情報は、脈拍、血圧、呼吸、発汗量、温度、表情及び心拍の少なくとも１つを含む。脈拍は、例えば脈拍センサ、血圧は、例えば血圧センサ、呼吸は、例えば呼吸センサ、発汗量は、例えば発汗センサ、温度は、例えば温度センサ、表情は、例えばドライバの顔を撮影するカメラ、心拍は、例えば心拍センサにより検出されてもよい。

　バイタル情報は、例えば、搭乗者が装着しているウェアラブル端末によって生成されてもよい。バイタル情報取得部３０は、当該ウェアラブル端末と通信することにより、バイタル情報を取得する。他の例として、バイタル情報は、例えば、シートベルト、シート、及びハンドルなど、車両に内装されていて搭乗者に接触する物体に取り付けられたセンサ、及び車載カメラの少なくとも１つを用いて生成されてもよい。

　（出力部１０、出力装置２）
　出力部１０は、広告を出力装置２に出力する。出力部１０は、広告を出力装置２に出力させる。出力装置２は、搭乗者に広告を出力する。出力装置２は、車両内に配置される。出力装置２は、車両内に元から据え付けられていてもよいし、車両外から持ち込まれて車両内に取り付けられる構成でもよい。出力装置２は、例えば、スピーカー、車載モニター、及びスマートフォン・タブレットなどの端末である。

　出力部１０は、種々の態様で広告を出力装置２に出力させる。出力態様は、音声による出力、及び画面による出力の少なくとも一方を含む。出力部１０は、音声と画面の両方で広告を出力してもよい。

　音声による出力の態様としては、例えば、機械音声による出力であり、「この先のパーキングエリアで、お土産品のセールがされています」などのように広告が出力される。音声出力の場合、出力部１０は、音声の音量、音声の発話速度、及び音声の種類の少なくとも１つを変更できる。音声の種類とは、機械音声を含み、例えば、出力部１０は、男性の機械音声から女性の機械音声に変更もできるし、音声のトーンも変更することができる。

　画面による出力の態様として、例えば、車載モニターに「この先のアウトレットでセール中」などのテキスト情報や地図情報（視覚情報）として広告が出力される。

　出力部１０は、広告が出力された時または出力された後のバイタル情報を用いて、出力すべき広告、及び出力すべき広告の出力態様の少なくとも一方を決定する。具体的には、出力装置２が広告を搭乗者に出力し、搭乗者がその広告に反応した場合（広告を認識した場合、興味を持った場合など）、搭乗者のバイタル情報が変化する。そして、搭乗者の反応後のバイタル情報を用いて、出力すべき広告（次のタイミングで出力する広告）、及び広告の出力態様の少なくとも一方を決定する。

　広告は、ターゲット属性を含む。ターゲット属性は、広告を認識させるべき対象者の特徴を示すものである。対象者の特徴は、対象者の身体的な特徴、身辺的な特徴、及び社会的な特徴を含んでいる。身体的な特徴は、例えば、年齢、性別などである。身辺的な特徴は、例えば、家族構成、及び居住地域などである。社会的な特徴は、例えば、収入、及び職業などである。

　ターゲット属性は、広告を認識させるべき対象者の年齢、性別、家族構成、居住地域、収入及び職業の少なくとも１つを含む。出力部１０は、ターゲット属性を用いて出力すべき広告、及び出力すべき広告の出力態様の少なくとも一方を決定する。例えば、搭乗者の年齢が高齢の場合、出力部１０は、和食の飲食店に関する広告を優先的に出力してもよい。

　広告は、対象物属性を含む。対象物属性は、広告によって宣伝される対象物の属性である。広告によって宣伝される対象物とは、具体的な商品・サービスのことであり、飲食店の店名、商品の名前、及び映画のタイトルなどを含む。対象物属性（＝広告によって宣伝される対象物の属性）は、広告のカテゴリを含む。広告のカテゴリとは、アパレル系、漫画・映画などのエンタメ系、及び飲食系などである。

　出力部１０は、対象物属性を用いて出力すべき広告、及び出力すべき広告の出力態様の少なくとも一方を決定する。例えば、ある搭乗者において、映画の広告の反応がよい場合、同じエンタメ系のカテゴリに属する漫画などの広告を出力部１０は、優先的に出力してもよい。

　（記憶部２０）
　記憶部２０には、出力される広告が記憶されている。記憶部２０に記憶されている広告には、ターゲット属性及び対象物属性が紐づけて記憶されている。記憶部２０には、機械音声の種類や、画面に出力されるテキストの種類などが記憶されている。記憶部２０は、広告出力装置１が備えていなくてもよく、外付けのストレージやクラウドストレージでもよい。

　（ハードウェア構成例）
　図２は、広告出力装置１のハードウェア構成例を示す図である。広告出力装置１は、バス１０１０、プロセッサ１０２０、メモリ１０３０、ストレージデバイス１０４０、入出力インタフェース１０５０、及びネットワークインタフェース１０６０を有する。

　バス１０１０は、プロセッサ１０２０、メモリ１０３０、ストレージデバイス１０４０、入出力インタフェース１０５０、及びネットワークインタフェース１０６０が、相互にデータを送受信するためのデータ伝送路である。ただし、プロセッサ１０２０などを互いに接続する方法は、バス接続に限定されない。

　プロセッサ１０２０は、ＣＰＵ（Central Processing Unit）やＧＰＵ（Graphics Processing Unit）などで実現されるプロセッサである。

　メモリ１０３０は、ＲＡＭ（Random Access Memory）などで実現される主記憶装置である。

　ストレージデバイス１０４０は、ＨＤＤ（Hard Disk Drive）、ＳＳＤ（Solid State Drive）、メモリカードなどのリムーバブルメディア、又はＲＯＭ（Read Only Memory）などで実現される補助記憶装置であり、記録媒体を有している。ストレージデバイス１０４０の記録媒体は広告出力装置１の各機能（例えば出力部１０）を実現するプログラムモジュールを記憶している。プロセッサ１０２０がこれら各プログラムモジュールをメモリ１０３０上に読み込んで実行することで、そのプログラムモジュールに対応する各機能が実現される。また、ストレージデバイス１０４０は記憶部２０としても機能する。

　入出力インタフェース１０５０は、広告出力装置１と各種入出力機器とを接続するためのインタフェースである。例えば広告出力装置１は、入出力インタフェース１０５０を介して出力装置２と通信する。

　ネットワークインタフェース１０６０は、広告出力装置１をネットワークに接続するためのインタフェースである。このネットワークは、例えばＬＡＮ（Local Area Network）やＷＡＮ（Wide Area Network）である。ネットワークインタフェース１０６０がネットワークに接続する方法は、無線接続であってもよいし、有線接続であってもよい。広告出力装置１は、ネットワークインタフェース１０６０を介して出力装置２と通信してもよい。

　（第１動作例）
　図３は、第１実施形態の広告出力装置１の制御方法を示すフロー図である。図３を用いて第１実施形態の広告出力装置１の制御フローについて説明する。ステップＳ１３０では、出力部１０が広告を搭乗者に出力する。その後、ステップＳ１４０において、バイタル情報取得部３０が搭乗者のバイタル情報を取得する。

　バイタル情報取得部３０がバイタル情報を取得するタイミングについては、出力部１０が広告を出力した直後でもよいし、一定時間空けた後でもよいし、常時取得していてもよい。広告を出力するタイミングは任意であるが、例えば、一定距離を走行した後または一定時間経過した後、広告を出力してもよい。

　ステップＳ１３０及びステップＳ１４０を具体的に説明すると、例えば、ステップＳ１３０では、一定時間経過したことが検知された際、「現在ｘｘｘの映画が上映中です」（「ｘｘｘ」は映画のタイトル）という広告を出力部１０が出力する。そしてステップＳ１４０において、当該広告を出力した時（出力したとほぼ同時又は直後）または出力した後のバイタル情報をバイタル情報取得部３０が取得する。

　次にステップＳ１５０において、第１実施形態においては、出力部１０はステップＳ１４０で取得したバイタル情報を所定の基準と比較し、当該基準を満たしたか否かを出力部１０が判断する。

　第１実施形態において、当該基準を満たしている場合（ステップＳ１５０でＹｅｓ）、出力部１０は、出力すべき広告（次のタイミングで出力する広告）、及び出力すべき広告の出力態様の少なくとも一方を維持する（ステップＳ１６０）。

　ステップＳ１５０及びステップＳ１６０を具体的に説明すると、例えば、ステップＳ１４０で取得した搭乗者の発汗量と、記憶部２０に記憶された発汗量の所定の基準値が対比され、所定の基準を満たした場合、出力部１０は、出力すべき広告及び出力態様の少なくとも一方を維持してもよい。

　具体的には、例えば、発汗量が所定の基準値を下回った場合、搭乗者は広告に反応したと出力部１０が判断してもよい。より具体的には、ステップＳ１４０で取得した搭乗者の発汗量が１５０であり、記憶部２０に記憶された発汗量の所定の基準値が２００の場合、ステップＳ１４０で取得した搭乗者の発汗量は基準値を５０下回っているので、この場合、搭乗者は広告に反応したと出力部１０が判断してもよい。

　また別の例として、例えば、心拍数が所定の基準値を上回った場合、搭乗者は広告に反応したと出力部１０が判断してもよい。より具体的には、ステップＳ１４０で取得した搭乗者の心拍数が１２０であり、記憶部２０に記憶された心拍数の所定の基準値が１００の場合、基準値を２０上回っているので、この場合、搭乗者は広告に反応したと出力部１０が判断してもよい。

　なお、上記の発汗量の基準と、上記の心拍数の基準を両方採用して、総合的に判断して、搭乗者は広告に反応したか否かを出力部１０が判断してもよい。

　当該基準を満たしている場合（上記の発汗量の例では基準値を下回った場合、上記の心拍数の例では基準値を上回った場合）、例えば、出力部１０は、出力すべき広告は維持し、広告の出力態様を音声出力から車載モニターへの画面出力に変更してもよい（ステップＳ１６０）。

　なお、当該基準を満たしている場合、出力部１０は、出力すべき広告、及び出力すべき広告の出力態様の両方を維持する構成でもよい。

　当該基準を満たさなかった場合（ステップＳ１５０でＮｏ）、出力部１０は出力すべき広告、及び出力すべき広告の出力態様の少なくとも一方を変更する（ステップＳ１７０）。この変更は、例えば、搭乗者が広告を認識する確率を上げるために行われる場合もあれば、搭乗者の嗜好に沿った態様で広告を出力するために行われる場合もある。

　出力すべき広告及び出力態様の少なくとも一方が変更された場合、次のどこかのタイミングで広告が出力される際、出力すべき広告及び出力態様の少なくとも一方が変更されている。

　ステップＳ１７０を具体的に説明すると、例えば、ステップＳ１４０で計測した心拍数が所定の基準を満たさなかった場合（例えば所定の基準を上回らなかった場合）、出力部１０は、次のどこかのタイミングで「現在ｘｘｘの映画が上映中です」という広告を音声出力する際、当該音声の音量を上げるように制御して変更してもよい。または、出力部１０は、次のどこかのタイミングで「現在ｙｙｙの映画が上映中です」（「ｙｙｙ」は別の映画のタイトル）という広告を出力するように制御して変更してもよい。

　ステップＳ１６０またはステップＳ１７０の後、制御は終了するが、ステップＳ１７０を経由した場合（ステップＳ１５０でＮｏの場合）、再度Ｓ１３０に戻り、ステップＳ１５０でＹｅｓになるまで、上記制御（Ｓ１３０→Ｓ１４０→Ｓ１５０→Ｓ１７０）を繰り返してもよい。すなわち、搭乗者が広告に反応するまで繰り返してもよい。また、車両が目的地に到着したタイミングで制御を終了させてもよい。

　（新規の課題の発見）
　発明者等は、車内の搭乗者に広告を出力するサービスを考案し、当該サービスの研究開発をする最中で、搭乗者に興味のない広告を配信しても広告効果が見込めないということ、興味のない広告を配信されることに対して搭乗者が不快に感じること、及び運転に集中してそもそも広告に気づかないということなどがあるという問題を認識した。そして発明者等は、搭乗者のバイタル情報を取得する技術を利用して、上記問題が発生することを抑制し、広告効果を向上させるという新規の課題を見出した。

　（第１実施形態の作用効果）
　本願の特徴として、出力装置２が広告を出力した時または出力した後のバイタル情報を用いて出力すべき広告、及び広告の出力態様の少なくとも一方を出力部１０が決定する。当該バイタル情報を用いて搭乗者が広告に反応したか（広告に興味を持ったか、広告を認識したか）否かを予測して、次に出力する広告及びその出力態様を出力部１０が決定することにより、興味のない広告を配信されることに対して搭乗者が不満に感じる事態、及び運転に集中してそもそも広告に気づかないという事態を抑制することができる。

　したがって、搭乗者に効果的に広告を配信することができる。これにより、バイタル情報を活用して効果的に広告効果を向上することができる。

　さらに、車内の密室空間で広告を配信することにより、周囲の雑音に気を取られにくいため、搭乗者に対して効果的に広告を認識させることができる。

　さらに、出力態様として、様々な態様を有することにより、搭乗者に広告をより効果的に認識させることができる。

　［第２実施形態］
　図４は、第２実施形態の広告出力装置１の概略を示すブロック図である。図４を用いて第２実施形態の広告出力装置１について説明する。第２実施形態の広告出力装置１は、判断部５０をさらに備えている点で、第１実施形態の広告出力装置１と異なっている。

　（判断部５０）
　判断部５０は、出力装置２が広告を出力した時または出力した後のバイタル情報を用いて、搭乗者が広告に興味を持ったか否かを判断する。判断部５０は、例えば、バイタル情報の絶対値を用いて、搭乗者が広告に興味を持ったか否かを判断する。出力部１０は、判断部５０の判断結果を用いて、出力すべき広告、及び出力すべき広告の出力態様の少なくとも一方を決定する。

　第２実施形態において、判断部５０は、バイタル情報を所定の基準と比較した結果を用いて、搭乗者が広告に興味を持ったか否かを判断する。例えば、バイタル情報が示す値が所定の基準値を上回っている場合、搭乗者が広告に興味を持ったと判断部５０は判断する。例えば、心拍数の基準値が１２０の場合、判断部５０は、例えば、広告出力後の搭乗者の心拍数が１２０以上の場合、搭乗者が広告に興味を持ったと判断してもよい。

　他にも例えば、広告の出力前後におけるバイタル情報の差が、所定の基準を満たしている場合（例えば、所定の基準を上回っている場合、所定の基準を下回っている場合）、搭乗者が広告に興味を持ったと判断部５０は判断してもよい。

　他にも例えば、広告の出力前後において、所定の区間における単位時間当たりのバイタル情報の変化の幅が、所定の基準を満たしている場合、搭乗者が広告に興味を持ったと判断部５０は判断してもよい。

　搭乗者が広告に興味を持ったことを判断結果が示していた場合、出力部１０は、出力すべき広告、及び出力すべき広告の出力態様の少なくとも一方を維持する。搭乗者が広告に興味がないことを判断結果が示していた場合、出力部１０は、出力すべき広告、及び出力すべき広告の出力態様の少なくとも一方を変更する。

　（第２動作例）
　図５は、第２実施形態の広告出力装置１の制御方法を示すフロー図である。図５を用いて第２実施形態の広告出力装置１の制御フローについて説明する。制御フローについて、ステップＳ１５１以外は第１実施形態の広告出力装置１の制御フローとほぼ同じである。

　ステップＳ１５１では、ステップＳ１４０で取得されたバイタル情報を用いて搭乗者が広告に興味を持ったか否かを判断部５０が判断する。ステップＳ１５１を具体的に説明すると、図５の制御フローにおいては、ステップＳ１４０で取得された心拍数（＝バイタル情報）を用いて、搭乗者が広告に興味を持ったか否かを判断部５０が判断する。

　判断部５０をさらに備えることで、搭乗者が広告に興味を持ったか否かの予測の精度が向上する。この予測結果をもとに次に出力する広告及び広告の出力態様を決定することにより、より効果的に広告を搭乗者に配信することができる。

　［第３実施形態］
　図６は、第３実施形態の広告出力装置１の概略を示すブロック図である。図６を用いて第３実施形態の広告出力装置１について説明する。第３実施形態の広告出力装置１は、位置情報取得部４０を広告出力装置１がさらに備えている点で、第１実施形態の広告出力装置１と異なっている。

　（第１位置情報）
　広告は、第１位置情報と紐づいている。第１位置情報とは、広告の対象となる商品・サービスに紐づけられた位置情報である。例えば、飲食店に関する広告の場合、当該広告の対象の飲食店の店舗の位置情報が当該広告と紐づいている。第１位置情報は、外部サーバが記憶している飲食店の店舗の位置情報などから生成される。

　（位置情報取得部４０、第２位置情報）
　位置情報取得部４０は、第２位置情報を取得する。第２位置情報は、搭乗者（または車両）の位置情報である。第２位置情報は、ＧＰＳ（Global Positioning System）センサから検出された車両の位置情報などから生成される。位置情報取得部４０は、ＧＰＳセンサなどを通じて、第２位置情報としての搭乗者の位置情報を取得する。

　出力部１０は、第１位置情報、及び第２位置情報を用いて、出力すべき広告、及び出力すべき広告の出力態様の少なくとも一方を決定する。例えば、ラーメンに関する広告にラーメン店舗の位置情報（第１位置情報）が紐づいている場合について、上記決定する場合の具体例を説明する。

　当該ラーメン店舗に搭乗者が近づいているとき、すなわち、搭乗者の位置（第２位置情報）が当該ラーメン店舗の位置（第１位置情報）に近づいていることを出力部１０が検知したとき、出力部１０は当該ラーメン店舗に関する広告を出力してもよい。

　（第３実施形態の出力部１０）
　第３実施形態において、出力部１０は、広告の出力前におけるバイタル情報と、広告の出力時または出力後におけるバイタル情報との差を用いて、出力すべき広告、及び出力すべき広告の出力態様の少なくとも一方を決定する。

　出力部１０は、広告の出力前後のバイタル情報の差における情報を用いて、次に出力する広告及びその出力態様を決定する。例えば、バイタル情報が脈拍の場合、広告出力前の脈拍が８０で広告出力後の脈拍が１００のとき、上記バイタル情報（脈拍）の差は、２０となり、出力部１０は、当該差における情報を用いて、次に出力する広告及びその出力態様を決定してもよい。

　第３実施形態において、バイタル情報の差が所定の基準を超えたとき、出力部１０は、出力すべき広告、及び出力すべき広告の出力態様の少なくとも一方を維持する。上記脈伯の例を引用すると、所定の基準が１５とすると、バイタル情報（脈拍）の差が２０の場合、所定の基準を超えたということになる。

　「出力すべき広告、及び出力すべき広告の出力態様の少なくとも一方を維持する」ことの一例として、例えば、広告をスピーカーで音声出力し、ラーメンに関する広告を配信していた場合、次回出力する広告は車載モニターで出力し、ラーメンに関する広告はそのまま変更せずに出力するということである。

　第３実施形態において、出力部１０は、バイタル情報の差が所定の基準を超えなかったとき、出力すべき広告、及び出力すべき広告の出力態様の少なくとも一方を変更する。「出力すべき広告、及び出力すべき広告の出力態様の少なくとも一方を変更する」とは、例えば、機械音声で「ｘｘｘグループの新曲がリリースされました」と出力した際に、バイタル情報の差が所定の基準を超えなかったとき、次に出力する広告の内容を「ｙｙｙグループの新曲がリリースされました」というように違うグループに関する情報を出力したり、「ｘｘｘグループの新曲がリリースされました」という音声の音量を変更したりするということである。

　広告の出力前におけるバイタル情報と、広告の出力時または出力後におけるバイタル情報との差を用いて、出力部１０が、出力すべき広告、及び出力すべき広告の出力態様の少なくとも一方を決定することにより、搭乗者が広告に反応したか否かを簡易的に予測することができる。
　なお、記憶部２０には、バイタル情報の差の所定の基準値が記憶されていてもよい。

　（第３動作例）
　図７は、第３実施形態の広告出力装置１の制御方法を示すフロー図である。図７を用いて第３実施形態の広告出力装置１の制御フローについて説明する。制御フローについて、ステップＳ１１０、ステップＳ１２０、及びステップＳ１５２が、第１実施形態の広告出力装置１の制御フローと主に異なっている。

　ステップＳ１１０では、位置情報取得部４０が第２位置情報を取得する。その後、ステップＳ１２０において、バイタル情報取得部３０が搭乗者のバイタル情報を取得する。バイタル情報取得部３０が、バイタル情報を取得するタイミングについては、位置情報取得部４０が第２位置情報を取得した直後でもよいし、一定時間空けた後でもよいし、常時取得していてもよい。

　ステップＳ１１０及びステップＳ１２０を具体的に説明すると、例えば、搭乗者がパーキングエリアの中にあるうどん屋に近づいているということが検知されたとき（すなわち、搭乗者の位置（第２位置情報）が当該うどん屋の位置（第１位置情報）に近づいていることを出力部１０が検知したとき）、バイタル情報取得部３０が搭乗者の心拍数（＝バイタル情報）を取得する。

　次にステップＳ１３０では、出力装置２が広告を搭乗者に出力する。そしてステップＳ１４０では、出力装置２が広告を出力した時または出力した後のバイタル情報をバイタル情報取得部３０が取得する。バイタル情報取得部３０は、出力装置２が広告を出力した時（出力したとほぼ同時又は直後）にバイタル情報を取得してもよいし、広告を出力した後一定時間空けてからバイタル情報を取得してもよい。

　ステップＳ１３０及びステップＳ１４０を具体的に説明すると、例えば、出力装置２が「ｘｘｘでは、香川県産の手打ちうどんを食べることができます」（「ｘｘｘ」は当該パーキングエリアの中にあるうどん屋の名称）という広告を出力し（ステップＳ１３０）、当該広告が出力された時または出力した後の搭乗者の心拍数（＝バイタル情報）を取得する（ステップＳ１４０）。

　ステップＳ１５２において、ステップＳ１２０で計測したバイタル情報と、ステップＳ１４０で計測したバイタル情報との差が所定の基準値を超えたか否かを出力部１０が判断する。当該差が所定の基準値を超えた場合（ステップＳ１５２でＹｅｓ）、出力部１０は、出力すべき広告、及び出力すべき広告の出力態様の少なくとも一方を維持する（ステップＳ１６０）。

　ステップＳ１５２及びステップＳ１６０を具体的に説明すると、例えば、ステップＳ１２０で計測した心拍数とステップＳ１４０で計測した心拍数との差が算出され、その算出結果と記憶部２０に記憶された所定の基準値が対比され、当該差が基準値を超えていた場合、出力部１０は、出力すべき広告、及び出力すべき広告の出力態様の少なくとも一方を維持する。

　上記差が所定の基準値を超えなかった場合（ステップＳ１５２でＮｏ）、出力部１０は出力すべき広告、及び出力すべき広告の出力態様の少なくとも一方を変更する（ステップＳ１７０）。出力すべき広告、及び出力すべき広告の出力態様の少なくとも一方が変更された場合、次のどこかのタイミングで広告が出力される際、広告、及び広告の出力態様の少なくとも一方変更されている。

　ステップＳ１７０を具体的に説明すると、例えば、ステップＳ１２０で計測した心拍数とステップＳ１４０で計測した心拍数との差が所定の基準値を超えなかった場合、出力部１０は、次のタイミングで「ｘｘｘでは、香川県産の手打ちうどんを食べることができます」という広告を音声出力する際、当該音声の音量を上げるように制御して変更してもよい。または、出力部１０は、次のタイミングで「ｙｙｙでは、イタリア人シェフのパスタを食べることができます」（「ｙｙｙ」は当該パーキングエリアの中にあるイタリア料理屋の名称）という広告を出力するように制御して変更してもよい。
　位置情報取得部４０をさらに備えることで、搭乗者の位置に合った適切な広告を配信することができるので、広告効果を向上することができる。

　［第４実施形態］
　図８は、第４実施形態の広告出力装置１の概略を示すブロック図である。図８を用いて第４実施形態の広告出力装置１について説明する。第４実施形態の広告出力装置１は、ルート情報取得部７０を広告出力装置１がさらに備えている点で、第１実施形態の広告出力装置１と異なっている。

　（ルート情報取得部７０）
　ルート情報取得部７０はルート情報を取得する。ルート情報は、車両が進むべきルートを示している。ルート情報は、例えば、目的地までのルートに関する情報である。ルート情報は、外部サーバに格納された地図情報などにより生成される。ルート情報取得部７０は、当該外部サーバなどを通じて、ルート情報を取得する。出力部１０は、ルート情報及び第１位置情報を用いて、出力すべき広告、及び出力すべき広告の出力態様の少なくとも一方を決定する。

　（第４動作例）
　図９は、第４実施形態の広告出力装置１の制御方法を示すフロー図である。図９を用いて第４実施形態の広告出力装置１の制御フローについて説明する。制御フローについて、ステップＳ１１１、及びステップＳ１３０以外、第３実施形態の広告出力装置１の制御フローとほぼ同じである。

　ステップＳ１１１では、ルート情報取得部７０がルート情報を取得する。その後、ステップＳ１２０において、バイタル情報取得部３０が搭乗者のバイタル情報を取得する。次にステップＳ１３０では、出力装置２が、ルート情報及び第１位置情報を用いて、広告を搭乗者に出力する。そしてステップＳ１４０では、出力装置２が広告を出力した時または出力した後のバイタル情報をバイタル情報取得部３０が取得する。

　搭乗者が目的地を設定しその目的地に向かうルート沿いにアウトレットモールがあり、そのアウトレットモールの中に洋服店がある場合の例を用いて、ステップＳ１１１、ステップＳ１２０、ステップＳ１３０及びステップＳ１４０を具体的に説明する。

　まずルート情報取得部７０がルート情報（目的地までのルート情報）を取得する（ステップＳ１１１）。

　その後、ステップＳ１２０において、バイタル情報取得部３０が搭乗者の心拍数（＝バイタル情報）を取得し、アウトレットモール内にある洋服店の位置情報（第１位置情報）及びルート情報を基に当該洋服店の広告を出力部１０が出力する（ステップＳ１３０）。

　当該洋服店の広告を出力後、バイタル情報取得部３０が搭乗者の心拍数（＝バイタル情報）を取得する（ステップＳ１４０）。ステップＳ１５２以降の制御フローは、第３実施形態の制御フローと同様である。

　ルート情報取得部７０をさらに備えることで、搭乗者の目的地までのルートに合った適切な広告を配信することができるので、広告効果を向上することができる。

　［第５実施形態］
　図１０は、第５実施形態の広告出力装置１の概略を示すブロック図である。図１０を用いて第５実施形態の広告出力装置１について説明する。第５実施形態の広告出力装置１は、運転情報取得部６０を広告出力装置１が備えている点で、第１実施形態の広告出力装置１と異なっている。

　（運転情報取得部６０）
　運転情報取得部６０は、搭乗者の運転に関する運転情報を取得する。運転情報は、搭乗者が走行している道に関する情報、及び搭乗者が運転している車両の挙動に関する情報の少なくとも一方を含む。

　搭乗者が走行している道に関する情報とは、右折・左折・Ｕターン・交差点の場所、障害物の有無、道幅・車線数、及び高速道路の出入口などに関する情報である。運転情報取得部６０は、外部サーバに格納された地図情報などを通じて、搭乗者が走行している道に関する情報を取得する。

　車両の挙動とは、急ブレーキ、急発進、急停止、右折・左折、加速、減速、及び蛇行運転などである。運転情報取得部６０は、例えば、車速センサ、加速度センサ、及び角速度センサなどが生成した情報、又はこの情報を処理した情報を、車両の挙動に関する情報として取得する。

　出力部１０は、広告が出力された時または出力された後の運転情報を用いて、出力すべき広告、及び出力すべき広告の出力態様の少なくとも一方を決定する。

　運転情報取得部６０をさらに備えることにより、搭乗者が広告に反応したか否かの出力部１０の判断精度が向上する。以下、当該判断精度が向上することについて具体的に説明する。

　バイタル情報取得部３０により取得されたバイタル情報は、出力装置２が広告を出力したことに起因したものでない場合がある。例えば、急に人が飛び出してきて急ブレーキをかけたり、道幅の狭い道を慎重に運転していたり、高速道路の入口に入る瞬間であったりする場合である。

　上記のような状況の時に取得したバイタル情報を、バイタル情報の取得対象から除外してもよい。仮に上記のような状況があった際に取得したバイタル情報をそのまま、搭乗者が広告に反応したか否かの判断に用いると、出力部１０の判断精度は良くないということになるからである。

　したがって、バイタル情報に加えて運転情報を用いて、出力すべき広告、及び出力すべき広告の出力態様の少なくとも一方を出力部１０が決定することにより、出力部１０の上記判断精度を向上させることができる。

　なお、第２実施形態のように、判断部５０が備えられている場合、判断部５０は、広告を出力した時または出力した後の運転情報及びバイタル情報を用いて搭乗者が広告に興味を持ったか否かを判断してもよい。

　以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。

　なお、機械学習などにより、搭乗者に効果的な広告及び広告の出力態様を蓄積していくこともできる。例えば、ある搭乗者は、音声出力よりも画面出力が有効であると判定された場合、画面出力を優先して出力することもできるし、映画系の広告に興味を持つ回数が多かった場合、映画系の広告を優先して出力することもできる。

　実施形態において、出力装置２は広告出力装置１の外部に構成されていたが、広告出力装置１は出力装置２を備える構成であってもよい。

　また、上述の説明で用いた複数のフローチャートでは、複数の工程（処理）が順番に記載されているが、各実施形態で実行される工程の実行順序は、その記載の順番に制限されない。各実施形態では、図示される工程の順番を内容的に支障のない範囲で変更することができる。また、上述の各実施形態は、内容が相反しない範囲で組み合わせることができる。

　以下、参考形態の例を付記する。
１．車両内に配置される出力装置に広告を出力させる出力部と、
　前記車両の搭乗者のバイタル情報を取得するバイタル情報取得部と、を備え、
　前記出力部は、前記広告が出力された時または出力された後の前記バイタル情報を用いて、出力すべき前記広告及び出力すべき前記広告の出力態様の少なくとも一方を決定する、広告出力装置。
２．　１．に記載の広告出力装置において、
　前記広告は、前記広告を認識させるべき対象者の特徴を示すターゲット属性を含み、
　前記出力部は、前記ターゲット属性を用いて前記出力すべき広告、及び前記出力すべき広告の出力態様の少なくとも一方を決定する、広告出力装置。
３．　２．に記載の広告出力装置において、
　前記ターゲット属性は、前記広告を認識させるべき対象者の年齢、性別、家族構成、居住地域、収入及び職業の少なくとも１つを含む、広告出力装置。
４．　１．から３．のいずれか１つに記載の広告出力装置において、
　前記広告は、前記広告によって宣伝される対象物の属性である対象物属性を含み、
　前記出力部は、前記対象物属性を用いて前記出力すべき広告、及び前記出力すべき広告の出力態様の少なくとも一方を決定する、広告出力装置。
５．　４．に記載の広告出力装置において、
　前記対象物属性は、前記広告のカテゴリを含む、広告出力装置。
６．　１．から５．のいずれか１つに記載の広告出力装置において、
　前記出力態様は、音声による出力、及び画面による出力の少なくとも一方を含む、広告出力装置。
７．　１．から６．のいずれか１つに記載の広告出力装置において、
　前記出力部は、前記広告の出力前における前記バイタル情報と、前記広告の出力時または出力後における前記バイタル情報との差を用いて、前記出力すべき広告、及び前記出力すべき広告の出力態様の少なくとも一方を決定する、広告出力装置。
８．　７．に記載の広告出力装置において、
　前記出力部は、前記バイタル情報の前記差が所定の基準を超えたとき、前記出力すべき広告、及び前記出力すべき広告の出力態様の少なくとも一方を維持する、広告出力装置。
９．　７．または８．に記載の広告出力装置において、
　前記出力部は、前記バイタル情報の前記差が所定の基準を超えなかったとき、前記出力すべき広告、及び前記出力すべき広告の出力態様の少なくとも一方を変更する、広告出力装置。
１０．　１．から９．のいずれか１つに記載の広告出力装置において、
　前記搭乗者の運転に関する運転情報を取得する運転情報取得部をさらに備え、
　前記出力部は、前記広告が出力された時または出力された後の運転情報を用いて、前記出力すべき広告、及び前記出力すべき広告の出力態様の少なくとも一方を決定する、広告出力装置。
１１．　１０．に記載の広告出力装置において、
　前記運転情報は、前記搭乗者が走行している道に関する情報、及び前記搭乗者が運転している車両の挙動に関する情報の少なくとも一方を含む、広告出力装置。
１２．　１．から１１．に記載の広告出力装置において、
　前記広告を出力した時または出力した後の前記バイタル情報を用いて前記搭乗者が前記広告に興味を持ったか否かを判断する判断部をさらに備え、
　前記出力部は、前記判断部の判断結果を用いて、前記出力すべき広告、及び前記出力すべき広告の出力態様の少なくとも一方を決定する、広告出力装置。
１３．　１２．に記載の広告出力装置において、
　前記判断部は、前記バイタル情報を所定の基準と比較した結果を用いて、前記搭乗者が前記広告に興味を持ったか否かを判断する、広告出力装置。
１４．　１２．または１３．に記載の広告出力装置において、
　前記搭乗者が前記広告に興味を持ったことを前記判断結果が示していた場合、前記出力部は、前記出力すべき広告、及び前記出力すべき広告の出力態様の少なくとも一方を維持する、広告出力装置。
１５．　１２．から１４．のいずれか１つに記載の広告出力装置において、
　前記搭乗者が前記広告に興味がないことを前記判断結果が示していた場合、前記出力部は、前記出力すべき広告、及び前記出力すべき広告の出力態様の少なくとも一方を変更する、広告出力装置。
１６．　１２．から１５．のいずれか１つに記載の広告出力装置において、
　前記搭乗者の運転に関する運転情報を取得する運転情報取得部をさらに備え、
　前記判断部は、前記広告が出力された時または出力された後の運転情報を用いて、前記搭乗者が前記広告に興味を持ったか否かを判断する、広告出力装置。
１７．　１．から１６．のいずれか１つに記載の広告出力装置において、
　前記広告は、第１位置情報と紐づいており、
　前記搭乗者の位置情報である第２位置情報を取得する位置情報取得部をさらに備え、
　前記出力部は、前記第１位置情報、及び第２位置情報を用いて、前記出力すべき広告、及び前記出力すべき広告の出力態様の少なくとも一方を決定する、広告出力装置。
１８．　１．から１７．のいずれか１つに記載の広告出力装置において、
　前記広告は、第１位置情報と紐づいており、
　前記車両が進むべきルートを示すルート情報を取得するルート情報取得部をさらに備え、
　前記出力部は、前記ルート情報及び前記第１位置情報を用いて、前記出力すべき広告、及び前記出力すべき広告の出力態様の少なくとも一方を決定する、広告出力装置。
１９．　１．から１８．のいずれか１つに記載の広告出力装置において、
　前記バイタル情報は、脈拍、血圧、呼吸、発汗量、温度、表情及び心拍の少なくとも１つを含む、広告出力装置。
２０．　１．から１９．のいずれか１つに記載の広告出力装置において、
　前記バイタル情報は、前記搭乗者が装着しているウェアラブル端末によって生成されている、広告出力装置。
２１．コンピュータが、
　車両内に配置される出力装置に広告を出力し、
　前記車両の搭乗者のバイタル情報を取得し、
　前記広告が出力された時または出力された後の前記バイタル情報を用いて、出力すべき前記広告及び出力すべき前記広告の出力態様の少なくとも一方を決定する、広告出力方法。
２２．コンピュータに、
　車両内に配置される出力装置に広告を出力する手順、
　前記車両の搭乗者のバイタル情報を取得する手順、
　前記広告が出力された時または出力された後の前記バイタル情報を用いて、出力すべき前記広告及び出力すべき前記広告の出力態様の少なくとも一方を決定する手順、を実行させるためのプログラム。

　この出願は、２０２２年４月２８日に出願された日本出願特願２０２２－０７４７４９号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

１　広告出力装置、２　出力装置、１０　出力部、２０　記憶部、３０　バイタル情報取得部、４０　位置情報取得部、５０　判断部、６０　運転情報取得部、７０　ルート情報取得部、１０１０　バス、１０２０　プロセッサ、１０３０　メモリ、１０４０　ストレージデバイス、１０５０　入出力インタフェース、１０６０　ネットワークインタフェース。

Claims

　車両内に配置される出力装置に広告を出力させる出力部と、
　前記車両の搭乗者のバイタル情報を取得するバイタル情報取得部と、を備え、
　前記出力部は、前記広告が出力された時または出力された後の前記バイタル情報を用いて、出力すべき前記広告及び出力すべき前記広告の出力態様の少なくとも一方を決定する、広告出力装置。
　請求項１に記載の広告出力装置において、
　前記広告は、前記広告を認識させるべき対象者の特徴を示すターゲット属性を含み、
　前記出力部は、前記ターゲット属性を用いて前記出力すべき広告、及び前記出力すべき広告の出力態様の少なくとも一方を決定する、広告出力装置。
　請求項２に記載の広告出力装置において、
　前記ターゲット属性は、前記広告を認識させるべき対象者の年齢、性別、家族構成、居住地域、収入及び職業の少なくとも１つを含む、広告出力装置。
　請求項１から３のいずれか１項に記載の広告出力装置において、
　前記広告は、前記広告によって宣伝される対象物の属性である対象物属性を含み、
　前記出力部は、前記対象物属性を用いて前記出力すべき広告、及び前記出力すべき広告の出力態様の少なくとも一方を決定する、広告出力装置。
　請求項４に記載の広告出力装置において、
　前記対象物属性は、前記広告のカテゴリを含む、広告出力装置。
　請求項１から３のいずれか１項に記載の広告出力装置において、
　前記出力態様は、音声による出力、及び画面による出力の少なくとも一方を含む、広告出力装置。
　請求項１から３のいずれか１項に記載の広告出力装置において、
　前記出力部は、前記広告の出力前における前記バイタル情報と、前記広告の出力時または出力後における前記バイタル情報との差を用いて、前記出力すべき広告、及び前記出力すべき広告の出力態様の少なくとも一方を決定する、広告出力装置。
　請求項７に記載の広告出力装置において、
　前記出力部は、前記バイタル情報の前記差が所定の基準を超えたとき、前記出力すべき広告、及び前記出力すべき広告の出力態様の少なくとも一方を維持する、広告出力装置。
　請求項７に記載の広告出力装置において、
　前記出力部は、前記バイタル情報の前記差が所定の基準を超えなかったとき、前記出力すべき広告、及び前記出力すべき広告の出力態様の少なくとも一方を変更する、広告出力装置。
　請求項１から３のいずれか１項に記載の広告出力装置において、
　前記搭乗者の運転に関する運転情報を取得する運転情報取得部をさらに備え、
　前記出力部は、前記広告が出力された時または出力された後の運転情報を用いて、前記出力すべき広告、及び前記出力すべき広告の出力態様の少なくとも一方を決定する、広告出力装置。
　請求項１０に記載の広告出力装置において、
　前記運転情報は、前記搭乗者が走行している道に関する情報、及び前記搭乗者が運転している車両の挙動に関する情報の少なくとも一方を含む、広告出力装置。
　請求項１から３のいずれか１項に記載の広告出力装置において、
　前記広告を出力した時または出力した後の前記バイタル情報を用いて前記搭乗者が前記広告に興味を持ったか否かを判断する判断部をさらに備え、
　前記出力部は、前記判断部の判断結果を用いて、前記出力すべき広告、及び前記出力すべき広告の出力態様の少なくとも一方を決定する、広告出力装置。
　請求項１２に記載の広告出力装置において、
　前記判断部は、前記バイタル情報を所定の基準と比較した結果を用いて、前記搭乗者が前記広告に興味を持ったか否かを判断する、広告出力装置。
　請求項１２に記載の広告出力装置において、
　前記搭乗者が前記広告に興味を持ったことを前記判断結果が示していた場合、前記出力部は、前記出力すべき広告、及び前記出力すべき広告の出力態様の少なくとも一方を維持する、広告出力装置。
　請求項１２に記載の広告出力装置において、
　前記搭乗者が前記広告に興味がないことを前記判断結果が示していた場合、前記出力部は、前記出力すべき広告、及び前記出力すべき広告の出力態様の少なくとも一方を変更する、広告出力装置。
　請求項１２に記載の広告出力装置において、
　前記搭乗者の運転に関する運転情報を取得する運転情報取得部をさらに備え、
　前記判断部は、前記広告が出力された時または出力された後の運転情報を用いて、前記搭乗者が前記広告に興味を持ったか否かを判断する、広告出力装置。
　請求項１から３のいずれか１項に記載の広告出力装置において、
　前記広告は、第１位置情報と紐づいており、
　前記搭乗者の位置情報である第２位置情報を取得する位置情報取得部をさらに備え、
　前記出力部は、前記第１位置情報、及び前記第２位置情報を用いて、前記出力すべき広告、及び前記出力すべき広告の出力態様の少なくとも一方を決定する、広告出力装置。
　請求項１から３のいずれか１項に記載の広告出力装置において、
　前記広告は、第１位置情報と紐づいており、
　前記車両が進むべきルートを示すルート情報を取得するルート情報取得部をさらに備え、
　前記出力部は、前記ルート情報及び前記第１位置情報を用いて、前記出力すべき広告、及び前記出力すべき広告の出力態様の少なくとも一方を決定する、広告出力装置。
　請求項１から３のいずれか１項に記載の広告出力装置において、
　前記バイタル情報は、脈拍、血圧、呼吸、発汗量、温度、表情及び心拍の少なくとも１つを含む、広告出力装置。
　請求項１から３のいずれか１項に記載の広告出力装置において、
　前記バイタル情報は、前記搭乗者が装着しているウェアラブル端末によって生成されている、広告出力装置。
　コンピュータが、
　車両内に配置される出力装置に広告を出力し、
　前記車両の搭乗者のバイタル情報を取得し、
　前記広告が出力された時または出力された後の前記バイタル情報を用いて、出力すべき前記広告及び出力すべき前記広告の出力態様の少なくとも一方を決定する、広告出力方法。
　コンピュータに、
　車両内に配置される出力装置に広告を出力する手順、
　前記車両の搭乗者のバイタル情報を取得する手順、
　前記広告が出力された時または出力された後の前記バイタル情報を用いて、出力すべき前記広告及び出力すべき前記広告の出力態様の少なくとも一方を決定する手順、を実行させるためのプログラム。